リプレイ
三間・勲
【パイン組】
その他アドリブなどお任せします
「う、うぇ~い…!」
カメラのレンズを向けられぎこちなくピース。
まだ新宿島に来て日が浅い為、これが新宿島ディアボロス流の気合いの入れ方と解釈。
初めて参加する戦争への緊張はありますが、先輩も一緒なので大船に乗ったつもりで戦いに挑みます。
「見た目は派手に、作戦は着実に…」
蒼葉さんとは対照的になるべく目立たない場所に【陣形】をとり、パラドクス「スピリットフリート」で小型の駆逐艦群を【召喚】、
合図を受け「はい!」と応じて、蒼葉さんに気を取られている敵に一気に攻撃。
こちらに気付いて向かって来る敵が居れば反撃で対応します。
深追いはせず、頃合いを見て撤退します。
鳴海・蒼葉
連携アドリブ喜んで!
【パイン組】
(カメラ回しUTYOU-TENぺカー)
イェイ☆ここはOKINAWAウェ~イ♪
勲と軍曹もウェ~イ♪『グェ…(すまん勲…)』
本日のデモニックボムは~パイナポゥ!…をぽい♪(爆破)
『グワッ(いきなり雑っ)』
ちな、さんぴん茶爆弾もあるよ~♪(見せてからぐび)
『グワワッ(飲むんかいっ)』
やー、さんぴん茶は美味しいんだよ~♪あ、これ普通の飲めるやつな☆
『グェェ』(ため息)
エビも飲む?(ボム)
おっと?囮役は上手くいった?
魔改造バリスティックシールドWithドローンでサーフィン♪
敵からの攻撃を避けつつ、シールドとGHT装備の軍曹使って防御!
勲、チャンスだぜ☆
増援むり退散
●今日のエビ釣り
パラドクストレインを降りたそこ、敵の港湾施設からほど近い場所に、局所的な虹色の光が降り注ぐ。
「イェイ☆ここはOKINAWAウェ~イ♪」
沖縄の太陽よりも眩しいそれは、鳴海・蒼葉(💖爆殺天使💖・g09783)の頭上で輝く天使の輪。『UTYOU-TEN』をぺかーっと輝かせた彼女は、カメラに向かってひとつも悩み事のなさそうな笑みを浮かべる。それからついでに、同行する二人の方にもレンズを向けて。
「勲と軍曹もウェ~イ♪」
「う、うぇ~い……!」
ぎこちない様子で応じる三間・勲(人間の提督・g10186)に、そっぽを向いたままダンジョンペンギンの軍曹が『グェ』と呻く。なんだか申し訳なさそうに聞こえるのは、多分気のせいではないだろう。
しかしながら、そんなもので蒼葉の勢いが止まるはずもない。
「本日のデモニックボムは~パイナポゥ!」
敵基地へと向かった彼女はおもむろにパイナップル型手榴弾を取り出し、そのまま投げ込んだ。
『グワッ!?』
そんないきなり雑な。軍曹がそんな声を上げるのも当然だろう。いきなりの爆破攻撃に、警備に当たっていたヱ式B型哨戒魚雷艇――えびプリンスとお供のえびくん達は、一斉にこちらに向かってきていた。
『襲撃だ! やっぱり陸地からきたぞ!』『いけっ、えびくん!』
撃ち出されたえびくん(ミサイル)達が空中で弧を描き、迫る。そんな状態で、蒼葉は次なる爆弾を取り出した。
「こんな時に備えて、さんぴん茶爆弾もあるよ~♪」
先程の爆破からの流れに警戒し、距離を取ったえびくん達の前で、蒼葉はボトルの蓋を開けて、これ見よがしに中身を口にした。
『グェェ……』
ああ、中身は本当にお茶だったのかと溜息を吐く軍曹を横目に、蒼葉は同じボトルをもう一つ取り出す。
「エビも飲む?」
『えびっ!?』『えびえび~』
そんな言葉に反応し、えびミサイル達は蒼葉の投げたさんぴん茶のボトルに近寄っていき――今度こそ本当の爆弾だったそれに巻き込まれ、海辺の花火となって散っていった。
『え、えびくーーーーん!?』
冥海機の悲鳴がこだまする中、蒼葉はドローンに引かせた盾をサーフィン代わりに、海上へと逃げ去る。
「なるほど、ああして撹乱するわけですね……」
ディアボロスとしては先輩である蒼葉の行いを隠れて観察しつつ、勲は感心したように頷いていた。それであれば、冒頭のあれも新宿島流の気合いの入れ方として相応しいような気がしてくる。
「軍曹!」
盾よろしく☆ 海上へと追ってきた敵の群れからの攻撃を、そんないつもの調子で凌いでやれば、弾け飛んだエビの香ばしい煙が視界を良い感じに染め上げる。
「勲、チャンスだぜ☆」
「はい!」
蒼葉からの合図を受けて、勲は召喚した戦死者達の魂を駆逐艦群に変え、敵の死角から一気に仕掛けた。トビウオの旗を掲げた小艦隊は、主砲に副砲、海中を突き進む魚雷までもを余すところなく撃ち出し、エビの群れを砲火で包む。
『えっ、えびえび~』『ああッ、えびくん達が!』
たまらず沈み行くお供のえびくん達の姿に、えびプリンス達が歯噛みする。
『よくもやったな!』
『でも、ここならすぐに海上部隊も駆けつけてくるはず!』
そう、港湾施設から海に出たここならば、前線に出ていったトループス集団とすぐに合流することが可能だ。
そうなった時がキミ達の最期だよ! と悔し気ながらも勝利を信じて、攻勢に出ようとするえびプリンス達。だが蒼葉はあっさりと引き返す方に舵を切った。
「あっそれ無理」
「頃合いですね。撤退しましょう」
『えっそんな』『待てーーー!!』
敵戦力を削り、海上部隊を釣ることにも成功した。一定の成果は上げられたと見て良いだろう。
ちょっと焦げた軍曹を抱えた蒼葉と合流し、勲は追い縋る冥海機達に反撃で応戦しつつ、戦場の外へと退却していった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
樹・春一
【えび樹】
えびっ えびっ
えびえび?
えび! えびびびびー!!!
えびの仲間になりきる作戦が完全にばれているですって!?
いいえまだいけます! この角としっぽでどうにか!
友情! 努力! 勝利!
勝利はともかく、その友情パワーしかと受け取りました!
ではここで神クイズです! 友情よりつよいものってなーんだ?
答えは神~
と思わせておいて姉さんです!
聞こえませんか。姉さんの砲撃の音が
すっきり爽快だとは思いませんか。愉快ではありませんか
だんだんそんな気がしてきたでしょう
ところでえび同士殴りあって友情を深めてみませんか?
拳の先にある友情、美しくありませんか?
ついでにちょっと建物とかやっちゃいませんか?
えびGOです!
樹・由乃
【えび樹】
はい
ええ
そうですね
なんもわからん
エビに角はありません
まあいいでしょう。あいつの仕事は喋ること
敵の頭がエビになってるうちに殲滅と破壊活動をするって計画です
わかりましたねおまえたち
しかし殲滅も破壊も身の安全が第一。撃ち尽くす前に撤退だなんて勿体ない
そう。ビームにはビームをぶつけるんですよ
こっちには八門あるんです。そっちも数は多そうですけども
箒だけで施設内に攻め込めるのが便利なところですね
春一。あっちのエビの頭もエビにしてきなさい
帰るときは呼びますから直ちに馳せ参じるんですよ
エビはお土産にしないように
特に白いの。聞いてますか白いの。あれは食べられません
敵が増えて捌けない数になる前に帰ります
奴崎・娑婆蔵
【えび樹】
敵にまだまだ危ねえと思わせるべし
だッてんなら採る手段は決まりでござんすね
即ち……いずれ程々の所で引き上げるにせよ、ブチかませる内は音も見目もしこたま派手にブチかましてやりゃいいんでさァ!
春一のが先陣切って敵の気を引いて下すっている様子
いやあ見事な引き付け役
見事な、引き付け役……でよござんすよね?
ともあれユノの姉御も派手にブッぱなし始まりなすったか
オラッあっしも続きやすぜ!
・右腕にどでかい『縛霊手』を装備し【天地鳴動撃】発動、壁も地面もどっかんどっかん殴り付ける
・由乃のビーム照射緩急に併せ畳み掛けまくる
・春一に錯乱させられ建物破壊に及び出した個体あらば、ブン殴る順をちょっと後回しにする
舞剣・荊
【えび樹】
えびび
えーび!
えっっっび
えびぶー!!!
あねーち
えびーち何つってるの
○戦闘
施設周辺を最大速度で飛翔し【観察】
エビも施設もよく見えるえび
どうせバレるしサクッとやっちゃうえびね
えびーちいた!
くみちょーもいるし
アタシも混ぜてよ
敵の上から落下し本体を【強打】
一撃見舞ったら即離れ『配達』発動🫰
敵のついでに施設も爆破しておく
あれ
テンパってるエビいる!
えびテン!
えびーちやるえびじゃん
さすがエビ検準二級!
奴崎の縛霊手やドローンを足場に動き回り
【制圧射撃】や【爆破】で攻撃
由乃を狙う射線は遮る
チャンスと思ったっしょ
ばかえびね~
アンタの相手はこっちえびよ
イイカンジのエビみっけた!
土産にしよーぜ
小鳥遊・英
【えび樹】
えび〜
わたし結構エビフライ好きなんですよね
何かけます?
……わたしはケチャップですけど???
どっかんばっかんやるんですね、なるりょです
みなさん本当に激しいドンぱち好きですよね
わたしも遠くからなら好きですよ
後衛の更に後ろ側にポジって魔法陣を展開させます
……いや分かってるんですよ
距離とか意味ないって
でも気持ち的にアレじゃないですか
この人たちフレンドリーファイア上等マンだし……
エビマヨとかえびせんもいいなあ
●エビとの遭遇
沖縄離島へと侵攻し、『冥海機ヤ・ウマト』へと奪還するため、敵の本隊は港湾施設を後にした。その作戦はそもそも、本島内陸部からの攻撃が収まったという判断から成っている。連中を引き戻し、侵攻をやめさせるには、やはり内陸部からの攻撃が緩んだという『誤解』を解消してやるのが肝要だろう。
「だッてんなら採る手段は決まりでござんすね」
というわけでその内陸部側へとやってきた奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)は、戦場となる港湾施設を見下ろし、そう口にする。
「即ち……音も見目もしこたま派手にブチかましてやりゃいいんでさァ!」
「どっかんばっかんやるんですね、なるりょです」
状況の見立てとしては極めて正しい。小鳥遊・英(Code name/Falcon・g00772)もそれに首肯する。となると、残りの懸念はどのように仕掛けるか、くらいだが。
「春一のが先陣切って敵の気を引いて下すっているはず!」
「それ、大丈夫ですかね?」
「……」
英の一言に一瞬の沈黙が返る。彼が前線に出るのを躊躇うタイプでないのはわかっているが、そんな器用に動けているかは疑問が残る。「まあ大丈夫でございやしょう」くらいの回答が出る前に、舞剣・荊(Thorm・g02226)が口を開いた。
「んじゃちょっくら見てくるわ」
「それはやめてください」
エビフライにされたいんですか。おもむろに飛翔しかけた荊を、英が慌てて引きずり下ろす。敵基地の警備も整っているだろう、簡単な偵察と引き換えに一人落とされるのでは割に合わない。
では実際、そんな敵達を前に、樹・春一(だいたいかみさまのいうとおり・g00319)がどのように仕掛けているかというと。
「えびっ、えびえび? えびー!」
『えびえび?』『えび~……』
そんな感じでえびくん達とコンタクトを取っていた。
誠心誠意心を込めた春一のエビ語に、警備に当たっていたえびくん達も顔を見合わせている。とはいえ、何を言っているかわからないものの、どことなく剣呑な気配も消えてはおらず。
「姉さん! えびの仲間じゃないってバレてますかねこれ!?」
「それはまあ、そうでしょうね」
「そんな! ちゃんと角もしっぽもあるのに!!」
エビに角はありません、と樹・由乃(堕ちた翠星・g06228)がそんな返しをしている内に、えびくん達を統べるえびプリンス達もそこに合流した。
『うわっ、侵入者だ!』『いけっ、えびくん達ー!』
ということで娑婆蔵達が追いついた頃には、えびくん達のフォーメーション爆撃が、春一の方へと降り注いでいた。
「いやあ、思った通り見事な引き付け役ぶりでさあ」
本当に? 娑婆蔵と共に追いついた英はそう訝しんだが、とにかく。
『えびー!』『えびえび~~!』
「えび! えびびびびー!!!」
「あねーち、あれ何つってるの?」
「なんもわかりませんけど」
荊の問いに諦めたような返しをしつつ、由乃が箒を周囲に浮かべる。
「とにかく、今の内に殲滅と破壊活動に勤しみます。わかりましたねおまえたち」
春一を追いかけ回しているえびプリンスと、ついでに敵施設に向けて、箒に据え付けられた魔導砲が火を噴いた。八条の光が空気を切り裂き、対象をまとめて撃ち抜く。だが、こちらが箒を扱うように、向こうは次々と射出するえびミサイルを操り、一時的な盾を形成、それに応じる。
「ふむ、砲門の数はあちらが上のようですが……」
「そこはあっしらが補いやすぜ!」
爆ぜるえびミサイルの起こした煙の中へと娑婆蔵が跳び込むと同時に、コア部分に力を集中させた敵も我が身で突っ込んできていた。
『つよいねキミ達! でもボク達だって負けないよ!』
「上等ォ!」
海戦装を伴う重い身体に対し、縛霊手――絡みつく白骨のような巨大な腕を振り上げた娑婆蔵は、突撃の勢いそのまま、固めた拳を叩き込む。力比べの軍配は、戦い慣れた怪人に上がった。地を割るような踏み込みと共に、エビによく似た敵の装備ごと殴り飛ばす。そこで。
「くみちょー、足場貸して!」
荊の声に応じて固めた拳を広げると、掲げられたそれを蹴り付け、彼女は素早く跳躍する。最短距離で駆け抜けたそこには、由乃を狙う別のえびプリンス達の姿があった。
「チャンスと思ったっしょ、ばかえびね~」
『な、なんだって!?』
「アンタの相手はこっちえびよ」
荊の『配達品』がその頭の上に放たれて、その場で派手な爆発を巻き起こした。
「みなさん本当に激しいドンぱち好きですよね……」
髪を揺らす爆風の残滓、そして肌に感じるような衝撃音をやり過ごしながら、英もまた手元ホログラムウィンドウにコードを走らせていく。
「わたしも遠くからなら好きですよ」
その言葉通りかなり後方に距離を取ったその場所から、敵のど真ん中に魔法陣を展開、それはすぐさま周囲の空気を凝縮し、大きく爆ぜた。
そんな感じでどっかんどっかんやっている一方、敵のコンビネーションアタックに追いかけ回されていた春一は、それを凌ぎつつ感心したような声を上げる。
「なるほど! これが友情、努力、勝利! というやつですね!!」
勝利されては困るし努力の如何もよくわからないが、とにかく敵の友情パワー的なものはしっかりと見受けられた。
「ではここで神クイズです! 友情よりつよいものってなーんだ?」
『え、えびっ?』
「はい残念! 答えは神~……と思わせておいて姉さんです!」
エビ語じゃないのに何言ってるか分からない存在は彼等も初めてなのか、えびくん達に戸惑ったような気配が走る。その辺りには一切構わず、春一は『神の言葉』を伝えにかかった。
「聞こえませんか。姉さんの砲撃の音が――」
すっきり爽快だとは思いませんか。愉快ではありませんか。だんだんそんな気がしてきたでしょう?
多分サキュバスの幻惑効果的なあれだろう、語られる言葉に、えびくん達は目をぐるぐるさせている。
「――ところでえび同士殴りあって友情を深めてみませんか?」
わけのわからなくなった彼等は、その唐突な申し出も何となく受け入れてしまう。
「拳の先にある友情、美しくありませんか? ついでにちょっと建物とかやっちゃいませんか?」
ということでえびGOです!
春一の号令に合わせて、えびくん達は先程までとは逆方向へ突っ込んでいった。
『えび~~~!』
「おっとォ!?」
突然目の前に飛び出してきたえびミサイルに、娑婆蔵が咄嗟に身を逸らす。明らかにおかしな動きで駆け抜けていったそれは、港湾部の施設に頭からぶつかると、そこで爆発して大穴を開ける。
「……ははあ」
これが誰の仕業か察した様子で頷いて――。
「あっテンパってるエビいる! えびテン!」
「えびてん……」
それは少々距離の離れた後方でも同様。混乱する敵の様子を遠目にしながら、荊が英へと問いかける。
「たかなしもやってみたら?」
「いやー、わたしはそういう気分じゃないというか……」
そもそも敵に言葉が届くような前線に出たくない、と英は返す。逆説連鎖戦においてこのポジショニングがほぼほぼ無意味なのは、彼女もよく理解しているのだが……。
首を巡らせれば、そこでは荊の放った爆弾が、由乃の操る魔導砲の一斉射撃が、次々と撃ちこまれて炎と煙の嵐を巻き起こしている。その範囲に味方もいるはずなのだが彼女等に一切容赦はないし、巻き込まれそうになっているはずの娑婆蔵達からも、それに若干慣れてきたような雰囲気も感じる。
「なんなんですかね……?」
そういうとこやぞ、という顔をしながら呟いたそこに、答えの代わりに敵の放ったミサイル群が飛んできた。前線じゃなくても敵の弾は飛んでくる。それはそうなのだが。
「あああ、やっぱりこういうの慣れないんですよね……!」
『えびえびー!』『えび~ッ』
迫り来る彼等は何だか愉快気な鳴き声を上げている。先程の荊の問いではないが、話せば通じるのか?
「わたし、結構エビフライ好きなんですよ!」
何かけます? わたしはケチャップとか好みなんですけどね。
丁度エビフライミサイルも混ざっていたところに、ダメ元で問いかけてみるが、やはり大した反応はない。
「えびーちみたいにエビ語で話さないとダメじゃね?」
「ええ……?」
えびーちって誰? いやまあわかりますけどね。お手本だとばかりにエビ語を展開する荊に、どうにか見様見真似で続いて。
「えーび! えびぶー!!!」
「え、えび~」
『えび?』『えびび?』『えびえびえび~~~!』
「ああっ、何にもわからん!!」
一瞬止まったような気がしたが、えびくん達はすぐさま突進を再開、二人のところに着弾した。
「春一。あっちのエビの頭もエビにしてきなさい」
「お任せください! さあ神の声を聴くのです!!」
「なんでアレは通じてるんですかね?」
そんなこんなでわいわいと戦闘を繰り広げ、あちこちを破壊してきた一行は、敵の抵抗が徐々に薄くなってきていることに気付く。暴れまわった成果と、他チームの戦いの影響か。しかしそれが一時のことで、敵の援軍が来れば形成が変わることも、彼等はしっかりと把握している。
「各々方、そろそろ引き上げといきやしょう」
縛霊手に挟まったエビの殻、もとい敵の装甲の欠片を払い落しながら、娑婆蔵が仲間達に呼び掛ける。
「イイカンジのエビみっけた! 土産にしよーぜ!」
「落ち着きなさい白いの」
マグロの次はエビか。というかたぶんそれ爆発しますよ。
最後までそんなことを言い合いながら、一行は敵港湾施設から撤退していった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【未来予測】LV1が発生!
【飛翔】LV2が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【フライトドローン】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】LV3が発生!
【命中アップ】がLV3になった!
青天井・イカス
ドウせ戦ウなラ、派手にドンパチやる方ガやる気出るッテなァ分カるゼ
ンじゃ、一丁派手に開戦の合図打チ上ゲてヤルとスるカ
内陸部に到着後、港湾部へ向ケて速ヤカに侵攻
コうイウ時ぁ敵に気取ラれテ体制整エられル前に叩クに限るゼ
会敵シたラ、煙草の煙ヲ媒介に【Vespa】使用
エビVSハチだァなンて珍勝負、B級パニック映画でモ見ねェゼ
ドう言ウ組み合ワセだヨ?
反撃の爆発は直撃だケ避けるヨウにシて、被弾はアル程度は止む無シ
ダガ…
爆発ッテ事ぁ煙が出る
良イのカイ?ウチの蜂共ァ益々元気にナッちまウぜ?
勢い増シた蜂に、エビ諸共、施設モ攻撃さセ破壊スる
アる程度敵の戦力ヲ削レた、或イは此方の被害ガ甚大にナッた場合は撤退スる
渡辺・幻
え、えび?えび……。
と、とにかく集中しないと。頑張ろう。
守りが手薄ならば、今こそ狙わなければ。
禁書から『幻想剣』を取り出し、構えます。
彼らもまた、正義によって戦っているかもしれません。
でも、僕たちにも翻すことのできない正義があります。
こちらも【飛翔】してミサイルを躱しつつ、
剣を薙ぎ、敵を切り伏せます。
無理はせず、体力に余力が残っているうちに撤退します。
……美味しいですよね、えび。
いえ、今食べたいわけではないのですが……。
※連携・アドリブ歓迎です
ゼキ・レヴニ
七曜の戦前の大事な一戦、気合入れていこうかね
事前に望遠鏡で、侵攻ルート、退路は確認しておくぜ
【光学迷彩】で身を隠しつつ進み
合図が出るか攻撃が始まったら、まずは派手にご挨拶だ
『躯』を対物ライフルに変じ、炸裂弾を爆発しそうなタンクや
重い物をぶらさげたクレーンにぶちこむ
施設をぶっ壊すついでに敵軍をちっとでも混乱させられれば上々!
にしてもこいつらの無邪気さは…や、今は余計な事考えず
弱った奴から確実に仕留めてくぜ
連射は効かねえから、ミサイルが来たらギリギリまで引き付けて
軌道が収束したとこに炸裂弾を撃って一遍に撃ち落とすえび…やべ、何かうつった
十分敵を削れたら
援護射撃で牽制しつつ、不利になる前に撤退するぜ
●決戦、エビ部隊
『敵発見! やっちゃえ、えびくん達!』
ヱ式B型、冥海機の声と共に、赤く輝く海戦装からエビ型のミサイル群が次々と射出される。
『えびー!』『えびえびー!』『えびふらーいッ!!』
「えっなに? えびふらい……?」
何か混ざってなかったか? 思わず呆気に取られてしまった渡辺・幻(薄明に咲く・g09775)だが、それが着弾する前に我に返ると、急いで応戦の構えを取った。よく見れば、実際にエビフライ型のミサイルも混ざっている……いや、集中集中。
開いた禁書から魔力で構築した『幻想剣』を引き抜くと、迫るミサイルを切り払い、返す刀で魔力の風を巻き起こす。荒れる疾風によって敵へと反撃を決めた彼は、さらに追ってきたエビフライミサイルから逃れるように飛翔する。そのままさらに上空に向かえば敵の守りが手薄な様子もよく見えただろう。だが同時に、それは配備された多数のトループス級に補足されることになる。
「くっ……!」
このままでは集中砲火に晒されてしまう。追加で飛んできた攻撃に防御姿勢を取りながら高度を下げるが、捌き切れるかは五分といったところか――。
「オーイ、こっちダ、コッチ」
そう呼ぶ声に、幻が咄嗟に従い、進路を変えたそこで。
「……!」
轟音と共に放たれた大口径の銃弾が、殺到しかけていたミサイルを撃ち抜き、空中に物騒な花火を咲かせた。
「ご挨拶としちゃ上々、か?」
『躯』を変形させた対物ライフル、身の丈ほどもあるそれを構えたゼキ・レヴニ(Debaser・g04279)は、スコープを覗いて次の獲物に狙いを定める。強烈な反動を、その機械腕で無理矢理抑えるようにして、放った次弾は敵港湾施設内のクレーンを撃ち抜いた。衝撃と共にクレーンのワイヤーが吹っ飛び、吊るされていた資材が盛大に港湾部に降り注ぐ。
「おーおー、派手にやッテくれルじゃねぇカ」
にわかに大騒ぎになった敵陣を眺めて、先程幻を手招いていた青天井・イカス(このうえなく・イカス・g02133)が笑う。蜂の巣を突いたような騒ぎ、とでも言ったところだろうが、残念ながらそれは『これから』だ。
指先で摘まんだ煙草を一度深く吸って、吐く。次の瞬間、長く伸びた煙の筋から、赤く燃える蜂の群れが生み出された。
燃え盛る火の蜂は、先程の花火――爆ぜ飛んだミサイル群の爆煙を糧に、一層速度を上げて、凶暴な動きでトループス級へと襲い掛かる。
『わーッ、なんかきたよ!?』『えびくん達! 迎え撃って!!』
咄嗟の応戦、海戦装から解き放たれたエビミサイルが、噴射煙の糸を引きながら展開、蜂の群れと衝突した。
『えびー!』『えびえび~~!』
赤と赤の入り乱れる様に、「これは良い」とイカスが笑う。エビVSハチなどという珍しい組み合わせ、B級映画でもそうそう見られるものではない。
「だが良イのカイ? ミサイルなンかで応戦シちまッテ――」
推進の軌跡に爆発の残滓、撒き散らされる煙は、火蜂にとっては興奮の材料となる。ますます盛るそれが、敵と施設を食い破ろうと暴れ回り――。
『いけーッ、負けるなえびくん達!!』『えびッ、えびー!!』
「なんだよこの空気は……?」
そんな声援が飛び交う無邪気な雰囲気の中、一方のゼキは心が折れかかっていた。
対物ライフルを肩に抱え、迷彩で身を隠しながら次の狙撃位置へ移動していたところなのだが。
――真面目に戦っているだけなのにこの感情はなんだ? ここは戦場じゃないのか? 嘆きそうになる自分の心に鞭を入れて、冷徹な判断を忘れないよう努める。次の位置へと着いた彼は、弾倉を換えたライフルで狙撃姿勢を取り直し、もう一度咆哮を上げさせた。
風を切り裂き、命中した炸裂弾がさらなる破砕の渦を生み出し、敵と共にその施設事態に傷を残す。展開されたイカスのVespaも、その数を減らしながら敵陣を削っており、他方面から攻撃を仕掛けたディアボロスとの合わせ技で、トループス級の群れは明らかに疲弊していた。
『やるね、キミ達。でもボク達は、こんなところで負けられない!』『みんなの基地を守るんだ!!』
最後の力を振り絞るように、コア部の少年が吠える。周囲の仲間のエネルギーを集中させるようにしながら突っ込んでくるその前に、幻は薄緑に輝く刃を手に立ち塞がった。
「あなた達にとって、これは正義の戦いなのかもしれませんが……」
怯むことなく向き直り、彼は言う。
「僕たちにも、翻すことのできない正義があります!」
だからこそ冷静に、鋭く。敵の動きを見切った幻の斬撃は、冥海機のコアを真っ直ぐに斬り裂いた。
ディアボロスらの尽力により、この港湾施設の警備兵は大きく戦力を削られ、様々な部分をど派手に破壊されていた。この有様を見れば、「離島奪還に」と出撃した海上部隊も、無視は出来ず引き返してくるだろう。
この場での目的は果たした――が、それはつまり、敵の援軍の大部隊がここに向かってくるということでもある。
「サテ、今回のトコロはこんなモンか」
「ああ、不利になる前に撤退するえび」
「……なンだッテ?」
「えび……?」
やばいなんかうつった。何事もなかったように踵を返すゼキの方へ、二人の視線が集まる。
「……美味しいですよね、えび」
いえ、今食べたいわけではないのですが。そんな幻の言葉に、ゼキは思わず頭を抱えた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【飛翔】がLV3になった!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!