大和国のヒルコ爆弾

 大和国を支配する『松永久秀』は、ディアボロスから国を護る為に、卑劣な策略を準備しているようです。
 その策略とは、トループス級に一般人の村を襲わせてディアボロスを誘き寄せた後、村ごと爆破して、ディアボロスに大打撃を与えて撃退するという非道なものです。

 この村を爆破する為に、ヒルコの生贄とする儀式も準備されており、村が爆破されてしまえば、生贄のヒルコも命を落としてしまいます。
 村人とヒルコの双方を助けるには、村に救援に向かう前に儀式場からヒルコを救出した後、村を爆破する儀式を中止させる必要があります。

 儀式場を警備するトループス級を排除して、ヒルコを救出し、儀式を中止させてください。
 その後、村を襲うクロノヴェーダを撃破すれば、事件を解決できます。

松永久秀

香る花、降るふる(作者 志稲愛海
19


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 その甘い香を漂わせる花木は、何故かこの山の中腹にある神社でしか見ることができない珍しいもので。
 秋に一度、年によっては二度、枝いっぱいに小さな花を咲かせて。
 あっという間に花を散らせては、あたり一面に橙の彩りを積もらせて染め上げる。
 そして此処でしか咲かないから、その名を知るものはいない。
 だから、人々はこの花をこう呼ぶのだ……『    』と。

 そんな神社がある山のふもとの村で事が起こったのは、人々が一日の仕事を終えた頃。
 日が傾きかけた、夕刻であった。
「えっ、な……!?」
「う、うわぁっ!!」
「ひいっ! どうか、命だけはお助けを~!!」
 鍛冶屋や鋳物師などのいわゆる職人が多く住む村が、一瞬にして阿鼻叫喚の巷と化す。
 突然村に攻め入ってきた、『機工からくり兵』達の襲撃を受けて。
 その目的は、兵を指揮する銭ゲバ気質な天魔武者が、金銀や価値ある物品を村の人々から巻き上げるためだけではなく。
 泣いて叫んで助けを乞う人々の声に誘われ、この場に現れるのを待っているのであった。
 この天正大戦国にまで赴けるようになった、ディアボロス達のことを。
 やって来た復讐者達を撃退するべく、巡らせた卑怯な策を実行するために。

●その花の名は
「天正大戦国でおこる事件の解決に、みなさまの手をかしてほしいの」
 集まった皆に、小さな身体でぺこりと深くお辞儀をした後。
 花宮・小乃香(ヒルコの修験覚者・g08451)は事件の詳細を語り始める。
「コノカの出身地でもある天正大戦国は、断片の王『織田信長』を中心に、有力な大名が国を支配しているのだけれど。今回みなさまに赴いていただくのは、平安鬼妖地獄変と隣接していた『大和国』なの。平安鬼妖地獄変の領域だった吉野山より北側はみなさまが奪還済みだから、今回は残る南側……そこは、みなさまが平安鬼妖地獄変奪還戦でも戦った『松永久秀』が支配している土地なの」
 とはいえ平安鬼妖地獄変奪還戦において、松永久秀は多くの戦力を失っている。
 なので、卑劣な手段を使ってディアボロス達を撃退しようと、策を巡らせているようだ。
 その策略とは。
「村を襲うことで復讐者を誘きよせ、みなさまが村に入ったところで……ヒルコを生贄にした儀式を発動させて、村ごと爆破しようとしているの。ディアボロスのみなさまにダメージを与えるために」
 つまり、強烈な爆発を起こしてダメージを与えたところを攻撃し、ディアボロスを撃退しようとしているようであるが。
 コノカはふるりと首を横に振り、ぐっと小さな拳を握り呟きを落とす。
 ……こんな非道を許すわけには絶対にいかないの、と。
 勿論この非道な策略を打破するべく、敵を撃破することも目的のひとつであるが。
「襲われてしまう村の人たちも、生贄にされるヒルコも、助けてあげて欲しいの」

 そして小乃香は複雑な表情を宿しつつも、気丈に引き続き一連の流れの詳細を告げる。
「歴史侵略者が村を襲うのは、夕刻頃なの。みなさまはその前のまだ日が明るいうちに現場に到着するし、それに復讐者を誘き寄せることが目的だから、歴史侵略者たちがすぐに村人を殺す事はないみたいなの。だからまずは村に向かう前に、儀式の生贄にされようとしているヒルコの救出に向かって欲しいの」
 ヒルコの儀式場の場所は、村の傍にある山の上なのだという。
 山の中腹には神社あり、さらにその上に儀式場となっている廃屋があるようだが。
 儀式場には警備をしている敵の姿がある。
「けれど、見張りの歴史侵略者が警備を交代する際に大きな隙ができるの。その間に儀式場にいるヒルコの元へと素早く潜入できるので、その隙を突いてヒルコの儀式を止めて欲しいの」
 ヒルコの儀式を止める為には、ヒルコに繋がれた『爆破儀式に繋がる配線』のうち、正しい1本を切断する必要がある。
 間違った配線を切断してしまうと、ヒルコの命が失われ、村も爆破されてしまうという。
 そして囚われているヒルコは切断すべき配線を知っているが、それを伝える事は禁じられているらしい。
「でも、どの線を切断するべきなのかを、ヒルコは謎解きの形でみなさまに伝えようとしてくれているみたいなの。謎にすれば、答えを伝えた事にはならない……という、裏技のようなものなのかとおもうのだけれど。正しい配線を切断して儀式を中断できれば、ヒルコも救出する事が出来るの」
 そんなヒルコが謎で伝える正解の配線のヒントとは、山の中腹にある神社に関係するものなのだという。
「ヒルコに繋がれた配線は十つの束になっていて、『壱』から『拾』までの番号がふられているの。さらにその束には、『赤』『青』『黄』『白』『黒』の色がついている線があるの。どの番号の束の、どの色の配線か……正解の線を1本だけ切らないといけないの」
 つまり、『壱』から『拾』の番号がつけられた十ある束の中から、まずは正解の番号のついた束を見つけて。
 さらには、その束の中にある正解の色の線を1本だけ切ることで、ヒルコの儀式は中断されるという。
 だがその謎の正解を導き出すためには、山の中腹の神社へと赴く必要があるようだ。

「山の中腹にあるこの神社なのだけれど。歴史改竄の影響か、この世界の他の地ではみたことがない甘い香がするお花が咲く、大きな木があるの。コノカも知らないお花だったのだけれど……新宿島に流れ着いたときに、このお花がいっぱい咲いているのをみたの」
 それは秋になると咲く、香り高い小さな橙色の花たち。
「通りかかった人に、このお花はなんですかって、きいたら教えてくれたの。『金木犀』っていうお花、って」
 その花はそう……金木犀。
 秋になると甘い香りを漂わせる、新宿島ではさほど珍しくはない花だが。
 歴史改竄の影響か、本来ならばそこに咲くはずのないこの花が、赴く神社には咲いているという。
 そして金木犀は一度咲いた後、今の時期に二度目の開花をすることもあるようだが。
 赴く神社では丁度、二度目の金木犀の花が再び咲いているのだという。
 ヒルコの告げる謎を解くべく、まずはそんな山の中腹の神社を調査して欲しいというわけだが。
「けれど、いかにも何かを探っているって行動をしていたら、怪しまれるかもしれないの。なので、神社の参拝客をよそおったり、珍しいお花を見物にきた人のフリをしつつ、謎を解くカギを探して欲しいの。神社の参道の途中には、立派な金木犀の花木があって、今二度目の満開をむかえているのだけれど。その傍には、お花を眺めながら休憩できる茶屋もあるから、お茶やお団子やおはぎ、味噌タレの焼き餅、甘酒とかをいただきながら、茶屋の人にお話をきいてみるのもいいし。金木犀のそばにたてられた石碑に謎を解く情報が記されているかもだから、お花見しつつ確認してみるのもいいとおもうし。この神社は恋愛はもちろん、様々な広い意味での『縁結び』にご利益があるみたいだから。参拝しつつおみくじ引いてみたり絵馬を書いてみたり散策しながら、神社の人や地元の人に話を聞いてみてたりしてほしいの」
 この神社は、ふもとの村が職人が多い村であるためか、そこそこ立派な拝殿や広い境内をもっているし。
 珍しい花が咲くということもあり、余所の人間が参拝や見物に訪れることも、違和感を持たれにくいだろう。
 平安時代や奈良時代から既にあるというおみくじや絵馬、一服できる茶屋なども、この神社にはあるので。
 まずは怪しまれぬよう神社の参拝客を装い、観光や散策をしている体で、そっと謎を解くための調査をして欲しい。
 ヒルコが謎として告げる、正解の配線のヒント……それは、この神社の金木犀が人々にどう呼ばれているのか。
 その名が、正解の配線を示しているらしい。

「そして謎がとけたら、どなたか数名が山の上にあるヒルコの儀式場に赴き、警備の隙をついてしのびこんで、正解の配線を切って欲しいの。大人数だと目立つし、かといっておひとりだと何かがあったときの対処もむずかしいから、少人数で向かうのがいいと思うの。そして正解の線を切ることができれば、儀式は中断されてヒルコも助けることができるので。襲われる村に向かったみなさまで、敵を撃破してくださいなの。村を襲う歴史侵略者は、復讐者がやって来たのに村が爆破されないことに混乱するとおもうので、その混乱を利用すれば有利に戦うことができると思うの」

 それから小乃香は、ディアボロスの皆をくるりと見回してから。
「罪の無い村の人を犠牲にするような卑劣な策略は許せないの。それに……ヒルコを生贄に捧げることも、許せないの」
 もう一度、先程よりも深々と頭を下げて続ける。
「みんなを救えるのなら自分が生贄になっても構わないし、それが自分の運命なんだって、コノカも新宿島に来る前までは思っていたの。だけど実際は、救うどころか、みんなを殺してしまう爆弾に自分がなりなねない……それが現実だったの。でも、だからこそそうならないように、みなさまのお力をかしてください」
 そして小乃香は再び顔を上げ、ディアボロス達を案内する。
 甘い香漂う花咲く戦国の刻へと向かう、パラドクストレインへと。

●謎に込める願い
 山の上にある廃屋に囚われているのは、小さなひとりの少女。
「村の人を爆発で殺すなんていや……誰か助けて、この儀式を止めて……」
 そう……ディアボロスともども村を爆破させるため、生贄となっているヒルコであった。
 そしてヒルコの少女は必死に訴えようとするも。
「儀式を止めるには、『   』の線を切れば……」
 ふるふると、首を大きく横に振る。
「だめ、どの配線を切れば良いか伝える事は禁止されているんだわ」
 それに無理に告げようとすれば、他者との会話ができないほどの苦しみが自分を襲うことも、分かっているけれど。
 ヒルコの少女は決意する、それならば……と。
 謎という形で、正解の配線がどれかを知らせるべく。
 ギリギリのヒントの言の葉を口にする苦しみを背負いながらも、ひたすら同じ言葉だけを繰り返し紡ぎはじめる。
「この山の中腹に咲く、あの香り高い小さき花は……この地では、何という名で呼ばれていたかしら……あの花の、この地での呼び名は……」
 誰かがきっと謎を解き、卑劣な策略を阻止してくれることを願いながら。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
2
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【傀儡】
1
周囲に、ディアボロスのみが操作できる傀儡の糸を出現させる。この糸を操作する事で「効果LV×1体」の通常の生物の体を操ることが出来る。
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【悲劇感知】
1
「効果LV×1時間」以内に悲劇が発生する場合、発生する場所に、ディアボロスだけに聞こえる悲劇の内容を示唆する悲しみの歌が流れるようになる。
【未来予測】
1
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【一刀両断】
2
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【神速反応】
1
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【友達催眠】
7
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【プラチナチケット】
3
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【泥濘の地】
2
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【光学迷彩】
4
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【モブオーラ】
3
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【断末魔動画】
1
原型の残った死体の周囲に、死ぬ直前の「効果LV×1分」に死者が見た情景が動画として表示される世界になる。この映像はディアボロスだけに見える。
【壁歩き】
2
周囲が、ディアボロスが平らな壁や天井を地上と変わらない速度で歩行できる世界に変わる。手をつないだ「効果LV×1人」までの対象にも効果を及ぼせる。
【平穏結界】
1
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【エイティーン】
1
周囲が、ディアボロスが18歳から「効果LV×6+18」歳までの、任意の年齢の姿に変身出来る世界に変わる。
【無鍵空間】
2
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【活性治癒】
3
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【書物解読】
2
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【パラドクス通信】
2
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【防衛ライン】
2
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【能力値アップ】LV7 / 【命中アップ】LV5(最大) / 【ダメージアップ】LV7 / 【ガードアップ】LV1 / 【フィニッシュ】LV3(最大) / 【反撃アップ】LV4 / 【アクティベイト】LV3(最大) / 【リザレクション】LV1 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV4 / 【アヴォイド】LV3 / 【ダブル】LV2 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

志稲愛海
志稲愛海です。
よろしくお願いいたします!

●各選択肢について
 ②→①→③④の順で進行予定です。
 日常選択肢②に限り、採用人数に制限は設けず、長めに受付する予定です。

②街に潜入して情報を得る
 金木犀が二度目の開花をした神社で、参拝客や観光客を装いつつ情報収集してください。
 金木犀咲く参道には一服できる茶屋もあります。
 お茶や団子やおはぎ、味噌だれ等の焼き餅、甘酒等がいただけます。
 甘酒はアルコール入りも、アルコールなしのものも、どちらもあります。
 神社を参拝したり、おみくじをひいたり、絵馬を書く事もできます。
 おみくじの内容は総合運や、恋愛に限らず様々な縁結びに関する内容となりますが。
 結果はお任せでも指定ありでも、どちらでもどうぞ!
 神社にいる人との会話や石碑などから得られる情報の中に、正解の切るべき配線のカギがあるかと思います。
 情報収集する仲間の行動が目立たないよう、散策や花見メインの行動でも構いません。
 時代的に可能なものでしたら、OPに記載ないものでもご自由に!
 時代的に無理がある内容はマスタリングします。 

①爆破儀式に囚われたヒルコを救出する
 謎を解いた後、警備の隙をついてヒルコの元へ向かい、正解の配線を1本切っていただきます。
 採用は成功度達成程度の少人数となりますので、問題ない内容でも返金になる可能性が大いにあることご了承ください。
 2名以上の少人数採用となりますが、お一人様でも勿論大丈夫ですし、ペアや団体での挑戦でも当然構いません。
 現場で他の方と連携し、事にあたっていただく形になります。

③👾一般人を襲うトループス級『機工からくり兵』
④👿アヴァタール級との決戦『日野富子』
 村を襲う集団敵と指揮するボスとの戦闘です。
 同時受付となりますが、両方の選択肢の参加も可能です。
 ③ではトループス級、④ではアヴァタール級、該当する選択肢でそれぞれの敵との戦闘となります。
 ③がクリアされなくても、選択肢④クリアでシナリオ成功となりますが。
 ③未達成で完結の場合は周囲に大きな被害が出てしまいます。

●他
 進行や受付状況等はマスターページにてお知らせしますのでご確認下さい。
 公序良俗に反する事、他人への迷惑行為、20歳未満の飲酒喫煙は厳禁です。
 20歳以上でも明らかに未成年に見える姿の方の飲酒喫煙はマスタリングする場合もあります。

 皆様のご参加をお待ちしております!
208

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


虚ヶ谷・ワチカ
へえ、こンな神社があるンだね
金木犀…って、わっちたちの知ってる花と同じかな?
持ってきた小瓶に花弁を採取する
これはあくまで趣味の研究に使うンだけど

そうだ、神社ならお守り売場があるよね
巫女さんなら何か知っているかもだし
ついでにお守り買っていこ

すみませーン、お守りください!
えーっと、この…安全祈願のやつで
あと、その、ここの金木犀って二度咲くって聞いたンですけど…
特別な呼び方とかあるンですか?
ああ、いや。わっち、植物の研究が趣味で

嘘じゃない
正確には毒草の研究が好きなんだけど
毒のあるなしに関わらず植物は好きだもンね

ヒルコの人を犠牲になンてさせない
わっちたちが守るンだ!


 まるで眼下に見える村を見守るかのように。
「へえ、こンな神社があるンだね」
 ふもとから階段を上った山の中腹に、その神社はあった。
 くるり視線巡らせれば、高台から一望できる戦国の世界。
 けれど、虚ヶ谷・ワチカ(Cantarella・g00384)の彩り異なる瞳はふと天を仰いで。
 掲げた小瓶につかまえるのは、零れ落ちる香り高き橙の花たち。
 そしてその花の名を、ワチカは当然知っていて。
(「金木犀……って、わっちたちの知ってる花と同じかな?」)
 瓶の小花を、じいっと見つめてみる。
 その花――金木犀は、新宿島では珍しい花ではない。
 けれど正しい本来の歴史では、戦国の世に咲くはずのない花。
 だからきっとこの花の名は、誰も知らない。
 そして十分に花弁を採取し終えたワチカは。
(「これはあくまで趣味の研究に使うンだけど」)
 金木犀の花と葉とお揃いの色を、また別の場所へ。
(「そうだ、神社ならお守り売場があるよね。巫女さんなら何か知っているかもだし、ついでにお守り買っていこ」)
 今度は、橙の彩を積もらせた社務所へと。
 そしてお守りである勾玉の根付たちを見回してから。
「すみませーン、お守りください! えーっと、この……安全祈願のやつで」
 手にしたのは、金木犀色をした安全祈願のもの。
 それからお守りの根付を受け取れば。
「どうぞ。ようこそお参り下さいました」
「あと、その、ここの花って二度咲くって聞いたンですけど……特別な呼び方とかあるンですか?」
 巫女へとワチカは訊ねてみる。
 この地の人が、金木犀を何と呼んでいるのかを。
「あの花はここでしか咲かないし、今のように二度咲きもするんです。花はお好きですか?」
「ああ、いや。わっち、植物の研究が趣味で」
 逆に訊かれたワチカは、そう答えつつもそっと思う……嘘じゃない、って。
(「正確には毒草の研究が好きなんだけど」)
 ……毒のあるなしに関わらず植物は好きだもンね、と。
 いや、ある意味植物は好きだし、橙の小花にも興味深々だが。
 花の名を知りたい理由は、告げられた事件を解決するため。
(「ヒルコの人を犠牲になンてさせない」)
 そう……このままでは爆弾となって散るヒルコを、救う為に。
 そして巫女は教えてくれる。
「あの花の名前は――」
 自分達が呼んでいる金木犀の名を。
 それをしっかりと聞いたワチカは巫女に礼を言いつつも。
 甘い香がするの中、茶に藤色の髪をふわり靡かせ歩き出す。
 ヒルコの少女は――わっちたちが守るンだ! って。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【士気高揚】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!

ヒュー・ハルウェル
八千代様(g00584)と

あぁご店主。ええ、観光に…この後は山の神社へ詣でようかと。何か謂れのある神社なのですか?
しかし我々はどこまでも花より団子、茶屋で提供された甘い香りに心惹かれてしまいます。

多いものは分け合ったり、味の違うものは交換したり。お嬢様は八千代様からお団子を分けてもらってご満悦です。
ゔっ…けふ、けふっ…!
す、すみません…味噌焼き餅が喉に…ありがとうございます、八千代様…。

ほう、香袋ですか、素敵ですな!是非お土産に致しましょう。
拝殿へと向かえば、お嬢様が勢いよく飛び出して。
お嬢様!?
見れば物凄く真剣な顔で鈴緒を揺らすお嬢様の姿。
…もしや、(八千代様との)縁結びが目的でここに…?


四十万・八千代
ヒュー(g04975)と
参道の茶屋で団子、おはぎ、焼き餅、お茶を頼んで
花見をしに来た観光客を装う。
この後戦うだろうから酒は我慢。
お嬢様に分けたりしながら食べ物中心に楽しむ。
ヒューが噎せたら「大丈夫か」と少し慌てて背を叩き、
お茶を差し出す。
……老人に餅は危険だな……

距離があっても香る甘い花の香に秋を感じつつ。
『もっと近距離で見てみよう、落ちた花を布袋に詰めれば
香袋が作れていい土産になるかも』
そんな提案を口にする。
調査だと思われないよう自然に石碑を確認する為にね。

石碑を確認できたら御籤引きにいかないか。
この時代の奴等と縁が繋がるよう参拝もいいかもな。
おー。お嬢様は今回やる気充分だね。俺も頑張ろう。


 山の中腹まで伸びる階段を上がり切り、参道へと足を踏み入れれば。
 迎えてくれるのは、ふわり漂う甘い香と青空に映える橙の小さな花たち。
 そしてひらり降り積もった小花の絨毯を踏みしめ、歩みを進めた先。
「お客さん方は、この地は初めてで?」
「あぁご店主。ええ、観光に……この後は山の神社へ詣でようかと。何か謂れのある神社なのですか?」
 ヒュー・ハルウェル(猫狂いの老執事・g04975)と四十万・八千代(悪食ハッカー・g00584)が立ち寄ったのは、参道にある茶屋。
 そして声を掛けてきた店主に穏やかに笑んで返すヒューの前に並べられるのは、やはりこれ。
 団子やおはぎ、焼き餅にお茶――頼んでいた、様々な甘味や飲み物。
 それに花見酒……といきたいところだったけれども。 
(「この後戦うだろうから酒は我慢」)
 八千代はそう思いつつも、ふと目を向ける。
 ゆうらり尻尾を揺らして、じいと団子を見つめているお嬢様に。
「お嬢様も団子いるか?」
 そして自分の団子をお裾分けしてあげれば、揺れる尻尾ももっふりご満悦。
 そんなふたりの様子を眺めながらもほっこり茶を飲むヒューに、店主は告げる。
「謂れ、ですか。ふもとにある村は職人の村ですから、元は取引がうまくいくよう商売繁盛の神が祀られてたようですが。それが今では、色々な縁を結ぶご利益があると……この場所にしか咲かないあの花も、人を呼ぶために神様が咲かせたとか謂われてますねぇ」 
「成程、確かに私達も珍しいの花の噂を聞いて観光に来ましたから」
 ……あの花に呼ばれたのかもしれません、なんて笑みつつ。
 ヒューは焼き餅をひとつ摘まんで、こう続ける。
「しかし我々はどこまでも花より団子、茶屋から漂う甘い香りに心惹かれてしまいました」
 そしてぱくりと口にすれば、味噌の風味と焼きたての香ばしさが口に広がると同時に。
「ゔっ……けふ、けふっ……!」
 味噌焼き餅が喉に詰まってしまいました……!?
 そんな餅を食べて噎せたヒューに、八千代は少し慌てつつも。
「ヒュー、大丈夫か」
 彼の背中をトントン叩いてあげて。
 店主が慌てて改めて淹れてきてくれた茶を差し出しながらも、思うのだった。
「す、すみません……味噌焼き餅が喉に……ありがとうございます、八千代様……」
 ……老人に餅は危険だな……と。
 そんな、ちょっぴりひやりとした焼き餅ハプニングはあったものの。
 ふたりはどこからどう見ても、花見をしに来た観光客。
 けれど此処へとまず赴いたのは、調査のためであるから。
 多いものは分け合ったり、味の違うものは交換したりしながらも、美味しく甘味や茶をいただき終えれば。
 茶屋を出て、再び参道を歩き始める。
 そして舞い降る小花たちが咲く木を見上げつつも、ふと八千代は秋を感じる。距離があっても香る甘い花の香に。
 それから口にしてみるのは、こんな提案。
「もっと近距離で見てみよう、落ちた花を布袋に詰めれば、香袋が作れていい土産になるかも」
「ほう、香袋ですか、素敵ですな! 是非お土産に致しましょう」
 ヒューも、八千代の言葉にこくりと大きく頷いて。
 ひらりと橙の小花が飾る尻尾を、同意するようにふるり揺らすお嬢様。
 そして香り高い小花たちを拾い集めながらも。
 八千代は不自然に思われないよう心がけつつも、そっと近づく。金木犀の木の傍に立つ石碑に。
 それから八千代はヒューと共に、しっかりと確認するのだった。
 石碑に記されていた、この金木犀の此処での呼び名を。
 そして目的の情報を無事に入手した八千代は、ヒューへと視線を向けて。
「御籤引きにいかないか。この時代の奴等と縁が繋がるよう参拝もいいかもな」
 次はおみくじを引いたり参拝したりするべく拝殿へと向かえば。
 刹那、ヒューは思わず瞳を瞬かせて声を上げてしまう。
「お嬢様!?」
 ぴょんっ! と、お嬢様が並々ならぬ勢いで飛び出したから。
 そして見れば、物凄く真剣な顔で鈴緒をてしてしっ。
 カランカランと鈴の音を鳴らすお嬢様に、八千代も続いて鈴緒を手にして。
「おー。お嬢様は今回やる気充分だね。俺も頑張ろう」
 彼の言葉に、もふもふな尻尾もご機嫌にゆうらゆら。
 それから、そんなお嬢様の様子を見遣ったヒューはハッと思うのだった。
 ……もしや、縁結びが目的でここに……? なんて。
 並んで鈴を鳴らすふたりの姿を、そっと交互に見遣りながらも。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!

菅原・小梅
◆行動
此度の『飛梅奇譚』は常ならぬ反応を示しておりますが
此の地には奇縁があるクロノヴェーダが暗躍しているのでしょうかね。

とは言うもののその前に【プラチナチケット】を使い
神社に遊びに来た童といった体裁で謎解きの鍵を探しましょう。
歌や伝承好きの年頃の女童ならば
神主様や巫女さんに珍しい話をせがんでも不自然ではありませんしね。
えぇ、私は由縁あって梅の花が一番好きなのですが
その次くらいにはこの花も心地よく匂い袋にしたらよい香りになると思うのです。
何か変わった謂れや名前などもあるのでは御座いませんか?
短期間に二度も花を咲かせる珍しい花などは早々ないと思うのですよ。

※アドリブ&連携歓迎


 白絹の髪をそっと靡かせる風がいつだって運んでくるのは、花の香。
 季節によって咲かせるその花の香は違うものであるけれど。
 ――東風ふかば、匂ひおこせよ梅の花。
(「此度の『飛梅奇譚』は常ならぬ反応を示しておりますが。此の地には奇縁があるクロノヴェーダが暗躍しているのでしょうかね」)
 菅原・小梅(紅姫・g00596)がそっと紡ぐのは、菅公の歌。
 それからふと、秋風が運んでくる甘い香に誘われるように、紅玉髄の瞳で天を仰ぎ見れば。
 そこには梅の花のかわりにこの季節に咲いた橙色の小花たちが。
 そして事前に話に聞いている案件と発動させた『飛梅奇譚』の反応は、やはり気にはなるものの。
(「歌や伝承好きの年頃の女童ならば、神主様や巫女さんに珍しい話をせがんでも不自然ではありませんしね」)
 神社に遊びに来た童といった体裁で、降り積もる橙に染まった参道を歩み始める。
 これから起こる事件を解決しヒルコを救うために必要な、謎解きの鍵を探すために。
 そして境内を通りかかった神社の人達の気を引くように。
 小さな手のひらに、ひらりと舞い降ってきた橙の花を招いてみれば。
「珍しい花でしょう? 今年二度目の開花なのですよ。貴女は、花は好きかな」
「えぇ、私は由縁あって梅の花が一番好きなのですが。その次くらいにはこの花も心地よく匂い袋にしたらよい香りになると思うのです」
 声を掛けてきた神主へと、小梅は続けてこう訊ねてみる。
「何か変わった謂れや名前などもあるのでは御座いませんか?」
 手の中にある、つかまえた小さな花を見遣る。
 ……短期間に二度も花を咲かせる珍しい花などは早々ないと思うのですよ、と。
 そしてそんな小梅に、神主は教えてくれるのだった。
「謂れは、木の傍にある石碑に詳しく書いてあるよ。そして、この花の名はね――」
 咲き誇り甘い香漂わせる金木犀が、この地で何という名で呼ばれているかを。
大成功🔵​🔵​🔵​
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野本・裕樹
※アドリブ・連携歓迎

金木犀かぁ…いい香りですよね。
金木犀の香りには邪気払いの効果もあるなんて現代では言われていましたね、神社にはピッタリかもしれません。

神社に参拝して土地の神様にご挨拶を。
罪無き人たちを救うため少し騒がしくなりますが、何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。

参拝後は神社の人に話を伺いましょう。
見事な木ですね、控えめで小さい花ながら格別に香り高い。
初めて見ましたがここの御神木なのでしょうか。
どのような木なのか教えてもらえませんか?

お話を聞けたらお礼を告げておみくじをひいてみます。
さて結果は…。(結果はお任せします)
良ければ神様に感謝、良くなければ感謝し参考にします。


 この花が咲くのは、秋の季節のほんの短い期間だけであるけれど。
(「金木犀かぁ……いい香りですよね」)
 漂う甘い香は、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)が知っている花――金木犀のもの。
 金木犀が日本に伝わるのは、本来の正しい歴史では、訪れたこの戦国の世よりも先の時代なのだけれど。
 裕樹は、橙に染まった参道を歩きつつも思う。
(「金木犀の香りには邪気払いの効果もあるなんて現代では言われていましたね、神社にはピッタリかもしれません」)
 神社に咲くに相応しい、香り高い橙の小花たちを眺めながら。
 そして、参拝して土地の神様に挨拶するべく足を向けるのは、神社の拝殿。
 参拝の手順をこなし、そっと手を合わせて、裕樹はこの地の神様に伝えておく。
 ――罪無き人たちを救うため少し騒がしくなりますが、何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます、と。
 だがそれを成すためには、解かなければならない。
 囚われているヒルコが伝える、正しい配線を示す謎を。
 そしてその鍵は、この神社に咲く金木犀なのだという。
 咲くはずのない時代に花開かせた花が、人々に何という名で呼ばれているのか。
 それをまずは知る必要があるというのだ。
 なので参拝を済ませた裕樹は、話を聞いてみることにする。
「見事な木ですね、控えめで小さい花ながら格別に香り高い。初めて見ましたがここの御神木なのでしょうか」
 この花の名をきっと知っているだろう、神社の巫女に。
「ええ、御神木ですよ。珍しい花ですよね、此処でしか咲かないんです」
「どのような木なのか教えてもらえませんか?」
 そう続けて訊ねた裕樹に、巫女は答えて返す。
「年によっては、この花は二度開花するの。今年はこれで咲くのは二度目よ。そんなこの花の名はね――」
 はらりと小花を振らせては橙を降り積もらせる花の名を。
 そしてしっかりとその名を聞けば、ぺこりと頭を下げてお礼を告げて。
「さて結果は……」
 引いてみたのは、おみくじ。
 それをぱらりと開けば、記されていたのは『吉』の文字。
 裕樹は綴られている内容を確認し、そして感謝する。
 今の縁を大切にすれば良し――そう告げてくれた神様に。
大成功🔵​🔵​🔵​
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火撫・穂垂
飛んで火にいる、夏の虫。
火を焚いて、ボクらを燃やす、腹積もり。
そーゆーことなんだろーけど。
ボクらが、それで燃え尽きるような羽虫かどうかは、やってみないと、わからない。

でも、まずは、やる前に、やり方を、調べるところから、だね。
ボクは祭司、祀る物は違っても、修験者みたいなもの。
この地で祀られてるものを、詣でるは、当然のこと。
参拝客として、お参りにいくよ。

悪縁なく、良縁に恵まれますように。
……そうだね。困ったときに、お互い手を差し伸べられるような、そんな良い縁。

……どうか、掬い上げるための微かな糸を、手繰り寄せられますように。


 燃え盛るその明るさにつられ、火の中に自ら飛び込んで焼けてしまう。
 まさにそんな――飛んで火にいる、夏の虫。
 事前にこの案件について話を聞いた時から。
(「火を焚いて、ボクらを燃やす、腹積もり。そーゆーことなんだろーけど」)
 火撫・穂垂(奉火・g00006)も、そんな敵の目論みが分かったのだけれど。
 それでも、この戦国の世界に敢えてやって来たのは、火に誘われて焼かれるためではない。
 むしろ穂垂にとっては火は常に身近で特別存在であり、共に在るものだ。
 それに、敵が焚いた火の中に例え飛び込んだとしても。
 ――ボクらが、それで燃え尽きるような羽虫かどうかは、やってみないと、わからない。
 自分達ディアボロスが夏の虫と同じように焼かれるとは、限らないのだから。
 けれど、敵の焚く火に飛び込むにしても。
(「でも、まずは、やる前に、やり方を、調べるところから、だね」)
 焼かれぬよう、やっておかなければならないことがあるのだ。
 村を爆破してしまうという爆弾を不発にし、ヒルコを救い出すために。
 そしてそれを成すための鍵が、この金木犀咲く神社にはあるというのだけれど。
 ヒルコが謎で告げる、爆弾を解除できる答えを探すのは勿論のこと。
(「この地で祀られてるものを、詣でるは、当然のこと。参拝客として、お参りにいくよ」) 
 何よりもひとりの参拝者として、この地の神様に挨拶するべく。
 甘い香が漂う参道を行き、拝殿へと足を向けて。
 作法通りお参りを済ませれば、様々な縁を結ぶご利益があるという神様に穂垂は祈る。
 ――悪縁なく、良縁に恵まれますように、と。
 それからふと、考えてみる……良縁とはどんなものだろうかと。
 そして思い当たった良き縁とは。
(「……そうだね。困ったときに、お互い手を差し伸べられるような、そんな良い縁」)
 だから穂垂は、再びそっと心に紡ぐのだ。
 ……どうか、掬い上げるための微かな糸を、手繰り寄せられますように、って。
 花は散っても、命の火は決して散らせぬよう――良き縁をまたひとつ、結べるように。
大成功🔵​🔵​🔵​
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御守・樹
まだ襲われてないんだ。…少し安心した。
焼餅食いながら参拝がてら観光でも。味噌だれうめぇ…。自分でやると面倒さが先に来て作んねーけど。
えーとなんだっけ?金木犀って芳香剤によく使われる香りだっけ?んーあんま香りが強いものは苦手だからどんな香りだったか思い出すほど記憶にないから比較するのは無理だな。
でも春先にほんのり香ってくる梅の香りをどことなく思い出す。こっちのほうが強いけど、たぶん先ぶれの香りだから似てると感じるのかもしれない。

幸先占うつもりで御籤もひくか。
…縁結びなぁ…。見て貰えないって分かったその瞬間に自覚した、初めて知ったこの感情。
また誰かに同じように思う事もあるんだろうか。(結果お任せ)


 パラドクストレインからやって来た戦国の世へと降り立ち、此処へと至るまでに通りかかった職人達の村。
 その村に広がっていたのは、日常の風景であった。
 だが放っておけば、村は近いうちに、一瞬にしてそんな日常を失ってしまうことになるのだというけれど。
(「まだ襲われてないんだ」)
 ……少し安心した、と。
 御守・樹(諦念の珪化木・g05753)はまだ今のところ何も起きてはいない村を通り過ぎ、山の中腹にあるという神社へと向かう。
 そして情報収集を兼ねつつ、参拝がてら観光でもしてみることにして。
 買ってみた焼餅を、はむりと口にしてみれば。
「味噌だれうめぇ……」
 焼きたて香ばしい餅に味噌だれが絡んだ、絶品の美味しさです。
(「自分でやると面倒さが先に来て作んねーけど」)
 そう思いつつも、もぐもぐと焼餅食べながら参道を歩いていれば。
 ふわり秋風が運んできた甘い香に樹は気付く。
(「えーとなんだっけ? 金木犀って芳香剤によく使われる香りだっけ?」)
 そして……んー、と首を微か傾け考えてみるけれど。
 とはいえ、あまり香りの強いものはそもそも苦手だから。
(「どんな香りだったか思い出すほど記憶にないから比較するのは無理だな」)
 歩む神社に漂う今の香を感じてみることにすれば。
 金木犀自体の香りは思い返せないけれど、でも近しいものを知っていることに樹は気付く。
 ……でも春先にほんのり香ってくる梅の香りをどことなく思い出す、って。
(「こっちのほうが強いけど、たぶん先ぶれの香りだから似てると感じるのかもしれない」)
 今年はこれで二度目の開花だという、橙色の小花咲く木をふと見上げながら。
 そんな甘い香と橙の彩りに溢れている参道を歩き進めていった先には、神社の拝殿や社務所が。
「幸先占うつもりで御籤もひくか」
 それから樹はぽつりと呟きを落とす。
 ……縁結びなぁ……、なんて。
 この神社でいう縁とは、様々なものの繋がりということだというけれど。
 縁結びと聞けば、樹は思うのだ。
(「見て貰えないって分かったその瞬間に自覚した、初めて知ったこの感情」)
 ……また誰かに同じように思う事もあるんだろうか、って。
 それから開いてみた手元の紙へと視線を落とす――『小吉』焦らずじっくり待つのが吉、と。
 そう記されたおみくじの結果を見つめながら。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【書物解読】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!

如月・莉緒
総二さん(g06384)と

金木犀が満開なんだって
一緒に見に行かない?

といつものようにお誘い

天正大戦国は初めてなんだよね
私も気になってたから良かった

甘い香りを頼りに神社へ着いて

わぁ、ほんとに満開だ
秋にお花見もいいねー
そっか、来年の春のお花見にはお酒飲めるもんね
花見酒もいいかも

とそっと手を繋いで

まずはお参りしなきゃね
縁結びのご縁があるらしいよ?
今ある縁も、新しい縁も結んでくれるといいなぁ

一緒にお参りして素敵な縁があることを祈って

あ、おみくじあるよ
やってみよ!

と一緒におみくじを引いて

総二さんはどうだった?

とおみくじを見せあう

おみくじは持って帰ってお守りにしようかな
と考えつつ、微笑んで手を握り返して


神刀・総二
莉緒(g04388)と同伴

金木犀か、もうそんな季節なんだな

莉緒に誘われれば勿論行くと返し

天正大戦国は俺も初めてだな
いつか行ってみたいと思っていたから有難い

神社を目指しながら
満開の金木犀とその香りを楽しんで

秋のお花見もいいな
来年は莉緒もお酒が飲めるし、一緒にお花見するか

繋がれた手を握り返しながら

そうだな、まずはお参りして
縁結びか…以前なら一番縁のないご利益だったが
今は一番ありがたいな
と、ぼそり

この時代のおみくじ、どういった感じなんだろうな

引いたおみくじを見せあいながら

こういうのは結果を見てどうするかが大事だからな
と、笑顔で莉緒の手を握りなおして

これからもよろしく、莉緒


 吹く風がふわりと運んできた甘い香に気付けば、いつもそこにあるのはこの花で。
 新宿島でもよく見かける小さな橙の彩りを見つけると、秋の到来を感じる。
 そんな花が赴く先ではちょうど満開だという話を聞いたから。
「金木犀が満開なんだって。一緒に見に行かない?」
 如月・莉緒(恋愛至上主義・g04388)はいつものようにお誘いを。
 そして神刀・総二(闘神・g06384)も彼女の言葉に、やはりいつものように返す。
「金木犀か、もうそんな季節なんだな」
 ……勿論行く、と。
 それに、満開に咲いている金木犀もなのだけれど。
 刻の列車から降り立った後、莉緒はくるりと周囲に青の色を巡らせて紡ぐ。
「天正大戦国は初めてなんだよね」
 ふたり降り立ち歩むこの世界も気になっていたから。
 そしてそれは、莉緒だけでなく総二も同じで。
「天正大戦国は俺も初めてだな。いつか行ってみたいと思っていたから有難い」
「私も気になってたから良かった」
 そんな会話を交わしながらもふたりが目指すのは、山の中腹にあるという神社。
 伸びる石段をゆっくりと上がって行けば、上に行くにつれ、馴染みのある甘い香がして。
 それを頼りに、楽しみながらもふたりが階段を上り切ったそこには。
「わぁ、ほんとに満開だ」
 降り積もる橙の小花が彩る、香り高い秋の風景。
 ふと見上げれば、空によく映える花たちが、話に聞いていた通りちょうど見頃を迎えていて。
「秋にお花見もいいねー」
「秋のお花見もいいな」
 花見といえば桜咲く春を思い出すけれど、秋の花見もまた違っていいと頷き合ってから。
 総二は、ひらり舞い降って金の髪を飾った小花を優しく摘まんで、取ってあげながらも続ける。
「来年は莉緒もお酒が飲めるし、一緒にお花見するか」
「そっか、来年の春のお花見にはお酒飲めるもんね」
 ……花見酒もいいかも、って。
 彼の言葉に頷きつつ、莉緒はその手を伸ばして。
 大きな彼の手を取って繋げば、総二も繋がれた手を握り返し、彼女と歩調を合わせて並んで参道を歩く。
「まずはお参りしなきゃね」
「そうだな、まずはお参りからだな」
 金木犀の彩りと香りが導く先の本殿で、この地の神様に挨拶するべく。
 そして作法に倣い、しゃらんと鈴を鳴らしてみながらも。
「縁結びのご縁があるらしいよ?」
 莉緒は、様々な縁を結んでくれるご利益があるという神社の拝殿で、彼と一緒にお参りしながらも祈る。
 ……今ある縁も、新しい縁も結んでくれるといいなぁ、って。
 素敵な縁があることを。
 総二はそんな彼女の言葉を聞いて、共に手を合わせてみながらも。
「縁結びか……以前なら一番縁のないご利益だったが」
 ぼそりと、こう呟きを落とす……今は一番ありがたいな、と。
 それからお参りが済んだ後、莉緒が見つけたのは。
「あ、おみくじあるよ」
 神社と言えば、やはり定番のおみくじ。
 やってみよ! と彼女に手を引かれながら、総二も目を向けて。
「この時代のおみくじ、どういった感じなんだろうな」
 ふたり一緒に引いてみた後。
「総二さんはどうだった?」
 ひょこりと覗き込む莉緒と、結果を楽しく見せ合いこ。
 勿論、良い運勢にこしたことはないのだけれど。
 総二は笑顔で、繋いでいる莉緒の手を握りなおす。
「こういうのは結果を見てどうするかが大事だからな」
 どんな結果であれ、こうやって楽しい時間を過ごせることが嬉しいから。
 莉緒は、ふわり甘い香がするおみくじを大切にしまいつつ考える。
(「おみくじは持って帰ってお守りにしようかな」)
 そしてそんな彼女に改めて視線を向け、繋いだ手から伝わる熱を感じながらも、総二は告げる。
 秋の小さな彩りが舞い降る中……これからもよろしく、莉緒、と。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【壁歩き】LV2が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!

月下部・鐶
妹の小雪ちゃん(g00930)といっしょに参加
観光しているフリでいこう!
神社を参拝すると、ずらっと並んだ絵馬!あたしたちも描かなきゃ!と腕まくり

金木犀は秋の色~ 陽が落ちる前にひときわ輝く、夕陽の眩しさみたいな 心に焼きつく橙色!

歌いながら、山の絵をスケッチしつつ、絵の具を合わせて金木犀の色を作ろうとパレットに色をのせて
そうすると色んな色の金木犀が目について、これは一筋縄じゃいかないぞ!
金木犀を描きあげたら、『小雪ちゃんが元気でありますように!』とお願いを書いて完成!

街の人達の絵馬も見て……こっそり情報収集もするね

おみくじもあるの? どっちが強いか小雪ちゃん、勝負!

アドリブ、連携、大歓迎!


月下部・小雪
お姉ちゃん(g00960:義姉)と一緒に神社を見物、です。
金木犀のお花、とってもいい匂い、ですね。
情報収集している人が目立たないように、観光しているフリ、がんばりましょう!

フリといいながら、観光を楽しんじゃってます。
せ、せっかくなのでボクも絵馬を描いて、みましょう。
慣れない手つきでモーラットのコダマを描きつつ、
「お姉ちゃんが元気でありますように」とお願い事を書いて奉納、です。

お姉ちゃん、せっかくだからおみくじも引いて、いきませんか?
どきどき、ど、どんなことが書いてあるのでしょうか。(結果お任せ)

※アドリブ連携大歓迎


 橙色の小花がいっぱい降り積もっている神社の参道を、楽し気にふたり並んで。
 仲良く歩く、月下部・鐶(さいつよのお姉ちゃん・g00960)と月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)は、どうみても観光にやってきた姉妹にしか見えないけれど。
 ふたりそっと顔を見合わせ、こくりと頷く。
(「観光しているフリでいこう!」)
(「情報収集している人が目立たないように、観光しているフリ、がんばりましょう!」)
 此処へとやって来た目的は、ディアボロスとしてのお仕事を成功させるため。
 そして捕らわれたヒルコを助けるためには、まずは謎を解かないといけないというから。
 その謎の鍵があるという神社を、まずは訪れたのだ。
 とはいえ、小雪はそうっと視線を巡らせながらも。
(「フリといいながら、観光を楽しんじゃってます」)
 仲良しな義姉と訪れた金木犀咲く神社を歩きながらもわくわく。
 むしろ観光を楽しめば、参拝客であると自然と疑われず思われるだろうから。
 そして、ふたり甘い香に誘われるように参道を進んで。
 辿り着いた拝殿で並んで手を合わせてお参りした後、鐶は見つける。
「ずらっと並んだ絵馬! あたしたちも描かなきゃ!」
 訪れた人たちの願いが記された、沢山の絵馬を。
 それから書く気満々、気合十分腕まくりする姉に。
「せ、せっかくなのでボクも絵馬を描いて、みましょう」
 小雪も受け取った筆をぐっと握りしめて。いざ、絵馬をしたためてみます!
 そしてどう描こうかと、まっさらな絵馬と睨めっこする妹の隣で。
 ――金木犀は秋の色~ 陽が落ちる前にひときわ輝く、夕陽の眩しさみたいな 心に焼きつく橙色!
 鐶はそう歌いながら、絵馬に筆をはしらせて。
 山の絵をスケッチしつつ、絵の具を合わせてパレットに色をのせてみる。
 満開に咲いてはひらり舞い降る、眼前の金木犀の色を作ろうと。
 けれどよくよく見てみると、橙色もあれば黄色もあって、琥珀や赤橙に茜色――。
 ひとことに金木犀と言っても、沢山のいろがあることに気付くのだけれど。
 ……これは一筋縄じゃいかないぞ! と。
 ますます気合を入れて、鐶は絵馬に金木犀を描いていく。
 そして、満足いくいろを満開に咲かせ終えれば、最後にお願いを書いて完成!
 ――『小雪ちゃんが元気でありますように!』って。
 そんな姉と並んで、小雪が慣れない手つきで絵馬に描いてみるのはモーラットのコダマ。
 たどたどしいながらも、もきゅっと何とか無事に描き終えれば。
(「お願い事を書いて奉納、です」)
 小雪も、神様にお願いを。
 ――『お姉ちゃんが元気でありますように』って。
 それから、鐶はさり気なく街の人達の絵馬も見て……こっそり情報収集していれば。
 神社といえばやはり、定番のこれ。
「お姉ちゃん、せっかくだからおみくじも引いて、いきませんか?」
 小雪が見つけたのはそう、おみくじです!
 そして妹の視線を追った鐶は、やはりやる気満々。
「おみくじもあるの? どっちが強いか小雪ちゃん、勝負!」
 持ちかけるのは、おみくじ勝負です……!?
 それから、どきどきしながらも。
「ど、どんなことが書いてあるのでしょうか」
 せーので一緒に、引いたおみくじを開いて見せ合いこしてみれば。
「あっ、大吉!」
「ボ、ボクも大吉、でした……!」
 神様が早速、絵馬のお願い事を聞いてくれたみたい……?
 勝負の結果はそう――仲良く引き分け、ふたりともさいつよな大吉です!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【平穏結界】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV4になった!

レジーナ・ネイサン
【CANVAS】

ああ、いい香り!
まだ金木犀って楽しめたんだね
そういやギィース、前に金木犀の香水つけてたよね
好きな花なの?
ン?皆が好き……?何の匂いを消すって?

神社へお参りしておみくじ引こうか
ご縁ってモノはあるんだなあって実感してる所だから
はは、縁結びって恋愛だけじゃぁ無いらしいよ?
人との出会いなら何でもとか、仕事とか?
ま、でもドキドキするのはわかる
で?ギィースの恋愛運の結果はどうだったのさ
おみくじ見せてよ
互いのくじを見せ合っては笑う(結果お任せ)

石碑、どれどれ
金木犀について書いてありそうなら確りと目を通して
傍の参拝客にも話しかけよう
綺麗な花だね
始めて見るのだけど何て花か
あなたは知っている?


ギィース・エレクレ
【CANVAS】

あっ、本当だ。良い香りがするね
ん?あぁ、金木犀の匂い好きだよ
皆が好きな匂いだし、それに…
色んな匂いが消せるからね
ほら、生活してると色んな匂いがついちゃうからとにこにこ

おみくじ良いね
恋愛的なおみくじってドキドキするね?
縁結びってそうじゃないの?
なるほど、仕事とか!
こうやって出逢ったのも縁だよね
俺はこうだったよ(お任せ)
ふふっ、楽しいね

あっ!石碑があるよ!ふむふむ
あっちには…とはしゃぎながら情報を収集する
そうだね、ここの村の人で詳しそうな人
綺麗な花ですね
名前が気なって教えてもらえますか?


 長い石段を上り切り、山の中腹に鎮座するその神社の鳥居を潜れば。
 レジーナ・ネイサン(灰色キャンバス・g00801)は大きく息を吸い込んで、思わず声を上げる。
「ああ、いい香り! まだ金木犀って楽しめたんだね」
 ふわりと包み込むような、金木犀の甘い香りに。
 金木犀はその年の気候などによって、花が散った後に再び開花することがあるらしく。
 今、眼前に咲き誇っている花は、二度目の開花なのだという。
 そんなレジーナの声に、ギィース・エレクレ(誘惑の道化師・g02447)も橙色の小花たちへと視線を向けて。
「あっ、本当だ。良い香りがするね」
「そういやギィース、前に金木犀の香水つけてたよね。好きな花なの?」
 隣を歩む彼を見上げ、ふとレジーナは思い出したように訊いてみれば。
「ん? あぁ、金木犀の匂い好きだよ」
 彼女へと視線を返し、こくりと頷いた後。
 ギィースはいつもと変わりなく続ける。
「皆が好きな匂いだし、それに……色んな匂いが消せるからね」
「ン? 皆が好き……? 何の匂いを消すって?」
「ほら、生活してると色んな匂いがついちゃうから」
 首を傾けつつも瞳をぱちりと瞬かせるレジーナに、にこにこと笑みながらも。
 そんな会話を交わし、舞い降る花の香や彩りに染まった参道を並んで歩いて。
「神社へお参りしておみくじ引こうか」
「おみくじ良いね」
 辿り着いた本殿で参拝を済ませた後、社務所でおみくじを引いてみることに。
 そして……ご縁ってモノはあるんだなあって実感してる所だから、って。
 そう続けたレジーナへと、こう紡いで返すギィース。
「恋愛的なおみくじってドキドキするね?」
 この神社の御利益は、縁結びなのだという話だけれど。
 そんな言葉にレジーナは笑って。
「はは、縁結びって恋愛だけじゃぁ無いらしいよ?」
「縁結びってそうじゃないの?」
 きょとりと首を傾げる彼に、こくりと頷く。
「人との出会いなら何でもとか、仕事とか?」
 そしてギィースも、それを聞いて納得。
「なるほど、仕事とか!」
 人と人との結びつきは確かに、恋愛に限ったものではないから。
 そして頷きつつも、やっぱりにこにこ笑んで返す。
「こうやって出逢ったのも縁だよね」
 縁とひとことに言っても様々なものがあるけれど。
 でも縁結びと聞けば、漂う金木犀の香りのような甘やかな印象をまずは思い浮かべるから。
 レジーナはギィースと共に参拝を済ませ、社務所でおみくじをいざ引いてみつつも紡ぐ。
 ……ま、でもドキドキするのはわかる、って。
 ひとつ手にして開いた、自分のおみくじの結果を見てみながら。
「で? ギィースの恋愛運の結果はどうだったのさ」
 おみくじ見せてよ、なんて彼の手元を覗きこんでみるように。
 そんな彼女に、ひらりと自分のおみくじを差し出して。
「俺はこうだったよ」
「あ、ギィースは大吉! でも恋愛運は……待人来たるとも遅し、往きて利あり、だって」
「レジーナちゃんのおみくじは中吉だね! レジーナちゃんの恋愛運は……来る、驚く事あり、だって。何か楽しそう!」
「驚く事ってなんだろう……でも驚く事が楽しそうって、ギィースらしいね」
 そう互いのおみくじを見せ合えば、笑みも零れて。
 おみくじの結果も確かにドキドキだったけれど。彼女と一緒に笑いながら、ギィースは紡ぐ。
 ……ふふっ、楽しいね、って。
 それからふと、何気なく周囲に視線を巡らせれば。
「あっ! 石碑があるよ!」
 金木犀の木の下にある石碑を発見!
 早速歩み寄って、ふむふむ、と眺めてみて。
「レジーナちゃん見て、あっちには茶屋があるよ」
「他の参拝客にも話しかけてみようか」
「そうだね、ここの村の人で詳しそうな人」
 きゃっきゃはしゃぎながらも情報を収集するべく目ぼしい人を探してみれば。
「綺麗な花だね」
 レジーナがふと屈んで声を掛けてみるのは、神社で母親と遊ぶ、地元の子っぽい女の子。
 そして……この花はね、ここしか咲かないんだよ! と返してきた彼女に、こう訊いてみる。
「始めて見るのだけど何て花か、あなたは知っている?」
 ギィースも、女の子の母親へとにっこり愛想良く笑んでみせて。
 遠方から来た参拝客を装い、抜かりなく訊ねる。
「綺麗な花ですね。名前が気になって……教えてもらえますか?」
 そしてそんなふたりに、親子は快く教えてくれるのだった。
 この花の名前はね――と。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【士気高揚】がLV2になった!
【友達催眠】がLV3になった!
効果2【能力値アップ】LV2が発生!

上巳・桃々姫
【鴉と姫】

いい香り、嗅いだことのない…としていればどデカいくしゃみの音
む……カラス殿
むーどぜろですわ!
まぁ、そういうところも貴方らしい
わたくし、あの花が気になりますの
金木犀…という花なのですの?
わたくしは初めてですわ

良い香り
堪能しながら参拝と散策と謎解きですわ!
必ずや同胞を助けねば
願掛けに参拝いたしましょう

そんな花言葉が…わたくしはいつでも謙虚ですわ!
気高くて謙虚でしてよ
…闇を祓う小さな太陽のような
気に入りましたわ!

御籤、わたくしもするですの
縁結び…
思わずカラス殿を見てしまい
目が合って、
ぱっと逸らす

な、なんでもないですわ!

得がたい縁だと、思っているのは内緒
顔が熱いのも内緒ですの

(御籤結果お任せ


帷・カラス
【鴉と姫】

へっくしぃ!
最近寒くなったからな……
お、なんかいい香りがする
へぇー!金木犀が咲いてるのか!二度目の開花かぁ
桃ちゃんは初めてか?

立派な金木犀だ
きっとここの奴等の自慢でもあるはずだ
逸話なんて聴きながら、
折角だから参拝してこうぜ!
桃ちゃんの初金木犀だし
俺の神様は主だけだが、ここの神さんにも挨拶しとかなきゃな!

小さいのに香りが強いだろ?
花言葉は確かな、謙虚とか気高いとか…謙虚は兎も角、気高いは桃ちゃんにピッタリだと思う
…隠世、って花言葉もあるが太陽みたいで縁起のいい花だ

御籤があるぜ、やってみよう
…縁結び、か
おや、桃ちゃん?心当たりが…?
俺は桃ちゃんとの縁にも感謝してるんだぜ?

(御籤結果お任せ


 山を彩っているのは、燃えるような紅葉の赤。
 けれど石段をのぼった先にある神社に降り積もっているのは、また別の彩。
 そして何より、ふわりと漂う甘くて良い香り。
 上巳・桃々姫(ひいな・g08464)はそんな甘い香に誘われるように、神社に足を踏み入れて。
 いい香り、嗅いだことのない……なんて思いつつ、春色を抱く桃の眸を巡らせていれば。
 ――へっくしぃ!
 刹那、参道に響くのは、デカいくしゃみの音。
 そして隣を歩くくしゃみの主、帷・カラス(神遣・g08316)を見上げて。
「む……カラス殿。むーどぜろですわ!」
 桃々姫はむぅ、と抗議の視線を向けるけれど。
「最近寒くなったからな……」 
「まぁ、そういうところも貴方らしい」
 そう気を取り直し、そして改めて桃々姫は紡ぐ。
「わたくし、あの花が気になりますの」
 そんな彼女の声を聞きながら……お、なんかいい香りがする、と。
 甘い香が漂う中、興味深々ないろを咲かせる春色の視線をカラスも追いかけてみれば。
「へぇー! 金木犀が咲いてるのか! 二度目の開花かぁ」
「金木犀……という花なのですの?」
「桃ちゃんは初めてか?」
 きょとりと首を傾けながらも、彼の言葉にこくりと桃々姫は頷く。
「わたくしは初めてですわ」
 新宿島でも少し前に咲いていた金木犀であるけれど。
 正しい歴史上ではこの花はまだ戦国の時代には伝わっておらず、この場に咲くはずはないのだが。
 歪んだ歴史の影響か、この神社にだけ咲いているのだという。
「立派な金木犀だ」
 カラスは改めて、二度目の開花を迎えたという金木犀を眺めてから。
「きっとここの奴等の自慢でもあるはずだ。逸話なんて聴きながら、折角だから参拝してこうぜ!」
「良い香りを堪能しながら参拝と散策と謎解きですわ!」
 桃々姫も彼の声に同意するように気合も十分、大きく頷く。
「必ずや同胞を助けねば。願掛けに参拝いたしましょう」
 この場所に赴いたのは、金木犀を楽しみつつ散策をすることもだけれど。
 ヒルコの少女が捕らえられ、村を爆破する爆弾にされようとしていると聞いたから。
 そんな悲劇を食い止め、同胞を救うために、桃々姫はカラスとやって来たのだ。
 だがそのためには謎を解かねばならず、まずこの神社で情報収集が必要であるというし。
「桃ちゃんの初金木犀だし。俺の神様は主だけだが、ここの神さんにも挨拶しとかなきゃな!」
 金木犀咲くこの地の神様への挨拶は欠かせないから。
 まずは参拝するために、橙色の小花が降り積もる参道を歩いて。
 拝殿へと向かいつつも、カラスは初めて金木犀を見るという桃々姫に教えてあげる。
「小さいのに香りが強いだろ? 花言葉は確かな、謙虚とか気高いとか……謙虚は兎も角、気高いは桃ちゃんにピッタリだと思う」
 そして彼の声に、そんな花言葉が……と興味深く紡いだ桃々姫だけれど。
 カラスを見上げてこう主張しておく。
「わたくしはいつでも謙虚ですわ!」
 ……気高くて謙虚でしてよ、と。
 そんな彼女らしい言葉や反応に笑ってから。
 カラスはふと広げた手のひらに、ひらりと舞い降る小花を一輪招いて。
「……隠世、って花言葉もあるが太陽みたいで縁起のいい花だ」
「……闇を祓う小さな太陽のような」
 そっと彼の真似っこをして、桃々姫も小さな手で金木犀の花をつかまえてみれば。
 カラスの言う通り太陽のような橙のいろを、向けた桃の瞳にも咲かせながらも紡ぐ。
 ……気に入りましたわ! って。
 そして参拝し、神社の神様に挨拶を済ませれば。
「御籤があるぜ、やってみよう」
「御籤、わたくしもするですの」
 カラスは見つけた御籤へと目を向け、ぼそりと呟きを落とす。
「……縁結び、か」
「縁結び……」
 桃々姫はそんな言葉を聞いて、思わず彼をじいと見てしまって。
 そんな反応や視線に、カラスは彼女へとこう返す。
「おや、桃ちゃん? 心当たりが……?」
 瞬間、ぱちりと目と目が合って。
 数度瞬きした後、ぱっと慌てて視線を逸らす桃々姫。
「な、なんでもないですわ!」
「俺は桃ちゃんとの縁にも感謝してるんだぜ?」
 カラスはそう笑いながらも、ひとつ引いた御籤を開いてみて。
 神様の告げてくれた言の葉に瞳を細める――今の縁を大切にすれば吉、と。
 そして桃々姫も、自分の御籤を開きつつ、そうっとカラスのことをちらり。
 だって、彼には内緒だから……得がたい縁だと、思っているのは。
 それから手元の御籤をふと見てみれば、思わず手のひらを頬に当ててしまう。
 ――良縁に恵まれる。
 そう神様からのお墨付きをもらって。
 でも、やっぱりカラスには内緒。何だかとっても、顔が熱いことも。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
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シャルロット・アミ
椿野さん(g02761)とご一緒に

今日は椿野さんとのデートも兼ねて
まだ付き合って間もないから緊張しちゃう
とは言え、このディヴィジョンは私のほうが先輩
椿野さんの手を私から握るわ

二度咲きの金木犀
小さな花は可愛らしいし、いい香りですね

縁結びの神社へ行きたいけどいいですか?
椿野さんとの縁は結んでいただいたけれども
これから先も末永く結んでもらえるように
…絵馬とかってオカルトグッズに入ります?
えっ、馬の生贄代わり?
椿野さん、なんだかいきいきしてますよね…嬉しいですけど

神社の巫女さんのような方がいらっしゃれば
【友達催眠】も使ってそれとなく金木犀の話を聞くわ
どんな謂われか知りたいもの


椿野・燕
シャルロット・アミ(g00467)さんと一緒に

デートとは言え初のディビジョンで少しばかり緊張しますね。アミさんも張り切っているようですし先輩として頼らせて頂きましょう。

金木犀は見た目もですが香りもまた良いものですよね。

縁結びの神社ですか。この時代の物を拝見したかったので是非。
絵馬は馬の生け贄代わりの物ですからね。オカルトグッズとして店に並べるのも有りです。
……デートなのに蘊蓄ばかり話しているような。ちゃんとデートらしいこともしないといけませんね。

さて【書物解読】で絵馬や石碑に何が書かれているのか読んでみましょう。金木犀に繋がれば幸いですが


 ふわりと漂う花の香のように、甘くそして幸せな恋。
 そんな想いは、眼前に咲く金木犀のように花開いたのだけれど。
 でもやっぱり、シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)はちょっぴりそわそわしてしまう。
(「まだ付き合って間もないから緊張しちゃう」)
 復讐者としての任務も勿論忘れないけれど、今日はデートも兼ねていて。
 隣を歩く椿野・燕(詭弁家・g02761)の顔をそっと見つめれば、その度にドキドキしてしまう。
 でも、色んな場所に行ったり沢山思い出を作りましょうね、って。
 そう言われたことがこうやってひとつ実現することが嬉しいし。
(「デートとは言え初のディビジョンで少しばかり緊張しますね」)
 やはりそうどこか同じく緊張している様子の彼を見れば、こくりと頷いて心に決めて。
(「とは言え、このディヴィジョンは私のほうが先輩」)
 シャルロットはその手を伸ばして捕まえる。
 大きな彼の手を、そっと。
 そして握られた手の感触と伝わる熱に、燕は身を委ねることにする。
(「アミさんも張り切っているようですし先輩として頼らせて頂きましょう」)
 初めての世界とデートを、彼女と一緒に楽しむべく。
「二度咲きの金木犀。小さな花は可愛らしいし、いい香りですね」
「金木犀は見た目もですが香りもまた良いものですよね」
 そうふたりで会話を交わしながら、橙の彩りが降り積もる参道を並んで歩き出して。
 シャルロットは燕へとこう訊ねてみる。
「縁結びの神社へ行きたいけどいいですか? 椿野さんとの縁は結んでいただいたけれども」
 ……これから先も末永く結んでもらえるように、って。
 そんな彼女の言葉に、燕は頷いて。
「縁結びの神社ですか。この時代の物を拝見したかったので是非」
 返って来た言葉と興味深そうに紡がれたその声色に、彼の視線をふと追ってみれば。
 シャルロットが見つけたのは、そう。
「……絵馬とかってオカルトグッズに入ります?」
 人々の願いが記された、沢山の絵馬。
 いや、願いを書くようなものだから、まさか呪われているものではないだろうとは……思っていたのだけれど。
「絵馬は馬の生け贄代わりの物ですからね。オカルトグッズとして店に並べるのも有りです」
「えっ、馬の生贄代わり?」
 どこか嬉々として言った燕の声に、思わず緑色の円らな瞳をぱちくり。
 実はいわくつきかもしれない絵馬をじいっと見てしまうけれど。
 でも、それ以上に。
「椿野さん、なんだかいきいきしてますよね……嬉しいですけど」
 楽し気な彼の様子を見つめれば、ほわりと咲く笑み。
 そんな彼女の声を聞いて、燕は気が付く。
(「……デートなのに蘊蓄ばかり話しているような」)
 ちゃんとデートらしいこともしないといけませんね……なんて思うけれど。
 興味深いことを彼女とこうやって共有できるのは嬉しいし、シャルロットも楽しそうであるし。
 こんな初々しい恋人らしい悩みもまた、きっと思い出のひとつ。
 そして、ディアボロスとしての情報収集は勿論なのだけれど。
 シャルロットは参道を箒で掃いている神社の巫女を見つけて、それとなく声を掛けてみる。
「珍しい花ですね、何か謂われとかあるんですか?」
 正しい歴史ではまだこの時代には伝わっていないはずの金木犀に、興味を持った参拝客を装って。
 それに何より、純粋に思うから……どんな謂われか知りたいもの、って。
 そして燕も趣味と実益を兼ねて。
(「さて、何が書かれているのか読んでみましょう」)
 橙色の小花が降る下、書物解読を用いつつ絵馬や石碑を読み解いてみる。
 ……金木犀に繋がれば幸いですが、と。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
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鶴來・櫻子
初めてのお仕事がこんなに楽しくて良いのかしら?
と思ってしまうのだけれど…。
ちゃんと調査はしなくてはね。

参道をゆっくりと歩き、お花を愛でて楽しむわ。
新宿島では金木犀というのだそうね。
私も初めて見る花だけれど橙色の小さな花は
とても愛らしいし、薫りもとても素敵。
甘さが自分にまで移りそう。

存分に堪能して満足したら茶屋でお茶とお団子を頂く事に。
……花を愛でながら茶を楽しむだなんて、まるでお姫様にでもなったよう。村にいた頃には考えられない事だわ。

一休みしたらお店の方のお仕事のお邪魔にならない程度に色々聞いてみます。

あの綺麗なお花は初めて見たのだけれど
何という名前なのかしら?
この神社にはどのような由来が?


 周囲の山は今、真っ赤に紅葉しているというのに。
 石段を登上り切って鳥居を潜れば、そこに満ちるのは、一面の橙の彩と甘やかな花の香。
 鶴來・櫻子(暁闇の櫻・g08555)は赴いた神社の風景を凛とした紫の瞳で眺めてみながらも。
(「初めてのお仕事がこんなに楽しくて良いのかしら?」)
 二度目の開花を迎えたというその花を眺めつつもそわりと踊る心に、思わずそう思ってしまうのだけれど。
 ……ちゃんと調査はしなくてはね、って。
 気を取り直してひとつこくりと頷いてから、改めて参道を歩き始める。
 とはいえ、いかにも調査をしていると気付かれてもいけないから。
 ひらり舞う橙の小花が降り積もる参道をゆっくりと歩き、折角だから花を愛でて楽しむつもり。
 それから歩みを進めながらもふと、聞いた話を櫻子は思い返してみる。
(「新宿島では金木犀というのだそうね。私も初めて見る花だけれど、橙色の小さな花はとても愛らしいし、薫りもとても素敵」)
 本来の歴史ではまだこの時代には伝わっていないはずの花。
 だからそんな金木犀は、この世界の出身である櫻子にとっても初めて見る花で。
 二度咲くというのも珍しいし、小さな花たちの見目は可愛らしいし。
 何よりも印象的なのは、やはりその香り。
 甘さが自分にまで移りそう……そう思うくらいに香り高くて。
 そして咲き誇る花も、漂う甘やかな香も、染め上げられた橙色の風景も、存分に堪能して満足すれば。
 次に足を向けてみるのは、神社の参道の途中にある茶屋。
 そんな茶屋で団子と茶をお願いして、早速ひとくち頂いてみれば。
「……花を愛でながら茶を楽しむだなんて、まるでお姫様にでもなったよう」
 咲き誇ってはくるりと舞い降り積もる金木犀を眺めつつ、甘味をお供にしたひとときに思わず溜息が漏れてしまう。
 ……村にいた頃には考えられない事だわ、と。
 知っている閉鎖的な農村のものとは全く違った、漂う香りのように甘やかで穏やかなこの空気感に。
 それからひと一休みした後、手が空いた様子の店の人を見つけて。
「あの綺麗なお花は初めて見たのだけれど、何という名前なのかしら? この神社にはどのような由来が?」
 仕事の邪魔にならない程度に、世間話の体で色々と訊いてみることに。
 そしてそんな櫻子の問いに、店の人は愛想良く話を始めるのだった。
 ……珍しい花だろう? あの花はね――と。
 眼前に咲き誇る花を見上げながら、その名前と謂れを。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【プラチナチケット】がLV2になった!
効果2【フィニッシュ】がLV2になった!

九条・雅
相棒のエアハルト(g03594)と参加

ヒルコの件も気になるが、頭の使う作業は気質的に向いてないのでね。エアハルトと一緒に純粋に金木犀を楽しむよ。二度開花するなんて珍しいねえ。アタシは秋に咲く香り高い金木犀が好きだ。エアハルトには珍しいかい?

エアハルトと茶屋に落ち着いて金木犀を見ながらおはぎと味噌タレの焼き餅を食べながら甘酒を嗜む。フランスが故郷のエアハルトはこういう食べ物は余り食べた事ないだろうね。アタシには馴染んだ味だが、自慢の味だ。

ああ、和やかでいい時間だね。こういう時間が過ごせる所は大事にしたいよね。エアハルトもそう思わないかい?


エアハルト・ヴィオレ
相棒の雅(g03417)と参加

雅が純粋に金木犀を楽しみたいというのでそのようにしますか。とてもいい匂いがしますね。密やかに咲く金色がとても愛らしい。私は新宿島に来て初めて知ったのですが、雅が大好きな花なんですね。何だか金木犀の佇まいが雅に似ているような気が。

茶屋に座って雅がお薦めのおはぎや味噌タレの焼き餅を頂きます。私の故郷では珍しい味ですが、私は大好きですよ。雅が自慢するだけあります。満足そうに甘酒を飲みます。

この風景、守りたいですよね。雅、私も同じ気持ちですよ。


 辿り着いた山の中腹の神社から眼下に臨むのは、ありふれた日常の風景。
 だが、そんな何の変哲もない普段通りの人々の日常が今、密かに脅かされているのだという。
 このまま放っておけば……今見えているふもとの村は、爆破されてしまう。
 この山をさらに上った廃屋に囚われの身となっているヒルコの命を犠牲にした爆弾によって。
 とはいえ、クロノヴェーダがそれを実行するのは、日が傾きかけた夕刻。
 それにヒルコを救い出すにしても現在は複数の見張りがいて、今はまだ動くのは早計だろうし。
(「ヒルコの件も気になるが、頭の使う作業は気質的に向いてないのでね」)
 九条・雅(赫焉のパシオン・g03417)にとって、ヒルコを救うための謎解きは向いてはいないと思っているから。
 実際に頭ではなく身体を使う局面に入るまでは、純粋に楽しむつもりだ。
「二度開花するなんて珍しいねえ」
 エアハルト・ヴィオレ(天籟のエヴァンジル・g03594)と一緒に、二度目の開花を迎えたという金木犀を。
 そんな、純粋に金木犀を楽しみたいという雅の意向を汲んで。
「とてもいい匂いがしますね。密やかに咲く金色がとても愛らしい」
 エアハルトも彼女と共に橙色の花が咲く木を見上げてみれば、ふわりと漂ってくるのは甘い香。
 そして、そんな花を咲かせては香る金木犀は。
「アタシは秋に咲く香り高い金木犀が好きだ。エアハルトには珍しいかい?」
「私は新宿島に来て初めて知ったのですが、雅が大好きな花なんですね」
 雅が好きな、秋を感じる花。
 そしてエアハルトは、紡がれた彼女のその言葉に何となく納得する。
 だって、甘く香り咲く金木犀を眺めていて、こう思ったのだから。
(「何だか金木犀の佇まいが雅に似ているような気が」)
 隣で金木犀の花を愛でながらも歩く、その姿に。
 それから、橙色の小花が舞っては積もる、良い香りに満ちた参道をふたり楽しみながら歩いていれば。
 見つけたのは、参道の途中にある茶屋。
 金木犀を観ながら茶や甘味も楽しめるというのならば、勿論立ち寄らない手はない。
 そして席に座った後、雅が頼んだのは、おはぎと味噌タレの焼き餅と甘酒。
 エアハルトも、そんな彼女お薦めの甘味達を頂いてみて。
「フランスが故郷のエアハルトはこういう食べ物は余り食べた事ないだろうね」
「私の故郷では珍しい味ですが、私は大好きですよ」
 そう味を堪能しつつも瞳を細める彼に、雅は大きく頷いて返す。
「アタシには馴染んだ味だが、自慢の味だ」
 どこかホッと落ち着くような気持ちになるし、胸を張って美味しいと誇れる味だと。
 エアハルトはそんな言葉に、やはり再び納得する。
「雅が自慢するだけあります」
 雅お薦めの甘味も、口にしてみた甘酒も、満足できる味わいだから。
 そして、静かにはらりひらりと橙の小花が降る中、改めて満開の金木犀を雅は見上げて。
「ああ、和やかでいい時間だね。こういう時間が過ごせる所は大事にしたいよね」
 答えは訊かずとも分かってはいるのだけれど。
 雅は相棒へと訊ねてみる――エアハルトもそう思わないかい? って。
 そんな彼女の問いに、エアハルトはすぐに頷いて返して。
「この風景、守りたいですよね」
 金木犀を楽しそうに愛でる、相棒の姿を瞳に映しながらも続ける――雅、私も同じ気持ちですよ、と。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
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【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!

エラ・パーカー
お花は大好きなの♪
1番はひまわりと桃だけど、新宿島に流れついてから知った金木犀も大好き!

えっと、ここだとお名前は金木犀じゃないんだよね?
そう考えながら着物姿で鮮やかな橙色と香りを堪能しながら参拝のためにカロコロ歩いていくの

縁結びにご利益あるなら絶対行かなきゃだもん!
ついたら作法を知らないからたどたどしく、でも熱心に『旦那さまとのご縁がずっとずっと続きますように』ってお祈りするよう

同じように参拝してた人に【友達催眠】を使いながら人好きのする笑顔を浮かべて近寄るの
このお花初めて見たの、可愛くて甘い匂いが素敵ね♪
きっとお名前も可愛らしいと思うの、あなたは知ってる?


 好きな花は何かと問われれば、麗らかな春に咲く桃と夏の日差しをいっぱいに浴びて咲く向日葵と答えるだろうけれど。
 でも――お花は大好きなの♪ と。
 エラ・パーカー(adore song・g03253)は、モルガナイトを思わせる煌めき湛える瞳で見上げる。
「一番はひまわりと桃だけど、新宿島に流れついてから知った金木犀も大好き!」
 桃と向日葵、大好きなふたつの花が咲く季節を経て巡ってきた秋に咲く金木犀を。
 そしてエラにとっては、新宿島でこの花が咲いているのを見たことがあるのだけれど。
(「えっと、ここだとお名前は金木犀じゃないんだよね?」)
 正しい歴史では、金木犀はさらに先の江戸時代に日本に伝わったのだというが。
 歴史が歪められた影響からか、戦国の世には咲くはずのない花の名を、当然この世界の人々は知らない。
 エラはそんな聞いた話を思い返しながらも、着物姿でカロコロと。
 鮮やかな橙の彩りと香りが降る参道に、踊る心のまま軽やかに下駄の音を鳴らして。
 花咲く景色を楽しみつつ歩いていきながらも、ぐっと気合十分。
 ……縁結びにご利益あるなら絶対行かなきゃだもん! と。
 だから、縁を結んでくれる神様に、まずはきちんとご挨拶……しようと思ったものの。
 お参りの作法は知らないから、辿り着いた拝殿でちょっぴりだけ、きょろりと周囲を見回してみて。
 そして他の参拝者の見様見真似でたどたどしくも、でも熱心にエラはお祈りする。
 ――『旦那さまとのご縁がずっとずっと続きますように』って。
 それから、同じように参拝していた地元の子っぽい少女に、そっと友達催眠を使いながらも近寄って。
「このお花初めて見たの、可愛くて甘い匂いが素敵ね♪」
 人好きのする笑顔をにっこりと浮かべて、声を掛けてみるエラ。
 そんな笑顔を向けられれば警戒など勿論する様子もなく。
 ここでしか咲かない珍しいお花なのよと、どこかちょっと誇らしげに言った少女にエラはさり気なく訊いてみる。
「きっとお名前も可愛らしいと思うの、あなたは知ってる?」
 そして、少女は教えてくれるのだった。
 金木犀の名を知らぬ彼女達が、甘く咲く橙色を咲かせるこの花のことを、何と呼んでいるのかを。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】がLV5になった!
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エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
ラズ(g01587)と金木犀鑑賞と甘味デート
アドリブ歓迎

コートに袖を通して、ラズと手を繋いで歩く
……ほんとだ、甘く凛と香る……
見上げられて、微笑み返し、一緒に金木犀の樹を仰ぐ
わあ……美しいな……
緑の葉に明るい橙の花束が鮮やかに咲く
胸に冴えた香気を吸い込んで
俺も香りと色に染まりそう
……うん、可愛いな
手を握る力つよめ、髪に花のせた君みて笑う
俺も好きだな

茶屋へ行き
甘酒はいかが? それから……甘いもの
軽く器合わせ、ほっと温まる
まろやかで優しいお味
美味しいなと笑み交わし
ほら、これも美味しいよ
と味噌の焼き餅を差し出し
俺も団子をはむっといただき幸せ笑顔

冬が近くとも、手も身体も心もぽかぽか温まる
幸せなひと時を


ラズロル・ロンド
エトヴァ(g05705)と金木犀鑑賞と甘味デート
アドリブ歓迎

くんくん鼻を鳴らし
いい香りがしてきたとエトヴァを見上げ
金木犀を見ておおと感嘆を上げる
金木犀って結構好きなんだよね
去年初めて見たけど
ふと香る甘い匂いとか
オレンジの小さな花とか可愛い

エトヴァと手を握って木を見上げ
二人で笑い合うのんびりした一時を

甘酒!
飲みたい!
しかし、花より団子でした
軽く合せ、温かな甘酒をフーフー冷まし
飲めば甘く優しい味と温かさに
ん〜〜美味しいと落ち着く
エトヴァにこれも美味しいと進められればパクリと反射適に食べて
美味しくていい笑顔
エトヴァもあ〜んと団子を進めよう

良い香りと小さな可愛い花に素敵な彼と一緒の一時に幸せを感じる


 吹き抜ける風はどこか肌寒い冷たさを帯びていて、秋も随分と深まってきたけれど。
 コートに袖を通したエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が感じるのは、隣を歩く彼の手から伝わる温もり。
 繋いだ手と手から混ざり合う互いの体温が一層温かく思うのは、そんな少し冷たい秋風のおかげもあるかもしれないし。
 吹く風はそれだけでなく、石段を並んで上るふたりへと一足先にふわりと運んでくる。
 それにまず先に気づいたのは、ラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)。
 くんくん鼻を鳴らし、お耳をぴこりとさせつつも、ラズロルはエトヴァを見上げる……いい香りがしてきた、って。
 そんな耳に届いた声と向けられた紫の色に、微笑み返してから。
「……ほんとだ、甘く凛と香る……」
 階段を上り切り鳥居を潜った先、エトヴァは橙色の小花を咲かせたその樹をラズロルと一緒に仰ぎ見る。
 手を握って、咲き誇る金木犀を見上げては、ふたり笑い合って。
 小さな花たちが踊るように舞う参道を歩き、のんびりしたひとときを一緒に楽しむ。
「わあ……美しいな……」
 エトヴァはそう思わず言の葉を零れ落として。
 銀の煌めき秘めた蒼穹の瞳にも鮮やかに咲かせるのは、緑の葉に明るい橙の花束。
 それから胸に冴えた香気を吸い込めば、そっと大空の双眸を細める――俺も香りと色に染まりそう、なんて。
 ラズロルも、おおと感嘆を上げながらも、くるりと降ってきた小花を片方の手のひらに招けば。
「去年初めて見たけど、ふと香る甘い匂いとか、オレンジの小さな花とか可愛い」
「……うん、可愛いな」
 エトヴァは手を握る力をつよめて。
 金木犀って結構好きなんだよね、と紡ぐ彼へと視線を映して、頷きつつも笑う……俺も好きだな、って。
 髪に花のせた君をみて。
 自分の青空色にも同じいろをお揃いでのせていることには、まだ気付かずに。
 今日の目的はディアボロスの仕事も兼ねた、そんな金木犀鑑賞もだけれど。
「甘酒はいかが? それから……甘いもの」
「甘酒! 飲みたい!」
 しかし、やはり花より団子でした。
 もうひとつのお目当ては、参道の途中にある茶屋で甘味デート。
 頼んだものが運ばれてくれば、まずは軽く器合わせて。
「まろやかで優しいお味、美味しいな」
「ん〜〜美味しい」
 乾杯した甘酒で、ほっと温まりつつも一息。
 そしてフーフーと冷ましてから飲んだ、甘く優しい甘酒の味と温かさにほっこり落ち着いて。
 ゆらり尻尾を揺らすラズロルへと、エトヴァは差し出す。
「ほら、これも美味しいよ」
 焼き立てで香ばしい、味噌の焼き餅を。
 そして美味しいと勧められれば、反射的にパクリ。
 エトヴァからあーんして貰った焼き餅を口にすれば、お耳も尻尾もご機嫌。
 ラズロルがぱあっと浮かべるのは、美味しくていい笑顔。
 それからお返しに、あ〜んと。今度はエトヴァに団子を勧めれば。
 はむっといただいたエトヴァもやはり、笑顔が満開に。
 そしてふたりほこほこと、漂う花の香のように甘やかに咲かせる。
 良い香りと小さな可愛い花に、素敵な彼と一緒のひととき。
 冬が近くとも、手も身体も心もぽかぽか温まる――そんな幸せな時間を。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【プラチナチケット】がLV3になった!
【友達催眠】がLV6になった!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
【アクティベイト】がLV3(最大)になった!

●その花の名が告げるは
 山の中腹にある神社に咲く、戦国の世では見ることができないはずの花。
 この時代に咲くはずのない金木犀が此処にだけ咲いているのは、刻逆による歴史の改竄の影響であると思われるが。
 だが皮肉にも、それが謎を解く大きな鍵となるのだという。
 囚われたヒルコが伝える、切るべき配線を示すための。
 そして神社を巡ったディアボロス達は知るのだった。
 金木犀という名前を知らぬ地元の人たちが、この花のことを何と呼んでいるかを。

 神社の神主は、こう話していた。
「あの花の名は、この神社が建てられた逸話から、そう呼ばれるようになったんですよ」
 そしてその謂れを、石碑も記していた。
 ――まだこの山に人が足を踏み入れることなどなかった昔。
 あるひとりの男が、うっかり山に入って迷ってしまったのだという。
 そんな時……嗅いだことのない甘い香りがして。
 誘われるように歩いた先にあったのは、見たことがない花を咲かせる木であった。
 そしてそのおかげで、下山できる道を見つけることができて。
 その後、男は皆に告げたという――見たことのない山吹色をした良い香りの花が救ってくれた、あれは神様の木だ、と。
 人々は初めは半信半疑だったものの、実際に皆で足を運んでみれば。
 確かに男の言う通りにその花を咲かせる木が存在したのだ。
 だから神様の木を祀る神社を、この地に立てたのだという。
「この花、黄色い山吹色でしょ? でも見たことない花で名前がわからないから、山吹桜とか香り花とか、みんな色々好きに呼んではいるんだけど」
「でも、そこの石碑にも記してある名前で呼ぶ人が、やっぱり多いわね」
 境内で遊んでいた親子もそう石碑へと視線を映して。
 茶屋の店主も雑談がてら、この神社の謂れや花に纏わることを色々と話してくれた後。
 ディアボロス達に教えてくれたのだった。
「あの花は、最初に見つけたって言われてるその男の名前と花の色で、こう呼ばれてるんだよ――『二郎山吹』ってな」
 正解の配線を示すという、その花の名前を。
野本・裕樹
※アドリブ・連携歓迎

二郎さんが香りに誘われたように、香りに引き寄せられた人同士に繋がりが生まれる…だから『縁結び』のご利益なのでしょうか。
逸話を聞いてそんな風に思ってしまいました。

解は得ました。
ヒントを伝えてくれたヒルコの少女のためにも儀式を阻止してみせます。

警備に気づかれないように【光学迷彩】を使用して儀式場への侵入を試みましょう。
ヒルコの少女にも可能なら声掛けを。
儀式を止めに来ました、必ず助けますからね。

金木犀の、この地での呼び名は『二郎山吹』。
配線に当てはめるとするならば…
『弐』の束の『黄』色の配線、恐らくこれが切るべき配線です。
他の方とも意見交換し正解と思われる配線を切りましょう。


四十万・八千代
ヒュー(g04975)と

お嬢様、警備が交代とかで薄くなった時は合図してくれるか?それに合わせて突入するから。
と、ヒューの頼み事を間接的にお嬢様へ伝える。
ヒューの頼み事素直にきけないお年頃なんだよな。
突入後は警備の奴らに見つからないよう【モブオーラ】で移動。
咄嗟に隠れる必要があった時の為【光学迷彩】も使用しておく。

金木犀のここでの呼び名は二郎山吹……
っていうんだからそのまま『弐』の束の『黄』の線でいいと思う。
1人だけだと不安になるが皆同じ解釈なら大丈夫だろう。

生贄のヒルコは見える位置にいるのかな。
苦しい中よく頑張って伝えようとしてくれた。
村も君も犠牲にするつもりはないから、もう少しだけ頑張って。


ヒュー・ハルウェル
八千代様(g00584)と

お嬢様に(八千代様が)お願いして、警備の交代するタイミングを伺っていただきます。
……お嬢様、頷くのが早……いえいいのです。分かっておりますゆえ。
合図があれば通信で共有し、【モブオーラ】を使って速やかに廃屋の中へ。

線の番号と色を確認すれば、そこにいる皆で顔を見合わせ頷いて
……間違いなさそうですな。
切断をお願い致します、私はヒルコの方を。

よく辛抱なさいましたな。もう安心ですぞ。貴方のお名前を伺っても?
お嬢様もヒルコに擦り寄り、安心させようとしている様子。
ふふ、(ヒルコの名前)様。お嬢様もよく頑張ったと褒めてらっしゃいます。本当にお疲れ様でございました。


アドリブ・連携歓迎


鶴來・櫻子
※アドリブ連携可

あの木には本当に神様が宿っているのかもしれないわ。
かつて二郎という男性を救ったように、今は小さな花が村と一人の少女を救うのだから。

【光学迷彩】を使用し儀式場の側で様子を伺い警備の交代の瞬間を狙い儀式場に潜入します。

茶屋の方は言っていました。
可愛らしいあの花は『二郎山吹』と呼ばれているのだと。
ならばきっと番号は『弐』
色は山吹色の『黄』
他の方とも確認し合い配線を切ります。

配線を切る事が出来たなら
少女に【活性治癒】も使いつつ治療を。

よく頑張りましたね。もう大丈夫。
村の方達も必ず助けますから、貴女はここで待っていてくださいね。

侵略者達には……虎の尾を踏んだのだと思い知らせてやるわ。


月下部・小雪
お姉ちゃん(g00960:義姉)と一緒に儀式を止めに、いきます。
金木犀のお名前は『二郎山吹』……つまり黄色の2番が正解、です!

そ、それでは儀式場にこっそり潜り込みましょう。
神社から【光学迷彩】で隠れつつ、儀式場の廃屋まで進みます。
見張りの交代のタイミングで一気に中に侵入、です。

生贄のヒルコの女の子に【活性治癒】を掛けつつ、黄色の2番を探します。
だ、大丈夫です。あのお花の名前は『二郎山吹』、なんですよね。
お姉ちゃんが時間を稼いでくれているうちに、ちょきんと切っちゃいます。

※アドリブ連携大歓迎


月下部・鐶
妹の小雪ちゃん(g00930)といっしょに参加
観光モードは見張りの交代まで、交代中のタイミングに潜入モードに切り替えるよっ

【パラドクス通信】でお互いこまめに連絡とりながら、小雪ちゃん、他のディアボロスの人とも連携していくね

今回の救出作戦はスピード勝負!
あたしは見張りをかって出て、神社の入口で【光学迷彩】で隠れながら、交代のクロノヴェーダが来ないかを見張るぞ!
救出前に見張りが来たら、【使い魔使役】で操った山の動物に、がさがさ音を立てさせたりして時間を稼ぐよ

もちろん、ヒルコの子が伝えようとした合言葉は分かってるよ、二の山吹色!
情報を無駄にしないためにも、確実に救出しよう!

※アドリブ、連携、大歓迎!


ギィース・エレクレ
【CANVAS】

『二郎山吹』って呼ばれてるんだ
何かカッコ良い名前だね!
なるほど、『弍』の番号と『黄色』を切ればいいんだね

確かに素敵な花だよね
語りつがれるほど大切な大切な花なんだろうね
ふふっ、レジーナちゃんカッコいい
ん、行こう

レジーナちゃんの傍で光学迷彩を使い忍び足
自分がもし切る担当なら
慎重に間違えなくそっと切ろう
おぉ、意外と緊張するね
ほら自分ならまだしも他の人の命がかかってるからね

レジーナちゃんや他の人が切るなら
連携してその人を護る様に見張ろう
無事に切れるように
警備とかの目をこちらに向けさせる様に囮になるのも良いかな

彼女を救出したら声掛け大事だね
怖かったね、もう大丈夫だよ
後は俺達に任せて


レジーナ・ネイサン
【CANVAS】

「二郎山吹』――弐の番号、黄色の線を切れば良いんだな

山で彷徨って心細い中この花に出会えたなら
さぞ心が救われただろうな
神社を建てて語り継がれる程に
感謝と、花を大切にし続けられる人々を
こんな胸糞悪い方法で潰されてたまるかって改めて思うわ
……や、普通だし
行こうギィース

警備の様子を観察しルート確認
交代や時間の空き等、隙を見計らい儀式場へ
光学迷彩を使用し忍び足で向かおう

ギィースや他の仲間とも連携し
他のひとが配線を切る場合は周囲を偵察
不測事態は対処に当たるよ
おや、流石のギィースでも緊張するんだね

ヒルコさんを救出出来たら声をかけよう
あなたのお陰で爆発も止められた
残りの憂いも払うから、安心して


 暑さが和らいだ頃、ふわりとこの甘い花の香がすれば。
 橙色の花を見上げ人々は思う……ああ、秋が来たのだなと。
 在る場所や時代さえも違っても、たとえその花の名を知らなくても。
 秋がくれば、小さな花が良い香りを漂わせ咲き誇ることを、この花を見たことが一度でもある人々は知ってるから。
 そんな橙色の花……現代地球世界では金木犀と呼ばれている花木は、本来は戦国の世で咲くはずはないのだが。
 神社の謂れやこの花の逸話を聞いた野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は、こう思ってしまう。
(「二郎さんが香りに誘われたように、香りに引き寄せられた人同士に繋がりが生まれる……だから『縁結び』のご利益なのでしょうか」)
(「あの木には本当に神様が宿っているのかもしれないわ」)
 この世界出身の鶴來・櫻子(暁闇の櫻・g08555)にとっては、初めて見た橙色の花たち。
 歴史改竄の影響でこの地の神社でのみ花を咲かせ、そして今年二度目の開花を迎えたのも、そう――きっと『縁』。
 香り高いこの橙色の花をもって、神様は『縁結び』のご利益を人々にもたらしてくれているのかもしれないと、櫻子も思うのだ。
(「かつて二郎という男性を救ったように、今は小さな花が村と一人の少女を救うのだから」)
 神社が建つ前のはるか昔から、そして今も尚。
 その花の香や咲く様が、この世界の人達にとっては珍しいということもあるだろうが。
 レジーナ・ネイサン(灰色キャンバス・g00801)は、神社で人々がこの花を愛で、この花の話をする姿を見てきて。
 花の名の謂れを聞いて、思ったのだった。
「山で彷徨って心細い中この花に出会えたなら、さぞ心が救われただろうな」 
 ……神社を建てて語り継がれる程に、と。
 ギィース・エレクレ(誘惑の道化師・g02447)も、並んで歩く彼女の声に頷いて。
「確かに素敵な花だよね。語りつがれるほど大切な大切な花なんだろうね」
「感謝と、花を大切にし続けられる人々を、こんな胸糞悪い方法で潰されてたまるかって改めて思うわ」
 自分も好きで何かと愛用している香りの余韻漂う中、続いた言葉に思わず笑んで返す。
「ふふっ、レジーナちゃんカッコいい」
 そんな、やはりにこにこと自分に視線や声を向ける彼のことを、ちらりと見上げてから。
「……や、普通だし」
 レジーナはそう返した後、改めて歩みを進める。
「行こうギィース」
「ん、行こう」
 金木犀咲く神社を背に、ふたりで共に、さらに山の上を目指して。
 神社を巡って、人々や石碑が語ってくれた逸話が教えてくれたから。
 ――解は得ました。
 裕樹もそう確信するように小さく頷いて足を踏み出す。
(「ヒントを伝えてくれたヒルコの少女のためにも儀式を阻止してみせます」)
 この花木を通じた謎掛けをもってヒルコの少女が何とか伝えようと試みた、儀式阻止への糸口を掴んだから。
 姉妹仲良く絵馬を書いておみくじ勝負も楽しんだ、月下部・鐶(さいつよのお姉ちゃん・g00960)と月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)のふたりも。
 神社をそっと後にし、山道をのぼっていく。
 捕らえられたヒルコを使った儀式が行われているという、山の上の廃屋へと向けて。
 そして暫く歩けば、視線に入ってきたのは見張りのクロノヴェーダの姿が。
 敵を倒して進んでもいいのだが、話によれば見張り交代の際に大きな隙ができるということだから。
『ん、そろそろ交代の時間か』
 からくり兵が無防備に持ち場を離れようと動きをみせ始めたことを確認すれば、鐶の観光モードも潜入モードにすかさず切り替え!
(「そ、それでは儀式場にこっそり潜り込みましょう」)
 小雪も姉と顔を見合わせてこくりと頷いた後、慎重にさらに儀式場に近づいてみる。
 同じく機を狙うべく、相手に見つからぬ程度の遠目から確認していたヒュー・ハルウェル(猫狂いの老執事・g04975)は。
 お嬢様に、警備の交代するタイミングを伺って貰うようお願いを……しようと、したのだけれど。
「お嬢様、警備が交代とかで薄くなった時は合図してくれるか? それに合わせて突入するから」
 ヒューのかわりにそう頼み事を伝えるのは、四十万・八千代(悪食ハッカー・g00584)。
 そんな八千代の声に、ふわもふ毛並みの尻尾を得意気にゆらゆらと揺らして。
「……お嬢様、頷くのが早……」
 こくこくと頷いてみせるお嬢様の姿を見れば、ヒューは思わずそう零してしまうけれど。
 ……いえいいのです。分かっておりますゆえ、と。
 ほんのちょっぴりの切なさと多大なる愛しさを抱きながらも、執事としてそうっとその様子を見守るのだった。
 いえ、だってきっと自分がお願いしたら、お嬢様は不服そうな半目で返してくることは分かっていたから。
(「ヒューの頼み事素直にきけないお年頃なんだよな」)
 八千代もそんなふたりを見遣りつつ、張り切ってさり気なく見張り達へと近づくお嬢様からの合図を待って。
 カサリと鳴った葉音に、一瞬目を向けるからくり兵達であったが。
『……なんだ、猫か』
 相手が猫だと分かれば、特に気にすることなく交代のために一旦この場から去っていく。
 そして、にゃーっとお嬢様から合図があった瞬間、ヒューはパラドクス通信でこの場に赴いた皆に共有する。
 警備に大きな隙ができた今が潜入の時であることを。
 それから己も、八千代と共にモブオーラを纏い光学迷彩も念の為用いながらも、速やかに廃屋の中へと向かって。
 ――あたしは交代のクロノヴェーダが来ないか見張っておくね!
 互いに通信し合ってこまめに連絡を取りながら、そう皆に伝える鐶。
 だって、今回の救出作戦はスピード勝負!
 迅速にそして確実に作戦を成功させるべく、皆で分担し合って連携を取ることはとても大事だから。
 そんな姉に見張りを任せ、警備交代のタイミングで一気に中へと侵入するべく動く小雪。
 姉や皆と一緒に、儀式を止めるために。
 レジーナも警備の様子を観察しルート確認をしっかりと行なった後、光学迷彩を使いつつも。
 隙を見計らい、ギィースと共に忍び足で儀式場へと乗り込んで。
 裕樹も警備に気づかれないように光学迷彩を使用しながら、儀式場への侵入を果たせば。
 瞳に飛び込んできたのは、沢山の線に繋がれたヒルコの少女の姿。
「……神社に咲く……香り高い、あの花の呼び名……」
 切るべき配線がどれかを直接伝える事が禁じられているヒルコがひたすら呟いているのは、正解のヒントとなる謎掛け。
 だがそれにより、他者との会話ができないほどの苦しみを彼女は今背負っているという。
 そんな少女に、声を掛ける裕樹。
「儀式を止めに来ました、必ず助けますからね」
 託された手掛かりを確りと受け取り、少しでも彼女のその心や苦しみが軽くなるようにと、そう約束を。
 そして櫻子は、ヒルコの少女に繋がれている多数の配線へと目を向ける。
 まずは『壱』から『拾』の番号が振られた、十の束。
 さらにその束には『赤』『青』『黄』『白』『黒』の色がついている線が。
 そんな数多の配線のうち、切るべき正解の線はただ1本のみ。
 その本数を見れば、勘で正解の線を切ることなど不可能に近い。
 だが、どの線を切ればいいのかを、櫻子は確信している。
 ヒルコの少女が伝え続ける謎を解く鍵……神社に咲く花の呼び名を、確りと聞いたから。
「茶屋の方は言っていました。可愛らしいあの花は『二郎山吹』と呼ばれているのだと」
 そう、その名は――『二郎山吹』。
「『二郎山吹』って呼ばれてるんだ。何かカッコ良い名前だね!」
 金木犀という馴染み深い名前とまた違ったその呼び名に、ギィースがうんうんと頷けば。
 裕樹は改めて、ヒルコに繋がっている配線を見遣って。
「金木犀の、この地での呼び名は『二郎山吹』。配線に当てはめるとするならば……」
 櫻子と小雪も、導き出した解を口にする。
「きっと番号は『弐』、色は山吹色の『黄』」
「金木犀のお名前は『二郎山吹』……つまり黄色の2番が正解、です!」
「『弐』の束の『黄』色の配線、恐らくこれが切るべき配線です」
 裕樹もこくりと頷いてから、慎重に念の為もう一度、意見を交換し合うべく皆を改めて見回してみれば。
「『二郎山吹』――弐の番号、黄色の線を切れば良いんだな」
「なるほど、『弍』の番号と『黄色』を切ればいいんだね」
 レジーナとギィースもその解に異論なし。
「金木犀のここでの呼び名は二郎山吹……っていうんだからそのまま『弐』の束の『黄』の線でいいと思う」
 八千代も、ひとりだけだと不安になるが皆同じ解釈なら大丈夫だろう、と。
 切るべき正解だと総意の『弐』の束の『黄』の線へと視線を向けて。
「……間違いなさそうですな。切断をお願い致します、私はヒルコの方を」
 この場にいる皆と顔を見合わせ頷き、改めて正解を確信した後。
 配線の切断は仲間に任せ、ヒルコの少女の保護を担うべく彼女へと寄り添うヒュー。
 小雪も、姉と事前に話していた正解が皆と同じであることを確認して。
「だ、大丈夫です。あのお花の名前は『二郎山吹』、なんですよね。お姉ちゃんが時間を稼いでくれているうちに、ちょきんと切っちゃいましょう」
(「もちろん、ヒルコの子が伝えようとした合言葉は分かってるよ、二の山吹色!」)
 ……情報を無駄にしないためにも、確実に救出しよう!
 鐶も作戦成功のために、敵の動向を見張りながら気合を入れて。
 ギィースは正解の線を瞳に映しつつも。
「おぉ、いざ切るってなったら、意外と緊張するね」
「おや、流石のギィースでも緊張するんだね」
「ほら自分ならまだしも他の人の命がかかってるからね」
 意外そうに紡いだレジーナに笑んで返してから。
 ……警備とかの目をこちらに向けさせる様に囮になるのも良いかな、って。
 無事に線が切れるように、皆と確り分担し合うべく。
 レジーナと共に周囲を偵察し、不測事態が起こっても対処できるよう見張りに回ることにする。
 そして裕樹は皆の意見を確認した後、正解だと導き出した『弐』の束の『黄』の線へと慎重に手を伸ばして。
 手にした刀で、その線を躊躇なくぷつりと切断するのだった。
 刹那、ガクンッと大きく揺れるヒルコの少女の小さな身体。
 それを傍にいたヒューが咄嗟に丁寧に支えてあげれば。
「……! 正解の線を……切って、くれたの?」
 まだ自力で動けない様子ながらも、苦しみから解き放たれた少女は状況を把握し、そう口にして。
「怖かったね、もう大丈夫だよ。後は俺達に任せて」
「あなたのお陰で爆発も止められた。残りの憂いも払うから、安心して」
「これで、村も爆破されないで、済むのね……よかった……ありがとう」
 ギィースとレジーナの言葉に、心からほっとした笑みを宿す。
 そんな微笑みをみせる少女の姿に安堵しながらも。
「苦しい中よく頑張って伝えようとしてくれた」
 体力の消耗が激しい少女を八千代が労えば、お嬢様もとてとてとヒルコに歩み寄ってすりすり。
 そんな少女を安心させようとしているお嬢様の様子をほっこりと見守りながら。
「よく辛抱なさいましたな。もう安心ですぞ。貴方のお名前を伺っても?」
 ヒューは訊ねてみる――ヒルコの少女の名を。
 少女は擦り寄るお嬢様をそっと撫で、もふもふな手触りに癒されるように瞳を細めつつも。
 己の名を告げるのだった。
「私の名前は、花月……はなつき、です」
 月にゆかりが深いという橙色の花のように、小さな命をひたむきに咲かせて。
 そんな彼女に、ヒューは柔く笑んで返して。
「ふふ、花月様。お嬢様もよく頑張ったと褒めてらっしゃいます。本当にお疲れ様でございました」
「村も君も犠牲にするつもりはないから、もう少しだけ頑張って」
「よく頑張りましたね。もう大丈夫。村の方達も必ず助けますから、貴女は身を潜めて待っていてくださいね」
 続いた八千代の言葉に頷きつつ、櫻子は満身創痍な彼女に活性治癒を施してあげた後。
 外で見張りを担う鐶が使い魔使役で山の動物にがさがさと音を立てさせ、合流した小雪がもきゅっとコダマにもお手伝いさせて、警備に戻り始めた敵を引き付けてくれている間に。
 花月を支え連れ添う仲間と共に速やかに廃屋から脱出しつつも、櫻子はその心に紡ぐのだった。
 まだ、成すべきことはこれで終わりではないから。
 ――侵略者達には……虎の尾を踏んだのだと思い知らせてやるわ、って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】がLV3になった!
【モブオーラ】がLV3になった!
【傀儡】LV1が発生!
【活性治癒】がLV2になった!
【使い魔使役】LV1が発生!
【友達催眠】がLV7になった!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【フィニッシュ】がLV3(最大)になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ドレイン】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV4になった!
【アヴォイド】がLV2になった!

●侵略者達の誤算
『村にやって来た復讐者どもを村もろとも爆破し、同時に村の金目のものを巻き上げる……ふふ、何という完璧な作戦』
 そうほくそ笑むのは、日本三大悪妻に数えられた女傑の名を持つ天魔武者――『日野富子』であった。
 そして富子は高みの見物と決め込みつつ、トループス級『機工からくり兵』を差し向ける。
「えっ、な……!?」
「う、うわぁっ!!」
「ひいっ! どうか、命だけはお助けを……!」
『泣いて叫んで助けを乞うといいわ。復讐者どもが駆けつけるくらいに』
 ディアボロスを誘き寄せるために、山のふもとにある村を襲わせるべく。
 けれど今はまだ、日野富子は知らない。
 標的であるはずのディアボロス達の手によって、ヒルコを使った儀式が阻止されているということを。

 今回の事件の首謀者である日野富子さえ倒せば、その目論見も潰える。
 なので、迅速に富子だけを狙って撃破することも可能ではあるのだが。
 人々を襲う機工からくり兵を放っておけば、周囲に被害は出てしまう。
 日野富子は単独で、からくり兵達が村を襲撃し金品を奪う様子を少し離れた戦線の最奥から眺めているというので。
 村に被害ができるだけ出ないようにするには、まずはからくり兵達を倒してから、日野富子に仕掛けることになる。
 幸い、からくり兵達はすぐには村人達を殺さずに、富子の指示通り金目のものを奪ったりしつつも人々の恐怖を煽るよう行動しているという。
 ディアボロスを誘き寄せ、村もろとも爆破させることが今回の一番の敵の目的であるからだ。
 よってクロノヴェーダ達は、復讐者がやって来たのに村が爆破されないことに混乱すると思われるので。
 それを利用すれば有利に戦うことができるだろう。
 救出したヒルコの花月も、事が終わるまでは安全な場所に身を潜めているというので。
 日野富子を討ち、その計略を打破すること――それを成せばこの事件も解決となり、復讐者としての依頼も完遂となる。
 何より、卑劣な企てを目論む輩を放っておくわけにはいかないから。
 甘く漂う花の香を血腥いものには決してさせぬよう、ディアボロス達は急ぎ駆けつける。
 復讐者としての任務と、そしてヒルコの少女との約束を果たすべく。職人達が住まう、山のふもとの村へと。
御守・樹
富子もだけど被害を抑えるのならからくり兵を抑えないとな。
でも色と言いモノアイなところといい、小さい頃見たアニメの量産機思い出すなぁ。

物陰とか利用できるなら利用して、光学迷彩や忍び足を利用して接近して奇襲を仕掛ける。ダッシュで近づき出来るだけ腰部分を狙って七影斬で攻撃。
相手の懐に潜り込むのはリスクはあるけどあのほっそい腰をつけば機動力は奪えそうな気がする。
背面のアームが散々に動くとしても、動き回らず留まるのなら対処もしやすいかな。完全にへし折れればいいんだけどまともに動けなくできればそれで十分そう。
細いしな!細ければ細いほど重要なのが集中しやすいしな。人の首とかもそうだし。


野本・裕樹
※アドリブ・連携歓迎

無事救い出せて良かったです。
でも村はまだ爆破されなくなったというだけ、急ぎ助けに向かいましょう。

村の被害を減らすためにも、からくり兵は倒さねばなりませんね。
村の人が巻き込まれないように避難を促し、老人や小さな子供のような急ぐのが困難な人がいそうなら【フライトドローン】に乗って避難してもらいましょう。

村の被害を少しでも減らすつもりで【飛翔】にて空中から戦います。
からくり兵の攻撃も空に向かってなら間違って地上の逃げきれていない人や建物にも被害が届きにくい筈。
攻撃も村への被害を最小限に抑えるために空間を爆発させるのではなく、提灯を直接からくり兵に体当たりさせて爆発させましょう。


鶴來・櫻子
※アドリブ連携可

必ず守ると花月さんと交わした約束を果たす為
そして今まさに虐げられている村人を助ける為に村へと馳せ参ず。

村に着いたなら村人達に避難するように促し
逃げるのに支障がある程の怪我を負われている人がいれば【活性治癒】を。
村を出るまでは白蓮に護衛を頼むわ、お願いね。

敵は一体ずつ着実に倒していきます。
反撃には傾奇刀を薙ぐ若しくは盾として防御。

時折【飛翔】し俯瞰で敵の位置や村人の避難経路に危険はないかなどの現状の確認をし【パラドクス通信】で仲間達と連絡をし合い
村人が危機的状況であったり仲間に手助けが必要と判じた箇所へ駆け加勢します。

私達は貴殿方の奸計に嵌まるような愚か者ではないのよ。


 香り高き橙色の小花『二郎山吹』の名が教えてくれた正解の配線――『弐の黄色』の線を無事に切断して。
 ディアボロスにダメージを与えるために村を爆破するという、敵の卑劣な野望は阻止できた。
 それに、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は改めて安堵する。
(「無事救い出せて良かったです」)
 捕らわれていたヒルコの少女・花月の命を救うことができたから。
 けれど、花月を安全な場所へと保護した後、急ぎ仲間と共に裕樹は山を下る。
 二郎山吹が咲く神社を通り抜け、甘やかなその香を背に。
(「でも村はまだ爆破されなくなったというだけ、急ぎ助けに向かいましょう」)
 歴史改竄者の襲撃に遭ってしまうという、ふもとの村へと。
 鶴來・櫻子(暁闇の櫻・g08555)も秋色に染まった山を駆け、村へと馳せ参ずる。
 花月と約束を交わしたから――必ず守る、と。
 それに、今まさに虐げられんとしている村人を助ける為にも。
 天魔武者に村が蹂躙されることは、何としても阻止したいから。
 喪われた故郷のように、決してならぬように。
 そして村へと辿り着けば、時を同じに姿を現したのは『機工からくり兵』達。
(「富子もだけど被害を抑えるのならからくり兵を抑えないとな」)
 村を襲いにきた敵を待ち受けていた御守・樹(諦念の珪化木・g05753)は、その姿を確りと視認しながらも。
 改めて敵の外見を見遣れば、こう思ってしまう。
(「でも色と言いモノアイなところといい、小さい頃見たアニメの量産機思い出すなぁ」)
 量産機というものは、どのような時代や場所でも、不思議とそういう見目に作られるものなのだろうか……なんて。
 樹はそっと考えつつも、物陰などを利用することを意識しながら、光学迷彩や忍び足を駆使し接近をはかる。
『……!?』
 自分達ディアボロスがやって来たのに村が一向に爆破されず、動揺している様子の機工からくり兵達へと。
 そんなからくり兵達を相手取らずとも、一連の首謀者であるアヴァタール級『日野富子』さえ倒せば、この事件は解決となるだろう。
 けれど、その選択をディアボロス達はしなかった。
「村の被害を減らすためにも、からくり兵は倒さねばなりませんね」 
「村の方達は、安全な場所に避難を。焦らなくて大丈夫、此方よ」
 村に被害が及ばぬよう、村人達を巻き込まぬように避難を促し、まずは機工からくり兵を殲滅するべく立ち回る。
 戦場をいち早く駆け出していた樹が、からくり兵へと奇襲を仕掛けんとする間に。
「これに乗って避難できますから、しっかりつかまっていてくださいね」
 急ぐのが困難な老人をフライトドローンに乗せ、裕樹が避難させれば。
 こてりと転んで膝を擦りむいてしまった幼い子へと優しく活性治癒を施してあげた後。
「村を出るまで護衛を頼むわ、お願いね」
 櫻子がその子や周囲の人達を託すのは、クダギツネの白蓮。
 その声にこたえるように、黒いお耳をぴこり、ふわふわな白の尻尾をゆうらりと揺らして護衛を担う白蓮とは異なる方向へと櫻子は足を踏み出す。
 敵を一体ずつ着実に倒していくべく、傾奇刀を手にして。
 そして、いつまでたっても発動しないヒルコ爆弾に業を煮やしたように。
『グガガァ……!』
 声を上げ、自らの手でディアボロスを倒さんとしてくる、からくり兵達。
 そんな相手の懐に潜り込むのはリスクはある。けれど、それを承知の上で。
(「あのほっそい腰をつけば機動力は奪えそうな気がする。背面のアームが散々に動くとしても、動き回らず留まるのなら対処もしやすいかな」)
 ……完全にへし折れればいいんだけどまともに動けなくできればそれで十分そう、と。
 樹は敵の装甲が薄い部分を見極め、出来るだけ近づいて狙いを定める。
(「細ければ細いほど重要なのが集中しやすいしな。人の首とかもそうだし」)
 細いしな! と――からくり兵の腰へと目掛けて。
 瞬間、出現させた七つの残像で包囲するかの如くお見舞いする。
 その細い腰をへし折るかのように強烈な七影斬の閃きを。
『! ガアッ』
 見舞われた斬撃に揺らぐからくり兵も、何とかドリルアームで地面を工事し、岩石や瓦礫片を吹き荒れさせ反撃してくるけれど。
 当初と違う手筈に動揺しているまま放たれる反撃は正確ではなく、腰に受けた衝撃で動きも鈍っている。
 そんな敵へと樹はさらに攻め込み、再び七影斬を相手の弱い部分へと繰り出しては、狙い通りへし折るように打ち倒していって。
 裕樹は刹那、大きく地面を蹴って空中を翔ける。
(「からくり兵の攻撃も空に向かってなら間違って地上の逃げきれていない人や建物にも被害が届きにくい筈」)
 村の被害を、少しでも減らすために。
 そして、その先にあるのは吉兆か凶兆か……無数の提灯の行列が戦場に燈れば。
 ――爆ぜよ。
『……!!』
 蒼炎爆がその名の通り、燃ゆる蒼で容赦なく爆破する。
 被害を最小限に抑えるために、空間ではなく、直接体当たりさせたからくり兵を。
 そして櫻子も天へと飛んで翔けつつ高い目線で、敵の位置や村人の避難経路に危険はないかなどの現状確認は怠らずに。
 パラドクス通信で仲間達と連絡し合い、敵が集団を成しているという箇所へと駆けつけては加勢をする。
 傾奇刀を薙ぎ、盾にして……これ以上、クロノヴェーダに何も奪わせないために。
『……ガッ、アァ!』
「私達は貴殿方の奸計に嵌まるような愚か者ではないのよ」
 抜き打ちの一撃で、斬り裂く。
 見抜いた敵の装甲の弱い部分へと、握る傾奇刀の斬撃を閃かせて。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV2になった!

四十万・八千代
ヒュー(g04975)と

からくり兵っていうより完全にロボットだな
ディアボロスが来たと認識したら爆破される前に
奪った金品持って逃走しようとするだろうか
村の奴等を襲わないようにするためにも
「ディアボロスが来てやったぞ」とか叫んで敵さんに認識して貰おう

【活性治癒】で此方も村人も軽い怪我などは受け付けないようにしつつ
敵を見つけ次第イグジストハッキングで背面にあるツールの存在を歪めて
使い物にならなくさせていく
ついでに飛んでくる岩や瓦礫も無害なものに変化出来れば
ヒューのサポートも出来るかな……頑張ろう

村人たちには手出しさせない
花月との約束だしな……一匹たりとも逃さず倒そう


ヒュー・ハルウェル
八千代様(g00584)と

どうにか間に合ったでしょうか。
村の皆様は……ご無事なようですな。
まずは【士気高揚】を使って皆様に呼びかけを。
あの絡繰共は私達が抑えます!皆様は安全な場所へお逃げください!お嬢様が先導致します!
体力のある方は子供や御年寄の手助けを!

……おっと、あなた方の相手はこちらです。『Pass auf dich auf.』
からくり兵が追おうとするなら、それを阻むように【来客嫌いの赤絨毯】を展開します。
電界が発生し、巻き起こった砂埃で目眩しにもなるでしょう。

反撃の岩石が飛来し、少々焦りましたが……背中を任せられる方がいるというのは嬉しいものですな。ありがとうございます。



アドリブ連携◎


 謎を解いて正解の配線を無事に切り、ヒルコの少女・花月も助けられてホッとしたのも束の間。
 今度は山を下り、ふもとの村まで駆けつけたヒュー・ハルウェル(猫狂いの老執事・g04975)は一瞬、耳に届いた衝撃音に足を止めるけれど。
「どうにか間に合ったでしょうか。村の皆様は……ご無事なようですな」
 それは、村に予め出向いていた仲間が放った開戦の一撃だと知れば安堵してから。
 周囲をぐるりと見回し、慌てふためいてはいるが無事な村人たちの姿を確認する。
 そして、ヒューが村人達へと視線を巡らせている間に。
「からくり兵っていうより完全にロボットだな」
 四十万・八千代(悪食ハッカー・g00584)の瞳が捉えたのは、村を襲わんとやって来た『機工からくり兵』達。
 そんなロボット感溢れる見目をした敵達の目論見は、すでに分かっている。
 ヒルコ爆弾を発動させ、自分達復讐者にダメージを与えて。さらには、銭ゲバなアヴァタール級の指示で金品を強奪せんとしているというから。
(「ディアボロスが来たと認識したら爆破される前に、奪った金品持って逃走しようとするだろうか」)
 八千代はからくりロボット達の群れへと、こう叫んでみる。
「ディアボロスが来てやったぞ」
『……!』
 その声に、一斉に反応を示す機工からくり兵達。
 そして計画通り、ヒルコ爆弾が村を爆破するのを待つような仕草をみせるも……勿論、爆発など起こらない。
 ヒルコ爆弾発動の儀式は、事前に阻止しているのだから。
 ヒューはからくり兵達が動揺しているその隙に、まずは士気高揚を使って呼びかける。
「あの絡繰共は私達が抑えます! 皆様は安全な場所へお逃げください!」
「! アンタ達が助けてくれるのか!?」
「で、でも、安全な場所って……どっちに逃げればいいんだ」
「お嬢様が先導致します! 体力のある方は子供や御年寄の手助けを!」
 恐怖と焦りでパニックになりかけている村人達をもふもふ尻尾をふりふり導くのは、お嬢様。
 八千代も自分達と村人にも軽い怪我などを受け付けないようにと活性治癒を施しておいて。
 ぴょこりと敵がいない場所へと向かうお嬢様に続き、言われた通り皆で助け合いながら村人達が避難を始めれば。
『グオオォ!』
「……おっと、あなた方の相手はこちらです」
 ヒューが敵前に立ちはだかると同時に、八千代は歪めていく。
『……!?』
 存在情報そのものを書き換えるハッキング技術をもって、敵の背面にあるツールの存在を狂わせ、使い物にならなくさせるべく。
 相手は機械であるロボットもといからくり兵、八千代の能力との相性も抜群で。
 ――Pass auf dich auf.
 ヒューがそう紡いだ刹那、展開されたトランクから迸るのは、電雷。
 小型の電磁パルス地雷が敷き詰められた戦場に電界が発生すると同時に、目眩しになるほど大きく巻き起こる砂埃。
 村人を追おうと、からくり兵が一歩、電界に足を踏み入れようものならば。
『! ガ……ッ!?』
 その足が踏んだ地雷が発動した瞬間、隣接する地雷にも誘爆し、周囲のからくり兵も巻き込んで激しく痺れさせる。
 何せ敷かれているのは、『来客嫌いの赤絨毯』なのだから。
 ヒューは足を取られ思うように動けぬ電界の来客達へと、向けている瞳を細め紡ぐ。
 ……当家のカーペットは、猫のように気まぐれですゆえ、と。
 けれど来客は、粗雑で不躾な輩ども。
『グガガ……ァッ!』
「!」
 背中のドリルアームを使って地面を工事し、岩石や瓦礫片を吹き荒れさせる機工からくり兵。
 そんな反撃の岩石が戦場を飛び交い、ヒューのすぐ目前まで迫るけれど。
(「ヒューのサポートも出来るかな……頑張ろう」)
 瞬間、まるでお嬢様のような、はたまた羊のような、ふわふわもふもふな毛玉へとぽふんっと変化する。
 八千代のハッキングによって、存在情報を無害な毛玉へと書き換えられて。
 ヒューは、ぽふりと当たった毛玉の感触にホッと胸をなでおろしつつも振り返って。
「少々焦りましたが……背中を任せられる方がいるというのは嬉しいものですな。ありがとうございます」
「花月との約束だしな……一匹たりとも逃さず倒そう」
 八千代はヒューと共にロボットどもを動作不能にするべく、電界が展開される中、片っ端からハッキングしていく。
 苦しみに懸命に抗い、頑張ってくれたヒルコの少女とも約束したから――村人たちには手出しさせない、と。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【無鍵空間】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV6になった!

レジーナ・ネイサン
【CANVAS】

良かった
花月さんを無事助けられて
ああ、奴らの残りの目論見も全部潰してやろう!

飛翔を使用し急ぎ村へ
泥濘の地を使ってからくり兵達の速度を落とす
少しは逃げやすくなるかな、とね
ブラシもトトに協力して見回りして逃げ遅れた人が居ないか確認を
村人を襲おうとしている兵が居ればダッシュで割り入り庇う
さ、今の内に!
ギィースが敵を惹きつけてくれた時は挟み撃ちを狙おう

暗褐色の絵具を撒き此方に意識を向けさせる
足元が荒れるようなら飛翔を続けて空中から
ほらお望み通りディアボロスが来たよ
人々からモノを強奪して、痛めるのは楽しかったかい
今度はあなた達が奪われる番だ

ん、ありがと
大丈夫さ
そっちも怪我はない?


ギィース・エレクレ
【CANVAS】

そうだね、無事に助けられて
本当に良かったね!
後は敵を潰すだけ!

ジャンプやダッシュでレジーナちゃんを追いかけます
兵士に見つからないのように、忍び足
ブラシちゃんと一緒にトトも逃げ遅れた人を誘導してあげて

村の人達を襲われたり、レジーナちゃんが危なくなったら
こっちだよーと声を上げて囮になろう
逃げ足は早いし、人気が無いところに誘えるからね
挟み撃ち!了解!

敵がコチラに攻撃してきたら
暗殺、機械の身体も貫通攻撃
魔骸連刃
俺解体得意なんだよね、一つ残らず解体するね!!

人を痛めつけるのはダメだよ
レジーナちゃん、村人を助けに行ったけど怪我してないかい?
それは良かった、うん、俺も大丈夫だよ!


 ひとつ間違えれば、村もヒルコの少女の命も吹き飛んでしまう状況下で。
 皆で答え合わせをして正解だと確信してはいたものの、配線を切る瞬間はやはりドキドキしたけれど。 
「良かった、花月さんを無事助けられて」
 レジーナ・ネイサン(灰色キャンバス・g00801)はそう改めて安堵する。
 金木犀……二郎山吹というその名から導き出した正解の線を切ることが出来、ヒルコの花月の命も助かったから。
 そんなレジーナの声に、ギィース・エレクレ(誘惑の道化師・g02447)も、うんうんと頷いて。
「そうだね、無事に助けられて。本当に良かったね!」
 いつものように笑みを宿したまま続ける。
「後は敵を潰すだけ!」
 山を一気に下り、視線の先に見え始めたふもとの村へと目を向けながら。
 そして今度はレジーナが、ギィースの言葉に大きく頷く番。
「ああ、奴らの残りの目論見も全部潰してやろう!」
 刹那、地を大きく蹴って飛び上がった天を翔け、レジーナは村へと向かう速度をぐんと早めて。
『グアアァァ! ……ガッ!?』
 村へと辿り着いた瞬間、眼前のからくり兵達の足元を泥濘の地へと変えてやる。
 ……少しは逃げやすくなるかな、とね、って。
 急いで避難する村人達の無事を確認し、支援しながらも。
 そんなレジーナを追いかけて跳躍したギィースも、すかさず地を駆けて。
 ヒルコ爆弾の不発とレジーナの足止めで動揺している機工からくり兵達に見つからないようにと、抜き足差し足忍び足。
 そして慌てて判断力が鈍っている村人達の誘導は、頼もしい相棒たちにお任せ。
「ブラシもトトに協力して見回りして逃げ遅れた人が居ないか確認を、お願い」
「ブラシちゃんと一緒にトトも逃げ遅れた人を誘導してあげて」
 そんなふたりの声にこたえるように、もきゅっとひと鳴きするブラシと、もふもふ尻尾をゆうらり揺らすトト。
 村人達の避難も、もう完了しつつあるけれど。
『ガアァ……ッ!』
 まだ動揺しつつも、逃さぬといわんばかりに動きをみせる機工からくり兵。
 けれど勿論、邪魔なんかさせない。
 咄嗟に駆けたレジーナが、村人を襲わんとする敵の前にすかさず割って入って。
「わっ……あ、ありがとう……!」
「さ、今の内に!」
「ほら、俺はディアボロスだよ! こっちだよー」
『……!』
 レジーナが庇った村の子を逃がす間に、声を上げて囮になるギィース。
 敵の意識を引きつけ、持ち前の早い逃げ足を駆使すれば。
 ……人気が無いところに誘えるからね、って。
 その思惑通り、まんまと自分を追って来る機工からくり兵を引き続き誘いながらもギィースは瞳を細めて。
「ギィース、挟み撃ちを狙おう」
「挟み撃ち! 了解!」
『!! グアッ!』
 村の子が避難したのを見届けてから駆けつけたレジーナの声に頷いて……ふたりで挟み撃ち!
 そんな息の合った攻撃に堪らず敵が倒れたかと思えば、さらに別のからくり兵達が攻撃を向けてくるけれど。
 仲間も多くいる戦場に、敵の数は残り僅か。
 刹那、レジーナが翔ける空に滴らせるのは、蜜のいろ。
 そして撒かれた暗褐色の絵具に敵の意識が向けば、さらに相手にとって魅惑的な言の葉を塗り重ねる。
 ――ほらお望み通りディアボロスが来たよ、って。
 そんな、とろりどろりと侵食する蜜色に獲物がかかれば。
 また攻撃してきた別の獲物に、ギィースは刃を突き立てる。
「俺解体得意なんだよね」
 機械の身体も貫くような暗殺の技巧をもって。
 そして相変わらず宿す笑みはいつも通りに見えるけれど。
 ……一つ残らず解体するね!!
 そう告げると同時に敵へと向けた瞳の根底に孕むのは、嬉々とした嗜虐の彩り。
『! グオッ、ガァ……ッ!』
 容赦なく解体され、ただのガラクタと化す機工からくり兵が、ふたりの手によって1体また1体と増えていって。
 ついに最後の1体となった敵へとレジーナは声を投げる。
「人々からモノを強奪して、痛めるのは楽しかったかい」
 ――今度はあなた達が奪われる番だ、と。
 ギィースも再びレジーナと挟み撃ちして、ふたりで最後の一体を解体し終えれば。
『ガ、アアァ……!』
「人を痛めつけるのはダメだよ」
 もうただのスクラップとなった敵に言った後、隣に並ぶ彼女へと視線を移して。
「レジーナちゃん、村人を助けに行ったけど怪我してないかい?」
「ん、ありがと。大丈夫さ、そっちも怪我はない?」
「うん、俺も大丈夫だよ!」
 ギィースは彼女にも自分にも、そして村にも大きな被害が出ていないことを確認しつつも。
 笑みと頷きと共に返すのだった……それは良かった、って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【泥濘の地】がLV2になった!
【活性治癒】がLV3になった!
効果2【能力値アップ】がLV7になった!
【ドレイン】がLV3になった!

伊佐沼・チカ
【ヨアケ】

器量よし、金ぴか姫様の天魔武者……けど、お腹ん中身は真っ黒だぁ
ヒルコさん達が、二度と狙われねぇよう、ここで成敗してやります!

≪天魔甲冑『雪崩』≫を着て参戦、です!
富子さんの逃げらんねぇ光線は……避けません
当たるのが分かってりゃあ、腹ぁ決めて突っ込むだけ、なのです
でも、甲冑と≪天魔鎚『山崩』≫の鎚頭ぁ受け流しに使って、心の臓なんかの泣き所は守ります

耐え抜いたら、今度はチカの番なのです
【防衛ライン】と『神懸・地牢重撃鎚』で、富子さんの逃げ場塞いだら
ジャンプの勢い乗せて、思いっきり強打してやるのです
チカの力をぜんぶ叩きつけりゃあ、ぐわーっと衝撃波が起きちまいます
どぉりゃあああ、お覚悟ぉっ!


眉立・人鳥
アドリブ絡み歓迎
【ヨアケ】で行く

村人の方は他の復讐者が上手いこと対処してくれてるようだな
なら、この隙になる早でボスを叩いちまおうぜ
連携してあたろう

なんて目に悪い、造形自体は割りと好みなだけに惜しい
フゥ〜、バイザー付けてて良かったぜ……

強欲か、奇遇だな
俺もそっち側なんだよ、方向性は違うがなァ
逃れられないなら喰らい尽くすのみ

パラドクス発動により変化した左腕で急所を庇うように防御しつつ喰らう
飛翔とワイヤー状にした天魔の魔力により的をしぼらせない機動で迫り
その身体に強欲の牙を突き立て、抉り削いでやろうじゃねえか

力を、力を寄越せェェエエッ!!


百鬼・運命
アドリブ絡み歓迎

【ヨアケ】で参加

さて先に参加していた皆には少し心苦しいが、流石に排斥力の期限が迫っているからな。
ぶしつけながら指揮官の首を取りに行かせてもらおうか

前衛メンバーは足りている感じ、ならこっちは後ろから支援させてもらおうか
悪意を撥ね返す『呪詛返し』、恨みを買った手段で召喚した軍団を相手にするにはちょうどいいパラドクスだ

やや後方の位置から突っ込んだ仲間の支援をするように呪詛返しで召喚した天魔武者たちを封じ込め、味方が本体を攻撃する邪魔が出来ない様にしつつ、呪詛(ロストエナジー)で敵を消耗させていこう

時は金なりとはいうが、あいにく時間がないのでな。
金の代わりに命を置いて行ってもらおう


相原・相真
【ヨアケ】の皆さんと参加

すでにいらした皆さんで十分とも思いますが、
ちょっくら出しゃばらせてもらいましょうか

戦闘方法は身体強化による高速移動での接近戦
魔力を纏った手刀での[斬撃]による攻撃を行い、
敵からの攻撃は[残像・フェイント]を生かしての回避で凌ぎます
連携を意識して動き、他の皆さんに合わせてディフェンスや[撹乱]を行っていきましょう

物理的な攻撃はともかく、金積まれての誘惑に負けちゃいられない
ここまで来た俺たちの怒り、なめるなよ…!

悪いんですが貴女にそうそう時間をかけてもいられない
この先へ進むため、倒れてもらいます!

アドリブ・連携歓迎


桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎

【ヨアケ】のみんなと。

少しでも人手がいた方がいいでしょ?ってことで助けに来たわよ?

前衛は得意なメンバーに任せて私は後方から援護する形で立ち回るわね!

パラドクスを発動させ、怒りの感情を魔力の波に変え敵に向けて放っていく。当たれば《精神攻撃》や《気絶攻撃》が敵を襲っていく。

お前たちがしようとしていることを放っておけるほど器は広くないのよね。
さて、どこまで耐えれるか見せてもらおうかしら?

時間もないしさっさと倒れてよね!
《殺気》を放ちながらより強いパラドクスをぶつけ。お前はここまでなのだからさっさと諦めてちょうだい?それとももっと痛めつけられたいとかいう欲望とかでもあるのかしら?


 村人を恐怖に陥れ、ディアボロスを誘き出し、あわよくば金品を強奪せんとやって来たからくり兵。
 けれど、肝心のヒルコ爆弾は発動せず、逆に復讐者によって次々と倒されている様子で。
 慌てふためいていた村人も、大きな怪我などもなく避難できているようだ。
「村人の方は他の復讐者が上手いこと対処してくれてるようだな」
 そんな仲間達による対処や現在の状況を眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)は確認してから。
 共に訪れた皆へと、こう声を掛ける。
 敵の配下と指揮官がそれぞれ別の場所にいて、現状配下の討伐が仲間のおかげで順調であれば。
「なら、この隙になる早でボスを叩いちまおうぜ。連携してあたろう」
 人鳥が標的と定めるのは、一連の事件を引き起こしたという指揮官のアヴァタール級『日野富子』。
 その方針に、相原・相真(人間のガジェッティア・g01549)と百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)も頷いて。
「すでにいらした皆さんで十分とも思いますが、ちょっくら出しゃばらせてもらいましょうか」
「流石に排斥力の期限が迫っているからな。ぶしつけながら指揮官の首を取りに行かせてもらおうか」
 この事件を解決するべく多数の復讐者達は確かに動いているし、その甲斐もあって作戦は順調であるが。
「少しでも人手がいた方がいいでしょ? ってことで助けに来たわよ?」
 そう橙を湛える瞳を細め笑む桜・姫恋(苺姫・g03043)の言うように、人手があるに越した事はないし。
 むしろ残された時間が短い今、それを確りと把握して万が一のためにと赴いた行動は、この地の奪還を目指すための大きな一歩に繋がるだろう。
 そしてそのためには、眼前の敵を倒さねばならない。
『く、ヒルコ爆弾なぞに頼らず、やはり金で何とかすべきだった……!』
 作戦がことごとく失敗して歯軋りする、 銭ゲバ気質の金ぴかゴージャスな日野富子を。
 そんな富子の姿を人鳥は改めて眺めてから。
「なんて目に悪い、造形自体は割りと好みなだけに惜しい」
 ピカピカしたその全身は、ちょっと……いやとても、趣味が良いとは言い難い。
 メカの部分はなかなかの造形であるのに、その眩い輝きは目に全く優しくないが。
「フゥ〜、バイザー付けてて良かったぜ……」
 人鳥にとってはピカピカも平気、バイザーのおかげで目が眩む心配はないのである。
 そして伊佐沼・チカ(土興しの鎚・g08514)も、やたらゴージャスな敵の姿に視線を向けて。
「器量よし、金ぴか姫様の天魔武者……けど、お腹ん中身は真っ黒だぁ」
 金色に輝いているのは上っ面だけ。
 豪華な見た目に反して、中身はがめつく腹黒い天魔武者の本性を暴いてから。
 チカはぐっと、満ちる気合いを迸らせる。 
「ヒルコさん達が、二度と狙われねぇよう、ここで成敗してやります!」
 純朴でぼんやりとしている普段のものとは全く印象が違う、凄まじい気迫を発しながら。
 そんな己を討つべくやって来たディアボロスに、富子は大きく眉をひそめて。
『お前達を村諸共爆破して、金目のものを根こそぎ奪う予定であったのに……くっ』
「強欲か、奇遇だな。俺もそっち側なんだよ」
 人鳥はそう紡ぐ……方向性は違うがなァ、と。
 けれど強欲は強欲でも、欲するものが違うのだ。
 人鳥が強欲なのは、そう――金品などではなく、力。
 姫恋は、卑劣な策で自分達を嵌めようと企てていた敵へと向けた瞳を細めて。
「お前たちがしようとしていることを放っておけるほど器は広くないのよね」
 ――さて、どこまで耐えれるか見せてもらおうかしら? と。
『……!』
 後方から援護するべくあらわにするのは、自身が抱く激しい怒り。
 その怒りによって最大限まで増幅させた魔力と猛り狂う感情の波が、金ぴかの敵目掛けてぶちかまされる。
 相手は強敵、だから皆と連携をはかって攻めていけるようにと。
 前衛は得意なメンバーに任せ、後方で立ち回る姫恋。
 そして開幕の容赦なき一撃に富子は気に喰わぬ表情を宿しながらも、懲りずに恨みを買うような手段でかき集めた金を使って。
 反撃とばかりに、忍者型天魔武者の軍団を戦場に喚んでディアボロスへと差し向けるけれど。
(「前衛メンバーは足りている感じ、ならこっちは後ろから支援させてもらおうか」)
 共に訪れた面子の得意な立ち回りは勿論把握しているから。
 運命も姫恋と同様に、やや後方からの位置から支援を担うことにする。
 むしろ、富子が仕掛けてきたエンドレス応仁ウォーの攻撃の本質は、運命が用いるパラドクスにお誂え向き。
 ――因ハ廻リテ果二至リ。
 何せ、向けられた呪詛や怨念、敵意や悪意を撥ね返す『呪詛返し』。
『なっ!?』
(「恨みを買った手段で召喚した軍団を相手にするにはちょうどいいパラドクスだ」)
 仲間が突っ込んでいけるように、戦場に湧いて出た忍者型天魔武者を封じ込めれば。
 富子本体へと攻撃を向けられるよう邪魔ができない様にしつつ、逆に呪詛をもって消耗させるよう試みる。
 そして富子が後方の仲間へと意識を向けた、瞬間。
 ――接続、起動。幻光閃撃……!
 身体強化を施すと同時に高速で敵陣を駆け抜け、瞬時に富子へと距離を詰めるのは、相真。
 そして敵に生じた一瞬の隙へと狙い澄まし、繰り出すのは魔力を纏った手刀。
 さらには仲間と息の合った連携を取り、皆の行動に合わせて戦場を引っ掻きまわすよう攪乱して。
 時には身を挺し味方へと向けられる攻撃を肩代わりせんと前へ踏み出したりと、最前戦で立ち回ってをみせれば。
『く、猪口才な……!』
 心身共に揺さぶりをかけるべく、非現実的な額の金銭を次々に積み上げる事で翻弄せんと反撃してくる富子。
 だがその攻撃が捉えるのは、ステップとともに相真が残した光の残像である。
 相真は放たれる攻撃を極力回避して凌ぐべく富子を見据え、そして大きく地を蹴りながらも言い放つ。
「物理的な攻撃はともかく、金積まれての誘惑に負けちゃいられない」
 ――ここまで来た俺たちの怒り、なめるなよ……! と。
 金の亡者の卑劣な策を前に、自分達復讐者の怒りは消えるどころか燃え盛る一方だから。
『うぐっ、ディアボロスの分際で……!』
 富子はたたみかけられる連携攻撃に思わず忌々し気に紡ぐけれど。
『身をもって思い知るがいい、金の力を!!』
 金の亡者に相応しい強欲な祈りを捧げれば、全身が黄金と化して。
 復讐者達へと放射するのは、世俗の者は逃れられないという強烈で眩い光り放つゴージャスなビーム!
 けれど、天魔武者の装甲を用いた堅固な鎧・天魔甲冑『雪崩』を纏いて戦場に立つチカは、ゴージャス日野フラッシュをじっと見据えたまま。
(「富子さんの逃げらんねぇ光線は……避けません」)
 逆にぐっと地を踏みしめ、ただひたすら前へ前へ。
 だって、チカの覚悟は疾うに決まっているから。
 ――当たるのが分かってりゃあ、腹ぁ決めて突っ込むだけ、なのです、と。
 けれど強敵を相手に決して無謀な無策ではなく、歯を食いしばってできる限りのことを試みる。
「……っ、!」
 甲冑と天魔鎚『山崩』の鎚頭を受け流しに使い、心の臓などの泣き所は確りと守り通す。
 動ければ、それで十分。敵へと突っ込む心意気と動ける身さえあれば。
「今度はチカの番なのです」
『……!?』
 ――野のかみさま、あんの不届き者を、逃げられんよう捕まえてくだせぇ……なのです!
 富子の攻撃に耐え抜いたチカはそう、すかさず敷いた防衛ラインと神懸・地牢重撃鎚をもって、富子の逃げ場を塞いだ後。
 地を大きく蹴って飛び上がり、ジャンプしたその勢いを乗せて。
「どぉりゃあああ、お覚悟ぉっ!」
『!! なっ』
 野の神が捉えた富子を、思いっきりチカは頭上からぶん殴る。
 力を纏った鎚で圧殺し粉砕するように、持てる力を全部叩きつけて。
 ぐわーっと衝撃波が起きるほどに。
 そして堪らず揺らいだ富子へと容赦なく牙を剥くのは。
「……逃れられないなら喰らい尽くすのみ」
 放たれるゴージャスなビームが避けられぬのならば、人鳥は喰らいつくすだけ。
 ――宿るは神魔を喰らいし顎、我が怨敵を砕いて滅っせ! グラトニー・ディザイア!
 怨敵を喰らい砕く神魔吸収の顎をもって。
 そんな変化した左腕で急所を庇うように防御しつつも、人鳥は天翔けて。
 ワイヤー状にした天魔の魔力により的をしぼらせない機動で迫り、そして抉り削いでやろうと接敵する。
『! ……あぐっ』
 敵のその身体に、強欲の牙を突き立てて。
 大型の口と鋭い牙を持つ形容し難き左腕の怪物に、悉く噛み砕き喰らわせるために。
 ――力を、力を寄越せェェエエッ!!
 切望するかのように人鳥は咆哮し捕食するのだ。敵から力を奪うために。
「悪いんですが貴女にそうそう時間をかけてもいられない。この先へ進むため、倒れてもらいます!」
「時は金なりとはいうが、あいにく時間がないのでな」
 運命は相真と息を合わせ、後方と最前線で引き続き連携をはかり、攻撃を仕掛けていきながらも。
 財宝を強奪せんとする銭ゲバへと紡ぐ……金の代わりに命を置いて行ってもらおう、と。
「時間もないしさっさと倒れてよね!」
 姫恋も、先程よりもさらに強い殺気を迸らせながらも、再び怒りの魔力と感情の波――終怒波をお見舞いすれば。
「お前はここまでなのだからさっさと諦めてちょうだい?」
『は、復讐者風情が何を言う』
 皆の猛攻を受けて上体を揺らしながらもそう返してくる富子に、姫恋は首を傾けてみせる。
 ……それとももっと痛めつけられたいとかいう欲望とかでもあるのかしら? なんて。
 艶やかで不敵な笑みを湛え、共に在る仲間とともにより熾烈な攻撃を繰り出していく。
 その手を決して緩めぬ気など、当然ないままに。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【防衛ライン】がLV2になった!
【断末魔動画】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV4になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV7になった!

鶴來・櫻子
アドリブ連携可

穏やかに暮らしていた村人達や花月さんを徒らに傷付けた事も許しがたいけれど
あまつさえ、村人から金品を巻き上げるだなんてやっていることは只の盗人ね、卑しいこと。

冷ややかな目を向け太刀を抜く。

歴戦の方々に比べたら自分はまだまだ経験も足りず未熟なのは重々承知。
けれど、理不尽な事柄への憤りでは負けないつもり。

ただひたすらに一太刀を。
この切っ先が一つでも多く富子に届くように。
私の太刀が決定的な痛手を与えられなかったとしても
誰かの攻撃が敵を倒すための助力となれればそれで良い。

貴女には分からないでしょうね。
花月さんの誰も殺したくないという健気な思いも
村人達の香り高い花を愛で繋がる縁も

可哀想な人。


野本・裕樹
※アドリブ・連携歓迎

村の安全が確保されたならば、もう遠慮は要りませんね。
からくり兵を殲滅した後、【飛翔】で突撃します。
卑劣な策のついでに私欲を満たそうとするとは不届き千万、その目論見は阻止させてもらいます。

彼ら村の職人たちは己の技を奮うために金銀や価値のある物を持っていただけです、アナタのような金の亡者と一緒にしないで欲しいですね。

黄金に変化とは金の亡者らしいですが鍍金なのではないですか?
本当に金なら純度が高いと柔らかいですからね。
斬ればそれもわかりますか、妖刀『鐵喰』を巨刀『曼殊沙華』へ変化させ叩き斬って差し上げます。
ビームは逃れられないなら斬り払いを試みるのみです。

その強欲、噛み砕きます。


御守・樹
日本人形を金属で作ったらこうなるんだろうなーって感じだ。髪の曲線加工とか技術固すぎんだろ。(ついフィギアとかプラモデル的目線)
髪を振り回して攻撃してくるかと思ったけど、さすがに姫さんの地位にいた人物の名を持つだけあってそんなことはしないか。

折角キラキラしてんだから、有れば物陰に隠れて接近してパラドクスの一撃を叩き込む。
向こうの攻撃はなぁ非現実的すぎて逆に嘘くさい。
一般市民にどれほどの大金を見せても逆にドン引きすると思うんだけどな。
仕事先で会計任せられて給料何か月分だろうなぁっての見た事あるけど、ただ積んであるだけだとただの特殊な印刷された特殊な紙で合金なだけじゃん。
むしろ物理的な壁?


 敵の指揮官を叩けば、それで敵の卑劣な作戦は挫けたのだけれど。
 まずはからくり兵達を相手取って殲滅することを迷わず選んだ。
 村や村人に被害が出ると分かっていて、それを放っておくなど勿論できるわけがなかった。
 だがこれまで皆で、花月が伝える謎を解いてヒルコ爆弾の起動を阻止し、そして村で暴れんとしていた敵の群れを残さず叩き斬ったから。
「村の安全が確保されたならば、もう遠慮は要りませんね」
 これで何の憂い事もなく……あとやるべきことは、ただひとつ。
「卑劣な策のついでに私欲を満たそうとするとは不届き千万、その目論見は阻止させてもらいます」
 一連の事件を引き起こした敵の指揮官・日野富子を倒すのみ。
 そんな、からくり兵を殲滅した後、飛翔し突撃してきた野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)へと。
 先に駆けつけ攻撃を仕掛けてくれていた仲間から与えられたダメージに揺らぎながらも。
『村人になぞ、金銀は勿体なかろう? だから相応しい私が全ていただくまで』
 いまだ金への執着は健在のようだ。
 だが裕樹は眼前の銭ゲバの言葉に、ふるりと首を横に振って。
「彼ら村の職人たちは己の技を奮うために金銀や価値のある物を持っていただけです、アナタのような金の亡者と一緒にしないで欲しいですね」
「穏やかに暮らしていた村人達や花月さんを徒らに傷付けた事も許しがたいけれど。あまつさえ、村人から金品を巻き上げるだなんてやっていることは只の盗人ね、卑しいこと」
 鶴來・櫻子(暁闇の櫻・g08555)も冷ややかな紫の瞳を投げ、スラリと太刀を抜く。
 自分もこの世界の農村の生まれだからわかるのだ。富子の所業がどれだけ人々の生活を脅かし苦しめるかを。
 そして矜持を軽んじられる事を何より嫌う櫻子にとって、卑劣で下衆なそのやり方は何より嫌うものだ。
 だから己の信念を示すために、櫻子は容赦なく刃を抜き放つ。敵へと冷淡ないろを向けながら。
 そんな敵の目論見は、勿論確りと阻止するべきだけど。
 御守・樹(諦念の珪化木・g05753)は眼前の富子の姿を、じいと見つめて。
「日本人形を金属で作ったらこうなるんだろうなーって感じだ」
 ……髪の曲線加工とか技術固すぎんだろ、なんて。
 ついそういう部分を見てしまうのは、フィギアやプラモデル的目線。
 それに日本人形といえば、思い浮かんでくるイメージといえば。
(「髪を振り回して攻撃してくるかと思ったけど」)
 そう、にょきにょきと伸びる髪……であったものの。
『く……新手か!?』
「さすがに姫さんの地位にいた人物の名を持つだけあってそんなことはしないか」
 唸るように声を漏らす金ぴかなその姿を見遣り、そう考察してみる樹。
 でも、天魔武者の富子の髪はどうやら日本人形みたいには伸びないようだが。
 ……折角キラキラしてんだから、と。
 樹はそっと物陰に隠れながらも戦場を密かに駆け抜け、富子へと接近して。
『! なっ……く!?』
 敵の思いも寄らぬ位置から繰り出した無影の一撃を叩き込む。
 声も音も気配も一切立てず消して、死角からの不意打ちを。
 それにすかさず続くのは、櫻子。
(「歴戦の方々に比べたら自分はまだまだ経験も足りず未熟なのは重々承知」)
 けれど、そんな櫻子にも負けないつもりだと自負するものがある。
 胸の内に激しく燃え滾る、理不尽な事柄への憤りは。
 だから、その感情を乗せて……ただひたすらに一太刀を。
 敵の装甲の弱い部分を確りと見抜き、抜き打ちの一撃で斬り裂くべく。
 ――この切っ先が一つでも多く富子に届くように、と。
 けれど、自身が閃かせるこの刃でなくてもいいのだ。
(「私の太刀が決定的な痛手を与えられなかったとしても」) 
 ……誰かの攻撃が敵を倒すための助力となれればそれで良い。
 櫻子は咲かせた怒りを斬撃に乗せ、怯まず果敢に踏み込んでいく。
 そんな正面からと死角、二か所から一気に攻められつつも。
『やっぱりこの世は金金金、金次第よ! 世俗の者になど逃れられやしない』
 金の亡者に相応しい強欲な祈りを富子が捧げれば。
 その全身がより一層の輝きをぴかーっと放って、黄金に輝くビームを撃ち放ってくる富子。
 そんな眩いゴージャスな光を目にしながら。
「黄金に変化とは金の亡者らしいですが鍍金なのではないですか?」
 やたらピカピカしたその輝きに、鍍金疑惑を投げかける。
 そして、鍍金ですって!? と反応する敵へと、刀匠見習いとしてこう続けるのだった。
「本当に金なら純度が高いと柔らかいですからね」
 ……斬ればそれもわかりますか、って。
 刹那、全長約6尺の妖刀『鐵喰』を巨刀『曼殊沙華』へと変化させれば、裕樹は眼前の富子を叩き斬ってやるべく。
『……ッ!』
 展開した『妖刀覚醒・鉄蝕閃』をもって鐵喰の力を開放し、全身のバネを利用して全力で刃を振り下ろして。
 金ではなく、衝撃をくれてやる。
 ――その強欲、噛み砕きます、と。
 それに富子の金ぴかビームから逃れられぬというのならば、斬り払うまでだ。
 樹は死角を利用し引き続き移動しながらも、そんなビームを放つ富子をじっと見て。
「相手の攻撃はなぁ非現実的すぎて逆に嘘くさい。一般市民にどれほどの大金を見せても逆にドン引きすると思うんだけどな」
『何を言う? 皆こぞって欲するだろう!』
 そしてそう喚く銭ゲバを後目に、樹がふいに思い出すのは、仕事先で会計を任せられた時のこと。
「給料何か月分だろうなぁっての見た事あるけど、ただ積んであるだけだとただの特殊な印刷された特殊な紙で合金なだけじゃん」
 むしろ仕事が忙しかったら、積み上がったそれらが疎ましくさえ思ってしまうほどだ。
 だから樹は改めて、非現実的な額の金銭を次々に積み上げる富子の姿に首を傾け、こう呟きを落とす。
 勿論、その行動に心揺さぶられることなどなく――むしろ物理的な壁? って。
 さらに刹那、積み上げられた汚い金ごと、握る刀でバサリと薙いでやって。
『! ぐっ……大切な私の金になにを!』
「貴女には分からないでしょうね。花月さんの誰も殺したくないという健気な思いも、村人達の香り高い花を愛で繋がる縁も」
 そして櫻子は、向ける冷たき紫の彩と熱無き声色で言い捨てる。
 ――可哀想な人、と。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【一刀両断】がLV2になった!
【エイティーン】LV1が発生!
【光学迷彩】がLV4になった!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
【リザレクション】LV1が発生!
【アヴォイド】がLV3になった!

月下部・鐶
妹の小雪ちゃん(g00930)といっしょに参戦!

【光学迷彩】で戦場から距離をおいて隠れて、[情報収集][観察][偵察]をしながらチャンスを待つよ
手にしたスケッチブックに、日野富子の姿の影絵を時間をかけて描いて
【パラドクス通信】で他のディアボロスさんたちと連携して、からくり兵の撃破に合わせて攻撃開始!

スケッチブックから溢れた影が、まっすぐに地面を滑って日野富子自身の影に入り込むと、重圧になってその場に縫い留めるよ
すかさず小雪ちゃんにそのスキを突いてもらうね!

無事に戦いが終わったら、犠牲者が誰も出なかったのを一目確認してホッと一安心
あの子の願いを果たせてよかった!

アドリブ、連携、大歓迎!


月下部・小雪
お姉ちゃん(g00960:義姉)と一緒に村を襲うのをやっつけ、ます!

村のみんなのことは他のディアボロスが助けてくれています。
ボ、ボクはお姉ちゃんと一緒に【光学迷彩】で隠れつつ、指揮官の金ぴか日野富子に攻撃するチャンスを伺います!

からくり兵が全滅したら飛び出します。
む、村の財産をもっていかせたり、しません。泥棒さんはやっつけます。
お姉ちゃんが敵の動きを止めたところをコダマが必殺技で攻撃、です!
ぴょーんと高く飛び上がって、必殺の【毛玉電気抜刀術】です。

がんばっていたヒルコの、あの子のためにも村に被害は出せません。

※アドリブ連携大歓迎


 皆と共に、ヒルコ爆弾の儀式がおこなわれていた山を急いで下りて。
 村へと駆けつけた、月下部・鐶(さいつよのお姉ちゃん・g00960)と月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)であったけれど。
(「村のみんなのことは他のディアボロスが助けてくれています」)
 でも光学迷彩を纏い、皆がからくり兵と戦っている戦場から距離をおいて。
 村のことは他の仲間達に任せ、密かにふたり身を隠す。
 けれど、情報収集や観察や偵察は怠らず、小雪は姉の鐶と一緒に。
 遠目からも派手で目立つ、指揮官の金ぴか日野富子の動向をそっと窺っておく。
 そう……狙うのは、日野富子に攻撃するチャンス。
 そんなチャンスを待つ間、鐶はスケッチブックを手にして開いて、さらさらと描き出す。
 日野富子の姿の影絵を、時間をかけてしっかりと。
 そして繋いでいたパラドクス通信で、仲間と連携し戦況を把握すれば。
 からくり兵を全て撃破したという報せが届いたタイミングで、いざ満を持して攻撃開始!
 潜んでいた場所から姉妹一緒に飛び出して、村を襲う計画を立てるような悪い指揮官をやっつけます!
『ぐ……ッ、金を詰んだんだ、必死に働かぬか……!』
 他のディアボロスとの戦いで召喚した忍者型天魔武者に八つ当たりする日野富子。
 だが、彼女が苛立ちを隠せず焦っているのも無理はない。
 ヒルコ爆弾は発動せず、村人達も全て怪我無く避難し、金目の物の強奪すら叶わず。
 さらには、復讐者の猛攻を浴びた今、満身創痍なのだから。
 でも勿論、そんなチャンスを逃したりはしない。
 ……かげを真っ黒にぬりつぶす、かげを真っ赤にぬりつぶす、重くて歩けないぐらい、重くて立てなくなるぐらい。
「かげの重さで、つぶれちゃえ!」
『!!?』
 鐶の声と同時に、まっすぐにずるりと地面を滑って。日野富子自身の影に入り込むのは、スケッチブックから溢れた影。
 それはまさに鐶が描いた作品名の通り――おもい、おもい、おもい、かげ。
 ずしりとおもい重圧になって、その場に富子を縫い留める。
 そして強力な楔となったおもいかげは、崩壊させる破壊の力に転じて。
『う、ぐ……村の金銀は、全て私の……!!』
「小雪ちゃん、今だよ!」
 すかさず鐶は小雪に、生じた敵の隙を突いてもらうべく声を上げれば。
「む、村の財産をもっていかせたり、しません。泥棒さんはやっつけます」
 姉の描いた影に縫い留められ、富子が満足に動けずにいるチャンスに、びしっと小雪は紡ぐ。
 ――コダマの超神速の抜刀術をお見舞い、です! と。
 そして、ぴょーんと高く飛び上がって、もきゅーっ! と勇ましくひと鳴きして。
『く、金金金! 金さえもっともっとあれば、ディアボロスなんて……、ッ!?』
 金の事しか考えていないその頭へとコダマがお見舞いするのは、上空から落下しながらの抜刀攻撃。
 さらに鞘に電気を流して刀身を加速させて繰り出すのは、超神速の必殺技!
「がんばっていたヒルコの、あの子のためにも村に被害は出せません」
 小雪の声に、コダマももきゅっと頷くようにお返事しながらも。
 ピカピカしている金ピカ富子を、ビリビリな一撃で両断です!
 小さい身体で頑張って謎を伝えてくれたあの子……花月と、ディアボロス達は約束したから。
 ――村は必ず守るから大丈夫、と。
 そしてその約束を今、果たすのだった。 
『うぐぅッ! なっ……金こそが力、のはずなのに……ぐはぁっ!』
 金に溺れるように崩れ落ちる、銭ゲバ気質のクロノヴェーダを討ち取って。
 そんな戦いが無事に終わり、村の人達から金銀を巻き上げて圧政を敷いていた天魔武者も皆の手で成敗できたし。
 鐶はくるりと村と村人の様子を一目確認してホッと一安心。
 何より、皆で協力し合ったおかげで、犠牲者が誰ひとりも出なかったから。
 それからふと、山から吹く優しい風を頬に感じれば、ディアボロス達は気が付くのだった。
 ふわりと鼻をくすぐる、金木犀……いや、二郎山吹の優しくて甘い香に。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【液体錬成】LV1が発生!
【無鍵空間】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!
【ラストリベンジ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2022年12月28日