リプレイ
相原・相真
もうこれが最後、みたいに挨拶しちゃった人もいるから少し恥ずかしい
…けど、もう一度会えるならまた会いに行こう
皆さん元気にやってくれていますかね?
花嫁さんやその関係者の方たちに挨拶し近況など聞いて回りましょう
それなりに花嫁さんたちには関わってきた
会いたい方たちは多くてちょっと忙しいですが、
ちゃんと皆さんのところ回って話を聞きたいです
生活の様子やらなにやら聞きたいことは多い
…けど、皆さんが平和に過ごせているのなら、それが何より嬉しいですね
皆さんの話を聞けたら気合十分
ガレットもいただいてお腹も満たされました
…それじゃ一発かましにいきますか!
かつてこの地は、アイルランドに残るドラゴン勢力最後の拠点として、『畏怖』と『恐怖』で満たされていた。
けれど、ディアボロス達によって人々は『幸福』に満たされ、そして食料面でも十分に余裕がある状況にまでになって。
目の前に広がるのは、平穏な日常の風景。
そんなベルファストを歩くのは、相原・相真(人間のガジェッティア・g01549)。
(「もうこれが最後、みたいに挨拶しちゃった人もいるから少し恥ずかしい」)
何だか改めて会えるとなると、少しどういう顔をしていいか分からない人もいるのだけれど。
「皆さん元気にやってくれていますかね?」
それでもやっぱり、相真はこう思うから……けど、もう一度会えるならまた会いに行こう、って。
とはいえ、そうと決まれば、足を止めている時間が勿体ない。
相真は沢山の花嫁とこれまで出会い、彼女達や関係者を守るべくこの案件に関わってきたのだから。
皆に挨拶して近況などを聞いて回りたいと思う。
ちょっと会いたい人はいっぱいいるのだけれど……ちゃんと皆のところを回って話を聞きたい、って。
「相真さんもいらしていたのですね!」
そう声を掛けてくれたティナも、リリーとオリヴィアの姉妹も、元気そうで。
共に激励し合い、この別離に幸いあれ、とそう別れたミランダとも。顔を見合わせれば幸に溢れる再会を果たし、互いの近状や他愛のない雑談にと楽しく会話を交わして。
キエラとエレインも相真を見つけ駆け寄ってきて。輪に加われば、またより一層楽しいひとときに。
アネットにマリアーナ、フィナやエレナ、皆ともちゃんと出会えて話もできて。
相真はひとりひとりと関わってきたこれまでのことを思い返しつつも。
平穏なベルファストの風景や花嫁の皆の笑顔を見れば、何よりもこう思うから。
生活の様子やらなにやら聞きたいことは多く、少し慌ただしくなったりもしたとはいえ。
(「……けど、皆さんが平和に過ごせているのなら、それが何より嬉しいですね」)
そして、皆の話を聞いて、運んだ小麦で作った美味しいガレットもいただけば……気合もお腹も十分に満たされたから。
これまでと同じように、相真はディアボロスとして成すべきことをする。
……それじゃ一発かましにいきますか! と。
花嫁達のこの平穏な日々を守るために。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
ブロス・ブラッドハート
レイア(g01200)と一緒
ふたりで賑やかなお祭りを楽しんじゃうぜ~
活気に満ちた街並みを歩きながら、メインはやっぱり好きな具材のサンド作りっ
おれはたっぷりお肉とチーズ、ちょっとのお野菜を挟んだ食べ応えあるサンドだ~!
へへー、甘々ばっかだと戦う力が出ないかもだぜ~。ま、もらうんだけどな!(不意をついてぱくり)
あ、おれのにも【おいしくなあれ】してー!
えへへ、あっちでは小麦が余りすぎてダメになっちゃってたからさ、こうやってみんなの笑顔とか生活のために使われてるのをみると嬉しいなぁ♪
んーっ、小麦を運ぶの頑張ってよかったー!
他のアイルランドの町も、ここみたいに笑顔でいっぱいにしたいなぁ
アドリブ大歓迎だー
レイア・パーガトリー
ブロス(g03342)と一緒
作り過ぎていて以前の船旅で持ち込んだ小麦がやっと役に立つのね
湖水地方の別荘地より小さくても
負けないぐらい楽しい催しにしましょ
私はそうね、デザートガレットを作ろうかしら
最終人類史から持ち込んだ旬の甘い苺と生クリームをたっぷりで
スターフルーツと蜂蜜でトッピングするわ
隠し味は愛情と…【おいしくなあれ】!
思い出にはなるから、排斥力を気にせず美味しさを追求しちゃおっと
ブロスも交換しない?甘いわよー
住人のみんなにも振舞って、今日の祭に華を添えるわ
見慣れない食材が怖い人には抜いたものを用意
船旅で来たときとは様変わりしたベルファストを見て回ったり
お祭りのお手伝いもしていくわね
訪れたベルファストに広がっているのは、何事もない穏やかな日常の風景。
けれどこの何事もないという現状に至るまで、沢山の復讐者が様々な事件に関わってきて。
その積み重ねによって、今のベルファストがあるのだ。
そしてレイア・パーガトリー(竜胆・g01200)も、携わったディアボロスのひとり。
「作り過ぎていて以前の船旅で持ち込んだ小麦がやっと役に立つのね」
以前此処に来たのは、マンチェスターで余っていた小麦を竜の花嫁とともにこの地へと輸送する任務のため。
大きな船は初めてで、その時はちょっぴりドキドキもしたけれど。
その時もブロス・ブラッドハート(竜孺子・g03342)と一緒に、ヨーソロー! って海を渡って。
彼や皆と共に運んだ小麦粉が今、ベルファストの人々に豊かさと心の平穏を与えている。
確かに、竜の花嫁の別荘があった湖水地方のお祭りに比べたら、ささやかな食事や催しかもしれないけれど。
「ふたりで賑やかなお祭りを楽しんじゃうぜ~」
「湖水地方の別荘地より小さくても、負けないぐらい楽しい催しにしましょ」
ブロスも言うように、レイアも彼と一緒に、小麦を使ったこのパンやガレットの祭りを目一杯楽しむつもりだ。
そしてブロスは、活気に満ちた街並みをレイアと並んで歩きながらも。
……メインはやっぱり好きな具材のサンド作りっ、と。
「おれはたっぷりお肉とチーズ、ちょっとのお野菜を挟んだ食べ応えあるサンドだ~!」
じゅうっと焼いたたっぷりの肉に、とろーりとろけるチーズ、あと野菜もちょっぴり乗せて。
運んだ小麦粉で作られたパンに挟めば……ボリューム満点なサンドイッチの出来上がり!
そしてレイアも、ブロスと並んで。
「私はそうね、デザートガレットを作ろうかしら」
取り出したのは、最終人類史から持ち込んだ、旬の甘い苺。
甘くて艶やかな苺と一緒に、生クリームもたっぷり乗せて。
見目も可愛いスターフルーツを散りばめて、とろりと甘やかな蜂蜜を加えれば……出来上がり?
いいえ、実はまだ完成ではありません。
最後の大事な仕上げにレイアが込める、とっておきは。
「隠し味は愛情と……おいしくなあれ!」
「あ、おれのにも、おいしくなあれしてー!」
自分の作ったデザートガレットと、ブロスの食べ応えあるサンドイッチも一緒に――おいしくなあれ!
「ブロスも交換しない? 甘いわよー」
「へへー、甘々ばっかだと戦う力が出ないかもだぜ~」
ブロスは、そうデザートガレットを差し出すレイアをちらりと見つつも――ひょいっ。
そう言いつつも……ま、もらうんだけどな! って。
不意をついて、ぱくり。ブロスは美味しい甘い苺のガレットをもぐもぐ、勿論自分の作った肉とチーズのサンドもはむはむ。
満足気に、おなかいっぱい目一杯、祭りを楽しむ。
そしてレイアも、そんな彼の姿を見ながらも。
(「思い出にはなるから、排斥力を気にせず美味しさを追求しちゃおっと」)
見慣れない食材に抵抗ある人用には、その材料を抜いたものを用意しつつ。
住人の皆にも作ったガレットを振舞って、今日の祭に、美味しくて甘い華を添える。
それから周囲の人達と、小麦で作った食事をいっぱい楽しんでから。
ベルファストを見て回りつつ、料理のサポートをしたり、食材をそろえたり、荷物を運んだりと。
ふたりで平穏な町をくるりと巡り、祭りのお手伝いもしていきながらも。
「えへへ、あっちでは小麦が余りすぎてダメになっちゃってたからさ、こうやってみんなの笑顔とか生活のために使われてるのをみると嬉しいなぁ♪」
……んーっ、小麦を運ぶの頑張ってよかったー!
人々の穏やかな表情や生活を目にすれば、改めてブロスはそう実感して。
そしてこうも思う――他のアイルランドの町も、ここみたいに笑顔でいっぱいにしたいなぁ、って。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エアライド】LV1が発生!
【おいしくなあれ】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【リザレクション】LV1が発生!
ソード・エアノルド
竜の花嫁…
僕の記憶は曖昧だが、この言葉に酷く不安を覚えてきた
僕の妹が竜の花嫁になった、そんな過去があるような
まだ彼女は無事なような、そんな曖昧な記憶
今まで花嫁達を手伝うことはできなかったが
今回の戦いを無事終えれば花嫁を巡る戦いは一区切りつくだろう
だから、僕が今することは…
花嫁達をはじめ、関係者をもてなし
彼らを受け入れてくれた人々をもてなし
サグラモールと決戦せんとするディアボロスをもてなすことだ
【怪力無双】を活かしながら力仕事を行なおう
巨大な物の運送等の派手な仕事が好きだが
単調作業を繰り返す、縁の下の力持ちでも構わない
皆がこの時間を楽しめるように裏方に徹するんだ
まるで靄がかかったかのように、記憶は曖昧なのだけれど。
でも、ソード・エアノルド(破壊の剣・g05544)が聞く度に、不安を覚えてきた言葉。
それは――。
「竜の花嫁……」
過去、ソードは今降り立ったこの世界に在って。
そして……妹が竜の花嫁になった、そんな記憶があるような気がするのだけれど。
まだ彼女は無事なような、でも詳細は思い出せない、やはり曖昧な記憶。
そんなソードは、今まで竜の花嫁達を手伝うことはできなかったのだけれど。
今回このベルファストの地へと赴いたのは、終わらせるため。
(「今回の戦いを無事終えれば花嫁を巡る戦いは一区切りつくだろう」)
過去の記憶は朧げであるし、竜の花嫁であったらしい妹のこともまだはっきりとは思い出せないけれど。
耳に届く度に何故か心がざわついていた、竜の花嫁という言葉。
そして彼女達を巡る一連の案件に終止符が打たれるかもしれない機会が巡ってきたと聞けば。
ソードの足は自然と、ベルファストへと向いていたのだ。
そしてソードは決戦を前に、やって来たこのベルファストの地で思う。
(「だから、僕が今することは……」)
竜の花嫁達をはじめ、彼女達の関係者をもてなして。
彼らを受け入れてくれたベルファストの人々をもてなして。
そして、サグラモールと決戦せんとするディアボロス達をもてなすことだ、と。
記憶が曖昧であってもやはり、妹が竜の花嫁であった……そんな過去があるとすれば。
ソードにとっても、花嫁や関係者達を取り巻くことが、他人事とは思えないから。
それから、ささやかながらも賑わっている祭りを手伝うべく、ソードは請け負っていく。
一般人が数人がかりでしか動かせない巨大な荷物や物資を運ぶような怪力無双を活かした派手な力仕事は、ソード自身も好きであるし。
何より、町の人たちにとても有難がられて。
時には、食材を摘んだり下拵えを手伝ったり等、単調な作業を繰り返すような、縁の下の力持ち的な役割も積極的に請け負って。
ソードは楽しい祭りの裏方に徹する――皆がこの時間を楽しめるように、と。
それが今、自分がこの地でやることだと、そう思うから。
大成功🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
ガンドラ・ブラッディア
サーシャ(g09048)と
アドリブ歓迎
決戦も間近。少し謳歌できる、自由なひと時を、サーシャと共にと、誘い入れる。
笑顔に溢れる、良いところだな。
此度は、酒でなくジュースを、コップに注ぐ。サーシャよ、類稀なる運命と、平和なひと時に、乾杯だ。
良い匂いだ。我輩の食欲を、刺激する。食べに行くか、サーシャ。
ガレットに、するか。卵にチーズ、厚切りベーコンを、乗せて焼いて……。
うむ、美味だ。ブリヌイ……成程、其方もまた、クレープか。
何方が起源か、些細な……お、おお?押しが強いな、承知した。
ほぅ、確かにブリヌイ、此方も美味いな。では我輩のも、シェアしよう。サーシャは、口に合うか?……そうか、良かった。(微笑む)
アレクサンドラ・リーヴェン
ガンドラ(g03101)と
アドリブ歓迎
決戦の時までの自由時間。ガンドラの誘いを受けて。
まずはコップで乾杯を。
この平和を永劫のものとするために、運命を変える。この手で。
ガレット、フランス風のクレープだったかしら。
けどね、ガンドラ。本当のクレープの起源は、コレ。
【アイテムポケット】から取り出すロシア名物「ブリヌイ」。
これこそ本当のクレープ。ガレットは所詮猿真似と知りなさい。
特製の生地にサワークリームとキャビアを乗せて。やっぱりこの味こそ至高ね。
ガンドラ、アナタも食べなさい。そして理解するの。
ブリヌイこそが……なによ、ガレットも食べてみろって?
はぁ、仕方ないわね。一口だけ。
……意外と美味しいじゃない
少し前までは、ドラゴンへと畏怖と恐怖で満たされていたというベルファストであるが。
今、ガンドラ・ブラッディア(黒矛・g03101)の見つめる先に広がるのは、穏やかな日常。
自然豊かな森に棲む動物達、春を迎え咲く野の花、そして日々助け合い些細なことで笑い合う人達。
そしてガンドラは、それらを守るために今、このベルファストの地を訪れたのだ。
そう――決戦も間近。平和を脅かす氷将竜を討つために。
けれどそれまで、英気を養う時間があるというので。
眼前の平穏な日常を少し謳歌できる自由なひと時を共にと、アレクサンドラ・リーヴェン(吸血姫・g09048)をこの地へと誘い入れたのだった。
そんな誘いを受けたアレクサンドラも、まずは乾杯をとコップを手にして。
「笑顔に溢れる、良いところだな」
今回は酒ではなくジュースを注いだ後、ガンドラは杯を掲げる。
「サーシャよ、類稀なる運命と、平和なひと時に、乾杯だ」
その声に合わせ、アレクサンドラもその心に誓う。
――この平和を永劫のものとするために、運命を変える。この手で、と。
そんな思いと共に杯を合わせ乾杯し、ジュースで喉を潤した後。
ふわりと漂ってくるのは、香ばしかったり甘やかであったりと、美味しそうな匂い。
「良い匂いだ。我輩の食欲を、刺激する。食べに行くか、サーシャ」
そうきょろりと青の視線を巡らせるガンドラは、ふと住民が振舞っているものに目をとめて。
「ガレットに、するか」
ぱかりと綺麗に割った卵にチーズを乗せて。厚切りベーコンを加えれば、じゅうっと焼いて。
ベーコンの旨みと香ばしさ、とろりとけたチーズに半熟になった卵が、香りも見目も食欲をそそって。
早速、はむりと食べてみれば。
「うむ、美味だ」
満足そうな表情で、こくりとひとつ頷くガンドラ。
「ガレット、フランス風のクレープだったかしら」
そんな様子をアレクサンドラは見つめながらも、ふるりと小さく首を振ってから。
「けどね、ガンドラ。本当のクレープの起源は、コレ」
刹那、アイテムポケットから取り出すのはそう――ロシア名物「ブリヌイ」。
それから、ブリヌイを掲げて、びしっと言い放つ。
「これこそ本当のクレープ。ガレットは所詮猿真似と知りなさい」
「ブリヌイ……成程、其方もまた、クレープか」
これはもしや、クレープの起源を巡る争いが勃発……??
……とは、性格的にならずに。
何気に大食いでもあるガレットは、アレクサンドラが手にしているブリヌイにもちょっぴり興味を抱いたように視線を向けて。
特製の生地にサワークリームとキャビアを乗せ、アレクサンドラはひとくち――はむり。
「やっぱりこの味こそ至高ね」
そしてそう、うんうんと頷いた後。
同じものをもうひとつ作って、ずいっと差し出す。
「ガンドラ、アナタも食べなさい。そして理解するの」
「何方が起源か、些細な……お、おお? 押しが強いな、承知した」
美味しくて沢山食べられれば正直、起源はどこでも構わないのだけれど。
頑としてガレットに対抗し、懸命にブリヌイ起源説を推す眼前のその姿は愛らしいし。
ブリヌイのこと自体も、以前にも聞いていて覚えていたから。
積極的に差し出されるそれを受け取り、早速ガンドラももぐもぐと味わってみれば。
「ほぅ、確かにブリヌイ、此方も美味いな」
大プッシュするだけあり、とても美味。
そして、当然ね、なんて満足気な様子のアレクサンドラに。
「では我輩のも、シェアしよう」
ガンドラは、ガレットのお返しを。
そんな、今度は差し出されたガレットに瞳を瞬かせてから。
「ブリヌイこそが……なによ、ガレットも食べてみろって?」
確かに美味しそうな香りや見目ではあるガレットと、自分を見つめるガンドラを、交互に見つめた後。
「はぁ、仕方ないわね。一口だけ」
アレクサンドラはそう言いつつも――ぱくり、と。
お返しのガレットをひとくち、食べてみれば。
「サーシャは、口に合うか?」
「……意外と美味しいじゃない」
ブリヌイが美味しいのは勿論なのだけれど。
食べてみたガレットも、とても美味しい……いやもとい、なかなか悪くない。
そんなもぐもぐと、ベーコンと卵とチーズの味わいを何気に堪能している様子を見つめて。
ほっこりと、ガンドラは微笑む……そうか、良かった、って。
笑顔溢れる平和なひとときを、もう少しだけこうやってふたりで。美味しく楽しく、過ごしながら。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【未来予測】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV2が発生!
ナイナ・ヴィラネスティズム
※他者との絡み・アドリブ歓迎
お祭りだけあって賑やかですわね
少し様子を見ていきましょ
甘そうなお味のガレット、少しいただけまして?
皆様実にイキイキと過ごされていらっしゃいますの
でなければこのようなお祭りが催されるなどなかったのですから
こうして実を結べたのでしたらお手伝いしてきた甲斐があったというもの
ついでに花嫁とその関係者達もどうしていらっしゃいますかしら
フィナにラナ、ルナにサイラス、ソフィアにニール・・・、
皆それぞれに幸せそうですわ
・・・腹ごしらえも済ませたところでこれを守るための決戦に参りましょうか
ガレットご馳走様でした
贅を尽くした湖水地方の祭りとは、比べ物にならない規模だとしても。
「お祭りだけあって賑やかですわね」
ナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)の瞳に映るのは、そんな別荘地にも負けないくらいの賑やかさ。
訪れたベルファストで催されているのは、パンやガレットなど、主に小麦を使ったものが振舞われるお祭り。
くるりと見回してみれば、海や山の幸を使った軽食のようなものから、新鮮なフルーツや甘い味付けがされたデザートのようなものまで。
豪勢な食事ではなくとも、十分魅力的で美味しそうなものが沢山揃っていて。
ふと目についたのは、楽しそうにガレットを作って振舞っている住人の少女の元。
「甘そうなお味のガレット、少しいただけまして?」
そう声を掛ければ、はい! と元気の良い嬉々とした声が返ってきて。
手渡されたのは、甘酸っぱい真っ赤なイチゴにクリーム、そしてとろりと蜂蜜がかかった、注文通り甘やかなストロベリーハニーガレット。
そんな少女に丁寧に礼を告げてから、ナイナはベンチへと座って。
ガレットをいただきながらも改めてベルファストの町の様子を見てみれば。
(「皆様実にイキイキと過ごされていらっしゃいますの」)
……でなければこのようなお祭りが催されるなどなかったのですから、と。
平穏な日常の光景に、そっと瞳を細める。
今食べているガレットに使われている小麦はディアボロス達が竜の花嫁と共に運んだもの。
そしてそれによって、随分とベルファストの生活に余裕が生まれたようであるし。
大切な人と共に暮らせる幸せな日常。それが、ナイナが見つめるベルファストの今であるから。
改めて、思うのだった。
……こうして実を結べたのでしたらお手伝いしてきた甲斐があったというもの、と。
そしてガレットを食べ終えれば、少し町を回ってみることに。
(「花嫁とその関係者達もどうしていらっしゃいますかしら」)
縁を結んだ、竜の花嫁達や関係者の今をそっと知りたくて。
それからナイナが足を向けるのは。
(「やはり、人が集まるところにいらっしゃるのかしら?」)
そして思った通り、賑やかな舞台にいたのは、旅芸人の姉妹。
「あ、ヴィラネスティズム卿!? お元気そうで何よりです!」
舞台を自由に今日も舞っていた舞姫は、ナイナを見つけて喜びの声を上げて。ラナも共に、再会を果たす。
そして、ベルファストへ旅立つ前は不安そうであったルナも。
サイラスとふたり仲睦まじく、穏やかな日々を送っているのだと話してくれて。
それは、ソフィアとニールも同じ。
小さな小さな霜の結晶を降らせた船上の結婚式の思い出なんかを語り合いながらも。
彼女が、詩や物語のように、日々幸せを綴っていることも、感じられたから。
そんな花嫁達と共に楽しいひとときを過ごせば、ナイナは改めて思う。
(「皆それぞれに幸せそうですわ」)
だから――ガレットご馳走様でした、と礼節を尽くし告げながらも、ナイナはその胸の内に紡ぐ。
……腹ごしらえも済ませたところでこれを守るための決戦に参りましょうか、と。
大成功🔵🔵🔵
効果1【水面歩行】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
獅子堂・崇
アドリブ連携歓迎
決戦前の一休みか。助かった皆を守るためにも、一つ英気を養うとするか。
パンに鹿肉と野菜を挟んだサンドを作ってレモネードと合わせて食べる。
戦いの前だからな。残念だがアルコールは控えておこう。
一通り祭りを楽しんだら、以前救出に関わったソフィアとニールに挨拶をしておこう。
二人が幸せそうにしている姿を見れてよかった。お幸せにな。
再びやって来たベルファストは、穏やかな日常の風景が広がっていて。
竜の花嫁であった少女達やその関係者をはじめ、この地に住む人々には笑顔が咲いている。
それはドラゴンに与えられていた畏怖や恐怖が、ディアボロス達の手によって幸福という感情に変化して。
幾度となく死の運命を逃れた竜の花嫁達。
さらに彼女達とともに復讐者達が運んだ小麦等の物資も十分、余裕のある平和な生活を今送れているのだから。
そして、大切な家族や伴侶と共に暮らせる喜び。それが何よりの幸せ。
けれど竜から逃れ、この地にやって来た花嫁達に、再び危機が訪れんとしているから。
ディアボロス達が臨むのは、一連の事件の元凶・氷将竜サグラモールとの決戦。
獅子堂・崇(破界拳・g06749)がベルファストへと赴いたのも、そのためではあるのだけれど。
(「決戦前の一休みか。助かった皆を守るためにも、一つ英気を養うとするか」)
来たる決戦のその時まで、まだ時間があるというから。
平和なベルファストの地を巡って、縁を結んだ皆との再会を果たしたり。
運んだ小麦で作ったパンやガレットなどで、腹を満たしたりと。
心身ともに英気を養う……そんな日常を楽しむことがディアボロスにとっても、決戦への力となるから。
そして崇が頬張るのは、パンに鹿肉と野菜を挟んで作ったサンドイッチ。
それに添えるのは、甘やかでいて爽快な味わいのレモネード。
いや、気さくな性質である崇は、幾度となく住民に酒類を勧められたりもしたのだけれど。
(「戦いの前だからな。残念だがアルコールは控えておこう」)
それは成すべきことを終えた後の祝杯に取っておくことに。
そして一通り祭りを楽しめば。
「ソフィア、ニール。元気だったか?」
「いらっしゃっていたのですね、お久しぶりです」
「助けて頂いたおかげで、ソフィアと元気にやっています」
以前救出に関わったソフィアとニールに挨拶をするべく、声を掛けて。
「皆さまがしてくださったパーティー……今思い出しても、とても嬉しいです」
そうふたりは船上でのパーティーのことを思い出しては、顔を見合わせて微笑み合う。
そんな様子は仲睦まじくて、今もふたりで共に、幸せな物語を綴っていることがわかるから。
「二人が幸せそうにしている姿を見れてよかった」
崇は改めて二人へと言の葉を贈る――お幸せにな、と。
大成功🔵🔵🔵
効果1【エアライド】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
エルティ・アーシュ
おいしいものが食べられるお祭り、ぼくも参加したいな
それに、アイルランドに移住したみんなの、平和な様子…
場所こそ違うけど、アイルランドで戦ったことがあるし、今の状況はどんなかな
前にお話しした事がある花嫁さんがいるかは分からないけど…みんなの様子も見に行きたいな
アウリーネと一緒に、お祭りを散策しながら様子を見よう
ぼく、苺が大好きなの
パンやガレットに苺が使われているのがあったら食べてみたいな
みんなが笑顔で作ったものは、食べたらきっととってもおいしいね
雰囲気作りになるなら、ちょこっとハープを演奏
アウリーネも一緒に、食べて歌って楽しもう
みんな、笑顔で平和に暮らしてる
ここは絶対に護らなきゃね
アドリブ歓迎
穏やかな陽光が降る、春の陽気。
そんなベルファストに到着すれば、つい誘われてしまうのは。
(「おいしいものが食べられるお祭り、ぼくも参加したいな」)
エルティ・アーシュ(受け継ぐ小竜・g01898)の食欲をそそるような、沢山の美味しそうな香り。
今日は、パンやガレットが振舞われ、皆で楽しもうというお祭りなのだという。
勿論このお祭りは、誰でも参加できるというから。
早速、良い匂いにつられるように、町を巡ってみるエルティ。
いや、美味しそうなものは勿論なのだけれど。
(「それに、アイルランドに移住したみんなの、平和な様子……」)
きょろりと瞳を巡らせて見つめるのは、この地に移り住んだ人々の姿。
このベルファストに来たのは初めてだけれど、以前、アイルランドには赴いた事があって。
場所こそ違うのだけれど、でもアイルランドで勇ましく頑張って口上を上げて戦ったことがあるエルティにとっては、気になっていたから。
……今のアイルランドの状況はどんなかな、って。
それに、以前関わったことがあるといえば、やはり。
(「前にお話しした事がある花嫁さんがいるかは分からないけど……みんなの様子も見に行きたいな」)
この地に避難しているという竜の花嫁達の現状も見られればいいなと、そう思うから。
アウリーネと一緒に、賑やかなお祭りを散策しながら様子を見てみることに。
そして歩いていれば……好きな具材で何か作りますよ、って。
住人の少女にふと声を掛けられたから。
「ぼく、苺が大好きなの。パンやガレットに苺が使われているのがあったら食べてみたいな」
そうお願いしてみれば、嬉しそうに作り始める少女。
それから手渡されたのは、イチゴとブルーベリーのガレット。
大好きな苺がいっぱい乗せられたガレットにわくわくしながら、一口食べてみれば。
「わ、とってもおいしい……!」
「喜んで貰えてよかったわ」
作ってくれた少女と一緒に、ほわほわと嬉し気に笑み合って。
やっぱりエルティこう思う……みんなが笑顔で作ったものは、とってもおいしいね、って。
そしてそのお礼と雰囲気作りになるならと、ちょこっとハープを演奏して。
アウリーネも一緒に、食べて歌って楽しんでいれば。
そんな演奏に誘われたのか、やって来たのは、竜の花嫁であったグレース。
あの時の腕飾りの宝珠と同じ緑色の瞳を輝かせる彼女とも、再会して暫し楽しくお喋りしながらも。
改めてくるりとベルファストの風景を眺めつつ、エルティは思うのだった。
(「みんな、笑顔で平和に暮らしてる」)
……ここは絶対に護らなきゃね、って。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
シル・ウィンディア
龍の花嫁さん達、とっても幸せそうなのっ!
ほんと、ここに連れてくることができてよかったなぁ。
せっかくだから、いっぱい食べてみたいかなー。
ん-。せっかくだから、サーモンのガレットを頂こうかな?
あ、クリームチーズっ♪いいよねいいよねっ♪
ゆっくり、味わうようにおいしく頂くよ。
はぁ、とっても幸せ~。
あ、スイーツ代わりに蜂蜜のガレットもくださいっ!これもおいしいんだよねー♪
お腹を満たしたら、少し見回ろうかな?
もしかしたら、見知った花嫁さんに会えるかもだけど…
その時はにっこり笑顔でご挨拶だね。
…ほんと、幸せそうな顔ばかり。
だからこそ、ここを戦場にするわけにはいかない。
さぁ、それじゃ気合入れていくよっ!
人々の笑顔が溢れる、何事もない穏やかな日常。
それは、これまでいくつもの苦難や事件を乗り越えたからこそ、広がっている風景で。
その多くの案件に携わってきたからこそ、シル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)の心も青空のように晴れやかで。
(「竜の花嫁さん達、とっても幸せそうなのっ!」)
……ほんと、ここに連れてくることができてよかったなぁ、って。
そうしみじみと平和を実感し、思う。
それに今日は、皆で運んだ小麦粉を使ったパンやガレットを振舞ってくれるというお祭りだというから。
「せっかくだから、いっぱい食べてみたいかなー」
これから成すべきことはあるのだけれど、でも、シルはいつだって沢山楽しみたいって思うから。
お祭りや美味しい物だって、勿論いっぱい堪能するつもり。
そして大きな青の相貌をくるりと巡らせて。
「んー。せっかくだから、サーモンのガレットを頂こうかな?」
「サーモンと、クリームチーズも一緒にいかが?」
「あ、クリームチーズっ♪ いいよねいいよねっ♪」
ベルファストの住人の少女のおすすめに、うんうんと頷いて、サーモンとクリームチーズのガレットに決定。
蕩けるように美味しいサーモンに、濃厚なクリームチーズが絶妙で。
「はぁ、とっても幸せ~」
ゆっくり、味わうようにおいしく頂くシル。
けれど、まだ御馳走様ではありません。
「あ、スイーツ代わりに蜂蜜のガレットもくださいっ! これもおいしいんだよねー♪」
「ハニーガレットに、イチゴもおまけしておくね!」
「わ、ありがとう!」
スイーツは別腹、しかもおまけ付き!
美味しいってわかっていたけれど、はむりと食べてみればやっぱり美味しくて。
「んー、おいしいー♪」
落ちそうになるほっぺを押さえつつ、ほこほこ幸せいっぱい。
そしてお腹を満たせば、少しベルファストの街を見て回ることに。
これまで、沢山の竜の花嫁と出会ってきたシルだから、誰か見知った花嫁さんに会えるかも……なんて、思った矢先。
シルは仲睦まじいふたりの姿を見つければ、思わず駆け出して。
「こんにちは、また会えてうれしいっ♪」
「シル!! ええ、ええ、お久しぶりね! 私も嬉しい……!」
雲雀と並んで歩いていた花冠……フィオナも足を止めて、ふたりで嬉しさいっぱいの抱擁を。
それに、以前身代わりを務めたエルシーとも出会えたし。
他の花嫁達も自然と集まって来て、これまで縁があった皆の様子を知ることができて。
……ほんと、幸せそうな顔ばかり。
シルは皆とお喋りしながらも、くるりと見回したひとりひとりの顔を見て、心からそう思うから。
(「だからこそ、ここを戦場にするわけにはいかない」)
日常を目一杯楽しんで、そして元気いっぱい沢山の力を貰いながらも気を引き締める。
……さぁ、それじゃ気合入れていくよっ! って。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV3になった!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
ガーデニア・ラディーチェ
本来なら途絶えるはずの運命に続きが紡がれるなんて
不思議なものね
ねえロズ、貴方はどう思う?
竜の花嫁になってお終いで閉じる筈の物語に不意に訪れた続きは、蛇足かしら?
それで駄作になるのかしら?
なんて
人形の彼に問いかけても
答えは齎され無いから
お祭りは離れた所から見守るわ
パラドクスで薔薇の花弁を降らせつつ、【植物活性】で周囲のお花を満開に
少し早い春本番の訪れと言祝ぎを
お代は美味しいガレットで
彼女達が手にした幸福な結末、ほんとは羨ましくあるの
わたし達の物語はどうなるのかしらね?
結末は気になるけど、お終いは要らないわ
ロズ
貴方とこうして、いつまでもずっと共に在りたいから
結末もお終いも、綴らない侭に
永遠に一緒に
その一頁に、携わったこともあって。
物語が綴られてゆくさまを見てきたのだけれど……それでも。
「本来なら途絶えるはずの運命に続きが紡がれるなんて、不思議なものね」
ガーデニア・ラディーチェ(クチナシの花護り・g03839)はそう紡いだ後、いつだって傍にいる彼にも訊ねてみる。
「ねえロズ、貴方はどう思う?」
――竜の花嫁になってお終いで閉じる筈の物語に不意に訪れた続きは、蛇足かしら?
――それで駄作になるのかしら?
なんて、そう問いかけてみても。人形の彼から答えは齎され無いから。
だからガーデニアは、彼と一緒に見守って、見届けられればなんて思う。
辿るはずだった終幕に至らなかった少女たちの物語の、その先が綴られていく様を。
そして、それが蛇足や駄作になるのか、それとも……。
そんなガーデニアが足を向けたのは、賑やかなお祭りの広場から少し離れた場所。
それから人々の楽しそうな様子を見守りながらも、はらりひらり。
――くちなしの薔薇の夢を、魅せてちょうだい、って。
紅白の薔薇の花弁を雨の様に降らせれば、周囲のお花たちを活性させて満開に。
それはガーデニアから贈る、少し早い春本番の訪れと言祝ぎ。
そしてしっかり、そのお代も貰っておくことに。甘やかな美味しさ咲かせる、苺のガレットで。
それから改めて遠目から幸せそうな花嫁達の様子を眺めながらも。
「彼女達が手にした幸福な結末、ほんとは羨ましくあるの」
ガーデニアは傍らのロズリエルへと視線を向けて続ける。
……わたし達の物語はどうなるのかしらね? って。
――でも。
「結末は気になるけど、お終いは要らないわ」
だって、それがいくら幸せな結末だとしても……終わらせたくないから。
ガーデニアが願うことは、いつだって同じ。
「ロズ。貴方とこうして、いつまでもずっと共に在りたいから」
結末もお終いも、綴らない侭に――永遠に一緒に、って。
大成功🔵🔵🔵
効果1【植物活性】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV4になった!
白水・蛍
アドリブ・他社との絡み歓迎
……幸せなのですね。よかった。
花嫁さん方のその後は気になっておりましたから。
今までお会いした方々やはじめましての方も含めてご挨拶をいたしましょう。まあ、自然とお会いする方だけでもいいと思いますし。
お祭りも楽しみましょうか。
一杯食べましょうかね。
サーモンのガレット、サンドイッチ。チーズ。
全部全部美味しいと思いますわ。
こうしてお腹も満たし、心も満たして英気を養いましょう。
可能であれば演奏で祭りに花を添えて。
この幸せを崩させはしない。
この幸いを寿ぎ、後世に伝えなければならない。
……負けられませんわね。絶対に。
竜の花嫁という名の、ドラゴンの生贄であった少女達。
そんな彼女達を死の運命から解き放つべく、沢山の花嫁を助けに戦場を駆けたけれど。
今、眼前に広がるベルファストの光景は、平和な日常そのもの。
そっと見回してみれば、知っている懐かしい顔もちらほら見つけられて。
「……幸せなのですね。よかった」
白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)はそう瞳を細め、言の葉を落とす。
だって皆、美しくも柔らかな笑みを湛えているから。
幾度となく命の危機にさらされ、そしてこれまでの過程を経て、死の運命を変えて迎えられた彼女達の幸せ。
ドラゴンの脅威の及ばぬこの地に送り届けたとはいっても。
(「花嫁さん方のその後は気になっておりましたから」)
こうやって自分の目で彼女達を幸せを確認できて、改めてホッとする蛍。
そして、今まで会ったことがある花嫁は勿論、はじめましてな人も含めて、挨拶をして。
(「お祭りも楽しみましょうか。一杯食べましょうかね」)
一通り、見回してみた後。
「こんにちは、どれがおすすめでしょうか」
そう周囲の人達に訊ねてみれば。
楽しそうに口々に、返ってくる答え。
「私のおすすめは、サーモンのガレットかしら!」
「サンドイッチも美味しいわよ」
「それに、チーズを加えるのなんてどう?」
「サーモンのガレット、サンドイッチ。チーズ。全部全部美味しいと思いますわ」
蛍はそう頷いてから、おすすめされたものを全部試して食べてみることに。
そしてお腹も心も十分に満たして、英気を養いつつも。
穏やかなひとときに花を添えるように、演奏を披露すれば。
「お久しぶりです。お元気でしたでしょうか」
「ええ! また会えて嬉しいわ」
その演奏を聴きにやって来たのは、以前の作戦で入れ替わったこともある、ルーナであった。
それから暫く、この地に来てからの生活や、セオドアとの今とか……互いの近状を話して。
偶然通りかかった、入れ替わったもうひとりの花嫁キエラとも再会して。
他にも、見知った人たちや居合わせた初めましての人たちとも一緒に、楽しい時間を過ごしながらも。
蛍は改めて、強くその心に思うだった。
(「この幸せを崩させはしない。この幸いを寿ぎ、後世に伝えなければならない」)
……負けられませんわね。絶対に、と。
大成功🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
御須統・昴
アドリブ・絡みお好きに。
決戦前にのんきな……とも思いますがこの地にいる彼ら・彼女らには何の関係もありませんね。
本来このように祭りを楽しみ、日々を生き、伴侶と共に寄り添い、幸福のままに没する人々です。
……祭りの喧騒に一時身を埋めても問題はないでしょう。
ある種の懐かしさも覚えつつ、食事をとります。
英気を養い今後の戦いに備えなければと。
……幸せを崩させはしない。一度崩れた幸せを再度同じようには出来ない。
……故に、故に。彼方は此処で倒させていただきましょう。と彼方の氷将竜サグラモールを見据えて。戦いの準備を。
何事もない、平穏な日常。
それはごく普通のことのように一見思えるけれど。
だが、今は平和そのものにしか見えないこの地は、少し前まではドラゴンの畏怖と恐怖で満ちていた。
そして竜の花嫁という少女達も、ドラゴンの生贄として命を捧げる運命であった。
これまで様々な事件が生じ、ひとつずつ解決して、今この平和がもたらされていて。
祭りに興じる人々には、自然と笑みが宿っている。
そして……同時に、楽しそうに笑う眼前の人たちは知らない。
再び、ドラゴンの脅威が……しかも、一連の竜の花嫁事件の元凶が、この地に迫ろうとしていることを。
だがそれを許さぬとベルファストに降り立ったのは、これまでも竜の花嫁の案件に関わってきたディアボロス。
迫る氷将竜との決戦に臨み、敵将を海上にて討つために。
けれど決戦の時まで、暫し時間があるというから。
御須統・昴(十星連・陸昴『六連星の守り人』・g06997)は祭りで賑わう町を歩きながら思う。
(「決戦前にのんきな……とも思いますがこの地にいる彼ら・彼女らには何の関係もありませんね」)
ドラゴンが此処へと向かっていることが知れ渡れば、祭りどころではなくなるだろうが。
のんきに美味しいものを食べつつも語らう眼前の人々は、そのことを知る術もなく。
そもそも、この人たちは、違うのだ。
(「本来このように祭りを楽しみ、日々を生き、伴侶と共に寄り添い、幸福のままに没する人々です」)
怒りを胸に歴史侵略者へと刃を向ける、自分達ディアボロスとは。
それに、こんな日常を楽しむことも、ディアボロスの力になるから。
(「……祭りの喧騒に一時身を埋めても問題はないでしょう」)
……英気を養い今後の戦いに備えなければ、と。
昴はまずは、ハムと卵とチーズを挟んだパンを貰って。
はむりと口にし、食事を取ることに。ある種の懐かしさを覚えつつも。
そして気さくな住民にぐいぐいと勧められるまま、デザートの苺ガレットまで貰って。
別腹のデザートを食しながらも、昴は平和に満ちた町を改めて見つめる。
だって、昴は知っているから。
(「……幸せを崩させはしない。一度崩れた幸せを再度同じようには出来ない」)
けれど……故に、故に、と。
――彼方は此処で倒させていただきましょう。
昴は戦いの準備を整えながらも、彼方を見据えて胸の内でそう告げる。
眼前で笑うベルファストの人々が知らなくていい、この地に迫る氷将竜サグラモールへと。
大成功🔵🔵🔵
効果1【神速反応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
一里塚・燐寧
【燐五】
五月姫ちゃんと一緒にお祭りを巡るよぉ
あたしは味覚がほぼ無い身体なんだけど
二人一緒に過ごすこの時間が愛おしくて、食べ物まで味がするように錯覚中
軽食を手にベンチに腰掛けて、肩を寄せ合いながら、ふと思い出す
思えば、あたしが恋心に気付いちゃったのって、竜の花嫁と入れ替わる事件の時だったなぁ
五月姫ちゃんが作戦を提案して、採用されたら自分も突っ込んでいったのが心配でさ
ついていってみたら……クソトカゲに嫁いでく演技が、ほんっとに辛くて暴れちゃった
いやー、あの時は大人気なかったよねぇ。ごめんごめん
お互い初めての時は作戦で着ちゃったけど
いつか、2人でちゃんと着ようよ
一緒に戦ってきた皆も披露宴に呼んでさ!
瀧夜盛・五月姫
【燐五】
燐さんとふたり、お祭り周りながら、色々、目移り。
美味しそうなもの、沢山あったから、どれにしようか悩んだけど、結局、ガレットと蜂蜜水、貰って一緒にベンチに座る。
ちがうよ。姫からはありがとう、なんだ。
花嫁さんたちが危ないなら、姫たちが、身代わりになればいいって、提案した、言い出しっぺの姫が、行かなきゃって。そう思ったから、飛び込んだ。
ここに、正直、姫がギリギリになるまで、助けてくれないって、思ってた。
だけどみんなは――燐さんは、すごくいいタイミング、見計らって、助けてくれた。すごく、嬉しかった。
……ふたりとも花嫁、衣装?
それは、見る方はとても眩しい、かも(苦笑)
ん、でも、とてもいい、かも?
それはささやかで他愛のない、穏やかな日常の風景。
そんな周囲をきょろりと見回し歩くのは、瀧夜盛・五月姫(失つし世《うつしよ》の滝夜叉姫・g00544)。
表情は一見薄いけれど、でも賑やかな町をふたり並んで歩けば、それだけでもとても楽しくて。
「美味しそうなもの、沢山あったから、どれにしようか悩んだけど」
巡るお祭りで色々目移りした後、結局選んだのは、定番のチーズとハムと卵のガレット。飲み物は蜂蜜水を貰って。
そして一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)も、五月姫と同じガレットと蜂蜜水をお揃いで貰ってから。
見つけたベンチにちょこんと座る彼女と並んで、仲良く腰を下ろして。
ふたりで一緒に、はむりとガレットを口にしてみれば。
顔を見合わせてほっこり嬉しい気持ちになる――美味しいって。
いや、燐寧は味覚がほぼ無い身体だから、実際に味はほどんどしなかったかもしれないけれど。
でも、美味しいって、そう思うから。二人一緒に過ごすこの時間が愛おしくて、嬉しくて擽ったくて。
そしてあむあむとちょっとずつガレットを食べる五月姫と一緒に美味しく感じる時間を楽しみながらも。
彼女へと肩を寄せ合いながら、燐寧はふと思い出す。
「思えば、あたしが恋心に気付いちゃったのって、竜の花嫁と入れ替わる事件の時だったなぁ」
今、平穏なベルファストも、この地へ移住してきた竜の花嫁も、此処に至るまでの経緯は様々なことがあって。
事の解決に向かったふたりにも、その間、色々な変化があった。
その中でもやはり燐寧にとっても転機となったのは、五月姫が竜の花嫁と入れ替わった作戦の時。
「五月姫ちゃんが作戦を提案して、採用されたら自分も突っ込んでいったのが心配でさ。ついていってみたら……クソトカゲに嫁いでく演技が、ほんっとに辛くて暴れちゃった」
作戦を立案した五月姫が、花嫁をやることは分かっていて。
大切な親友を守りたいって、そう思った。一番に駆けつけたくて、がむしゃらに駆けた。
でも……演技だとわかっていても、花嫁になった五月姫を見る度に、苦しさが胸にこみあげてきて。
その友達に抱くものとはまた違う「好き」に戸惑いながらも。
彼女を穢さんとするクソトカゲをぶっ殺すことしか頭になくて、灼かれてもただひたすらチェーンソーをぶん回して暴れた。
そう、はじめてこの時、燐寧は自覚したのだ。自分が彼女に抱く「好き」が何なのか――それが「恋」だということを。
それは大切な転機なのだけれど、ちょっぴりだけ思い出すと照れ臭くもあって。
「いやー、あの時は大人気なかったよねぇ。ごめんごめん」
はむりとガレットを口に運びながら言った燐寧だけれど。
五月姫は小さくふるふると首を振って、彼女を見つめて告げる。
「ちがうよ。姫からはありがとう、なんだ」
あの時花嫁になったのは、自分の意思。そしてそれは、ディアボロスとしての作戦だから。
「花嫁さんたちが危ないなら、姫たちが、身代わりになればいいって、提案した、言い出しっぺの姫が、行かなきゃって。そう思ったから、飛び込んだ。ここに、正直、姫がギリギリになるまで、助けてくれないって、思ってた」
身代わりとなった自分の身は二の次で、ドラゴンを倒すことを優先するのは当然だと、そう思っていたのだけれど。
でも、違ったのだ。確かにクソトカゲを倒すことも大事で、そうも動いていたけれど。
「だけどみんなは――燐さんは、すごくいいタイミング、見計らって、助けてくれた。すごく、嬉しかった」
何よりも、自分を助けるために、駆けつけてくれた。そんな皆の……燐寧の気持ちが、とても嬉しかったのだ。
そしてそんな気持ちを伝えてくれる彼女に、燐寧は改めて目を向けてから。
口にするのは、こんな提案。
「お互い初めての時は作戦で着ちゃったけど。いつか、2人でちゃんと着ようよ」
……一緒に戦ってきた皆も披露宴に呼んでさ! って。
だって、やっぱり自分のために花嫁なって欲しいし、自分も彼女のためになりたいって、そう思うから。
「……ふたりとも花嫁、衣装? それは、見る方はとても眩しい、かも」
五月姫はそんな燐寧の言葉に一瞬瞳を瞬かせて。
ふたり花嫁衣装を着た時の見た目の眩さを思えば、ちょっぴり苦笑しちゃうけれど。
でも、燐寧の手にそっと己を手を重ねて、すぐにこくりと頷いて返す。
……ん、でも、とてもいい、かも? って。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV4になった!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
志波・巽
【魔歌拳】
やれやれ、あれだけ感動的に別れたと思ったのに、存外早い再会だったな。
とはいえ、これ以上ルビー達に俺達は必要ない。そうしなければいけない。
思い出してもらわずとも、元気にやっている姿を見れれば十分だ。
という訳で、ルビー達を遠目に見ながらこちらも何かつまむか。
たまには苺の菓子でも頼もうか。
む、酒か……興味がないと言えば嘘になるな。飲めるようになるにはもう少しかかるな。
昼間から飲むとは、アンダルシアさんは強いのか? 神田川は調理酒なら扱いに長けていそうだが……。
そんな事を取りとめもなく話しながら、ルビー達と目が合うようなことがあれば俺も会釈しよう。
アンダルシア・ノォヴェント
【魔歌拳】
ふふ、どうやらルビーさんたちは楽しく過ごせているようですね?
・・・このまま平穏無事に、何事もないように、生きて行ってくだされば、それで、ね?
さてさて、それはそれとしまして、私達も楽しませて貰おうかしら?
折角ですし、私はお酒を頂くわね?
戦い前ですもの、程々にするから、そんなに心配そうに見ないでくださいな?
・・・もしかして信用ありません?
ふふ、巽さんと憐音さんは、もう少し大きくなったら一緒に飲みましょう、ね?
まだ先ではあるものの、皆でこうして楽しく過ごせる時間を大事にしたいものですね?
ルビーさんと出会うことがあれば、軽く会釈をしましょうか、お邪魔することもありませんしね?
神田川・憐音
【魔歌拳】
えー当面再会しないと思ったからカッコよく見送ったんですけど?
まあいいんだけどね。ルビーが楽しそうならよかったんじゃね
いや信用無いって言うかむしろ強そうなイメージあるわアンダルシア
先に酔い潰れた男どもを尻目に平然と飲んでそう
巽も何となく強そうだけど
雪山育ちの男は何か飲んべえの遺伝子継いでそう。偏見か
まあ良いんじゃね。3人で飲む未来に思いを馳せるのも
じゃブッラータって言うモッツァレラっぽいチーズに苺をそえてオリーブオイルをひと掛けして一品作るわ
ガレットに乗せて食べると美味しいしおつまみにもイイやつね
渡しに行ったりは絶対しないけど、機会があればあちらのお客様ですから的にルビーにも出しとく?
新天地への旅立ちに同行し、ベルファストへときっちり送り届けて。
またきっと会いましょう、とは確かに言われたのだけれど。
「えー当面再会しないと思ったからカッコよく見送ったんですけど?」
「やれやれ、あれだけ感動的に別れたと思ったのに、存外早い再会だったな」
神田川・憐音(天地を揺さぶる情動・g02680)と志波・巽(雑流・g00268)は、思わずそう言わずにはいられない。
もうこれで会えないかもしれないと別れを告げたのは、ほんの1か月ほど前。
よもや、再びすぐに会えるなどとは思いもしなかったのだけれど。
「ふふ、どうやらルビーさんたちは楽しく過ごせているようですね?」
きっと新しい地での生活を始めたルビー達にとっては、大きな変化があった大変な1か月であっただろうし。
何より、アンダルシア・ノォヴェント(アンダルシアの魔女・g05231)の言うように、この地に避難しているルビーをはじめとした花嫁や関係者達は今、質素な生活ながらも特に不自由などはなく、とても幸せそうである。
「まあいいんだけどね。ルビーが楽しそうならよかったんじゃね」
憐音も、これまで幾度も竜の花嫁であるが故に命の危機にさらされてきた彼女のことを思えば。
平穏に今楽しく暮らしているというのならば何よりだとは思う。
けれど3人は、何度も関わってきた彼女に、今回自分達の方から声を掛けることはしない。
「とはいえ、これ以上ルビー達に俺達は必要ない。そうしなければいけない」
……思い出してもらわずとも、元気にやっている姿を見れれば十分だ、と。
巽は思うし、そうなった時こそが本当の彼女達の幸せだろうから。
「……このまま平穏無事に、何事もないように、生きて行ってくだされば、それで、ね?」
アンダルシアもふたりと共に、今回はただ見守るだけに留めておく。
現に自分達が此処に赴いているのは、再び彼女達にドラゴンの手が伸びようとしているからなのだから。
けれど、ルビー達のことはそっとしておくつもりだけれど。
花嫁達の新生活の様子も気にはなるし、まだ決戦までは時間があるというし、だからこそ英気も養っておきたいから。
「さてさて、それはそれとしまして、私達も楽しませて貰おうかしら?」
「俺達も何かつまむか。たまには苺の菓子でも頼もうか」
彼女達を遠目に見ながらも、折角だから祭りは楽しむことに。
祭りとはいっても、復讐者達も輸送に携わった潤沢にある小麦で作ったパンやガレット等を、楽しく交流しながらいただこうというもので。
湖水地方の別荘で行われていたような、豪勢で華やかな催しでは決してないのだけれど。
別荘地にはなかった和やかな雰囲気の中、何かと縁があった苺のガレットを頼んでみようかと思う巽であるが。
「折角ですし、私はお酒を頂くわね?」
アンダルシアのそんなチョイスに、少しだけ興味を示す。
「む、酒か……興味がないと言えば嘘になるな。飲めるようになるにはもう少しかかるな」
まだ今は未成年ゆえに酒類は飲めないのだけれど。
でも、気にはなることは確かで。
蜂蜜酒を頼む彼女へと、こう尋ねてみる巽。
「昼間から飲むとは、アンダルシアさんは強いのか?」
そんな問いにアンダルシアは、ふふ、と笑んで。
「戦い前ですもの、程々にするから、そんなに心配そうに見ないでくださいな?」
……もしかして信用ありません?
なんて、こてりと小さく首を傾けてみせるけれど。
「いや信用無いって言うかむしろ強そうなイメージあるわアンダルシア」
憐音が思い浮かぶのは、酔ったアンダルシアというよりはむしろ。
……先に酔い潰れた男どもを尻目に平然と飲んでそう。
いつものように口元に微笑み宿しながらも酔い潰れた男達を後目に、ずっと変わらぬ様子で飲み続けている姿。
それに、アンダルシアも酒には強そうな気がするけれど。
「巽も何となく強そうだけど。雪山育ちの男は何か飲んべえの遺伝子継いでそう。偏見か」
「神田川は調理酒なら扱いに長けていそうだが……」
巽も何となく強そうな気もするし、そういう憐音も確かに料理酒ならば普段から使い慣れている。
だが、実際酒を飲んだ時に皆がそれぞれどうなるかは。
「ふふ、巽さんと憐音さんは、もう少し大きくなったら一緒に飲みましょう、ね?」
「まあ良いんじゃね。3人で飲む未来に思いを馳せるのも」
近い未来のお楽しみ。
そしてとりとめもなく交わす会話と少し先の楽しみを肴に。
「まだ先ではあるものの、皆でこうして楽しく過ごせる時間を大事にしたいものですね?」
「じゃ、一品作るわ。ガレットに乗せて食べると美味しいしおつまみにもイイやつね」
ブッラータというモッツァレラっぽいクリーミーなチーズに苺をそえて、オリーブオイルをくるりとひと掛け。
憐音が作るのは、巽のオーダー通り苺を使った、アンダルシアの酒のつまみにも良い、ガレットにもぴったりな一品。
そして自分から渡しに行ったりは敢えてしないけれど。
「機会があればあちらのお客様ですから的にルビーにも出しとく?」
「お邪魔することもありませんしね?」
そうルビーの方へと視線を向ければ――ぱちり。
目と目が合って、3人のことに気付くルビー。
そんな彼女に、巽もアンダルシアも、軽い会釈で留めておこうとするけれど。
「あら! アンダルシア、タツミ! レノンの苺のガレットとっても美味しそうね! 苺と……それはチーズ?」
嬉しそうに駆け寄るルビー本人が、それだけでは済まなかったのだった。
置かれている現状や立場から、復讐者には色々と事情や思うことがあるのだけれど。
でも彼女にとっての3人は、会うたびに嬉しくて話したくなる大切な友達なのだから。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
【飛翔】がLV5になった!
【おいしくなあれ】がLV2になった!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV5になった!
【リザレクション】がLV2になった!
四葩・ショウ
店長さん(黑猫さん/g00645)と一緒に
パンが焼ける香りにしあわせを感じつつ
いいですよね、パンにガレット!
すてきなお祭りです
店長さんのパンも料理も
すっごく美味しくて見た目もすてきだから
どんなメニューになるのかな、楽しみ
わたしも頑張ってお手伝いしますね!
そうですね、いつものサンドイッチも絶品だし
スイーツ系……でもお肉やお魚も捨てがたいな……
どうしましょう、店長さんっ 決められません!
わ、すごい……! それなら色んな味も見た目も楽しめますね
ふふ、任せてください!
焼きあがりのパン達に瞳を輝かせ
新宿島からジャムを持ってきました
金木犀もありますよ
つけて食べても美味しいですよ
さぁ、おひとついかがですか?
狗尾・黑猫
ショウ様(g00878)と
パンにガレット、良いですね
種類も豊富なので、何を作るか迷います
ショウ様はご希望ありますか?
…そうですね、それなら、
私がパンやガレットを焼いていくので、ショウ様が具を挟んでいってくれませんか?
具材や調味料もたくさんありますから、お好みのものがいくらでも出来るでしょう
ふふ、普段お店の料理を味わってくださっているその舌、信頼しております
焼くパンはプレーンの他にも、ナッツやドライフルーツを練り込んだものなども
色んな組み合わせを、食べたときどんな味になるのか考えるのも、楽しいでしょう
フルーツと肉も実は合いますし、もちろんジャムも
なんならパンそのままでも味に自信はありますけど、ね
上陸を果たした今日のベルファストは、心地良い春の晴天。
皆で架けたあの時の小さな虹のように、見渡す風景が煌めいているように見えるのはきっと、この平穏に至るまでの道を共に辿って来たから。
それに、四葩・ショウ(Leaden heart・g00878)がしあわせだと感じるのは、咲き綻ぶ人々の笑顔と……ふわりと漂う、パンが焼ける香り。
同時に、耳に聞こえるのは、狗尾・黑猫(シルバーナイフ・g00645)の声。
「パンにガレット、良いですね。種類も豊富なので、何を作るか迷います」
「いいですよね、パンにガレット!」
……すてきなお祭りです、って。
慕う店長さんと一緒だと、ますますショウはわくわくしてしまう。
「店長さんのパンも料理も、すっごく美味しくて見た目もすてきだから」
どんなメニューになるのかな、楽しみ、って笑って。
祭りの料理に使う小麦粉も皆で運んだものだから。
「わたしも頑張ってお手伝いしますね!」
食べることは勿論、作るのだって頑張ってお手伝いするつもり。
そんな彼女に、黑猫は訊ねてみるのだけれど。
「ショウ様はご希望ありますか?」
「そうですね、いつものサンドイッチも絶品だし。スイーツ系……でもお肉やお魚も捨てがたいな……」
くるりと視線巡らせるたびに、悩ましい選択肢が増えていって。
問うた黑猫へと改めて瞳を向けたショウが出した答えは、これです。
「どうしましょう、店長さんっ 決められません!」
どれかを選ぶなんて、到底できません……!
そんな彼女の言葉に……そうですね、それなら、と。
黑猫が紡ぐのは、こんな提案。
「私がパンやガレットを焼いていくので、ショウ様が具を挟んでいってくれませんか?」
……具材や調味料もたくさんありますから、お好みのものがいくらでも出来るでしょう、と。
気になるものがいっぱいな欲張りさんにはぴったりな名案を。
「わ、すごい……! それなら色んな味も見た目も楽しめますね」
「ふふ、普段お店の料理を味わってくださっているその舌、信頼しております」
それに、黑猫も知っているから。常連さんなショウに具材や味付けのチョイスを託しても間違いないと。
そんな彼の信頼に応えるように……ふふ、任せてください! って。ショウもさらに張り切って。
「色んな組み合わせを、食べたときどんな味になるのか考えるのも、楽しいでしょう」
じいとキラキラ輝かせた瞳で見つめるのは、黑猫の手で焼きあがっていくパンたち。
何にでも合う定番のプレーンに、ナッツやドライフルーツを練り込んだものなど、色々なパンに何を挟もうかとわくわくしてしまうし。
「フルーツと肉も実は合いますし、もちろんジャムも」
「新宿島からジャムを持ってきました。金木犀もありますよ」
ことりとテーブルに置いたのは、それぞれ色々な味がぎゅっと詰まったジャムの瓶たち。
中でも、花弁とほのか甘い香りが舞う金木犀ジャムは、おすすめの味わいで。
「つけて食べても美味しいですよ」
塗ればふわりとパンを飾る花弁たちが、まるで花冠のよう。
そしてそれはやっぱり、しあわせの味。
黑猫は焼きあがったパンを、味見を兼ねて彼女と一緒に、まずはひとつ手に取って。
なんならパンそのままでも味に自信はありますけど、ね……なんて、瞳を細めながらも。
間違いない美味しさのパンを、ショウもおすすめのジャムでいただいてみた後、色々な絶品のパンを焼いていく。
心躍らせる彼女が迷うことないよう、好きなものが全部挟めるように。
そしてベルファストの人々にも、幸せの美味しいお裾分けができるように、と。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV6になった!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【グロリアス】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV6になった!
四十万・八千代
【肉食べ隊】
小麦粉使ったもんって美味いよな。
パンに色々挟んで食べるのは楽しい。
貰ってばかりじゃなんだ
パンとパン粉と肉を譲ってもらってカツサンドを作って配ろうと思う。
『敵に勝つ』って験を担ぎも兼ねてね。
ヒューの竜田揚げガレットもこれからを考えると縁起がいい。
これから戦うディアボロスも住民も竜に勝つように願おう。
ある程度食べて飲んで作って落ち着いたら
ルビーや弟妹たちもこの地に馴染んでいるか見に行こうともこに声掛けて。
ヒューや真人もクレア達の様子見に行くだろ?
そっちも気になるから後で合流しよう。
折角救ったこの花嫁たちの平和を壊させる訳にはいかないよな。
竜退治、力になれるのなら行ってみるか……
ヒュー・ハルウェル
【肉食べ隊】
無事小麦が流通しているようで何よりですな。
小麦の質も良いものでしたし、いただくのが楽しみです。
ほう、ゲン担ぎ。八千代様は粋なことをお考えになられますな。では私も竜田揚げのガレットなど作ってみましょうか。竜をくらい尽くしてやりましょう!
ええ、それではまた後ほど。
我々はひと足先に、クレア嬢達のところへ。
ふふふ、新婚生活はうまくいっているでしょうか。ルーカス様やアン嬢も元気だと良いですな。
特に真人様はアン嬢と仲良くしておいででしたし、少し話してきてはいかがですか?
……ええ、そうですな。彼女達の笑顔をこの瞼に焼き付けるためにも、先にあのドラゴン達の脅威を取り除いてしまわねば。
諷和・もこ
【肉食べ隊】
がれっと…?食べたことはないけど美味しそうなんだよ!
ボクも作るの手伝うんだよ!
とりあえず…えと、えと、そうだ!
パン生地をこねるね!
力いっぱい叩いて伸ばしてこねこねしちゃうんだよ
焼くのは真人さんにお任せなんだよ
サンドイッチやガレットを美味しく味わってから
やちよお兄さんと一緒にルビーさんたちの様子を見に行くんだよ
皆で仲良くまた苺を作ってるかな、とか
ボクがあげた苺のプランター、育ててくれたかな、とか
今、しあわせかな…とか…
ずっと気になってたから
花嫁さん達が幸せになるために
こんな被害を受ける人がもう出ないように
がんばってドラゴンさんにメッ!ってしに行かなきゃ、だね!
天原・真人
【肉食べ隊】
ガレットにカツサンド…なるほど、聞いた事はある気がします。
作った事は無いですが焼く事は多分できます。
後、味見と残ったものを食べる仕事も得意です。お任せ下さい。
食べて配り終えたら、ヒューさんと一緒にクレアさん達の様子を見に行きましょうか。
と言っても俺は遠くから皆の様子を見れればいいです。
会わなくても俺はもう貰ってますからと、以前アンさんから貰ったハンカチをヒューさんに広げて見せます。
彼女達が今を生きて、笑ってられるならそれでいい。
俺が今ここでやるべきことはあの人達の今をまもること。
…会って話すのはその後でいい。
かつてこの地は、ドラゴンによる畏怖と恐怖で満たされていたけれど。
ディアボロス達によって人々は幸福という感情を取り戻し、そして今では食料面でも十分に余裕がある現状である。
それもやはり、復讐者達の手によるものだ。
「無事小麦が流通しているようで何よりですな」
マンチェスターで持て余していた小麦を、竜の花嫁達とともに大量に輸送したことが大きい。
今回、パンやガレットなど小麦を使った料理を楽しく皆で食べようという祭りが行なわれることからも、そんなベルファストの現状が十分に窺える。
そしてこのような状況に至るまでの道のりを思えば。
ヒュー・ハルウェル(猫狂いの老執事・g04975)や他の復讐者の皆にとって、眼前に広がるベルファストの穏やかな風景は嬉しくなるものであるし。
「小麦粉使ったもんって美味いよな。パンに色々挟んで食べるのは楽しい」
「小麦の質も良いものでしたし、いただくのが楽しみです」
折角だから、四十万・八千代(悪食ハッカー・g00584)もヒューや皆と共に、小麦を使った美味しいものを満喫するつもり。
そして振舞われるものを御馳走になるだけでも、ベルファストの人々は十分喜ぶだろうけれど。
……貰ってばかりじゃなんだ、と。
パンとパン粉と肉を譲ってもらって八千代が作って配ろうと思っているのは、カツサンド。
「『敵に勝つ』って験を担ぎも兼ねてね」
勿論、今の時間を楽しみつつも忘れてはいない。此処へと再び赴いた目的を。
それはまさに『敵に勝つ』ためである。
「ほう、ゲン担ぎ。八千代様は粋なことをお考えになられますな」
ヒューはそう感心したように八千代へと返しつつ、少しだけ考えて。
「では私も竜田揚げのガレットなど作ってみましょうか」
カリッと美味しい竜田揚げのガレットを作ることに。
それはやっぱり、八千代に倣った、楽しく美味しく気合を入れるためのゲン担ぎ。
――竜をくらい尽くしてやりましょう! って。
「ヒューの竜田揚げガレットもこれからを考えると縁起がいい」
八千代もそう瞳を細め、ヒューと共に揚げ物の準備をしながらも。
もう一度、平穏な日常が溢れるベルファストの風景を見回しながらも紡ぐ。
……これから戦うディアボロスも住民も竜に勝つように願おう、って。
そして、住民達やヒューや八千代が作る料理を並んでじいと見遣りながら。
「ガレットにカツサンド……なるほど、聞いた事はある気がします」
「がれっと……? 食べたことはないけど美味しそうなんだよ! 」
天原・真人(Unknown Apollon・g03172)とふたり、ガレットというものがどういうものか、ちょっぴりよくは分かっていない諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)であったが。
くるりと周囲を見渡せば、皆が食べているものは何だかとても美味しそうで。
「ボクも作るの手伝うんだよ!」
「作った事は無いですが焼く事は多分できます」
真人と一緒に、お手伝いして作ってみます!
ということで。
「とりあえず……えと、えと、そうだ! パン生地をこねるね!」
「生地をこめるのは結構な力仕事だけど、お嬢ちゃん大丈夫かい……、うおっ!?」
材料を分けてくれた住民もびっくり。
ぐるんぐるんとこねて、叩いてびたんびたんっ。
最近随分と使いこなせるようになった鬼の胆力を駆使して、力いっぱい叩いては伸ばして、こねこねびったん。
あっという間に立派な生地が出来上がれば少し寝かせて、ガレット用の生地を焼くのは真人にバトンタッチしてお任せ!
真人も、住民の人々の見様見真似で生地を広げ、焼いていきながらも。
一見相変わらず無表情にも見えるが、しっかりとこんなアピールも忘れない。
「後、味見と残ったものを食べる仕事も得意です」
……お任せ下さい、と。
味見役や残り物処理班にも立候補です!
そしてカツサンドや竜田揚げのガレットやサンドイッチ等々、他にも住民達に勧められるまま、色々楽しく食べて飲んでから。
おなかも満たされて少し落ち着けば、もこに声を掛ける八千代。
「ルビーや弟妹たちもこの地に馴染んでいるか見に行こう」
勿論、サンドイッチやガレットを美味しく味わい終えたもこは、そんな彼からの誘いに瞳を輝かせてから。
こくりと大きく頷いて、彼の隣に並んで。
八千代と一緒に、これまで関わって来たルビー達の様子を見に行くことに。
でも、ふたりが縁がある花嫁はルビーだけではないから。
「ヒューや真人もクレア達の様子見に行くだろ? そっちも気になるから後で合流しよう」
「ええ、それではまた後ほど。我々はひと足先に、クレア嬢達のところへ」
もうひとりの知り合いの花嫁、クレア達の元へと先に向かうヒュー達と、後で落ち合うことに。
それから嬉々と八千代と共に歩きながらも、もこは細める。
「皆で仲良くまた苺を作ってるかな。ボクがあげた苺のプランター、育ててくれたかな」
苺のような夕焼け色の瞳を、そっと。
そして何より、一番気になっているのはやっぱり。
「今、しあわせかな……」
ずっと気になっていたから。
いや、それを確認するだけで十分だったのだけれど。
ルビー達家族をふたりが見つけると同時に、彼女達もふたりに気が付いて。
わーっと嬉し気に駆けよってきては、笑顔いっぱいで口々に紡ぐルビーの幼い弟妹達。
「あっ、ひつじさんのお姉ちゃん!」
「お兄ちゃんも遊びに来てくれたんだ、嬉しいな」
「ボ、ボクは羊さんじゃないんだよ!」
「それほど日は経ってはないんだが……元気だったか?」
そうわいわい会話を交わしていれば。
「あら! 遊びに来てくれたの? 嬉しいわ!」
ルビーもふたりへと笑顔を咲かせた後、こう続けるのだった。
……いただいた苺もね、栽培しているわ、って。
住み慣れた地を離れての生活は何かと大変であったり、不安になったりすることもあるだろうが。
でも、皆の表情をみれば、わかるから。今、ルビーや家族達がとても幸せだということは。
そして同じ頃、もふんと頭の上にお嬢様を乗っけつつも。
「ヒューさん、クレアさん達の様子を見に行きましょうか」
言った真人と共に、ヒューもクレアや彼女の関係者に会いに。
「ふふふ、新婚生活はうまくいっているでしょうか。ルーカス様やアン嬢も元気だと良いですな」
何かとじれったい関係であったクレアと幼馴染みのマイロだが。
この地に避難する際にようやく互いの気持ちを通わせて、晴れて結ばれたのだ。
やはりそんなふたりの今は気になるし、交友をはかってきたルーカスやアンの元気な姿も確認できればと。
そう思いつつも、ヒューはご機嫌な様子のお嬢様を頭に乗せてくれている真人へと、こうも続ける。
「特に真人様はアン嬢と仲良くしておいででしたし、少し話してきてはいかがですか?」
けれど、真人は遠くにその姿を見つければ、足を止めて。
「俺は遠くから皆の様子を見れればいいです」
そっと取り出したハンカチを広げ、ヒューへと見せつつも紡ぐ。
……会わなくても俺はもう貰ってますから、と。
そんな彼の気持ちを汲んで、ヒューも共に足を止めて。
「……ええ、そうですな。彼女達の笑顔をこの瞼に焼き付けるためにも、先にあのドラゴン達の脅威を取り除いてしまわねば」
「彼女達が今を生きて、笑ってられるならそれでいい。俺が今ここでやるべきことはあの人達の今をまもること」
……会って話すのはその後でいい。
そう、口にするのだけれど。
見守っていたアンがふと、自分達の方へと視線を向けたかと思えば。
仲睦まじそうなクレアやマイロ夫妻、父のルーカスにも声を掛けた後、駆け寄って来るのが見える。
様々な事情や彼女達の知らない脅威が今迫っているということはあるのだけれど。
でも彼女達にとっては、友人との嬉しい再会、であるのだから。
「これは、ヒュー様。お元気のようで何よりだ」
「ルーカス様も、お変わりございませんでしょうか?」
少しご一緒にどうです、と声を掛けられれば、友人として頷いて返して。
ヒューは少しだけルーカスやクレア夫妻と語らいながらも、そっと真人とアンを見守る。
「またお会いできて嬉しいわ」
アンはそう、やはり慎ましやかに笑んでから。
ひとことふたこと、他愛のない言葉を交わし合った後。
「真人様や皆様は、私達をいつだって助けに来てくださったわ。だから――」
それからアンは少しだけ言葉を切ってから。これだけ、真人へと告げるのだった。
またこうやってお会いしたいから……どうか、お気をつけて、と。
そして、八千代ともこも合流してから。
「マイロ、最近はどうだ? クレアと仲良くは、やっているだろうが」
「……クレアは相変わらず家よりも森が好きだし、新婚という感じもそれほどしないな」
思った通り、クレアに主導権は握られてはいそうではあるものの。
だが、元気でやっているよ、と……そう笑むマイロは幸せそうで。
「新婚さん……」
ちょっぴり羨まし気に呟いたもこに、クレアは楽しそうに笑ってから。
「さっきね、これを摘んだところなのだけれど。貴女にプレゼントよ」
そう差し出すのは、シャムロックの花束――花嫁からの、シロツメクサのブーケ。
そして和やかな空気の中、八千代はそっと、隣のもこへと紡ぐ。
「折角救ったこの花嫁たちの平和を壊させる訳にはいかないよな。竜退治、力になれるのなら行ってみるか……」
「がんばってドラゴンさんにメッ! ってしに行かなきゃ、だね!」
もこも、彼の言葉に大きくこくりと頷いてから。貰った花束を見つめ、改めて思うのだった。
……花嫁さん達が幸せになるために、こんな被害を受ける人がもう出ないように――って。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV8になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
シャトン・ヴォロンテ
【双翼】
ンア?
アア、確かに魚はアノ島に行ってカラ好きに……ッテ!?
(あーんされて思わずソワソワと周囲を見回す)
……イヤ、オレが気にし過ぎカ。
(ちょっと赤面しつつ食べる)
マア、美味いナ。
オマエの料理スキルは今度ミッチリ監督して見るワ。
トモアレ今はお返しダ。食え。
(蜂蜜とチーズのガレットを一口に切り分けて實生の口元に向ける)
クレアとマイロな。
元気ナノさえ確認出来ればソレで十分ダ、挨拶だけで良イ。
…ア?
イヤ、コッソリする理由がネーダロ。
(握られた手を横から回してひょいとテーブルの上に)
何でアーンとか出来んノニ其処はオクユカシーんだオマエは。
遠慮すんナッテ。ヤリテー様にすりゃ良い。
オレはソーしてるゾ。
一角・實生
【双翼】
海と山の幸が詰まったガレットやパンをトレイに沢山のせて
飲み物もふたりぶん確保
中央からやや外れた席で楽しみたい
ヴォロンテさん、ここに座ろう
きみは魚好きだっただろ
教えて貰いながら作ったサーモンとチーズのガレットを小ぶりにカット
はい。あーんして
……おいしい?
料理スキルはマイナスだけど手伝って貰ったしいけるはず
お返しの蜂蜜とチーズのガレットは遠慮なく
ん。これもおいしいな
クレアさん達の姿が見えれば挨拶を
先日貰ったふわふわ羊のお礼を言いたくて
リボンを付けて部屋に飾ってあるんだ
何だか幸せだ
テーブルの下でヴォロンテさんの手を握るよ
こっそりという訳でも……ま、いいか
それじゃあ、このまま改めて乾杯しよう
賑やかで穏やかな空気の中、祭り会場の中央から少しだけ離れた席を見つけて。
「ヴォロンテさん、ここに座ろう」
そう声を掛けた一角・實生(深い潭・g00995)のトレイには、海と山の幸がぎゅっと詰まったガレットやパン。
そして乗せている飲み物は、ふたり分。
そんな實生に導かれるまま、シャトン・ヴォロンテ(enfant perdu・g04732)は、すとんと席に座って。
「きみは魚好きだっただろ」
「ンア? アア、確かに魚はアノ島に行ってカラ好きに……」
向けられた声に改めてふと視線を上げ、彼の言葉に答えを返さんと紡ぐのだけれど。
實生は、教えて貰いながら作ったサーモンとチーズのガレットを小ぶりにカットしてから。
「はい。あーんして」
シャトンへと、あーん。
そんな、實生からの不意打ちのあーんに。
「……ッテ!?」
思わず周囲をきょろりと見回しては、ソワソワしてしまうシャトンだけれど。
「……イヤ、オレが気にし過ぎカ」
そう気を取り直せば改めて、あーん。
差し出されたガレットをはむり、ちょっと赤面しつつももぐもぐ。
實生はそんな彼女を見つめ、そして再び聞いてみる。
「……おいしい?」
……料理スキルはマイナスだけど手伝って貰ったしいけるはず、と。
そんな、自分の反応や返事を待つ彼に、シャトンは短く頷き返して。
「マア、美味いナ。オマエの料理スキルは今度ミッチリ監督して見るワ」
今度は自分の蜂蜜とチーズのガレットを一口に切り分けてから。
「トモアレ今はお返しダ。食え」
實生の口元に向けるのは、お返しのあーん。
それを遠慮なく、ぱくりと口にすれば。
広がるのは、とろりと濃厚なチーズと蜂蜜の優しい甘やかさ。
「ん。これもおいしいな」
そしてふたり交換こでお裾分けしあって、飲み物で喉を潤せば。
「あら、おふたりも遊びにいらしていたのね!」
「クレアさんにマイロさん、こんにちは」
一旦は忘れていただろうが、すぐに思い出してくれて声を掛けてくれたことは嬉しくて。
(「クレアとマイロな。元気ナノさえ確認出来ればソレで十分ダ」)
だから挨拶だけで良い、なんて思っていたシャトンであったのだけれど。
でも、實生は直接言いたかったから。
「先日貰ったふわふわ羊のお礼を言いたくて。リボンを付けて部屋に飾ってあるんだ」
船旅の時に貰った、仲睦まじいペアの羊さんのお礼を。
それに、クレアの方が挨拶だけでは済まないみたいで。
「ね、鹿肉のガレットは食べた? とても美味しいの! 話していたら私も食べたくなっちゃったわ、マイロ」
「じゃあ、俺が皆の分を貰ってこようか」
相変わらず少し変わってはいるが積極的なクレアと、彼女を見守りつつもそう言ったマイロを見遣った後。
シャトンは實生に目で訴える……ヤッパリ予想通り、マイロが尻に敷かれてるダロ、と。
そんなシャトンにちょっぴり苦笑しつつ、マイロにやはり悪いとも思いながらも。
でも、何だかんだ仲睦まじいふたりを見れば、本当によかったとそう思うのだった。
そしてクレア達と分かれた後、再びふたりになれば。
實生はテーブルの下でそっと手を伸ばして、小さな彼女の手をそっと握る――何だか幸せだ、って。
けれど、そんな實生の手の感触に。
「……ア?」
ふと顔を上げたシャトンは、そう言うなり軽く眉を寄せてから。
ひょいっと、テーブルの上に上げる。
「イヤ、コッソリする理由がネーダロ」
握られた手を横から回して、ひょいと。
それから、ぱちりと緑金のいろを瞬かせる實生へと続ける。
「何でアーンとか出来んノニ其処はオクユカシーんだオマエは。遠慮すんナッテ。ヤリテー様にすりゃ良い」
……オレはソーしてるゾ、と。
握られたその手を、握り返したまま。
そんな思わぬ彼女の言葉に、實生は思わず翼を小さくぱたりとさせるけれど。
「こっそりという訳でも……ま、いいか」
……それじゃあ、このまま改めて乾杯しよう、って。
そうグラスを掲げ、カチリと鳴らし合う。
もう少しだけ、やりたいように――楽しいひとときを、ふたりで楽しみたいから。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【飛翔】がLV7になった!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【アヴォイド】がLV2になった!
如月・莉緒
総二さん(g06384)と
トゥリ(コウテイペンギンイメージ)も連れて
深く関わったわけじゃないけど
花嫁さんたちがどうしてるかは気になってたんだよね
パンやガレット作りのお手伝いをしながら
花嫁さんたちの様子を確認出来たらいいな
幸せそうな様子が確認出来たらほっとしつつ、頑張った甲斐があったね、と
その幸せが長く続く事を祈って、【おいしくなぁれ】を
トゥリもお手伝い、ありがとね
そろそろ休憩しよっか。トゥリは何食べたいかな
トゥリは魚のガレット
私はチキンのにしようかな
総二さんもお疲れさまー
花嫁さんたち、幸せそうでよかったね
三人でガレットを分け合って食べて
美味しいけど確かに足りないかも
ん、次は甘いのが食べたいな
神刀・総二
莉緒(g04388)と同伴
竜の花嫁か、あまり深くは関わる事はなかったが
あの後どうなったのか聞いた事がなかったからな
お祭りの手伝いに魚や肉、野菜など重い物を運ぶ手伝いをしながら
二人の花嫁がいないかと探してみて
見つけたら遠めに様子を見て
幸せそうな様子に頑張った甲斐があったなと
一通り手伝ってから
莉緒とトゥリもちょうど休憩か
んーガレットに乗せるのは……ハムと目玉焼きにチーズかな
莉緒の隣に座って
莉緒のトッピングも美味しそうだなと
一口貰ってから、こちらからも一口どうぞ
トゥリも食べるか?と聞いて
三人で食べたら1個じゃ足りないか、と笑って
次は甘いのにしようかな
じゃあ、一緒に貰いに行こうかと莉緒の手を取って
降り立ったベルファストは、以前赴いたことがある湖水地方の別荘や王都に比べれば、生活感溢れる質素な町だけれど。
でも、この地で暮らす人々はみんな笑顔で、美味しい食事に舌鼓を打ち、祭りを楽しんでいる。
そんな住人の中には、ディアボロス達が避難させた竜の花嫁や関係者もいて。
そっと如月・莉緒(恋愛至上主義・g04388)は祭りを楽しむ人々を見遣りながらも紡ぐ。
「深く関わったわけじゃないけど、花嫁さんたちがどうしてるかは気になってたんだよね」
そんな莉緒の視線を追い掛けて、賑やかな広場へと目を向けてみるのは、神刀・総二(闘神・g06384)。
「竜の花嫁か、あまり深くは関わる事はなかったが。あの後どうなったのか聞いた事がなかったからな」
竜の花嫁本人や関係者達とは直接あまりかかわることはなかったが。
ふたりも過去何度も、作戦を成すべくこの案件の任務に携わっているから。
花嫁達がその後どうなったかは、気にはなっていたのだ。
そして、その時の二人の花嫁の姿をそっと探しながらも。
お祭りの手伝いにと、魚や肉、野菜などの重い物を運ぶ総二。莉緒も、パンやガレット作りのお手伝いをし出て。
コウテイペンギンっぽい見目のトゥリも、羽をぱたぱた、ふたりと一緒にお手伝いを。
そして総二は料理している莉緒や住人達へと小麦粉を運ぶ最中、ふと見つける。
家族で祭りを楽しみつつ大好きな苺のガレットを食べるルビーと、夫婦となった幼馴染みと仲睦まじく過ごしているクレアの姿を。
それを遠目から莉緒と眺めれば、やはり改めてこう思う。
「頑張った甲斐があったな」
「うん、頑張った甲斐があったね」
今のベルファストの平穏に辿り着くまでに色々な事件があって、それをひとつずつ解決してきたけれど。
花嫁として死の運命を辿るはずであった少女たちの幸せそうな様子を見れば、ほっとするし。
その幸せが長く続く事を祈って、莉緒がパンやガレットに振り撒くのはそう――おいしくなぁれ。
そして、一生懸命フルーツバスケットをよちよちと運んできたトゥリを撫でてあげつつ。
「トゥリもお手伝い、ありがとね。そろそろ休憩しよっか。トゥリは何食べたいかな」
ちょっとここでひといき、何かいただきながら休憩することに。
そこに一通り手伝いを終えた総二も合流して。
「莉緒とトゥリもちょうど休憩か」
「総二さんもお疲れさまー。花嫁さんたち、幸せそうでよかったね」
そう彼に笑顔を向けた後、莉緒はくるりと周囲を見回して。
「トゥリは魚のガレット、私はチキンのにしようかな」
「んーガレットに乗せるのは……ハムと目玉焼きにチーズかな」
それぞれのガレットを受け取れば、3人揃って、いただきます!
「莉緒のトッピングも美味しそうだな」
「総二さんのも美味しそう。チキンのガレット、一口いる?」
そう隣に座っている莉緒から差し出されれば、はむりと一口貰って。
自分のものとはまた違った美味しさにこくりとひとつ頷きながらも。
「こちらからも一口どうぞ」
差し出すのは、お返しの一口。
そして、じいと見つめているトゥリに気が付いて。
「トゥリも食べるか?」
3人で仲良く分け合いっこ……するのだけれど。
「三人で食べたら1個じゃ足りないか」
「美味しいけど確かに足りないかも」
皆でそう顔を見合わせ、笑いあってから。
「次は甘いのにしようかな」
「ん、次は甘いのが食べたいな」
トゥリも賛成といわんばかりに羽をぱたぱた、満場一致で、次は甘いデザートガレットのおかわりを。
そして総二は、平和なベルファストの町を再び歩き出す。
莉緒の手を取って――じゃあ、一緒に貰いに行こうか、って。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【おいしくなあれ】がLV3になった!
【壁歩き】LV1が発生!
効果2【リザレクション】がLV3(最大)になった!
【命中アップ】がLV2になった!
アンゼリカ・レンブラント
やっと勝ち取った竜の花嫁達の平穏な日々
絶対守り抜く!
その想いを胸に
まずはめいっぱいパン祭りを楽しもうかな
私が作れるのは簡単なものになると思うけど、
腕まくりして気合十分っ、めいっぱい手伝うよ!
そして食べるほうもこちらは自信あり
みんなと一緒に食べると、本当においしいよね!
時間が許せばかかわらせてもらった
元・竜の花嫁のみんなにも会いに行くね
この頭の花冠も花嫁の1人に贈られたんだ――
竜じゃなく、愛する人との結婚式にも立ち会えたしね
勝ち取った平穏で幸せな日々はが尊いもの!
だからみんなからの【託されし願い】、
決戦の時の支えにするよ
必ず勝つ!ここを危険な地にはしないとも
決意を勇気に変え、いざ決戦に行こうかな
ここまで至るために何度も足を運び、何度だって竜の花嫁達を辿るはずの運命から救ってきて。
彼女達や彼女の大切な人達と、縁や絆を結べたからこそ。
アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)はその胸に想うのだ。
(「やっと勝ち取った竜の花嫁達の平穏な日々。絶対守り抜く!」)
そして穏やかな日常の風景溢れるベルファストの町を歩き出す。
……まずはめいっぱいパン祭りを楽しもうかな、って。
此処を訪れた目的は、眼前に広がる竜の花嫁達の平穏を守るべく、それを脅かす輩を討つため。
けれどまだ来たる決戦まで時間があるというし、これまでだってそうだったから。
日常を楽しむことが、自分達ディアボロスの力になるから。
だからアンゼリカは、ぐっと腕まくりして気合十分!
「私が作れるのは簡単なものになると思うけど、めいっぱい手伝うよ!」
「ありがとう! じゃあ、小麦粉と牛乳と塩を混ぜてくれない?」
ベルファストの住人達のお手伝いを。
混ぜている小麦粉も、自分達が花嫁達と共に運んだもの。
余らせてそのうち腐ってしまっていただろうものが、こうやって、生活を潤し、人々の笑顔に繋がっている。
そして、何よりも。
……食べるほうもこちらは自信あり、って。
「みんなと一緒に食べると、本当においしいよね!」
皆で楽しく作ったパンやガレットを食べれば、とても美味しいから。
それからアンゼリカは、ベルファストの町を再び歩き出す。
まだ時間はあるから、元・竜の花嫁のみんなに会いに行くために。
そしてアンゼリカの金の髪を飾るのは、ブルースターやアングレカム、薔薇やトルコ桔梗で編まれた花冠の贈り物。
(「この頭の花冠も花嫁の1人に贈られたんだ――竜じゃなく、愛する人との結婚式にも立ち会えたしね」)
そう、花たちと共に編み込んだ絆や思い出を改めて思い返していた――その時。
「――! アンゼリカ!!」
もう会えないんだろうか、でもやっぱり会いたい! って……いつだって、そう思っていた。
でも、また会えたのだ。
呼ぶ声に振り返れば、駆け寄ってくるのは懐かしい姿。
「フィオナ、ヒューも!」
「ええ、ええ。他のみんなとも会えたから、きっと会えると思っていたわ!」
そして雲雀の手を取って、花冠と抱擁する。嬉しい、大好き、ありがとう――そしてほら、いつも心は傍にある、って。
そんな咲かせた沢山の気持ちを、いっぱい編み上げて。
それからも懐かしい花嫁の皆と再会し、楽しく笑い合いながらも、改めて強く思うアンゼリカ。
(「勝ち取った平穏で幸せな日々はが尊いもの!」)
だから決戦の時の支えにして――必ず勝つ! と。
(「ここを危険な地にはしないとも」)
決意を勇気に、みんなからの託されし願いを翼にかえて。いざ、戦いの空へと。
大成功🔵🔵🔵
効果1【託されし願い】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に
キングアーサーは僕、妖精郷オンリーだったけど、
本土のほうも大変だったんだね
他のディアボロスや花嫁さん達の様子を眺めながら【料理】です
僕らはどこでも大変なお仕事やってるもんね
それじゃあ僕もできることを
【口福の伝道者】と、
あるなら【おいしくなあれ】も使ってお祭りを盛り上げちゃおう!
オーソドックスな目玉焼きを使ったもの
フルーツや蜂蜜でスイーツみたいにしてもいいね
ご注文も承ります!食糧支援だって経験あるから、自信あるよ!
一緒に食べていいの?えへへ、それじゃご相伴にあずかりましょ!
この後はおっそろしいドラゴンに挑むんだもの
みんな元気いっぱい、お腹いっぱいで楽しんでもらおっか!
降り立ったベルファストの町は今、人々の賑わいと穏やかな空気に満ちているけれど。
でも少し前までは、この地はドラゴンの畏怖と恐怖で支配されていて。
笑顔で祭りを楽しんでいる竜の花嫁達も、かつては命の危機に幾度となくさらされたのだという。
そしてそのたびにディアボロス達が彼女達の死の運命を断ち切り、ベルファストを支援したりして、今があると聞いた。
(「キングアーサーは僕、妖精郷オンリーだったけど、本土のほうも大変だったんだね」)
どのディヴィジョンにおいても、起こる事件はひとつではない。
同じこの幻想竜域キングアーサーの世界でも、ロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)が携わった案件は、また別のものではあるけれど。
「僕らはどこでも大変なお仕事やってるもんね」
……それじゃあ僕もできることを、と。
他のディアボロスの皆や竜の花嫁達の様子を眺めながら、ロキシアが腕を揮うのはそう、料理です!
ということで、沢山の人に振舞うべく口福の伝道者を駆使しつつも。込める隠し味は、皆の力で発動している、おいしくなあれ。
「ん、うまい!」
「とっても美味しくて幸せ……!」
食べた人達も思わず笑顔が綻ぶような料理で、お祭りを盛り上げちゃいます!
そんなロキシアが振舞ったのは、オーソドックスな目玉焼きを使ったもの。
いや、でも勿論それだけではありません。
(「フルーツや蜂蜜でスイーツみたいにしてもいいね」)
甘い系のものも作ってみれば、こちらもまた大好評。甘い物は別腹だから。
「ご注文も承ります! 食糧支援だって経験あるから、自信あるよ!」
「甘いデザートガレットください!」
「私は目玉焼きとハムとチーズの軽食系のものがいいわ」
集まって来た人々の好みに合わせて、沢山料理を振舞うロキシアであったけれど。
「ね、貴方も一緒に食べましょう!」
「一緒に食べていいの?」
……えへへ、それじゃご相伴にあずかりましょ! って。
皆で和気藹々、色々な種類のパンやガレットを交換こしたり、楽しくお喋りしたりしながら。
この地に住む竜の花嫁達や住民の人々、そして同じディアボロスの仲間達とひとときを過ごしつつも。
(「この後はおっそろしいドラゴンに挑むんだもの」)
ロキシアは目一杯、心身ともに英気を養う。
……みんな元気いっぱい、お腹いっぱいで楽しんでもらおっか! って。
こんな日常を楽しむことこそ、自分達の大きな力になるから。
大成功🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】がLV9になった!
冰室・冷桜
こっちは変わらずに平和そうで何よりで
ま、仲良しこよしってーほどの付き合いはないんで、大人しく裏方のお手伝いでもしときましょ
【アイテムポケット】で食材を更に追加して持ち込みましょう
折角のお祭りですし、いくらあっても困るもんじゃありませんしね
はいはい、どもどもー
食材の追加ですよー、どーんと使っちゃってくださーい
料理する側のお手伝いに回って、お仕事といきましょ
食べる人はたくさん居ますし、素人が凝った料理するよかパンと一緒に食べれそうなの作っていく方針でいきましょ
卵を焼いたりー、野菜を切ったりーな感じで
……こーゆーお仕事ばっかだと気が楽なんですけどねぇ
そうは問屋が卸さないのが辛いとこっすね
再び足を踏み入れたベルファストは、余裕のある平穏な生活が営まれているけれど。
このようにこの地において、物資も人の心も満たされるようになったのは、そう遠い過去の話ではない。
けれどその過程に携わり、復興していく様を冰室・冷桜(ヒートビート・g00730)は目にしてきたから。
「こっちは変わらずに平和そうで何よりで」
特に何か大きな問題など生じていない町の相変わらずな様子に、そう紡ぐ。
いや、この地へと迫る氷将竜の存在があり、その一件のためにこの場所に赴いていることは確かなのだけれど。
町の住人は当然ながらそのことを知らないし、氷将竜を迎え撃つにはまだ時間もあるから。
(「ま、仲良しこよしってーほどの付き合いはないんで、大人しく裏方のお手伝いでもしときましょ」)
竜の花嫁の案件にも赴いたことはあるが、特定の花嫁とだけに限らず。
他の花嫁や関係者、町の住民、そしてディアボロス達……今この地にいる人達と共に、裏方として冷桜は祭りに参加することに。
以前行なった復興支援や竜の花嫁の輸送とともに大量の小麦を運んでいるため、今のベルファストは物資も潤沢で余裕もあるという。
それは、ささやかなものとはいっても祭りが開かれている時点で窺えることではあるが。
「はいはい、どもどもー。食材の追加ですよー、どーんと使っちゃってくださーい」
「! おお、すごい量の食材だ、有難い!」
「わ、この食材で美味しくてちょっぴり贅沢なガレットが食べたいわ!」
アイテムポケットで持ち込んだ食材をさらに追加する冷桜。
(「折角のお祭りですし、いくらあっても困るもんじゃありませんしね」)
それから今度は、料理する側のお手伝いに回って、もうひと仕事。
食材はふんだんにあるし、あらかた道具なども揃っているし、それなりに立派な窯なんかもあるけれど。
祭りに興じている人々を見回した後、冷桜は作業を始める。
(「食べる人はたくさん居ますし、素人が凝った料理するよかパンと一緒に食べれそうなの作っていく方針でいきましょ」)
前にコンテストで訪れた湖水地方の別荘地などは豪勢なものが沢山あったが。
このベルファストは、沢山の人々が日常の生活を穏やかに営んでいる地。
だから凝っているものよりは、定番の美味しいものを沢山振舞うのが良いだろうと。
ぱかりと割った卵をじゅうっと焼いたり、小気味良くトントンと野菜を切っていったり。
裏方として祭りを手伝い、人々に美味な食事を提供しながらも、冷桜は呟きを落とすのだった。
「……こーゆーお仕事ばっかだと気が楽なんですけどねぇ」
そして心の中で続けて紡ぐ――そうは問屋が卸さないのが辛いとこっすね、って。
大成功🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
音羽・華楠
…………。
私、湖水地方や竜の花嫁とは、これまで一切関わってこなかったんですが――食欲には敵いませんでした……。
だって苺や林檎やバナナを使ったガレットとか、蜂蜜とチーズのガレットなんて聞いたら、来るしかないじゃないですかっ。
……た、食べるだけで終わらず、ちゃんとサグラモールとの決戦も手伝いますよ?
ええ……。
目当てのガレットを味わいつつ、竜の花嫁だった人たちをさりげなく眺めます。
……これまでこの件に関わったことが無い私が「復讐者です」と名乗って話し掛けるのも、何かおこがましいですし。
……幸せそうな笑顔です。
これまでこの件に関わってきた皆さんの頑張りが解りますね……。
――では、やりますか竜退治っ!
初めて降り立ったベルファストの町を、くるりと見回してから。
「…………」
ふいに、音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)のお耳がぴこり。
そしてゆらゆらと尻尾を揺らしながらも、つい誘われてしまう。
ふわりと漂う、沢山の美味しそうな香りに。
「私、湖水地方や竜の花嫁とは、これまで一切関わってこなかったんですが」
竜の花嫁という存在や湖水地方のことは、関わりはなかったけれど知ってはいて。
これまでの大まかな経緯等は、新宿島にいたら耳には入ってきていたし。
他にもパラドクストレインが向かう先は数多、同じディヴィジョンだとしても発生している事件は様々だから。
結果や報告を聞くだけの事件が沢山あることも、ごく普通のことなのだけれど。
でも、この案件の話を聞いた華楠は、いてもたてもいられなかったのだ。
ベルファストの地へと今回降り立ったのは、そう。
「――食欲には敵いませんでした……」
美味しそうなパンやガレットのお祭りに、ついつい誘われてしまったのだ。
でも、それも仕方がない……?
「だって苺や林檎やバナナを使ったガレットとか、蜂蜜とチーズのガレットなんて聞いたら、来るしかないじゃないですかっ」
話を聞いただけでおなかが鳴っちゃいそうなそれらに抗う事ができようか、いや、できませんでした。
とはいえ、一応あるのです。
「……た、食べるだけで終わらず、ちゃんとサグラモールとの決戦も手伝いますよ? ええ……」
ちゃんと、ディアボロスとしてこの場に赴いているのだという自覚も、ええ……。
けれどまだ決戦までには時間があるとのことだし、日常を楽しむことで英気も力も養えるから。
早速うきうき、華楠はまずは気になっていた、苺や林檎やバナナを使ったガレットを作って貰って。
はむりと口にしては、幸せそうにほわほわと笑みつつも、さりげなく眺めてみる。
柔らかな笑顔で楽しそうに過ごしている、竜の花嫁であった少女達を。
彼女達に話しかけてみてもきっと、ディアボロスとわかれば、快く受け入れてくれるだろうが。
(「……これまでこの件に関わったことが無い私が「復讐者です」と名乗って話し掛けるのも、何かおこがましいですし」)
次に、とろりとしたハーモニーと味わいが絶妙なチーズのハニーガレットをぱくりと食べながらも。
華楠は見つめる橙の瞳をそっと細める。
……幸せそうな笑顔です、って。
「これまでこの件に関わってきた皆さんの頑張りが解りますね……」
そして今までは関わったことがなかったけれど、今度は華楠も向かわんと気合いを入れる。
甘くて濃厚で美味なガレットをまたひとくち、はむっと口にしながらも。
――では、やりますか竜退治っ! と。
大成功🔵🔵🔵
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
再び、ベルファストを訪れる機会が巡るとは……
長く関わり、この地へ送り届けたティナさん達、ベラさん達、フィオナさん達、ミレイユさん達
ルビーさんとご家族さん達も……皆、この地で暮らしている
キエラさん達も来られていればいいのだが……
平和な祭りを見れば、ああ、彼女たちが新たな一歩を確かに踏み出しているのだと感じる
叶うならば、ご挨拶をするか、様子をそっと見守ろう
彼女たちはきっとここで咲いている
祝祭を見て回って、手伝おう
俺も美味いものを頂く
苺や果物のガレットに蜂蜜をかけ
頬張れば果実の瑞々しさが染みる
景気づけにミードの盃を掲げ、飲み干そう
彼女たちは、今度こそそれぞれの道を歩む
その先へ、祝福を
柔らかな陽光が降る空も、波のない凪いだ海も、穏やかな青を湛えていて。
辿り着いたその地に広がるのは、何事もない平穏な日常。
「再び、ベルファストを訪れる機会が巡るとは……」
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)はそう紡ぎ落しながらも、賑やかな町へと銀の煌めき秘める蒼穹のいろを巡らせる。
そんなエトヴァの脳裏に次々と浮かぶのは、これまで関わって来た彼女達のこと。
竜の花嫁や関係者、そしてこのベルファストの地に、眼前の様な平和が訪れるようになるまでには様々な事があって。
それを仲間とひとつずつ解決し、長く関わってきた彼女達と縁を結んで。
理不尽な運命を打破した結果、平穏な今があるのだ。
現に、平和な祭りの様子を見れば、エトヴァにはわかったから。
……ああ、彼女たちが新たな一歩を確かに踏み出しているのだ、と。
けれど、無事にこの地へと送り届けた後も、花嫁達がそれぞれどう過ごしているかは気になっていたから。
賑やかな祭りの喧騒の中を、暫し歩いてみることに。
そして、ふと足を止めてから。
「……やあ、ティナさん、アベルさん。久しぶり」
仲睦まじく歩いているふたりを見かけ、声をかければ。
思い出した二人も再会を喜んで、暫し挨拶がてら会話を交わす。
そして話を聞きながらも、エトヴァはふたりを見守る蒼をそっと細める。
あの時、詠った詩のように……固く結ばれた紅い運命の糸は、海を越えた今も確りと絆を育んでいるのだと知れて。
「ベラさん、アレンさんも、お久しぶりだ」
再会したベラ達とも、身代わりになった時の思い出話や互いの近状を語り会っていれば。
「お久しぶりね、エトヴァ!!」
「や、フィオナさんもヒューさんも、お元気そうで」
仲の良い花冠と雲雀にも、嬉しくも見つかって、降らせたブルーベルに似たそのいろを向ける。
そして助言通り、最近はパンを作ってみたり農作に従事しているというミレイユの話を聞きながら。
ふと遠目に見えるのは、祭りを元気いっぱい楽しんでいるルビーと彼女の弟妹達の姿。
キエラ達もどうやら、この地に来ているようだ。
そんな彼女達の姿を見つめ、話を聞きながらもエトヴァは改めて思う……皆、この地で暮らしている、と。
それからも、祝祭を見て回って、手伝って、そして美味いものも存分に頂くエトヴァ。
苺や果物のガレットにとろりとかけるのは、甘く濃厚な蜂蜜の雫。
それをはむりと頬張れば、果実の瑞々しさが染みて。ミードの盃を掲げた後、景気づけにと飲み干す。
そして心も身体も力も満たされるような、そんなひとときを存分に堪能しながらも。
(「彼女たちは、今度こそそれぞれの道を歩む」)
もう一度エトヴァは、穏やかな蒼空と日常の風景に盃を掲げる。
――その先へ、祝福を、と。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV8になった!
効果2【ガードアップ】がLV10(最大)になった!
フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、絡みok
元花嫁や関係者の方々は、ベルファストで平和に暮らせているようですね。
少し時間があるようですし、丁度お祭りが行われているというのなら、少し覗いてみましょうか。
お祭り会場に着いたら、会場を回りながら、各種パンや他の料理など頂いてみましょうか。
紅茶は……、今の時代、ありますかね?
もしあれば飲んでみたいですが……。
上手い具合にエルシーさんやオスカーさん、それにルビーさん一家やクレアさん一家と会えたなら、それぞれ近況を伺ってみましょうか。
万事平穏に過ごせているのなら、僅かでも関わった身としては安心出来ます。
どうかそのまま平和に過ごして下さいね。貴方達への脅威は、もうないはずですから。
竜の花嫁達や小麦等の物資の輸送に同行して、無事にこの地へと送り届けた日のことは、まだ記憶にも新しくて。
それでも、その後の彼女達の様子は少し気にはなっていたのだけれど。
フィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)は、再び降り立ったこの地の風景を見回してみて。
(「元花嫁や関係者の方々は、ベルファストで平和に暮らせているようですね」)
にこやかに咲く人々の笑顔を見れば、彼女達が穏やかな日々を送っている様子がうかがい知れる。
それに今日のベルファストは一等賑やかなのだという。
皆で運んだ大量の小麦を使ったパンやガレットを振舞う祭りが、丁度行われているというから。
今回ここに来た目的は、この地に迫る氷将竜の動きを察知したから。
でもそんな来たる決戦の時まで、まだ時間はあるというから。
(「丁度お祭りが行われているというのなら、少し覗いてみましょうか」)
フィーナはより賑やかな方へと歩みを進めてみる。
そして会場につけば、香ばしく焼けたパンや肉や魚を焼く匂いなど、美味しそうな香りが漂っていて。
会場を回りながら、ふかふかのコッペパンやサンドイッチ、目玉焼きやハムやチーズなどのそれに挟めるおすすめの具材をいくつかいただいて。
「紅茶は……、今の時代、ありますかね? もしあれば飲んでみたいですが……」
そうきょろりと視線を巡らせてみれば、この時代にはまだ紅茶自体はなさそうであるし。
改変された歴史で存在していても、湖水地方の別荘地などの、贅をつくした場所でしかいただけなさそう。
けれど、他のディアボロスが新宿島から持ち込んだものはあって。
この時代の牛乳と蜂蜜でアレンジを加えたものをいただいてから。
フィーナはふとその顔を上げて。姿が目に映った彼女らへと声を掛ける。
「お久し振りです、エルシーさん、オスカーさん。お元気でしたか?」
「あっ、お久しぶりです!」
「近況はいかがですか? 何か不安な事などあれば、伺いますよ」
「おかげさまで、不自由なく暮らしています」
そしてふたりを見上げるユリウスも羽をパタパタ、再会に嬉しそうで。
そう近状や思い出話を楽しくしていれば、通りかかったのはルビーやクレアの一家。
「先日は有難う! とっても素敵な船旅になったわ」
それから皆で和気藹々、暫しお喋りを存分に楽しんだ後。
フィーナは幸せそうな彼女達を見つめる青の瞳を細めながらも、こう告げるのだった。
「万事平穏に過ごせているのなら、僅かでも関わった身としては安心出来ます。どうかそのまま平和に過ごして下さいね」
――貴方達への脅威は、もうないはずですから、って。
大成功🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
不知火・紘希
元花嫁さんたちもご家族や親しい人たちも、僕らが送り届けた人たちは穏やかに暮らせてるんだね。
これからが本当の平和を取り戻す戦いだけど、時間がもらえるなら会いたい人がいるんだ。
お祭り会場に着いたら関係者のひとに話しかけて、少し持ってきた食材でパンのサンドを作らせてもらうよ。渡したい人がいてね、僕の友だちが作ったもののレシピを持ってきたんだよ。
小麦で焼いたパンにタレ漬けをしたラム肉を挟んで、完成したらそれを持って探してる人のことを周りにたずねるよ。
あのね、ミランダ・アマレットさんっていうお姉さんがいるはずなんだ。
今回は僕だけだけど、会えたら一言伝えたいな。僕たち、これから幸せな明日を叶えにいくよ。
この地に足を踏み入れたのは久しぶりで、彼女達を新天地へと送り届けた日以来なのだけれど。
不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)は訪れたベルファストの地を見回して、ホッと安堵する。
(「元花嫁さんたちもご家族や親しい人たちも、僕らが送り届けた人たちは穏やかに暮らせてるんだね」)
けれど、今再び自分が此処に赴いた目的は、本当の平和を取り戻す戦いに向かうため。
でも来たる決戦まで、まだ時間があるというから。
紘希は、祭りで賑やかなベルファストの町を歩き出す。
これまで長い間関わって来た一連の事件を、終わらせることができるかもしれない、本当の平和をかけた戦い。
けれど……その前に、叶うならば。
(「時間がもらえるなら会いたい人がいるんだ」)
祭りの会場に到着すれば、紘希はパンを人々に振舞っている少女に声を掛けてみる。
「よかったら、パンを少し分けてくれないかな?」
「ええ、もちろんよ! あなたはどんな具材を挟むの?」
「渡したい人がいてね、僕の友だちが作ったもののレシピを持ってきたんだよ」
そして住民の少女とそう会話を交わしつつ、パンをいくつか分けて貰った後。
紘希は、あの時のことも思い出しながら、一生懸命作る。
渡したい彼女を一緒に迎えに行った時に、友だちが作っていたパンを。
同じマンチェスターの小麦で焼いたパンに、ラムのタレ漬け肉を挟んで。
完成したそれを持って、探している人のことを周りに訊ねてみる。
「あのね、ミランダ・アマレットさんっていうお姉さんがいるはずなんだ」
そんな紘希の声に、すぐにこたえが返って来る。
「ミランダって、あのパンを焼くのが上手なお嬢さんかな」
「どこで焼き方や作り方を覚えたか忘れた、なんて本人は言うんだけどね」
「パンとサンドイッチ……」
紘希はそんな人々の会話に確信する。まさに、探している彼女であると。
そして教えて貰った場所へと逸るように足を向ければ。
「ミランダさん!」
「えっ……紘希さん!?」
一瞬だけ首を傾けるも、すぐに名前を呼んでくれて。
顔を見れた嬉しさで、またいっぱいになっちゃけれど。
今回は自分だけだけれど、会えたら一言伝えたいって、そう思っていたことを紘希はミランダへと伝える。
「僕たち、これから幸せな明日を叶えにいくよ」
ラムのタレ漬け肉を挟んだパンを差し出しながら。
幸せの花束を抱えて笑う君の、そしてベルファストのみんなの――約束した『明日』を、叶えにいくと。
大成功🔵🔵🔵
効果1【操作会得】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
ディアナ・レーヴェ
以前「春の湖畔と美しい恋の物語」でお節介を焼いた、
ソフィアって元竜の花嫁の娘と、
ニールって人の夫婦がこの街にいるの。
でも声はかけないでおくわ。
彼女らにも、彼女らと関わる他復讐者にも一切。
私はただ、
この夫婦が仲睦まじくお話しながら歩いてる事、
夫婦の薬指に以前の船上結婚式で交換されたあの結婚指輪が輝いてる事、
それらを人混みの向こうから遠巻きに確認。
えへへって一人で頬を緩めてる。
バレないように小さく手を振ったら背を向ける
さ、戦場前の腹ごなしもしないとね!
可愛いパンが見たいわ!
果物一杯、蜂蜜なし、甘くフワフワ――って、気づいたら私『ソフィア』が好きそうなパン探してない?(苦笑
もー。…うん、美味しいっ!
降り立ったベルファストの地に広がるのは、穏やかで平和な日常の風景。
そして、そんな平穏な町で、あのふたりが一緒に頑張っていると思うと――。
やはりディアナ・レーヴェ(銀弾全弾雨霰・g05579)はまた、胸がじーんとしてしまうけれど。
(「ってだめだめ! 嬉しすぎて浮かれてしまうけど……」)
気を取り直して、今回心に決めていることを思い返す。
この町にいる、元竜の花嫁・ソフィアとニール。
ここに彼女達が至るまで、身代わりになったり王都から連れ戻したり等々、お節介を焼いてきたディアナであるが。
(「でも声はかけないでおくわ」)
彼女らにも、彼女らと関わる他復讐者にも一切。
今のディアナには、ただこれだけでいいのだ――ふたりの姿を、遠巻きに確認するだけで。
そして早速、夫婦のことをそっと探してみれば、人混みの向こうに懐かしい姿を見つけて。
胸いっぱいになって駆け出しそうになるけれど……でも、ただ見守るに徹する。
だって……えへへって、一人で頬を緩めてしまうくらい嬉しいから。
――この夫婦が仲睦まじくお話しながら歩いてる事。
――夫婦の薬指に以前の船上結婚式で交換されたあの結婚指輪が輝いてる事が。
それから、遠巻きに夫婦の今を見届けた後、バレないように小さくふたりに手を振って。
「さ、戦場前の腹ごなしもしないとね!」
くるりとふたりに背を向けて、ディアナは賑やかな祭りの会場へ。
マンチェスターから自分達が運んだ小麦が、美味しいパンやガレットになって。
人々が笑顔で、おなかいっぱい食べられる……そんな眼前の光景も嬉しくて。
色々なパンが焼きあがっている中、きょろりと視線を巡らせるディアナは。
「可愛いパンが見たいわ!」
可愛くて、そして果物一杯、蜂蜜なし、甘くフワフワ――。
そんなパンを自然と探していたディアナは、ふと気づいて苦笑する。
「――って、気づいたら私『ソフィア』が好きそうなパン探してない?」
そしてぴったりのパンを見つけて、はむりと食べてみれば。
「もー。……うん、美味しいっ!」
色々なものがこみ上げてきちゃうほど、すごく美味しくて。
もうひとくち……そう思った、その時だった。
ふと、やって来て。
「じゃあ……私、このパンにするわ」
「ソフィアは、そのパンが一番好きだからな」
「――!?」
自分が手にしているものと同じパンを選ぶ、夫婦たち。
そして大きく瞳を見開いたディアナは、慌ててどうするか考える。
仲睦まじく並んでパンを見ている、ふたりのすぐ傍で。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV9になった!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
コンスタンツ・トパロウル
さて、久々に元竜の花嫁……いや、今は夢に向かって邁進する乙女達に会えるかな
ま、察しがいい子は……あたしらが来るってことは、厄介な荒事もセットだと理解しちまうだろうが
「竜の花嫁にフォンダンショコラを」から縁がある、エレナとシスターを探してみよう
エレナは、立派に衛兵と農家をやってるかな?
久々に会えて嬉しさ半分
だけど、エレナもシスターも……「何かがある」と察しちまうかも
シスターはともかく、エレナもああ見えて……聡い子だしね
だけど、今日は祭なんだろう?
ならば、しっかり楽しんで欲しい
あたしらの勝利を願ってね
あんた達の笑顔が、一番の応援さ
次は……仕事抜きで来たいね
その時は、エレナに剣の稽古をつけてやろうか
降り立ったこの地――ベルファストを訪れるのも、久々のことであるし。
「さて、久々に元竜の花嫁……いや、今は夢に向かって邁進する乙女達に会えるかな」
彼女達に会うことも、久しぶりだ。
コンスタンツ・トパロウル(生き残りの撃竜騎士・g05674)はベルファストへと送り届けた彼女達……エレナと会えるかもしれない機会を楽しみにしながらも。同時に、こうも思うのだった。
(「ま、察しがいい子は……あたしらが来るってことは、厄介な荒事もセットだと理解しちまうだろうが」)
何か大きな事件が発生し、彼女たち竜の花嫁の運命を翻弄するたびに、手を差し伸べてきた。
逆に言えば、何事もなければ、彼女達の元を訪れる必要はないのだ。
だが今、自分が此処にいることが何を意味するか……それを彼女達が察するかもしれない、と。
コンスタンツはそう思うけれど。
でもその『厄介な荒事』の前に、時間があるというので。
コンスタンツは長く関わってきて縁がある、レナとシスターを探してみることに。
そして前回会った時、エレナは言っていた。
農業もやるし、教会も手伝うし、街を護る衛兵にもなる! と。
「エレナは、立派に衛兵と農家をやってるかな?」
その時のことを思い返しながら、今の彼女がどう過ごしているのか、コンスタンツは楽しみに町を歩んで。
「あっ……お久しぶり!」
久々に会えて嬉しさ半分、けれどやはりコンスタンツは思う。
(「だけど、エレナもシスターも……「何かがある」と察しちまうかも」)
……シスターはともかく、エレナもああ見えて……聡い子だしね、と。
そうそっと彼女の様子を窺い見れば、思った通りに。
「会えて嬉しい! でも今日は……どうしてここに?」
その赤い瞳は、何かをやはり察しているように見えるけれど。
「今日は祭なんだろう? ならば、しっかり楽しんで欲しい」
……あたしらの勝利を願ってね、と。
それだけ紡げば、大きく頷いて返すエレナ。
その顔を見たコンスタンツも彼女に頷いて返しつつ、こう続ける。
「あんた達の笑顔が、一番の応援さ」
彼女の笑顔や夢を守るために戦う。それがこれから、自分がやるべきことなのだから。
けれどやはり、コンスタンツはこうも思う。
(「次は……仕事抜きで来たいね」)
甘い物とヒマワリの花とそして武術が好きな、どれも諦めない彼女を見つめて。
……その時は、エレナに剣の稽古をつけてやろうか、なんて。
大成功🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】がLV2になった!
内方・はじめ
賑やかねえ
いつも湿気た面してた彼(「蒼い湖と白い花」から縁があった、花嫁の幼馴染みのジャンさん)は、今日くらいはいい顔してるかしら
相変わらず湿気た面してたら、
「ほら、そんなんじゃ……イザベラさん、他人に取られちゃうぞ?」
とか声かけて、脅かしてやりましょ
「何だ、またあんたか
このやり取りも何度目だ?」
とか言われたら、
「あなただから言うけど、このあと……ちょっと海の上が騒がしくなるの」
「だから……みんなが気付かないように、祭を盛り上げてね」
「何、あなたがイザベラさんに告白すれば、祭は大盛り上がりよ?」
とか、少し茶化しつつ話して
「また、厄介ごとか?
まあ……手を貸してやるよ」
とか言われたら、手を振り退散
訪れたベルファストは、以前はドラゴンが与える畏怖と恐怖に満ちた地であったし。
竜の花嫁という名のドラゴンの生贄の少女たちが辿るはずの運命は、哀しい死という別れしか生まないはずであった。
けれどベルファストを幸福で満たしてドラゴンの支配から解放し、復興支援したり小麦粉等の物資を運んだりしてきて。
さらには竜の花嫁達の危機を幾度も救い、そして平穏な日常を取り戻したベルファストへと移住させたディアボロス達。
そんな長きに渡っての行動の結果、今のベルファストは穏やかで平和な町へと変化していて。
祭りが催されているという今、町はさらに賑わいをみせている。
そして、そんな楽し気な人々の喧騒の中、町を歩みながらも。
「賑やかねえ」
くるりと周囲を見回しつつ言った、内方・はじめ(望郷の反逆者・g00276)であるが。
賑やかな雰囲気とは逆に、思い出すのは、いつも湿気た面をしていた彼のこと。
竜の花嫁であったイザベラの幼馴染みのジャンである。
大体出会うたびに、浮かない湿気た顔をしていた彼であったが。
「でも、今日くらいはいい顔してるかしら」
これまで会った時とは今日は違って。彼の想い人であるイザベラの危機でもなければ、楽しい祭りの日でもあるのだから。
さすがに、しょぼくれた顔ではなく楽しそうににこにこ笑って――は、やはりいなかった。
そして……脅かしてやりましょ、なんて。
「ほら、そんなんじゃ……イザベラさん、他人に取られちゃうぞ?」
そうっと近づいて背後から急に声を掛けてみれば。
湿気た表情が一瞬だけ驚きの顔にかわってから。
振り返って瞳を見開いた後、ジャンはやはり大きな溜息をついて紡ぐ。
「何だ、またあんたか。このやり取りも何度目だ?」
何やら、また凹むようなことがあったようだが。
はじめを見遣るジャンは、一杯やってくか? なんて苦笑気味に言いつつも。
隣に座れるよう、少し腰かけている長椅子の隅に寄って。
誘われるまま座った後、はじめはこう話を切り出す。
「あなただから言うけど、このあと……ちょっと海の上が騒がしくなるの」
「えっ? それは……」
そう項垂れ気味であった顔を上げて、自分を驚いた様に見る彼に、はじめはこくりと頷いて返して。
「だから……みんなが気付かないように、祭を盛り上げてね」
「盛り上げるって、どうやって……」
ジャンはまたしょぼくれた顔をして、溜息をつくけれど。
「何、あなたがイザベラさんに告白すれば、祭は大盛り上がりよ?」
「なっ、こ、告白……っ」
少し茶化せば、カアッと顔を赤くするけれど。
でも、これまでの竜の花嫁関連の事件の時だって、ジャンがいてくれたからこそ成しえたことも多くて。
そしてやっぱり、今回も。
「また、厄介ごとか? まあ……手を貸してやるよ」
相変わらず湿気た表情で、大きく溜息はついているけれど。
なんだかんだ言いつつも了承してくれた彼に、またベルファストの人々の心の平穏を託すはじめであった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
エスト・リンフィールド
何人かお世話になった人達が居るけど、さすがに全員と会うのは難しいよね
じゃあ……「花嫁の舞は誰がために」でお世話になった、フィナさんとラナさん達に会いに行こう
海も向こうには……新しい世界はあった?
素敵な世界と巡り会えたのなら、嬉しいね
折角のお祭だし、新しい歌や踊りがあるなら、披露して貰えると嬉しいな
もちろん、私もリュート片手に、歌や演奏で盛り上げよう
お祭が盛り上がって、出撃の時間になったら……こっそりと抜け出そう
まさか、誰かが服の裾を摘んでたり……しないよね?
思わずふらついたところを支えられて、
「こっそり行こうとしてる」
「大事なことなんでしょ?
いってらっしゃい」
とか言われたら、素直に見送られよう
ささやかながらも催されている祭りはとても賑やかで。
ベルファストの町に満ちるのは、和やかで平和そのものな風景。
元からいた住民も、最近移住してきた人たちも、飛び入りの人だって大歓迎。
以前は貧困に窮していたこの町も、ディアボロス達による復興支援や小麦などの物資を運んだ成果で、今では余裕ができるまでにもなって。
小麦を使ったパンやガレットが振舞われるような祭りが開けるほどになっているのだ。
そして祭りを楽しむ人たちが、誰彼関係なく、美味しいものを食べながら交流しているのだけれど。
見知った顔はちらほら見かけるものの……そろりと周囲を窺うように、ちょっぴり挙動不審気味で見回しつつも。
(「何人かお世話になった人達が居るけど、さすがに全員と会うのは難しいよね」)
大勢の人に次々と話しかけることができるような性質でもないし。
エスト・リンフィールド(挙動不審エルフ吟遊詩人系・g05947)はきょろりもう一度周囲を見回して。
(「じゃあ……お世話になった、フィナさんとラナさん達に会いに行こう」)
フィナとラナの姉妹を探してみることに。
けれど、彼女達の姿をエストはすぐに見つける。
あのふたりなら、きっと目立つから……なんて、祭り会場の中心にある舞台の方へと足を向けてみれば。
「あっ、お久しぶり!」
案の定、そこにいた舞姫フィナ。姉のラナも勿論一緒で。
再会を果たせば、暫し久しぶりにお喋りを。
エストと再会してふたりが思い出したこれまでの思い出話や、お互いの近状のこと。
運んだ小麦で作った美味しい食事を皆でとりながら、話に花を咲かせて。
「折角のお祭だし、新しい歌や踊りがあるなら、披露して貰えると嬉しいな」
勿論、活き活きと踊る彼女達と一緒に、エストもリュート片手に、歌や演奏で盛り上げる。
そしていつの間にか観客も沢山、さらに盛り上がりをみせる中で。
空をふと見上げたエストは、その喧騒からこっそりと抜け出す。
青かった空の端に、赤い夕焼けのいろが滲みだしたから。
そう……もうすぐ、出撃の時間。
このベルファストの平穏や日常を守るために、この地に住む人々に知られぬよう、いざ決戦へ――向かわんとしたエストだけれど。
「……!?」
ふいに、くいっと服の裾を誰かに摘ままれたような感覚を覚えて。
思わずふらりとふらつけば。
「こっそり行こうとしてる」
支えられて、そしてそう向けられる言の葉。
けれど、すぐにその手は離れて……彼女達は、笑顔で見送ってくれる。
「大事なことなんでしょ? いってらっしゃい」
だからエストは素直に見送られることにして。
賑やかで平和なベルファストの町に背を向け、彼女達の憧れでもあった海へと歩み出す。
夕焼け色に染まるベルファスト沖の海上へ――氷将竜サグラモールとの決戦に向かうために。
大成功🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
●氷将竜サグラモールとの駆け引き
忽然と消えた竜の花嫁達。
それに、花嫁の捜索へと差し向けた部隊もいまだ帰還しない状況。
そして、得たと思った竜の花嫁が全て偽情報であったこと。
さらには、他の地域からも捜索中の竜の花嫁についての情報が得られなかったこと。
それらを踏まえて……考える時間が沢山あった『氷将竜サグラモール』が至った、ある可能性とは。
『竜の花嫁は、ディアボロスによってアイルランドに連れていかれたのでは?』
けれどその推理に、サグラモール自身がいまだ確信を得てはおらず。
引き続きイギリス本土の探索は他のドラゴンに行かせているため、自ら湖水地方の城を出て。
配下を引き連れて、アイルランドへと確認に行こうと思い立ったようだ。
とはいえサグラモールは、このことは、上には報告はしていない。
それに元々、アイルランドへの関与はしない方針。
なので竜の花嫁をもしも見つけられたならば、その時は、功績つきで報告すればいいし。
思い違いで特に何もなければ、アイルランドになんて行った事実など無い……というように振舞う予定だから。
そう、氷将竜サグラモールの興味はただひとつだけ――『竜の花嫁の行方』のみである。
アイルランドの事も、ディアボロス自体の事も、竜の花嫁が関わっていなければ、彼にとっては何の興味もないのだ。
けれど、優雅に夕焼け色に染まり始めた空を、ベルファストへと向かって翔けながらも。
氷将竜は、こうも思っているのだった。
『もしもディアボロス達が行く手を阻むことがあれば、竜の花嫁達がその先……アイルランドにいる可能性は、かなり高いと考えられるな』
花嫁がいないのならば、アイルランドもディアボロスもどうだっていい、早々に引き返すだけ。
だが……もしも花嫁達がアイルランドにいるとなれば、話は別だ。
何としてでもアイルランドへと至り、そして花嫁達を連れ帰りたい。
それが叶うのならば、現れたディアボロス達から情報を聞き出した後にでも、蹴散らせばいいだろう。
氷将竜が今、何よりも欲しているのは――『竜の花嫁の行方』に関する確信なのだから。
同じ頃、ベルファストで英気を養ったディアボロス達は、発動している水中適応を利用して、海中を移動していた。
そして、氷将竜サグラモールや配下達を発見次第、飛翔で海上を飛んで決戦を仕掛ける手筈となる。
だが、折角湖水地方の城から引き摺りだした氷将竜サグラモールを逃がさぬように。
または、ベルファストの人々へ危険が及ばぬように。
もしくは、他にも重視するべくと考えることに沿って。
それに合わせて氷将竜サグラモールの行動を、会話することで、ある程度操作できるかもしれない。
何せ、サグラモールは竜の花嫁達の行方を知りたがっているのだから。
そのための情報を得たいと、ディアボロス達との会話にもある程度応じるだろう。
そして、花嫁達がアイルランドにいないと思えば、すぐにでも撤退をはじめ、アイルランドへの興味を失うだろうし。
逆に、この先に竜の花嫁達がいると確信すれば、ギリギリまで撤退せずに戦場に残ると思われる。
サグラモールや配下を全て撃破できれば、例え竜の花嫁の居場所が知られたところで、何も問題はない。
だが、知られた上で逃げられることになれば、竜の花嫁達がかなりの危険に陥ってしまう。
戦場が海上ということもあり、撤退を阻止することは難しく、退く素振りを相手がみせれば一気に倒すしかないが。
撤退されても、予定通り湖水地方にある氷将竜の城に乗り込むことで、再戦の機会はいずれはあると思われる。
しかし、そのためには敵陣に踏み込むことになり、数多の敵や城の攻略も必要になってくる。
ここで決着をつけられれば、上々の結果であることには違いない。
氷将竜は情報を得たがっているので、質問などを投げても答えることはしないだろうが。
会話を交わすことで、その内容次第で、サグラモールが撤退の判断を早めたり遅くしたりすることもできるだろう。
氷将竜サグラモールの撤退判断をどうコントロースするか、また、氷将竜とどのような会話を交わすか。
海中を往きながら、ディアボロスたちは思案する。
ジェネラル級である強敵との決戦に、少しでも有利に働くための作戦を。
●マスターより
選択肢①は、氷将竜サグラモールと会話する内容となります。
戦場までの移動手段は、発動している水中適応などを使用して海中を歩いて移動します。
そして敵を発見次第、飛翔で飛んだり水面歩行を用いての会話や決戦となります。
特に移動などに関するプレイングは不要、通常通り支障なく会話や戦闘行動をしていただけます。
選択肢①は戦闘行動は行わず、会話に専念する行動となります。
サグラモールは、アイルランドに竜の花嫁が連れ去れていると予測していますが。
確定情報では無いため、それに関する情報をディアボロスから引き出せればと会話に応じるようです。
サグラモールが興味を示すのは『竜の花嫁の行方』のみです。
アイルランドやディアボロスのこと等で、竜の花嫁に関係ない物事には全く無関心です。
何をしていようが、竜の花嫁の行方に関係のないことには靡きません。ただ質問を投げかけても答えません。
うまく逆にそのあたりを利用して、どう会話するかを考えていただければと。
そして会話の内容によって、サグラモールの撤退タイミングが変化するので注意が必要です。
花嫁がアイルランドにはいないとサグラモールが判断すれば、アイルランドもディアボロスもどうだっていいため、早々に撤退を始めます。
逆に、花嫁達がアイルランドにいる判断すれば、ギリギリまで撤退判断は下さずに戦場に長く留まります。
採用人数に関しましては、成功度を達成する程度を予定しております。
そのため、内容に問題のないプレイングでも多数お返しする場合があることご了承ください。
どういう方針でサグラモールと会話するか、相談所などで粗方決めておくのも今後を思えば良いかと思いますし。
個人個人で思うように会話していただいても勿論構いません。
この選択肢の会話の結果が、今後の戦闘に大きく影響してきますので、慎重に確り考えて臨んでいただければです。
サグラモールがより納得するだろうと思われる内容のものを採用する方針の予定です。
その結果を受けて、選択肢④のサグラモールの撤退判断のタイミングが決まります。
以上のことをご了承いただいた上で、どうぞお気軽に挑戦してください!
アンゼリカ・レンブラント
目的:氷将竜の撤退判断を遅くさせる
竜の花嫁がアイルランドにいると確信を持たせる
アイルランドを背に、
敵軍の進行方向を阻むよう仲間と布陣
【通信障害】を発動させ万一にも会話が漏れないように
花冠に一度触れ
この先にはお前達が企んだ不幸な契りを打ち破り
やっと幸福を勝ち取った人達がいるんだ
通すものか。絶対にここでお前達を止める!
必死の形相で剣を構え上空で相対
背後にあるは大切な人達の平穏
先程出逢った竜の花嫁の姿を想い言葉とする
必ず倒す、竜を全員斬る!
自分を追い詰め、殺気を、必ず守り抜く想いを込める!
演技ではない、本当に必死だから出せる姿
それは如何な策よりも、真実だ
竜の花嫁を巡る事件、ここで決着だ
覚悟を、氷将竜
音羽・華楠
サグラモールと直接会話せず、他の復讐者たちへの鼓舞を装い、声を張り上げます。
それをサグラモールにも聞かせる形の方が、嘘を見破られ難いかと。
……ここにサグラモールが現れた以上、私たちの計画は露見したと思われます。
ですが、私たちの優位は揺るぎません!
竜の花嫁たちを私たちの本拠地へ連れて行く準備は、あと一両日で完了します。
サグラモールを倒せずとも、数日は動けない手傷を与えて撤退させれば、もう奴は竜の花嫁たちに手を出せません!
やりますよ!!
アイルランドに竜の花嫁たちは居る。
けれど、直にさらに発見困難な場所に移される。
そうサグラモールに思わせ、今が最後の機会と誤認させます。
絶対的に撤退し難くなるように。
四葩・ショウ
どうしたの?
竜の花嫁を、捜してるのかな?
海中から【飛翔】で彼らの眼前へ
この先にはさ
わたしの大事な友人達がいるの
さぁ、どうだろうねとはぐらかして、微笑んで
彼女はあの日
生きていきたいと、言ったんだ
"ドラゴンに命を捧げたり"せずに
本心を、情熱を籠め
まっすぐ竜の瞳を見つめて
もし提示した情報があるなら
それが決定打で話したように振舞って
おしえてあげる
貴方の推測どおり
元・竜の花嫁達は海の向こう、アイルランドにいるよ
まだその瞳に疑いが宿るなら
わたし達が来たのがその証左だ
……確かめたいでしょ?
だけど───ここから先へはいかせない!
関わった花嫁がくれた、ちいさな花冠に触れ
すすみたいならわたしを
撃ち落としてみせてよ
相原・相真
【飛翔】を使い立ち塞がる形で氷将竜と接触
おや、奇遇ですね氷将竜さん
ジェネラル自ら花嫁を捜して東奔西走、大変ですね?
こちらの質問には答えないとのことだが、
あちらから情報が出てくるなら大歓迎
ある程度話して情報を聞き出し、
相手が動きそうなら機先を制するように本題といきましょう
――花嫁さんたちはアイルランドにいますよ
なんでわざわざ言うんだと思います?
…ここでやり合うための宣戦布告です
あなた達は花嫁さんたちに名誉を押し付け、未来も夢も、何もかも奪おうとした
そして、その周囲の人たちにそれを悲しむことすらさせなかった
…そんな奴らに、これ以上あの人たちの幸せは奪わせない!
今ここで引導を渡すぞ、サグラモール…!
コンスタンツ・トパロウル
ほう……あんたが、氷将竜とやらか
花嫁にでも逃げられたような面して……何か、探しものかい?
残念ながら、花嫁達は……あんたら竜の卵なんぞ、産みたくないんだとよ
花嫁達の居場所?
そりゃあ、知ってるさ
逃した主犯格は……あたしらだしね
つまり、あたしらを倒せれば……可愛い花嫁達の居場所が、わかるってことさ
おっと
撤収しようなんて思うなよ?
あたしはこう見えて、物覚えが悪くてねえ……あんまりタラタラしてると、花嫁の居場所……忘れちまうかもよ?
それとも、思い出す位……痛い目に遭わせてくれるのかい?
とか、散々挑発して、敵の撤退を遅らそう
仲間が居場所言ったら、
あらら、言っちゃ駄目だよー!
と、敢えて認めて、敵を足止めだね
諷和・もこ
花嫁さん達をまた危険にしちゃうかもしれないけど
でも、ここでグラ…グラモ…モグラ?さんを倒しておかないともっと危険になっちゃうかもしれないから
ここで勝負を決めちゃうんだよ!
花嫁交換した時の白い服
クレアさんからもらった花束を手に
モグラさんの前へ
どうして花嫁さんが消えたのか、どこに行ったのか気になる?
実は、ボク達が入れ替わって逃がしちゃったんだよ
つまり
ボク達が花嫁さんをこの先に匿ってるってこと
あんなに大規模な準備するくらいだもの
きっと簡単に他の花嫁さんは見つけられないんだよね
それじゃボク達を倒して取り戻すしかないよね
花嫁さんの居場所は知られちゃうけど
挑発することで攻撃対象をボク達にひきつけるんだよ
きっと日が落ちた後も、今日のベルファストは人々の賑やかな声で満ちているだろう。
これまで長い時間をかけて、ディアボロスと花嫁や関係者達が共に築き上げ、そしてようやく掴むことができた平和な生活がそこにはあった。
これからそんな日々を大切に生きていこうと開かれた祭りも大盛況で、ディアボロスとの再会に花嫁達の喜びもひとしおであったし。復讐者達にとっても、その後が気がかりであった花嫁達の今を知ることができた。
けれど……青空に夕焼けの色が滲みはじめた時。
それが、復讐者達の暗黙の合図であった。
グレートブリテン島から西へと進路を取り、アイリッシュ海を渡って、ベルファストの地へと夕空を翔け迫る存在。
――消えた竜の花嫁達は、アイルランドにいるのではないか。
そう推測に至ったのは、湖水地方を治めるジェネラル級のドラゴン・氷将竜サグラモールであった。
アイルランドへの到着を許せば、築き上げた幸せが再び恐怖へと染まってしまうだろう。
だが逆に、氷将竜を討つ、またとない大きな機会が訪れたということでもあるのだ。
だからディアボロス達はベルファストを背に、アイリッシュ海へと赴く。
氷将竜サグラモールをこの地に至らせぬよう、迎え討つために。
そんな、焼けるような赤橙の空を翔けながらも。
『確認しておく必要は十分にある。何も無くとも、上にこの事は報告してはいないからな』
サグラモールにとっても、まだ竜の花嫁達がアイルランドにいるということは推測に過ぎない。
けれどこれまでの事や現状を思えば、大いに有り得る可能性だと思っているのも事実であるし。
もしも……自分の前にディアボロス達が現れれば、それだけで大きな手掛かりとなるのだ。
アイルランドに竜の花嫁がいる推測がより確信に近づき、万が一それがフェイクでも竜の花嫁に復讐者が関与していることは確かで。あとは口を割らせた後に蹴散らせば、花嫁探索も進展するだろうと。
それなりの数の配下を引き連れつつも考えていた……その時であった。
『……!』
サグラモールはぴたりと進行を止める。
いくつもの水飛沫が海面から上がり、何者かが己の立ちはだかる姿を確認したのだ。
それは勿論。
「ほう……あんたが、氷将竜とやらか」
『ディアボロスか!』
そう声を上げたサグラモールに、コンスタンツ・トパロウル(生き残りの撃竜騎士・g05674)は続ける。
「花嫁にでも逃げられたような面して……何か、探しものかい?」
「おや、奇遇ですね氷将竜さん。ジェネラル自ら花嫁を捜して東奔西走、大変ですね?」
相原・相真(人間のガジェッティア・g01549)も空を翔け、立ち塞がりつつも氷将竜へと言い放てば。
サグラモールはぴくりと反応を示す。竜の花嫁という、その言葉に。
「どうしたの? 竜の花嫁を、捜してるのかな?」
四葩・ショウ(Leaden heart・g00878)も続き、竜の眼前へと躍り出て首を傾けてみせれば。
「この先にはさ、わたしの大事な友人達がいるの」
『やはり、竜の花嫁達はこの先のアイルランドにいるんだな?』
そう向けられた問いには……さぁ、どうだろうね、なんて。
はぐらかして微笑んでみせるショウ。
そんな仲間達が氷将竜へと言葉を投げる中、アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)はアイルランドを背に、仲間と確りと布陣する。
これ以上進ませぬと、敵軍の進行方向を阻むように。
そして通信障害を発動させ、会話が漏れぬよう念を押しておきながら。
『花嫁の居場所はどこだ?』
そう改めて問うサグラモールに、コンスタンツは答えてやる。
「花嫁達の居場所? そりゃあ、知ってるさ」
『――!』
瞬間、大きく見開かれるサグラモールの竜眼。
それもそのはず……眼前には、ずっと探していた竜の花嫁の姿があったから。
いや、それは竜の花嫁ではなく。
(「花嫁さん達をまた危険にしちゃうかもしれないけど。でも、ここでグラ……グラモ……モグラ?さんを倒しておかないともっと危険になっちゃうかもしれないから」)
――ここで勝負を決めちゃうんだよ!
そう心に固く誓う、諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)であった。
そんなもこが纏うのはそう、花嫁衣裳。
過去に花嫁の身代わりとなった際に着た、白い衣装である。
そしてその手には、花嫁から受け取った幸せのシャムロックのブーケが。
けれど、竜の花嫁だと欺く気はさらさらない。
一瞬で見破られることなど承知の上。むしろ、その意図は別にある。
「どうして花嫁さんが消えたのか、どこに行ったのか気になる? 実は、ボク達が入れ替わって逃がしちゃったんだよ」
もこの言葉に瞬間、ハッとするサグラモール。
そして、もこの花嫁姿を見て、ようやく気付いたのだ。
『そうか……そうやって竜の花嫁と入れ替わり、輿入れの邪魔したのだな!』
「そう、逃した主犯格は……あたしらだしね。つまり、あたしらを倒せれば……可愛い花嫁達の居場所が、わかるってことさ」
「つまり、ボク達が花嫁さんをこの先に匿ってるってこと」
サグラモールの言葉を否定せず、そう頷いて返すコンスタンツともこ。
実際、この先のアイルランドに花嫁がいる事は事実。
それを氷将竜へと開示するのは、覚悟をもって心に決めているから。
真実を伝える以上、絶対に花嫁達に危害が及ばぬよう……この場でサグラモールを討つと。
その為には、氷将竜に撤退の判断を早々にさせるわけにはいかない。
何としてでもアイルランドへと行かねばと、サグラモールに思わせる必要があるから。
だからもこは、言葉を続ける。
「あんなに大規模な準備するくらいだもの、きっと簡単に他の花嫁さんは見つけられないんだよね。それじゃボク達を倒して取り戻すしかないよね」
花嫁の事をついでに何か聞き出せればと思いつつ、そう言ってみるも。
情報こそ漏らさないが、氷将竜をこの場に留めるための言葉としては十分で。
サグラモールはこう告げるのだった。
『どうやら、そのようだ。であるならば、そうさせてもらおう』
復讐者を倒し、竜の花嫁達を取り戻す――と。
そしてそんな眼前の氷将竜へと、ショウは紡ぐ。
「彼女はあの日、生きていきたいと、言ったんだ」
――"ドラゴンに命を捧げたり"せずに、と。
まっすぐ竜の瞳を見つめて。本心を、情熱を籠めて。
だが氷将竜にとっては、そのような人の感情などどうでもよい事なのだ。
いくら想いを紡いでも、それはこの相手にはただの雑音のような不要な言葉で、当然一切響かない。
その想いを紡いでサグラモールをこの場へ留めようとしても、それは一切無意味だ。
けれど、それでもショウが紡ぐのは、その胸中に抱く想いが言の葉として溢れる程に強いから。
これまでの花嫁達との時間、交わした言葉、沢山の想い、ようやく咲いた本当の笑顔……どれも大切で、護りたいから。
そもそも、そのような想いがわかるのならば、竜の花嫁制度などというものがあるわけがない。
氷将竜サグラモールが竜の花嫁達を欲する、その理由のひとつは。
「残念ながら、花嫁達は……あんたら竜の卵なんぞ、産みたくないんだとよ」
花嫁達に産ませるという竜の卵。
そしてそんなコンスタンツの言葉に、サグラモールは鼻でわらう。
『そのようにお前たちが誘導したのだろう? 人間の意志を捻じ曲げる事など、パラドクスを使えば用意であろうに』
確かにディアボロス達は、友達催眠やプラチナチケット等の力を多用し、多少強引に一般人達の意識を捻じ曲げていることは紛れもない事実で、それを否定する事はできない。
だが、そんなサグラモールへと、一連の花嫁事件に数え切れぬほど関わって来た相真は逆に問う。
「そう言う氷将竜さん達も、竜の花嫁達を洗脳していましたよね?」
あからさまに問うても答えはしないだろうから。
(「こちらの質問には答えないとのことだが、あちらから情報が出てくるなら大歓迎」)
ある程度会話の中から情報を引き出せればと、言葉を投げてみる。
そして相真の言葉に、一緒にするなといわんばかりに、サグラモールは紡ぐ。
『我々は、パラドクスのような力は一切使用していない。人間の意志を強引に捻じ曲げてはおらず、信仰はあくまで花嫁や一般の民によるものだ』
恐怖や畏怖、名誉を与える等して、洗脳という形ではあるものの。
パラドクスの力を用いるのではなく、あくまで『人間の意思自体を捻じ曲げてはいない』と言うサグラモール。
そんな氷将竜とさらに相真は会話を試みてみる。
「人間の意志を捻じ曲げることなど容易でしょうに、ドラゴンが竜の花嫁の意志を捻じ曲げない理由は何故ですか?」
そんな言葉に、ぽろりとサグラモールは紡ぐのだった。
『人の信仰には純度がある。パラドクスで強制した信仰では、竜の卵を産む事などできはせぬからな』
「人の信仰の純度……そもそも竜の卵とは」
だが、氷将竜にとってこの会話は、決してお喋りを楽しむ為のものではない。
それ以上は特に言う様子はなく、逆に竜の花嫁がアイルランドにいる確信をより得たいと思っているのだ。
何せ、自分が逆の立場ならば、格上の敵に竜の花嫁の居場所を知られたくはないはず。
簡単に口を割るということは、逆に花嫁はいないかもしれないという可能性も考えているからだ。
だから、音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)は颯爽と声を張り上げる。
「……ここにサグラモールが現れた以上、私たちの計画は露見したと思われます。ですが、私たちの優位は揺るぎません!」
氷将竜と直接会話するのではなく、他の復讐者への鼓舞を装って。
「竜の花嫁たちを私たちの本拠地へ連れて行く準備は、あと一両日で完了します。サグラモールを倒せずとも、数日は動けない手傷を与えて撤退させれば、もう奴は竜の花嫁たちに手を出せません! やりますよ!!」
『! なんだと?』
どうしても一刻も早くアイルランドへと向かわねばならぬと、より思わせるべく。
そしてそれが嘘を見破られぬよう、サグラモールに聞かせるような形で、怪しまれぬよう主張して。
「そう、おしえてあげる。貴方の推測どおり、元・竜の花嫁達は海の向こう、アイルランドにいるよ」
……まだその瞳に疑いが宿るなら、わたし達が来たのがその証左だ、と。
華楠が示した情報に大きく反応した氷将竜の様子を見て、それが決定打で話したかの様にショウが振舞えば。
「あらら、言っちゃ駄目だよー!」
そうダメ押しをするコンスタンツ。
敢えて認めて、何としてもアイルランドに今向かわなければならぬと、上手くサグラモールへと思わせるために。
そしてアンゼリカはショウと顔を見合わせ、互いにそっと、沢山の絆が編み込まれた花冠に一度触れて。
「この先にはお前達が企んだ不幸な契りを打ち破り、やっと幸福を勝ち取った人達がいるんだ」
――通すものか。絶対にここでお前達を止める!
そう必死の形相で剣を構え、上空で相対する。
ついに皆の手で引き摺りだした、一連の竜の花嫁事件に大きく関わる相手を見遣って。
そう、今自分達の背後にあるは大切な人達の平穏。
事実を告げることはそれに相反し、彼女達を危険な目に晒すという事でもあるが。
だからこそ、先程出逢った竜の花嫁の姿を想い言葉として。
強い想いと覚悟と決意を翼にして、強敵の前に立ちはだかるのだ。
「必ず倒す、竜を全員斬る!」
自分を追い詰め、殺気を、必ず守り抜く想いを込めて。
そんなアンゼリカの言動は全て、演技などではない。本当に必死だからこそ出せる姿。
(「それは如何な策よりも、真実だ」)
今回会話に臨むその意図は、確実に此処でサグラモールを討つ――その確率を少しでも上げる為のもの。
華楠の先程の言葉もそう、直接花嫁がいると伝えたことによりサグラモールに余計な不信感を抱かれぬよう。
アイルランドに竜の花嫁たちは居る。
けれど、直にさらに発見困難な場所に移される。
そう思わせ、今が最後の機会と誤認させるよう、皆と仕向けたのだ。
さらに、コンスタンツも氷将竜へと挑発の言葉を投げて。
「おっと、撤収しようなんて思うなよ? あたしはこう見えて、物覚えが悪くてねえ……あんまりタラタラしてると、花嫁の居場所……忘れちまうかもよ? それとも、思い出す位……痛い目に遭わせてくれるのかい?」
「――花嫁さんたちはアイルランドにいますよ。なんでわざわざ言うんだと思います?」
相真もはっきりと言い放つ。
……ここでやり合うための宣戦布告です、と。
そして、サグラモールは。
『そうか、なるほどな』
これまでの会話を元に、巡らせていた思考を纏め、そう紡ぎ落す。
“何故、格上の相手を前に、知られたくないはずの情報をわざわざ話すのか”
もしも堂々と面と向かって声高らかに、花嫁がこの先にいる、と告げていれば。
逆に、アイルランドに花嫁はおらず何かの罠ではと、疑心を強めたかもしれないが。
しかしその懸念も、サグラモールの中で、これで辻褄が合ったのだ。
――花嫁はやはり、この先のアイルランドにいる。
だがこのままではまた別の場所に移される可能性があり、一から捜索せねばならないかもしれない。
そしてディアボロスが現れて事実を告げるのは、自分がそれを追えぬようにする足止めの為であり、切羽詰まった末の必死の時間稼ぎである、と……そう判断を下したのだ。
誘導されたなどとは思わせず――“復讐者達との会話から思考し、自らの推理でその結論に至った”と。
サグラモールに『思考する隙』を与えたこと。
氷将竜の心理を読み、的確で絶妙なそんな言葉や態度により、意図した通りに思わせることができたのだ。
だから……これで後、やるべきことはひとつだけ。
ショウは花嫁がくれた、ちいさな花冠にもう一度触れて。
「……確かめたいでしょ? だけど――ここから先へはいかせない!」
――すすみたいならわたしを、撃ち落としてみせてよ、と。
氷将竜の前に立ちはだかる。
だって、この策を選択した以上、決して負けられないのだ。
(「花嫁さんの居場所は知られちゃうけど、挑発することで攻撃対象をボク達にひきつけるんだよ」)
花嫁の居場所を明かすかわりに、必ず此処でサグラモールを討つと。
もこも、託された花嫁のブーケをぐっと握り締めた後、決戦へと気持ちを引き締めて。
『竜の花嫁達の居場所は、もう目前だ! 返して貰おう!!』
そう確信し、夕焼け色に染まる海上が波立つほど猛り吼える、圧倒的強者を前にしても。
「あなた達は花嫁さんたちに名誉を押し付け、未来も夢も、何もかも奪おうとした。そして、その周囲の人たちにそれを悲しむことすらさせなかった」
……そんな奴らに、これ以上あの人たちの幸せは奪わせない! と。
「今ここで引導を渡すぞ、サグラモール……!」
「竜の花嫁を巡る事件、ここで決着だ。覚悟を、氷将竜」
改めて、偽りなき強い決意を言葉にする相真もアンゼリカも……いや、この場に赴いた復讐者誰もが、決して怯みなどしない。
皆でアイリッシュ海まで引き摺り出した氷将竜サグラモールを、今ここで討ち滅ぼす為に。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
【ハウスキーパー】がLV2になった!
【飛翔】がLV11になった!
【託されし願い】がLV3になった!
【浮遊】LV1が発生!
効果2【グロリアス】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV5になった!
【ダメージアップ】がLV6になった!
【反撃アップ】がLV3になった!
●アイリッシュ海の決戦
ディアボロス達との会話を経て、氷将竜サグラモールは確信に至る。
――アイルランドに竜の花嫁達はいる、と。
そしてディアボロス達がまた花嫁達を何処かに移すその前に、取り返さねばならぬと。
何としてでもアイルランドへと至るべきだと……そう判断したのだ。
だが、あくまでもサグラモールの興味は、竜の花嫁。
『ディアボロスどもを早々に蹴散らし、アイルランドへと急ぐぞ』
引き連れてきた護衛のトループス級『魂無き操り死竜』へとそう端的に告げる。
もうサグラモールにとって、ディアボロスは用無しなのだ。
その心は完全に、この先にいると確信した竜の花嫁へと向いている。
だが……決して、アイルランドへと向かわせたりはしない。
情報を明かして足止めをするという選択肢をしたからには、サグラモールは勿論、周囲の取り巻きを含め、全ての敵を撃破しなければ。
護りたいと思う花嫁やその関係者達を、確実に大きな危険に晒してしまうのだ。
サグラモールはジェネラル級、その力は強大であり、竜の花嫁を取り返すべく気力に満ち溢れている。
数人が全力でかかっても、そう易々と討ち取れる相手ではない。
その上、今回の戦場は海の上であり、サグラモールの目的はディアボロスを倒すことではない。
退き時だと判断を下せば、渋々ながらもこの場から退くだろう。次の、竜の花嫁奪還の機会を狙って。
そして障害物などない海の上で撤退行動をされれば、遮る手段なく容易に逃げられてしまう。
会話によってギリギリまでアイルランドへ至ることをサグラモールは優先するだろうが、追い詰められれば撤退を選ぶ。
そうなれば、一気に連携をかけて畳みかけ、逃げられる前に倒す以外ない。
だが、やり遂げなければならない。
事実を敵に告げる選択をしたからには、様々なものを背負わなければならない。
花嫁達に知れれば、喜んで自分達も一緒に背負うと、そう言ってくれるだろうけれど。
でもだからこそ今、ディアボロス達が成すべきことは、決して容易ではないが、単純明快。
竜の花嫁達を護るためにも……今ここで、氷将竜を討つことだ。
吼える氷将竜にも怯まぬ心で――いざ、決戦の時。
●マスターより
選択肢③④は同時受付となります。
以下を確りとご確認いただき、ご了承いただた上で、想いのまま挑戦してください!
・サグラモールが撤退の判断を下すまで
採用宣言は出さず、その都度、状況に合ったプレイングを採用していきます。
よって、採用はタイミング次第になりますので、何度でも挑戦していただけます!
その際、前とプレイング内容が同じでも変更しても、どちらでも構いません。
状況は刻一刻と変化し、その時々の状況は、納品された最新リプレイ内にて都度ご確認ください。
・サグラモールが撤退の判断を下した後
一気にたたみかけ撃破しなければ逃げられてしまい、花嫁の情報を開示しているため、撤退を許せば花嫁に危険が及ぶことになります。
撤退の判断を下した後はサグラモールの行動が覆ることはないので、工夫や連携をはかり、撃破に注力してください!
いかに素早く決着がつけられるかが鍵となるため、早期に受付を締め切ることがあります。
撤退の判断をサグラモールが下した後は、人数次第では採用宣言を出させていただき、それ以降は採用が難しくなるかと。
・共通事項
お誘いあわせて連携を取られる際、お相手やグループを指定いただくことも勿論可能です。
ですが、人数次第や展開、内容によっては、全員揃っての採用は叶わない場合も大いにあること、ご了承ください。
ソロ参加でもグループ参加でも、採用に有利不利はありません、全てはタイミングと各人の行動次第です。
基本は個人個人のプレイングを判定し、その時の状況に合ったものを採用します。
また、どのタイミングででも、③④どちらにでも、プレイングを送って頂いて構いませんが。
プレイングの返却のタイミングなどが間に合わず、本当にやりたかったことができない等、ならないように。
ある程度、展開を見極めることも必要になってくるかと思います。
また、場合によっては重症を負う事も普通にあるという覚悟で臨んでください。
③④どちらにも同時にプレングかけていただけますが、一度採用した方の再度の採用率は若干落ちます。
サグラモールを撃破した際に配下を倒せていなければ、配下は情報を得たまま撤退します。
サグラモールが撤退判断を下した後は特に、全員の採用が叶わない場合も大いにあり得ます。
最後に、これまで竜の花嫁の案件に携わってきた方々はもちろんですが。
そうでなくても、「この決戦への思い」などをプレイングにて示していただければです。
竜の花嫁事件の参加の有無や、どのような思いでも、問いません。
技能の羅列やパラドクス名のみや、臨機応変など具体的な行動が示されていない内容よりもぐっと採用率が上がるかと。
竜の花嫁事件へのこれまでの参加の有無も勿論問いませんので、どうぞお気軽にご参加くださればです!
ただ、当然ながらも、それでもタイミングや展開によっては採用が叶わない可能性も大いにあります。
他、オープニングやマスターコメント、❓の内容などを今一度ご確認ください。
以上、ご了承いただいた上で、皆様らしく挑戦していただければです!
ユーフェミア・フロンティア
竜の花嫁の方達の為にも、ドラゴンは一体も通しませんっ!
貴方達は、ここで止めさせてもらいますよっ!!
皆さんが作ってくれたこの好機。
そして、皆さんが紡いできた、花嫁さん達との絆。
それをこの戦いで絆を脅かすものを断ち切ること…
私も自分にできることしっかりとやっていきますっ。
私が使うパラドクスは、神火闇縛陣。
狙う敵は、集中攻撃を受けている敵を中心に巻き込む形でパラドクスを使用していきます。
少しでも早く数を削らせてもらいますからっ!
それが、皆さんがサグラモールにぶつかれるようになる、一つの方法だと思ってますっ!
あとは、皆さんにお任せします。
どうか、幸せにつながる道を繋げていってください
ザイン・ズワールド
花嫁奪還の大立ち回りだといえばロマンチックだがそれは許可できないな。
なぜなら花嫁――いや、不適切だね。花嫁であること自体が間違っていたのだから。
彼女たちはお前たちと一緒にはありたくないと言った。
ならば応えるのが俺たち復讐者というものだろう。
如何なる理不尽も斬り伏せてやろうじゃないか。
俺一人としては力不足なのは理解している。
だけど取り巻きたちを花嫁や首魁から引き離し、本命の復讐者たちが気負うことなく戦えるように調えることはできるはずだ。
俺は剣だからね。肉薄して挑むしかあるまい。
致命傷を【未来予測】【悲劇感知】【神速反応】で予測し躱しつつ、屍たちを斬る。
そしてあれ等に近づけないよう誘導しよう。
リュウ・ターレン
アドリブ・連携歓迎
……ほないくか。
全員地に落としてやるわ。
飛翔つこて空中戦。
相手が爪とか牙とか巨大化してくんならそれごと折ってやんよ。
相手の攻撃見つつパラドクス発動。
刻む文字は鳴・撃。
天地震わせ鳴り響くは地震の一撃。
翼も何もかも、ぶち破って地に落ちて。そのままいねや。
死せし者なら伏せるは地やろ。
焼けるように真っ赤に染まった夕空の下、氷将竜は嬉々と猛り吼える。
何せ、思った通りであったのだから。
――消えた竜の花嫁はこの先のアイルランドにいる、と。
推測を確信へと変えたサグラモールは、逸るように先を急がんとするけれど。
「竜の花嫁の方達の為にも、ドラゴンは一体も通しませんっ!」
……貴方達は、ここで止めさせてもらいますよっ!!
そう立ち塞がるのは、ユーフェミア・フロンティア(光彩聖姫・g09068)。
勿論、彼女だけではない。赴いたディアボロス達全員が、竜どもの行く手を阻む。
サグラモールを……一体たりともドラゴンを、この先へは行かせないと。
だが、そんなディアボロス達を一瞥してから。
『竜の花嫁はアイルランドにいる。それがわかったのだ、一刻も早く連れ戻すべく、邪魔なディアボロス達を蹴散らせ』
もう用はないといわんばかりに、配下のトループス級『魂無き操り死竜』へとそう命じる氷将竜。
そして意思も魂も無い死竜達は、死臭を撒き散らしながらばさりと翼を羽ばたかせ、海上を翔ける。
ただひたすら命じられたことを遂行するべく、ディアボロス達を排除するために。
そんな竜の花嫁を取り返すことしか頭にないようなサグラモールへと。
「花嫁奪還の大立ち回りだといえばロマンチックだがそれは許可できないな」
視線と声を投げるのは、ザイン・ズワールド(剣・g09272)。
そしてさらに言葉を続けんとするけれど。
「なぜなら花嫁――いや、不適切だね。花嫁であること自体が間違っていたのだから」
ふるりと首を振って、竜の花嫁と呼ばれた少女達が『花嫁』であること自体をきっぱりと否定してみせてから。
この先で幸せに暮らす少女達と、そして自分達復讐者の意思を、ザインはドラゴンへと突きつける。
「彼女たちはお前たちと一緒にはありたくないと言った。ならば応えるのが俺たち復讐者というものだろう」
……如何なる理不尽も斬り伏せてやろうじゃないか、と。
これまで竜の花嫁制度に運命を翻弄され続けてきた少女達が、真の平穏を手に出来るように。
自分達のように、様々なものを理不尽に奪われないように、決して奪わせないように。
ザインは竜を斬る剣となる。一体残らず、此処で討ち滅ぼすために。
だってこれは、負けられない戦いなのだ。
だから、炎の如き色を灯す宝石が杖頭に飾られた聖杖をぐっと握り締め、ユーフェミアも改めてその心に強く思う。
(「皆さんが作ってくれたこの好機。そして、皆さんが紡いできた、花嫁さん達との絆。それをこの戦いで絆を脅かすものを断ち切ること……」)
……私も自分にできることしっかりとやっていきますっ、と。
そうやって自分も、嘗てディアボロスの皆に助けて貰って。「誓騎とお揃い」の白星の花冠を贈られたのだから。
花嫁の居場所を開示する危険を冒してまでも、少しでも長く氷将竜を戦場に留め、討つ可能性を高める機会を得た今。
皆がこれまで編み上げ築いてきた絆を脅かす存在へと……氷将竜サグラモールへと、その刃が届くように。
『竜の花嫁の居場所が判明した今、お前達の相手をしている時間などない』
「……ほないくか。全員地に落としてやるわ」
リュウ・ターレン(奪われた者。奪い返す者。・g07612)も迫る死竜どもを相手取る。
全て、その翼を捥いで討ち落してやらんと。
そして死臭を撒き散らし襲いくる死竜たちを刹那、闇の結界で包み込んで。
ユーフェミアは、夕焼け色の戦場をさらに赤く燃やすように生み出す。
「神火はこういう使い方もできますっ! 闇よ、悪意あるものを包み、神火にて浄化を……」
捕えた悪しき存在を浄化する神火を。
展開した『神火闇縛陣』はそう、闇の精霊魔法と神火の複合魔法。
『……ギャアギャアッ!』
死竜も、心身に響く甲高く耳を劈くような反撃鳴き声をあげてくるけれど。
ユーフェミアの燃やす神火は決して消えはしない。
そんな煩い竜どもへと一気に翔けるのは、盾とレプリカの剣を手にしたザイン。
「甘いな、隙だらけだ」
『! ギャアッ』
まさに振るうその刃は、見敵必殺。レプリカだが“本物”の一本。
(「俺は剣だからね。肉薄して挑むしかあるまい」)
巨大化させた死竜の爪や牙の鋭撃は熾烈で、最前戦で立ち回れば決して無傷ではいられないが。
それでもザインは致命傷だけは負わぬよう敵の攻撃を駆使できる技能を最大限に使って予測し躱しつつ、屍たちを誘導しつつも斬っていく。
だってザインは、一振りの剣であるのだから。
けれど、決して今、ひとりで戦っているのではない。
海面を大きく蹴って天を翔け、リュウが仕掛けるは空中戦。
「相手が爪とか牙とか巨大化してくんならそれごと折ってやんよ」
敵の繰り出す攻撃を確りと見つつ、瞬間、悪魔ダンタリアンの力から引き出すは具現化した文字たち。
刻む文字は鳴・撃――言霊に乗せて、リュウはぶちかます。
天地震わせ鳴り響かせる、地震の一撃を。
『ギャッ!!』
「翼も何もかも、ぶち破って地に落ちて。そのままいねや」
……死せし者なら伏せるは地やろ、と。
仲間と共に集中攻撃を浴びせ、死竜に相応しい地へと叩き墜としながら。
「少しでも早く数を削らせてもらいますからっ!」
まずやるべきことを、ユーフェミアも決して違えない。
(「それが、皆さんがサグラモールにぶつかれるようになる、一つの方法だと思ってますっ!」)
邪魔な死竜を、仲間と協力し合って全て落とす。出来り限り早く、決して逃がさないために。
(「俺一人としては力不足なのは理解している。だけど取り巻きたちを花嫁や首魁から引き離し、本命の復讐者たちが気負うことなく戦えるように調えることはできるはずだ」)
それは勿論、ザインも同じで。自分が成すべきことを、確りとやるだけ。
リュウの刻む文字が再び天地を鳴動させる中、襲い掛かり反撃してくる死竜の猛攻に耐えながらも。
皆で、燃やして、斬って、躱して、叩き落としていく。
そして死竜を相手に立ち回りつつも、ユーフェミアは続く仲間へと託す。
(「あとは、皆さんにお任せします」)
――どうか、幸せにつながる道を繋げていってください、と。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【書物解読】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
【怪力無双】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【命中アップ】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV7になった!
音羽・華楠
――ガレットがとても美味しかったんです。
また食べたいと心から思いました。
だから――あれを作ってくれた竜の花嫁たちを、彼女たちがガレット作りを満喫出来る平和を、奪わせるわけにはいきません!
《雷幻想・瑞鳳》でトループス級たちに対処していきます。
よりアイルランドへ近付いてる個体を優先して攻撃。
……鳳凰と竜の空中戦とは、物語の一節みたいですね。
私自身は【水面歩行】で海面に立ち、【飛翔】はしません。
その方が戦場全体を俯瞰し、適切に《瑞鳳》を操れそうですし。
敵の反撃は、最大LVの【ガードアップ】を信じて耐久。
多少の傷は【グロリアス】で治せる算段です。
ひとまず露払いは引き受けました。
――全滅させます!!
ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に
……エアーズロックで見た顔
っても、ジェネラル級配下なら統率はダンチだろうし
“魔槍”をぐるり、一回しのちぴたりと構え
僕の料理を美味しいって言ってくれた人達の笑顔
曇らせたくないからさ!
伝承、完全開放!ターゲット・マルチロック!
喰るい裂く(ゲイ・)――
“魔槍”を一度蹴り上げ、弧を描き落ちてくる槍を
――朱棘の槍(ボルグ)!
敵群に向け蹴り放ち、無数の鏃による【制圧射撃】を見舞う!
緑の花、咲かせなよ!
反撃に際しては
下が水だからって、叩きつけられれば平気じゃない
Moon-Childで身体を強化、衝撃に備えて
……ッたいな~!もうっ!
【水中適応】を併用し推移を見、水上に出るか考えつつ戦闘継続
エスト・リンフィールド
ん、これで……敵は粘ってくれそうだね
あとは、敵とこちらの我慢比べ
その前に……取り巻きの腐りモノをお掃除かな?
大丈夫
こんなところじゃ、止まれない
「いってらっしゃい」には、「ただいま」で返さないと……いけないんだから
【飛翔】して敵と仲間の動きを見つつ、誰かが孤立したり、敵に追い込まれたりしないように注意
必要なら【パラドクス通信】で交信し、仲間と情報交換
弱った個体を確実にレジェンダリースマイトで攻撃し、各個撃破し敵を減らしていくね
敵が鳴き声で反撃してくるなら……それに負けないくらいの歌声で、【勝利の凱歌】を歌い上げ、仲間と自身を奮い起たせる
お前達も、魂を喪ってまで利用されるなんて災難だね
地獄にお帰り
エルティ・アーシュ
苺のガレット、とってもおいしかったの
みんな笑顔で、穏やかで…とっても平和だったよ
それがまた傷つけられるのは、ぼく、絶対に赦せない
護衛の竜さん達も…逃がすわけにはいかないの
【飛翔】を活用
【未来予測】も活用して、相手の次の行動や負傷状況を予測・確認しながら立ち回る
チャンスの時には追跡と、風精の行進曲で一体ずつ確実に倒していくよ
攻撃後の一撃離脱も忘れずに
アウリーネは傍にいて
何か気づいたことがあったら教えてね
仲間やアウリーネとは連携
【パラドクス通信】も活用し、適時連携や情報共有
他、有効な技能や効果は積極的に活用
この後が本番だし、仲間が倒れたり、囲まれたりすることがないようにしないとね
アドリブ歓迎
アイリッシュ海上で切って落とされた戦いの火蓋。
ドラゴンを迎え撃つディアボロス達の背にはアイルランド……ベルファストがある。
先程までいたその地は、賑やかな声と笑顔に溢れていて。
それにやっぱり、エルティ・アーシュ(受け継ぐ小竜・g01898)と音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)ふたりが揃って思い出すのは。
(「苺のガレット、とってもおいしかったの。みんな笑顔で、穏やかで……とっても平和だったよ」)
(「――ガレットがとても美味しかったんです。また食べたいと心から思いました」)
ベルファストの祭りで食べた、ガレットの味。
皆で食べたそれはとても美味しくて、今でも思い返せば幸せな気持ちになるから。
だからこそ、負けられないのだ。
(「それがまた傷つけられるのは、ぼく、絶対に赦せない」)
(「だから――あれを作ってくれた竜の花嫁たちを、彼女たちがガレット作りを満喫出来る平和を、奪わせるわけにはいきません!」)
竜の花嫁として理不尽な運命を課され、そしてようやく少女たちはその枷から解き放たれて。
大切な人達と平穏な日々を過ごす、そんな本来ならば当たり前の幸せを掴んだのだから。
それをまた、侵して奪おうとする氷将竜を、この先へと通すわけにはいかない。
勿論、一連の事件に大きく関わっているサグラモールだけではなく。
「護衛の竜さん達も……逃がすわけにはいかないの」
エルティは、アウリーネや皆と共に、まずは死竜の群れを通せんぼ。
竜の花嫁達がこの先のアイルランドにいるいうことを、知られているから。
けれど、敵に事実を告げるという選択も、作戦であるのだ。
(「ん、これで……敵は粘ってくれそうだね。あとは、敵とこちらの我慢比べ」)
エスト・リンフィールド(挙動不審エルフ吟遊詩人系・g05947)の思うように、アイルランドに花嫁がいると確信した氷将竜は、何としてでも先に進みたいと長く戦場に留まるだろう。
情報を開示することは同時に、ベルファストにいる元花嫁達を危険に晒すことにもなる。
だが、此処でサグラモールを討てば、彼女達に迫る危機はなくなるだろうから。
確実に氷将竜を討つ……そのための最善を尽くすべく、事実をサグラモールへと伝えることを復讐者達は選んだのだ。
だから、それを成す為にまずは。
「その前に……取り巻きの腐りモノをお掃除かな?」
エストは、年季が入ったリュートを手に、迫る死竜の群れへと視線を向ける。
――大丈夫。こんなところじゃ、止まれない。
だって、エストは知っているから。
「「いってらっしゃい」には、「ただいま」で返さないと……いけないんだから」
ただいま、って……ちゃんと言いに帰らないといけないって。
そして、ギャアギャアと鳴き声を上げて迫る死竜を見遣って。
「……エアーズロックで見た顔」
ロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)は、同じ見目の竜どもを降り注がせた“魔槍”で叩き落としたことを思い返しながらも。
あの時とは別個体、しかも率いているのは湖水地方を統べているという氷将竜。
「っても、ジェネラル級配下なら統率はダンチだろうし」
そう油断することなく、“魔槍”をぐるりと。
ひと回しした後、ぴたりと構えれば。
「僕の料理を美味しいって言ってくれた人達の笑顔、曇らせたくないからさ!」
――伝承、完全開放! ターゲット・マルチロック!
影の国より、愛を込めて。
『ギャギャア!』
「喰るい裂く(ゲイ・)――」
“魔槍”を蹴り上げ、弧を描き落ちてくる槍を。
「――朱棘の槍(ボルグ)!」
『! ギャアッ!』
「緑の花、咲かせなよ!」
死竜の群れへと容赦なくロキシアはお見舞いする。稲妻の速度で降り注がせる無数の鏃を。
くるりとオーバーヘッドキックで蹴り放ち分裂した槍が、敵群を制圧するべく朱棘の鋭撃を喰るい裂かせれば。
「空の頂より疾く来たれ、天翔ける鳳凰! オン・マユラ・ギランディ・ソワカ!!」
華楠が降臨させるは、雷の化身である鳳凰の姿の式神。
狙うは、よりアイルランドへと近付いている個体から。
雷速で飛翔する鳳凰は死竜を引き裂かんと鋭い嘴や爪を剥き、その身を雷霆と化して悪しき竜の屍を焼かんと夕空に燃え盛る。
そんな羽ばたきを敢えて飛翔せず海面に立ち、戦場全体を俯瞰しながら。
「……鳳凰と竜の空中戦とは、物語の一節みたいですね」
華楠は眼前の光景にそう紡ぎつつも、適切に『瑞鳳』を操って。
逆に天へと飛翔したエストとエルティは、相手の次の行動や負傷状況、仲間の動きを確りと上空から確認して。
伝承詩を元とした楽曲を歌いあげながらも、エストがその一幕を再現するが如き華麗な一撃を見舞う中。
――風と一緒に、歩いていこう、飛んでいこう!
エルティが口遊むのは、風精の行進曲。風の精霊と共に平和の未来へ歩んだとされる人々の姿を歌って。
アウリーネの力と奏でた斬撃の風が、死竜を切り刻まんと戦場に巻き起こる。
そんな衝撃の旋律が響き渡り、降り注ぐ無数の鏃と舞い踊る瑞鳳が、一体ずつ確実に敵を討ち倒していって。
甲高く耳を劈くような鳴き声を上げ、死竜も反撃してくるも。
それに負けないくらいの歌声で、エストは歌い上げる。仲間や自身を奮い起たせる、勝利の凱歌を。
そしてパラドクス通信で情報を共有し連携をはかりながら死竜の数を減らしていくけれど。
『グギャアッ!』
残り僅かとなった死竜のうちの1体が、反撃にと掴み上げたのはロキシアの身体。
そして空高く飛び上がり、そのまま星を落とすかの如く海面へと容赦なく叩き付ける。
その衝撃をモロにくらえば、体中の骨がバラバラに砕けてしまうだろう。
だが咄嗟にロキシアは懐に忍ばせたMoon-Childで身体を強化し、衝撃に備えていたから。
「……ッたいな~! もうっ!」
思わず顔を顰めてしまうような痛みはあるものの、沈んだ海中から水上の状況を慎重に窺って。
――そのまま上がってきたら、死竜が待ち構えてるから気を付けてね。
エルティはアウリーネから教えて貰った敵の動向をパラドクス通信で水中の彼へと伝えれば。
『! ギャアッ!?』
それを逆手に取って、皆で連携して挟み撃ち!
また1体、敵を討ち墜として。
最後に残った死竜の反撃にも、皆で最大限まで積み上げた防御の力や齎される栄光による癒しの力で耐え抜き――そして確りと、お返しを。
「お前達も、魂を喪ってまで利用されるなんて災難だね」
「ひとまず露払いは引き受けました」
――地獄にお帰り。
――全滅させます!!
刹那、高みの見物ときめこんでいたサグラモールが大きく瞳を見開いて、思わず声を上げる。
『! なんだと……?』
今此処で氷将竜を討つべく動いたのは、正解であったかもしれない。
竜の花嫁がアイルランドにいる確信がなかったこともあり、少数部隊で十分だと高を括っていたことが仇になって。
これでサグラモールが引き連れてきた死竜全てが、ディアボロス達に翼を捥がれ討ち墜とされて、海の藻屑となったのだから。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV12になった!
【フライトドローン】LV1が発生!
【勝利の凱歌】がLV2になった!
【未来予測】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【先行率アップ】がLV3になった!
【ドレイン】がLV2になった!
ガンドラ・ブラッディア
サーシャ(g09048)と
アドリブ歓迎
配下が居れば、野放しにされると、思ったか?
まぁ、何方でも良い。花嫁を不幸にする、お前達を決して、通しはしない。
共にやるぞ、サーシャ……!
飛翔は常時。
呪竜剣化を発動して自身を呪いの大剣と化し、敵へ斬撃特攻を行う。
深追いせず一撃離脱。
未来予測で敵の挙動から上手く当てるようにするのと反撃時もそれによって最低限致命傷だけは防ぐ。
パラドクス通信も活用し、サーシャとタイミング合わせるなどの連携する
その後、呪竜剣化した自身を片手持ち直剣に形状を変え、サーシャに装備させ【魔力付与】を行う
POWはディフェンスを狙う
「思う存分、我輩を振るえ、サーシャ!一心同体にて、行くぞ!」
アレクサンドラ・リーヴェン
ガンドラ(g03101)と
アドリブ歓迎
サグラモール、花嫁を求める憐れな竜。
私のような貴族の義務としての婚姻なら見逃すつもりだったけど。
アンタはダメ、全然ダメ。一方的な押し付けばかりのストーカーと一緒。
アンタと花嫁たちの悪縁、断ち切ってやるわ。
行くわよ、ガンドラ!
【飛翔】で高速移動しながら、『刻命魔術【火精の激情】』で生み出した炎の槍で相手の氷のパラドクスに対して相殺を狙いましょう。
ガンドラと連携を取りつつ……一瞬の隙を突く!
呪竜剣化したガンドラを手に一気呵成。竜の力を受け取って、渾身の一撃をお見舞いしてやるわ。
「私とアンタならやってやれないことなんてないのよ、ガンドラ!決めるわ!!」
足を運んだアイルランド……ベルファストは、自然豊かな地であった。
周辺の海や川には魚や海の生物が生息し、豊かな森には様々な動物達が息づいていて。
そんな環境の中、共に助け合い、穏やかな生活を営み、日々を微笑ましく生きる人たちの姿があった。
それは、ガンドラ・ブラッディア(黒矛・g03101)が好ましく思う平和な光景。
けれど同じ竜でも、眼前のサグラモールは違っていた。
『く、一刻も早くアイルランドへ向かいたいというのに……!』
氷将竜はそれを壊すべく、アイルランドへと向かおうとしているのだ。
だが、元々偵察目的であったため、引き連れてきた配下の数も元々少なかったこともあるが。
ディアボロス達を思うように倒せぬどころか、次々討ち墜とされていく配下達に、思わず声を上げるサグラモール。
けれど復讐者が刃を向けるのは当然、死竜の群れにだけではない。
「配下が居れば、野放しにされると、思ったか?」
『……! く、ディアボロスめ……!』
ガンドラが立ちはだかるのは、サグラモールの前。
「まぁ、何方でも良い。花嫁を不幸にする、お前達を決して、通しはしない」
そしてガンドラと共に赴いたアレクサンドラ・リーヴェン(吸血姫・g09048)も、彼女と並び立ちながら。
「サグラモール、花嫁を求める憐れな竜」
憐れみの色を宿した金の視線を向けつつ、ふるりと小さく首を横に振って。
「私のような貴族の義務としての婚姻なら見逃すつもりだったけど。アンタはダメ、全然ダメ。一方的な押し付けばかりのストーカーと一緒」
眼前の氷将竜が切望することを真っ向から否定する。
……アンタと花嫁たちの悪縁、断ち切ってやるわ、って。
そしてそれは当然、言葉だけではなく。
『――!』
「共にやるぞ、サーシャ……!」
「行くわよ、ガンドラ!」
サグラモール自体も、討ち倒す。
ふたりは刹那、共に海面を大きく蹴り、天翔けて。
――我が身は、呪い。その全てを以て、最強の一振りとならん……!
――炎よ、吼えろ。
配下に戦闘を任せて高みの見物ときめこんでいた竜へと攻めかかり、一気に仕掛ける。
自身の呪詛と竜の力を全て凝縮した呪いの大剣にその身を変じさせ、敵を断ち切らんとガンドラが斬撃特攻を行えば。
アレクサンドラが同時に展開するのはそう、血に刻み込まれた魔術による≪赤の章 第一節≫。
火精の激情が無数の炎の槍を生み出し、標的を燃やし尽くす刃となりて悪しき竜を貫かんと、消えぬ炎を燃え盛らせる。
氷将竜の一瞬の隙を突くべく。
そんなふたりの攻撃の息は絶妙で、連携も確りと取れている。
だが……相手は、ジェネラル級のドラゴン。
そのような相手の一番槍を担うとなれば、相当の覚悟を決めて挑まねばならない。
刹那、繰り出した斬撃や炎の鋭撃を寄せ付けぬかのように、サグラモールが咆哮すれば。
精製されるのは、周囲の水分を凝固させた巨大な氷柱。
そして編み上げたその攻撃術式の質量をもって、全てのものを凍らせんとするほどの強烈な反撃を繰り出してくる。
けれど勿論、強敵へと挑む覚悟は疾うに決まっている。
――もう一度、いけるか?
――ええ、当然よ!
強烈な反撃や向けられる攻撃に膝をつきそうになりながらも、パラドクス通信でそう互いの意思を確認し合えば。
呪竜剣化した自身を片手持ち直剣へと再び変じさせるガンドラ。
「思う存分、我輩を振るえ、サーシャ! 一心同体にて、行くぞ!」
大剣と化した己をサーシャへと託し、反撃の一撃を振るって貰うべく。
そしてアレクサンドラは呪竜剣化したガンドラをぐっと握り、竜の力を確りと受け取って。
「私とアンタならやってやれないことなんてないのよ、ガンドラ! 決めるわ!!」
再び大きく地を蹴った刹那、共に一気呵成――氷将竜へと振るうは、炎纏いし渾身の一撃。
そして向けられた斬撃に、サグラモールは一瞬鬱陶しそうに微か顔を顰めるけれど。
『邪魔をするというのならば……蹴散らして先へと進むだけだ!』
「……! サーシャ!」
再度放たれた氷将竜の巨大な氷柱の一撃から、咄嗟に身を挺しサーシャを庇うガンドラ。
そして致命傷こそ避けたものの、その衝撃はやはり、かなりの威力を誇るもので。
敵へと向けた全力の攻撃もそう容易くは通らぬけれど。
だが――ディアボロスは全力で氷将竜を討つ気である、と。
そうサグラモールへと覚悟を示すには十分な、開幕の渾身の一撃であった。
苦戦🔵🔵🔴🔴🔴🔴
ディアナ・レーヴェ
その信仰が、縋る物を求めた人の側の業だとしても
…認めない
だって竜の花嫁になったら…好きな人との子を抱いて幸せに暮らすとかできないでしょう?
序盤は精々私達を侮ればいいわ!
皆が包囲網を作る迄
そして――敵の「登場時の方角\退路を思う際の意識の向き\氷柱魔法がどう皆の移動阻害要因になるか\飛行限界高度\フェイントへの対応」など観察し、【天候予測】も加えて、撤退時の連携攻撃に少しでも足せる情報が揃う迄!
技は【王道の計】
飛翔で接近し砲撃、誘う様な急上昇と離脱
愚直で拙い空戦術
状況はパラドクス通信で共有
(ソフィア、お願い。あなただけは平和に、幸せに生きて欲しいの)
(今度こそちゃんと…離れて、願うから――!)
コンスタンツ・トパロウル
花嫁のヴァージンロードって奴には……冷たい氷より花が似合う
つまり、氷の竜なんぞ……一昨日来やがれって奴さ!
奴は健在だが、だからこそ……付け入る隙もあるさ
仲間が取り巻きを倒すまで、敵の周りを上下左右不規則に【飛翔】し、小蝿のように纏わりつき苛立たせよう
敵が凍結で足止めしてくるなら、【未来予測】でギリギリ回避できないか試す
それでも、凍結したりして落水したら……そこがチャンスだ
【水中適応】で水中で機を伺い、敵が油断してるところで……海中から一気に【飛翔】
真下から、奴の土手っ腹に潮衝突撃を叩き込む!
奴が更に凍結させてきても、そのまま花嫁達の【託されし願い】を受け突撃
お前の氷……利子つけて返してやるよ!
内方・はじめ
花嫁達も、どうせ身も心も捧げるなら……ドラゴン何ぞよりも、愛した相手の方がいいわよね
つまり、あなた達は……振られちゃったわね?
それとも、私達の横恋慕に負けたと認めるの?
急激な温度変化で霧が出てもいいように、【完全視界】で視界確保し、【パラドクス通信】で仲間と交信して状況把握と情報共有
基本は【飛翔】し、敵の死角に回り込むように動き、敵を撹乱しながら、仲間が仕掛ける隙を作るわ
敵が仲間に気を取られて、こちらへの注意が疎かになってるようなら……その隙を逃さず、処断の黒刃で敵の死角から痛撃を叩き込みましょ
敵が凍結で反撃してくるなら、敵の直上に飛翔
凍った氷の重さで、敵頭上に急落下しつつ処断の黒刃を打ち込む
サグラモールは自分達との会話でこう主張していた。
ドラゴンは人間の意志を強引に捻じ曲げてはおらず、信仰はあくまで花嫁や一般の民によるものだと。
確かに、パラドクスなどで有無を言わさず洗脳したのではないかもしれない。
でも、ディアナ・レーヴェ(銀弾全弾雨霰・g05579)はその主張に対してはっきりと告げる。
「その信仰が、縋る物を求めた人の側の業だとしても」
……認めない、と。
氷将竜の言葉に頷く事なんて、到底できない。
「だって竜の花嫁になったら……好きな人との子を抱いて幸せに暮らすとかできないでしょう?」
サグラモールの元へと再び花嫁達が連れ戻されるようなことになれば。
あの子だってそう、自分の想いをまた書き換えられて、本来ならば得ることができるはずの未来を……幸せな日常を、得ることができない。
そんなの、認めるわけがない。
「花嫁達も、どうせ身も心も捧げるなら……ドラゴン何ぞよりも、愛した相手の方がいいわよね」
内方・はじめ(望郷の反逆者・g00276)もディアナにこくりと頷いてから。
サグラモールへと小さく首を傾けつつ、こう続ける。
「つまり、あなた達は……振られちゃったわね?」
……それとも、私達の横恋慕に負けたと認めるの? って。
いくら、たとえいつも何かと湿気た面をしていても、想い人を幸せにしたいと彼が強く思っていることは、勿論分かっているから。
だからはじめは彼に託したのだ。ベルファストの人々の笑顔を。
サグラモールはそんな挑発するような言葉に、フン、と鼻を鳴らして。
『何を言う、これから竜の花嫁を迎えに行くのだ。竜の花嫁は栄誉、それを得ることを、結局は花嫁達も望んでいるはずだ』
何と言われようとも、氷将竜の気持ちは、ようやく竜の花嫁を見つけたことで昂っていた。
だが、コンスタンツ・トパロウル(生き残りの撃竜騎士・g05674)は、そう紡ぐサグラモールへと言い放つ。
「花嫁のヴァージンロードって奴には……冷たい氷より花が似合う」
――つまり、氷の竜なんぞ……一昨日来やがれって奴さ! って。
そんな浴びせられる言の葉に、内心では思う事も多々あるようだが。
『竜の花嫁の居場所を掴んだ以上、もうお前達に構っている暇などない』
とにかく、竜の花嫁の確保をと……そのことを最優先するべく強引に話を切るサグラモール。
その様子は、早急にディアボロスたちを蹴散らし、先に進みたい気持ちが前面に出ていて。
なかなか復讐者を倒せずにいる配下達にやきもきしている様子だけれど。
(「奴は健在だが、だからこそ……付け入る隙もあるさ」)
(「序盤は精々私達を侮ればいいわ!」)
自分達を倒すことをサグラモールが重視していないからこそ、つけこめる隙がきっと生まれるはず。
だからコンスタンツは仲間が取り巻きを倒すまで、敵の周りを上下左右不規則に飛翔する。小蝿のように纏わりつき苛立たせよう、と。
はじめも、急激な温度変化で霧が出てもいいように予め完全視界で視界確保しつつも。パラドクス通信で仲間と情報を共有しながら、状況把握につとめて。そして敵の死角に回り込むように天を翔け、同じように敵を撹乱しながらも相手の隙を窺えば。
『ええい、鬱陶しい……!』
ディアナは観察し、情報を確りと揃える。
登場時の方角、退路を思う際の意識の向き、氷柱魔法がどう皆の移動阻害要因になるか。
さらには、飛行限界高度やフェイントへの対応等々……天候予測も加えて、撤退時の連携攻撃に少しでも足せるように。
絶対に、氷将竜をアイルランドへと行かせるわけにはいかないから。
そして自分の周囲をちょろちょろ飛び回るディアボロス達に、サグラモールは顔を顰めて。
『ならば、凍らせて動けぬようにしてやろう!』
「……!」
氷将竜が展開するは、一気に凍り付かせる事で相手の足を止めて攻撃する広域殲滅術式。
コンスタンツはその攻撃をギリギリで回避できないか、未来予測も駆使して試してみるけれど。
「!」
相手は明らかに遥か格上、足が凍って止まってしまって。
そのまま大きく水飛沫を立て、海へと落水してしまう。
刹那、天を翔けて接近するのは、ディアナ。
誘う様な急上昇と離脱をしてみせて、愚直で拙い空戦術を繰り広げてみせながらも。
――見つけた。
手持ち式の大型な重キャノンを構える。愚直に、基本に忠実に……敵へと目掛け、思い切りぶっ放すために。
だが、たとえ躱されたとしても動じない。
だって、敵を見ていたら、まさに一生懸命読み進めてきた戦術書に例示されたパターンそのままの場面に遭遇したから。
ディアナはパラドクス通信で共有する。共に竜を討つべく赴いている仲間達へ。
そして……そこがチャンスだ、と。
『……なっ!?』
海中から一気に飛翔するのは、コンスタンツ。
「いつから、ここはお前の独壇場だと思ってた?」
――残念だけど……あたしの戦場でもあるんだよ! と。
潮流がぶつかり合う荒れ狂う海のような水流を纏い、真下から水流の勢いを乗せた突撃で。
「お前の氷……利子つけて返してやるよ!」
サグラモールのその土手っ腹目掛け、託された願いを胸にコンスタンツが一撃ぶちかませば。
『くっ、この……!』
再び周囲を凍らせんと、戦場の足元に大量の水を発生させる氷将竜。
けれど今、コンスタンツやディアナへとその意識は完全に向いているから。
(「こちらへの注意が疎かになってるようなら……その隙を逃さない」)
――だから言ったじゃない……あなたは有罪なんだから、逃げられないのよ?
そう掌から身の丈程ある闇の刃を生み出し、罪深い眼前のドラゴンへとはじめが叩き込むのは、処断の一撃。
そして凍結させんと反撃してくれば、敵の直上へと飛翔して。
凍った氷の重さを最大限に利用し、相手の頭上に急落下しつつも再び処断の黒刃を打ち込む。
『お前達に構っている暇などないと言っているだろう!』
早く竜の花嫁をこの手に……! と、自分達の立ち回り方に思惑通り若干苛ついている氷将竜の動向を、引き続き観察しながらも。
(「ソフィア、お願い。あなただけは平和に、幸せに生きて欲しいの」)
どうしてこんなにも、彼女に思い入れ込んでしまっているかは、ディアナにはわからないけれど。
でも、そう強く強く、ただひたすらに自分がそう思っているということはわかっているし。
(「今度こそちゃんと……離れて、願うから――!」)
またうっかり出会っちゃったら格好もつかないし……それに、やっぱり。
竜の花嫁としてではなく、彼女達が当たり前の幸せを掴んでくれれば、それだけで頬が緩むほど十分に嬉しいのだ。
だから、自分達は今ここで、絶対に踏ん張らなければならない。
ベルファストから離れたこの海上で――彼女達の幸せを、願いながら。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【書物解読】がLV2になった!
【水中適応】がLV2になった!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV8になった!
フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、連携ok
※【ヨアケ】同行、個別可
花嫁さん達もアイルランドの人々も、全員を護るため、誰一人逃がさないと決めました。
ここで貴方達の旅を終わらせます。
飛翔は維持。
万一にも逃走されぬよう、他の味方と連携して壁を作り退路遮断です。
初手は『聖槍』の投擲。
その際、他の味方とタイミングを合わせられるなら、連携して同時に攻撃します。
もしその一撃で仕留められずとも終わりにしません。
再び『聖槍』を具現化し、今度は突撃して直接刺し貫くまでです。
それに接近すれば、撤退妨害もし易そうですしね。
敵のブレスや槍は、口元に『聖槍』を投げて妨害しつつ、魔力障壁で防御します。
貴方達と私達、どちらの意志が強いか勝負です。
白水・蛍
アドリブ歓迎
連携積極的に。個別採用可
WIZで周囲ディフェンス
【ヨアケ】
サグラモールが撤退を決めるまでは進行妨害の行動を。
飛翔使用して戦闘を。
敵の攻撃を未来予測や神速反応で致命傷を回避しつつ、パラドクスを。
竜には竜を。わが友を。夢護りし竜の息吹を一撃を!
此処に居るのはやっと幸せを掴めた人々。
夢、幸せを紡いでいく人々。
これ以上その幸せを断ち切らせはしない。
この先の未来を奪わせたくない。
だから、サグラモール。お前は此処で堕とします!
此処から先にお前の居場所はありはしない!!
託されし願いで私の思いも、皆託して、夢護りし竜の一撃を加えます!
それは、竜の花嫁であった彼女達を危険にさらすことでもあることは、分かっているのだけれど。
だからこそ、自分達は負けられないのだ。
竜の花嫁の居場所をサグラモールへと告げたのは、確実に此処で氷将竜を討つためだから。
フィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)は、アイルランドへと何としてでも行こうとしている眼前の氷将竜へと告げる。
「花嫁さん達もアイルランドの人々も、全員を護るため、誰一人逃がさないと決めました」
……ここで貴方達の旅を終わらせます、と。
そして、白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)もこれまで幾つも竜の花嫁関連の案件に趣き、沢山の竜の花嫁達と関わってきたから。
だから仲間と共にサグラモールを倒す為、海上の空を翔けて。
サグラモールが撤退を決めるまでは進行妨害の行動を心掛けて立ち回りながらも。
――我が声に応えて来たれ、竜の息吹よ! これ即ち我が友、夢より出でて夢を護りし者!
――暁光の審判をここに、苦難に癒やしを、悪意に裁きを……!
万一にも逃走されぬよう皆で壁を作り退路遮断をはかりつつ、連携して同時に攻撃を繰り出す。
刹那、フィーナの魔力を糧として成された光の槍、暁光の聖槍が投擲されれば。
「竜には竜を。わが友を。夢護りし竜の息吹を一撃を!」
蛍が紡ぐ英雄譚や謳った伝承の竜が、戦場へと顕現して。
ある彼女にどこか似た幻想の竜は力強い吐息で吹き飛ばす。
フィーナの鋭撃と共に、花嫁達の……いや、アイルランドの平和を脅かさんとする敵を、これ以上決して通さぬように。
だが相手は、かなりの強敵であるジェネラル級のドラゴン。
『ようやく見つけた竜の花嫁、返してもらうぞ!』
連携をかけて複数で仕掛けても諸共せず、水のブレスを吐き、大量の鋭い氷の槍に変換して降らせてくる。
けれど、一撃で仕留められずとも、勿論終わりになどしない。
フィーナは再び『聖槍』を具現化し、大きく地を蹴れば。
(「接近すれば、撤退妨害もし易そうですしね」)
今度は直接、氷将竜の身を刺し貫かんと突撃して。
蛍も、『喚来竜皇息吹』の竜の歌を口遊むのを決してやめない。
だって、思い返すたびに強く思うから。
「此処に居るのはやっと幸せを掴めた人々。夢、幸せを紡いでいく人々。これ以上その幸せを断ち切らせはしない。この先の未来を奪わせたくない」
先程まで目にして身を置いていたベルファストの、あの幸せなひとときを、人々の笑顔を。
奪わせなど、絶対にさせないから。
託されし願いで、自分の思いも皆、全部託して。
「だから、サグラモール。お前は此処で堕とします!」
蛍はうたい続ける――夢護りし竜の一撃を加えるために。
『は、お前達ディアボロスがこの氷将竜を堕とす、だと?』
サグラモールは向けられる聖槍を何度でも弾き、幻想の竜の息吹を振り払いながらも。
凍えるように鋭い氷の槍を再び成すべく、水のブレスを吐かんとするけれど。
フィーナはその口元を狙い『聖槍』を投げて妨害を試みつつ、魔力障壁で確りと守りを固める。
気力も体力もまだ十分なジェネラル級のドラゴンを相手に有効な攻撃を見舞うこと自体、とても難いのだけれど。
「此処から先にお前の居場所はありはしない!!」
「貴方達と私達、どちらの意志が強いか勝負です」
でも、動ける限り何度だって、攻撃するその手は緩めない。
竜の花嫁であった彼女達を護る、此処で氷将竜は必ず討つ、アイルランドへは絶対に行かせない――強い覚悟を胸に、そう皆で決めたのだから。
苦戦🔵🔵🔴🔴🔴🔴
獅子堂・崇
アドリブ連携歓迎
避難した人の中には大切な相手と結婚式を上げた人もいる。
その幸せを奪わせることはさせない。彼女たちは既に竜の花嫁なんかじゃないんだ。
行かせないにしろ、引かせないにしろ狙うべきはサグラモールの機動力を削ぐこと。
【飛翔】の効果を最大限に使う。
常に位置が変わることを考えて、【エアライド】で位置を修正しながら翼を目掛けて飛び蹴りを放つ。
サグラモール、お前を花嫁のもとへは行かせない。誰かが後ろにいるときの俺は強いぞ。
桐生・巧
アドリブ連携歓迎
貴様こそが諸悪の根源!リア充ドラゴン共の親玉!
であるのならば、ここで逃がすという選択肢はないのであります!
リア充は死ねぇぇぇぇぇい!
ここが貴様の墓場だぁぁぁぁぁ!
敵の周囲を【飛翔】で飛び回りながら魔改造エアガンで弾幕を張り、敵の動きを阻害しつつ味方を援護するであります!
敵がこちらに標的を定めたら敵の攻撃を恐れずに突撃!
渾身の力を込めた『リア充粉砕パンチ』による捨て身の一撃で敵を一撃粉砕するであります!
リア充は砕け散れぇぇぇぇぇい!
ここで確実に仕留めるためにも、敵の動きに警戒しつつ味方と密に連携することを心掛けるであります!
ナイナ・ヴィラネスティズム
SPD
強敵につき味方との連携を最重要視
飛翔で戦場を飛び回りつつ自分の足元を常時警戒
敵の広域殲滅術式にはマジックグレネードで襲いくる水に向けて投擲爆破
こちらの動きを止められない事を意識して立ち回る
敵の攻撃を耐え凌ぐか隙を見てヴィラネスト・アバランチウィップ
氷の魔力を込めて鞭状の刀身に変化させた妖精刀で敵竜の体に絡みつき、その態勢のまま魔散弾銃で連射貫通撃
絡みつきを自ら解いたら魔散弾銃の弾を撃ち込んだ箇所に向けて妖精刀で雪崩の如く鞭打ちを以て自らの痛みを思い知らせる精神攻撃を炸裂さす
竜の花嫁を度々寝取られたご気分はいかがかしら?
愛する人を簒奪された者達の心の痛みはこのような生ぬるいものではなくてよ
御須統・昴
アドリブ・連携歓迎
さてと。お相手いただきましょうか。
竜を撃ち滅ぼすのは何時だって勇者と決まっております。
ああ、名乗っておきましょう。星の定めを背負う者。十星連。六連星の守り人と申します。
そういって、天廻器『陸昴鏢』を抜き、構えます。
飛翔・エアライド等残留効果をフル活用して相手に接近。
パラドクスの一撃を加えます。
この一撃を喰らってください。二つは一つ。一つは二つ。
軌道は決まり、その流れは全て決まっております。
そう、貴方のトドメを差す方向にね。
竜は落ちる定めですよ。
竜の花嫁達はアイルランドにいる。
そう確信した氷将竜の興味は、完全に海の向こうの地へと向いていて。
『竜の花嫁達を取り返し、アイルランドなどではなく、我が統治する美しい湖水地方の別荘へと連れ戻さねばだな』
ただひたすら竜の花嫁を己の元へと再び呼び戻すことしか頭にないようであるけれど。
獅子堂・崇(破界拳・g06749)は、真っ向から否定する。
「避難した人の中には大切な相手と結婚式を上げた人もいる。その幸せを奪わせることはさせない」
――彼女たちは既に竜の花嫁なんかじゃないんだ、と。
サグラモールが欲して止まない、竜の花嫁という存在自体を。
そんな氷将竜は、己の統治する湖水地方の別荘に、幾人もの美しい花嫁を住まわせていたという。
ということは、つまり。
「貴様こそが諸悪の根源! リア充ドラゴン共の親玉!」
瞬間、カッと見開かれる桐生・巧(リア充スレイヤー・g04803)の瞳。
ただでさえ、綺麗な少女を花嫁に娶るというリア充ドラゴンは羨まし……いや爆発させるべき存在だというのに。
その親玉となれば、リア充ドラゴンの中でも最もリア充に違いないから。
「であるのならば、ここで逃がすという選択肢はないのであります!」
――リア充は死ねぇぇぇぇぇい! ここが貴様の墓場だぁぁぁぁぁ!
リア充死すべし慈悲はない!
『諸悪の根源? それはお前達だろう。我らが花嫁の意思を強引に捻じ曲げ、横から掠め取ろうとしておいて何を』
正義か悪か、それはあくまでもそれぞれの立場からの主観でしかないもの。
だが、これまで散々邪魔立てし、花嫁達をアイルランドへと連れ去ったディアボロスがサグラモールにとって悪というのならば。
巧にとっては、花嫁ハーレムを湖水地方で作っていた眼前の竜は、間違いなく万死に値するほどの諸悪の根源である。
ベルファストにいる人々は、氷将竜自らが近くまで迫っていることなど思ってもいないだろうし。
今でもきっと先程までのように、穏やかに祭りを楽しんでいるのだろう。
それはこの状況下に身を置く御須統・昴(十星連・陸昴『六連星の守り人』・g06997)にとっては、何をのんきなとやはり思いはするけれど。
「さてと。お相手いただきましょうか」
けれど同時に、それは当然だともわかっている。
彼女達はこのことを知らないし、何よりも知らなくていいことなのだ。
だって、彼女達は違うのだから。
「竜を撃ち滅ぼすのは何時だって勇者と決まっております」
竜を堕とすべく戦いに身を投じる勇者ではなく、幸せに平穏な日々を過ごす人たちなのだから。
だから昴は、己がやるべきことだけをただ全うする。
『は、お前達が竜を狩る勇者だと言うのか?』
「ああ、名乗っておきましょう。星の定めを背負う者。十星連。六連星の守り人と申します」
六連星の導きを……星の力が形となった鏢、天廻器『陸昴鏢』を抜き放ち、手にして。
眼前の竜を撃ち墜とすために、構える。
そして自身の足元を常時警戒しつつ、燃ゆるかの如く焼けた夕空を翔けるのはナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)。
刹那、敵の広域殲滅術式が編み出され、戦場に水が発生する気配を察知すれば。
『……!』
魔力を注ぎ込んだマジックグレネードを発生したそれに向けて投擲し爆破させつつも、確りと意識して立ち回る。
凍らされ自分達の動きを止められないようにと。
それと同時に巧も、討つべきリア充ドラゴンの親玉の周囲を飛び回りながらも。
(「敵の動きを阻害しつつ味方を援護するであります!」)
リア充を滅するべく、実銃と遜色のない威力を誇る魔改造エアガンで弾幕を張り、氷将竜の動きを妨害すれば。
『く、ちょろちょろと目障りな……、っ』
――氷棘無惨!雪崩るる茨の極刑!
一瞬生じた隙をつくべくナイナが放つは、相手の魂すら打ち砕く冷厳なる一撃。
妖精の魔力が込められたサーベル状の魔法剣に氷の魔力を込め、伸縮自在の鞭状の刀身に変化させて。
竜の体に絡みつかせれば、すかさず改造ライオットガンから高周波の弾丸を敵を撃ち貫かんと連射する。
だが相手はかなりの格上、容易に絡みつきを振り解かれるも、それも想定していること。
今度は魔散弾銃の弾を撃ち込んだ箇所を狙い定め、妖精刀で雪崩の如く鞭打ちを以てナイナは炸裂させる。
自らの痛みを思い知らせる精神攻撃を。
『何度も鬱陶しい……!』
サグラモールはそうディアボロス達の猛攻をいなしつつ顔を顰めるも。
復讐者達の攻撃の手は、まだまだ緩まない。
崇も、常に位置が変わることを考えつつ、皆で積み上げた天翔ける力と最適な移動経路を見出す力をもって位置を修正しながらも。
――蹴り貫く!
ここぞと繰り出すのは、大物を倒すべく生み出した我流破界拳の技『我流破界拳・天衣』。
それは蹴ると言うよりも貫く為の大技。崇の足に集まった力が円錐状の赤い光となり、推進力となって加速を促して。
繰り出す飛び蹴りで崇は狙い定める。
相手はジェネラル級の強敵、ただ闇雲に蹴撃を放つのではない。
(「行かせないにしろ、引かせないにしろ狙うべきはサグラモールの機動力を削ぐこと」)
『!』
狙うは、天へと広げられているその雄大なる氷の翼。
その攻撃に反応し咄嗟に翼をはばたかせ、サグラモールも天翔けるその機動力を凍りつかせ奪わんと、反撃の広域殲滅術式を展開せんとするも。
「リア充は砕け散れぇぇぇぇぇい!」
そんな敵の攻撃をも恐れずに突撃!
巧は渾身の力を込めた捨て身の一撃で、眼前の敵を粉砕するべく。
ありったけの呪詛と怨嗟とその他諸々を込めた拳『リア充粉砕パンチ』でリア充ドラゴンの親玉をぶん殴るべく、果敢に前へと突っ込んで。
同時に、満ちる力をフル活用し、天を翔け最適解の経路で昴もサグラモールへとすかさず接近すれば。
「この一撃を喰らってください。二つは一つ。一つは二つ」
……さあ、かわせますか? と。
いくつもの得物を戦場に咲かせる華の如く投擲する。
そんな双蓮華が辿る機動は、その流れは、全て決まっているのだ。
「そう、貴方のトドメを差す方向にね」
ひとつがふたつとなり、ふたつがひとつとなりながらも、向かう先はそう――撃ち滅ぼすべき竜の元。
そんな途切れる事なき復讐者達の攻撃に、サグラモールは苛ついた様子で。
『竜の花嫁が待つアイルランドへと一刻も早く向かわねばならぬのだ、その邪魔するな!!』
咆哮と共に精製するは、周囲の水分を凝固させ成した巨大な氷柱。
その質量をもって襲いくる攻撃術式は強烈で、容赦なく天翔けるディアボロス達を捻じ伏せんとするけれど。
それでも、巧は果敢に攻め込み、敵の動きに警戒しつつも味方と密に連携することを心掛ける。
リア充撲滅は勿論、ここで確実に氷将竜を仕留めるためにも。
いや、何だかんだ敵をリア充設定している巧であるが、サグラモールの現状は哀れな元リア充。
「竜の花嫁を度々寝取られたご気分はいかがかしら?」
ナイナは氷の魔力を注ぎ込んだ妖精刀の鞭状の刀身をしならせ、何度でもその身に思い知らせるまで、打ち放つのを決して止めない。
「愛する人を簒奪された者達の心の痛みはこのような生ぬるいものではなくてよ」
ようやく平穏を掴んだ者達から、これ以上何も奪わせないように。
『心の痛み? むしろ栄誉なる竜の花嫁になることを喜んでいる、だろう……、!』
「竜は落ちる定めですよ」
竜が辿る運命はそう、花嫁を娶りその命をもって卵を産ませることなどではなく。
此処で、討ち墜とされることだと。
向けた攻撃を幾度となく弾かれても、通るまで得物を振るい続けるのみ。
「サグラモール、お前を花嫁のもとへは行かせない。誰かが後ろにいるときの俺は強いぞ」
相手は、クロノヴェーダの中でも強大な力を誇るジェネラル級。
全力をもって攻め続け、この場に足止めするには至っているが、向ける切っ先を届かせる事さえも容易ではない敵だ。
だが、凍てつくような激しい攻撃に倒れることも、これ以上敵を先へと進ませることも、撤退させることも、どれも許すわけにはいかない。
これは護るべきものを背負った、負けられぬ戦い。
だから、今は機を作るべく攻めながらも耐え凌ぎ、諦めず向かっていくしかない。
成すべきことはただひとつ――此処で氷将竜サグラモールを討つことのみなのだから。
苦戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
四葩・ショウ
つれないね
わたしだけ、みててよ
【飛翔】で挑む空中戦
緩急つけた速度や、急旋回で軌跡を読みにくく
海面すれすれを滑空して接近、急上昇する動きで不意をつく
すべては長く翔ることじゃ、なくて
一撃でもふかく、多く届かせるため
彼女はもう、雲雀の彼の花嫁だ
皆で編み上げ彩ったウエディング
笑いあった幸福を、忘れられない
だからこそ、
なによりも、
愛しあう家族を、これ以上ひき裂かせない
もし花冠が幸運を齎すなら
フィオナさんらしい、一緒に戦ってくれてるんだ
きっと、泣いてしまいそう、でも
竜の卵なんてどうでもいい
そんなもののために
大好きな友達を脅かすなんて
赦さない!
羽撃き、踠く 捨て身の一撃
信じてるんだ
わたし達はかならず、貴方を
シル・ウィンディア
竜の花嫁さん達、そして、その家族やパートナーさん達。
アイルランドに行く途中で式を挙げた人もいる。
竜の花嫁の宿命や呪縛から解放されたみんなは、ほんと、とっても幸せだったよ。
その幸せは絶対に壊させないから
…だから、ここで、あなたを討つ!!
アイルランドの地を踏めるとは思わないでっ!!
撤退の判断を与える前に仕留め切るつもりで、最初っから全力だよっ!!
飛翔でサグラモールの周りを飛び回るよ。
少しでも攪乱できればいいし、無視するならそれでもいいっ!
託されし願いを胸に、全力魔法の六芒星精霊収束砲…。
これが、わたしの…。
いや、わたし達の想いの力だよ
…幸せなみんなの邪魔をする竜は、ここで退場していただくよっ!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
【飛翔】し空中戦
敵の動きをよく観察し
味方とPD通信し、包囲の位置取りで連携、撤退阻止
絵筆で宙に竜の巨躯を描き出し、正面からぶつけよう
竜の花嫁に選ばれた少女たちの願いを、苦悩をこの目で見てきた
ただ平和に、彼女達自身が、彼女達らしく生きること……
心からの願いを、愛を持つものを
貴様らの都合で捻じ曲げてくれるな
名誉などと名付けてくれるな
貴様は、一度でも、花嫁自身を見たことがあったか?
花嫁とその幸福を願う者に【託されし願い】
その重みを受けて知れ
常に緩急や軌道のフェイントを掛け飛び回り
反撃には魔力障壁を展開し防御
未来予測し槍を観察、高速飛翔と多段エアライドで回避
近い味方のWIZディフェンス
一角・實生
常に飛翔しサグラモールに挑む
仲間の攻撃の間を埋めるようグラナトゥムで牽制の銃撃をしていくよ
クレアさんとマイロさん
少しづつ変わって行くふたりを見ていた
一時は忘れても、直ぐに俺を思い出してくれるふたり
記憶を奪われている俺は何度慰められ
踏み出す力を貰っただろう
パラドクスを発動し奴の翼を狙うよ
自分の背にも生える、在ることが当たり前となった身体の一部だ
進むこと、逃げること
その可能性を潰すために
氷柱も攻撃し続け威力減衰を狙っていく
ふたりが俺のことを二度と思い出さなくても
これまでの分、数多の幸せが訪れて欲しいと願う気持ちは変わらない
そこにサグラモール……お前は要らないんだ
花嫁達の舞台から退場する時間だよ
思い至った可能性を確かめるべく、偵察のつもりであった。
だから上に報告などしていないし、何も無ければ「特に何処にも赴いてなどいない」という顔をすれば済む話であった。
それに本来ならば、そろそろ撤退を考える頃合いであるだろう。
鬱陶しい復讐者の相手を律儀にしてやることなどないのだ。
だが……まだだ、まだ退くわけにはいかない。
――竜の花嫁達はこの先のアイルランドにいる。
そう確信したからには、またディアボロスどもに余計なことをされる前に、花嫁達を連れ戻さねばならない。なんとしてでも。
『故に、お前達の相手などしている暇はないのだ! 一刻も早く竜の花嫁達を……!』
「つれないね」
……わたしだけ、みててよ、って。
竜の花嫁のことばかりした頭にない氷将竜の元へとそう翔けるのは、四葩・ショウ(Leaden heart・g00878)。
真っ赤に焼けた空の下、夕焼け色に煌めく海面すれすれを滑空して。
緩急つけた速度や急旋回で軌跡を読まれにくくするべく立ち回りつつも、挑むは空中戦。
『! く、また新手か……!』
わたしはここだよって、そう存在を誇示する様に。
サグラモールの眼前へと躍り出て、不意をつくように急上昇する。
でも、そのすべては長く翔ることじゃ、なくて。
(「一撃でもふかく、多く届かせるため」)
一歩でも深く、より前へ前へと踏み出すために。
いや、その大きな氷翼のはばたきひとつで恐らく、いとも容易く吹き飛ばされてしまうだろう。
それが、自分だけであるならば。
(「撤退の判断を与える前に仕留め切るつもりで、最初っから全力だよっ!!」)
だが此処には、同じように天を翔け飛び回り、果敢に共に前へと出るシル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)がいる。
きっと氷将竜にしてみれば、自分達ひとりひとりは取るに足らない存在。
……でも。
(「無視するならそれでもいいっ!」)
相手にされなくても、少しでも攪乱できれば、それで。
だって、シルはひとりではないのだから。
『……!』
刹那、サグラモールへと向けられるのは、グラナトゥムを構え狙い澄ました一角・實生(深い潭・g00995)の銃撃。
その弾丸の軌道は竜を撃ち抜くためだけに取るものではない。仲間の攻撃の間を埋めるようにこの引き金を引くのだ。
そんな仲間と密に通信し情報共有を心掛け、敵の動きをよく観察しながらも。
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)も、青空の如き己のいろをもって天を舞い、眼前の竜を包囲するべく位置取る。
皆で連携をはかり、サグラモールが進むことも撤退することも、どちらも何としてでも阻止するために。
『アイルランドにいる花嫁達を、湖水地方に連れ戻さねば……!』
今のサグラモールは、アイルランドへと至らんと躍起になっているけれど。
シルはそれを許さない。だって、知っているから。
「竜の花嫁さん達、そして、その家族やパートナーさん達。アイルランドに行く途中で式を挙げた人もいる」
……竜の花嫁の宿命や呪縛から解放されたみんなは、ほんと、とっても幸せだったよ、って。
今だってまだ、ベルファストでは祭りが続いていて、平穏な時間を笑顔で皆が楽しんでいるだろう。
けれど、それを脅かさんとしているのだ。眼前の氷将竜は。
だからそんなサグラモールへとシルは言い放つ。
「その幸せは絶対に壊させないから……だから、ここで、あなたを討つ!!」
――アイルランドの地を踏めるとは思わないでっ!! と。
そしてショウだって、忘れられない。いつだって脳内に鮮やかに思い出されるのだ。
皆で編み上げ彩ったウエディング、笑いあった幸福を。
「彼女はもう、雲雀の彼の花嫁だ」
だからこそ、なによりも。
ショウは彼女を己の花嫁だという竜を許さない。
「愛しあう家族を、これ以上ひき裂かせない」
實生も同じように、思い出す存在がその心にはあるのだ。
(「クレアさんとマイロさん。少しづつ変わって行くふたりを見ていた」)
鈍くて不器用でじれったくて、でも徐々に変わっていって近づいて、そして結ばれて……幸せそうな姿。
それに、いつだって彼女達は声をかけてくれた。
(「一時は忘れても、直ぐに俺を思い出してくれるふたり」)
……記憶を奪われている俺は何度慰められ、踏み出す力を貰っただろう、と。
そう、まさに今、この戦場に立っているように。
そしてエトヴァがこれまで縁を繋いだ花嫁は、片手では数えられないほどで。
だからこそ、知っている。
「竜の花嫁に選ばれた少女たちの願いを、苦悩をこの目で見てきた」
彼女達が辿るはずであった、理不尽で残酷な運命を。それによって、少女達や関係者達がどんな想いをしてきたかを。
けれどそれを、ことごとくこれまで塗り替えてきた。皆で心と力を通い合わせて。
そしてようやく穏やかな日々を過ごす彼女達の姿を、ベルファストで見ることができたから。
「ただ平和に、彼女達自身が、彼女達らしく生きること……心からの願いを、愛を持つものを、貴様らの都合で捻じ曲げてくれるな。名誉などと名付けてくれるな」
エトヴァは、城から今更出てきた竜へと投げる。
――貴様は、一度でも、花嫁自身を見たことがあったか? と。
答えは聞かずともわかっている、問いを。
サグラモールはそれでもやはり。
『竜の花嫁達は、今から迎えに行く。だから、そこを退け!』
竜の花嫁のことしか頭にはないようだ。
いや……竜の花嫁達ではない。
『竜の卵を産む竜の花嫁は、栄誉だ』
彼にとって大切なのは、彼女達が命を捧げて産むのだという竜の卵。
そして竜の卵を産む彼女達を取り戻すべく、水のブレスを吐き、大量の鋭い氷の槍を成して、復讐者達へと容赦なく降らせるけれど。
ショウは刹那、目の前でひらりと舞った、幸運のひとひらに気付いて。
「……!」
それを信じて追い、凍てつく鋭撃を躱し、敵を見遣る。
(「フィオナさんらしい、一緒に戦ってくれてるんだ」)
……泣いてしまいそう、そう熱く滲む瞳で。
でもぐっと、確りと前を見据える。
「竜の卵なんてどうでもいい」
――そんなもののために、大好きな友達を脅かすなんて、赦さない!
だからショウは全力でサグラモールへとあげる。
眦に滲むひとしずく、それ指先でぬぐって、胸よりひき抜いて咲かせる刃を。
Ophelia――羽撃き、踠く、捨て身の一撃を。
そしてシルも、託されし願いを胸に。
「これが、わたしの……。いや、わたし達の想いの力だよ」
――闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ、暁と宵を告げる光と闇よ……。
「六芒星に集いて全てを撃ち抜きし力となれっ!」
『……なっ!?』
氷将竜へと全力をもって解き放つ。超高出力の最大威力の砲撃魔法、六芒星精霊収束砲を。
その背に、二対の青白い魔力翼を羽ばたかせて。
そしてこれまで見向きもしなかった氷将竜がはじめて瞳を見開き、復讐者達の姿を捉えるけれど。
連携をはかりたたみかけるディアボロス達が攻撃の手を緩めることは、決してない。
刹那、エトヴァは翔ける天へと絵筆を躍らせて。宙に描き出すは、眼前の竜の巨躯。
そして実体を持った竜を、正面から氷将竜へとぶつけるべく解き放てば。
――ここだね。
實生はぐっとグラナトゥム引き金を再び引き、貫くべく狙い撃つ。
(「自分の背にも生える、在ることが当たり前となった身体の一部だ」)
『……!』
そう、焼ける天へと広げられた大きな氷翼を。
進むこと、逃げること――その可能性を潰すために。
サグラモールはそんな復讐者達の猛攻に、忌々し気に明らかに顔を顰めて。
そして、ついに決断を下すのだった。
『く……!! ひとまずこの場は退いて、仕切りなおす……!』
この大きな翼で空を翔ければ、別の場所に花嫁を移されるその前に。
今度は満を持して集結させた配下達を率いて、戻ってこられるだろうから。
そして氷柱を成しては圧倒的な力で繰り出し、撤退せんとするも。
(「ふたりが俺のことを二度と思い出さなくても。これまでの分、数多の幸せが訪れて欲しいと願う気持ちは変わらない」)
「そこにサグラモール……お前は要らないんだ。花嫁達の舞台から退場する時間だよ」
「花嫁とその幸福を願う者に託されし願い、その重みを受けて知れ」
それでも、攻撃の手を止めず攻め続ける實生とエトヴァ。
勿論、彼だけではない。
ショウはその心に、強く信じているから。
「わたし達はかならず、貴方を」
「……幸せなみんなの邪魔をする竜は、ここで退場していただくよっ!」
シルも決して、氷将竜を逃がしはしない。
今こそ、撤退を判断したサグラモールへと総攻撃を仕掛け、敵を討つ時――此処にいる、全員の力で。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【イルカ変身】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
【怪力無双】がLV3になった!
効果2【先行率アップ】がLV4になった!
【ドレイン】がLV3になった!
【反撃アップ】がLV5(最大)になった!
アンダルシア・ノォヴェント
【魔歌拳】
ふふ、ルビーさん、楽しそうでしたね?
新天地での不安も勿論あることでしょうね?
しかし家族と共に、大好きな苺を堪能している姿は何にも代え難いですよ?
ですので、怒っておりますよ、私は、ね?
……そもそも、最初から"おのれら"が来なければ、もっと別の、普通の苦労や悲しみも知り、大人になっていたであろう?
人の人生を変えて、変えた上で掴み取った幸福を、また"おのれら"が邪魔すると言うのは耐え難いものよな?
絶対に赦さん、嬲り殺しも飽き足りぬ、現世でも幽世でも来世永劫において"おのれら"との因果を断ち切ってやろうぞ?
我が名は"紅玉の友"魔女アンダルシア、この毒を以てその両翼を蝕んでくれる、地に墜ちよ?
志波・巽
【魔歌拳】
やれやれ、遠くからルビーの様子を見守るつもりが普通に見つかってしまったな
声をかけてくれて嬉しいが、どうにも格好がつかんな
が、今回ばかりは格好つけさせてもらおう
今まで何度も貴様達に言ってきた事だが、もう一度言わせてもらう
人の意思を平気で踏みにじる貴様達を赦してはおけない
これ以上ルビー達の未来を脅かさせはしない。貴様はここで倒す
春苺祭での菓子や踊り、街への潜入、そして奪還……ルビー達の為に色々やってきたな
『生きる事を望むなら、俺達は協力を惜しまない』
一度交わしたこの約束は、何度でも果たそう
――我流・紫神降ろし
一時的に向上させた身体能力でサグラモールに肉薄し、必殺の意思を込めて拳を叩き込む
桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎
タグ外連携・個別採用可能
【ヨアケ】
使える効果は全て使用
【飛翔】し『桜艶たる月』を発動させ桜の花びらを展開と同時に一時的なものではあるだろうが幻覚を見せて敵の動きを少しでも鈍らせる
これ以上ここの人たちの幸せを邪魔させないわ?
彼女らにも幸せになる権利はあるのだからそれを邪魔するお前はここで私達が消し去るわ!
託されし願いは私達の力になる!
仲間たちとの動きを見つつ一気に攻める
桜の花びらを刃に変えサグラモールを斬り刻むかのように全力集中で自身の出せる最大火力で叩き込んでいく
これで終わりにしましょ?
モリオン・スモーキー
アドリブ・連携歓迎
周囲をSPDでディフェンス
飛翔を使用して戦闘
サグラモールが撤退判断するまでは進行させないように牽制しながら引き気味に戦いましょう。
撤退を決めたのなら早期撃退の為、飛翔の速度を上げて一気に接近。
相手の氷は熱波の支配者で温度上げて氷を溶かし、水中適応で相手のパラドクスの制限を限りなく小さくしながら……近づいたらパラドクス発動します。
炎の宝石の魔力を全部解放し、その胴体を両断しましょう。
此方の幸せと其方の幸せ。それぞれ違うものでしょう。
ですからして、言葉でどうこうと言っても、仕方ない事です。
だから、後は雌雄を決するのみ。
そう、お互いの力を以てして。
神田川・憐音
【魔歌拳】
いやマジでカッコつけて別れたら秒で再会とか恥ずいわー
まあそれもまた人生ってヤツ? ってコトでカッコつけ延長戦しとこっか
……うちの魔女様もたいそうお怒りだし?
ま情熱は3人とも一緒だけど
好きな物食べて好きな詩を詠んで好きな人と一緒になって、自分の意思で自由に生きたらいい
けど、そんな自由を奪うヤツは絶対に赦さねーし
あたしの魂がそう言ってる。この炎はその証
つまり未来を脅かすヤツは破壊し、未来の幸せを再生する的な?
だからどんな氷も溶かして包丁で捌くわ
氷細工も得意ですけど。料理人舐めんなし?
ドラゴンって喰えるのか知らんけど
でもルビーには幸せいっぱい食べて貰うし
たとえ喰えてもアンタお呼びじゃねーわ
四十万・八千代
【肉食べ隊】
俺はそんな正義感とか強いわけじゃないんだが
もう他人とは思えないんだよな、竜の花嫁やその家族
楽しそうに笑ってたらそれを壊されたくないって思うくらいにはなってしまったから
俺の願いを通す為にも此処で消えてくれ、サグラモール
移動、行動は【飛翔】を使用
もしもの時撤退を阻む事は出来なくとも時間を稼ぐ為
敵の周囲を皆で囲めるように他の仲間達が少ない場所へと位置取る
【パラドクス通信】を使って仲間と連絡を取り戦況把握と情報の共有を行って
攻撃による敵の動きの誘導など仲間の作戦の補助が出来るように行動
連携攻撃の際には仲間の狙う部位を同時に狙い
対象の存在を歪め脆くしダメージを集中させ注意を此方へと向けさせる
諷和・もこ
【肉食べ隊】
クレアさんもルビーさんもそのご家族も
もう何度も会って仲良くなって…もう他人とは思えなくて
だから
やっと彼女たちが掴んだ幸せを壊させたりなんて、させないんだよ!
真人さんが引き付けてくれてる間に水中から接近
上のメンバーからの情報を元に【トラップ生成】でモグラさんの真下におっきな網を準備するんだよ
タイミングが来たら
真人さんと息を合わせて網を抱えて一気に【飛翔】で上昇
モグラさんに網を被せて動きにくくして
ボク達の技が当たりやすくするんだよ
ボクも魔法使いさんに魔法をかけてもらって
モグラさんへ一気に駆け寄り【不意打ち】
拳に【呪詛】を乗せて全力で
花嫁さんは好きな人と結婚するんだよパーンチ!なんだよ!
ヒュー・ハルウェル
【肉食べ隊】
申し訳ありませんが、クレア嬢は既に生涯の伴侶を得ていらっしゃいます。愛し合う夫婦の邪魔をするなら、私共に蹴られる御覚悟を。
『Herzlich willkommen.』
サグラモールを中心とした作戦海域を屋敷と定めます。少々開けてはいますが、海中を含めた状況の把握には充分でしょう。
【飛翔】を使い、少し離れた位置から全体を俯瞰。攻撃の予兆があれば通信で仲間に伝えます。
右翼!危険です、待避を!
そして機が訪れたその時は―
真人様!もこ嬢!
海中に潜んでいた仲間に合図を送ります。
網が展開される間、八千代様とお嬢様に敵の注意を引いて頂き、網を屋敷の調度として強化します。
終わらせましょう。今、ここで。
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
竜の花嫁の苦悩を、私は何度も見ました
愛した人から引き離される苦しみ、恐怖
悲劇をこれ以上繰り返させない為にも
貴方は此処で止めます
飛翔で飛びながら
宙に展開した鍵盤で「凱歌」を演奏
馬上槍を構えた白馬の騎士を喚び、刺突攻撃を指揮します
水上を蛇行しながら駆け、すれ違いざまに一撃
狙いは仲間と合わせ
既に傷がついている箇所を重点的に狙い、出来るだけ傷を広げ突き抜けるように
強大な力を持つ相手であろうと、力を合わせ繋いでいくのがディアボロスの戦い方です
撤退の気配が見えれば、仲間に連絡
連携して仕留められるよう、タイミングを合わせて一斉攻撃します
賢さが仇となりましたね、サグラモール
深き海へと堕ちなさい
天原・真人
【肉食べ隊】
クレアさん達が…いや、彼女が俺をもう思い出さなくていいように
ここでお前を止めさせてもらう
ダッシュで動き回り、破壊と粉砕の斬撃でサグラモールの狙いがこちらに向くように誘導
頃合を見て【未来予測】で敵の動きを予測、攻撃を受けてわざと海に墜ちる
痛みはそのまま【水中適応】で海中に沈んで機を待つ
【パラドクス通信】で状況を確認
狙うのは真上に氷竜将が来た瞬間
もこさんの用意した網を抱え【飛翔】で一気に上昇
網を被せて動きを鈍らせ
攻撃を抜いて隙を狙い、至近距離から『魔硝刀・滅尽』を叩き込む
お前をここで倒せば、花嫁達は俺達の事を忘れるだろう
彼女も俺の事をきっと忘れる
でも俺は忘れない
俺にはそれで十分だ
瀧夜盛・五月姫
【燐五】
あは、いいでしょ。ね、今日は良い、でしょ、燐さん。
“縁”切りの神様の力、借り受けた、この刃で、花嫁、させられた人たちとの“縁”、断つべき、だよね。
ミランダさんも、他の娘たちも、アレのせいで、振り回された。
彼女たち、望む未来を得るためにも、終わらせなきゃ。
燐さん、襲う氷柱は、【飛翔】しながら薙ぎ払う。
――比翼連理。姫の翼は、燐さんを守る為
――双宿双飛。燐さんの翼は、姫をいつも助く
まあ、おかげで、姫は燐さんへの気持ち。気が付けたから。それだけはお礼、いってあげる。
だけど、それ以上は譲らない。
円環を断ち切るように、その、長い、長い胴を、ぶった斬ってあげる。
じゃあね。
一里塚・燐寧
【燐五】
もちろん。全力で行ってやろーじゃん
人の恋路を邪魔する奴は死ねって、昔から言われてるからねぇ
やぁサグラモールくん
きみさぁ、将来を誓った二人が引き裂かれる痛みをわかってるのかなぁ?
ま、わかんないか
じゃあ教えたげるよぉ、引き裂かれる痛みを──物理的にねぇ!
五月姫ちゃんと相互ディフェンス
一緒に高く速く【飛翔】し太陽を背に敵の頭上を取る
二人で握った一本の大薙刀に呪詛の力を籠めて
肉体改造で得た高い膂力で振り上げ、全力で振り下ろすよぉ!
さぁ、ケーキカットの時間だよぉ! 人生の墓場にご招待だぁッ!!
反撃の氷柱は≪テンペスト・レイザー≫の分厚い刀身で受け止め
仲間と背後をカバーしあい傷を最小限に抑えるねぇ
不知火・紘希
連携アドリブ歓迎、残留効果は使えるものを使用するよ
みんなが花嫁さんたちのために戦ってる。それは今まで僕らと彼女たちのたくさんの出逢いと、向き合ってできた絆、積み重ねた時間があってのもの。
僕も約束してきたんだ。生きたいって、好きな人たちといたいって言った彼女たちに、幸福の花束を抱えて笑える未来を。
だから。君は絶対逃さないよ!
サンライトブレイザーにクレヨンを構えて、仲間の攻撃が届くように連携するよ。
逃げやすい隙を埋めるように、よく観察しながら飛翔を借りて空をダッシュで移動し迎撃しよう
攻撃は光の剣で跳ねかえし、その間に素早くリアライズペイントを。君が見つけるのは花嫁じゃない、君自身の最後の姿だよ!!
相原・相真
【ヨアケ】
個別採用可、アドリブ・連携歓迎
ネメシス使用
自分の体を鋼に、より強い力を引き出せる体へ作り変える
ええ、逃がしませんとも。奴に次など与えない
今ここで、あの人たちを縛る因縁を断ちます!
残留効果2は全て使用、[飛翔]を使って接近し格闘戦を行います
いきます。力貸してください、人鳥さん!
正直氷将竜への怒りは半分八つ当たり
夢や故郷を奪われた花嫁さんたちに自分を重ねてた
でもだからこそ、あの人たちの幸せがこれ以上奪われないように守りたい
そして力を貸してくれる友人たち、彼らに感謝しそれに応えたい
それらの気持ちを[託されし願い]と一緒に全部拳に込めて叩き込む
あの人たちの未来のために。墜ちろ、サグラモール!
アンゼリカ・レンブラント
重ねた絆は、託されし願いはいつだって私達の支えとなる
後ろには絆を、想いをくれた人達がいるんだ
だから、サグラモールを逃がさないッ!
連携を意識し
勇気を最大まで燃やして挑むよ!
ダッシュして斬り込んだらそのまま取り付いて接近戦を挑み、時に遠距離の仲間の為隙を作る
隙を見出だせば死力で貫く!
竜の花嫁達が運命から救われていく姿を見た
ある人は生きたい己の道を見出し
ある人は愛するひとと結ばれ、幸せに歩く未来を得た
紡ぎ、育み、深めた絆は、何ひとつ終わらない
私達が終わらせない!
最後は捨て身の覚悟と共に攻める
私の全てを焔に、想いの全てを光とし
今こそ最大まで輝け、《神焔収束斬》!
大切な人達の幸せな未来を、守り抜けぇっ!
アウグスト・フェルニール
【ヨアケ】
※アドリブ連携歓迎
竜の花嫁…思い出深いです。ええ、初陣で関わった案件でしたから。
でもね、僕が関わった彼女も然るべき方の新妻になった頃ですし
迎えに行くも何も『竜の花嫁』はもういないんです
退いて仕切り直す?馬鹿か?
フラれてんのに何度も来るとか馬鹿か?
貴様等のどこが誇り高き竜だ
組織単位のストーカー間男だろうが、気色悪い!
花嫁さんの婚約祝いパーティをした日を思い出し、あの時祝福のために記憶の底から掘り起こした『修道院の唄』を口遊む
回避に使っていた【未来予測】を、今は攻撃に使おう
【飛翔】で奴の顔面に近付いて退路を塞ぎ、奴の目元を鎌鼬で狙う
他への意識が疎かになってくれればしめたもの
先輩!今です!
百鬼・運命
アドリブ絡み歓迎
【ヨアケ】
撤退の判断を下すか…しかし思ったよりも遅かったな
やはり竜は絶対的な強者なだけに知恵と慎重さは人間が上かな?
しかしあの外見だと水の中を泳ぐのも得意そうだ
空はみんな押さえてくれているようだし、俺は【水中適応】を借りて水中に逃げた際の退路を塞ぎ、逃走進路の正面で迎え撃とう
使うパラドクスは神蝕呪刃
時に神扱いされる竜を屠るにはぴったりか?
逃げる敵への攻撃機会は多くない。逃げ道の真正面に待ち構え、すれ違いざまの一撃にかけよう
呼吸法で息を整えたら、脇構えからの大太刀で一撃で両断。呪詛を流し込んで仕留めよう。技能にはそこそこ自信がある
逃げるのは構わないが命はおいていってもらわないとな
眉立・人鳥
アドリブ絡み歓迎
【ヨアケ】で行く
へェ、いい引き際してんじゃねえか
腐っても円卓のジェネラルってわけか
だがよォ……逃げられるかどうかは別の話だよなァ?ソーマ
その想い、ほんの少しだけでも一緒に背負わせて貰うとするか
相棒がやる気だ、ネメシスだろうとついて行って見せるぜ
飛翔を使い、バイビークの射撃による牽制、奴の動きを抑えつつ接近だ
氷柱は未来予測を使いつつ、ドローンを盾にする事で対処
間合いに入ったらパラドクス!
天魔の真眼で見抜いた脆い部分をパラドクス通信で瞬時に共有
凝縮した魔力を拳に纏い、一点集中で叩き込んでやろうじゃねえの
悪ぃな、これからの未来にお前は邪魔なんだよ
砕け散れ青トカゲェ!!
ミィミ・ミィ
ミィ、覚醒したばかりなので詳細はわかりかねますが、女性の敵はゆるせませんの。
逃がさず、捌いて、三枚下ろし、ですの。
戦いは歴戦の…花嫁様に縁深い方々にお任せして、ミィは逃げ出す情けない殿方を引き止める役をいたしますの。
撤退の進路を防ぐようにトラップ生成で道を塞いで、勝利の凱歌で皆様を鼓舞しつつ、呼び出した棺で、バチン。
多少の傷がつけられたら儲けもの。
ここにも追手がいて、逃げられないと理解らせるのがミィのお役目。
花嫁様の中には、竜に輿入れをしたい人はいなかったとか、他に想い人がおられる方もいたとかお聞きしますの。
ならば、負けドラゴンは馬に…いえ、復讐者に蹴られてしまいませ。
目的は、ただひとつだけ。
アイルランドにいると確信した竜の花嫁達を連れ戻すこと。
だがそれは何も、今でなくて良いのだ。
まだ確信が得られなかったため偵察のつもりで、己の推理が正しいか確認するべく今回は城を出た故に、上にも報告してはいなかったが。
竜の花嫁達がアイルランドにいるということならば、万全に態勢を整え、次は大手を振って大軍を率い出陣できる。
一度退いたとしても、ディアボロスどもがまた何処かに花嫁を移す前に急行すればきっと間に合う。
だから――。
『お前達の相手を律儀にしている暇などない!』
氷将竜サグラモールはついに判断を下したのだ。一時撤退する、と。
「へェ、いい引き際してんじゃねえか。腐っても円卓のジェネラルってわけか」
眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)は眼前の竜を見遣り言った後、視線を移す。
「だがよォ……逃げられるかどうかは別の話だよなァ? ソーマ」
「ええ、逃がしませんとも。奴に次など与えない」
……今ここで、あの人たちを縛る因縁を断ちます! と。
これまで竜の花嫁の案件に長きに渡り携わり、尽力してここまで辿り着いた、相原・相真(人間のガジェッティア・g01549)へと。
長い間時間をかけて関わってきて、そしてようやく少女たちの運命を幸せなものに変えることができたのだ。
それを再び脅かさんと敵を通すわけにも、逃がすわけにもいかない。
だから相真は、人鳥と共にアイリッシュ海の上を翔ける。
「いきます。力貸してください、人鳥さん!」
ここで、終わらせるために。
そんな竜の花嫁に関する案件に、アウグスト・フェルニール(膝カックンで死にそう系呪術師・g08441)も相真と共に過去赴いていた。
「竜の花嫁……思い出深いです。ええ、初陣で関わった案件でしたから」
王都キャメロットに赴いたあの時はルーキーで、ちょっぴり緊張したり怯んだりもしたけれど、でも無事に竜の花嫁を連れ戻せた。
いや、竜の花嫁、ではない。
「でもね、僕が関わった彼女も然るべき方の新妻になった頃ですし。迎えに行くも何も『竜の花嫁』はもういないんです」
ティナという、想い人と結ばれたひとりの少女を。
その後も、肉を焼いて振舞ったパーティーでは、あんなに楽しかったのは久しぶりだと思ったし。
そしてアウグストは祝福し見届けたから。グレースブリンガーの上で、共に歩む伴侶となることを誓ったふたりの門出を。
だから、思わず呆れてしまう。
『く、ここは仕切直して、確実に花嫁を連れ戻す……!』
「退いて仕切り直す? 馬鹿か? フラれてんのに何度も来るとか馬鹿か?」
幸せになった少女達をまだ自分達の花嫁だと言う、眼前の竜に。
氷将竜のその力は強大なジェネラル級なのかもしれないが。
「貴様等のどこが誇り高き竜だ。組織単位のストーカー間男だろうが、気色悪い!」
アウグストから言わせれば、サグラモールをはじめとしたドラゴン達は、少女達にただ卵を産ませんとしている気色悪い下衆集団でしかないし。
『は、何を言う。竜の卵を産める花嫁は栄誉だ』
何を言っても、話さえも通じない。
そんなサグラモールの動向に注視しながらも。
(「撤退の判断を下すか……しかし思ったよりも遅かったな」)
百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)は今更撤退の判断を下した竜を見遣りつつも思う。
……やはり竜は絶対的な強者なだけに知恵と慎重さは人間が上かな? なんて。
サグラモールは本来は頭が回る、勇猛なる性格のジェネラル級のドラゴンであるというが。
戦闘になる前に会話を交わした際、様々な事情を予め知っているという有利な状況を最大限に活かして。
サグラモールの性格や心情を的確に読んだディアボロス達の会話の誘導の仕方が、一枚上であった。
そのため、本来ならばもっと早く撤退の判断をしていただろう氷将竜は、ここまでこの場に残ることになったのだ。
アイルランドにいる竜の花嫁達を何としてでも連れ戻さんという考えの元に。
そんな仲間達の作戦も、結果逃げられてしまえば無に帰してしまう。
だから運命は決して撤退させぬようにと。
(「しかしあの外見だと水の中を泳ぐのも得意そうだ。空はみんな押さえてくれているようだし、俺は水中に逃げた際の退路を塞ごう」)
様々な可能性を考え、海中での逃走進路の正面で迎え撃たんと、水中適応を利用しつつも位置取れば。
――……”自覚せしめよ、自身の愚かさ、卑小さを”。
夕焼けに染まる海上でアウグストは小さく口遊む。
キラキラと煌めく船上で祝福した花嫁の婚約祝いパーティをした日を思い出しながら。
彼等に関わって、また少し思い出せた……あの時祝福のために記憶の底から掘り起こした『修道院の唄』を。
そして刹那、呪われし宵闇の杖が一瞬神聖な輝きを取り戻し、グランドピアノを思わせる演奏が戦場に響き渡れば。
(「回避に使っていた未来予測を、今は攻撃に使おう」)
イギリス本土へと戻らんとするその動きを予測し、焼ける天を翔けたアウグストは竜の顔面に近付いて。
……他への意識が疎かになってくれればしめたもの、と。
『……! なっ』
その退路を塞ぐと同時に、響く旋律と共に流れるような鎌鼬の如き旋風で狙うは敵の目元。
「先輩! 今です!」
そしてそうアウグストの声が上がると同時に、皆で一斉にたたみかけるべく大きく海上を蹴って。
「これ以上ここの人たちの幸せを邪魔させないわ?」
――魅惑の世界へご案内、と。
赤橙に燃える空を翔け、桜・姫恋(苺姫・g03043)が発動するは『桜艶たる月』。
瞬間、夕焼けから暗闇へと世界がその彩を変えて。はらりひらりと舞い散るは、桜花弁。
(「一時的なものではあるだろうけど、幻覚を見せてサグラモールの動きを少しでも鈍らせるわ」)
決して、この場へと引き摺り出した氷将竜を逃がさぬようにと。
姫恋は桜の花びらを刃に変え、全力集中で自身の出せる最大火力で舞い吹雪かせる。
「彼女らにも幸せになる権利はあるのだからそれを邪魔するお前はここで私達が消し去るわ!」
――託されし願いは私達の力になる!
『……!』
「これで終わりにしましょ?」
眼前のドラゴンを斬り刻むかのように、仲間たちとの動きを見つつ一気に攻め込みながら。
相手はジェネラル級、ひとりだけでは容易く跳ねのけられるだろう。
けれど、今自分達がどう動き、現状がどのような状況なのかをディアボロスは確りと把握している。
――逃げる敵への攻撃機会は多くない、と。
そう海中から躍り出て間髪入れずに続くのは、逃げ道の真正面で待ち構える運命。
そして呼吸法で息を整えた瞬間、脇構えからの大太刀で放つはすれ違いざまの一撃。
だがそれは、ただ相手を両断するだけの刃ではない。
「時に神扱いされる竜を屠るにはぴったりか?」
刃渡り十束あまりの神刀に宿る呪いを解放し、その肉体を断つと共に。
『く……!』
「逃げるのは構わないが命はおいていってもらわないとな」
満を持し自信をもって流し込むのは竜を侵す呪詛。
さらにサグラモール目掛け踏み込むのは、相真と人鳥。
相真は眼前の竜を見遣り、ぐっと改めて拳を握り締める。
ここで倒すべき敵である、それは勿論であるが。
(「正直氷将竜への怒りは半分八つ当たり」)
……夢や故郷を奪われた花嫁さんたちに自分を重ねてた、と。
相真が抱いている感情は、理不尽な運命に対する怒り。花嫁達の、そしてそれに重ねていた己のものと。
「でもだからこそ、あの人たちの幸せがこれ以上奪われないように守りたい」
時間をかけ、様々な過程や出逢いを経て、ここまで彼女達の運命を変えてきたのだから。
――それに。
「その想い、ほんの少しだけでも一緒に背負わせて貰うとするか」
……相棒がやる気だ、ついて行って見せるぜ、と。
天を翔け人鳥が握るバイビークの先端が嘴の如く展開した瞬間、大型銃槍から敵を牽制する魔力の銃撃がぶっ放されれば。
『ちょこまかと、目障りな……!』
繰り出される氷柱は強烈で気を抜けた膝をつきそうになるけれど。
未来予測を使いつつもドローンを盾にしながらも、まだ共に踏み出せるから。
機構腕・超過駆動を発動し高速連撃によって相手の体勢を崩して吹き飛ばさんと相真が立ち回る中。
剛魔人拳・壊で発現した天魔の真眼で、人鳥が敵の脆い部分を見抜けば、瞬時にパラドクス通信で共有して。
それぞれ凝縮した魔力とエネルギーを共に拳に纏い――同時に一点集中。
「合わせて行くぜ! 超魔ッ! 爆砕撃ィッッ!!」
「力を借ります……! 超魔、爆砕撃……!」
眼前の敵を爆砕するべく、相真は人鳥と共に叩きつける。
花嫁であった彼女達の幸せを守りたい、そして。
「悪ぃな、これからの未来にお前は邪魔なんだよ。砕け散れ青トカゲェ!!」
力を貸してくれる友人たち、彼らに感謝しそれに応えたい――と。
同じ道を進もうと共に踏み出す友との、これまで背を預け合い磨いてきた連携で。
「あの人たちの未来のために。墜ちろ、サグラモール!」
『なっ!? ぐ、ぅっ!』
立ちはだかる氷将竜を討ち倒すべく、それらの気持ちを託されし願いと一緒に全部込めて……握る拳を全力で。
確かに、氷将竜サグラモールの推理は正しかった。
――竜の花嫁達はアイルランドにいる、と。
だが、それと同時に。
『ぐぅぅっ! どこまで邪魔する気だ、ディアボロス……!!』
予想外に生じた大きな誤算――それは、容易く蹴散らせると思っていた復讐者達の存在。
サグラモールの興味はただひとつ、竜の花嫁を連れ帰ること。
けれど、その為に前に進むことを一旦諦め、撤退の判断を下したものの……ディアボロス達が、それを易々と許しはしない。
だって、不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)は強く感じるから。
――みんなが花嫁さんたちのために戦ってる、って。
目の前にいる氷将竜サグラモールはジェネラル級のドラゴン。
そしてそれに相応しい強大な力で、自分達を退けんと猛り咆哮するけれど。
でも傷を負っても歯を食いしばり、海面を蹴って天を翔け、全員が必死に立ち向かっている。
そんな皆をつき動かすものが何か、紘希にはよくわかるのだ。
(「それは今まで僕らと彼女たちのたくさんの出逢いと、向き合ってできた絆、積み重ねた時間があってのもの」)
これまで起きた竜の花嫁を巡る長きに渡る案件は、何人もの少女達や関係者を哀しい運命で理不尽に翻弄してきた。
だがそれを幾度となく救い、ようやく幸せへと導くことができて、ここまで辿り着いた。
ひとつひとつの事件をそれぞれ、皆で解決してきたから。
それは勿論、紘希だって同じで。
「僕も約束してきたんだ。生きたいって、好きな人たちといたいって言った彼女たちに、幸福の花束を抱えて笑える未来を」
そう、ルーナもセオドアやアイラと幸せそうに笑っていたし。
再会できたミランダとも約束したから――幸せな明日を叶えにいく、って。
「だから。君は絶対逃さないよ!」
紘希は一歩も引きはしない。いくら眼前のサグラモールが強敵であろうと、決して逃がしはしないと心に決めているのだ。
笑顔溢れる大好きな彼女達の未来を守るために。
そしてソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)もミランダにこう告げたから。
いつか帰還が叶うよう、これからも尽力すると。
いや、ミランダだけではない。
「竜の花嫁の苦悩を、私は何度も見ました」
イチゴの花が好きなキエラも。会えばいつだって笑みが溢れてしまう花冠のフィオナと雲雀のヒュー、それにルーも。
もう二度と、彼女達に感じて欲しくはないのだ――愛した人から引き離される苦しみや、恐怖を。
それに、編んだ花で彩った挙式や溢れる笑顔たちは、今だって思い出すたび、色鮮やかな幸せを心に奏でてくれるから。
だからソレイユも、はっきりとサグラモールへと紡ぐ。
「悲劇をこれ以上繰り返させない為にも、貴方は此処で止めます」
これまで様々起こった竜の花嫁を取り巻く出来事。
でも、咲いた想いや沢山の出会いを編み上げてきて、悲劇を幸せへと変えて、ここまで辿り着いて。
アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)も、いっぱいこれまで彼女達に色々なものを貰ったから。
……重ねた絆は、託されし願いはいつだって私達の支えとなる、って。
「後ろには絆を、想いをくれた人達がいるんだ」
守りたいものが沢山溢れるベルファストを背にして。
――だから、サグラモールを逃がさないッ!
アンゼリカは改めて勇気を最大まで燃やして挑む。大切な人達の幸せを脅かす氷将竜へと。
そしてサグラモールを逃がさないために皆との連携を意識し、海上を駆け接近して斬り込んでいく。
遠距離の仲間の為の隙を作り、そして隙を見出だせば死力をもって握る刃で貫くために。
だって、アンゼリカも沢山見てきたから。
再会を喜びあった花冠のフィオナ達や、ピンク色のウェディングドレスを着て入れ替わったこともあったエレナ。
物語は必ず幸せに閉じると、そうエルシーにも約束したし。
「竜の花嫁達が運命から救われていく姿を見た。ある人は生きたい己の道を見出し、ある人は愛するひとと結ばれ、幸せに歩く未来を得た」
ミランダ、ルナ、フィナ、モイラ、エリー……これまで出会った少女達みんなと。
紡ぎ、育み、深めた絆は、何ひとつ終わらない――いや。
「私達が終わらせない!」
でも、眼前のドラゴンには、それが理解ができないだろう。
『竜の花嫁達の幸せを願うならば、何故邪魔をする? 竜の卵を産む花嫁は栄誉なことだ』
花嫁達をただ、竜の卵を産む存在としかみていないのだから。
竜の花嫁のひとりであったベラが輿入れを迎えた時、モリオン・スモーキー(存在奪われし魔術発明家・g05961)は思った。
幸せな結婚というのは愛し合っておこなうもので、それが故にされるような前提がない結婚など意味がない、と。
けれどモリオンはそれをここで紡いだりはしない。
「此方の幸せと其方の幸せ。それぞれ違うものでしょう。ですからして、言葉でどうこうと言っても、仕方ない事です」
端からわかり合おうなどとは思ってはいないから。
だから――後は雌雄を決するのみ、と。そう、お互いの力を以てして。
そんなこれまでの竜の花嫁事件には携わってはいないし、詳しいことは知らないけれど。
ミィミ・ミィ(里親募集中・g09552)が戦場に赴いたのは、彼女は今ディアボロスだから。
復讐者として、歴史侵略者を皆と一緒に討つ……その気持ちは仲間と同じであるし。
「ミィ、覚醒したばかりなので詳細はわかりかねますが、女性の敵はゆるせませんの」
沢山の少女達がこれまでドラゴンのせいで命の危険に晒され、色々と理不尽な思いをしてきたことは聞いたから。
お耳をぴこり、身軽な子猫は海上を颯爽と駆ける――逃がさず、捌いて、三枚下ろし、ですの、って。
けれど、ミィミは決して無理して前には出ずに。
(「戦いは歴戦の……花嫁様に縁深い方々にお任せして、ミィは逃げ出す情けない殿方を引き止める役をいたしますの」)
撤退の進路を防ぐようにトラップ生成で道を塞いだり、勝利の凱歌で皆を鼓舞したりして。
自分にできることをしっかりと認識しつつ、精一杯皆のことを援護する。
そして詠唱し、戦場に呼び出した「漆黒の棺」で――バチン。
多少の傷がつけられたら儲けもの、なんて思いつつも、ミィはお役目を果たす。
『……くッ』
「花嫁様の中には、竜に輿入れをしたい人はいなかったとか、他に想い人がおられる方もいたとかお聞きしますの」
――ならば、負けドラゴンは馬に……いえ、復讐者に蹴られてしまいませ、と。
ここにも追手がいて、逃げられないと。そう、氷将竜に理解らせるべく。
そんなミィミと連携せんと紘希が構えるのは、太陽の輝きを放つ光の剣と幸せを表現するためのクレヨン。
握るサンライトブレイザーは、守りたいというその強い感情に呼応するようにより輝きを強めて。
夕焼け空のキャンバスにクレヨンで描き出すのは、眼前のドラゴンの姿。
そしてよく観察しながら天を翔け、逃げやすい隙を埋めるように、紘希は描いた竜を解き放つ。仲間の攻撃が届くようにと。
そんな光と彩り溢れる空に、勝利の凱歌を知らせる早馬の如く、明るく激しく高らかに。
ソレイユが星の如く煌めかせ編み上げて咲かせるのは、旋律。
赤橙に染まる海上へと、泉が湧き出るかのように音を奏でる鍵盤が展開すれば。
――高らかに謳え、その歌を。
歌い上げる『ピアノソナタ「凱歌」 Allegro 第1楽章』をもって、喚んだ馬上槍を構えた白馬の騎士へと指揮する。
眼前の氷将竜を、刺して突き貫くようにと。
瞬間、水上を蛇行しながら駆ける白馬の騎士が、すれ違いざまに一撃。
狙いを仲間と合わせ、既に傷を負っている箇所を重点的に狙い、出来るだけ傷を広げ突き抜けるように攻撃を仕掛ければ。
『ぐっ、この有象無象どもが……ッ!』
「強大な力を持つ相手であろうと、力を合わせ繋いでいくのがディアボロスの戦い方です」
撤退の意思を既に見せている敵を仕留められるようタイミングを合わせ連携し、一斉攻撃を心掛けて。
鬱陶しそうに顔を顰めるサグラモールに撤退を許さない。
モリオンも早期撃退の為、天翔ける速度を上げて一気に接近すれば。
強烈な冷気の術式に対し、熱波の支配者で温度上げて氷を溶かすべく試み、水中適応で限りなく受ける威力を小さくしながらも。
『凍てつくがいい!』
そう戦場へと降り注ぐ強烈な氷の衝撃に何とか耐えつつも、モリオンは全て解放する。
燃ゆるような深い赤を湛える炎の宝石の魔力を。
そしてその胴体を焼き切り両断するべく、焼き尽くす灼熱の炎を宿らせた刃を閃かせれば。
仲間の連携による猛攻で微か揺らぎ始めたサグラモールへと、アンゼリカも斬り込んでいく。
捨て身の覚悟と共に、全てを焔に、想いの全てを光として。
「裁きの光と共に輝け、生命の焔よ! 絆を力とし、未来への道を拓けぇーっ!」
――今こそ最大まで輝け、神焔収束斬!
幾つもの旋律や溢れる彩り、煌めく光と炎と焔が燃ゆる中、アンゼリカは豪快に光焔の大剣を振り下ろす。
「大切な人達の幸せな未来を、守り抜けぇっ!」
『! 何……ガァッ!』
そして、振り払っても弾いても凍てつく強烈な攻撃を見舞っても、次々と怯まず迫る復讐者達の姿を目にして。
サグラモールはもうひとつの仮説に至るのであった。
『これほどまでの数の戦力を集めているなど……まさか最初から、狙いはこの氷将竜であったのか?』
今更気付いた、ディアボロス達の目的に。
そして舌打ちしつつも、大量の鋭い氷の槍を戦場に容赦なく降らせるけれど。
「君が見つけるのは花嫁じゃない、君自身の最後の姿だよ!!」
「賢さが仇となりましたね、サグラモール。深き海へと堕ちなさい」
死力を尽くして必死に食い下がり、氷将竜に進行も撤退も許さない。
思慮深さを逆手に取って引き摺りだしたサグラモールを討つ、この大きな機を……決して、逃さぬようにと。
先程までは、全く目に入っていなかった存在であったのに。
氷将竜はようやく今になって、焦り始めていた。
『ぐ……! 何としてでも、態勢を立て直して、竜の花嫁を取り返さねばッ』
怒涛のように次から次へとたたみかけてくるディアボロス達によって、進むことも退くこともままならずに。
けれど、ただサグラモールを足止めをするだけが復讐者達の目的では当然ない。
「あは、いいでしょ。ね、今日は良い、でしょ、燐さん」
瀧夜盛・五月姫(失つし世《うつしよ》の滝夜叉姫・g00544)がそう笑み宿し手に握るのは、そう――大薙刀無銘瀧夜叉一振。
まさに今回の相手に、この八尺五寸に及ぶ大薙刀はお誂え向きだと言えよう。
「“縁”切りの神様の力、借り受けた、この刃で、花嫁、させられた人たちとの“縁”、断つべき、だよね」
竜の花嫁であった少女達と彼女達をしつこく付け回す氷将竜の、縁を絶ち切るには。
そして一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は迷うことなく五月姫に頷いて返す。
「もちろん。全力で行ってやろーじゃん」
花嫁の縁ごと、サグラモールを全力でぶった斬る。
むしろこれまで、散々野暮なことばかりしてきた氷将竜を、このままで済ませるわけなどない。
「人の恋路を邪魔する奴は死ねって、昔から言われてるからねぇ」
「ミランダさんも、他の娘たちも、アレのせいで、振り回された。彼女たち、望む未来を得るためにも、終わらせなきゃ」
人の恋路を邪魔する竜はディアボロスに叩き斬られて討たれるべきだから。
そして燐寧は、五月姫と改めてそう頷き合った後。
今度は、焦りが見える氷将竜へと目を向けて言葉を投げる。
「やぁサグラモールくん。きみさぁ、将来を誓った二人が引き裂かれる痛みをわかってるのかなぁ?」
けれど思った通り、返って来た声は。
『竜の花嫁と我らの関係を引き裂いたのはお前達ではないか!』
どう言ったってやはりサグラモールには話が全く通じていないから。
「ま、わかんないか。じゃあ教えたげるよぉ」
燐寧は五月姫と一緒に、氷将竜に教えてあげることにする。
引き裂かれる痛みを――物理的にねぇ! って。
けれど相手はジェネラル級のドラゴン、鋭い氷の槍が五月姫を貫かんと唸り、巨大な氷柱が燐寧を押しつぶさんと容赦なく降ってきて。
背中を合わせ、チェーンソー大剣の分厚い刀身で受け止め、八尺五寸の大薙刀で薙ぐけれど。
相手を貫かんと迫る強烈な衝撃にも恐れず飛び込み、互いに庇い合っては傷を負う。
けれど受ける傷も、動ける程度に抑えられればそれいいし、相手を庇えればそれでいい。
そしてふたりで、共に天翔けるその足を決して止めない。
だって、五月姫はよく知っているから。
――比翼連理。姫の翼は、燐さんを守る為
――双宿双飛。燐さんの翼は、姫をいつも助く
それは勿論、燐寧だって同じ。
だって、ふたりはサグラモールやドラゴン達には決してわからない、特別な想いで結ばれているのだから。
けれどそれを自覚したのは、奇しくも五月姫が竜の花嫁と入れ替わったあの時。
「まあ、おかげで、姫は燐さんへの気持ち。気が付けたから。それだけはお礼、いってあげる」
今のふたりがあるのは、竜の花嫁の案件に携わったことが切欠……では、あるけれど。
「だけど、それ以上は譲らない」
それぞれ開いた指の間に互いの指を絡めてぎゅっと繋いだまま、ふたりは一緒に握り締める。
手を重ね、大薙刀無銘瀧夜叉一振を。
そして――じゃあね、って。
「円環を断ち切るように、その、長い、長い胴を、ぶった斬ってあげる」
「さぁ、ケーキカットの時間だよぉ! 人生の墓場にご招待だぁッ!!」
大きく海面を蹴って夕焼け空を翔け、世界を赤に染める夕陽を背に……いざ、入刀!!
『!? 何故倒れない……、ッ!!』
ふたり、共同作業で振り降ろしてやる。氷将竜の頭上から、思い切り全力で――戮力協呪が奥義・双宿双姫の刀刃を。
『う、ぐぉぉッ! 竜の花嫁の居場所をようやく突き止めたというのに……!』
夕陽で真っ赤に染まった海面が震えて波立つほどの、咆哮に近い叫び。
雄大に空を飛んでいた余裕は、既にもう眼前の氷将竜にはなく。
これまで積み上げられてきた衝撃によって、目に見えてサグラモールが消耗していることがわかる。
そしてそんな猛るドラゴンを前にしつつも四十万・八千代(悪食ハッカー・g00584)は思い返してみる。
「俺はそんな正義感とか強いわけじゃないんだが、もう他人とは思えないんだよな、竜の花嫁やその家族」
初めて彼女達と会ったのは、丁度去年の今頃であった。
気付けば、それなりに長い付き合いになっていて……これまで様々な出来事があって。
だから、そのひとつひとつを思い出すたびに、今ではこう思うくらいにはなってしまったのだ。
……楽しそうに笑ってたらそれを壊されたくないって。
だから、八千代はこれまでのように、それを壊さんとするドラゴンの前に皆と立ちはだかる。
「俺の願いを通す為にも此処で消えてくれ、サグラモール」
ここで、終わらせるために。
その気持ちは、諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)だって一緒。
(「クレアさんもルビーさんもそのご家族も、もう何度も会って仲良くなって……もう他人とは思えなくて」)
彼女達とは、まるで姉妹のようであったり、もこにとって憧れそのものでもあったり。
仲良く笑い合って、絆を深めて、そして幸せになる姿を見届けたのだ。
だから、ようやく一緒に頑張ってきたのだから。
「やっと彼女たちが掴んだ幸せを壊させたりなんて、させないんだよ!」
それを壊そうとするドラゴンたちの理不尽を許したりなどしない。
きっと、彼女達に本当の平穏が訪れれば、自分達のことは忘れてしまうだろう。
これまでだって、会えば思い出してくれて、駆け寄ってきては声をかけてくれたけれど。
でも、天原・真人(Unknown Apollon・g03172)は自分がやるべきことを違えない。
「ここでお前を止めさせてもらう」
進ませることも退かせることも、どちらもさせないようにサグラモールの前に立ち塞がる。
クレアさん達が……いや、彼女が俺をもう思い出さなくていいように、と。
彼女はこれからも会いたいと言っていたし、一緒の時間をもっと過ごしたいと、きっとそう願っている。
でも彼女達が平和に暮らせるようになれば、自分達がもう赴く必要もなくなり、自分達……自分のことを、彼女が思い出すこともなくなる。
そして、そうなることがいいと、真人は思う。
何もないはずの心に燈った、優しい灯火のような……そんな温かいものをくれた彼女のことを思い返しながら。
『ぐ……竜の卵を産む花嫁は栄誉、つまり幸せなことだ。それを散々邪魔しているのはお前達ではないか!』
氷将竜は大きく揺らぎながらも、まだそう主張するけれど。
物腰こそ柔らかで丁寧さは決して損なわないが、ヒュー・ハルウェル(猫狂いの老執事・g04975)ははっきりとサグラモールへ告げる。
「申し訳ありませんが、クレア嬢は既に生涯の伴侶を得ていらっしゃいます」
……愛し合う夫婦の邪魔をするなら、私共に蹴られる御覚悟を、と。
ようやく結ばれてこれから共に歩み出す若者達が、そしてそれを傍で見守る友人が幸せであるようにと、心から願うから。
――Herzlich willkommen.
(「少々開けてはいますが、海中を含めた状況の把握には充分でしょう」)
ヒューは、サグラモールを中心とした作戦海域を屋敷と定めるべく展開する。
招かれざるお客様には、速やかにお帰り頂きましょう――そう『屋敷の不寝番』を。
眼前のドラゴンを二度と友人達に近寄らせぬよう、ここで討つために。
そして天を翔け、少し離れた位置から全体を俯瞰し、ヒューは皆へと伝える。
『ええい、そこを退け、ディアボロス!!』
「右翼! 危険です、待避を!」
刹那、大量の鋭い氷の槍が容赦なく降り注ぎ、サグラモールは海中へと叩き墜とす。
破壊と粉砕の斬撃を仕掛けてきては戦場駆けていた真人を。
そしてすかさず撤退せんと動きをみせようとするけれど。
『……ぐ! 一体どれだけの数いるんだ!』
他の仲間達が少ない場所へと位置取っていた八千代が立ち塞がり、氷将竜の存在を歪めんと存在情報そのものを書き換えんとする。
撤退を完全に阻む事は出来なくとも、少しでも時間を稼ぐために。
そして攻撃を向けながら、敵の動きの誘導を試み、仲間の作戦の補助が出来るように立ち回りながらも。
情報を皆で共有し合い、戦場を確りと把握しておく。
ひとりでは容易く蹴散らされるほど相手が格上でも、一気に多数で上手くたたみかけることができれば、勝機はきっとあるだろうから。
現に、サグラモールはディアボロス達の攻撃に次第に揺らいできている様子が窺えて。
攻撃の隙間に刹那生じたのは、ほんの僅かな隙。
そしてすぐさま、ヒューは合図を送る。
――真人様! もこ嬢!
先程攻撃を受けてわざと海に墜ちた真人と、そんな真人が引き付けてくれている間に水中から接近していたもこへと。
痛みはある、むしろ未来予測を用いていたとはいえ、ジェネラル級の攻撃を受けて何事もないことはあり得ない。
けれどそのまま海中に沈んで機を待っていた真人は、再び海上へと舞い戻る。すぐ真上にいる、氷竜将目掛けて。
その間に、八千代とお嬢様が出来る限り敵の気を引くべく立ち回れば。
『……!?』
もこがサグラモールの真下から展開したのは、トラップ生成で準備しておいた大きな網。
ヒューがそれをすかさず屋敷の調度として強化するけれど。
『こんな小細工が、この氷将竜に通用するわけがなかろう!』
開けた空中にいるサグラモールを、技能で成した網では捕えきれず、ばさりと羽ばたき一つで薙がれてしまう。
だが、幾度となく狙い撃たれた翼でのひと薙ぎが、微か氷将竜の体勢を崩して。
八千代はすかさず相手の存在を歪め脆くし、ダメージを集中させ注意を己へと向けさせながらも。
花嫁であったもこを、お姫様へと変化させる魔法をかければ。
「花嫁さんは好きな人と結婚するんだよパーンチ! なんだよ!」
「砕け斬れ」
一気に駆け寄り、呪詛を乗せた不意打ちの拳を全力でもこが叩きつけると同時に。
至近距離から放たれるのは、『マハカラ』の力をクサナギに取り込んだ、真人の崩壊の青い斬撃。
『!! がはァッ!』
脆くなっている部位目掛け一点集中、総攻撃を仕掛ければ。
モロに衝撃が入り、堪らずぐらりと大きく揺らぐサグラモール。
そして浅くない傷を負いながらも尚、真人は氷将竜の前に立ちはだかり紡ぐ。
「お前をここで倒せば、花嫁達は俺達の事を忘れるだろう。彼女も俺の事をきっと忘れる」
……でも俺は忘れない、俺にはそれで十分だ、と。
そんな彼の言葉を耳にしつつ、ヒューも崩れ落ちるサグラモールへと言の葉を向ける。
「終わらせましょう。今、ここで」
ディアボロスとして、やるべくことを今こそ、果たす為に。
だが、あともう一息――寸でのところで持ち堪えるサグラモール。
『……く、ここまで、追いつめられるとは……!』
ディアボロスの今回の真の目的は、己の討伐。
竜の花嫁に意識が向きすぎて、それに気づくのがかなり遅れてしまったが。
湖水地方の城にさえ退くことができれば、大軍を引き連れ舞い戻り、この忌々しい復讐者達だって一掃できるだろうし。
竜の花嫁が移動する前に取り戻すことだってできるかもしれない。
だから――サグラモールが選択した手段は。
「……!!」
『これ以上、お前達の相手などしていられるか!!』
なりふり構まわず、強引に突破して逃げに徹するつもりだ。
いくらかなりの手負いとはいえ、包囲の隙をつかれれば、止めることはできないだろう。
だが、決して逃がすまいと取り囲んでいるディアボロス達の壁は厚く。
何とか力づくで逃げんとするサグラモールの前に、すかさず立ちはだかるのは。
「やれやれ、遠くからルビーの様子を見守るつもりが普通に見つかってしまったな。声をかけてくれて嬉しいが、どうにも格好がつかんな」
「いやマジでカッコつけて別れたら秒で再会とか恥ずいわー」
志波・巽(雑流・g00268)と神田川・憐音(天地を揺さぶる情動・g02680)であった。
そして巽は眼前に迫る氷将竜を見遣り、続ける。
――が、今回ばかりは格好つけさせてもらおう、と。
「今まで何度も貴様達に言ってきた事だが、もう一度言わせてもらう。人の意思を平気で踏みにじる貴様達を赦してはおけない」
その言の葉は勿論、ディアボロスとしての任務を果たさんとする決意のものであると同時に。
「これ以上ルビー達の未来を脅かさせはしない」
彼女の友達としての想いでもあるのだ。
そして巽は、復讐者として、彼女の友達として、サグラモールへと告げる。
――貴様はここで倒す、と。
憐音も彼の言葉に、いつもと何ら変わらぬ調子で返してみせながらも。
「まあそれもまた人生ってヤツ? ってコトでカッコつけ延長戦しとこっか」
……うちの魔女様もたいそうお怒りだし? って。
ふと目を向けるのは、共に並び立つアンダルシア・ノォヴェント(アンダルシアの魔女・g05231)の姿。
「ふふ、ルビーさん、楽しそうでしたね?」
そんなアンダルシアは一見、普段と同じように、見えている口元に艶やかな笑みを讃えているようだけれど。
「新天地での不安も勿論あることでしょうね? しかし家族と共に、大好きな苺を堪能している姿は何にも代え難いですよ?」
先程ベルファストで見た、活き活きとした友達の姿を思い浮かべれば。
『退かぬなら、蹴散らしてくれるわ!』
眼前の竜へと静かに、そして激しく湧き上がる感情。
それは、憐音の言った通り。
「ですので、怒っておりますよ、私は、ね?」
そう――怒り。
いや、その心に様々な想いを滾らせるのは、アンダルシアだけではない。
「ま情熱は3人とも一緒だけど」
憐音も巽も、同じだから。
それに、憐音はいつだって思う。
……好きな物食べて好きな詩を詠んで好きな人と一緒になって、自分の意思で自由に生きたらいい、って。
友達が、友達らしく自由にあれば、それで、と。
なのにそれを土足で踏み躙り、何度も脅かそうとする存在。
憐音は氷将竜へと視線を投げ、そして顕現させる。
「けど、そんな自由を奪うヤツは絶対に赦さねーし」
――あたしの魂がそう言ってる。この炎はその証。
天上の美味を創造し、邪魔する敵を焼き尽くす、死と再生を繰り返す不死鳥の炎を。
そう、この燃ゆる炎は再生の炎であり、破壊の炎でもあるのだから。
「つまり未来を脅かすヤツは破壊し、未来の幸せを再生する的な? だからどんな氷も溶かして包丁で捌くわ」
『く、お前達の相手などしていられぬと言っているだろう……ッ!』
サグラモールは満身創痍でも尚、強力な単体攻撃術式を構築して。
水のブレスを吐き、それを大量の鋭い氷の槍に変換し、降らせてくるけれど。
「氷細工も得意ですけど。料理人舐めんなし?」
――煮るなり焼くなり好きにしろってヤツでしょ? なんて。
茹で揚げ炒めにフランベ、氷細工だってお手の物。
確かに向けられる鋭撃はかなり強烈ではあるけれど、激しく燃ゆる不死鳥の炎は消せやしないし。
容易く倒れるような、生半可な気持ちでは決してない。
そして、さらに燃え上がるのは。
「……そもそも、最初から"おのれら"が来なければ、もっと別の、普通の苦労や悲しみも知り、大人になっていたであろう? 人の人生を変えて、変えた上で掴み取った幸福を、また"おのれら"が邪魔すると言うのは耐え難いものよな?」
ディアボロスの力の根源である怒りの感情。
また歴史侵略者は、理不尽に奪わんとしているのだ。人の平穏を、大切な沢山のものを、そして幸せを。
自分達ディアボロスからあの日、一瞬にして奪い去ったように。
けれど――だからこそ、そうはさせやしない。
「絶対に赦さん、嬲り殺しも飽き足りぬ、現世でも幽世でも来世永劫において"おのれら"との因果を断ち切ってやろうぞ?」
『は、お前達の戯言になど付き合っている暇は……、ッ!』
刹那、箒型の樫の杖を炎の如く燃える夕空へと翳して。
――毒よ毒よ、連なりて苺を喰らいなさい。
憐音の破壊の炎と同時にアンダルシアが氷将竜目掛け飛ばすのは、魔術により大地と大気より生成した赤い毒。
『……!』
「我が名は"紅玉の友"魔女アンダルシア、この毒を以てその両翼を蝕んでくれる、地に墜ちよ?」
友の名を冠する毒の魔術は、彼女の好きな苺のように真っ赤ないろを湛えていて。
蛇のようにうねりながら、毒の身体でサグラモールを締め付けんと襲い掛かる。
そして、燃え盛り焼き尽くす炎がさらに赤の彩りを加えれば。
「ドラゴンって喰えるのか知らんけど、でもルビーには幸せいっぱい食べて貰うし。たとえ喰えてもアンタお呼びじゃねーわ」
『うぐ……ッ、ディアボロスめ……!』
巽は大きく揺らぐサグラモールへと一気に距離を詰めながらも、思い返す。
「春苺祭での菓子や踊り、街への潜入、そして奪還……ルビー達の為に色々やってきたな」
格好つかなかったことだって、沢山あったけれど。
いつだって、たとえ暫く忘れていたって、いつも彼女は明るい笑顔で言ってくれた――友達だと。
そして巽は、そんなルビーと約束したから。
『生きる事を望むなら、俺達は協力を惜しまない』
だから、巽はぐっと拳を握り締める。
「一度交わしたこの約束は、何度でも果たそう」
魔力、オーラ、霊力……目には見えない力を紫電の形に変換し身に纏って。
一時的に向上させた身体能力をもってサグラモールに肉薄し、全力で。
――我流・紫神降ろし。
皆の攻撃を浴び続け限界を迎えた氷将竜の巨体に、巽は叩き込む。
『なっ……竜の花嫁も、間近だというのに……こんなところで、まさか……ぐ、はァッ!!』
必殺の意思を込めて――止めの一撃を。
そして進行も撤退も許さず、この場に赴いた全員の力で、背にしたベルファストの地を死力を尽くして守り抜いて。
ついに氷将竜サグラモールを、赤く焼けた海へと討ち墜としたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【現の夢】LV1が発生!
【怪力無双】がLV5になった!
【傀儡】LV2が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
【おいしくなあれ】がLV4になった!
【無鍵空間】LV1が発生!
【水中適応】がLV3になった!
【勝利の凱歌】がLV3になった!
【隔離眼】LV1が発生!
【飛翔】がLV14になった!
【液体錬成】がLV2になった!
【託されし願い】がLV4になった!
【一刀両断】LV1が発生!
【未来予測】がLV3になった!
【腐食】LV1が発生!
【書物解読】がLV3になった!
効果2【ロストエナジー】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV8になった!
【ドレイン】がLV5(最大)になった!
【ダメージアップ】がLV10(最大)になった!
最終結果:成功 |
| 完成日 | 2023年04月12日 |
| 宿敵 |
『氷将竜サグラモール』を撃破!
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