沖縄港湾襲撃作戦(作者 瀬和璃羽)
#冥海機ヤ・ウマト
#【《七曜の戦》沖縄離島防衛】本島海軍施設への襲撃
#《七曜の戦》
#人類史防衛戦『沖縄離島』
⊕
●離島奪還を謀る冥海機。
『沖縄本島の天魔武者、その圧力が減った今こそ沖縄離島を奪還すべし』
そう勅令が下ったのは何時の事だろうか……港湾部に残る冥海機たちは、作戦に参加すべく港を立つ仲間たちに帽子を振るう。
冥海機たちの主力は沖縄の沖で編隊を組み、離島奪還へと向かおうとしている。
だが港に残された戦力はと言うと、出立した仲間たちが見えなくなるとため息を漏らす。
『確かに天魔武者の襲撃は減りましたが……敵を滅ぼした訳ではありません』
『本島の防衛を疎かにしてまでも、離島の奪還は必要でしたのでしょうか……?』
居残りの冥海機、サーベイランスデストロイヤーたちは拠点防衛用ということで港に残された。
つまりは派手な活躍も出来ず、万が一港湾部が襲われれば責任問題となり、言わば貧乏くじを引いたと言うところか。
『私たちも、あちらに回りたかったですわね……』
ふぅ、とため息を漏らしつつ、クラゲの姿をした少女たちは持ち場へと着くのであった。
「皆さん、《七曜の戦》が遂に始まろうとしております」
新宿駅の掲示板の前、海戦装姫の時先案内人である大泊・鈴夜は真剣な目でディアボロスたちに訴える。
七曜の戦とは、全てのディヴィジョンが繋がり、争いあう領土戦。
これにより新宿島の、ディアボロスの、そして最終人類史の運命が決まる戦いである。
「今回、皆さんに集まって貰ったのは沖縄離島を奪還しようと部隊を再編中の冥海機たち。その背後を突いて沖縄本島の港湾施設に襲撃し、離島に眼を向けれないようにしたいと思います」
シマヅの天魔武者との戦いで沖縄本島にパラドクストレインで乗り込むことが出来るようになった。
それを活かし、《七曜の戦》の前に港湾施設に直接攻撃を仕掛け、沖に出た本隊を取って帰らせる……そうすれば沖縄離島を最終人類史に奪還することが出来るかも知れない。
そう鈴夜は言うが、そうそう上手く行くのであろうか?
不安になり彼女に尋ねるディアボロスに、鈴夜は太鼓判を押す。
「沖縄本島の港湾施設を護る冥海機は士気が低く、皆さんで充分に対応出来るかと思います。港湾設備も破壊出来るとより良い結果になるでしょう」
ニッコリと笑みを浮かべながらそう告げる彼女の表情に裏はない……どうやら信じて良さそうだ。
「作戦成功の鍵は、冥海機たちにどれだけ沖縄本島の危機が去っていないと認識させるかです。派手に暴れて下されば、冥海機たちも離島奪還軍の規模縮小……あるいは中止を考えることでしょう」
軍事作戦に備えて住民は既に港湾施設から避難済み、大暴れして下さいとディアボロスたちに向かって鈴夜は告げるのであった。
リプレイ
麗・まほろば
ヘーイ、キミたち暇してるー?
ここいらですこし沈んてかなーい?
というわけでまほろば、抜錨だよ!
頑張って離島、本当と攻略してきたんだ
ここでクロノヴェーダに全部もっていかれるだなんて、絶対に許さないよ!
【51センチまほろば砲】!
【15.5センチまほろば砲】!
そして【13mmまほろば機銃】を展開!!
まほろばの持てる力! ぜーーんぶ振り絞ってクロノヴェーダたち、そして無愛想な基地たちを散らしてあげる!
クロノヴェーダの砲撃にはまほろばの弾幕で対抗!
弾を殺しきれなかった分は【51センチまほろば砲】を盾にしてなんとか耐えるよ
ひとまずキリがついたなら過剰にはしない
また大きな怪我なんてノーセンキューだからね
ラキア・ムーン
敵の士気は低い…か
ならばそこを付き、敵の策を崩す
むざむざ奪還などさせるものかよ
《RE》Incarnationを構えて戦闘体制に
内陸部よりなるべく体制を低くして駆ける
敵影を捉えたらそのまま『突撃』し、先に仕掛けられるよう動こう
此方から仕掛けられるようなら【Call:Elder_Javelin】起動
炎の槍を展開、距離を取り施設ごと焼く!
炎の槍を放ち敵を狙う
周囲の施設を巻き込むように炎を『爆破』させ、港湾施設にダメージを与えていこうか
弾幕は体に直撃しそうな物を槍で弾き、此方の機動力を失わないようダメージコントロール
あまり深追いはせず敵と施設に十分なダメージを与えたら離脱しよう
ま、この後本番もあるしな
杏・紅花
んよーしっ
沖縄奪還に向けて、まずは本島で大暴だっ!
んっふふ
仲間が派手に攻撃してくれてるところ、いい感じに撹乱されてそう
敵は防衛型みたいだし、あたしは乱戦に乗じて懐に飛び込んで確実に一体ずつ撃破していこうかな
【光学迷彩】を活用しつつ、物陰から「綾の綻」
目の前に飛び込んできたら思わず敵も撃っちゃうだろうけど、それはニセモノ
ホンモノはこっちでしたあ〜
鉤爪でやぁらかそうなクラゲちゃんをざっくり
ある程度数を減らせば、残りは任務失敗で勝手におしおきされそうだよねえ
折り良いところで撤退しよ〜っ
アドリブ、連携歓迎っ
梅指・寿
あらあら、貧乏くじを引いてしまったのね。
可哀想に。
【水面走行】を持って行くから皆好きに暴れて大丈夫よ。
私はサーベイランスデストロイヤーの子達にお仕置き(思い切り頬を抓る仕草)するわね。
それにしても…どうやってお留守番役を決めたのか知らないけれ敵敵にどうぞ襲ってくださいって言っているようなものよ?(ぎゅうと頬を抓ってる)
え?こんな戦い方は卑怯?私達はか弱いディアボロスだからいいのよ。
ほらほら、しっかりしないと頬をたくさん抓られるだけじゃなくて帰ってきた仲間からすごく怒られるわよ?
敵からの攻撃は港湾施設を遮蔽物にして防御。
あんまりひどい砲撃なら着弾するタイミングでバックステップで直撃を避けるわ。
御木島・橘花
(アドリブ・連携歓迎)
士気が低いのはありがたいです
海を渡らずに済むとはいっても全力で待ち構えている所へ攻め入るのは難儀ですしね…
直接乗り込めるのでしたら開けた場所よりも
施設建造物を使って立ち回りたいです
【エアライド】を上下の移動手段にして
施設を目隠しに単独、ないし少数の群と戦える場面で【疾風】を使います
完全に身を隠すわけではないので集まられてしまえば巧く行かなくなりますが
その時は同じく施設を盾に使いながら被害を抑え
引き付けておけば仲間の人達の破壊活動がしやすいでしょうか
ただ、全てを倒すには至らないですから敵の対応が激しくなってきたら素直に撤収します
●港湾施設を叩け。
「んよーしっ! 沖縄奪還に向けて、まずは本島で大暴れだっ!」
沖縄本島……港湾施設からそう遠くないところに停車したパラドクストレインの扉が開くと、チャイナ衣装の杏・紅花(金蚕蠱・g00365)が元気よく飛び出す。
「敵の士気は低い……か。ならばそこを付き、敵の策を崩す。むざむざ沖縄離島を奪還などさせるものかよ」
続いて降りるラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は、基地に残る冥海機たちの士気が低いことを指摘する。
「どうやってお留守番役を決めたのか知らないけれ、敵にどうぞ襲ってくださいって言っているようなものよね?」
着物の裾を気にしながら、ホームがないためドアから地面へと高さを気にしつつそっと降りる梅指・寿(不沈の香・g08851)の手を、御木島・橘花(弔花・g09905)が支える。
「敵の士気が低いのはありがたいです。海を渡らずに済むとはいっても全力で待ち構えている所へ攻め入るのは難儀ですしね……こんな感じで大丈夫ですか?」
「ええ、ありがとうなの。でも【水面走行】のパラドクスを持って来たから、皆好きに暴れて大丈夫よ」
橘花に手助けされ地面へと降りた寿は、感謝しつつ海上でも地上と同じように行動出来る【水面走行】のパラドクスを準備してきたことを伝える。
今回は陸地側から敵海軍施設への強襲だが、確かに海面に出るのもありかも知れない。
「海上に出れるのはありがたいんだよう! ここまで頑張って離島、本島と攻略してきたんだ……ここでクロノヴェーダに全部持っていかれるだなんて絶対に許さないよ!」
全身に火砲をフル装備した麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)が最後にパラドクストレインから降り立ち、海の方向を見る。
まだ木々や丘で見えないが、その先には敵基地が……冥海機たちが待っている。
派手に暴れて、沖縄離島奪還に向かった本隊を呼び戻さないと。
「さぁ、暴れるよ!」
紅花が腕をぐるぐると回しながら基地へと向かう。
敵は士気が低いようだが、ディアボロスたちの士気は充分以上に高揚していた。
突撃槍に風と炎を纏わせ、ラキアが基地のフェンスを打ち破りながら施設内に侵入する。
「こちらから先に仕掛けるの、先手は取らせないよ!」
まるでブースターのような槍を操りながら、基地内を疾走する彼女は倉庫らしき建物の向こうに敵拠点内を警備するタイプのトループス級のクロノヴェーダ『サーベイランスデストロイヤー』が数体居ることに気付く。
「このまま……打ち抜くの! 術式解凍!」
土煙をあげ立ち止まると、ラキアは炎の槍を幾つも展開しそれに命じる。
その命令に従うかのように炎の槍たちはある物は建物を破壊しつつ突っ切り、ある物は上空から、ある物は迂回してサーベイランスデストロイヤーたちに攻撃を仕掛けた。
『敵襲!? だから残りたくなかったんだ!!』
攻撃を受けたサーベイランスデストロイヤーは、腰部の砲塔から全方位に対して弾幕を張る。
遅れて襲撃を告げる警報が鳴り始めるが、今更だろう。
「弾幕がなによ、往けエルダージャベリン!」
ラキアの声に、炎の槍たちは弾幕を掻い潜るように攻撃を再開する。
一方同じころ、埠頭を回るようにしてまほろばが抜錨していた。
「まほろばの持てる力! ぜーーんぶ振り絞ってクロノヴェーダたち、そして無愛想な基地たちを蹴散らしてあげる!」
51センチ砲、15.5センチ砲、そして13mm機銃と全身にフル装備したまほろばは、その照準を空に向かって花火を上げているサーベイランスデストロイヤーとその背後の基地施設に向ける。
「まほろばがこの海を護るんだ! 全弾発射!!」
轟音と共に砲口から徹甲弾が放たれ、辺りは一面の噴煙に包まれる。
だがそんなことは構いやしない。まほろばは第二射をするため砲門に弾薬を装填していく。
「ほらほら、闇雲に弾幕を張ってるだけじゃ防げないよ! まほろばが全部壊しちゃうんだもん!」
第二射、続いて第三射とまほろばは海上から基地に向かい砲撃を放つ。
サーベイランスデストロイヤーたちも迎撃しようと必死に弾幕を張るが、鉄のカーテンを貫き彼女の弾薬がサーベイランスデストロイヤーを、施設を巻き込み爆発するのであった。
「んっふふ、仲間が派手に攻撃してくれてるところ、いい感じに撹乱されてそう」
隠れたディアボロスを発見困難にするパラドクス、【光学迷彩】を発動させた紅花は、陸と海とで挟撃する戦場を見る。
宿舎の方からは応援のサーベイランスデストロイヤーたちが戦場に合流しようと移動しており……その光景を見た彼女の目がキラリと光る。
『……っ! そこ!』
移動していたサーベイランスデストロイヤーの電探に人の存在を感知すると、腰の砲塔から正確無比な射撃を放つ。
だが……。
「残念、ホンモノはこっちでしたあ~」
撃ち抜いたのは紅花が絹糸で紡いだ身代わり人形。本人はその瞬間にサーベイランスデストロイヤーの死角へと潜り込むと、彼女の青白い肌にザクッと鉤爪を立てる。
慌てて仲間を助けようと砲門を向けるサーベイランスデストロイヤーたちを、疾風を脚に纏わせ建物の壁を蹴り近づいた橘花が刀と脇差、二刀の日本刀で斬り裂いて行く。
「残念ながら、あなたたちは遅すぎます……電探に頼り過ぎなんです」
橘花は駆け抜けたその勢いのまま、残る敵に向かい飛び込んでいく。
サーベイランスデストロイヤーたちも迎撃のため砲門を動かすが、精密な砲撃の代償に電探頼りの彼女たちはどうしても行動がワンテンポ遅れてしまう。
その上、紅花の絹糸で出来た身代わり人形が探索の邪魔をする……結果、サーベイランスデストロイヤーたちは砲撃を出来ないまま、紅花と橘花の刃の前に倒れていった。
「ある程度数を減らせば、残りは任務失敗で勝手におしおきされそうだよねえ」
鉤爪に付いた血を掃いながら、紅花は橘花に問いかける。
二本の刀を鞘に納めつつ、橘花は少し考える
「……確かにそうかも知れません。全てを倒すには至らないですから、敵の対応が激しくなってきたら素直に撤収しましょう」
ただそれまでは、こちらでも敵の目を引き付けておくことで、仲間たちの活動がしやすくなるのであればもうひと暴れ致しましょう、そう告げるのであった。
「こら! 駄目じゃない! そんなことをしちゃ駄目じゃない!!」
え、何? と弾幕を張っていた一体のサーベイランスデストロイヤーは、突然のお叱りにキョロキョロと辺りを見渡し、対象が自分であることに驚く。
目の前に現れた寿に両頬を抓られ、彼女は痛い痛いと泣き出しそうな顔を見せる。
「貧乏くじを引いてしまったのは残念だし可哀想だとは思うのよ。ですが、サーベイランスデストロイヤーちゃんがしっかりしないと頬をたくさん抓られるだけじゃなくて、帰ってきた仲間からすごく怒られるわよ?」
あなたの為なの、そう涙を堪えながら頬を抓る寿の姿に、私の為に……とサーベイランスデストロイヤーは傷む頬を耐えながら零れそうな涙を堪える。
頬を抓り抓られ、泣きそうな二人が涙を耐えていると、海上から照明弾が上がる。
撤収の合図だ。
「いい? 仲間には怖いこわーいディアボロスにやられたって言うのよ? 一生懸命戦ったけど、みんなが居なかったから護れなかった……ってね」
頬を抓る力を緩め、サーベイランスデストロイヤーに諭すように告げる寿。
彼女の言葉にうんうんと頷いたサーベイランスデストロイヤーは、頬をムニムニとさせながら手を振り皆のところへ戻っていく。
「え? こんな戦い方は卑怯? 私達はか弱いディアボロスだからいいのよ♪」
誰にともなく告げた寿は、軽くスキップをしながら基地を後にする……炎で焼け落ちた海軍施設をスキップする彼女の姿は、きっとか弱くはないと思わせるに充分であった。
が、今はそれに触れずそっとしておこう。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【悲劇感知】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【水面走行】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!