海峡を渡る自動人形たち(作者 きゅう
3


#断頭革命グランダルメ  #【《七曜の戦》ジブラルタル海峡防衛】海峡防衛戦  #《七曜の戦》  #人類史防衛戦『ジブラルタル海峡』 

●その姿は飛行艇のように
 ジブラルタル海峡。
 本来の世界では、地中海と大西洋を隔てる、数十キロ程度の出入り口である。
「さあ、もうそろそろだ」
 そんな海の上を気取られないように進むのは、ジャンダルム・スパッドールの集団。
 彼らは、いつでも戦闘態勢に入れるように準備しながら、海上を滑るように南へと向かっていた。
「ジブラルタル海峡を手中に収めれば、地中海は我らのものとなる」
 彼らの狙いは、最終人類史に奪還された、海峡の南側の陸地だ。
「ディアボロスとて、この作戦は見抜けまい」
 彼らは潜伏しつつも、敵に見つかることはないと思い込み、
「大陸軍に勝利を」
 自分たちの勝利を確信しているのであった。

●歴史の奪還戦の裏で
「みんな、大変な中集まってくれて感謝する」
 ついに始まった《七曜の戦》の中、ロナルド・ハーキュリー(ドラゴニアンの撃竜騎士・g03319)はディアボロスたちに笑顔を見せてから、
「《七曜の戦》が始まったことで、全てのディヴィジョンが『決戦時空』に揃い、世界各地で戦端が開かれているようだ」
 と、現在の状況を説明していく。
「敵の大勢力と戦う奪還戦も順次進んでいるが、俺達の戦いの場はそれだけではないんだ」
 大規模ではないにせよ、ディアボロスが制圧したディヴィジョンの地域や、最終人類史に奪還した地域を防衛する必要があるのだ。
「みんなに防衛をお願いしたいのは、ジブラルタル海峡のアフリカ大陸側だ」
 この地は獣神王朝エジプト奪還戦により奪還した地域だが、断頭革命グランダルメの勢力が狙っているようなのだ。
「軍団の規模は決して大きくは無く、率いるジェネラル級の姿も無い」
 とは言え、こちらが迎撃しなければ、ジブラルタル海峡の両側は彼らの手に落ちてしまう。

「大陸軍の目的地は、ジブラルタル海峡の両側を制圧する事で、地中海の覇権を握る事だろうな」
 そうなると、グランダルメの領域は大きく広がり、安全になることが想定される。
「大陸軍は現状、多くの敗北の末に斜陽と言ってもいい状態だ」
 だが、元々多くのディヴィジョンと渡り合うだけの強い地力を持った勢力であり、なにをきっかけにして盛り返すかわからない。
「せっかく取り戻した地を奪われないため、よろしく頼む」
 ロナルドはそう言って、仲間たちを見送るのだった。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【未来予測】
1
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。

効果2

【ダメージアップ】LV3 / 【アクティベイト】LV1 / 【先行率アップ】LV2

●マスターより

きゅう
 きゅうです。

 いよいよ始まりました《七曜の戦》。
 世界各地で大小様々な戦いが始まり、世界の、最終人類史の運命を左右するでしょう。
 さて、今回はそんな中、ジブラルタル海峡をおさえようとする大陸軍を阻止する作戦となります。
 以下、OP補足です。

●大群のトループス級『ジャンダルム・スパッドール』について
 侵攻してくる大陸軍を迎撃する選択肢です。
 彼らはディアボロスに見つからないよう空は飛ばずに移動していますが、戦闘になると普通に動いて戦います。
 なお、最終人類史での戦いとなりますので、残留効果のレベルが最大となります。
 そのため、他のディヴィジョンでの戦闘よりも有利に戦えるでしょう。

 解かれる鎖を手繰り寄せ、時の淀みに崩落を。
50

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


レイ・シャルダン
連携・アドリブ歓迎です。

おや、航空機タイプの自動人形?
初めて見る敵…かもしれませんね。

空はこのボクが制する、何者にも上を飛ばしはしませんよ!
そして、この地は必ず守ります。

『Boeotia』を起動して各武装と精神をリンクし人機一体の動きを発揮
『アクロヴァレリア』の出力を最大にして【飛翔】状態から更に加速
音の壁をブチ破り敵に『空中戦』を仕掛けます。

手には蒼きフォトンエネルギーの灯火
機械魔導弓『ACRO』に番えて、魔術の矢を放ち攻撃します。

敵の反撃には巧みにフライトデバイスを制御し、アクロバットな空中機動による【一撃離脱】で回避を
更に幾重に【結界術】を展開し、被害を最小限に抑えます。


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

大陸軍は、地中海の覇権にご執心のようだが……亜人への備えを厚くするべきだったのではないかな……
……ここは俺達の領域
決して、踏み躙らせはしない

迷彩服を着用、地形の起伏や遮蔽を利用し、光学迷彩で潜伏
完全視界と双眼鏡で海峡方面を偵察
敵の接近を把握し、PD通信で共有
味方と連携、勝利を確信した軍勢へ奇襲をかけよう

羽ばたきに乱気流を巻き起こし、効果2をのせ攻撃
空中を吹き飛ばして隊列を乱させ
味方と狙い合わせ、着実に敵を減らす
指揮官らしき敵を看破したら優先
撤退へ追い込もう

常に偵察、観察し戦況把握
反撃には魔力障壁で身の周囲を護り
嵐の吹き付ける方向へ盾を掲げつつ
飛翔にエアライドを重ね変則的に回避を


マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎

最大LV【強運の加護】のアミダくじで決めた幾つかの砂浜に
「ディアボロスプライベートビーチ」って看板立てれば
それを発見したベーダ達は
こそこそ上陸出来なくなるでしょ?
そして仕方なく崖とかから飛んで上陸しようすれば
【防空体制】に引っ掛かると思うの
簡単には上陸させたげないよ?

戦闘になったらパジャプリに変身なの
急降下突撃するベーダを避けてから反撃しようとするけど
空まで攻撃が届かないような素振りをして
上手く反撃できないよう見せかけ
油断したところを夢の魔法で可愛くしてやっつけちゃうね
ダメだよ?逆説連鎖戦は距離とか関係ないんだから

ねー?ってモラさんとイチャイチャして
ベーダをイライラさせちゃうね


シューニャ・シフル
アドリブ連携歓迎

来るってんなら相手になってやるよ。ここはこっちの領域だ。入ってきたこと後悔するなよ。

光学迷彩で身を潜めて待機。
パラドクス通信で他の連中と連絡を取り合う。
敵が近付いたら潜んでいる場所の反対にトラップ生成で設置した空砲を鳴らして気をそらしたところに仕掛ける。

*敵を貶すような発言はしません。


シャルロット・アミ
重量感のある自動人形ね
これで空が飛べるのはちょっとすごいかも
でも、感心するのはそれだけかな
だって壊しちゃえば、なんてことはないんですもの

マリアさんが上陸する場所を狭めてくれているから
私とモラさんも【飛翔】で待ち構えましょうか
姿が見えたところでバイオリンを
出よ、竜騎士たち
羽ばたき、その槍で敵を貫いて!

炎熱の炎は【温熱適応】で回避できないかしら
焼かれるのはごめんだけれども

距離は関係ない戦い
だから、後方でできるだけ支援に徹するわ
モラさんは応援団長ね?「もきゅー!」

アドリブ、連携、歓迎です


エトワール・ライトハウス
アドリブ連携◎
追い詰めてるからこそ、挽回の隙を与えてはいけないな
最終人類史は俺達の戦場、一体たりとも通すつもりはないぞ!

さて、俺のPD『セルパン』は待ち伏せに向いてるが、あくまで気配を絶つもの。物理的に隠れるには身を隠すものが必要だが……【水中適応】と【完全視界】が使えるなら隠れられるよね、海の中
【PD通信】で陸地に居る連中と連携を取りながら、敢えて敵の一団を見逃そう
海岸線で仲間が迎撃を始めると同時に、俺も海から挟み撃ちにする!

戦闘を開始したら無双馬レオンを呼んで【水面走行】で戦おう
俺が倒す必要はない、陸地の攻撃から逃れようとする敵をマスケットの射撃で牽制して、敵集団の動きを硬化させていく


●圧倒する防空戦
「さあ、そろそろ海岸に着くぞ」
 海上を進むジャンダルム・スパッドールたちは、間近に迫るアフリカ大陸に目を向け、
「おい、あれは……」
 そこにデカデカと立てられた、「歓迎! クロノヴェーダ一行~ディアボロスプライベートビーチ」という大看板に上陸を躊躇する。
「とりあえず、あそこは避けて上陸しよう」
 マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)が用意したそれは、彼らの上陸地点を狭めさせ、誘導することに成功していた。
「そして、仕方なく崖とかから飛んで上陸しようすれば……」
 彼女の言葉通り、何もない崖に向かって飛び上がるジャンダルム・スパッドールたち。
 そんな彼らを素早く察知すると、マリアラーラは夢の魔法少女パジャマプリンセスに変身し、崖の上で待ち構え、迎撃した。
「お空に魔法が届かないの……」
 だが、彼女がマジカルドリーミングリボンバトンをぐるぐると回しながらその攻撃が彼らに届かないふりをしていると、
「相手は1人だ。一気にやっちまおうぜ」
 それを無力なのだと誤解したジャンダルム・スパッドールたちは、急降下突撃で小さな魔法少女の体を吹き飛ばした。
「死ね!」
 そのままの勢いで追い打ちをかけようとする自動人形たち。
「パステル・パラレル・パラダイム、みーんな可愛くなーれ☆」
 だがその攻撃は、笑みを浮かべた魔法少女の一声で、彼らが可愛らしい飛行機のぬいぐるみに変えられてしまったために、完全に封殺されてしまう。
「ダメだよ? 魔法も何もかも、距離とか関係ないんだから」
 マリアラーラはそう言いながらマジカルドリーミングリボンバトンで彼らを絡め取り、あっさり水の中へと追い返してしまった。

 一方、マリアラーラが警戒する崖の上空では、シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)が空中で迎撃しようとする。
「重量感のある自動人形ね」
 彼女は、その重そうな体が空が飛べるのはちょっとすごいかも。と感心していたが、
「でも、それだけかな」
 その繊細な機構を壊してしまえば、なんてことはない。
 彼女は小悪魔な笑みを浮かべ、どう墜とすか思案しながら、
「モラさんはマリアさんのところで休んでて?」
 相棒のモーラット・コミュ『モラさん』にそう言うと、愛用のバイオリンを肩に載せる。
「さあ、来なさい?」
 空で待ち受けるシャルロットに対し、空は自分たちの戦場だとばかりにジャンダルム・スパッドールたちは闘志を燃やし、
「そんな体で空をうろちょろするな!」
 重火力兵装を惜しげもなく使い、空をも焦がさんばかりの炎熱の嵐で彼女を焼き尽くそうとした。
「熱っ……さすがにまともに受けると危険ね」
 炎の温度はまともに受ければ数百度になる。【温熱適応】で何とかするのは厳しいことを肌で感じたシャルロット。
 彼女はなんとか致命傷を避けながら、バイオリンに弓を置き、
「出よ、竜騎士たち。羽ばたき、その槍で敵を貫いて!」
 雄々しき竜の行進曲を奏で、ドラゴンにまたがった英雄たちを創造する。
「マリアさんの言う通り、距離は関係ないわ」
 彼らは腕に抱えた槍を構え、竜の羽ばたきで一瞬にして距離を詰め、ジャンダルム・スパッドールの機関部を的確に破壊する。
 彼らがいくら飛び道具で攻撃しようとも、近接攻撃が当たらないわけではないのだ。
「だから、私たちはここから応援させてもらうわね」
 そうやって戦えることを確認すると、シャルロットはモラさんとイチャイチャするマリアラーラの元へ翔び、
「モラさんは応援団長ね?」
「ねー」
「もきゅー!」
 自動人形たちいらいらさせるように、3人でイチャつきながら仲間たちの戦いに声援を送りつつ、攻撃を避けるのだった。

「初めて見る敵……かもしれませんね」
 航空機タイプの自動人形が空を飛び、応援団に向かうのを守るべく立ちはだかったレイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)。
 彼女はその姿を見た記憶がないと思いながら、『Boeotia』を起動する。
「んっ? ……これは」
 だが、『Boeotia』からは自分が知らない敵の機動力や戦闘能力の詳細が、頭の中に流れ込んできた。
「……なるほどです」
 それは、彼らと交戦経験のある、自分を先輩と呼ぶ人物からの情報だろうと彼女は推測する。
 レイは彼女の顔を思い出し、その名を口にすることで少し心を落ち着かせ、微笑む余裕ができた。
「空はこのボクが制する、何者にも上を飛ばしはしませんよ!」
 そして、『Boeotia』に武装と精神をリンクさせ、相手の起動を上回れるように、『アクロヴァレリア』の出力をあげて空を駆け回った。
 既に、一般人が目で追うのは難しい速度で飛び回るレイ。
「この空を駆ける、これがボクの……機動戦闘の極致だ!」
 彼女は更に速度を上げ、音の壁を超えた異次元に足を踏み込んでの機動戦をジャンダルム・スパッドールと展開する。
「この地は、ボクが。ボクたちが必ず守ります」
 その手に携えるは蒼きフォトンエネルギーの灯火。
 それを機械魔導弓『ACRO』に番え、彼らを次々と撃ち落としていった。
「さあ、ついてこられますか?」
 異次元の速度で駆け抜けるレイに対し、ジャンダルム・スパッドールも彼女に迫り、シンプルながらも避けづらい急降下攻撃を仕掛けてくる。
「流石に完全に避けるのは難しいです」
 電脳ゴーグル『Boeotia』から得られる情報と、リンクさせたことで極限まで高めた反応速度をもってしてもなお、彼らの攻撃は的確に彼女を捉えてくる。
「距離は関係ない。ですか……」
 変わってしまった常識は、もう慣れたもの。
 だが、それでもレイはアクロバットな空中機動を繰り返すことで、少しでも多くの攻撃を避け、少しでも傷を浅くする努力を怠らない。
 そして、気づけば多くのジャンダルム・スパッドールが彼女に撃ち落とされ、海の藻屑と消えていた。
「くそっ。こいつら、こんなに強いとか嘘だろう!」
「パワーが……全然違う」
 自動人形たちはある程度ディアボロスの強さを頭に入れていたはずだ。
 だが、空を飛び回るレイ一人に多くの仲間達が翻弄され、落とされていく。
「ボクたちの空に攻めてきたこと、後悔するといいでしょう」
 そして、グランダルメで戦う時以上の力を発揮する彼女の言葉に、心まで折られそうになっていた。

(「大陸軍は、地中海の覇権にご執心のようだが……」)
 空で激しい戦いが繰り広げられる一方、海岸線の物陰に隠れて潜伏しているエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は、
「ただ、中途半端な戦力だな」
 空での戦いを避けて飛ぶジャンダルム・スパッドールを素早く察知する。
(「亜人への備えを厚くするべきだったのではないかな」)
 そう考えるエトヴァだが、大陸軍としても優先順位があり、そちらはミュラ元帥の用兵によって最低限の被害で抑えられるという目論見もあるのだろう。
「……ここは俺達の領域。決して、踏み躙らせはしない」
 いずれにせよ、今自分がやることは変わりない。
 目の前に現れた侵略者を排除するだけだ。
「集い、踊れ、青き風よ」
 エトヴァは青の魔力をこめた翼をいつも以上に大きく広げ、自らの身体が浮かび、流されるほどに力強く羽ばたく。
 その勢いは乱気流となり、ジャンダルム・スパッドールの動きを捻じ曲げ、吹き飛ばした。
「くっ、こっちにも敵が」
 突然の突風に煽られ、制御を失って海面に向かって墜落する彼らは、
「後続の仲間のためにも……喰らえ!」
 自壊覚悟ですべての火器と推進機を全力で動かし、エトヴァに向けて炎熱の嵐を吹き荒らす。
「あちらも必死……だな」
 下手に避けるのは無理だと判断すると、エトヴァは嵐を受け入れるように翼を広げ、凧のように流れに逆らわずに空へ舞い上がる。
 多少の痛みが肌に走るものの、些少な傷で切り抜けると、
「ただ、やはり指揮官も居ないようだ。決まれば儲けものといった感覚なのだろう」
 彼は空に上ったついでに遠くを見渡し、状況を把握して仲間と連絡を密にする。

「追い詰めてるからこそ、挽回の隙を与えてはいけないな」
 エトヴァよりさらに下。海の中に潜伏するエトワール・ライトハウス(Le cabotin・g00223)。
 彼は刻々と変化する戦況をじっと観察し、ジャンダルム・スパッドールたちが地上からの攻撃を回避するタイミングを見計らう。
「よし、今だな」
 そして、彼らが上空へ上がったエトヴァに向けて火器を向けるタイミングで動き出した。
「行くぞレオン」
 相棒の無双馬『レオン』を呼び出し、精神を落ち着かせ、殺意や敵意などの気配を断ち、敵の背後を静かに取ると、
「最終人類史は俺達の領域。一体たりとも通すつもりはないぞ!」
 レオンとともに一気に水面へ浮上し、跳ね回る相棒の上でマスケットを構え、彼らの機関部を狙い撃つ。
「何っ!」
 背後からの攻撃に全く気づいていなかったジャンダルム・スパッドールは為すすべもなく水面に激突してバラバラに崩れ、
「逃げ場はない。このまま海の藻屑と消えるのだな」
 彼らの間を駆け、綺麗な尾花栗毛が水しぶきを浴びながら躍動するレオンに跨って、エトワールは彼らを陸へと追い立てていく。
「最終的に全て倒すか、撤退させれば良い。俺が倒す必要はない」
 予想以上に攻撃の威力があるからか、自動人形たちの殆どは陸地に辿り着く前に倒れていく。
 それでも彼は冷静に、相手の反撃を最小限に抑えながら追い詰めていくのだった。

 ディアボロスの強力な迎撃により、その殆どを海上で破壊された自動人形たち。
「なんとか上陸。だな」
 だが、そこは当然彼らの安息の地などではない。
「ここはこっちの領域だ」
 エトワールに追い込まれた先で準備万端待ち受けるのは、シューニャ・シフル(廃棄個体 No00・g07807)。
「来るってんなら相手になってやるよ」
 彼らにとっての本当の地獄は、これから彼女によってもたらされるのだ。
 シューニャはそう言うやいなや、自動人形たちに一息すらつく間を与えず、両手に持ったM92FS-Cで銃弾をばらまいて、装甲に無数の穴をあけていく。
「そんなところに突っ立ってないで、向かってこいよ」
 彼女の挑発に、既に退路を失ったジャンダルム・スパッドールたちはひたすらに前進することで活路を見出す以外の選択肢を失っていた。
「全機、総攻撃だ!」
 その言葉とともに、固定機関砲からの一斉射撃。そして、槍の先端の穂先部分を切り離しての巨大な投げ槍がシューニャを襲う。
「その勇気と心意気。俺は好きだぜ?」
 彼女はそんな彼らに敬意を表しながら、曲芸じみた動きでM92FS-Cの銃口を前後左右に動かし、
「だが……てめぇらの、負けだ」
 彼らの放った弾丸に弾丸を器用に当てると、彼女のそれは跳弾となり、立ち向かってきた自動人形たちに致命的な損傷を与える。
「……入ってきたこと、後悔はするなよ」
 彼女に跪くように崩れ落ちた勇敢な戦士たちの残骸を見つめながら、シューニャは楽しい戦いだったと記憶に刻み込むのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV3が発生!
【先行率アップ】LV2が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2023年08月16日

【《七曜の戦》ジブラルタル海峡防衛】海峡防衛戦

 このシナリオは《七曜の戦》に関連して発生する特別シナリオ人類史防衛戦の一つです。
 このシナリオでは、ディアボロスが奪還した「獣神王朝エジプト」の北西部「ジブラルタル海峡」を渡って侵攻してくる「断頭革命グランダルメ」のクロノヴェーダに対して、「迎撃戦」を行ないます。
「迎撃戦」を成功させれば、最終人類史の「ジブラルタル」周辺地域を防衛する事が出来ます。

※最終人類史
 戦場が『最終人類史』の領域であるため、戦闘関連の残留効果は最高レベルで発揮されます(それ以外は10LV)。
 その為、難易度が下がっており、有利に戦闘を行える代わりに、獲得できるEXPとPPが通常よりも少なくなっています。


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#断頭革命グランダルメ
🔒
#【《七曜の戦》ジブラルタル海峡防衛】海峡防衛戦
🔒
#《七曜の戦》
🔒
#人類史防衛戦『ジブラルタル海峡』


30




選択肢👾大群のトループス級『ジャンダルム・スパッドール』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)配下のトループス級クロノヴェーダ(👾)の大群と戦闘を行います。
 敵の数が多いので、撃退するには時間が掛かるかもしれません。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える行う必要があるでしょう  詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。