キャメロット城攻城戦~円卓の間探索突入作戦(作者 瀬和璃羽
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#幻想竜域キングアーサー  #キャメロット城攻城戦<円卓の間探索突入作戦>  #キャメロット  #円卓の間  #円卓の騎士  #キャメロット城攻城戦 

●キャメロット城攻城戦……円卓の間。
 新宿駅の何時もの本棚の前。普段ならドーナツを食べてにこやかに笑っている時先案内人の月読・栞だが、今日は違っていた。
 左手の手首にある腕時計を確認し、続いてコンコースの時計を確認すると、時間ですねと小さく呟く。
「ディアボロスの皆さん……キャメロット城攻城戦は無事に成功致しました」
 その言葉に、声を出して喜ぶディアボロスたち。
 だが、栞はそれを静かにと手で制すと、ゆっくりと口を開く。
「キャメロット城は無敵の防御が消え、多くの指揮官級ドラゴンが撃破され、指揮系統が乱れた防衛網を徹底的に撃破し……最奥への道が開かれました。そう、円卓の間です」
 幻想竜域キングアーサーでも最重要クラスのクロノ・オブジェクト『円卓』……キャメロット城を構成する尖塔の一つ、その上層階にある直径100メートルほどの巨大な円盤状のクロノ・オブジェクト。
 他にも複数のクロノ・オブジェクトがあると予想され、それらが一同に納められた一室が円卓の間だ。
「攻略旅団の方針としては、円卓を始めとするクロノ・オブジェクトの奪取が目標となります。破壊するより難しい作戦となりますが、可能な限り奪取を試みてください」
 そして最後に栞は付け加える。『もし奪取が不可能である場合は、円卓の破壊を行ってください』と。

「円卓の間へ向かうためには、精鋭の防御部隊を破らねばなりません」
 アーサー王と並ぶ敵の重要施設である円卓の間への通路は、バリケードなどドラゴンたちによる堅い護りに閉ざされていると言う。
 まずは防衛部隊……魂無き操り死竜を突破し、階下を護る騎士竜ナイトドラゴンを撃破。そののちに円卓の間へと突入と言うことになると言う。
「キャメロット城の円卓の間、ここには守護者としてジェネラル級ドラゴン、王の偶像『クロム・クルアハ』が待ち構えています」
 栞はここでディアボロスたちに注意を告げる。
「クロム・クルアハを撃破した場合ですが……彼の死亡に連動して、円卓の間のクロノ・オブジェクトが破壊されるという仕掛けがある事が分かりました」
 円卓の間にあるクロノ・オブジェクトの奪取を目指す場合、クロム・クルアハを撃破せず撤退させる必要がある。
 栞は言う。クロム・クルアハの立場や考えを読み、彼が自ら撤退する状況を作り上げる必要があるだろう、と。
「撤退が不可能、もしくは円卓の破壊を目的とする場合は、クロム・クルアハを撃破して下さい。この場合も敵ジェネラル級の撃破と重要クロノ・オブジェクトの破壊と言う多大な戦果になります」
 奪取でも撃破でも、どちらを選んでも大丈夫だと彼女は告げるのであった。

「それにしても、ついに、ついにキャメロット城での決戦の時が来ました。円卓の間のクロノ・オブジェクトを手に入れることが出来れば、新たなる力を得ることに繋がるでしょう」
 そうディアボロスに告げる栞の表情は、時先案内人として長くキングアーサーに関わっていたためか非常に感慨深そうであった。
「アーサー王の加護ですが、本来は守護者である円卓の騎士『クロム・クルアハ』を撃破しなければ、円卓の間を破壊出来ない……円卓の間に入り込んだ敵に、円卓を簡単に破壊されないようにするための制限、だったようです」
 そして栞は人指し指を立てて、ジェネラル級であるクロム・クルアハに撤退を決断させるのは難しそうですが、ディアボロスの皆さんならやってやれないことはないと信じてますと告げた。
「それにしても、もし円卓を始めとするクロノ・オブジェクトを奪取出来た場合、研究や調査が不可欠となりますが……来るべき≪戴冠の戦≫までには間に合うでしょう。ただ……」
 ただ、先日のハロウィンで得た地獄変のエネルギーは、新宿島の防衛の他、サフィーナ・ミウとミウ・ウルの巨大砂上船や、千早城、オベリスクなどにも使われるので、使いこなすためには研究・調査だけでは無くエネルギーを得る方法についても検討する必要があるかも知れない。
 そう言うと、栞は考え込む。だが捕らぬ狸の皮算用とも言う。
 まずは円卓の奪取を、そうでなければ破壊を目指しましょうと彼女はディアボロスたちに向け声を上げるのであった。

●円卓の間……『クロム・クルアハ』
『クロム・クルアハ様! ディアボロスが間近に迫っております!!』
 部下の報告に、ジェネラル級ドラゴンであり円卓の騎士でもある、王の偶像『クロム・クルアハ』は予定通りに行動せよと指示を出す。
 背後には巨大な円卓と、そしてクロノ・オブジェクトの数々。これを護るのが彼がアーサー王から与えられた王命であった。
『《七曜の戦》が終結して、およそ3か月。今になってキャメロットへ侵攻されようとは、予想もしていなかったが……だが、この私の役割は変わらない』
 ドスン、ドスンと部屋の窓へと移動する彼は、階下の景色を眺める。
 そこはディアボロスの攻撃により煙があがる、美しかったキャメロット城が荒らされた姿。
 ふっと首を振ると、円卓を護る様に部屋の中央へと移動したクロム・クルアハは吼える。
『相手が自動人形であろうと、ディアボロスであろうと、この円卓を守護し……いざとなれば、全てを灰燼に帰せしめるだけだ! 全ては、アーサー王の為に!』


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POW  贄を手繰る魔腕

技能:捨て身の一撃/吹き飛ばし/蹂躙 (各28LV)

鋼の如き硬度と鋭さを持つその両腕が振われる時、全ての生命は供物となる。求めるものはただ一つ。『捧げよ』
(元パラドクス:天地鳴動撃)

SPD  戦場に轟く鋼剣

技能:斬撃/両断/早業 (各28LV)

その数十二振り、全てが意のままに飛び回りあらゆる空間を斬り刻む。怨敵を屠る血濡れの剣。『露と消えよ』
(元パラドクス:神斬鋭刀閃)

WIZ  狂おしき三日月

技能:演奏/闇使い/結界術 (各28LV)

一面を暗闇で包み込み、妖しく輝く月を創り出す。欠けた月は見る者全ての根源にある恐怖を呼び起こし精神を破壊する。『慄け』
(元パラドクス:幽艶たる闇月)

特殊ルール 【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。
👑30 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【飛翔】
9
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【狐変身】
1
周囲が、ディアボロスが狐に変身できる世界に変わる。変身した狐は通常の狐の「効果LV倍」までの重量のものを運べるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【未来予測】
1
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【腐食】
1
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【罪縛りの鎖】
1
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【託されし願い】
2
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【勝利の凱歌】
1
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【友達催眠】
3
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【プラチナチケット】
2
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【迷宮化】
1
洞窟や家屋、砦などの内部を迷宮に変化させる。迷宮化により、敵は探索や突破に必要な時間が「効果LV倍」される。
【隔離眼】
1
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【冷気の支配者】
1
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【断末魔動画】
1
原型の残った死体の周囲に、死ぬ直前の「効果LV×1分」に死者が見た情景が動画として表示される世界になる。この映像はディアボロスだけに見える。
【エイティーン】
1
周囲が、ディアボロスが18歳から「効果LV×6+18」歳までの、任意の年齢の姿に変身出来る世界に変わる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【修復加速】
2
周囲が、破壊された建造物や物品の修復が容易に行える世界に変わる。修復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」する。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【水面走行】
1
周囲の水面が凪ぎ、ディアボロスが地上と同様に走行や戦闘を行えるようになる。ディアボロスと手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人も同行可能。
【パラドクス通信】
3
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【建物復元】
1
周囲が破壊を拒む世界となり、ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の建造物が破壊されにくくなり、「効果LV日」以内に破壊された建物は家財なども含め破壊される前の状態に戻る。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【水中適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。
【防衛ライン】
2
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【能力値アップ】LV6 / 【命中アップ】LV5(最大) / 【ダメージアップ】LV9 / 【ガードアップ】LV7 / 【フィニッシュ】LV1 / 【反撃アップ】LV4 / 【アクティベイト】LV2 / 【リザレクション】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV1 / 【アヴォイド】LV2 / 【ロストエナジー】LV1 / 【グロリアス】LV3

●マスターより

瀬和璃羽
 皆さんこんにちは、瀬和璃羽です。
 今回はキャメロット城攻城戦『円卓の間への突入』になります。

 初めはトループス級との戦いになりますが、戦場となる通路にはバリケードなどがあり、また精鋭揃いと言うことで強めになっております。
 力押しだけでは大成功は難しい、という事は先に告げておきます。

 そして円卓の間です。
 円卓の間には、ジェネラル級ドラゴンであり円卓の騎士でもある、王の偶像『クロム・クルアハ』がディアボロスを待ち構えております。
 彼にはアーサー王の加護がかけられており、その内容は『クロム・クルアハを倒すと円卓の間のクロノ・オブジェクトが破壊される』と言う物です。
 これには今回最大の奪取目標であるクロノ・オブジェクト『円卓』も含まれており、もし奪取を目指すのであれば彼を自主的に撤退するよう『説得』する必要があります。

 説得が不可能な場合は、クロム・クルアハの撃破を目指してください。
 相手はジェネラル級ドラゴンです。厳しい戦いになると思いますが、皆さまなら大丈夫と信じております。

 幻想竜域キングアーサーも最終局面に近づいてきました。
 それでは、どうぞよろしくお願い致します。
45

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎

ストーンヘンジ然り、円卓の座然り、キングアーサーのクロノオブジェクト技術は凄いですね
確保できるなら、確保したい所です

まずはバリケードの突破ですね
宙に展開した鍵盤でヒロイックシンフォニーを演奏
剣と盾を構えた幻想の英雄を喚び、死竜へと斬りつけるよう指揮します

突出せぬよう、仲間とタイミング及び対象を合わせ
一点突破の穴を開けられるよう
体力の低い者、他の味方が直前に攻撃した者を優先して攻撃
突入する仲間がいれば、援護射撃を行って注意を引き
被弾が誰かに集中しないようにも気をつけます
可能ならW技のディフェンスに入りましょう

一度でもバリケードに穴が開いたら
再度塞がれる前に、その穴を拡大させるべく
穴周囲への攻撃を加速させます
仲間とも声を掛け合い
攻撃を集中させたい箇所や、敵の隙等気づいたことは共有できるよう努めます

死竜の嘆きには魔力障壁を展開して凌ぎます
音楽家ゆえ耳が良い分、辛い所ですが
己の演奏の音に意識を集中させて耐えます

向こうも必死でしょうけれど、此方も必死ですから
ここは通してもらいますよ


バトラ・ヘロス
アドリブ、連携歓迎であります。

決戦に持ち込めたのでありますね。
果たすべき任務は了解したであります。
戦力を円卓の間に送り込む為に、尽力させて頂くであります。
仲間と共に通路を進んでいきます。【パラドクス通信】で連絡を常時密とします。
無双馬に騎乗して機動力を高めて、視界を高くしてバリケードや妨害設備等の位置や配置を観察、把握します。
防衛部隊に遭遇したら、仲間と合わせて攻撃を仕掛けます。
迂闊に疾走すると危険でしょうか。遠距離攻撃で攻めます。
敵が少しでも見えていればパラドクスは発動出来ると思います。【包槍陣】を使います。
任意の箇所に槍を具現化して操るパラドクスです。バリケードを遮蔽に利用されない様に、敵の死角に槍を生み出し、「不意打ち」の「貫通撃」で貫いていきます。
敵を減らしつつバリケードを飛び越え蹴倒して侵攻してゆくであります。
反撃は、伸ばした長槍サリッサを旋回させて組み付きを防ぎます。持ち上げられたら、地面に叩き付けられる際に受け身を取って、なるべくダメージを最小限にして耐えるであります。


アイネリス・レナリィ
アドリブ絡み歓迎

ジェネラル級が直接守護する程のモノならば、どうあっても捨て置く訳には行きませんね。
壊すにせよ奪うにせよ、こちらの手に収めなければ。

確かにバリケードは厄介ではあるけれど、上手く扱えばこちらの利にもなりそうね
奴らの虚を突く足がかりとしましょう

連続魔法により黒鉄の槍刃を無数に生成し《逆巻く流星》を発動
前進しつつバリケードと敵群へ向け一直線に槍刃を投射し制圧射撃を行います

仕留める為の布石を打ちましょう
火炎燐をバリケードの周囲へ投擲、爆破し
爆炎と轟音による牽制、目眩しを行います

バリケードへの攻撃と牽制を継続しつつ
気付かれないよう爆炎に紛れさせた槍刃を上方へ放ち念動力で軌道を操作
敵群の頭上、視界の外から降り注がせて撃破を狙います

接近する為の隙が出来るようであれば敵群へ飛び込み乱戦に持ち込みましょう
フェイントを織り交ぜた接近、離脱、回り込みを駆使し捕捉されないよう動き回り撹乱

反撃に対しては振るわれる爪や牙をパラドクスで迎撃し直撃を回避します


音羽・華楠
クロム・クルアハ……。
最終人類史に伝わるアーサー王と円卓の騎士の物語には登場しない名前です。
調べてみたところ、アイルランドの古い神話の神、一説によればケルト神話の魔王バロールに生み出された闇の竜の名だとか。
それがキングアーサーの円卓の騎士に名を連ねてることにも何か意味が……?
――と、今はそれよりも死竜たちの突破に集中!

バリケードなどを利用した堅固な守り……それを打ち破るには相応の突破力が必要ですね。
突破力なら……無双馬を駆る復讐者たちの圧巻の突撃!
……サーヴァント無き私には完全な再現は出来ませんが――可能な限り真似てみましょうっ。

――《雷幻想・駿馬》!

雷の化身たる馬型の式神を呼び寄せ、死竜たちへ突貫させます。
生憎、無双馬と違って《駿馬》には騎乗出来ないんですが……その代わり、《駿馬》の走る速度は雷速。
その勢いを存分に乗せ、バリケードも体当たりで吹き飛ばさせましょう。
文字通りの落雷の如き衝撃、味わいなさい!

敵の反撃の投げ技は、放たれる前に潰すくらいの覚悟で攻撃に集中。
攻撃は最大の防御です!


アンゼリカ・レンブラント
さぁいよいよ攻略を完遂させる時がきたよ!
気合十分、勇気全開でいざ挑むっ

【パラドクス通信】で皆と連絡を密に
攻撃タイミングを合わせ、パラドクスの雷光斬撃で仕掛けるよっ
反撃もしっかり堪えて再度打ち込む機をうかがう

ここは敵地の中枢、精鋭揃いだ
いつもよりも警戒して動くね
バリケードや罠の有無にも注意を払い、
攻撃の狙いを合わせ確実に数を減らしていく
ダメージのかさんだ相手を集中攻撃して
少しずつ防衛部隊の敵を崩していくよ

敵の狙いや罠など分かればすぐに通信で仲間に周知だよ
大丈夫、私たちは強大なドラゴン達に常に打ち勝ちここまで来た
これまでの戦果と、そして何より私達自身を信じよう
ディヴィジョン攻略も、すぐそこだ!

常に気を吐く言葉を上げ仲間を鼓舞
ピンチの仲間がいれば狙いをそらすよう攻撃を入れる
「さぁ、ディアボロスはこっちにもいるよっ!」

敵の数が減っていくのに合わせ徐々に包囲するよう動く
1体たりとも、この先のジェネラル級に加勢なんてさせないよ
私の雷光よ、最大まで輝けぇーっ!

まずは第一関門突破だね、この調子でいこう!


シル・ウィンディア
円卓の間に行くためにも、まずはこの防衛ラインを突破しないとね。
バリケードとかなかなか厄介だよね。これを何とか超えないと…。
…さぁ、それじゃ行きましょうかっ!

持ち込んでもらっているならパラドクス通信は常時展開。
どこのバリケードが突破しやすいとか、穴ができたポイントとかの情報を伝達して共有を行うよ。

バリケード自体がクロノオブジェクトかどうかを確認する意味も込めて、世界樹の翼type.Bにして、誘導弾をバリケードに向けて連射!
同時に高速詠唱で竜雪光風撃!
バリケード攻撃を仕掛けつつ、敵にも仕掛けていくよ。

今回は、下手に動き回らずに固定砲台として動くよ。
そして、同じバリケードを中心に一本道を作るように誘導弾を連射。
破壊できれば穴ができるはずだからね。

ふふ、ここに集中していてもいいのかな?
ほかの場所がフリーになったら、簡単に突破されちゃうよ?
パラドクス攻撃を仕掛けつつ、言葉でも揺さぶってみようか。

攻撃対象は、味方の攻撃した敵を中心に取っていくよ。
少しでも早く落とさないとね。

それじゃ円卓の間に突撃ー!


園田・詠美
この混乱の中でも防衛ラインが機能しているとは……
やはり、ドラゴンは侮れませんね
つまり、この機を逃すわけにはいかないということ
時間との勝負でもあります、一気に突破させて頂きますよ!

通路を封鎖しているバリケードは単純に厄介ですね……ですが、この城のあちこちと同じく恐らくドラゴンに合わせた大きさではないでしょうか
ならば、私たちサイズが狙える隙もあるかもしれません……!
最初はバリケードと敵の様子を観察
バリケードを破りやすそうな箇所を見つけたら攻撃開始!
私自身が突破するよりも他の方が突破しやすいようにバリケードを破るのを狙います
敵の攻撃は魔力障壁で受け止めてダメージを抑えながら魔法陣展開!
魔力砲弾をバリケードに撃ち込み続けます
業務、執行ーーーー!!


一ノ瀬・綾音
キャメロットの円卓の間、ゴンドワナの巨獣達をも掌握したその力。
その根源が目の前に見えているんだ……ここは嫌でも押し通らせてもらおうか!

全てを倒そうとするよりは一点突破で穴を空ける方がいいよね。
前のめりに、前衛に出て【降り注ぐ流星剣】で大量の剣を創造して、直線上の敵やバリケードに集中攻撃、道を作りに行く!
脇から敵が再び湧いたりしてラインを固めようとしてきたらそこへと向けて攻撃し、他の皆が一点突破をするための道を固めるのを助けるよ。
反撃については鳴き声によって耳がキーンとして動きが鈍ってしまわないように最終人類史から耳栓を持ってきて装備する。パラドクスの部分は無理だろうけどその後に影響が出てしまうのは避けたい。

穴が塞がれそうになったら例え後ろを塞がれそうになっても前の穴を塞ごうとしている敵を攻撃して道を切り開く。とにかく前へ、前へ!

円卓の間へ、綾音ちゃん達は絶対にたどり着くんだ……!


相原・相真
他の皆さんのおかげでキャメロットの戦いもここまで来れましたね
この先の戦いのため、
円卓含めて入手できるものはしておきたいところ
そのためにも、まずは道を切り拓くとしましょうか…!

ナノマシンで形成した巨大な腕による打撃で攻撃を行い、
敵の攻撃は巨腕を盾にしての防御で凌ぎます

敵のバリケードへはそのまま巨腕による打撃を加えます
後方の敵ごと殴り飛ばすつもりでの[強打]でぶち壊してやりましょう

ガンガンいきたいところですが、
仮にもここは敵の本拠地
他の皆さんの攻撃で崩れたところへ追撃、
必要があればディフェンスを行うなど連携を意識して動いていきます


一里塚・燐寧
魂無き操り死竜かぁ、こいつもずいぶん前からいるトループス級だよねぇ
操られる死体ってとこには、いつもながらちょっとだけ同情するよぉ
……ま、今回も死体同士、仲良くブッ殺しあうとしよっか?

《テンペスト・レイザー》を構えて攻めこむよぉ!
バリケード越しだろうと、相手も視認しなきゃ攻撃できないんだから……
覗き穴があるとか、攻撃の瞬間だけ飛び出すとか、もしくは暗いところに隠れてるとかしてるでしょ
そーゆー工夫をしてる敵を【完全視界】で逃さず発見
『呪式:飛翔怨斬』ですかさずブッた斬るよぉ

積極的に攻めてくる敵をある程度潰したとこで、バリケードの突破に入ろうか
仲間が突破ポイントを決めるなら狙いを合わせて、パラドクスの斬撃をバリケードへと叩き込むよぉ
ついでに見えてる敵がいるなら、纏めて空間を裂く呪いの刃に巻き込んじゃおう
反撃の爪は得物の分厚い刀身を盾代わりに構え、ガードすることで直撃を避けるよぉ
バリケードに穴が開いたら、一気に突破して中で戦うねぇ

さーて、円卓の間までもう一仕事……死体に鞭打って頑張っちゃおっか~


●円卓の間突入……死竜の関門。
 幻想竜域キングアーサー。その王城たるキャメロット城に幾つかある尖塔の一つを目指し、ディアボロスたちがドラゴンサイズの通路を走る。
「ストーンヘンジ然り、円卓の座然り、キングアーサーのクロノオブジェクト技術は凄いですね。確保できるなら、確保したい所です」
 先頭を行くソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)は、キングアーサーが作り出したクロノ・オブジェクトの優秀さを思い返す。
 過去に遭遇したのはクロノヴェーダのなかでも最強種であるドラゴンに相応しい品々。確保出来るなら確保したいと思うのは仕方ないだろう。
「ジェネラル級が直接守護する程のモノならば、どうあっても捨て置く訳には行きませんね……壊すにせよ奪うにせよ、こちらの手に収めなければ」
 彼のその呟きに、アイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)が答える。
 アイネリスの言う通り、この尖塔の最上階にある一室……円卓の間には、最重要たるクロノ・オブジェクト『円卓』を始めとする様々なクロノ・オブジェクトの数々が待ち受けている。
 だが同時に、それを奪われないようと守護者としてジェネラル級ドラゴンであり、円卓の騎士でもある王の偶像『クロム・クルアハ』が待ち構えているのだ。
「クロム・クルアハ……最終人類史に伝わるアーサー王と円卓の騎士の物語には登場しない名前です。調べてみたところ、アイルランドの古い神話の神、一説によればケルト神話の魔王バロールに生み出された闇の竜の名だとか」
 だが、そのクロム・クルアハがキングアーサーの円卓の騎士に名を連ねていることにも何か意味があるのか?
 そう音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)は足を止めずに考え込んでいたその時だ、ソレイユが全体に停止の指示を出したのは。
「バリケードに死竜……この混乱の中でも防衛ラインが機能しているとは。やはり、ドラゴンは侮れませんね」
 コンパクトの鏡を使い通路の先を覗き見ていた園田・詠美(社畜(元)系魔法少女・g05827)は、コンパクトの蓋をパタンと閉じながらため息を漏らす。
 しかし、統率された軍勢が居ると言うことは、その先に重要な物があると言うこと……正解のルートを選んでいるのは間違いない。
 攻城戦でキャメロット城を落城させたこの機を逃す訳にはいかない、万が一クロノ・オブジェクトがドラゴンたち自身の手で破壊される前に確保しなければ。そう詠美はディアボロスたちに告げる。
「この先の戦いのため、円卓含めて入手できるものは入手しておきたいところです。≪戴冠の戦≫が控えている今、戦力になる物は少しでも多い方がいいでしょう」
 詠美の考えに賛同するように相原・相真(銀腕・g01549)が言うと、ディアボロスたちは頷く。
 円卓の間に置かれているクロノ・オブジェクトを奪取出来れば、解析などに時間が必要だが新宿島の戦力は間違いなく上がることだろう。
「相手は魂無き操り死竜かぁ、こいつもずいぶん前からいるトループス級だよねぇ……操られる死体ってとこには、いつもながらちょっとだけ同情するよぉ」
 鏡のように反射するチェーンソー大剣「テンペスト・レイザー」の刃先だけを通路に出し、命令に従い守護に就く『魂無き操り死竜』の姿を確認した一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は、彼らに同情するように呟く。
 彼女は一度死んでディアボロスとして蘇った……その頃の想いが死竜の存在と重なるのだろう。
「バリケードとかなかなか厄介だよね。これを何とか超えないと……」
 死竜たちが蠢く通路の先、上階へと続く扉までの間にはドラゴンサイズの巨大なバリケードが幾つも設置されている。
 これを突破しなくては、円卓の間に辿り着けないとシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術士・g01415)は告げる。
「でもキャメロットの円卓の間、ゴンドワナの巨獣たちをも掌握したその力。その根源が目の前に見えているんだ……ここは嫌でも押し通らせてもらおうか!」
 足元の床に、見える範囲のバリケードの配置を描いた一ノ瀬・綾音(星影の描き手・g00868)は、それを元にこの関門をどう攻略するか話し合う。
「果たすべき任務は了解したであります。戦力を円卓の間に送り込む為に、尽力させて頂くであります」
 無双馬『青縞』に騎乗し、胸に拳を置いて作戦遂行は任せて欲しいと告げるバトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)の頼もしい姿にディアボロスたちは頷き返す。
 作戦は決まった。あとは実行するだけだ。
「全員、【パラドクス通信】はオンにした? さぁいよいよキャメロット城の攻略を完遂させる時がきたよ……気合十分、勇気全開で挑むよっ!」
 アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)が黄金で装飾された大剣「Day Braek of Leo」を握り掲げる。
 その瞬間、まるで全員の心を一つにするかのように、刀身から獅子のオーラが立ち昇るのであった。

「まずはバリケードがクロノ・オブジェクトかどうか確認しようか」
 手にした風翼の装飾と杖頭に藍鉱石の蕾を鏤めた白銀の長杖、「世界樹の翼『ユグドラシル・ウィング』type.Aを射撃モードのtype.Bに変形させたシル・ウィンディアが、先制の一撃をバリケードへと向けて放つ。
 放ったのはパラドクスではない通常の魔力弾……バリケードがクロノ・オブジェクトであるなら、パラドクス攻撃でしか破壊出来ない筈。
 だが魔力弾が命中したバリケードは、壊れはしない物の魔力弾の爪痕がしっかりと残っている。
 ……これなら壊せる、そう判断したシルは魔力弾による攻撃を続けながら、ディアボロスたちだけの通信機である【パラドクス通信】のインカムに声を上げる。
 どうせこの攻撃で敵は気付く。ならば作戦通り一点に集中しバリケードを破壊、突破しようと。
「竜よ息吹よ、暁の光よ、凍てつく水よ、吹きすさぶ風よ、我が前の障害を凍てつかせよっ!」
 背中に一対の光の翼を発現させながら、シルは続けてパラドクス攻撃の呪文を唱える。
 目標はバリケードの後ろ……控えている死竜たちに向け、凍てつく吹雪が襲う。
「それじゃ、みんな突撃ーっ!」
 彼女のその言葉に、ディアボロスたちが一斉に駆け出す。
「円卓の間へ、綾音ちゃん達は絶対にたどり着くんだ……! 天の星は剣となりて道切り拓かんと降り注ぐ、道を開けて貰うんだよ!!」
 藍色の羽根を生やした一ノ瀬・綾音は死竜たちを見下ろせるぐらいまで高く飛ぶと、その頭上に大量の光属性の魔力をエンチャントした剣を生み出す。
 そして一斉に、一列に道を切り開くかのように、剣を雨のように降り注がせた。
「みんな、前へ、穴が塞がれる前に兎に角前へ!」
 パラドクスの剣で眼前のバリケードを粉砕し、奥の扉までまず一本の道を作り出した綾音は羽根を羽撃たかせながら地上へと降り立つと、地面に突き刺さったその剣うちの一本を引き抜きディアボロスたちに行く先を示す。
 明り取りから差し込む陽の光に照らされた彼女はまるで勝利の女神……そう見間違えるような綾音の姿に従うかのように、果敢に攻めるディアボロスたち。
 行く手を塞ぐ死竜たちの抵抗を跳ね除け、バリケードの第一陣に辿り着くころには通路の至る所から死竜との剣撃の音が響き渡っていた。

「ドラゴンサイズの巨大なバリケード……上手く扱えばこちらの利にもなりそうね」
 そう呟いたアイネリス・レナリィは、目の前のバリケードがドラゴンサイズの巨大なバリケードであるのを良いことに、その影や破片に隠れながら敵陣へと接近し、死竜たちに向けパラドクスを放つ。
「波打ち、追い立てろ……逆巻く流星!」
 バリケードに隠れていた死竜に向かい、アイネリスのパラドクスが発動する。
 一直線に飛翔する複数の槍刃が、飛行し交わそうとする死竜を追尾しその切っ先を突き立てる。
「乱戦に持ち込めば、バリケードも意味はないでしょう」
『ぐがぁぁぁぁっ!!』
 怒りの咆哮を上げた死竜がアイネリスを狙い、巨大化させた爪を振り下ろす。
 フェイントを織り交ぜながら死竜の攻撃範囲から離脱する彼女は、持ち込んだ試験管を四本、指の間に挟み掴むと敵陣へ、特にバリケードを狙い投げ込む。
 割れた試験管の中身……外気に触れると激しく燃え上がる灰と煤の混合粉末「火炎燐」が爆発と煙を巻き起こし、死竜たちの視界を奪う。
 もうもうと煙が上がり視界が遮られるなか、視界を遮る物を見通すパラドクス【完全視界】の効果で視界を確保したのは一里塚・燐寧だ。
 視界が制限される状態でもパラドクス効果で自由に動けるのがディアボロスの強み。
「さぁー、円卓の間までもう一仕事……死体に鞭打って頑張っちゃおっか~!?」
 チェーンソー大剣、テンペスト・レイザーを構えた燐寧は、パラドクス効果でクリアになった視界で死竜の姿を捉えると、ギュィィィンと言うエンジン音を響かせ虚空に向かって鋭く回転する鋸刃を振るう。
 何処へ向かって刃を振り下ろしたのか……死竜がそう思ったかも知れない次の瞬間、禍々しい紫色の剣閃が油断した死竜の躰を斬り裂いた。
「んふ、大剣の間合いを見誤ったようだねぇ?」
 振り下ろしたテンペスト・レイザーの構えを解かず、ふふふと笑みを浮かべる燐寧の前で真っ二つに斬られた死竜は爆発四散する。
 その正体は彼女のパラドクス、手の届かない敵を直接斬る「呪式:飛翔怨斬」であった。
「さて、一気に突破してバリケードの中で戦おうかぁ!」
 そう言うと鋸刃でバリケードを斬り付け、乗り越え、死竜の第二陣へと対面する燐寧たちディアボロス。
 それを突破すれば、次の間へ進める。その先にあるのは……目的地である円卓の間だ。
 攻城戦はスピードが命。死竜たちの群れに対し、ディアボロスたちは疾風怒濤に攻め立てるのであった。

「通路を封鎖しているバリケードは単純に厄介ですね。ですが、この城のあちこちと同じくドラゴンに合わせた大きさ……」
 ならばこそ、サイズが違うディアボロスが狙える隙間もある筈……!
 敵陣をつぶさに観察し、狙いを定めていた園田・詠美は、とあるバリケードとバリケードの隙間が人間サイズであることに気付く。
「皆さん、私がバリケードをこじ開けるのよ! 魔法単発、プログラム1番展開。出力選択、属性選択……業務、執行ーーーー!!」
 詠美が魔法陣を眼前に描き、魔力で生成した砲弾を生み出すと見つけ出したその隙間の周囲に向けて放つ。
 貫通術式が組み込まれている砲弾は、放物線を描きバリケードを砕きながら壁向こうの死竜を撃ち抜いた。
「さあ皆さん、新たな道を開きましたよ」
 詠美が上げた声に歓声で応えるディアボロスたちは、新たに開いた道へと次々と流れ込んでいく。
 その光景を眺めていた詠美であったが、そんな彼女に向かいお返しとばかりに死竜が巨大化させた爪で斬りかかって来た。
「詠美さん、大丈夫ですか? 死竜よ、これはお返しです……ファランクス、インクルシオ!」
 咄嗟に魔力障壁で爪を防ぐ詠美……彼女を救ったのは、逞しき無双馬、青縞に騎乗したバトラ・ヘロスであった。
 無双馬の背に詠美を乗せ、迫る爪牙から逃げ切ると、今度は高い視界を活かし死竜たちの布陣を確認する。
「バリケードを隠蔽に利用しいても、こちらの攻撃は視線さえ通れば死角を突き不意打ち出来る筈です」
 そう言うと、バトラは手にした重装歩兵用の長槍「サリッサ」を空中へと向かい投擲する。
 すると長槍は無数に具現化し、遮蔽物の影に隠れた死竜たちへと向かい雨のように降り注ぐ。
「よし、青縞、行きましょう!」
 槍の雨でまだ無事だった筈のバリケード周辺に隠れていた死竜を一掃したバトラ。
 彼女は青縞の手綱を操ると残存するバリケードの上へと昇り、そして次の敵を見ると侵攻を開始する。
「さあ、残る敵も倒し、敵中を突破してしまいましょう」
 バトラを始めとするディアボロスたちを援護するかのように、空中に展開した鍵盤に向かいソレイユ・クラーヴィアは雄々しく鍵を叩く。
 奏でられるメロディーは「ヒロイックシンフォニー」……彼の指先が奏でる楽曲に乗せ、パラドクスによる幻影の英雄を創造したソレイユは、ディアボロスたちに襲い掛かろうとする死竜を斬り裂かせる。
「バトラたちに続きましょう。英雄よ、立ち塞がるバリケードを壊しなさい」
 ソレイユの指揮に従い、続いてバトラが超えたバリケードを破壊する幻影の英雄。
 また新たな道が開け、ディアボロスたちはバリケードの内部へと向かい次々と突入していく。
「向こうも必死でしょうけど、こちらも必死です……ここは通して貰いましょう!」
 その声に幻影の英雄が歓喜の雄叫びをあげ、死竜へと鋭利な刃を振るう。
 死竜の上げた甲高い悲鳴のような鳴き声にソレイユは己の演奏に意識を集中させ耐えると、倒れた死竜を乗り越え先を目指すのであった。

「突破力ならディアボロスの無双馬が圧巻です。サーヴァント無き私には完全な再現は出来ませんが……可能な限り真似てみましょうっ!」
 そう告げた音羽・華楠は、雷幻想・駿馬のパラドクスを発動させる。
「地の果てまでも駆けよ、天にまでも昇れ! 汝、滑るように走る者……オン・アミリトドバン・ウン・パッタ・ソワカ!!」
 雷の化身たる馬型の式神を呼び寄せると、華楠はバリケードを越えた先にいる死竜の群れへと目掛け吶喊させる。
 邪魔するバリケードも全て蹴散らし、駆け抜ける駿馬は思う存分に戦場を掻き回す。
 駿馬を掴み地面に叩きつけようと死竜が飛び掛かるが、雷速で駆ける彼を捕まえることが出来ない。
「敵陣が崩れましたね。敵地ですがここはガンガン行きましょう」
 華楠の駿馬による敵陣の混乱、それを好機と見た相原・相真は、自身の周囲にナノマシンを散布し巨大な腕を作り出した。
「接続、起動。巨人憤激……!」
 巨大なバリケードなどなんのその、相真は接続したその腕で残るバリケードごと死竜を殴る。
 ナノマシンで生み出された巨大な剛腕は反撃する死竜の巨大な爪をも叩き壊しながら、彼と共に通路を奥に向かって突き進む。
 道を開き、道を広げ、蹂躙する……ディアボロスたちの一群は留まることを知らない濁流となり、死竜たちを飲み込み、追い込んでいく。
「一体たりとも、この先のジェネラル級に加勢なんてさせないよ! 私の雷光よ、最大まで輝けぇーっ!」
 残る死竜に向け、アンゼリカ・レンブラントが魔力とオーラ操作で作られた雷光を大剣に宿し、黄金に輝く斬撃を繰り出す。
 空中から掴みかかろうと向かって来る死竜を斬り捨て、その身にまとった雷光で黄金に輝いたアンゼリカは、全ての死竜が倒れたことを確認すると獅子の大剣を掲げ勝鬨を上げる。
「まずは第一関門突破だね、この調子でいこう!」
 強固なバリケードも、死竜の護りも、ディアボロスの前ではその勢いを止めることは出来なかった。
 次に待ち受けるのは、円卓の間で待ち受けるクロム・クルアハを支援する『騎士竜ナイトドラゴン』
 控えの間で待つ騎士たち。合流される前に、彼らを倒さなくてはならない。
 ディアボロスたちは勝利の喜びもそこそこに、次の戦いへと向け気合いを入れるのであった。

 死竜の関門、突破……!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
【飛翔】LV3が発生!
【水面走行】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
【建物復元】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV3が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
【ガードアップ】LV2が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!

ナイナ・ヴィラネスティズム
SPD
同選択肢の味方との協力・連携重視
アドリブ可

ジェネラル級の方にこれから会うとなると身震いするほどに緊張しますわよね
慇懃無礼な令嬢たる私にもわかりますわ
ですので取り巻きの処理はお任せくださいな♪

敵竜の雷撃を帯びた攻撃には飛翔を用いての空間を自在に飛び回っての回避、もしくはマジックグレネードを敵に投擲・爆破しての相殺を狙う
被弾軽減の為に予めガードアップ活用にて結界術を施しておく
さすが近衛の騎士竜様ですこと
動きが実に洗練されてましてよ

連携の際には味方の攻撃機会が作れるよう臨機応変に立ち回り
嫌と言われても協力させていただきますわ!お互いのためにもね
反撃・攻勢の機会が巡れればヴィラネスト・アイシクルニードル
氷雪使いたる私の手から1680本もの氷柱の雨を敵群に降らせ、空から襲い来る氷柱によって立ち往生している隙を見逃さず魔散弾銃と魔銃の二丁装備による制圧射撃(貫通撃、連射、弾幕)
オホホホホ!
暴徒鎮圧には慣れていますのよ?
敵竜間の連携が取れないように悪役令嬢らしい暴力措置で黙らせて差し上げますわ


音羽・華楠
……バリケードと死竜たちを突破したと思ったら、今度は騎士竜たちですか。
……守りが厚いですね……。
――その分、この先にあるクロノ・オブジェクトに期待が持てるわけですがっ。
クロム・クルアハと合流される前に蹴散らしましょう!

騎士竜たちとはこれまでにも何度か戦ってます。
……甲殻に雷撃を纏っての体当たり……いつもながら対抗心が湧きますねっ。
私も雷使いの端くれ。
目には目を、歯には歯を。
雷の技には雷の技で応じましょう――

――《雷幻想・群雄》!

雷で構成された私の分身たちを生み出し、騎士竜たちへ突撃させます。
向こうが攻防一体の雷光と化して突っ込んできても、《群雄》による分身たちは文字通りの雷の化身!
分身たちを雷速で騎士竜たちの高速飛翔へ衝突させ、逆に彼らの方を分身たちの拳で、蹴りで、雷撃で粉砕してやります。

『赫雷の荼枳尼天女』の名は、伊達や酔狂で名乗ってるわけじゃありません。
こと雷を扱うことにおいては誰にも負けない……その矜持の証です!
そうやって自分を鼓舞し、最大限に能力を発揮して戦えるように自己暗示を。


バトラ・ヘロス
アドリブ、連携歓迎であります。

初陣は抜けました。引き続き、護衛の騎士を殲滅します。
作戦目標の為には、最早自分に勝ち目はないとクロム·クルアハに判断させる必要があるかもしれません。
徹底的に戦力を削いでいくであります。
仲間と連携して攻撃を仕掛けます。
無双馬に騎乗して機動力を高め、長槍サリッサと魔力盾スクトゥムを構えて対峙します。
【盾槍陣】のパラドクスを使い、槍と盾の複製を無数に具現化し、操ります。
敵陣を押し包む様に盾に「陣形」を組ませ、シールドバッシュで動きを封じながら、盾の隙間から槍を突き刺す「貫通撃」で仕留めていきます。
強大な軍勢と戦うのに、ファランクスは最強の戦術です。私一人になっても変わりません。
反撃は、射線上に魔力盾スクトゥムを構えて受け流して、出来るだけ威力を軽減して耐えるであります。
古来伝承の頃から、竜に挑むのは騎兵の仕事です。自分の任務を果たすであります。


春日・涼
とりあえず、私はナイトドラゴンと戦うわ。
竜を狩るのは英雄の役目……だから見せてあげるわ、英雄を呼ぶ歌を!
勿論、私からも援護はするわよ。
竜をも穿つ砲撃を見せてあげるわ!


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
完全視界で視野を明瞭に、PD通信で連携と情報共有を

キングアーサー決戦の刻に沸き立つ気持ちは抑え
これまでの長い歩みを信じて戦う
まるで宝物への試練の連続だな
円卓の間への道、切り拓く

控えの間へ、タイミングを合わせ接敵
相手も厳戒態勢であろう
飛び込むと同時に、PD攻撃を仕掛ける
味方と狙いを合わせつつ、より少ない手数で倒せる弱った敵、味方の死角を狙う敵を優先

戦場を常に観察し把握
味方と死角を補うように布陣し、危険には注意喚起を
俺は味方の頭上や空中の警戒を主に立体的空中戦
【飛翔】し上方の竜の対処を引き受け、こちらの布陣に斬り込ませない
入口や壁、味方側の比較的安全な方を背や足の死角側にし、味方陣営の維持と援護
敵数が減れば、包囲・挟撃へ移行し集中攻撃で倒す

空中にPDの糸を巡らせ竜の巨体を絡めとり攻撃
体格と速度差で小回りを活かし緩急のフェイント、変則軌道で飛び回り攪乱と回避
敵の攻撃方向や口の開く動作を観察し、飛翔で回避
魔力障壁で身を護り、タワーシールドで防ぎ凌ぐ

さあ、塔の上で竜と宝物に見えよう


アイネリス・レナリィ
アドリブ絡み歓迎

一段と防衛が厚くなりましたね……。
円卓の間はそう遠くは無さそうです。
クロム・クルアハの元まで駆け抜けてしまいましょう。

まずは敵陣へ切り込みます
《燻る軌跡》を発動、無数に生成した剣刃、槍刃で周囲を打ち払い
敵陣に風穴を開け突入
あらゆる方向からの射撃と駆け抜けざまの斬撃で内部から撹乱と攻撃を仕掛けましょう

場を荒らすためには動きは止めず迅速に
パラドクス通信による情報伝達で敵味方の位置を把握し
敵の側面、背面へ回り込みながら攻勢を維持
ダメージを蓄積させつつ、気は逃さず仕留めに掛かりましょう

雷撃を纏う突進……
向かって来るのは構わないけれど、周りは良く見ておく事ね

突進に対しては軌道上に障害物、他の敵を巻き込むように誘導、位置取りを行い
僅かでも躊躇するように仕向けます
加えて軌道上から退避を
雷撃を纏う以上、不用意な接近は避けておくべきか
躱す際は大きく距離を取り雷撃の影響を抑えましょう

合流などさせるものか。
此処で朽ち果ててゆけ……!


ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎

次の相手はナイトドラゴンですか
死竜よりも強敵でしょうけれど、私達の用があるのは更に奥です
先程の勢いをそのままに、突撃します

宙に展開した鍵盤で「月虹」を演奏
猫の姿にも似た月の化身を喚び、命中アップとダメージアップの加護も纏わせドラゴンへと飛びかからせます
一人突出は避け、仲間と攻撃対象を揃え、各個撃破を最優先
攻撃の優先は体力が低い者や、指揮官と思わしき者
仲間の状況にも気を配り、ダメージが集中している方がいればディフェンスに入り負担を分散
敵の負傷具合や、狙いたい個体など、戦況については常に仲間に伝達して共有します

反撃のブレスにはガードアップを乗せた魔力障壁を展開して凌ぎます
負傷は必要経費と割り切り、グロリアスの回復も見込んで守りより攻めを意識して演奏に集中します

円卓の間を護るドラゴンは、まさしく精鋭揃いでしょう
侮りはしませんが、必要以上に警戒して戦意で遅れを取る気もありません
戦いというものは、一瞬の機微で戦況は覆り得るもの
確実に敵の数を減らして、勝利を手繰り寄せましょう


シル・ウィンディア
死竜は突破したから、あとは…
護衛の騎士竜を突破して、クロム・クルアハに迫るだけ。
さぁ、それじゃ全力で行かせてもらうからねっ!!

今回は手数で勝負かな。
高速詠唱で隙を減らしてから、天翔残影砲で敵陣を纏めて攻撃だね。
攻撃対象は、味方の攻撃した敵に対象を重ねていくよ。
ダメージ蓄積、そして、敵撃破が早くできるように行動だね。
天翔残影砲の時は、飛翔も使って上下前後左右で揺さぶりながら、残像も使って撹乱を行っていくよ。
以降は移動を行いつつ、パラドクス攻撃で仕掛けていくね。
移動砲台は伊達じゃないっ!

敵パラドクスに対しては、背中に発現させた光の翼を体の前面を覆うようにして防御。
…ふふ、光の翼の防御は伊達じゃないんだよ。
簡単に抜けるとは思わないでねっ!
…熱くて痛いけど強気に行くよ。

攻撃対象、特に弱っていそうな敵などを見つけたら、パラドクス通信で味方と情報共有を行って、連携をとっていくよ。

護衛の騎士竜達は倒したよ。
強かったけど、でも、乗り越えたから。
それじゃ、クロム・クルアハ…。
目一杯やりましょうかっ!!


一ノ瀬・綾音
関門は突破した!この勢いを維持したまま円卓の間へ突撃していこう!

控えの間に入ったら気づかれる前に【炎流星群】で攻撃、一気呵成に蹴散らしていく!
恐らく相手はあの防衛ラインを突破してきたことと円卓の間にいるクロム・クルアハに報告しないとってことでてんやわんやするかもしれない、そこを突く。
特に後者は何としてでも阻止をしなければいけないところだけど、移動経路を塞ぐのはこちらも後で円卓の間に移動しにくくなってしまうからマズい。そこで各個撃破を心掛けつつ、とにかく報告に向かおうとする敵がいたら傷の度合いは無視してそっちを優先して倒していく!クロム・クルアハに報告され合流されるのが一番まずい!

優先順位は円卓の間に向かおうとする敵>他の仲間が狙ってたり傷が深い敵>その他って感じで、パラドクス通信も使いどの敵から狙うべきかを共有しつつ戦っていくよ。
飛翔は円卓の間に逃げようとする相手に飛翔でないと届かない場合にのみ使用。

あとは円卓の間!
さあ、どんなお宝があるんだろうね、楽しみだ!


相原・相真
連携歓迎、アドリブ可

まずは突破、といっても気は抜いてられませんね
トループスといっても舐めてはかかれません
何とか合流前に倒させてもらいますよ…!

騎士竜たちがいる控えの間に突入後【迷宮化】を使用し彼らの足止めを狙います
突破されるまでの時間はさほど変わりませんが、
状況の変化による混乱での[時間稼ぎ]くらいはできるでしょう
ただし、場所が場所なので【迷宮化】が使用できないことも一応想定はしておきます

敵へはパラドクスにより出現させた怪物たちによる攻撃を行い、
あちらからの攻撃は展開した戦闘用ドローンのバリアによる防御で耐えます
(なお相真としては出現させたのは狼のつもりだが、本人の絵心の無さにより怪物と化した。
口が裂けてやたらでかく開いたり、尻尾が刃物のようになっていたりする)

攻撃の優先順は、
控えの間を出ようとする敵>冷静に周りに指示を出そうとする敵>その他、
といった感じでいきます
なんとか突入の混乱のうちに数を減らしていきたいところですね


ガンドラ・ブラッディア
■連携・アドリブ歓迎

(ドラゴンなど、その悉くを、滅ぼしたいが……。此度は円卓含め、奪取に利用が為、我慢せねばな。守護者の任を断ち、正式にディアボロスの、円卓となった後、倒せばいい)
何かを護るは、騎士の定め。仮にも騎士を、名乗るならば、その体現に関し、敬意を払おう。
そしてそれを前提に、この上なく、無様に滅びよ。お前達が人々や、ダンジョンの生命を、支配し虐げた、報いとしてな。

竜呪剣『剣災』を発動。我輩が現状扱える、竜呪剣全てを、解き放つ。
顕現せよ。竜呪剣『氷蝕』、『水針』、『焔渦』、『枯朽』、『隕星』、『海嘯』、『雷界』、『泥血』。
我が呪いを以て、刻み尽くし、塵と化せ……!(咆哮)

【グロリアス】、【ガードアップ】、【アヴォイド】込みで、雷光の体当たり相手に、持久しながらも、継戦していき、戦い抜くのだ。

円卓の間、か。どれほどの、クロノオブジェクトが、揃っているのかは、現状不明だが、世界を取り戻す、大きな一歩には、なるはずだろう。
……必ず奪取し、繋げなくては。


一里塚・燐寧
あは、トループス級のくせに中々豪勢な見た目をしてるねぇ
王様や側近たちがすぐそばにいるから、身だしなみもしっかりしてるワケだぁ
でもその姿、虚仮威しじゃないよねぇ?
んふふ……お姉さんが試したげるよぉ

《テンペスト・レイザー》を手に、控えの間の方へと斬り込んでいくよぉ
隙になりづらい程度の短期間の【飛翔】を、翼を持つ敵相手の高度の調整のために織り混ぜつつ
『呪式:空牙嵐墜』の機動性を活かして、頭上や側面や背後、或いは飛行中の足元から突然襲いかかる!
大剣の刀身を叩きつけて鱗を砕き、露出した骨肉を鋸刃で断ち切ることで敵を粉砕するよぉ

攻撃後は勢いそのままに一撃離脱し、流れるように次のターゲットに斬りかかって、戦列を穴だらけにしていくねぇ
反撃に対しては《否定の呪力》を纏った得物を用いて切り結び
或いは刀身を盾のようにして受け流すことで威力を削ごっか
うっひゃー、中々に一撃が重いねぇ……見た目がイケてるだけはあるや
でもこっちは二年間ドラゴンと戦い続けてきたの
今日初めて復讐者を見たって連中にゃ、負けるつもりないよぉ


アンゼリカ・レンブラント
続いて第二関門だね
私達なら必ず突破できる――さぁ行こう

騎士竜達のいる控えの間に踏み込み、
【泥濘の地】を展開
戦闘に直接関わらなくても、混乱は誘えると嬉しいね

そして出来るだけ仲間と切り込むタイミングを合わせいざ攻撃!
パラドクスの閃光と衝撃波で力強く斬り込んだら
反撃をしっかり堪え一撃離脱、
その後も動きを合わせ敵陣を崩していこう

反撃も4体から受けるから、攻撃の際は出来るだけ
倒せそうな敵を巻き込み、確実に数を減らしていくね
【グロリアス】の発動も見込めると嬉しい
狙いも仲間と集中、【パラドクス通信】で
しっかり敵の動きや狙いを周知し、殲滅していくよっ

相手は精鋭なのだろうけど、
こちらは2年以上このディヴィジョンで戦い続けたんだよ
積み上げた絆の連携と奪還の志、お前達に止められるもんか!
絶対に、勝つッ

気を吐く言葉をあげながら敵を倒していき
敵が減っていくにつれ徐々に仲間と包囲を狭め
いざ全力全開っ!《光剣閃波》で殲滅していくよっ
私の光よ、今最大まで輝けぇーっ!

これで全部かな
護りはなくなった、いざ円卓の間にいこう!


●円卓の間突入……騎士の竜。
 死竜の関門を抜けたディアボロスたちは、敵に勝利した勢いのままに巨大な通路を進む。
 普段は巨大なドラゴンたちが行きかっていたのであろう広い空間は、今はディアボロスたちが駆ける足音だけが響いている。
「一つ目の関門は突破した! この勢いを維持したまま円卓の間へ突撃していこう!」
 隊列の中で、一ノ瀬・綾音(星影の描き手・g00868)が右手を突き出し、共に走るディアボロスたちを精神的に後押しする。
「と、言っても気は抜いてられませんね。次もトループス級と言っても舐めてはかかれません。ですが何とかクロム・クルアハとの合流前に倒させてもらいますよ……!」
 そう気を抜かずに告げるのは相原・相真(銀腕・g01549)……次は円卓の控えの間。そこで待ち受けているのはジェネラル級ドラゴンクロム・クルアハの護衛であるトループス級『騎士竜ナイトドラゴン』である。
 ……王命を与えられた騎士ほど厄介な者は居ない、そう相真は油断出来ないと肝に銘じる。
「円卓の間、か。どれほどの、クロノオブジェクトが、揃っているのかは、現状不明だが、世界を取り戻す、大きな一歩には、なるはずだろう……必ず奪取し、繋げなくては」
 この道の先、控えの間から続く円卓の間には、最重要の奪取目標である『円卓』を始めとするクロノ・オブジェクトの数々が待ち受けている。
 それを手に入れれば、新宿島の新たなる力となる筈。
 だがガンドラ・ブラッディア(黒矛・g03101)はこの先に待ち受けるクロノ・オブジェクトを得たいと言う気持ちと、それを守護するドラゴン……クロム・クルアハを倒したい、と言う二つの気持ちに苛まれる。
 しかしクロム・クルアハを倒してしまうと、連動して円卓の間にあるクロノ・オブジェクトは破壊されてしまうことが時先案内人の月読・栞から告げられている。
 だからこそ、『円卓』を手に入れるためにはクロム・クルアハには自ら退いて貰わなければならないのだ。
「作戦目標の為には、最早自分に勝ち目はないとクロム·クルアハに判断させる必要があるかもしれません」
 ドラゴンを滅したいガンドラの気持ちを酌んでか知らずか、無双馬『青縞』に騎乗するバトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)が彼女の言葉にそう答える。
 言葉無き力はただの暴力であるが、力なき言葉もまた無力であることには間違いない。ならばクロム・クルアハにディアボロスの力を示す必要はあるだろう。
 そのうえで彼を納得させ撤退させねば、作戦目標……『円卓』を始めとするクロノ・オブジェクトの奪取は成立しない。そうバトラは判断していた。
 それが正解かどうかは、間もなく分かることだろう。だが今は目の前の敵に集中しなくてはならない。

 やがて通路を進んだ先には、ドラゴンを描いた壁掛けなど装飾が華やかになり……とある部屋の前で巨大な篝火と敷かれた赤い絨毯が目の前に見えて来た。
 恐らくこの先が控えの間なのであろう。物音を立てないよう、ディアボロスたちはゆっくりと立ち止まり、通路の先を覗き見る。
「バリケードと死竜たちを突破したと思ったら、今度は騎士竜たち……流石に守りが厚いですね」
「ええ、一段と防衛が厚くなりましたが、ですが円卓の間はそう遠くは無さそうです」
 円卓の間へと続く螺旋階段を前に、何時誰が来ても良いようにとそろい踏みし列を作る騎士竜たち。
 その護りの隙のなさに、音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)が忌々し気に呟くと、目的地はもうすぐですとアイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)が慰める。
 恐らく彼らは主であるアーサー王を始めとする円卓の騎士の訪れを待ちわびているのだろうが、生憎と訪れたのはドラゴンではなくディアボロス。
 だからこそ彼らの盛大な歓迎には否が応でも答えなくてはならないだろう。
「あは、トループス級のくせに中々豪勢な見た目をしてるねぇ。王様や側近たちがすぐそばにいるから、身だしなみもしっかりしてるワケだぁ」
 チェーンソー大剣「テンペスト・レイザー」を再び鏡のように使い、騎士竜たちの様子を眺めていた一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は、騎士のようなその姿はこけおどしじゃないよね? と呟く。
 どうやら彼女は無理やり叩き斬ってでも、その姿がこけおどしではないか確かめる気らしい。
 そんな燐寧の姿に、華楠とアイネリスは苦笑するのであった。

「私はナイトドラゴンと戦うわ。竜を狩るのは英雄の役目……だから見せてあげるわ、英雄を呼ぶ歌を!」
 立ち上がり、胸を張る春日・涼(完璧で嘘つきな偶像・g06385)の自信あり気な言葉。
 いや、ここに居るディアボロスの総意であろう。この先にはジェネラル級ドラゴンが控えているのだ、トループス級の騎士竜ナイトドラゴン如きで立ち止まっては居られない。
「私も……ジェネラル級の方にこれから会うとなると身震いするほどに緊張しますわよね。慇懃無礼な令嬢たる私にもわかりますわ。ですので取り巻きの処理はお任せくださいな♪」
 慇懃無礼な自身の性格では、クロム・クルアハとの交渉は不得手……であれば騎士竜を倒すのに全力を尽くそう、そうナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)が告げると、ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)が白手を履きながら皆に告げる。
「円卓の間を護るドラゴンは、まさしく精鋭揃いでしょう……侮りはしませんが、必要以上に警戒して戦意で遅れを取る気もありません。死竜よりも強敵でしょうけれど、私たちの用があるのは更に奥です」
 そう、彼の言う通りあくまでも目的地はこの部屋の奥……階段を昇った先にある円卓の間だ。
 こんなところで躓くぐらいであれば、先程の死竜を倒した勢いのまま乗り越えたい。
「まるで物語にある宝物への試練の連続だな。だが、長かった戦いもあと少し、騎士を倒し塔の上で竜と宝物を見届けよう」
 ここに至るまでの攻城戦……いや、それ以上前からだ。ラキ火山の制圧から始まったキングアーサーの戦いを思い返し、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)がその歩みが間違っていなかったことを信じ一歩踏み出す。
「ここまで来たら……護衛の騎士竜を突破して、クロム・クルアハに迫るだけ。さぁ、それじゃ全力で行かせてもらうからねっ!!」
 気付かれないようシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術士・g01415)が上げた小さな掛け声と大きく突き上げた拳に、アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)が同じく拳を突き上げ応える。
「私たちなら必ず突破できる……さぁ行こう!」
 頷き合った二人は、そしてディアボロスたちは、各々の獲物を構えると騎士竜たちが立ち並ぶ控えの間へ突撃するのであった。

「さあ行くぞ……潜み、描いて、網と成れ!」
『くっ、敵か! ここを円卓の控えの間と知っての狼藉か……総員、構え!』
 隊列を整え、ディアボロスたちが控えの間に飛び込んでいく。
 対する騎士竜たちも、応対すべく素早く動き出す。
 だが開幕の一撃を放ったのは、エトヴァ・ヒンメルグリッツァであった。彼固有のパラドクス「Federtanz」は、十指に絡めた不可視に近い極細の銀糸を操つるパラドクス。
 それを広大な空間で【飛翔】し、空の軌跡に網目のごとく張り巡らせ、騎士竜たちの翼を奪う。
「ならば私は敵陣へ切り込みます。偽り、掻き消せ、合流などさせるものか! 此処で朽ち果ててゆけ……!!」
 当時にアイネリス・レナリィのパラドクス……「燻る軌跡」が発動する。
 控えの間を派手に動き、騎士竜たちの目を惹きつけたアイネリス。彼女に視線を向けた騎士竜たちに向け、飛来する槍刃で撃ち貫く。
「空に飛べば銀糸に、地に残れば槍刃が……騎士竜よ、さてどうする?」
『ならばこうしよう、ディアボロスよ!』
 エトヴァの言葉に、騎士竜たちは圧縮された炎と風によるプラズマ火球のブレスを放って返事を返す。
「くっ……! 遠慮はなしか」
 銀色のタワーシールド「Hushed Audience」を構え、魔力障壁と合わせ火球を防ぐエトヴァ。
 横では騎士竜が、豪奢な甲冑染みた甲殻が雷撃を纏い高速飛翔して雷光となりアイネリスを襲っていた。
「雷撃を纏う突進……向かって来るのは構わないけれど、周りは良く見ておく事ね」
 アイネリスは素早く身を交わすと、突進する雷光同士をぶつけようと動く。
 雷光の素早さが逆に仇となり、またエトヴァのパラドクスで高度に制限があるからか、騎士竜たちは接触を避けるのに必死であった。
 そんな二人を支援するべく、春日・涼が英雄に捧げられた愛の歌……「君は完璧で究極の英雄」を歌う。
「この瞳は、この言葉はあなたに捧ぐ歌……竜をも穿つ砲撃を見せてあげるわ!」
 涼の歌声に乗せ英雄の幻影が創造されると、英雄は火球を放っていた騎士竜へと向けて砲撃を放つ。
 その火力、まさに英雄のごとし。
「よし、反撃だ!」
 エトヴァが銀光に輝く真直ぐな剣「Liber」を掲げ、行く手を照らす。
 その切っ先に導かれるように、ディアボロスたちは騎士竜たちの懐へと攻め入り始めた。

「甲殻に雷撃を纏っての体当たり……いつもながら対抗心が湧きますねっ!」
 雷光となり攻める騎士竜の姿に、音羽・華楠は雷使いとして心が騒めく。
「目には目を、歯には歯を。雷の技には雷の技で応じましょう……臨む兵、闘う者、皆、陣列ねて前を行く! 《雷幻想・群雄》!」
 術と共に、雷で構成された華楠が無数に生み出され、雷光となった騎士竜たちに飛び掛かる。
 雷の彼女たちは飛び交う雷光に纏わりつくと雷で殴り、雷で蹴り、雷撃を浴びせ……高速飛翔していた騎士竜を地へと叩き墜とす。
「『赫雷の荼枳尼天女』の名は、伊達や酔狂で名乗ってるわけじゃありません。こと雷を扱うことにおいては誰にも負けない……その矜持の証です!」
 そう叫ぶ華楠は、自らの声に勇気を振り絞ると群雄たちを更に飛ばす。
 円卓の間を護る騎士竜たち……操られし死竜とは違い、控えの間を任されるだけあってその気概は大きいだろう。
 だが気持ちで負ける訳にはいかない、そう彼女は前を向く。
「っ! そこっ、クロム・クルアハへは報告させないんだよ!」
 そんな時だ、雷光瞬く戦場を観察していた一ノ瀬・綾音は、上階に向かおうとしている騎士竜に気付く。
 恐らく円卓の間にいるクロム・クルアハに報告をしようとしたのだろう。
 だがそうはさせない……綾音は強い魔力を持った羽根ペン、「煌めきの羽ペン」で空中に魔法を描く。
「魔術でよく目にする火炎弾、大量に来たらどうなるだろうね?」
 邪魔はさせないとプラズマ火球を放つ騎士竜たちの攻撃を無視し、綾音は上階へと向かおうとする一団に向け巨大な火炎球を大量に生み出すと敵集団に向け一斉に放つ。
 行く手を阻もうとする余計な騎士竜たちは避け、目的の集団のみを炎に包んだ頃……綾音はぐっと今頃になって痛みに呻く。
「あいたたた……でも報告に行こうとする敵は倒したんだよ」
 そんな彼女の踏ん張りに、相原・相真が建物内を迷宮化させ足を止めさせる【迷宮化】のパラドクスで支援する。
 突破を防げるのは僅かな時間だろう……だが、この乱戦では僅かな時間が運命を決める。
「エレクトロモンスター、迷宮から離れようとする敵に攻撃です!」
 そのまま相真は迷宮に住まう、自らデザインした電脳の怪物を実体化させ、迷宮を抜けようとする騎士竜へ向け攻撃させる。
 怪物たちは雷光となり突破しようとする騎士竜と相打ちになるが、これでまた貴重な時間が稼げたことに満足する相真であった。
「ちなみに、あの化け物ちゃんは何をモデルにしてるのかな?」
 痛む個所を擦ってた綾音の素朴な疑問に、相真は狼なんですが……見えませんか? と悲しそうな目で訴えた。
「ふふ、じゃあ綾音ちゃんがこの戦いが終わったら、絵心を伝授してさしあげるんだよ!」
「それは……楽しみですね」
 描いたものを現実に具現化する芸術家であるリアライズペインターの綾音としては、絵心がないのが勿体なかったのであろう。
 お絵描き教室の約束をし、二人は魔法とモンスターを描くのであった。

「何かを護るは、騎士の定め。仮にも騎士を、名乗るならば、その体現に関し、敬意を払おう」
『武ある者と見た……来い、ディアボロスよ!』
 騎士竜に向き合ったガンドラ・ブラッディアは、正々堂々と正面から騎士たちを打ち倒すべく、「竜呪剣『剣災』・竜開闢」を発動させる。
「我輩が現状扱える、竜呪剣全てを、解き放つ。顕現せよ。竜呪剣『氷蝕』、『水針』、『焔渦』、『枯朽』、『隕星』、『海嘯』、『雷界』、『泥血』。我が呪いを以て、刻み尽くし、塵と化せ……!」
 様々な竜呪剣を頭上に顕現、巨大化させ、それを騎士竜たちの一団に向け一斉に振り下ろすガンドラ。
『まだだ、まだ終わらんぞ! ディアボロス!!』
 騎士竜たちは正面からの攻撃に粉砕されるが、生き残った者が雷光となり彼女へと迫る。
 雷光と化した騎士竜の体当たりに、ガンドラも受けたダメージを回復に変える力【グロリアス】などを発動し耐えるのであったが、そんな彼女をナイナ・ヴィラネスティズムが結界術を起動させ更に護る。
「流石に無防備すぎましてよ? それにしてもさすが近衛の騎士竜様ですこと……実に動きが洗練されてましてよ」
 助けられたガンドラはナイナに対し、助けてなど言ってないと強がるが、ナイナは強い口調で告げる。
「嫌と言われても協力させていただきますわ! お互いのためにも、ね」
 そう言うとナイナは1680本もの爪楊枝サイズの氷柱を撃ち出す、「ヴィラネスト・アイシクルニードル」のパラドクスを発動させる。
 笑い声と共に撃ちだされる氷柱が騎士竜の集団を制圧し、悲鳴を上げる間も無く氷漬けになる騎士竜たちの姿に、どうでしょうと誇らしげなナイナ。
「オホホホホ! こう見えて暴徒鎮圧には慣れていますのよ?」
「……確かに、そうは、見えないな」
 どう見てもご令嬢と言うのが相応しいナイナの面制圧力に、ガンドラは人は見かけによらないと素直に思う。
「なにせ私は令嬢は令嬢でも、悪役令嬢ですわ!」
 そう高らかに告げるナイナの姿を見て、納得と首を縦に振るガンドラであった。

『潰せ、一体でも……!』
 ディアボロスの猛攻に、生き残った騎士竜たちはせめて一人でもと、プラズマ火球を集結しシル・ウィンディアに向けて放つ。
 その攻撃に対し、彼女は背中から二対の光の翼を展開させ、それを前に突き出すことで攻撃を防ぐ。
「……ふふ、光の翼の防御は伊達じゃないんだよ。簡単に抜けるとは思わないでねっ!」
 実際はかなり痛むのだが、ここは強がりの言い所と平気な顔を見せたシルは、光の翼を羽撃たかせ空を舞うとショートチャージの魔力砲撃を連射する。
 シルのパラドクス、「天翔残影砲」は名前の通り残像を生み出しながら魔力砲撃を放つため、騎士竜たちは何処から誰から撃たれたのか分からず混乱しはじめた。
『ええい、敵は何体いるんだ!』
「いるよ、ここに一人ね!」
 シルの砲撃で混乱する騎士竜の群れ……その眼前にまで肉薄していたアンゼリカ・レンブラントが、その声に驚く彼らの前で光の剣を構える。
「私たちは二年以上このディヴィジョンで戦い続けたんだよ……積み上げた絆の連携と奪還の志、お前たちに止められるもんか!」
 そう叫ぶと、騎士竜の集団に向けて光剣を次々と振り下ろすアンゼリカ。
「全力全開っ! 私の光よ、今最大まで輝けぇーっ!」
 アンゼリカの一撃は、シルの砲撃で弱っていた騎士竜たちを一刀両断していく。
「シル! 円卓の間へ行くための護りもあとちょっとだね!」
 光の羽根を撒き散らしながら、翼を広げて降りて来たシルに向かい、アンゼリカはそう言うと手を掲げる。
「護衛の騎士竜たちもあと少し! 必ず乗り越えようね、待っててね、クロム・クルアハ!」
 答えたシルはその手にハイタッチを交わすと、二人は頷き合う。
 残る騎士竜に向け、そしてクロム・クルアハの元へと向かうため、再びシルとアンゼリカは敵に立ち向かう。

「強大な軍勢と戦うのに、ファランクスは最強の戦術です。それは私一人になっても変わりません」
 円卓の控えの間、戦況も終盤を迎えた頃……尻尾の先端を聖なる光で纏い、輝く剣とした騎士竜の一団と、無双馬に騎乗したバトラ・ヘロスが対峙していた。
 バトラは自身の重装歩兵用の長槍「サリッサ」と、意志に応じて展開される大きな長方形の魔力の盾「スクトゥム」を「盾槍陣」のパラドクスで空中で無数に複製し、一人で方陣を組むと剣を掲げる騎士竜たち挑む。
『敵は一人の筈だ、こちらも密集せよ!』
「ファランクス、アグレシオ!」
 集団と集団がぶつかり合う。聖なる剣の一撃は魔力盾で防がれ、並ぶ盾の隙間から突き立てられた長槍が敵を突き差す。
 最初の接触で複数の敵を屠ったバトラであったが、残る騎士竜たちは集結し、方陣の弱点である盾のない右側面を突こうと動き出す。
「くっ……あたしだけでも!」
「一人で抱え込まないで下さい、仲間なのですから……月の調べ、光の加護よ、狂気を孕む化身となれ!」
 そんなバトラを、空中に鍵盤を展開したソレイユ・クラーヴィアの演奏が救う。
 奏でられた「幻想ソナタ「月虹」」は猫の姿にも似た月の化身を呼び出し、ソレイユの響かせるメロディーに乗せ騎士竜たちの集団へと飛び掛かかる。
 騎士竜たちも演者である彼を狙いプラズマ火球が放つが、ソレイユは魔力障壁で攻撃を耐えつつ、鍵盤を叩く手を休めない。
「そうそう、困った時はお姉さんに頼るんだよぉ!」
 唸りを上げて回転するチェーンソー大剣、「テンペスト・レイザー」を構えながら、跳弾で屈曲しながら跳ねる弾丸のように飛行して飛び込んだ一里塚・燐寧の「呪式:空牙嵐墜」が、バトラとソレイユを空中から襲おうとした騎士竜の一体を叩き斬る。
 接触の瞬間、エンジン音が高く唸り、鎧のような甲殻を砕く音が響いたと思うと、鋭く回転する鋸刃が騎士竜の骨肉を断ち切る。
「こけおどしじゃないみたいだけど、こっちは二年間ドラゴンと戦い続けてきたの! 今日初めて復讐者を見たって連中にゃ、負けるつもりないよぉ!」
 返す刃でもう一体、最後の騎士竜を砕き断ち斬った燐寧は、バトラへと向かいピースサインをする。
 頼れる仲間がいる。繋がる絆が力となる……それがディアボロスの力。
 もう一人ではない、そうバトラは涙ぐむのであった。

 騎士竜たちに勝利したディアボロスたちは、意気揚々と円卓の間へと続く階段を昇る。
 待ち受けるはジェネラル級ドラゴンであり円卓の騎士である、王の偶像『クロム・クルアハ』と、強大な力を持つと言われるクロノ・オブジェクト『円卓』。そして幻想竜域キングアーサーが集積したクロノ・オブジェクトの数々。
 円卓の間に集められた『円卓』を始めとするクロノ・オブジェクトを奪取するのか、それとも破壊するのか、どちらかを選ぶにしてもクロム・クルアハに力を見せる必要があるだろう。
 キングアーサーは王城、キャメロット城……その攻城戦はいよいよ最終局面を迎えようとしていた。

 円卓の控えの間、突破……!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
【プラチナチケット】がLV2になった!
【飛翔】がLV7になった!
【士気高揚】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
【迷宮化】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV6になった!
【反撃アップ】LV3が発生!
【命中アップ】がLV4になった!
【グロリアス】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV3になった!
【アヴォイド】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!

音羽・華楠
遂に円卓の間に突入です!
円卓等の奪取の為にも、クロム・クルアハを撤退させる材料を集めたいですね。
……なら、単に戦うだけでなく、クロム・クルアハの言葉を引き出すのも重要でしょう。
それでは――

円卓の間へ突入したら、即刻クロム・クルアハへ名乗りを上げます。
「円卓の騎士、クロム・クルアハ! 私は音羽華楠、陰陽の理を操り、妖精たちを従える復讐者です! 『王の偶像』と呼ばれるあなたを乗り越え、キングアーサー奪還への軌跡をまた一歩刻みましょう!!」
……曲がりなりにも『騎士』を名乗る存在です。
こちらが名乗りを上げれば、それに応じて名乗り返すかと。
そのクロム・クルアハの名乗りの内容も、向こうの思考を推し量る材料になると思います。

戦闘では《雷幻想・斬鉄》使用。
向こうが自在に飛び回る十二振りの剣を操るなら、こちらは変幻自在の雷の剣で対抗を。
《斬鉄》を伸ばし、或いは曲げ、十二振りの剣を掻い潜ってクロム・クルアハに斬り付けます。
向こうの斬撃も、可能な限り《斬鉄》を変形させて割り込ませることで威力を減じたいですね。


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ◎

復讐者の戦力を認めさせると共に
竜の思考や拘り、宝物を預かる使命への考えを情報収集
目的は撤退狙いだが
全力で倒しに来たと示す

円卓の間に入場し、堂々と対峙し挨拶と名乗りを
誇り高き円卓の騎士とお見受けする
貴殿はこの王城にて脅威となる存在
いざ、勝負願う

【飛翔】し竜の目線や巨体の動きを観察、機敏に飛び回りフェイント掛け
PD通信で味方と連携し、包囲するよう位置取り

合間に宝の端ぎりぎりを掠め撃ち、反応を観察
竜は宝を護るか、壊れても構わない動きか
緒戦と、追い込んだ時の様子の変化を見る

竜を狙えば自然に宝を巻き込む位置に入り銃を連射し、PDの跳弾をばらまき
竜の気を宝への対処に散らしつつ
銃弾を死角へ集約し深い一撃を穿つ

竜が背に円卓や宝物を護れば動きの制約を利用し
どの道我らに使えぬ道具。興味はないと
宝を護ることで不利に追い込み

復讐者は宝の真の価値も知らぬ痴れ者か、と勘繰る時の反応を見たい
竜を見据え死闘に夢中を演ず

恐怖に抗し
不遇を強いられた竜の花嫁達を想い勇気と忍耐
竜に慄く程、軟な理由でここにはいない


八百陣・葵漆
倒してしまえば円卓が手に入らないとは面倒な
撤退に誘導するにも、戦況をディアボロス優位にもっていくことは必須だね
言葉で揺さぶりつつも、削っていこうか

円卓の守護者、クロム・クルアハよ
随分と大事に守っているようだけど……ここに張り付いていていいのかい?
ここの何倍の数ものディアボロスが断片の王の元へ向かっているよ
真に守るべきが何か、よく考えてみるといい

敵が戦場を暗闇に包み込んだところで、絡繰り兵器を設置するよ
それから絡繰り兵器が目立たないように、すぐ場所を移動しよう
この暗闇の中では、相手もこちらの行動を見えないはずさ

三日月に僕の精神が蝕まれようと
絡繰り……機械が影響されることはない
遠隔操作機能は付けていないからね
事前の設定通りに絡繰りは動き、射出された矢はクロム・クルアハを貫くだろう

『伏兵の一刺し』
自分をも囮にして、不意を打つのが軍師の策さ
相打ちだろうと、猟兵はたくさんいるからね
ダメージを積み重ねていけば、勝つのはこちらさ
まあ今回は、倒しきらずに逃がすのだけどね


ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎

円卓の守りを任されている者なら、戦闘力は言わずもがな、精神力も王の信頼に足る者なのでしょうね
ここは正々堂々、参ります

宙に展開した鍵盤で「凱歌」を演奏
白馬に乗った槍騎士を喚び、場上槍を構えての刺突攻撃を仕掛けます
攻撃はあえて正面から
派手に突進攻撃をかければ、見切りやすいと侮られるかもしれません
そうして私に注意が向いている間に、仲間の攻撃がクロム・クルアハを貫けば良い

クロム・クルアハを中心に包囲するように布陣し
仲間に注意がそれた場合も見逃さず、死角から貫いてやります
反撃には魔力障壁を展開して凌ぎ
恐怖に陥りそうになったら、勝利の凱歌で心を振るい立てます

戦いつつ、クロム・クルアハの価値観を図るべく話かけます

クロノ・オブジェクトの流出を避ける為とはいえ、アーサー王も過酷な任務を課するのですね
危険が迫れば、守護者自ら壊して脱出した方が、円卓を喪失するという結果は同じでも、戦力が温存される分、先に繋がる策に思えるのですが
貴方程の実力者でも換えが効く程、戦力は十分残っているのでしょうか?


ガンドラ・ブラッディア
■連携・アドリブ歓迎

……。
(倒せば、強力な敵を減らせ、代わりに連動し、円卓含むオブジェクトは、全壊。撤退させれば、オブジェクトの数々。どうあっても、此方側としては、マイナスには、ならない訳だが、今後見据えれば、メリットとしては、後者が大きい、か…)

竜域ダンジョンの、ドラゴンと変わらないな。いざとなれば、護るべき物も、全てを壊す。
取り返す程、余裕がないか。成程、切羽詰まって、いるらしい。
或いは円卓などは、案外惜しむ程でもない、性能なのかもだ。ならばお前ごと、壊す方が……
(我輩のこれは、勝手な推察だ。故にプライド高く、傲慢なドラゴンより、反論を引き出し、撤退を促す、情報を得よう)

竜双剣『祈呪』を、精製。我が同族、力を借りるぞ。
どうあれ強敵に、変わりはない。その剣の数々と、斬り結んでくれよう。
飛翔して動き回り、仲間との連携で、敵の死角より攻撃。祈りと呪いの、太極に封じる。
十二振りの剣は、此方の二振りで、迎撃や防御を、可能な限りで、試みよう。攻防共に、残留効果の恩恵、使わせて貰う。

循環せよ……!


アンゼリカ・レンブラント
どう選択するにしろ
まずは王の偶像相手に優勢とならねばいけない
ならば全力で立ち向かうさ!

踏み込む前にしっかり【パラドクス通信】で仲間と合わせ
タイミングを合わせ円卓の間に踏み込む!
攻撃を合わせてパラドクスの光剣で切り込むよ
命中アップも入っている、捉えられる、必ず!

反撃もしっかりこらえて同じ場には留まらず
小回りを生かし、隙を窺いつつ立ち回る
鋼の如き硬度と鋭さの腕だね
でもその剛腕を以てしても復讐者の心は砕けない
戦い続け、竜に勝ち続けてきた私たちの力、今こそ見せよう!
気合十分に、仲間を鼓舞する言葉をあげ

痛打を浴びれば遠距離の仲間の援護を受け一度離れ
ピンチの仲間がいれば注意を惹くように斬りこむ
POWでダメージの多い仲間にディフェンスも入れるね
【反撃アップ】も高まっている、反撃を浴びせるよっ
臨機応変に誰も倒れないで戦い続けよう

最大まで力を溜めた一撃で竜に攻撃だよ
私の心の光、今最大まで輝きて王の偶像に打ち勝て
《光剣収束斬》!私のありったけ、受けてみろーっ!

流石にこれでも倒れないかな
でも、まだまだ行くよ!


相原・相真
なんとかここまではたどり着いた
ですが、ここからが本番です
挑ませてもらいますよ、クロム・クルアハ…!

【迷宮化】【通信障害】を使用
狙いは外部との遮断、外の状況を確認できなくすることで少しでもこの後の説得を有利に持っていければと思っています
…実際に有効かはわかりませんが、だからこそ色々手を打ってみないと

戦闘時は残留効果2をしっかり使用して戦闘
敵へは旗槍を使っての白兵戦をしかけ、
敵からの攻撃にも旗槍での防御で対応します

一応撤退狙いとはいえ、こちらの実力や危険性を認めさせなくてはそれを促すこともできないでしょう
他の皆さんの動きを確認し、必要に応じてディフェンスや連携
油断せず倒すくらいのつもりで戦闘を行っていきます

戦闘中「他の戦闘、どうなってるか気になったりはしませんか?」みたいに軽く探りを入れていきましょう
他のジェネラルよりはここを守るという王の命令優先なんでしょう
…ですが、その命令を下した王自身がどうなっているかは心配じゃないんですかね?


シル・ウィンディア
トループスの壁は超えてきたよ、クロム・クルアハ。
円卓の間の守護を任されているってことは、きっと強いんだと思うし、出し惜しみなく全力でっ!

世界樹の翼をtype.Bにしてから、飛翔でクロム・クルアハの周りを飛ぶように戦闘機動。
速度は一定ではなく、加減速を織り交ぜて変速的な速度での機動だね。
機動をしつつ、高速詠唱を行いながら誘導弾を連射していくね。
誘導弾を撃って間髪入れず精霊収束砲!
誘導弾を攪乱に使って、本命であるパラドクスを叩き込むよっ!

敵のパラドクスは…。
怖いよね、戦うとか失うことって、怖いよね。
…でも、怖がっているばかりじゃつかめないものがあるから、だから、人はそれを乗り越えるんだっ!
ダメージは負っても、心は恐怖に屈しないからっ!!

ディフェンス可能な味方がいればWIZでディフェンスを行うね。

やっぱり円卓の間を任されているだけあって簡単にはいかないね。
でも、わたし達もあなたの強さに負けてないから。
一人でダメなら、みんなでかかるだけっ!

さ、それじゃ第二ラウンド、行くかな?


一里塚・燐寧
クロム・クルアハって確か、アイルランドの神様だよねぇ
円卓の騎士にいるなんて驚きだよぉ
しかも辺境に配属じゃなくて、こんな大事な場所を任されてるんだ……
異例なだけあって実力も桁外れかなぁ?

後で快く会話に応じて貰えるよう感嘆を装いつつ、戦闘開始だよぉ
腕での攻撃が届きづらい足元付近に張り付く位置取りを意識
腹部から鼠径部にかけての部分を狙って攻撃してくよぉ

攻撃の好機が来たらジャンプか【飛翔】で狙った部位まで舞い上がり
『屠竜技:衝破轟震撃』を発動!
分厚い刀身を叩きつけて硬質な外皮を破壊し
内側にある肉と骨は、食い込む回転鋸刃でグチャグチャに粉砕しちゃうよぉ!
更にあわよくば一時的に地に叩き落とし、仲間の技に繋げるねぇ

攻撃後は一撃離脱、素早く着地
スライディングで股下や、地に落ちた状態なら翼の影に潜り込み
両腕がクリーンヒットして大きなダメージを受けるのを避けよう

死んでも最低限の目的は達成できる……だからきみは、捨て身で戦うんだろうけどさ
宝物と強い騎士を一気に失ったディヴィジョンじゃ、戴冠の戦は厳しいかもねぇ


●円卓の間突入……クロム・クルアハとの戦い。
 赤い絨毯が敷かれた豪華な階段。壁には黄金に輝くドラゴンの描かれた壁掛け。
 尖塔の壁に沿って作られた螺旋階段をディアボロスたちは昇っていく。
「クロム・クルアハって確か、アイルランドの神様だよねぇ。円卓の騎士にいるなんて驚きだよぉ。しかも辺境に配属じゃなくて、こんな大事な場所を任されてるんだ……異例なだけあって実力も桁外れかなぁ?」
 ドラゴン用の階段の脇に設けられた人間サイズの階段を駆け上がりながら、一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)が呟くと、音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)が同意する。
「そうなんです、史実の円卓の騎士に含まれないイレギュラー……何かあるのではないでしょうか? クロム・クルアハから言葉を引き出せば分かるのでしょうか」
 事前に調べてたと言っていた華楠は、クロム・クルアハの存在に疑問を抱く。
 円卓の騎士に本来名を連ねないイレギュラー……一体どんな存在なのか。
「倒してしまえば円卓が手に入らないとは面倒な。撤退に誘導するにも、戦況をディアボロス優位に持っていくことは必須だね」
 八百陣・葵漆(勝利こそが正義・g01007)の言葉に、その通りだと頷くディアボロスたち。
 繰り返して言うが、クロノ・オブジェクト『円卓』を手に入れるためにはジェネラル級ドラゴン、クロム・クルアハを撤退させなくてはならない。
 もし倒してしまった場合、それは円卓の間にある全てのクロノ・オブジェクトを失うと言うことだ。
 アーサー王に忠誠を誓う円卓の騎士でもある彼を撤退させるには、武力だけでも言葉だけでも足りない。両方揃ってこそ初めて対等の立場に立ち得るのだ。

「まずは全力で倒しに来たと示す他に道はないだろう。相手は円卓の騎士、正々堂々と正面から行こう」
 エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が青い天使の翼で階段を文字通り飛ぶように駆け上がりながら、自分に言い聞かすようにそう話す。
「円卓の守りを任されている者なら、戦闘力は言わずもがな、精神力も王の信頼に足る者なのでしょうね」
 その言葉に反応したのはソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)であった。
 アーサー王に選ばれし円卓の騎士、それも円卓の間を任されるだけのドラゴン……クロム・クルアハの実力は確かな物だと想像に難くない。
 そうディアボロスたちがこの先で待ち受ける円卓とその守護を命じられた騎士の話題をするなか、一人無言を貫くのはガンドラ・ブラッディア(黒矛・g03101)であった。
「(倒せば、強力な敵を減らせ、代わりに連動し、円卓含むオブジェクトは、全壊。撤退させれば、オブジェクトの数々。どうあっても、此方側としては、マイナスには、ならない訳だが、今後を見据えれば、メリットとしては、後者が大きい、か……)」
 全てのドラゴンを滅したい彼女にとって、クロム・クルアハも倒すべき忌む敵。
 だが新宿島を護るディアボロスとしての彼女もまた居る訳であり……揺れる彼女の気持ちは表情に現れ、その顔を曇らせる。

「どう選択するにしろ、まずはクロム・クルアハ相手に優勢を取らなくてはいけないんだ……ならば全力で立ち向かうだけさ!」
 そんななか、元気よく言い切ったのはアンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)であった。
 彼女は金色の髪を弾ませながら一段飛ばしに階段を駆け上がり、隊列の先頭に躍り出るとディアボロスたちを振り向く。
「そうだね……円卓の間の守護を任されているってことは、きっと強いんだと思うし、出し惜しみなく全力でっ!」
 そう言うアンゼリカに追いついたシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術士・g01415)は、アンゼリカの手を取り再び階段を駆け上がる。
 どちらにせよ当たってみなければ実力は分からない。ならば恐れる必要はない……これまで戦ってきたレジェンド級ドラゴン、円卓の騎士たちと同じように全力を出すだけだ。
 そして一同は、非常に豪華で巨大な扉を前にする。
 その向こうからは強大なプレッシャーを感じる……ここが円卓の間なのだろう。
「なんとかここまではたどり着いた。ですが、ここからが本番です」
 全員を振り返った相原・相真(銀腕・g01549)は、ここまでの道のりを振り返りながらそう言うと扉に両手をかける。
「挑ませてもらいますよ、クロム・クルアハ……!」
 ギギギ、そう音を立て扉がゆっくりと開く。

 まず目に飛び込んで来たのは青空。壁と言う壁が空を映す窓になっている。
 そして中央に直径100メートルはあろうかと言う巨大な青い円盤……これがクロノ・オブジェクト『円卓』なのか。
 その『円卓』の周囲には、人間サイズの椅子……恐らくあれが『円卓の座』なのだろう……や、ドラゴンサイズの槍や盾が飾られている。
 これらも全てクロノ・オブジェクトなのだろう。
 最後に、この円卓の間を護る様に待ち構えていたのが、王の偶像『クロム・クルアハ』であった。
 彼はディアボロスの姿を捉えると、ゆっくりと口を開く。
『控えよ、ここは円卓の間……貴様たちが立ち入って良い場所ではない。早急に立ち去れ』
 その一言一言にプレッシャーを乗せながら、ディアボロスに圧を掛けるクロム・クルアハ。
 その無言の圧力に怯むディアボロスたちの中から、一歩踏み出した者がいた。音羽・華楠だ。
「円卓の騎士、クロム・クルアハ! 私は音羽華楠、陰陽の理を操り、妖精たちを従えるディアボロスです! 『王の偶像』と呼ばれるあなたを乗り越え、キングアーサー奪還への軌跡をまた一歩刻みましょう!!」
 そう名乗りを上げる華楠に、クロム・クルアハは笑い声をあげるとその顔を彼女へと向き直す。
『よい名乗りだ、ディアボロス……華楠とか言うたな、私は王の偶像、円卓の騎士、円卓の間を護りし者、クロム・クルアハである』
 名乗りを上げた華楠に名乗り返すクロム・クルアハ。その答えは円卓の守護者として相応しい佇まいであった。
「俺はエトヴァ・ヒンメルグリッツァ、クロム・クルアハ……誇り高き円卓の騎士とお見受けする。貴殿はこの王城にて脅威となる存在。いざ、勝負願う」
 エトヴァ・ヒンメルグリッツァがそう言うと、右手に持った魔力を込めて放つ魔法銃「Νέμεσις―α」と、左手に持つ漆めく黒の塗装に彫金の彩色施したリボルバー「»KATER« von Spionage」をクロム・クルアハに突き付ける。
『ほう、私を狙うか』
「いや……どの道我らに使えぬ道具、興味はない。ならこうするだけだ」
 銃口をクロム・クルアハからスッと横にずらし、後ろの円卓を狙うエトヴァ。
 彼はクロム・クルアハの様子を窺うが、驚く様子も焦る仕草もない。
 ブラフか、それとも……答えを知るためにトリガーを引き絞り、銃口からパラドクスの銃弾を連射するエトヴァ。
 白銀の弾丸は動かないクロム・クルアハの横を通り抜け、吸い込まれるように円卓に命中する。

「……どういうことだ?」
 エトヴァが放った白銀の弾丸は確かに円卓に命中した。
 だがその弾丸は円卓を破壊することはなく、地に転がり落ちる 
『円卓が無防備で置いてあると思ったか。私が健在な限り、円卓は破壊出来ぬ』
 そう言うクロム・クルアハは彼の反応に愉快そうに笑う。
 円卓の間のクロノ・オブジェクトとクロム・クルアハの関係は、クロム・クルアハの死亡とクロノ・オブジェクトの破壊が連動するだけではなかった。
 クロム・クルアハが健在な限り、円卓の間のクロノ・オブジェクトが破壊出来ないと言う相互補完の関係であったのだ。
「ならば、お前ごと、壊す……円卓などは、案外惜しむ程でもない、性能なのかもだ」
 循環せよ……! そう叫び、ガンドラ・ブラッディアは頭上に「神剣“奴重垣剣”」と「草薙剣形状の呪剣」を創造すると、真正面から振り下ろす。
『ほう……円卓を軽んじるか。それならそれでいい。だが貴様は露と消えよ』
 クロム・クルアハの背後から鋼剣が十二振り飛び出し、自在に空中を舞うとガンドラの刃と打ち合う。
 ギリギリと鍔迫り合う二振りと十二振りの刃。ガンドラは必死だが、クロム・クルアハは余裕そうだ。
「ガンドラさん、援護します! 臨む兵、闘う者、皆、陣烈れて前に在り! 雷震誅滅剣舞……撃!!」
 空中でぶつかり合う刃と刃に、華楠が雷剣を生み出しガンドラの刃を後押しする。
 五分五分の押し合いであった刃の群れに華楠の雷剣が加わったことで、一気に勢いはディアボロスに傾く。
 パラドクスの直撃を受け、たたらを踏むクロム・クルアハ。
 よし、と直撃を与えたガンドラと華楠は手を叩き合う。
『くっ……私に直撃を受けるとは』
 侮っていたようだ……そうクロム・クルアハは考えを改めると、ディアボロスに向き合うのであった。

「円卓の守護者、クロム・クルアハよ。随分と大事に守っているようだけど……ここに張り付いていていいのかい? ここの何倍の数ものディアボロスが断片の王の元へ向かっているよ」
 ガジェットを隠れ展開させていた八百陣・葵漆の挑発に、クロム・クルアハは答える。
『このクロノ・オブジェクトを敵の手に渡す事はできぬ。特にナポレオンに渡せば致命的な結果となる。アーサー王はそれを危惧していた……故に私はここを離れれぬ』
 慄け、その言葉と共に一面が暗闇に包み込まれ、怪しく輝く月を創り出す。
 それを視てしまった葵漆は、精神を破壊されそうになる。
 だが……それに備え、事前に展開したガジェット、絡繰り兵器が自動的にクロム・クルアハに向け迎撃を始める。
「伏兵の一刺し……自分をも囮にして、不意を打つのが軍師の策さ」
 精神崩壊から我を取り戻した葵漆は、悔しそうに血を流すクロム・クルアハに笑みを浮かべる。
「クロノ・オブジェクトの流出を避ける為とはいえ、アーサー王も過酷な任務を課するのですね。危険が迫れば、守護者自ら壊して脱出した方が、円卓を喪失するという結果は同じでも、戦力が温存される分、先に繋がる策に思えるのですが」
 精神攻撃同じく受けていたソレイユ・クラーヴィアは、被りを振りながら空中に浮かんだ鍵盤にしがみつくと鍵を叩きながらクロム・クルアハに問う。
 奏でられるのは「ピアノソナタ「凱歌」 Allegro 第1楽章」……旋律に乗せ駆ける幻想の騎士が、馬上からすれ違いざまの一撃を放つ。
『ぐはっ……あ、アーサー王の為に、命を賭して戦う事こそ、騎士の誉れなのだ!』
 全てはアーサー王のために、そう屈していた膝を立ち上げるクロム・クルアハ。
 だがその高く昇った頭を狙い、一里塚・燐寧が飛び上がる。
「死んでも最低限の目的は達成できる……だからきみは、捨て身で戦うんだろうけどさ。宝物と強い騎士を一気に失ったディヴィジョンじゃ、戴冠の戦は厳しいかもねぇ」
 燐寧の放った「屠竜技:衝破轟震撃」の一撃をクロム・クルアハは首を捻り肩の鎧で受け止める。
『この私がお前たちを戦って撃破すれば、クロノ・オブジェクトも騎士も残る!』
 残念だな、と鋼の硬度を持つ腕で肩に喰い込む回転鋸刃を掴むと、燐寧へ返す刃で叩きつける。
 スライディングでギリギリクリーンヒットを避けた燐寧は、そのまま股下を潜るとクロム・クルアハの反対側へ抜ける。
『く、直撃は避けたか……なかなか素早い』
「お褒めありがとうだよぉ、もう一度喰らっとく?」
 そう言いながらギュンギュンとテンペスト・レイザーのエンジンを吹かす燐寧に、クロム・クルアハは遠慮しておくと謹んで辞退の言葉を伝え……二人は笑い合う。
 円卓の騎士とは言えども一人の男。好敵手に会えたとなれば心は弾むのだろう。
『さあディアボロス、次は何を見せてくれる!?』
 クロム・クルアハはそう言うと傷だらけの躰で手をクイクイと動かし、ディアボロスを挑発した。

「やっぱり円卓の間を任されているだけあって簡単にはいかないね」
「でも大丈夫、捉えられてる……必ず届く!」
 世界樹の翼を射撃モードへ変形させたシル・ウィンディアの言葉に、相棒であるアンゼリカ・レンブラントが肩を叩く。
 魔力とオーラ操作で身の丈以上の巨大な光の剣を構築したアンゼリカの姿に、ほうとクロム・クルアハは感嘆のため息を漏らす。
「わたしたちもあなたの強さに負けてないから。一人でダメなら、みんなでかかるだけっ!」
 クロム・クルアハに語り掛けつつ、シルも目の前に魔法陣を描き出す。
 背中から一対の青白い魔力翼を展開しつつ、火・水・風・土の四属性のエネルギーを一点に集中させた。
『ふむ、これは防御が必要だな』
 両腕をクロスさせ、攻撃に備えるクロム・クルアハに向け、シルとアンゼリカの二人はパラドクスの一撃を繰り出した。
「私の心の光、今最大まで輝きて王の偶像に打ち勝て! 「光剣収束斬」! 私のありったけ、受けてみろーっ!」
 まず振り下ろされるアンゼリカの光の剣。クロム・クルアハは苦悶の声をあげながら受け止めると、鋼鉄化した両腕でアンゼリカを吹き飛ばす。
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ……混じりて力となり、全てを撃ち抜きし光となれっ!!」
 誘導弾を目くらましに、本命の「精霊収束砲」を放つシル。
 アンゼリカへ反撃した隙を付き、青白い閃光がクロム・クルアハを貫く。
『ぐ、ぐぐっ……』
 閃光を受けきり、再びガクッと膝を突くクロム・クルアハ。そんな彼に向けシルは告げる。
「今の、全力じゃないから……アンゼリカ、大丈夫?」
 そう言い残すと、吹き飛ばされたアンゼリカを助け起こしに向かうシル。
 攻撃を受けたクロム・クルアハは、今ので全力ではない? とシルの言葉に驚愕の表情を浮かべるのであった。

『ディアボロスよ、お主らは何のために戦っているのだ?』
「歴史を奪われた復讐のためです。それより他の戦闘……アーサー王がどうなってるか、気になったりはしませんか?」
 クロム・クルアハに問われた相原・相真は、腕に激しい雷撃を纏わせながら問いに答える。
 そして逆に問い返す、アーサー王がどうなっているか気にならないのかと。
『……私なら兎も角、お前たちにアーサー王が倒せるとは思えん』
 あなたが死ぬこと、円卓の騎士が欠けることはどう思うのでしょうか。そうクロム・クルアハに冷静に声を掛けると、雷撃を纏った腕を突き立てる。
 放たれた相真の拳は、鋼の腕で受け止めようとしたクロム・クルアハの防御ごと貫き殴ると雷撃を浴びせかける。
『ぐあっ!? 私が、破れるだと……?』
 鋼鉄の両腕を振るい相真を吹き飛ばしつつ、自らの躰に起こる異変に驚く。
 明らかに力が出ない。実際吹き飛ばした筈の相真はピンピンしている。
 攻撃だけではない。蓄積したダメージも大きい。このまま戦っては勝てないかも知れない。
 クロム・クルアハにそう思わせるだけ、充分な攻撃をディアボロスは与えた。力を見せた。
 会話を試みるなら、今が最初で最後のチャンスかも知れない。
 だがなんと言えば王命に従うクロム・クルアハを説得出来るのであろうか。
 ……最終的には会話してみなければ分からない。
 分からないのであれば、このまま倒してしまうのも一つの手かも知れない。
 何を選ぶか、それはディアボロスたちに委ねられた。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV2になった!
【修復加速】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【ダメージアップ】がLV7になった!
【能力値アップ】がLV3になった!
【ガードアップ】がLV6になった!
【リザレクション】LV1が発生!
【グロリアス】がLV3になった!
【ドレイン】LV1が発生!

シル・ウィンディア
どれだけ満身創痍になったとしても、王への忠誠心はすごいね。
でも、だからこそ…

一旦構えを解いて杖を降ろすよ。
クロム・クルアハ、わたし達がここに辿り着いていることに疑問はないかな?
このお城、他にも円卓の騎士がいるんでしょ?
それをすり抜けてきているならまだしも、これが倒してきたとしたら?
そして、アーサー王のもとに辿り着いて、攻撃が届くことがあれば?

どれだけ強い存在でも、どれだけ油断してなくても、圧倒的に実力差がある相手でも、一人で対峙するようになったら負ける可能性は出るんだよ。
どんなクロノ・オブジェクトや武器・防具があってもね。

この円卓の間にあるクロノ・オブジェクトを護る事も王命だけど、その命を出した王を放っておいていいのかな。
王がなにより大切なのなら…。
王命に背いてでも王自体を守ることが騎士としての使命なんじゃないかな。

もし、ここで果てることを望むなら…。
わたしは全力でお相手するよ。

ネメシスモード開放
銀髪青目で白黒一対ずつの翼を持った姿に変身して対峙するよ

さぁ、どうする。
今なら退けるよ?


アンゼリカ・レンブラント
王命に従うその忠義、
敵ながら見事というしかないね
頭を一度下げ、騎士として礼儀を以て語る

されど蛮勇を誇るのみの獣ではなく
王に従う騎士ならば分かるのではないかな

このまま戦っても勝機を薄いということ
そして城内の円卓の騎士は現在平行して仲間が戦っているよ
既に倒した円卓の騎士もいる

私達はアーサー王に迫りつつある、これは事実だよ
貴方が私達でアーサー王が倒せないと信じるならそれもいい
だがこの地で王を倒せなかったとして、
雌雄を決すため、私達とドラゴンでの決戦は必ず行われる

その時に王の傍で戦場を駆けるのが本当の忠義ではないかな?
円卓の間を死守しただけで犬死にするのと
王の傍に最後までつき私達と決戦する
どちらが、円卓の騎士として華々しいものか
名誉を重んじる騎士竜なれば、お分かりになるはずだ

そして1つ
先の攻防、友が語ったように私達の全力ではないよ

その証拠を見せよう――
ネメシス形態。聖女風の姿となりて剣を構えなおす
先程交戦した、全てのディアボロスがこの「全力」を発揮する
これでもこの地で尚戦うか?クロム・クルアハ。


八百陣・葵漆
首尾は上々、十分に優勢を築くことはできたかな
あとは上手く口車に乗せられるかどうかだね
軍師として腕の見せ所だ

さて、クロム・クルアハよ
ここでキミに一つ選択肢を上げようか

このまま戦えば、確実に君を倒すことはできる
とはいえ、円卓と心中の覚悟を決めたキミを相手にしては
流石にこちらも相応の被害が出るだろう
死兵ほど厄介なものはないからね

そこで、ここで撤退するなら、キミを見逃してあげよう
一考の余地はあるんじゃないかな?

円卓はどの道キングアーサーからは失われるものだ
破壊されるか、ディアボロスに奪われるかの違いはあれどね
ああ、落ち目のナポレオンに僕たちの所から奪わせるほど、
ディアボロスは弱くないから、そこは心配しなくてもいいよ

円卓の喪失が避けられないとなれば
キミという戦力をアーサー王に残しておく方が賢明だと思うけどね


音羽・華楠
クロム・クルアハの本質は『アーサーへの忠義の塊』と感じました。
故に、アーサーの命に背かせて円卓の間を放棄させるのは至難かと。
ですが、思い付いた策があります――

クロム・クルアハを追い詰めて、油断してる風を装って語り掛けます。

――クロム・クルアハ。
最早勝ち目の無いあなたへ、冥土の土産に教えてあげます。
難攻不落のはずのキャメロット城がこうも容易く攻略され、最深部の円卓の間まで攻め込まれたこと、不思議ではありませんでしたか?
それはですね……私たちには未来を見通す力があるからなんですよ。
さらに、予知された場所に即座に転移出来る能力もあるんです。
それらによってあなたたちの動きを先読みして動けるからこそ、こうしてキャメロット城を落とせたんです。

時先案内人の予知とパラドクストレインの情報――
既に玉座の間でのアーサーとの会話で、向こうには知られてますが――クロム・クルアハはそれを知らないはず。
なら、クロム・クルアハはこの重要な情報をアーサーへ伝えるべく、王命に背いても撤退するのではないかと。


ソレイユ・クラーヴィア
なるほど、アーサー王の為に命を賭して戦う事がクロム・クルアハの願いであり誉れ
ならば、その辺りを揺さぶるのが良いでしょうか

直ぐにでも演奏ができるように鍵盤に指を構えておき
隙を伺っているかのように、じっと相手を観察します

その様子では、次の攻撃を凌ぐことは難しいのでは無いですか?
円卓の守護者たる貴方は確かに強かった
しかし王命を守り、円卓を守らんと戦うだけでは、私達に及ばなかったようです

今仲間から受けた情報ですが、ローエングリンは撃破完了し、ルーカン卿、黄昏と黎明のガレス、モルオルトの撃破は時間の問題との事です
そして王妃竜グィネヴィアの配下たるミセス・モーガンと、その客分であるザミエル、フュルフュール、ネビロスも同様の命運を辿るでしょう

使えるか分からぬクロノ・オブジェクトに興味はありません
どんなに偉大な王といえど、優秀な配下が居なければ、その力も陰ります
貴方を撃破して、盤石の態勢でアーサー王を討つとしましょう

ですからこの場からは逃しませんよ
冥府でアーサー王の到着をゆるりと待っていてください


ナイナ・ヴィラネスティズム
※作戦に支障をきたさない程度のアドリブ可
※言う時は言うが相手の誇りを絶対に貶さない舐めない

流石に緊張しすぎてしまい付近警戒という形で様子を見ていましたが、
戦いの場であっても話に応じるのは支配者という形で人間と共生できていたからかしらね?

申し遅れましたわ
復讐者の一人たるナイナと申しますの。よしなに
率直に感じた発言を一つよろしいかしら?

ドラゴン様はたしかにお強いですの
個としても支配者としても、ドラゴン様とやり合ってきて肌で感じた事でしてよ
騎士竜達も戦に従事する者の鑑たる方々でしたわ

私達を相手取って如何でして?
戦士の目で見ても少し甘く見ていたのではなくて?

ならば強くなりなさいな。アーサー王のためにね
己が自省のできる者はいくらでも強くなれるのですから
人間の支配者たるドラゴン様ができないわけがないでしょう?

アーサー王の側近たる竜としても、
アーサー王の快刀たる戦士としても、
あなたが強くなって私達の前を立ち阻む者として再戦出来る事を願いますの

この場を退かない覚悟しかないのならば終わらせてあげますわよ


トロワ・パルティシオン
円卓を壊しに来たはずの僕らが見逃すのは不自然だから、自発的に撤退を思いつかせる必要があるね
ふーむ……奪われたんじゃなくて一時的に預けただけと思わせられるかな?

ふん、ナポレオンかい。人形皇帝ならどこかに引っ込んだよ。
だから今のうちに円卓を壊しに来たのに……手こずらせてくれたね。
けどまあ、アーサー王も僕らと同じように危惧していたみたいだし、元からナポレオンに渡る可能性はなかったか。
僕らには不要なものだし急がなくても良かったかな。

ま、ここまで来たら同じことさ。君を倒し円卓を壊し、今日をキャメロット城最後の日としよう。
ルーカンのせいで取り逃がしたアーサー王だって、この後すぐに追撃してあげるよ。
幻想竜域キングアーサーでの最大最後の大戦だ。
君が残るっていうなら都合が良い、決戦の障害は減らすに限るからね。
ローエングリン、モルオルト、2体のガレスにルーカン……君で6体目だよ。

クルアハに『数奇なる運命』で最後の一押し
銃弾の軌道を操ってわざと精彩を欠き、命からがらの撤退を演出しよう


アイネリス・レナリィ
プライドを不用意に刺激しないよう取引という形で一旦の撤退を促す

さて、実力は示しました
少なくとも、円卓の間ごとあなたを撃ち滅ぼす事は出来る
ですが、我々はこの円卓を確保したいと思っています
そしてあなたも無為に失いたくは無いでしょう

今頃は我々の仲間達がアーサー王と対峙していますが……恐らく決着は持ち越しとなる筈
ならば、死を賭して戦う時では無いと理解は出来るでしょう

……取引です
一時の間、我々に円卓の間を明け渡し撤退して頂きます
双方どちらが円卓を手にするかは、いずれ来る戦いで決すれば良い

主の命に殉ずるだけが忠義とは言い難い
ここで散るよりは退く事をお勧めしますよ
無論、考えるまでも無いとは思いますが


相原・相真
一度戦闘を止め、クロム・クルアハに呼びかけ

クロム・クルアハ。貴方に伝えておきたいことがあります
俺たちディアボロスはこのキャメロット攻城戦の後、
あなた方へ決戦を挑みます
…要は宣戦布告ってやつですね

それはキングアーサーの存亡をかけた戦いになる
ここでの戦いでも多くのジェネラルが倒れるであろう今、
その戦いのために備えや力が必要になるでしょう

…さて、その上で貴方はどうしますか?
ここで退きこの報を伝え備えるか、報を抱えたまま円卓とともにここで倒れるか
できるなら、俺たちとしては退いてもらいたいところですが

「それが正しいかも疑わしい」「こちらを退かせるためのでっち上げ」とか思われそうだけど、
ここで見たあなたの忠義に応えての宣戦布告のつもりです
信じられないというのなら、それまでですけどね

*歴史の奪還戦についてはあくまで本人の予感・予想ですが、ほぼそうだろうとの確信から話しています


一里塚・燐寧
ねぇ、クロム・クルアハくん……あたし、さっき言ったよねぇ
「宝物と強い騎士を一気に失ったディヴィジョンじゃ、戴冠の戦は厳しい」ってさ

今、あたし達に得させないために円卓の間を消し飛ばしたとこで……
いずれ戴冠の戦で勝ち残るのに必要な戦力と兵器を失くしたら、無意味だよぉ
最後に生き残るディヴィジョンは1つだけ
しかも敵の中には、アルタン・ウルクみたいな規格外の勢力もいる
化け物達と張り合うにはここにある道具が必要でしょ

短期的な安定を取ったせいで、戴冠の戦に敗れたらさ
それこそ、きみのせいで負けた……王様への忠誠を果たせなかったってことになるじゃん
だからさぁ、今日は帰るといいよぉ

ああ、宝物を取り戻す機会については心配しなくていいよぉ
七曜の戦で見せた、「巨大浮遊要塞」(新宿島の婉曲表現)に積み込んで使うからねぇ
奪ったものを温存して強いディヴィジョンを落とせると思うほど、ナメちゃいないや
つまり、こっちが本気で攻め落とす気になれば、きみ達にも取り返すチャンスが生まれるワケ
……ま、その時は改めて死ぬまで勝負しよ?


一ノ瀬・綾音
ねえ、クロム・クルアハ。
ほんとは……もうディアボロスと戦うのが怖くなっているんじゃない?
だって今の君、最初とは比べ物にならないくらい弱々しさが出てるよ?
私なら兎も角、とか、傲慢なドラゴンらしくない発言。それをアーサー王が聞いたらどうなることか。

……だから綾音ちゃん達は君に提案をしたい。
この場は撤退することを。
恐怖まで抱いてしまっている君を、倒す気には到底なれない。それだったら逃がす方を綾音ちゃんは選びたい。

……勿論、それには対価としてこの円卓の間のクロノ・オブジェクトを多数貰う事にはなるけど。
でもこれの使い方は綾音ちゃん達もまだわからない。だから君も時間をかけて整えられるかもしれない。
そのうえで、ディアボロスの手に渡れば少なくともナポレオンに渡ることはなくなる。グランダルメとディアボロスの趨勢がディアボロス圧倒的有利なのを知らないわけがないでしょ?

だからさ。
この場はどうか、引いてくれない?
……そうじゃないと、綾音ちゃん達は――七曜の戦でしたような全力を以て君を殺さないといけないから!


ガンドラ・ブラッディア
(一旦武器をおろし、対峙する)

王命か。
それも数居る、ジェネラルの中から、守護の任に選ばれ、矜持に懸けて、他者から護る。
理解は出来る

だが、大局を見据えれば、早計であると、我輩は思うがな。
戦う内に、その円卓含めた、オブジェクトの数々。破壊という選択は、相当に苦汁なのだろうと、分かってきた。
故に我輩も、興味が湧いてきてな。それ程のものを、破壊せずに、鹵獲できるならば、そうしたいと。
無論それの看過は、守護者としては、大きな失態だろう。
しかして我輩ら、重要と分かれど、扱い方は分からない。お前が教えて、くれる訳でもない。
ナポレオンは不明だが、我輩らが解析には、長く時間を要する。お前達が、取り返す準備を、するだけの猶予は、あるだろう。
その時に改めて、決着をつけるが、賢明と我輩は、判断しよう。
一時の屈辱か、先を見据えるか、お前次第だ。

アーサー王は、それでお前の忠義を、無碍にするほど、器が小さいのか、胸に手を当て、考えると良い。

それでも尚と、言うならば、全力を以て、打ち砕く
(ネメシス・巨躯の黒竜に)


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
古語で宣戦布告を記した書状の筒を持参
円卓の帰属を保留とさせ、礼節に則り大義名分を与える

武器を収め、語りかける
それほど追い詰められてなお、王命を果たそうとするか
円卓の守護者、クロム・クルアハ。主君への忠誠、見事だ!

その忠義、感じ入った
貴殿をまことの騎士と見込んで、宣戦布告の使者を頼みたい
書状の筒を差し出し
アーサー王への宣戦布告、王のもとへ持ち帰るがいい!
日を定め、真の王者を決しようではないか

断っても構わぬが、その時は、ここで貴殿を討ち円卓を破壊する
王のもとには損失しか残らないが
守護者としてそれでよいのか?
一に円卓の守護、二に破壊であろう
決戦で勝てれば、取り戻すも壊すも好きにするがいい

なんだ、主君たるアーサー王の強さを疑うのか?
今しがた、我々では倒せるとは思えんと言ったばかりではないか

それまで、この品々は預かろう
案ずることはない
ナポレオンに渡しはしない。我々にも百害あって一利なし
それに、我々にもただちに使いこなせはしない
勝敗を決するまで、円卓と品々の帰属は保留としよう

使者の任、受けて頂けるか


バトラ・ヘロス
控えの増援として円卓の間に入ります。
戦力を増やして、もう勝ち目はないという事をクロム·クルアハに認識させます。

穂先を後ろに向けた形で槍を構えます。攻撃の意思は無くても状況次第で戦闘に移れる体勢を取ります。

一介の兵卒の発言なので、礼節を弁えない事はご容赦下さい。
現状、当方の戦力は貴方を上回っています。ここにいる者を倒しても、後詰が控えています。
ただし、幾多の状況を積み重ねた末の優勢です。また同じ事が出来るかは分かりません。
その上で敢えて撤退を進言致します。

此方の狙いは察するでしょうから、ここは率直に話します。

ここで貴方を倒さない選択が正しいのか分かりません。ですが、将来の為に一時復讐者としての自覚を抑えます。
貴方も、円卓を失うという最後の判断をされる前に交渉の座について頂けませんか。
選択肢を示されたとは言え、円卓の破壊を王が望まれる筈もありません。意を汲むのが騎士の務めかと愚考致します。

軍人として、闘争の落とし所を探るであります。

他の方の発言や行動の妨げとなるようでしたら、発言は控えます。


●円卓の間突入……クロム・クルアハとの交渉。
 イギリス島北部にある幻想竜域キングアーサーの王城、キャメロット城。その円卓の間……クロム・クルアハとディアボロスは睨み合いを続けていた。
 ディアボロスたちは円卓の間に設置されているクロノ・オブジェクト『円卓』を手にするため。
 クロム・クルアハはアーサー王からの王命を果たすために。
 円卓の間のクロノ・オブジェクトがクロム・クルアハの命と連動している以上、両者はお互いにクロム・クルアハを生かさないといけないと言う認識は共通している。
 だが、クロム・クルアハは『円卓』を奪われるぐらいであれば、命を賭けることもいとわないだろう。
 クロム・クルアハを殺さずに説得し、撤退させるにはどうすれば良いか。
 悩むディアボロスたちを前に、ジリジリと時間だけが過ぎていった。
 そんな時だ、小柄な褐色の女性……バトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)が口を開いたのは。
「一介の兵卒の発言なので、礼節を弁えない事はご容赦下さい」
『よい、許す』
 追い詰められつつも威厳を保つクロム・クルアハに許しを得たバトラは、礼を言い話を続ける。
「ありがとうございます。現状、当方の戦力は貴方を上回っています。ここにいる者を倒しても、後詰が控えています。ただし、幾多の状況を積み重ねた末の優勢です。また同じ事が出来るかは分かりません……その上で、敢えて撤退を進言致します」
『円卓の騎士である私に王命を破れと?』
 バトラの言葉に明らかに不快感を露わにするクロム・クルアハに対し、彼女は冷静に話しを続ける。
「ここで貴方を倒さない選択が正しいのか分かりません。ですが、将来の為に一時ディアボロスとしての自覚を抑えます。貴方も、円卓を失うという最後の判断をされる前に交渉の座について頂けませんか? 選択肢を示されたとは言え、円卓の破壊を王が望まれる筈もありません。意を汲むのが騎士の務めかと愚考致します」
 撤退ではなく、交渉の座に着け……そう告げたバトラは、周りのディアボロスたちを見る。
 その意を酌んでか、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が彼女の話しを引き継いだ。
「クロム・クルアハ、アーサー王へのその忠義、感じ入った。ならばこそ貴殿をまことの騎士と見込んで、宣戦布告の使者を頼みたい」
『ディアボロスからの宣戦布告……だと?』
「そうだ、宣戦布告である。日を定め、この幻想竜域キングアーサーの真の王者を決しようではないか」
 そう告げるエトヴァは、大きく見せるためか両手を広げながら続けて語る。
「断っても構わぬが、その時はここで貴殿を討ち円卓を破壊する。王のもとには損失しか残らないが、守護者としてそれでよいのか? 王命は一に円卓の守護、二に破壊であろう? 決戦で勝てれば、取り戻すも壊すも好きにするがいい」
 エトヴァはそれともアーサー王の強さを疑うのか? と最後に付け加えることも忘れない。
 アーサー王の強さは絶対、それが円卓の騎士の共通認識。最強のクロノヴェーダであるドラゴン種、その頂点に立つのがアーサー王なのだ。
「……クロム・クルアハ。もし使者となって頂けるなら、私たちの強さの秘密を対価に教えてあげます。難攻不落のはずのキャメロット城がこうも容易く攻略され、最深部の円卓の間まで攻め込まれたこと、不思議ではありませんでしたか?」
 音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)からの問いかけに、無敵の護りを誇っていたキャメロット城がこうも容易く落ちるとは、確かに不思議だと言う顔をするクロム・クルアハ。
 彼女はそんなクロム・クルアハの様子に満足しながら、ディアボロスの強さの秘密を話しだす。
「……私たちには未来を見通す力があるからなんですよ。さらに、予知された場所に即座に転移出来る能力もあるんです。それらによってあなたたちの動きを先読みし、城の謎を解き動けるからこそ、こうしてキャメロット城を落とせたんです」
 秘匿事項であった時先案内人とパラドクストレインの情報をクロム・クルアハへ差し出す華楠。
 それを裏付けるかのように、ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)が告げる。
「私たちの予知が正しければ、このキャメロット城にはアーサー王の他に側近であるルーカン卿の他、ローエングリン、黄昏と黎明のガレス、モルオルトが居りますね。そして別個所、マン島ですが王妃竜グィネヴィアの配下たるミセス・モーガンと、その客分であるザミエル、フュルフュール、ネビロス……私たちは一斉に倒しに向かっており、間もなくその任を終えるでしょう」
 なぜそれを、そう驚くクロム・クルアハに対し、ソレイユはだから未来予知の力があると言ったでしょう、そう語る。
「そもそも使えるか分からぬクロノ・オブジェクトに私は興味はありません。それにどんなに偉大な王といえど、優秀な配下が居なければ、その力も陰ります。使者を断るなら、貴方を撃破して、盤石の態勢でアーサー王を討つとしましょう」
 確かに明け渡したとしても『円卓』をそうそう簡単に使いこなせるとはクロム・クルアハも思ってはいない。
 決戦を挑むと言うことであれば、後から奪還すれば良いだけ……王にご出立して頂くのは気が引けるが、彼らが挑んで来るのであればアーサー王のご威光を見せるだけだ。
 ……悪くない取引か、そうクロム・クルアハが考え出したのを見たディアボロスは、畳み掛けるように彼を口撃し揺さぶりだす。

「クロム・クルアハ……王命に従うその忠義、敵ながら見事と言うしかない。だけど蛮勇を誇るのみの獣ではない、王に従う騎士である貴方なら分かるのではないかな?」
 シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術士・g01415)の手を取り、一歩前に進み出たアンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)は、このまま戦っても勝機は薄いと言うことを示すため、ディアボロスの秘められた力を解放する。
「いくよ、シル……」
「うん、アンゼリカ」
「「……ネメシス!」」
 長い青い髪の少女、シルの姿はその印象的な青色の髪が銀色に染まり、白い美しい天使の翼と黒い堕天の証のような翼が一対ずつ背中から伸びる。
 衣装も青と白のワンピースに胸当てと言った姿から、純白と宇宙の漆黒を写し取ったようなドレスで身を包み、雰囲気だけではない、溢れだす力が格段に変わったことを伝えてくれる。
「クロム・クルアハ……どれだけ強い存在でも、どれだけ油断してなくても、圧倒的に実力差がある相手でも、一人で対峙するようになったら負ける可能性は出るんだよ。それこそどんなクロノ・オブジェクトや武器・防具があってもね」
 そう言って窮地に陥ったディアボロスの取るもう一つの姿、ネメシス形態へと化したシルは、『円卓』を始めとする周囲のクロノ・オブジェクトを見渡しながら告げる。
「この円卓の間にあるクロノ・オブジェクトを護る事も王命だけど、その命を出した王を放っておいていいのかな。王がなにより大切なのなら……王命に背いてでも王自体を守ることが騎士としての使命なんじゃないかな」
 それでも、もしここで果てることを望むのなら……わたしは全力でお相手する、そう告げると先ほどの精霊収束砲とは違う、九つの頂点を持つ魔法陣を眼前に描き出す。
『これが……ディアボロスの全力……!?』
「そう、先の攻防で友が語ったように、あれは私たちの全力ではないよ……これが全力だ」
 銀色の胸当てに青いへそ出しの上着、それにショートパンツと言った活動的な姿から、青い聖女服を身に纏い、白いマントの背中から三対の光の翼を出すアンゼリカ。
 彼女は左手に聖杖を、右手に獅子の大剣を構え、クロム・クルアハに迫る。
「私たちはアーサー王に迫りつつある……貴方がアーサー王は倒されないと信じるならそれでもいい。だがこの地で王を倒せなかったとしても、キングアーサーの雌雄を決するため、私たちとドラゴンとの決戦は必ず行われる。その時に王のそばで戦場を翔るのが本当の忠義ではいかな? 円卓の間を死守しただけで犬死するのと、王のそばに最後まで付き私たちと決戦する。どちらが円卓の騎士として、名誉を重んじる円卓の騎士なればお分かりになるはずだ」
 ネメシス形態となったアンゼリカの迫力に、クロム・クルアハは一歩後ずさりする。
 確かにこれだけの力を隠し持っていた……それもこの場にいる全員が、だとしたら私は敗れるに違いない。そうクロム・クルアハに思わせるだけ充分な威圧であった。
「王命か。それも数居る、ジェネラルの中から、守護の任に選ばれ、矜持に懸けて、他者から護る。理解は出来る。だが、大局を見据えれば、早計であると、我輩は思うがな」
 アンゼリカとシル、二人を抑えるようにガンドラ・ブラッディア(黒矛・g03101)がクロム・クルアハの眼前に歩み出る。
 この者も何か力を隠しているに違いない。そうクロム・クルアハがゴクリと唾を飲み込むのを見ながら、ガンドラは固くなるなと不器用に口元を歪める。
「戦う内に、その円卓含めた、オブジェクトの数々。破壊という選択は、相当に苦汁なのだろうと、分かってきた。故に我輩も、興味が湧いてきてな。それ程のものを、破壊せずに、鹵獲できるならば、そうしたいと。無論それの看過は、守護者としては、大きな失態だろう。しかして我輩ら、重要と分かれど、扱い方は分からない。お前が教えて、くれる訳でもない。ナポレオンは不明だが、我輩らが解析には、長く時間を要する。お前達が、取り返す準備を、するだけの猶予は、あるだろう。その時に改めて、決着をつけるが、賢明と我輩は、判断しよう」
 一時の屈辱か、先を見据えるか、お前次第だ。そう告げたガンドラは、クロム・クルアハに迫る大きさの巨大な黒龍へと姿を変える。
「アーサー王は、それでお前の忠義を、無碍にするほど、器が小さいのか、胸に手を当て、考えると良い。それでも尚と、言うならば、全力を以て、打ち砕く」
『我が王……アーサー王は、そのような小さな器の持ち主ではない。私の生還を喜びこそすれど、叱責はせぬだろう。それに確かに、円卓を渡したところで使い方が分からねばどうしようもならぬ。私も律儀に教える程馬鹿ではない。解析に手間取っている間に、返してもらうのはやぶさかではないな』
 どうやら、クロム・クルアハの心はディアボロスの申し出を受け入れるに充分な許容が生まれつつあるようだ。
 その光景を眺めていた八百陣・葵漆(勝利こそが正義・g01007)は、あと一押しと口を開いた。

「クロム・クルアハよ。僕たちとキミがこのまま戦えば、確実にキミを倒すことはできる。とはいえ、円卓と心中の覚悟を決めたキミを相手にしては、流石にこちらも相応の被害が出るだろう……死兵ほど厄介なものはないからね」
『そうだな、もし戦うのであれば円卓の騎士の一騎として、最後の一瞬まで抵抗してみせよう』
 投げかけられた葵漆の言葉に同意するクロム・クルアハ。会話の取っ掛かりは掴んだ。ここからは軍師の腕の見せ所……そう彼女は話しを続ける。
「だが結局円卓はどの道キングアーサーからは失われるものだ。破壊されるか、ディアボロスに奪われるかの違いはあれどね。ああ、落ち目のナポレオンに僕たちの所から奪わせるほど、ディアボロスは弱くないから、そこは心配しなくてもいいよ」
『……』
 クロム・クルアハに対し、暗に勝てないと告げた葵漆。だが彼は彼女の言葉に反論が出来ない。
 しかしそれは事実……円卓の騎士として戦い、討ち死にし『円卓』を始めとするクロノ・オブジェクトを破壊するか、ディアボロスの使者となり決戦を伝え、円卓の間を明け渡すか。
 だが後者であれば、決戦に勝てば全て奪い返せる。『円卓』と円卓の騎士であるクロム・クルアハ自身をアーサー王は失わなくて済む。
 それに、確かにナポレオンたちに奪われる危険をアーサー王は危惧していたが、ディアボロスたちに一時預けたとしても、万が一攻め込まれれば死守してくれるのは目で見て分かった。
「円卓の喪失が避けられないとなれば、キミという戦力をアーサー王に残しておく方が賢明だと思うけどね」
 甘い、甘露のように甘い囁きだ。王はきっと許して下さる。であればディアボロスによる決戦の使者になっても良いか。
 そんなクロム・クルアハの胸中を読んでか、葵漆はニヤリと内心笑みを浮かべる。
「ふん、ナポレオンかい。人形皇帝ならどこかに引っ込んだよ。だから今のうちに円卓を壊しに来たのに……手こずらせてくれたね。けどまあ、アーサー王も僕らと同じように危惧していたみたいだし、元からナポレオンに渡る可能性はなかったか。僕らには不要なものだし、急がなくても良かったかな」
 ナポレオンに『円卓』を奪われることは致命的な結果となる……そうアーサー王が心配していたことに気付いたのか、トロワ・パルティシオン(迷子のコッペリア・g02982)が少し挑発するような口調で告げる。
 彼女のその口調に、心中を読まれたのもあってか明らかに不快感を示すクロム・クルアハ。
 そんな彼にふぅと肩を竦め、トロワは告げる。
「ま、ここまで来たら同じことさ。君を倒し円卓を壊し、今日をキャメロット城最後の日としよう。君が残るっていうなら都合が良い、決戦の障害は減らすに限るからね。ローエングリン、モルオルト、二体のガレスにルーカン……君で六体目だよ」
 生意気な口調であるが、今はそれを耐えねばならぬ……未来予知の力が本物であれば、ルーカン卿を始めとする円卓の騎士たちは討ち取られている可能性が高い。
 それに王妃竜グィネヴィア様の配下がいるマン島の方にも向かったと言っていた。ならばなおさら円卓の騎士たる自分が生き延び、アーサー王と合流するのは正しい選択なのではないか。
 しかし、ディアボロスに勝てない自分が生き延びるより、クロノ・オブジェクトを……『円卓』を渡さないことこそが正しいのではないか。
 思考のジレンマに陥ったクロム・クルアハに、ナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)が話しかける。
「戦いの場であっても話に応じるのは支配者という形で人間と共生できていたからかしらね? 申し遅れましたわ、ディアボロスの一人たるナイナ・ヴィラネスティズムと申しますの。よしなに。率直に感じた発言を一つよろしいかしら?」
『構わん、申せ』
 その答えに、スカートの端を掴み一礼したナイナは、忌憚なき意見を述べる。
「ドラゴン様はたしかにお強いですの。個としても支配者としても、ドラゴン様とやり合ってきて肌で感じた事でしてよ。先に相手した騎士竜たちも戦に従事する者の鑑たる方々でしたわ。それで……私たちを相手取って如何でして? 戦士の目で見ても少し甘く見ていたのではなくて?」
 ナイナに甘く見ていたかと問われ、答えに悩むクロム・クルアハ……確かにディアボロスを甘く見ていたのは事実かも知れない。
 我らはクロノヴェーダの中でも最強種、そしてその中でも最強であるアーサー王に仕える円卓の騎士。自惚れていたか。
『そうだな、汝らは強く、私を追い込んだ……それは事実として受け止めよう』
「ならば強くなりなさいな。アーサー王のためにね。己が自省のできる者はいくらでも強くなれるのですから……人間の支配者たるドラゴン様ができないわけがないでしょう? アーサー王の側近たる竜としても、アーサー王の快刀たる戦士としても、あなたが強くなって私たちの前を立ち阻む者として再戦出来る事を願いますの」
 彼女の王の為に強くなれ、その言葉をクロム・クルアハは深く受け止める。
 ここで生還することで、強くなればアーサー王のお役に立てる。……クロム・クルアハの眼前に、希望の光が見えて来た。

「ねぇ、クロム・クルアハくん……あたし、さっき言ったよねぇ。「宝物と強い騎士を一気に失ったディヴィジョンじゃ、戴冠の戦は厳しい」ってさ。今、あたしたちに得させないために円卓の間を消し飛ばしたとこで……いずれ戴冠の戦で勝ち残るのに必要な戦力と兵器を失くしたら、無意味だよぉ。最後に生き残るディヴィジョンは1つだけ。しかも敵の中には、アルタン・ウルクみたいな規格外の勢力もいる……化け物たちと張り合うにはここにある道具が必要でしょ」
 100メートルはあろう巨大な青い円盤……『円卓』の姿を眺めながら、一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)はクロム・クルアハに告げる。
『そうだな……もしアルタン・ウルクと戦うのであれば、この円卓の間にあるクロノ・オブジェクトは私たちにとっては必須となろう』
 ディアボロスは未来予知など不思議な力があるようだから、要らぬのかも知れないが……そう告げるクロム・クルアハに、使えるなら使うよぉと燐寧は返す。
「短期的な安定を取ったせいで、戴冠の戦に敗れたらさ、それこそ、きみのせいで負けた……王様への忠誠を果たせなかったってことになるじゃん。だからさぁ、今日は帰るといいよぉ……お土産は渡したつもりだよぉ?」
 未来を予知する時先案内人と、その場所へ瞬時に移動するパラドクストレイン。それにディアボロスのもう一つの姿、ネメシス形態。
 確かにアーサー王に報告するに値する情報である。
「ならこうしましょう……ディアボロスとドラゴンの決戦が終わるまでの一時の間、ドラゴンの皆さんには我々に円卓の間を明け渡し撤退して頂きます。ディアボロスとドラゴン、双方どちらが円卓を手にするかは、いずれ来る戦いで決しましょう」
 迷うクロム・クルアハに、アイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)が切り出したのはいわば『円卓』の帰属の保留。
 勿論、『円卓』を確保したディアボロスがキャメロット城を制圧した以上、即座に調査をするのはクロム・クルアハも分かっている。
 だが宣戦布告の条件として『円卓』が取り上げられたのが大きい。
 自分たちが言い出したことだ、例えばキャメロット城を破壊し『円卓』を持ちだすなど、決戦が終わるまではディアボロスたちも大っぴらに行動することは出来ないだろう。
 となれば決戦で勝手知ったる庭であるキャメロット城をディアボロスから奪還し、預けてある円卓の間を取り戻す……そうすれば問題ない。
 クロム・クルアハの心は決まったようだ。
「ディアボロスとドラゴンの決戦……それはこの幻想竜域キングアーサーの存亡を賭けた戦いになります。キャメロット城攻城戦で多くのジェネラル級が倒れるであろう今、新たに行われる決戦のために備えや力が必要になるでしょう。……クロム・クルアハ、貴方はどうしますか? ここで退き、宣戦布告の使者としてアーサー王に伝えるか、報を抱えたまま円卓とともにここで倒れるか。出来るなら、俺たちとしては退いて貰いたいところですが」
 相原・相真(銀腕・g01549)がクロム・クルアハに対し確認の問いかけをする。
 頷いたクロム・クルアハは、ディアボロスたちへと向かい宣言する。
『ディアボロスよりの宣戦布告、この円卓の騎士が一人、王の偶像クロム・クルアハが承った。アーサー王に伝えること、約束しよう』
 一時の間、円卓の間を預ける……人形如きにくれてやるなよ、そう言い残し、堂々と円卓の間を後にするクロム・クルアハ。
 その姿が完全に消えたのを確認し……一ノ瀬・綾音(星影の描き手・g00868)がホッとため息を吐きだしながら座り込んだ。
「撤退してくれて良かったよー。綾音ちゃんはディアボロスと戦うのが怖くなっているクロム・クルアハを倒す気にはなれなかったからね」
 実際にクロム・クルアハがディアボロスに対し恐怖心を頂いていたかは分からない。
 何せもう本人はアーサー王への宣戦布告の使者として、円卓の間の外に行ってしまった。
 だがこのまま戦っても勝てない、そう思わせたことは確かであろう。それぐらいの戦力差は見せれたはずだ。
「それにしても、円卓、かー……どう使うんだろうね、これ」
 100メートルはある謎のクロノ・オブジェクト、しかし幻想竜域キングアーサーの強さの間違いなく一旦である『円卓』。
 そしてドラゴンサイズの槍や盾、人間サイズの椅子……恐らく『円卓の座』だろう、と言った大小さまざまなクロノ・オブジェクトの数々。
 戦利品は膨大であるが、故に解析には時間がかかるであろうことは間違いない。
 調査には地獄変で集めたエネルギーも消耗することだろう。地獄変のエネルギーは新宿島の結界だけではなく、オベリスクや千早城、砂上船などエネルギーを必要とする物は多い。どこまで優先できるかは分からない。
 アーサー王との決戦までに、そして戴冠の戦までに、この『円卓』を解析し使えるようになるか……最強種たるドラゴン秘蔵のクロノ・オブジェクトだ。それだけ価値がある物だと今は信じたいディアボロスたちなのであった。

 円卓の間……制圧完了!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
【友達催眠】がLV3になった!
【防衛ライン】がLV2になった!
【腐食】LV1が発生!
【修復加速】がLV2になった!
【断末魔動画】LV1が発生!
【飛翔】がLV9になった!
【託されし願い】がLV2になった!
【パラドクス通信】がLV3になった!
【未来予測】LV1が発生!
【狐変身】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV6になった!
【アクティベイト】LV2が発生!
【アヴォイド】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV9になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV7になった!

最終結果:成功

完成日2023年11月22日

キャメロット城攻城戦<円卓の間探索突入作戦>

 一気呵成にキャメロット城に攻め込んだディアボロスの活躍により、キャメロット城内部は至る所で乱戦となっており、ドラゴン側は組織だった防衛網の構築を行えないでいます。
 最大戦力であるジェネラル級すら、ディアボロスの迎撃に出た隙をつき、攻略旅団の作戦に従い『円卓の間の探索』を目指してください。
 厳重な警備を突破し、円卓の間に突入。その後、円卓の間を護るジェネラル級を撤退させ、円卓の間に存在するクロノ・オブジェクトの奪取を目指します。

 円卓の間を護る円卓の騎士、ジェネラル級ドラゴン『クロム・クルアハ』を撃破すると、連動して、円卓の間にあるクロノ・オブジェクトは連動して爆破され失われてしまうようです。
 円卓の座を含めたクロノ・オブジェクトの奪取を目指す場合は、クロム・クルアハと会話を行い、彼を撃破せずに撤退させる必要があるでしょう。
 撤退させる事が難しい場合は、目標をジェネラル級の撃破としてください。

王の偶像『クロム・クルアハ』

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#キャメロット城攻城戦


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選択肢『クロム・クルアハを撤退させる』のルール

『円卓の間』の守護者であるクロム・クルアハが撃破された場合、『円卓の間』も含めたすべてのクロノ・オブジェクトが破壊されてしまうようです。
 攻略旅団の方針は『円卓の座等のクロノ・オブジェクトの奪取』ですので、それを目指す為には、クロム・クルアハに利害を説き、撤退を促す必要があります。
 戦闘でクロム・クロアハを不利に追い込むのは当然として、その過程で敵の考え方を掴んでおければ、撤退させるのも容易になるでしょう。

 この選択肢を達成する事で、クロム・クルアハを撤退させ、クロノ・オブジェクトの奪取が可能になるでしょう。
 奪取したクロノ・オブジェクトは、すぐさま使えるようになる事はありません。
 研究や実験あるいはエネルギーの供給などが必要となる為、実際に使えるようになるまでには何ヶ月かの時間が必要になると想定されています。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、シナリオは成功で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾護衛するトループス級『騎士竜ナイトドラゴン』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)を護衛するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える必要があるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾トループス防衛ライン『魂無き操り死竜』のルール

 ディアボロスの侵入を防ぐ為に、トループス級クロノヴェーダ(👾)による防衛ラインが引かれています。
 防衛ラインは、都市を守る城壁や、道を塞ぐバリケード、関所の検問や、秘密基地の監視所などがありますが、この防衛ラインをクリアしなければ、事件の核心に迫る事は出来ません。
 防衛ラインを守るクロノヴェーダは、防衛拠点を利用して戦う為、戦闘で有利になります。
 なんの工夫も無く漠然と戦うだけでは、苦戦(🔴を得やすくなる)してしまうので注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】この選択肢の🔵が👑に達しない限り、マスターは他の選択肢のリプレイを執筆できない。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿円卓の守護者との決戦『王の偶像『クロム・クルアハ』』のルール

 円卓の間の守護者であるジェネラル級ドラゴン、王の偶像『クロム・クルアハ』との決戦を行います。
 クロム・クルアハを撃破すると、円卓の間のクロノ・オブジェクトは破壊されてしまいますが、奪ったからと言ってディアボロスが使用できる確証は無い為、ジェネラル級ドラゴンであるクロムの撃破を優先する事が正しい可能性も高いでしょう。
 クロム・クルアハを撤退させる場合も、ある程度ダメージを与える事で、撤退を促しやすくすることも可能となります(戦闘結果をうまく生かす説得プレイングが必要です)。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

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 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「アイネリス・レナリィ」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。