なんかもうめちゃくちゃ伊勢国外周制圧作戦(作者 荒雲ニンザ)
#天正大戦国
#伊勢国外周制圧作戦
#伊勢国
#織田信雄
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伊勢国『松ヶ島城』の天守で、織田信雄がわなわなと震えている。
「九鬼嘉隆が、ディアボロスに敗れたというのか! 折角、この私が策を授けたというのに、時間稼ぎにもできぬのか、あの無能者め!」
腹いせに蹴り上げようとした脇息に小指が当たり、地味だが確実な激痛でしばらく蹲る。
近くでそれを見ていた配下は、主の行動に微妙な面持ちだ。
「くっ……くそう……すぐさま、伊勢の戦力と貴重品の全てを松ヶ島城に集めるのだ。ディアボロスを迎え撃つ準備を行ないつつ、援軍の要請するぞ」
「援軍……でございますか?」
「ディアボロスは、山名宗全殿を討ち取った敵、伊勢国単独で相手になどできるものか」
「し、しかし、要所を防御する戦力を引き抜いてしまえば……」
「松ヶ島城以外は切り捨てて構わん! 全ての戦力を集結させて私を守るのだ!」
「えええ……?」
「早くしろ! ぐずぐずすると奴らが来る!!」
「ははぁ
……!!」
そう言って引き下がる配下は、すれ違う家臣達の何とも言えない表情に気が重い。
こんな命令でどう士気を上げろと言うのか。
●
時は今。
場は新宿駅前ロータリー。
筍を掘った帰りだろう、顔に泥をつけた大和屋・酔仙(妖狐の妖怪博士・g03240)が土のついた手で鼻をこすっている。
「ああ、皆様ー、いい陽気ですねえ。今回も張り切って参りましょう」
伊賀国の解放により、新たに『近江』と『伊勢』への侵攻が可能になっていたが、攻略旅団の方針により、まずは『伊勢』への侵攻を行う事となった。
「このディアボロスの動きに狼狽した織田信雄は、国内の全戦力を本拠地である『松ヶ島城』に集めるように命令を出したようなのです」
これだけ戦力を集められれば、正面から『松ヶ島城』を攻めるのは難しいだろう。
だが、逆に言えば、それ以外の場所は、ディアボロスが好き放題できるという事。
「というわけですので、この好機にやりたい放題やってしまいたいと思います。この状況を利用し、圧政にあえぐ伊勢国の人々を救い、村を復興し、圧政を終わらせてしまおうという、あれもこれもやってしまうターンでございます!」
村人は、急に天魔武者が消えたことで安心しつつも、いつ戻ってくるかわからないので怯えて様子を伺っているようなので、ディアボロスが赴いて安心させてやってほしい。
「これで多くの村を復興すれば、圧政で力を得る天魔武者に打撃を与えられるでしょう」
「まず始めに、伊勢国の村の復興活動を行ってください」
復興に必要な資材などは、新宿島で準備可能で、伊賀国での実績もあるので、復興作業は効率的に行えるだろう。
「一方で、攻略旅団から提出された伊勢湾の調査も行えます」
天正大戦国の領域は、一部の港湾が別ディヴィジョンになっているようなので、その確認を行ってください。
新宿島の学者の皆さんが作成してくれた『1581年当時の伊勢の海岸線の予想地図』があるので、目測で、実際の海岸線との違いを確認しよう。
「村を復興すれば、織田信雄は圧政が失われたと知るでしょう。松ヶ島城の戦力を、村に圧政を取り戻すために出撃させてくるようなので、それを撃破してください」
といっても、自分の身を守る大戦力を動かす事は無いので、迎撃して撃破が可能だろう。
「この部隊を撃破して、復興した村の安全を確保したうえで、帰還となります」
「敵の戦い方ですが、トループス級からご説明します」
送られてくる敵は『一向一揆宗』という破戒僧の集団のようだ。
「伊勢湾ですからね。いわばビーチ周辺というだけあり、奴らは伴侶を求めて暴れまくっています。無理強いしてくるどうしようもない奴らですので、遠慮なくやっつけて下さい」
非モテ集団が人付き合いに躓いているだけの可哀想なカンジのアレなので、拗らせすぎて面倒くさくなる前にこの制裁は救いと思って倒してあげましょう。
「で、アヴァタール級との戦い方ですが……」
『『七本鮫』化け鮫・機巧零』は大型のサメだ。
知能は大したことがないが、かなりしつこい。
「しかもこのサメ、水陸両用という、どこぞの映画のような奴なのです。逃げ場がないので、お互い連携などで工夫しながら追い込んで戦うのがよろしいかと」
サメの皮膚は硬くもある。何か手を考えて行動しよう。
「織田信雄というジェネラル級はちょっとアレなのですが……、松ヶ島城の戦力が強大ではあるので、いきなり決戦に持ち込むのは難しいかと思います。何か画期的な作戦があれば、織田信雄を討ち取ることもできるかもしれませんね……」
酔仙は遠い目をして少し考えていたが、はたと正気に戻って皆に向き直る。
「おお、長くお引き留めしてしまいましたね。では、私は筍のあく抜きをして参ります。伊勢にも筍が生えているかと思いますが、海岸沿いなので海の幸の方がよいのかな。吉報楽しみにしておりますよ」
いってらっしゃいませと付け加え、泥だらけの顔は皆を見送った。
●
これから話すは、これから起きるであろう、過去の出来事。
知っての通り、外周制圧の物語。
突然、支配者である天魔武者はいなくなったが、長きにわたる圧政によって心が折れている村人たちは、何故かを調べる気力もなく、命じられた農作業を緩慢に続けながら、不安そうにしている日々が続いていた。
綿も麻を紡ぐこともできず、着物はまるでぼろ切れのよう。
農具も鍛冶ができずに壊れかけ。
海から吹く風で家屋も傷んでいたが、それを修繕していいものか悩みあぐね、結局は屋根がついているだけの状態の場所に各々が身を寄せ合って夜を過ごしている。
「何から何まで壊れてしもて、ろくな作業ができやん……」
「織機の工房も、鍛冶場も、みんな岩の下や」
「お、おい……あいつらがどっからか見とるかもしれんに。手ぇ動かしとけ……」
怯えきった眼はいつもきょろきょろと周囲を見回している。
リプレイ
六藤・鈴鹿
カハハ!
やばっ、息が、笑いすぎて息が出来ん…!
ここまでうつけとは!
九鬼よ、貴様の願いは最初の七曜の戦が終わった頃に目の前やもしれん!
パラドクストレインでひとしきり笑い転げた後、食料と排斥力に排除されない保存食を持ち込んで配給
次に京都の織物職人に頼んで排除されない着物を予備も含めて多く持ち込もう
後はこの時代に存在する農具もだね
農具を使って畑作業を手伝い、この時代に存在する、農作物を植えながらこう語る
忘れちゃうかもだけど、もうしばらくしたら天魔武者に怯えなくて済む様になる
この農作物も、自分達の為に耕していいんだ
九条・雅
相棒のエアハルト(g03454)と参加
格だけなら断片の王に匹敵するはずなんだけどねえ。織田信雄ってのは。これほど自分を活かせない指揮官も珍しい。
さて、相棒のエアハルトの【アイテムポケット】に排斥力に影響しない保存食、農具、着物を入れて貰って出発。
織物の工房も鍛冶場も岩の下か。なら【怪力無双】で岩を退けるのが最優先か。そうしないと建物の修繕も出来ない。
アタシは建物の修繕に専念するよ。村が誇る産業が出来る様になれば生活もいくらか楽になる。職人の手業は大事にしないとね。
ああ、アタシ達は忘れられるだろうけど、村の大事な物は永遠に残る。その為なら、全力を尽くすよ。
エアハルト・ヴィオレ
相棒の雅(g03417)と参加
優れたるのは家の格だけですか。私も良家を率いて戦った身ですのでとても他人事じゃありません。
【アイテムポケット】に保存食、農具、着物を詰め込んで行きます。ああ、農機具も忘れずにですね。
保存食は米や味噌がいいでしょうか。干し肉も加えておきたいですね。主産業が復活するまでの当座の着物も渡します。
【怪力無双】の残留効果も借りて農作業の手伝いもします。ええ、こんなナリでも地道な作業は得意ですよ。自力で食料を育てられると自信も付きます。
私も支配者階級ですから良くわかりますが、上に立つものの失敗は全体が総崩れになる。せめて無辜の民が悲惨な目に遭わないようにしませんと。
野本・裕樹
まさか初手籠城とは……しかしおかげでいきなり伊勢国でも復興支援ができますね。
この機会を逃す手はないです。
壊れてしまったなら直しましょう、お手伝いしますよ。
まずは家、ここから始めましょう。
住む場所すら修繕を迷う程に圧政は酷かったのでしょうね、でもきっと修繕が進めば気持ちも少しずつ前向きになれる筈。
海風で家が傷むという事なら壁もしっかり修繕したいですね、土壁は土に藁と水を混ぜるのでしたか。
村人たちの方が詳しいかもしれませんね、その時は素直に頼りましょう。
【修復加速】があるだけでも効率は上がる筈です。
時間が許せば鍛冶場や農具の修繕も手伝いたいです、野鍛冶と刀鍛冶では違うでしょうが一応見習いなので。
ここは伊勢湾近くにある小さな村。
ここの村も大分手厳しくやられているようだが、海が近いので幾分開放的な雰囲気は残っているようだ。
到着するなり野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)が物資を周辺に並べ始めると、遠目で様子を見ていた村人達が集まり始めた。
「あんたたち……一体?」
「村を立て直しに来ました」
「ど、どういうことだい? そんなことをすれば、天魔武者たちが仕返しにやってくるのでは……」
そこで六藤・鈴鹿(第六天魔王・天女自在天ノ型・g08449)が上機嫌で村人の肩を叩く。
「カハハ! 大丈夫! 織田信雄の奴はうつけもうつけ! さあ、村を復興させようぞ!」
何て恐ろしいことを口にするのだと村人はざわついたが、九条・雅(赫焉のパシオン・g03417)とエアハルト・ヴィオレ(天籟のエヴァンジル・g03594)が落ち着いた雰囲気で作業を始めたのを目にして、彼らに手を貸し始めた。
「た、食べ物がある……少しくらいご相伴にあずかるくらい、黙っとったら分かるまい……」
おずおずと手を伸ばす村人達に、エアハルトは食事を配布していく。
彼らは【アイテムポケット】から幾つも出てくる物資に目を丸くしていたが、保存食が現れた時に期待が膨らんだ。
しかし、米と味噌と干し肉が並べられると、彼らは慌て出す。
「ああ、こんなに食べ物が……せやけど、隠す場所があらへんな……」
「建物はみんな壊されてしもたし、家の中じゃ雨が吹き込んで痛んでしまう……」
「い、今食べられるだけ食べよう!」
裕樹が家屋を確認ながら言った。
「大丈夫。家を修繕しましょう。海風で家が傷むという事なら、壁をしっかりしておけば湿気も少なくできるはず。ええと……土壁は土に藁と水を混ぜるのでしたか」
「ここの土は塩っ気入っとって使えやんに。壁ならあっちの土がええ」
村人の教えを請いながら、【修復加速】で作業がはかどっていく。
「鍛冶場や農具の修繕も手伝いたいです。野鍛冶と刀鍛冶では違うでしょうが、炉を扱えますので」
【修復加速】が発動したところで、雅が着物の袖をたすき掛けにして言った。
「じゃあ、アタシは潰された工房の修繕に専念するよ」
彼女は、幾つも岩が乗せられた場所に目をつけ、【怪力無双】でそれを1つずつどかしていく。
そのか細い腕のどこからそんな力が出ているのだと村人達は驚いたが、徐々に変わっていく村を見て心が踊り出してきたようだ。
「こっ、こっ、こっちに、鍛冶場があるんや! 岩の下! それもどけてくれ!」
「お安いご用さ」
産業が出来る様になれば、生活もいくらか楽になる。
雅の【怪力無双】が発動したので、上品な紳士が似つかわしくない農具を手にして立ち上がる。
「では、畑を何とかしましょうか」
エアハルトの言葉に、近くにいた女衆が眉を下げる。
「あんた、貴族ちゃうんかい……? 農作業なんて、できるのかい?」
「ええ、こんなナリでも地道な作業は得意ですよ。自力で食料を育てられると自信も付きますからね」
パラドクスの効果は偉大だ。硬くなった土地もサクサクと耕せる。
鈴鹿も持参した農具を使って加わりながら、土の様子を見て思う。
海の近くなだけあり、土に塩気が含まれている。あまり耕作地としては向かないようだが、持ってきた物資でしばらくは何とかなりそうだ。
工房が直れば、近隣と産物のやりとりができるだろう。
「忘れちゃうかもだけど、もうしばらくしたら天魔武者に怯えなくて済む様になる。この農作物も、自分達の為に耕していいんだ」
それを聞いていた村人達はきょとんとしていたが、鈴鹿の笑みに釣られて口元を緩める。
「そうだ、着物を持ってきたんだ」
排斥力に排除されないよう、京都の織物職人に頼んで作らせた麻の着物。
もっと良い物をあげたかったが、この時代の綿は貴重品だ。貧しい庶民は麻と草の着物が主流である。
それでも村人達は新しい衣服に大喜びで、彼らに感謝を伝えてきた。
「ふふ、顔を洗わなあかんね」
女衆が照れながらも自分の身なりを気にし始めたのを目にし、村人達の確かな高揚を感じ取る。
雅がそれを横目で見ながら、心の内で思った。
(「アタシ達は忘れられるだろうけど、村の大事な物は永遠に残る。その為なら、全力を尽くすよ」)
彼の相方もまた、せめて無辜の民が悲惨な目に遭わないようにしませんと願いをかけた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【未来予測】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【能力値アップ】LV2が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
御守・樹
あー、そういや一部湾岸地域が艦むs…じゃない別ディヴィジョンになってるっぽいとかなんとかって話だったか。
伊勢の名を持つ船はあったけど基地とかは陸自があったってぇのしか覚えてないや。そっちは(ゲーム的な意味で)本職ではなかったし、むしろ刀…っと脱線した。
海岸線をある程度見える小高い場所にのぼって、スーパーGPSで作ってもらった地図に自分の位置を表示して見える範囲で確認しよう。
上るって途中で海岸近くに目立つような木々や岩なんかあれば覚えておけば、遠目で見た時の対比からある程度の差異も判断できるかもだ。
でも古地図ってやつは興味深いな。これは推測のものだけどいつか現代と見比べてみたいもんが。
冰室・冷桜
目測で確認てーと、まずは見晴らしが良くて高い場所……を探すとこからですかね
イイ感じに海岸線を見通せそうな場所を探して、えっちらおっちらと
場所の目星が付いたら、用意してもらった予想地図と見比べながら双眼鏡で海岸線を確認していきましょう
念のため、【完全視界】も発動させて不測の視界不良にも備えて、と
目測で地図に書き込みも入れて、違いがどんなもんかと調べてくわねー
さーって、一部ってーのは気になるとこよね
今までのディビジョンはキングアーサーのダンジョン以外は国とか地域単位できっちり分けられてた感じですし
もし、伊勢湾が切り取られてるとならそこの持ち主はどんな勢力図なんかね
伊勢湾岸沿いを調査しているのは、御守・樹(諦念の珪化木・g05753)と冰室・冷桜(ヒートビート・g00730)の二人だ。
青い海と白い砂浜を分けた場所を、ひたすら目視で確認しながら歩いていた。
こんないい天気でいい陽気だというのに遊びもせず、新宿島で用意してもらった『1581年当時の伊勢の海岸線の予想地図』を見ながら、【スーパーGPS】で現在位置を確認しつつ周囲を目視でチェックしていく。
地道な作業だが、重ねることが大切だ。
地図を北にした樹がぽつりとつぶやく。
「んんむ、古地図ってやつは興味深い。時代が正常に戻ったら、現代と見比べてみたいもんだな」
「はいはい、今見比べるのは湾岸線」
冷桜の声に顔を上げ、彼は斜面に走って行く。
「んー……至って普通」
念のため【完全視界】を発動してあるが、問題もない様子。
双眼鏡を覗き込む冷桜もそれを外した。
「海も異常なし」
「もうちょっと高い場所行こうか」
「うーい」
冷桜は近くの木にひらりと飛び乗り、もう一度双眼鏡を覗き込む。
辺り一面の青い海。
遠くまで続く海岸線……。
「異常なし」
「こっちも同じく」
並んだ二つの丸が左右に揺れ、樹が目立ちそうな木と岩を探している姿が見えた。
それを覗いている冷桜が言う。
「もし伊勢湾が切り取られてるなら、そこの持ち主はどんな勢力図なんかね-」
彼は投げかけられたその疑問に唸っていたが、ため息をついて彼女に向き直った。
「こっちも至って普通だなあ。天正大戦国の軍船なんかがいたらめっけもんだと思ったが、そんな気配もないし」
「まあハズレにするにはまだ早いかー。もっと足を使って調べないとだわね」
そう言い、目測で書き込みを入れていた地図をパンと指ではたく。
それからしばらく砂浜から確認していたが、異常なし。
至って普通の光景が続いているだけだったので、今回はここまでとして引き上げることになった。
また次回、別の場所を確認することにしよう。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【スーパーGPS】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
野本・裕樹
一向宗は確かに妻帯が許されてはいますが信者になれば結婚できるという訳では……何か盛大な勘違いが起きている気がしますね。
進者往生婚楽って進者往生極楽を書き換えたのですか、酷い改竄を見ました。
婚楽なるものが結婚する事だとして往生するんですよ、現世では結婚できないって彼らは気付いているのでしょうか……?
絶対そこまで考えていませんよこれ。
信じれば結婚できる(ただし来世で)。
進んで来るなら迎え撃ちます。
わざわざ一列になって来てくれるなら丁度良いです、《百合車》で刀身を延長した雷光刀『雷花』で纏めて薙ぎ払います。
そういうのは互いの気持ちが大事なのではないでしょうか、もっと相手の気持ちも考えてあげましょう。
九条・雅
相棒のエアハルト(g03454)と参加
結婚して息子もいる身としてはいうことに困るね、コイツら。結婚するってすごい努力が必要なんだよ。少なくとも胡散臭い宗教に入れば結婚できる訳ではない。
時間を掛けたら調子に乗って面倒な事になるので最初から容赦無く乱世猛将波で吹っ飛ばす。攻撃は何気に厄介なので【残像】で遠くに吹き飛ばされる事だけは避けたい。
何も結婚するだけがリア充って訳じゃない。アンタら、集団で趣味合う人たちと騒げて充実しているように見えるんだが。まあ迷惑千万なのでさっさと消えてもらうか。
エアハルト・ヴィオレ
相棒の雅(g03417)と参加
私は妻もかつていた身で娘も傍にいる身ですからなんとも言えない気持ちになります。確かに妻を得ることは男にとって大事な事ですが、どこでそんなに間違ってしまったのか。
無闇に時間をかけて勢い付かせること面倒な事になるので【高速詠唱】で最初から迅雷の衝撃で吹っ飛ばします。昂る感情による攻撃の勢いは侮れないので【残像】で致命傷だけ外したいです。
これだけ仲間がいればまさに充実してるんでは?見苦しい嫉妬はやめて願いを叶える努力をしてください。迷惑ですので。
御守・樹
(宗教については言い出したらきりないし解釈次第で膨大になるので基本触れない)が、そもそもリア充の解釈自体に解釈違いがある気がする。
リア充ってあれだろ?リアルが充実してる人の事だから彼女の有り無し関係ないだろ。むしろ今の生活に充足感があれば十分リア充と言えるだろうが…こいつらはどうなんだろ?
嫉妬ドライブ…ふむ、つまり嫉妬させなきゃ起動しないわけだな。
とは言っても何に嫉妬するかわからんから速攻でパラドクス影縫を発動して足止めを狙おう。
死角からの攻撃ならなおさらシールドはすぐさま発動しにくいだろうしな。
…だいたいこの手の輩は、きっと何しても不満だけなんだろうなぁ。
自分から努力もしないでな。
復興した村に奴らがやってきた。
奴らとは、トループス級『一向一揆宗』の僧たち。
問題ある旗を手に、春の青空の下、勧誘という名のナンパが始まる。
「そこの者! 春だ!! 私とどうだ!!」
「キャアッ!?」
女性の黄色い悲鳴にディアボロスたちは復興の手を止める。
「私は独り身だ!! だから『一向一揆宗』に入ればお互い救われる!!」
「キャアアアッ!!」
ナンパにすらなっていない有様に、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)が呆れてため息をついた。
「……何か盛大な勘違いが起きている気がしますね」
エアハルト・ヴィオレ(天籟のエヴァンジル・g03594)も端正な顔を渋い顔で歪めている。
「おやめなさい、嫌がっています」
そう間に入ってやると、僧たちは一見可愛らしい動物の仮面の口だけパカッと開けて怒り出す。
「どこが!?」
「キャーッ!! って言ってたじゃん!! 喜んでる!!」
前に出たエアハルトと御守・樹(諦念の珪化木・g05753)の背後に娘衆が集まり、怯えきった様子で首を横に振った。
「色々とアウトすぎるだろこいつら……」
「お前達から見たらアウトかもしれんが、少し位置をずらして別角度で見ると、実際はセーフのことの方が多い!!」
「私たちはいわばグレーゾーン!! しかし! 婚活から結婚に至れば、セーフになるのだ!!」
その言葉を最後まで聞く前に、猛烈なオーラが一向一揆宗の2体を吹き飛ばした。
オーラの元に皆の視線が移動し、その場に仁王立ちする九条・雅(赫焉のパシオン・g03417)が赤黒く煙を上げているのを目にし、残り3体の仮面の口がゆっくり閉じる。
「結婚する努力をはき違えるアンタたち……生活ってもんがどういうことか、まるで理解してないようだね……」
既婚で息子もいる彼女としては、このテの勘違い奴は我慢ならないようだ。
「お、おまっ……!! 鬼女!! 結婚の儀で角隠しつけてても付き出てきちゃうくらいの……」
「だがそれもイイ!!」
「うん、イイナ!!」
「入るか! 『一向一揆宗』!!」
雅が眉間に皺を寄せて威嚇すると、転がっていた2体が反撃してきた。
「怒った顔もイイ!!」
「キミが『一向一揆宗』に入らないということは……誰かがキミを奪うというわけで」
「アアー嫉妬嫉妬シットォォォ!!」
体内の嫉妬ドライブが脚部ホバー走行機構を起動し、一気に加速する。
それを受けた雅は後方に押しのけられたが、腰を据えて足で止めた。
樹が続き、樹の影縫を繰り出す。
「あの妙な技は厄介だ……止めさせてもらう!!」
彼の陰が引き延ばされ、『一向一揆宗』の陰に辿り着くと、針のように上へと貫いた。
「ギャアア!!」
2体が倒れ、背後から女性の黄色い声が。
「きゃああーん!」
健全な黄色い声援に、『一向一揆宗』の嫉妬のスイッチがオンになる。
「あいつモテやがって
……!!」
「シットォォォ!!」
体内の嫉妬ドライブオン。数珠型エネルギーシールド機構を起動!
1体の反撃を受けて樹が受け身をとる。
「くっそ……! どこからでも嫉妬しやがる
……!!」
裕樹が入れ替わるようにけしかけた。
「さすが、嫉妬に隙がありませんね……でも、わざわざ一列になってきてくれるなら、丁度良いです」
残り3体が顔を上げる。
「三分の一の確率だァ!!」
「お付き合いしてください!!」
「その前にケッコン!!」
彼らが辿り着く前、裕樹の雷生炎花・百合車(ライショウエンカ・ユリグルマ)が炸裂し、周囲に燃え盛る炎のような百合車が咲き乱れた。
消え去る花弁の向こう側、裕樹がぽつりと呟いた。
「信じれば結婚できる(ただし来世で)」
燃え尽きた2体の中から1体が立ち上がって反撃を加えてきたが、裕樹はそれを受け止める。
「効きません」
「はあっ……はあっ……やるじゃんよ……アンタ」
あれ? と思った時、エアハルトの前に『一向一揆宗』が立ちはだかる。
「アンタ、アタイと……ケッコンして……くれる、ね……?」
仮面の下は女だった。
盲点だ。
エアハルトは静かに目をつむり、深くため息をつく。
「確かに妻を得ることは男にとって大事な事ですが、どこでそんなに間違ってしまったのか……」
「間違いは二人一緒なら、正せるんじゃあ、ナイノカイ……」
彼はカッと目を見開き。
「子持ち既婚者です!」
正義の力を貫く強い意志が、迅雷の衝撃(ジンライノショウゲキ)を放つ。
「クソガアアア!!」
痺れて焦げた『一向一揆宗』が倒れた先に、何故かスイッチが一つ落ちている。
「……このままで済むと、思う……な、よ……アタイをフッたアンタたちに、マリッジブルーを呼び寄せてやる……」
ポチッと押された指先が、浜にダイイングメッセージを残す。
ディ・ア・ボ・ロ・ス……。
どこからともなく聞いたことのある『あの曲』が流れだし、一同は海の向こうに見える巨大な背びれを目に入れる。
ヤツが、キタ!!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!
九条・雅
相棒のエアハルト(g03454)と参加
あれがこの世界に蔓延っているという鮫型天魔武者。いかにもと言う外見と勢いだねえ。まあ、鮫っていうのは件ではとても有名らしいが、アタシに取っては狩りの獲物でしかない。
いつもは接近戦で斬り合う所だが飛んでくる魚雷のせいで中々近接できないね・・・戦覇横掃で魚雷ごと【怪力無双】で全力【薙ぎ払い】して本体ごと巻き込むか。薙ぎ払えなかった分の攻撃は【ガードアップ】で凌ぐさ。
何か色んな兵器を搭載した鮫がいるんだって?本当に滅茶苦茶だね。この世界は。こんな奴らに村壊されたくないだろう。ここで確実にぶっ壊す。
エアハルト・ヴィオレ
相棒の雅(g03417)と参加
おかしいですね・・・若者に聞いた有名な鮫は勢いよく襲って来てそのまま飲み込むタイプのはずですが。まあ、ここは天正大戦国。その国仕様にカス
タマイズされてますよね。
敵は無数の魚雷で攻撃してくる手強い敵ですが、魚雷を薙ぎ払うのは雅に任せて【戦闘知識】【観察】で敵本体の動きを観察。【精神集中】でしっかり狙って【高速詠唱】で召雷破を発動。確実に鮫本体を撃ち抜きます。金属の体に雷は良く効くでしょう。
魚雷は私に直撃する可能性は十分あるので【ガードアップ】でダメージを軽減。
聞けば色んな兵器を搭載した別の鮫もいるとか。こんな奇妙なものが破壊を広げるのは阻止しませんと。
御守・樹
アドリブ連携歓迎
有効な残留効果は適宜使用
なんかもう疲れたんだが(嫉妬団の変なのも慣れない黄色い声も)
んで、今度は機械の鮫か。…機械なのに化け鮫ってどうなんだよ…。前にはチェーンソーもあったしどこの怪人だよ。
何とか攻撃をかわしながら接近したいな。
地形が利用できればとは思うけど、できないならできないで気配をなるべく消すように忍び足とか利用して相手の認識外に行くようにする。主砲は口の方みたいだしうまく後ろを取れればいいな。
そうして不意を突いて火産霊で攻撃。口ン中にぶっ放せればいいけど、それは向こうの攻撃を喰らうリスクはあるから後ろを取ってどてっぱらに穴をあけてやる。
野本・裕樹
出ましたねサメ。
妙に機械っぽいですがサメに間違いありません。
結婚の無理強いも迷惑ですが人食いザメはもっと迷惑です、討たせてもらいますよ。
【パラドクス通信】で出来る限りの連携を。
【フライトドローン】を眼の前に飛ばして挑発、追いかけさせてそのまま村に被害が出ない場所まで誘導しましょう。
皮膚は確かに硬そうですね、まるで金属です。
外が駄目なら内側から攻撃します。
ドローンを足場にサメの周囲を移動し撹乱します。
【未来予測】でサメが口の主砲を撃つ為に口を開くタイミングを予測、口が開いたその瞬間に《蒼炎爆》を口の中で爆発させましょう。
上手く内部が剥き出しになって味方が攻撃しやすくなると良いのですが。
海から飛び出していた背びれは、大きく旋回しながら砂浜へとやってくる。
陸地へ辿り着こうともその姿は現さず、波のように砂を押し避けてディアボロスの周囲を取り囲むように回っている。
野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)が刀を低く構えて身を引いた。
「出ましたねサメ」
遠目でも分かるくらい機械類っぽい姿をしていることには触れず、彼女は背後の村を横目で確かめた。
手首を返すと刀の鍔がチキッと軽い音をたて、攻撃の合図とばかりに走り出す。
(「皮膚は確かに硬そうですね……ならば」)
自らに寄り添い飛ばすドローンを先に行かせ、裕樹自信は『『七本鮫』化け鮫・機巧零』をおびき寄せるように砂を蹴って進む。
その足音に釣られた七本鮫は彼女を追って旋回して迫り来る。
「はっ
……!!」
一歩二歩、ドローンを足場に高さを作ると、そのままの勢いで提灯行列・蒼炎爆(チョウチンギョウレツ・ソウエンバク)を上空から叩き込んだ。
爆撃が落ちるように炎の列が空を赤く染め、彼女の声と共に中心で大爆発を起こす。
「爆ぜよ!!」
爆風があがると同時、煙の中から七本鮫が飛び出してきた。
その口内から砂と炎を吐きつつ、裕樹に主砲『崩海』を撃ち放つ。
彼女はそれを両手で受け止め、炎をやり過ごした後に少し咳き込んで顔のススを拭った。
「結婚の無理強いも迷惑ですが、人食いザメはもっと迷惑ですからね」
村からは距離がとれた。これで思い切り戦っても支障ないだろう。
打ち上げられてビチビチと砂浜で跳ねるサメを前に、御守・樹(諦念の珪化木・g05753)がため息をつく。
「なんかもう疲れたんだが……」
先程の嫉妬団と、今もなお続く黄色い声援にげっそりと痩せこけた様子だが、ここはがんばってもらいたい。
「くそ……ビチビチビチビチ、どこ狙えばいいんだよ」
九条・雅(赫焉のパシオン・g03417)も間合いがとれずに攻撃を仕掛けられずにいた。
「いつもは接近戦で斬り合う所だが、飛んでくる魚雷のせいで中々近接できないね……」
それにエアハルト・ヴィオレ(天籟のエヴァンジル・g03594)が頷く。
「裕樹さんが内部を撃ちましたから、外からの電撃攻撃でそこをショートさせましょう。雅、魚雷を任せても?」
「ああ。任せておきなよ」
「樹さん、とどめはよろしくお願いします」
「オーケー」
「では」
三人がその声一つで飛び出した。
まずエアハルトが仕掛ける。急激に上空が冷え始め、雲が渦を巻いた。
「召雷破!!」
祈りが天上より雷となって轟き、一筋の光が落ちてくる。落雷の衝撃にビチビチしていた七本鮫が跳ね上がり、稲光をまき散らしながら目を発光させた。
その点滅とともにけたたましいサイレンが鳴り響き、口から鮫型魚雷が発射される。
3人目がけて流れ込む魚雷を前に、雅が滑り込んだ。
「喰らいな!! 戦覇横掃!!」
魚雷を巻き込む形で薙ぎ払うが、二発目の魚雷が追って発射される。
三撃目に繋がればそれでいい。充分隙は作れた。
「来るよ!!」
背後のエアハルトにそう忠告し、2人共に衝撃に構える。
爆風が舞い上がり、周囲が砂と煙で真っ白になった後、七本鮫が口から煙幕を吐き出してから、身体を痺れさせて大きく痙攣を一つ。
その背後に樹が立っており、彼は右手に小型拳銃を力強く握りしめた。
視線の先には、内部から焼け焦げた皮膚の黒ずみ。
「消えろ」
トリガーに指をかけ、伊耶那美の鳴き声をその場に響かせれば、無数の連発はまるで火産霊を降臨させたかのように周囲を赤く炎で染めた。
硬いサメの皮膚が剥がれ落ちていき、内部の回線を砕き始めるとそこはもう火の海。
樹が飛び退き、雅とエアハルトがそれに続いた後、巨大なサメは爆発して四散した。
舞い上がる砂を吐き出しつつ、一同が頭を震う。
「……本当に滅茶苦茶だね。この世界は」
雅の一言に顔を上げると、背後から黄色い声援が。
村の女衆が嬉々としている姿を目にし、樹がげっそりした顔でため息をついた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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