ひとすくいの米(作者 一条もえる
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#天正大戦国  #島津の苛政は虎よりも猛し  #大隅国  #島津 

 九州地方の山間に、小さな村がある。
 いや、「あった」と言うべきであろう。路傍にはやせ細って骨と皮だけになった男が倒れ、腐敗して蠅がたかっていた。右を見てみれば骸、左を見ても骸。動いているものは、その死肉を喰らいに現れた野犬と鴉のみである。
 ならばと家々を覗いてみても、変わりはない。ある者は土間に倒れ、ある者は筵に寝かされたまま白骨と化している。
「あれ、あれ。ここも骸ばかりのようでございます、いろは姫さま」
「もっと探すのじゃ。よいか、生きている人間はすべて我が元に連れてまいれ」
 村を覗いているのは、天魔武者どもの一団であった。このような寒村にはおおよそ似つかわしくない打ち掛けを纏ったいろは姫は、腰元天魔武者どもを引き連れて村を探っていた。
「いろは姫さま。ひとつ谷を越えた向こうにも、村はあるようでございます」

「トカラ列島を制したことで、島津氏の勢力下にある九州南部に向かうパラドクストレインが現れたようですな」
 姿を見せた許・伯隼(人間の無双武人・g03617)の表情が、いつになく厳しい。
「皆様に向かっていただきたいのは、大隅国です。
 島津氏の支配する薩摩国の一部とされていますが、旧来は大隅国と呼ばれていたようですな。大隅国には城も支配者もおらず、薩摩国の属領として圧制下に置かれているようなのです」
 かつてディアボロスたちが目にした沖縄もそうであったが、今の大隅国はそれよりも酷い。
 ひとすくいの米どころか芋の蔓さえ贅沢に過ぎる、路傍の草でも喰らって生きよと言わんばかりに、天魔武者どもは人々から搾取をおこなっている。
「そのような苛政で人が生きられましょうか。老若男女を問わず民は飢え、村には死臭が漂い、先に倒れた者の肉さえ喰らい、ついにはそれすら出来ず死んでいるのです」
 そう言った伯隼は眉間に深々と皺を刻み、瞑目するように固く目を閉じた。
「天魔武者どもは、わずかに生き延びた人々さえも連れ去ろうとしています。天魔武者どもを退け、彼らを救わねばなりません」

「今は荒れ果てているとは言え、田畑を耕して村を蘇らせることは出来るでしょう。
 しかし、今はいつ天魔武者どもの襲撃を受けるか分からない状況です。
 故に、いったん彼らには村から逃れてもらうこととしましょう」
 村が背負っている山を登れば、人目につかぬ一角を見つけられるであろう。さほどの広さではないが、20人ほど残された村人たちが住むには十分な広さだ。
 季節は冬だ。南国ゆえに雪に閉ざされるほどの寒さにはなるまいが、住居と食料が必要になる。
「かつて、『大戦乱群蟲三国志』においても圧政から逃れる人々のためにおこなったように。
 そこに当座の食料や資材を運び、隠れ里を作るのです。我々がこの地を制するまでは、村に帰ることはままならぬでしょう。
 それまで、なんとか凌いでもらいましょう」

「民とは国の基です。それを殺し尽くすなど、自らの手足をもいでいるようなもの。島津にはそれがわからぬのでしょうか」
 かぶりを振った伯隼は、
「九州の攻略を進めるためにも、島津の動向を探る必要があると思われますが。
 何より、苛政に苦しむ民を見捨てるわけにはいきますまい」
 と、ディアボロスたちを見渡した。

 いろは姫に率いられた天魔武者どもは、谷を越えて隣村へと足を向けた。そこも先の村と大きな差はなかったが、些細な運の違いによるものか、生き延びている者たちがいた。
 しかし、「まだ生きている」だけのことである。
 彼らは皆やせ細り、手足は小枝の細さであった。そうでありながら、腹だけは大きく膨らんでいる。まさしく餓鬼の姿であった。
「ひぃ……」
 腰元どもに引きずられるようにして、いろは姫の前に引き据えられる村人たち。
 いろは姫は、引っ立てられて這いつくばる村人たちを見下ろした。
「このような塵芥どもとて、生きておらぬと困るらしい」
 些細な運の違いが、彼らにまだ続く地獄をもたらそうとしていた。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【水源】
1
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【エイティーン】
1
周囲が、ディアボロスが18歳から「効果LV×6+18」歳までの、任意の年齢の姿に変身出来る世界に変わる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
2
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV2 / 【ガードアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【リザレクション】LV1 / 【ドレイン】LV2 / 【ダブル】LV2 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

一条もえる
 こんにちは、一条です。
 いよいよ九州本土に向かうことが可能になりました。まずは大隅国に上陸して、攻略の糸口としましょう。大隅国では島津の兵によって苛政がおこなわれ、人々の命は旦夕に迫っています。彼らを救い、敵を撃破してください。
 まず、選択肢①において、村人を逃がすための隠れ里を準備してください。
 本来、排斥力によって新宿島から物資を持ちこむことは、かなり制限されています。
 しかし新宿島では支援のため、古い品種の米を栽培し量産することに成功しました。また、野菜の漬け物なども用意されています。これらは排斥力の影響が少なく、皆さんが帰還したのちも問題なく食べることが出来るでしょう。
 もちろん、その他の物資を持ちこんだり、現地で調達できそうなものを使ってもかまいません。
 次に選択肢②ですが、これは住民から主に九州南部の情勢について聞き込むための選択肢です。相手は村人ですから、機密情報に触れられるとは思えません。しかし情報が不足している今、噂程度のものでも役に立つかもしれません。
 この選択肢で村人の救出もおこないます。
 順調に事が進めば、選択肢③、④の敵が姿を見せる前に避難は終わり、村で迎え撃つことが出来るでしょう。これを撃破すれば作戦は成功です。

 では、よろしくお願いします。
 いつも感想、ありがとうございます。一言でも長文でもとても励みになりますので、よろしければぜひ。
42

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


野本・裕樹
※アドリブ・連携歓迎

大隅国の現状に対する疑問、島津の圧政への怒り……思うところは様々ありますけれど、それより先にやるべきことが一つ。
生き延びている人たちが村に戻れるようになるまで暮らせる場所を準備しないとですね。

新宿島から天正大戦国でも問題なさそうな食料を持っていきます。
米に漬物、汁物に使える味噌も。
畑用に収穫の早い作物の種を、カブなどが良さそうでしょうか。
それから事前に住居として小屋の作り方を調べて、必要な資材と道具も揃えておきましょう。

現地に着いたら隠れ里を作るのに良さそうな立地を探します。
一番大事なのは天魔武者に見つからないような人目につきにくい場所、それから水源が出来るだけ近いことですね。

隠れ里の場所が決まったら食料を運び込んで、小屋を作ります。
雨風が凌げるだけでもきっと違う筈です。
小屋の近くに【土壌改良】も施しておきましょう。

……これで最低限の環境は整えられたでしょうか?
苦しい中ここまで頑張って生き延びてきた人たちですから、後は彼ら自身の力でも何とか生きていけると信じたいです。


文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

隠れ里の設営ならこれまでも何度か行ってきたけれど
そうか、この付近にはもう20人程しか生存者がいないのだね
沖縄でもそうだったけれど、島津の圧政の何と苛烈な事か
それでも、今ならまだ助けられる命がある
この隠れ里が彼らにとって、安心して生活できる場所に出来るよう頑張ろう

仲間と連携・協力し合って作業に当たりたい
力仕事に備えて【怪力無双】を用意していこう

冬が深まれば落葉で山の様相が一変する場合もある
目隠しとなる樹木の種類には注意しておこう
地形から推察し、水場に適した小川や池がないかも探したい

物資の運搬には【怪力無双】と背負子を使用
新宿島には、各時代に合わせた支援物資が揃えられていて、とても有り難いね
米、味噌、干物、漬物等の保存食に、清潔な衣類
農具と種苗、大工道具に木材も

資材が揃ったら、仲間と協力して小屋を建てる
風雨を凌げる丈夫さと、人々が身を寄せられる広さと数が必要で
近くに小さな畑も作りたい

少人数で行うには大変な作業だけど
裕樹もいるしね
新宿島の知識に過去の経験も活かしてやり遂げよう


 山中へと続く獣道を、ふたりのディアボロスが進んでいた。
 野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)と文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)である。ふたりは厚く降り積もった紅葉を踏みしめながら、かれこれ2時間は歩いている。
 ひときわ高くそびえる楠の脇を通り過ぎると、急に視界が開けた。
「集落を作るには、十分な広さがありそうだね」
 と、雪人は辺りを見渡した。4、5軒の小屋と、倉。そしていくらかの畑を作るには十分だろう。田を作るまでには至るまい。どのみち、何年もここに居続ける羽目になるようでは、薩摩・大隅の攻略は遅々として進んでいないということだ。
「そうですね」
 裕樹が麓の方を見下ろす。木々の間からわずかに、島津の圧政によって滅びつつある村が見えた。
 眉間に深い皺を刻んで、それを見つめる裕樹。
「……そうか。あの村には、もう20人ほどしか生存者がいないんだね」
 傍らに並んだ雪人は嘆息し、かぶりを振る。
「沖縄もそうだったけれど、島津の圧政のなんと苛烈なことか」
 その言葉を聞きながらも、裕樹は村から目を逸らさない。
 圧政への怒り、そして大隅国がどうしてこのような状況に陥っているのかという疑問。考え込んだ裕樹の眉間には深い皺が刻まれていたが、
「……思うところは様々ありますけれど、それよりも先にやるべきことが1つ、ありますね」
 と、表情を改めた。
「うん。今ならまだ、助けられる命がある。
 この隠れ里が彼らにとって安心して生活できる場所になるように、頑張ろう」
 背負ってきた大きな荷物を示した雪人は、
「隠れ里の設営なら、これまで何度も行ってきたからね」
 と、笑った。その経験はきっとここでも活かせるだろう。
 水源については問題ない。ここまで登ってくる道の脇を、小さな川が流れていた。その小さな川が谷を作って、滅びた村、そして滅ばんとする村を隔てているのである。
「落葉している木もあるけれど、檜や楠も見える。下の村からここが見えることはなさそうだ」
 安堵した雪人は大荷物の中から大工道具を取り出し、
「風雨を凌げる丈夫さと、人々が身を寄せられる広さが必要だね」
 と、資材の切り出しに取りかかった。
 大変な作業だが、裕樹もいる。なんとかなるだろう。
 裕樹も鋸を手にとって、
「そうですね。あまり本格的な家屋を作る時間はありませんが……雨風が凌げるだけでも、きっと違うはずです」
 ふたりは木々を切り倒し、枝を打っていく。雪人がノミで「ほぞ」を作ると、裕樹はそれに合わせて「ほぞ穴」を作った。立てた柱に組み合わせ、補強のために筋交いも入れる。間に合わせになってしまうが、葉を落とした小枝を縦横に編んで柱の間に入れ、土壁の下地とした。小舞がわりである。
 土壁まで塗っている時間はない。あとは徐々に村人たちにやってもらうしかあるまい。とりあえず葉の茂った枝をかぶせた。すきま風は防ぎようがないが、それでもないよりはマシのはずである。
「見様見真似ですが、なんとかなったでしょうか」
 裕樹が汗を拭きながら、切り株に座り込む。
 疲れ知らずのディアボロスだが、さすがにこれは堪えた。日が沈むまで休むことなく作業を続け、さらに翌日も、わずかに明るくなったころからそれを続けたふたりは、なんとか2軒の体裁を整えた。
「たぶんね」
 隣に座った雪人の汗だくで、その肩からは湯気が立ち昇っていた。
 水を飲み、食事を取る時間ももどかしく、ふたりはさらに作業を続ける。1軒の小屋を倉として、そこに持ちこんだ米や味噌、漬け物や干物を運び込む。節約すれば、半年はこれだけでなんとかなるだろう。
「各時代に合わせた支援物資が揃っていて、とてもありがたいね」
 と、雪人が笑う。
 衣類や大工道具、そして農具と種も置いていく。
「春になれば、植えられるでしょう」
 そう言ってカブの種を残した裕樹は外へ出た。
「苦しい中、ここまで頑張って生き延びてきた人たちですから。
 あとは、彼ら自身の力でもなんとか生きていけると……信じたいです」
 その祈りにも似た言葉に応えるように、辺りの土は豊かな実りをもたらす土壌となっていた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【土壌改良】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

野本・裕樹
※アドリブ・連携歓迎

隠れ里の準備も整いましたし、早速ですが村の人たちを迎えにいきましょう。
一緒に話を聞いて島津の動向が多少なりとも見えると良いのですが。。

村に着いたらまずは食糧支援を、持参したおにぎりを【口福の伝道者】で増やして振舞いながら話を聞いてもらいましょう。
おにぎりは沢山ありますからゆっくりどうぞ。

自分たちはディアボロスといい、天魔武者と戦っていること。
この村に留まっていると天魔武者の人狩りに遭う危険があるので準備した隠れ里に一時避難して欲しいこと。
落ち着いた様子でゆっくりと話し、不安を出来るだけ煽らないようにします。

避難を了承していただけたら、聞き込みを。
薩摩から客人が来るために臨時の税の取り立てをした後、肝付の殿様が死に、肝付城も破壊されたと聞き及んでいます。
状況からは薩摩の島津と大隅の肝付との間で戦が起こったと見るべきなのでしょうけれど、肝付の殿様は客人を迎える準備をしていたのに戦になる程の不仲だったのでしょうか?
戦の原因になりそうな噂話を聞いたことはありませんか?


不知火・紘希
僕の記憶にいまでも残ってる。偽神さまを信仰させるために辛い思いをさせられてたエジプトの人たち。
苦しみと恐怖のエネルギーのために命を落とした人たち。ここにも、そんな人がいるんだね。

隠れ里を仲間が準備してくれてるから、僕も避難の手伝いをするよ。
仲間の【口福の伝道者】を借りて持ちこんだお米を柔らかくしたものを増やして配ろう。人数分のお白湯とかも用意できたらいいかなぁ。
避難にも体力を使うから、【活性治癒】で不調や病を癒やしておくね。弱っていそうなひとには特に念入りに、ケアもしながらお話するよ。

僕たちや避難の説明は仲間にしてもらって、大隅国についてわかることがあれば聴いておこう。
そういえば、肝付のお殿さまがいなくなってここまでひどくなったんだよね。そのあと、日向の大友さんが最初は来てたみたいだけど、来なくなったって聞いたよ。大友さん以外で、偉いひとが様子を見に来たことはあったのかな?

あと薩摩からのお客さんをもてなしたって聞いたけど、1番強くて偉い国は前から薩摩だったの?力関係とかわかるといいかな。


冰室・冷桜
救援に来たこと、隠れ里も用意が
進んでいることをゆっくりと説明しながら支援活動、と
他のメンツが食べ物とか配ってるみてーですし、私は【アイテムポケット】で清潔な布の類をありったけ持ち込んで配っていきましょう
冬の寒さは根性と元気だけでどうにかなるもんではないですしね

さーて、聞き込みをするとして……
一般の人でも知ってそうなことはやっぱり直接自分たちに起きたこと、よね
薩摩からの客人のために臨時の税が取り立てられたてーのは聞いたんですが、こーゆーことってよくあったんですかね?
その前にも薩摩からの客人があったのかとか、日向国から客人が来ることはあったのかとか、そーゆー臨時の税絡みのことって他にありましたか?
今回のことが長いスパンの計画があってのことなのか、それとも何か切っ掛けがあったのか……私たちの方針に関わらないとも限らないし、少しでもネタを仕入れたいところ


文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

隠れ里の準備が出来たなら、人々を迎えに行かないとだね
村人達は極度の飢餓状態にある様子
苦痛を和らげるべく、村へ着いたら即座に【活性治癒】を使用したい

仲間の用意したおにぎりに加えて、鍋にも温かなお味噌汁を用意しよう
具材にはカブなどの消化のよいものを
お椀に取り、一人一人渡していく

初対面の人間からの急な支援の申し出だ
背に腹は代えられぬ状況に断られはしないとしても、驚きはするに違いない
食べ物の温かさもまた、心を落ち着かせるには丁度よく
緊張をほどいて、じっくりと話を聞いて貰えるように
場の流れを持っていければと思う

落ち着いてきたら自己紹介も
ディアボロスが天魔武者と戦っている事と
人々の支援を行っている事、隠れ里も用意している事を伝えよう

この村はどんな村だったのだろう
もっと早く助けに来られたらと心の中で思いつつ
隠れ里が、過酷な環境を懸命に生きてきた彼らにとって
穏やかに暮らせる場になればと願う

仲間と共に情報収集も行いたい
薩摩国と大隅国の関係性
城が落ちるに至るまで、何が前兆はあったのだろうか


「隠れ里の準備は整いました。さっそく、村の人たちを迎えに行きましょう」
「天魔武者が来る前に急いで、ね」
 人々を逃がす算段を整えた野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)と文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は、足を速めて村へと急ぐ。
 村には、すでに不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)と冰室・冷桜(ヒートビート・g00730)が到着していた。
 話に聞いていたとおりではあるが、村の住民で立って歩いている者はほとんどおらず、ただ座して死を待っているような有様である。
 せめて水を飲もうとしたのか、井戸にもたれかかったまま事切れた骸に、鴉が集まっていた。
 鴉どもはディアボロスたちの姿を認めると、慌てたように飛び去る。
「これはひどいね……」
 紘希の顔から表情が消える。なにも感じていないのではない。あまりの哀しみと怒りゆえに、少年はその感情を内に籠もらせているのだ。
 呼び覚まされる記憶は、エジプトで出会った人々のことである。彼らもまた、苦しみと恐怖の糧とされ、落命した者は数え切れなかった。
「ここにも、そんな人がいるんだね」
「元パンピーには、キッツい絵面ですよ」
 冷桜は額を指で押さえつつ、かすかなうめき声が聞こえた家の中へと入っていった。そこには小さな子供と、寄り添うように座り込んでいる母親がいた。ふたりとも、かろうじてまだ息はある。
 冷桜が母親を、紘希が子供を支え、外へと連れ出した。
 子供の手足は枯れ枝のようで、内臓の収まった腹だけが大きく膨れていた。
「……きみ、年はいくつ?」
 返ってきた答えに、紘希は驚く。てっきり幼児かと思っていたのだが、紘希とみっつしか年が違わなかったのである。紘希自身も年齢の割にはかなり低い方ではあるが、子供の発育の遅れは深刻であった。
「飢餓状態は深刻だね」
 雪人がかぶりを振る。生存者は村では比較的大きな庄屋の家に集められ、筵に寝かされた。
「残念だけれども、亡くなった人たちを埋葬している時間はない。
 心苦しいけれども、生きている人たちを救わないと……」
 雪人は懐から護符を取り出した。目を閉じ、祈りを込めてそれを放つ。
「祓へ給ひ、清め給へ」
 少しでも、人々が癒やされるように。雪人は言葉に力を込める。
「えぇ。絶対に彼らを救ってみせましょう!」
 裕樹の心に強くわき起こった感情が彼女の狐耳をピンと立たせ、長い髪をふわりと広げる。
「まずは、お腹に何か入れてもらわないといけませんね!」
 満足に動けない状態では、彼らを避難させることもままならない。
 紘希は囲炉裏に鍋をかけ、粥を作った。ふつふつと湯気が上がると、えもいわれぬ香りが家の中に広がっていく。村人たちはそれを嗅いだだけで陶然とした表情を浮かべた。
 それを見た紘希はにっこりと微笑む。
「心配しないで、ちゃんど全員に行き渡るから」
 紘希が目配せすると、裕樹は頷いた。紘希も笑顔を返して、椀に粥を注ぐ。
 匙でそれを口に運ぶと、同じものがたちまち、村人たちの元にも現れた。
「あ、ゆっくりゆっくり! 急がないで!」
 粥はわざと薄く作ってある。ほとんど重湯である。飢餓状態にある彼らが急に食事を取ってしまえば、命に関わる。原因は電解質の異常というから、雪人の作った、野菜やらの入った味噌汁も有効かもしれない。
 村人たちはときおり上体をわずかに起こして、それらをゆっくりとすする。
「『だいふく』、ありったけの布を持ってきて」
 冷桜はメーラーデーモン『だいふく』とともに、持ちこんだ布を彼らにかけてやった。
「いくら九州南端とはいえ、冬の寒さは根性と元気だけでどうにかなるもんではないですしね」
「あんたたちはいったい……?」
 どうしてこんな事が可能なのか、どうして助けてくれるのか? 冷桜を見上げた男が目で訴えている。

「私たちはディアボロス。天魔武者と戦っています」
 裕樹が告げると、村人たちは驚きに目を見開いた。
「戦うことの是非はさておき。この村に、天魔武者の人狩りが迫っています。このままでは、皆さんも連れ去られてどのような目に遭うかわかりません」
「そこで一時、人狩りから避けるため、この村から離れてもらいたいんです」
 と、雪人は隠れ里のことを告げた。
 ディアボロスたちの献身が村人たちに染みないはずもなく、彼らは隠れ里への移住を決断してくれた。
 村を離れることになった人々が、ため息をつく。
「肝付の殿様のころも酷かったが、今ほどではなかった……」
「そうじゃ。年貢は重かったが、なんとか生きてはいけた」
 その言葉に、紘希がピクリと耳をそばだてる。
「それって、肝付のお殿様がいなくなってから、ひどくなったってこと?」
「やはり、肝付の殿様は亡くなっていたのですね。肝付城も破壊されたと聞きましたが……」
 裕樹が眉を寄せる。
「さーて。そのあたり、じっくり聞かせてほしいんですけどね」
 と、冷桜も詰め寄った。
「もちろん、儂らが見たわけではありませんが。隣村の奴らと話しているとき、そうらしいという話を聞きました」
「ふむ……」
 雪人が顎に手を当てて考え込む。
「やはり、薩摩の島津と大隅の肝付との間で戦が起こったと見るべきでしょうね」
 裕樹の言葉に雪人は頷き、
「城が落ちるに至るまで、何か前兆はなかったんだろうか?」
 と、村人たちを見渡した。
「例えば、不仲であったとか?」
 裕樹も言葉を加える。
 しかし、山間の村である。村人たちは両家の動向を知り得る立場にはなく、また他の勢力の噂もあまり届いてはいないようであった。
「ある日、『薩摩の客人が来るゆえ、臨時の税を払え』と言われました」
「そーいうことって、よくあったんですかね? 薩摩以外にも、日向から客人が来ることはあったのか、とか」
「大友さんが来てたって話、知らない? それとも、もっと他の人とか……」
 冷桜と紘希とが口を挟む。
「他の村はわかりませんが……少なくともこの村では、臨時の徴税はそのときだけでした。
 その税を取られてからしばらくして、肝付の殿様が亡くなったという話が聞こえてきました。そして島津家中であるという方々が現れて、『これからは、この大隅国も薩摩国である』と仰ったのです。
 ことあるごとに税として、何から何まで取り上げられるようになったのはそれからです」
 少なくとも、肝付氏は島津氏に対抗できる勢力ではなかったようで、来訪が友好を装った謀略であったか、あるいは正面からの侵攻があったかはともかくとして、滅ぼされてしまったことは間違いないようだった。
「う~ん、島津に長いスパンでの計画があってのことなのか、何か切っ掛けがあったのか……。
 案外、自国の勢力を伸ばそうと島津が暴れ回ってるっていう、単純な話なのかもしれないけど」
 冷桜が、苦笑いを浮かべて肩をすくめた。
 日が暮れて。ディアボロスたちは頭を寄せ合って聞き込んだ情報を整理した。
 その周りでは、村人たちが穏やかな寝息を立てている。明日の朝には目覚めないかもしれないという不安からは、解放された眠りである。明日になれば、作り置いたおにぎりも食べられるかもしれない。
 もうすぐ、天魔武者どもが隣村から谷を越えて現れるであろう。彼奴らが村にやってくる前に、迎え撃つ。そうして、村人たちを隠れ里に連れて行ってやるのだ。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【活性治癒】LV2が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV2が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!

文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

村人達の様子にほっと胸を撫で下ろしつつも、
彼らの明日を護る為には、先ずはやらねばならない事がある。
決意を新たに、天魔武者達を迎え撃とう。

引き続き仲間と連携して作戦を行いたい。
村へ被害が及ばぬ様に、村より手前に戦闘に適した場所を選んで待ち伏せを実行、
【完全視界】で見通して、いち早く敵を発見し、様子を確認する。

機械の体に獣の耳と尻尾まで付いて、まるで赤いきつねの群の様だね。
だが例えどれだけの大群であろうとも、村へは一匹たりとも通さない!

雪月花の刀を構えて雑念を振り払い、『無明轟刃』のパラドクスを使用する。
敵がどれだけの敵を召喚しようとも、素早い観察でその全ての敵の動きを把握して、
反撃の刃に刃を合わせて【ガードアップ】の力と共に往なしつつ、
【命中アップ】で狙い定めた【ダメージアップ】な斬撃で、
反撃の刃もまとめて薙ぎ払い、まるで時代劇の殺陣が如く、大立ち回りを演じよう。
可能な範囲で仲間と声をかけ合い攻撃を合わせて、確実に数を減らしていきたい。


野本・裕樹
※アドリブ・連携歓迎

戦わねば守れないものがあるならば戦いましょう、村の人たちが安心して眠れる夜を作るために。
村の安全を考えれば村から離れた場所を戦場にすべきですね、こちらから打って出ます。

もう日が暮れて辺りも暗くなってきているのであれば【光学迷彩】も利用し隠れながら密かに接近出来ないでしょうか。
上手くいきそうならば奇襲で敵陣を乱すことを狙いましょう。

妖狐のような特徴を持つ天魔武者、残念ながら仲良くは出来なさそうですね。

《妖刀『鐵喰』》にて結界で動きを封じた相手を結界ごと斬り裂きます。
奇襲の後は〈殺気〉を飛ばすことによる牽制や〈結界術〉による移動の妨害によりなるべく正面から『腰元天魔武者』と対峙、薙刀の薙ぎ払いも懐刀による捨て身の一撃も正面に相手を捉えて簡単に直撃を受けないようにしましょう。

村へは行かせません、ここから先は通行止めです!


 村人たちはまだ、起き上がって動けるほどではない。だが、ゆっくりと粥を食べ、汁をすすり、少しずつ活力を取り戻していることは明らかにわかった。
 その様子に、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は安堵の息を漏らし、胸をなで下ろす。
 しかし、彼らの明日を守るためには、まだ雪人にはやらなければならないことがある。
 微笑みをたたえて村人たちを見つめていた野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)も、雪人の表情が変わったことをすぐに察した。
「戦わねば守れないものがあるならば、戦いましょう。村の人たちが安心して眠れる夜を作るために」
 と、裕樹は妖刀を握りしめて立ち上がった。
「村の安全を考えれば、離れた場所を戦場にすべきです。こちらから打って出ましょう」
「そうだね。俺も同じ考えだよ」
 ふたりは村を出て、滅びた隣村と繋がる谷へと向かった。
 叢中に身を潜めて、しばし待つ。日はすでに山の向こうに姿を消してしまったが、わずかな明るさは残っている。
 日が暮れたというのに、さほどの寒さは感じない。なんという暖かさであろう。これも南国ゆえである。
 それだけに、どうしてこの地で生きることがかくも過酷なのかと、怒りが湧いてくる。
「……来ました」
 裕樹が、雪人の傍らで囁いた。村を繋ぐ細い道を、いろは姫を先頭して、後ろには腰元天魔武者どもが従ってこちらに向かっている。
 頷いた雪人は口の端をかすかに持ち上げ、
「機械の身体に獣の耳と尻尾までついて、まるで赤いきつねの群れのようだね」
 と、笑みを浮かべた。
「だが、たとえどれほどの大群であろうとも、村へは1匹たりとも通さない!」
 白銀の刀『雪月花』を抜いた雪人は茂みから起って、一直線に敵群へと迫った。
 雪人に雑念はない。ただ一心に、村人たちを守るため。この悖悪の徒を討ち滅ぼさねばならない。
「残念ながら、仲良くは出来なさそうですね」
 裕樹も呼応して起ち、己の背丈よりも長い妖刀『鐵喰』を翡翠の鞘から抜き放った。
「村へは行かせません。ここから先は、通行止めです!」
「なんじゃ、きさまらは!」
 不意を突かれた腰元どもは薙刀を構えようとしたが、それよりも早く、雪人は間合いまで踏み込んでいた。迷いのない刀は疾風の如くに敵に襲いかかり、狙いをつけた敵の胴を深々と裂く。
「ディアボロスめッ!」
 斬りかかってきた腰元どもは、裕樹が作り出した結界に封じ込められる。思うように得物が振るえず狼狽える敵に対して、裕樹は一気に間合いを詰め、大上段から振り下ろした刃で袈裟懸けにする。
「むむむ……!」
「互いに守り合うのじゃ!」
「いろは姫さまはお下がりを!」
 残る腰元どもは薙刀を構えてひとかたまりとなり、雪人へと斬りかかってきた。
「よくもやってくれたな!」
「なますにしてくれる!」
 次々に襲い来る薙刀を、雪人は刀を振るって次々と弾く。
 裕樹も正面から相手を見据え、弧を描いて襲い来る刃を受け止めた。
「かくなるうえはッ!」
 深手を負っている腰元は薙刀から手を離し、なんと腕にしこまれた懐刀を抜いて、それを突き込んできた。
「くッ!」
 しかし裕樹は身をよじり、首をかしげてその切っ先を避ける。
 雪人にも、さらなる刃が襲い来る。避けきれなかった刃がわずかに腕を裂いたが、雪人は意に介さず間合いを詰めた。敵は薙刀を振り下ろしてきたが、雪人は下から振り上げた刀で、その両腕を切り飛ばす。
 さらに右に左にと刀を振るって敵を斬り裂いていく様は、さながら烈風が吹き荒れるがごとくであった。
「おのれッ!」
 残された腰元も、ただ斬られるだけで恥と、怒声を放ちながら斬りかかってくる。
 しかし、
「雪人さん!」
「あぁ!」
 裕樹の声に応じて、雪人が跳び下がった。その空白に、裕樹は結界を放つ。
「鉄仙の花言葉は『縛り付ける』、そして『甘い束縛』……ご存じですか?」
 鉄線とも書かれるように、その蔓は鉄のように強い。それに絡め取られた敵は身動きがとれず、
「結界ごと……斬るッ!」
 大上段から振り下ろされた裕樹の刀によって、蔓ごと両断された。

「我を下がらせておきながら、なんとふがいない事よ」
 いろは姫は骸となった従者どもを見下ろし、吐き捨てる。
「で。そなたらが、我が前に立ちはだかるというのか? 試し切りにするも、的にするも思いのままというわけか」
 黒くぽっかりと空いた眼窩が、ディアボロスたちを見据えた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!

零識・舞織
いろは姫というと伊達政宗の娘と同じ名前ですがそこから名と歴史を奪ったという事なのでしょうね。ならばこれ以上その名を汚させる事を許すわけにはいきません、という事でここから参戦させていただきます。

あえて隠れる事なく正面から戦います。人妖筆で妖怪蛟の姿を写描きし、その権能を再現します。
そのまま生み出した武者の幻影諸共激流に押し流されるが良いでしょう!流しきれなかった分の攻撃は受けますが急所は外れるよう立ち回ります。

これ以上大隈での圧政を続けさせるわけにはいきません。そして薩摩にいるであろう島津も滅ぼして見せましょう!と啖呵をきります。


「いずれにせよ、そなたごときにかかずろうておる時間はない。逃げ隠れなどするなよ?」
 いろは姫は手にした薙刀を構えることもなく、尊大に顎をしゃくった。
 零識・舞織(放浪旅人・g06465)は、被った笠を持ち上げて、
「もとより、そのつもりですよ。遅ればせながら、参戦させていただきます」
「ははは、それならば話は早い!」
 男勝りに笑ったいろは姫が地を蹴り、着物の裾を巻き上げながら襲いかかってくる。
 振り下ろされる刃に対して、舞織はあえて半歩踏み込んだ。護身のために腰に差した刀に手をかけ、柄の先……縁頭を持ち上げて、刃の根元を受け止めた。
「ほほう、なかなか!」
 いろは姫は哄笑しつつ跳び下がる。
 舞織は手に激しい痺れを覚えて顔をしかめたものの、
「いろは姫というと……『本来の歴史』では伊達政宗の娘と同じ名前ですが……。そこから名と歴史を奪ったということなのでしょうね。
 ならば、これ以上その名を汚させるわけにはいきません」
 と、笠を脱ぎ捨てた。その手には、『妖怪伝承書』が開かれている。
「かかれぃ!」
 いろは姫が薙刀を掲げると、戦国の武者どもが槍を揃えて現れた。幻影にもかかわらず、武者どもは雄たけびを上げつつ殺到する。
 しかし舞織も怯まず、
「妖に落ちぶれし水神よ。その哀しみを激流に変え、妨げる者を流し尽くせ!」
 伝承書に記されているのは、かつて神と呼ばれたにもかかわらず零落した蛟の名である。
 舞織の握る『人妖筆』がその姿を描くと、かつての力を取り戻したかのように辺りには濁流が溢れた。濁流は幻影の武者どものみならず、いろは姫にも襲いかかる。
「そのまま、幻影ともども押し流されるがよいでしょう!」
「う、ぬッ……!」
 いろは姫は体勢を崩されながらも、薙刀を振るう。舞織は身を翻したが、その脇腹を浅く裂かれた。
 傷を押さえ、それが致命傷にはならぬ事を確認しつつ、
「これ以上、大隅での圧政を続けさせるわけにはいきません。
 そして、薩摩にいるであろう島津も、滅ぼしてみせましょう!」
 と、啖呵を切る。
「抜かしたな……!」
 いろは姫は顔をしかめ、再び得物を構え直した。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水源】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

引き続き仲間と声を掛け合い連携して戦いたい
雪月花の刀を手に、改めて敵と対峙する

いろは姫、残すは貴女一人だけだ。
貴女もまた島津の者として苛政の一端を担い、多くの人々を犠牲にしてきたのだろう。
人狩りなんて以ての外だ、これ以上の狼藉は俺達ディアボロスが許さない。

ここから先へは行かせない、
そして逃がしはしないと決意を込めて、【防衛ライン】を使用する。

『七影斬』のパラドクスを使用
油断せず敵の動きを観察し、その行動を攻撃を見極めて【命中アップ】
七つの残像を駆使しつつ、雪月花の刀に【ダメージアップ】の力を込めて
連続攻撃を仕掛けて行こう

攻撃には反撃も伴うが、大人しく的になるつもりは毛頭無い
敵は攻城戦が得意な様子だが、此方にもまた心得はある
七つの残像で敵の狙いを狂わせながら
矢の雨の軌道を見極めて、刀で薙ぎ払って【ガードアップ】
攻撃後の隙も見極めて更なる連続攻撃へと繋げていこう

いろは姫、貴女はここで必ず倒す。どうぞご覚悟を。

道のりはまだ長くとも、
この地の解放へ向けた確かな一歩となるように。


野本・裕樹
※アドリブ・連携歓迎

生き延びた人たちの所へ行かせはしません。
『いろは姫』、アナタはここで討たせてもらいます。

薙刀の使い手なのですね、故に試し切りも思いのままと。
相手は天魔武者、武家の娘の教養などと侮る訳にはいきませんね。
こちらは《妖刀『鐵喰』》でお相手します。
人狩りもそうですが何でも思い通りにいくと思わないでください!

刀に対して薙刀の強みはその間合いの広さ、接近して強みを発揮させないのも手ですけれど、私の刀は普通の刀ではなく妖刀。
無理に間合いに入り込むことはせず、最適の間合いを測り妖刀による一撃を狙います。
《妖刀『鐵喰』》を《巨刀『曼殊沙華』》に変化させ間合いの差を埋めましょう。
元々全長約6尺の刀から更に巨大になります、間合いだけでなく威力も上がっていますよ。
全力の一太刀《鉄蝕閃》、推して……参ります!

『いろは姫』の薙刀は私自身の〈薙ぎ払い〉の心得から軌道をある程度予測して刀で受け流し直撃を防ぎましょう。


「身の程のを知らぬその素っ首、落としてくれよう!」
 いろは姫の薙刀が舞織を襲う。舞織は懸命に避けるが、いろは姫は息もつかせぬ攻撃を次々と繰り出してきた。
 避けきるのも限界かと思われたとき、
「戦う相手はここにもいるよ!」
 と、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)が割って入った。白銀の刀と薙刀とがぶつかり合い、激しく火花が散る。
「やぁッ!」
 野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は妖刀『鐵喰』を振り下ろしたが、いろは姫はとっさに飛び下がり、その刃は空を切る。
「新手か」
「そういう貴女がいろは姫だね」
 互いに得物を構え、雪人といろは姫は睨み合う。
「いろは姫、残るは貴女ひとりだけだ。貴女もまた、島津の者として苛政の一端を担い、多くの人々を犠牲にしてきたのだろう。
 人狩りなんて、もってのほかだ。これ以上の狼藉は、俺たちディアボロスが許さない」
「ぬかせ。百姓など、絞れば絞るほど油を出すもの。あの程度で狼藉などと、片腹痛い!」
「人をなんだと……なんでも思い通りにいくと思わないでくださいッ!」
 怒りの声を上げた裕樹が、敵を睨みつける。
「生き延びた人々のところに行かせはしません。いろは姫、アナタはここで討たせてもらいます!」
「ほざけ!」
 振り下ろされた薙刀を刃で受け止めた裕樹だったが、敵はならばと得物を構え直し、二度三度とさらに突き込んできた。
 しかし裕樹は、そのことごとくを弾き返す。はやくも、身体からは湯気が立ちのぼっている。
 心の内は怒髪天を突いている裕樹ではあるが、戦う目は冷静である。やはり侮れぬ相手だと看破していた。
「薙刀の使い手なのですね。故に、試し切りも思いのまま、と。
 ……薙刀は武家の娘の習い事と、侮るわけにはいきませんね」
 大振りされ足元を刈る刃を、裕樹は跳躍して避ける。
「とはいえ。ここから先へは行かせるわけにはいかない」
 雪人が得物を手に間合いを詰める。
「そして、逃がしはしない!」
 村へと続く道にくっきりと白い線が引かれた。敵の侵入を阻む決意を背に、雪人の突きがいろは姫を襲う。
「逃げられず後悔するのは、お主らの方よ!」
 跳び下がった敵は薙刀を地に突き立て、代わりに弓を構える。大男でも引けまいと思える強弓だが、天魔武者はそれをいとも容易く引き絞り、矢を放った。
 矢は雪人の眉間を貫いた……かに見えたが、それは残像に過ぎない。
「くッ!」
 いろは姫はすぐさま次の矢をつがえたが、雪人は7つの残像を生み出して敵に襲いかかる。残像は四方八方から斬りかかり、咄嗟に敵がかざした弓を叩き斬り、脇腹を薙ぐ。
「おのれ……ッ!」
 機械油の溢れ出る脇腹を押さえつつ、薙刀を掴むいろは姫。
「刀に対して、薙刀の強みはその間合い。懐に入ってそれを殺すのも手ですけれど……」
 裕樹は己の背にも勝る6尺にも及ぶ太刀を構え、
「これは妖刀……噛み砕け、『鐵喰』!」
 力を解放した妖刀の、ただでさえ長大な刀身がさらに伸び、厚みを増す。凄まじい重量となった得物を、裕樹は細く鋭く息を吐いて上段に振りかぶった。
「全力の一太刀『鉄蝕閃』、推して……参りますッ!」
 その瞬間、どちらかと言えば小柄な裕樹の体躯は、その刃を振るうにふさわしい巨躯へと膨れあがった。
 唸りを上げて刀は振り下ろされ、雪人とその残像が左右にサッと散る。
「ギャアアッ!」
 両断されていないことが不思議なほどに、刃は敵の肩を深々と割り、胸を抜けて腹にまで至った。
「グ、グ、グ……ッ!」
「なおも動けるのか。たいしたものだけれど……。
 いろは姫、貴女はここで必ず倒す。どうぞ、ご覚悟を」
 雪人の残像が一斉に襲いかかり、いろは姫の首が宙に舞い、その懐からはなにやら小袋がこぼれ落ちた。

「……では、私たちは行きますね。しばらくの間、ここで生活してください」
「おぉ、ありがたや……」
 村人たちは神仏を拝むかのように、裕樹の前に跪いて手を合わせた。
 いろは姫を退けたディアボロスたちは、村人たちを隠れ里まで連れて行った。飢えて力の出ない状態の彼らを導くのは一苦労だったが、なんとか脱落者はでなかった。
 名残を惜しまれながら、雪人と裕樹は隠れ里を後にする。
 いろは姫の懐から落ちた小袋は粗末な麻で作られ、中にはわずかひと掬いほどの籾が入っていた。滅びた村では重税を課せられる中、それだけは隠し持っていたのだろう。いろは姫はそれすら村から奪っていったのである。おそらく、なかば戯れに。
 裕樹はそれを、自分たちが持ちこんだ米とひとまとめにした。
「たったひと掬いの米であっても、人を救う米になるはずです」
 その言葉に、雪人も頷く。
「この地の解放に向けた確かな一歩となったよ、きっと。……たとえ、道のりはまだ長くとも」
🎖️🎖️🎖️🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV2になった!
【リザレクション】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2023年12月21日

島津の苛政は虎よりも猛し

 トカラ諸島を制圧した事で、九州本土へ向かうパラドクストレインが出現しました。
 目的地は、島津の圧政によって、住民全員が死に瀕している、九州の南東の端にある『大隅国』です。

 現在、『大隅国』は『薩摩国』の島津氏による制圧下にあります。
《七曜の戦》での強行偵察時にも、史実で大隅国に属していた『屋久島』が、島津の天魔武者による沖縄侵攻の基地になっていました。

『大隅国』には城も支配者も無く、島津氏の支配する『薩摩国』の属国として搾取されており、島津の苛政により住民の多くは飢え死にし、道々には死体が遺棄されて死臭を放っています。
 そのような状況下で、辛うじて生き延びている一般人を狩り集めようとする天魔武者が、村の襲撃を行っています。
 襲撃を受けている一般人を救出し、九州地域の情報を集める事で、次の進路を判断できるでしょう。


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選択肢『天正大戦国の隠れ里準備』のルール

 圧政によって苦しめられている、天正大戦国の一般人が安心して暮らせる隠れ里を準備します。
 理想は、生活に必要な水と、耕作可能な畑を用意する事ですが、クロノヴェーダに発見されない隠れ場所と、当面生活する物資があれば、充分でしょう。

 ディアボロスが『令制国』を解放すれば、隠れ里に隠れる必要も無くなるので、それまで彼らが生き抜けるような準備をしてあげてください。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認しましょう。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】他の選択肢のリプレイが一度でも執筆されると、マスターはこの選択肢のリプレイを執筆できなくなる。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『一般人の救援と情報収集』のルール

 飢餓や病気によって困難な状況にある一般人を救援し、彼らから情報を得ます。
 その土地では暮らす事が出来ないという場合は、別の土地などへの避難を持ち掛けても良いでしょう。
 ディアボロスの支援によって、生活が立ち行く目途がたてば、住民達も積極的にディアボロスの話を聞いてくれるはずです。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

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 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾一般人を襲うトループス級『腰元天魔武者』のルール

 周囲の一般人を襲撃するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 放置すると村や町を破壊したり一般人を虐殺してしまうので、被害が拡大する恐れがあるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『いろは姫』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「阿良々木・蘭」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。