リプレイ
サンシャインシティは騒然としていた。
瓦解したアークデーモン大同盟。抜け落ちた他区の戦力。
その多くが穴として防衛網に残されているのだ。それを埋めるためにアークデーモンたちは戦力をかき集め、迫るディアボロスたちを足止めしようと迫っている。
彼は無駄に戦おうとはしないだろう。
「ディアボロスの存在を確認。これより防衛網の再構築に入ります」
トループス級『無限』のインフィニティ以外のアークデーモンたちが次々と陣形を整えていく。ディアボロスたちが防衛網を再構築させぬよう動くように彼らもまたディアボロスの侵入を阻もうとしているのだ。
「我等は防衛網の構築を成し遂げれば良い。あとはイマジネイラ様の加護があれば、ディアボロスなど」
ディアボロスたちは敵の防衛網の再構築を妨害し、トループス級を撃破しなければならない。
そして、サンシャインシティに存在する11階建てのビルの屋上に存在するプラネタリウムに座す『複素冥界』イマジネイラを打倒すべく、ディアボロスたちは駆け出すのであった。
シル・ウィンディア
さて、イマジネイラに会うためにも
ここはしっかり決めたいところだね。
焦らず、確実に行くからっ!!
やたら滅多に歩き回ったとしても逃しちゃう可能性があるし
持ち込んだ地図でサンシャインシティの場所と、そこにつながる大きな道を確認。
その中でも合流して塊が出来そうな場所にめどをつけて移動を開始するよ。
敵のが見えたら…。
世界樹の翼type.Bからの誘導弾を敵に当てないようにして動きを封じるよ。
攻撃が必要ならパラドクスで
撃った後はとどまらずに移動を開始。
移動と同時にパラドクス通信で連絡がつながる味方に伝達だね。
こちらで足止め開始しました。
ほかのエリアからも向かってくるとおもうので
対応をよろしくお願いしますっ!
ラキア・ムーン
さてと先ずは遅延作戦…といかせて貰おうか
防衛網の再構築はさせない
ここで大同盟に引導を渡す為にもな
サンシャインシティの地形を確認
主要道路等守りの要になりそうな場所を探そう
その中で防衛網の穴を確認、その付近のアークデーモンの足止めといこう
移動しようとしている所に攻撃を仕掛けよう
未来予測で動きの始動を視て、先頭の者を狙い攻撃を仕掛ける
【Call:Flame_Bullet】起動
炎弾形成、敵の前面に射出
着弾と同時に『爆破』させ、『火炎使い』の技と合わせて派手に燃え上がらせ此方が襲撃してきた事をアピールし足を鈍らせよう
別に殲滅する必要は無いさ
攪乱し、足を止めさせ、体勢を整えさせないだけだ
アドリブ連携等歓迎
園田・詠美
折角、開けた大穴……塞がれるわけにはいきませんからね
頑張りましょう!
サンシャインシティの地形を地図で確認
大軍が出入りしやすそうなポイントをいくつか目星をつけて、そこを抑えにいきましょう!
敵の姿が見えたら、道ごと吹き飛ばすくらいの勢いで魔力砲弾を発射!
一度攻撃したら反撃を魔力障壁で受け止めながら離脱、別の場所に向かいます
イヤガラセして足を鈍らせるのが目的ですから
本格的に戦闘するつもりはありませんよ
一撃離脱で見つけた敵にちょっかいを出しては移動を繰り返します!
業務、執行ー!
防衛網の再構築。
それはアークデーモンたちにとって急務であり、また同時に容易ではないものであった。メンゲ打倒の一方によってアークデーモン大同盟は瓦解していく。
無断で撤退しはじめたジェネラル級たちを引き止めることはできず。さりとて、その空いた防衛網の穴は大きい。残された豊島区の戦力でカバーしようとすれば、自ずと層が薄くならざるを得ない。
層が薄くなるということは。
「つまりは、敵の散発的な移動が始まるということだね!」
シル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)は即座に自分たちがやたら滅多に動き回っても敵の防衛網の再構築を助けるだけだと理解する。
持ち込んだ地図によってサンシャインシティの構造を確認する。
敵がすぐにでも防衛網を再構築したいのは大きな道だ。
戦力が合流して生まれた穴を埋めるために敵が必ず移動してくるというのなら、そこを狙うのが良いと判断したのだ。
「防衛網の再構築はさせない。ここで大同盟に引導を渡す為にもな」
「ええ、折角開けた大穴……塞がれるわけにはいきませんからね。がんばりましょう!」
ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)と園田・詠美(社畜(元)系魔法少女・g05827)が頷き合い、シルの示したサンシャインの地形を見やる。
大通りに面したアークデーモンたちが移動しやすく、また他区の戦力が抜け落ちたであろう場所を探る。
「どちらにせよ、敵は移動を開始しているはず。なら!」
「手分けしよう! 連絡にはパラドクス通信で!」
「わかりましたわ。まずは此処を抑えに参ります」
互いの距離を確認する。
パラドクス通信とは言え、距離の制限はある。現状の残留効果を考えれば、そう長距離の連絡はできない。故に自分たちが行動する際にはあまり離れすぎずに敵の防衛網構築を阻まねばならない。
「別に殲滅する必要はないさ。あくまで私達の目的は各欄と足止め。体勢を整えさせないだけだ」
ラキアが飛び出す。
敵が防衛網を再構築しようと移動を開始しているのを見定め、未来予測で敵の動きを見やる。僅かな時間に満たぬ未来予測であったが、けれど、その僅かな時間でもシルことによって彼女はパラドクスを煌めかせる。
炎が噴出し、敵の眼前で弾ける。
それはアークデーモンたちにとってディアボロスの襲撃を知らせるものだった。
「ディアボロス……! もう嗅ぎつけたのか!」
「そういうことさ。お前たち大同盟に引導を渡しに来た」
ラキアの言葉が響き渡ると同時にアークデーモンたちはどよめく。ディアボロスの動きが彼らの想像以上に疾いことに驚愕しているのだ。
さらに別方向でもパラドクスの煌めきが迸る。
シルの放ったパラドクスが次々とアークデーモンたちへと放たれる。
「こちらでも足止めを開始しました。他のエリアからも向かってくると思うので、対応をよろしくおねがいしますっ!」
この戦場に集うであろうディアボロスたちにシルは己の居る方面での足止めを行うことを告げる。
これならば此方の戦力が偏ることを防ぐことができる。
敵の殲滅ではなく足止めに注力する。
それによってディアボロスは遅滞戦術とトループス級の殲滅を同時に、それこそ恐ろしいまでの速度で行う事ができるのだ。
「『複素冥界』イマジネイラが逃走する可能性がある以上、イヤガラセをして足を鈍らせるのも立派な戦術の一つです」
詠美はパラドクスに寄って魔力の砲撃を行いながら、迫るパラドクスを魔力障壁で受け止め、すぐさま離脱する。
他のディアボロスも同様だった。
敵を撹乱すること。防衛網の構築を送らせること。
そうすることで敵の混乱はさらに大きくなるだろう。
「これぞ遅滞戦術! 業務執行とあいなりまして!」
詠美は高らかに宣言しながらサンシャインシティを駆け抜ける。
一撃離脱は確かにアークデーモンたちの注目を集めやすい。だが、敵は混乱している。四方八方から防衛網に空いた穴をこじ開けるようにディアボロスが同時に、それこそ散発的に攻撃を個なってきているのだ。
「その対応に遅れれば、それだけで致命的。こっちは連携ができているからねっ!」
「次のポイントに向かう。足止めさえできればいい」
「ええ、次のポイントは、こちらに」
シルとラキア、詠美たちの陽動は単調なものであったが、確実にディアボロスたちのリズムを生み出していた。
敵の動きを制する。
そのためだけに彼女たちは力を振るう。
それがあとに続くディアボロスのためになると信じているからだ。
パラドクス通信による連絡。
砲撃による敵の足止め。
そして、何より己達がやってきたという煽り。それが他区の戦力を欠いた豊島区のアークデーモンたちにとって、どれだけ脅威であるかなど言うまでもない。
「次、いくよっ!」
シルは魔法陣煌めかせ、誘導弾を放ちながら戦場を駆け抜ける。
共に疾走るラキアと詠美と合流し、目指すはプラネタリウムの存在するビル。
未だ防衛網再構築の妨害は充分ではない。けれど、それでも彼女たちは後に続くディアボロスたちの放つパラドクスの煌めきと残留効果の連なりを感じ、信じて戦場を疾走るのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
一里塚・燐寧
長々と続いて来たアークデーモン大同盟も、よーやく終わりの時が来たねぇ
ここでスパッと豊島区奪還して、サンシャインシティの水族館や博物館を堪能しようじゃん
さ、まずは下ごしらえからやってこ~
【トラップ生成】を発動
周囲の空間に飛行する者を絡め取る霞網や、地上の敵を足止めする落とし穴・トラバサミなんかを仕掛けるよぉ
物理的に足止めしつつ、邪魔をする何者かの存在を認識させよう
背後を襲われるかもとか、罠使いを見つけようとか思えば、先に進む動きも鈍るんじゃないかなぁ?
素早く罠を躱すような敵は、パラドクスで直接ブッ殺して数を減らそう
攻撃後は素早くビル陰や建物の中に潜り込み
姿の見えない暗殺者がいる恐怖を演出するよぉ
月下部・小雪
アークデーモン大同盟、さ、最後の時です!
このチャンス、の、逃すわけにはいきません!
えと、サンシャインシティに集まるのを阻止しなきゃ、なんですよね。
不意打ちを繰り返して足止めしちゃいましょう!
モーラット・コミュのコダマにお願いして狭い隙間を通り抜けての攻撃、です。
【サドンモーラット】で悪魔もびっくりするようなところからコダマが飛び出して、きます。
体当たりを食らわせたらすぐさま隙間に飛び込んでのヒット&アウェイ戦法でコダマが頑張ります!
※アドリブ連携大歓迎
ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に
さて、肝心要
メンゲを失って尚諦めないバイタリティは盟主やるだけのことはあるね
優秀。それだけに、ここで倒さないとだ
“魔槍”を構える
【防衛ライン】を使うよ!シンプルに行くならこれかなって!
集団で労せず通れるような道なんて、都市部じゃあ限られてる
仲間と分担してひとつずつ抑えれば上手く行くはずさ
後は先にラインに引っ掛かりそうな足の速いのからパラドクスで仕留める
Moon-Childを両脚に集中・活性化。速度を出し【残像】を展開
残像と槍で突き刺し、後続へ投げ飛ばすなど脅威を示したり
ラインを突破されそうになったら退きながら、
残像と入れ代わりつつの【一撃離脱】のゲリラ戦で時間稼ぎやるよっ!
「ディアボロスが現れただと!?」
「速すぎる……! まだ防衛網の再構築は終わっていないのだぞ!」
「構わぬ、他区の戦力が抜けた穴を急ぎ塞ぐのだ!」
豊島区のアークデーモンたちは他区の戦力を欠いたことにより完璧だったサンシャインシティ防衛網が瓦解したことを知ったディアボロスたちの進撃の速さにたじろいでいた。
だが、彼らにはジェネラル級『複素冥界』イマジネイラがいる。
彼女の加護があるのならば、防衛網さえ再構築できてしまえば、ディアボロスたちの侵攻など恐れるに足りないものであったのだ。
「肝心要。メンゲを失って尚諦めないバイタリティは盟主やるだけのことはあるね。優秀。それだけにここで倒さないと、と僕らが思わないわけがない」
ロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)は他のディアボロスたちが遅滞戦術でもって一撃離脱を繰り返し、アークデーモンたちに混乱をもたらしたサンシャインシティに通路の一つに残留効果を手繰り寄せる。
防衛ラインによって敵は己を飛び越えて行くことはできない。
己を倒さねば、この先に行けぬと穴を塞ぐことに躍起になっている彼らは必ずや向かってくるだろう。
「まずは足の速いのから止める!」
ロキシアは七つの残像を生み出しながら手にした魔槍の一撃を迫るアークデーモンに叩き込む。
敵との戦いは此処が本領ではない。
あくまで敵に己たちが道を塞いでいる、と認識させることが肝要であった。
「くっ、何処にでも湧いて出る! 此処は任せるぞ、ディアボロスの一人程度あしらえ!」
そういってアークデーモンたちはロキシアを捨て置き、他のルートへと移動を開始する。
それは確かに有効な手段だっただろう。
ロキシアは一人。
だが、防衛網の穴を塞ぐルートは一つではないのだ。ならば、迂回するのも当然であった。
「そ、そうはさせないのです!」
迂回しようとしたアークデーモンたちの前に月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)が飛び出す。
「アークデーモン大同盟、さ、最後の時です!」
彼女はロキシアがルートを阻んだことにより、アークデーモンたちが迂回することを読み切っていた。
味方のディアボロスたちが混乱を招いたこの状況だからこそできることを彼女は見つけ出していた。
「またディアボロスか! 鬱陶しい!」
「案ずるな、ただ一人のディアボロスに何が……っ!?」
瞬間、アークデーモンの横っ面へと衝撃が疾走る。
それは小雪のサーヴァント、モーラット・コミュ『コダマ』によるサドンモーラットの一撃。
予期せぬ場所からの一撃だった。
強烈な辺りにパラドクスでの反撃が飛ぶ。しかし、小雪は『コダマ』と共にすぐさまサンシャインシティの物陰へと飛び込む。
まるで敵を誘導するような動きであり、誘い込むような動きであった。
不意打ちによる一撃。
そして、敵の注意を惹きつける役割。
これは敵を殲滅するための戦いではないことを小雪は良く理解していた。
「き、きました!」
「オーケー、下ごしらえは充分ってね~!」
小雪の言葉に一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は頷く。
ロキシアが敵の移動ルートを阻み、迂回させる。
そこに小雪が不意打ちのちょっかいを掛け、注意を惹きつける。彼女を追うアークデーモンと迂回する戦力は徐々に細切れのように分断されていた。
もしも、彼女たちの前にディアボロスたちが敵を混乱させていなかったのならば、ここまで上手く嵌ることはなかっただろう。
けれど、燐寧が言うように、これは下ごしらえだ。
「すでに準備はできてるんだよね」
彼女の瞳がパラドクスに輝く。
すでに残留効果は戦場に存在し、それを手繰り寄せる。
トラップ生成によって生み出された霞網が建物の間に広がり、さらには地上を往くアークデーモンたちを落とす穴やトラバサミが広がっている。
小雪と『コダマ』によって誘導された敵戦力が彼女の生み出したトラップが満載している道をゆくことは、もはや必定。
「な……!?」
次々と燐寧の作成したトラップに引っかかり、足を止めるアークデーモンたち。
しかし、トラップ生成で生み出されるのは非殺傷のトラップだけだ。アークデーモンたちを撃滅することはできない。
けれど、構わなかったのだ。
「足止めが必要だったからね。物理的に止められれば、邪魔する何者かの存在を意識せざるを得ないよねぇ?」
そうなれば、敵の動きは鈍る。
慎重を期すようになるだろう。
そうなれば、こちらの思う壺だ。敵の防衛網構築はさらに遅れる。
「あたしたちの目的は足止めだからね。長々と続いてきたアークデーモン大同盟も、よーやく終わりの時が来たんだよぉ。ここをスパっと奪還してしまえば」
水族館や博物館を堪能することもできる。
「が、がんばります!『コダマ』がっ!」
小雪の言葉にモーラット・コミュの『コダマ』がふんすと息を吐き出すように一撃離脱のパラドクスによる攻勢を仕掛け、燐寧のトラップへとアークデーモンたちを惹きつけ続ける。
ロキシアは防衛ラインによる敵の足止めをそこそこに離脱し、駆け出す。
「遅滞戦術はこれで充分でしょう。後は……!」
「そうだねぇ。トループス級撃破は他のディアボロスも動き出してくれているはずだからねぇ」
「は、はい! きっと皆さんならすぐに敵を、う、打倒して駆けつけてくれるはずです」
自分たちの役割は敵の防衛網構築を遅らせること。
これと同時に行われているであろうトループス級の撃破が順調であるのならば、ジェネラル級との戦いに妨害が入ることはないだろう。
仲間を信じ三人はサンシャインシティのビル、その屋上に座すであろうジェネラル級『複素冥界』イマジネイラの元を目指すべく、一路戦場を疾走るのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
九条・雅
アドリブ・連携歓迎
さて、この武人もこの戦に一つ噛ませてもらおうか。どうやら大詰めみたいだしねえ!!電撃戦のようだから積極的に敵軍に突入して前に出るよ。道を拓くのは任せてくれ。大軍を相手にするのは武人の本領発揮だ。さあ行くよ!!
さて、強大な威力の一撃は【残像】を駆使して回避、再合体される前に戦覇横掃を発動、仲間諸共【薙ぎ払い】!!さあどいたどいた!!戦友達はこの先の大将に用があるんでね、邪魔者はさっさと消えな!!
【薙ぎ払い】しても数が残ったら容赦無く【火炎使い】で焼き払う!!無限であろうがアタシ達復讐者の勢いはそれを超えるんだよ!!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
残留効果を活用
アークデーモン大同盟打倒の好機
七曜の戦を前に、穴の開いた結束を、ここで打ち崩そう
遅滞戦術は任せて、護衛戦力を撃破する
戦場を偵察、観察しつつ周囲の状況を把握
『無限』のインフィニティを目掛け排除する
移動時は速やかに
味方と積極的に連携を取る
戦場に追い風を
翼を羽搏かせ乱気流を巻き起こし、風の刃に敵を切り刻み
吹き飛ばして体勢を崩させ、味方の攻撃に繋げる
先制の加護を届け、狙いを合わせて着実に倒していく
イマジネイラの援護には向かわせない
反撃には魔力障壁を展開し、全方位を防御
バイザーで視野を確保しつつ、盾を掲げ虫や鳥を振り払い
攻撃の余波の風が残っていれば吹き飛ばして、活路を拓く
アンゼリカ・レンブラント
相手はアークデーモン大同盟の盟主、
勿論重要なのは知っている
気合十分に挑ませてもらうからね!
仲間と動きを合わせて行動していくよ
通信等も使えるなら駆使し情報共有を徹底
攻撃する先、孤立している敵、応援に向かうべき仲間等
逐一気づいたことは共有していこう
パラドクスを叩き込んだら一撃離脱して囲まれないように動き、
ディフェンスはPOWで行い反撃の機会を得る
仲間と攻撃を合わせ数を減らすことを優先
なるべく狙いを集中させ確実に落としていく
敵の数が少なくなってきたら徐々に包囲していこう
めいっぱい力を溜めた《天輪輝星》を打ち込む
今こそ断片の王に最も迫った者をここで撃つんだ
光よ、私たちの勇気を灯し、最大まで輝けぇーっ!
先行したディアボロスたちが他区の戦力を欠いたことにより生まれた防衛網の穴を塞ごうとするアークデーモンたちを引き付け、足止めを行っている。
その混乱は豊島区のアークデーモンたちにとって脅威であったことだろう。
「防衛網の再構築の遅れを確認」
「敵ディアボロスが遅滞戦術を敢行」
「こちらの戦力を分散させている模様。援護に向かう」
トループス級『無限』のインフィニティたちは即座に戦況を理解する。
ディアボロス達の目的は己達の殲滅ではない。あくまで防衛網の再構築を阻害しようと動いている。それは当然だろう。己達の主であるジェネラル級『複素冥界』イマジネイラの加護を考えれば、防衛網の再構築は、己達の守りを鉄壁のものとするからだ。
それを挫こうとするのはある種必然であった。
「アークデーモン大同盟打倒の好機。七曜の戦を前に、穴の空いた結束を、ここで打ち崩そう」
「勿論! 敵は盟主イマジネイラ! 重要な敵だっていうのは知っている。気合十分だよ!」
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)の言葉にアンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)は力強く頷く。
敵の動きを察知し、二人は遅滞戦術を行っている仲間たちを背に一気にサンシャインシティの要であるイマジネイラの座すプラネタリウムへと駆け上がらんとするが、目の前に現れたトループス級『無限』のインフィニティたちを前に足を止める。
「さて、この武人もこの戦に一つ噛ませてもらおうか」
どうやら大詰めであるようだし、と九条・雅(赫焉のパシオン・g03417)は飛び出す。
一番槍は己の役割だというように、その瞳にパラドクスの輝きを灯す。
戦覇横掃。
彼女のパラドクスは、彼女自身を戦場の覇者へと変える。
目の前で『無限』のインフィニティたちが合体し、巨大化していく。その異様を前にしても彼女はたじろぐことはなかった。
「道を拓くのは任せてくれ。大軍を相手にするのは武人の本領発揮だ。さあ行くよ!!」
振るわれる巨人の如き『無限』のインフィニティの拳。
その強烈な一撃を前に手にした刀を振るう。パラドクスとパラドクスの激突。力の奔流が互いの肉体を打ち据える。だが、彼女の目的は敵を打ち倒すだけではなかった。
己の戦う姿。
それによって味方を鼓舞し、士気を上げる。
敵の数は多く、ジェネラル級もまた強力な敵。ならばこそ、武人としての己がすべきことは唯一つ。
「さあ、どいたどいた!! 戦友たちはこの先の大将に用があるんでね、邪魔者はさっさと消えな!」
振るう刀より炎が噴出する。
敵の攻勢を前にしながらしかし雅は立ち止まることをsいなかった。
「ああ、そのとおりだ! 我が手に集う裁きの光よ。全ての邪悪なる者を、焼き尽くせっ!」
天輪輝星(テンリンキセイ)たる輝きがパラドクスとなって放たれる。
アンゼリカの拳が星の光を生み出すように放射され、『無限』のインフィニティたちを打ち据える。雅のパラドクスと合わせることによって、道を阻む彼らを吹き飛ばさんとしているのだ。
「善き光だ。ならば、俺はあなたたちの追い風となろう。集い、踊れ、青き風よ」
エトヴァの瞳がパラドクスに輝く。
青き魔力によって生み出す翼が羽撃くと同時にLuftturbulenzen(ルフトトゥルブレンツェン)たる風が旋風のように『無限』のインフィニティたちを吹き飛ばす。
どれだけ敵がパラドクスに寄って無限の虫や鳥たちを呼び出し、戦場を埋め尽くすのだとしてもエトヴァの追い風はさらに味方である雅やアンゼリカのパラドクスをより速く届けるように迸る。
「敵戦力の増大を確認」
「イマジネイラ様への援護を……」
「それはさせはしないさ。そのために俺たちがいる」
エトヴァの蒼き翼が羽撃く。
吹き荒れる風は、さらに敵を吹き飛ばし、道を作るようにパラドクスの輝きを持って戦場に残留効果を手繰り寄せる。
「そうさ。無限であろうがアタシたち復讐者の勢いはそれを超えるんだよ!!」
雅が刀を振るう。
炎が風によって吹き荒れるようにして虫たちを焼き払い、鳥たちを寄せ付けない。
その最中にアンゼリカが駆け抜ける。
「今こそ断片の王に最も迫った者をここで討つんだ」
握りしめた拳。
満たされた力。
仲間たちと共に戦うからこそ撚り合わされた力がある。
雅の放った咆哮は心を奮い立たせてくれた。共に戦うことで強大な敵にも打ち勝つことができることを教えてくれた。共に同じ復讐の炎をたぎらせる者がいると教えてくれた。
そして、エトヴァの風がアンゼリカの背中を押す。
迫る敵は全て雅の刀が切り捨て、彼の風が吹き飛ばす。
如何にトループス級である『無限』のインフィニティたちが無限の如き力を振るうのだとしても、それでもアンゼリカは知っている。
「活路は此処に拓かれている」
「遠慮なくぶち込みな!」
「光よ、私達の勇気を灯し、最大まで輝けぇーっ!」
アンゼリカの振るった一撃は星の輝きを膨れ上がらせ、迫る『無限』のインフィニティたちを打ち砕きながら、さらにイマジネイラの座すプラネタリウムまでの道を切り開く。
あとに続く者たちのために。
そして、己達に道を拓いてくれた者たちに報いるために。
今、炎と星の輝き、背中押す風がディアボロスたちを導くように『無限』のインフィニティたちを退けるのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
百鬼・運命
【ヨアケ】で参加
ずいぶんかかったがいよいよイマジネイラとの決着か
この状況でもあきらめず、手をうち続ける
流石は大同盟を率いる盟主、策士としてはかくありたいものだ
さて予知を見る限り、時間との勝負になるようだ
遅滞作戦と同時に突入を敢行、まずは護衛を倒すとしよう
会話でできるだけ有用な情報を得る為にも手早く突破をしよう
サンシャインシティ突入と同時に『蜃気牢』を使用
待ち構えるインフィニティたちを呪詛の霧で衰弱させつつ、【迷宮化】で移動が鈍って護衛が集結する前に一気に八階へ
集結できない以上、迎撃は各個での行動のみとなる
防衛戦力の逐次投入を相手に強要し、防衛戦力を各個撃破しながらイマジネイラの元へ到達しよう
桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎
【ヨアケ】
妨害は他の人たちに任せて私達はこいつらを始末しときましょうか
イマジネイラとの戦いに乱入されても困るし敵は少ないに越したことはないはずよね?
『桜、桜降り注げ』
紡いだ言葉は桜の花びら型の刃となり敵に向かって斬りつけていく
近づいてくる敵には《吹き飛ばし》を付与した刃で敵を遠ざけ《薙ぎ払い》ながら次々と倒していく
ふふ、私達にかかればこれぐらいは朝飯前よ?
そろそろ終わりにしましょうか
《全力魔法》にて最大火力の桜の花びら型の刃を生み出し残った敵に向けて最大火力で攻撃していく
旗楽・清政
【ヨアケ】
メンゲを斃してイマジネイラを斃さぬとなれば、片手落ちと言うものでござるからな。
此処でしかとイマジネイラを斃し、豊島区を解放すると致そう。
そして、メンゲの時と同じく行く手を阻むは此奴等でござるか。
疾く殲滅して、イマジネイラへの道を開くと致そう。
「命が惜しくば、などとは言わぬ。ただひたすらに、押し通る!」
どうせ、退けと言ったところで聞く耳は持たぬでござろう。
それに、斯様なクロノヴェーダにかける情けは無し。
東南の風のパラドクスで、焼き払い蹴散らすでござるよ。
反撃は、無数の虫や鳥でござるか。
ならば、ビームシールドで出来るだけ防ぎつつ、
五枚胴具足や全身に漲らせた闘気で以て耐えると致そう。
ア・ンデレ
【ヨアケ】の友達と一緒に無限と戦うよ。
「いちむげんさってまたいちむげん、ってやつだね。」
メンゲの護衛にも無限がいた。
しかしその時は、アンデレちゃんは無限に至ることができなかった。
「こんどこそ、アンデレちゃんは、むげんになるよ!」
アンデレちゃんは白のブレスを吐く。
白のブレスはシマエナガの群れだ。
大量の、しかし有限の、シマエナガの群れが、無限に襲い掛かり、無限をついばんでいく。
有限が、無限を取り込んでいく。
そしてアンデレちゃんは、むげんとなった。
ネリリ・ラヴラン
【ヨアケ】で一緒だよ
いよいよ大同盟最後の砦ね
ただ、最後って言っても、集まるはずのない悪魔さん達が
打算があったとしても協力し合って
神輿に乗るのを認めるくらいの相手なんだよね
まだまだ、気は抜いていられない!
周囲から集まってくる増援は他の仲間達が止めてくれているから
わたし達はできるだけ早くイマジネイラさんまでの道を開くよ
護衛に残っているインフィニティ達はこの前も見た相手ね
先に動かれて変化や召喚をされると
時間を掛けさせられてしまいそうだし
発見次第、すぐに【高速詠唱】でPDを展開
呼び出される生き物ごと全部凍らせてあげるわ
さあ、どちらが東京の王様になるか決めるお時間だよ
アドリブや連携は歓迎だよ
トループス級『無限』のインフィニティたちは陣形を崩さなかった。
如何にディアボロス達の遅滞戦術がサンシャインシティのビルにあるプラネタリウムに座すジェネラル級『複素冥界』イマジネイラの加護を十全に発揮させぬための方策であると知っていながらも、けれど彼らは己達の役目を遂行しようとしていた。
「イマジネイラ様の加護さえ発揮できるのならば」
「ここでディアボロスを押さえれば、我々の勝ちだ」
その言葉に旗楽・清政(知勇兼備の昼行灯・g08816)とア・ンデレ(すごいぞアンデレちゃん・g01601)は頷く。
ともに戦う者たち。
彼らにとってメンゲを打倒したことは大きかったことを理解する。
「随分とかかったがいよいよイマジネイラとの決着が待っているんだ。しかし、この状況でも諦めず、手を打ち続ける。流石は大同盟を率いる盟主、策士としては斯く在りたいものだ」
百鬼・運命(ヨアケの魔法使い・g03078)の言葉に清政は然りと頷く。
「メンゲを斃してイマジネイラを斃さぬとなれば、片手落ちというものでござるからな」
「そうだね。まだまだ気を抜いていられない!」
「ええ、遅滞戦術の方はどうやらうまくいっているみたい。なら、私達は」
「アンデレちゃんは、こいつらをやっつけよう!」
ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)と桜・姫恋(苺姫・g03043)はイマジネイラを護衛しているのは、残す所この『無限』のインフィニティたちだけだと知る。
他のディアボロスたちが遅滞戦術を完遂させ、さらにイマジネイラを護衛する『無限』のインフィニティたちの数っずぉ減らしてくれている。
後は、プラネタリウムへの道を開くだけだった。
しかし、それを阻むようにパラドクスの輝きを解き放つは、『無限』のインフィニティたち。
互いに合体し、巨大なる威容を持って拳を振り下ろす一撃をア・ンデレは受け止める。
軋む体。
けれど、彼女の瞳もまたパラドクスに輝く。
「いちうげんさってまたいちむげん、ってやつだね」
メンゲの護衛のトループス級のことを思い出す。あの時己は無限に至ることができなかった。
だからこそ、と言うように彼女のパラドクスの口腔よりパラドクスの白のブレス(シマエナガブレス)が解き放たれる。
「こんどこそ、アンデレちゃんは、むげんになるよ!」
白のブレスの正体は大量のシマエナガの群れであった。無限に襲いかかる有限の存在。ついばむように白のブレスの正体たるシマエナガたちが『無限』のインフィニティたちの巨体を貫いていく。
「時間との勝負だ。仲間たちが遅滞戦術で防衛網の再構築を阻んでくれた……ならば」
蜃気牢(シンキロウ)。
それは運命のパラドクス。
呪術の霧を噴出させ、『無限』のインフィニティたちの体を蝕んでいく。時間はかけられない。けれど、敵の数は多い。逆にディアボロスたちの数は少ない。
となれば、敵の狙いは己達の各個撃破。
「そうなれば、当然こちらに逐次戦力を投入せざるを得ない。それこそが俺達の狙いだ」
敵の侵入を防ぐ。
そのためには戦力を投入し、防衛の層を厚くしなければならない。
それを強要するために運命はまず、敵を弱体化させることに重きを置く。
確かにそれは遅々たる動きでったかも知れない。
けれど、自分たちには仲間がいる。
「桜、桜降り注げ」
呪術の霧の最中に舞い散るは、桜の言の葉を載せた花弁の如き刃。
姫恋が謳うは、桜降〜言ノ葉〜(サクラフルコトノハ)。
彼女のパラドクスは迫る『無限』のインフィニティを退けるように吹き飛ばし、薙ぎ払う。
「ふふ、私達にかかればこれぐらいは朝飯前よ?」
「そうだよ。わたし達は早くイマジネイラさんまで行かないといけないんだから」
ネネリが姫恋に応えるよにパラドクスを発露する。
敵の遅滞戦術に嵌るわけにはいかない。一気に勝負を畳み掛けるためにア・ンデレと運命のパラドクスが敵の機先をそいだのだ。
それはこれまで戦場に集ったディアボロス達の繋ぎ、紡いだ残留効果のおかげでもあったことだろう。
確かにクロノヴェーダは強い。
けれど、ディアボロスだけが手繰り寄せられる残留効果があるのだ。
「ごめんね……寒いだろうけれど」
潰えし願い(ブレイン・フリーズ)のごとき猛吹雪がネネリの掌から放たれる。
それは一瞬で『無限』のインフィニティたちの体躯を凍りつかせ、その変化を生み出させない。招来された虫や鳥など寄せ付けぬと言わんばかりに姫恋の桜の花弁の刃とネネリの吹雪が埋め尽くしていくのだ。
「生命が惜しくば、などとは言わぬ」
その桜と吹雪の最中を翡翠の如き玉が疾走る。
清政が掲げるは緑玉の片鎌槍。
その刀身に煌めくは彼のパラドクスにして、東南の風(トウナンノカゼ)を追い風にするように吹き荒れる無数の火矢であった。
「ただ只管に押し通る!」
道を拓く。
彼らが目指したのはそれだけだった。
確かに敵の戦力は他区のアークデーモンの撤退によって落ちている。けれど、それでも多勢に無勢であるということに変わりはない。
刻一刻と戦場の様相は様変わりする。
味方のディアボロスによって遅滞戦術は上手く嵌った。そして、トループス級である『無限』のインフィニティたちも撃破できている。
しかし、時間をかければかけるほどに『複素冥界』イマジネイラに利するところになるだろう。そうなってはディアボロスたちの勝機は薄いどころか、彼女を逃がす要因にもなるだろう。
「とにもかくにもじかんがおしい、というやつだな!」
ア・ンデレの言葉に運命が頷く。
「敵の集結を許す訳にはいかない。このまま一気に行くぞ」
「ええ、そろそろ終わりにしましょうか」
姫恋の瞳が強烈に輝く。
己の持てる力。その最大火力へと変貌する桜の花弁の刀が『無限』のインフィニティの合体した巨躯を切り裂く。
吹き荒れる花弁の最中をディアボロスたちは駆け抜けていく。
「どうせ退けと言ったところで聞く耳はもたぬでござろう。それに、斯様なクロノヴェーダに駆ける情けは無し」
清政に漲る闘気が吹き荒れるようにしてパラドクスの輝きが満ちていく。
火矢の嵐はさらに『無限』のインフィニティたちを押しのけるようにしてディアボロス達の道行を照らす。
「押される……このままでは」
「ええ、そうね。あなたたちの主へとわたしたちの手が届く」
ネネリの放つ吹雪が凍りついた体をア・ンデレの一撃が砕く。
運命は見上げる。
トループス級の撃破は、それがそのままジェネラル級との決戦への追い風になる。
今まさに己達の背を押すのは、これまでの戦いの軌跡だ。
「征きましょう」
「ええ、どちらが東京の王様になるか決めるお時間だよ」
ディアボロスたちは一気にサンシャインシティのビルを駆け上がっていく。
その先にあったのは星影煌めくプラネタリウム。
彼らは見ただろう。
その偽りの星の輝きを。しかし、その光と影の織り成す最中にあってなお、圧倒的な重圧を解き放つ者がいる。
ジェネラル級『複素冥界』イマジネイラ。
「申し訳、ありません……イマジネイラ様」
『無限』のインフィニティの最後の一体が、砕け散るようにして霧散する。
その最後をみやりイマジネイラは頭を振る。
「よくやってくれた」
彼女は見据える。
確かに彼女は追い込まれている。
だがしかし、ディアボロスたちは知るだろう。彼女がアークデーモン大同盟の盟主たる所以を。
絶望的な状況にあって諦観に塗れぬ者。
最悪にあってなお、最善に手を伸ばし続ける者。
故に彼女は他のアークデーモンたちが盟主として戴くことを認めた者。
「ベクターとメンゲを討ったお前たちの力は、やはり……」
故に彼女はこの状況を最大限に利用する。
ディアボロスたちの性質を見定め、己に最も必要出る時間をこそ求めるように。
「ラプラスの未来演算を上回る未来予測の精度など、現実的にありえる筈がない。であるならば……」
彼女の瞳がパラドクスに輝く。
己の持てる最大を持って脅威を打ち砕くのだと。
「アークデーモン大同盟の盟主、『複素冥界』イマジネイラ。この私がお前たちの道行を阻む」
そう、告げるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【迷宮化】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
旗楽・清政
【ヨアケ】
それがしも将なりし者として情報の重要性は理解しておるし、彼奴の抱える情報は正直欲しい。
だが、それに拘泥して彼奴を取り逃がす愚を冒すわけには行かぬ。
此奴の性質を考えるに、取り逃がせば後々の災厄になりかねぬ。
例えるならば、伊豆に流されたが最後には平家を滅ぼした頼朝の如く。
故に、それがしは情報を引き出す事は諦め、ただ疾く討ち果たすことのみ考えるでござるよ。
「此処で逃すわけにはゆかぬ! その首、もらい受ける!」
エメラルド色の、ビームの砲火の嵐を浴びせかけてくれよう。
反撃は、防御を貫いてきそうではござるが、せめてもとビームシールドや
五枚胴具足、全身に漲らせた闘気でダメージを防ぐでござる。
桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎
【ヨアケ】で参加
周囲の味方をWIZでディフェンス
別にこれと言って何かあなたに思うことがあるわけでもないけどその余裕そうな態度ムカつくから倒すことに決めたわ
「強いか弱いかは戦えばわかるわよ?」とアンデレの問いかけに答えつつ持っている杖を構え詠唱し大量の蝶と桜の花びらの幻覚を召喚しイマジネイラに向けて放つ
その蝶や花びらには毒が含まれてるものもあるのだけどあなたにそれが見分けられるかしら?
毒を食らったらしばらく動けないわよ?
あ、消しても無駄よ?いくらでもこの《全力魔法》で強力な毒を持つ蝶や花びらは召喚し続けられるからね!
さて、イマジネイラ?
遊びの時間は終わりみたいここで死になさい!
ア・ンデレ
【ヨアケ】の友達と一緒に、イマジネイラと戦うよ。
「メンゲのつよくてすごかったけど、イマジネイラ、もっとつよくてすごいのかな。わくわくだね。わくわくだね。」
アンデレちゃんはヨアケの友達に話しかける。
腕をぶんぶん振り回して、強敵との戦いの喜びを表したりしている。
「きょすうくうかんにかんしょうする。すごいのうりょうだね。それ、ほしい。」
アンデレちゃんは大きく口を開けてイマジネイラに突っ込む。
そして、イマジネイラの『純虚数体』を喰らっていく。
肉も呪詛も何もかも、自分力に変える。
アンデレちゃんはどんどん強くなっていく。
「ちからも、とよしまくも、ぜんぶもらってくよ。じゃあ、またね。」
ネリリ・ラヴラン
【ヨアケ】で一緒だよ
あなたがイマジネイラさんね
大同盟を作ろうなんて考えた貴女やメンゲさんになら
今のわたし達の強さもきちんと解って貰えるのかな
動きが捉え難くても、居なくなるわけじゃないなら
反撃の向く先を予測したり
辺りを舞ってる姫恋ちゃんの花びらの動きを視たりして
捉える対象をイマジネイラさんじゃなく別の物にしながら【高速詠唱】
周囲ごと極低温の空間に変え動きを止めてみるよ
僅かでも止まって全員が狙いを定められれば
あとは一斉に撃ち込んであげるだけだわ
ここに居る仲間だけじゃないよ
東京でわたし達が取り戻して来たたくさんの場所
そこに生きている皆の想いを全部、強さに変えて貴女をやっつけるよっ
アドリブや連携は歓迎
ジェネラル級『複素冥界』イマジネイラの重圧を前にしてディアボロスたちは怯むことはなかった。
彼女は豊島区のジェネラル級にしてアークデーモン大同盟の盟主。
その威容は重圧となって彼等の肌をひりつかせるものであったことだろう。
「あなたがイマジネイラさんね」
ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)の言葉に『複素冥界』イマジネイラは首肯する。
彼女が座すのはプラネタリウム。
天を模した天蓋に浮かぶ星影が煌めき、幻想的な美しさを持っていた。
けれど、これから起こる戦いは星の美しさとは真逆なる苛烈さを齎すことを、この場に居たディアボロスの誰もが理解するところであった。
「大同盟を作ろうと考えた貴女やメンゲさんになら今のわたしたちの強さもきちんと解って貰えるのかな?」
「メンゲのつよくてすごかったけど、イマジネイラ、もっとつよくてすごいのかな。わくわくだね。わくわくだね」
「強いか弱いかは戦えばわかるわよ?」
「それもそうだ」
身に迫る重圧をア・ンデレ(すごいぞアンデレちゃん・g01601)は逆に楽しむようであった。
彼女が腕を回し踏み出すと桜・姫恋(苺姫・g03043)は応える。手にした杖を構えると詠唱が始まる。瞬間、『複素冥界』イマジネイラ』は手にした針杖を振るう。
その所作はまるで踊るようであったし、また同時に彼女の針杖はパラドクスの煌めきを放ち、迫る姫恋の放つ大量の蝶と花弁の幻覚を打ち消す。
それが戦いの始まりを告げる合図だった。
「それがしも将なりし者として情報の重要性は理解しておる。だが、それに拘泥して貴様を取り逃す愚を冒すわけには行かぬ」
旗楽・清政(知勇兼備の昼行灯・g08816)の緑玉の甲冑が戦場を疾走る。
迫る彼等を前に『複素冥界』イマジネイラは踊るようにステップを踏み、針杖を振るう。
放たれるエメラルド色のビームの砲火の嵐の中を揺れるように、それこそ演舞のように舞う。手にした針杖がビームに触れる度に、その光条を貫いて己がものとしていく。
「だが情報は欲しい。そうだろう?」
「正直に言えばそうだが、くどい!」
『複素冥界』イマジネイラは笑む。
ディアボロスたちにとって不足しているのは情報だ。ならば、その情報を餌に戦いを引き伸ばす。どうにかこの最悪たる状況を切り抜け、撤退することができたのならば、ディアボロスは時間を徒に消費したことになる。
そして、自身は得難き時間を得て、新たな防衛網を構築すればいい。
「フッ……やはりな。情報を欲するのは良いだろう。だが二兎を追う者は、と言うだろう。君たちがそうでないと誰も言い切れない」
「あなたのそういう余裕そうな態度がムカつくのよ」
姫恋は『複素冥界』イマジネイラに何か思うことがあったわけではない。
けれど、針杖を振るい己達の攻勢を凌ぐ彼女の態度がどうにも鼻につく。放つ蝶と花弁。確かにあの針杖は厄介だ。けれど、同じパラドクス。
ならばこそ、姫恋は共に戦う者たちを信じる。
吹き荒れる花弁は、蝶花〜桜舞〜(チョウカサクラノマイ)たる様相を戦場に刻む。
星影の煌めく最中に彼女の放った蝶と花が幻想的な光景を生み出し、清政の放った光条の嵐と共に『複素冥界』イマジネイラ』へと迫る。
「飽和攻撃か。だが決定打に欠けるな」
「逃がしはせぬ! 吹き荒れよ、翠緑の砲火の嵐!」
「……しかし、厄介なことだな。統率者がいるわけでもなく、個として動くのにこうも連携が取れているのか」
「動きが捉え難くても、居なくなるわけじゃない!」
ネネリは姫恋や清政の放つパラドクスの煌めきの最中に『複素冥界』イマジネイラの動きを見やる。踊るようなステップと共に振るわれる針杖。
その貫き穿つ力は、魔力だろうとオーラであろうと構わず貫き、彼女の生命力へと変えていく。
「点で捉えるのではなくて、面で捉えれば」
ネネリのパラドクスが煌めく。
彼女の手繰る魔力が周囲の気温を急激に引き下げる。空気中の水分を凝固させ、『複素冥界』イマジネイラの周囲だけを凍りつかせる彼女のパラドクスは、凍える棺(インサニティ・ステイシス)のように満ちていく。
「面で捉えるか」
「ええ、これなら動きを止めることができる。だってわたしには仲間がいるんだから!」
急激に下げられた気温によって『複素冥界』イマジネイラへと氷の塊が落ち、それを針杖が受け止める。砕け散る氷塊。だが、それで彼女の足が止まる。
「だが、私は」
倒せない。
そう告げようとした瞬間、彼女の瞳に写ったのはア・ンデレの姿だった。
彼女は清政の放つ光条の最中を構わず走り、姫恋の生み出す蝶と花の花弁の幻覚に紛れて『複素冥界』イマジネイラ』へと迫っていた。
恐るべき踏み込み。
そこで彼女は知ることになる。
ネリリの言葉の意味。仲間がいる、ということば。それはア・ンデレが飛び込む瞬間を三人で生み出すための方策。いや、それも違うだろう。
いずれもが己を仕留めようとするパラドクスの攻勢だった。
だが、ジェネラル級である『複素冥界』イマジネイラの力はたやすく破れるものではない。連なり、紡ぎ、繋ぐ。それがディアボロスの戦い方であると彼女は漸くに理解する。
個として戦いながら、連携する。
まるで繋ぐことによって、より強固になっていく存在。
「だが……!」
瞬間、彼女の体が弾ける。
粉砕されたように弾けた彼女の体が迫るア・ンデレの体を通り抜ける。
まさに虚数領域の住人と呼ぶに相応しい力であった。
「きょすうくうかんにかんしょうする。すごいのうりょくだね。それ、ほしい」
だが、それすらア・ンデレは星喰らい(イーター)たる力でもって、『複素冥界』イマジネイラを飲み込まんとする。広げた顎。
その口腔に飲み込まれんとした体はすり抜け、身に残るは呪詛のみ。
けれど、それでもア・ンデレは己の身に撃ち込まれた呪詛をも取り込むようにパラドクスに瞳を煌めかせる。
彼女は構わなかった。
どれだけ己の身が呪詛に冒されようとも止まらなかった。
それは清政も同じであった。
「此処で逃すわけにはゆかぬ! その首、貰い受ける!」
「簡単にくれてやるわけにはいかないのさ。大同盟の盟主としてな」
彼の具足を貫く針杖。
認識困難な純虚数体から元の肉体に集合した彼女の一撃が清政の身を覆うビームシールドを引き裂く。
だが、そこに姫恋の放った蝶と花弁が荒ぶように走り抜け、その身を打ち据える。
「なんとも言い難いな、この力は。数が多い」
「わたしたちだけじゃないよ。東京でわたしたちが取り戻してきたたくさんの場所、そこに生きている皆の想いを全部、強さに変えて貴女をやっつけようとしているのよ!」
「ええ、遊びの時間は終わりみたい。イマジネイラ、ここで死になさい!」
「そうはさせぬさ。そう簡単に物事が運ぶと!」
吹き荒れるネリリと姫恋のパラドクス。
花弁に舞う氷塊が『複素冥界』イマジネイラへと降り注ぎ、その身を打ち据える。
さらに清政の放つ光条が彼女を追い込んでいく。
苛烈な攻勢。『複素冥界』イマジネイラにとって、それは防戦一方であったが、しかし未だ崩せない。
「ちからも、とよしまくも、ぜんぶもらっていくよ」
ア・ンデレが飛び込み、その口でもって迫る呪詛を飲み込んでいく。
戦いは苛烈を極める。
四人のディアボロスたちの攻勢は、確かに『複素冥界』イマジネイラを追い込んでいくだろう。
ディアボロスという存在がいかなるものか。
それを彼女に知らしめ、その苛烈さでもって彼等の胸に宿る復讐の炎の燃え上がるさまを見せつけるのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【クリーニング】がLV2になった!
【断末魔動画】LV1が発生!
【アイスクラフト】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【先行率アップ】がLV4になった!
【ドレイン】LV1が発生!
【ダブル】がLV2になった!
宇佐美・アリス
アドリブ&連携OK
ちょっと遅れたけど、間に合ったわね?
第二のホーム、池袋を返してもらうわよ
(結婚前は、コスプレイベント等に頻繁に参加)
兎行進曲使用、逃さないわよ【防衛ライン】と【トラップ生成】で退路を塞ぐわ
他の人達とも積極的に連携するわよ
ウサギぽいものを遮蔽に、他の人達の攻撃の隙を埋めるように[一撃離脱]を心掛けたヒット&ウエイを仕掛けるわ
注意がひければ御の字位で、攻撃の合間に話しかけて見るわ
室内で、旦那さんとの思い出のデートスポットで待ち構えたこと、後悔しなさい
敵の攻撃は、物理法則に従うなら、攻撃にさらされるウサギぽいものの動きに注意しながら[残像]で直撃を避けてシールドと障壁で受け流すわ
宝心・ライラ
アドリブ連携歓迎
「どんどん行くわよ!」
強行軍は移動サーカスのお家芸
みんなと連携して一気に畳みかけるわ
プラネタリウムの暗さは厄介だから【照明】とパラドクスの光でライトアップ!光り輝く愉快なステージに変えてあげる
ついでに【防衛ライン】で壁を張って、皆で退路を断つわ
「ダンスは私の方が上手のようね♪」
ダンスのような攻撃にはダンスで対抗
避けきることは出来なくても直撃は避けられるはず
私の笑顔のオーラを変換されたってへっちゃら!
だって私の光は全ての闇を照らす幸福の光だもの!(つまりは気合で耐える)
「千夜一夜を超えて、束ね撃ち抜けハッピーエンド!」
とどめは身に纏った七色の光を螺旋を描く鏃に収束し一気に発射!
呉守・晶
アドリブ&連携歓迎
アークデーモン大同盟には散々苦労させられたが、それもこれで終わりだ!
テメェが断片の王になる野望も、その命も此処で終わりにしてやるよ!
大体な、お前らは何故数式とかそういうのから来てるんだ。悪魔要素が薄いんだよ!
攻撃モーションが認識し難くなる、か。面倒な!
魔晶剣アークイーターの封印を一部解除して峰に魔力噴射スラスターを持った片刃大剣に変異させるぞ
不意を打たれようが、剣持つ右腕と急所だけ守れればそれでいい。なにせ、攻撃された瞬間には必ずそこに敵がいるんだからな!
攻撃された瞬間に魔力スラスター全開にして肉を切らせて骨を断つの精神でカウンターで叩き斬ってやる!
斬り裂け、アークイーター!
ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に
追い詰めたよ、イマジネイラ
アークデーモン達の中で頭角を現した才、確かに強大だった
けれど、僕たちの協働は乗算だ
止まらない。どこまでだって、進んで行ける!
《失黒刀》の柄に手を掛けて
敵の攻撃には外骨格化したMoon-Childで備えるよ
一合あれば、それで十分
戦況を見据え、味方の痛撃に乗り更にと追撃を放つよう
或いは体勢を崩した味方が居るならフォローの為に
伝承、開放!
居合の構えより渾身の踏み込みを以て
放ちで運動エネルギーを切断、有無を言わさぬ静止を与え
返しで敵を【両断】する、神速の十文字
如何に虚数化が強力といえど、力の及ばない箇所ならこの通り
ダブルスラッシュ。証明終了(Q.E.D.)
ディアボロス達の攻勢は苛烈であった。
だが、それらの攻勢をいなすようにして凌ぐジェネラル級『複素冥界』イマジネイラの力は、個ではなく集団での防衛能力に秀でていた。だからといって彼女がジェネラル級に相応しく無いのかと言えば確実に違う、と戦場を疾走るディアボロスたちは理解しただろう。
「ちょっと遅れたけど、間に合ったわね?」
「どんどん行くわよ! 強行軍は移動サーカスのお家芸!」
宇佐美・アリス(兎に非ず・g01948)と宝心・ライラ(ミス・ハッピーエンド・g01071)の二人が光条の嵐と花弁、氷塊の砕け散る戦場に果敢に飛び込む。
プラネタリウムは、その星影映す環境から薄暗いと言って良い。
だからこそ、ライラはパラドクスに瞳輝かせる。
「虹色の演目! 天を彩る七色の光。千夜一夜を超えて、束ね撃ち抜けハッピーエンド!」
彩虹穿光ライラ“笑”イラ(サイコウセンコウ・ライラワライラ)によって放たれる虹色の輝き。あまりにも強烈な光に『複素冥界』イマジネイラは手にした針杖を振るう手を止め、視界を覆う。
ライラの目論見はイマジネイラが撤退する術を奪うことだった。
「っ……騒々しい光だ」
「これがライトアップ! しんみりとした静寂のプラネタリウムを光り輝く愉快なステージに変えてあげるわ!」
ライラを襲う針杖の一撃。
互いに踊るようなステップを踏む。だが、彼女の足を獲ったのはアリスが手繰り寄せた残留効果、トラップ生成によって生み出された遮蔽物であった。
足を止めるイマジネイラ。確かにそれは非殺傷のトラップ。
しかし、激化する戦場において足を止めることは、それだけで彼女を不利たる戦いに追い込むものであった。
「第二のホーム、池袋を返してもらうわよ」
兎行進曲(マーチ・ヘア・マーチ)が鳴り響く。
周囲を埋め尽くすのは大小様々なウサギっぽいものたち。その間隙を縫うようにしてアリスの一撃がイマジネイラに叩き込まれる。
彼女にとって、此処は彼女の夫との思い出の場所だった。
結婚前も。結婚後も。彼女の胸には夫と娘への想いがあった。けれど、奪われたのだ。
その奪われた、という復讐の炎が彼女の胸よりも上がり、迫る針杖の一撃を腕で防ぎながらイマジネイラへと怒りと共に叩き込む。
「此処で待ち構えたこと、後悔しなさい」
「わからないな。何故其処まで執着する」
その言葉にロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)は叫ぶ。
「それは執着じゃあない。怒りだ!」
彼は己の懐に忍ばせたナノマシンの流動体を《黒刀》(コクトウ)へと変える。
一合。
ロキシアは集中する。
己にはそれだけの一瞬さえあればいい。
確かに『複素冥界』イマジネイラのちからは強大だ。アークデーモン大同盟の盟主足り得る才がある。認めるほかない。彼女の防衛網が健在であったのならば、ディアボロスたちはサンシャインシティに攻め込むこともできなかっただろう。
だからこそ、油断はしない。
彼女がどれだけ此方に情報をちらつかせるのだとしても、彼女を取り逃がしてはならない。
故に。
「怒り? それによって君たちは繋がっているのか」
「それは個々に抱える想いだろうが!」
呉守・晶(TSデーモン・g04119)が飛び込む。
『複素冥界』イマジネイラは断片の王に迫った者。だが、ここで終わらせる。必ず終わらせる。
故に晶は踏み込む。
どれだけイマジネイラが彼女の振るう針杖の一撃を虚数化し、認識し難くさせるのだとしても晶は踏み込む。
「面倒なことをしてくれる!」
「これも私の力だ」
晶の背後に瞬時に回るイマジネイラ。その一撃を受けてなお、晶は踏みとどまる。
確かに己だけでは打倒できない。
けれど、此処には仲間たちが居る。手にした魔晶剣『アークイーター』の封印がパラドクスによって解かれる。
それは片刃の大剣。
峰にスラスターの噴射光を湛えた晶の手にする剣が振りかぶられる。
だが、彼女の身を打つ針杖の痛打は体勢をたやすく崩すだろう。
「君たちに盟主はいない。個々で動くが、しかし統率されるでもなく連携を深めていく。なるほど、確かに面白いと言える」
「そうかよ!」
「私は君たちを退ける。アークデーモン大同盟は確かに瓦解したが」
迫るパラドクスの光を針杖が変換する。
ライラのパラドクスが生命力に変換され、彼女の体を貫く。
痛みが走る。痛烈なまでの痛み。
けれど、ライラの表情は変わることはなかった。痛みに脂汗があふれようとも、それでも彼女は笑っていた。
「痛みがないのか、君は」
「こんなのへっちゃら1 だって私の光は全ての闇を照らす幸福の光だもの!」
確かにライラは針杖の一撃で体勢を崩している。けれど、それをフォローするようにロキシアが駆け込む。今しかないと彼は思った。
「伝承、解放!」
渾身の踏み込みと共にロキシアのパラドクスが煌めく。
「七天の黒は切断の極北。遍く現象、時空、概念、逆説も、我が手で斬れぬ理趣なし」
斬撃はイマジネイラの虚数化しようとする肉体を切り裂く。
そこに噴射光を放ちながら叩き込まれる斬撃があった。
魔力の光。
「コード切断剣『鋭キ斬リ裂クモノ(スルドキキリサクモノ)』!」
どれだけ敵が強大であっても。
体を虚数化されるのであっても。
これは逆説連鎖戦である。時空を捻じ曲げ、己に対する攻撃へと反撃を叩き込むことができる。故に、晶の魔力の噴射光湛える一撃とロキシアの神速の斬撃がイマジネイラの肉体に十字傷を叩き込む。
「切り裂け、アークイーター!」
「私を捉える、だと……!?」
「そうさ、僕たちの協働は乗算だ。止まらない。どこまでだって、進んでいける!」
彼等の斬撃が虚数化したイマジネイラの体をたしかに捉える。斬撃による傷は十字。その従事を示すように血潮が噴出する最中、アリスのはなったうさぎたちの行進が一気にイマジネイラを取り囲み、攻め立てる。
「此処は私の思い出がいっぱい詰まっているの。だから!」
アリスの瞳がパラドクスに輝いている。
うさぎたちの行進はイマジネイラを逃さない。そして、知るだろう。
星影よりも輝く光の嚆矢を。
ねじれるようにして光の螺旋を放つパラドクス。
「千夜一夜を超えて、束ね撃ち抜けハッピーエンド!」
ライラのパラドクスが光の矢となってマーカーとなった晶とロキシアの刻んだ十字傷へと飛ぶ。
イマジネイラがうさぎたちを振りほどこうとするが、遅い。
「かわいいウサギさん達をいじめちゃダメよ」
埋め尽くしたうさぎたちは彼女の身動きを封じるだろう。イマジネイラは忌々しげに迫る嚆矢を睨めつける。手にした針杖を振り上げようとした瞬間、晶の魔力光噴射する大剣とロキシアの黒刀の斬撃が、それを跳ね上げる。
そこへ迫るは七色の光の螺旋描く鏃もつ一矢。
煌めきがプラネタリウムに満ち、解き放たれたパラドクスの一撃がイマジネイラの肉体を吹き飛ばした。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【防衛ライン】がLV2になった!
【狐変身】LV1が発生!
【一刀両断】LV2が発生!
効果2【ダブル】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!
【命中アップ】がLV3になった!
トロワ・パルティシオン
こっちからの言葉は少な目で行こうか
同じ時間を稼がれるにしても、できるだけ多くを喋らせたいからね
まあ思わせぶりな言葉には突っ込むけどさ
戴冠とか即位とかそれっぽい単語には注意しておこう
君がイマジネイラか
単刀直入に聞こう、断片の王になる条件はなんだい?
『より多くの支配地域』はメンゲから聞いた
『配下の心からの支持』は知ってる
『他の王候補の脱落』は予想できる
他には?
出来ることなら全ての条件を聞き出したいけど…ま、無理なのは承知さ
もういいよ、そろそろ時間だ
君の終わりのね
百鬼・運命
※②でクリアしない程度に会話をします
さてと少し聞きたいことがある
先に戦ったメンゲは今のエゼキエルの内輪もめの状況を新しい断片の王を選ぶための選挙期間中だと言っていた
断片の王ヘルヴィムは一体どうして今のような状況を作り出した?
他ディヴィジョンとの闘いである七曜の戦の事を隠してまでこんなことをしていては、七曜の戦を乗り切れないだろう
七曜の戦までに新たな断片の王が誕生しない可能性だってある
一体ヘルヴィムの狙いは何だ?
…さてと最後に個人的な質問だ
お前らは刻逆を使った術者を仕掛けた奴らが誰か知っているのか?
そいつらの作った復讐者とクロノヴェーダの争いというくだらない茶番に付き合わされてどう思っている?
一里塚・燐寧
※④クリアを強く希望
本プレ採用で②クリアに至るなら不採用でお願いします
やあイマジネイラちゃん、よーやく顔を拝めたねぇ
早速だけど、賢さに自信ありそーなきみに聞きたいことがあってさ
……ヘルヴィムは、どうして新宿の決戦で死んだの?
ふつーに考えると、今みたいに強くなる前の復讐者がクロノヴェーダ、まして断片の王に勝つのはあり得ない
きみ達も他所の連中と比べて戦闘力が弱いワケじゃないしねぇ
攻撃をやめさせたって話も含めて、自殺したようにしか思えないんだけどさ
……それで何の得があるのか、わかんないじゃん
きみなら想像つく?
ま、大天使の内情は知らないかもだけど
もしそうなら、こいつが知ってそうって奴の名前出してみてよ
プラネタリウムを埋め尽くしたうさぎのような何かと、放たれた二つの斬撃が見せる十字の血潮。
そして、その十字へと目掛けて放たれた虹色の嚆矢。
その攻勢を受けてジェネラル級『複素冥界』イマジネイラは吹き飛びながらも、即座に体勢を整えて見せた。
しかし、彼女はパラドクスの衝撃から立ち上る煙の中にありながら悠然と立ち上がる。
「この力……やはり」
彼女は時間を稼がねばと、思った。
息を吸い込む。
そこに今が好機であると判断したのだろう、トロワ・パルティシオン(迷子のコッペリア・g02982)が踏み込む。
パラドクスを輝かせる代わりに彼女が発したのは言葉だった。
「君がイマジネイラか。単刀直入に聞こう。断片の王になる条件はなんだい?」
その言葉にイマジネイラは整えられた息だけではなく、アークデーモン大同盟の盟主として相応しい威容を持って頷く。
「『より多くの支配地域』はメンゲから聞いた。『配下の心からの支持』は知っている。『他の王候補の脱落』は予測できる。他には?」
トロワは他にも条件があると思っていた。
できることなら全ての条件を聞き出したい。だが、同時にそれは時間を稼ぎたいイマジネイラの思惑と合致している。故に彼女は問いかけに端的に応える。
自身が時間稼ぎをしていると思わせぬように。
「君が上げた条件以外に条件はない」
短すぎる答え。
だが、イマジネイラは、ああ、と思いついたような素振りで言葉を継ぐ。
「強いて言えば『ジェネラル級に至った大天使かアークデーモン』である、か。まあ、これは区の支配者になる条件であるのが、断片の王になる条件とは言えないだろう。それに付随して言うのであれば、『配下からの心の支持』が必要なのは、『過半数の区の支配』を行うために必要であるからだ。条件ではないとは思わないかな?」
「それなら『他の王候補の脱落』は、言い換えに過ぎないと?」
「そのとおりだ。『他の区の支配者が全て脱落』したのならば、残る一人が全ての区を支配していることになるだろう」
だからだ、とイマジネイラは答えを返す。
イマジネイラは視線を巡らせる。
「まだ何か私から情報を引き出そうとしている者がいるだろう。ならば、問うが良い」
「なら、そうさせてもらおうかな」
その言葉に一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)と百鬼・運命(ヨアケの魔法使い・g03078)が言葉を発する。
「……『ヘルヴィム』は、どうして新宿の決戦で死んだの?」
燐寧にとって、それは不可解な事実でしかない。
ディアボロスは今のように強くはなかった。新宿決戦において今の復讐者ではないディアボロスたちがクロノヴェーダ、ましてや断片の王に勝利することなどありえないと彼女は考えていた。
ならばアークデーモン勢力が、というのも彼女には考え難いものであった。
他のディヴィジョンのクロノヴェーダと比べても、特別にと思わない。
「攻撃をやめさせたって話も含めて、自殺したようにしか思えないんだけどさ」
その言葉にイマジネイラは頭を振る。
「大天使ヘルヴィムはTOKYOエゼキエル戦争のディヴィジョンから姿を消しただけだ。死亡したという事実は確認されていない」
その言葉にイマジネイラはディアボロスの興味を引くものがなんであるのかを知る。
断片の王たる条件を聞き出そうとしていること。
そして、大天使ヘルヴィムの情報。
「……!?」
「ラプラスの演算予測では、大天使ヘルヴィムは、あの時、TOKYOエゼキエル戦争のディアボロスを滅ぼす事で致命的な何かが発生する事を予知したのでは無いかと予測されている」
「なら、どうして今のような状況をヘルヴィムは作り出した」
運命の問いかけも尤もであった。
「他ディヴィジョンとの戦いである七曜の戦の事を隠してまで、内輪もめのような状況を起こす意味がない。乗り切ることなどできないだろう。なら、ヘルヴィムの狙いはなんだ」
「なるほど。この区の支配者同士の戦いに、大天使ヘルヴィムの直属軍が参加していないことを訝しんでいるのか。ならば答えよう。それが大天使ヘルヴィムの意志であるからだ」
そして、とイマジネイラは告げる。
「予測されることであるが、大天使ヘルヴィムはなんらかの理由でTOKYOエゼキエル戦争のディヴィジョンに居ることが出来なくなったのだろう。だから、区の支配者に後を託した」
それもまた大天使ヘルヴィムの意志だと彼女は頭を振る。
彼女の瞳はこの戦場に集まったディアボロスたちを見やる。
ベクターもメンゲもディアボロスによって討たれた。ならば、やはり、と彼女はつぶやく。
「君たちの襲撃は大天使ヘルヴィムも予測できなかったことなのだろう。現にラプラスの演算予測でも、君たちディアボロスの襲撃がなければ……」
口惜しいな、とイマジネイラは歯噛みするようであった。
彼女の言うラプラスの演算予測。
それは彼女にとって確実なものなのだろう。
だからこそ。
「品川区のザドキエルの港区制圧が契機だったはずだ。それを契機に区の統合が進み、一年以内に新たな断片の王が生まれていた可能性が最も高かった。そう演算されている」
「だったら……!」
それが燐寧の言葉にイマジネイラは手で制するように針杖を掲げる。
「そう。君たちを滅ぼすことで起こる致命的な何か。そして、これまで君たちの戦い」
それによって導かれた現在の状況。
ディアボロスという存在。
復讐の炎、胸に宿す者たち。
彼等の存在こそが、とイマジネイラは断定する。
「全ては、君たちの影響なのだ」
全ての戦いに意味があった。これまでの戦いの全てが紡いだ結果が、繋がれて今という状況を引き寄せた。
アークデーモン大同盟の瓦解も。何もかも。ディアボロスが行動しなければ、何も起こり得ないことだった。
その言葉にトロワは頷く。
「もういいよ、そろそろ時間だ」
「君たちの言葉は私にとって、得難い時間だった。だから」
交錯する視線。
重なる言葉。
運命と燐寧はこれ以上は、と判断する。これ以上時間を与えてはイマジネイラが撤退に成功してしまう。だから、と言葉を同じくするのだ。
「君たちの」
「君の」
終わりを告げる時間だ、と星影映すプラネタリウムに言葉が響く。
そして、パラドクスの煌めきが迸るのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【書物解読】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV2が発生!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV4になった!
【ガードアップ】がLV3になった!
シル・ウィンディア
【双翼】
やっと会えたね
ベクターから名前は聞いてたよ。
さ、それじゃ全力で行くからっ!
ネメシスモード開放!
白黒1対ずつの翼に青銀髪と青目の天使モード!
悪魔狩りに行きましょうかっ!!
敵の攻撃は反属性…
わたしの場合はどんな属性で来るのかな?
まぁ、耐えて見せるけどっ!
左手に創世の光剣をもって敵へ向かって走っていくね。
接近すると見せかけて、剣の間合いに入る直前にサイドステップで攪乱を仕掛けるよ。
少しでも惑わされてくれたらいいけど、そこまで過信はせずに…
相棒のアンゼリカさんと攻撃のタイミングをパラドクス通信で合図を行い、全力魔法の七芒星精霊収束砲!
さぁ、わたしの…
わたし達の全力、遠慮せずに持っていけーーっ!
アンゼリカ・レンブラント
【双翼】
悪魔達の大同盟の存在を知ってから随分経ったね
ようやくここに辿り着いた―今全てを出し切るっ
ネメシス!光翼に法衣纏いし聖女モードで挑むっ
共に戦う仲間と動きを合わせパラドクスの砲撃っ
反撃もしっかり障壁を展開し防ぐよ
其方からの攻撃が認識も困難ならば
勇気を胸に凌いでみせるっ
動きを止めず、ダッシュで左右に揺さぶるよ
超強敵を前に想うことは人々から託された願い
そして共に戦う友との絆
盟主等私達はいないけどね!同盟なんてないけどね!
1つにはなれるんだッ
そうだよね、シル!
相棒とタイミングを合わせ、挟み込む位置から
全力の《終光収束砲》で撃ち抜くよ
私達の力よ、人々から託された願いを乗せて
今限界を越えて輝けぇっ!
アークデーモン大同盟の盟主。
ジェネラル級『複素冥界』イマジネイラの力は、戴かれるには充分なものであった。
個ではなく集団としての力。
防衛網を敷くことによって頑強さを見せる。
「けど、アークデーモン大同盟も今日で完全に潰える。だから、今全てを出し切るっ!」
「うん、全力で行くよ!」
シル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)とアンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)は即座に飛び出していた。
イマジネイラはディアボロスたちと会話をすることによって、此方から時間を奪おうとしていた。
撤退するために必要な時間。
それを彼女が望んでいたからこそ引き出せた情報もあるだろう。
だが、此処で彼女をのがしてはならない。
彼女に充分な時間を与えては、また強固な防衛網を敷かれてしまう。そうなってしまえば、豊島区の奪還はさらに遠のくことだろう。
故に、彼女たちはためらわなかった。
復讐の女神の名を冠する力。
「ネメシスモード解放!」
「ネメシス!」
シルとアンゼリカが咆哮する。白と黒。その一対の翼が羽撃いた瞬間、シルは一瞬でイマジネイラへと迫る。
「裁きの光と共に輝け、六芒星に集いた精霊よ!」
吹き荒れるようにアンゼリカのパラドクスが煌めく。
それはシルの背中より到来する光。
二人はパラドクス通信よって、互いの攻撃の連携を強めていた。ディアボロスだけが手繰り寄せることのできる残留効果。それによって彼女たちはより密接な連絡と連携を取ることができるのだ。
だが、その一撃を受けて尚、イマジネイラの体は弾け、『純虚数体』へと変貌する。
「どれだけ強くなろうとも……」
「確かにディアボロス一人の力は及ばないかもしれない。けどっ!」
シルもアンゼリカも知っている。
揺さぶるように二人は交差するように駆け抜け、距離を詰める。
イマジネイラが逃げようとしているのならば、これを阻むために彼女たちは共に死角を塞ぐように立ち回っている。どれだけイマジネイラがバラバラに体を弾けさせているのだとしても、囲うように動いているのだ。
手にした光剣を掲げる。
「そうだ! 人々から託された願い。そして共に戦う友との絆!」
アンゼリカの放つ一撃がイマジネイラのバラバラになった体を捉え、吹き飛ばす。
迫る呪詛が彼女たちの体を蝕み、痛みを走らせる。
肉体の内側から溢れるような痛み。
呪詛は巡り、血潮を噴出させる。けれど、それでもアンゼリカとシルの胸には復讐の炎が燃えている。取り戻さなければならない。
何を置いても。
その瞳に煌めくパラドクスが告げる。
「何故、そこまで戦う。盟主無き者、ディアボロス。ただ、その感情のままに君たちは戦うというのか」
「そうだよっ。みんながいるからわたしは戦える。だからっ!」
「そうだよね、シル! 盟主等私達はいないけど、同麺なんてないけど!」
最高潮に引き上げられた瞳の輝きがパラドクスの輝きとなって放たれる。
重なる二つのパラドクス。
シルより学んだパラドクス、終光収束砲(エンド・オブ・イヴィル)と彼女が編み出した、七芒星精霊収束砲(ヘプタクロノス・エレメンタル・ブラスト)。
その二つの光が、この場から撤退しようとしていたイマジネイラの体を捉える。
「これが、わたしの……」
「私達の力よ! 人々から託された願いを載せて、今限界なんて越えて輝けぇっ!」
「これが全力! 遠慮せず持っていけーっ!」
二人のパラドクスが光条となってプラネタリウムの天蓋を撃ち抜く。
吹き荒れる衝撃波。
その力の発露は、イマジネイラの逃走を妨げる。未だ彼女が健在であったとしても、撤退だけはさせぬと二人の意地と胸に宿る想いがイマジネイラを縫い止め、追いすがるディアボロス達の道を切り開く。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【パラドクス通信】がLV2になった!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
【命中アップ】がLV5(最大)になった!
エレナ・バークリー
ようやくお目にかかれました、“複素冥界”イマジネイラ。
数学は科学の女王にして奴隷。数秘術の悪魔達はその性質を色濃く持っている。
“線形代魔”ベクターや“集合嘸”メンゲも強敵でしたが、彼らを従えるあなたは、それ以上の難敵なのでしょう?
魔法騎士エレナ・バークリー、いざ参る!
「高速詠唱」で、「全力魔法」「結界術」で八門開き森羅渦巻きて滅びとなるべしを行使。イマジネイラ周辺の空間を原初の混沌に還します。「結界術」は彼女の足止めと術式の影響を漏らさないため。
反撃には、魔法障壁を広く薄く展開して、致命傷さえ避けられればいいという方針で。障壁の反応で更にバックラーの受けを追加。
可能なら「連続魔法」で追撃です。
真紅堂・乎乎那
アドリブ連携歓迎にて。
(会話が終わるまで待つ。が、逃がす気も無い。)
ぷらねたりうむ、か。
大した魔術じゃあないか……。
魔術長剣ハートブレイカーを右手に突撃させて貰う!
・きょ、虚数化……?
あ~……虚数化ね……。
ワケの分からない事を……言ってるんじゃあないぞッッ!!
真実は私達が歩んで来た道のり……それだけでいい。
偽りの夜空に炎の三日月を浮かべてやるよ!
モリオン・スモーキー
アドリブ歓迎
連携積極的に
SPDで周囲の味方ディフェンス
断片の王……不在だからこそそこに集まる、と。
どちらもさせは致しませんが。
敵が何処から来るか分かるのであれば、敵が接近してくる間は未来予測、地形の利用で致命傷回避して時間稼ぎを。
近づいてきたならそこにブレードを突き刺してパラドクス発動。
絶対に逃がしません。しがみついて共に移動するとしてでも、ですよ。
故に。必ず逃がしません。血反吐吐いてでもしがみつきます。
――光の宝石、解放――!全てを焼き尽くす光線の一撃を!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
※会話の様子を見て、逃亡が完成しないタイミングで戦闘を仕掛ける
味方の様子もみて測る
アークデーモン同盟の盟主、イマジネイラ……ようやく辿りついたな
楔の外れた同盟を散らし、この戦いを決着へ進めよう
頭の回る油断ならない相手だ。積極的に連携を取ろう
味方と連携し、パラドクス通信で意思疏通
戦況を偵察、観察し把握
味方と包囲する位置取りへ入り、イマジネイラの注意を引きあい
隙があれば看破し、突いていく
二挺の銃から掠めるような連射で動きを鈍らせ
外したと見せた弾丸を本命に、死角から跳弾で穿つ
反撃には魔力障壁で身を護り
動きや踏み込みを未来予測し観察
杖の刺突そのものをかわしつつNazarの盾でガードする
二つの光芒が見せる迸り。
その光条の一撃がジェネラル級『複素冥界』イマジネイラの体を穿つ。
吹き飛ばされ、地面に転がるようにしながらも立ち上がり、イマジネイラは見上げる。確かに彼女は時間を欲していた。
ディアボロスが望むであろう情報。
それをちらつかせることに寄って彼等の攻勢を一時は留めていた。
「尚、それでも迫るか」
「ええ、ようやくお目に書かれましたから。『複素冥界』イマジネイラ」
エレナ・バークリー(アブソリュートウィッシュ/エレメンタルキャヴァリエ・g00090)は静かに告げる。
土煙上がる戦場にありて、それでも彼女は前を見据える。
敵は撤退しようとしている。
逃せば、それだけ豊島区の奪還が遅れる。そうなっては、再び防衛網を敷かれた拠点に攻め入るのは至難である。これまでアークデーモン大同盟の盟主として、彼女が力を振るっていたが故に牙城を崩すことができなかったのだ。
この機会を逸するわけにはいかない。
「魔法騎士エレナ・バークリー、いざ参る!」
彼女の言葉が歌声のように戦場満ちる。
パラドクスの詠唱。
八門開き森羅渦巻きて滅びとなるべし(ハチモンヒラキシンラウズマキテホロビトナルベシ)と紡ぐ言葉は、パラドクスの煌めきとなってイマジネイラの周辺の空間へと迸る。
だが、瞬間エレナの頬を切り裂くのはイマジネイラの手にした針杖の一撃だった。
まるでみえなかった。
敵の攻撃の挙動。
虚数化することによって攻撃の予備動作の認識を歪めているのだ。躱しきれぬ針杖の一撃にエレナはよろめく。迫る追撃の一撃を手にしたバックラーで受け止めながらも吹き飛んでしまう。
それと入れ替わるように真紅堂・乎乎那(埋火の魔創剣士・g02399)が飛び込む。
「あくまで私を逃さぬというわけだな」
「ああ、大した魔術じゃあないか……」
「これは虚数化だ。空間を捻じ曲げているわけでもなんでもないのだよ」
その言葉に乎乎那は頭を振る。
「ワケのわからないことを……言ってるんじゃあないぞッッッ!!」
手にした魔術長剣『ハートブレイカー』の剣閃が弧を描く。
三日月波色灰弩螺(ミカヅキパイロハイドラ)。それは己の魂の炎を放出し、一気に力上げるパラドクスの斬撃。
空間に現れた三日月。
その軌跡はイマジネイラの体を切り裂き、血潮を噴出させる。だが、やはり次の瞬間には乎乎那の体を針杖の一撃が横薙ぎに振るわれ、彼女の体を吹き飛ばす。
「やはり油断ならぬ相手だ。流石は大同盟の盟主と言ったところか」
「ええ、ですから逃しは致しません」
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)とモリオン・スモーキー(存在奪われし魔術発明家・g05961)がエレナと乎乎那を退け、撤退しようとするイマジネイラへと迫る。
逃さない。
彼等の瞳がそう言っているのをイマジネイラは見ただろう。
「しつこいものだな。諦めて欲しいものだが」
「そうはいかない。楔の外れた同盟を散らし、この戦いを決着へと進めねばならないのだから」
エトヴァの瞳がパラドクスに輝く。
「――踊れ、導け、祈りの下に」
彼の手にした銃の引き金が引かれる。
轟音を立て、白銀の弾丸が放たれ、イマジネイラへと迫る。そのいずれもが彼女の針杖によって弾かれるが、しかし、それは弾かれたのではない。
エトヴァの祈りと念動力、魔力に寄って跳弾するように飛び回りイマジネイラを追い込んでいく。
弾丸を受けながらもイマジネイラの針杖が振るわれた瞬間、エトヴァは己の張り巡らせた魔力障壁が一瞬にして引き裂かれ、奪われたことを知る。
未来予測の残留効果を手繰り寄せて尚、そこにあったのは己が針杖の一撃を受けるという決定的な未来。
だが、同時にエトヴァにはみえていた。
この場にいるのは己だけではない。
例え、イマジネイラの攻勢が苛烈であり、圧倒的な力を持っているのだとしても、それでも今此処にはともに戦うべく集った者たちがいる。
「逃がすことも再起も、そのどちらも成さしめることはありません」
モリオンがエトヴァの背後から飛び出す。
手にしたブレードの一撃。
その一撃はパラドクスの光を湛えていた。
確かにイマジネイラの針杖は魔力を彼女の生命力へと変換する。それゆえにこれまでディアボロスたちの魔力や力といったものが全て切り裂かれ、奪われてきたのだ。
けれど、わかっていることもある。
全てが限度無しのものではないと。
だからこそ、モリオンは飛び込む。出現させたエメラルドタブレット。その力満ちる板をイマジネイラへと叩き込む。同時にモリオンの頭部を打ち据える針杖の一撃。
額が割れ、血潮が噴出する。
「邪魔をしてくれる。ここで君たちは潰えてもらおう」
針杖の一撃は痛烈だった。
予備動作が一切わからない。予備動作がわからないということは躱すことも防御の姿勢を取ることもできないということだ。
故にその痛烈な一撃にモリオンは、さらなる追撃を受けてしまう。
だが、それでも彼は諦めなかった。
「絶対に逃しません」
己を攻撃した、ということは即ち其処に居る、ということ。
故に彼は己の手にしたエメラルドの板を握りしめイマジネイラの足を地面にぬ止めるように突き立て、しがみつく。
開放される光がイマジネイラの体を焼く。
「っ、ぐ……!」
「言ったはずだ、決着をつけようと!」
エトヴァの弾丸が放たれる。跳弾し、完全なる死角からイマジネイラの体を貫く。
血潮が溢れ、その血潮舞う最中をエレナが駆け抜ける。
「足止めを!」
彼女のパラドクスが居まじねイラの足元から噴き上げて、その体を吹き飛ばす。
完全に浮いた体。
そこへ乎乎那の長剣が再び弧を描く。
「真実は私達が歩んできた道程……それだけでいい。この偽りの夜空に!」
振るう一撃はプラネタリウムの星影満たす天蓋に赤き炎の三日月を浮かべる。
そして、その斬撃はイマジネイラの体を切り裂き血潮さえも焼き滅ぼすように炎熱でもって蒸発させるのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【傀儡】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
【書物解読】がLV2になった!
【パラドクス通信】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV7になった!
ラキア・ムーン
貴様と会話をするのも一興ではあるが…その為に貴様を逃がしては元も子も無い
ならば私は、貴様を殺すのに死力を尽くそう
《RE》Incarnationを構えて突撃体勢へ
飛翔し、最大加速
イマジネイラとの距離を一気に詰める!
未来予測で1秒先を読み1手先を行く
例え僅かだろうとも、先が視えれば対応は出来る
【Call:Breaker_Lance】起動
穂先を炎と風の魔力で拡張、近付く勢いそのまま『貫通撃』
視た未来を参考に軌道を選び真ん中を狙い槍を振るおう
このまま一撃、真っすぐ穿ち抜く!
そしてそのまま、穂先を拡張した魔力を『爆破』し『衝撃波』を発生させ相手の純虚数体を『吹き飛ばし』て呪詛の威力を少しでも減らす
有栖川宮・永遠
長い間大事な生まれ故郷に跋扈してたアークデーモン同盟、今こそ壊滅させます。私も上に立つ者で情報の重要性は理解してます。でも今逃せば敵の性質上また厄介な策を練りかねない。ここで倒しましょう。
時間はかけられない、最初から全力で行きます。【高速詠唱】で神聖光輝陣を発動、【精神集中】でしっかり狙い、【全力魔法】で浄化の力を行使します。
効果を反転させるという事は闇の力で逆にこちらがドレインでしょうか。我が故郷の為、膝を屈する訳には行きません。【未来予測】で攻撃の軌道を予測、【残像】で針杖からの致命傷は外し、【結界術】【ガードアップ】でダメージを軽減。
ここまでです。我が故郷に悪魔の大同盟はいりません!!
田淵・あゆみ
お前らが奪ったものを返してもらう、池袋は俺のホームなんだ
さぁ、踊ろうぜ!
【狂騒ダイバー】発動
複数のコネクタを発生させ、そこから伸びるシールドを使って攻撃
【壁歩き】や他の残留効果も使いビルを足掛かりにしながら飛び動き回り、蹴りつける
隙があればシールドで手足を捉えて引きずり降ろす
反撃は【未来予測】で方向を把握、重要な部位に直撃しないよう腕や脚でカバー、回避を狙う
池袋はあの日に死んだ、だが俺は生きてる
星を見上げるお前の足元、地下の穴ぐらからやってきたんだ
武器が無けりゃ腕で、脚で。それも無きゃ口で
立ち上がる事を止めない
リズムは途切れない、歌は止まない!
アドリブ連携歓迎
ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎
POWで味方ディフェンス
認識困難な状態に変化して此方を攻撃してくる、か
流石はジェネラル級、又厄介な敵も居たもんだ
そんな相手を逃したら今度は何時補足出来るかも判らないから全力でぶつかって全力で倒す!
今は其れだけだ!
確かに姿は見えないが呪詛を施すのは触れなければいけないんだろう?
ならば呪詛を施された瞬間に俺の周囲ごと吹き飛ばすだけさ!
逃さないように囲みつつパラドクス発動迄耐えられる様に自身の周囲に◯浄化の◯結界(術)をはり、更に少しでも敵の手掛かりを◯看破出来る様に周囲を◯観察
自身に呪詛がかかるのを感じたら◯高速詠唱の◯連続魔法で◯焔矢を自身も巻き込む様に叩き込む◯捨て身の一撃!
月下部・小雪
アークデーモンを断片の王になんて、させません!
も、もちろん天使もダメダメです。
豊島区の悪魔は数字がモチーフ、なんでしょうか……?
算数は難しいですが、アクマになんて、負けません。
どこから攻撃が来るか分からないなら「魔力障壁」で全身を覆って防御です。
コダマが攻撃するまで耐えればボクの勝ち、です。
コダマがチェーンソニストになって悪を断ち、ます!
【鎖鋸神滅型モーラット・コミュ】になったコダマが上空からくるくる回転しながら落ちてきて、
その勢いでイマジネイラを一刀両断、です!
や、やりました。豊島区奪還、です。
こ、これでアークデーモン大同盟もおしまい、ですね。
後片付け、頑張りましょう!
白銀の弾丸が舞い、パラドクスの輝きが荒ぶ。
撃ち込まれた宝石の板が炸裂しジェネラル級『複素冥界』イマジネイラの体を縫い止め、炎熱放つ三日月の斬撃が身を切り裂く。
よろめく体。
だが、それでもイマジネイラは諦めていなかった。
彼女は最悪にあって尚、最善に手を伸ばす者。
この状況は手詰まりであったが、それを手詰まりのままに終わらせることなど彼女には到底考えられぬことであった。
故に彼女は、その瞳にパラドクスの輝きを灯す。
「逃げ切れぬというのならば、君たちを滅ぼして進むまで」
「貴様と会話するのも一興ではあるが……逃がすことはしないよ。なら、それに私も同意しよう。私は貴様を殺すのに死力を尽くす」
ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は対峙したイマジネイラの言葉に語気を強める。
見誤ってはいない。
確かに個としての力は並のジェネラル級であったとしても、彼女は大同盟の盟主として戴かれた者。ならばこそ、ラキアは己たちが死力を尽くして、尚届くか届かぬかの存在であると知る。
単純な力だけではない。
「お前等が奪ったものを返してもらう、池袋は俺のホームなんだ」
「ええ、長い間大事な生まれ故郷に跋扈していたアークデーモン大同盟、今こそ壊滅させます」
田淵・あゆみ(人間のサウンドソルジャー・g06882)と有栖川宮・永遠(玲瓏のエテルネル・g00976)はイマジネイラの退路を塞ぐように立つ。
わかっている。
これまでイマジネイラは時間を稼いでいた。
時間さえ稼げば必ず逃げおおせるだけの手段を持っているのだろう。だからこそ、ディアボロスの欲する情報をちらつかせていたのだ。
全ての所作に意図が読み取れる。
だが、複雑に絡みついた意図こそがイマジネイラの本領であるようにも思えただろう。
永遠にとって、それはイマジネイラを逃してはならぬという決定的な要因ともなっていた。
「今此処で貴女を逃せば厄介な策を練りかねない」
「さぁ、踊ろうぜ!」
ラキアとあゆみが一気にイマジネイラへと距離を詰める。手にした突撃槍が風と炎を噴出させながら、一手でも早く、一秒でも早くイマジネイラに先んじようとする。
手繰り寄せる残留効果。
その未来予測は僅かな先の未来しか見通すことはできない。
「愚かな。ただ迫るだけでは」
虚数体へと変貌したイマジネイラの体が弾け、ラキアの体へと迫る。
呪詛を直接触れて流し込もうとしているのだ。体内からふくれ上がる呪詛は、内側から彼女の体を引き裂くだろう。
だが、彼女は見た。
己の前に走る影を。
「なるほどな! 流石はジェネラル級! 厄介な敵だが!」
ルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)が迫るイマジネイラの弾けたようにバラけた虚数体を受け止める。それはラキアたちに向けられたパラドクスを庇う行いであったことだろう。
だが、同時にイマジネイラに触れられた、とも言える。
呪詛を流し込むには触れなければならない。
確かに虚数体であるイマジネイラを捉えることは難しいだろう。だが、ルィツァーリは構わなかった。彼が味方をかばったのは、ただ敵の攻撃から護るためだけではなかった。
たしかに厄介だ。
みえぬ虚数体。
身を内側から引き裂く呪詛。
だが、わかってもいた。
「確かに姿はみえないけどな! 触れなければならないっていうのなら! 俺の周囲ごと吹き飛ばすだけさ!」
己に身に走る痛み。
瞬間、ルィツァーリの瞳がパラドクスに煌めく。
「空駆けし天空の神よ、偉大なる雷神よ!我が敵を討つ為に御身の焔矢を降らせたまえ!」
偽りの夜空。
プラネタリウムの天蓋に現われる大砲。その砲口より放たれるは、ペルーン神の焔矢(ホムラヤ)。
吹き荒れる炎はパラドクスの煌めきとなってルィツァーリに触れたイマジネイラごと一気に吹き飛ばす。
痛みを顧みない捨身の攻撃。
「自身ごと、だと……!?」
「そうさ、これでお前は!」
立ち上る爆炎の最中にルィツァーリは睨めつける。そこにいる、と直感的に理解できる。
「そこだ!」
「は、はい!」
瞬間、月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)が叫ぶ。
同時に、ドルンッ! と音が響き渡る。
何かが回転する音。電流が走ったような音。いや、何かが回転する音。
それは、鎖鋸神滅型モーラット・コミュ(チェーンソーパック・コダマ)が構えたチェーンソーが奏でる音であった。
「アークデーモンを断片の王になんて、させません! も、もちろん、天使もダメダメです! だから! コダマ、やっちゃってください!」
小雪が叫んだ瞬間、モーラット・コミュが構えたチェンソーの一撃がイマジネイラへと叩き込まれる。
その一撃はルィツァーリによる捨身の献身によって得られた得難き隙であった。
これまでディアボロスの攻勢によって消耗させられていたイマジネイラには躱すこともできなかった。唸りを上げるチェンソーの刃が彼女の体を引き裂く。
「畳み掛ける!」
あゆみが走る。
投げ放った複数のコネクタがプラネタリウムの天蓋の壁面へと突き刺さり、宙を舞うようにしてイマジネイラへとt日かかる。
迫る一撃。
だが、イマジネイラの予備動作をまったくあゆみは感知できなかった。
イマジネイラは自身の攻撃を虚数化することによって、ディアボロスに初動を全く認知させないのだ。針杖の一撃があゆみの体をしたたかに打ち据え、あゆみは吹き飛ばされる。
「時間はかけられない……ならっ!」
永遠とラキアが飛び込む。
「神聖光輝陣!」
「廻り紡ぐは破壊者の槍……」
聖なる結界が輝き、イマジネイラの体を取り囲む。だが、イマジネイラのパラドクスが煌めく。
「これ以上足止めを喰うつもりはない」
彼女の振るう針杖が己を取り囲む結界を反転させ、崩壊させる。そこに永遠は飛び込む。
手繰り寄せた残留効果。
それによってイマジネイラが変換した結界の外、そのいずれに飛び出すのかを察知したのだ。飛び込むようにして永遠はイマジネイラの体を抑え込む。
「我が故郷の為、膝を屈する訳にはいきません!」
「押し通らせてもらう!」
振りほどくようにしてイマジネイラが針杖を永遠に振るい吹き飛ばす。
その頬に炎と風が生み出した熱波が斬りつけるようにして飛ぶ。
「……っ!」
「Call:Breaker_Lance(コール・ブレイカーランス)……! このまま一撃、真っ直ぐ穿ち抜く!」
加速する。
ラキアの生み出した二重螺旋。
炎と風の魔力に寄って生み出された爆発的な加速は衝撃波を伴ってイマジネイラの体へと槍の穂先を走らせる。
「獲った!」
「いいや、まださ!」
吹き荒れる呪詛がラキアの体へと流れ込み、彼女の体を吹き飛ばす。
弾けるようにして分裂した虚数体たるイマジネイラが荒い息を吐き出しながら飛ぶ。
「池袋はあの日死んだ、だが俺は生きてる」
あゆみが狂騒ダイバー(キョウソウダイバー)たる所以を示すように飛びかかる。
手にしたシールドを接続したコネクタが一斉にイマジネイラの体を捉え、引きずり下ろす。
奪われた日常がある。
それは誰にとっても当たり障りのない、変わらぬ日常であったことだろう。
だが、奪われたのだ。
その怒りこそが、あゆみを、ディアボロスたちを突き動かす。
「星を見上げるお前の足元、地下の穴蔵からやってきたんだ」
「だったらどうだというのだ!」
放つ針槍の一撃があゆみを吹き飛ばす。
それでもなおルィツァーリが飛びかかり、パラドクスの火砲の一撃を叩き込む。
己を顧みない捨身の攻勢。
「俺は俺の目指す騎士道を歩む! 少しでも多く救う為に! そのためには!」
「貴女の言う悪魔の大同盟は、我が故郷にはいりません!!」
永遠の張り巡らせた結界がイマジネイラの体を取り囲み、さらなる囲いへと変貌させる。
「そ、そうです! ボクたちは、いつだって奪われた怒りのために! コダマ!」
小雪が掲げた手を振り下ろす。
永遠の張り巡らせた結界。ルィツァーリの捨身の火砲。その爆炎荒ぶ最中に『コダマ』のチェンソーの一撃がイマジネイラの体をさらに引き裂く。
「ああ、リズムは途切れない。歌は止まらない!」
あゆみがさらにイマジネイラを押し込む。
誰もが傷つかずには居られなかった。
ラキアは見ただろう。
ディアボロス達の執念を。
「そうだ。私は怒っている。これこそが私達ディアボロスの力だ」
奪われた怒りに胸が焼かれている。それは戦場に集ったディアボロス達に共通するものであり、彼等がディアボロス足り得る所以である。
故に戦うのだ。
どれだけ傷つくのだとしても。痛みを恐れるのではなく、痛みを齎すものを憎み、その力を振るう。
パラドクスの煌めきが輝き、戦場に残された残留効果が手繰り寄せられる。
束ねられ、撚り合わさり、糸はいつしか鎖のごとき強固さを示すだろう。
より善き未来を手繰り寄せる。
奪われたものを取り還す。ただ一つのことを成すために、ディアボロスたちは懸命に戦う。
だが、イマジネイラは目を見開く。
「これが、ディアボロスの力?」
振るわれた一撃がイマジネイラの胸を穿つ。
吹き荒れる力の奔流。
だが、イマジネイラは、その一撃を振り払ってよろめきながらディアボロス達を見据える。
「君たちは自分の事をディアボロスと自称しているが、本来のディアボロスに君たちのような力はありはしない」
イマジネイラは己に自問するように天を仰ぐ。
そこにあったのは偽りの星空刻む天蓋。
視線を向ける。そこにあったのは、純粋なる疑問であった。
「ならば、君たちは、この力を何処から手に入れたのだい?」
彼女の問いかけにディアボロスたちは答えられない。
ディアボロスに己たちのような力が存在しない? この戦場に集ったディアボロスの誰もが、その問いかけに対して答えを持ち得ていなかった。
その様子をイマジネイラは見ることも、疑問に対する解答を聞くことも叶わなかったのだ。
これまで刻まれてきたディアボロスの攻勢。
それによって限界を超えた肉体がひび割れ、砕け、血潮すら燃えるように。
虚数すら飲み込めぬ圧倒的な怒りの炎を立ち上らせ、イマジネイラは、星影の天蓋の下に滅びるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【クリーニング】がLV3になった!
【壁歩き】LV1が発生!
【動物の友】がLV2になった!
【熱波の支配者】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV4になった!
最終結果:成功 |
| 完成日 | 2023年06月07日 |
| 宿敵 |
『『複素冥界』イマジネイラ』を撃破!
|