リプレイ
九条・雅
とうとう最終人類史まで敵勢力が攻め込んでくるようになったか。七曜の戦を終えて大きな変化が起こってるようだ。まだまだ謎が多いが、まずは住民を避難させないと。
アタシは前は戦闘集団にいた。悪党を討伐する過程で住民を避難することもしてきた。避難誘導は慣れてる。
【避難勧告】を使用して自力で避難できる人はしてもらおう。ただ、問題は自力で避難できない人達だね。【怪力】で抱えたり、【フライトドローン」に乗せて避難して貰おう。怪我とか具合の悪い人は【活性治癒】の効果で元気になってもらおうか。
出来るだけ避難こぼれは避けたい。【スーパーGPS】で作った地図を参考に回る。いいかい、これからくる襲撃者は死ぬ気でこの土地を奪いにくる。アンタ達一般人は容赦無く殺されてしまう。襲撃者は必ずアタシ達ディアボロスが倒す。それまで安全なところに逃げてくれ。
子供に【アイテムポケット】からお菓子を出してあげて頭を撫でる。いい子だ。この子らの未来を奪われたくないだろう?さあ、逃げるんだ。
●まずは避難誘導を
いち早くこの地にたどり着いたのは、和装に身を包んだ夫人、九条・雅(赫焉のパシオン・g03417)だ。
「とうとう最終人類史まで敵勢力が攻め込んでくるようになったか……七曜の戦を終えて大きな変化が起こってるようだ」
思わずため息を零してしまう。愛用の刀の柄に手を乗せ、雅はさっそく。
「まずは住民を避難させないと」
凛々しさを持つ眼差しで、雅は手早く人々がいる住宅地へと向かった。
(「アタシは前は戦闘集団にいた。悪党を討伐する過程で住民を避難することもしてきた。だからこそ……」)
「避難誘導は慣れてる」
まずは、声を張り上げ、住民達に避難を呼びかけた。自力で避難できる者達は、そのまま避難場所に向かってもらう。
「ただ、問題は自力で避難できない人達だね」
彼らを残して置くわけにはいかない。雅は体の不自由な老人を順番に抱きかかえていき、避難のサポートを行っていく。
「いいかい? これから来る襲撃者は、死ぬ気でこの土地を奪いに来る。アンタ達一般人は容赦無く殺されてしまう。襲撃者は必ずアタシ達ディアボロスが倒す。それまで安全なところに逃げてくれ」
ただ、一人で全てができるわけではない。地図を使って、漏れなく避難をと思っていたが、限られた時間の中で多くの人々を避難させるには、やはり限りがある。
「来て下さって、助かりました。私ではおばあちゃんを連れていくのは大変だったので……」
老人の娘がそういって、雅に頭を下げて感謝を述べてくれた。
「そういってもらえると、アタシも嬉しいよ」
少し照れたように頬を染めながら、雅もまた笑みを向けた。
「おねえちゃん、助けてくれてありがとう!」
そういう子供の頭をくしゃりと撫でて、雅は懐から用意してきた金平糖を取り出した。
「いい子だ。この子らの未来を奪われたくないだろう? さあ、お母さんたちの元へ行くんだ」
「うん、お菓子、ありがとう!!」
子供が両親の元へ向かうのを見送り、雅はこの区画の住民を無事、避難させることができたのである。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
一部の地区の住民を避難させることが出来たディアボロス。
しかし、まだ避難させる住民は残っている。
また、今なら敵が来るのを遅らせる遅延工作も可能だ。
今のうちに避難を先に終わらせるか、それとも遅延工作を行い、敵の襲来を遅らせるか。
それは、これから来るディアボロス達に託されている。
一騎塚・喜一
天魔武者が最終人類史にまで乗り込むようになってきましたか
…とはいえ我々もこれまでずっとパラドクストレインでディヴィジョンに乗り込んでいましたので、おあいこと言えますでしょうか
だからといって好き勝手させるつもりは毛頭御座いません
そして一般人の方々の安全が何よりの最優先です
住民の皆様は危機感が少々足りないご様子…?
勿論、我々を信頼して下さることはとても嬉しく思うのですが
皆様に何かあってからでは遅いのです
先ずは【避難勧告】を発動させます
我々ディアボロスが存分に戦えるのは皆様の身の安全が保証されてこそであるとお伝えし
敵が現れる海岸から離れて頂くようお願いを致します
避難が遅れている方がいらっしゃらないか、住民の方からお話しを伺ったり
【悲劇感知】で何か聞こえないかも確認しておきます
逃げ遅れている方がいらっしゃったらその場へ迅速に向かえるよう【エアライド】も使用
自力での避難が難しい方は引き続き【フライトドローン】に乗って頂き
ドローンで飛ぶのが怖い方は了承を得てから私が背負うか抱えるかして避難致します
●避難の総仕上げ
じゃりと、アスファルトを踏みしめる。
「天魔武者が最終人類史にまで乗り込むようになってきましたか。……とはいえ我々もこれまでずっとパラドクストレインでディヴィジョンに乗り込んでいましたので、おあいこと言えますでしょうか」
すっと眼鏡を直すと、一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)は、いまだ避難が完了していない住宅地の方へと顔を向けた。
「だからといって、好き勝手させるつもりは毛頭御座いません。そして、一般人の方々の安全が、何よりの最優先です」
まずはと、住宅地へと足を運ぶのであった。
「……住民の皆様は危機感が少々足りないご様子……? 勿論、我々を信頼して下さることはとても嬉しく思うのですが」
何かあってはからでは遅いと、喜一は思う。
さっそく、避難勧告を発して、さらなる避難を促していく。
「ディアボロスさん達がいるなら、大丈夫じゃないか」
ちょっぴり不服そうに避難を始める住民に、喜一は優しくありながらも真面目な表情で告げる。
「我々ディアボロスが、存分に戦えるのは、皆様の身の安全が保証されてこそです。もちろん、私もこの中に入れるつもりはありませんですが……何かあってからでは遅いのです」
だからこそ、ここを守るためにも逃げて欲しいという喜一の願いに触れ、その住民はより理解したようだ。
「わかったよ。絶対にここを守ってくれよ」
「ええ、任せてください」
その喜一の笑顔に、住民も嬉しそうな笑顔を見せてくれたのだった。
避難は喜一の先導により、滞りなく進んでいく。
「避難が遅れている方はいらっしゃいませんか?」
感知に耳を傾けながら、喜一は住宅地を駆けてゆく。次々と逃げ遅れている人々に手を貸しながら、喜一はこの地に住む人々の避難を進めていた。
「それでは、担がせていただきますね」
ドローンに乗るのを拒んだ老婆に許可を得て、喜一は彼女を担いで避難場所へと向かう。
「大丈夫かい?」
時には、転んだ子供に手を差し伸べて……。
こうして、襲撃が予測されている住宅地の住民の避難は、無事、完了したのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【悲劇感知】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
野本・裕樹
最終人類史に天魔武者が……今はとにかく住民の安全が最優先ですね。
避難が終わるまで敵の足止め、必ずやり遂げましょう。
住民には指一本触れさせません。
【スーパーGPS】や【パラドクス通信】で現在地や避難誘導側の状況も把握して避難が遅れている方へ行かせないようにしましょう。
空を飛ぶ相手ですから【防空体制】のおかげで敵の発見は難しくない筈、【トラップ生成】でビルとビルの間に超巨大な鳥よけネットを設置して移動を妨害。丁度良い高さの建物が無ければ【セルフクラフト】で高さを補いましょう。
絶対に通したくない場所、避難する住民への最短の道は【防衛ライン】で確実に足止めします。
建物の影から影へ移動し一撃離脱を繰り返す事で時間を稼ぎましょう。
姿を見せ過ぎない事で敵に伏兵の警戒を意識させる事も狙います。
後は言葉での揺さぶりを。
アナタ達は死を覚悟してこの地に来たのかもしれませんが、襲撃は察知していました。
備えは済んでおり間もなく増援も現れます、命は大事にして退き襲撃するには準備不足だと情報を持ち帰るべきですよ。
近衛・悠
最終人類史まで敵が攻め入るようになったか。東京の人達は俺の生まれ故郷の人達でもある。折角奪還出来た故郷、侵略者に荒らされてなるものか。
地元だが避難漏れがあってはいけないからな。まず【スーパーGPS】で土地の地形の確認を。
空を飛ぶ敵か。【防空体制】を使えば発見は容易か。【セルフクラフト】、【アイスクラフト】で壁を作り、物理的に進行阻止の防壁とする。木の上に【トラップ作成】でワイヤートラップを作り、敵の機体を引っ掛けることで動きを止める。
防壁で埋めきれなかったり、どうしても通したくない箇所は【防衛ライン】を使用。
自分で作った壁を姿を隠しながら移動する事で敵の注意を避難民からこちらの方へ。敵は戦功を焦っているので、攻めれる敵が入ればこっちにくるだろう。
陽炎の使者の雷獣を従えながら挑発。わざわざご苦労様だ。確かに死ぬ気で来たんだろうが、残念ながら襲撃の事は筒抜けだ。準備を万全にして待っていたという事だ。さあ、これからどうする?
●避難する人々のための遅延を
ディアボロス達が人々の避難を進めている間に、彼らもまた動き出していた。
「最終人類史に天魔武者が……今はとにかく住民の安全が最優先ですね。避難が終わるまで敵の足止め、必ずやり遂げましょう。住民には指一本触れさせません」
和装に身を包む野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)と。
「最終人類史まで敵が攻め入るようになった……か。東京の人達は俺の生まれ故郷の人達でもある。折角奪還出来た故郷、侵略者に荒らされてなるものか」
白き天使の羽を広げながら、近衛・悠(黄昏のフラメント・g02300)もまた、合流する。
そう、この二人は、避難する人々の時間を稼ぐため、敵の侵攻を遅らせようとこの地に馳せ参じたのだ。
「まずは……」
「この地でのトラップづくりか」
裕樹の言葉に、悠が頷く。地形を手早く確認した二人は、手分けして、それぞれが考えた罠を張っていった。
裕樹は、乱列するビル群を利用して、そのビルとビルの間にに超巨大な鳥よけネットを設置していく。良いビルが見当たらない箇所には、パラドクス効果を使って、高さを補う建造物を生成、そこに網を張っていった。
一方悠は、敵の侵攻ルートにいくつもの壁を生成。さらに、その途中にある街路樹の上に敵を引っかけるワイヤートラップを仕込んでいった。
また、二人ともどうしても通ってほしくない箇所には、防衛ラインを生成し、強固な守りを生み出している。
と、その時だった。
どうやら、敵がやってきた様子。街に攻め入ろうとする武田疾風隊達の姿が見えた。
真っ先に動き出したのは、裕樹だ。建物から建物へと移動しながら、思いもしないところからの奇襲でもって、敵を驚かせる。
「もう、ディアボロスがここにいるのか!?」
驚きを隠せない武田疾風隊達に、高台の逆光から裕樹は告げる。
「アナタ達は死を覚悟してこの地に来たのかもしれませんが、襲撃は察知していました。備えは済んでおり間もなく増援も現れます、命は大事にして退き襲撃するには準備不足だと情報を持ち帰るべきですよ」
「な、なんだとっ!?」
その情報を受けて、武田疾風隊達はあたりを見渡し警戒し始める。それを確認した裕樹は、そのまま姿を隠しながら、敵を引き付けていくのであった。
一方、悠の作業先でも、敵が姿を現した。
「わざわざご苦労様だ。確かに死ぬ気で来たんだろうが、残念ながら襲撃の事は筒抜けだ。準備を万全にして待っていたという事だ。さあ、これからどうする?」
「お、おのれ、ディアボロスめ……」
悠もまた、壁に身をひそめながら、そう敵へと言葉を投げかけ、敵を引き付けたのだった。
こうして、二人の遅延工作により、人々の避難は安全に完了できた。
避難中に敵が現れなかったのは、ひとえに二人の活躍があってこそだ。さあ、人々はもう避難完了している。
そろそろ、反撃の狼煙を挙げても良い頃だろう。
ディアボロス達は襲撃してくる敵を迎え撃つために、移動を開始するのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
野本・裕樹
トループス級は仲間が何とかしてくれそうです、私はアヴァタール級を抑えに掛かりましょう。
命を賭した覚悟は見事です、しかし住民を手に掛ける事を許すわけにはいきません。
薙刀を振るう相手が欲しいならお相手します。
目的はトループス級との戦いの間のアヴァタール級の足止めです、姿を見せ声を掛けて挑みましょう。
残留効果もあります、相手が無視できないように、そして簡単には倒れないように立ち回る事は出来る筈。
遅滞戦術の時に高台からだと逆光になっていました、仕掛ける瞬間は太陽を背にしこちらの姿を捉えにくく出来ないか試してみましょう。
【飛翔】で隙を窺うように動き回り太陽が背になる位置取りに差し掛かる前に【泥濘の地】で足止め、位置取りを確実にしつつ一瞬でも足元に気を取らせる事ができないか狙います。
予定の位置に差し掛かったら【飛翔】の速度も使った全速で踏み込み、一気に距離を詰めて《鉄蝕閃》です。
踏み込んだ勢いのまま一撃離脱し、増援まで戦いを継続します。
無視できない相手と思わせれば十分です、後は仲間に託しましょう。
●覚悟と覚悟のぶつかり合い
「トループス級は、仲間が何とかしてくれそうです。私はアヴァタール級を抑えに掛かりましょう」
遠くで戦う音を聞きながら、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は、先に見つけたアヴァタール級の下間頼照を捕捉し続ける。
自身も作戦に加わりながらも、裕樹は今までのことを思い起こす。
「私の目的は、トループス級との戦いの間のアヴァタール級の足止め」
見つからぬよう、建物の影に隠れるように飛翔していく。そして、裕樹は求めていた、その場所を見つけた。
「試してみましょう……ですが、その前に」
裕樹は、頼照の足元めがけて、泥濘の地を生み出した。
「ぬおっ!? まさか、ディアボロス達に見つかったというのか!?」
すかさず薙刀を振り回す頼照に、裕樹は彼へと高らかに声を上げた。
「命を賭した覚悟は見事です。しかし、住民を手に掛ける事を許すわけにはいきません」
太陽の光を背に裕樹は続ける。
「薙刀を振るう相手が欲しいなら、この私が! お相手します!」
こんなに上手く使えるとは思ってはいない。それに、条件が合わなければ、失敗するだろう作戦だ。
しかし、今回は……今回だけは幸いにもそれが良い流れに乗って向かっていった。
足元に気を取られている頼照へと、そのスピードでもって、裕樹が飛び込んでいく。
「噛み砕け、『鐵喰』!!」
妖刀覚醒・鉄蝕閃(ヨウトウカクセイ・テッショクセン)。妖刀『鐵喰』の力を解放し、刀身を巨大化。超重量と化した妖刀をオーラ操作と呼吸法により強化した肉体で、全身のバネを利用した、その力でもって、振り下ろす。
「ぐあっ!!」
致命傷には至っていない。
だが、……彼女の目的はあくまで、足止めだ。
「……いいだろう、其方がそこまで我と戦いたいのならば、覚悟は決まっているんだろうなっ!!」
「ええ、始めましょう」
仲間達が全てを終わらせるまで。
この戦いが皆の勝利を掴むことを願って……。
🎖️🎖️🎖️🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エイティーン】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
ミシェル・ラークリーズ
兄貴分の悠お兄さん(g02300)と参加
遅くなってごめん。今から加勢するよ。大切なお姉さん達とお兄さんの生まれ故郷、物騒な機械なんかに蹂躙させないよ。最終人類史に敵の勢力が攻め込むようになって厄介だけど、今はすべきことを確実に。
【セルフクラフト】と【アイスクラフト】が建てられた風景にびっくり。すごいね。ここに隠れながら【防空体制】で敵を確認しながら戦えばいいかな?敵は空飛んでるからしっかり【観察】しよう。
敵の偵察や隠密は悠お兄さんの方が技術は上だから、お兄さんに忠告されたら素直に言うこと聞くね。攻撃のタイミングも悠お兄さんの合図で。
ただ、敵の攻撃はもれなく遠距離から飛んでくるので、【残像】で急所は外すね。
うん、お兄さん、敵はしっかり視認できてるし、攻撃できるよ!!お兄さんの攻撃に追撃として【高速詠唱】でデビリッシュチェイサーを発動。どんなに高機動で動いてもこの弾丸は追尾するよ!!さあ、墜落しちゃえ!!
近衛・悠
弟分のミシェル(g03431)と参加
さて、人々の避難は完了した。後は物騒な侵入者どもを確実に撃破しないとな。避難した人を追撃されても困る。
お、ミシェル、来たか。ああ、防衛手段は取ったが、敵は空を高機動で動く上に無数の攻撃を撃ってくる。正直、俺一人では苦戦するだろう。助かった。
ああ、【防空体制】で敵の存在は確認できるので、【アイスクラフト】【セルフクラフト】になるべく身を隠して慎重に行動しよう。おそらく複数の敵に見つかるとたちまち蜂の巣にされる。
ミシェルに先行して【偵察】【観察】で敵の動きを見る。しっかり敵軍を視認できたらミシェルに合図、一斉に【早業】で素早く二振りのナイフを振るって殺戮の見えざる刃を発動。【呪詛】【毒使い】【貫通撃】【両断】で切れ味鋭くして一気に切り裂く。
ただ、敵は動きが速い上に遠距離で手数が多い、多くを巻き込む分反撃が来るので【残像】で致命傷を外す。耐えるぞ、ミシェル!!
全く物騒すぎるな。まあ、来るなら叩き出すだけだが。
●疾風隊を壊滅せよ!
「さて、人々の避難は完了した。後は物騒な侵入者どもを確実に撃破しないと……」
仲間から避難完了の報を受け、遅延工作を終えた近衛・悠(黄昏のフラメント・g02300)は、次の対応に追われつつあった。
と、そのときだった。
「遅くなってごめん。今から加勢するよ、悠お兄さん!」
そこに現れたのは、悠と関係の深いミシェル・ラークリーズ(彩光のグレイス・g03431)だった。彼がここへ向かったと聞いて、ここまで駆け付けたのだ。
「お、ミシェル、来てくれたか。正直、俺一人では苦戦するだろうと思っていたところだったんだ。助かった」
ホッとした表情を浮かべる悠にミシェルは任せてと笑顔を見せる。
(「大切なお姉さん達とお兄さんの生まれ故郷、物騒な機械なんかに蹂躙させないよ。最終人類史に敵の勢力が攻め込むようになって厄介だけど、今はすべきことを確実に」)
ミシェルの心の中では、熱く闘志を燃やしつつも……。
「それにしても……これは凄いね」
悠達が遅延工作として、準備されたバリケードの数々を見て、ミシェルは感嘆の声を上げた。
「ああ、防衛手段は取ったが、敵は空を高機動で動く上に無数の攻撃を撃ってくる。この壁とかに身を隠して、慎重に行動しよう。おそらく複数の敵に見つかると、たちまち蜂の巣にされるかもしれないからな」
「うん、わかったよ。囲まれないように、だね、悠お兄さん」
「ああ、気を付けてくれ」
ぽんとミシェルの頭をくしゃりと撫でると、悠は武田疾風隊の気配を感じ、すぐさま近くの壁に身を隠す。ミシェルもそれに続くように、近くの物陰に隠れた。少しずつ感じた気配をたどり、慎重に進んでいく。
と、悠の目にトループス級の武田疾風隊らの姿が飛び込んで来た。タイミングを図りながら、そして、ミシェルへと合図を送る。もちろん、合図を送りながらも悠も素早く、常闇のナイフと漆黒のククリを振るって、殺戮の見えざる刃でもって、見えない斬撃を放った。
一方、ミシェルもまた。
「どんなに高機動で動いても、この弾丸は追尾するよ!! さあ、墜落しちゃえ!!」
デビリッシュチェイサーで生み出した悪魔の弾丸を具現化させ、放ち、敵ごと爆破していく。
「ぐあああああ!!」
「こっちにディアボロスがいるぞ!!」
すぐさま、敵の反撃が来るが、遠距離からの攻撃であり、パラドクス効果の補助もあり、その激しい初撃を耐え忍ぶことが出来た。
後は、悠とミシェルの攻撃が猛威を振るっていく。
「よく耐えた、ミシェル! もう一度、いくぞ!!」
「了解です、こっちは任せて! 悠お兄さん!!」
息の合ったコンビネーションで、次々と敵を沈めていく……。
気づけば、敵は全て地上へと墜ちていた。
動ける敵も見当たらず、そして、こちらの被害は最小に済ませることが出来た。
「お兄さんのお陰で、ばんばん敵を倒せたよ」
「全く物騒すぎるな。まあ、来るなら叩き出すだけだが……もう終わったようだな」
敵が殲滅されたのを確認して、悠とミシェルはようやく、息を付けたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【神速反応】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!
一騎塚・喜一
我々を信じて避難して下さった江戸川区の皆様のため、
そして避難の時間を稼いでくれた仲間たち、
そしてにトループス級の元へ向かった仲間たち報いるためにも残る天魔武者を撃退するのみです
その決死の覚悟には感服致しますが、天魔武者が二度と最終人類史に攻め込むなどという考えを起こさぬよう
完膚なきまでに叩きのめすつもりでまいりましょう
こちらの守りを崩す鮮やかな二連撃、薙刀を使いこなしておりますね
強烈な振り下ろしの二撃目への対抗策として【ガードアップ】の効果を持つ【厳風】でお相手致します
衝撃波を打ち出すパラドクスで天魔武者たちが現れた海岸の方まで押し戻すような気持ちで当てていきます
勿論そう簡単に吹き飛んではくれないでしょうが、住民の皆様の元へはもちろん
彼等が住む住宅にも近づけたくないという思いも込めて掌底を叩き込みます
そのための位置取り、攻撃を仕掛けるタイミングや方向をしくじらないよう
【エアライド】で最適な位置に移動出来るよう心掛けます
●決死の覚悟を完膚なきまでに
裕樹が頼照を押さえている間に、ミシェルと悠のコンビネーションが光るトループス級戦は、今もなお続いているようだ。徐々にその戦いの音の勢いがなくなってきている所を聞くと、殲滅は時間の問題だろう。
「良く堪えた! だが、これで終わりだ!!」
「くっ……」
頼照の強い一撃を受け、裕樹が跳ね飛ばされる。強く壁にぶつかり、しばらくは動けないようだった。
「さて、止めを……」
ばしっ!! 牽制を込めた刀の一撃が彼女を救った。
「そこまでです!!」
そこに姿を現したのは、一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)。それにホッとしたのか、裕樹はそのまま意識を失ったようだ。それを見ながら、喜一もまた、頼照との最後の決着をつけるため、身構える。
「いいだろう。まずは貴様から血祭りにあげてやる……!!」
薙刀を手に、頼照が天地二段を放つ。相手の守りを崩す鋭い振り上げから、即座に渾身の振り下ろしに繋ぐ二連撃だ。
(「我々を信じて避難して下さった江戸川区の皆様のため、そして避難の時間を稼いでくれた仲間たち、また、トループス級の元へ向かった仲間たちに報いるためにも……残る天魔武者を撃退するのみ」)
全てがスローモーションのように、ゆっくり動くのが見えた。それまで喜一の集中は高められていた。
「その決死の覚悟には感服致しますが」
敵からの一撃をまず、避けて見せた。
「むっ……だが、二撃目は避けられん!!」
振るう二撃目……だったのだが。
「天魔武者が、二度と最終人類史に攻め込むなどという考えを起こさぬよう」
喜一はその上を行っていた。二撃目に合わせるように放たれたのは――厳風(イツカゼ)。
「なっ!?」
力強い踏み込みからの掌底突きで衝撃波を打ち出し、敵の体の内部にまで衝撃を与える、その強烈な技は。
「吹き飛べ……っ!」
「ぐああああああ……!!!」
喜一の強い想いが込められている。
「完膚なきまでに叩きのめす!!」
どさりと落ちた先は、まだ住民達のいない浜辺だ。
「くっ……まさか……これほどまでとは、な……」
見事だという声が聞こえたかと思うと、頼照はそのまま爆発して四散していった。
後に残ったのは、頼照だったのだろう、散らばった破片のみ。
「裕樹さん、大丈夫ですか?」
「は、はい……なんとか。頼照は?」
その言葉に喜一は笑顔で答える。
「もういません。倒しました。それに……この街の人達も全員無事です」
ディアボロス達の勝利を感じながら、二人はゆっくりと立ち上がる。ゆっくり陽が沈みかけている。
それは、この戦いの勝利を祝福するかのように、綺麗な夕日を見せていたのだった。
🎖️🎖️🎖️🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エアライド】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!