【《七曜の戦》ヴォトキンスク防衛】カーミラ軍強襲
このシナリオは
《七曜の戦》に関連して発生する特別シナリオ
「人類史防衛戦」の一つです。
このシナリオでは、ディアボロスが制圧した「吸血ロマノフ王朝の大領地ヴォトキンスク」に攻め込もうと集結している「吸血ロマノフ王朝」のクロノヴェーダへの「先制攻撃」により、敵戦力を減らす事が目的となります。
●特殊ルール:人類史防衛戦「先制攻撃」
《七曜の戦》での人類史防衛戦は、8/7に公開される第1弾 「先制攻撃」と8/14以降に公開される 第2弾「迎撃戦」に分かれています。
この地域では、敵が襲来する前に「先制攻撃」を仕掛けることができます。
成功した「先制攻撃」の本数だけ、同じ地域に関連する「迎撃戦」の必要成功数を減らせます。
「迎撃戦」を成功させれば「ヴォトキンスク」の制圧を維持し、最終人類史に奪還できます。
もし「先制攻撃」が必要成功数を満たした場合は、襲来予定の敵全てを倒し切ったことになり、「迎撃戦」は発生せず、その地域を最終人類史に奪還できます。
血と牙の少女幻想・カーミラ
ヴォトキンスク防衛・少女が夢見る鮮血幻想(作者 一二三四五六)
#吸血ロマノフ王朝
#【《七曜の戦》ヴォトキンスク防衛】カーミラ軍強襲
#《七曜の戦》
#人類史防衛戦『ヴォトキンスク』
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#吸血ロマノフ王朝
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#【《七曜の戦》ヴォトキンスク防衛】カーミラ軍強襲
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#《七曜の戦》
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#人類史防衛戦『ヴォトキンスク』
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●カーミラの名の下に
「愛しい愛しい死妖姫様は、この私を、大領主にしてくれるとおっしゃいました」
西暦1916年、帝政ロシア、ヴォトキンスク周辺。
ジェネラル級ヴァンパイアノーブル『血と牙の少女幻想・カーミラ』は集まった配下に対して、憂いを帯びた顔でそう口にした。
大領主という身に余る地位に対しても、彼女の表情は晴れない。彼女にとってはどのような地位と名誉よりも、同じ名を持つ愛しき死妖姫――エルミタージュ美術館を支配するジェネラル級ヴァンパイアノーブル、『死妖姫カーミラ』――の傍に侍れる事の方が、幸せなのだから。
とはいえ、その地位を辞する事もまた有り得ない。自分が大領主となる事であの方が喜んでくれるのならば、それ以上の幸せはないのだから。
「私が大領主となった暁には、周辺の都市から美少女を集めて、血のハーレムを作りましょう。そして、選りすぐりの美少女を、死妖姫様に捧げるのです」
そうして彼女は己の配下――トループス級ヴァンパイアノーブル『国境警備吸血隊』へと呼びかけた。お気に入りの、見目麗しい少女達の部隊を見回した彼女は、微笑みと共に命令を下す。
「お前達も働き次第では、私の褥に招いてあげましょう。ディアボロスどもをひとり残らず、血祭りに上げなさい」
●新宿駅グランドターミナル
「来てくれてありがとう、みんな。じゃあ早速だけど、事件の説明をさせてもらうね!」
西暦2023年、新宿駅。
ホームに集まったディアボロス達をぐるりと見回すと、時先案内人、ミア・スカーレディア(妖精達の娘・g03198)はそう切り出した。
「みんなも知っての通り、いよいよ新宿断層碑文に刻まれていた《七曜の戦》が始まるよ。今回はこの戦いの前哨戦、『人類史防衛戦』に参戦してもらうよ!」
七曜の戦のメインとなる戦いは『歴史の奪還戦7連戦(ディアボロス・ウォー・セプテット)』だが、それ以外にも、これまで最終人類史に奪還した地域やディアボロスが制圧したディヴィジョンの地域に、クロノヴェーダが迫りつつある。
それらを撃退するのが、この『人類史防衛戦』の戦い。まずは七曜の戦の前に敵の侵攻勢力を削ぐ、『先制攻撃(ファーストアタック)』である。
「今回の路線は、『吸血ロマノフ王朝』のヴォトキンスク。かつてジェネラル級ヴァンパイアノーブル、『ピョートル・チャイコフスキー』が支配していた大領地だよ」
ウラル山脈西側にあるこのヴォトキンスクは、解放した大領地の中でも最も人口が多く、戦略的に価値のある地域だ。
エルミタージュ美術館を支配する『死妖姫カーミラ』はこの地をディアボロスから奪い返し、自らの寵愛する『血と牙の少女幻想・カーミラ』を大領主にする事を目論んでいる。
その手勢であるトループス級『国境警備吸血隊』を撃破する事で侵攻の意図を挫くのが、今回の目的となる。
「モスクワの混乱や大領地の独立性、戦略的価値の低さもあって、他の大領地については敵の軍勢は攻めて来ないみたい。西ポーランドへの侵攻も阻止してるし、『歴史の奪還戦』の方でもモスクワが戦場に選ばれなかったから、今回の七曜の戦で吸血ロマノフ王朝とぶつかるのは、このヴォトキンスクの攻防が唯一って事になるね」
吸血ロマノフ王朝との本格的な戦いは、七曜の戦の後と言う事になるだろう。だがその戦いのためにも、この大領地を渡す訳にはいかない。
「七曜の戦は、ディアボロスや最終人類史の運命を決める重要な戦いだ。けど、そこで全ての決着がつく訳じゃない。戦後の未来も見据えて、必ずこの地を守りきろう。みんなの勝利と帰還を待ってるよ!」」
リプレイ
ユーフェミア・フロンティア
解放した地域を、また制圧されるわけにはいきませんよね。
ロマノフは初めてですが、少しでも力になれれば…。
コートを着て、さらに熱波の支配者の効果で凍てつく寒さを和らげますね。
動く邪魔になるなら、コートは脱ぎ捨てます。
敵を視認したら、聖杖を構えてから神火奉演舞で攻撃を開始します。
杖をバトンのようにしてつかって、舞を踊ってパラドクス攻撃。
氷が得意みたいですが、私は炎が得意ですよ?
氷ごと溶かして見せちゃいましょうか?
ちょっとした炎と氷の勝負になりそうですね。
攻撃後は敢えてその場にとどまり攻撃を継続。
同じ場所にいれば、こちらに注目してもらえそうですしね。
そうすると、他の攻撃する人のカモフラージュになるかな
レイラ・イグラーナ
今回吸血ロマノフ王朝で大きな戦いが起きないのは七曜の戦を防戦で凌ぎ、今後に向けて力を蓄えるロマノフの策略通りといえるでしょう。
ですがこちらも七曜の戦、そしてその後を見据えてきました。まずはこのヴォトキンスクから。確実にやりきりましょう。
【パラドクス通信】で他の復讐者と連絡を取り、同時に攻撃を仕掛けます。
雷の魔術を仕込んだ針の投擲による【既製奉仕・雷】で攻撃を行い、国境警備吸血隊を感電死させていきます。
敵は大軍、他の方と同時に仕掛けても瞬時に倒しきるのは困難でしょう。
命中アップによる敵の行動停止や反撃の軽減でこちらの被害を抑えながら、確実に戦力を削り取ります。
シル・ウィンディア
氷雪の魔女かな?
しかし、見た目寒そうだけど、ヴァンパイアノーブルだから大丈夫なのかしら…。
それに、チャイコフスキーと激戦を繰り広げた、思い出の地なんだ。
だから、ここは死守させてもらうからねっ!
敵を視認したら、高速詠唱を開始して、鏡乱電磁精霊砲で砲撃を開始っ!
乱反射する砲撃をプレゼントっ!!
敵を狙うのは、味方の攻撃した敵を中心に撃っていくね。
少しでも敵の数を減らすのを早めないと。
撃った後は、射点を変えるために移動を開始。
移動しつつ、パラドクス砲撃を繰り返して使用して攻撃を行うよ。
散発的に敵が出てくるならねらい目だね。
確実に仕留めていって数を減らしていくよ。
深追いをしないように注意して立ち回るよ
アイラザード・ゲヘナ
【連携・アドリブ歓迎】
ついに始まるのですね…《七曜の戦》
行きましょうグラシア。私たちの戦いはこれからです…
しかし、この地のクロノヴェーダは…悪趣味ですね。
悪趣味じゃないクロノヴェーダも居ないですが。
無双馬“グラシア”に騎乗し突撃します。
騎士の誉ここにあり!!
…御覚悟を!!
グラシアのダッシュによる機動で回避し、ランドグリーズの防御で攻撃を防ぎつつ、接近し、オルトリンデにて魔封剣『水鏡』による斬撃で切り裂き敵陣をほんろうします。
これだけ攻撃すれば十分でしょう。グラシア離脱しましょう。
忌毘喜・倖射
【アドリブ歓迎】
ハーレムねぇ、オレもそういうの大好きだけどなぁー
んじゃ、宴のはじまりといきますかぁ
・鬼橙をディフェンス
・状況に応じて残留効果使用
酒呑みながらこれみよがしにフラリと敵集団の前に躍り出て拳銃で挑発しながら
パラドクスを発動、召喚した氷の仏像を敵の攻撃を遮るように動かして壊させる
ホオズキと他の連中を庇うようにも動かすぜ
さーてここならどんなバチが当たることやら
落雷かなぁ、それとも地割れか、隕石でも落ちてくるか?
当たって見てからのお楽しみだ
パーティーへようこそー、ってなぁ
九埜枝・鬼橙
【アドリブ歓迎】
はじまるんですね、戦いが
倖射さん、あんまり横着なマネしないでくださいよ
・倖射をディフェンス
・残留効果は適時使用
敵は軍勢、なら速さで攪乱しよう、この姿のボクの得意分野
ちょうど倖射(アイツ)が敵を挑発して注目を集めているから、不意打ちを仕掛けよう
(パラドクスを発動し、姿と口調が変わる)
体から翡翠色の光の粒子が迸り、肉体を光子化
敵集団の間を縫うように駆け抜けて、敵を光刃で焼き切っていく
折を見て倖射や他の人を庇うように攪乱する事も意識する
いまのボクは光そのもの。そう簡単には捕まらないよ――!
「ついに始まるのですね……《七曜の戦》」
全身の騎士甲冑でも隠しきれぬ、強い高揚を滲ませるアイラザード・ゲヘナ(ディアボロスの自由騎士・g00138)。刻逆の発生から2年。ついに迎える事となる予言の大戦を前に、ディアボロス達の士気は高い。
「行きましょうグラシア。私たちの戦いはこれからです……!」
騎乗する無双馬に声をかければ、そちらもまた嘶きを返し、地を蹴って。そうして彼女は先陣を切って、敵陣へとまっすぐに突き進む。
「騎士の誉ここにあり!! ……御覚悟を!!」
「現れたか、ディアボロス!」
それを迎え撃つべく布陣した吸血隊は、雪の上を滑るように散開しながら魔法弾で狙い撃ってくる。いかにグラシアの動きが機敏であった所で、パラドクスとは基本的に回避できるものではない。
「グラシア、耐えて下さい! ――これで!」
タワーシールドで身を守るものの、ダメージは身体に抜けて来る。だが、彼女とグラシアの突撃が止まる事はない。手にした双刃刀を力強く振るえばその斬撃は水龍となって、吸血隊を斬り裂いていく。
「くっ……カーミラ様がたにハーレムを捧げるため、総員、奮起なさい!」
「悪趣味ですね。悪趣味じゃないクロノヴェーダも居ないですが」
だが吸血隊の方も、高らかに叫び踏み留まる。思わず甲冑の下で眉を寄せるアイラザードだが、一方で忌毘喜・倖射(波羅夷・g05968)はスキットルの酒を呷りながら、相手への共感を露わにする。
「ハーレムねぇ、オレもそういうの大好きだけどなぁー」
「倖射さん、あんまり横着なマネしないでくださいよ」
そんな相方の様子に呆れ、ため息を零すのは九埜枝・鬼橙(輝血の面・g03079)。倖射は軽く肩を竦めると、吸血隊の前へふらりと歩み出た。右手には酒、左手には銃。
「んじゃ、宴のはじまりといきますかぁ」
「そうですね、あなたがたを血祭りに上げる宴です!」
これ見よがしに銃弾を撃ち込めば、当然防がれる。その返礼として放たれるのは、大量の魔法弾。避ける術などないそれに対してパラドクスの氷像を盾にするが、容易く砕かれてしまう。強烈な衝撃で、口元から血が滲み。
「脆い盾ですね。そのようなもので防げるとでも?」
「ぐっ……ふふん、こっからだぜ?」
こちらの無力を嘲笑う吸血隊に対して倖射もまた、酒で血を流しながら笑みを返す。怪訝そうにする吸血隊――の足元の雪が、突然崩れてその身体が埋まり。
「なっ!?」
「仏像を壊す奴にはバチが当たるもんさ。パーティーへようこそー、ってなぁ」
それが、彼女のパラドクスが引き起こした現象だ。自身を狙う相手とこちらから攻撃を仕掛けた相手に、天変地異が降り注ぐ。壊させるために仏像を作る彼女の方がよほど罰当たりではあろうが、それが誰かに咎められる事はない。
「小癪な真似を――」
「さぁて、ボクも仕掛けるよ!」
そんな倖射が目を引くうちに、鬼橙も自身のパラドクスを発動する。その身から迸るのは、光の粒子。口調も雰囲気もがらりと変わると、敵の間を駆け抜ける。
雪に足を取られた吸血隊の身体を、光の刃で斬り裂いて。弱った敵にトドメを刺しつつ、敵陣の撹乱を図る。
「ぐっ……逃がす、ものですか……!」
「くっ、光である今のボクについてくるなんて……!」
一方で吸血隊の魔法弾による反撃も、こちらを確実に捉えてくる。苦悶の声を漏らし、苦痛に顔を歪める鬼橙。
逆説連鎖戦は、時間と空間を書き換える超常の戦闘。どれほど速く動こうが、身体を何に変えようが、敵のパラドクスから逃れる事は出来ないのが、原則だ。
「だけど、止まらないよ……っ!」
「っ、くぅっ……!」
だが、それでも彼女は止まらない。どれほど魔弾に打たれようと、光は奔り続け、敵の身体を切り裂き続ける。
攻撃を避ける事は出来ずとも、速度で撹乱する事には意味がある。吸血隊が無理にそれを追いかけようとすれば、倖射の氷像が立ちはだかって。
「この先は立入禁止。踏み込むとバチが当たるよ?」
「ふざけた真似を……っ、きゃあっ!」
そうして乱れた敵陣めがけ、新たに降り注ぐのはシル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)のパラドクス。展開した魔法陣に友の幻影が砲撃すれば、増幅された魔砲が降り注ぐ。
「さあ、プレゼントっ! 遠慮なく受け取ってねっ!」
「っ、くはっ……こ、このっ……!?」
さらに展開されたスフィアによって、砲は無数に拡散する。文字通りの雨霰となったその光は、仲間が削った敵を優先して狙い撃ち、3体の敵を蜂の巣の如くに変えていく。
「ヴォトキンスクを……愛しきカーミラ様に……!」
「うわっ……ん、ぐぅっ……!?」
だが、敵もまた執念深く雪と嵐の防壁を生み出していく。砲撃後に斜線を変えようとするこちらに先んじ、進路を塞いで身体を圧する壁。
一撃で潰される事などないが、それでも呼吸が圧迫される。苦悶の声を漏らしながらも、なんとか踏みとどまって。
「っ、もう、しつこいっ……って言うか見た目寒そうだけど、ヴァンパイアノーブルは大丈夫なのかしら!?」
「全くです。ロマノフは初めてですが、本当に寒い……」
八つ当たり気味に吐き捨てたシルの言葉に同意するのは、ユーフェミア・フロンティア(光彩聖姫・g09068)。コートを纏い、【熱波の支配者】で寒さを和らげるが、その程度では根本的な解決にならない。
無論クロノヴェーダやディアボロスは、この程度の寒さで行動を鈍らせる事はない。もちろんその寒さがパラドクスに起因するなら、話は別だが――。
「ならば望み通り、凍りつかせてあげましょう!」
「別に望んだ覚えはないんですがね……!」
そうして吸血隊はユーフェミアに向けて、凄まじき吹雪を浴びせかけて来る。14度の熱波も些細な厚着も、何の意味も為さない極寒の吹雪。
全身に霜が降りるのを感じながら、かじかむ腕を動かし操るはルビーの聖杖。それをさながらトワリングバトンのように、くるりと回して舞を踊る。
「確かにそちらは氷が得意みたいですが……私は炎が得意ですよ?」
「くっ!?」
それは、炎の神へと捧げる奉納の舞。それに呼応して生み出される聖なる炎が、吹雪をかき分け、吸血隊へと襲いかかる。氷を溶かし、雪を散らし、そして敵を骨まで焼き尽くさんとする神火。
「ちょっとした炎と氷の勝負、ですね……!」
「この程度の炎で、ぐっ……ああああっ!?」
凄まじき火力に晒され、悲鳴を上げる吸血隊。白い雪原に赤い炎が灯り、激しく燃え盛り。
「これ以上やらせは――ぐっ!?」
「七曜の戦を防戦で凌ぎ、今後に向けて力を蓄える。此度の《七曜の戦》、策略通りに事を運んでいるようですが」
そうして目立つ炎が敵の目を引いた所で、レイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)の針が吸血隊を狙う。投擲された針が相手に刺されば、篭められた魔術が炸裂し、感電させて。
炎と雷、2つの力に晒された吸血隊は、黒焦げになって斃れていく。
「ですがこちらも七曜の戦、そしてその後を見据えてきました。まずはこのヴォトキンスクから、です」
「この都市は……カーミラ様の……ために……!」
斃れながらも反撃は行われ、レイラの身体を正確に撃つ魔力弾。吸血隊の執念を、『カーミラ』への忠誠を感じさせる鋭い力が、彼女の身体を打ち据える。だがその魔弾に屈する事はない。決意を持って、その場に踏み留まる。
他のディヴィジョンはともかく、この吸血ロマノフ王朝にとっては、七曜の戦は通過点に過ぎない。この地を奪還するために力を尽くして来たレイラにとっては、その通過点で足踏みをする訳にはいかないのだ。
「確実に、ここで戦力を削り取ります。ヴォトキンスクへの侵攻の芽を、摘み取らせてもらいましょう」
「我らが姫様のために、ここで退く訳にはいかないのです!」
氷雪が、炎が、雷が、魔弾が。互いの力が、そして決意が、激しくぶつかりあう。吸血隊は数を減らすが、ディアボロスの方にも傷が蓄積していく。
先制攻撃を仕掛けた分、ディアボロスの方が優位に戦いを進めてはいるが、その優勢は徐々に拮抗へと傾いて。
「これ以上の深追いは危険かな……そろそろ撤退しよう!」
「なんだ、もうパーティはおしまいかぁ?」
そんな戦況を判断したシルが、声を張り上げ、仲間のディアボロス達に呼びかける。それを聞いた倖射は赤らんだ顔で不満を述べるが、足元がふらつくのは酔いのせいではなく。
「もう、意地張ってないで退くよ!」
「やれやれ、しょうがないねぇ」
鬼橙に言われれば肩を竦めつつ、身を翻していく。他のディアボロスも追いすがる吸血隊を足留めしながら撤退し、最後にシルが、拡散する魔砲を叩き込み。
「これ以上着いてくるなら、ただじゃ済ませないよっ!」
「くっ……! これ以上の追撃は無理ですか。急ぎ部隊を再編するのです!」
その光を目眩ましに去っていくディアボロスの背を睨んだ吸血隊は、仲間達に呼びかけ、合流を図る。一方でレイラは肩越しに振り返ると、それらの吸血隊を睨みつけた。
「ヴォトキンスクは必ず、奪還します。そしていずれは、この吸血ロマノフ王朝の全てを――」
「ヴォトキンスクがディアボロスに拠点化されているなんて、聞いていません!」
一方、戦場の遥か後方。配下からの指示を受けた『血と牙の少女幻想・カーミラ』は、苛立ちを露わに叫ぶ。
「たとえ、ディアボロスがいたとしても少数の筈、すぐに蹴散らしなさい!」
「はっ……!」
その命令を受けたトループス級が、各所の戦場に散っていく。彼女はまだ、ヴォトキンスク侵攻を諦めてはいない。
「愛しき死妖姫様のため、必ずやヴォトキンスクを、我が手に……!」
この大領地を巡る戦いは、まだ始まったばかり。この地を守り切るため、ディアボロスは新たな戦場へと向かっていく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV2が発生!
【命中アップ】LV2が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!