リプレイ
咲樂・祇伐
【祇雪】
せっかく取り戻した場所を、みすみすまた奪われてしまう……なんて災いは防がねばなりません
守りきってみせましょう
忍者ですよ、雪璃さん!
どろんと忍んでしまうのかしら?
忍ばれる前に散らせましょ
見失わないようによく観察しましょ
頼りにしてますよ
雪璃さん
全力魔法と共に放つ桜の誘惑──桜蜜ノ夢幻
現の夢─夢幻みせ私達の位置を謀り隠し虚像をみせて、桜花と散らしてしまいましょう
雪璃さんと力を合わせ攻撃を繋げていくわ
死角を補いあい、守りあい
決して油断はせずに
返る攻撃には、霧を吹き飛ばす勢いで風魔法を重ねて放ち
蠱惑の桜花と結界とで衝撃をいなし碎く
程よく撃破できればそろそろ頃合いかしら
退く事だって戦術のひとつよね
茜來・雪璃
【祇雪】
奪還なんて、させるわけないよね
此処で消してしまお
敵が再びあの地を踏むことの無いように
へえ!あれが…ガチャガチャで忍べてなくない?
ちょっと忍者に失礼だと思う
ん、サクッとやっちゃお!
いづと敵を偵察・撹乱
敵が連携とれぬよう妨害
あは、私も祇伐を頼りにしてる!
攻守は祇伐と動きを合わせて臨機応変に
視界が悪ければ、音と臭いで追跡
此方から不意打ちで薙ぎ払ってみる
惑う敵へと振るうは紫焔宿る刃
意のままに操れるのなら、このまま叩っ斬る!
手裏剣は動きを看破、避けるのではなく、刃で両断
破壊しちゃえば手元に戻る物は無い
狙うは脚と首
斬捨て、紫焔ノ華を咲かせよう
うん、この辺は粗方片付いたみたい
私達はそろそろ撤退しよう
「せっかく取り戻した場所を、みすみすまた奪われてしまう……なんて災いは、防がねばなりません
守りきってみせましょう、と微笑む咲樂・祇伐(花祇ノ櫻禍・g00791)に、茜來・雪璃(朧夜ノ蝶華燈・g00793)がふわふわの狐尾を揺らしながらこくりと頷く。
「奪還なんて、させるわけないよね。此処で消してしまお」
敵が再び、あの地を踏むことの――ないように。
「というわけで、忍者ですよ、雪璃さん!」
敵陣ということもあり、囁くように潜めてこそいるものの、祇伐の声はどこか弾んでいた。
二人が見やる先には、鮮やかな水色と黄色の色彩を纏う天魔武者――伊賀忍者たちの群れ。
「へえ! あれが……でもガチャガチャで忍べてなくない?」
鋼鉄の身体を持つ伊賀忍者たちは、どう見ても身軽に動けるようには見えなかったし、動く度に音が聞こえてきそうだった。
本物の忍者に失礼だと思う――と僅かに眉を寄せる雪璃を微笑ましく見やりながら、祇伐は囁く。
「……どろんと忍んでしまうのかしら? ふふ、忍ばれる前に散らせましょ」
「ん、サクッとやっちゃお!」
敵はまだこちらに気づいていないようだが、見失わぬよう、そして仕掛ける機を逃さぬよう、祇伐と雪璃、そしてクダギツネの“いづ”はじっと目を凝らす。
「頼りにしてますよ、雪璃さん」
「あは、私も祇伐を頼りにしてる!」
互いに顔を見合わせ、笑みを咲かせ頷いたら――それが、始まりの合図。
ふわりと舞う、季節外れの桜。
陽光を透かして煌めくそれは現を夢と変える、幻惑の桜。
ひいらり、ひらり。甘露の蜜に、夢の現。桜源郷へおいでませ――。
「なっ――!?」
「む、ディアボロスが何故ここに!?」
気づいた伊賀忍者たちが声を上げた先で、いづがゆらりと纏う紫焔とふわふわの尾を揺らす。
はたして忍者たちが見た二人の姿は、幻に過ぎず。
虚像に惑わされているのだと気づくより先に飛び出した雪璃が空に藍結晶の花弁の輝きを散らし、紫焔を燈した刃を手に背後から肉薄していた。
刻を喰らい、華喰らう。廻り還り、此処に咲く――。
「なっ、何だと
……!?」
「忍ぶのが得意でも、忍んだものを見つけるのは……得意じゃなかったみたいだね?」
青い瞳を悪戯に輝かせながら、雪璃は焔燈した刀を振り抜く。
空を裂くように走った輝きの一閃が、刹那の間に放たれた巨大な手裏剣ごと伊賀忍者を断ち切って――。
「このっ……!」
「ふふ、一瞬の油断が命取り、ですよ? ……なんて」
柔く双眸を細めた祇伐の手の先で、囚われた忍者たちが桜となって散っていく。
騒ぎを聞きつけた増援の忍者たちが現れるまでに、さほど時間はかからなかった。
だが、祇伐と雪璃は動じることなく、力と心を合わせて攻撃を繋ぎ、一体ずつ着実に倒していく。
破壊してしまえば手元に戻るものはないと、追いかけてくる手裏剣を避けるではなく刃で両断しながら、雪璃は紫焔ノ華を次々に咲かせ――。
辺りを満たす霧を重ねて放つ風の魔法で吹き飛ばしながら、祇伐は春暁の桜華で衝撃をいなし、返す掌で蠱惑の桜花を踊らせる。
「そろそろ、頃合いかしら?」
やがて辺りに束の間の静けさが戻った頃、祇伐は緩く息を吐き出した。
「うん、この辺は粗方片付いたみたい。私たちはそろそろ撤退しよう」
足元に戻ってきたいづをそっと抱き上げながら、雪璃は頷いてみせる。
里のあちらこちらから聞こえてくる声や音は、多くの同胞たちが戦っている証だ。
「ええ、戻りましょう。退くことだって戦術のひとつよね」
そうして二人は新たな増援が現れるより早く踵を返し、戦場を後にした。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【現の夢】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
朔・璃央
双子の妹のレオ(g01286)と
伊賀とか甲賀とか忍者とかって
やっぱり男心的にテンション上がって来ちゃうよね
とは言えあそこにいるのは紛い物の天魔武者だ
偽物は早いところ片付けないとだね
強襲ってことは派手にやる方が良いかな
まず一度軍勢を観察
攻められると思ってないなら
その横っ面ぶっ飛ばして教えてあげないとね
手近な奴に狙いを決めていざ行かん
ダッシュで距離を詰めて
扼腕を打ち込んで爆破させちゃおう
驚いているうちにもう何体かやっちゃいたいね
飛んでくる手裏剣は一度躱したら
投げてきた奴と距離を詰めていこう
後ろから飛んできたとしても
背中はレオに任せてるからね
出来る限り倒していこうか
七曜の戦の邪魔にならないように
朔・麗央
双子の兄リオちゃん(g00493)と
いよいよだね、七曜の戦い
大きな戦いだけに簡単にはいかないと思う
だからこそ、少しでも私たちが有利に流れを運べるように
今できることをしなきゃだよね
小さなことだとしても軽視できないね
だからリオちゃんも今は男の子の憧れには蓋をしてね
そうだよ、紛い物はやっつけないとだもの
可能な限り偵察・情報収集を行なって
付け入る隙を見つけてリオちゃんとせーの!で強襲
詰る時は飛翔も活用しつつ
リオちゃんが接敵するのに合わせて双翼魔弾を放って援護射撃
接敵した兄の背中がどうしても空いちゃう
そんな時も双翼魔弾を放って敵を牽制したいな
こんな感じの強襲をちょっとずつ繰り返して少しでも数を減らしたい
「……いよいよだね、七曜の戦い」
その名を口にするだけで、背筋が伸びるような心地を朔・麗央(瑞鏡・g01286)は覚えていた。
これまでの奪還戦とは違う、まだ誰も知らない、大きな戦い。
簡単に行かないだろうことはわかっていた。何せ相手は自分たち以外の全部――“すべて”の世界だ。
はじまりは大きな世界の中の、小さな島国。その中の更に小さな東京23区の、たったひとつの区。
新宿島から始まり、これまでにディアボロスたちが取り戻してきた世界は、決して少なくはないけれど。
負けてしまえば、また奪われてしまうことになる。
だからこそ、今、出来ることを。
少しでも、どんなに小さなことでも、後顧の憂いを断って――来たる戦いの本番へ、踏み出すために。
ちらと見やった横顔がいつになく大人びて見えたのは、きっと気のせいではないだろう。
双子の妹から正面へ視線を移し、朔・璃央(昊鏡・g00493)は何気なく思ったことを口にする。
「伊賀とか甲賀とか忍者とかって、やっぱり男心的にテンション上がって来ちゃうよね」
「……そういうもの?」
再び傍らを見やれば、きょとんと瞬く淡紅の双眸。
翠玉を細めて“そういうもの”と返し、璃央は続ける。
「まあでも、あそこにいるのは紛い物の天魔武者だし、偽物は早いところ片付けないとだね」
示す先にはどこか慌ただしく動き回る伊賀忍者たち。
来たる出陣の時を今か今かと待っていたはずの彼らがあのような状況に陥っている理由など、ひとつしかない。
甲賀の里は今まさに、ディアボロスの襲撃を受けていた。
ここではない別の場所で同胞たちが戦っている気配を感じながら、璃央の言葉に麗央はこくりと頷く。
「そうだよ、紛い物はやっつけないとだもの。……だから、リオちゃんも今は男の子の憧れには蓋をしてね?」
「……わかってるよ」
そうして二人は改めて、敵の軍勢を見やる。
まさかこの状況でディアボロスに攻められるとは思っていなかったのだろう。だからこそ生じた混乱は大きく、いわば付け入る隙だらけであった。
「さて、横っ面をぶっ飛ばしにいざ行かん」
「うん、行こう! ――せーのっ!」
掛け声ひとつ、先に飛び出したのは璃央だ。
一足飛びに距離を詰め、狙いを定めたのは手近な一体。
「なっ……ぐあっ!?」
喰らい奪った天使と悪魔の力を宿した純白の硬拳で強かに打ち据えてやれば、鋼が拉げる手応えと共に忍者は為す術もなく崩れ落ちる。
更に、麗央が踊らせた魔力の弾丸が別の忍者たちに突き刺さり――。
「こ、ここにも潜んでいたのか、ディアボロスッ!!」
別の一体がそう声を上げた時には、璃央はついでとばかりにもう一体を叩き潰していた。
忍者たちはまだ混乱の最中にありながらも、敵が目の前にいるのならば倒すのみとばかりに印を組み始め、あるいは背負った手裏剣を構えるが、攻撃の機すら与えぬ気概で二人は畳み掛けていった。
――その時。
敵との距離を詰めることで、どうしても空いてしまう兄の背中に気づいたのは――麗央だけではない。
けれどその背に刃が迫るより先に、麗央は悪魔の翼を羽ばたかせていた。
「リオちゃんには指一本だって、触れさせないんだから!」
死角から魔弾に捉えられた忍者たちへ、璃央が振り向きざまに拳を叩きつける。
言葉はなくとも互いの動きは手に取るようにわかったし、背は片割れに任せているから、何も案じることはない。
「出来る限り倒していこうか。《七曜の戦》の邪魔にならないように」
璃央がちらりと視線を向けた先には、次々に駆けてくる忍者たち。
「そうだね。出来る限り倒して、無事に撤退だね」
確かめるように今一度純白の腕を擦る璃央の隣で悪魔の翼を羽ばたかせながら、麗央はしっかりと頷いてみせた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
ナディーン・エルドレド
主の為に忠義も死力も尽くす、そういう者は憎めはしないが
負けられない戦いがある。そのやる気は削がせて貰おう
強襲を気取られるのは避けたい
なるべく物音を立てないよう、物陰に隠れ辺りを警戒して里へ近づこう
敵が仲間と距離を取るか、せめて一部隊になったなら
不意打ちで飛び出して堕天槍を放つ
一撃で仕留め切れなければ槍を支えに思い切り蹴って
足癖悪く失礼するよ、隠れられると困るんだ
驚いている内に他も蹴倒してしまおう
霧分身は実像がないなら、足音は一つのはずだ
敵に囲まれそうなら槍を振り回す
狙うのは脚部、足を掬えればよし、装備を壊せれば更にいい
……ちょっと仕組みは気になるな
無表情に、迷わずに
一人でも多く倒せるように
ユーフェミア・フロンティア
本隊を囮にする作戦は聞いたことがありますが、その本体が抑え込まれているのなら、本当に好機でありますね。
忍者の方には驚いていただきましょうかっ。
いい手ではありましたが、こちらの方が一枚上手だったようですね?
忍者さん達を見つけましたら、先制攻撃を仕掛けるつもりで動きます。
アマテラスを構えて、心の英雄を歌い上げて歌と同時に攻撃を開始します。
私の英雄は、違う時空できっと誰かのために戦っていますから。
だから、私も負けないように、このディヴィジョンの方達のためにも頑張らないとっ!
霧隠れは対抗しようがないので、背後に注意しながら行動ですね。
前から来たら、弓で刀を受けるようにして防御を行います。
渦中・浪刃
※連携・アドリブ歓迎
確実に取り戻す為にも、この場は守り切らねばなりませんね
[伝承知識]を活かし周囲を[観察]、[情報収集]を行い
【未来予測】も合わせ、強襲の成功率を上げる
味方との情報共有、何かあった際の注意喚起も忘れずに
さあ、ここが始まり。油断なく参りましょう
脳裏に過るのは仲間達の姿
私を助けてくれた恩人たる彼、この世界で出逢った遠い親戚や友人とも呼べる人々
彼等の奪われたものを取り戻す為に私の力が役に立つのなら、喜んで振るいましょう
片影を投擲し敵の気を逸らし、その隙に境鳥を召喚
―さあ、境鳥よ
廻風にて道を拓け
一体でも多く倒し、勢力を削りましょう
とはいえ戦いは始まったばかり
頃合いを見て撤退いたします
「確実に取り戻す為にも、この場は守り切らねばなりませんね」
穏やかな声でそう言いながらも、渦中・浪刃(渦隠・g02250)は注意深く伊賀忍者たちの様子を探っていた。
どちらかと言えば、影に身を潜めるのは忍者の方だろう。
だが、来たる大戦を前に士気が高まっている様子の忍者たちは、ディアボロスから丸見えであった。
言い換えれば、まさか京都へと目を向けているはずのディアボロスがここにいるなどとは微塵も思っていない――ということでもある。
「本隊を囮にする作戦は聞いたことがありますが……その本体が抑え込まれているのなら、本当に好機でありますね」
そう、ユーフェミア・フロンティア(光彩聖姫・g09068)が呟いた通り。
今頃は京都に向かっているはずの主力軍が逢坂関で足止めを喰らっているということも、彼らは知らないのだ。
「さあ、ここが始まり。油断なく参りましょう」
仲間たちの姿を思い浮かべながら、浪刃は立ち上がる。
新宿島に流れ着いた時、右も左も分からなかった己を助けてくれた――恩人たる少年。
これまでに出逢った、遠い親戚や友人とも呼べる人々。
彼らが奪われたものを取り戻すために復讐者としての力が役に立つというのなら、浪刃にとってそれ以上のことはない。
「さて、忍者さんたちには……早速驚いていただきましょうかっ」
浪刃の言葉に頷いたユーフェミアは日と炎の祝福を受けた弓アマテラスを構え、大きく息を吸い込んだ。
パラドクスの発動と同時に、逆説連鎖戦が始まる。
「なっ……」
「ディアボロスだと!?」
そして、伊賀忍者たちがそれに気づいた時には、すでにこちらは攻撃に移っていた。
ユーフェミアが澄んだ歌声に乗せて紡ぎあげるは、心に勇気を燈す歌。
歌声によって像を結んだ心の英雄と共に、ユーフェミアは忍者たちを矢で射貫いていく。
――太陽のような色彩を纏う、ユーフェミアの英雄。
彼女もきっと今頃、こことは違う時空で誰かのために戦っているから。
(「だから、私も負けないように、このディヴィジョンの方たちのためにも頑張らないとっ!」)
「てっ、敵襲だ――!」
「遅い、ですよ」
ユーフェミアの一手に気を取られながらも敵の襲来を告げた伊賀忍者の足元に、黒塗りの棒手裏剣が突き刺さる。
「なっ!?」
「――さあ、境鳥よ。廻風にて道を拓け」
そして同時に響いたのは浪刃の声。
廻風一陣(カイフウイチジン)――巻物に描かれた召喚陣から呼び出された大きな鳥の木の葉天狗が、巨大な廻風を敵陣に叩きつける。
直後、吹き出した大量の霧に紛れて繰り出された刃を浪刃は黒い刀身で受け止め、そして。
その霧に更に紛れるように飛び出した――二人から少し離れた場所に身を潜めていたナディーン・エルドレド(ねじまきさん・g02709)が、忍者たちの背後を取った。
「なっ、新手だと!?」
「主の為に忠義も死力も尽くす、そういう者は憎めはしないが……」
ナディーンが放つは天を衝き、空舞う翼まで堕とす槍の一撃。
「こちらも負けられない戦いがあるんだ。そのやる気は削がせて貰おう」
「ぐっ
……!!」
胸を貫かれながらも忍者は印を結び、脚部から噴出させた大量の霧で辺りを更に白く染め上げる。
霧の中に浮かび上がる、忍者の影。
いくつもある同じ姿は惑わされてもおかしくはない――けれど。
分身は実像がない。
ならば、足音はひとつのはずだ。
刹那の間に耳を澄まし、惑わされることなく“本体”を見抜いたナディーンは、繰り出された刀を槍で弾きそのまままからくりの脚目掛け穂先を滑らせた。
(「……ちょっと仕組みは気になるな」)
機械工房を営むナディーンとしては、やはり職業柄――機械生命体である天魔武者の構造は気になるもの。
とはいえ、それで手元を疎かにするつもりも毛頭ないのだけれど。
尚も動こうと藻掻く忍者を槍を支えに思い切り蹴りつけて、ナディーンは素早く距離を取る。
「足癖悪く失礼するよ、それ以上隠れられると困るんだ」
そこへユーフェミアの心の英雄が光の剣を閃かせ、畳み掛けるようにユーフェミアが番えた矢を放った。
「わたしたちが京都に注力している隙に、伊賀国を奪還するんでしたっけ? いい手ではありましたが、こちらの方が一枚上手だったようですね?」
「くっ……だが、それだけの手勢で我らを殲滅できると思うなよ……!」
「勿論、引き際は心得ておりますよ」
負け惜しみのように言う伊賀忍者にあっさりとそう答えながら、浪刃は再び境鳥を解き放つ。
「私たちの目的は殲滅させることではなく、少しでも勢力を削ることですから」
立ちはだかる全てを、退けるかのように。
境鳥が起こした巨大な廻風が、忍者たちを纏めて吹き飛ばした。
戦いが始まってから、流れた時間はごく僅か。
だが、いくつもの足音と機械音が、こちらへ近づきつつあるのが感じられた。
撤退の時は、そう遠くはないだろう。
けれど、それまでに一体でも多く倒し、次へと繋げていきたい――そう思う気持ちは皆同じだ。
常の穏やかな笑みも、今は隠して。
ナディーンはただひたすらに、真っ直ぐに――僅かな迷いを抱く間さえ己に与えず、戦場を離れるその時まで敵を穿ち続ける。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【建物復元】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!