リプレイ
嵐柴・暁翔
セレスティアがまだ村人達の目の届く範囲にいる間に強襲します
客観的に考えて俺と彼女とどっちが悪役なのやら…?
《悪魔召喚》を発動
村人達に印象付けるためにやたらと仰々しく大天使姉妹を召喚して、まずセレスティアに攻撃を仕掛けてクロウ・トルーパー達を誘き出します
彼女がやっていたように大天使姉妹には華麗な剣技と見栄えのする魔法でクロウ・トルーパー達を蹴散らして貰います
彼女はセレスティア本人ではない
本当の彼女はアークデーモンに護られたりはしないし、なにより本人が今こうして力を貸してくれているのがなによりの証拠だ
……いやまあ、召喚存在とアヴァタール級、どちらが偽物なのかは分からないし、或いは全部別物で本物もなにもないのかもしれないけどな…
クロウ・トルーパー達が召喚存在の方のセレスティアや俺には攻撃してくるなら好都合
攻撃されれば当然痛いですが敢えて平気な顔をして余裕があるように振舞います
村人達には本物の大天使の加護があるから問題無い、アークデーモンと敵対している此方が本当の大天使だとアピールしておきます
黒白園・真雪
※アドリブ・連携歓迎
「信仰」を得る為とは言え、アークデーモンと大天使が結託して茶番劇やってるとか……反吐が出そうだ
そんなテメェにも、騙されてる村の奴等にも、
ハッキリ分かってもらわなきゃいけねぇ
本当の“悪魔”が何か、“正しい”のは何なのかって事をよ
セレスティアが立ち去る前に、クロウ・トルーパーを誘き出していきてぇな
こちらに気付いたセレスティアが、またあの演技で追い返す前に
光の帯を顕現させ、わざとらしく余裕そうに相手を捕縛して叩き伏せていく
村人の注目がこちらに向けば、
これしきの相手など大したモノでは無いとアピールを重ねていく
そりゃ反撃は喰らうが、隠し通して振る舞う事が大事だ
こっちがディアボロスだと勘付いたセレスティアはどうするんだろうな
攻撃してくれば、大天使は悪魔を倒すべきものの筈で
悪魔と戦っている者を一緒になって攻撃するのか、って
村人達に疑問が生まれるだろうよ
そうなれば、村人達からセレスティアへの信仰を取り除くチャンスになる筈だ
●恐るるに足らず
「それでは、私はこれで……」
村人たちに背を向けてその場を去ろうとするセレスティア。しかし敵意を感じ素早く長剣を構える。その長剣で迫る刃を防いだ。
「何者で
……!?」
相手の顔を見て驚きに目を見開く。そこにいたのは自分と同じ顔同じ姿の大天使だったのだ。
「セレスティア様が二人
……!?」
村人たちも目の前の光景にざわめく。
そこに復讐者たちが駆けつけた。
「『信仰』を得るためとは言え、アークデーモンと大天使が結託して茶番劇やってるとか……反吐が出そうだ」
黒白園・真雪(怒りの天使を宿した者・g09418)は灰色の瞳で大天使をにらんで吐き捨てる。
アヴァタール級に攻撃を仕掛けた方のセレスティアと彼女を幼くした顔立ちの大天使『アリスティア』を従えた嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は村人たちに銀の瞳を向けて訴えた。
「彼女はセレスティア本人ではない。本物はこちらだ」
「え……?」
村人たちは困惑の表情で二人のセレスティアを見比べる。
そこに騒ぎを聞きつけたクロウ・トルーパーまで現れた。
「敵を発見。排除する」
言うが早いか大天使姉妹ごと暁翔に雷をまとったかぎ爪の薙ぎ払いを見舞う。そして上官と復讐者の間に割って入った。
攻撃を受けた暁翔は持ち前の忍耐力と真雪の残留効果【ガードアップ】のおかげで痛みを顔に出さず何事もなかったかのように話を続ける。
「本当の彼女はアークデーモンに護られたりはしないし、なにより本人が今こうして力を貸してくれているのがなによりの証拠だ」
そう言い切ったが彼自身も自分が召喚した大天使とアヴァタール級のどちらが本物なのかはわからない。どちらも偽物で本物の分身に過ぎない可能性すらあるという事はわかっていたがおくびにも出さなかった。その方が村人の信頼を得られるのだから仕方がない。
(「突然攻撃したうえ都合のいい話しかしないなんて、客観的に考えて俺と彼女とどっちが悪役なのやら
……?」)
暁翔は胸中でため息をついた。
一方糾弾されたセレスティアは焦った様子で疑惑の目を向けてくる村人たちをなだめようとしている。
「だ、だまされてはいけません! 偽物はあちらの方です! いつも皆さんを守っているのは私ですよ!?」
「ハッ、まだそんな演技を続けるつもりかよ? テメェにも、だまされてる村の奴らにも、ハッキリわかってもらわなきゃいけねぇ。本当の『悪魔』が何か、『正しい』のは何なのかって事をよ」
真雪はそう言うとパラドクスの力で自らの右手に光の帯を顕現させる。彼の呪詛にも似た怒りに応じてそれは鞭のように自在にしなりセレスティアを守るクロウの内の一体を強打した。
仲間が祈りの力で浄化されたのを見てその隣にいたクロウが雷を帯びたかぎ爪を薙ぎ払う。それは正確に真雪を切り裂いた。
「っ……この程度かよ?」
彼はガードアップでダメージを軽減し何とか痛みを隠すと挑発するように不敵な笑みを浮かべて見せる。
「頼む、アリスティア!」
追い打ちをかけようと暁翔は大天使姉妹の妹に声をかける。
するとアリスティアは聖なる魔法で浄化の光を剣から放ち四体のアークデーモンをまとめて倒した。
最後に残ったクロウの一体が大天使の召喚主である暁翔をかぎ爪で襲おうとする。
「遅いっての!」
しかし素早く詠唱を済ませた真雪の方が速かった。再び光の帯を出現させ敵を捕縛。絡め捕ったまま地面へと叩きつけた。
「さあ次はどいつだ? って、もういねぇのか。悪魔ってのは張り合いがないな」
余裕の演技をしながらクロウ・トルーパーを倒した復讐者たちに村人たちの困惑と尊敬の目線が送られる。
それを見てセレスティアが慌てて声を上げた。
「だめです! 彼らは敵ですよ! その者たちの言葉に耳を傾けてはいけません!」
すると小さな女の子が父親の手を引いてそれに同調した。
「そうだよ! まもってくれたのはセレスティアさまだよ! あの人たちのせいであくまがもどってきたんだもん、わるい人たちでしょ?」
「うーん……」
父親は難しい表情でうなる。
村人たちは未だに半信半疑の様子だ。このままではセレスティアを倒しても他の大天使が現れて同じ事をして信仰を集めようとするかもしれない。彼らに大天使の真実を伝え大天使信仰そのものをやめるよう説得しよう。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エアライド】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
嵐柴・暁翔
……やれやれ…
セレスティアがアークデーモンと結託して村人達を騙していたのは事実だけど、危機感を煽るならもっと洒落にならない破壊行為をするとか何人か虐殺しておくような手もあった筈だ
村に取り返しのつかない被害が出ていないのはそれこそ彼女の優しさのおかげなんじゃないのか…?
……随分と愉快だねぇ…(皮肉)
村人達にセレスティアがアークデーモンを一人でも始末しているのを見たのか、それとアークデーモンに誰かが殺されたとか本当に深刻な被害はあったのかと聞いてみます
悪魔達はあれだけ数がいたんだから分散するなりすれば簡単に村人を殺せた筈なのに、何故彼女一人だけで守りきれたんだろうな?
ついでに言えばセレスティア…
村人達を騙すのが辛いならもうやめにしないか…?
……仕方がない面はあるのは認めるけど、俺からすればセレスティアを疑いもせずに妄信していた村人達にも何の責任もないとは思えないな…
善意だけで無償で助けてくれる方なんてまずいないんだし、幾ら裏があったとはいえあっさり手の平を返しているのも気に入らないんだがな…
●純粋な信心
「……やれやれ……」
この状況においても実力行使ではなく説得を続けるセレスティアの姿を見て嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は銀の瞳に同情の色を浮かべた。
(「セレスティアがアークデーモンと結託して村人たちをだましていたのは事実だけど、危機感をあおるならもっと洒落にならない破壊行為をするとか何人か虐殺しておくような手もあったはずだ」)
もちろん人を殺せば信仰する人間が減るのだからその分得られる信仰心も減るという理由もあるだろう。それでもここまで被害が少ないのはセレスティアの優しさのおかげなのかもしれない。
そう考えながらも暁翔はなすべき事をなそうと村人たちに向かって口を開いた。
「あんたたちはセレスティアがアークデーモンを一人でも始末しているのを見たのか? 本当に敵対しているのなら、当然始末するよな?」
「それは……」
大人たちは口ごもったが小さな女の子は自信満々に胸を張って答えた。
「セレスティアさまはやさしいんだから、あくまだってころしたりするわけないでしょ!」
「そ、そうです……! 悪魔だって、改心するかもしれませんから……!」
女の子の言葉に力を得て大天使はうなずいた。
どうやら大人たちよりもこの少女を説得した方がいいらしい。暁翔はしゃがんで彼女と目線を合わせて尋ねる。
「じゃあ、アークデーモンに誰かが殺されたのを見た事あるか? 悪い悪魔たちはあれだけ数がいたんだから簡単に村人を殺せたはずだ。なのに、何故彼女一人だけで守りきれたんだろうな?」
「そんなの、セレスティアさまがすごーく強いからにきまってるでしょ! あくまがわるいことする前にセレスティアさまが追いはらっちゃうんだから!」
彼女は大天使を未だに信じ切っているようだ。もっとわかりやすくだまされている事を説明した方がいいらしい。
暁翔はそう考えつつ立ち上がりセレスティアに目を向ける。
「ついでに言えばセレスティア……村人たちをだますのが辛いならもうやめにしないか……?」
すると大天使は毅然とした表情で暁翔を見返す。
「辛い事などありません。私は大天使としてなすべき事をなしているだけですから。あなたの方こそ、気が乗らないと顔に書いてありますよ」
「……ごもっともで」
思わずつぶやいて苦笑する。
村人たちが妄信していたセレスティアから手のひらを返そうとしているのが気に食わなかったのだ。もちろんだまされた方が悪い訳ではないので胸の内に秘めたが。
何はともあれ少女を説得しなければならない。大人たちは何となく真実を察してくれているようだが彼女はまだ大天使を信じ切っている。もっと直接的にだまされている事を説明しようと復讐者たちは言葉を探した。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
アドリブ歓迎
大天使と会話し情報収集
罪悪感を抱えていそうな彼女に問いかけよう
セレスティアさん
本当にこれでいいのだろうか……?
貴女は善良で、お優しそうだ
貴女のような大天使ならば、こんな信仰の得方は本意ではなさそうに思える
それがささやかな悪事であっても、一つひとつの積み重ねが大きなうねりを作る……
こんな事を命じた上役に逆らえなくて、胸を痛めているのではないかと、余計な心配をしてしまうな
この北フランスは、古くから人々の信仰を集めてきた地だ
ランスやルーアン、シャルトル……各所に有名な大聖堂がある
そこには、人々が日々に感謝し清く暮らす、正しい信仰があるのではないかと
エゼキエルの使徒たる貴女がたが活動されるなら、そういう場所のほうが向いていたのではないかな
自然と信仰も集まっただろうし
こんな人々を騙すような真似をしなくて済んだかも
悪いことを言わない、お仲間がいるなら、今からでもそちらで活動されたらどうだ……?
どうにも罪悪感を抱いているようだ
大聖堂の街でのエゼキエル勢力の活動について情報収集を。
●大聖堂の町
一方エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は大天使が村人の説得に夢中になって判断力が鈍っている間に彼女から情報を得ようと考えた。
「セレスティアさん、本当にこれでいいのだろうか……?」
エトヴァが声をかければセレスティアは振り返り怪訝な表情をする。
「それは、どういう意味ですか?」
「あなたは善良で、お優しそうだ。あなたのような大天使ならば、こんな信仰の得方は本意ではなさそうに思える。それがささやかな悪事であっても、一つひとつの積み重ねが大きなうねりを作る……。こんな事を命じた上役に逆らえなくて、胸を痛めているのではないかと、余計な心配をしてしまうな」
「そんな事は……」
大天使は顔をしかめつつもわずかに目をそらした。
エトヴァはその表情を青い瞳で見て高い観察眼によりもっと押すべきだと判断。彼女を案じる演技を続けながらさらに畳みかける。
「この北フランスは、古くから人々の信仰を集めてきた地だ。ランスやルーアン、シャルトル……各所に有名な大聖堂がある。そこには、人々が日々に感謝し清く暮らす、正しい信仰があるのではないかと。エゼキエルの使徒たるあなた方が活動されるなら、そういう場所の方が向いていたのではないかな」
いったん言葉を切りセレスティアの様子を注意深く観察する。
すると彼女はぽつりとつぶやいた。
「ルーアン、ですか……」
それでエトヴァはこの大天使がルーアンについて何かしらの情報を持っていると確信して話を続ける。
「悪い事を言わない、お仲間がいるなら、今からでもそちらで活動されたらどうだ……?」
そう尋ねればセレスティアは彼を見返し首を横に振った。
「いいえ。確かにあの町はマスティマ様の勢力圏で良い町ですが、私の担当はこの地です。ここで十分なエネルギーを集めなければなりません」
決意を新たにした様子の彼女はまた村人の方へと向き直る。
どうやらこれ以上情報を得るのは難しそうだ。エトヴァはそう判断して『ルーアンはマスティマの勢力圏である』という情報を得て引き下がる事にした。
「セレスティアさまにシツレイなことを言ったらゆるさないからね!」
そう言って小さな女の子が大天使と復讐者たちの間に割って入る。彼女を説得しなければセレスティアと戦うのは難しいようだ。少女にも理解できるようにわかりやすく大天使とアークデーモンにだまされていた事を説明しよう。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
ポーリーン・フォレット
素直で純真なお嬢さんを説得すればいいのね?
【友達催眠】で説得力を底上げ出来たら嬉しいんだけど厳しいわねぇ…
だってセレスティアが女の子の憧れそのものなんですもの!
綺麗で優しくて、とっても強い天使の女の子
そんなセレスティアを糾弾しても逆効果かもね
だから、穏やかに話しかけてみるわね
セレスティアさまが今までずっと守ってくれたから皆無事でいられたのよね
危なくなったらいつも来てくれたの?凄いのね
誰かが毎回助けを呼んでいたのかしら?
その声を聞いて駆けつけてくれたのかしら?
もしお嬢さんがセレスティアさまだったら…どうするかしら?
私だったら怖~い悪魔が二度と村を襲わないように
悪魔を全員改心させるまでこの村に留まるわね
大天使さまは忙しいから留まるのは無理?
それなら何度も襲われる原因を探して解決するわね
…どうしていつもすぐに帰っちゃうのかしら?
本当の強さ、優しさは大勢にひけらかすものではないのよ
人々の心を掴むために敢えて悪魔と共に危険な状況を作り出しているのではなくて?
反論はあるかしら?セレスティアさま?
●本当の強さと優しさ
遅れて駆けつけたポーリーン・フォレット(エルフのおばあちゃん・g06164)は立ちふさがる少女を緑の瞳で見て思案した。
(「素直で純真なお嬢さんを説得すればいいのね? 【友達催眠】で説得力を底上げ出来たら嬉しいんだけど厳しいわねぇ……」)
残留効果の【友達催眠】を今使っても出会って間もない友人程度の効果しか見込めない。信用しきっている大天使と仲の浅い友人とではあちらに分があるだろう。
(「それに何より、セレスティアが女の子の憧れそのものなんですもの! 綺麗で優しくて、とっても強い天使の女の子。そんなセレスティアを糾弾しても逆効果かもね」)
そう考えたポーリーンはゆっくりと少女に近づきしゃがんで目線を合わせる。そして穏やかに話しかけた。
「おばあちゃんにもセレスティア様のお話ししてくれないかしら? セレスティア様が今までずっと守ってくれたから皆無事でいられたのよね。危なくなったらいつも来てくれたの?」
すると女の子は胸を張ってうなずく。
「うん、そうだよ!」
「凄いのね。誰かが毎回助けを呼んでいたのかしら? その声を聞いて駆けつけてくれたのかしら?」
「え? それは……」
少女は目を丸くして首を傾げた。少し考えてからまた自信満々の表情に戻る。
「まほうだよ! きっとあくまが来たらまほうでわかるんだよ!」
「なるほどね。じゃあ、もしお嬢さんがセレスティア様だったら……どうするかしら?」
「どうって? 何が?」
「いえね、もし私だったら怖ーい悪魔が二度と村を襲わないように悪魔を全員改心させるまでこの村に留まるだろうなって思ったのよ。その方がすぐに守れるでしょう? なのに、どうして大天使様はそうしないのかしら?」
小さな女の子は少し戸惑った表情になる。
「それは……だって……きっと、他に守らなきゃいけない人がいていそがしいんだよ! たぶん……」
「それなら何度も襲われる原因を探して解決するわね。そうしたら忙しいのにわざわざ来なくてもよくなるでしょう? ……どうしてセレスティア様はいつもすぐに帰っちゃうのかしら?」
「それは……それは……」
少女はすっかり意気消沈してセレスティアの方を見る。
「どうして……?」
セレスティアは何か言おうと口を開く。しかし少女の真っ直ぐな目から自身の目をそらして何も言えないまま口を閉じてしまった。
それを見て涙目になった少女の頭をポーリーンは優しくなでる。
「本当の強さ、優しさは大勢にひけらかすものではないのよ」
そして立ち上がり大天使と向き合う。
「人々の心を掴むためにあえて悪魔と共に危険な状況を作り出しているのではなくて? 反論はあるかしら、セレスティア様?」
様子をうかがっていた村人たちが彼女の言葉を聞いてざわつく。皆口々に「まさか」「だまされていたのか」「信じてたのに……」などと囁く。
セレスティアは彼らの悲痛な声を聴いてようやく口を開いた。
「いいえ。反論はありません。ですから――」
彼女は長剣を抜き放ち構える。
「復讐者。あなたたちを倒し改めて村人たちの信仰を得ます。信仰さえ得られれば、多少手荒になってもマスティマ様はきっとお許し下さるでしょう」
大天使の顔にもう迷いはなかった。
彼女を倒せばこの任務は成功となる。
父親に抱き上げられ少女が下がっていくのを確認してから復讐者たちも戦闘態勢になった。
🎖️🎖️🎖️🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
ポーリーン・フォレット
村の人達は巻き込まれる位置には居ないわね?
念の為アイリーンに確認して貰ったら私もバッチリ臨戦態勢よ!
おばあちゃんだから戦うのはちょっと苦手なんだけど
あの子の涙を見てしまった以上ここで引き下がる訳にはいかないのよ
アイリーンはサポートもお願いね!
本当に綺麗ね、セレスティア
村人たちが騙されてしまうのも仕方ないかもしれないわ
でもね、誰かを信じる心というものはとても尊いものなの
それを踏みにじった報いは受けて貰わないとね
聖属性攻撃に補助魔法で自身を強化させる戦い方なのね
それならこっちも【能力値アップ】のパラドクスで攻撃しちゃうんだから!
この【正しき天秤】はこれまでの貴女の行いをどう見るかしらね?
な~んて、ちょっぴり罪悪感を煽る挑発もしながら攻撃しちゃう!
でもさっきの迷いのない顔を見るにあまり効果は無いかもしれないわね
そういう吹っ切れた相手は厄介なのよね
やるべき事に集中してるから手強くなるの
でもこっちだって負けていられないのよ
人の心を傷つける茶番ごと浄化しちゃいましょ!
●大天使に報いを
オラトリオの『アイリーン』に村人が戦闘に巻き込まれる位置にいないか確認してもらってからポーリーン・フォレット(エルフのおばあちゃん・g06164)もセレスティアにならって身構える。
「おばあちゃんだから戦うのはちょっと苦手なんだけど、あの子の涙を見てしまった以上ここで引き下がる訳にはいかないのよ。アイリーンはサポートもお願いね!」
アイリーンはピンクブロンドの髪を揺らしてうなずいた。
それにうなずき返してポーリーンは緑の瞳を大天使へと向ける。
「本当に綺麗ね、セレスティア。村人たちがだまされてしまうのも仕方ないかもしれないわ。でもね、誰かを信じる心というものはとても尊いものなの。それを踏みにじった報いは受けてもらわないとね」
彼女の言葉にセレスティアは一瞬少女が去っていった方向をちらりと見た。だがすぐにエメラルドの瞳をポーリーンに戻す。
「甘んじて受けましょう。あなたにその力があるのなら、ですが」
そう言った彼女の全身が背中の翼と同じ金色がかった光に包まれる。身体能力を一時的に向上させる補助魔法を発動したのだ。
(「聖属性攻撃に補助魔法で自身を強化させる戦い方なのね。それならこっちも――」)
ポーリーンはパラドクスで天秤を生み出し残留効果【能力値アップ】を発動。
「この【正しき天秤】はこれまでのあなたの行いをどう見るかしらね?」
このパラドクスの対象は敵対する意志を持つ者であり罪のある者ではない。罪悪感をあおって動揺させるための挑発の言葉だった。
ポーリーンが天秤をかざせば聖なる鎖がセレスティアを拘束。浄化の光で彼女の身を鎧ごと焼く。
「……この程度ですか?」
大天使の言葉と同時に鎖がちぎれて消滅する。
セレスティアは多少顔をゆがめてはいるがダメージはあまり大きくない。どうやらパラドクスの相性が悪かったようだ。
「今度はこちらの番です!」
セレスティアは三枚におろすかのような見事な剣さばきでポーリーンを切り刻む。
「くっ……!」
戦場にすでに発生していた【ガードアップ】の効果で受けるダメージがわずかに減っていた。それでもポーリーンはふらつきながらもなんとか踏みとどまる。
「こっちだって負けていられないのよ。人の心を傷つける茶番はもう終わらせましょ!」
少女のためにもここで倒れるわけにはいかない。ポーリーンは鎧が少し溶けた大天使をにらみ据えた。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
ソラス・マルファス
助太刀に来たぜ。私欲のために村人を虐げるような連中に、好き勝手はさせられねぇからな。
速度に特化した相手のようだな。敵の移動先に防衛ラインを引こう。ラインに止められるにしろ進路を変えるにしろ、一瞬速度が鈍るだろう。大剣に風を纏わせ、全力で切り伏せるぜ。
反撃はラインで阻めるなら阻む。無理なら空輝石を敵の足元に投げて突風を起こし、体勢を崩させることを狙いつつ、剣撃は大剣の腹で受けよう。
グランダルメまで来て、やってることはエゼキエルと変わらんなぁ。ディアボロスにゃ通用しねぇって分かってると思うんだが。何ぞ目論見でもあるのかねぇ。
●旋風吹く
「助太刀に来たぜ。私欲のために村人を虐げるような連中に、好き勝手はさせられねぇからな」
そう言ってポーリーンをかばうように前に出たのはソラス・マルファス(呪詛大剣・g00968)だ。金色がかった赤い瞳を険しくして大天使を見つめる。
「グランダルメまで来て、やってることはエゼキエルと変わらんなぁ。ディアボロスにゃ通用しねぇってわかってると思うんだが。何ぞ目論見でもあるのかねぇ」
「……邪魔をするというのならば、こちらも容赦はしませんよ」
ソラスの言葉には答えずにそう返したセレスティアは聖属性を帯びた剣を素早く振るう。その見事な剣さばきはソラスの予想よりも格段に速く【防衛ライン】を引く余裕などなかった。当然石を中心にイメージ通りの風を発生させる『空輝石』を投げる時間もない。
それでも攻撃を防ごうと天使の力を奪った際に呪われた『呪詛の大剣』の腹で剣戟を受け流そうとする。
「くっ! ……速度に特化した相手だと思ってはいたが、さすが大天使だな」
防ぎきる事はできなかったが何とかダメージを軽減できた。
「だが、てめぇらの好きにはさせねぇ! 風まとい、旋風!」
彼はパラドクスの力で攻撃を受け流したばかりの大剣に旋風をまとわせる。それで敵の体を横なぎに叩き切る。
「がっ!」
額に脂汗を浮かべながらもセレスティアは衝撃で取り落としかけた剣を構え直す。
「あとは任せたぜ!」
言いながらソラスはくすんだ金の髪を揺らして横に跳ぶ。
彼が道を開けた先には新たな復讐者がいた。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
零識・舞織
アドリブ・共闘歓迎です。
そろそろ大詰めのようですし助太刀に入らせて貰います。しかし開き直って堂々とこちらを倒せば良いというのは潔いというべきか所詮は天使の紛い物というべきか。ともかくこれ以上人々を騙す真似はさせません。
相手が補助魔法で戦闘能力を向上させてから攻めてくるならばまず【防衛ライン】で敵の動きを僅かに止めた隙に【託されし願い】を活用して人々の願いを力に変えて書き上げた妖怪達をぶつけます。運良くクリーンヒットとなれば他の方々が攻撃する隙となるはずです。
これ以上TOKYO残党の好きにはさせません。貴方を倒しマスティマを含めたTOKYO残党も倒して差し上げますよ!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
村人たちの安全確保を最優先に注意し、偽りの信仰であったと戦いでも見せよう
二度と、彼らの気持ちが利用されることのないように
大天使様もなりふり構わずか……あまり趣味のいい作戦とは言えないな
村の人達へ手荒なことをしても良い、というならば、先のアークデーモン達と何ら変わりないではないか
力づくで得る信仰など、紛いものだ
人心を惑わした行い、ここでおしまいにさせていただくよ
【防衛ライン】を村人達の側に引いて念のため隔離。先にラインがあれば不使用
彼らのほうへ、流れ弾の行かない立ち位置を取って戦闘
パラドクス通信で仲間と連携を取る
セレスティアの動きを観察、動きの癖や攻め手の前後の隙があれば利用
クロスボウに魔力の矢を番えて狙いを定め、PDで攻撃
村人たちから【託されし願い】があるなら、共に一撃を撃ち込もう
敵の攻撃には、魔力障壁を展開し身を護りつつ、剣や魔法の攻撃動作を観察し落ち着いて軌道を看破、タワーシールドを掲げて軽減を
さあ、ノルマンディーの茶番劇はここまでだ
台本を書いた黒幕の退治に向かおうか
●幕引き
そこにいたのは念のために村人たちの方に【防衛ライン】を引いたエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)と描いたものを具現化する特殊な絵筆『人妖筆』で空中に何かを描いている零識・舞織(放浪旅人・g06465)だった。
「そろそろ大詰めのようですし助太刀に入らせてもらいます。しかし開き直って堂々とこちらを倒せば良いというのは潔いというべきか所詮は天使の紛いものというべきか。ともかくこれ以上人々をだます真似はさせません」
「大天使様もなりふり構わずか……あまり趣味のいい作戦とは言えないな。村の人たちへ手荒なことをしても良い、というならば、先のアークデーモンたちと何ら変わりないではないか。力づくで得る信仰など、紛いものだ。人心を惑わした行い、ここでおしまいにさせていただくよ」
村人たちに改めて天使の行いがだますためのものだったと示すための舞織とエトヴァの言葉にもセレスティアは顔色を変えなかった。
「天使や信仰を紛いものだと判断するのはあなたたちではありません。私は大天使セレスティアで、信仰はマスティマ様に捧げるべきもの。その邪魔をするというのならば、排除するのみです」
セレスティアが決然と言ったのと同時に舞織の絵が完成した。それは様々な種類の妖怪たちだった。
「これ以上TOKYO残党の好きにはさせません。あなたを倒しマスティマを含めたTOKYO残党も倒してさしあげますよ!」
彼が黒い瞳でセレスティアをにらみ据え指し示すと描かれた妖怪たちに命が吹き込まれる。それらは一斉に敵に襲いかかった。
さらにエトヴァも漆めく黒の塗装に彫金の彩色を施した端麗なる拳銃『»KATER« von Spionage』から自身の瞳と髪と同じ青い色の輝きを放つ魔力の弾丸を撃ち出す。
だがセレスティアも自身の魔法で戦闘能力を向上。二人の攻撃と同時に長剣を横なぎに払いエトヴァと舞織に強烈な一撃を浴びせる。
エトヴァは相手の攻撃動作を見抜きとっさに左右の中指にはめた指環『Dornenengel』から黄金のいばらの障壁を展開しつつ銀色のタワーシールド『Hushed Audience』を構える。ガードアップも併せてダメージをかなり軽減できた。
「舞織さん!」
「ぐっ……!」
舞織はエトヴァの声で体をそらし攻撃を急所からそらした。それでも相当なダメージだったが何とか重傷は防ぐことができた。
一方セレスティアは村人たちからの【託されし願い】も込められた二人の攻撃に対応できずついに地に伏す。
「見事です、復讐者……。どうか、この、村、を……」
大天使はそう言い残して事切れた。
こうして復讐者たちは村人をだましていた大天使とアークデーモンを討伐したのだった。彼らは複雑な表情の村人たちからの感謝を受けパラドクストレインに乗り込む。
「さあ、ノルマンディーの茶番劇はここまでだ。台本を書いた黒幕の退治に向かおうか」
マスティマに報いを受けさせるべく作戦を練ろうと新宿島へと帰還したのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【液体錬成】LV1が発生!
【防衛ライン】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】がLV2になった!