信仰のゆくえ(作者 坂本ピエロギ
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#TOKYOエゼキエル戦争  #築地配給宮殿攻略作戦  #中央区 

●TOKYOエゼキエル戦争:中央区
 隅田川の終端に位置する築地配給宮殿は、物々しい空気に包まれていた。
『侵入者は排除せよ。これは最優先命令である』
 アヴァタール級大天使『聖句のソロネ』の号令のもと、宮殿を警備するのはガードエンジェルの一団である。
 白翼を背に、赤い眼光を向ける大天使の一団。その目的は宮殿の警備にあった。この地は中央区民の食糧配給を一手に担う拠点であり、この地が陥落するという事は大天使サンダルフォンが信仰を失う事と同義なのだ。
『中央区の防衛こそ我等の任務。サンダルフォン様の信徒は我等が同胞も同じ、彼らの為にも粉骨砕身せよ』
『承知しました、ソロネ様!』
 ソロネが高らかに告げる言葉に従って、ガードエンジェル達は宮殿内の配置場所へと向かっていった……。

『……信徒が同胞? ふ、我が言葉ながら反吐が出るな』
 潮風が、ふいにパンの香りを孕む。
 配給宮殿から生じる香りではない。ソロネが戯れに生じさせた、それは死をもたらすパラドクスであった。
 この匂いを嗅いだが最後、人間は癒える事のない飢えに襲われる。そうなった者共に涙を流させ悲鳴を上げさせ、苦しみに歪む顔を眺める事が、ソロネは何よりも好きだった。

 ――嗚呼、下らんなあ。何の面白みも無い。
 ――家畜の鳴き声を聞けぬ日々の、なんと退屈なことか。

 反抗的な人間を戯れに弄ぼうにも、神殿に来るのは敬虔な信徒ばかり。
 宮殿は中央区の命脈であり、それ故にソロネのもどかしさは一層募る。愚者共に力を行使できない己の立場、待ちに徹するしかない己の状況、何もかもに我慢がならない。

 ――誰でもいい、早く来い。
 ――もう倦んで死にそうだ。
 ――苦しめ。這いつくばれ。この私を楽しませろ。

 宮殿の内外には、整列して任務に勤しむガードエンジェル達。
 その彼方、未だ来ぬ『敵』の姿を思い描きながら、ソロネの全身は純白の明滅を繰り返し続けるのだった。

●新宿駅グランドターミナル
 第一次東京奪還戦の結果、隣接区をことごとく失った事により、中央区の大天使勢力は孤立状態に陥っている。
「そこで、今のうちに中央区を攻略してしまおう……というのが、攻略旅団の提案になるわ」
 弱った敵を攻めるのは、攻略の王道だ。取り出したスマホを手に、東城・リリカ(デーモンのレジェンドウィザード・g01222)は中央区の地図を映し出した。
 大天使勢力の生命線となっているのは、京橋に存在する築地配給宮殿。中央区の食料の殆どを配給する拠点であり、大天使が力とする『信仰』を生み出す場所だ。それは同時に、この宮殿を制圧・破壊できれば、支配者である大天使サンダルフォンは力を失うという事でもある。
「作戦が成功すれば、中央区の奪還は目前と言って良いわ。頑張って行きましょうね」

「今回の作戦では、区民への援助を最初に行って欲しいの」
 現在、中央区では生活に不安のある住民が増えており、その数は一向に減る気配が無い。
 疎開先に逃げていた人々も、今では食料を求めて区内をあちこち彷徨うようになっている。彼らの中にはサンダルフォンに不信感を募らせている者も少なくないようだ。
「まずはそういった人達に接触して、食料を援助してあげて。作戦で市民が困窮する事は、出来る限り避けたいから」
 援助を行い、不満を解消した人々に流言飛語を流す。
 大天使勢力への不信感を高め、サンダルフォンの外堀を少しずつ塞いでいくのだ。
 その後は宮殿に向かい、内外から施設を破壊する。そこで迎撃に出て来た大天使を撃破して脱出すれば作戦成功だ。

「大天使勢力が窮地に在る事は、彼ら自身が一番理解しているわ。宮殿を攻撃されても暫くは悪あがきを続けるはずよ」
 だが、その努力が永遠に続く事はない。
 ディアボロスが襲撃を幾度も続ければ、宮殿の維持はいずれ不可能になる。
 そうなれば人々の不満は爆発し、大天使への信仰は確実に失墜するだろう。
「サンダルフォンが区の支配者でいられる期間も。……もう、あまり長くないでしょうね」
 願わくば、一日も早い解放を。
 大天使に惑わされた人々の苦しみに、少しでも早く終止符を打てるように――。
 そう告げたリリカの言葉に頷いて、ディアボロス達がパラドクストレインに乗り込んでいく。
 築地配給宮殿を舞台とする中央区の攻略は、いよいよ佳境を迎えようとしていた。

●中央区:内地某所
 人々の集う小さな空き地は、その日も淀んだ空気に包まれていた。
「……おい、聞いたか? 千代田区と港区が海になったって」
「それだけじゃない。江東区まで消えたって言うじゃないか……」
 人々の口からひそやかな声で漏れるのは、不安を表す言葉ばかり。
 宮殿からの配給を待つひとときが、誰にも彼にも、ここ最近はいやに長く感じられる。世間話で暇潰しをしようにも上がる話題は暗いものばかりで、明るい話はひとつもない。
「なあ……俺達、大天使様に見捨てられたのかな」
「そんな筈はないさ。食事が出来るのはサンダルフォン様のおかげだろ?」
「そうだよな。サンダルフォン様は偉大だ……偉大なんだ……」
 力無い声で頷きを交わし、冬の潮風に凍える体に鞭打って、築地の方角を拝み始める住民達。
 そんな彼らの苦しみにまるで関せずとばかり、大天使の宮殿は荘厳な輝きを放ち続けていた。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【腐食】
1
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【罪縛りの鎖】
1
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【友達催眠】
2
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【平穏結界】
1
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【落下耐性】
1
周囲のディアボロスと、「効果LV×300m半径内」の通常の生物に、どんな高所から落下しても、落下時の衝撃を2mの高さから落下した程度に軽減する能力を与える。
【口福の伝道者】
3
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【アイテムポケット】
2
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【水中適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV3 / 【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV1 / 【凌駕率アップ】LV3(最大) / 【反撃アップ】LV1 / 【アクティベイト】LV1 / 【ドレイン】LV1 / 【アヴォイド】LV1

●マスターより

坂本ピエロギ
 本シナリオでは、中央区の築地配給宮殿の破壊を行います。
 宮殿は同区の食糧配給を担う拠点であり、これを破壊すれば区民への配給システムは事実上破綻します。
 それにより、支配者である大天使サンダルフォンへの信仰を失わせる事が可能となるでしょう。

【選択肢の詳細】
 執筆は(②>①)→③→④の順で行います。

①流言飛語
 空き地に集まっている住民に噂を流し、サンダルフォンや大天使への不信感を煽ります。
 住民達は生活に困窮しており、食料配給所である築地宮殿の存在で、辛うじて信仰を支えている状態です。
 選択肢②で住民の信頼を得た後に噂を流すと、より高い確率で成功が見込めます。

②一般人への食糧支援
 空き地に集まっている住民に接触し、食料を始めとする生活物資を支援します。
 住民達は宮殿に立ち入る資格のない人々で、配給までの時間を空腹に耐えながら待ち続けている状況です。
 支援の際には、アイテムポケットや口福の伝道者を活用する事で、より多くの人々を支援出来るでしょう。

③敵施設破壊戦闘
 築地配給宮殿を襲撃して内外の施設を破壊します。
 周辺はガードエンジェルが警備を行っていますが、彼らを全滅させる必要はありません。
 ある程度施設を破壊すると敵のリーダー(④)が出現するので、そちらを撃破して離脱しましょう。

④アヴァタール級との決戦
 ガードエンジェルを統率する『聖句のソロネ』と戦います。
 美しい外見とは裏腹にその性質は下劣であり、人々が苦しむ様を眺める事を最上の喜びとします。
 幻覚や洗脳を伴うパラドクスを駆使する為、戦闘ではこれらに抗う心が勝敗を決する事でしょう。

 それでは、皆様のご参加をお待ちしています。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


吉音・宮美
アドリブ連携歓迎
クズ!!!このリング野郎思ってた以上クズ!!!
間違っても戦闘に巻き込まないようにしないといけないですね……

さてまずは皆さんへの食糧支援
【口福の伝道者】を使って新宿島から持ち込んだ食糧を増やして配りますが……これはちょっと、心も空腹になってそうですね

食べてる人々の邪魔にならない程度に、さりとて人々の心を癒すような【演奏】を配給と一緒に行いましょう
そもBGM……背景音楽の発祥はレストランとも言われています、せっかくの食事ですし楽しく食べてもらいたいですしね

同時にただ食糧を配るだけでなく相手を思う所を見せて、次に行う天使の不信感を煽る種にもしておきましょうか


冰室・冷桜
うっし、んじゃま、お仕事の時間と洒落込みますか
現代に近い分、他のとこよりやりすくはあるのよね、この手のお仕事は

発動させた【アイテムポケット】に詰め込める分だけ、インスタント食品やら他には携帯食の類かな
とりま、量を優先して持ち込みましょう

現着したら、こー、配給のボランティア?みてーな感じで配ってきましょうかね
はいはい、押さない焦らない走らないー
順番に配ってくんで、順番守ってしっかりお待ちつかーさーい


如月・友仁
食糧も物資も無限ではないんだろう……けど、
こういう誰かを仲間外れにするやり方は好きじゃないなぁ

何も悪いことしてないし、お祈りだってちゃんとやってるのにね
でも、心配しないで!
出会ったからには、君たちは助けるべき僕のお友達さ

【アイテムポケット】で
水と保存の効く携帯食料
それから折り畳める毛布を持っていくよ
【口福の伝道者】が使えそうなら
スープジャーに入った温かいスープを増やして配る

僕にとっては何よりも耐え難いのは寒さ
残留効果のない冬の空き地なんて、きっと辛いよね
食べ物の心配だけじゃなく、少しでも温まってもらえたらいいんだけど


 中央区に住む人々の生活環境を端的に言い表すならば、「地獄」の二文字が相応しい。
 何故なら、彼らには何もないからだ。
 食べ物も、着る物もない。娯楽もなければ薬もなく、ありとあらゆる自由も存在しない。大天使のために祈りを捧げ、呼吸をしてただ死ぬだけの存在。程度の差こそあれ、それが住民達の置かれた状況だった。
 だからこそディアボロスは思うのだ――自分達が、少しでも彼らの助けになりたいと。

「うっし、んじゃま、お仕事の時間と洒落込みますか」
 空き地に集まった住民達を遠目に眺め、冰室・冷桜(ヒートビート・g00730)は呟いた。
 彼女が活性化したアイテムポケットには、大量の支援物資が詰め込んである。
 主な内訳はインスタント食品と携帯食。保存が効き、腹持ちし、配給無しでも当面は凌げる優れものだ。
「それにしても酷いものだね、この寒さは……本格的な冬が来ればさぞ大変だろう」
 吹き付ける潮風の冷たさに眉をひそめつつ、如月・友仁(ユアフレンド・g05963)は白い息をほうと吐いた。
 彼がポケットに収納したのは携帯食料と水、そして折り畳み毛布だ。今回用意したアイテムポケットは冷桜と友仁の二つ。その甲斐あって、支援物資は空き地の人々に問題なく行き渡らせる事が出来るだろう。
 後は、この物資が中央区奪還まで保ってくれれば良いが……そう願いつつ、仲間達と空き地へ足を踏み入れる。

「はいはい、こんにちは皆さーん」
 張りのある冷桜の声に、空き地の人々が一斉に視線を向けた。
 住民でも信徒でもない謎の訪問者に、
「誰だ?」「新しい信徒かな?」「いや、見た事ないぞ……」
「私達は配給に来たボランティアです。ま、要はこーゆー者ってことで」
 そう言って冷桜を筆頭にディアボロス達がアイテムポケットを開封すると、現れた配給物資に人々は目を丸くした。
 山のような食べ物と温かい毛布など、すっかり見なくなって久しいのだろう。先程までの疑念もどこへやら、これを自分達にくれるのかと目線で訴えて来る住民へ、冷桜は頷きを返した。
「はいはい、押さない焦らない走らないー。順番に配ってくんで、順番守ってしっかりお待ちつかーさーい」
 冷桜のハキハキとした声に従って、住民達が静かに列を作っていく。
 冷桜がインスタント食品の包みを手渡していく傍らで、友仁は円筒型のスープジャーを取り出した。中に入っていたのは、葉野菜に根菜、そしてベーコンをたっぷり入れた温かいスープであった。喉を潤せるよう、ペットボトル入りの温かいお茶を添える事も忘れない。
「おお……!」「う、美味そうだ」「肉なんてもう何ヶ月も食ってない……」
 住民達の生唾を呑み込む音があちこちで聞こえる中、簡易テーブルを組み立てた友仁が仲間のひとりに視線を送る。
 たっぷり器に注いだスープを前に、『準備』を終えた吉音・宮美(限界ギリギリ狐娘・g06261)へと。
「ここは私の出番ですね、お任せください。口福の伝道者、発動します!」
 さっとスープを平らげる宮美と友仁。それと同時、並べられた簡易テーブルの上に同じ食事が次々に現れた。
 消化にやさしい野菜と力が湧くベーコンの入った温かいスープ。ペットボトル入りのお茶も一緒に。
「うん、美味しい。さあ、君達も冷めないうちにどうぞ」
「おかわりは沢山ありますから、足りない人は言って下さいね!」
 二人が言い終えるや否や、住民達は次々に器を手に取った。
 スープの温かさに涙を流し、臓腑に染み渡るスープで血色を取り戻し、皆が笑顔で食事を食べる。保存の効く食べ物と水、更には毛布も十分に行き渡った。これで当分は彼らも大丈夫だろう。
 絶え間なく渡される空の器を新たなスープと交換しながら、三人は目の前の光景にほっと安堵の息を吐くのだった。

 温かいものが十分に行き渡ると、ディアボロス達は住民の間を回り始めた。
 食料が足りなければ手渡し、困り事があれば相談に乗り、顧みられずにいた人々を一人一人励ましていく。
「折角です。ここはひとつ、心もお腹一杯になって頂きましょう」
 宮美は魔楽器を手に、優しい音色の背景音楽を奏でる。
 寒く辛い日々はもうすぐ終わる――大天使が支配する地獄を懸命に生きる住民へ、励ましの思いを込めて。
 周辺に大天使の気配がないのは確認した。宮殿からも距離がある為、彼らが戦闘に巻き込まれる恐れはないだろう。
「大丈夫? 何か足りない物はないかな?」
 友仁は食事を終えた住民達へ毛布を配りながら、不足はないか一人一人に聞いて回っていた。
 目の前にいる人達は信徒の配給を待つ者達。配給宮殿から信仰心が足りないと見做された、いわば『外れ者』。もし自分達が訪れなければ、この中の何人が冬を越せただろう――そんな想像に、友仁は冷たい憤りを覚える。
(「こういう誰かを仲間外れにするやり方は好きじゃないなぁ」)
 食料や物資が無限ではない事は無論理解している。それでも、と友仁は思うのだ。
 住民の中には若い少年の姿もあった。親が倒れ、自分と家族の配給を受け取りに来たのだと言う。噛み締めるようにスープを味わう少年のあまりに小さな背中に、胸が締め付けられる思いだった。
「足りている? もう少し持って行くかい?」
「ありがとう、大丈夫……」
 感謝の言葉とともに崩れ落ちそうになった少年を、友仁と冷桜がとっさに支えた。
 そして二人は、同時に言葉を失う。育ち盛りとはとうてい思えない、少年の体の軽さに。
(「こんなに痩せて……どれほど辛かっただろう……」)
「大丈夫ですか? ほら、食い物をもう少し持って行くといいです」
 負担にならない携帯食を冷桜が幾つも差し出すと、ふいに少年の眼から涙が零れた。
 ディアボロスから受けた善意はそれだけ彼の心を打ったのだろう。その姿を見た友仁は、込み上げる大天使への怒りを鎮めながら、そっと少年を抱きしめて囁く。
「君も、他の人達も。何も悪いことしてないし、お祈りだってちゃんとやってるのにね……」
 でも、と友仁は笑顔で続ける。
「心配しないで! 出会ったからには、助けるべき僕のお友達さ。もちろん、君もね」
「……うん。ありがとう」
 少年の眼に確かな意志の輝きが宿るのを見て、友仁と冷桜は安堵の微笑を浮かべた。
 毛布を膝に、スープのお代わりを友仁に求める少年の後ろで、宮美は新たな曲を奏で始める。
「~♪ ~♪♪」
 住民達から信頼を得た今、彼らはディアボロスに心を開いてくれるだろう。大天使の噂を流す事も容易な筈だ。でも今はもう少しだけ、彼らに幸せな時間を過ごして貰いたかった。温かい食事と、暖かい言葉。それこそが大天使に下賜できなかったものであり、住民達が飢えるほどに欲していたものであったから。
(「背景音楽の発祥はレストランとも言われています。折角の食事ですし、楽しく召し上がって下さいね」)
 苦しみを耐え続けた人々の心を慰めるように。
 宮美の奏でる音色は、優しく静かに、いつまでもいつまでも響き続けた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV2が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!

百鬼・運命
アドリブ絡み歓迎

さてと久しぶりの中央区
日本橋の実家からは少し離れてはいるが以前調査もしたし土地勘もある。
念願の奪還に向けて動かせてもらうとしよう


まずは前回の潜入時と変化している点や警戒の様子などをチェックしつつ飢えている人たちに接触。

【友達催眠】を使って話しかけ食料配給をやっている仲間の所に案内して信用してもらおう

腹が満ち余裕ができたところで「実は…」と切り出し、浅草寺で大天使たちが一般人の信者を切り捨てている事実を実際の現場を撮影したスマホの動画を見せつつ教えることで大天使たちへの不信感を植え付ける

「今すぐ信じろというのは無理かもしれないが…奴らは人間を食糧にしている。心に留めておいてくれ」


「さてと。久しぶりの中央区だな」
 温かいスープに空腹を満たした住民の間を、百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)はひとり回っていた。
 仲間達の支援によってディアボロスは完全に信用されている。今であれば流言飛語も容易であろう。
(「しかし……これだけ堂々と動いても敵に動きはないか」)
 周囲の住民にそれとなく目星をつけながら、運命はかつて中央区を訪れた時の事を思い出す。
 厳重な警戒網。狂信的な自警団。面倒な障害であったそれらに、運命は道中でとうとう一度も遭遇しなかった。
(「隣接区どころか文京区も落ちた今、兵も満足に確保できないって事なのかな……まあ、真相は未だ闇の中だけど」)
 現状、神殿の襲撃以外で敵と接触する恐れはないだろう――そう結論づけ、運命は住民の一人へ歩み寄っていく。
 腹と心が満たされれば、次に人間が求めるものは情報である。此処から先は本来の仕事を果たさねばならない。
「やあ。足りない物はない?」
 そう言って話しかけたのは、運命と同年齢くらいの青年だった。
 気さくな物腰と友達催眠が奏功したのか、青年は相好を崩して「ああ」と頷く。
「十分だよ、ありがとう」
「良かった。ああ、それにしてもなぁ……中央区はどうなっちまうのかなぁ……」
 ぽろりと本音を漏らした体を装いつつ、運命は青年に耳打ちする。
「ここだけの話なんだけどさ。台東区の噂は聞いたか?」
「いや。……何かあったのか?」
 話題に飢えていた所為もあったのだろう。
 耳を傾ける青年の前で周囲を窺うふりをして、運命は声のトーンを落とした。
「実はな。ディアボロスに攻め込まれて、あっちは大混乱らしい。台東区が消えるのも時間の問題かもな」
「え!?」
「しかも、大天使様は我が身可愛さに住民を切り捨ててるらしい。それに……」
「そ、それに? 何だよ、教えてくれ!」
「いや、忘れてくれ。信じろと言っても無理だろうし……」
 悩むふりを続けて青年の興味を煽ること数分、運命は口を開いた。
「……俺はな、見てしまったんだ。大天使が人間を食糧にしているところを」
「――!?」
「心に留めておいてくれ。……この話、絶対に誰にも言うなよ?」
 あまりの衝撃に絶句する青年へ、くどい程に念を押すと、運命はその場を立ち去った。
 事実に交えて流した嘘は時に真実の色合いを帯びるもの。あの様子では、青年もその例に漏れるまい。
 自分の欺瞞情報が大天使を蝕む毒となる事を願い、運命は不敵に笑うのだった。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【友達催眠】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!

 中央区の大天使にとって、人間は信仰心を収奪する為の家畜と同義である。
 それは即ち、クロノヴェーダである大天使にとって都合の悪い事実は、殆どが隠蔽されているという事だ。
 住民達が知っている事と言えば、せいぜいが噂で隣接区の消滅を聞く程度。ディアボロスが当然のように知っている情勢を、彼らは全くと言って良いほどに知らない。
 大天使アルケーの文京区が落ちた事も。イーリスの台東区が陥落寸前である事も。
 多少脚色した事実に、もっともらしい嘘をほんの少し。それがサンダルフォンの信仰を揺るがせるものなら尚良い。
 そうして放たれた流言飛語はいずれ、中央区の大天使に対する信仰を毒となって蝕んでいく事だろう――。
吉音・宮美
アドリブ連携歓迎
うーん嘘は少し苦手……なのでまあ、持論でも語っていましょう

生きるっていうのはただ食べ物を食べていけるというだけじゃないと思うんです、暮らしがあって心の余裕があって……明日は何をしようかなと考えることができる、それが生きるということだと
知ってますか?一説によると人は太古の昔……それこそ狩猟をしていたような時代からお洒落をしていたそうです、染色された糸や布が見つかってるとか
そんな遥か昔に出来ていたことすらさせてもらえないなんて、天使様は何を守ってくれているんでしょうね

そんな事を言って天使への不満を煽りましょうか、もっとガッツリ信仰を失わせるような嘘は皆さんにお任せしましょう


 ディアボロスの支援によって、空き地の空気は暖かいものへと変わっていた。
 安堵の吐息をつく者。噂話に興じる者。放心したように空を見つめる者。大天使からの呪いから一時解き放たれたように、長らく忘れていた『人間』としての暮らしを、彼らは思い出したようであった。
 吉音・宮美(限界ギリギリ狐娘・g06261)が声を掛けたのは、そんな中にいた一人の女性であった。
「足りない物はありませんか?」
「あ、ありがとうございます。何から何まで……」
 年頃は宮美より一つか二つほど下だろう。
 化粧っ気のない顔に恐縮した表情を浮かべ、久々に余裕が出来たと語る女性へ、宮美は微笑む。
 正直なところ嘘は少し苦手だ。ここは別の方法を試してみよう――そう考えながら。
「まだ時間もありますし、少しお話しませんか?」
 宮美の誘いに、女性は頷きをもって応えた。
 そこに警戒の色が無いことを確かめると、宮美は人差し指を唇に当てる。
 ここから先はオフレコだ、暗にそう前置きした上で。
「……ここだけの話。自由が手に入ったら、貴女は何をしたいですか?」
 質問を聞いた女性は僅かに逡巡した後、しばし口を閉じた。
 それが拒絶ではなく、真剣に考えている事の表れだと理解し、宮美は言葉を続ける。欺瞞情報ではなく自分の持論で大天使への疑念を抱かせる――それこそが彼女の選んだ方法だった。
「生きるっていうのは、ただお腹が満ちるというだけじゃないと思うんです。
 自由にやってみたい事はないですか? 良ければ私に聞かせて下さい」
「……内緒ですよ? わたし……お洒落が、してみたいです」
 恐らくは相当に勇気を要したであろう告白。
 消え入るような声で伝えた女性の望みを、宮美は「素敵ですね」と肯定する。
「暮らしがあって心の余裕があって……明日やりたい事を考えられる。それが生きるという事だと思います」
 そして囁く。大天使への疑念を生じせしめる、その言葉を。
「それにしても……昔から、人間なら誰でも出来ていた事さえ許して貰えないなんて。
 ――大天使様は何を守ってくれているんでしょうね」
「……!」
 女性は打ちのめされた面持ちのまま、無言で俯く。
 そうして信仰が揺らいだ手応えを、宮美は確かに感じ取った。
「お洒落が出来る日……早く来ると良いですよね」
 宮美は励ましの言葉を残して、静かにその場を後にする。
 奪還した中央区に彼女が戻れたなら、どうか自由に生きられるよう願いながら。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【口福の伝道者】がLV2になった!
効果2【凌駕率アップ】がLV2になった!

六藤・鈴鹿
あー…いつ見ても大天使やエンネアド等の『信仰』を糧にするクロノヴェーダは…天魔武者共とは別方向で醜悪よな
喰らうのは民草の血肉でなく、祈りという点だがな

ねぇ、最近アルケー様に関する情報が出ていないと思わない?
そう言って談笑している青年グループに話しかける

…見たんだ
文京区が海になった所を
思わず逃げ帰ったんだけど…
その際、文京区方面の警備を任せられている大天使様が…
『あれでは文京区に送った改造兵が』って
何でも『改造兵を作るのにどれだけ配給が必要だと思っている』『これでは収穫が無駄になってしまった』とか…
…ねぇ、本当に大天使ってボクらの守護者なの…?

事実を主体とし、そこに僅かな嘘を絡めて流言飛語を


 空き地の光景に、六藤・鈴鹿(第六天魔王・天女自在天ノ型・g08449)は眉を潜めた。
 そこに広がるのは、ディアボロスたる彼が幾度も目にして来たもの。人々に信仰心を競わせ、選ばれた者には僅かな利を。そうでない者は人として生きる事もままならない……そんな景色だ。

 ――あー……いつ見ても醜悪よな、大天使のやり方は。

 こみ上げる怒りを押し殺し、鈴鹿は人込みに歩いて行く。
 やるべき事はシンプルだ。事実に些細な嘘を交えて流し、大天使の信仰を揺るがせる――鈴鹿は己の方針をそう定め、早速ターゲットを見極める。
(「……よし。あの辺が良いかな」)
 鈴鹿が捉えたのは、数人で談笑している青年達だった。
 うわさを流す相手が多ければ、それだけ流言飛語の拡散も速い。
 友達催眠を駆使し、何気ないふりを装った接触によって、鈴鹿は難なく会話の輪に入り込む。
「ねぇ、アルケー様の情報、何か知らない?」
 鈴鹿の問いに、青年達が顔を見合わせる。
「アルケー様? アルケー様って確か……」
「聞いた事あるぜ。文京区を統治してらっしゃる大天使様だろ」
 訳知り顔で胸を張る青年を見て、鈴鹿は確信する。
 彼らは本当に何も知らない。ならば、これから話す情報も効果が見込めるに違いない。
「……ねえ、あのさ。そのアルケー様が殺されたのは知ってる?」
「え!?」
 鈴鹿が切り出した一言は、果たして青天の霹靂であったらしい。
 驚愕したまま凍り付いた青年達を見回して、鈴鹿は更に続けた。
「……見たんだ、文京区が海になっちゃう瞬間を。ボクは思わず逃げ帰ったんだけど」
「い、一体誰に殺された? まさかディアボロスか?」
 声を震わせて問う青年に、鈴鹿は「うん」と頷きを返す。
「それだけじゃない。ボク、聞いたんだ。そこで大天使様が話してた言葉を……。
 『改造兵を作るのにどれだけ配給が必要だと思っている』、『これでは収穫が無駄になってしまう』、って」
「ほ、本当にそんな事を……?」
 鈴鹿は青年の問いに俯くと、恐る恐るといった風情で問いかける。
「ねぇ。本当に大天使ってボクらの守護者なのかな……?」
「え……ええと……」「そ、それは」「あの……その……」
 狼狽する青年達の反応は、鈴鹿の噂が大きな成功を果たした事を示すものだった。
 確かな手応えに達成感を得つつ、鈴鹿は静かにその場を後にする。流言飛語はこの程度で十分だろう。
 後は築地配給宮殿を襲撃し、中央区奪還の布石を打つのみだ――!
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!

 ディアボロス達は築地配給宮殿への道を静かに駆けて行く。
 時折、配給を運ぶ人々とすれ違う以外、敵の姿はまるで見えない。
 そうして数分後、彼らは敵からの襲撃を受ける事なく配給宮殿へと辿り着いた。

 門の向こうに聳える宮殿は完全な静寂に包まれていた。
 礼拝の時間は既に終わっているのか、信徒達は帰途に就いた後のようだ。
 代わって宮殿のあちこちに展開するのは、警備を行うガードエンジェルの一団である。大天使達が守る後方には、幾度かの襲撃を受けて傷ついた宮殿の姿があった。

 ここから先は時間との勝負になるだろう。
 優先すべきは神殿の破壊であり、ガードエンジェルを全滅させる必要はない。
 奴等を撃破しても、いずれ増援は無尽蔵に湧いて来る。そうなる前に宮殿を離脱せねばならない。

 ――サンダルフォンを討つ為に。
 ――中央区奪還の為に。

 ディアボロス達は無言で頷きを交わし合い、宮殿への襲撃を開始するのだった。
ユウリュウ・アカサキ (サポート)
一人称はユウ、相手はさん付け(敵味方問わず)。
口調は「やったー、大成功だねっ」「~だけど、でもユウは~だと思うなっ」など語尾のみ促音がつきます。
ですが、雰囲気でOKです。

アドリブや連携大歓迎ですが、公序良俗に反することはNG。
理念はいのちだいじに。
皆さんの補助になるような行動をとります。
聞き込みやディヴィジョンの住人とのコミュニケートはまあできます。
一方で頭を使うのは苦手です。頭脳戦ではきっと役立たずです。
でも聞き役は得意かもです。
 
命を大事にはしていますが、戦いも好むので好戦的な面もあります。
パラドクスは指定しているものを使える状況ならば使用。
でも無理はしません。ケガは厭わないけど安全第一。


吉音・宮美
アドリブ連携歓迎
なるほど優先するは宮殿の破壊で出てくる敵は殺さなくてもよい
出てくる!敵は!!殺さなくてもよい!!!(殺しが嫌いなウーマン)

であれば皆さんが宮殿の破壊に集中できるよう選択PDを【演奏】
私の方へと向かうよう【誘惑】する【歌唱】で相手を無力化しつつこちらに引き付けて【時間稼ぎ】をしましょう
壁を張ったところで音を防ぐことは難しいですからね、結構な人数が釣れるはず

宮殿にダメージを与えられたのを確認したら『吉音式グレイプニル』でガードエンジェル達を【捕縛】
ソロネとの戦いを妨害されないようその辺に転がしておきましょう

本当は拘束の必要がないくらいこちらの味方にできれば良いのですが…道は遠い


 大天使が守る築地配給宮殿の外周に、女性の澄んだ歌声が響く。
 吉音・宮美(限界ギリギリ狐娘・g06261)が発動した『心を込めて歌います』の歌唱。それが声の源であった。
「さあ、派手に行きますよ!」
 宮美が凝視する先には、築地の地に堂々と聳える宮殿の偉容があった。
 中央区の住民から信仰心を搾取し、苦しみを振りまく大天使の拠点。その悪辣を隠すように飾られた外壁の装飾群へ、歌声を矛先として突きつける。
「殺しで終わらない未来のために、私は歌う!」
 魔楽器の調べが力強さを増していく中、歌声が最高潮に達していく。
 すると次の瞬間。歌声に晒された宮殿の装飾が、宮美の秘めた信念と想いに屈したように、次々と砕け散り始めた。
 虚飾を暴かれるように剝げていく外壁。その光景に宮美が手応えを感じ取った、しかし次の瞬間である。
『いたぞ、あそこだ!』『逃がすな!』
 白い制服に身を包んだ大天使の一団が宮美へ迫って来た。宮殿を警備するガードエンジェルだ。
 たちまち駆け巡る敵襲の報せ。間を置かずに飛び出して来る敵群に向かって、宮美は不敵に笑って見せる。
 派手に騒いで注意を引きつけ、他の仲間が行動する時間を稼ぐ――それこそが彼女の狙いなのだから。
「敵はきっちり引き受けてみせましょう。ユウリュウさん、宮殿の方は頼みました!」
「オッケー。ユウに任せて!」
 駆け出していく宮美に手を振って、ユウリュウ・アカサキ(人間の破軍拳士・g03216)はバトンを受け取った。
 ガードエンジェルの殆どは宮美に気を取られている。この隙に、少しでも宮殿の破壊を進めなければならない。
「いっくよー。粉々にしてあげる!」
 外壁に取りつくと同時、ユウリュウは破壊活動を開始した。
 ディガーパックから飛び出した工事用アームを装着。武装した両腕を振るう度、神殿の外壁が砕け散っていく。
 その間も宮美はガードエンジェルを引きつけていたが、絶え間なく現れる増援は次第に彼女から逃げ場を奪い始める。
『そっちに行ったぞ!』『壁を作って道を阻め!』
 敵の発動するオブジェクトクリエイトが、無数の壁となって宮美の行く手を塞ぐ。
 そろそろ離脱の潮時だ――戦況を見たユウリュウはそう判断すると、アームを収納して宮美の元へ駆け出した。
 包囲されて退路を断たれては元も子もない。こうした作戦で最も重要なのは引き際を見誤らない事なのだ。
「こっちは充分! 退がるよ、宮美さん!」
「むむ、残念です。私の歌声をもう少し聞かせたかったのに……」
 ユウリュウも宮美も無論それは承知の上。
 敵の追撃を辛うじて振りほどき、合流ポイントへ向かおうとした――その刹那である。
『逃がすか!』
 ガードエンジェルの1体が宙を舞いながら、パラドクスの壁を生成しようとしていた。
 敵の居場所は退路のど真ん中だ。発動を許せば面倒な事になる。ユウリュウはそう判断するや『縹色・画竜点睛』を発動、天高く跳躍した。
「痛いの決めるよっ、ちょっと我慢してねっ!」
 壁の生成より一手早く、鋭い蹴りが直撃する。
 吹き飛ばされたガードエンジェルは後方の壁に叩きつけられ、衝撃で生じた蜘蛛の巣状の亀裂を背に崩れ落ちた。
 ユウリュウは伏兵がいない事を確かめて、合流した宮美と共に離脱を再開する。これ以上、ここに留まる理由はない。
「危機一髪だったね。さあ急ごう」
「ええ。……この後には『本命』も控えているでしょうし」
 ディアボロスの任務は、新宿島に戻るまで終わらない。
 未だ姿を見せぬアヴァタール級大天使の襲撃を警戒しながら、二人は戦場を駆け抜けていった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【落下耐性】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【命中アップ】LV1が発生!

ラキア・ムーン
●アドリブ連携歓迎
しかしまあ、やってる事はマッチポンプのテロリストじみているな…
ま、それで奴等の信仰をどうにか出来るなら構わんが
奪われたものを取り返す、ただそれだけの話だ
遠慮なく行かせて貰おう

《RE》Incarnationを構えて戦闘態勢へ
ガードエンジェルへ『突撃』
『グラップル』し組み付き近接戦闘に持ち込む
そして【Call:Elder_Javelin】起動
『全力魔法』で炎の槍を展開
炎の槍を操作しガードエンジェルの背面を狙って放ちつつ、一部を施設を狙って放ち施設の破壊も同時に行おう
敵の反撃も距離を詰めて斬撃を制限して少しでもダメージを抑えよう

殲滅する必要は無いとはいえ、みすみす逃がす気は無い


如月・友仁
祈りや願いは、心の支えであるべきだ
祈らなければお腹が満たせないから、祈るしかない……
そんな状況は歪んでるよね

宮殿内の劣化している箇所、壊れやすそうな場所を
よく [観察]して探し
そこ目掛けて武器の大鎌を叩き込んで破壊するよ
可能なら、建物自体や周囲の地面に【腐食】で脆い箇所を作ることで
破壊の足掛かりにしたいな

ねえ、警備の天使くんたち
ちょっと意見を聞きたいんだけどさ……
この宮殿を全部粉々にすれば、
皆の住処を建てる材料くらいは集まるかな?

攻撃は、あくまで施設破壊の邪魔を防ぐのが主目的
深追いしすぎないよう気をつけるよ
反撃の魔力に負けないように
霧に[呪詛]の力を籠めて押し切ろう


リューロボロス・リンドラゴ
ふん……随分とぼろぼろな神殿よな。
これでは威厳もあったものではなかろうよ。
同胞たちの奮闘あればこそよな。
我らもダメ押し、させてもらうとしようぞ。

くははは!
我は龍、我こそはドラゴン!
神殿を壊す等、ドラゴンには朝飯前よ!
いや、時間帯的には夕飯前かの!
せいぜい配給システム諸共、派手にぶち壊してくれるわ!

ガードエンジェル?
ハッ、哀れよな。
ソロネ自身反吐が出るような言葉に動かされてる人形如きが。
良い。
我が突進、受け止めれるものなら受け止めてみせよ。
まあ反撃など許さぬがな。
一撃で仕留めるまでよ!
それでも反撃してくるというのならこちらも竜の鱗で受け止め返してくれようぞ!


 宮殿外周で宮美らが破壊活動を開始した、その頃。
 別働隊として動いていた三人のディアボロスもまた、宮殿の一角へと侵入を果たしていた。

「ここは……どうやら内部へ続く通路の一つのようだね」
 大扉を蹴破った先、眼前に広がる眺めに如月・友仁(ユアフレンド・g05963)はそう告げる。
 通路は扉のない一本道となっており、奥は暗がりで良く見えない。壁のあちこちに見える亀裂を塞いだ跡は、ディアボロスの攻撃を修復したものだろう。外周の騒ぎに引きつけられたのか周囲に敵の姿は見えない。
「ふん……随分とぼろぼろな神殿よな。これでは威厳もあったものではなかろうよ」
 リューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)は鼻を鳴らし、辿り着いた一帯を見渡した。
 かつては威厳に満ちていたであろう宮殿のあちこちは、ディアボロスの度重なる攻撃による影響か、あちこちが破壊されている。一応は修復の痕跡も見て取れるが、それでも窮状は隠しようもない。中央区の大天使が置かれている状況が、そこにはまざまざと現れていた。
「さて、時間が惜しい。さっさと始めるか」
 リューロボロスは通路に視線を走らせて、破壊対象を選定する。
 天井には正体不明の配管類、通路脇には大天使を象った彫像と、サンダルフォンを讃える文の書かれた垂れ幕。まさに選り取り見取りと言ったところか。小さな拳をゴキリと鳴らし、早速破壊を開始しようとしたその刹那、通路の奥から漏れてきた複数の気配をリューロボロスと仲間達は察知する。
「ひとつ、ふたつ……全部で三体か。寡勢だな」
「そのようだね。どうする?」
「私一人で問題ない、二人は破壊を始めてくれ。多分、それが最も『効率的』だ」
 ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)はそう告げると、戦闘準備を開始した。
 敵は一方向から来るとは限らない。人手にある程度の余裕を残せば、それだけ対応の柔軟性も上がる。施設破壊を開始する友仁とリューロボロスを背後に、ラキアは突撃槍『《RE》Incarnation』を構える。
「わざわざご苦労な連中だ。生憎だが増援は呼ばせん」
『敵を発見、ディアボロスと思われます』『排除しろ!』
 こちらを察知したガードエンジェルを捕捉しながら、ラキアは苦笑を浮かべた。
 まるでマッチポンプのテロリストじみた所業だな――そんな皮肉めいた笑み。尤もそれが信仰の失墜に繋がるならば、躊躇する理由はない。奪われたものを取り返す、この戦いは、ただそれだけのシンプルな話なのだから。
「術式解凍。我が魔力により、ヌトセ=カームブル神の神槍を此処に代行する」
 その一言が、攻撃の合図となった。
 加速と突撃でガードエンジェルへ瞬時に肉薄。『Call:Elder_Javelin』で生成された炎槍の群れが一斉に暴れ狂う。
 炎熱と衝撃と振動で神殿を包み込み、目に入る全てを破壊していくラキア。使い手の意思ひとつで操作可能な槍群が、敵も施設も巻き込んで消し炭へと変えていく。まさに傍若無人、そんな言葉が似合う徹底的な破壊である。
『ぐわっ!』『ぐっ!』
 炎槍が大天使を背後から貫き、施設の壁を突き破る。その勢いは一向に衰えない。
 一方、そんなラキアの背後でも友仁らが破壊活動を開始していた。
「さて。新手が来ないうちに壊してしまおう」
 友仁は周囲を観察しながら、破壊の容易そうな箇所を集中的に狙う。
 亀裂を塞ぐ板。天井で繋ぎ合わされた配管。それらを標的として大鎌『更待』を振るう度、破壊の爪痕が刻まれていく。
 更に破壊を進められればと腐食の残留効果を発動してみるも、こちらは建物の小さな瓦礫が腐るのみだった。腐食の対象となる『物品』に、建物や地面はカテゴライズされないのだろう。
「くははは! 我は龍、我こそはドラゴン!」
 他方、リューロボロスのやり方は豪快そのものであった。
 闘気『龍の鼓動』を全開に、壁と言わず天井と言わず、目につく物を片っ端から瓦礫へと変えていく。
 ドラゴニアンの少女が行う破壊に耐え切れる物はおよそ無く、暴れた後には塵しか残らない。
「神殿を壊す等、ドラゴンには朝飯前よ! いや、時間帯的には夕飯前かの!
 せいぜい配給システム諸共、派手にぶち壊してくれるわ!」
 破壊の度に生じる轟音をかき消すように、高らかな哄笑を上げるリューロボロス。
 友仁が標的を断ち切る鋭い刃とするなら、彼女のそれはさしずめ全てを叩き潰す鉄槌だ。そうして散々に暴れ尽くし、目につく物をあらかた瓦礫に変えると、ちょうど戦闘と破壊を終えたラキアが戻って来た。
「お疲れ様。ガードエンジェルは?」
 同じく破壊をあらかた友仁が問うと、ラキアは「始末した」とだけ簡潔に答えた。
 それを示すように、彼女が指先で示した後方には真っ黒に炭化した大天使の残骸が三つ、煙を上げて転がっている。周辺の施設もおおよそ熱で焦げるか融けており、原形を保っているものは見て取れない。
「この程度で破壊は十分だろう、そろそろここを離れるぞ」
「うむ、長居は無用だ。……新手も現れたようであるしな」
 リューロボロスの言葉に振り返ると、果たして離脱ルートの方角から迫るガードエンジェルの一団が見えた。
 幸いにも数は多くないが、本格的が増援が来るのは時間の問題だろう。ディアボロスは即座に行動方針を切り替え、戦場の強行突破を行う事にした。みるみる近付いて来る大天使達。その先頭を狙い定め、友仁がおもむろに歩き出す。
「ねえ、天使くんたち。ちょっと意見を聞きたいんだけどさ……」
『――!?』『こ……これは?』
 微笑を浮かべて歩み寄って来る友仁に、身構えるガードエンジェル。
 その周囲がふいに濃密な霧で包まれた。標的の心身を朽ちさせ「死」の概念を付与する、『君と紡ぐ千夜一夜』の霧に。
「この宮殿を全部粉々にすれば。皆の住処を建てる材料くらいは集まるかな?」
『戯言を!』
 剣を構える敵に友仁は吐息をひとつ。歩みを止めず、その真横をすり抜けた。
「祈らなければお腹が満たせないから、祈るしかない……そんな状況は歪んでるよね。そう思わない?」
 友仁の問いに大天使は答えなかった。その精神は霧を浴びて朽ち、振るべき頭は更待の一閃で飛ばされていたから。
『くっ……ソ、ソロネ様は一体何をしておられる……!』
「ふん、幕引きだ。そこを退け!」
 リューロボロスはなおも退路を塞ぐ生き残りのガードエンジェルを狙い定め、一切の容赦なく告げた。
 聖句のソロネが命じるまま動く人形の如き大天使へ、精一杯の哀れみを込めて。
「我が突進、受け止めれるものなら受け止めてみせよ。一撃で仕留めてくれようぞ!」
 『登竜門』を発動したリューロボロスが、強固な鱗を纏い突進した。
 人間同士の戦いであれば後手で放たれる筈の一撃はパラドクスによって理を書き換え、ガードエンジェルに直撃する。
 幼き体と巨竜のごとき威力を秘めた突進で敵を粉砕すると、リューロボロスはそのまま先頭に立ち戦場を離脱していく。
「くはははは! 他愛ないものだな、中央区の大天使とやらは!」
「そうだね。宮殿の破壊も滞りなく済んで何よりだ」
 新たな爪痕を刻み込まれて見る影もなくなった宮殿を振り返り、友仁は呟いた。
 今回の作戦で与えたダメージは配給宮殿破壊への確かな一歩となってくれるだろう。後は只、中央区の奪還が一日でも早く為ることを祈るばかりだ。

 これで、残るはソロネとの決戦のみ。
 勝利への決意を胸に秘めながら、三人は混乱に包まれた戦場を後にするのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【動物の友】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【ガードアップ】LV1が発生!

 ――成程、ディアボロスか。中々に活きが良い。
 ――トループス級ごときでは足止めにもならんか。全く、何処までも使えん駒どもだ。

 ガードエンジェルを蹴散らして離脱していくディアボロスを宮殿の上から睥睨しながら、ソロネは内心で吐き捨てた。
 強きクロノヴェーダが稀に持ちうる、強き戦士への称賛や敬意――そうした精神を、この大天使は持たない。
 反抗する相手をいたぶり、弄ぶ事を喜びとする下劣な精神。それこそが、このソロネをソロネたらしめる性質なのだ。

 ――とはいえ、逃がしてやっては此方の沽券にも関わる。
 ――サンダルフォン様に楯突いた報い、受けて貰おうか。

 穢れなき純白の光翼を広げ、ソロネがディアボロスの前に舞い降りる。自らの美しい姿を無言で誇示するように。
 自分達より遥かに劣る、愚昧な家畜。ソロネにとって人とは、ディアボロスとは、等しくそうした存在であった。
 言葉を発する事の無いまま、大天使が全身を瞬かせる。
 これより自分が弄ぶと決めたディアボロス達に、純粋な哀れみの感情を込めて。

 ――来い、遊んでやる。
 ――簡単に死んでくれるなよ、下等生物ども?

 築地配給宮殿を巡るひとつの戦い。
 その決戦が今、火蓋を叩き切ろうとしていた。
六藤・鈴鹿
死ぬのは貴様だ、羽虫
そういって七色の光を遮るように宙を自在に舞い剣の豪雨を降らせる無数の妖刀へと分裂する剣で盾を作り、情報処理能力の強化と高速思考により瞬間ごとに最適解を思考して立ち回りる剣で七色の光の軌道を予測して回避する
反撃として他者の心を見通す神通力により敵の行動を読み切る剣で七色の光を放つ翼を断ち切るように剣を差し向けて攻撃していく
幻覚にかかったときは口内の肉を噛み切り、その激痛で幻覚から覚醒する

それでは害虫駆除の時間だ
気味の悪い羽虫は、早く消し去らんとな

そう言って第六天魔王モードでソロネを攻め立てていく


 宮殿を破壊し、戦場を離脱せんとするディアボロス達。
 そんな彼らの前に立ち塞がった聖句のソロネは、傲然とした口調で告げる。
『遊んでやる。簡単に死んでくれるなよ、下等生物ども?』
「貴様がソロネか? 死ぬのは貴様だ、羽虫」
 人もディアボロスも等しく見下すその宣告を、六藤・鈴鹿(第六天魔王・天女自在天ノ型・g08449)は一蹴した。
 第六天魔王モードへと変じた鈴鹿の漂わせる空気は、いまや刀のように鋭いものへと変貌している。平時は美しい少年の貌に浮かんだ形相は、獲物を狙う肉食獣のそれだ。
「害虫駆除の時間だ。気味の悪い羽虫は、早く消し去らんとな」
 無用な言葉を交わす気はないとばかり、鈴鹿はソロネに戦闘態勢を取り、敵意の応酬を開始した。
 対峙する時空がパラドクスの干渉に歪んでいく。
 そして次の刹那――戦場に、ソロネの反撃が放たれた。本来は先に放たれるべき筈の、鈴鹿の攻撃よりも早く。
『Faciamque te crescere vehementissime,et ponam te in gentibus……』
 大天使の翼から生じた光が虹色の輝きを宿し、無数の矢となって鈴音を捉える。
 対する鈴鹿は『第六天魔・三明竜脈の妖刀は天魔を断つ』を発動。龍脈より創り上げた妖刀をもって斬滅の刃と為した。
「――剣雨の大通連、思考の小通連、神通の顕明連、以て天魔を斬滅する」
 妖刀の高速思考でガードアップを駆使、被弾を最小限に留めながら鈴鹿がソロネに迫る。
 七色の光がもたらす幻覚は、口の肉を噛み千切る痛みで強引に振り切った。精神浸蝕によって体力は奪われたが、行動不能に陥るほどではない。口の端から血を流して迫る鈴鹿。鬼気迫るその姿を、ソロネは嘲るように悠然と回避した――。
 かに思えた、次の瞬間。
「捉えたぞ。死ね、羽虫」
『――!?』
 避けたと思った空間に、刀が振り下ろされていた。
 神通の顕明連――パラドクスで生じた、敵の行動を読み切る剣。
 鈍い手応えと共に刃が光翼を斬り裂き、輝く羽毛が宙を舞う。
『ふん……成程、中々に足掻くものだな』
 手傷を負ったソロネは、いまだ余裕を崩さぬまま。
 だが、その声に微かな焦燥が滲むのを、鈴鹿の耳は聞き逃さなかった。
 無論この程度で終わらせる気はない。人々を踏み躙る傲慢な大天使は、ここで確実に討ち取るのだ――!
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【平穏結界】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!

リューロボロス・リンドラゴ
いや、別に遊ばぬが?
遊びたいなら一人寂しく遊ぶが良い。
幼子達相手なら喜んで遊ぶが、貴様相手ではな。
そもそも神殿を壊されたら困るから止めに来たのはそちらであろう?
貴様の方から構ってもらいに来たのであろうが。
と塩対応な我である。
まあ挑発であるが。
こういうやつはぞんざいに扱われるのが一番腹立つであろうよ。

で、なんだ。
食い物で我らの気を引こうというのか?
涙ぐましい努力よな。
飢餓など《忍耐力》で耐えて……というか竜を餓えさせて何がしたいのだ?
貴様を喰らえば良いだけではないか。
もっとも、精魂の腐った貴様など食した所で腹を壊すか。
不味そうだしの。
喰らう価値すら無いわ。
せいぜい我が突撃の前に砕け散るが良い。


如月・友仁
へえ、下等生物か……
寂しいこと言うなよ
僕は君のことも、平等に対等なお友達だと思ってるよ?

遊んでくれるというなら大歓迎
君がどんな子でも、僕は仲間外れにはしないからね

ソロネくんの体を赤い輪の範囲内に捉えて
そちらに気が逸れている隙に大鎌の連撃で切り刻むよ
香りの風からは距離を取って、風の刃で吹き飛ばしたいな

とはいえ、全てを防ぐのは難しいだろう
忍耐力で空腹に耐えつつ、思い浮かべるのは先程の食糧支援時のこと
無事に帰って皆で温かい食事を囲む風景への渇望
その気持ちを、次の攻撃への原動力に変えてみせよう


 ディアボロスと大天使、両者の戦いはなおも続く。
 序盤戦で傷を負っても尚、ソロネの戦意は旺盛だ。
 いや、戦意という言葉は正確ではない。それはソロネの嗜虐欲に根差す、歪な悪意と言うべきものだった。
「なるほど。それで我等と遊びたいと、そう言いたい訳なのか、奴は?」
「そのようだね。どうしようか、リューロボロスくん?」
 如月・友仁(ユアフレンド・g05963)は微笑を浮かべ、リューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)に問うた。
 その冷たい声色から友仁が想像した通り、竜人の幼女はつまらなさそうに肩を竦め、ソロネに一瞥を投げる。
「我は遊ばぬぞ? 幼子達相手なら喜んで遊ぶが、貴様相手ではな」
「そうか、仕方ないね。じゃあソロネくん、僕が一緒に遊んであげるよ」
 取り付く島もない塩対応と、聞き分けのない子供に語り掛けるような優しい言葉。
 リューロボロスと友仁が見せるそれらの対応は、ソロネの傲慢な精神をこれ以上なく逆撫でしたらしい。
 戦場の空気がみるみる悪意で濁るのを感じながら、友仁は微笑を崩さずソロネへ語り掛けた。
「下等生物だなんて寂しいこと言うなよ。君がどんな子でも、僕は仲間外れにはしないからね。
 僕は君のことも、平等に対等なお友達だと思ってるよ?」
『……postquam confregero baculum panis vestri……』
 友仁の言葉が終わるのを待たず、ソロネの詠唱が開始された。
 嘲りを孕んだ声が響く中、友仁もパラドクスを発動。周囲に漂うパンの香りを払いながら、敵への思考を深めていく。
 発動のタイミングからして、平等に対等という自分の言葉がソロネの怒りを煽ったのは間違いなさそうだ。
 恐らくあの大天使にとって、『遊び』とは自分の力で無抵抗な弱者を踏み躙り尽くす、その行為を指すのだろう。
「玩具に向かって『一緒に遊ぼう』という人はいない。君の言う『遊び』もそれと同じという事か、ソロネくん」
『ほう、物分かりが良いな。理解できた褒美だ、存分に苦しんで死ね』
「やれやれ、おかんむりだね……でも、足下くらいは見てた方がいいんじゃない?」
『なに……!?』
 意識が地面に向くより一瞬早く、ソロネの足下を赤色の輪が捕まえる。
 身動きを封じられたように動きを止めるソロネ。気づけばその眼前に、友仁が笑顔で立っていた。
 構えた大鎌の刃を、大天使の身体へ狙い定めて――!
『……!!』
「さあ、遊ぼうか。ちゃんと帰ってきてね?」
 振り下ろされた大鎌の斬撃がソロネを襲った。
 距離を詰めては鎌の連撃で刻み、距離を開けては風刃で裂く。
 どれほど逃れようと藻掻こうとも、日暈還の赤い輪はソロネにどこまでもついて来る。その光景を眺め、友仁は手を叩いて愉快そうに笑った。
「どう、なかなか楽しい遊びでしょ?」
 平等に対等な友達とは、ただ遊ばれるだけの玩具ではないという事。
 友仁はそれを無言で示しつつも、ソロネの反撃が牙を剥くタイミングを見逃さなかった。
「……流石に、風の刃で払い切るのは難しいか。けど問題はないね、この程度なら」
 こみ上げる空腹と共に、身体から力が抜けていく。食物を求めて全身の細胞が悲鳴をあげる。
 だがその程度、友仁とって苦痛とはなり得ない。
「だって。僕達が助けた中央区の人達は、もっともっと辛かっただろうからね」
 だから思い描く。彼らが無事に帰って皆で温かい食事を囲む風景を。
 そうして友仁はソロネの攻撃に耐え抜くと、微笑みを浮かべたまま首を傾げた。
「……おや? 遊びは、もう終わりかな?」
「そのようだな。ここから先は我が代わろう」
 リューロボロスは翼を広げると、上空へと飛び上がる。
 遊ぶつもりなど無い。クロノヴェーダへの復讐心が燃えるのを感じながら彼女はパラドクスを発動した。地上ではソロネが何やら喚いてパンの香りを向けて来たが、そんな事はどうでも良い。
「こんなもので我らの気を引こうというのか? 涙ぐましい努力よな」
 ソロネの悪あがきを一笑に付して、リューロボロスは竜翼を広げた。
 およそ捕食者と呼ばれる生物にとって飢えとは常に傍にあるもの。彼らは餓死の恐怖と戦いながら、獲物を狩り、食らい、日々の生を繋いで生きる存在なのだ。
 無論、それは竜にとっても同じであったろう。だからこそリューロボロスが取る行動も、最初から決まっていた。
「竜を餓えさせて何がしたい? 貴様を喰らえば良いだけではないか」
 次の瞬間、リューロボロスは翔んでいた。
 狙うは地上のソロネ。獲物めがけた高速飛翔の突撃が直撃し、大天使の身体が衝撃で砕け散る。
 そうして竜の幼女は、亀裂が生じたリングの一端をおもむろに掴み、グシャリと握りつぶした。
『ぐ……ぁっ』
「ふん、不味そうだの。精魂の腐った貴様など食した所で腹を壊すか。喰らう価値すら無いわ」
 負傷を重ね、追い詰められていくソロネ。
 傲慢の代償を支払う時は、刻一刻と迫りつつあった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!

吉音・宮美
アドリブ連携歓迎
相手を苦しめることに特化した力……貴方はその力を何人もの力無き人に振るったのでしょう
だったら、私は貴方を許さない!

ネメシス形態へ移行、思わず耳を傾けてしまうよう【誘惑】する『魔楽器』の【演奏】と共に選択PDを【歌唱】
人を屈服させるのが貴方の幸福なら永遠とその幻覚を見続けろ!
敵のパラドクスに対しては【氷雪使い】の力で靴の中に氷の針を作り、それを自らに刺す痛みを受け続ける事で対抗します

……幸福な幻想を見せ、感覚を狂わせ、他者を心を自らに寄せる
私のパラドクスと何処か似ている、覚えはないですが何か縁があるみたいですね…あのソロネとか言う奴と私には


ラキア・ムーン
ふ…下等生物には下等生物の意地があるさ
そうやって下に見るから、足元を掬われる事になるのさ
悪いが、此処で終いにさせて貰おう

《RE》Incarnationをしっかりと構え飛翔
最大高度まで上昇し、最大速度まで加速して勢いを乗せた一撃をお見舞いしよう
【Call:Breaker_Lance】起動
『全力魔法』、最大火力で穿ち滅する
上空より急降下速さを乗せた『貫通撃』で『突撃』する

幸福な未来の幻覚など知った事か
槍に纏わせた炎を『火炎使い』の技で操作
自らにも纏わせ、己の身を焼く炎へ変換して痛みで正気を保つとしよう

一撃で駄目ならもう一発
この身が滅ぶのが先か、そちらが滅ぶのが先か
勝負といこうじゃないか


 築地配給宮殿を舞台とする戦いは、今や完全にディアボロスの優勢で進んでいた。
 ソロネは度重なる攻撃を浴び続けて満身創痍。土にまみれた姿で虚ろな聖句を唱える姿に、もはや余裕は微塵もない。

『ち……下等生物め。惨めに這い蹲れば良いものを』
「そうやって下に見るから、足元を掬われる事になるのさ」
 満身創痍のソロネに刃を向けて、ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は告げた。
 恐らくこの大天使は本当に理解できないのだろう。なぜディアボロスを倒せないのか、そしてなぜ己が勝てないのかを。
「下等生物には下等生物の意地があるという事さ。そこの所、少しばかり見縊っていたな」
「大天使ソロネ……貴方はその力を、何人もの力無き人に振るったのでしょう」
 吉音・宮美(限界ギリギリ狐娘・g06261)の問いに、ソロネが沈黙する。
 そうして一瞬の間を置いて、ふいにソロネは笑い始めた。今までの度の瞬間よりも愉快そうに。
『それの何が悪い? まさか涙を流して、壊した玩具どもに詫びろとでも?
 ……ははは、下らんな! 笑える冗談だ、ははは、はははははははは!!』
 下卑た性根を露に笑うソロネを前に、宮美は全身の血が冷えていくのを感じた。
 この大天使を許す訳にはいかない。欠片の一つも残すことなく消し去らねばならない。
 湧き上がる怒りが彼女の肉体を変貌させていく。クロノヴェーダを抹殺するネメシス形態へと。
「よく分かりました。……だったら、私は貴方を許さない!」
「そうだな。――こいつは、一秒たりとも生かしておけない」
 ラキアもまた、突撃槍《RE》Incarnationを構え、戦闘態勢を取った。
 この大天使は、息絶える瞬間まで他者への嗜虐を止める気はないらしい。その狂気を孕んだ執念を断ち切ってやると告げるように、ソロネと真正面から対峙する。
「私が時間を稼ぐ。今のうちに準備を」
「ありがとうございます。……気をつけて」
 宮美の感謝を背に受けて、ラキアは大空へと飛翔した。
 飛翔の残留効果で最大高度へと達すると同時、突撃槍を構えて全速力で降下。
 速度を乗せた突撃はどこまでも真っすぐに標的へ突っ込んでいく。ラキアが駆使するCall:Breaker_Lanceの加速突撃だ。
「悪いが、此処で終いにさせて貰おう」
『思い上がるな! 潰れて死ね、虫ケラがぁっ!!』
「廻り紡ぐは破壊者の槍……」
 魔力で生成した炎風の槍が、ソロネ目掛けて叩きつけられた。
 槍の生み出す二重螺旋の回転は大天使を易々と引き千切り、その身体を紅蓮の炎で焼き焦がす。
『げ……ぶ、ァッ』
「どうした、まだ始まったばかりだぞ。この身が滅ぶのが先か、そちらが滅ぶのが先か。勝負といこうじゃないか」
 全身を焼かれ、耳障りな悲鳴を漏らすソロネ。その眼前でラキアは槍炎を掲げ、己を炙る痛みで正気を保ちながら笑う。
 反撃の幻覚など、すでに脅威には程遠い。対するソロネは激痛に全身を痙攣させながら、角笛の音色に似た音波を放つ。
 ――それが、己の最後の攻撃になると知らずに。
「言いましたよね。貴方を許さないって……!」
 宮美は魔楽器を奏でながら、音波が心を浸蝕していくのを感じていた。
 だが、死んでいった人々の無念に比べれば、軽い。尽きる事無く湧き上がる怒りに比べれば、ソロネの力は余りに軽い。
「人を屈服させるのが貴方の幸福なら――永遠とその幻覚を見続けろ! 大天使ソロネ!」
 靴に生成した氷針で足を刺し、痛みで洗脳を振り切った。
 もはや阻むものはない。宮美の旋律が、歌声が、ソロネを包み込む。
 そうして――ふいにソロネが光翼を激しく明滅させたと思うと、けたたましく笑い始めた。
『ははははは……へははははは! 勝った、勝ったぞ! 私の勝ちだ!』
 上ずった声で、宙をふらふらと舞い始めるソロネ。
 その眼はもはや如何なる現実も見ていない。宮美が作る歌声の檻、その虜になり果てていた。
『私は唯ひとり、全能の選ばれし存在! はははははは!! はは、は』
 哄笑がぷつりと途切れ、ソロネの体から全ての光が消える。
 支えを失った円環が地に墜ちる。砕け散る硝子にも似た屍が飛散し、築地の冬空に溶けて消えていく。
 その醜悪な心からはおよそ想像できぬ儚い最期を見届けると、二人は急ぎ戦場を離脱していった。

(「幸福な幻想を見せ、感覚を狂わせ、他者を心を自らに寄せる力……ですか」)
 遠ざかっていく宮殿を背に、宮美はふと思う。
 幸福な幻想を見せ、感覚を狂わせ、他者を心を自らに寄せるソロネの力。
 その力はどこか、自身のそれと似ているように感じられる。ただの偶然か、或いは――と。
「どうした?」
「……いえ、何でもありません」
 ラキアの言葉に、宮美はそう言って首を振る。ここで考えても答えは出ないと知っていたからだ。
 今はただ、この戦いが終わった事を喜ぼう。中央区の住民達が、あの大天使の毒牙にかかる事は二度と無いのだから。
 彼方に見えるパラドクストレインを目指して、復讐者達は真っすぐに駆けて行った。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】がLV3になった!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【凌駕率アップ】がLV3(最大)になった!
【命中アップ】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2022年12月02日

築地配給宮殿攻略作戦

 攻略旅団の提案により、江戸川区制圧後はジェネラル級大天使『サンダルフォン』が支配する『中央区』に向かう事に決定しました。
 最初の攻撃目標は、事前に調査を行っている『築地配給宮殿』となります。
 築地市場のあるべき場所に出現している『築地配給宮殿』は、中央区の食を支える重要拠点であり、ここを攻め落とせば、中央区では区民の食料を維持できなくなり、区民の信仰を失わせることができます。
 中央区の奪還の為にも、『築地配給宮殿』の制圧・破壊を行ってください。

※補足情報
 築地の調査の詳細は、祈りの代価~築地市場調査依頼を確認してください。

※1/01:攻略旅団の提案により攻略期限が延長されました。23年1月4日以降のシナリオで攻略難易度が上昇します。

サンダルフォン

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#TOKYOエゼキエル戦争
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#築地配給宮殿攻略作戦
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#中央区


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選択肢『流言飛語』のルール

 一般人の集団に、嘘の情報や噂をばらまく事で、混乱させたり、ディアボロスが望む行動を取らせます。
 信憑性が高い嘘や、相手が信じたいと思っている嘘、或いは、相手の不安や不信に乗じるような噂を流せば、効果が高くなるでしょう。
 噂を流す対象の集団の情報や、流言飛語を流す目的については、オープニングやリプレイを確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『一般人への食糧支援』のルール

 なんらかの理由で食糧が不足している地域の一般人に、食糧を振舞って支援します。
 新宿島には食糧が充分にありますので、ディアボロスが自力で持ち運べる分は任意に持ち込めます。
 残留効果などの工夫があれば、より多くの一般人を支援できます。
 食糧を振舞うと同時に、支配者であるクロノヴェーダへの不満や不信感を増大させるような工作を行っても良いでしょう。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾敵施設破壊戦闘『ガードエンジェル』のルール

 施設を警備するトループス級と戦いながら、敵施設を破壊する選択肢です。
 トループス級との戦闘も行いますが、成否判定は、どれだけの施設を破壊したかで判定されます。
 その為、トループス級との戦闘しか行っていなかった場合は『🔴🔴🔴』判定になる場合もあります。
 それまでの戦闘で、トループス級を多く撃破していると、以降の判定は成功しやすくなるので『🔴🔴🔴』が出ても、全くの無駄にはならないかもしれません。
 詳細は、オープニングやリプレイを確認してください。
 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『聖句のソロネ』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「吉音・宮美」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。