【《七曜の戦》伊勢国防衛】斎藤義龍軍への攻撃

 このシナリオは《七曜の戦》に関連して発生する特別シナリオ人類史防衛戦の一つです。
 このシナリオでは、ディアボロスが制圧した「伊勢国」に攻め込もうと集結している「天正大戦国」のクロノヴェーダへの「先制攻撃」により、敵戦力を減らす事が目的となります。

●特殊ルール:人類史防衛戦「先制攻撃」

《七曜の戦》での人類史防衛戦は、8/7に公開される第1弾 「先制攻撃」と8/14以降に公開される 第2弾「迎撃戦」に分かれています。

 この地域では、敵が襲来する前に「先制攻撃」を仕掛けることができます。
 成功した「先制攻撃」の本数だけ、同じ地域に関連する「迎撃戦」の必要成功数を減らせます。

「迎撃戦」を成功させれば「伊勢国」の制圧を維持し、最終人類史に奪還できます。
 もし「先制攻撃」が必要成功数を満たした場合は、襲来予定の敵全てを倒し切ったことになり、「迎撃戦」は発生せず、その地域を最終人類史に奪還できます。

斎藤義龍

伊勢国防衛! 機馬斥候隊への攻撃(作者 大丁
2


#天正大戦国  #【《七曜の戦》伊勢国防衛】斎藤義龍軍への攻撃  #《七曜の戦》  #人類史防衛戦『伊勢国』 


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 伊勢長島に大軍を集結させているジェネラル級天魔武者、『斎藤義龍』は不機嫌だった。
「遅い! 何をしておるのか! そのようなザマでは、『伊勢国』の制圧などできはせぬぞ」
 配下に怒鳴りつけている。
 右手の攻撃ユニットを伸ばしたり縮めたり、はたまた頭上で振り回して号令する。
「死ぬ気で動け。この戦は、時間との勝負なのだ。伊勢国を制圧すれば、斎藤義龍が伊勢国の大名となる! だというのに、その軍勢が、この体たらくでは……天魔武者として情けなくは無いのか!」
 軍勢の端では、斎藤の姿を遠くにみて、斥候に出発する部隊があった。
 人馬型天魔武者のトループスたちである。
「やれやれ、命令には従うが、やる気はおきぬな」
「さよう、任務だけは遂行しておこう。遠ざかっておれば、斎藤様の耳でも我らの愚痴は聞けまいて」
「いかにも。フフ……」

「ごきげんよう。《七曜の戦》が、遂に始まろうとしておりますわ。この戦いの帰趨によって、わたくしたちディアボロスの、引いては、最終人類史の運命が決まっていくでしょう」
 新宿駅グランドターミナル。
 プラットホームには、『天正大戦国』行きのパラドクストレインが到着し、車内では、時先案内人、ファビエヌ・ラボー(サキュバスの人形遣い・g03369)が依頼の説明をはじめている。
 地図が掲出され、河口付近の輪中地帯と、砦の配置が示されていた。
「敵の大勢力と戦う、歴史の奪還戦の相談も既に始まっていますが、歴史の奪還戦だけが《七曜の戦》ではございません。最終人類史に奪還した地域や、或いは、ディアボロスが制圧したディヴィジョンの地域に向けた、敵の侵攻が予測されております。みなさまには、天正大戦国の伊勢国を制圧しようとするジェネラル級天魔武者『斎藤義龍』の軍勢を、《七曜の戦》の前に強襲して、その侵攻意図を挫いていただきます」
 差し棒を当てられた地域は木立が続く土地で、ここに斥候部隊がやってくるという。
「『機』械の騎『馬』故に機馬隊、ですわ。このトループス級天魔武者を本隊から離れているところで殲滅してくださいませ。彼らが情報を持ち帰れないことで、『斎藤義龍』の軍勢にわずかに混乱を起こせます」
 今回の伊勢国防衛作戦は、大軍を全滅させるものではない。
 混乱や妨害といった揺さぶりを積み重ねて、斎藤義龍に全面撤退を決断させればよいのだ。
「作戦に成功すれば、『伊勢国』を最終人類史へと奪還する事が出来ますわ」

 ファビエヌは、ディアボロスたちに検討をうながし、こんな言葉も付け加えた。
「斎藤義龍は、伊勢国をディアボロスから奪い返せば、伊勢国の大名に取り立てられるという約束をしているようで、本人のやる気は非常に高いですわ。反して、配下の天魔武者達の士気は低く、斥候部隊がいなくなっても、ほかの配下からは『あの者たちは逃げた』くらいにしか思われません」
 ジェネラル級に連絡をとれないよう、機馬斥候隊をきっちり倒す。
 それが、勘どころのようだ。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【泥濘の地】
2
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【トラップ生成】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【操作会得】
1
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV2 / 【反撃アップ】LV2

●マスターより

大丁
 オープニングをお読みいただきありがとうございます。
 マスターの大丁です。

 今回は、《七曜の戦》の伊勢国防衛、斎藤義龍軍への攻撃シナリオとなっております。

 敵は、トループス級天魔武者『機馬隊』です。
 データの名称には『武田』とついていますが、とくにつながりはなく、ありふれた機種のようです。
 遭遇すると、取って返してディアボロスの戦力を報告しようとするので、追いかけて殲滅してください。

 戦いに、冒険に。そして、ドキドキを。
 みなさまの素晴らしいプレイングをお待ちしております。
60

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


エルフリーデ・ツファール
アドリブ&連携歓迎
魔術の媒介の為、常にタバコを吸ってます。

掃討戦つーか殲滅戦か。
撃ち零しをちまちま潰すのは他の奴らに任せて、火力任せに撃ち込みつづけるかねェ。

【高速詠唱】でリチャージを早めつつ、見える範囲で敵の多そうなところに【砲撃】。直撃が無くとも余波や爆風の【吹き飛ばし】で足を止める敵もいるだろう。
反撃はしてくるだろうが意識は情報を持ち帰るための逃走に向いているはず。【オーラ操作】で強化した炎を纏ってビームの威力を減衰しつつ、こっちも攻撃を続ける。

「背を向けて逃げる相手を撃つなんて、とか甘い考えは無いんでな。死ぬ気で逃げりゃあいいさ。でないと残すのが情報じゃなくて灰だけになっちまうぜ?」


シズ・ノウラ
アドリブ、連携歓迎ニャ。

戦争はもう始まってるのに、やる気のない兵士なんてのもいるのニャ。
迂闊だけど、こっちとしては狙い所ニャ。景気付けに叩きのめすニャ。

情報に沿って待ち伏せするニャ。
物陰に隠れておいて、仲間と合わせて奇襲を仕掛けるニャ。
一気に突入して距離を詰めて、【斬糸結界】で生み出した切断糸で敵を取り囲むニャ。逃げようと移動すれば自身の移動力で切り刻まれるニャ。
同時に【トラップ生成】でワイヤートラップや落とし穴等の足止めの罠を生成して逃走を阻止するニャ。効果範囲から逃げられない様に位置取りするニャ。

反撃は、かわせないならせめて「マジックシールド」を展開しての「結界術」で軽減して耐えるニャ。


無堂・理央
やる気は起きないけど任務はこなすと。
不真面目なのが出て来てる中でも真面目な部隊だなー。


無双馬『クロフサ』に騎乗して件の斥候部隊を探すよ。
部隊を見つけたら殲滅開始!
パラドクスで騎乗しながらでも使える自動小銃を二丁生成して竜騎兵スタイルで攻めてくよ!
クロフサには位置は変えながらも敵と並走するように走って貰って、ボクは敵に銃弾の雨をご馳走してあげるよ。
二丁拳銃状態だし、敵が左右に居る時でも両方を同時に攻撃出来たりするしね。
敵が本隊の元に戻らないように十分注意して、進路妨害とかも入れよう。

敵の反撃はかわせればいいけど、無理なら自動小銃で受け止める。
自動小銃が壊れても直ぐに生成し直せば良いだけだしね。


伊藤・真九郎
アドリブ、連携歓迎致す

将の命に不服を覚える事もあろうが、気迫持たず戦場に出て命落とすは自身であろうに。
その不心得、突かせて貰おうか。

仲間と連携し、攻撃を仕掛ける。
【泥濘の地】で機動力を削り、【王佐土砂計】で土石流を起こし敵軍を飲み込ませよう。
反撃は、ビームの軌道を「看破」し見切り回避。かわせなければ、「護身札」による破魔の力を「オーラ操作」で操り防御、軽減し耐える。

逃走するなら「戦闘知識」で経路を見極め泥濘の地と土石流で逃げ道を塞ぎ追い縋ろう。逃がしはせぬよ。


ウィリディス・ファラエナ
上が必死でも下は嫌々ってのはよくある事だし任務に出たついでに逃げ出すってのも珍しくはない
が、今回は相手が悪かったな。一人残らずあの世行きだ

四つ足で一直線に逃げられては流石に追うのも骨が折れるんでね、【トラップ作成】で逃げようとした奴を引っ掻ける[絡新婦]のワイヤートラップを張っておくか
罠が張れたら[武者傀儡羅刹]で斬り込んでおれは羅刹を盾にしながら【毒使い】【闇使い】らしく毒と闇を煙幕兼ダメージエリアな感じで景気よく撒き散らす

ここまでやったら罠にも気を回せんだろうさ
[武者傀儡羅刹]に繋いだ糸は【斬糸結界】の糸でもある。周囲に張り巡らされた糸で切り刻んでやろう


真秀場・静菜
連携、アドリブ可

斥候隊の殲滅ね
私自身は正面からは戦わずに策略で撃退してみせるわ
少数で居る、もしくは撤退しようとしている騎馬隊の
進行方角を予測して、王佐土砂計による土石流を発生させて
ダメージを与えるだけでなく退路も断つわ
仲間と連携出来ている状況なら止めは任せて
私自身は次の策を仕掛けにいくわね

「機動力は侮れないけれど行動は読みやすいわね」


絵島・玲於奈
【心情】
「斥候は…本隊には戻らせません…!」
【行動】
斥候を出し抜くようにフライトドローンで敵を偵察
発見したらデモニックボムで急襲
「隠れても…無駄です…」
包み込むように攻撃
他のディアボロスさんとも連携し逃走する斥候達を長距離から迎撃
逃げ切らせないように追撃し、敵を殲滅します
全ての斥候を殲滅し終えたのを確認したら撤収します


 樹木は馬が通れるほどの間隔で立っていた。
 低木や茂みも点々としているから、場所によっては視界が悪く、この木立を直線で通り抜けられるようにはなっていない。
 機馬斥候隊が侵入してくるまで、エルフリーデ・ツファール(紫煙の魔術師・g00713)は幹のひとつにもたれかかって、煙草を吸う。嗜好品にみえるが、魔術の媒介の為のもので、喫煙そのものは常に行っていた。
「掃討戦つーか、殲滅戦か」
「はい。斥候は……本隊には戻らせません……!」
 小さな声で応えたのは、絵島・玲於奈(ジーニアスボーイ・g09401)だ。弱冠9歳の少年なれども、決意はしっかりしている。
「そうそう、斥候隊の殲滅ね。私自身は正面からは戦わずに策略で撃退してみせるわ」
 真秀場・静菜(サキュバスのリアライズペインター・g01823)は、色仕掛けらしき仕草をしようとして、なんだか上手くいってない。シズ・ノウラ(深森の幻獣・g10049)は、悪戯っぽく言った。
「私も物陰に隠れておいて、みんなと合わせて奇襲を仕掛けるニャ」
 ウェアキャットらしく、爪を研ぐようなマネをする。
「戦争はもう始まってるのに、やる気のない兵士なんてのもいるのニャ。迂闊だけど、こっちとしては狙い所ニャ。景気付けに叩きのめすニャ」
「やる気は起きないけど任務はこなすと。不真面目なのが出て来てる中でも真面目な部隊だなー」
 無双馬『クロフサ』をなでながら、無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)。
 いっぽうで、ウィリディス・ファラエナ(毒虫・g08713)は、何かを思い出すかのように、頭巾の奥からくぐもった声をだした。
「上が必死でも下は嫌々ってのはよくある事だし、任務に出たついでに逃げ出すってのも珍しくはない」
 が、ディアボロスの面々から、ヘンに注目をあびた。
 確かに、そのままでは敵に対してフォローしたみたいだ。
「今回は相手が悪かったな。一人残らずあの世行きだ」
 同意をしているんだと示すかのようにウィリディスは、シズのほうをむいて付け加えた。すぐあとで、敵がエリアに入ったむねを、先行した者から知らされて、それぞれの持ち場へと散る。
 トループス級天魔武者は、雑な隊列で木立を進んできた。
(「もうチョイ、先ニャ」) 
 茂みからのぞいている、シズ。
 罠はすでに仕掛けていた。『斬糸結界』で生み出した切断糸を樹々のあいだに張り巡らせている。目論見どおりに、機馬隊の先頭が引っかかった。
「て、敵だ……グハァッ!」
 慌てた一体は歩を速めたので、馬との境目あたり、胴体に切断糸を食い込ませた。
(「しめしめ……フニャッ?!」)
 罠地帯から敵を逃がさないように位置取りしていたシズは、逆に隠れ場所を見つけられてしまった。
 機馬隊が標準装備しているらしい、『腕部内臓式ビーム発振器』。数機がそれの狙いを茂みのひとつにつけている。
「シズ殿、それがしに任せよ!」
 戦国武将が割って入った。先行していた伊藤・真九郎(戦国武将・g08505)である。機馬隊はすぐさま腕の向きを変える。
 姿をあらわしたほうの標的に。
「デ、ディアボロスなのか?!」
「偵察には来たが、まさかこんな近くに入り込んで……?」
「うわ、糸のほかにも地面がッ!」
「かかりおったな。『王佐土砂計』をくらえ」
 真九郎は、『泥濘の地』で馬脚を足止めしておいてから、土石流を流し込んだ。数機は埋もれていったが、ほとんどの人馬は不整地を乗り越える。
「戦略的撤退だー!」
 指揮者でもないだろうが、機馬の一体が叫ぶと、全機がきびすを返した。
「上手くいったニャ」
 シズは茂みから顔を出す。
「ああ、逃がしはせぬよ……。ぬぅ?」
 応えている間に、真九郎めがけて、ビームが飛ぶ。
 機馬隊が走りながら、後ろにむけて撃って来たのだ。すかさずシズが、マジックシールドを展開し、真九郎もビームの軌道を見切って回避に努めた。
 ふたりは、糸と土石流とで、敵軍の動きを操作している。
 斥候がむかった先には、仲間による罠がまだまだ仕掛けられているはずだ。
「四つ足で一直線に逃げられては流石に追うのも骨が折れるんでね」
 ウィリディスが用意していたのも『斬糸結界』だ。特に、蜘蛛の糸を素材に自分で作った糸の暗器『絡新婦』を用いてある。これも、最初の一体は引っかかって転倒したが、すでに敵対存在を認識していた天魔武者らは、片腕をふりまわして木立のなかへとビームを放ってきた。
 そして、色気とは関係なく、静菜が『王佐土砂計』を準備している。
「機動力は侮れないけれど行動は読みやすいわね」
 自軍の方角で、開けている場所があれば、そこを目指している感じだ。
 ただし、ビーム発振器は、油断できなかった。
 あえてウィリディスは姿をあらわし、毒使いらしく禍々しい色の気体を、景気よくあたりに撒き散らした。
 視界も悪くなれば、機馬隊は射撃のために長くとどまることなどできない。
「ここまでやったら罠にも気を回せんだろうさ」
 『絡新婦』にまた、数機がかかっていく。
 タイミングを合わせて、静菜の土石流も入りこんできて、やつらを押し流した。
 また逃げ出すかとも思ったが、同じ手を二度くらったトループスは、戦法をかえた。ディアボロスたちが罠を張っていたように、自分たちも潜伏して奇襲をかけるつもりだ。
 ウィリディスと静菜、そして玲於奈は狙われる立場である。
 3人の周囲で、ビーム発振器のチャージ音が小さく鳴っている。
「隠れても……無駄です……」
 玲於奈はつぶやくと、コウモリのような羽ばたきかたをする、『デモニックボム』を放った。
 入れ替わりに、ビームの斉射が、静菜と玲於奈を捉える。
 しばし、熱線に焦がされるのに耐える時間が過ぎ、悪魔爆弾の爆発音につづいて、チャージ音はやんだ。玲於奈があらために行くと、数体の武者が茂みのなかで動かなくなっていた。
「確認できたのは……全ての斥候ではありません……」
 爆発と糸、毒と土石流を逃れた者がいるのだ。まだ、撤収はできない。
「次の策を仕掛けにいくわね」
 静菜はすぐに、斥候隊の生き残りを追う。
「逃げ切らせないよう……」
 玲於奈も敵の殲滅を目指して動き、ウィリディスも頭巾の中で頷いた。
 まず、エルフリーデが敵の残りを見つける。
 と、機馬隊もすぐに方向を変える。
「抵抗はしてくるだろうが、意識は情報を持ち帰るための逃走に向いているはず……」
 咥え煙草で馬の尻を眺めていると、やはり後方、エルフリーデにむけて射撃してくる。一息、煙をくゆらせると、強化した炎を纏ってビームの威力を減衰した。
「撃ち零しをちまちま潰すのは他の奴らに任せて、火力任せに撃ち込むかねェ」
 一点突破収束魔力砲撃を構える。
 そのわきに、無双馬『クロフサ』に跨った理央が来た。
「うん、いいね。そのチマチマは、ボクが引き受けたよ」
 『復讐の刃』で武器を生成した。
 自動小銃を二丁にし、竜騎兵スタイルだ。機馬隊は、ビーム攻撃をけん制に使ってきたが、接近された時のために『ビームナギナタ』も装備している。
 エルフリーデの『Morgenschein ist golden(モルゲンシュテルンイストゴルデン)』も、チャージが速まってきた。
 高速詠唱を使っている。
「背を向けて逃げる相手を撃つなんて、とか甘い考えは無いんでな。死ぬ気で逃げりゃあいいさ。でないと残すのが情報じゃなくて灰だけになっちまうぜ?」
 見える範囲で、敵の多そうなところへと炎の収束をむけた。
「眩く輝く朝焼けのように――黄金色に染め上げろ!」
 射ち出された炎は、燃やすだけでなく、斥候部隊を吹き飛ばした。
 直撃でなくとも、余波や爆風がトループス級を巻き込み、樹木のあいだへと打ち倒す。一応、リチャージもはじめるが、果たして次は必要だろうか。
 生き残った数機をめがけて、理央がクロフサを走らせたからだ。
 罠を仕掛けていた仲間も合流し、もらさず追撃する。
 やがて、クロフサは人馬型の天魔武者と並走するようになる。ビームナギナタが振るわれたが、理央が銃身でがっちりと受け止めた。そのまま二丁は左右にむけられて、引き金が絞られる。
「銃弾の雨をご馳走してあげるよ!」
 馬でいう、脇腹に細かな穴をあけると、右にいた一体は、そこから黒い煙を吹き、左のヤツは発火した。
 その順番で速度が落ちて、やがてくずおれる。
 木立はまだまだ続いていた。これで、斥候が本体に戻ることはない。
「ふぅー!」
 理央は息をついて、銃口から上る煙を散らせる。
 仲間がすでに、別の一体にトドメを刺したのを確認していた。真九郎は、そうした残骸に。
「将の命に不服を覚える事もあろうが、気迫持たず戦場に出て命落とすは自身であろうに。その不心得、突かせて貰った」
 果たして、『七曜の戦』に参じる敵はいかようか。
 ディアボロスたちは、伊勢長島から脱出する。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【トラップ生成】LV2が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【泥濘の地】LV2が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV2が発生!
【ダメージアップ】LV2が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV2が発生!

最終結果:成功

完成日2023年08月14日