戻れぬ都に焦がれる者達(作者 紅葉茉莉
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#大戦乱群蟲三国志  #許昌周辺の農地開拓  #魏  #許昌 

 ディアボロスと蟲将が激戦を繰り広げた許昌。
 となれば戦禍の影響は少なからず人々に影響を与えることは確実であり。
「なぁ、どうしてこうなっちまったんだろうなぁ」
「知るかよ、それより今日のメシはどうするよ……食えそうなものはもう、なーんもないぜ」
 許昌より逃れ、近隣の山林に逃げ込んだ兵士たちがボヤキつつ寒さに震える。
 混乱の最中、持ち出した衣類や食料で何とか寒さと飢えをしのぎ、酷い味の野草や木の芽まで食べて耐えてきたが限界は近い。
 このままでは早い段階で餓死者が、そして仲間同士で死肉を食い合う最悪の光景か。
 はたまた、やけばちで許昌や近隣の村に殴り込み盗賊行為を働くか。
 限界ギリギリまで追い込まれた兵士たちは選択を迫られており……どの選択でも、このままでは悲惨な末路しか待っていないだろう。

 新宿駅グランドターミナル、数多のパラドクストレインが行き交う中でミレー・マリエット(サキュバスのガジェッティア・g03547)がディアボロスを出迎えていた。
「はいどうもーっ、今回はこう、派手なドンパチはありませんが大切なお仕事、以前発生した許昌での戦いの爪痕をなんとか癒すって感じのお仕事ですよ」
 テンション高く出迎えたミレー曰く、今回は攻略旅団で決定した許昌周辺の人々の自立支援を行う仕事。
 敵対するクロノヴェーダ、蟲将はいないが食い詰めた兵士が限界ギリギリであり、飢え死にから人肉食にまで向かう最悪のケースか、はたまた近隣の村や都に賊として押し入るか。
 ディアボロスの介入というイレギュラーが無ければ悲劇的な結末しか訪れない事は確実で。
「そこで! 皆さんでこう、食い詰めちゃってる兵士さんたちをこう、コキャッと……じゃなかった、サクッと思いとどまらせてから、当面の生活支援と同時に農地開拓、食料確保と同時に兵士が農民になれる道筋を作れば治安も回復。
 働き手も増えて農地の開拓も進んで衣食住も充実すること間違いなし、つまり一石二鳥どころか三鳥、四鳥も目指せるって寸法ですよ」

 興奮気味に語ったミレー、では具体的に何をするかと考えれば。
 多数候補はあるが農地の開拓、移住予定である限界ギリギリの兵士の当面の衣食住の準備、更には早まったことをしそうならばそれを止める必要もあろう。
 他にも、開拓、移住した後に持ち上がりそうな問題の解決や、新たな流民を見つけた際には受け入れられるように発展させる手引きをしたりと、やれる事は多数ある。
 ただし、先の事ばかりに気を取られて喫緊の移住が出来なければ本末転倒、そのあたりのバランスは必要だろう。

「許昌は魏の首都でもありましたから、人も多いですし難民も集まりやすいんでしょうね。
 問題は山積みですけど、ここで自立して生活できるようになれば大戦乱群蟲三国志の人々の生活、まあ虐げられて苦しむばかりの生活が一変することがあるかもしれません。
 では、朗報をお待ちしてますね」
 そう言ってミレーは説明を終了、蟲将との戦乱にて疲弊した人々を支援するパラドクストレインにディアボロスを案内するのであった。

 元兵士たちが潜伏する山林の近辺は、既に荒廃しつつあるといって良かった。
 山林からは水源として小さな川が流れており、元兵士たちはこれで何とか渇きを癒せていたのだがそれだけでは食料に繋がることはなく、川の流れも荒れ地を潤すような流れを描いておらず。
 戦火に焼かれたか、焦げ付いた草木の残骸が散らばり資源も少ない。
 また、悪いことに無事な場所は荒れ地であろうと成長する竹が竹林としてかなりの量が残っており、仮に農地を開拓したとてこれらが生育に適した状態となれば見逃さず地下茎で侵入し、開拓地を荒らす可能性もある。
 様々な問題が山積している状況だが、逆に言えば工夫し開拓し甲斐があるともいうもの、如何なる手段でもって開拓を進めるか、ディアボロスの選択が待たれる。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【水源】
1
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【ガードアップ】LV2 / 【先行率アップ】LV1

●マスターより

紅葉茉莉
 こんにちは、紅葉茉莉です。
 今回は今回は大戦乱群蟲三国志、許昌近辺での復興支援を行うシナリオとなります。
 戦闘は発生せず、選択肢は一つのみ、となりますのでご了承ください。

 元兵士をどうにかし、衣食住を支援し荒れ地を開拓、自立支援を促し小さな村として発展させる、その道標となるように皆様の力をお使いください。
 元兵士の集団以外にも、状況次第では許昌から移民を募って労働力を増やす事も可能でしょう、その辺りの選択は皆さま次第です。

 流れとしては、第一移民候補の元兵士の集団をどうにかし、そして移住するように促し。
 農地を開拓、更に必要ならばその他の開拓支援を行ってください。
 取れる手段は多数あるかと思いますので、様々なパラドクスや残留効果を駆使して各々、得意な分野で開拓支援を行っていただければ、と思います。

 情報としては以上となります。

 それでは、ここまで長文を読んでいただきありがとうございました。
 ご縁がありましたらよろしくお願いします。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


雪定・千草
お腹が空くと真面に考えるの厳しくなりますよね
美味しい物が食べれないのも辛いです

よくぞ堪えましたね、と先ずは労いたい
あなた達の努力が水の泡とならないよう
どうか俺達に手伝わせてください
そう、此処まで頑張ってきたのです…
と早まりそうな方に声をかけて、携帯食料を渡します
奪っても、満たされるのは一時的
様々な問題は俺達が解決しましょう

説得を終えたら、土壌改良を使用
耕したら、直ぐに育つ野菜の種を中心に撒いておきますか
大きくなーれ、大きくなーれ
あとは竹が悪さをしないよう、周囲の穴を掘り石など敷き詰めましょう
竹林は建築材料に活かすのも良いですね

他、お仲間の皆さんがする事を手伝います
力仕事は進んで引き受けましょう


河津・或人
まずは潜伏してる兵士たちに人道から外れるのを思いとどまって貰おう

ここで受け入れられそうな、排斥力を受けない保存食や農具、DIY用品や衣類を新宿島で手配して
【アイテムポケット】で持ち込もう
料理は【口福の伝道者】で増やして振舞う
まず飯を食おう、話はそれからだ
夜盗みたいな事して罪を背負って生きるより、真っ当に生きようぜ

働ける気力が出来たら、そこから農地の開拓の話を始めよう
自分らが主だって作り上げたほうがテンション上がるクリエイティブ作業は兵士さん達に任せて
俺は武器(近代兵器)を使って
竹の地下茎を根こそぎ掘るついでに地下水脈を探して
水路を整備したり荒れ地を開拓したりといった
面倒な作業を請け負おうか


長月・夜永
※アドリブ&連携大歓迎

『腹が減っては戦ができぬ』って事で、先ずは腹ごしらえだよ♪

持ち込んだ食材と『料理』スキルに【口福の伝道者】で、炊き出しを行います!!
唸れボクの『早業』&『料理』スキル!中華は火力だ!!

(華麗に鉄鍋を振って料理を仕上げて行きます。)

お腹が膨れたら問題解決に動くね

測量スキルはないけど、、、『偵察』と『記憶術』で代用
周辺の地理を確認して開墾に適した位置を選択します。
後は保存食になるモノも見つけて、当分の備蓄として増やしておきます。

場所が決まれば後は農作業
【土壌改良】で開墾するよ♪
さぁ気合い入れて頑張ろー♪


夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
※残留効果活用

元兵士らというので、荒事も多少は構えつつ
刃を向けてくるようなら偃月刀を使わず<戦闘知識>でたたき伏せて牽制

腹が満たせれば、落ち着くだろうか
機を見て仲間と共に土地を開拓しようと誘う

元兵士らの構成を<情報収集>して
力自慢や手先が器用な者、農業の心得がある者
得意分野で班分けし、事に当たろう

私は寝食をする場所を
朱殷闘刀で小刀を作り竹林から建築資材を切り出し
手先の器用な者たちに骨組を作らせる
【アイテムポケット】から撥水の大きな布を被せて固定すれば
当面雨風はしのげるだろう

【水源】で農地に必要な分と飲み水を貯え
新宿島から持ち込んだ、時代に沿ったいくつかの苗を託す


 人気の少ない山林の中、聞こえるのはため息ばかり。
 このまま座して待てば飢え死に、しかし他の村などを襲い人の道を踏み外して良いものか、と兵士たちが逡巡し、二つのグループに分かれようとした時である。
「よくぞ堪えましたね、あなた達の努力が水の泡とならないよう、どうか俺達に手伝わせてください」
 突如耳に飛び込んだのは聞き覚えのない声、その声の主は雪定・千草(霞籠・g03137)であり。
 自分達しか居ないと思っていた中話しかけられた驚きと、耐えた事を称賛する言葉に困惑しつつも気が立っていた兵士が武器を持ち警戒したのは当然で。
「だ、誰だお前ら! 俺達を捕まえるつもりかよ!」
「そうではない、だが。事を荒立てるのなら此方も相応の事をするだけだ」
 武器を構えた兵士の懐に飛び込む黒い影、それは夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)であり。
 瞬きする間に武器持つ兵士の腕を取り、そのままひねれば痛みで兵士は武器を落とし瞬時に無力化。
 もとより一般人とディアボロス、更には栄養状態もギリギリの兵士ではまともに抵抗できるような筈もなく力の差は歴然で、兵士は手も足も出ない事を痛感し。
「ぐ、くそっ、ああ、もう好きにしろっ」
「そんな自棄にならずに。限界にも関わらずここまで頑張ってきたのです……様々な問題は俺達が解決しましょう」
「ああ、そのために来たんだ。だから武器は収めてほしい」
 投げやりに告げた兵士に優しく声をかける千草と、戦う、捕らえるつもりではないと錬晏も言葉を続ける。
 しかしこんな状況の自分たちを、少人数のディアボロスがどうやって解決するんだと訝しげに見つめる兵士に声をかけたのは長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)と河津・或人(エンジェルナンバー・g00444)の二人であった。
「そんな顔をしないで、『腹が減っては戦ができぬ』って事で、先ずは腹ごしらえだよ♪」
「ああ、まず飯を食おう、話はそれからだ。夜盗みたいな事して罪を背負って生きるより、真っ当に生きようぜ」
 数多の食材と共に調理器具を取り出した夜永と、料理が待ちきれぬのならこういうのもあると保存食を取り出した或人。
 空腹で限界となったのならば、それを今から解決すると始まる炊き出しであり、夜永が小気味よく音を響かす包丁さばきで様々な食材を切り刻み、用意した鉄鍋へ投入。
 新宿島より持ち込んだ着火剤や薪、更には周辺で集めた枯れ木を用いた焚火で熱せられたそれは、高温の油と共に数多の食材を包み込みジュウジュウと熱せられる音と共に、香しい匂いを兵士たちの鼻へと届けていた。
「うんうん、焚火でも上手くやれば十分出来る。中華は火力だ!!」
 夜永によって振るわれる鉄鍋、そして宙を舞い熱せられ、調味料が加わる事にて料理へと変じていく数多の食材。
 次々と出来上がる料理を前に、更には華麗な料理の手腕に兵士達が感嘆の声を上げ、これらを食べれるのかと興奮する中、待ちわびた料理が完成し。
「おっと、ちょっと待ってくれ、いきなり料理を無償で振舞う、なんておかしいと思うかもしれないから」
「ええ、何か妙なものが入っていないか証拠でも見せましょう、その方が安心できるでしょう」
 何人かの兵士がまだ、疑いの目を向けていることに気付いた或人が仲間に言えば、それに応じた千草。
 もしも毒などが入っていたら、と勘繰った者を前に、そんなものはないのだと証明すると同時、ディアボロスの持つ残留効果を発揮する好機でもあり。
 二人が先んじて料理を食べ、疑うようなものではない。毒など入っていないと見せれば口福の伝道者の力が発揮され、今まさに二人が食べた料理と同じものが食器ごと大量に出現したのである。
「え、ええっ、何だ、何が起こったんだよ!?」
 突然の来訪、そして料理が用意されるという信じられない状況であったが、続けて起こった現象はその料理が大量に増えるという信じられない光景で。
 空腹が過ぎた結果、夢でも見ているんじゃないかと目を白黒させる兵士を見つつ、笑って話しかけた錬晏と夜永。
「ははは、信じられない、という顔だな。大丈夫だ、まやかしでもなく本物だよ、それは」
「うん、ボクたちは作るだけじゃなくて増やす事も出来るからね」
 ディアボロスが持つ残留効果、常識の埒外にある力であるが、それは人々の為に振るわれる力。
 これにより、兵士の腹を満たすに十分な食事が用意され、兵士と歓談しつつの食事会がしばしの間、開かれることとなったのであった。


「なるほど、貴方は以前は農民で。そちらの方は細工が得意だった、と」
 食事会の中、錬晏は兵士達が召集される前は何の仕事をしていたのか、またどういった事が得意なのかと聞き出しながら、頭の中でこの後行う開拓についての班分けについて考えれば。
「それじゃ、俺は面倒な竹をどうにかするぜ、それをどうこうするのは任せた」
「竹林は建築材料に活かすのも良いですからね。全て取りつくすと次がありませんから、竹が悪さをしないよう、周囲の穴を掘り石など敷き詰めましょう」
 同時に話されていたのは残された資源、されど農地開拓の後は障害になり得る竹林に対し、如何なるアプローチをするかという或人と千草の相談で。
 微量に残し、また農地や住居と定めた場所に根が伸びぬように処理するという形で方針が決まるも、そう簡単に竹林をどうにかできるのか、と不安げな兵士の顔。
「大丈夫、心配する事無いよ。さっきの料理みたいに、ボクたちも協力するから。さぁ気合い入れて頑張ろー♪」
 その不安を吹き飛ばす様に響いた夜永の言葉、それを合図にディアボロスと兵士たちは開拓に向けて動き出し……心配ないと言われた夜永の言葉の意味を、兵士は知ることとなるのである。
 先ずは錬晏、彼の体より生じた赤い闘気が刀の形へと変ずれば、それを振るうと同時、青々と固く茂っていた竹がまるで快刀乱麻を断つが如く次々と切り倒され。
 瞬時に竹材として切り出されれば、それと同時に竹林外周部で響く轟音、それは数多のガジェットウエポンや近代兵器、いわゆる自分の武器を展開し、地面を破壊し掘り進む或人の姿。
 地下茎ごと粉砕し、地面を抉る事にて竹林と居住地、農地と定めた場所を分断するように掘り進めれば、千草が抉れた地面を観察。
 地下茎の残りが無い事を確認し、それ以上の浸食が出来ぬようにと周辺より集めた石を敷き詰め地中にて分断する作業を黙々とこなしていたのだ。
「お、おお、すげぇ……あれなら、あっという間に竹なんて気にならなくなるな」
 常識の埒外、ディアボロスの力を前に圧倒される兵士達。
 その最中、次々と切り出された竹は手先の器用な者たちが枝を落とし、均等な長さに切り分けて建築資材へと作り変え、数多の住居の骨組みが作られて。
 更には縦に割ることで簡易な屋根や壁として組み合わされたのを確認した錬晏が近づけば、彼が取り出したのは撥水性の大きな布であった。
「これは少しの水なら弾ける布だ、これを被せて固定すれば当面の間、風雨は凌げるだろう。その間に他の家を作れば良い」
 突貫ではあるも風雨を凌げる家屋が出来た事は、この地に居住する上で大きな進歩。
 居住区の見本となるものが出来れば、次は農地の開拓で。
「ほい、これを使って耕そう」
「この辺りなら石とかも少ないからね。あ、地面から取るのが難しい木の根とか岩が出てきたら教えてね、何とかするから♪」
 先ほど竹林の浸食を塞ぐようにしていた或人が取り出したのは、木製の、されど先端部分に鉄をはめ込んだ農具であり。
 排斥力の影響を受けぬように、武器ではなく農具に鉄を用いるという見てわかる形で改良された農具を兵士たちに配れば、同じく夜永も同じ農具を用い、テキパキと地面を耕し、そして農地の邪魔になる小石や枯れ木の根を除去していたのだ。
「おっと、力仕事ですか。なら俺もひと段落したのでお手伝いしますよ」
 或人と夜永、二人が兵士達と共に区画を定め、まずはここまで開拓しようと農具を振るうその最中。
 竹林を囲うように掘られた地面、そこに石を詰めていた千草も合流すれば作業効率は更に向上、荒れ果てていた土地が農地として生まれ変わっていたのであった。
「ふむ、ひとまずはこのぐらいで……では、種を撒くとしますか。大きくなーれ、大きくなーれ」
 その土地に野菜の種を撒く千草、勿論排斥力の影響を受けぬようにと時代に沿った品種であり。
 されど種を撒くだけでは野菜は育たぬ、植物の生育に適した土地に残留効果で改良されたとて、水が無ければ成長は難しい。
 だが、それすらも解決するのがディアボロス。
「野菜以外にも、こういうのがあるんでね」
 そう言いつつ数々の苗を取り出す錬晏が告げれば、彼の足元より伸びる清らかなる川の清流。
 残留効果による一時的なものではあるが、今撒かれた種に、そして植えられる苗に与えるには十分すぎる水量であり、開墾と散水は完了したと言って良かった。
「よっし、畑はこんなものかな。川からちょっと離れてるけど、雨が降って流されちゃ大変だからね」
 日が傾き、夕日が皆を照らす中。最初の農地、その開拓が終わったことを見届けて兵士に告げたのは夜永。
 水源として使える川より高所、されどそれは雨天による川の増水で畑が流されぬようにと見極めた場所が故である。
「俺たちが手伝えるのはここまでだな、後はあんたらの頑張りだぜ」
「何か足りない物が出てくることもあるでしょう、けれどあなた達なら乗り越えられます」
 続けて或人と千草が励ますように声をかければ驚いたような顔をする兵士達。
「すまんが俺達は他にも助けねばならない人が、そして蟲将を討つ使命がある。だからこそ、後は皆の頑張りに託させてくれ」
 最後まで助けられぬ理由、それを語る錬晏の言葉に残念そうに、されどこれまでの励ましの言葉を聞いて、納得した兵士達。
 後は自分達で乗り越えるとディアボロス達に約束し……多くの命が救われ、そして悲劇的な未来は回避されたのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【土壌改良】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV2が発生!

最終結果:成功

完成日2023年03月14日

許昌周辺の農地開拓

 攻略旅団の方針に従い、魏の首都であった許昌の周辺で、人々が自立できる受け皿となる農村を建設します。
 ディアボロスの力で農地を開拓し、当座の衣食住を用意する事が出来れば、人々は自立して暮らしていくことが出来るようになるでしょう。
 許昌周辺に自立可能な農村が増え、行き場を失った兵士が帰農する事ができれば、近隣の治安を安定させる事にもつながるでしょう。


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選択肢『許昌の人々の自立支援』のルール

 許昌周辺の荒れた土地を耕して農地を作り、農村に生まれ変わらせます。
 ディアボロスの【土壌改良】があれば、どんな土地でも農地にする事ができるので、戦乱で行き場を失った元兵士の受け入れ先になる筈です。
 すぐに住む事ができる家屋や、当座の生活に必要な資材などが揃っていれば、なお良いでしょう。
 農村の準備を行った後は、避難民などを農村に移住させ、生活を安定させてあげてください。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、シナリオは成功で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。