リプレイ
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
【FK】
連携アドリブ歓迎
――叩けよ、さらば開かれん
今だけは神に祈る
この祈りが、未だ見ぬ同胞へと伝わるように
“救いに来た”と
ああ、長い調査の果てに掴んだ糸を
全力で手繰り寄せる!
事前に打合せ
【パラドクス通信】で仲間と連携を取り
偵察、観察しつつ火刑場へ忍び足で駆ける
地形を把握し、敵影あれば路地に潜むなどやり過ごし
壁歩きで軒や壁の死角に隠れ、障害物を越える
安全な道、敵の動き、交戦を情報共有しまとめて発信
最善の道のりを導き出す
敵遭遇時は狙い合わせ速攻で突破
突破不可な時、自分含めより良い位置の者を先行させ
敵が集ってきたら、防波堤として引き受ける
連帯を、祈り歌う
魔女達へ蒼雷を放ち
反撃の刃は魔力障壁と盾で防ぐ
ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎
ジャンヌダルクか
百年戦争の聖女の名を魔女が騙るとは本当に禄でもないな
今は無理だが何時かは……!
事前に国会図書館等でリヨンの古地図確認
頭の中に叩き込む
〇光学迷彩を使用し潜入
周囲の状況を〇観察し常に〇情報収集
事前に調べた古地図と実際の街の様子を照らし合わせ類似性があるなら其れを参考にし音を立てない様慎重に移動
勿論、完全に同じ訳ないので地図はあくまで参考程度
基本戦闘は原則避ける
避けられない時は敵を惹きつける為にも潜入時に観察し得た街の情報を活かし〇地形の利用しながら逃走しつつ〇パラドクスを〇高速詠唱の〇連続魔法で放ち戦う
敵の攻撃は自身を呪詛を〇浄化する〇結界(術)で覆い後は回避重点
レイ・シャルダン
【FK】
連携・アドリブ歓迎です。
残留効果は積極活用
敵の首魁がこの地に居るとは…。
しかし必死に手繰り寄せたこの細い糸、
決して手放すつもりはありません。
さぁ…行きましょう!
1人でも多くの救出を!
彼らに灯すのは希望の光です!
『Boeotia』を起動し、
その超視界による【観察】で常に【情報収集】を行い
【パラドクス通信】で仲間と連携をとって行動
迅速に、かつ目立たない様注意を払い、
隠密機動で処刑場へ向かいます。
敵を避ける様に進軍、気配を察知したら
【壁歩き】で壁に張り付いて敵をやり過ごします。
戦闘が避けられないと判断した場合は
仲間との連携で狙いを合わせ速やかに敵を撃破
敵を掃討しだい、再び都市の中心部へ。
黒白園・真雪
アドリブ連携歓迎。
他の仲間が身体張って行ってくれた陽動作戦が上手くいったお陰で、
こうして飛び込んで行く事が出来る。
待ってろ、オレ達が今、助けに行く。
なるべく静かに、目立たねぇように物陰を選んで、
適宜残留効果も使用して囚われた奴等の元へ。
けど、こんだけ大量にいりゃ接敵無しは無理か。
遭遇した相手は多少の手負いは覚悟の上で叩きながら。
気を引くように攻撃を繰り返し、他の仲間が救出に向かいやすいように。
オレ達は諦めの悪いディアボロス。
テメェ等を引きつける事が他の仲間の作戦に繋がるんなら、
思う存分暴れてやるよ。
昔のオレと同じだな。
虐げられていても、どんなに絶望的な状況でも。
負けを認めねぇ限り足掻き続ける。
エヴァ・フルトクヴィスト
陽動作戦で幾ばくかの戦力を誘発出来たとはいえ、
数多の敵に断片の王であるジャンヌ・ダルクもという厳しい状況ですが。
まだ、まだ未来は確定していません、奪わせません!
現地のディアボロスと接触しないと始まらないですね。
市内への潜入は発生したエフェクトを活用、
精神を集中し研ぎ澄ましながら敵の動きを観察、臨機応変に進行。
敵に見つかったり回避不能の場合は逆に敵を惹き付けて。
他のディアボロスの進行を助けるため攪乱と足止めに移行。
防衛ラインを活用して敵の動きを妨害。
ある程度の足止めを為したら囲まれる前に、
斬撃で吹き飛ばして囲みを突破、撤退しますよ!
灰にまでされても、まだ私達ディアボロスが分かっていないのですね!
レオニード・パヴリチェンコ
ん。皆が力を合わせて作り出した好機
必ず救出を成功させないと、だ
火の灯りが目印になるから広場までの道は迷わなくて、いいね
一直線のコース、最短距離で目指す、よ
目立たないように外套を羽織って、体を隠しつつ、暗がりや細い路地裏を使いながら駆けていく、よ
敵の気配を感じたら物陰に身を潜めてやり過ごす
それでも見つかったら……戦闘、開始
なるべく派手に戦って、周囲の敵を引き付けて足止めに専念
襲いかかってくる腕や骨を動き回って直撃しないように
魔弾を撃ち込んで足下を凍らせるけど倒すことよりも動きを鈍らせる、こちらに意識を向けさせることを目的に、だね
蛇だけど寒いのが苦手なわけではないよね
赤上・イズル
■アドリブ・連携歓迎
このようなこと…絶対に見過ごせません…!
俺は…神でも仏でもありませんが…、
現地の仲間達の祈りと希望に応える為にも…!駆けつけます…!
俺も、祈りは届き…、希望は叶うと信じたいから…!
隠密性の高い『フードジャケット』を羽織り
【完全視界】を使い街の暗がりを利用しつつ
敵と遭遇しないルートを探り【ダッシュ】で駆ける
モーラットのマリコさんにも協力して貰って行く先に敵がいないか【偵察】をお願いする
敵が近くにいる場合は一時をやり過ごしたり【忍び足】を使い気づかれぬよう通過を試みる
その他使える効果はすべて使い広場へ行くことを最優先とする
発見されたときは速やかにパラドクス【白夜】で首を刎ねる
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
最後の時まで救いを信じる者達に手を差し伸べずして、何がディアボロスか
必ず全員助けてみせます
逸る心を抑え
魔女達の気配や声と、燃える火刑場の位置関係を把握
光学迷彩で姿を隠し
多少遠回りでも、裏路地や屋根の上を屈んで移動
戦闘を回避する事で、早い火刑場への到着を図ります
戦闘中の仲間に注意が集まっている状況も、迂回して先へ
発見されそうな時は迷わず先制
宙に展開した鍵盤の音量を落として速弾き
「鐘」の幻想、不可視の使者を喚び
敵の死角から一撃を指揮します
素早く撃破して進めるなら走り
即突破できない数が集まった場合は
逆に鍵盤のトーンも上げて
この辺り全ての魔女を誘き寄せ
仲間の突破の後押しとなるように動く
シャルロット・アミ
とりあえず、まずは見つからないようにしましょうか
モラさんにも隠れてもらって
他の方の持ち込んだ効果をお借りし
できるだけ大通りを避けて移動しましょう
向かうのは熱狂の先
もし見つかってしまったら【泥濘の地】を発動
敵が戻るのを少しでも遅らせるわ
あとは、もう全力で殴る!
バイオリンなんて弾いていたら敵に見つかるだけだもの
モラさん、応援しててね「もっきゅ!」
できる限り、会った敵はここで足止めしておきたいところ
他の侵入した仲間とも連絡を取り合えればいいのだけど
アドリブ、連携、歓迎です
四葩・ショウ
迷わない
迷ってなんかいられない
この指先から命がすり抜ける前に、どうか
【エアライド】で目立ちにくい路地裏を中心に、最適経路を駆ける
近くの仲間と足並みを揃え
既に戦っている仲間に遭遇したなら、加勢を
細い横路や頭上からの奇襲があるかもしれないから、
そういう場所は気をつけて進みたいな
敵数が少ない時にはあまり役にたてないから
仲間にお願いして、わたしは先を目指したい
敵数が多い時は わたしにまかせて、さぁ行って!
だいじょうぶ
きっとすぐに追いついてみせる
敵が気づいてない時は
【エアライド】で建物の壁を蹴って奇襲をかけよう
先へ向かう仲間の邪魔はさせない
背に庇うように立ちはだかって
つれないな
わたしと踊ってよ、レディ達
シューニャ・シフル
アドリブ連携歓迎
さて、行くとするか。
基本は建物の上と路地裏の移動だな。手鏡で道の様子を伺いながら、未来予測で敵に気づかれないことを確認しながら走り抜ける。
他の奴らが気づかれそうになったら飛び出して足止めを引き受けるぜ。
どうせ今回は親玉とはやり合えねぇんだ。こっちで戦ってたほうが楽しめるってもんだ。
できるだけ派手に暴れるとするか。
てめぇらの獲物が自分から出てきたんだ。喜べよ。
*敵を貶すような発言はしません。
伊勢谷・郁江
自分のディアボロスとしての初陣とすべく、全力を尽くすであります
なるべく遭遇しないように近づきたいところでございますが
遭遇した場合はスピアウォールにて応戦
【防衛ライン】を構築することによって、分単位の猶予を稼ぐであります
直線をうまく活かすために、自分でなくもっと現地ディアボロスに近づいた仲間にラインを引いてもらう作戦も考慮に入れるであります
反撃の刃はなるべく機械化して互換性のある部位で受けるか
武器で弾くであります
我等ヤ・ウマト出身の民のように
閉ざされた絶望の世界に突然外からの希望の灯がともることもあるのだと
伝えるべく、奮戦するであります!
神よ、我に力を――!
守都・幸児
※アドリブ、連携歓迎
…この土地では、まだディアボロスが滅ぼされてねえんだ
助けられる可能性があるってんなら
何がなんでも助け出さねえとな
【光学迷彩】を使い、足音を立てねえように物陰を進む
煌々と火刑の炎が灯ってるおかげで街の影は濃いはずだ
真っ直ぐに火刑儀式場へ向かいてえところだが、急がば回れっていうからな
ぐるりと儀式場の周囲を迂回しながら、敵の警備が薄い道を見極めて、
【臨機応変】に経路を選び目的地に近付くぞ
もしも敵に遭遇しちまった場合は、威力を絞った一撃で
他の敵に報せられる前に速やかに一撃で倒してえ
俺の使う技は「ペネレイト・レーザー」
遭遇の虚を突かれている敵を【不意打ち】して騒がれる前に黙らせてやる
クロエ・アルニティコス
あるいは、彼らも火刑に処されたらその後に新宿島に流れ着くのかもしれませんが。
ですが……死なずに済むならば、それに越したことはないでしょう。
(自分が亜人の手によって死んだ時のことを思い出す)
残留効果も使用し、可能な限り狭い路地を通って処刑場へと向かいます。
街の外へと引き付けているのですから、そちらへ向かう魔女と出会うリスクは減らしましょう。
見つかれば足止めを行います。
要救助者の説得や敵との会話であれば私より皆さんの方が適任でしょう。
ここはお任せを。
【防衛ライン】で追おうとするものがいれば足止め、巻き付こうとするグリーディラミアを【スピンクス・オレア】の爪牙で切り裂かせます。
そちらは任せましたよ。
エイレーネ・エピケフィシア
この地の人々が救いを求める神は、わたしが知る神々ではないのでしょう
だとしても……神官として、祈りを抱く人々を見捨てはしません
彼らを救い出してみせます!
仲間から【光学迷彩】【モブオーラ】【平穏結界】をあるだけ借り
建物あるいはその瓦礫を遮蔽物にしたり、木陰に隠れたりしながら進みます
それでも最終的に接敵は避けられないでしょう
そうなったなら≪神護の長槍≫と≪神護の輝盾≫を手に応戦します
【泥濘の地】を発動して周囲の敵の移動を遅滞し、先を行く仲間には追いつかせません
輝く槍を掲げて注目を集めてから、『大地の激震』を行使
敵を衝撃波で吹き飛ばし、更に仲間から遠ざけましょう
反撃は盾で受け止めて時間を稼ぎ続けます!
青天井・イカス
アドリブ連携OK
復讐者だっツって、ドっカに漂着スるとシてモ、死ヌなァ気持ち好いモンじャあネェわナ
味ワわズに済ムなラ、其レが一番ヨ
自分のヤラれテ嫌な事ァ人様にヤっちャ駄目ダって教わラなカッた?
カカッ、何て軽口叩ク暇は無シ
速ヤかに進ンで同胞達ヲ解放シてやロウぜ
【光学迷彩】等、隠密系の残留効果ハ拝借デきルよウなら拝借
移動経路は狭イ路地中心
敵ノ視界に入り難ク、囲まレ難イ(敵ガ集まリ難い)よウに
接敵シちマッた場合は…仕方ネェな
ヤるシかネェだロ
【アサシネイトキリング】で成ルべク隠密カつ速ヤカに処理
アる程度戦っテ、移動再開マで時間ガ掛かリそウなラ、足止メに方針変更
戦闘シつつ後退シ、敵を広場かラ遠クへ誘導スる
ミシェル・ロメ
※アドリブ連携歓迎
あの火刑場には同胞が……この時代のディアボロスがいる
ここでもグランダルメでも、理不尽に殺されるのはいつだって罪なき人々だ
待っていて。僕たちが必ず助けるよ
物陰に隠れながら、足音を立てないように中央広場へ向かう
残留効果も駆使して極力見つからぬよう試みるが、完全回避は多分難しい
不意打ちされないように常に敵の目を警戒し
接敵後は速やかに敵を排除
麻痺呪文に抵抗するため、神に祈りを捧げ心を強く保ち呪詛を浄化
長い蛇身で締め上げられそうになったら神罰の光輝を解き放ち、
貫通撃でダメージを与え縛めを振りほどく
僕はこんなところで立ち止まるわけにはいかないんだ
消えそうな灯を、かけがえのない命を救う為に
花喰・小鳥
味方を【ディフェンス】する
突入してから囮役を務めます
いずれにせよ遭遇戦が避けられないなら、積極的に前に出て敵の足止め【時間稼ぎ】をします
「呪詛を扱うんですね」
この身を削り蝕む呪いにも顔色は変わらない
私にとってそれは日常でしかないから
「力には力を」
【殲滅】を発動
慣れていると言っても相手の攻撃を捌く手段はない
力任せに小夜啼鳥を叩きつけて、殺される前に殺すだけ
「……とはいえそれでは任務が果たせない。ヨキ!」
私の合図にヨキが【電撃使い】の力でスパークを放つ
目眩しと派手な攻撃による陽動です
攻撃対象が増えれば、敵も的を絞れず迷いも生じる
隙を逃さずに【ダッシュ】
ヨキとは別行動でそれぞれ目的地に向かいます
モリオン・スモーキー
アドリブ・連携歓迎
戦闘開始後SPDで周囲の味方をディフェンス
……死ぬのは恐ろしい事です。
我々は現状耐えうることが出来ますが、この地の方々は……どうなのでしょう。
でも、助けないわけにはいかない。
まずは……助け出すためにも敵を排除していきましょう。
とはいえ、目立たぬようにいくべきか。
道中は光学迷彩を使用して不用意な戦闘を避けながら進みます。
見つかる・避けられない箇所で遭遇した場合は光学迷彩の利を以て戦闘に持ち込みましょう。
すなわち、ダッシュして、早業を以て、パラドクスを発動。
光の刃を以て汝らを両断す。
それを繰り返して進んでいきましょう。この際多少のダメージを無視していきましょう。
ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に
連中が新たな敵種族だなんだと騒いでいた頃が懐かしいね
救出作戦か……仲間が死なずに済むってなら、
この身を幾らでも粉にしようじゃないの
“比翼連理”から一振を抜いて
【モブオーラ】を中心に。駆け抜けながらも敵の這いずる音など、
注意深く【情報収集】に努めつつ進むよ
あるなら【光学迷彩】などもお借りして建物の陰や設置物、
炎で生まれた影など隠れられる場所を最大限活用し先へ先へと
排除して進めるなら一人の敵をこっそり【忍び足】で近付き
速度を乗せた突き刺しで【暗殺】っ
進めそうにないなら仕方ないね
Moon-Childを外骨格化させ外傷に備えられるようにして、
出来る限り多くの敵を倒せるよう足止めだ!
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情】
まだ会ったことはないが、同胞を殺させるわけには行かないな
こっちに来るってんならやってやるよ
【行動】
ミラージュコートのスイッチを押して見つかるまでは光学迷彩とモブオーラや平穏結界をあるだけ借りて隠れながら進む
見つかったら狭い裏路地に逃げ込み
機械の腕に収納されたワイヤーを路地裏に張り巡らせて
敵が入れば一気に巻き取って攻撃
敵からの攻撃は盾や電光警棒で防ぎいなす
戦闘が終われば路地を利用して隠れながら進み
ついでにトラップ生成で粘着性の蜘蛛の巣型のワイヤートラップを複数仕掛けて敵の足止めを行って時間稼ぎ
必要なら臨機応変に対処する
一角・實生
生み出された隙を逃してはならない
救えるいのちも同じ
足掻いて掴みとるんだ
【光学迷彩】【平穏結界】が使えるようなら使用
グラナトゥムのスコープや己の偵察・観察能力でも戦闘中の場所を避けつつ情報を収集、都市中央へ向かう
いつかは敵と出会ってしまうだろう
出会い頭にパラドクスを発動し、大熱波で削れるだけ敵を倒すよ
火刑には熱波を
呪詛には呪詛を
銃弾に呪詛を纏わせ、近づく敵を迎え撃つ
残念、倒せなかったね
対抗するようなちからに煽ることばを添えて、仲間がいない方角へ敵を引っ張ろう
俺だけが反撃を喰らってもいい
グラナトゥムで銃撃を続け注目を継続して集める
ここで俺が立ち止まっても、誰かが先へ進むちからになるはずだから
シャトン・ヴォロンテ
処刑、処刑カ…ハン、胸糞ワリー。
(父親の処刑を思い返し、吐き気を堪えて)
マ、コイツらは阿ってデモ流されてデモ無く全部分かって悪意と敵意を持って死ねっつっテる分、アイツ等よかズッとマシダ。
敵だかラ殺すけどナ。
見たら麻痺スルってなら見ネエ。
目を伏せるナリ閉じるナリして蛇身で縛り上げに来たトコをパラドクスだ。
ガスだからソッチから来れば狙わなくても自動的に当たル。近付きゃ近付くホド威力が上がル、ツイデに締め上げられたオレが血反吐でも吐きゃ更に威力アップダ。
無力化シタのは捨て置いて次々誘い掛けツツゆっくり前進してくゾ。
オラ、キマイラ共。オマエ等の憎いディアボロスは此処に居るゾ。
殺しに来ナ。そんデ、死ネ。
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
敵も味方もいっぱいで
これはもうかくれんぼできる状況じゃないと思うの
【光学迷彩】とか【平穏結界】とかを貸し借りできるなら
みんなで使いながら進むけど
もうある程度割りきって敵の足止めしつつ
街の地図を探したり作ったりして【パラドクス通信】でシェアしたりとかの
お助け役に徹した方がいいかもって
戦う事になったら
パラドクスで目を引いて
他の皆は先に行って!シチュエーションしちゃうね
それにしても町並みはボロボロなのかなとか
普通の人達はどうしてるのかなとか
もし可能ならお家の中とかで色々調べたいけど
なんとかそういう時間作れないかなー?
日記とか見つけられたら
このディビジョンで何が起きたか調べられるのにね
●
ディアボロスたちはリヨンの市街へと入る。
すると街の中心――火刑儀式のための輝きがすぐに感じられた。中央から煌々と炎が燃え上がる気配は、いつ始まってもおかしくないのだと、ディアボロスたちに感じさせる。
それと同時に、都市の中にあるキマイラウィッチの気配。戦闘となれば時間もかかるだろう。
接敵しなければ、その分火刑儀式場の近くへと向かえそうだ。
いかに早く、そこへ行けるか。たとえ敵と遭遇しても、誰かを行かせる備えがあるか――ディアボロスたちは誰もが、成すべきことのために動こうとしていた。
●
事前に打ち合わせ、パラドクス通信にて連絡はとれる。
こちらの道には敵が多い――物陰から見えた姿にエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)はすぐさま、情報を共有するべく発する。
この道を進めば戦闘が発生する。それなら回り道――こっちだとルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)が示した路地へと皆で走る。
ジャンヌダルクか、とルィツァーリは零す。
「百年戦争の聖女の名を魔女が騙るとは本当に禄でもないな。今は無理だが何時かは……!」
これはその為のきっと第一歩になる。
リヨンの古地図を確認してきたが、やはり多少の違いはあるようだ。参考にする程度にルィツァーリは情報収集も。
「火の灯りが目印になるから広場までの道は迷わなくて、いいね」
その方向へ一直線に、最短距離で。レオニード・パヴリチェンコ(“魔弾卿”・g07298)は目立たないように外套羽織って体を隠しつつ進んでいた。
「このようなこと……絶対に見過ごせません……!」
赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)も絞り出すように零す。
「俺は……神でも仏でもありませんが……、現地の仲間達の祈りと希望に応える為にも……! 駆けつけます……!」
俺も、祈りは届き……、希望は叶うと信じたいから……! と、イズルは声響かぬ様気を付けて小さく、けれど強く発する。
その言葉にああ、と頷くエトヴァ。
――叩けよ、さらば開かれん。
そう、エトヴァは今だけは神に祈っていた。この祈りが、未だ見ぬ同胞へと伝わるように――“救いに来た”とその心が届くように。
「敵の首魁がこの地に居るとは……。しかし必死に手繰り寄せたこの細い糸、決して手放すつもりはありません。」
「ああ、長い調査の果てに掴んだ糸を、全力で手繰り寄せる!」
レイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)の言葉にエトヴァは頷く。
それは長く、このフランスで戦ってきた者たち、誰もが抱えている想いだろう。
「さぁ……行きましょう! 1人でも多くの救出を! 彼らに灯すのは希望の光です!」
手繰り寄せた細い糸を、決して離しは――切らせはしないと。
人工知能を搭載したゴーグル型のデバイス、Boeotiaを起動しレイは情報収集を。
迅速に、かつ目立たないように――時には壁を歩いてやり過ごしていく。
火刑儀式場の気配が近づいてくる。
他の仲間が身体張って行ってくれた陽動作戦が上手くいったお陰で、こうして飛び込んで行く事が出来る――そのことに感謝しながら黒白園・真雪(怒りの天使を宿した者・g09418)もまた前を見据える。
「待ってろ、オレ達が今、助けに行く」
そう零したものの――先往くものが、待てと示す。
それは敵の姿が見えたから。
「なるべく静かに、目立たねぇように物陰を選んできたが……けど、こんだけ大量にいりゃ接敵無しは無理か」
真雪はさてどうするかと、皆に問う。
「これはもうかくれんぼできる状況じゃないと思うの」
マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)は光学迷彩や平穏結界、使えるものは使って進んできたけれどと紡ぐ。
可能であればこの街について色々調べたかったとマリアラーラは思う。けれど、その時間を作るのは今のところできていない。
(「日記とか見つけられたらこのディビジョンで何が起きたか調べられると思ったけど……今は、無理そうね」)
イズルはモーラットのマリコさんに偵察をと見てきてもらう。しかしすぐ戻ってきたのはその先に進んでは危険だと思ったからだろう。
市街を見回るキマイラウィッチの数は多い。数体の、少なくとも3体は今足を止めた路地からいるのが見て取れた。
このまま、通りの先。火刑儀式場の炎の揺らめきさえ見える。ここまで来たなら、迂回するよりも戦闘をしかけて誰かが行くほうが近くて、早い。
どうあっても遭遇するならとレオニードは得物を改めて、握りしめる。
そして同じ考えのものがいることも察して、真雪へと視線を向けた。真雪もそれに頷いて返す。
この場から、先に行かせるべきもの達がいると真雪は思い、前へ。
「連中が新たな敵種族だなんだと騒いでいた頃が懐かしいね」
ロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)はこれまでの道程を想う。色々、調べて、知って。そして様々なことが重なって、今ここにいる。
「救出作戦か……仲間が死なずに済むってなら、この身を幾らでも粉にしようじゃないの」
四連装抜刀式アクティブ防護システム“比翼連理”からひと振りを抜いてロキシアは笑う。
「進めそうにないなら仕方ないね」
そして何度も共に戦ってきた仲間たちへと笑いかけた。
「進めそうにないなら仕方ないね」
今いる場所から忍び足で近づいて暗殺するのは難しそうだ。そうであれば打って出るのみ。
Moon-Childを外骨格化させ外傷に備えられるようにして、ロキシアは臨戦態勢をとる。
近づいてくるキマイラウィッチ――蛇の下半身を持つグリーディラミア。
先に仕掛けたのは、ディアボロスたち。路地から飛び出したそのままに、マリアラーラが敵の懐へと飛び込む。
「よそ見しまいで、こっちよ!」
その一撃は、子供に見えても達人の一撃。グリーディラミアの体の中心を捉え、響いた衝撃が反撃を許さない。
更に走りながら、敵を惹きつける為にも高速でルィツァーリも詠唱する。
「我が故郷を照らせし偉大なりし太陽神、病以て人を其の矢にて獣を狩りし偉大なるホルスよ。その矢を我が敵に降らせ賜え!」
スラヴの太陽神にして病と狩猟を司る偉大なりしホルス。 其の力を一時的に顕現させ光の弾幕が敵へと降り注ぐ。
その中から飛び出してくるグリーディラミア。頭を振り回し放つ刃――その呪詛がルィツァーリの身を穢す。
「ディアボロス! 逃ガサナイ!!」
また別のグリーディラミアが叫び、襲いかかってくる――その一瞬、自分に意識が向いてないと判断したロキシアが既に密かに近づいて一撃を繰り出す。
「っ!!」
「もう一撃深いのが必要?」
なら、それは任せてと――レオニードが銃を構える。
それは霜の精を宿した魔弾による狙撃。撃ち抜いた場所より凍てつかせ動きを阻害する。
「オレ達は諦めの悪いディアボロス。テメェ等を引きつける事が他の仲間の作戦に繋がるんなら、思う存分暴れてやるよ」
真雪も行けと視線一つで示す。
ディアボロスと名乗ったことで、キマイラウィッチたちの意識が真雪に向いた瞬間に、駆けて通り抜けていくエトヴァたち。
しかし戦いに気付いたか新たに近寄ってくる気配もある――戦うか、と一瞬過ぎるが。
「先に行って!」
マリアラーラの声が響いた。戦友に託して。けれどすぐに追いつくから! と告げる。
誰かはいかねばならない。自分よりも良い位置の者がいれば先行してもらおうとエトヴァは思っていた。しかし、あえてこの場を引き受けるというものたちがいる。
すまない、とは言わない――任せたと託して、任せられたと請け負って走るだけだ。
レイがこっちです! と壁を一瞬だけ蹴る様に走り、敵の横を通り抜ける道筋を示した。
そしてイズルは広場に向かうことが最優先――そう思って、エトヴァとレイと共に動く。
「昔のオレと同じだな。虐げられていても、どんなに絶望的な状況でも」
負けを認めねぇ限り足掻き続ける。
真雪は笑って、グリーディラミアたちと向かい合う。
「怒り、恨み、それら全てを込めた一撃。この刃で――オマエ達ごと消し去ってやる」
当て所なく彷徨っていた時に手にした武器、バールに真雪は極限まで『怒り』を込める。するとそれは刃へと変化し、白熱する程に凍てついた刃となった。
踏み込んで、並ぶグリーディラミアへと一閃。その刃を受けつつも反撃と、その身より飛び出た骨を伸ばし呪詛を向けてくる。それを弾いて、真雪はいなした。
グリーディラミアの足元を狙って凍てつかせながら、レオニードは三人無事にこの場を通り抜けたと視線の端に捉えて確認する。
そして、残るグリーディラミアたちへと視線を向けた。
「蛇だけど寒いのが苦手なわけではないよね」
霜の精よ、凍てつかせろ――地と接するその身を撃てば、花開く氷結。
反撃と伸ばされる腕からの骨を目に、レオニードは転がってかわす。
「がら空きだよ!」
と、レオニードへ意識が向いていたグリーディラミアを突き刺す“魔槍”はロキシアの物。それに穿たれたグリーディラミアは苦渋の声をあげる。
「ディアボロス! 呪ワレヨ! 呪ワレヨ!」
その怨嗟の声は傍らのもう一体に響いたか、目の前のディアボロスを倒すのだというように露出した骨をうねらせながら伸ばしてくる。
それが軽く掠ったロキシアは、なるほどこれが呪詛と己の身を浸す違和感に苛まれた。
そこへ高速詠唱を以てルィツァーリが光の弾幕を。その眩しさにくらんだか、グリーディラミアの反撃、刃はルィツァーリから逸れた。
その直後、グリーディラミアも鈍い声を上げる。
真雪がすかさず叩き込んだ一閃がその身を真っ二つに切り裂いたのだ。ゆるりとずれていくその身はもがいて崩れる。
「えい!」
そしてこの場にいたもう一体も、マリアラーラが脆い部分を狙って一撃放ち倒していた。
この場にいた三体は倒された。先に向かった者達を追いかけて――火刑儀式場へ。
●
「この先に敵はいないようだな」
シューニャ・シフル(廃棄個体 No00・g07807)が手鏡をもって曲がり角の先を伺う。敵に気付かれないように――僅か先の未来を垣間見つつ。
進むのは目立ちにくい路地裏。しかし行き止まりに引き返すか――四葩・ショウ(Leaden heart・g00878)はそうしなかった。
空を蹴れば、おのずと進めばいい最適経路もわかる。
迷わない、迷ってなんかいられない――ショウはただ真っ直ぐ、向かうべき場所を見つめていた。
「この指先から命がすり抜ける前に、どうか」
間に合って――いや、間に合わせるのだと。
そんな緊張を感じたか、青天井・イカス(このうえなく・イカス・g02133)も屋根の上に登りながら零す。
「復讐者だっツって、ドっカに漂着スるとシてモ、死ヌなァ気持ち好いモンじャあネェわナ」
味ワわズに済ムなラ、其レが一番ヨとイカスは紡いで。
「自分のヤラれテ嫌な事ァ人様にヤっちャ駄目ダって教わラなカッた? カカッ、何て軽口叩ク暇は無シ」
イカスが、速ヤかに進ンで同胞達ヲ解放シてやロウぜと視線をショウへ。
ショウはそうねと頷いて、このまま屋根伝いで行けそうと火刑儀式場の方を見る。
煌々と炎が燃え盛る気配が、離れていてもわかる。
幸いなことに今まで、敵との遭遇はない。
パラドクス通信でそれぞれ動いているのも把握はできており、現状ショウたちの方に向かってきている敵は今のところいなさそうだ。
シューニャも屋根の上へとあがり、このまま進めそうだと判断する。
敵がいない屋根の上――だからこのまま真っ直ぐ火刑儀式場へ。
しかし、何かを感じたか――ひたりとグリーディラミアの気配が近づく。
「ディアボロスッ!! ここまで入りこんで……!」
正面――壁をぬるりと上がってくるグリーディラミアが一体。他に仲間の気配はなく、偶然見つけたのか勢いのままにやってきたのだろう。
この敵をスルーして走る事はできなさそうだ。放っておけば仲間をいずれ呼ぶかもしれない。
「……仕方ネェな。ヤるシかネェだロ」
イカスは火天にそっと手を添える。
「……お願いしていい?」
敵数が少ない時は、わたしはあまり役にたてないからとショウは紡ぐ。
それに早く向かわなければならない状況であるのも、また間違いない。
「スグ追イツクぜ」
だから先にいけという事――イカスとシューニャが先に飛び込み、近くの壁を蹴ってショウがグリーディラミアの頭上を飛び越える。
ショウへグリーディラミアの視線が向くものの、こっちを向けとばかりに、シューニャが曲芸じみた動きで銃弾をばらまく。
「そんなところに突っ立ってると穴だらけになるぜ?」
威嚇するかのように放たれたそれは、跳ねてグリーディラミアをうち抜く。
グリーディラミアはその身より骨を伸ばしてシューニャを狙うが届かない。そしてその間に、イカスは死角に回り込んでいた。
気配を消し、密かに近づいて――その首目がけて一撃をかける。
「ギャアッ!!」
「流石に一撃デハ無理カ」
手応えはあるが、この一撃では倒せない。グリーディラミアは反撃と刃を打ち出し、それはイカスの身を掠めていく。
ショウは一歩を進めながら肩越しに振り返りそれを目にした。しかし任せて、向かうことにしたのだから戻りはしない。
火刑儀式場はもう見えているのだから。
ショウが駆ける姿をシューニャとイカスは確認して、改めてグリーディラミアへと意識を向ける。
「一体なラ、早く終ワる」
だが仲間が集わないとは限らない。このまま素早く倒し追いかけることも可能だがと思いつつイカスは後退も視野に入れる。
戦いが長引くなら、敵を広場から引き離すためにも。
グリーディラミアが動く。骨と化した右腕の蛇で薙ぎ払う。伸びてくるそれが呪詛を散らしてくるのをシューニャは目にする。
避けた――そう思ったが伸びてくる呪詛がある。
その呪詛が浸してくるのを感じながらシューニャは笑い、構える。
「どうせ今回は親玉とはやり合えねぇんだ。こっちで戦ってたほうが楽しめるってもんだ」
シューニャがグリーディラミアへと放つ弾丸。それを避けようとグリーディラミアが身を反らすが跳ねたそれが後ろから身を貫いた。
「てめぇらの獲物が自分から出てきたんだ。喜べよ」
「この……処刑されろ!!」
金切り声で叫ぶグリーディラミア。その痛みを感じながら睨みつけてくるところへ、距離詰めたイカス。その存在にグリーディラミアが気付くのが一拍遅れた。
その瞬間、夜に駆ける黒い刀身の刃先のみが青白く閃く。
「──手前ェのソッ首」
斬り墜とす――言うが早いか、墜ちるが早いか。
グリーディラミアの首が落ちていく。そして、屋根の上からグリーディラミアの一団が近くをうろついているのが二人の目に入る。
「広場から引き離すか」
まだ戦えるだろう? というシューニャにもちろんとイカスは頷く。
恐らくショウはもう火刑儀式場へと辿り着いているだろう。
今そこに敵を向かわせるわけにはいかない。
まだもう少し、戦いの時間と二人は身を躍らせる。
●
路地裏を進む影がななつ――その動きが止まるとともに、ひとつが離れていく。
それは荒田・誠司(雑草・g00115)。
入り組んだ路地裏だ。次の角を曲がった先から聞こえてくるキマイラウィッチの声。
このまま、戦闘になればこの狭い場所。時間をとることになるかもしれないと判断して飛び出したのだ。
「みつけたぞ!! こっちだ!!」
グリーディラミアが声をあげ仲間を呼びながら追いかけていく。
こっちだというように、誠司は走り抜けキマイラウィッチたちを自分の方へと連れて行くように、僅かに気を向けながら狭い路地へと逃げ込む。
それは皆が向かう方向とは別の方へと引き込むように。
(「まだ会ったことはないが、同胞を殺させるわけには行かないな。こっちに来るってんならやってやるよ」)
機械の腕に内蔵されている金属製のワイヤーを周囲に張り巡らせる誠司。
人が一人ほどの幅の路地に、連なってグリーディラミア達が入ってくる。
しかしこれでいい。巡らせたトラップの中へと敵が入ってきたその時――一気に巻き取って誠司は切り裂いた。
「逃げられると思うなよ」
その攻撃の中から反撃を仕掛けてくるグリーディラミア。長いその身体での蒔きつきに捕まらぬよう誠司は戦う。
足止めを行い、時間を稼ぐ。他の皆を進ませるためにも。
ひとつめの遭遇を誠司が請け負い、皆で向かうは火刑儀式場。
火刑儀式場の炎が街を照らす――濃い影の中を守都・幸児(祥雲・g03876)も選んで進んでいく。
「……この土地では、まだディアボロスが滅ぼされてねえんだ」
助けられる可能性があるってんなら、何がなんでも助け出さねえとな――声は小さいが、明確な意思が宿った言葉を幸児は零す。
それを耳にしたソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)は、ええと頷いていた。
最後の時まで救いを信じる者達に手を差し伸べずして、何がディアボロスか――必ず全員助けてみせますとソレイユは逸る心を抑えていた。
彼等を救い出したいという気持は、皆持っている。
彼らは、祈っているという――この地の人々が救いを求める神は、わたしが知る神々ではないのでしょうとエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は胸の中に抱く。
(「だとしても……神官として、祈りを抱く人々を見捨てはしません」)
救い出したいではなく、救い出してみせる――エイレーネもまた、その気持ちを強くしていた。
火刑儀式場にとらわれている者達――あるいは、彼らも火刑に処されたらその後に新宿島に流れ着くのかもしれませんがとクロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)は思う。
けれどクロエ自身が亜人の手によって死んだ時のことが、よぎる。
「ですが……死なずに済むならば、それに越したことはないでしょう」
死を迎えるよりも、新宿島へ――そのために今、向かっているのだから。
「……死ぬのは恐ろしい事です」
モリオン・スモーキー(存在奪われし魔術発明家・g05961)は、我々は現状耐えうることが出来ますが、と言葉を継ぐ。
「この地の方々は……どうなのでしょう」
新宿島へ流れ着くことができるのか――それは、今は不確定要素でもある。
「でも、助けないわけにはいかない」
敵を排除して、と思うが目立たぬように今は進むべきとき。
敵がいない場所でも光学迷彩を纏い、多少遠回りでも確実に――戦闘を回避することで早く到着できるように。
まずは見つからないように――シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)はモーラット・コミュ『モラさん』にも隠れてもらい静かに進む。
だがやはり、回り道をしても出会う時は出会うのだ。しかしまだ、グリーディラミアはディアボロスたちには気付いていない。
細い道が途切れ、この先は大きな通り。この先に居るのは三体。
迂回することはできるが――大きく回らねばならない。しかしここを超えれば火刑儀式場はすぐ。
「急がば回れっていうが……これは回ると遅くなりそうだな」
臨機応変にいくか、と幸児も頷く。
「素早く撃破して、進めるなら走りましょう」
突破できない数が集まった場合はと話そうとしたソレイユを遮る様に、クロエが先に紡ぐ。
「見つかれば足止めを行います。要救助者の説得や敵との会話であれば私より皆さんの方が適任でしょう」
ここはお任せを――クロエはそう言って皆へ視線を向けた。
そしてエイレーネも、神護の長槍と神護の輝盾を手に、クロエと共にここで皆を行かせる選択をし、傍らに立つ。
親友と共に戦えるなら頼もしいとクロエとエイレーネは視線合わせ、笑みをかわしあう。
仕留めきれなければ、この場にはクロエとエイレーネは残る。それを確認し、ディアボロスたちは戦いを仕掛けた。
エイレーネが輝く槍を掲げる――グリーディラミアの視線はエイレーネへと縫い付けられた。
「大地よ、不敬なる者どもの歩みを拒みたまえ!」
そしてその槍の石突を全力で地面に叩きつけた瞬間――円状に広がる衝撃波を巻き起こしグリーディラミアを弾くように吹き飛ばした。
「今です!」
その衝撃により、通り抜けられる余裕ができる――しかしすぐさま起き上がり攻撃かけてこようとするグリーディラミアが一体。
しかし、それよりはやく。
「裁きの時です」
宙に展開した鍵盤にソレイユはその指躍らせる。速弾きして招く不可視の使者が忍び寄り一撃を。さらに追撃と、高い貫通力を秘めた魔力光線を幸児が放ち敵を穿つ。
遭遇、すぐさまの攻撃と虚をつかれたグリーディラミアはその場に倒れ、ソレイユと幸児は少しでも負担を軽くと攻撃かけてから走り抜けていく。
そして任せたと視線ひとつだけむけ、後は振り返らず。
「そちらは任せましたよ」
その視線に答えたクロエは、てのひらの上にオリーブの種を。
「種子に宿るは我が敵意、芽吹け『スピンクス・オレア』!」
オリーブの種に魔力と尽きることのない敵意を。クロエはギリシャ神話の怪物『スピンクス』を象った植物の怪物を生み出した。
問いかけを行う――だがグリーディラミアより来るのは反撃。巻き付こうとするその身を、爪牙が切り裂いていく。
しかしこの戦闘に気付いたか、挟み込むように現れたグリーディラミアがさらに、2体。
クロエとエイレーネが対している2体に加え、さらに増えたなら――その状況を思えば、シャルロットの選択は一つだった。
シャルロットも泥濘の地を自らの周りに広げ、敵の足の進みを遅くする。
敵が戻るのを少しでも遅らせ、あとは全力で殴るだけ。
「モラさん、応援しててね」
もっきゅ! と傍らでモラさんは一声。
出来る限り、ここで足止めしておきたいところ。シャルロットはここで足止めしておくんだと、仲間を先に進ませる道を取る。
「1ステップ、2ステップ、3でスイング!」
楽器ケースに音の力を込めて――大きく振りかぶって、グリーディラミアをぶん殴る。その回転の勢い含めて、隣にいたもう一体も巻き込んで。
グリーディラミアは露出した骨を蠢かせシャルロットを狙う。その攻撃を、楽器ケースを盾にしてしのいだシャルロット。
そこへモリオンも、駆ける。グリーディラミアを倒すために。
「光の刃を以て汝らを両断す」
光の刃を具現化し、新たにやってきたグリーディラミアへと向け飛ばすモリオン。
貫かれたグリーディラミアたちが頭部より刃を放つ。それの纏う呪詛は掠るだけでもその身を侵するもの。
けれどモリオンは、それを受けても気にせず次の攻撃を仕掛ける。
そして、先に交戦していたグリーディラミアも一体が既に倒れ、もう一体にも終わりが迫る。
「クロエ様!」
その声ひとつで、クロエは一歩下がる。そしてそこへエイレーネが神護の輝盾を構え前へ。グリーディラミアが伸ばしたその骨を弾いて、反撃。
エイレーネの長槍が地を穿てば走る衝撃波にグリーディラミアが飛ばされたなら――そこにはクロエが従える怪物がいる。
グリーディラミアが問いかけに答えぬことなどわかりきったこと。
その牙爪が引き裂けば、地へと落ちるしかない。
シャルロットとモリオンも、新たにやってきたグリーディラミアたちを仕留め終わっていた。
すでに、先に行った者達は火刑儀式場に着いている頃――けれどまだ、此処で終わりではないことを誰もが知っていた。
●
状況は、陽動作戦で幾ばくかの戦力を誘発出来たとはいえ、数多の敵に断片の王であるジャンヌ・ダルクもという厳しい状況。
エヴァ・フルトクヴィスト(星鏡のヴォルヴァ・g01561)はその事実を己の中で反芻する。だがどんな事実があったとしても、その心は折れていない。
「まだ、まだ未来は確定していません、奪わせません!」
まずは彼らと接触しなければ始まらない。
市内に入ってから、うろつく敵は多く、気配を感じれば息を潜め、物陰に隠れとやりすごしてきた。
こうこうと、炎の気配に近づいていく。火刑儀式場が近づいてくるのをミシェル・ロメ(とわにひびくうた・g04569)は感じていた。
「あの火刑場には同胞が……この時代のディアボロスがいる」
ここでもグランダルメでも、理不尽に殺されるのはいつだって罪なき人々だ――ミシェルの心にそれは重く、沈む事。
「待っていて。僕たちが必ず助けるよ」
一角・實生(深い潭・g00995)もまた、生み出された隙を逃してはならないと知っていた。
救えるいのちも同じ。足掻いて掴みとるんだと、そのために今、動いている。
処刑――その言葉にシャトン・ヴォロンテ(enfant perdu・g04732)の胸中はささくれる。
「処刑、処刑カ……ハン、胸糞ワリー」
シャトンは自分の父親の処刑を思い返し、吐き気を感じるがそれを堪えた。今はそれを飲み込むときと。
そして進んでいると遭遇が避けられぬ敵の姿がある。数は2体か――まだこちらには気付いていない。
花喰・小鳥(空虚のルサールカ・g01304)は私が囮になると皆に告げる。その間に、此処を通り抜けてと言い残して走り始めた。
遭遇戦が避けられないなら、積極的に前に出て敵の足止めを、時間稼ぎをするのだと小鳥は最初から決めていたのだ。
「貴方が滅びるまで」
有形無形の『畏れ』を纏い、理性を消費することで、無慈悲なる一撃を敵へ。
深く踏み込み、グリーディラミアの一体へ斬りかかった小鳥。その攻撃を受けながらも、己の骨を伸ばし小鳥へと見舞う一撃。
「呪詛を扱うんですね」
切られたその場所から侵してくる呪詛。けれど、小鳥はその身を削り蝕む呪いにも顔色を変えない。
それは小鳥にとって、日常なのだから。
「力には力を」
殲滅する――慣れているといっても、あの攻撃をさばく手段はないのだ。
力任せに小夜啼鳥を叩きつけて、殺される前に殺すだけと小鳥は仕掛ける。
「……とはいえそれでは任務が果たせない。ヨキ!」
小鳥の意をモーラット・コミュのヨキは組む。ヨキの動きにもグリーディラミアは目を引かれ隙も一瞬できる。
囮となって戦う事も必要だろう。けれど、最終的に助けるために動かなければならない。小鳥もまた、時間を稼いだのち、火刑儀式場へと向かおうとしていた。
小鳥にグリーディラミアたちが意識を向け、その間に残る者達は駆け抜けた。
同じように物陰に隠れつつ、見つからぬようにして――そして、あともう少しで火刑儀式場というところ。
「いたぞ! 追え!」
それは後ろから――この周辺を徘徊していたものが他にもいて戻ってきたのかもしれない。
そして仲間がその声に呼応するように集ってくるのが見えた。
ディアボロスとしての初陣。伊勢谷・郁江(イ式一号・g10001)は遭遇しないようにここまできましたが、と言いながら防衛ラインを構築しましょうと告げる。
此処は一本道。後ろから来た敵は、数が増えようとも簡単にはこえることができない。
そして火刑儀式場はもうすぐそこだ。真直ぐの道は、防衛ラインの活かし所だろうと。
そしてその姿を目にし、シャトンもまた敵意を見せる。
「マ、コイツらは阿ってデモ流されてデモ無く全部分かって悪意と敵意を持って死ねっつっテる分、アイツ等よかズッとマシダ」
けれど――ただ、マシだと思うだけ。倒す相手には変わりない。
「敵だかラ殺すけどナ」
グリーディラミア。その身を見れば、麻痺をするとも言う――全身で蠢きながら高速で呪文を紡ぎ、シャトンへと向かってくる。
その瞳を見れば麻痺をするなら、目を伏せるなり閉じるなりしていればいい。
シャトンは巻き付く感覚に痛みを感じながらも今だとそれを発する。
かつてクロノヴェーダに弄られた事で体液内に生成される様になった、魅了の魔力を宿す分泌物資を散布し対象の精神を侵蝕する――それはサキュバスミストの亜種。
ぐらりとグリーディラミアが傾いて締め付けが弛めばそこから抜け出して次の攻撃に。
「オラ、キマイラ共。オマエ等の憎いディアボロスは此処に居るゾ」
その声に、キマイラウィッチは煽られる。そこにいる、ディアボロスが――殺す、と意識を向けてくる。
「殺しに来ナ。そんデ、死ネ」
シャトンの言葉にキマイラウィッチたちは反応して、敵意は増すばかり。
「託された思いを受け継ぐ者として、そのお力お借りします。識りなさい、一人の英雄が生み出す要塞が人々を護った、その力を!」
滅ぼされたディアボロスの宿縁がエヴァの力となる。託された意思の力の具現化――英雄の一人としてクロノヴェーダの侵攻に際して、要塞の如く立ちはだかり、彼女が斃れるまで誰一人として後ろに通さなかったというその力がエヴァの身に巡る。
「灰にまでされても、まだ私達ディアボロスが分かっていないのですね!」
こちらにいますよ! とグリーディラミアの気を引く。
ディアボロスと認識すればその視線は敵意に満ちて、その身の骨を伸ばし薙ぎ払いにかかってきた。
それを避けたところ、また飛び掛かってくる――その姿が見えたかと思ったが、大熱波の中に包まれていた。
「不幸は足元から這い寄るものだよ」
それは實生の起こしたもの。翼をはばたかせ呪詛まみれの大熱波を放ち、それと同時に足場は融け、ぬかるんだ大地へと変貌する。
火刑には熱波を、呪詛には呪詛を――實生はそう紡いで、エヴァへと視線向ける。
「今のうちにいくといいよ」
實生はここに残るのは俺のほうがいいと告げる。シャトンもここで戦うみたいだしねと笑って、實生はここから先へ向かうものが必要だとその背を押す。
「早く行くといいよ。もし、進む先からこられたら囲まれる」
囲まれる前に――確かに今、あちらから来られたらとエヴァも思う。
エヴァと、そしてミシェルは頷く。ミシェルには、助けたいという強い想いがまたあった。
「僕はこんなところで立ち止まるわけにはいかないんだ。消えそうな灯を、かけがえのない命を救う為に」
行くねとミシェルは走る。誰かは、この先に行かねばならない。
他にも向かっている者はいるが手が多いに越したことはない。
實生はエヴァの視線に頷いて、行くといいと再度示す。
「ここはどうにかなるだろうから」
その言葉にエヴァもミシェルを追う。走って、走って火刑儀式場まであと少し。
そんなエヴァとミシェルの前に、横道から飛び出す影。
敵か――そう思ったが、それは先に囮として動いた小鳥が、回りまわってここに辿り着いたのだ。
あちらは大丈夫そうと見て小鳥もミシェルとエヴァと共に。もしこの先に出てくるようなら、また前に出て二人を行かせると決めて。
そして、残った三人もまた、戦いの拮抗を自分たちの方へと傾けていた。
「神よ、我に力を――!」
郁江は叫ぶ。防衛ラインを敷き、この先には行かせないと。
我等ヤ・ウマト出身の民のように、閉ざされた絶望の世界に突然外からの希望の灯がともることもあるのだと――それを伝えるべく。
地を滑る様に近づいてきたグリーディラミアへと向け、郁江はサリッサを突き出す。それは壁のごとき「槍衾」を具現化させ、敵を迎え撃つ。
反撃と伸びる骨は、弾いて躱して。機械化した部位であれば、あの呪詛もと思うが敢えて受ける必要はない。
郁江はグリーディラミアの攻撃を過度に恐れることなく、真正面から向き合って戦っていた。
實生が広げた泥濘の地でグリーディラミアたちの動きは鈍い。
シャトンは近付いて、今まで攻撃を受けた分を返す。
「さっきはオレを締め上げてくれてアリガトな」
お返しダと、血反吐混じりに放つそれがグリーディラミアを苛んだ。シャトンは動けなくなれば次、と敵を見定める。
その耳に、實生の銃撃の音が響く。
グラナトゥムでの銃撃にグリーディラミアたちも翻弄される。
「残念、倒せなかったね」
そして向けられた言葉に、また熱を灯して意識を向けてくるのだ。これでいいとグラナトゥムを手に實生は思う。
仲間がいない方向へ――ここで俺が立ち止まっても、誰かが先に進むちからになるはずだから、と。
グリーディラミアが新たに現れても、泥濘の地で止め、その間に三人で仕留める。
先に行った者達はすでについたころだろうと實生は思う。
あちらに向かうか、それともこの後のために動くか――それを思案しつつ、此方へやってくる新手のグリーディラミアたちへと、意識を向けた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【光学迷彩】LV5が発生!
【壁歩き】LV1が発生!
【防衛ライン】LV3が発生!
【寒冷適応】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【泥濘の地】LV3が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
【モブオーラ】LV2が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
【現の夢】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV3が発生!
【リザレクション】LV2が発生!
【先行率アップ】LV2が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV2が発生!
【フィニッシュ】LV3(最大)が発生!
【アヴォイド】LV3が発生!
【能力値アップ】LV4が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
●
ディアボロスたちは辿り着いた、火刑儀式場へと。
そこにいるのは処刑を望むキマイラウィッチたち。そして断片の王であるジャンヌ・ダルク。
突然現れたものたちにキマイラウィッチたちは侵入者だ! 捕まえろ! 処刑だ! と騒ぎ立てる。
しかしそれを、ジャンヌ・ダルクは静かにと一言命じる。
「ここまでたどり着くとは……すべて排除できなかったようですね」
だが紡いだ言葉に怒気などは含まれていなかった。逆に―だssyこの場に新たに現れた者達にジャンヌ・ダルクは興味を示しているような響き。
まだ処刑までは時間がある。ならば、少しばかり話をきいてもいいだろうと思ったのだろう。そもそも、断片の王たる自分であれば、この人数などすぐに叩き潰せるとも、思っているはずだ。
「何者か、名乗りなさい」
それを少しくらいは、聞いてあげましょうとジャンヌ・ダルクは告げる。
おそらく、ディアボロスとはふんでいるのだろう。しかし、捕えている者達とは何かが違うと感じている様子。
ディアボロスたちは、ジャンヌ・ダルクの興味を引き続けなければいけない。
彼女にとって興味を引く情報としてこちらの事を話す必要があるだろう。
新宿島のディアボロスについて――それは自分たちの情報が知られてしまうということでもある。
だがいずれ、どのディヴィジョンもが知るような情報であれば、ある程度割り切ることもできるだろう。
逆に、怒りに触れる様な事を言えば話は打ち切られ、救出の準備も十分できぬまま、動かねばならなくなる可能性もある。
彼女との会話は、注意して行わなければならないとジャンヌ・ダルクの前にたつディアボロスたちは心得る。
捕らわれたディアボロスたちを助けるための時間を稼ぐために。
●
キマイラウィッチたちも今、ジャンヌ・ダルクが興味をもった者達へと視線を向け、捕えたシャルル7世たちの方から目を逸らしていた。
ジャンヌ・ダルクの意識を引いているうちに捕らわれている者達にも接触せねばならない。
そして捕らわれている者達もまたディアボロスたちを目にしていた。
あれは、何者なのか――救いなのか、それともと、敵か。それがまだわからず、ためらいが見える。
作戦を伝えるにも、まずは同じディアボロスであり味方だ、助けにきたということを彼らに信じてもらわねばならない。
同じディアボロスとわかればこちらの残留効果を彼らも使えるかもしれない。
彼等を囲む簡素な柵。それはディアボロスであれば簡単に飛び越えたり破壊、突破はできる程度だろう。
手枷も外すことは出来るが、彼等が壊す行動をとればキマイラウィッチが察するだろう。おそらく、その為の手枷だと思われる。
そうなれば逃走がわかり、難易度はあがる。手枷はあっても走ることはできるが、動きの邪魔にはなりそうだ。
そしてぱっとみて、疲弊している者もみられる。走ることはできるだろうが、それ以外は難しいかもしれない。
なにより、500人――この人数全てに作戦が伝わるかどうか。
いかに簡単にわかりやすい作戦であるか。
また、何が起こっているのかわからないのも不安かもしれない。今の状況、脱出の合図や、気を付けて欲しい事。ほかにも色々、伝えた方がいいことも考え出せばきりがない。
そしてリーダーだというシャルル7世に出会えるかもまだわからぬところ。500人ほどの中の、どこにいるのかは簡単にはわからなさそうだ。
そっと近づき、声をかける――ディアボロスたちは作戦を伝えるべく、動き始める。
他方でディアボロスたちが、ジャンヌ・ダルクと会話し気を引いてくれている間に。
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
初にお目に掛かります、ジャンヌ・ダルク
私はディアボロスのソレイユ
出身は断頭革命グランダルメです
この地へもグランダルメを通じて踏み込みました
しかしグランダルメのディアボロスではありません
ここに集った仲間達も同様に
皆、様々な時代から様々なクロノヴェーダに復讐せんと集った者達
遥か彼方の地、新宿島のディアボロスです
七曜の戦が始まれば
新宿島の存在は露見するでしょう
この時代の知識では新宿という地名を即特定はできない筈
500人の命と引き換えなら必要経費です
名乗り、会話は堂々と
ジャンヌ・ダルクに聞かせるのは勿論
囚われのディアボロス達にも聞こえるよう
彼らの味方なのだと信じて貰える一助となれば幸い
断片の王ジャンヌ・ダルク。その前に立ったソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)は堂々と、優雅に礼ひとつ、してみせた。
「初にお目に掛かります、ジャンヌ・ダルク」
私はディアボロスのソレイユと言葉紡いで自己紹介から。
ディアボロスである――それはジャンヌ・ダルクも想定のうちではあるので大きな驚きなどはない。
そして、まだ続く言葉があるのだろうと待つ余裕を見せる。
ソレイユはまっすぐジャンヌ・ダルクを見て言葉続ける。
「出身は断頭革命グランダルメです。この地へもグランダルメを通じて踏み込みました」
此処までたどり着くまで様々なことがあったと、ソレイユは心のうちで反芻する。
「しかしグランダルメのディアボロスではありません」
出身はグランダルメであるが、グランダルメのディアボロスではない……とジャンヌ・ダルクはその意味を、己のうちで纏めるかのように口にする。
彼女の興味を擽っている。それを感じさせる反応だった。
「あなた達は、この『火刑戦旗ラ・ピュセル』のディアボロスでは無く、『断頭革命グランダルメ』のディアボロスでも無いと言うのですか」
問いかけにそうですとソレイユは頷く。
「ここに集った仲間達も同様に」
ジャンヌ・ダルクはこの場に集い自分の前に立つ他のディアボロスたちを視線で撫でる。
確かに、服装など似たところがない。さまざまな、知らぬ服装のものいると赤き瞳を細めながら思うジャンヌ・ダルク。
「皆、様々な時代から様々なクロノヴェーダに復讐せんと集った者達。遥か彼方の地、新宿島のディアボロスです」
ソレイユは真っ直ぐにジャンヌ・ダルクを見つめて告げる。
七曜の戦いが始まれば、新宿島の存在は露見するだろう。
それにこの時代の知識では新宿という地名を即特定はできない筈とソレイユは踏んでいた。
500人の命と引き換えなら必要経費――ジャンヌ・ダルクへと告げた言葉は囚われのディアボロスたちにも聞こえるような声で告げた。
味方なのだと信じてもらえる一助となれば幸い――そう思っているとジャンヌ・ダルクが肩を震わせて、笑い始める。
ジャンヌ・ダルクは、なんという荒唐無稽な話でしょうと面白がっているようだ。しかしソレイユが告げた言葉を嘘だとは思っていないらしい。
「ですが、その力、確かに、この地のディアボロスとは違うようですね」
キマイラウィッチに対抗する力はこの地のディアボロスにはない。しかしこの地以外のディアボロスであれば――ありえると。
「ならば、その荒唐無稽な話こそが真実なのでしょう」
ジャンヌ・ダルクは機嫌良く笑っている。それは何か、異質な笑みにも見えた。
「フフフ……なんと嬉しい事でしょう」
「嬉しい事、ですか?」
「ええ、そうです。嬉しい事でしょう?」
我らキマイラウィッチの復讐を、まだまだ続けることが出来るのですから――そう紡ぐジャンヌ・ダルクの瞳は楽しさに満ちていた。
この地のディアボロスへの復讐はこの火刑儀式で成される。しかし、ここで終わることが無いのだと、知れたのだから。
そして、言い放たれる言葉。
「新宿島のディアボロス、今から、あなた達こそが、キマイラウィッチの復讐の対象となるのです」
それは次の、復讐の対象を決めたという言葉。
この地のディアボロスたちの次は、あなた達とジャンヌ・ダルクは告げているのだ。
「あなた達への復讐を糧に、我らキマイラウィッチは、更なる強さを得る事でしょう」
高らかと笑う――良いことを聞いたと、まだ糧とできるディアボロスがいるということに。
ジャンヌ・ダルクはまだもう少しあなた達の話を聞いていたいわと、視線で撫でる。
この地のディアボロスに続いて、ジャンヌ・ダルクが新たな復讐対象と見定めた新宿島のディアボロス。
彼女は興味を持ち、まだ対話の姿勢を見せている。最初の興味は十分引けたようだ。
そして――捕われのディアボロスたちへの接触も始まっていた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
百鬼・運命
まずシャルル七世は…乱入者の俺達から庇われている貴人かな?
エアライドで接近し、信用を得るのは味方に任せて撤退作戦を伝えよう
五百人を逃がすには道が狭いし、飛翔は目立つ
だがリヨンは中央に二つ大きな川が流れ、どちらも中央広場すぐ近く
故に「水中で活動できるようになるパラドクスを使用する。煙幕を合図にローヌ川に飛び込み下流へ逃げろ」とシャルル七世の仲介で全体にパラドクス通信で指示
敵の布陣次第ではソーヌ川に飛び込むように指示
幸い二つの川はすぐ合流する
パラドクストレインは下流で待機していれば回収も問題ない
疲弊している者も【水中適応】すれば、川の流れに乗ったり、浮力を利用して楽に移動したり運ぶ事もできるだろう
青天井・イカス
川を経由シて逃ゲるっツー作戦は分カりヤすクテ良さそウだナ
コッちの復讐者なラ土地勘もアるだロうシ、迷ワず行ケルだロ
賛成スるゼ
【光学迷彩】デ現地復讐者と接触
他復讐者の説明中は【活性治癒】デ負傷者・疲弊者の回復
【腐食】は手枷全部腐ラせテると直ぐ限界来チまウかラナ
動クのに邪魔ナ鎖の一か所のミ指定シて腐らセる
アンタ等復讐者なら【怪力無双】モ使エるよウにナってンじゃネ?
動キが制限されネェなラ、重サ自体は支障ネェだロ
逃ゲる方向ガ決まっタら、俺は陽動に
じャーナ、コのロクでもネェ状況切り抜ケテ
アンタ等に逃ゲ切れル“ツキ”がアる事を願ッテんゼ
煙幕ト同時、避難経路の逆方向で【トラップ生成】
ワザと音ヲ出シて注意を引ク
レイ・シャルダン
よろしく任せました、そして任されました。
同じ目的の為に…。
『Boeotia』を起動して超視覚での【観察】で【情報収集】を行い
ディアボロスリーダーであるシャルル7世を探します。
敵首魁であるジャンヌダルクがもっとも見やすい場所に置くのでは無いでしょうか。その死を、見届ける為に。
【パラドクス通信】【活性治癒】を使用して、ラ・ピュセルのディアボロスに声をかけます。
我らは新宿島のディアボロス、クロノヴェータと戦う事を諦めなかった英雄たちを救いに来ました。
この残留効果が通じているのであれば、どうか返事を頂きたく。
これより貴方方を救出するための作戦を開始します、
どうか、逃げる為にもう一度力を振り絞って
シャトン・ヴォロンテ
【鳥猫】
全身傷だらけ、締められて所々折れてるシ、吐血もしテ血塗れ。
ダガ今はこのママが良イ。無傷の元気イッパイ綺麗なツラで助けに来るよカ万倍説得力があんだロ。手ー出すなミショー。
ヤベー方の仕事を任せた分、コッチの仕事モ出来る事は全部しなキャナ。
(ディアボロス達に対しミショーに促されてパラドクス通信を使う)
アー、アイニク神の救いじゃネーし、一方的に助けルだけの余裕はオレらにもネー。
戦力ダ。戦力が要る。ドレだけ集めたって足りネーんダ。ダカラ戦力としてオマエラをアテにしてるんだヨ。
手伝え。今回この戦いもソウだガ、コレから先の戦いもダ。
ダカラ今は指示に従って逃げレ。オレラが守る。
後で戦って貰うタメにナ。
一角・實生
【鳥猫】
【平穏結界】を使い、先の戦闘のままの姿で人々のもとへ
武器は敢えて目の前で格納し丸腰アピール
あなた方を助けにきた、俺達は味方だよ
そして、出自は違えど同じディアボロスだ
ヴォロンテさんに頷き【パラドクス通信】で話をして貰おう
彼らが俺達と同じなら、きっと通信が聞こえる仲間は増えてゆくはず
集団心理も狙ってる
500人を動かすには、指導者を筆頭にリーダー的な人物が数人必要だ
通信で話しシャルル7世へ協力を頼みたい
仲間と彼のもとへ向かい、これからの作戦を話しに行くよ
その後は負傷し介添えが必要な人々と、彼らを見ることのできる人々を把握
勿論俺も協力する
ヴォロンテさんもいい?
ひとりも見捨てない
皆で脱出するんだ
エヴァ・フルトクヴィスト
ここが肝要ですね。如何に準備出来るか……。
光学迷彩を使用しつつ、出来るだけ物陰を利用して現地のディアボロスの方々に接近。
腹が減っては戦は出来ないでしょう。
信頼と私がディアボロスである証を込めて。
口福の伝道者で食べやすい栄養価の高い、
周りの人にも手伝って貰ってゼリーやバナナをお渡しして力を蓄えて貰いますよ。
逃げる算段はパラドクス通信にて。
現地のディアボロスの皆さんには脱出の為の手法をテレパシーで伝えていると言って。
手元に現れた装置はテレパシーを受け取るものと説明しつつ。
ひと先ずは通信を聞いて貰うのが先なので耳に入れるのを実際に見せて。
聞こえたのなら周りの人にも入れて貰うようにお願いしましょう。
ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に
仲間に倣い最初は【パラドクス通信】で
【平穏結界】も使えば敵に気取られ辛いかな
ぼんじゅーる!大丈夫ですか?
僕たちは違うところから来たディアボロス!
あなた達を助けに来ました!
今は仲間が時間稼ぎ中です。で、一緒に脱出をお願いします
合図は僕たちの行動開始か、ジャンヌが会話を切ったら
脱出時、追手が来ますので僕たちは邪魔な敵の排除や殿をします
あなた方は脱出に徹してください
大丈夫。そう簡単にやられません
残留効果は使えますか?光学迷彩をはじめ隠形系が揃ってます
隠れながら逃げれば脱出しやすいでしょう
危ない時は泥濘の地を使って頂ければ此方で対処します
なるべく活用してくださいね
それでは、幸運を!
四葩・ショウ
隙を見て柵を乗り越え
武器を手放し、害意はないのだと示すよに跪く
真摯に語り、伝える
わたしはショウ
他の時代からきた復讐者です
貴方達の祈りが
わたし達をこの地へ導いてくれました
目的は、ひとつ
貴方達の命を救いだすこと
嘘偽りなどないと、この命に誓います
どうか、わたし達を信じて
一緒に生きて、抗いましょう
貴方達の王に会わせてください
作戦を伝えるなら
シャルル7世にと思うから
仲間だと認めてくれたら
【パラドクス通信】があらわれるはず
作戦伝達は仲間に任せ
今はまだ、魔女に勝つことは出来ません
逃げましょう
市街地を抜けさえすれば
脱出出来ます
【勝利の凱歌】で
脱出する彼らに勇気与え
身を呈してでも
彼らに降りかかる火の粉を払おう
八千草・実
火刑は趣味が悪いんやないかなぁ
ディアボロスのお仲間さんら、助けましょ
柵の中に大勢で入る訳にもいかへんやろし…【活性治癒】を重ねて外から支援しますわ
うちは【光学迷彩】【モブオーラ】で、退路になりそうな場所を調べて、お仲間さんに【パラドクス通信】で伝えます
目立たへん最短経路を見つけるよ
シャルル7世から伝わればええけど
牢に接近して、違う人からも伝言を流しておきましょ
伝える最初の人数を多くしたら、正確さも上がるかな
シンプルに「合図したら、一斉に柵を出て○○のほうへ、街の外へ逃げて」やな
○○はわかりやすい目印を入れておきましょ。教会の尖塔とか、門の方角とか
ほかに良い案があれば従います
連携・アドリブ歓迎
●
断片の王、ジャンヌ・ダルクの前にたつディアボロスたちがいる。最初の接触で彼女の気はあちらに向いており、捕われのディアボロスたちの事は気にしてはいない様子。
「よろしく任せました、そして任されました。同じ目的の為に……」
それはこの場所へ進めと背を押してくれた者達へレイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)が向ける気持ち。
レイは捕われのディアボロスたちを前に『Boeotia』を起動し超視覚をもって観察する。
(「敵首魁であるジャンヌダルクがもっとも見やすい場所に置くのでは無いでしょうか。その死を、見届ける為に」)
レイが探すのはシャルル7世。広場にある簡素な柵の中――その集団の中に、何か流れのようなものがあり、中心があった。おそらくそこがシャルル7世のいる場所なのだろう。
パラドクス通信を使用し、その方向へとレイは呼びかける。
『我らは新宿島のディアボロス、クロノヴェータと戦う事を諦めなかった英雄たちを救いに来ました』
この残留効果が通じているのであれば、どうか返事を頂きたく――そう紡ぐが、それが聞こえているのは新宿島のディアボロスだけ。
こちらが同じディアボロスであると認識している。けれど、捕われのディアボロスはこちらも同じディアボロスだと認識していない、できていない状況。だから通じないのであろうと予想ができる。
そこへ、柵を乗り越え四葩・ショウ(Leaden heart・g00878)が近づく。
ショウが感じたのは警戒――だがそれは敵意ではなく、何かを伺うような。そして不安が滲んだようなものだった。
ショウは武器を手放し、害意はないのだと示すように跪いた。
「わたしはショウ、他の時代からきた復讐者です」
貴方達の祈りがわたし達をこの地へ導いてくれました――ショウは真摯に語り、想いを伝えたいのだという姿を見せる。
「目的は、ひとつ。貴方達の命を救いだすこと。嘘偽りなどないと、この命に誓います」
そう、ショウが告げている頃――また別の場所でエヴァ・フルトクヴィスト(星鏡のヴォルヴァ・g01561)も捕われのディアボロスたちへと接していた。
(「ここが肝要ですね。如何に準備出来るか……」)
そのためにはまず、彼らの心を開かねばならない。
「腹が減っては戦は出来ないでしょう」
信頼と、そしてこれは私がディアボロスである証――口福の伝道者で、食べやすいものを。
一口ゼリーなどを増やし、まず自分が大丈夫ですよと食べて見せるエヴァ。
意を決したかのようにぱくっと食べた者が味を感じて綻ぶ。それを目にした者達も戸惑いを持ったままであったり、覚悟を決めたかのように口にしてはわずかに緊張を和らげていくように見えた。
敵がわざわざこのようなことをするわけがない――エヴァの周囲にいた者達は頷きあって、君を信じようと告げる。
それを見て、今なら使えるかとパラドクス通信を。手元に現れた装置を見せて、こう使うのと見せる。すると、彼らの手にもそれが現れる。
一先ずは通信を聞いてもらうのが先。聞こえたなら、周りの人にも同じように教えてとエヴァは告げる。
「脱出のための手法をテレパシーで伝えているの」
手に現れた機器をためらいながらも装着する数人。すると驚いた顔をする。こんな力が自分たちにあったのかというように。
それと同時に、彼らのリーダーであるシャルル7世の声が響く。その声は『皆、この者達は救いである。信じよう』と、紡いでいた。
●
また他方からも、作戦を伝えようと動いている者達がいる。
八千草・実(温室の管理者・g05182)も活性治癒を重ねて離れた場所より支援を。助けに来てくれたのだと理解が早い者達の手には既にパラドクス通信の機器がある。
退路に、川へ続く道の内、敵のいない方を、目立たぬ最短経路も見つけて実は告げる。
シャルル7世に伝わればええけど――そう実が思っていると、彼と思しきものの声が聞こえてきた。
どうやら、シャルル7世と接触は出来た様子。
実は伝える最初の人数を多くしたら正確さもあがるかなと、彼らへと近づき伝えていく。
「合図したら、一斉に柵を出て川のほうへ、街の外へ逃げて」
この周辺の者達は助けだと、ディアボロスだと名乗れば素直に受け入れていた。ゆえに、早い段階でパラドクス通信の恩恵を受け、作戦がすばやく伝わっていく。
それと共に、分かりやすい目印があればと探すが街並みはどこも同じに見えるのだ。しかし彼らは、川の方向はわかっていると進む方向に迷いはない様子。
青天井・イカス(このうえなく・イカス・g02133)も、シャルル7世の言葉を、そして作戦を耳にする。
「川を経由シて逃ゲるっツー作戦は分カりヤすクテ良さそウだ」
コッちの復讐者なラ土地勘もアるだロうシ、迷ワず行ケルだロと思っていると、捕らわれたディアボロスたちからも川までならわかると、囁くように聞こえてくる。
その様子を見つつ、イカスは腐敗を彼らの手枷へと向ける。
「手枷全部腐ラせテると直ぐ限界来チまウかラナ」
外しているのがわかれば、キマイラウィッチも察するだろう。動くのに邪魔な鎖の一ヶ所のみ指定して腐らせ動き易いように。
「アンタ等復讐者なら【怪力無双】モ使エるよウにナってンじゃネ? 動キが制限されネェなラ、重サ自体は支障ネェだロ」
と、イカスは手枷あっても十分動けるだろうと告げる。
見ていればパラドクス通信が使える者も増えており、逃げる方向も決まり、皆理解しているようだ。つまり他の残留効果も、使えるようになっているはず。
「じャーナ、コのロクでもネェ状況切り抜ケテアンタ等に逃ゲ切れル“ツキ”がアる事を願ッテんゼ」
俺は陽動に回ると、捕らわれた彼等のこの後が上手く行くよう言葉向けて。
そこへ実が、ならあっちの方が陽動には向いてるんよと告げる。
川の方向とは逆の、狭くなっていく路地。それを聞いてイカスはならそっちにと意識を向ける。煙幕が出たら彼らが逃げる逆方向にトラップを生成し、わざと音を出し注意を引こうとこの後の動きを定めていた。
●
時はわずかに遡り――それは彼との邂逅。
「どうか、わたし達を信じて――一緒に生きて、抗いましょう」
貴方達の王に会わせてくださいとショウは紡ぐ。作戦を伝えるのならシャルル7世に。そうすることでほかの皆にも順次、伝わっていくはず。
すると――人垣の中から、こちらへと声がひとつ。その言葉と共に、皆がこちらへと連れて行く。
そして目の前にひとり――皆から一目置かれている事がわかる男がいた。
それが、シャルル7世。
「そなた達を神が遣わせたのであろうか……我々の祈りが届いたようだ」
彼のもとへ、ショウの言葉を皆が届けていたのだろう。その言葉を受けて、同じディアボロスだと理解し、信じると告げる。
シャルル7世が信じると告げたことで、周囲の者達も同じようにあなた達を信じるという流れになっていく。
「我々はどうすればいいのだろうか」
そなた達に策があるならば教えて欲しいとシャルル7世は紡ぐ。
「今はまだ、魔女に勝つことは出来ません、逃げましょう」
市街地を抜けさえすれば脱出出来ますとショウは紡ぐ。分かったと頷くシャルル7世。
ショウは身を呈してでも彼らに降りかかる火の粉を払おうと強く抱く。彼らに勇気を与えるべく勝利の凱歌も紡ぐ用意をして。
しかしこれをここにいるもの全てにどう伝えるか――そんな折、状況の変化を受けてレイはパラドクス通信を使用する。
するとシャルル7世の、そして彼の傍にいた者達の手元にもパラドクス通信の機器が。これは、という顔をしている彼に使い方を教えれば、その声が届く。
『これより貴方方を救出するための作戦を開始します、どうか、逃げる為にもう一度力を振り絞って』
レイはラ・ピュセルのディアボロスたちへの通信が使える事実にほっとする。そしてこれを使ってシャルル7世自身も声を届けてほしいと告げた。
そしてそれは、シャルル7世との接触をきっかけとして広がっていく。
その様子を目に、百鬼・運命(ヨアケの魔法使い・g03078)は作戦を伝え始める。
此処にいるのは500人程――全員を逃がすには道は狭い。そして飛翔は目立つ。
だが、と運命は考えていた。リヨンは中央に二つ、大きな川が流れ、どちらも中央広場すぐ近く。
「水中で活動できるようになるパラドクスを使用する。煙幕を合図にローヌ川に飛び込み下流へ逃げろ」
その作戦をまず、シャルル7世へ。そして彼からパラドクス通信が使えるようになった者たちへも伝わっていく。
敵の布陣次第ではソーヌ川へ。
幸い二つの川はすぐ合流する。下流で回収も問題ない筈と考えての事だった。
それに、川の流れに乗ったり、浮力を利用して楽に移動したり運ぶ事もできるはず。
「川だな。それであれば、皆この街のことだ。どう行けば良いかわかるだろう」
シャルル7世は皆にも伝えていこうとパラドクス通信で。使えぬ者がいるなら口頭でと告げる。シャルル7世の一声により、情報が伝わっていくのは早い。
そこへもう一つ、声が響く。
「ぼんじゅーる! 大丈夫ですか? 僕たちは違うところから来たディアボロス!」
あなた達を助けに来ました! とロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)は改めて、自分たちの立ち位置を告げる。
シャルル7世を信じて、現れた者達を信じようというものだってまだいる様子。重ねていく言葉は大事だった。
「今は仲間が時間稼ぎ中です。で、一緒に脱出をお願いします」
ロキシアは簡単に告げていく。パラドクス通信で響く声が聞こえる者達は真摯に耳を傾けていた。
「合図は僕たちの行動開始か、ジャンヌが会話を切ったら」
まだ会話は続いてるがもしものことがあるのでその可能性も視野にいれて。
ロキシアはさらに脱出時、追手が来ますので僕たちは邪魔な敵の排除や殿をしますと告げる。
「あなた方は脱出に徹してください。大丈夫。そう簡単にやられません」
だってここまでこれたのだから――信じて、と。
シャルル7世を中心に広がっていく信じる波。しかし、それはまだ広がり始めたところでもある。
同じ場所に集っているといっても、シャルル7世より離れた場所にいる者達にはまだ、どのような話が伝わっているのかわからない。
まだ声の届かぬものは不安を抱えたままであったり、現れた者達を信じて良いのだろうかと踏み切れぬものもいるのだ。
ただ、信じると思った者の手にはパラドクス通信の機器が現れているのも見られる。
そこへシャトン・ヴォロンテ(enfant perdu・g04732)と一角・實生(深い潭・g00995)が交戦を終えてたどり着く。
シャトンは全身傷だらけ。締め付けられて所々、折れもしているし口端からは血が零れて。
それを最低限拭いつつも、今はこのままが良いとシャトンは思う。
「無傷の元気イッパイ綺麗なツラで助けに来るよカ万倍説得力があんだロ。手ー出すなミショー」
その言葉に實生は頷いて、そしてパラドクス通信を。
「アー、アイニク神の救いじゃネーし、一方的に助けルだけの余裕はオレらにもネー」
ぶっきらぼうな――けれど、逆にその言葉はただ一方的な助けを与えにきたわけではないとも思わせる。その事実に、納得いくものもいるのだろう。
「戦力ダ。戦力が要る。ドレだけ集めたって足りネーんダ。ダカラ戦力としてオマエラをアテにしてるんだヨ。手伝え。今回この戦いもソウだガ、コレから先の戦いもダ」
シャトンの言葉は、どこまでも真っ直ぐだ。そしてその姿は自分たちの為に戦ってきたという姿なのだとすぐ、理解できる。
「ダカラ今は指示に従って逃げレ。オレラが守る。後で戦って貰うタメにナ」
だからこそ、その言葉に心動くものもいる。そして實生はさらに補足するように言葉続けた。
「あなた方を助けにきた、俺達は味方だよ。そして、出自は違えど同じディアボロスだ」
500人を動かすには指導者を筆頭に、リーダー的な人が数人必要だろう。
シャルル7世へと協力を――實生はすでに彼から協力が得られていることにパラドクス通信で気付く。
となれば、この場にいる者達の必要なことを尋ねる方がよさそうだ。
「ここで簡単に指揮をとれる人はいるかな。負傷し介添えが必要な人はいる?」
そして彼らを見ることができる人々はと實生は問う。声をかけていると、シャルル7世からの言葉も順次、伝わってきているようだ。
それに、この場で直接話を聞いて、すでに心を決めた者もいる。こうやって使うのだろうかとパラドクス通信の機器の使い方を訪ねてくるものも。あなた達が手助けしてくれるのかと問われれば、實生がやわらかに笑み浮かべ。
「勿論俺も協力する。ヴォロンテさんもいい?」
シャトンもそれでいいと頷いて返す。できることはもちろん、やるつもりだと。
「ひとりも見捨てない、皆で脱出するんだ」
ひとり信じれば、その傍らの者達が信じて。さらにそれが広がっていく。今、ほぼすべての捕われたディアボロスたちはパラドクス通信の恩恵の下にあった。
そしてまた、ロキシアはこれも忘れずにというように告げる。
「残留効果は使えますか? 光学迷彩をはじめ隠形系が揃ってます」
パラドクス通信が通じているならきっと使えるはず。
隠れながら逃げれば脱出しやすいでしょうと。そして、危ない時は泥濘の地をと続ける。
「そしたら此方で対処します。なるべく活用してくださいね」
逃げることを第一に。そのためにすべてを使ってほしい――それでは、幸運を!
最後に、上手く行くように告げて、あとはその時を待つだけ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
【完全視界】がLV2になった!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【平穏結界】がLV2になった!
【口福の伝道者】LV1が発生!
【光学迷彩】がLV6になった!
【勝利の凱歌】がLV2になった!
【活性治癒】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【ガードアップ】がLV4になった!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
【ダブル】がLV2になった!
【グロリアス】LV1が発生!
【ドレイン】がLV2になった!
八百陣・葵漆
キミがこのディヴィジョンの断片の王だね
予想はついているだろうけど、僕らは別のディヴィジョンから来たディアボロスだよ
敗北を装い『死』と『復讐心』を集めるなんて、なかなかうまくやったね
でも……この程度の勢力で、七曜の戦を勝ち抜けるなんて思っているのなら
それはちょっと甘すぎるね
断頭革命グランダルメの状況は知っているかい?
既にパルマ公国にオーストリア、そしてパリまでもが僕らディアボロスの占領地、人形皇帝に王手をかけるまでもうすぐさ
断頭革命グランダルメを滅ぼしたら、次は火刑戦旗ラ・ピュセルの番だよ
グランダルメの戦況なんて本格的に調べればわかることだからね
多少情報を与えても、敵の気を引いて救出最優先だ
守都・幸児
※アドリブ、連携歓迎
よお、断片の王
いきなり会えるとはなあ
俺は守都の幸児
遠い異国のディヴィジョンから来たディアボロスだ
そう言って、自分の服や武器の鉄骨が敵によく見える位置に堂々と立ち
敵の知らない土地・時代から来たことを強調して注意を引くぞ
実際俺は平安の生まれだしな
あんたはこの狭いディヴィジョンでディアボロスを捕えて満足してるみてえだが
残念だったな
俺たちは、まだまだ大勢いるぞ
…にしてもその姿、まるでアルタン・ウルクみてえだな
知ってるか、ここからそう遠くねえディヴィジョンで暴れてる
クロノヴェーダかすらよくわからねえ連中だ
そう言って鎌をかけながら
俺たちは他のディヴィジョンのことも知っていると匂わせるぞ
捕われのディアボロスたちと接触が進んでいく。
まだ、ジャンヌ・ダルクの興味は尽きぬようで彼女は、次はあなたとひとり示した。
「あなたは何か、面白い話はないのかしら」
その視線の先にいたのは守都・幸児(祥雲・g03876)だ。
「よお、断片の王。いきなり会えるとはなあ」
幸児は、俺は守都の幸児と名を告げる。
「遠い異国のディヴィジョンから来たディアボロスだ」
平安の生まれである幸児。その言葉は実であり、嘘は言っていない。
幸児は自分の服や武器の鉄骨が良く見えるように、堂々と立つ。その服装などは、先程話をしたソレイユ、そして他の者達を見てジャンヌ・ダルクは確かに皆、違いますねと紡ぐ。
「あんたはこの狭いディヴィジョンでディアボロスを捕えて満足してるみてえだが、残念だったな」
俺たちは、まだまだ大勢いるぞと幸児は紡ぐ。しかし、それがどうしたというのでしょうとジャンヌ・ダルクは赤い瞳を輝かせる。
「あなた達がどれ程いようとも、全てのディアボロスを根絶してみせましょう」
それこそが、我らキマイラウィッチの復讐であるのですからと、ジャンヌ・ダルクは楽しげに紡ぐ。
復讐であると言い放ち、その対象はあなた達だと再度突きつける。
そんな彼女の姿を見上げ、幸児はほとりと零す。その異形なる姿から思い起こされる存在があったからだ。
「……にしてもその姿、まるでアルタン・ウルクみてえだな」
知ってるか、と幸児は投げかける。
「ここからそう遠くねえディヴィジョンで暴れてる」
「アルタン・ウルク……、異質な響きを持つ言葉に感じます」
どうやらアルタン・ウルクについては知らないようだとわかる反応。
ジャンヌ・ダルクはアルタン・ウルクと再度その名を口にしていた。
「あなた達の話す言葉は、音の連りとは別に、意志を伝えるものであるのでしょう」
それにしても興味深い――そう零したジャンヌ・ダルクはどうやらアルタン・ウルクにも興味を持ったようだ。
幸児はその様子に、さらに情報を与えていく。これもまた、見ればきっとわかるであろう情報だ。
「クロノヴェーダかすらよくわからねえ連中だ」
「クロノヴェーダであるが、クロノヴェーダでは無い異質なもの……」
まだ見ぬもの――アルタン・ウルク。それがジャンヌ・ダルクにとってどのような関係のものになるのかは、彼女もまだわからぬよう。
「あなた達にとって、アルタン・ウルクとはそういう存在なのですね」
それでも、ディアボロスにとってはどんな存在か――それは、把握したという様子を見せる。
「そのアルタン・ウルクになぞらえる我らキマイラウィッチもまた、特別な存在であるという事なのでしょうか」
知らなかったその存在をジャンヌ・ダルクは知った。しかし、今すぐどうこうできるとは、思わなかったようだ。
「フフフ……。ディアボロスを滅ぼした後は、是非、アルタン・ウルクとやらに会ってみたいものです」
まずは、やはりあなた達ディアボロスから。
ジャンヌ・ダルクの狙いは揺るがず、けれど有意義な時間とまだ目の前のディアボロスたちへと興味を持ち続けていた。
そこへ、八百陣・葵漆(勝利こそが正義・g01007)が機嫌の良いジャンヌ・ダルクへと言葉を投げる。
「敗北を装い『死』と『復讐心』を集めるなんて、なかなかうまくやったね」
でも……と葵漆はジャンヌ・ダルクを見上げて告げる。
「この程度の勢力で、七曜の戦を勝ち抜けるなんて思っているのなら、それはちょっと甘すぎるね」
「それはどういう事? あなた達がこの地のディアボロスよりも強いというのは、わかっているわ」
何かそう告げる根拠でもあるのかしらとジャンヌ・ダルクは問いかける。
「断頭革命グランダルメの状況は知っているかい?」
「断頭革命グランダルメですね、知っていますよ」
霧の向こうより現れた、人形型のクロノヴェーダですねとジャンヌ・ダルクは告げる。
その言葉に、葵漆はそれさ、と続ける。
「既にパルマ公国にオーストリア、そしてパリまでもが僕らディアボロスの占領地、人形皇帝に王手をかけるまでもうすぐさ」
その言葉に、ジャンヌ・ダルクは瞬きを一つ。しばしの沈黙はそれが嘘か真か図っているのだろうか。そして葵漆の言葉に嘘ではないようですねと零した。
「断頭革命グランダルメ―アッシュ決して侮る事が出来ない強敵であったと認識していますが、いつの頃からか、姿を見かけなくなっていました」
それが、あなた達に敗北したからというのですか? とジャンヌ・ダルクは尋ね返す。まだ完全にそうなったわけではないのだろうが、ディアボロスの占有地があるということはそこを支配していた者が敗北したということは予想ができる。
その言葉を、葵漆も、そして他にこの場に立つディアボロスも肯定した。
これにも嘘は無い――ジャンヌ・ダルクはそう感じて、口端あげるところころと声転がして笑い始める。
「なんと、面白い話なのでしょう」
そんなことがあるのでしょうか、とジャンヌ・ダルクはおかしいと笑う。フフ、と笑いを押し殺すようにして、そしてすっと――告げる。
「あなたの言葉が本当であるのならば、戦略では無く、真実、ディアボロスによって敗北しつつあるクロノヴェーダという事ですね」
グランダルメの戦況は、おそらく本格的に調べればわかることだろう。多少情報を与えても気が引ければいい。
葵漆はジャンヌ・ダルクへと、言い放つ。復讐相手はディアボロスだと言っているのだ。
いずれ正面からぶつかるのも、時間の問題だろう。
「断頭革命グランダルメを滅ぼしたら、次は火刑戦旗ラ・ピュセルの番だよ」
ジャンヌ・ダルクはそうですねと微笑む。葵漆の話から得られた事がいろいろある。良いことを聞いたというように。
「本当に彼らが滅びに瀕しているのならば、我らキマイラウィッチが、ディアボロスを撃退し、断頭革命グランダルメに救いの手を差し伸べてあげましょう」
余裕がある――そう思わせる言葉。ジャンヌ・ダルクはこの情報で、今後考えられる可能性をいくつか見つけている。
「そうでないとしても、ディアボロスを共通の敵とする限り、断頭革命グランダルメとは良い関係を結べる筈」
断頭革命グランダルメの力が落ちるなら、火刑戦旗ラ・ピュセル優位で。そうでなくとも、ディアボロスを共通と敵とする同盟を組むかもしれない――そう、匂わせているのだ。
ジャンヌ・ダルクはディアボロスを復讐相手と定めている。相容れるようことは、現状ないだろう。
この話の主導は自分が握っているのだというように、ジャンヌ・ダルクはディアボロスたちを眺めて、微笑んだ。
「そうでは無いですか? ディアボロス」
「まったく、その通りね」
葵漆は歯噛みするように紡ぐ。
けれど、考えようによってはジャンヌ・ダルクが断頭革命グランダルメとの関係をどうするつもりなのかということを知ることもできたと言える。
ジャンヌ・ダルクにとって新宿島のディアボロスたちとの会話は有意義だったよう。
そしてディアボロスも、ジャンヌ・ダルクが断頭革命グランダルメとの関係をどう考えているか等、僅かながらに得られた事がある。
そして一番の目的、時間稼ぎは十分に、果たせたようだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】がLV2になった!
【活性治癒】がLV3になった!
効果2【先行率アップ】がLV3になった!
【命中アップ】がLV4になった!
合図がある。
それと同時に、使える残留効果も遠慮なく使い、川へ。そして都市から脱出する。
柵や枷は腐食し、少し動けばそれだけで崩れるだろう。少し、物を口にしたことで僅かばかりだが英気も養われている。
ラ・ピュセルの者達は500人程度だがすべてのものが、どうすればいいのか理解していた。
つまり全員に、新宿島のディアボロスからの言葉は伝わっているということ。
そして、何かあれば、新宿島のディアボロスたちが力を貸してくれる――これが、ラ・ピュセルのディアボロスたちにとって一番大きな安心となっているようだ。
新宿島のディアボロスは彼らを逃がすべく動くことが必要となってくるだろう。
ジャンヌ・ダルクに対しても、一撃仕掛ければ初動を遅らせることはできるかもしれない。
脱出を察すればおそらく追えとジャンヌ・ダルクは命じるだろう。キマイラウィッチたちも、命令がなくとも追いかけてくるものもいるかもしれない。
追いかけてくるキマイラウィッチたちには、散発的な攻撃を仕掛けたり、挑発をしたり。また、誤った進路に誘導したりなどと色々、こちらから仕掛けてできることがあるだろう。
また、川の方へ先導したり、進む先にキマイラウィッチがいるならそれを排除したり。
なんにせよ、まだやらねばいけないことがある。
そして、彼らの脱出が終われば新宿島のディアボロスたちも素早く撤退を。
ディアボロスたちは、会話がちょうど途切れたここで――その合図を打ち出すことになる。
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
【FK】
連携アドリブ◎
ディアボロス達を先導
事前に当時の地図を参考に
脱出経路を見た仲間の情報を受け
川へ最短距離をたどる
迂回路を念頭に
煙幕を合図に、先頭に立ち
こっちだ。ついてきて
落ち着いた、凛とした声で呼びかけ、導こう
都度、残留効果の説明し
大人数の移動だ、混乱を防いで統率をとる
平穏結界、光学迷彩、モブで隠密
PD通信で仲間と連携
周囲の警戒を分担し未来予測
敵の出現時は護衛役に任せ
俺はひたすら進み、先導
臨機応変に迂回路へ
助け合って無事に
全員で帰ろう
川に着けば、俺が先に飛び込み、続くよう促し
水中適応を実演
戸惑う者を補佐し
取り残しなく下流へ離脱を
大丈夫。共に行こう
希望はすぐそこだ
大勢の仲間が新宿で待っている
レイ・シャルダン
【FK】
連携・アドリブ歓迎
ディアボロスの安全を最優先に行動
煙幕で視界が封じられます【完全視界】をお使いください
【パラドクス通信】でディアボロスの皆に補足説明を
煙幕を確認したらGOを出し、皆を率いて脱出を試みます。
ボク達はディアボロス達の前を行き
眼前に敵が居た場合、『アクロヴァレリア』による加速と
『シュトライフリヒト』によるパラドクスで一閃
倒しきれない場合はその敵を受け持ち、皆を先に進ませます。
どうか振り返らず、ご自身の安全を最優先に
皆がそう思い行動する事が、何よりこの脱出作戦の成功に繋がります。
敵を倒し、逃げ遅れたディアボロスが居ないか確認し
自身の安全もしっかり確保する。
皆で必ず帰りましょう。
八百陣・葵漆
後は脱出のみ
ここは分担して各種の対応をするのが重要そうだね
僕は追ってくるキマイラウィッチの足止めを担当するよ
『足止めの軍略』、発動だ!
先ずは【防衛ライン】が発動していなければそれで敵の先頭を食い止めるよ
それから【泥濘の地】で敵の移動速度を下げて
【トラップ生成】で設置しておいた落とし穴とかの動きを封じる罠で移動妨害だ
そして動きの鈍った敵へ
【アイテムポケット】から取り出した
ネットやら閃光弾やら爆弾やらを投擲
策を尽くして敵を食い止めるよ!
敵とは常に距離を取って足止めに徹して無理はせず
ある程度時間を稼いだり、危険な状況になりそうなら撤退だね
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
上手くいった場合を想定して
500人乗せれる大パラドクストレインが迎えに来るんだよね?
マリア達の移動手段はまだヒミツにしたいから
ウィッチ達が追いかけてきても電車を見られないよう
カモフラージュしなきゃと思うの
パラドクスで終末の雨を顕現するよ
大地の全てを押し流すかの大洪水を予感させるどしゃぶり雨は
きっとウィッチ達の視界を遮り匂いや足跡なんかの痕跡も洗い流して
電車のヒミツを守ってくれるよ
それにマリア達には【完全視界】があるから
雨の繁吹きなんてへっちゃらだけど
ウィッチ達にとってはパラドクス攻撃
うかつに飛び込まずに豪雨地帯を取り囲んでたら
電車は出発進行してましたって展開もあるかもしれないよ
アンネローゼ・ディマンシュ
先導と誘導を行い、川の方に飛び込めるよう支援を
離れた場所の建物の陰から隠れてパラドクス通信で煙幕を張るが完全視界でディアボロスの視界は問題なく前が見えると告げ、光学迷彩等迷彩効果を纏った状態でアイテムポケットから取り出したありったけの煙幕を追ってきた敵の群れに射出
煙幕を張った後は迅速に川に向かい、川とは反対方向に用意していたスピーカー(自爆機能付き)から自動音声で敵を挑発
敵がスピーカーの方に向かっていったのを確認次第川に飛び込む
水中適応でトレイン方面に向かい、同胞が無事に辿り着いているか確認しトレインの元へ先導
共に行きましょう、人類を救うため
そう言ってトレインに皆様を連れて乗り込みますわ
括毘・漸
配下も配下なら上も上ですね。
なーにが復讐だ。やってることは残虐極まりない悪辣なものですしょうに。
まっ、今はそれしか頭にないことに感謝しませんとね。
さて脱出に感付かれたなら足止めでしょうかね。
おーい、間抜けどもお前らが処刑だ処刑だと言っている間に逃げちゃいますよー!
はい、声高々に挑発します。
言いたいこと言いまくって、こちらに注意をひきましょうか。
そんで路地の前に立ち、サーベルを突きだし
まぁ、追わせる訳にはいかないんですけど。もう少しここでいとけ。
路地に【防衛ライン】を引き、足止めに徹します。
全部は押し止めなくてもいい、少しでもここに留まらせ時間を稼ぎましょうか。
血の海に沈みたい奴からこいよ。
レイラ・イグラーナ
【FK】
タグ外連携・アドリブ歓迎
皆様のお陰でまずは全員、お助けすることができました。
後は追ってくるキマイラウィッチたちへの対応のみ。
お助けしたディアボロスたちの隊列の中ほどに位置し、歩きづらい方のサポートを行い、行軍が遅れそうでしたら【パラドクス通信】を用いて先頭を進むお二人へと連絡。
側面から攻撃を受けた場合もパラドクス通信でその旨お伝えしキマイラウィッチと交戦。【泥濘の地】で足止めを行いつつ、【手製奉仕・雨】で撃破を行います。
撃破後は急ぎ追いかけますが、もし撃破しきれず撤退する必要があれば一旦明後日の方へ。皆様が居られない方角へとキマイラウィッチを誘導します。
赤上・イズル
■アドリブ・連携歓迎
時が来ましたね、今が脱出の時!
仲間達が作った一隅の好機、逃すわけにはいきません!
我が身を削ってでもみなをこの地より連れ帰ります!
煙幕には【完全視界】でカバー
状況を把握する為に仲間達と【パラドクス通信】で交信
脱出、誘導する者達を背に見送りながら
自身に『ネビロスの炎』を纏わせ魔力障壁にて強化
この先へは行かせません
摩利支天よ、俺に力を!
精神統一し【防衛ライン】を張り同じく殿を務める者達と共にする
水面のように精神と視線を這わせ敵を探る
近づくものを一撃必殺で斬り捨てる
現地の仲間は元より新宿島の仲間も危うくなっていたらディフェンス
俺で盾になれるのでしたらお安い御用です
さぁ帰りましょう!
緋詠・琥兎
【ヨアケ先導】
百鬼(g03078)とフィーナ嬢(g02439)をディフェンス
離れて行動する際には
自分はフィーナ嬢と共に行動
百鬼には燈杜美を護衛に付かせ
戦闘時には百鬼をディフェンスするよう指示
脱出開始前から鷹蛇絶撃を使い
連続魔法・連撃で常に使用状態にし
完全視界や未来予測を併用して索敵を行う
可能な限り戦闘が回避できそうな避難経路を割り出そう
パラドクス通信は随時使用
仲間、特に百鬼やフィーナ嬢との連絡は密に行い
すぐにカバーできるようにする
脱出中は光学迷彩やモブオーラを使い先導を行う
川の中に仲間が水中適応で先導する際は
先導組の殿を務め
最後まで追撃などの最大限の警戒をする
さぁ、生きて帰るぞ
アドリブ
連携歓迎
眉立・人鳥
アドリブ絡み歓迎
【ヨアケ殿軍】
脱出支援、俺も手伝おうか
先導は他のメンバーに任せて、撹乱と足止めで行く
遅れての現地入りだ、合流までに軽く偵察出来ればいいんだが
光学迷彩と合わせられればモブオーラ
壁歩きを使って目立たないよう俯瞰出来そうな場所から
川までの敵の布陣を少しでも情報蒐集し、通信で共有したい
脱出作戦開始後は追い始めた敵に対応する
迷宮化は室内や拠点内のみ、だが……パラドクス本体の効果ならば
エレクトロモンスターを発動し、敵の行く手を遮るように壁を展開
逆側へ逃げる人影に見えるようなデザインで敵の目を欺く事を試みる
その際、トラップ生成の煙とバイビークの射撃音を加えればリアルっぽく演出出来るかねェ?
フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、連携ok
【ヨアケ先導】同行
救える命があるのなら、その可能性を未来に繫ぐまでです。
誰一人として死なせません。
可能なら当時のリヨンの地図を持ち込み、まずスーパーGPSとエアライドを併用、目的地の川までの最適な避難経路を割り出します。
経路を決めたら、光学迷彩で敵の目を誤魔化しながら移動し、パラドクス通信も使いながら経路を案内します。
目的地の川に辿り着けたら、皆様を水中に案内し、一緒に街の外へ脱出します。
道中に敵が居る場合、一度停止して、可能ならやり過ごすか遠ざけてから移動を再開ですね。
万一、敵に発見された場合は、応援を呼ばれる前に『氷炎の旋律』を発動して先制攻撃し、速やかに敵を排除です。
一角・實生
【鳥猫】
さ、俺達もそろそろ出発しよう
500人が自由に【パラドクス通信】で話せば重要な指示が伝わり辛い
基本はシャルル7世、指揮役と新宿島のディアボロス、敵発見等の緊急事態の報告を主発信にするのはどうだろう
早い段階で提案
【平穏結界】を使いヴォロンテさんと同じ位置で支援
疲弊したり不安そうな人に手を貸すよ
走り去る仲間や戦闘音に晒されていれば心が萎むこともあるだろう
大丈夫、ひとりも見捨てないと約束した
ほら。掴まって
残留効果を忘れずにね
ゆっくりでいい、使ってみて
敵が現れたらディフェンスに専念
攻撃は仲間とヴォロンテさんに任せる
誓いのようなものだよ――それに
例え手から零れても、誰かがその下で受け止めればいい
シャトン・ヴォロンテ
【鳥猫】
こノ人数ノ大移動ダ、ドレだけ完璧を目指しても水は漏ルだロ。
穴が開くの前提で動くゾ。
担当は列全体の中ホド。下の仕事にゃコノ位置が一番良イ。
先ズ【パラドクス通信】ダケだとミショーの言う通りゼッテー混乱すル。
ツッテ用途制限も完全じゃネー
個々人への小声での声掛けの通達も交えル。ヤラナイ良かマシだロ。
この辺で力尽きるヤツも多い筈ダ。最初と最後は案外気力が持つガ、中弛ミが一番怖ェ。
手を引ク肩を貸ス担グの3段階選択で補助。
最悪囮ヤ壁役を抜けテ来る敵も覚悟しとク。
モシ来たラパラドクスで迎撃ダ。
一人も見捨てないカ……オレにゃ言えネー約束ダ。
コノ手から一つも零れネーとはトテモ…
マ、デモ出来るだけヤルがナ。
シューニャ・シフル
アドリブ連携歓迎
なんだ、話は終わったのかよ。こっちの武器も尽きてきたことだし、今回はここまでだな。
パラドクス通信で状況を把握してから移動を開始する。
状況は理解した。本隊との合流はなしだな。俺は周囲で足止めしながら撤退する。
路地に防衛ラインと泥濘の地で敵の足を鈍らせたところを強襲して殴り倒す。
別に止めを刺す必要はねぇ。注意をこっちに引き付けりゃ十分だ。
トラップ生成で敵の背後で空砲鳴らして攻撃と誤認させられれば上等。その隙に逃げさせてもらうぜ。
次にやりあうのが七曜の戦か、その後かはわかんねぇが、また来るぜ。首洗って待ってろ。
百鬼・運命
【ヨアケ先導】
心情
ここまでは順調
後は皆で無事に帰るのみ
作戦の締めと行こう
チーム作戦
【ヨアケ先導】【ヨアケ殿軍】その他参加者で連携
【ヨアケ先導】は脱出を先導
【ヨアケ殿軍】は敵の足止めと攪乱
行動
町中にトラップ生成した煙幕(以後継続的に生成)を合図に脱出開始
パラドクス通信で仲間や現地ディアボロスと連携し、視界確保に完全視界、身を隠すのに光学迷彩を使ってもらう
それと川での脱出を隠匿し、追撃を減らそう
移動や飛び込む音は平穏結界や各所にトラップ生成した鳴子の音で隠し、川底を行くように先導
またフライトドローン使用
現れた無数のドローンで此方が空へ逃げると敵を陽動
最後は殿の撤退支援に次々自爆させ敵を混乱させよう
守都・幸児
※アドリブ、連携歓迎
せっかく目の前にいるんだ
俺はジャンヌに一撃入れて、初動を遅らせる
「それじゃあ次は、俺の故郷の術を見せてやるよ」
俺の使う技は「執」
紙符の式を白い鳥の姿に変え、放つ技だ
鳥の群れを、ジャンヌとその配下たちの視界を遮るようにして放つ
傷を与えられるとは思ってねえ
だが、翼と羽音で目くらましにはなるはずだ
なるべく大きな翼の鳥の姿をした式を、ありったけ放つぞ
無謀な【捨て身の一撃】と見せかけて
【一撃離脱】で撤退する
俺が反撃を食らう分には構わねえ
ジャンヌがディアボロスたちの逃走に気がつくのが、
追跡を配下に命じるのが一手遅れれば、それでいい
滅ぼせるもんなら、滅ぼしてみやがれ
俺の仲間たちは、強いぞ
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
脱出の準備も整ったようですね
後は合図のみ
ジャンヌ・ダルクの正面にいる私が殿を勤めるのが良いでしょう
パラドクス通信で脱出のカウントダウン
完全視界を発動し、会話が切れると同時にトラップ生成で煙幕弾を爆発させます
狙いは断片の王の目の前
派手にぶちまけて一瞬でも気を反らしてやります
宙に展開した鍵盤で「白の舞踏」を演奏
泥濘の地を周囲一帯に広げて足止めを行い
追いすがってくるキマイラウィッチは白骨の死神が地面へと引きずり込み戦列を崩します
もし負傷した仲間がいれば怪力無双で担ぎ共に撤退します
逃げるディアボロスには追いつかせません
誘導組の皆さんは頼みましたよ
全員揃って、必ずまた後で会いましょう
エヴァ・フルトクヴィスト
いよいよ脱出の時ですね。
作戦は伝わった様子、人智を尽くしてパラドクストレインへ。
欠ける者無く新宿島へといきましょう!
作戦は通信のやり取りに耳を傾けつつ遊撃へ回りますよ。
追撃のキマイラウィッチには進路を妨害すべくアイスクラフトや泥濘の地を使って障害物を発生させて一瞬でも足止め。
その隙に防衛ラインで通行不能にしつつ立ち塞がったら。
氷像たちを立体的に発生させて、三次元で敵に攻撃を加えてさらに足止めして。
逃亡の時間稼ぎを行いますよ。
復讐相手がこうして目の前にいるというのです。
私にもお付き合いいただきましょう!
現地のディアボロス脱出後は私達も。
余力があれば殿に合流、無ければ護衛という形で脱出しますよ。
花喰・小鳥
「慌てないでください。脱出は順調です」
【パラドクス通信】で現地ディアボロスと連携を図っていきます
味方の撤退を援護するように【制圧射撃】
希望は油断にも繋がります
警戒を怠らず【時間稼ぎ】をして速やかな脱出を
「味方を助けて孤立無援では冗談が過ぎますから」
ヨキが自分もいると胸を張る……胸はどこかわからない
【光学迷彩】【モブオーラ】【壁歩き】などを駆使して、頃合いになれば脱出しましょう
もちろん残される味方がいないように連絡は密にして、必要なら【壊滅】で建物を分解(吹き飛ばして)注意を惹くのも厭いません
「次に相対するのは、そう遠い話ではないような気がします」
ヨキが急かすように跳ねると私も駆け出した
真紅堂・乎乎那
アドリブ連携歓迎
以下の行動や台詞を臨機応変に組み合わせて行動。
・散発的な攻撃を仕掛ける。救出対象と遭遇したら守る。
・パラドクス通信を「味方と敵の位置の確認」と「作戦完了の確認」に利用。作戦完了次第即、撤退。
・隙あらば、フライトドローンをパラドクストレインが存在しない方向の空へ飛ばしておく。
遭遇する敵は防衛ラインで足止めし、紅のドレスの袖や裾から飛び出すデモニックボムで爆破。
・過去のディアボロスに近い敵を優先して攻撃する。
ディフェンスは自身が戦闘不能になる危険がない限り、惜しみなく使用。
・振り返らずに行け!新しい友よ!
……悪しき魔女を葬るのが私の定めだ。
ハハッ!どんどん来い!どんどん!
アオイ・ダイアログ
【ヨアケ殿軍】
アドリブ・絡み歓迎
あの人たちを無事に逃げ延びさせる!
それが私たちのやるべき事です!
残留効果は適宜使用
こちらは主に撹乱と足止めです
【パラドクス通信】で可能な限り脱出状況や追っ手の布陣をやり取り
地面の敵には【泥濘の地】、空中の敵には【トラップ生成】でワイヤートラップからのネットやトリモチで対処しますよ
足止めした敵には攻撃を仕掛けてヘイトも買っておきますかね
避難者が近い場合は【防衛ライン】で死守です!
野生動物がいれば【使い魔使役】で離れるように移動させて意識を逸らせないかも試します
その際は物陰に隠れつつ【光学迷彩】で姿を隠しますよ
脱出が確認出来たら氷の壁で経路を遮りつつ離脱します!
ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に
ここまでは上手く行った。後は肝心要。脱出さえ出来れば作戦は成る
……だから、頑張りどころ!
“魔槍”を手に、傍らの妖精も気合充分といった様子で
ディフェンスは主に現地ディアボロスへ
同行者にも不調や窮地の人が居れば守るよ
【パラドクス通信】を用い情報を相互に取り合い連携
救援要請等あれば急行するね
基本は地を駆け、時には【エアライド】で壁や中空を蹴り立体的に
屋根上を進み高所の利を活かしたり縦横無尽に街を走って
突入時から現在に至るまで戦闘で発生した瓦礫など妖精に悪戯で使わせて
意表を突いたところを速度を乗せたランスチャージで貫くなど
妖精や同行者との息を合わせた【統率】で敵を処理するよ
ハインツ・ゼーベック
連携・アドリブ可
相手は魔女共か。
まったく、バリエーションに困らんねえ。
残虐さで負けるつもりはないが晒す死体もないのではな。
◯トラップ生成であからさまに見え見えの罠と巧妙に隠した罠を設置。
キマイラウィッチ共も人ではあるからな。糞尿落とし穴なんかも有効だろうて。
罠遅滞に誘導するように防衛ラインも設置しておこう。
飛び越えたところが落とし穴とかね。
西部戦線異状なしで整地された道は◯泥濘の地としよう。パラドクスは瞬間でも被害までは修復されんだろうしな。
自分自身は◯平穏結界、強運の加護、モブオーラ、光学迷彩で隠蔽。
サーヴァントは囮として活用する
四葩・ショウ
何があっても
わたし達がかならず、護るから
鼓舞する言葉はじかに
先導と殿の中間地点くらいに付き添い駆ける
わたしは、追いかけてきた魔女への対応を
市街地側から横槍を入れる敵がいるかも
あとは進路の邪魔になる敵がいたり、ね
それまではラ・ピュセルの仲間達といっしょに
【パラドクス通信】の情報・状況に耳をすませて
人数が多いからこそ、わたしからの連絡は的確なものだけを
こっちは任せて、と仲間達に微笑んで、ウインクを
――また、後でね
わたしは、新宿島の復讐者と関心惹き
魔女へ攻撃し、立ちはだかる
このままでは……と
たまらず逃げだす演技で
皆の進路から遠ざかる方へ駆けたなら
【エアライド】も屈指して誘導を
充分引き離せ、撤退しよう
クロエ・アルニティコス
合図の前にジャンヌ・ダルクの半径300m以内まで近づいておきます。会話をしている者もいるくらいですし難しくはないでしょう。
それでは始めましょうか。
合図と同時に【通信障害】を使用。ジャンヌから他のキマイラウィッチの指示を遮断し、初動を遅らせます。
撤退する復讐者たちの最後尾をつとめ、追いすがるキマイラウィッチがいれば足止めを行います。
貴方たちは私たちの……新宿島の復讐者の戦いを見たことがないのでしたね。
お見せしましょう。
断頭革命グランダルメを追い詰めたというのが、その場の出まかせや嘘偽りではないということを。
【ライオニックサンダー】を使用。魔術の電撃塊でキマイラウィッチを攻撃します。
ノイン・クリーガー
【FK】
状況は芳しくない。
この撤退戦、第一次大戦を思い出すな。
…あの時よりはマシか。
重症を負っているエトヴァに同行し、【泥濘の地】で敵を妨害しつつ、ディアボロスを先導する。
【パラドクス通信】で周辺の仲間と情報を共有。
敵に追いつかれたら発煙弾で煙幕を張ってディアボロスの姿を隠しつつ、【完全視界】を使いながらG45Sで【制圧射撃】を行い、敵の足止めを行う。
シャルロット・アミ
さて、参りましょうか、モラさん「もっきゅ!」
私たちのやることは脱出支援する人を守ること
殿に回りましょう
今まで一緒に戦ってきた仲間に、手はかけさせないわ
高らかにバイオリンをかき鳴らし
私はこことアピールしましょう
モラさんは頭上で威嚇でもしていてね?
「もきゅもきゅ」
弾きながら、脱出する人たちのために【防衛ライン】を強固に
私は敵に弱めの反撃を行いながら
できるだけ現地の人が逃げ切れるよう立ち回るわ
さあ、来なさい、ラミアさん
みんなで無事に帰るのよ
そのために来たの
誰一人犠牲になんてさせないわ
アドリブ、連携歓迎です
ミシェル・ロメ
※アドリブ、連携歓迎
人質たちのディアボロスへの覚醒は始まった
だけどここで油断すれば今までの努力が水の泡だ
誰一人見捨てない
誰一人取りこぼさない
必ず皆で、生きて新宿島に帰るんだ
【光学迷彩】【モブオーラ】を駆使しつつ敵の目を誤魔化し
【パラドクス通信】で常に各班と状況を伝達しつつ
【完全視界】で索敵し先導班やトラップを掻い潜って襲い来る敵に対処
特に泥濘の地を越えてくる「飛行する敵」に警戒
浄化の光を宿した聖なる花を降らせ、敵を足止めしよう
川についたら【水中適応】を使用し飛び込む
泳げない等で不安な人がいればそっと手を握り勇気づける
大丈夫
僕たちは何度でも立ち上がれる
人々の心に【勝利の凱歌】を響かせて
チムチム・ベイチモ
やれやれ。荒事は好まないのだが……。
けれど、このぼくとて脱出の手伝いくらいはできなくもない。
パラドクス「氷像乱舞」で作り出した氷像のぼくを使って敵を牽制、撹乱しよう。所詮は氷像、ぼくさえ殴られなければ痛くも痒くもない……んだが、ぼくの顔した造形物がボコられてるの見てるとなんだかむしょうに腹立つなあ、ちくしょうめ。
ともあれ、ダミーががんばっている間、ぼくはアイスクラフト効果で作った氷ブロックで通路を塞いだりして、敵の進行を阻害・遅延してやるのだ。ざまーみろ、ばーかばーか!!
……おっといけない。
相手を罵倒しているのに夢中になって自分が逃げ遅れるのは問題外だな。
さあさっさと逃げようじゃないか。
八千草・実
さあ…ほんまは弱かったんですやろか?
ディアボロスは…
騙し討ちにせなあかんほどには、恐れてたんやないの
うちらのことを、餌のように言わはるんなら
弱いもんに噛まれる覚悟はええかなぁ…!
お仲間さんとあわせてジャンヌに一撃
うちの力で、痛手になるとは思わへんけどもなぁ
これが五百ならどうなるんやろうねぇ
嘲笑えばええですわ
いつかその足元は崩れます
羽飾りの腕輪で反撃を押さえて、即座に一撃離脱するよ
脱出から注意を逸らすよ
現地ディアボロスと別方向へ、キマイラウィッチを引き付け
別方向の川をめざして走って
追っ手は泥濘の地、建物の中に入って迷宮化、トラップにかけたり隠れて撒くよ
うちも川へ飛び込みましょ
※アドリブ、連携歓迎
エイレーネ・エピケフィシア
作戦が決まったならば、あとは戦い抜くのみ
神々の王ゼウス様に誓って──この地を脱する復讐者たちを、怪物どもの餌食にはさせません!
撤退する集団の殿軍となり、【泥濘の地】を迫る敵の足元に広げます
≪神護の長槍≫と≪神護の輝盾≫を構え、近づいて来た敵を『奮い立つ正義の一閃』で粉砕しましょう
泥濘を嫌って空を飛ぼうとする者も、長大な光刃によって逃がしません
敵の攻撃は急所に入らぬよう盾で防ぎ、撤退を完遂するまで耐え抜きます
道中、建造物が退路の邪魔をするならパラドクスで破壊した上で
【建物復元】で即座に修復し、後を追う敵にとっては壁となるようにします
既に壊れている建物も、壁にできる位置にあれば復元しておきましょう
青天井・イカス
サァて大詰めダ
此処でシクじッタら元の木阿弥
何とシてモ成功サセねぇトな
俺は陽動
合図ト同時に【トラップ生成】で作っタ呼子をワザと発動さセて音を出シ、キマイラウィッチ等の注意ヲ避難経路と逆方向に逸ラす
ツってモ500人が移動シ始メたラ、騙シ遂せるワケがねェ
騙サれタ敵の処理シた後は、速ヤかに移動
違ウ道に敵を誘導スる役目に切リ替エるゼ
合流出来そウな復讐者がイたら合流
囮は一人ヨリ複数の方ガ騙シ易そウだシな
攻撃は【万雷】使用
拳銃は音ガ出テ敵の後続に異変察サれるカモ知れネェかラ、音ガ出なイ武器を使ッテ応戦
500人の脱出が成功シたら、速ヤカに撤退
じゃァな、手前等ノ親分に報告シな
先ずハ人員
返シてモラったゼ
ヴィルジニー・フラムヴェールト
脱出まで、あとすこし……
ここは守りきるわ
現地ディアボロスを追ってきたキマイラウィッチ達と戦うわ
十字剣を掲げて祈り、裁きの光を復讐の魔女たちへ下すわ
仲間たちと狙いを揃えて倒していくわね
絶対に、彼らの方へは行かせない
わたし達が守り抜くのよ
怖くないわ……
わたしはディアボロスよ
あなた達を滅ぼすために来たわ、キマイラウィッチ!
挑発して、注意をこちらへ引きましょう
アドリブ連携、歓迎よ
●
捕らわれのディアボロスたちに作戦は伝わった――なら、動くとき。
ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)は守都・幸児(祥雲・g03876)と一瞬視線合わせ、タイミングを計る。
「それじゃあ次は、俺の故郷の術を見せてやるよ」
幸児は話しそのままにジャンヌ・ダルクへと声かける。
「まぁ、手の内を見せるというのですか? ふふ、ええ、その力をみせてください」
ジャンヌ・ダルクは笑ってさぁと促す――その時にはすでに、ソレイユがカウントダウンをかけている。
ゼロ――それと同時にすべてが動き始めた。
ソレイユが煙幕弾を生み出し投げ放つ。その狙いはジャンヌ・ダルクの目の前。
それはパラドクス通信を通じ、タイミングはディアボロスすべてに周知されていた。
煙幕の中から、大きな翼の鳥が羽ばたいて飛び出しジャンヌ・ダルク、そして周囲の配下たちの視界を遮る様に動く。
それと同時に八千草・実(温室の管理者・g05182)も駆け込み一撃の助けを。
「さあ……ほんまは弱かったんですやろか?」
氷雪の嵐、来りませと実は紡ぐ。その声は氷雪交じりの凍てつく風をこの場に呼び込む。
「ディアボロスは……騙し討ちにせなあかんほどには、恐れてたんやないの」
ジャンヌ・ダルクへ向けたそれはその身を凍てさせる。動きを僅かでも封じることになるのだろう。
「うちらのことを、餌のように言わはるんなら弱いもんに噛まれる覚悟はええかなぁ……!」
ゆらりと、大きな影がその中で動いた。それはジャンヌ・ダルクのもの。
その攻撃で傷を与えられるとは、幸児も思っていない。それでも闘争に気が付くのが、追跡を配下に命じるのが遅れれば、それでいい。
しかし――その煙幕から幸児へと向かう影。それはジャンヌ・ダルクよりの攻撃。
「っ!!」
それは触手。ジャンヌ・ダルクの背後の棘が伸び、襲い掛かってきたのだ。そして捕まえた幸児の身を爆発させる。そしてもう一人、仕掛けていた実にもその棘は伸び爆発を起こしていた。
実は羽飾りの腕輪でそのダメージを抑えてしっかりとジャンヌ・ダルクを射抜くように見つめる。
幸児も、実も、その一撃で倒れることなく立っていた。
「滅ぼせるもんなら、滅ぼしてみやがれ。俺の仲間たちは、強いぞ」
「うちの力で、痛手になるとは思わへんけどもなぁ。これが五百ならどうなるんやろうねぇ」
ジャンヌ・ダルクは何事もなかったというかのようにそこにいる。
爆発が収まった先、ジャンヌ・ダルクはその赤い瞳を歓びに染め、ふふと笑み零す。
「新宿島のディアボロスは、今の攻撃に耐えるのですね」
少し嬉しそうな、そんな声色。今の攻撃に耐えられるほどの強さを持っている――それはジャンヌ・ダルクにとって価値のある事だったのだろう。
そして爆発によって煙幕が晴れ、広場に捉えていたラ・ピュセルのディアボロスたちが逃げたことを目の当たりにする。
しかしそれに怒るでもなく、慌てるでもなくただ静かにジャンヌ・ダルクは命じる。
「追いなさい。捕まえて火刑儀式に処すのです」
その声が、近くにいたキマイラウィッチたちにまず届く。ジャンヌ・ダルク自らが追うことはないようだ。
手近な所とばかりに飛び掛かって来た敵をソレイユが宙に展開した鍵盤にその指を滑らせ奏でる死の舞踏。骸骨の死神が引き込む様に現れその身を掴み地面へと引きずり込んだ。
「追いつかせません」
皆さんは頼みましたよとソレイユは視線を向ける。
「全員揃って、必ずまた後で会いましょう」
広がる泥濘の地に、周囲にきたキマイラウィッチたちは捕らわれ動きは鈍くなる。
時間稼ぎは上々。すでに広場からはディアボロスたちは離れており、ソレイユと幸児、実も隙を見てその身を翻す。
「嘲笑えばええですわ、いつかその足元は崩れます」
実の言葉はジャンヌ・ダルクに届いただろうか。
ジャンヌ・ダルクはただ嬉しそうに嗤っていた。
●
パラドクス通信で500人が自由に話せば重要な指示が伝わり辛い。
一角・實生(深い潭・g00995)は、基本はシャルル7世、指揮役と新宿島のディアボロス、敵発見等の緊急事態の報告を主発信にと早い段階で提案し、それに沿う事になっていた。
そしてソレイユのカウントダウン――煙幕弾が放たれると同時に、すべてが動き始める。
集うキマイラウィッチたちの反応は様々。何が起こったかと状況を理解しようとするもの、ジャンヌ・ダルクの命を待つもの。それと共に、ジャンヌ・ダルクへの攻撃となればそちらにも意識はとられるのだろう。
キマイラウィッチの初動は確実に遅れている。その間にも、確実に広場から外へとディアボロスたちは向かっていた。
そしてディアボロスたちが向かうべき場所とは逆方向でも音が騒がしく鳴る。青天井・イカス(このうえなく・イカス・g02133)が用意したトラップ。僅かにでもキマイラウィッチたちの注意を川の逆へと縫い留めれば十分。
(「ツってモ500人が移動シ始メたラ、騙シ遂せるワケがねェ」)
騙されたキマイラウィッチがいるならそれを引き付けて。しかし早めに回り込んで合流も視野にいれてイカスは動く。
完全視界をお使いくださいとレイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)はわかっていても、やはり視界が変われば戸惑いはある。それを見せたラ・ピュセルのディアボロスへと声をかけ、パラドクス通信で補足を。
しかし、道幅もある――いくつかに分かれて、最短の道をディアボロスたちは辿る。
「こっちだ。ついてきて」
素早く動きエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は落ち着いた、凛とした声で呼びかけ走り始める。
先を走ればすぐに後ろについてくる気配。後方をみつつ、エトヴァは迷いなく走る。その傍らをノイン・クリーガー(ゴースト・g00915)は共に走っていた。
状況は芳しくない。ノインはふと過去を思い出す。
(「この撤退戦、第一次大戦を思い出すな」)
しかし、その時のことを思えば、状況は芳しくないとしても。
「……あの時よりはマシか」
先を走る――だがその先にキマイラウィッチの姿。
「道を開けます」
その言葉と共にレイが走る。今、一番早くあの敵を打ち払えるのは自分だと理解したから。
『Boeotia』と神経、そして『アクロヴァレリア』のリンクを行い、導き出された最短コースを超加速で一瞬の間に肉薄する。自身の名を冠したサイバーレイピア、シュトライフリヒトでの一閃――しかしキマイラウィッチの眼は憎悪を滲ませたまま光を失わない。
「どうか振り返らず、ご自身の安全を最優先に」
皆がそう思い行動する事が、何よりこの脱出作戦の成功に繋がります――そう伝えてレイはその敵を受け持つと告げ皆を先へと進ませる。
「すぐ、追いつきます」
皆で必ず帰りましょう――自分たちの為に動いてくれている新宿島のディアボロス。ラ・ピュセルのディアボロスたちはレイの横を通り過ぎる。
キマイラウィッチが咆哮をあげてもレイが抑えていてくれると信じて。
ノインもまた、泥濘の地を拡げキマイラウィッチの足取りを遅くしていた。
周辺の情報をパラドクス通信で共有しつつ、ノインは先に行けと促した。
それはやってくるキマイラウィッチがいる事を知ったから――発煙弾を投げ、その上で制圧射撃を行えば、キマイラウィッチたちの足も止まる。その間にディアボロスたちは走り抜ける。
また別の道へ進んだヨアケの面々も、順調に進んでいた。
緋詠・琥兎(その身に潜むは破滅か。それとも朧げな標か・g00542)は精神を研ぎ澄まし自身の中にあるクロノヴェーダの能力を引き出していた。
どのような状況でも広範囲の気配察知と視界を得る。いまそれは、敵のいない道を選ぶことを可能としていた。
それは各所で仕掛けているディアボロスたちがおり、キマイラウィッチの動きが散っているというのもあるだろう。
救える命があるのなら、その可能性を未来に繋ぐまでとフィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)も走る。
誰一人として死なせません――その想いを強く抱いて、最適な避難経路を導くべく空も蹴る。
道中に敵は見られない。もしいたとしても可能ならやり過ごすか遠ざけるか――万一発見されても、応援を呼ばれる前に速やかに排除する。
フィーナは改めて、自分がどう動くかを定めていた。琥兎も、戦いとなれば皆を護るために動くつもり。敵からの攻撃は皆に通さないと強く思っていた。
(「ここまでは順調。後は皆で無事に帰るのみ――作戦の締めと行こう」)
そして静かに百鬼・運命(ヨアケの魔法使い・g03078)は先について考える。作戦はうまく伝わっている。しかし、まだできることはあると、通信で連絡をとりつつ動いていた。
アオイ・ダイアログ(響き合う言霊の繰り手・g02687)は列の最後尾、殿
先を走る皆と連絡を取りつつ、その足を止めて皆を行かせるアオイ。横から、抜けてきた敵がいる――泥濘の地を生み出せばその足がとられ動きは落ちる。
「冷凍氷、冷えろ氷れ凍てつけ凍えろ凍れ凍れ凍れ凍れ氷り付け!!」
そして一瞬の凍結が訪れる。しかしその凍ったキマイラウィッチを足場として駆け抜けていくものがいた。
抜けられたとアオイはすぐさま連絡する。
このままでは追いつかれるかと琥兎とフィーナが下がろうとした時――その必要はないと、声がかる。
その声の主、眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)は追いかけてくる敵を見つけその前に立つ。
遅れての現地入り。合流まで軽く偵察できればと思っていたがすでに事は動いていた。しかし連絡を取り、ヨアケの仲間たちを助けるべく立ちふさがる。
「迷宮化は室内や拠点内のみ、だが……パラドクス本体の効果ならば」
見えた敵に向け人鳥はパラドクスを放つ。
自らがデザインした「電脳の怪物」を、その住まう迷宮ごと現実世界に具現化する。往く手を遮るように現れた壁にキマイラウィッチたちは足を止める。
その逆へ逃げる人影に見えるようなモンスターをデザインし走らせその目を欺くことを人鳥は試みる。
キマイラウィッチは、それに突っかかることはなく迂回を選んだようだ。
しかし、それは遠回りであり時間稼ぎとなる。
「ここまでは上手く行った。後は肝心要。脱出さえ出来れば作戦は成る……だから、頑張りどころ!」
ロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)は“魔槍”を手に気合十分。傍らの妖精も同じように共にとその意気を見せる。
皆に攻撃が向くなら僕が守ると明るく笑顔で紡げば、皆の心の不安も払われる。
パラドクス通信を使いながら、助けが必要ならば駆ける気も十分。ロキシアは時に壁や空を駆け、立体的に動きその先を見据えた。
その先からキマイラウィッチの気配と見れば屋根の上から“魔槍”をもって速度乗せた突撃で打ち払う。妖精たちも周囲の瓦礫などをもって悪戯という名の連携を。
ロキシアの攻撃で開かれた道をディアボロスたちは進んでいく。
「欠ける者無く新宿島へといきましょう!」
そう声をかけながら、エヴァ・フルトクヴィスト(星鏡のヴォルヴァ・g01561)は列から外れて走る。
やりとりに耳を傾けつつ遊撃へと走ったのだ。広場の近くにいたキマイラウィッチの気配――泥濘の地を広げ動き鈍らせ押しとどめる。
「復讐相手がこうして目の前にいるというのです。私にもお付き合いいただきましょう!」
その言葉で、キマイラウィッチたちの意識はエヴァへと向く。
ディアボロス、復讐相手――逃げる者などを追うよりこの立ち塞がるものをとキマイラウィッチたちは息巻くのだ。
エヴァがとどめたキマイラウィッチ。これを足止めできなければ、その牙は届いていたかもしれない。
時間稼ぎをもう少し。けれど一人では――しかしそこに助けの手がくる。
花喰・小鳥(空虚のルサールカ・g01304)が放つ制圧射撃。有形無形の『畏れ』を纏い、理性を消費し敵軍を陣地ごと破壊する機銃掃射。
希望は油断にも繋がる――小鳥はそう思うからこそ、警戒を怠らない。傷を負ったキマイラウィッチたちはそこでうめき声をあげ伏している。
エヴァに目配せひとつ。エヴァもまた身を翻し、キマイラウィッチたちの前から撤退する。
最後尾の者達がもう少しで通り終わる。そうしたら、そのまま殿について共に向かうだけ。
エヴァは小鳥に助かったと礼を言う。
「味方を助けて孤立無援では冗談が過ぎますから」
行きましょうと、小鳥は最後と思われるものの後ろを走りつつ声かける。
「慌てないでください。脱出は順調です」
そして小鳥のモーラット・コミュ、ヨキも自分もいると胸を張って見せる。
「……胸はどこかわからない」
けれど、安心させようと動いている。
小鳥はちらりと後方を振り返る。まだ、キマイラウィッチは来ていない。
しかし――憎悪に満ちた咆哮が響き、ヨキが急かす様に跳ねる。
「次に相対するのは、そう遠い話ではないような気がします」
今は正面から戦う時ではないと小鳥もディアボロスたちと一緒に川へ急ぐ。
先に進む者達がいれば、その波に乗り遅れたものもいる。慌ててこけた者へと、實生は手を差し出し助け起こす。
「大丈夫、ひとりも見捨てないと約束した」
この人波の中で
「ほら。掴まって。残留効果を忘れずにね。ゆっくりでいい、使ってみて」
深呼吸を促すような心地で實生は穏やかに告げる。
また再び進めると立ち上がり向かうのを見守る實生へ、シャトン・ヴォロンテ(enfant perdu・g04732)は声を向けた。
「こノ人数ノ大移動ダ、ドレだけ完璧を目指しても水は漏ルだロ。穴が開くの前提で動くゾ」
今から動けば列の中ほどだろうか――後続は殿を務める者達もおり足りそうだ。
下の仕事にゃコノ位置が一番良イとシャトンは言って共に走り始める。
「パラドクス通信ダケだとミショーの言う通りゼッテー混乱すル。ツッテ用途制限も完全じゃネー」
個々人への声かけや通達も交えて行うシャトンへと實生は視線向ける。するとその視線に気づいて、居心地が悪かったのかぷいっとそっぽむいて。
「ヤラナイ良かマシだロ」
「確かに、やらないよりやったほうがいい」
實生も同じように声をかける。これだけの人数での移動、走り去る仲間や戦闘音――安全地帯ではなく、心が萎むこともあるだろう。
だから、手を伸ばし続けのだと。
そしてミシェル・ロメ(とわにひびくうた・g04569)もまた、誰一人見捨てない、誰一人取りこぼさないと強く思っていた。
(「新宿島のディアボロスの力を使えるようになってる……だけどここで油断すれば今までの努力が水の泡だ」)
必ず皆で、生きて新宿島に帰るんだ――そう、ミシェルは胸に抱いて彼等と共に進む
そして最後尾――500人という人数が一気に動ききることはできない。それは列となり、最前列と最後尾ができてしまう。
その、最後の一人が今広場から出たが、しかしすぐに追いつかれてしまう距離だろう。
そちらに共につくディアボロスたちもいれば、この場に暫しとどまることを選んだものもいる。
その姿を赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)は見送り、先導する者達へと最後の一人が出たことまでも告げる。
今が脱出の時。新宿島のディアボロスたち、皆で作った一隅の好機を逃がすわけにはいかない。
(「我が身を削ってでもみなをこの地より連れ帰ります!」)
そのために、イズルはネビロスの炎を纏わせ魔力障壁を為す。
広場にはまだ沢山にキマイラウィッチたちがいる。それらをここから動かさぬためにディアボロスたちが広場から離れた後、防衛ラインが敷かれる。
「さて、参りましょうか、モラさん」
「もっきゅ!」
シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)はモーラット・コミュ『モラさん』に声かけて。
私たちのやることは脱出支援する人を守ることと紡ぐ。
「今まで一緒に戦ってきた仲間に、手はかけさせないわ」
シャルロットは高らかにバイオリンをかき鳴らす。私はこことアピールして。
「モラさんは頭上で威嚇でもしていてね?」
「もきゅもきゅ」
シャルロットの演奏に、砂を纏った巨大な聖霊が召喚される。
できるだけ、逃げ切れるように――シャルロットはキマイラウィッチたちを見据えていた。
「さあ、来なさい、ラミアさん」
巨大な聖霊が腕を振り払いキマイラウィッチたちを押し返す。
みんなで無事に帰る。そのために来たのだ。シャルロットの意思は決して鈍らない。
「誰一人犠牲になんてさせないわ」
その想いは皆、抱いている。
八百陣・葵漆(勝利こそが正義・g01007)は敵の前に立ち泥濘の地を広げていた。
「『足止めの軍略』、発動だ!」
泥濘の地にはまればキマイラウィッチたちが進む速度は落ちる。
その先に罠――落とし穴なども用意して更なる妨害を。
此処で必要なのは時間稼ぎ。でも危険な状況になりそうなら撤退はすべきと葵漆はそのタイミングを図る。
ダメージにはならないが、閃光弾を投げれば一時でも視界を奪うことはできる。
葵漆は出来ることを、今重ねていた。距離を保ち、足止めに徹して無理はせずにと、戦い方を定めて。
「この先へは行かせません。摩利支天よ、俺に力を!」
イズルは近づくものを斬り捨てる。この線を超えさせまいと、そして今ここで、同じく戦う仲間たちにも気を配りつつ。
「俺で盾になれるのでしたらお安い御用です。さぁ帰りましょう!」
庇って受けた傷も今は気にならない。イズルは言って、まだもう少しと鼓舞する。
皆で新宿島へ帰るために。
●
脱出が始まる――パラドクス通信で状況を把握したシューニャ・シフル(廃棄個体 No00・g07807)はキマイラウィッチたちを一瞥する。
「なんだ、話は終わったのかよ。こっちの武器も尽きてきたことだし、今回はここまでだな」
十分にキマイラウィッチを引き付けている。しかしこの場よりも危ない場所がありそうだ。
状況は理解した――本体との合流はやめて、シューニャは足止めをしながらの撤退へと舵を切る。
戦いとなっても止めを刺す必要はない。注意をシューニャに向けさせ、引き付けることができれば十分。
「次にやりあうのが七曜の戦か、その後かはわかんねぇが、また来るぜ。首洗って待ってろ」
キマイラウィッチの背後で罠を発動させ、攻撃と思ったかそちらへ気がむいた瞬間、シューニャは身を翻し逃げる。
この場で自分がなすべき役目は十分担ったのだから。
そんな風に幾人かのディアボロスが、敵を引き付ける動きをしていた。
川へ向かうディアボロスたちの姿。それを目にしつつ括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)は敵を引き受けるために動いていた。
「配下も配下なら上も上ですね。なーにが復讐だ。やってることは残虐極まりない悪辣なものですしょうに」
キマイラウィッチたちの怒号も響く。それは彼等が冷静さを欠いているしるしでもあるのだろう。
「まっ、今はそれしか頭にないことに感謝しませんとね」
さて、足止めと漸は動く。
キマイラウィッチの姿を見つけたならディアボロスはここだと言う様にアピールだ。
「おーい、間抜けどもお前らが処刑だ処刑だと言っている間に逃げちゃいますよー!」
声高々に挑発して、言いたいことをいいまくりその気を引く。
狙い通り、皆を追いかけていたキマイラウィッチを数体引き寄せた。そして路地の前にたち、漸はサーベルを突き出す。
「まぁ、追わせる訳にはいかないんですけど。もう少しここでいとけ」
全部は押し止めなくてもいい、少しでもここに留まらせ時間が出来たらいいのだから。
「血の海に沈みたい奴からこいよ」
漸の言葉にキマイラウィッチが飛び掛かる。
同じようにまた別の場所でも、キマイラウィッチは引き付けられていた。
チムチム・ベイチモ(Ghost ship of the Arctic・g09860)は通りの建物の上からキマイラウィッチの群を見ていた。
「やれやれ。荒事は好まないのだが……」
けれど、このぼくとて脱出の手伝いくらいはできなくもないとパラドクスで氷像を作り上げる。
それは氷像のチムチム。自分ではないが自分の見た目のそれ。行く手を塞ぐように生み出されたそれをキマイラウィッチが破壊し始める。
「所詮は氷像、ぼくさえ殴られなければ痛くも痒くもない……んだが、ぼくの顔した造形物がボコられてるの見てるとなんだかむしょうに腹立つなあ、ちくしょうめ」
チムチムはぐぬと唸り、しかしやることがあると離れる。
ここより少し先にアイスクラフトで氷のブロックを。少しでも敵の動きの遅延にはなるだろう。
「ざまーみろ、ばーかばーか!!」
そしてその様子に野次飛ばす。しかしそれも崩れそうになれば。
「……おっといけない。相手を罵倒しているのに夢中になって自分が逃げ遅れるのは問題外だな」
さあさっさと逃げようじゃないかとキマイラウィッチが追いつく前にチムチムは逃げる。
この場で、真正面から勝負する必要はない。今は時間稼ぎができればいいのだから。
だからあえて罠を仕掛け、キマイラウィッチを待つものもいる。
ハインツ・ゼーベック(猖獗・g00405)はあえて、あからさまに見え見えの罠を仕掛けた。しかし、その影には巧妙に隠した罠がある。
メーラーデーモン『フュースリー』がしゅたたっと走ってその罠の設置場所へ。罠の場所がわかっているフュースリーは飛び越えるが追いかけてきたキマイラウィッチは分からない。
目に見えた罠を飛び越し――そして落ちる。
そこへとん、と杖で地面をたたくハインツ。
「血と泥濘と火力の洗礼だよ」
泥濘の地が広がればキマイラウィッチは捕らわれ動きは鈍くなる。
ハインツ自身は身を隠したまま、その場所に捕まり動けなくなるキマイラウィッチはまだ増えそうだ。
●
先導する者達、そして殿。その間の者達へのフォローもディアボロスたちは行っていた。
足が絡んでこけかける――そんなディアボロスをシャトンは支えて、走る勢いに乗せる。
「最初と最後は案外気力が持つガ、中弛ミが一番怖ェ」
アト少しダ、とシャトンはその背を押し、そして意識を向ける方向を変えた。
それは敵意を感じ取ったから。その敵意へと一番早く動いていたのは實生だった。
道を上手に抜けてきたのか、それともこの付近に最初からいたのか。キマイラウィッチが向けた攻撃を實生はその身をもって受け、皆を守る。
短い悲鳴が聞こえた。けれど、走れと促されてディアボロスたちは川へと向かう。
行かせないと實生は立ち塞がりシャトンは攻撃かけ、キマイラウィッチの足を止める。
この手から零れ落ちることが無いように――そしてふと、シャトンは零す。
實生が紡いでいた言葉を。
「一人も見捨てないカ……オレにゃ言えネー約束ダ」
「誓いのようなものだよ――それに」
例え手から零れても、誰かがその下で受け止めればいいと、實生は笑って告げる。シャトンは難しそうな顔を僅かにしたものの、最後は口端をあげて。
「コノ手から一つも零れネーとはトテモ……マ、デモ出来るだけヤルがナ」
キマイラウィッチを追いかけさせない事が今出来る最善と戦い仕掛ける。
「何があってもわたし達がかならず、護るから」
だから、行こうと戦いの気配に不安見せるものへ四葩・ショウ(Leaden heart・g00878)は声かける。
仲間のディアボロスたちの動きをみつつ、ショウはまだ共に走る。
進路の邪魔になる敵は、先に通ったものたちが打ち払っているようだ。けれど横やりを入れるように飛び込んでくるキマイラウィッチがいるかもしれない。
そのショウの懸念は、あたる。
屋根の上を走ってきたか、キマイラウィッチたちが飛び込んできたのだ。
ショウは、こっちは任せて、と近くにいたディアボロスへと微笑んで、ウインクひとつ。
「――また、後でね」
あのキマイラウィッチを来させないためにショウは走りこむ。そこへひとつ、影が降りる。
広場へ向かう時に共に行動したイカスだ。イカスは広場で、逆方向にキマイラウィッチを誘導し、そして回って今追いついたところ。
ショウは、今度は一緒にと先に駆ける。
「わたしは、新宿島の復讐者」
その言葉を理解したか、列へと向いていたキマイラウィッチの視線が列からショウへと向く。
ショウは復讐の意思を具現化した武器をキマイラウィッチへと投げつけた。キマイラウィッチからの攻撃。しかしその傍らからイカスがバールを大きく振り上げただ振り下ろす。
「今日は選ばセてヤれナクてナ!」
拳銃の音が響けば、異変を察されるかもしれない。だから今日は鈍器でその脳天を狙うのみ。
重い一撃をくらってもキマイラウィッチは目の前のディアボロスを逃がさぬという勢いが衰えない。
それを後ずさりながら躱して。イクサも合わせて、身を翻し他のキマイラウィッチをまた引き付けた。
「このままでは……」
ショウはたまらず逃げ出すように動く。今度はその姿に恐れをなして逃げ腰かと、強気でキマイラウィッチは追いかけてくる。
ショウたちは、皆の進路から遠ざかる方へと駆ける。充分引き離したなら、空を蹴って、距離を取る。ショウを見失ったキマイラウィッチは、ディアボロスたちを追いかけるにも離れすぎていた。
後方で戦いの気配――ミシェルは抜けてくる敵がいたんだと知る。
まだ川まで距離はある。抜けてくる敵に警戒しつつ、泥濘の地を飛んで超えてくる敵には攻撃を。
浄化の光を宿した聖なる花を降らせキマイラウィッチへ攻撃を。
そこへ真紅堂・乎乎那(埋火の魔創剣士・g02399)も散発的な攻撃を仕掛ける。
「振り返らずに行け! 新しい友よ!」
走り抜けるディアボロスたちに声をかけ、乎乎那自身は攻撃を。ひらりと踊る紅のドレス――その裾から、コウモリの如く敵に向けて飛ぶ「悪魔爆弾」の群れがキマイラウィッチへと飛び掛かる。
「……悪しき魔女を葬るのが私の定めだ。ハハッ! どんどん来い! どんどん!」
乎乎那を獲物としたか、キマイラウィッチたちはディアボロスたちから意識を外す。
その間にディアボロスたちが走り去れば、あとはここから離れるだけ。
まだほんとうに戦うべき時ではないことを知っているからだ。
そしてここが最後尾とクロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)は確認する。そしてクロエとエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は視線合わせると、その足を止め、行ってくださいと声向ける。
「神々の王ゼウス様に誓って──この地を脱する復讐者たちを、怪物どもの餌食にはさせません!」
エイレーネは高らかに紡いで、泥濘の地を広げる。それだけで、敵の進軍速度は落ちるのだ。
追いすがるキマイラウィッチが数体。都市の周囲を回っていたものがやってきたのかもしれない。ここで邪魔をさせる訳にはいかないと立ち塞がる。
「貴方たちは私たちの……新宿島の復讐者の戦いを見たことがないのでしたね」
クロエが頭上に獅子の形をした電撃塊を出現させる。
キマイラウィッチがそれに気づいたときには、もう遅く。
「お見せしましょう」
断頭革命グランダルメを追い詰めたというのが、その場の出まかせや嘘偽りではないということを――走り抜ける電撃塊がキマイラウィッチたちを攻撃する。
そして泥濘の地を飛び越えるように抜け、接近するものへエイレーネが向ける一閃。
「義憤の火よ、我が刃に宿りて道を照らせ。英雄たちの標となれ!」
信仰が生み出す加護によって内なる魔力を励起する。高まった力は巨大な光の刃を形作り、その長大な光刃が切り裂いた。
と、他方からさらに向かってくるキマイラウィッチの姿。そこへヴィルジニー・フラムヴェールト(緑焔の奇蹟・g09648)が駆けつける。
「脱出まで、あとすこし……ここは守りきるわ」
「そちらはお任せします」
クロエとエイレーネはもう一方をヴィルジニーへと託す。ヴィルジニーは裁きの光をキマイラウィッチたちへ。
「絶対に、彼らの方へは行かせない」
私達が守り抜くとヴィルジニーはまっすぐキマイラウィッチたちを見据える。
「怖くないわ……」
その呟きは、自分に言い聞かせるように。
「わたしはディアボロスよ。あなた達を滅ぼすために来たわ、キマイラウィッチ!」
高らかに紡げば、キマイラウィッチの意識は逃げる者達も、目の前に敵意もってあるものに向く。
立ち止まり足止めしている間に、ディアボロスたちはこの場を離れその姿は小さくなっていた。
まだもう少し、とヴィルジニーとクロエ、エイレーネはキマイラウィッチの気を引く。そして十分に離れたところで、撤退を。
ディアボロスを追うキマイラウィッチたちの数は少なくなっていた。それでも、いつくるか――そんな不安はあるのだろう。
後方からの、追われる気配、戦闘の気配はわずかにでも伝わってしまう。
新宿島のディアボロスがいるのはわかっていても、それは動きにでて精細を欠き疲れも見えてしまう。
こけそうになったディアボロスを助け、レイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)はもう少しですと声かける。
全員、あの捕われていた広場から助けることができた――あとは辿りつくだけ。ここまで物事が進んだのは、今まで長く戦ってきた、すべてのことが繋がっての事。
レイラは先を往くエトヴァたちへ列の中ほどが今どのような状況か伝える。
少し、足取りは遅くなっているような――と、交差する道よりキマイラウィッチが駆けてくるのが見え、レイラはとんと地を蹴って上へ。足が止まりそうになるディアボロスたちへは走ってと一言告げて。
「因果の滴、注ぐ応報。神域の歔欷が廃都に落ちる」
その頭上目がけ、大量の針が雨の如く投擲され刺し貫く。貫かれたキマイラウィッチが動けぬ事を確認してまたレイラは共に駆ける。
僅かの会話の途切れに何かあったかと危惧されるが、すでに対処済みですとレイラは伝え、そちらはどうですかと最前にいる者達へ問う。
川が見えた――それが返ってきた言葉だった。
●
川の気配が近づいてくる。川を目にした瞬間、あともう少しと僅かに気が緩みそうになるがそれを律する。
「助け合って無事に、全員で帰ろう」
エトヴァは先に川へと飛び込み、ラ・ピュセルのディアボロスたちへと声かける。
「大丈夫。共に行こう、希望はすぐそこだ」
大勢の仲間が新宿で待っている――エトヴァの言葉に頷いて、彼等もまた川へと飛び込んでいく。
あともう少し、あともう少しだと声をかけながらエトヴァは飛び込む彼等を誘導していく。
手繰り寄せた糸をここで切らせてはならないと緊張も抱きながら。
アンネローゼ・ディマンシュ(『楽士大公』ディマンシュ大公・g03631)は川の反対方向へスピーカーを用意し、音声を流しキマイラウィッチを挑発し引き寄せる。
ここまで見つからず、上手くやり過ごすことができたがやはり追ってくる気配はある。
そちらからの物音にキマイラウィッチが数体離れていった。今の間にとアンネローゼはやってきた者達をこちらへと誘導していく。
「共に行きましょう、人類を救うため」
パラドクストレインまではもうすぐですと、皆を連れて。
そして川へ着いたミシェルも、いこうと川へ。しかしいざ川へ入るとなったら泳げない、というようなものもいたようだ。
「大丈夫、僕たちは何度でも立ち上がれる」
勝利の凱歌を響かせて――勇気奮い立てば川へ飛び込んでいくものたち。
つぎつぎと川へ飛び込んでいくディアボロスたちを背中に、マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)は川の前で待っていた。
パラドクストレインが迎えに来る――けれど、その移動手段はまだヒミツにしておきたいところ。
「今こそ審判の時! なーんてね☆」
マリアラーラは雨を――それも大地の全てを押し流す大洪水を予感させるようなどしゃぶりの雨を。
その中をディアボロスたちは走っていく。そして匂いや足跡などの痕跡を雨が洗い流していた。そして今、キマイラウィッチたちの視界を雨で見えづらくしている。
マリアラーラは早くいってねと、皆を見送って豪雨に見舞われ動きが留まるキマイラウィッチたちへと向き直る。
このまま、パラドクストレインが何事もなく出発することを祈って。
川へと駆けていく仲間たち。ヨアケの面々も共にそこへたどり着き誘導する。
この川への脱出はまだ悟られてはいないようだ。飛び込む音などは、トラップ生成した鳴子の音などで隠すように運命は動く。
そして運命は自らも川に飛び込み、その行く先を示す。
「川底を行くんだ」
そして、深い場所を進んでばれないようにとも声をかけ続ける。
琥兎は皆が川に飛び込み終わるまでそこにいた。もし敵が来たら止めるのは自分の役目。最後まで最大限の警戒を続けている。
「さぁ、生きて帰るぞ」
飛び込む仲間へと琥兎は声をかける。フィーナも皆が飛び込むのを見送り――と、敵を抜けてきた人鳥とアオイもその場に到着する。
「罠に色々ひっかけてきました」
氷の壁で経路も塞ぎ、最短はすぐに通れないようにしてきたとアオイは言う。
それもまた多少でも時間稼ぎになる。そして敵の襲撃はないまま、ヨアケの面々もディアボロスたちと共に川へ。
あとは下っていくだけ――川までキマイラウィッチたちの手は伸びていなかった。
そして川へとラ・ピュセルの者達が皆、入り終わったとパラドクス通信があればもうこの都市に居る必要はなくなる。
戦いを行い引き付けていた者達も、今が撤退の時とその場からうまく離れていき戦いの喧騒は徐々に薄れていく。
「じゃァな、手前等ノ親分に報告シな。先ずハ人員、返シてモラったゼ」
イカスはキマイラウィッチたちへ言い放ち身を翻す。
ディアボロスたちをこれ以上追うことは難しいと感じたか、キマイラウィッチたちが川を下ってくることはなかった。
川を下り都市の外で待つパラドクストレイン。それに次々と乗り込んでいくラ・ピュセルのディアボロスたち。ほぼすべてのものが、此処へたどり着いているだろう。
手繰り寄せた細い糸を切らすこと無く、繋いで守りぬいた新宿島のディアボロスたち。そしてラ・ピュセルのディアボロスたちも新宿島のディアボロスを信じ、確かな絆が生まれていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【平穏結界】がLV3になった!
【飛翔】LV2が発生!
【傀儡】LV1が発生!
【アイテムポケット】がLV4になった!
【防衛ライン】がLV6になった!
【完全視界】がLV4になった!
【迷宮化】LV2が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV2になった!
【水源】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
【フライトドローン】LV2が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
【泥濘の地】がLV5になった!
【アイスクラフト】LV2が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
【エアライド】がLV2になった!
【操作会得】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
【建物復元】LV1が発生!
【水面走行】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV10(最大)になった!
【能力値アップ】がLV10(最大)になった!
【反撃アップ】がLV4になった!
【ガードアップ】がLV8になった!
【ダブル】がLV5になった!
【先行率アップ】がLV5になった!
【アヴォイド】がLV5になった!
【命中アップ】がLV5(最大)になった!