リプレイ
鳩目・サンダー
犠牲者が出るのが確定って事は、知ってか知らずかこいつらある程度パラドクストレインの仕組みを攻略しつつあるのか……?
大声を上げながら入場、返事が返って来るかどうかである程度怪我の程度の判別も行う。
一先ずは戒めを解いて回る。火にあぶられないよう慎重に助け降ろして、自力で歩けるものは悪いけど自力で火刑場近くの避難場所へ、動けそうにない者は背負って運ぶ。
「火なんてあたしらにはただ熱いだけだ。そういう風になっちまった」
薪なんて蹴散らしてやる。
【クリーニング】も忘れずに。気休めぐらいにはなるだろう……。
仲間と分担して、出来る限り手早く人を運べるように努める。
アドリブ、連携歓迎です。
長月・夜永
▼アドリブ、連携歓迎
▼鳩ちゃんとは顔見知り
処刑場に響く、この世のものとも思えぬ悲鳴──絶叫
『『....ぶちッ....』』
あぁ久々に堪忍袋の緒が切れる音が聞こえた超胸糞悪い
おびき寄せるための罠?関係ないね...
あの外道にはグーぱんでも倍返しでも足んない
地獄を見せてやる!!
揺れる炎により生じた影を渡り
瞬時に火刑に掛けられている人々を救って重症者優しく寝かせます
いつの間に?はっ、ボクの機動力舐めんな...
手の届く範囲は救って見せる
●死臭立ち込める街
人々の姿や声。
喧騒、雑踏、平凡な暮らしや日常さえも。
本来、そこにあるはずのものすべてが奪われた街。
「まるで時が止まっちまったみたいだ」
ひと気の絶えた大通りで、鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)は立ち尽くす。
誰もいない。
何も聞こえない。
これほどまでに寂しい街、見たことがあっただろうか。
「気に喰わないね」
こんな街、気に喰わない。
「いや……」
こんな街にしたヤツが気に喰わないと、長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)は唇を噛む。
通りの向こうに上がる黒煙。
まだ昼間だというのに、空は昏くて不気味に赤い。
あそこで何が焼かれているか、夜永もサンダーも知っている。
「行こう」
短く言って先を促すサンダー。
一刻も早く、とにかく急がなくては──。
逸る気持ちのまま全力で進むと、教会の建物が見えてきた。
煤けた煙の臭い。
肉の焦げるような臭い。
進めば進むほど、不快な臭いは近づいてくる。
広場の入り口付近まで来た頃には、それはもはや耐えがたいまでの悪臭となっていた。
「鳩ちゃん」
「夜永さん……?」
先に気づいたのは、夜永だった。
呻き声。
すすり泣く声。
十字の磔台。
足下から炙られ、なすすべもなく焼かれる男女。
かつては人であっただろう、黒焦げの死体。
そして、それらをただ虚ろな目で眺めるしかない人たち。
夜永とサンダーは、不快な臭いも忘れて息を呑む。
すべての街の住民が集められた火刑場。
そこにあるのは、想像を絶する惨状であった。
「ぎゃぁぁぁぁぁ──!」
突如として響く、この世のものとも思えぬ悲鳴──絶叫。
磔台の上で黒く炭化した両脚を砕かれた女が、気も狂わんばかりに叫んでこと切れる。
「み、水を……」
全身火ぶくれした老人は弱々しく手を伸ばした後、それきり泡を吹いて何も言わなくなってしまった。
……ぶちッ……。
夜永の中で、何かがキレた音がする。
なんだか久しぶりなこの感じ。
胸糞悪い。
超超超超胸糞悪い。
たとえこれが罠だとしても。
「はん? そんなの関係ないね」
やってやろうじゃないかとうそぶき、サンダーと目配せし合う。
「あの外道ども……」
刑場の周りをぐるりと取り囲むようにして立つ、トータスナイトたち。
中央に据えられた豪奢な玉座には、ニヤけた赤ら顔の『烙怨の司教』ピエール・コーションがふんぞり返っている。
とっくの昔にディアボロスが現れたことに気づいているはずだが、そこから一歩も動く気配はない。
「あいつらには、グーぱんでも倍返しでも足んない」
地獄を見せてやる! と息巻き、夜永は拳を握り締めた。
「みんな、無事か? すぐに助けるからな!」
ずかずかと広場に踏み入り、めいっぱい声を張り上げるサンダー。
それでもなお敵は動かず、遠巻きに眺めて傍観を決め込むばかり。
「まぁいいさ」
何はともあれ、住民たちの救助が優先だ。
呼びかけに反応した者の傍に歩み寄り、体調や傷の有無を確認しながらサンダーは次々と戒めを解いて回る。
火に炙られ続けた縄や鎖は触れただけで火傷しそうだったが、ためらうことなく作業を続けた。
「火なんて、あたしらにはただ熱いだけだ。そういう風になっちまった」
自嘲気味に言って、少し寂しげに笑う。
知らない年齢に、知らない身体。
気づいたら、勝手にこんな姿……サイボーグに改造されていた。
「けど、悪いことばかりじゃない。新しい身体はとっても丈夫だし、バク転だって出来る」
それに……。
「こんなことしても、全然平気だ」
火のついた薪の山を豪快に蹴飛ばし、服の裾に燃え移った炎を振り払う。
そうして磔にされていた少年を慎重に下ろすと、改めて怪我の程度を確かめた。
「足の火傷が酷いな。歩けるか? えーっと……」
「ボクに任せて」
夜永は少年を背負い、持ち前のスピードを活かして走る。
敵の間を掻い潜って広場の外まで脱出してみせると、さすがのキマイラウィッチもざわつき始めた。
「おのれ、いつの間に……」
いきり立つトータスナイトたち。
コーションも一瞬顔色を変えるが、まぁよい、させておけと手で制す。
「いつの間に? はっ、ボクの機動力舐めんな」
傷ついた少年を優しくそっと地面に寝かせる。
そしてまたすぐ立ち上がり、夜永は踵を返した。
その間にもサンダーは火刑に処される前の人々や自力で動ける者たちを誘導し、火刑場近くの避難場所に逃れさせた。
「みんなはそこで待ってて」
辺りが、建物や物品を自動的に洗浄殺菌した清潔な世界へと変わる。
気休め程度にすぎないかもしれない。
「それでも、火刑場の劣悪な環境よりはずっとましなはず」
雑菌の繁殖を防ぎ、人々を心地よくさせる効果くらいは、多少なりとも期待出来るだろう。
「にしても……」
ちらりと敵の方を見やる。
やはり、彼らは動かない。
逃げ出そうとも、死のうとも。
住民たちは、あくまでもディアボロスをおびき寄せる囮に過ぎないということなのだろう。
ならば、救助を続けるまで。
「救える命、ボクの手の届く範囲のみんなは必ず助けてみせる」
夜永も心に強くそう決めて。
怪我人を運ぶため、ひたすら広場を駆けた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
西院鬼・織久
人数が多い上に火がつけられてから時間が経っています。無差別に全てに手を出せば救える者も救えないでしょう
あえて救わぬ人々の恨みは甘んじて受けます。敵に対するものだけでなく、我等に対する恨みもまた怨念の糧となるのですから
【行動】①
【悲劇感知】で火刑にされている人々の中から一時間以内に死亡または手遅れ状態になっていない人を見極めて救助を行う
火種になっている物ごと磔台の根本を【薙ぎ払い】、運搬のため磔台と縄をそのまま利用し繋げて先に治療を行っている味方の所へ運搬
【アイテムポケット】に入れておいた大量の水を使って冷やす
本格的な治療を受ける場所に移動するまで、とにかく体力の温存だけを考えているよう伝えて次に向かう
燃える
燃える。
炎が燃える。
暑い。
熱い。
すべてが焼ける。
人々の呻き声と火の爆ぜる音。
煙に煤、悪臭も。
痛い。
苦しい。
あまりに苦しくて。
……ああ、息が詰まってしまいそうだ。
地獄絵図と化した火刑場。
西院鬼・織久(西院鬼一門・g04529)は、文字通り生きたまま地獄に突き落とされた者たちの嘆きに耳を澄ます。
救えるものなら、ここにいるすべての人を救いたい。
だが、さまざまな能力を備えた織久らディアボロスにも限界がある。
「それに……」
長時間火に炙られ続けて命尽きた者、もはや手の施しようのない者も少なくない。
「誰も彼もと無差別に手を出せば、救える命も救えなくなってしまうでしょう」
命の選別──トリアージを行うのはある意味必然、致し方ないことだった。
「あえて救わぬ人々の恨みは甘んじて受けます」
火刑戦旗ラ・ピュセルに於いて、キマイラウィッチは復讐にまつわる感情を糧としている。
彼らは己の復讐を果たすことのみならず、他者から復讐心を抱かれることでもエネルギーを得ることが出来る。
「ならば多少なりとも。本来、敵に向けられるはずの恨みつらみをこの身で受け止めましょう」
それが、織久なりの罪ほろぼしであった。
ディアボロスだけに聞こえる、悲しみの歌。
この先、1時間以内に発生するであろう悲劇の内容を示唆するその歌声を聞き分けることで、一人ひとりの状態を見極める。
そう考えた織久であったが……。
「……駄目だ」
呆然となってかぶりを振る。
「そう、ここには……」
悲劇しか──ない。
考えてみれば、至極当然だ。
『悲劇感知』を諦めると、織久は自らの目と耳を頼りに救助活動を始めた。
最初に手を差し伸べた青年は、火刑台にくくり付けられたままぴくりともしない。
確かめるまでもなく、静かに息絶えていた。
次に見つけたのは、美しいブロンドの髪の少女。
「うぅん……」
磔の台の上で身をよじり、少女は小さく呻く。
炎に晒され続けた四肢や顔は、無残に腫れ上がっている。
「可哀想に……。安心して下さい、すぐに助けます」
もはや泣く力もなく項垂れた少女を励まし、足下で燻る薪ごと台の根元を薙ぎ払う。
そのまま台に使われていた木材や縄を利用して広場の外に搬送した織久は、用意した小さなポケットから大量の水を取り出して患部を冷やし続けた。
「あり、が……とう、お兄ちゃん」
水の冷たさが心地よいのだろう。
僅かに微笑んでくれた、彼女や他の住民たちの生命力を信じたい。
「もっと強く、生きる気力を取り戻す為にも……」
何か心に響くような励ましの言葉をかけるべきだろうかと、逡巡する。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【悲劇感知】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
鳩目・サンダー
あのさあ……。
あたしらディアボロスを呼び込む為だけにこの刑罰を執行したの、あたしらは分かってるわけ。お前らの考える事なんて分かりきってるわけ。
そしてさあ、あたしらがまんまとおびき出される事をあんたらが知ってるって、分かってるわけ。
……ディアボロスと言う存在自体が災いをもたらす。その主張は受け入れるよ。
でもよお!!!
実際に人間を火にくべてニヤニヤ笑ってるてめえらを!
元人間としてはぶちのめさずにはいられねえんだよ!!!
「罪の無い人を火刑にしました。
餌につられてディアボロスがのこのことやってきてくれました。
じゃあまとめて殺しましょう。」
この理屈でまともな人間を納得させられると欠片でも思ったかよ!?
その考え方含めてお前らは人類に有害だ。この上もなく。
だからあたしらが憎しみと怒りを込めて叩き潰す。
……嫌だとは言うまいね?わざわざ招いておいてあたしらを散々嘲笑したんだから。
かかってこい、信心深いふりをした人間もどき。
人の想像した地獄と言うものを体感させてやる。
アドリブ、連携歓迎です。
●宣戦布告
嘆きの声が遠ざかる。
一人、また一人と救われた命。
広場の外に運び出された負傷者たちは、避難所となった教会の礼拝堂に匿われる。
怪我人の手当は動ける者に任せ、ふたたび火刑場へと向かう鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)。
本来であればもう少しここにいて、彼らに寄り添い、勇気づけるべきなのかもしれない。
人々は傷つき、怯え、救いを求めている。
時先案内人も言っていた。
彼らに心からの声を、強い励ましの言葉をかけてはいただけないでしょうか──と。
けれど今、サンダーがすべきことは他にある。
「街を、人を、こんな風にしちまったヤツらを……」
全力でぶちのめす!
そして、皆の笑顔を取り戻すのだ。
言葉よりも、行動で。
それでもきっと、伝わるはずだから。
「おや、黒い子ネズミが舞い戻ってきたか」
急ぎ広場に引き返したサンダーを、脂ぎった男の声が出迎える。
彼の左右に居並ぶ兵士は、もはや顔色ひとつ変えることはない。
燻る火種が残る刑場。
熱と煙に巻かれ、息絶えた者たちの亡骸も。
サンダーは彼らに向けて短い祈りを捧げると、玉座の上の男──『烙怨の司教』ピエール・コーションの前まで歩み寄った。
「あのさあ……」
いつもと変わらぬ、砕けた口調。
不躾なサンダーの物言いにもコーションは動じない。
相も変わらず、ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべている。
「ディアボロスを呼び込む為だけにこの刑罰を執行したの、あたしら分かってるわけ」
「ほう」
ニヤニヤ。
「そしてさあ、あたしらがまんまとおびき出される事をあんたらが知ってるってのも、分かってるわけよ」
「ほほう」
ニヤニヤ。
ニヤニヤ。
「ディアボロスという存在自体が災いをもたらす、その主張はまあ受け入れる」
「ほうほう」
ニヤニヤ。
ニヤニヤ。
ニヤニヤ。
……ああもう、マジでムカつく。このくそ親父が!
ギリッと爪を噛み、サンダーは吠えた。
「でもよお、許しちゃおけないんだよ!! 何の罪もない人間を火にくべて、そうやって気持ち悪い顔で笑ってるてめえらを!」
罪のない人を火刑にしました。
餌につられてディアボロスがのこのことやってきてくれました。
じゃあまとめて殺しましょう。
こんな理屈で、まともな人間を納得させられるとでも思ったか。
「その考え方含めて、お前らは人類に有害だ」
……そう、この上もなく。
だから、憎しみと怒りを込めて叩き潰すと決めた。
「……嫌だとは言うまいね?」
わざわざ招いておいて、あたしらを散々嘲笑したんだから。
コーションの濁った両目を覗き込み、ニヤリと口の端を歪める。
かかってこい、信心深いフリした人間もどき。
「ホンモノの地獄というものをたっぷり味わせてやる……!」
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
敵の包囲網が徐々に狭まる。
「やれやれ……。五月蠅い子ネズミは、そろそろ駆除してしまわねばな」
ネズミというのは、あっという間に増えて始末に負えない。
そうなる前にとっととやってしまえと、コーションは配下のトータスナイトに命じた。
西院鬼・織久
ディアボロスを呼び込みたいのであればこのような餌を用意する必要はありません
我等はクロノヴェーダを敵とする者、クロノヴェーダが存在する限り必ず現れます
己の嗜好を満たすために我等を言い訳に使うとは、見下げ果てたものだ
【行動】②
今回の原因がディアボロスにある事と思わせないよう、敵が己の嗜好により楽しむためだけに行った物である事を含ませる
言葉には【呪詛】を搦め、簡単に聞き流せないように細工しておく
忌避するべきはディアボロスではなく、ディアボロスを言い訳にしてまで己の欲望を満たすクロノヴェーダであると生き残りの記憶に残す
同時に悪し様に言う事で敵が撤退より戦いを望むよう挑発も含む
火刑の生き残りが逃れた礼拝堂。
すべてのトータスナイトが一斉に動き出したことで、そこにいる者たちの間にも緊張が走る。
「お兄ちゃん……」
「ええ、大丈夫ですよ」
動揺する少女や人々を心配ないと落ち着かせ、西院鬼・織久(西院鬼一門・g04529)は教会の外に出た。
「ディアボロスどもを呼び寄せる餌……」
誰彼構わず手当たり次第に捕らえ、有無を言わせず刑に処した街の人たちを、あの男はそう称した。
見るからに趣味の悪い、装飾過多な司教座の上でふんぞり返ったあの男──『烙怨の司教』ピエール・コーション。
「己の嗜好を満たすために我等を言い訳に使うとは、見下げ果てたものだ」
少女に向けた優しい眼差しとは一転、年に似合わぬ冷ややかな目を敵に向ける。
「ディアボロスを呼び込みたいのであれば……」
餌など用意する必要はない。
我等はクロノヴェーダを敵とし、消えぬ恨みを抱く者。
世に仇なすクロノヴェーダが存在する限り、何処であろうと必ずや現れる。
「……ふむ」
ニヤニヤ。
丸々と肥え太った顎を撫ぜたコーションの顔に、相も変わらぬ不快で下品な笑みが浮かぶ。
「確かに貴様らディアボロスは、いつでもどこでも無遠慮にやって来る。まるで無駄に鼻の利くドブネズミ……いや、薄汚いおしゃべりカラスか」
ニヤニヤ。
ニヤニヤ。
全身黒ずくめの織久を揶揄して、コーションはまたいやらしく嗤う。
それを眉ひとつ動かさずに一瞥し、織久は続けた。
真に忌避すべき相手は、ディアボロスにあらず。
ディアボロスを言い訳にして、罪をなすりつけてまで自らの欲望を満たそうとするクロノヴェーダである。
この悲劇の原因がディアボロスにあるとの誤解を抱かせぬよう。
己が趣味嗜好のためだけに、悪しきクロノヴェーダが行ったものであると強く印象づけるために。
教会の中にいる人々にも伝わるようにと、声に力を込める。
「……ふむ」
ニヤニヤ。
ニヤニヤ。
ニヤニヤ。
「見かけによらず威勢の良いことだが、それしきの戯れ言で吾輩が取り乱すとでも?」
大人びてはいても、所詮は子供の浅知恵か。
齢十五には見えぬ少年を嘲り、蔑むコーション。
「まぁよい。高慢なその鼻、吾輩がへし折ってくれるわ!」
自信たっぷりに言い放ち、キッと錫杖を突き付けた。
ヤツは気づいていない。
織久の言葉に込められた小さな棘、呪詛にも似た仕掛け。
戦いを望むよう仕向けた織久の挑発に、まんまと乗せられてしまったことを。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【腐食】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
鳩目・サンダー
地獄を見せてやる、と言った。
三名ずつしか招待できないが、どうか楽しんで行ってくれ。
使うはオルタナティヴファクト。描くはそのまま地獄めぐりだ。
世には開けてはいけない箱がある。
それを開けたら、極卒共が理不尽な苦痛の世界へ連れ去る。
・皮をはぎ肉をそぐ拷問
・ひたすら落ち続ける奈落
・人食いの化け物が荒れ回る地
・皮膚が避ける程の極寒の地
そして……
・骨まで焼く火炎の地
ホラー作品だからハッピーエンドも無いし、理由も解決法もない。
『見た人を嫌な気分にさせる為だけの』作品だ。そのように描いた。
ま、単なるパラドクスだ。十分な体力があればあたしに反撃も出来るし、耐える事だって出来る。
でも折角なんだ、アンタら自身がさっき演出してくれた『叫び出したくなるような救いようのない苦痛』ってのを、是非自分たちでも味わってほしいな。
アドリブ、連携歓迎です。
●鈍色の陸亀騎士
「地獄を見せてやる、と言った」
四方から発せられる殺気を全身で感じながら、鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)は低く呟く。
巨大な甲羅。
気味の悪い血色の瞳。
鋼鉄に覆われた肌は生気がなく、見るからに硬そうで。
そのくせ、吐息も体臭も獣じみて生臭い。
ガチャガチャと鎧を鳴らし、巨大な鉄爪を地面に突き立てて進むトータスナイトの群れが、見た目に違わぬ亀の歩みでジリジリと迫り来る。
だが、サンダーが恐れる様子はまったくない。
ぐっと力強く両足を踏みしめ、油断なく敵を見据えた。
「知ってるか? 世の中には、開けてはいけない箱がある」
不思議なもので、ダメだと言われれば言われるほど開けてみたくなるというものだ。
ならば、今すぐその禁断の箱を開いて──。
「せいぜい三名ずつしか案内できないが、どうか楽しんで行ってくれ」
中古のパーツを集めて自作したおんぼろタブレットにペンを走らせ、サンダーが使うは『オルタナティヴファクト』。
「描きかけのラフで悪いが、新作を見てもらおう」
即興で描き上げた電脳物語の世界へ。
さあさあ、みんな揃ってご招待……!
「うっ」
「なんだ、これは……」
一瞬にして、トータスナイトたちは地獄めぐりを現実世界に具現化したような迷宮に囚われる。
「見た人を嫌な気分にさせる為だけの作品だ。そのように描いた」
ジャンルはホラーだから決してハッピーエンドにはならないし、理由も解決方法もない。
「ま、単なるパラドクスだ」
十分な体力さえあれば反撃出来るし、耐えることだって出来るだろう。
でも折角だし、さっきアンタらが演出してくれた『叫び出したくなるような救いようのない苦痛』ってのを、是非アンタらにも味わってほしいな」
彼らが街の住人に処した火刑が現世の地獄なら、これもまた真なり。
痛みも苦しみも。
見て聞いて感じて、全身で存分にどうぞ。
「く、くそっ」
次々と襲いくる容赦ない地獄の責め苦に苛まれ、心身ともに疲弊するトータスナイトたち。
反撃のために伸ばした腕が爪が、そのたび何度も虚しく宙を掻く。
「まっ、待て! あ、おいっ……」
「ぐぉぉぉぉぉー!!」
最後に骨まで焼き尽くす炎に巻かれると、耐え切れずに次々と地に伏した。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【迷宮化】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
西院鬼・織久
幾らでも罵り嘲るがいい
喰らう者の恨みが強ければ強い程、我等が怨念滾らす糧となる
元よりこの身は呪詛の塊、如何なる悪夢も絶望も我等を止めるに能わず
【行動】④
【戦闘知識】を基に敵行動や攻撃の癖を【看破】し、攪乱を受けないように冷静に状況を読んで逃走やトループス級との合流ができないようにする
決して逃がさないよう【呪詛+殺気】を込めた言葉を投げかけ挑発
同時に自身の心身を同じ物で満たし、毒を以て毒を制す事で敵からの精神攻撃に対抗
武器に怨念の炎を宿し【ダッシュ】と【忍び足】の緩急をつけた足さばきによるフェイントを用いて距離を詰め、【鬼刃斬】で両断する
●烙怨の司教
アヴァタール級クロノヴェーダ、『烙怨の司教』ピエール・コーション。
必ずしも討ち取る必要のない敵。
だが生かしておいても、何の得にも薬にもならない。
むしろ、毒だ。
人々に仇なす猛毒だ。
ふたたびこの地に悲劇が訪れることのないよう。
これ以上、憐れな犠牲者を増やさぬためにも。
全力で屠り、完膚なきまでに叩き潰すのみ──。
「まぁよい。高慢なその鼻、吾輩がへし折ってくれるわ!」
威圧的に言い放ったコーションの声が、広場にこだまする。
「……言いたい事はそれだけか?」
対峙する、紅い瞳と瞳。
西院鬼・織久(西院鬼一門・g04529)は、臆することなく敵を見返した。
鼻先に突き付けられた錫杖にも動じる様子はない。
「幾らでも罵り、好きなだけ嘲るがいい」
喰らう者の恨みが強ければ強い程、我等が怨念滾らす糧となる。
「元よりこの身は、呪詛の塊……」
如何なる悪夢も絶望も、我等を止めるに能わず──。
静かなる挑発。
己の言の葉に呪いを込める。
全身から発せられる殺気も、隠す素振りすらなかった。
「ほう……なかなか、良い『気』をしておる」
ゾクゾクさせてくれるわと肉を揺らし、玉座から立ち上がるコーション。
どこからでも遠慮なく掛かって来るがいいとばかりに、錫杖を握り直した。
「お望みとあらば……」
抜き放たれた妖刀の名は、『黒い刃』。
西院鬼の怨念と殺意が込められたこれもまた、呪詛の塊。
常に黒く染まった刃に、激しい怨毒の炎を宿す。
緩急をつけた足さばきで敵との間合いを詰めると、織久は上から斬りかかった。
「……甘いわっ!」
金属同士がぶつかる音がして、漆黒の刃が跳ね返される。
強い反動で織久の身体が仰け反ると、コーションはニヤリと口の端を歪めた。
「その程度の技、吾輩に見切れぬとでも?」
「……っ」
ギリッと歯を噛み、体勢を立て直す。
当然、一度で仕留められるとは織久とて思っていない。
敵の油断を誘い、もう一撃。
互いのどす黒い呪詛と呪詛がぶつかり合う。
「くわぁぁぁぁぁ!」
額を斬り裂かれたコーションが、呻き声を上げてのたうち回る。
「我等が刃より逃れる事能わず……」
そう、決して逃しはしない。
両手で顔を押さえた、むちむちとした司教の指の間に見える影。
心身ともに蝕もうとする敵の精神攻撃をものともせず、打ち勝ったのは織久の方であった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
度し難いな
欲望を満たすために、一体どこまで犠牲を重ねようとする
おお……聖者の皮をかぶった何とやらか
立派なのは衣装だけかな?
悪いが、逃がさないよ
仲間と声掛け連携、なるべく挟撃か包囲になるよう己の立ち位置を調整
戦況と敵の動きを観察し把握
弱点や、動きに隙があれば看破し突く
羽搏きに乱気流を巻き起こし、氷塊を含んだ竜巻に敵を巻き込んで
風を吹き付け、切り刻み、体勢を崩させて吹き飛ばし
連携攻撃へつなげよう
攻撃しつつ軽く浮く飛翔を交えて移動、狙いを絞らせず、多角的に竜巻をぶつけながら翻弄を
「悔い改めよ」に対しては、火あぶりを避け地面から離れ飛翔
魔力障壁を展開し、身を護りつつ
業火の噴出から物理的距離を取りつつNazarの盾を構えてガード
飛翔で飛び回り、業火そのものに触れぬよう回避しつつ戦う
熱くはないさ……もっと熱い炎はこの胸の内にある
操る火炎に氷嵐で反撃を
都合のいい司祭もどきだな
人々を手にかけた、罪深きは貴様のほうだ
復讐者に罪をなすりつけようとしただけ
炎も権力も濫用するものじゃない
アッシュ・シレスティアル
※アドリブ、連携歓迎
助太刀しに来たはいいが今回はたゆんなし…っと。
そんじゃまぁささっ片付けさせてもらうぜ。
ブーステッドフィストを装備し、救援機動力による導きで戦場へ駆けつけるとともに対象のもとへそのままの勢いで接近し、接近戦を仕掛ける。
まずはその鼻づらに一発撃ちこんでやるぜ!
以降は仲間との連携を心がけ、仲間に注意がそれたらパラドクスによる一撃離脱攻撃でダメージを与えつつヘイトをかって仲間が攻撃しやすいよう隙を作っての作業を繰り返してダメージを稼ぐ。
こっちへの注意が薄くなってるぜ!
相手の攻撃は生身で受けずにブーステッドフィストで受けるように意識し、その後反撃のパラドクスを撃ち込?でそのまま距離を取るように動く。
至近距離で喚きやがって…いくら豚だからってフガフガ騒ぐ必要もないだろうに。
「欲望を満たすため、一体どこまで犠牲を重ねようというのか……」
度し難いなと眉を寄せ、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は爪を噛む。
聖職者にあるまじき行い──いや……聖者の皮を被った何とやら、か。
「立派なのは、その趣味の悪い衣装だけかな?」
地に這いつくばった惨めな姿。
背後から近づき、冷めた目で見下ろす。
「何をっ……!」
怒りに赤ら顔をますます赤くして、コーションは錫杖にすがり、立ち上がった。
トータスナイトたちの姿を探しているのか、きょろきょろと左右に首を巡らせる。
「仲間が引きつけてくれているであろう敵勢を、今こちらに呼び寄せられては面倒だ」
ディアボロスたちを一網打尽にしようとした包囲の輪は、既に崩壊しかけている。
瞬く間に討ち取られて散り散りになりながらも、未だ敵の軍勢は強大であった。
「悪いが、させないよ」
コーションの視界を遮るようにして回り込み、アッシュ・シレスティアル(蒼破拳・g01219)に目配せする。
「ん、ああ。助太刀しに来たはいいが……」
残念ながら、今回はたゆんなし……っと、肩を竦めるアッシュ。
仕方ない。
たまには、こういうことだってあるだろう。
若干しょんぼりしつつも、そう気を取り直して。
「そんじゃまぁ、ささっと片付けさせてもらうぜ」
相手を破壊することに特化した拳、『ブーステッドフィスト』に力を込めた。
「まずは、その高慢ちきな鼻づらに一発……」
撃ち込んでやるぜ! と意気込みを口にしかけたところでふと気づく。
たゆん。
「……?」
たゆん、たゆん。
「……!?」
たゆん、たゆん、たゆん、たゆん──。
「む、むむむっ……」
締まりのない、コーションのわがままボディ。
二重になった顎や下っ腹の辺りが、たゆんたゆんと揺れている。
「あれを、たゆんとカウントすべきか? いや、しかし……」
……却下だ、却下っ!
短い葛藤の末、アッシュは毅然と裁定を下す。
改めて気合いを入れ直すと、力いっぱい敵の豚鼻に拳を見舞った。
「うぐっ……」
殴られたのと同時に、身体の内側から深く抉られるような衝撃がコーションに襲いかかる。
たゆんと揺らぐ身体。
思わず怯んだところへ、間髪入れずにエトヴァもパラドクスを放った。
「ななっ……!?」
氷塊を含んだ竜巻に巻き込まれ、天高く吹き上げられるコーション。
次の瞬間、激しく全身を地面に叩きつけられていた。
「ぐはっ!」
血反吐を吐き、のたうち回って苦しみを訴える。
それでもなお、エトヴァが攻撃の手を緩めることはない。
「これで済むと思ってもらっては困るな」
逐一戦況や敵の動向を観察し、把握に努めたエトヴァには、愚鈍なコーションの動きが手に取るように分かる。
さらなる暴風を吹かせて切り刻み、虚飾の玉座ごと烙怨の司教を吹き飛ばした。
その後も、敵を挟んで対面に陣取ったアッシュとの息の合った連携攻撃が面白いように決まる。
「おのれ……許さん、許さんぞぉっ!」
すっかり冷静さを失ったコーションは、全身の力を振り絞って反撃に転じた。
悔い改めよ、煉獄は近づいた!
「さあ詫びろ! 泣き叫べ! 吾輩を認めぬ愚かな雑魚共など、塵芥すら残さず焼き尽くしてくれるわ!」
地獄の業火の如き炎が、巨大な火柱となってエトヴァの足元から噴き出す。
勢いは凄まじく、その圧倒的火力で火炙りに処そうとするが、大人しく身を焼かれてやるようなエトヴァではなかった。
都合のいい司祭もどきだな。
無辜の人々を手にかけた、罪深きは貴様のほうだ。
それを、復讐者に罪をなすりつけようとしただけ……。
炎も権力も、むやみやたらと濫用するものじゃない。
『魔力障壁』を展開して身を護りつつ、地面を蹴って飛び上がる。
大蛇の如き焔のうねりに足首を掴まれそうになりながらも、青い目の彩色が施された巨大な盾で躱し、逃れた。
「熱くはないさ……もっと熱い炎は、この胸の内にある」
翼を羽ばたかせて急降下。
炎には触れぬよう、地面すれすれの高さを滑るようにして駆ける。
狙いを絞らせまいと、撹乱するような動きで自在に飛び回っては敵を翻弄し続けた。
「目障りな羽虫が……うぐぐっ!?」
血眼になってエトヴァを追おうとするコーションの背に、またしても衝撃が走る。
「ばか……な……」
「鬼ごっこに夢中なのは結構だが、こっちへの注意が薄くなってるぜ!」
信じられないと驚愕の表情で振り向くと、そこには放った拳の構えのままのアッシュが立っていた。
「おのれ、おのれ、おのれぇぇぇぇぇ──!!」
「あーもう、至近距離で喚きやがって……」
うるさいヤツだ。
いくら豚だからって、フガフガ騒ぐ必要もないだろうに。
早く黙れとばかりに、アッシュは次なる拳を繰り出した。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
鳩目・サンダー
地獄を見せてやる、と言った。
呼びつけて嘲笑ったからには受けて立て、と言った。
聞いたよな?アヴァタール。
フィルターバブル。 お前を拒絶する。お前の何もかもを受け入れない。
味方は皆アクティブに動いて攻撃を仕掛けるようなので、自分は裏を突こう。
味方の動きと敵の動きを『観察』『偵察』して、ここに飛び込んで来る、と言う場所を目掛けて回り込む。
ディアボロスに向かっていくか?被害を避けて遠ざかるか?あたしに対してはどういう評価をする?
総合的に見て奴が逃げ込む/攻め込む場所に回り込み、バブルを置く。
相手はアヴァタール級。一人ではどう背伸びしたって勝てない。
だからこそ、複数人のディアボロスを引き込んでしまった事を悔いてもらおうか。
「仮にお前の勝利に終わるとしても。二度と同じ作戦を行うのは御免だと思わせてやろう。」
あんたはあたしら一人一人よりは強い。つまりあんたが出張って傷ついた時点で、戦略的には負けってこった……。
アドリブ、連携歓迎です。
地獄を見せてやる、と言った。
呼びつけて嘲笑ったからには受けて立て、と言った。
「聞いたよな? アヴァタール」
聞いていないとは言わせない。
敵の屍を越え、なおも襲い来るトータスナイトたちを振り切って。
鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)は、烙怨の司教とふたたび対峙する。
「五月蠅い……」
五月蠅い五月蠅い五月蠅い五月蠅い──!
「ちょこまかとした子ネズミの分際で、小賢しいにもほどがあるわっ」
「……子ネズミで結構」
子ネズミには、子ネズミなりの戦い方がある。
正面からの攻撃は仲間に任せ、一旦後方に退くサンダー。
相手はアヴァタール級。
一人では、どう頑張ったって勝てっこない。
だからこそ、この戦場に複数のディアボロスを引き込んでしまったことを悔いてもらおうか。
「おのれぇ……」
逃げるのかと目を血走らせたコーションだが、後を追おうにも他のディアボロスたちに阻まれ、遮られてしまう。
その間にもサンダーは冷静に敵味方双方の動きを観察し、ジッと『そのとき』を待った。
「さて……」
次に、ヤツはどんな風に動くのだろう。
まずは、目の前のディアボロスに向かっていく?
それとも、被害を避けて遠ざかるのか。
まだあたしのことを気にしてる?
隙あらば、こっちに仕掛けてくるつもりだろうか……。
仲間のディアボロスたちに攻め立てられるにつれ、コーションの動きも徐々に狭まってゆく。
引くことも進むことも出来ずに、ただおろおろと立往生した瞬間──それこそが、サンダーがここぞと定めた『そのとき』であった。
お前を拒絶する。お前の何もかもを受け入れない……!
大きな泡が集まって出来た障壁が、サンダーの想いそのままにコーションを呑み込み、閉じ込める。
己のすべてを吸い取られるような感覚にもがき、苦しむ。
奪われた力はサンダーにとって良い影響になるよう歪められ、書き換えられて彼女のものとなったが、そこに喜びも感動もない。
愚かなる烙怨の司教の敗北──サンダーと仲間の勝利は、最初から決まっていたのだから。
初っ端から、あんたは致命的なミスをした。
あんたは、あたしら一人一人よりは強い。
つまりあんたが出張って傷ついた時点で、戦略的には負けってこった……。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【クリーニング】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
ラズ(g01587)と協力
連携アドリブ歓迎
コーション撃破後に行動し
先行の仲間が開けた穴と指揮官が抜けた乱れを突こう
トループスの包囲網を突破し、人々を脱出させる
礼拝堂の人々に支度を
助け合って移動し、戦闘の余波が届かぬ距離で着いてくるよう伝えて
動けない方はフライトドローンに乗せて運搬を
人数多数ならドローンを綱で繋ぎ先頭の機体で牽引
ラズに殿を任せ、俺は先導にあたる
貴様らにはわかるまいな
日々を生き抜く人々の命の重みを……
もう一人たりとも貴様らの餌食にさせるまい
戦場を偵察、観察しつつ敵の配置や動きを把握
包囲網の脆い箇所を看破し、突破しよう
仲間へ声掛け連携を取り
クロスボウに矢を番え、狙いを合わせ撃つ
一射で穿ち、二射で爆破
進路と周囲の安全確保しつつ、追い縋る個体、立ちはだかる個体を撃ち抜いて道を切り拓く
反撃は観察し大地を踏む予備動作を捉えて低空に飛翔
敵に正対しNazarの大盾を掲げて振動波を受け、飛翔の加速で勢いを相殺しつつ忍耐し衝撃を流す
何という災難であったろうか……
人々が、街が、立ち直れるよう祈る
ラズロル・ロンド
エトヴァ(g05705)と協力し
人々の痛みが辛いな…
全てを助けきれないと解っててもやるせない
しかし願わずにはいられない
今一度、助かった命を繋いで欲しい
少しの勇気を、逃げる為の勇気を
立てる人は立ち上がって、逃げよう!
【士気高揚】を使い人々に逃げる勇気を灯し
コーションが倒されたら礼拝堂前の敵やサンダー君が空けた穴を広げるように攻撃し一点突破を狙おう
僕は殿として追って来る敵にステップからの銃撃を見舞う
敵が人々を手にかける動きがあれば妨害を
や…どこまでも狙いは復讐者か?
君達は人々にとって、生かしておいても何一ついい事が無い
倒せるだけ倒すべく右、左、後ろに移動しながらも銃撃を放って行く
反撃ははステップを横にずらし躱し
直撃の場合は魔障壁でダメージ軽減を図る
敵を倒した合間に
人々に声をかけ励まそう
時には手を貸し、体力的に辛そうな人にはドローンに乗せる手助けを
ドローンは事前に動くドローンにロープで連結してついて行くようにしておく
散ってしまった命に祈りを
命ある人々に未来を
何度でも助けに来るから…どうか生きて
●希望の先へ
ディアボロスたちによる息の合った連携攻撃の末、『烙怨の司教』ピエール・コーションは斃れた。
火刑場に残るは、陸亀騎士の群れ。
ヤツらが隊列を整え、這い出る隙もない包囲の輪を成してしまう前に。
「皆、早急に支度を」
「急いで、早く!」
礼拝堂に避難した人々に声をかけ、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)とラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)は脱出を説き勧める。
いつまでもここにいては危ない。
指揮官を失い、怒りに血を滾らせたトータスナイトたちが、突然襲い来るとも限らないのだ。
背を向けて床に転がり まったく反応を示さない老母。
カッと目を見開いた少年は、苦悶の表情で。
どちらも、呻き声ひとつ発することはない。
恐らく、彼らはもう助からないだろう。
「辛いな……」
なんとも言えないやるせなさに、ラズロルは眉を曇らせる。
人々の痛みが、我がことのように感じられて辛い。
彼らを救えないのが、もとかしくて仕方ない。
今ほど、この惨状を招いた者どもを呪ったことはなかった。
「けど、願わずにはいられないんだ」
生き残った人たちには、亡くなった人の分まで助かった命を繋いで欲しい……と。
士気高揚。
強い熱意とともに一般の人々を奮い立たせ、彼らに勇気ある行動を促すための残留効果。
心に灯った勇気の炎は、デイアボロスたちが去った後にはすべて消えてしまうけれど。
「せめてそのときまで……」
少しの勇気を、逃げる為の勇気を。
立てる人は立ち上がって、今すぐみんなで一緒に逃げよう!
罪なき者を一人でも多く救いたいと思う気持ちは、エトヴァも同じ。
「まず、俺が先行して敵を引きつける。その間にあなたがたは助け合って移動し、脱出して欲しい」
仲間が開けてくれた、包囲網の穴。
戦闘の余波が届かぬ距離を保ちつつ皆で突破し、脱出後は可能な限り遠くへ。
殿をラズロルに任せ、エトヴァは住民たちを率いて立ち上がった。
助かる見込みがあっても自力で動けない者は、フライトドローンに乗せて運ぶ。
ドローン同士を綱で繋いで牽引すれば、大人数にも対応出来そうだ。
分かち合った勇気を胸に、一団となって進む人々。
しかしそれをあっさり見逃すほど、敵も甘くはなかった。
ひたひたと不気味な足音が迫る。
「……させないよ!」
軽快なステップを交えた、しなやかな身のこなし。
後方から襲いくるトータスナイトに向け、ラズロルが銃弾を放つ。
「うぐっ!?」
ラズロルの美しいダンスに、思わず見惚れたか。
弾丸は吸い込まれるように急所に命中し、たちまち敵を絶命させた。
その後も、敵は執拗にラズロルだけを狙って攻撃を仕掛けてくる。
「や……どこまでも狙いは、復讐者か?」
ならば却って好都合。
「みんな、逃げて」
住民たちに、さらに先を急がせる。
「辛いとは思うけど、みんなで助け合って頑張るんだよ?」
不安げな子供を笑顔で励まし、ラズロルは彼らを背に庇った。
それから一転、敵の群れをねめつけて。
君達は人々にとって、生かしておいても何一ついい事が無い。
舞うように跳び、ステップを踏む。
右に左に移動しながら、多方向から弾を浴びせた。
「……っ!」
反撃の爪が頬を掠める。
平然とそれを躱し、素早く横に逸れてまた一撃。
ラズロルの前に、愚か者の無様な骸だけが積み上がってゆく。
包囲の輪がさらに崩れる。
ひたすらディアボロスを追い回すことに躍起になって、逃げる住民に構う余裕なとなさそうだ。
たが中には誰彼問わず、見境なく襲いかかってこようとする敵もいて。
その魔の手から守り遠ざけるべく、エトヴァも身を挺して住人たちの盾となった。
貴様らにはわかるまいな。
日々を生き抜く人々の命の重みを……。
もはや一人たりとも、貴様らの餌食にはさせぬ。
クロスボウに矢をつがえ、狙いを定め撃つ。
一射目で肉を穿ち、二射目とともに炎を生む。
鏃に込められた魔力媒体の塗料が引火し、黄金色の煌めきを放ちながら燃え上がった。
宙に咲く金薔薇は、弔い花か。
とはいえヤツらを憐れむ気持ちなど、微塵もエトヴァは持ち合わせていない。
さらに矢を射て追い縋る個体、立ちはだかる個体を順に撃ち抜き、退路を切り拓いてゆく。
誰もいない。
何も聞こえない。
人も敵もすべて消えた街。
「何という災難であったろうか……」
街も、そして人々も。
一日も早く立ち直れるようにと願うエトヴァ。
その傍らに寄り添い、ラズロルもそっと目を閉じる。
散ってしまった命に祈りを。
命ある人々には、未来を。
郊外に逃げ果せた人々は、やがて安堵して街に戻ってくるだろう。
彼らにまた、危険が及んだそのときは。
何度でも助けに来るから。
どうか生きて──。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!