リプレイ
金森・椿
史実であれば太平洋側から攻撃ですが今回は豪州側から。
もはや主力艦隊もなく南側はがら空きです。
それでも立て籠る敵に一所懸命を感じますね。
何も考えてないだけかもしれないですけれども。
南半球は海流は基本的に反時計回り、豪州はなくとも新西蘭がありますのでポート・モレスビーの南側では西から東に流れていることでしょう。
幸いソロモン諸島で交戦中です。
流木やら残骸やらも流れてきても不思議ではありません。
【水中適応】でポート・モレスビー西側から海流に乗って流れる漂流物に紛れて敵艦隊を哨戒しましょう。
現地は快晴の模様。
ほとんど発見=被発見の状況ですからせめて擬装くらいはしておきませんと。
それはそれとして「恐るべき紹介網」が訂正の余地なく正で実は節度をわきまえないディアボロスを誘い込むきわめて悪質な罠という可能性も考えるべきでしょうか。
幸い私には通用しませんけどね。
若さでチヤホヤされるのも今のうちだけです(嫉妬じゃないですから!)
地球の裏側からラスなんとかが援軍に現れる前にケリをつけましょう。
ミシェル・ラークリーズ
オーストラリアを取り戻すには完全に周りの海を安全にしなければならないんだね。元々敵地だったし、冥海機が狙うにいい地の利だよね。周りが海だし。
最終人類史で地図見て知ったんだけど、今フローラリアと戦端が開かれているソロモン諸島とポート・モレスビーってとても近くにあるんだね。海は挟
んでるんだけど。あっちの戦闘の余波で流木とか流れてきてるなら隠れる。
本格的な海の探索だから【水中適応】を使わせてもらって【パラドクス通信】も使う。基本的に海流の流れに沿いながら波の流れとか気をつけて探す。それに僕は音楽家だから自然の音と機械の音は聞き分けられると思うんだ。たとえ小さいサイズの機体でも多数いるし、機械だからね。モーター音はすると思うんだ。
ただでさえ敵勢力の得意フィールドだ。先行している方と密に連絡を取り合って確実に先に敵艦隊を見つけよう。発見されそうになったら【水中適応】を使用して海中に退避。
「恐るべき紹介網」ね。チャンスである事は確かなんだけど、海での動きはあっちに利があるから警戒する必要はあるか。
●
「戻すだけならば現状でも十分。しかし、それでは危険……ですか」
「オーストラリアを取り戻すには完全に周りの海を安全にしなければならないんだね」
金森・椿(薬売り・g02220)の言葉にミシェル・ラークリーズ(彩光のグレイス・g03431)が頷いた。
奪還はしたが、まだ元の歴史の中に戻してはいない。
時間が動き出せば食糧事情は大幅に改善されるだろうし、その影響は他の地に及ぶ。食料生産国であり、微妙に足りてない国複数か、まったく足りてない人口密集地一つを一緒に戻せるだろう。それなのに戻していないのは危険だからだ。
「元々敵地だったし、冥海機が狙うにいい地の利だよね。周りが海だし」
ミシェルがいうように、最大の問題は冥海機が侵攻して来ることだ。
境界の霧を探し、越えて来る方法は既に判明している。
何処でも良い筈だが、確実性を求めて兵力を張り付けて可能性を上げるには、『縁』のある場所で無ければならない。その意味で、侵攻していたヤ・ウマト勢力は邪魔なのである。逆に言えばここで倒して置けば、その『縁』自体を排除できるとも言えた。
「史実であれば太平洋側から攻撃ですが今回は豪州側から」
椿は歴史の皮肉を感じざるを得ない。
世界史では香料諸島と呼ばれる東南アジアから、徐々に豪州へ辿り着いたはずだ。
ヨーロッパ諸国しかり大日本然り。それが今度は豪州から外を目指すのである。
「もはや主力艦隊もなく南側はがら空きです。それでも立て籠る敵に一所懸命を感じますね。何も考えてないだけかもしれないですけれども」
椿が言うように『七曜の戦い』においてジェネラル級の殆どが倒された。
豪州から香料諸島に掛けての戦力は大幅に低下しており、人口密集地帯こそないものの、多くの海域が奪還を目指せるようになっている。
「最終人類史で地図見て知ったんだけど、今フローラリアと戦端が開かれているソロモン諸島とポート・モレスビーってとても近くにあるんだね」
「そうですね。南半球は海流は基本的に反時計回り、豪州はなくとも新西蘭がありますのでポート・モレスビーの南側では西から東に流れていることでしょう」
ミシェルと椿は顔を見合わせて思案する。
作戦自体は既に決まっているが、その手段と詳細は任されているのだ。
その上で、どうするか次第で、細かい成功率は変わって来るだろう。
「海は挟んでるんだけど。あっちの戦闘の余波で流木とか流れてきてるなら隠れる?」
「可能性は零ではありませんね。幸いソロモン諸島で交戦中です。ただ、元から海流があるのです。流木やら残骸やらも流れてきても不思議ではありません。こちらで調達することも可能でしょう」
ミシェルの作戦を椿は受け入れた。
都合良く流木や残骸が発生し、流れてくる可能性はそれほど多いわけではない。
だが、海流がある以上は、何もしないでも元から流れてくる可能性はあるのだ。そして自分たちで流木を幾つか持ち込んでも、不思議には思われないだろう。
「ひとまずいただいた情報では、現地は快晴の模様。ほとんど発見=被発見の状況ですからせめて擬装くらいはしておきませんとね」
海底を歩き、敵を視たら隠れるという手段がないわけでも無い。
しかし、それでは相手が先に見つかる可能性もあるのだ。
ならば少しでも隠れる方法を用意するのは当然であろう。極論を言えば流木をチェックされる可能性もあるが、されない可能性もある。そして改定に隠れるのも同じであるならば、流木に隠れるという手段があるだけ、見つからない可能性は圧倒的に上なのである(流木を囮にも使えるしね)。
「じゃあいこっか。僕は音楽家だから自然の音と機械の音は聞き分けられると思うんだ。たとえ小さいサイズの機体でも多数いるし、機械だからね。モーター音はすると思うんだ」
そういってミシェル達は移動を始める。
水中と言うのは、広大な様で音が伝わり易いのだ。
何しろ空気と違って、水という物体で満たされている。複数の方向から音が聞こえるのが厄介であるが、上手く聞き分ければ問題ない。そして同じ音をさせる相手が多いという事は、発見率が高くなるという事でもあるだろう。
「とはいえ、ただでさえ敵勢力の得意フィールドだ。先行している方と密に連絡を取り合って確実に先に敵艦隊を見つけようか。……音の妖精さん、僕に力を貸して!!」
そう言うとミシェルはパラドクス通信を使って連絡を取り合うことにした。
二人居るからと言って、同じ場所に二人いる必要はない。
単独行動の方が見つかり難いし、こちらから発見する場合は見つけ易くなるだろう。
「そうですね。それはそれとして『恐るべき紹介網』が訂正の余地なく正で、実は節度をわきまえないディアボロスを誘い込むきわめて悪質な罠という可能性も考えるべきでしょうか」
「あー。『恐るべき紹介網』ね。チャンスである事は確かなんだけど、海での動きはあっちに利があるから警戒する必要はあるか」
椿が懸念を伝えると、ミシェルは苦笑した。
記録人が用意した文章の中に、そんな言葉があったのである。
これが『哨戒網』の誤字なのか、ルートパターンが決まった『照会網』なのか、それとも次から次にロリロリ敵が押し寄せると言った『紹介網』なのか分からなかったからだ。なにしろ『矜持』と『教示』の区別が出来ない子供がいる敵であるからね。
「幸い私には通用しませんけどね。若さでチヤホヤされるのも今のうちだけです」
「……?」
椿の言葉にミシェルは理解できなかった。
何というか女の肌は16歳くらいに一度、20歳くらいに二度目の曲がり角があるという。
そしてアリス・ロリータとかいう病的な嗜好のコンプレックスがあるのだ。成人女性の椿が微妙な顔をしても仕方あるまい(嫉妬じゃないですから!)。なお、ミシェルの好みは少し年上の元気系お姉さんである。ロリはそもそも眼中にないのだが。
「地球の裏側からラスなんとかが援軍に現れる前にケリをつけましょう」
「ああ、ロ……の……プーチン? そうだね」
通信でそんなやり取りをしながら、二人は目的地を捜索する。
既に目的海域の中に入り込み、何本か流した流木に隠れて移動中だ。
やがてグルンと小島を一周する海域に辿り着いた。
そこは無数の岩礁が取り囲み、海流が入り組んで流れ込んでいる。
おそらくは表に見えない岩礁と浅瀬で流れが回転し、一度停滞しては、別の場所に流れていくのだと思われた。
「ここ、結構暖かいですね。日射しが……ああ、浅瀬だからですか」
「……しっ。誰かいるやおおあり、ここに居るみたいだね。あの小島をどう利用するかが問題かな」
浅瀬になり水量が減ると暖かく成って来る。
そこには敵が周囲を探っており、海流が流れ込み、出ていく過程を利用しているのだろう。
まるでカタパルトで飛び出していく飛行機の様であり、小島自体が空母の様であったという。
「主に……豪州側と、ソロモン側を警戒しているのかな?」
「流れもですが、ディアボロスが来る可能性がある場所だからでしょうね」
こうして二人は敵部隊が警戒する哨戒エリアを確認したのである。
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効果1【水中適応】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
金森・椿
見えない岩礁による複雑な海流が厄介ですね。
敵は完全に流れを把握しているでしょうからこの不利は水戦では致命傷になりかねません。
となれば少なくとも流れの不利を消すくらいはしておきましょう。
敵から死角になるような岩礁に浮上し、新宿種子島を使って敵をサンライズキャノンで狙撃します。
位置や速度などを考慮して狙いやすく当てやすい敵、特に停止して日向ぼっこしている個体がいればそれを撃ちます。
これも乱世の常です。お覚悟を。
【命中アップ】【ダメージアップ】の助けも借り初弾必中必殺の心づもりで、敵の幼さなど気にもかけず淡々と引き金を引きます。
変則的な流れは【水面走行】で水面を凪ぎさせ足回りの条件を対等に。
反撃で飛び込んでくるでしょうが1体だけです。
【ガードアップ】で凌いで仕留め、続く戦闘に備えます。
おおよその位置はバレるでしょうが幸い岩礁がありますので隠れてゲリラ戦です。
さて、忍び向きな状況になってきました。
隠密性の高さと動きの素早さはお子様だけの特権じゃないんですよ。
お姉さん楽しくなってきました。
●
「見えない岩礁による複雑な海流が厄介ですね」
金森・椿(薬売り・g02220)は敵が拠点にしている小島周辺を睨んだ。
接近当初の計画では海流の向きをやや計算ミスしたが、誤りや誤差は現地で修正できる。
現地調査の段階で把握して修正できるからだ。問題なのは、今から戦う戦場の様に、入り組んだ場所ごとに変化する可能性がある場所だろう。
「敵は完全に流れを把握しているでしょうから、この不利は水戦では致命傷になりかねません」
今回の敵が厄介なのは、強さではない。
最初から逃走する気マンマンであることが第一の問題。
そして地形を把握し、バリケードどころか、海流の流れを防御や逃走に使う予定なのだ。これを厄介と言わずして何と言おう。そこまでの有利さをディアボロスが持って居れば、残留効果次第で無傷の勝利を掴む可能性があるくらいだ。
「とはいえ座して虎口に飛び込むのも郷原ですね。となれば少なくとも流れの不利を消すくらいはしておきましょう」
戦士タイプの強敵に真正面から飛び込み殴り合うならまだ許容できる。
それはそれで気分よく戦えるし、策を逆用されるよりマシな事もあるからだ。
しかし今回は不利になるし、気分よく戦えもしない。ならば対処して相手の勝利条件を潰していくのは当然の事であろう。勝つだけならば難しくはないので、必要なのはその方策である。
「気の長いタイプは狙撃や罠猟向きですが……常に備えるのは気を削がれるはず。出来るだけ間延びした処を狙いましょうか。その上でこちらも場所を味方に付けます」
椿は周囲の地図を思い浮かべた。
確か小島を中心に、太陽のような紋様になるらしい。
ならば敵から見て死角になる岩礁はあるだろう。後は必要以上に固執せず、相手の有利を打ち消すくらいのつもりで地形については、もう幾つか積み上げる。ゆえにまず狙うのは、相手の意識が戦闘に向いていない時である。
やがて椿はとある岩礁の裏側に浮上。
敵が潮に乗って流れて来るのを待った。
「だる~い。いつものところで寝よ。もうちょっともうちょっと」
(「……流石に天魔武者やアビスローパー相手に戦った冥海機。海上にも海底にも油断はしていませんか。しかし、それならそれでやり用はあります」)
できれば日向ぼっこしている所を狙いたかったが、そこまで油断して居ない。
おそらくは最も安全地帯になる場所……小島の周辺で休むのだろう。
岩礁の多く、他のトループス級に見つかり難い場所ではこれ以上は無理だ。仕方なく別の要因を利用することにした。
(「海流の速度、測定良し。誤差修正、良し。……これも乱世の常です。お覚悟を」)
椿はここで幾つかの計算を入れた。
相手は長丁場に備えて無駄な移動をしていない。
つまり、油断して居ないからこそのマイペースなのだ。ゆえに移動距離は定則で、入り組んだ海流の流れをランダム要素にするくらいだと踏む。つまり、相手が何処に移動するかは予測済みで、しかも命中アップの残留効果もある。後は当てるだけの作業と言えるだろう。
(「今です!」)
「ひゃん!? いった~い!」
椿は自動ライフルを構えて狙撃した。
パラドクスは必中だし、奇襲したとしても必ず逆襲されてしまう。
だがしかし! 積み上げた努力は実る物だ!
「やったなー!」
「やったがどうしましたか!」
敵はポカポカパンチで殴り掛かって来る。
椿が隠れている筈の場所へ逆襲だ!
しかし死角に隠れて撃ったという事実は伊達ではなく、ガードアップも組み込んだことで回転するパンチのほとんどを受けることに成功した。
「もーゆるさない!」
「はいはい、それは良かったですね。さて、忍び向きな状況になってきました。隠密性の高さと動きの素早さはお子様だけの特権じゃないんですよ。お姉さん楽しくなってきました」
椿は複数の岩礁とその一帯を使って鬼ごっこ。
敵を倒すと、煙が消えたように……いや波紋が収まったかのように姿を消したという。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
金森・椿
【夢椿】
一見さんには厳しい複雑な海流、しかし常連さんには上手く設計された自動通路を備えた最新鋭の航空母艦のカタパルト。
何も考えずに攻め寄せた敵は足元もおぼつかず、そうしてまごつく敵に海流で滑るように迫り一撃を浴びせてカタパルトで悠々と脱出。
そんな場所なんでしょうね、ここは。
ではその海流が突然変わったらどうなるでしょう。
見知った通路は迷路となりカタパルトは整備不良で使えないでしょうね。
なまじいつもの海流に頼っていただけに、その慣れに足を取られることでしょう。
【水源】でカタパルトに想定外の水流を流し込んでやります。
突然の乱流に足を止めて狙撃されるか、恐れおののいて小島に引いて狙撃されるか、破れかぶれでおぼつかない足元で果敢に前に出てつんのめったところを狙撃されるか。
お好きな道をお選びください。
こちらの準備はできていますよ。
後方で港内警備や一般人相手の海戦ごっこや示威は飽きたでしょう。
ようこそお嬢ちゃんたち、これが本物の戦場ですよ。
撃ち合うだけが戦にあらず。
謀の多寡が勝敗を分けるのです。

小沢・真理
【夢椿】
救援機動力で私参上!
このまま普通の戦闘でアウグストおじさんの野望を打ち砕いて、真システィ・マリス教団の農業アイドル🥬🎤系幹部として本領を発揮しなきゃ!
さっすが椿さん冴えてる!
椿さんが流れ🌊を変えるなら私は地形🏝️を変えちゃうね!
【土壌改良】で岩礁🪨を『耕して』海底をならしちゃうよ。
さあヘル君、クワ持って!
【水中適応】で海底を歩いて開墾🌾しちゃうんだよ!
変な流れも海底で踏ん張っていけばきっと流されたりしないはず。
※パラドクスの残留効果なので実際にクワで耕す必要はありません
これで近いうちに海藻とか珊瑚がいっぱい育って海底のお花畑🪸ができるね!
クロノヴェーダの野望も打ち砕けて一石🪨二鳥🐓🐓!
うまくいけば文字通り流れが変わるからそこから一気に大攻勢👊だよ!
ポート・モレスビー⚓️目指してレッツゴー!
●
「一見さんには厳しい複雑な海流、しかし常連さんには上手く設計された自動通路を備えた最新鋭の航空母艦のカタパルト」
金森・椿(薬売り・g02220)は謡うように現状を説明した。
小島周辺の海域は無数の岩礁によって守られ、海流の変化はそれ以上の効果を持つ。
「何も考えずに攻め寄せた敵は足元もおぼつかず、そうしてまごつく敵に海流で滑るように迫り一撃を浴びせてカタパルトで悠々と脱出。そんな場所なんでしょうね、ここは」
「おお😲~!」
椿の説明に小沢・真理(夢の続き💫・g10299)は凄い凄いと囃し立てた。
救援機動力で私参上! なんて言っていた真理だが、その智謀に夢中である。
決して響きの似たチで始まる別の単語に入れ替えてはいけない。
「ではその海流が突然変わったらどうなるでしょう」
「見知った通路は迷路となりカタパルトは整備不良で使えないでしょうね」
「なまじいつもの海流に頼っていただけに、その慣れに足を取られることでしょう」
椿はまるで解説のお姉さんの様に作戦を語る。
何というか真理は感激屋さんなので、ボケとツッコミが成立するのだ。
誰かがなんでやねん! とさらに突っ込むまでは延々と続けることができるかもしれない。これぞシステマ・ジョーク。マッチポンプじゃないかって? それは別の秘密結社にでも任せよう。
「さっすが椿さん冴えてる!」
おっぱい大きいだけじゃないんですね!
とは言わなかった。真理も十分以上に大きいからだ。
二人でビーチに並んだら、チャラ男の水死体が並ぶだろう。ナンパ師死すべし、仕方ないね。
それはともかくとして、やるべきことはやらねば。
ここは戦場であり、敵は拠点に籠っているエージェントとでも言うべき存在!
敵はクロノヴェーダであり、小さいだけだけの(どことはいわないが)存在ではないのだ。
「このまま普通の戦闘でアウグストおじさんの野望を打ち砕いて、真システィ・マリス教団の農業アイドル🥬🎤系幹部として本領を発揮しなきゃ!」
「……?」
真理の言葉を椿は理解しなかった。
しかしハイテンションなのは何時もの事なのでスルーする。
いい感じで作戦が練れているし、仲間も来てくれたのでスルスルと作戦を実行すべきだろう。
「水源でカタパルトに想定外の水流を流し込んでやります。突然の乱流に足を止めて狙撃されるか、恐れおののいて小島に引いて狙撃されるか、破れかぶれでおぼつかない足元で果敢に前に出てつんのめったところを狙撃されるか? もちろん全てが成功する必要はありません」
椿の計画は、敵が利用する海流へ別の水流を注ぐことである。
もしこちらがコントロールしようと思うと大勲章が必要かもしれないが……。
あくまで『敵が把握している、敵にとって都合の良い流れ』を崩すだけである。別にこちらが都合良く成る必要はないのだ。『あれ? さっきと違う』とか「打ち合わせと違うよー』とか『これじゃ撤退できなーい』とか言わせられれば、それで十分なのである。
「お好きな道をお選びください。と言う訳ですね」
「椿さんが流れ🌊を変えるなら私は地形🏝️を変えちゃうね! 土壌改良で岩礁🪨を『耕して』海底をならしちゃうよ~」
そして椿はここで真理の後頭部にチョップを入れた。
するどいツッコミ! 私じゃなきゃ見逃しちゃうね!
「土壌改良は栄養素を良くする残留効果ですよ。珊瑚を育てるならば植物活性ですね。間に合うかは別ですが」
「メンゴメンゴ。でもその場合はパラドクスを地形に撃ち込むだけだから! 無問題!」
海底を歩いて開墾🌾しちゃうんだよ!
と宣う少女にお姉さんはツッコミを入れたのだ。
ちなみにパラドクスの外見には意味がなく、そしてさっき語った通り土壌改良で地形は変わらない。まあ岩礁を幾つか破壊したり、真理も水源を仕込めばよいのでお手伝いできるんだけどさ!
「さあ。ヘル君、クワ持って! 壊すのはあそこで、土壌を良くするのはあそこね、後は任せた!」
と言う訳で!
変な流れも海底で踏ん張っていけばきっと流されたりしないはず。
真理はキュッコキュッコとサンダルではなく、ちゃんとした靴で歩いて行った。人形のヘル君に任せて、自分は高みの見物。海見の見物? まあいいや、どうせ残留効果やパラドクス撃つのにはクワは必要無いしね!
「これで近いうちに海藻とか珊瑚がいっぱい育って海底のお花畑🪸ができるね!」
「クロノヴェーダの野望も打ち砕けて一石🪨二鳥🐓🐓!」
「うまくいけば文字通り流れが変わるからそこから一気に大攻勢👊だよ!
そんな感じで真理はハイテンションなままに作業を終える。
水源だって設置して、協力するんだよ!
「アローアロー☎。矢🏹じゃないよ! こっちおわりー!」
「こちらの準備もできていますよ。後方で港内警備や一般人相手の海戦ごっこや示威は飽きたでしょう。ようこそお嬢ちゃんたち、これが本物の戦場ですよ」
真理は椿にパラドクス通信。
わー黒い~とか迂闊に口にしたかもしれないが、離れているのでアイアンクローは飛んでこない。
「撃ち合うだけが戦にあらず。謀の多寡が勝敗を分けるのです」
後でお仕置きだと椿が思ったかは定かではない。
とりあえず餡蜜くらいは一緒に食べに行こう。
少なくとも、これで相手が大脱出! なんて未来は無くなったはずだ。
「よーし! ポート・モレスビー⚓️目指してレッツゴー!」
その前にクロノヴェーダを倒さないといけないけれどね。
でもトループス級は今ごろ仲間が倒してくれてるはずだ。
ならばアヴァタール級を抑える役でもしようかな~とか思う真理なのでした。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水源】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
●
その時、小島の周囲でちょっとした変化が起こった。
それは小島自体には何も変化はない。
海に関しても、何かが見える程に圧倒的な変化ではない。
「あれ?」
「なにか変だね~」
「海底火山でも爆発したかな?」
ただし、クロノヴェーダが利用しようとしていた、時間を掛けて把握していた……。
都合の良い海流の流れが一時的に変わったのである。
そして本当に変わったのかどうかは意味がない。
クロノヴェーダが『もしかしたら上手く使えないかも』と思わせれば良いのだから。
ミシェル・ラークリーズ
祖母のアンナ(g09972)と参加
敵を見つけてさてどうしようかと思案してたら後ろからおばあちゃんが来てびっくりした。おばあちゃんが追いかけてくるなんてびっくりしたよ。おばあちゃん、思ったより流れが急だし、気をつけてね。敵はここに陣敷いているから海流の流れ把握してるっぽい。
見かけと違って肉弾派みたいだから僕が前に出るか。おばあちゃんが冥海機の力でよってたかって抱きつかれると大変だ。流木とか隠れられるものがあればそれを使いながら近づいていく。もちろん敵の注意を引きつけられるように【衝撃破】を放ちながら【水面歩行】で近づいていく。もちろん衝撃破のダメージはない訳だけど、僕に注意が向けば十分。
できれば抱きつかれてノックダウンする前に首とか急所は【残像】で外すけど、攻撃で強引に引き剥がさないとなあ。女の子外見相手にちょっと気が咎めるけど、【高速詠唱】で乱世猛将波で【吹き飛ばし】。冥府への誘いは全力でお断りする。
おばあちゃんは大丈夫だった?え?こういう元気すぎる子らの相手は慣れてる?流石。
アンナ・ラークリーズ
孫のミシェル(g03431)と参加
ミシェルが慣れない海で頑張ってるって聞いたら思わず体が動いてしまった。まあ、足手纏いにはならないよ。オーストラリアの海は少し経験あるが、ここの海も独特で急な海流の流れしてるねえ。ここで軍で待機してるぐらいだから海流の流れは把握済みだろうね。ああ、不意の奇襲に気をつけるよ。
前の敵はミシェルが抑えてくれるが、遠距離から飛んでくる敵は私が自力で対処しないとねえ。自分を弾丸として突撃か。勢いはすごいんだろうが、果たして曲がれるだろうか?【水中歩行】【残像】でまともに激突して海中に沈むことは避けるか。全く、老体に容赦ないねえ。まあ、水中に沈んでも【
ガードアップ】でダメージを減らして水面に顔を出すが。
ただ勢いをつけて突撃してくるなら狙いやすい。【精神集中】でしっかり狙って【高速詠唱】でユニオンコラプスを発動。危険すぎるお嬢ちゃん達にはきついお仕置きが必要だ。容赦無く闇の塊で消し飛ばす。
ミシェルはだいぶ手こずったようだね?こういう子らにも慣れないとね?
●
「あれ? おばあちゃん……」
「頑張ってるようだね。私も協力させてもらおうか」
ミシェル・ラークリーズ(彩光のグレイス・g03431)はアンナ・ラークリーズ(清光のフィエリテ・g09972)を見て驚いた。
敵を見つけてさてどうしようかと思案してたら後ろからおばあちゃんが来てびっくりした。
「おばあちゃんが追いかけてくるなんてびっくりしたよ。おばあちゃん、思ったより流れが急だし、気をつけてね」
「まあ、足手纏いにはならないよ。オーストラリアの海は少し経験あるが、ここの海も独特で急な海流の流れしてるねえ」
アンナはミシェルが慣れない海で頑張ってるって聞いたら思わず体が動いてしまった。
かわいい孫が勲章貰ってウキウキしていると聞けば、祖母としてはこうもなろう。
もっとも孫としては勲章よりも、もっと欲しいモノがあるようだが……まあ、それはこの場ではどうしようもないことだ。におにお。
「敵はここに陣敷いているから海流の流れ把握してるっぽい。場所もだけど、それに注意してね」
「ここで待機してるぐらいだからm海流の流れは把握済みだろうね。ああ、不意の奇襲に気をつけるよ」
ミシェルは先に来て把握したことをアンナに伝えた。
ここに至るまでは特定の方向に流れているのだが、小島とその周辺の岩礁で少し流れが入り組んでいるのだ。
「……おや? なんだが少し変だねぇ」
「もしかしたら、仲間が何かしてくれたのかな? なら今がチャンスかも」
ちょっと違和感を海流から判じる。
もちろんあくまでちょっとした変化だ。
戦闘自体には、それほど影響がない筈なのだ。
だが、それはこの地形を把握しているつもりの敵にとってはどうだろうか?
海流を利用し、自分たちの都合の良い様に考えているのである。
ちょっとした変化であろうとも、そのまま使い続けるのは不安であろう。
「それじゃあ僕が前に出るね。見かけと違って肉弾派みたいだし」
ミシェルは男の子なので前衛になると申し出た。
パラドクスに射程は関係ないが、それでも注意を引くものだ。
集中攻撃を受けるかもしれないし、パワー戦が得意ならば危険だろう。孫としては、若返ったとはいえ祖母に無理はさせたくはなかった。
(「前の敵はミシェルが抑えてくれるんだね。ありがたいことさ。でも、遠距離から飛んでくる敵は私が自力で対処しないとねえ」)
アンナは孫の気持ちをありがたく思いつつも、援護くらいはしようと微笑みかけた。
そういう意味ならば、遠距離攻撃が自分の担当であろうと自認する。
「いくよ!」
「……てきだー! やっつけちゃえー!」
ミシェルは岩礁に隠れながら接近し、衝撃波を放つと水面を走った。
敵はすばやくそれに気が付くと、腕をグルグルさせながら接近して来る。
「かわいそうだけど、同情なんかしてられないよ!」
「いったーい! もー!」
ミシェルは敵の抱きつきだけは、残像を残して回避。
離れる間合いは衝撃波で何とかしつつ、ポカポカパンチだけは防ぐことにした。
「やるよ、みんなー! とっつげきー!」
「全く、老体に容赦ないねえ。でもまあ、今なら問題ないかね」
敵が凄い息を出で飛び込んで来るのを見て、アンナは冷静に避けた。
残像で直撃だけは回避し、高速詠唱で闇の塊を飛ばす。
吹き飛ばされるが軽傷だ、敵を崩壊させてトドメを刺す。
「おばあちゃんは大丈夫だった? え? こういう元気すぎる子らの相手は慣れてる? 流石」
「ミシェルはだいぶ手こずったようだね? こういう子らにも慣れないとね? さあ、次の子を倒しに行こうか。それが終われば指揮官だよ」
心配する孫に対して、祖母は優しく見守りつつ次を示した。
トループス級はまだ数が居るので、一体倒してもまだまだだ。
そしてこの小島を中心に周囲を哨戒する敵指揮官を倒さねばなるまい。
とりあえずロリロリした子供に引掛からなくて、祖母としては一安心だ。
こうして岩礁を流れる海流を制するのではなく、乱したディアボロス達は、一気に敵部隊を蹴散らすのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【書物解読】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
●
「えー! せっかくがんばったのにー」
ご破算で願いましては一円なり、二円なり。
緻密に計算した流れと言うものは、ちょっとしたアクシデントで崩れ去る物だ。
敵が自分達の都合よい良いように計算した小島と岩礁地帯。
ディアボロスはこれを一時的に崩すことに成功した。
「でも、まいっか。困る訳じゃあないしね。みんな戻ってきたら、また作戦考えなくちゃー」
こちらの力になるとか、それほど思い通りになったわけではない、水源一つ二つではそんなもの。
だがしかし、敵が用意した『流れ』が崩れた以上は、不安にさせるだけならばそれだけで十分なのだ。
「困ったらにげちゃえば良いもんね。とりあえずこの場から離れればいいっしょ」
そしてもう一つ、もし元の流れに戻ったとしても……。
自分たちもその流れを知って居れば、追いつくことができるのである。
つまりは、この時点で敵だけが有利で、敵だけが逃げのびれるような都合の良い作戦はもう意味がないのである。
敵指揮官はその事も、部下がみんな倒された事も知らないでいた。
金森・椿
順調に来ていれば、トループスは適当に数を減らし、敵軍は機動力と組織的抵抗力と退路を喪失しているはずです。
ダメ押しに【水源】ワンモアです。
では本陣を衝くとしましょう。
うろたえ混乱するトループス級を【水面走行】で躱しながら駆け抜け一目散に石垣を目がけて疾走。
小島に【防衛ライン】を引き小島側への後退を封じます。
一斉射撃は分身の術でかいくぐり一番日当たりのいい場所でご満悦してたアヴァタール級に一番当たりのいい一撃を。
こういうの先行入力っていうんでしたっけ。
状況を先読みしてあらかじめコマンドを入れておくんです。
あの人も言っていたじゃないですか、戦いとは数手先を云々と。
完璧なフラグ回収をしたところで初めまして石垣さん、私は薬売りの金森椿と申します。
短い付き合いでしょうがどうぞお見知りおきを。
三途の川への余興に一曲いかがでしょうか!
臥薪嘗胆火のような錬磨
腕はー鳴る鳴ーる意気は上ーがーる
行くぞー依頼だー新宿駅へー
海のディヴィジョン復讐戦だ
撃滅轟沈冥海機!
この世界の誰かの未来のために貴女を沈めますね。
●
「順調に来ていれば、トループスは適当に数を減らし、敵軍は機動力と組織的抵抗力と退路を喪失しているはずです」
金森・椿(薬売り・g02220)は冷静に戦場の推移を計測した。
己自身もトループス級を蹴散らしたし、後続の仲間が駆けつけている。
ならば戦局は予定通りに進んでいる事だろう。
「ダメ押しに【水源】ワンモアです」
そう言って椿は残留効果を設置した。
敵は海流の流れを把握し、自らの戦術に用いている。
だからそこに海流をぶつけることで戦術を乱し、逃走用の経路を破壊したのだ。完全コントロールは難しくとも、残留効果の発生を行えば行う程に、可能であれば効果自体も重ねておけば意図通りに機能し易くなるだろう。
「では本陣を衝くとしましょう」
椿はまだ決着がつかない内から奔り出す。
先ほどの戦いで駆け抜けた彼女が戻って来たことに慌てるトループス級。
うろたえ混乱する隙に、水面を一気に駆け抜けて敵指揮官へと迫るのだ。
それもただ通り抜けるだけではなく、小島側へ防衛ラインを引きながら。
状況によって扱い難い残留効果であるが、使いどころさえ弁えれば、これほどの効果はあるまい。
何しろ今回は敵が撤退するルートが判っているのである。その上で『もし島に上陸しても良い様に』島へのルートを抑えたのだ。これで敵がどちらへ向かっても、逃げる事が封じられるだろう。
「敵指揮官の行動を推測するに、拠点中央はこの先。どの刃も痛いですよ。さあ躱しきれますか!」
椿は水上を走りながら、次第に数を増やした。
一人の椿が二人の椿に、三人・四人! 五人? いや八人!!
分身影八つを率い、足元の飛沫は一つの列、その周囲には水面だけが散っていた。
「はに? 誰か来た? もう来た? じゃあ戦うね!」
(「こういうの先行入力っていうんでしたっけ。状況を先読みしてあらかじめコマンドを入れておくんです。あの人も言っていたじゃないですか、戦いとは数手先を云々と」)
敵がこちらに気が付いた時には、椿は既に手裏剣を投げている。
八つの影が攻撃動作をしているが、それは遅れているだけだ。
本来の攻撃はとうに放った後であり、相手が顔を上げた段階で既に攻撃は終わっている!
「はにゃ!? 痛たたたた!」
「初めまして石垣さん、私は薬売りの金森椿と申します。短い付き合いでしょうがどうぞお見知りおきを」
完璧なフラグ回収をしたところで椿は挨拶を行った。
挨拶は重要だと古事記でも言っているが、二度目なので以下略!
敵が寝床にしている大きな貝へ手裏剣やらくないが次々に突き刺さり、種子島銃が撃ち込まれていく!
「痛いじゃない! もーう!!」
これに対して敵は大きな貝に備え付けられた無数の武器を放って来た。
ギュンギュンと音を立てて、砲撃が開始される。
それらは次々と椿へと撃ち込まれていくのだ。
「三途の川への余興に一曲いかがでしょうか!」
「臥薪嘗胆火のような錬磨」
「腕はー鳴る鳴ーる意気は上ーがーる」
椿はニコっと笑って、その身を崩した。
一発当る度に、歌を謡う椿の姿が崩れていく。
替え歌(版権の都合)を謡う中で、歌が流れては消え、軽傷なりともダメージを負っているのかそれとも無傷なのかは分からない。
「行くぞー依頼だー新宿駅へー」
「海のディヴィジョン復讐戦だ」
「撃滅轟沈冥海機!」
全ての歌が終わった後、分身体がすべて消える。
残るは本体であり、彼女はその身をもって逃走ルートの一つを埋めることにした。
「この世界の誰かの未来のために貴女を沈めますね」
微笑む彼女は既にトドメを焦ってはいない。
段取り八分とは、ディアボロスで良く言われる言葉だ。
ここまで追い込み、敵が計画した逃走を阻んだ時点で、彼女の勝利と言えるのだから!!
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効果1【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV2になった!
ミシェル・ラークリーズ
祖母のアンナ(g09972)と参加
う〜ん?状況わかってないよね?逃げるにしても一緒に逃げる配下いないし。でも守り硬そうだなあ。おばあちゃん、引き続き僕が前に出る。後ろで
援護お願い。
突撃が思ったより威力ありそうなのでおばあちゃんの方へ行かないように進路上に立つ。不意の海の霧なんかありそうなので引き続き【水中適応】【水中歩行】は使わせてもらう。【パラドクス通信】で後衛のおばあちゃんと連絡を取れるようにする。
強烈な体当たりをしっかり受け止める。少なくともまともに体当たりがお腹に入って海中に沈まないように【残像】で受け止める位置をずらすね。
君の守りの硬さは大したものだ。でも頭上からの雷はどうかな?【高速詠唱】【全力魔法】で裁きの雷!!さあおばあちゃん、追撃やっちゃって!!と【グラップル】で敵を放り投げる。
まあ、軍勢が纏まる前に崩せて良かったよ。道行きは長いんだろうけど、少しずつ防衛線、崩していかないとね。
アンナ・ラークリーズ
孫のミシェル(g03431)と参加
それなりにここまでくるのに苦労したんだよ?拍子抜けしてしまうよ。逃げるとしても許すと思うのかい?
そういえば逃走して態勢を整え直すつもりらしいが、アンタが待っている配下は全員いないんだが?アンタ本当に指揮官かい?率いる軍勢の様子さえ正確に把握できないなんてね。
まあ、指揮官だけあって強い守りと攻撃力を持つのは確かだ。近接攻撃はミシェルが抑えてくれるが飛んでくる光線は自力で対応せねばならない。【水中適応】【水中歩行】は引き続き使わせてもらって【パラドクス通信】で連携を取るようにするよ。
基本はミシェルがこっちに投げ飛ばした敵に【高速詠唱】でグレイシャスプリズンで凍りつきを狙うが、敵の体当たりがこちらに飛んでくる可能性もあるし、反撃の光線も威力がある。【残像】で急所を外すと共に竪琴剣で体当たりを受けて零距離でグレイシャスプリズンをぶつけることも視野に入れる。
状況理解が覚束ない相手で幸運だったね。流石にこういう敵ばかりではないだろう。少しずつ、進めていこうか。
●
「あーもう! みんな、早く来て~。じゃないとわたし、逃げちゃうんだから―!」
気分よく寝ている所を起こされ、敵指揮官は気分が悪い。
低血圧とか関係なしに、目覚めが悪いとそうなるよね。
そういえば王子様のキスって、低血圧とか寝起きが悪い人には相性が悪い気がしないでもない。
「う~ん? 状況わかってないよね? 逃げるにしても一緒に逃げる配下いないし」
トループス級を蹴散らし駆けつけたミシェル・ラークリーズ(彩光のグレイス・g03431)は呆れた。
敵は目が覚めたばかりで何も状況が判っていないらしい。
「それなりにここまでくるのに苦労したんだよ? 拍子抜けしてしまうよ。逃げるとしても許すと思うのかい?」
アンナ・ラークリーズ(清光のフィエリテ・g09972)は察しの悪い子を叱る様に回り込んだ。
そして少しずつ説明を重ねていく。もちろんその間にも包囲網を詰めながら。
「そういえば逃走して態勢を整え直すつもりらしいが、アンタが待っている配下は全員いないんだが?」
「えー~そーなのー? ひっどーい!」
アンナは孫のミシェルと共に先行した仲間の反対側に回り込んだ。
パラドクス通信があるので状況は把握できているし、逃走経路を塞げば後は倒すだけである。
そして相手が気にしている言葉を投げつけ、注意を引いて足止めしていた。
「アンタ本当に指揮官かい? 率いる軍勢の様子さえ正確に把握できないなんてね」
「でも守り硬そうだなあ。おばあちゃん、引き続き僕が前に出る。後ろで援護お願い」
とはいえ敵はアヴァタール級であり、個々の実力は圧倒的だ。
アンナの前にミシェルは立ち前衛を務めた。
孫に前衛を任せつつ、アンナはパラドクス通信を用いて包囲網を調整していく。
今回は敵を倒して終わりではない、この通信による包囲網こそが最後のピースとなるだろう。
「肉弾戦は任せるよ。代わりに光線の方はこちらで当ろうかね」
「了解。もし不意の霧が八せつぃたら、ボクが飛び込むから」
アンナはミシェルにも攻撃の相談で通信を入れて、タイミングを合わせていく。
そして相手の貝が輝き始めた所で攻撃を掛ける。
「逃がさない! 君の守りの硬さは大したものだ。でも頭上からの雷はどうかな?」
ミシェルは天空から稲妻を落とした。
敵の突撃を受け止めながら雷撃で攻める戦法だ。
体当たりの威力自体は残像を残してバックステップ。避けるというよりは、自ら吹っ飛ぶ感じである。
「ゆるさない、ゆるさない、ゆるさなーい! ととと、それだけじゃ駄目なんだっけ」
激オコで攻撃しようとする敵だが、流石に逃げるという作戦は忘れて居ない。
強烈な先行を放ちつつ、その間に動き始めている。
「そうはいかないよ。さあ、凍ってその動きを止めるんだよ」
アンナは残像を残して移動し、さらに竪琴剣で光を防ぐ。
そして指先から激しい冷気を放ち、敵を氷の塊の中に閉じ込めようとした。
敵は既に動き出しており、そこへ向けて……。
「さあおばあちゃん、追撃やっちゃって!!」
「そうだね。ここで倒さないと、みんなで協力したんだものね」
ミシェルが撤退ルートを塞ぎアンナがトドメを刺す。
敵は『ギニャー!?』と猫が鳴くような悲鳴を上げつつ、バタンと閉じた貝と共に凍り付くのであった。
「状況理解が覚束ない相手で幸運だったね。流石にこういう敵ばかりではないだろう。少しずつ、進めていこうか」
「まあ、軍勢が纏まる前に崩せて良かったよ。道行きは長いんだろうけど、少しずつ防衛線、崩していかないとね」
祖母の言葉に孫は頷いた。
この海域での戦いはまだ始まったばかりである。
今回の敵は和み系であったが、その戦略自体はガチであった。
最初から逃走を計画した敵に慄然としつつ、みんなで協力し冷静に対処することで、倒すことに成功したのだ。今後も同じようにみんなで協力し合い、この海域も取り返そうと思うのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【寒冷適応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ダブル】がLV3になった!