リプレイ
シエル・エンフィールド
歴史に疎い身ではありますが…
理不尽に奪われるのを良しとするわけにはいきませんね。
村を知るためにもお祭り中の村の中をふらりと散歩するとしましょう。
花の薫りを感じて…あぁ、美味しそうなお饅頭の香りも。
村の方にお願いしお一つ頂けたなら、川縁の方へ移動してのんびりと風と川の音に耳を澄ませながら食すとします。
のんびりとした時間に鮮やかな花の色…残り滓のような自分の感性でも貴重と思うモノ。
叶うなら長く続いてほしいものです。
明日は来るもの…この時間が続くよう尽力しなければと、考えさせられますね。
アドリブなどはお任せ致します。
●秋蘭祭り
(「歴史に疎い身ではありますが……理不尽に奪われるのを、良しとするわけにはいきませんね」)
空色の髪を揺らし、シエル・エンフィールド(はいいろ・g00369)は茫洋とした風情で首を巡らせる。
鼻腔を擽るのは、甘やかな花の香り。それから、胃袋を刺激する美味しそうな匂い。
「ありがとうございます」
振舞われた饅頭は小振りであったが、肉餡が詰まっていてずっしり重い。散歩がてら村外れの川縁に向かう途中、自然と村の様子も目に入ってくる。
近隣でも大きい方の村という。確かに、家の数も、行き交う人々も多い。特に今日は『祭り』だから、人も集まってきているのだろう。畑の実りは上々で、祭りの後に収穫が始まると聞いた。
せせらぎの音が聞こえる頃には、周囲の彩は黄緑から薄紅に。手頃な岩に腰を下ろし、まだ温かな饅頭を口に運んだ。
仰げば、蒼穹にぷかりと浮かぶ白い雲。優しげな花の色にもよく映える。星空の下でなくとも、のんびりとしたひと時は……残り滓のような自分の感性でも貴重と思う。
「叶うなら、長く続いてほしいものです」
だが、明日は、クロノヴェータの襲撃の時は、必ず来る。平穏の時間が続くよう尽力しなければと、シエルは思案するように深緑の双眸を細めた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
玉梓・はこべ
ここが三国の時代
私のこの身を思えば、私と想いを同じくする誰かがこの地にいらっしゃったのでしょうか
なんて
せっかくのお祭り、こんなにもよい香りなんですもの
精一杯楽しまなくっちゃもったいないですよね
それに――ふふっ
香水蘭、藤袴ですか
なんだか親近感を抱いてしまいますね
村の家々の蘭を楽しませていただきながら村外れの川を目指して歩いてみましょうか
道々、川縁に咲くお花を摘んでよいものかお尋ねしつつ
川縁に辿り着いたら子機を展開して――
いいえ
無粋というものですね
採りすぎてしまわないようにだけ気をつけて
持ち帰ることができる分だけ摘ませていただきましょう
この香りをお土産に
パラドクストレインにもお届けできるよう
「ここが、三国の時代」
素朴で長閑な風景を前にしても、玉梓・はこべ(いくさばのたより・g01107)は気懸りそうな面持ちか。
(「この身を思えば、私と想いを同じくする誰かが、この地にいらっしゃったのでしょうか」)
インセクティアとなって新宿島に流れ着いたはこべにとって、このディヴィジョンには思う所があるのかもしれない。
「……なんて。こんなにもよい香りなんですもの。せっかくのお祭り、精一杯楽しまなくっちゃもったいないですよね」
ともあれ、今は目の前の道を辿るのが先。漂う芳香に誘われるように、はこべは村へ足を踏み入れる。
軒先に並ぶ黄緑の花々は目に楽しく、振舞われた饅頭はホカホカと舌に嬉しい。
だが、彼女の足取りは弛まず、村外れの川縁へ向かう。
「ふふっ。香水蘭、藤袴ですか」
繁縷が春の七草であれば、藤袴は秋の七草。彼女が親近感を抱くのも宜なる哉。
「採り過ぎなければ構わない、と仰っていましたね」
見渡す限り、生い茂る薄紅の花々に目を細める。顔を寄せて匂いをかいでみたが、村の蘭に比べて相当に控えめだ。
「確か、日干しするのでしたっけ」
持ち運ぶ内に乾いてくれば、匂いも強くなるだろう。ちょっとしたお土産に数本、摘んだ。歴史を違えても変わらぬこの香りを、パラドクストレインにも届けられるように。
大成功🔵🔵🔵
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
グレン・ゲンジ
んだよ、敵の居所にカチコミかけちゃいけないのか?
英気を養う、ねえ…まあ…今は花見でもするか…
えーとなんだっけ、建春だっけ?ふーん…
(まあ普通にキレイだな、と思いながら眺め、ボーッと散策)
…同じ休むでも新宿とは大違いだな。一面の花か…
…ん。饅頭?ああ、案内人がそんな事言ってたな…
へえ、つまり本場の肉まんか。そりゃ美味そうだぜ、せっかくだから食いたいな
ん!うめえ、うめえよ!マジでうめえ、とにかくうめえ!
…腹が膨れると不思議と…花を愛でる余裕が出るというか…これが英気ってやつかもな
…この風景を滅ぼしに来るような毒蟲は、逆に絶滅させにゃならねえぜ
「んだよ、敵の居所にカチコミかけちゃいけないのか?」
まだるっこしいとばかりに、グレン・ゲンジ(狂刃のスレイヤー・g01052)は不満顔。
とは言え、敵の来襲は確実で、今時分はせっせと行軍の真っ最中だろう。移動している敵軍を探すより、待ち構えてぼたくりこかす方が簡単だ。
「英気を養う、ねえ……」
主に、残留効果的な意味合いで。逸る気持ちはぐっと堪えて、今は花見でもするとしよう。
「えーと、なんだっけ、建春だっけ? ふーん……」
気のない表情で黄緑の蘭の花を見下ろすグレン。まあ、普通にキレイだな、とは思う。
(「……同じ休むでも、新宿とは大違いだな」)
咲き誇る蘭の花々を眺めて、ぼんやり散策なんて……何かと忙しない都会では、凡そ縁遠いかもしれない。
「……ん。饅頭? ああ、案内人がそんな事言ってたな……つまり本場の肉まんか。そりゃ美味そうだぜ」
中身は肉餡と聞いて、俄然興味が湧いた。差し出された饅頭に齧り付けば。
「ん! うめえ、うめえよ! マジでうめえ、とにかくうめえ!」
忽ち平らげたグレンの健啖ぶりが小気味良かったか。村人はもう1つ、ご馳走してくれた。
「ふう……」
腹が膨れると、不思議と花の彩が目に沁みる。或いは、愛でる余裕が出てきたのか。
(「これが、英気ってやつかもな」)
間もなく、この風景を滅ぼしに毒蟲共がやって来る。
(「返り討ちで、絶滅させにゃならねえぜ」)
決意も新たに、グレンは禍々しい得物を担ぎ直した。
大成功🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
月篠・灯音
相棒の四辻・樒(逢魔ヶ刻の刃・g02008)と行動を共にする
【心情】
静かに大人しく
花見を楽しむとするのだ。
「樒、なかなか綺麗なものなのだ」
小さな蘭の佇まいに目をやって頂いた饅頭をつまむ
あまり目立たない様に無難に行動
しゃがみこんで蘭をじっと見つめて花びらの形を楽しもう
口調:〜なのだ、だ だが
四辻・樒
月篠・灯音(g01996)と行動を共にする。
【心情】
秋に花を愛でることができるのは良い事だ。花を散らさぬよう、連中にはお帰り願いたいものだな。
【行動】
蘭と饅頭を楽しみ、のんびりと祭りを堪能する。
「蘭は中々育てるのが難しいと記憶している。だが、丁寧に世話がされているな。」
「饅頭も、美味い。もてなしに感謝する。」
一通り蘭を見てから川辺に向かい藤袴を見つけて。
「そう言えば、歌人が詠んでいたな。野花もまた趣があっていい。」
「秋の野に 咲きたる花を 指折りかき数えれば 七種の花。萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花。」
「蘭は、中々育てるのが難しいと記憶している。だが、丁寧に世話がされているな」
軒先に並ぶ蘭の鉢植えを見やり、四辻・樒(逢魔ヶ刻の刃・g02008)は淡々と、だが、端的に称賛する。
「嬉しいことを言ってくれるねぇ……そら、こいつはおまけだよ」
「もてなしに感謝する」
相好を崩したおかみさんから饅頭の包みを2つ受け取り、徐に歩き出す樒。
(「灯音は……」)
連れを捜して首を巡らせる。ふと視界の端に赤いものを捉えれば、果たして、軒端にしゃがみ込む影が1つ。長い赤髪から伸びる黒い角が2本、見えた。
「こんな所にいたのか」
「樒、なかなか綺麗なものなのだ」
振り返った月篠・灯音(鬼人のカースブレイド・g01996)は、もぐもぐと口を忙しく動かしている。
「そうだな……おかわりは?」
「欲しいのだ」
伸ばされた手に包みを1つ乗せ、樒も饅頭をお相伴。味付けは濃いめだろうか。噛むと肉汁が溢れ出て、ふっくらと厚めの皮にも滲みていく。
「饅頭も、美味い」
この時代の中国の蘭は、新宿島で見掛ける所謂『洋蘭』とは些か趣が異なる。樒の呟きにコクコクと頷き返した灯音は、饅頭を摘まみながら蘭の造形をじっくり鑑賞しているようだ。
饅頭を平らげるまで、言葉少なにのんびりと、蘭の花見を楽しんで。そうして、2人は川縁の方へ足を向ける。
「そう言えば、歌人が詠んでいたな。野花もまた趣があっていい」
秋の水辺を彩る香水蘭――樒にとっては藤袴の群生を見回して。指折り数えるのは秋の七草。
粥にして無病息災を祈る春の七草に対して、秋の七草はその美しさを堪能する。かつ、薬用等で実用的な草花が選ばれているという。
この辺りでは香水蘭と呼ばれている事からして、藤袴は中国でも生活に用いられているのだろう。
(「秋に花を愛でることができるのは良い事だ。花を散らさぬよう、連中にはお帰り願いたいものだな」)
不愛想な面持ちで薄紅の花々を見詰める樒に、灯音はそっと寄り添った。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【命中アップ】LV1が発生!
神宮寺・琴
用心するに越したことはないでしょう
[翔之型]で喚んだ式神を人目につかぬよう
川沿いの高い木の上に配しておきましょう
藤袴を異国の地でも見ることが出来るとは
出来れば摘んで参りたいところですが
祭りの最中ですし今はそっとしておきましょう
村人と出会えたならば会話も出来ましょうか
美しゅうございますね
鉢植えの花は勿論のこと
この村全てが真心こめて整えておられるのが
わたくしのような旅人にもわかります
それに美しい川の流れと藤袴
ああ、こちらでは「香水蘭」と呼ぶのでしたか
好きな花のひとつなのです
旅先で見られるとは…嬉しゅうございます
アドリブ・協力歓迎
川縁に立ち、思案顔なのは神宮寺・琴(見鬼の孫・g01070)。
「……用心するに、越したことはないでしょうが」
天翔仮初魂招来急急如律令――宙に投げた形代が、翼を持つ童子に変化する。だが、高い木の上に配置した所で、式神は形代に戻って落ちてきた。
「パラドクスは、攻撃の手段ですものね」
残留効果のフライトドローンも使えぬ事は無いが、人間大を乗せて飛べる程の大きさだ。偵察には向かないだろう。
常識から逸したパラドクスにしろ、残留効果にしろ、万能ではない。適材適所の運用が肝要だ。
ともあれ、クロノヴェータの襲撃は、時間も方角も凡そ知れている。油断大敵は心得て、今は祭りを満喫しよう。
「まさか、藤袴を異国の地でも見ることが出来るとは」
川縁を見回す琴の唇が綻ぶ。摘んで行きたいところだったが、祭りの最中であるのが憚られた。
(「今はそっとしておきましょう」)
村の光景も又、麗しい。心を尽くして祭りを仕度したのだろう。鉢植えの蘭は勿論のこと、村の全てがきちんと整えられている。
「わたくしのような旅人にもわかります。本当に、美しゅうございますね」
「ありがとう、お嬢さん。どうか楽しんでいっとくれ」
琴の手放しの褒め言葉に、老爺は皴深い相好を崩す。秋の蘭の芳しさに、長閑な時を過ごすのも暫し。
「そう言えば、あの美しい川の流れと藤袴……ああ、こちらでは『香水蘭』と呼ぶのでしたか。旅先で見られるとは……嬉しゅうございます」
好きな花のひとつだと、琴は淑やかに笑み零れた。
成功🔵🔵🔴
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
尹・麗孝
ヴィ・トキワギ(g01072)
ステラ・アシュビー(g02155)と同行
このような美しい場所も人も犠牲になるなど許されない
だが、まずはこの美しい祭りを楽しませてもらうことにする
美しい蘭に見惚れつつ、ヴィに頷きながら誘われるように、いい匂いのする方へ
「この饅頭の肉餡美味しいな…」
ついつい味付けが気になってしまうのだが、村人に作り方を聞くのは失礼だろうか…
ヴィのいうように一緒に作ってみたいと思う
手伝いながら、少し味の変化も考えてみようか
「これは、こっちを足してみたらどうだろう?」
村人とも仲良く楽しく賑わえたら嬉しい
味見はステラと子供達にお願いしようか?
楽しそうならいい
※アドリブ歓迎
ヴィ・トキワギ
尹・麗孝(g01943)
ステラ・アシュビー(g02155)と共に参加
綺麗なお花においしい食べ物!
この場所も人々の幸せも守らなきゃ。
美味しいものも食べたいし!
いやいや、人々とこの祭りを成功させて次に繋げなくっちゃ!
おお、蘭の花めっちゃ綺麗だね!
というか、美味しいものの匂いしない?(食いしん坊)
わわ、饅頭?頂きまーす(村人から貰った饅頭ぱくり)
ね、俺らも作ってみない?
美味しいもの作ってみんなで食べればお祭りだって盛り上がるし!
【料理】で屋台の食べ物を一緒に作ったりお手伝い。
「なるほどこんな味付けになるんだ。…勉強になる(めもめも)」
美味しいものを皆で食べて信頼関係を構築。
うん、おいしい!(ぱくぱく
ステラ・アシュビー
尹・麗孝(g01943)
ヴィ・トキワギ(g01072)
と参加
わ、本当に綺麗なところだね!
お花の香りも素敵。
お仕事を休んでのんびりしたくなるのわかるなぁ。
こんなに素敵な村で好き勝手だなんて絶対にさせないよ。
そのためにもまずはお祭りを楽しんじゃおう!
確かにヴィの言う通り美味しい匂いする!
外から来たボクたちに美味しいお饅頭をふるまってくれるだなんて…!
俄然やる気出てきたよ!
ヴィも麗孝も料理人さんなんだよね!
二人とも勉強熱心なんだなぁ。
ボクも村の人たちと沢山お話しながらお饅頭を頂くよ!
この村のいいところとかも教えて貰いたいな。
仲良くなれれば、きっといざというときにボクたちのこと信じてくれると思うから。
「わ、本当に綺麗なところだね!」
天真爛漫に歓声を上げたステラ・アシュビー(スターリーパレード・g02155)は、往来の真ん中で大きく深呼吸。
「お花の香りも素敵。お仕事を休んで、のんびりしたくなるのわかるなぁ」
「うむ、このような美しい場所も人も、犠牲になるなど許されない」
尹・麗孝(浮き草・g01943)の重々しい呟きに、ヴィ・トキワギ(天藍青・g01072)も否やは無い。
「蘭の花、めっちゃ綺麗だね! この場所も人々の幸せも守らなきゃ」
という訳で……まずは秋蘭祭りを楽しむ所から。
「美味しいもの食べたいし! ……あ、いやいや、この祭りを成功させて次に繋げなくっちゃ!」
駄々洩れたヴィの本音に、ステラも思わずクスクスと。
「確かに、美味しい匂いする!」
蘭に見惚れる麗孝の袖を引き、3人は揃って広場へ向かう。屋台は無いが、それぞれ家の前で、何段もの蒸籠が湯気を立てている。
「わわ、饅頭? 頂きまーす」
振舞い酒ならぬ饅頭は、ホカホカ出来立て。早速、ヴィはパクリと大きな一口。甘辛い肉餡の旨味が、じゅわ~っと口一杯に広がる。
「こんな美味しいお饅頭をふるまってくれるだなんて! 俄然やる気出てきたよ!」
ステラの素直な笑顔に、村人達も嬉しそうだ。
「この饅頭の肉餡、美味しいな……」
一方、麗孝は、じっくり噛み締めるように味わっている。
「作り方を聞くのは、失礼だろうか?」
問われた村人は、寧ろ喜んで教えてくれた。どうやら、それぞれに家伝があるようで、家が違えば肉餡も違い、饅頭の味わいも異なる様子。
「なるほど、こんな味付けになるんだ……勉強になる」
やはり、作り方に耳を傾けてはメモに余念のないヴィだが、俄然、自分でも作りたくなってくるのは特級厨師の性だろうか。
「ね、俺らも作ってみない? お祭りだって盛り上がるし!」
そんなヴィの提案に、麗孝も身を乗り出して。幸い、気の良い村人が台所を貸してくれた。残り物ではあったが、材料も色々と持ち寄られる。
「これは、こっちを足してみたらどうだろう?」
「それじゃ、味見を一口……うん、おいしい!」
材料も調味料もその土地独特であれば、工夫のし甲斐もあるというものだ。
「ヴィも麗孝も勉強熱心なんだなぁ」
村人達も交えてわいわい賑やかな一角を眺めながら、ステラは歳の近い子供達とお喋りに興じる。
「ねぇ、この村のいいところとかも教えて貰いたいな」
確かに、友達と思い込ませる残留効果は存在する。けれど、本当に仲良くなれれば、きっといざという時にディアボロスを信じてくれると、ステラは思っている。
「ステラ、子供達と味見をお願い出来るか?」
「もっちろん♪」
美味しいものを皆で食べれば、良好な関係だって築けるというもの。ステラのはしゃぐ様子に、麗孝は碧眼を細める。
「楽しそうなら、それでいい」
「良かった良かった」
パクパクモグモグ、饅頭を頬張りながら、ヴィもうんうんと頷いた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
杏・紅花
肉餡の饅頭っ
この香りには抗えないなあ
買ってお散歩しよう
管狐の「天」(黒毛に白足袋のフェネック)を連れて、川縁の方へ
わあ、香水蘭だって!天、見に行こうか
すっっごく、きれい
新宿島の賑々しい色合いも素敵だなって思ってたけど、やっぱりこういう素朴なのが懐かしい
あたし、自分の国にこんなに綺麗なとこがあるなんて知らなかった
刻逆が起こらなければ、大人になってこういうところをひとり旅でもしたのかなあ
ううん、きっと世界を取り戻して、元の世界でもこういうとこ見つけるんだ
日干しにすると、もっといい香りになるんだ?
…持って帰ってもいいのかなあ、折角だから、新宿島で出来たともだちに、あげたいなあ
アドリブ、連携歓迎!
「肉餡の饅頭っ」
杏・紅花(金蚕蠱・g00365)の碧眼が、爛と輝く。この香りには、到底抗えない。夜でなくとも、お腹の虫が鳴くというもの。
「え、もらえるの!? ありがとう!」
振舞い饅頭に大喜び。早速、クダギツネの天と食べ歩き、もといお散歩だ。
「わあ、香水蘭だって! 天、見に行こうか」
はしゃいだ声を上げて村外れへ小走りに向かえば、せせらぎの音も、咲き乱れる花の色も優しい。
(「すっっごく、きれい」)
正にこの時代の、喪われた過去から新宿島に流れ着いた紅花。都市の賑々しい色合いは素敵だと思っていたけれど、やっぱり素朴な光景が慕わしくも懐かしい。
「あたし、自分の国にこんなに綺麗なとこがあるなんて、知らなかった」
もし刻逆が起こらなければ、そのまま大人になって、こんな処をひとり旅出来たのだろうか――想像するだに、溜め息が零れる。
「……ううん、きっと世界を取り戻して、元の世界でもこういうとこ見つけるんだ」
決意も新たに、ぐっと拳を握り締めて。
「香水蘭、日に干したらもっといい香りになるんだよね?」
その可憐な薄紅の花を、新宿島で出来た友達にあげたいと思った。
大成功🔵🔵🔵
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
ルゥル・ルゥ
イクサくん(g00251)と一緒に
お祭りをもっと盛り上げたいな
手品だよ〜!と前置きして
振る舞われる肉饅をぱくり
口福の伝道者で増やしちゃうよ!
これなら村中皆でいっぱい食べれるでしょ?
肉饅片手に川辺をイクサくんとお散歩
こないだのエジプトの事件以来
初めて会ったときよりもずっと
気になるというか
一緒にいるとドキドキしちゃう…
軽く手が触れただけで心臓飛び出ちゃいそう
なのに、何故か安心する
不思議なんだよね
それと
あの時の事ちゃんとお礼したくて
ありがとね
あの時は必死だったけど
後から考えると顔から火が出ちゃいそうというか
でもすごく嬉しくて
わぁん顔が熱い〜
お花、ちょっと摘んで持って帰りたいな!
ってまた誤魔化しちゃう
イクサ・スメラギ
ルゥル(g01659)に誘われて
って、肉饅増やすのかー!
前にも思ったけど、すごい技だよな!
皆の反応を見てたら、思わず笑顔になっちゃうなあ
肉饅食べつつルゥルの隣を歩きながら
なんとなく、手を握ろうとしてる自分に気づいて
はっとして手を引っ込める
や、俺、何考えてんだ
馴れ馴れしすぎるだろ…!
あの時、って、俺がルゥルを受け止めた時の事かな
…ま、まま、間に合って良かったよ!
よく考えたら、ルゥルの事、抱き止めちまったんだよな!
い、嫌じゃなかったかな?!
思い返して、顔がぼわわわって熱く…!
…でも、本当に、間に合って良かった(俯きながらぽそりと呟いて)
ん?花?
蘭の花かあ、うん、キレーだな!
もっと近くで見ようぜ!
(「お祭り、もっと盛り上げたいな」)
村の秋祭りであるだけに、屋台も無い長閑なお花見が主旨だけれど。
振舞い饅頭を受け取ったルゥル・ルゥ(黄金の林檎姫・g01659)は、ふと悪戯めいた表情になる。
「手品だよ〜!」
まだホカホカの肉饅頭を、パクリ! モグモグ――。
「な、何だってぇ!?」
仰天する村人の目の前には、ドーンと現れた肉饅頭の山(ご丁寧にもお皿付き)。
「これなら、村中の皆でいっぱい食べれるでしょ?」
にこにこにこにこ、ルゥルは満面の笑みを浮かべている。何か思ったより量が多かったが、きっと残留効果が積み上がったのだろう。
「口福の伝道者だっけ? 前にも思ったけど、すごい技だよな!」
文字通りのお祭り騒ぎとなったのは言うまでも無く、釣られてこちらも笑顔になった。感心しきりのイクサ・スメラギ(かっとび特攻・g00251)は、両手に抱える饅頭をもしゃもしゃと。
「……あ、ごめんっ」
空になった右手がつい、ルゥルの左手を取ろうとして、慌てて引っ込める。
(「俺、何考えてんだ……馴れ馴れしすぎるだろ!」)
「う、ううん……」
ほんの少し、指先が触れ合っただけなのに。ルゥルの心臓が、飛び出ちゃいそうに跳ねている。そっと服の上から抑えた。
(「なのに、何故か安心する……不思議なんだよね」)
イクサと初めて会ったのは、平安の陰陽師の事件だった。それが、この前のエジプトのリターナーの生き埋め事件以来、彼の事がもっと気になるようになった。肩を並べているだけでドキドキするのは、どうしてだろう?
「……あ、あのね。今日、誘ったのは……あの時の事、ちゃんとお礼したくて」
「?」
「あ、ありがとね」
小首を傾げるのも束の間。イクサの脳裏に浮かんだのは――エジプトで、クロノヴェーダに吹っ飛ばされたルゥルを受け止めた時の事。
「あ……その、ま、まま、間に合って良かったよ!」
お互い無我夢中だったけれど、何かギュッと抱き締めたような……。
「い、嫌じゃなかったかな!?」
「そんな事、無いよ!」
同時に茹で上がった顔を見ていられなくて、見せられなくて、2人揃って俯いて。
(「すごく嬉しくて、わたし……わぁん、顔が熱い〜」)
「……本当に、間に合って良かった」
あの時の心底の安堵の理由も、今は判らないまま、イクサは呟きを零す。
「……」
「……」
どちらからともなく、歩き出す。沈黙が何だか居た堪れなくて、でも、ぽかぽかする胸の内がこそばゆくて。
「あ、お花! ちょっと摘んで持って帰りたいな!」
川縁に咲き乱れる香水蘭の群生に、やっと話題を見付けて駆け出すルゥル。
「ん? 花? ……ああ、蘭の花かあ、うん、キレーだな!」
2人共、誤魔化してしまった事は判っている。1歩を踏み出すのは誰だって、それこそクロノヴェーダと対峙する時よりも、勇気が必要なのかもしれない――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】がLV2になった!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
七川・翔
お祭りお祭り♪
日本のとは趣が違うけど、おいしい食べ物が出るっていうならそこに国境は無いよね。
ボクもうハラペコ……花よりお饅頭って(ボクの中で)言うし、戦いに備えていっぱい食べておかなくちゃ!
こんなおいしいものを提供してくれる村と人達を酷い目に合わせるなんて、そんな勿体無い事はボクが許さないよ!
お腹いっぱいになったら川縁でちょっと休もうかな。ゴロンとしてね。
ボク、お花の事はよく分かんないけど、でもこれはいい香りだなぁ……。
うとうとするままに、レインボーズとちょっとお昼寝もいいかもね。
「お祭りお祭り♪」
足取りも軽やかに、七川・翔(嵐と虹を呼ぶ少女・g03887)は村を歩いて回る。
黄色味を帯びた黄緑の蘭が風そよぐ度、甘やかな芳香が鼻腔を擽る。七人七色の妖精達も、何だか楽しそうにふわふわと。
クゥ――。
「ボクもうハラペコ……やっぱり、花よりお饅頭っていうよね」
お腹の虫は遠慮ない。ちょっぴり切ない表情になるのも束の間。家々の軒先で湯気立つ蒸籠を見付けるや、翔の翠眼がパァッと輝いた。
目の前に広がる長閑な光景は、屋台が並ぶ日本のお祭りとは趣が違うけれど。美味しい食べ物が出るのなら、そこに国境なんて無い!
「戦いに備えて、いっぱい食べておかなくちゃ!」
振舞い饅頭は、家によって味わいも違う。1軒につき1つが基本だけど、少しずつが重なれば沢山になる。
(「こんなおいしいものを提供してくれる村の人達を酷い目に合わせるなんて、そんな勿体無い事はボクが許さないよ!」)
パクパクモグモグモグ……ゴックン!
翔は幸せそうに、肉餡の饅頭を全て平らげる。
そうして、お腹が一杯になったら、川縁で食休み。吹き抜ける風が気持ちよくて、翔は緑の下草の上にゴロンと寝転ぶ。
(「ボク、お花の事はよく分かんないけど、ここは何だかいい香りだなぁ……」)
ちょっと、お昼寝もいいかもね――秋の陽気にうとうとと。翔の瞼も重くなっていく……。
「……あ! わかった!」
パッと閃いてガバッと起き上がる。同じくコテンと横になっていた妖精達は、ビックリ眼だ。
「あれあれ! 桜餅!」
――香水蘭、或いは藤袴は、乾燥して生乾きになると桜餅の葉のような芳香を放つ。故に、洗髪や香水にも用いられるとか。
大成功🔵🔵🔵
効果1【エアライド】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
オリヴィエ・ルー
【ミント】
貰った肉の饅頭かじりながら、村の中のお散歩へ。葉古森がはぐれないように空いた片手は彼の手へ
お祭りの空気も楽しみながら、饅頭のおかわりもたまに貰いに行こう
花も見ているよ。蘭というより、花そのものがボクにとっては『知らないもの』だから、珍しくてね
いい香りのする花も、できたら持って帰りたいけれど。思い出として覚えておくのが、花のためなのかな
こうして一日花を眺めて、美味しいものを食べながら過ごすって、すごく贅沢な時間の過ごし方なんだろうね
新宿島に戻ってからも、どこかでそういう事ができればいいな
※アドリブ・絡みなどなど歓迎です
エリル・ウィスタリア
【ミント】※絡み・アドリブ歓迎
お祭り、お祭り。
気持ち浮かれ気味で弟人形と一緒にくるくる踊っちゃう。
莱君がはぐれないように手を繋ぎましょう。
お饅頭も美味しいし、周りも賑やかで。とても楽しい。
あ、お代わり下さいな。
お花、見てるよ?
大丈夫。お花見てる。大丈夫。
お花すっごく綺麗でお土産に一輪欲しいくらいなの。
でも、ここで咲き誇っているから綺麗なのね。きっと。
こんな風に美味しいものを食べて、綺麗なものを見て、のんびりすごす時間って知らなかったからとても新鮮。
とっても大切でかけがえがなくて、帰ってからお土産話たくさんしたいわ。
お花綺麗だったよとか、お饅頭美味しかったよ、とか。
あ、お代わりもう1個ください!
葉古森・莱
【ミント】
絡みアドリブ等歓迎
ぼくがいた集落にもね、お花、たくさん咲いてたんだよ
きっと違う種類だけど…すごく、楽しみ
ひひひ人がすごいぃ…っ!
でも大丈夫
エリルさんもオリヴィエさんも手を繋いでくれてるもん
これならはぐれる心配もないよね
それにしても…本当にいい匂いだしすごくきれい
ずっと見ていられそう
おいしそうなお饅頭もあって、すごく幸せ
…食べるの勿体ないけど、お腹がすくのは仕方ないことだもんね(もぐぅ)
香水蘭が生えているなら、少しだけ摘んでもいいか確認して、大丈夫だったらお土産にしたいな
新宿島にあるお墓にお供えしたくて
本当のお墓は刻逆のときになくなっちゃったから、石を積んだだけの小さなお墓なんだけどね
(「ひひひ人がすごいぃ……っ!」)
近隣では大きな集落とは言え、新宿島の規模とは比べるべくもない。だが、祭りの賑々しさに気圧されて、葉古森・莱(迷わし鳥・g04625)は立ち竦む。
そんな少年に、オリヴィエ・ルー(青を宿す・g01610)は手を差し伸べる。
「葉古森、はぐれないようにね」
歳下の友人を気遣いながら、既に振舞い饅頭を齧っている辺り、抜け目ない。
「そうねそうね。私とも手を繋ぎましょう」
お祭り気分に浮かれて、弟人形と一緒にくるくる踊っていたエリル・ウィスタリア(雪を待つ花・g00912)も、にこやかに莱の手を取る。
「あのね、ぼくがいた集落にもね、お花、たくさん咲いてたんだよ。きっと違う種類だけど……すごく、楽しみ」
2人が手を繋いでくれたお陰で、こんなにも心強い。ホッと安堵して、大きく深呼吸する莱。甘さのある涼やかな芳香に、ほんわりと唇を綻ばせる。
「本当にいい匂い……それに、すごくきれい」
すぐに、軒先に並ぶ蘭の鉢植えに目を奪われた。一株に幾つも咲く花の落ち着いた色合いが好ましい。
「ずっと見ていられそう」
無邪気に碧眼を輝かせる莱に対して、オリヴィエは物珍しさが先立つようだ。
「蘭というより、花そのものがボクにとっては『知らないもの』だから、ね」
「そうね。お饅頭も美味しいし、周りも賑やかで。とても楽しい。……あ、お代わり下さいな」
エリルは、明らかに花より団子?
「お花、見てるよ? 大丈夫。お花見てる。大丈夫」
「まあ、ボクも饅頭のおかわりは欲しいけどね」
傍から見れば、優しげな美少女と白皙の佳人なのに……2人のざっくばらんな様子に、莱は思わずクスリ。
「お腹がすくのは、仕方ないことだもんね」
いい匂いの綺麗なお花を見られて幸せ。勿体ないくらい美味しいお饅頭を食べられて、すごく幸せ。
「こうして1日花を眺めて、美味しいものを食べながら過ごすって、すごく贅沢な時間の過ごし方なんだろうね」
「私、こんな風にのんびりすごす時間って知らなかったから、とても新鮮よ」
とっても大切でかけがえがなくて、帰ってからお土産話を沢山したくなるようなひと時。
「例えば……お花綺麗だったよ、とか。お饅頭美味しかったよ、とか」
「ボクは新宿島に戻ってからも、どこかでこういう事ができればいいなって」
今は、オリヴィエとエリルと莱の3人だけど、新宿島に戻れば、楽しい時間を分かち合いたい仲間はもっともっといるのだから。
「あ、お代わりもう1個ください!」
何でも、誰かの手妻で饅頭がドーンと増えたそうで、エリルは心ゆくまで肉餡の饅頭に舌鼓を打っている。
「いい香りのする花も、できたら持って帰りたいけれど。思い出として覚えておくのが、花のためなのかな」
「うん。すっごく綺麗だもの。私も、お土産に1輪欲しいくらい。でも……ここで咲き誇っているから綺麗なのね。きっと」
丹精込められているだろう蘭の花は、確かにオリヴィエやエリルの言う通り、冒し難い美しさがある。
「あの、ね……ぼく、香水蘭を少しだけ、お土産にしたいな」
けれど、莱が求めたのは、川縁の野の花。
「新宿島にある、お墓に……お供えしたくて」
墓守であった少年は、控えめな小声で呟く。
「本当のお墓は、刻逆のときになくなっちゃったから……石を積んだだけの、小さなお墓、なんだけどね」
少年の頭越しに顔を見合わせて。オリヴィエとエリルはその小さな手をしっかりと握り直すと、村外れへ足を向ける。
「あ、えっと……」
「腹ごなしに、少し散歩しようか」
「賑やかなのは楽しいけれど、お花摘みも、きっと楽しいわ」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【完全視界】がLV2になった!
【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV3になった!
【命中アップ】がLV3になった!
孫・リア
『秋蘭祭り』……こんなお祭りがあるのね知らなかったわ
……あっお饅頭ありがとうございます!(もぐもぐと咀嚼しながら)……うん!お饅頭も美味しい!って感じでまずは村の人達とも交流も深めたいわね、この建春って蘭は皆さんで育てているんですか?なんて聞いてその方が後々も動きやすいと思うし
その後は川縁の香水蘭を中心に見て回ろうかな?
建春も綺麗だけどこの香水蘭も素朴で綺麗ね……お湯に入れてはいったら気持ちいいんだろうな……元の歴史でもあるのかな?ここの花々は…
本当にここはまだまだ平和なのね、この美しい花達も村の人も守らないとね!
……なんか今回の彼とはなんか『縁』が結んじゃったし……ね?
【アドリブ共闘歓迎】
(「……こんなお祭りがあるのね。知らなかったわ」)
大戦乱群蟲三国志出身の孫・リア(勇武と炎を胸に秘めて・g03550)だが、『秋蘭祭り』は初耳だった。尤も、改竄世界史に切り取られていようと、中国大陸は広い。地方特有のお祭りは、それこそ数多あるのだろう。
「あっ、ありがとうございます!」
笑顔と共に、村人がリアに差し出したのは振舞い饅頭で、温かい内に早速もぐもぐと。
「……うん! 美味しい!」
後々を考えれば、交流を深めておきたいところだ。
「この建春って蘭は、皆さんで育てているんですか?」
その土地に興味を持つ事が、住民を理解する第1歩だろうか。聞けば、山中で採取した蘭を、株分けして増やしているそうだ。そんな丹精込めた鉢植えをクロノヴェーダに駄目にされるなんて、けして看過出来る事ではない。
「これが、香水蘭」
折角ならば、余さず見どころは抑えたい所。川縁にもやって来たリアは、水辺を彩る薄紅の小花に、思わず赤茶の双眸を細める。
「建春も綺麗だけど、香水蘭も素朴で綺麗ね……」
薬効があるとの事だが、浴湯料として使えば、気持ちよさそうだ。
(「元の歴史でもあるのかな? ここの花々は……」)
ちなみに、風呂の湯に入れれば、肩こり、疲労回復、冷え症に効果があるというお話。
「本当に、ここはまだ平和なのね」
長閑な光景に実感するも、この平穏も明日には壊されてしまうのだ、このままでは。
「美しい花達も村の人も、守らないとね!」
グッと拳を握り、リアは気合を入れる――明朝の襲来にちらつく、宿縁の影を察知しながら。
大成功🔵🔵🔵
効果1【士気高揚】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
花塚・夜壱
遙(g00126)と参加
遥は三国志が初めてだったな
かくいう俺も、こんな大きな祭は初めてだ
折角の機会だ、街並みに人混み、ゆっくり見て回ろう
何、花も饅頭も逃げやしない
…!今なにか、甘い匂いがしたな
あぁ、これが秋蘭祭りの花の香りか
色鮮やかで、どこを見ても眼福だな…
ん?遙、あっちに香水蘭があるらしい
別所では、藤袴とも呼ばれるそうだな、見に行こう
…あぁ、俺にも一輪くれるのか?
ありがとう、今日がより良い思い出になりそうだ
楽し気な遙の様子に、頬が緩む
こ、これがとっておきの肉餡饅頭…!
美味そうだ、早速頂こう(大口で、パクリ)
…!肉汁が凄いな、そして美味い
元気が出た、良かったら、もう少し歩かないか?
観月・遙
夜壱(g00016)と共に
ええ。建物や街の形、衣服、空気…何もかも新鮮
夜壱も此方のお祭りは初めて?
では目一杯遊びましょう
あちらもこちらも連れ回したい
…ふふ、そうですね。ゆっくり楽しみましょう
これが弧珀が言っていた香りでしょうか
花達に彩られた村と彼を、視界に収めて
はい。とてもよい光景です
香水蘭は、持って帰っても大丈夫…でしたよね
形に残る思い出もいいなと…
夜壱にも渡していいですか?
二輪摘んで、一つを彼に
受け取ってくれて満面の笑み
平素より弾む自分の声に、今日の喜びを自覚する
振舞の饅頭を貰って村の方に「ありがとう」と
大事に頂いたあとは心からの「美味しい」を
彼の言葉に頷き
是非に。願わくば、時間の許す限り
「遥は、三国志が初めてだったな」
花塚・夜壱(月下鬼人・g00016)と観月・遙(須臾・g00126)、長身の2人が並んで歩くとよく目立つ。
「ええ。建物や集落の形、衣服、空気……何もかも新鮮です」
「斯く言う俺も、こんな大きな祭は初めてだけどな」
蟲将と戦った事はある夜壱だが――現地の風俗に触れるのは、ディアボロスの在り方からすれば、そこそこ珍しいかもしれない。
「折角の機会だ、ゆっくり見て回ろう」
「……ふふ、そうですね。ゆっくり楽しみましょう」
折角の機会、目一杯遊ぼう。祭りが終わる日没まで、花も饅頭も逃げやしないのだから。
「……今なにか、甘い匂いがしたな」
村を訪れて程なく。夜壱は鼻腔を擽る芳香に、首を傾げた。
「これが、弧珀が言っていた香りでしょうか?」
「なるほど、『秋蘭』の香りってやつだな」
果たして、軒先に並ぶ蘭の鉢植えは、どれも幾つもの黄緑の花を咲かせている。
「どこを見ても眼福だな……」
「はい。とてもよい光景です」
遙の視界には、花に彩られた村と感心しきりの夜壱が等しく収まっている。
途中、饅頭を振舞われた。小ぶりながら肉餡が詰まっていて、ずっしり重い。
「ありがとうございます」
「……! 肉汁が凄いな、それに美味い。元気が出るな」
「ええ、美味しいです」
村人に礼を言う遙の後ろで、夜壱は早速大口でパクリ。忽ち相好を崩す横顔を微笑ましく見やり、やはり一口食んだ遙は同じく笑み零れる。
食べながら散策する内に村を横断してしまったか、せせらぎの音が聞こえてくる。
「遙、あっちにある香水蘭、別所では、藤袴とも呼ばれるそうだな、見に行こう」
秋風にそよぐ薄紅の小花は、村を彩る蘭の花とはまた違う趣。
「持って帰っても大丈夫……でしたよね?」
丸ごと刈り取るような真似をしなければ、うるさくは言われまい。遙はよくよく吟味して、花が沢山付いた2輪を摘む。
「……あぁ、俺にも1輪くれるのか?」
「形に残る思い出もいいなと……」
「ありがとう、今日がより良い思い出になりそうだ」
楽しげな遙の様子に、頬が緩むというもの。差し出された1輪を、笑顔で受け取る夜壱。遙も満面の笑みを浮かべている。
「良かったら、もう少し歩かないか?」
「はい、是非に」
願わくば、時間の許す限り――平素より弾む己の声に、遙は今日の喜びを自覚した。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【士気高揚】がLV3になった!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV5になった!
【ドレイン】LV1が発生!
●避難の道程
楽しい刻が過ぎるのは、あっという間だ。
黄昏の空に夜闇のとばりが降りる頃――秋蘭祭りは終わりを迎える。
常ならば、夕餉を済ませた後、祭りの高揚感を胸に、村人達も安らかな眠りに就く頃合いであるが。
ディアボロス達の作戦は、今から始まる。
翌朝、日が昇って間もなく、蜀軍の襲来は必定。このままでは、多くの村人が殺され、狩られ、営みの場は破壊される。
大きな村故に、住民の数も少なからず。彼らを護りながら、蟲将の大軍を相手取るのは、如何なディアボロスとて厳しい。
幸い、この村には自警団が存在する。彼らの援けを得れば、夜の間に村人達を一時的に避難させる事も可能であろう。
自警団の若衆の長は、村長の息子だ。既に所帯を持っており、春に子供が生まれたばかりという。
とはいえ、ディアボロスはまだ「祭りを訪れた余所者」に過ぎない。単刀直入に蜀軍の襲来を告げたとして、いらぬ疑いを掛けられては一晩で村人達を避難させるのも難しくなるだろう。
――さて、如何するべきか?
神宮寺・琴
ここからは任務
村の方々に避難いただかねばなりませんが
そのためにまずは信を得なくては
花を見ながら歓談した老人に改めて声をかけます
とても良き日、良き祭りでございました
故に心苦しいことですがこの村の存亡をかけた
大事な知らせがございます
どうか村長さま方にお繋ぎいただけませぬか
有力者に会えたならまずは名乗ります
蜀軍が徴兵に向ってきている
若者は皆連行され老人や女子供は殺される
その上で村や畑も全て破壊すると真摯に説明を
俄かに信じがたきこと、承知しておりますが
どうか一時避難して命を守って欲しいのです
美しき祭りと心からのおもてなしへの感謝も含め
村は我らでぃあぼろすが必ずお守りいたします
床に手をついて頭をさげます
孫・リア
さて敵が来る前に村人達みんな避難させないと
まずお祭りで交流をした村人で一番発言力がありそうな人に【友達催眠】【プラチナチケット】を使って説得に当たるわ
更には【士気高揚】と【避難勧告】も使って皆が動きやすいようにするわね
信じられないかもしれないけど、この村を出た後にこの村に向かってくる蜀軍を見かけたの……多分噂の人狩りよ……!このままじゃ朝にはやってくるわお願い!皆に避難して貰いたいの!
その後は星星も一緒に自警団の人達と協力して避難誘導するよ、他の避難誘導してる人達とは【パラドクス通信】で情報共有しつつ動けなくて馬に乗れそうな人は星星に乗ってもらったりして手伝うわよ
【アドリブ共闘歓迎】
(「ここからが、任務」)
暗くなりつつある村の通りに佇み、神宮寺・琴(見鬼の孫・g01070)は首を巡らせる。
「今日は、とても良き日、良き祭りでございました」
祭りの折に歓談した老爺を見付けて、改めて声を掛けた。
「おお、気を付けてお帰りなされ」
老人は笑顔で見送ろうとしてくれたが、琴は凛と表情を引き締める。
(「村の方々に避難頂くには、まず信を得なくては」)
「実は……」
立ち止まった少女の様子に、小首を傾げる老人。
「心苦しいことではありますが……この村の存亡をかけた、大事な知らせがございます」
琴は静かに口を開く。
「どうか、村長さま方にお繋ぎいただけませぬか」
「村長は、儂の甥御だが……」
「まあ、この村の長老様でございましたか!」
思わず身を乗り出した琴に、老人――村の長老は、まあ待てとばかりに手で制する。
「村の存亡とは、穏やかでないのう」
「俄かに信じがたきこと、承知しておりますが」
蜀軍が徴兵に向ってきている事。若者は連行され、戦えぬ老人や女子供は殺される事。そして、家々や畑までも全て破壊される事――琴は懸命に、真摯に説明する。
「どうか、皆さんで一時避難して、命を守って欲しいのです」
屋内であれば床に手をついていただろう。琴は、深々と頭を下げる。
「美しき祭りと心からのおもてなしへの感謝も込めて、村は我らでぃあぼろすが必ずお守りいたしますから!」
「でぃあぼろす……?」
聞き馴れぬ言葉であれば、寧ろ長老は怪訝に思った様子。
大戦乱の只中というご時勢、甘言を用いて村を空にさせ、強盗を働く輩だっているだろう。相手がか弱い少女であっても、『余所者』をすぐに信頼するに至らぬのはやむを得まい。
「大変! 大変よ!」
芳しくない反応に焦燥を覚え、琴が更に言い募ろうとしたその時。馬に乗って駆け込んできたのは、孫・リア(勇武と炎を胸に秘めて・g03550)。
「お前さんは、確か……」
「この村に向かってくる蜀軍を見掛けたの……多分、噂の人狩りよ!」
(「はて……隣村の娘だった、かのう……?」
親しい者と錯覚させる『友達催眠』と関係者を装う『プラチナチケット』の賜物だろう。意識して残留効果を利用したリアを、長老は「近くの集落の住む親しくしている村人」と思ったようだ。
「このままじゃ、朝にはやって来るわ。お願い! 皆、避難して貰いたいの!」
「うーむ……」
琴とリアを交互に見やり、長老は考え込む。此処は蜀の勢力圏だ。蜀の軍団が近くにいてもおかしい事ではない。だが、誠実そうな訪問者の忠告に、『遠き知人』の警告が続いたのだ。
「……村長の家に案内しよう。息子は自警団長だ。判断するのは、2人じゃからのう」
無下にされずに済んだのは、幸いであったと言えよう。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【書物解読】LV1が発生!
【士気高揚】がLV4になった!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV6になった!
イクサ・スメラギ
プラチナチケット・友達催眠を利用して
自警団の長に話をしてみるよ
馴染みの旅商人の子供だとか、そんな感じに見えたらいい…かなあ
ちょっと単刀直入すぎるかも?でもそんな事言ってらんないよ
まずはこんばんは!とか言って握手してさりげなく完全視界を付与
大変なんだ、今蜀の軍が、この村に攻めて来ようとしてる
俺見てきたんだけど、前の村じゃあ
お年寄りや女性子供は殺されて、男衆は兵として狩られてる
それを急いで伝えなきゃって思って、俺来たんだけど…
蜀軍は日の出の頃に攻めてくるって情報も聞いた
夜明けまでに皆を避難させないとかなりまずい
兄ちゃん達、なんとかしなきゃだよ!
避難時は避難勧告やドローンも活用しつつ、手早く速やかに
「こんばんは! 俺の事、覚えてる?」
村長宅の扉を叩いたイクサ・スメラギ(かっとび特攻・g00251)は、赤ん坊をあやしていた青年――村長の息子であり、自警団長に声を掛ける。さりげなく握手から完全視界を付与しようとして、止めた。手を離せば、一般人への効果は喪われてしまう。付与は、避難の段からでも遅くない。
「ほら、親父が馴染みの旅商人の……イクサだよ」
「え、あ、ああ……」
これまでの行動で、プラチナチケットと友達催眠の残留効果は重ねていない。故に、自ら『遠き知人』を名乗るイクサ。
「大変なんだ、今蜀の軍が、この村に攻めて来ようとしてる」
単刀直入であるが、遠回しの時間が惜しい。
「俺、見たんだ。前に襲われた村じゃあ、お年寄りや女子供は殺されて、男衆は兵として狩られてる」
それで、急いで伝えなきゃって――眉根を寄せ、イクサはぐっと拳を握る。
「蜀軍は、日の出の頃に攻めてくるって。夜明けまでに皆を避難させないと、かなりまずいよ!」
村長と自警団長は顔を見合わせる。『知人』の報せだ。虚言と思わなかったようだが。
「……わかった、少し警戒を強めておこう」
「もう日も暮れたしな。何かあったら避難出来るように、荷物を纏めておけって呼び掛けておくよ」
このご時勢、蜀軍に抗うのも、相当に大それた行いだ。知人とは言え、流石にたった1人からの降って湧いたような話では、村ごと避難する判断など下せないのだろう。
「坊主、報せてくれてありがとうな」
「ま、待って――」
「何と……もう話が広まっておるのか」
今しも、話を打ち切られようとしたその時。戸口に現れた老爺が、驚いたように皴に埋もれた眼を見開いている。
「叔父殿?」
「蜀軍の人狩りの話だ。儂も、さっき小耳に挟んでな」
「何だって!?」
老爺の背後から、ディアボロスの少女2人が心配そうに様子を窺っている。思わず、声を張るイクサ。
「兄ちゃん達、なんとかしなきゃだよ!」
きっと、1人では駄目だった。数人がかりで『人狩り蜀軍がやって来る』と報せたからこそ――イクサの声に籠った熱意が、今度こそ伝播する。
「私も、星星と一緒に避難誘導、協力するよ!」
「夜が明ける前に……お急ぎ下さいませ!」
最も勇気が必要なのは『避難を決断する時』であれば。畳み掛けられた言葉に、漸く、村長親子は肯く。
――程なくして、村は祭りの時と異なる喧騒に包まれた。
成功🔵🔵🔴
効果1【避難勧告】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
グレン・ゲンジ
食い物が美味くて景色もいい。こういう場所を、いや、そうでなくたってクロノヴェーダの好きにはさせねえ!
交渉とかはお世辞にも得意じゃねえ…だから他のディアボロスと一緒に、ストレートに話すぜ!
聞いてくれ!蜀の軍隊がこの村に押し寄せているんだ!
村を捨てろって訳じゃねえ。必ず敵を倒して村を守る!だから今は逃げてくれ!
避難の手は多いに越した事はねえよな!
フライトドローンでも安全を確保できないくらい足とか体の悪い人がいるかもしれねえ。そういう人は、俺が大事に抱えて飛翔して運ぶぜ!速く飛びすぎてケガさせないように気をつけないとな…!
腕力はある方だが、念の為だ。怪力無双の力も使って絶対落とさないようにするぜ!
「聞いてくれ! 蜀の軍隊がこの村に押し寄せているんだ!」
交渉など、お世辞にも得意ではない。だから、グレン・ゲンジ(狂刃のスレイヤー・g01052)は、避難する段になって他のディアボロスや自警団らと、声高に触れて回った。
「村を捨てろって訳じゃねえ。必ず敵を倒して村を守る! だから、今は逃げてくれ!」
蜀軍に抵抗するなんて、と村人達は怖気を振るったが、残留効果もあって、彼の熱意はしっかり伝わったようだ。
「避難の手は多いに越した事はねえよな!」
という訳で、グレンばかりでなく、ディアボロス達は自警団達の避難誘導を手伝う。
無双馬に村人を乗せて運んだり、足が悪い老人をフライトドローンに乗せて運んだり。ドローンは自転車を頑張って漕いだくらいの速度は出るので、無双馬が足並み揃えるなら駆歩くらいだろうか。
「……あ、フライトドローンでも危そうだよな」
そして、フライトドローンに乗るのも辛そうな病身の村人を、グレンはしっかりと支える。
「飛翔は……無理か」
最初は抱えて飛翔しようとしたが、厳しいのはすぐに知れた。荷物として運べる重さが精々だろう。又、避難誘導は、怪力無双が発揮出来る『全力で力仕事をする』状況とは言い難い。
ちなみに、一般人を連れて飛行するなら『浮遊』の方が適切だ。尤も、歩く程度の速度なので、今回のようなケースでは微妙な所ではある。
残留効果の適応は余り融通が利かなかったが、一方で超人的な活躍が可能である程、ディアボロスの身体能力は高い。元より、グレンは腕力に自信がある。逡巡の後、病人はシンプルにおんぶした。
「安心しろ、絶対落とさないからな!」
幸い、完全視界の残留効果のお陰で、夜闇も苦にせず動ける。グレンの力強い言葉に、村人も安心したようだった。
パラドクス通信で他と情報を共有しながら、ディアボロス達は、夜通し、村全体の避難誘導に勤しむ。夜明けも――蜀軍の襲来も目前となれば、残留効果『避難勧告』も発動する。村人が残っていたとして、強制的に避難行動を取らせる事は可能だろう。
成功🔵🔵🔴
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV7になった!
月篠・灯音
相棒の四辻・樒(逢魔ヶ刻の刃・g02008)と行動を共にする
【心情】
村人の家は壊さないように、花も荒らされないように立ち振る舞いたいところ
鬼人は恩を忘れない。饅頭は美味かったのだ。
【戦闘】
流石に数が多いのだ。
ここは1匹ずつ確実に倒すのだ
敵を引きつけて【飛翔】
必殺技のパラドクスで攻撃なのだ!
敵の攻撃は、
うまく避けられるなら回避
無理そうなら鬼人の硬化した腕で防御
相棒が傍にいる時は
弱っている敵を連携で確実に仕留める
周りと連携も重視する
四辻・樒
相棒の月篠・灯音(g01996)と行動する
【心情】
村人のためにも、花や家への被害は最小限に抑えたいものだな。
【戦闘前】
「それでは先鋒を務めさせて貰うとしようか。」
黒刀の短刀を取り出し逆手に構え。
【戦闘中】
ストリートストライク
「無粋な連中相手に、お上品に戦う道理もないだろ?」地形の適応を使い、砂埃を蹴り上げフェイントをかける。エアライドで後ろに回り込み短刀の一撃を叩き込む。
蜀漢義侠剣を受けたら
「重い一撃だな。だが、しかし。」真っ向から受け止めようとはせず、短刀で攻撃を逸らし勢いを殺そうとして。
【戦闘後】
「灯、無事か?」
灯音の無事を確認する。
「これでこの後の戦闘も少しは楽になるだろうか?」
●剣蟻大雪崩
――斯くて、夜は明ける。
ザッザッザッザッ。
幾重にも地を踏む音が響き渡り、村に雪崩れ込むのは蜀軍剣蟻兵の大群。
「……いたか?」
「それが……どの家ももぬけの殻で」
忽ち散開するや家々の戸を蹴破り、その尽くが無人の様に、不審の様子を隠せない。
「法正様には、何と報告すれば」
「ええい! 夜陰に乗じたとして、徒歩ではそう遠くまで逃げられまい。すぐ、追手を――」
苛立ちも露に指示を出そうとした剣蟻兵の小隊長が、唐突に沈黙する。
「それでは、先鋒を務めさせて貰うとしようか」
逆手に得物を構える四辻・樒(逢魔ヶ刻の刃・g02008)の傍らに、ぴょこりと立ち上がる月篠・灯音(鬼人のカースブレイド・g01996)。
「鬼人は恩を忘れない。饅頭は美味かったのだ」
崩れ落ちた剣蟻兵には目もくれず、首を巡らせる灯音。蹴破られた家の戸の有様や、軒下の蘭の鉢植えが幾つも倒れているのに気付き、柳眉を逆立てる。
「これ以上の、ろーぜきは許さないのだ!」
「ああ……村人達のためにも、花や家への被害は最小限に抑えたいものだな」
十重二十重の剣蟻兵にも欠片も怯まず、樒の脚が砂塵を蹴り上げる。
「うわっぷ!?」
砂埃に敵が咳込む暇こそあれ、すぐさま空を壁のように蹴って回り込む樒。
「無粋な連中相手に、お上品に戦う道理もないだろ?」
剣蟻兵の死角から左右に閃いたのは、バウンサーならではの喧嘩殺法か。
――――!
だが、敵も然るもの。同時、相対した2体の剣が唸る。その独特の呼吸法は、蜀の軍師が開発したという。大岩をも断ち切る強烈な斬撃だ。
(「重い一撃、だが、しかし」)
ほんの一歩、後退する。辛うじて、得物で受け流した。もう一撃、他方から振り抜かれた刃が脇腹を掠めたのは止むを得まい。
「灯、無事か?」
「まだまだ平気なのだ!」
樒は、常に灯音と共に在る。だが、声はすれども姿は見えず……。
「ゆくのだ! 一撃必殺!!」
何と! 灯音は手乗りサイズに縮んでいた。天翔け宙で身をたわめるや、高速でんぐり返しの要領で突撃!
「がはっ!?」
今しも、樒の目の前にいた剣蟻兵が、反撃も出来ずに吹っ飛ばされた。
「大丈夫か?」
「もちろんなのだ!」
勢い余って、地面に半ばめり込んだ灯音を、樒は慣れた手つきで引っ張り出す。
「まだまだ数が多いのだ。ここは1匹ずつ確実に倒すのだ」
先陣を切った樒と灯音は、息の合った連携で着々と各個撃破していく。
ガキィッ!
強烈な蟲将の斬撃と、鬼人の硬化した腕が鬩ぎ合うのも束の間。横合いからの鬼狩人の一撃が、一切の躊躇いもなく薙ぎ倒す。
(「これで、この後の戦闘も少しは楽になるだろうか?」)
とは言え、大群を各個撃破するという事は、平らげるにも時間が掛かるという事だ。
夜は明けたばかり。そして、戦いも始まったばかりだ。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【飛翔】がLV2になった!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV2が発生!
玉梓・はこべ
事件のあらましを聞いて、ずっと違和感があったんです
兵が、軍が、将が、銃後のはずの皆さんを当たり前に狩り、その住まう地を壊してしまうことに
あんなに長閑で、あんなに綺麗で、あんなに素敵な村なのに
私は今でも逓信局員
そのつもりですけれど
航空兵として戦う以上、軍人です
軍人とは銃後を護り、国土を護り、国を護る者
その心得も持たぬ無法者に彼の地彼の人達は傷つけさせません!
明け方の霧は完全視界で見通し飛翔して空中から吶喊します!
空中に逃れたら刃が届かないとは思っていません
それでも如何な斬撃であろうと空中に放たれるなら地を、花々を傷つけることはないでしょうから
蜂と蟻
どちらの軍勢に軍配が上がるか御覧に入れましょう!
事件のあらましを聞いて、玉梓・はこべ(いくさばのたより・g01107)はずっと違和感を抱いていた。
兵が、軍が、将が、銃後の筈の村人達を当たり前に狩り、その住まう地までも壊してしまう事に。
(「こんなに長閑で、こんなに綺麗で、こんなに素敵な村なのに」)
クロノヴェーダに、人の常識は通用しないという事か。或いは、三国が覇権を争うという、此のディヴィジョン独特の企みがあるのかもしれない。
(「私は今でも逓信局員のつもりですけれど……航空兵として戦う以上、軍人です」)
軍人とは即ち、銃後を護り、国土を護り、国を護る者。
「その心得も持たぬ無法者に、彼の地も彼の人達も傷つけさせません!」
明け方に立ち込めてきた霧も、日が昇って間もない薄闇も何するものぞ。全き視界で、天翔けるはこべは首を巡らせる。
(「始まった!」)
程なく、村外れから俄かに騒々しく。目を凝らせば、砂埃立つ中、蜀軍剣蟻兵が次々と斃されていくのが見えた。
「ぶんぶんぶん。それでは皆さん、参りましょう」
女王蜂が先陣を切り、蜜蜂型のドローンを無数に展開。空中から突撃を敢行する。
――――!!
蜜蜂の騎行は敵群の最中で、次々と自爆していく。
「……っ」
逆説連鎖戦が時間・空間・世界法則をも書き換えるならば、敵の反撃は空に在ろうとも関係ない。合計、四閃。斬撃がはこべに朱線を走らせる。
だが、はこべは怯まない。被る傷が浅いのは、これまで積み上げられてきた残留効果のお陰。そして、此の身に斬撃が刻まれる限り、村を、花々を傷付けられはしないだろうから。
「蜂と蟻、どちらの軍勢に軍配が上がるか、御覧に入れましょう!」
故に、はこべは強気の声を張る。護国の矜持を胸に、大群を眼下に一歩も退かず、戦い続ける。
成功🔵🔵🔴
効果1【フライトドローン】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
杏・紅花
大きな戦乱が起こったら、たくさんの人が死んで、たくさんの人が哀しむ。そんなのいや!
こんなに綺麗なところなんだもん。荒らされてたまるかっ!
敵は大勢いるから、まずはあたしが有利にならなきゃ
ジャンプして飛びかかる、と見せて【エアライド】と【飛翔】で不意打ち
空中からパラドクスを発動して捕縛
敵の動きを封じたところで、落下速度を利用して鉤爪で切り裂く
敵に囲まれたら厄介だから、一撃離脱して直ぐにワイヤーソーを回収
あとは戦況に合わせてワイヤーソーで中距離攻撃や敵の動きを阻害
アドリブ、連携◎
蜀軍による荊州の民衆狩りは、来るべき『魏』との決戦である『樊城の戦い』の雑兵集めが目的という。
村までも焼くのは、難民化した人々は、兵士となって戦うしか生きる術がなくなるからだ。
(「大きな戦乱が起こったら、たくさんの人が死んで、たくさんの人が哀しむ。そんなのいや!」)
だから、杏・紅花(金蚕蠱・g00365)は、勇んで蜀軍剣蟻兵共と対峙する。敵の大勢に比べれば、ディアボロスは寡兵。まずは、数の優位をひっくり返さねば。
「こんなに綺麗なところなんだもん。荒らされてたまるかっ!」
飛び掛かると見せ掛けて、跳躍する紅花。更に空を蹴った上空から、白き袖を翻す。
「今日もたいりょうっ!」
迸るワイヤーソー。パラドクスで瞬時に編み上げ、投網を打つ。網裾に連なる網石代わりの刃が地面に突き刺さり、敵の動きを阻むのだ。
「うわわっ!?」
時間・空間・世界法則をも書き換える逆説連鎖戦であれば、得物の間合いも余り意味を成さない。あたかも斬を飛ばしたかのように、寸鉄の羂が捕えた数だけ蜀軍剣蟻兵の反撃が閃いた。
実際に敵の包囲されても厄介だ。すぐさまワイヤーソーを回収、離脱する紅花。パラドクスの乗らない攻撃が自動的に阻止・無効化されるのは、ちょっと面倒と思う。
「……あ~、お腹へったぁ」
正に朝飯前。食前の運動とするには中々ハードだけれど。ディアボロス達に先手を取らせるべく、紅花は天翔けながらパラドクス製の投網を手繰り続けた。
成功🔵🔵🔴
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV3になった!
ルゥル・ルゥ
村は絶対に守るって決めたんだから!
破壊なんてそんな酷いこと赦さない!
使い魔使役で、鳥さんの視点から敵軍の状況を把握し
スキのある場所から攻撃を仕掛けて崩していくね
パラドクス通信で仲間と情報共有
連携するように動くよ
蟻巣岩窟陣にアイスエイジブリザードで対抗
投げつけられた岩ごとぜーんぶ凍らせちゃうよ!
飛翔とエアライドでヒットアンドアウェイ
範囲攻撃の反撃は結構きついから
ダメージがかさんだら離脱も視野に入れて
足多い系は苦手だけど
お祭りでの村の皆の笑顔や
あったかいおもてなし
花の香り、お饅頭の匂い、川のせせらぎ
思い出して自分を奮い立たせるよ
また来年もお祭りがちゃんとできるように
大きな戦なんて起こさせないように
朝陽降り注ぐ秋空をはばたくのは、美しい羽色が目を引くカケス。ジェー、ジェーとしわがれた声で鳴きながら、地上の戦を見下ろしている。
『西の方、崩れたよ! このまま、中央に向かって押し切っちゃおう!』
使い魔とした鳥の目を通して、戦場の様子を把握するルゥル・ルゥ(黄金の林檎姫・g01659)。逐一、パラドクス通信を通して仲間に戦況を報せているが、蜀軍剣蟻兵の群れを見やる表情はあんまり芳しくない。
(「足多い系、苦手……」)
正確には1対の脚と2対の腕だけど、生理的な苦手意識はジワリと攻撃の手を鈍らせるよう。
「……ダメダメ!」
頭を振って、ルゥルは昨日を振り返る。思い出すのは……お祭りのあったかいおもてなしや、村人達の笑顔。花の香り、お饅頭の匂い、そして、川のせせらぎ――。
(「村は絶対に守るって決めたんだから! 破壊なんてそんな酷いこと赦さない!」)
自らを発奮させて、林檎のウィザードロッドを握り直すルゥル。
「ぜーんぶ凍らせちゃうよ!」
地を蹴って飛び立ち、使い魔の目線と同じ高さから蜀軍剣蟻兵の群れを睥睨する。勢いよく、ウィザードロッドを一振り。林檎を模る紅玉から、猛吹雪が巻き起こる!
――――!!
冬の先取りから身を護ろうとしたか。剣蟻兵共は迅速に岩塊の拠点を築く。四方より応酬の岩が投げ付けられた。
「!!」
咄嗟に1度、空を蹴った。今しも、ルゥルがいた所で激突した岩同士が砕ける。その破片が少女の頬を傷付けるも、直撃より随分とましだろう。
(「やっぱり、範囲攻撃の反撃は結構きついよね」)
パラドクスも多岐に渡り、範囲攻撃出来る技も少なからず。だが、対象人数を絞って攻撃するような器用な事は出来ない。故に、反撃によるダメージの蓄積は警戒していたが、相当に軽減されているように感じるのは決して気の所為ではなさそうだ。
『……うん、残留効果のお陰かな。わたしは大丈夫だよ。こっちに逃げて来たって、返り討ちにしちゃうから!』
また来年も、お祭りがちゃんとできるように。大きな戦なんて、起こさせないように――岩窟拠点に籠られても面倒だ。その一角に氷像を乱立させる勢いで、ルゥルは幾度となくウィザードロッドを振るった。
成功🔵🔵🔴
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV8になった!
花塚・夜壱
ここは素敵な場所だ
改めてそう感じることができた
ディアボロスとしての、守るべきものを明確に理解した気がする
さぁ、掛かって来ると良い
優しくはできないが、せめて全力で相手をしよう
如意棒を長く伸ばし、我先にと寄ってくる敵を薙ぎ払う
そのまま目につく敵へと、『我猛鬼』を用いて連撃を仕掛ける
少しでも怯んでくれれば嬉しいが
攻撃対象を俺に移してくれれば、なお良し
敵の攻撃は、如意棒で耐えるか、上手く躱して他の敵へと当てる
適当にあしらっても良いが……村に傷を残すような真似は避けたい
例えそれが不可能でも、この地をあまり汚したくはないな
「遠慮するな、喰らえ」
長く伸ばした如意棒を構えるや、突撃する。接敵の寸前、ブンッと横薙ぎして標的の隣をも巻き込んだ。
「……っ」
左右からの応酬の剣撃は、重い。如意棒を振るって堪えようとして……花塚・夜壱(月下鬼人・g00016)は気付く。このまま、反撃を弾けば、傍らの家屋が流れ弾で粉砕されそうだ。
(「村に傷を残すような真似は……避けたい」)
秋蘭祭りに参加して、夜壱はこの村が素敵な場所だと、改めて感じる事が出来た。ディアボロスとして、守るべきものを明確に理解したような気がする。
「ぐ……」
だから、反撃を受け流すのではなく、腰を落として防御に専念した。大岩をも断ち切りそうな強撃だ。衝撃でギシリと骨が軋むも、歯を食い縛る。
(「よし、それで良い」)
単騎の突撃が功を奏したか。蜀軍剣蟻兵共が、夜壱を囲んで剣を構えたのに内心でほくそ笑んだ。これまで、数多の残留効果が積まれてきたが、破壊された家屋を修復する援けはまだない。何より、この地を余り汚したくないと思ったから。
「さぁ、掛かって来ると良い」
如意棒を握る逆手の指先が、クイクイと招く。
「優しくはできないが、せめて全力で相手をしよう」
挑発の意図はないものの、夜壱の不敵な表情に、剣蟻兵共は色めき立つ。だが、先手を取らせる程、夜壱もお人好しではない。
――――!!
腕は2対あろうと、脚は人間と変わらぬ2本。身を沈めるや、勢いよく敵の足を刈る。体勢を崩せばすかさず蹴り上げ、泳いだ身体に拳を叩き込む。
「遅い!」
振り向き様にもう1体、流れるような連撃で沈めた。敵が多ければ尚の事、最終的にはパワー勝負だ。1体1体、着実に叩きのめす内――ふと周囲を見回せば、一帯を平らげていると知る。
他のディアボロス達も同様のようで、その頼もしさに、思わず唇が綻んだ。
成功🔵🔵🔴
効果1【士気高揚】がLV5になった!
効果2【能力値アップ】がLV9になった!
ヴィ・トキワギ
楽しい祭りだった。
仲間達と幸せなひとときをすごさせてもらった。
そんな素晴らしい場所が奪われるなんて許せない。
絶対に、君たちの好きになんてさせない!
敵の隙をつき死角へと飛び込み戦覇横掃にて【薙ぎ払い】。
後に【一撃離脱】によるヒット&アウェイで敵反撃に備え
体勢を整え、次の攻撃に備えるよ。
【看破】にて敵の攻撃を見切り回避に努める。
幻術攻撃には【勇気】を以って対処するね。
敵攻撃が向きそうな仲間には声をかけて注意を促す。
積極的に仲間と声を掛け合い、お互いに連携して戦うよ。
仲間のフォローに入り協力して敵を討つ。
「俺たちは負けはしない!」
アドリブ・連携等歓迎。
仲間と協力し、この村を護り抜くよ!
グレン・ゲンジ
避難は済ませたが、帰って来たら村はメチャクチャでした…なんてのは許せねえ
だから俺は積極的に前に出て敵を引き付ける!
策略自慢の法正に、その部下か。じゃあ作戦や命令が聞こえなきゃどうなるんだよ?
「どうだってんだ、エエッ!?」などと怒鳴る声を【ヴォイスバズーカ】に変えて発射し、敵の兵にぶち込んでやるぜ!俺の大声と【通信障害】で敵の声をかき消してやるぜ!
邪悪なエネルギーだと、小癪なマネを!
「痛えじゃねえか!この野郎!」
エネルギーも痛みも【ヴォイスバズーカ】に変えて吐き出してやるぜ!
●邪なる祈祷を打ち祓え!
「これは、どういう事だ!」
怒声が、響き渡る。一足先に、村人を狩り立てていた筈の蜀軍剣蟻兵が……正に死屍累々の光景に、報いの謀将・法正は憤懣やる方なし。
「蟲将ともあろうものが! 何たる失態! 斯くなるは――」
「どうだってんだ、エエッ!?」
大音声が、法正の命令を掻き消す。グレン・ゲンジ(狂刃のスレイヤー・g01052)のヴォイスバズーカは、パラドクスだ。竜の如き咆哮は物理的な破壊を齎すだけでなく、敵の戦意をも削り取る。
だが、寸での所で、法正の前に祈祷師兵が飛び込んだ。ディフェンスの率は万全で無いとは言えど、法正の護衛は少なからず。やはり、周辺から片付けるのが先決か。
(「避難は済ませたが、帰って来たら村はメチャクチャでした……なんてのは許せねえ」)
だから、グレンも積極的に前に出て敵を引き付ける!
「策略自慢と、その部下か。じゃあ、作戦や命令が聞こえなきゃ、どうなるんだよ?」
荒々しく睨み付け、グレンは大きく息を吸い込む。
ウオオオーーッ!!!
「心のままに叫びたい」という意思は、望めば通信機器にノイズを引き起こす。残念ながら三国志の世界の『通信』手段は人力だろうが、吼え続ければ、物理的な障害となろう。
グレンの雄叫びに、法正は勿論、祈禱師兵らも忌々しげに顔を顰める。明らかに、敵の注意が狂声のスレイヤーに向いた、その時。
「絶対に、君たちの好きになんてさせない!」
敵の死角を突き、ヴィ・トキワギ(天藍青・g01072)は一気に肉迫。青龍偃月刀が唸るや、左右の祈祷師兵を薙ぎ払う。
(「楽しい祭りだった……仲間達と幸せなひとときを、すごさせてもらったんだ」)
そんな素晴らしい場所が奪われるなんて許せない!
正しく鬼気迫る勢いで、蟲将らを睨み付けるヴィ。
「……ぐ」
だが、突如、身の内を食い破られるような衝撃に、思わずたたらを踏んだ。
胎動侵食――敵の呼吸に合わせて邪悪なエネルギーを送り込み、内側から一撃穿ち抉る外法。
逆説連鎖戦は攻撃と反撃が同時であれば、時として、相討ちもあり得るのだ。
「俺は……俺たちは負けはしない! この村を、護り抜くんだ!」
だが、ヴィは踏ん張って気炎を吐く。一撃離脱は難しくとも、体勢を整え、間断なくパラドクスを放つ事は出来る。
(「うぐ……小癪なマネを!」)
体内を食い荒らす邪悪も、その痛みも、グレンはパラドクスの威に替えて吐き出す。
「痛えじゃねえか! この野郎!」
「……ヒィッ!?」
グレンの咆哮が耳を聾する。再び術を編もうとした祈祷師兵らは、気圧されるように息を呑む。
――――!!
その隙を逃さず、ヴィの長柄が周囲をも巻き込んで引導を渡した。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【士気高揚】がLV6になった!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV10(最大)になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
月篠・灯音
相棒の四辻・樒(逢魔ヶ刻の刃・g02008)と行動を共にする
【心情】
キリがないと思っていたら、法正の護衛さん発見なのだ
さて、私も加勢するのだ
【戦闘】
攻撃する時は、
懐から書物を取り出しパラパラとめくり弱点を見極め、
「ふふん」と格好をつけて弱点を宣言!
樒に伝えて連撃を試みる
攻撃された時は、
本を懐にしまい硬化した腕で防御する
突風でページが飛んでしまい涙目になるかもしれないのだ
四辻・樒
相棒の月篠・灯音(g01996)と行動する。
【心情】
法正に集中するためにも、こいつを倒してしまわないとな。
油断せず行くとしようか。
【戦闘】
斬妖閃
「そこが急所か、助かる。」
灯の得意そうな姿に一瞬目を細めて微笑み、真顔になると、灯から伝えられた弱点を『精神集中』でしっかりと狙い一気に距離を詰めて『両断』しようとする。
幻術兵召喚
「ちっ、先程の連中より手強い。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、か。」
強力な攻撃は生半可な動きでは避けることが難しいて考え、『勇気』を持ってあえて敵の攻撃の間合いに踏み込み紙一重で避けようとする。
(「キリがないと思っていたら、法正の護衛さん発見なのだ」)
村中に轟く咆哮に、思わず目をぱちくり。思わず首を巡らせた月篠・灯音(鬼人のカースブレイド・g01996)は、霧を透かして本軍の到着を知る。
幾重にも祈祷師兵に囲まれた優男が、報いの謀将だろうか。このままでは、射線を通すのも難しそうだ。
ゴオォォォォッ!
「あ……」
早速、加勢しようとして……猛烈な突風が吹き荒れ、長い赤髪が大いに乱れる。のみならず、パラドクスを含む風は、灯音が開いていた妖怪伝承書の頁を浚った。
「ううぅ……」
折角、祈祷師兵の弱点を見極めようとしたのに……悔しくて、じわっと涙目になるのも束の間。
「樒……?」
相棒を庇い、突風に逆らうように前に出たのは、四辻・樒(逢魔ヶ刻の刃・g02008)だ。
「油断大敵。法正に集中するためにも、こいつらを倒してしまわないとな」
「うん!」
杖を掲げる祈祷師兵の機先を制し、樒は地を蹴って飛び掛かる。その黒衣に包まれた背中を頼もしく見送りながら、灯音は今度こそ、妖怪伝承書の記述を読み解く。
「ふふん。奴の弱点は……そこなのだ!」
パサリと前髪を勢いよく払い、ビシィッと鋭く指を差す。妖怪博士のパラドクスは、過去より伝えられた知識と優れた観察眼を以て敵の急所を暴き立てるのだ。
「そこか……助かる」
灯音の如何にも得意げな様子に、思わず唇が綻んだ。だが、すぐに真顔に戻るや、樒は敵の急所に狙いを定める。
(「……ちっ、同じ蟻でも先程より手強いな」)
召喚された幻術兵ごと屠らんと得物を振るうも、樒は不本意そうに眉根を寄せる。パラドクスに紐付けられた技能は複数ある。クロノヴェーダはパラドクス無くして討てぬが、技能を磨く事で、より精密に技を扱えるようになるだろう。
「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、か」
兎も角も、その時その時のベストを尽くす事に変わりはない。敢えて幻術兵の間合いに踏み込む樒。
――――!!
交錯した得物は、鬼狩人の肩を掠め、祈祷師兵の眉間を割った。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【書物解読】がLV2になった!
【一刀両断】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
神宮寺・琴
祈祷師兵、彼奴らを排除せねば敵首魁との戦いが厳しいものになると
なれば排除するのみです
風には風にて抗い、打ち勝ってやりましょうぞ
あえて先手は取らず村を守ることを優先します
【フライトドローン】で式を召喚
敵の行動を邪魔するように指示
「精神集中」し敵の行動を「観察」弱点を「看破」
「風使い」て「高速詠唱」し[清之型]で「吹きとばし」ます
得た知見は仲間へ【パラドクス通信】で共有
【完全視界】で周囲の環境を把握
必要あれば【飛翔】【エアライド】で高速移動し「追跡」
足場や妨害に式(ドローン)も使います
排すれば法正に向けて
使えぬもの…お主の手勢は始末済み
残るは写しの法正、お主のみよ
アドリブ・連携歓迎
(「ここまで来れば、祈祷師兵は全て排除するのみです」)
蜀軍剣蟻兵の大群に比べれば、祈祷師兵の数は――ディアボロス達の奮闘もあって、相当に少なくなっている。
だが、神宮寺・琴(見鬼の孫・g01070)に慢心は無い。喩え単身であろうと、アヴァタール級との戦いの妨げは取り除いておくに越した事は無い。
(「風には風にて抗い、打ち勝ってやりましょうぞ」)
既に、突風荒ぶ風力発動のパラドクスは、目の当たりにしている。
令・百・由・旬・内・無・諸・衰・患――。
神宮寺術式[清之型]を以て、敵を纏めて吹き飛ばさんと。詠唱しながら結んだ刀印で宙を十字に切った瞬間。
「見えました!」
世界の祝福を一身に受け、琴は、確と識る。残る祈祷師兵らに灯る標を。最大限、積み重ねられた、残留効果の賜物を。
――――!!
巻き起こったのは清らなる風。同時、奔った邪なる大気の流れを吹き散らし、尽く、祓う。
「使えぬもの……お主の手勢は、始末した。残るは写しの法正、お主のみよ!」
単身立ち尽くす蟲将を凛と見据え、少女は舌鋒鋭く言い放った。
大成功🔵🔵🔵
効果1【クリーニング】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV4になった!
シエル・エンフィールド
お祭りでは穏やかな一時を過ごさせていただきました。
あの時間がこれから先も続いていくよう、出来ることをさせていただきましょう。
今の私にどれだけの演奏が出来るかは分かりませんが…
魔楽器の演奏による、ヒロイックシンフォニーの幻影にて攻撃を。
無理に倒せずとも時間稼ぎが出来ればそれで良し。
私にとって大事なのは他の皆さんのチャンスへ繋げることですから。
ゆえに回避などは考慮せず…痛みなど、感情を伴わなければある程度は無視出来ます。
当たらないに越したことはないですが…そこは自身の幸運に期待しましょう。
アドリブや連携等はお任せ致します。
●恩讐(かなり怨み寄り)の果てに
ギリリと歯噛みする音。憎悪に燃える眼差しでディアボロス達を睥睨し、蟲将『報いの謀将・法正』は木簡を広げる。
「させません」
果たして、最後の敵はどの業を使おうとしたのか。だが、追い風の後押しが、シエル・エンフィールド(はいいろ・g00369)に先手を取らせる。
――――♪
黒きフルートで奏でるのは、ヒロイックシンフォニー――雄々しき調べは『英雄』を象り、法正へ剣撃を浴びせ掛ける。
(「お祭りでは、穏やかな一時を過ごさせていただきましたから」)
あの時間がこれから先も続いていくよう、願いを込めて。サウンドソルジャーとして、出来る事を。
「……ぐっ」
本来はならば、範囲に及ぶパラドクスだ。その威力も控え目である筈が……村中に満ち満ちる残留効果が、ディアボロスの怒りと武威を増幅させる。
それでも流石に、その一撃で倒れる事は無く、法正は忌々しげにシエルを睨む。演奏の妨害を狙ったか、呪矢と化した木簡が鏑矢の如き風切り音を立てて、一斉に放たれる。
(「ふむ……『強運の加護』は、逆説連鎖戦では埒外でしょうか」)
何処か他人事のように考える。鏑呪矢を浴びながら、シエルは顔色1つ変えない。今の彼女にとって大事なのは、同胞にチャンスを繋げる事。
(「痛みなど……感情を伴わなければ、ある程度は無視出来ます」)
無理に倒せずとも、時間稼ぎが出来ればそれで良し。
――ほら、報いの謀将を中心に、復讐者達の包囲網は、着々と張り巡らされていく。
成功🔵🔵🔴
効果1【プラチナチケット】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
花塚・夜壱
忌々しい毒の矢だな……
これより先は、俺もお相手願おうか
素敵な秋の思い出に、お前は邪魔だ、法正
折角貰ったこの好機、無駄にする訳にはいかない
元より全力だが、引き締めて掛かろう
毒矢に、幻視攻撃に、策謀に……
なるほど、さすが陰湿と言われるだけの事はある
技のレパートリーが豊富で羨ましい限りだ
俺は見ての通り、知略策略には向いてなくてな
己の拳でぶつかるのみだ
それに、恨み辛みなら……俺達ディアボロスも負けていないぞ
毒の矢は、如意棒をバトン宜しく頭上で回して回避する
さすがにこの毒雨も、ずっと降らせることはできないだろう
距離を詰めれば、法正に【鬼神変】を一撃を叩きつける
「毒矢に幻視攻撃、否、これは策謀か……なるほど、陰湿と言われるだけの事はある」
敵のパラドクス発動に、鬱陶しげに眉根を寄せる花塚・夜壱(月下鬼人・g00016)。
「これより先は、俺もお相手願おうか」
今はまだ、法正も側面にまで注意を向けていない。両腕に力を籠め、木簡を操る蟲将を睨み据える。
(「折角貰ったこの好機、無駄にする訳にはいかない……元より全力だが、引き締めて掛からねば」)
「……!?」
殺気を感じたか、法正の視線が此方を向いた瞬間、地を蹴って間合いを詰める。
「素敵な秋の思い出に、お前は邪魔だ、法正」
ゴウと吹き抜ける、風。その勢いに背を押され、如意棒振り被った夜壱の両腕が、ググッと質量を増す。
――――!!
只人ならば、骨ごと潰されているだろう超重の一撃を、脳天目掛けて叩き付ける。
「あぐっ!」
仰け反った法正の木簡が撒き散った瞬間。夥しい数の呪矢に変じるや、夜壱を襲う。
(「忌々しい毒の矢だな……」)
すぐさま、如意棒を頭上で高速旋回。大半は弾くも、掠めた矢傷がジクリと熱を帯びる。
「技のレパートリーが豊富で、羨ましい限りだ」
呪詛が齎す身体の違和感を怒りで捻じ伏せ、夜壱は皮肉すら言ってのける。
「見ての通り、俺は知略策略には向いてなくてな」
只管に、己が拳でぶつかるのみ――より鬼の血の凝集させて異形巨大化した腕が、更なる膂力を生む。握り締める如意棒が、ミシリと軋む。
「それに、恨み辛みなら……俺達ディアボロスも負けていないぞ!」
法正の憎々しげな視線を真っ向から見返し、夜壱は地に足がめり込まんばかりの勢いで踏み込み、飛び掛かった。
成功🔵🔵🔴
効果1【怪力無双】がLV2になった!
ヴィ・トキワギ
配下との戦い、思ったより苦戦してしまったな。
それでも、引くわけには行かない。
なんとしても護り抜かなければ!
初撃は敵懐に飛び込み【薙ぎ払い】にて戦覇横掃。
敵の隙を作り仲間の攻撃へとつなげる。
敵反撃に蛮刀の【強打】にて対抗。
敵攻撃の毒矢は【強打】で叩き落とす。
敵の作り出す幻視によって、唐突に思い出す。
あの日から会えなくなった人、
「なかった事」にされたその全て、当たり前の日々。
でも、それはこの手で取り戻す。だから乗り越えられる。
【勇気】を以って、トラウマを断ち切る。
積極的に仲間のフォローに入り協力して戦う。
仲間に危険があれば呼びかけ注意を促すよ。
アドリブ・連携等歓迎。
君は俺たちには勝てない!
(「さっきは、思ったより苦戦してしまったな」)
祈祷師兵相手に奮戦したヴィ・トキワギ(天藍青・g01072)だったが、無双武人でもある彼にとっては満足のいく戦果ではなかった様子。一抹の悔しさがあるからこそ、引く訳にはいかない。
(「何としても、村を護り抜かなければ!」)
降り注がんとする呪毒の矢雨も構わず、一気に法正の懐へ飛び込む。刀身の朱雀が翔るが如く、唸りを上げて横に薙いだ。
それは、敵の隙を作り仲間の攻撃に繋げんが為――だが、戦況の優位を作る1番の近道は、残留効果の積み上げだ。世界の祝福は、先の祈祷師兵戦の時点で飽和状態となってしまっている。そればかりが戦術の総てではないが、パラドクスの選択は相当に重要と言えよう。
――――!
戦覇横掃は打点が散じる分、威力もやや控えめであるが、それこそ充ち溢れる世界の祝福が補って余りあるというものだ。
「君は俺たちには勝てない!」
無双なる理想は斯くも高き。だが、肩並べて戦う仲間への信頼も篤ければ、断言する言葉は澱みなく。
力の攻撃には力の反撃を――法正の毒弓射撃は、蛮刀の返す刃で大半を凌ぐ。
あの日まで、争い事も無縁で育ってきた。今はもう、消えてしまったごく普通の日常、幸せ。いつか、この手で全てを取り戻す。
いつか会える、その日まで。ヴィは調理具を持つ手に武具を握り、戦い続ける。
成功🔵🔵🔴
効果1【士気高揚】がLV7になった!
玉梓・はこべ
――こわい
うつのはいや
うたれるのはいや
おもいがうしなわれていくすがたなんてみたくない
とどくはずの、とどいたはずの想いがとぎれてしまうなんて、そんなのはもうにどと――
……もう二度と見たくはないから
だから戦うって、決めたんですよ
まったくもう
乙女を自称するような齢でもありませんけれど、それにしたって心に土足で踏み込むなんて不躾じゃないですか!?
ネメシス形態を励起することで有機的に結びついた飛行装置から生み出す子機は花々を巡って
口に苦い粉の口直しには花粉団子を一つ
その過程で、踏み荒らされた花々が僅かばかりでも実を結ぶ助けとなりますように
貴方の策が何一つ実を結ぶことがないように
ここで討ちます!
玉梓・はこべ(いくさばのたより・g01107)の軌跡が8の字を描き、蜜蜂型子機を散布する。
パラドクスの名は、採蜜の軌跡――本来の用途は蜜の採取だが、クロノヴェーダを標的にすれば、その生命力をも収奪する。
「……チッ」
群がる蜜蜂ドローンを振り払いながら忌々しげに舌打ちし、法正は自らの翅を羽ばたかせる。
風に乗ってチラチラと瞬く鱗粉は、幻を喚ばう。触れた者の、心の傷を暴き立て、貶める――。
――こわい。
うつのはいや。
うたれるのはいや。
おもいがうしなわれていくすがたなんてみたくない。
とどくはずの、とどいたはずの想いがとぎれてしまうなんて、そんなのはもうにどと――。
「……もう2度と見たくはないから、だから戦うって、決めたんですよ」
報復幻視のダメージ自体は、微々たるものだ。だが、心に土足で踏み込まれ、不躾に掻き回された心地は、決して赦せるものではない。
「乙女を自称するような齢でもありませんけれど……まったくもう」
非情にして陰湿なパラドクスに、はこべの憤りはその身をも変える。
「―――うん。おいしい!」
蜜蜂ドローンの群れは村を巡り、花々を巡る。蟲将共に荒らされた花々が、僅かばかりでも実を結ぶ助けとなるように。
「……あら、すみません。はしたなかったですね」
ドローンのお土産、花粉団子で口直し。蜜蜂の群れに中心で、はこべは女王然として背筋を伸ばす。
目の前の蟲将は、必ずここで討ち果たす。
「貴方の策が、何1つ実を結ぶことがないように!」
成功🔵🔵🔴
効果1【植物活性】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
孫・リア
こんにちは、法正殿……いやおはようございますかな、時間的に
貴殿とは直接は会った事はないけど……なんだか縁が結んでるようだし挨拶に来たよ
【強運の加護】や【薙ぎ払い】で矢が当たる前に避けたり壊したり、それでも無理なら炎の【オーラ操作】で矢を燃やし】万が一当たったら毒は【活性治癒】で治癒しながら法正殿に向かって【ダッシュ】彼に向かって一気に『乱舞』を叩き込むわ!
じゃあ本人に「会った時はよろしく」って言っておいて…って流石に分身と本人は繋がってないかな?
…しかし法正殿一応218年時点で生きてるのにアヴァタール級?うーんなんだろう…ここのクロノウェーダの蟲将は複雑なのかな…?
【アドリブ共闘歓迎】
杏・紅花
天を憑依させて、【ジャンプ】して【飛翔】
太陽を背にした方向から法正に突っ込んで、【早業】【不意打ち】の切り裂き攻撃を試みる
武器は鉤爪
【忍び足】【モブオーラ】で感知されにくくなるかな…?
法正を切り裂きたいけど、あの木簡も邪魔だよねえ
敵の攻撃は幻視?
トラウマなんて、あんたら蟲人間があたしの家族殺したことに決まってんでしょお。妹なんて、まだ6歳だったんだけど?!
そんなん、精神が擦り減るよりも「怒り」が増すだけ!あんたを恨む理由はあれど、あんたに恨まれる理由はないし?!
上手く当たらなくても【フィニッシュ】でもう一度!
女、子どもを容赦なく殺るようなやつに、あたし負けてらんないの
アドリブ共闘お任せ
法正へ、ディアボロスの怒りの攻撃が殺到する。パラドクスにはパラドクスを、攻撃と反撃が行き交い、その余波は村の家屋にも及ぶ。眉を顰めるのはディアボロスだけで、法正は一向にお構いなしだ。
「人の分際で……」
ギリッと歯噛みし、報いの謀将が自らの翅を震わせようとした瞬間。
――おはいんなさい、天。
刹那、陽が翳る。法正が仰ぎ見る暇こそあれ、朝日を背に斬り込んできたのは杏・紅花(金蚕蠱・g00365)。クダギツネを憑依させ、紅九嬪の鋭き爪は逆光に乗じて頸を狙う。
「あ、惜しい」
手応えは上々。引導こそ拒否されたが、敵は体勢を崩している。
「今やろうとしたのって……報復幻視だっけ?」
モブオーラなど、戦場では悠長に過ぎて使えなかったが結果オーライ。反撃を封じた一撃は大きい。
「あたしのトラウマなんて、あんたら蟲人間が家族殺したことに決まってんでしょお。妹なんて、まだ6歳だったんだけど!!」
それこそが、紅花がディアボロスに覚醒した原因であれば――尤も、『怒り』に転化された過去の光景が、果たして精神をすり減らす『幻』に選ばれるかどうかはさて置いて。
「そもそも! こっちにあんたを恨む理由はあれど、あんたに恨まれる理由はないし!?」
「ここまで俺の邪魔をしておいて、抜け抜けと!」
紅花の舌鋒に負けじと返し、ふらりと立ち上がった法正は木簡を繰る。
「その木簡、邪魔」
傷こそ深いものの、敵もまだ倒されていなければ、フィニッシュの残留効果も埒外だ。
「兎に角! 女子どもを容赦なく殺るようなやつに、あたしは負けてらんないの」
もどかしげに身構えた紅花の傍らで、ゴウと炎が燃え上がる。
「こんにちは、法正殿……いや、おはようございますかな、時間的に」
炎に包まれ進み出た孫・リア(勇武と炎を胸に秘めて・g03550)は、いっそ不敵な笑みを浮かべる。
「貴殿とは直接は会った事はないけど……なんだか縁が結んでるようだし、挨拶に来たよ」
そう言われても、法正の方は全く顔色を変えない。更なる憎悪も驚愕も無く、他のディアボロス達への反応と等しく――己が邪魔をされた怒りと怨みで、表情が歪んでいる。
(「流石に、分身と本人は繋がってないかな?」)
リア曰くの『本人』も、クロノス級ならば過去の何処にか。人間の法正は歴史改竄の際、クロノヴェーダにエネルギー奪われて大戦乱群蟲三国志には既に亡いだろう。
名を騙る蟲将が相手ならば、リアに遠慮の必要はない。
「さぁ! 歴史を取り戻そう!」
「ほざけ!」
身をたわめ、地を蹴るリアは炎のオーラを燃やして疾駆する。
――――!!
法正も迎え撃たんとするも、側面からの紅花の急襲に注意が逸れた瞬間。
「これが私の、勇武の炎よ!」
刹那の余所見も許さず、リアの偃月刀が法正を薙ぎ払う。
「あ、が……」
すかさず逆手の槍に貫かれ、爆ぜる。炎上する。仰け反った蟲将の翅は勿論、鱗粉も火の粉と化して、忽ち燃え尽きてゆく――。
「じゃあ、本人に『会った時はよろしく』って言っておいて」
「……フン。自分で言えば良いだろう……会えるものならな」
最期まで憎々しげに言い返し、法正は炎の中で事切れる。
「アヴァタール級にクロノス級かぁ……クロノヴェーダって、複雑?」
灰と崩れた法正を見下ろし、小首を傾げるリア。見回せば、些かの損害はあれど、残留効果無くとも村はすぐに復興するだろう。
秋蘭祭りの翌朝に、蟲将に吞まれる筈だった村は――斯くて、復讐者達の奮闘により救われる。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【士気高揚】がLV8になった!
【モブオーラ】がLV2になった!
効果2【フィニッシュ】がLV2になった!