リプレイ
エイレーネ・エピケフィシア
イスカンダルを滅ぼしたいのなら、わたし達に任せることですね
彼の地の人々は自由を求めています
亜人とは別の暴君による支配など望んでいないのです
敵軍の中央部分に対し立ちはだかり、注意を惹きつけながら数を減らします
≪神護の長槍≫と≪神護の輝盾≫を手に【防衛ライン】を発動
『スピアウォール』で槍衾を展開
全長6mの槍を敵が構えた盾の隙間を狙って突き込み、次々と串刺しに
狙いは胸部の眼や腹の口など、体内まで穿てそうな部分
内部まで届く貫通撃で致命傷を与えましょう
異郷の神の名を騙る、傲慢なる者どもよ──覚悟なさい!
反撃の盾殴りには、こちらも盾を叩きつけて防御
後は側面狙いの仲間が敵を撃破するのに合わせて撤退しましょう
イシュア・アルミゴス
見た目のよく分からなさはアルタン・ウルクと近いけどこっちは
好感持てるね。はじめましてどこかの尖兵さん
言葉と理性があるってだけで評価爆上がりだよ
こーいう勢い任せな敵は出鼻を挫いてやるのがいいんだよ
では…頭にまで筋肉詰まってる?イスカンダルに怯えるディビジョンがさあ
勢いだけで来るなんて、戦略練って出直してきな!
とりま初手挑発。乗ってくれるなら大歓迎
乗ってくれなきゃわお意外と理性的
その盾の耐久テストしてあげるよ!
横っ面に向かって炉心開放一撃滅殺!それでは皆さんご一緒に
メタリックプロミネンス!今回はジャブ。とっておきはまだまだ先だよ
一撃入れたら撤退撤退。明らかな近接得意相手に近寄るなんて怖い怖い
大戦乱蟲三国志、その排斥力低下を見て攻め入った大軍勢。
横陣、そしてその圧力でもって蹂躙せんと突き進むカバンダ達であったがその猛進を阻むべく仕掛けるディアボロスの姿が在った。
「頭にまで筋肉詰まってる? イスカンダルに怯えるディビジョンがさあ。勢いだけで来るなんて、戦略練って出直してきな!」
突き進む軍勢を前に姿を晒し、挑発的に言葉を発したのはイシュア・アルミゴス(守護星蟲・g00954)
別の戦場に出現したアルタン・ウルクの勢力と同じく、見た目の分かりにくさはあれど言葉と理性がある、その点を評価しつつ。
故にこれで挑発に乗って無謀な突撃を仕掛けてくれば大歓迎、どうなるかと様子を見れば突出する者は無し、されど進軍の速度は変化せぬまま標的を見つけたと彼に狙いを定め胴部の目が睨みつけ。
「勢い任せ、挑発にも乗って出鼻を挫けると思ったけど。わお、意外と理性的」
「不用意に突出しない、そう言われて従っているだけかもですよ。目線は此方を凝視していますからね」
突撃するかと予測して、されど陣を乱さず進む姿に感心したイシュア、そんな彼に応じる様に並び立つエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)が敵軍の動きを冷静に分析。
狂気的な笑みと共に自分達を蹂躙せんと進む姿、そこから指揮官の命令に盲従しているのではと推測し、だがやる事は変わらぬと踏みだして。
「オオオオオオオオオ!」
そんな二人を認めたか、雄叫び上げて進むカバンダが盾を翳して数に任せた蹂躙を。
このまま障害となる存在は一瞬で、踏み潰して突破せんとするもそれを許す二人ではない。
「あははっ、そう言われればそうかもね。んじゃ、その盾の耐久テストしてあげるよ!」
笑いながら迎撃せんと飛び出すイシュア、距離を離したままに体内のエネルギーを一気に高め、炉心開放。
莫大な熱エネルギーを火炎という形にて吹き出す大技を躊躇なく放っていたのである。
「一撃滅殺! それでは皆さんご一緒に……メタリックプロミネンス!」
「ギオンンガァアア!」
技を放つ際も、挑発気味に笑いつつ。
胸部より広げた射出口から放たれた炎で相手を飲み込むイシュアの一撃、それを受けて苦悶の声を上げながらも強引に突き進む大軍勢。
炎に焼かれつつも急接近し、力任せに盾を振るって一撃、その衝撃を槍にて受け止め後方へ飛び退くイシュアを更に追撃せんとカバンダが走るがそれを阻止するように、別の長槍が進み出たのはその時で。
「イスカンダルを滅ぼしたいのなら、わたし達に任せることですね。彼の地の人々は自由を求めています」
それは淡々と告げたエイレーネの構えた神護の長槍、長さを自在に変化させられるそれは6メートルに迫る長さに伸びていて。
彼女が槍を突き出すと同時、多量の槍衾が具現化され、進撃するカバンダに向かい突き出されていたのである。
数多の槍、それは翳した盾で全てを防ぐには不十分、故に胴部に出来た目を、口を容赦なく刺し貫き。
「彼の地は亜人とは別の暴君による支配など望んでいないのです、故に異郷の神の名を騙る、傲慢なる者どもよ──覚悟なさい!」
これ以上の蹂躙はさせぬと宣言、その言葉通りに防衛線となった槍衾が数多の兵を貫き、強固な防衛線を築き上げていたのであった。
だがしかし、圧倒的な物量をもってして進軍する敵を前にして二人ではやはり足りない。
血まみれになり、身を焦がしつつ盾を振り回して反撃せんと突き進む者が。
炎を、そして槍衾を受けなかった者もその攻撃に加われば、二人だけで戦線を抑えきるには不可能な圧力が加わって。
「おっとと、このぐらいかな。今回はジャブ。とっておきはまだまだ先だよ」
「ええ、後は側面狙いの仲間が敵を撃破するのに合わせて撤退しましょう」
明らかに近接が得意な相手、それを前に接近戦を続けるなんて恐ろしいとイシュアが下がれば、振るわれた盾の一撃、それを手にした己の盾で受け止め、打ち払うエイレーネも後退し。
今現在行われている、側面の攻撃に対応せんと敵が走り出したのを認め、両者は戦場より撤退を始めるのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
黄下・泉
アドリブ、連携は歓迎。
なんっていうか、気味悪いっていうより趣味悪いな、こいつら……
まあいいや。
あの図体と何も考えてなさそうな顔。霧があっても、足踏み鳴らして居場所や仕掛けるタイミングを自分から教えてくれてるな。
霧や物陰に隠れて不意討ち上等。注意惹いてくれるならやりやすい。
奇襲で足を潰して、トドメにそのギョロ目ごと奥の心臓も分解してやる。
……急所だらけの胴体に目鼻口って穴開けまくるのは、殺してくれって言ってるのか?
盾の打撃はうまくタイミング合わせて自分から後ろに跳べば少しはマシかな。
何体か倒せたら欲張らずに撤退するよ。
ここはまだ無理するところじゃない。
夕月・音流
わ、変な顔のクロノヴェーダ…
リグ・ヴェーダってこんなのばっかり、なのかな。
…名前的には、インドあたりのディヴィジョン?
ま、いっか。できる限りいっぱい、やっつけちゃおうね…
横陣の端っこに、攻撃を仕掛けるよ。
掴みかかりにきた敵の腕をすり抜けて、飛び込んで、『甘い夢を見せてあげる』。
鼻にでも口づけてあげようかな?噴き出すのは鼻血じゃなくて、毒だと思うけど。
周りの敵の動きには気をつけといて、囲まれないように注意。
敵陣中央から援軍が来たら、無理せず撤退する、ね。
クリアルト・ハイランド
何はともあれ先制攻撃を仕掛けさせてもらうよ
少数の部隊を撃破して確実に戦力を削るよ
仲間とも連携して仕掛けるタイミングは合わせたいかな
騎士天槍による一撃でカバンダの盾ごと叩き潰すよ
こう見えても力比べでは引けは取らないつもりだからね
態勢を崩されてもすぐに立て直して反撃だね
窮地に陥っている仲間がいるなら救援に向かい引き離すよ
少数の部隊を撃破するか、
増援が来てしまうようなら撤退を優先するね
「接近戦は僕も望むところだよ!」
中央でディアボロスによる攻撃で進軍速度が弱まった中、横陣の端では何が起こっていたのか。
「なんっていうか、気味悪いっていうより趣味悪いな、こいつら……」
「わ、変な顔のクロノヴェーダ……リグ・ヴェーダってこんなのばっかり、なのかな……名前的には、インドあたりのディヴィジョン?」
戦端が開かれる直前、物陰に潜み奇襲を仕掛ける前に黄下・泉(リターナーの符術士・g08097)と夕月・音流(変幻自在の快楽天・g06064)が言葉を交わす。
侵入してきた軍勢、そのおぞましき姿に率直な感想を述べつつも、しかしやる事は変わりはないと別のディアボロスが口を開いたのはその時で。
「はい、観察はそろそろ終わり。何はともあれ先制攻撃を仕掛けさせてもらうよ」
それはクリアルト・ハイランド(人間の妖精騎士・g01311)であり、その言葉によって姿の観察は終了。
各々が最良の、そして最大多数の敵兵を倒せる好機を狙う、いわば戦士の目つきに変化して。
圧倒的物量故の慢心か、はたまた制圧を優先しての進軍からか、物陰に潜み様子を伺う一同へ注意が向かう事はなく、攻撃の機会は簡単に訪れて。
「あの図体と何も考えてなさそうな顔。霧があっても、足踏み鳴らして居場所や仕掛けるタイミングを自分から教えてくれてるな」
「そうだね、できる限りいっぱい、やっつけちゃおうね……」
「じゃ、最初に仕掛けるから。追撃のタイミングは任せるね」
隊を乱さず、されど勢い、圧力に任せ突き進む様子を観察、いつでもいけると泉が言えば、最大数を倒すと音流が告げ。
ならば先陣は自分が行くとクリアルトが宣言、巨大な槍を構え一気に飛び出し戦端が開かれる事となる。
「この一撃で道を切り開く! その盾は飾りかな?」
無双馬に跨り巨大な馬上槍を構えて突撃するはクリアルト。
想定外の敵襲、そして突き出された槍からは強烈な衝撃波が放たれて、盾を翳す間もなくカバンダを吹き飛ばし、仲間同士でぶつかり合う。
だが彼の攻撃は機先を制した一撃だけに止まらず、騎馬突撃の勢いそのままに再び突き出す槍の一撃、それは盾を構えたカバンダに真正面からぶつかって、槍の突き出し、騎兵の突進力、更に生み出された衝撃波という三つの衝撃力が合わさって。
防御したはずのカバンダ、身構えたその体ですらも大きく仰け反らせ、体勢を崩すほどの一撃となっていたのである。
しかし、攻撃は彼の突進が始まりに過ぎない。
「――解き、崩す」
続けて仕掛けるは泉、己の四肢に符術を施し、身体能力を底上げし。
よろめくカバンダに狙いを定めて一直線に飛び込んで、彼女が狙うは相手の移動、その根幹となる丸太の如き太い脚。
脚が潰れれば進軍は出来ない、そしてそんな仲間を庇えば、動けぬ者に加え手を貸す者、とそれだけ戦力を減少させることが出来る。
「ゴオオオオアアア!」
その意図に気付いたか、盾を振り回し迎撃せんとするカバンダ、されど立て直しよりも泉の突進がほんの一瞬先んじて。
「遅い、んだよっ!」
膝に向かって繰り出された彼女の拳、それが命中すると同時に組織そのものが分解され、片膝から先を失い符の形へと変化させられたカバンダは情けなく尻もちをついてしまう。
されど泉の攻撃はこれが始まり、他の者にも見せつけるように容赦ない追撃の構えが見えて。
「グ、オオオ! オオオッ!?」
叫び、盾を振り回し、迫る泉を弾き飛ばそうとするカバンダ。
だがその反撃を左腕で受け止めて、体勢を崩しながらも巨体の胴部、その上に飛び乗って。
グシャリ、と鈍い音と同時、巨大な目玉を貫き、そしてその奥にあるであろう心臓ごと、泉は相手の命を完全に分解、奪い取る一撃を叩きこんでいたのであった。
「……急所だらけの胴体に目鼻口って穴開けまくるのは、殺してくれって言ってるのか?」
鮮血滴る右腕をゾブリ、と引き抜き別のカバンダに見せつける様に一振りし。
次は誰だと問うように目線を動かすその刹那、自分が食い止めてやるとばかりに勢いよく飛び込むカバンダの姿が在った。
しかしそれは蛮勇、崩れた戦線において立て直しが完了する前に攻めるは悪手であり。
「つかまえた……❤」
不意にカバンダに聞こえたのは、甘く囁く音流の声。
それはあえて相手の懐に飛び込み、抱擁するという通常の戦場ではまずあり得ぬ動きであり、反応が一瞬遅れたカバンダ。
されど戦場にて訪れる甘美な一時が、単なる享楽だけで終わるようなものではない。
「甘い夢をみせてあげる……ふっ」
体を押し付け、カバンダの胴に出来た顔、その中で鼻にそっと息を吹きかけ口づけしてから離れる音流。
巨大な目をぱちくりさせて、ギョロギョロと動かすカバンダ、だが異変はすぐに訪れる事となる。
「グ、オオオッ!?」
「ふふっ、もう出てきたね。まあ、噴き出すのは鼻血じゃなくて、毒だと思うけど」
何かが出るのを抑え込もうと、片手で胴部に出来た顔を抑えるカバンダ、しかし溢れるソレは抑えきれず、どす黒く変色した血液が鼻と口から噴き出して。
よろめきながらも反撃しようと強引に突撃、その剛腕で音流を掴みあげようとした瞬間、間に入る影一つ。
「おっとぉ、そうそう好きにはさせないよ。接近戦は僕も望むところだよ! ってね!」
それは大槍構え、強引に間に割り込み盾となったクリアルハルト。
凄まじい衝撃が槍越しに伝わって、邪魔をするなと強烈な盾の振り回しに打ち据えられて、馬上にて体勢崩れあわや上体がぐらりと揺らめくも。
「痛たっ、けど。力比べでは引けは取らないつもりだからね」
ふらつく体を強引に整えて、力任せに槍を振るって盾にぶつけるクリアルハルト。
その間に音流も後方へと下がっていれば、別の場所では泉が迫るカバンダと相対し。
「っとと、増援だね、欲張らずに撤退するよ。ここはまだ無理するところじゃない」
振り回された盾の一撃、それを大きく後方へ飛び退くことで衝撃を殺しつつ、同時に距離を稼いで敵中よりの後退を果たした泉。
そんな彼女の目には、中央から向けられたであろうカバンダの軍勢が此方に迫る様子が見えていて。
「……ん、何か、動きが乱れてるみたい、だけど。なら無理せず撤退、だね」
中央から向かっているであろう敵増援、その進軍が乱れている様子を見た音流、だからといって無理は出来ぬと彼女は告げ。
「そうだね、これはチャンス、今のうちに撤退だよ!」
同意したクリアルハルトがそう叫べば、三人は一斉に後退し。
後には仲間を倒され、そして陣容が乱れたカバンダの集団が残るのみとなっていた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV2になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
瀬鍔・頼門
インド神話か。仏神として崇拝されていたものをクロノヴェーダの名として聞くことも多くなるか。
とはいえ名に臆するわけにいかぬ。奪還戦に横槍は入れさせん…!
連携を意識して行動する
無双馬を駆り、【春日ノ御太刀】で敵の隊列を荒らすように攻撃していく
仲間の攻撃に合わせるように離脱もして、敵の隊列に呑まれないように意識しよう
逆に呑まれそうな仲間がいれば包囲を崩すように攻撃を敵隊列に仕掛けて合流タイミングを作って助けるつもりだ
敵の攻撃に対しては無双馬と共に体を翻しつつ鎧の大袖を盾代わりに人馬一体の動きで回避に努めたい
新城・橙花
他の皆と協力して頑張るよー。
「何かすっごくやる気満々だねー」
というので前ばかり見ていそう。
なので側面の物影に隠れて時機を待つ。
味方が攻撃を始めたりで相手の動きがにぶったら、横入り開始っ。
なるべく孤立気味の小集団にパラドクスをお見舞いだよっ!
危なくなる前には撤退するね。
「今日はここまでにしておいてあげるよー」
何故カバンダの増援が遅れたのか、それは中央よりの援軍が向かう最中、妨害を行ったディアボロスが居たに他ならない。
急ぎ救援に向かう集団、その姿を虎視眈々と狙うのは新城・橙花(呪刀の裁定者・g01637)と瀬鍔・頼門(あかときの影ぼうし・g07120)であり。
「何かすっごくやる気満々だねー」
「救援に向かっているようです、ならその隊列を食い破りましょう」
勢いに任せ進んでいた軍勢、それが仲間の救援の為に向きを変え、されど一直線に突き進むのならば十分に付け入る隙はあると両名は判断。
進軍する際は前ばかり、救援に向かう際にも一直線に周囲を見ずに進む姿は、前ばかりみていそう、と予想していた橙花の想定通り。
そして物陰に潜んでいた二人に気付くことなく、一気に走り抜けようとした瞬間、救援を阻止し仲間の撤退を助けるべく橙花と頼門は攻撃を仕掛けていた。
「呪いの葉の乱れ撃ちだよっ」
「グオオオ!?」
救援に向かっている、そう思っている軍勢の横合いから仕掛けられたのは橙花の放つ木の葉を巻き上げた凄まじき竜巻で。
突風の中に飛び交う木の葉、それは一枚一枚が鋭き刃物のように振舞い、巻き込まれたカバンダの全身を傷つけ赤き色が竜巻に交じっていく。
続けてその竜巻の合間を縫って、隊伍を乱すように切り込む一つの影。
それは大太刀構え、無双馬の『綾目草』に跨り切り込む頼門であり。
「インド神話か。仏神として崇拝されていたものをクロノヴェーダの名として聞くことも多くなるか。とはいえ名に臆するわけにいかぬ故、駆け参る……!」
新たに存在が判明したディヴィジョン、その地を支配するクロノヴェーダが仏神と同じ名を持つ事を知りつつも。
されど相手は仏神ではなく、その名を騙る存在、ならば臆して居られぬと自らを鼓舞し、竜巻にてよろめくカバンダに急接近。
紫電を太刀に纏わせて一振り、雷光の軌跡を残して斬り抜ければ、鮮血を撒き散らしカバンダの巨体がどう、と音を立てて倒れ伏す。
完全なる奇襲、救援に向かう筈の自分達が狙われているという想定外の状況だが、攻撃を受けていない面々はここで押し切られてなるものか、と奮起して。
「オオオオオオオ!」
大地を揺るがす程の咆哮、そして盾を構えて襲撃者を退けんと橙花を、そして騎馬武者となった頼門を倒さんと地響き立てて迫っていく。
だがしかし、此度攻撃を仕掛けた二人の目的、それは敵の進軍を阻みつつ数を減らし、そして撤退する仲間の援護。
ならば馬鹿正直に、ここから真正面にぶつかってやる必要など一切ないのだ。
「おっととと、やる気は十分、それにまだ援軍が来そうだねー」
振り回された盾の一撃、それを妖刀【譲葉】を盾がわりにして受け止めて。
金属音を響かせながら後退する橙花、それを逃がさぬと別のカバンダが叩き潰すとばかりに走り出し、盾を振り上げ急接近。
「オオオオッ!」
「させんよ、包囲などな」
叫びと共に振るわれた盾の一撃、しかしその攻撃は橙花に届かない。
それは合間に割り込んで、大鎧の袖、武者が盾を持たぬ理由の一つである防具を翳した頼門が庇ったからであり。
衝撃に無双馬の綾目草がよろめくが、叱咤するようにわき腹を一蹴り。
主の要望に従い、痛みを堪えて走る綾目草の馬上にて頼門が大太刀を振り回し、追撃させぬとカバンダを牽制しつつ一気に離脱。
「今日はここまでにしておいてあげるよー」
その頃には、先に下がっていた橙花も既に安全圏へと離脱を終えて、彼女を追うように頼門を乗せる綾目草が嘶き、その速度を上げれば包囲、追撃などは不可能に。
二人の妨害、それによって救援に向かっていた軍勢の脚は一時的に止められて、故にディアボロスに攻められていた面々への援護も行えず。
こうして、大規模な戦いを前にしての前哨戦、薄皮を剥くがように攻め立てたディアボロスの攻撃は完了し、軍勢への打撃と疲労を与える事に成功したのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【通信障害】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!