リプレイ
備傘・鍬助
ふむ、精神科系の疾患を患った患者がいると聞いたが…
根治が難しそうだが、やらないという選択肢はないのだよ
と言うわけで、暗殺風味に近づき、単体になった時、姿を見せ、トラウマや嫌な思い出を表面に出させておこう
その様子を確認次第、結界術で縛り、精神剣で、記憶に干渉して、悪夢・トラウマの根本切除を試みる
記憶をいじるのは賛否あるだろうが…
過去にとらわれ、普通の生活も送れなくなるというのは、健全とはいいがたい
人間、嫌な記憶を忘れてしまう事も、また、救いなのだよ
こんな調子で、一体づつ、治療を施し、解放していけば、数も減るだろうて
世の中、そんな男ばかりではないのだからな
アドリブ、絡み、好きにしてくれ
赤上・イズル
■アドリブ・絡み歓迎
あのクロノス級…晦冥のヴァルプルギス…
以前彼女のアヴァタールに会いましたがあの容姿…
先輩に…とても良く似ているのです…
やはり…あなたなのですか、雪乃さん…!
それならばクロノス級を止め、彼女を救わねばと
暗闇の中を【完全視界】にて駆ける
彼女はいつも凛として…負けず嫌いでしたよね
特に男に引けは取らないと己にも厳しい方でした
…だからと言って彼女を利用しさらに人々の心を弄ぶなどと許せません!
まずはトループス級になってしまった方達を助け出しましょう!
その為に邪魔する護衛どもを…叩く!
ツキも、そして院長も来てくれた事に心強く思い
そして息を合わせるようにパラドクスによる攻撃を繰り出す
ツキシロ・フェルドスパー
アドリブ・連携歓迎
イズル君の……?えーと……?うん、なんでもいいや!
とりあえず助ければええんやんな!
という事で【飛翔】の速さで<撹乱>しつつ、機を見てパラドクス発射!
相手の翼めがけてぽんぽん撃ち抜くで!
先に翼無くなったら雨も糞もないやろ!
雨は……水やしアンちゃん(水の精霊さん)に防御はお任せー!よろしく!!
奉利・聖
委細は承知いたしました
なんとか人に戻すために、まずは邪魔なゴミを片付けます
失敗できない重要な作戦…力を尽くして臨みましょう
たとえ不可視の斬撃を飛ばそうと、飛ばす相手が見えなければ意味がない
こちらが暗夜に紛れてしまえば──錬結気功『暗夜ノ風』
素早く、不可視の存在と成り果てて接近する
あまり時間をかけて、彼女たちを助けるタイミングを逃してもいけない
早めに仕留める為に首、心臓、頭の急所を狙います
1人仕留めれば混乱の渦中に陥るでしょう
出鱈目に攻撃しようとするなら、隙間を縫ってまた仕留める
──よし、あとはなんとか戻ってこれるように頑張るだけだ
ここからが正念場ですよ
グレン・ゲンジ
TOKYOエゼキエル出身の若者です
性格:言動は不良ですが、根は善良な青年です
敵に対しては粗暴で無慈悲ですが、味方や一般人に対しては意外と人当たりがいいです
困っている人に頼み事をされたら、文句を言いつつも引き受けます
行動:念動力も持ちますが、装備武器による近接攻撃を得意としています
戦い以外では力仕事や、翼で飛行する事による運搬作業を得意とします。それ以外の特技を持ちませんが、他ディアボロスの行動は可能な限り手伝います
台詞例:
「クソ野郎…!ブッ殺す!」
「もう誰もやらせねえ!」
「しょうがねえな、やってやるよ」
他のディアボロスの邪魔はしません。よろしくお願いします
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携、アドリブ歓迎
……深夜の学校か
魔女の王のサバト。何が起きているのだろうか
先輩……イズルさんの親しき方なのだろうか?
イズルさんの言葉に耳を傾けつつ、現場へ急行
【完全視界】を借り視界を確保
まずは護衛達を抑えよう
彼女もまた、魅入られた存在ならば、まだ間に合うはずだ
喜んで手を貸そう
被害者達も無事であれ
【飛翔】し空中戦
戦況を偵察、観察しつつ
初手は光輪を多方向へ撃ち撹乱
以降は仲間と狙いを揃えて撃破
味方を狙うか、説得を妨害するそぶりを見せた者は優先し攻撃
見えない斬撃は、魔力障壁を展開し防御
特に攻撃後の反撃に注意
斬撃自体は見えなくても、攻撃開始の動作がないか観察
飛翔で常に移動しつつ、狙いを定めさせず回避を
●サバトを守るトループス級
深夜の廃校、広いグラウンドにて、その儀式が行われていた。
篝火を灯した中で、魔女の王晦冥のヴァルプルギスは、儀式を進めていく。
「……深夜の学校か。魔女の王のサバト……何が起きているのだろうか」
思わず、そう呟くのは、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)。ディアボロス達の目前で、次々と一般人がトループス級へ、悪魔の幼子へと姿を変えていく。
と、赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)は、魔女の王を見ながら、記憶を手繰り寄せていく。
「あのクロノス級……晦冥のヴァルプルギス……以前、彼女のアヴァタールに会いましたが、あの容姿……先輩に……とても良く似ているのです……」
「イズル君の……?」
手助けに加わったツキシロ・フェルドスパー(非日常に迷い込んだ漂流者・g04892)が思わずイズルを見た。
「やはり……あなたなのですか、雪乃さん……!」
思わず飛び出し、イズルは魔女の王へと問いかけていく。
「……ふん。嫌な客が来たようだ……ショディー、彼らを『丁重に持て成せ』」
「承りました、我が王よ」
晦冥のヴァルプルギスの言葉に、周りにいたショディー達は、魔女の王に一礼すると、今度はディアボロス達へと向き直る。
「貴女はいつも凛として……負けず嫌いでしたよね。特に男に引けは取らないと己にも厳しい方でした。……だからと言って、彼女を利用し、さらに人々の心を弄ぶなどと許せません! まずはトループス級になってしまった方達を助け出しましょう! その為に……邪魔する護衛どもを……叩く!」
イズルはそう告げて、陽炎一文字と無銘一鉄を引き抜き、ショディーへと向かって駆けていった。
「えーと……? うん、なんでもいいや! とりあえず助ければええんやんな!」
少々遅れを取ったが、ツキシロもその後に続いていく。
いや、二人だけではない。
「ふむ、精神科系の疾患を患った患者がいると聞いたが……根治が難しそうだが、やらないという選択肢はないのだよ」
密やかに攻撃の機会を伺っていた、備傘・鍬助(戦闘医・g01748)は、油断した1体のショディーの背後を取ると。
「記憶をいじるのは賛否あるだろうが……過去にとらわれ、普通の生活も送れなくなるというのは、健全とはいいがたい。人間、嫌な記憶を忘れてしまう事も、また、救いなのだよ」
精神剣(アストラルブレイド)で、精神エネルギーを手刀に纏わせ、肉体ではなく精神を直接切りつけていく。
「あがっ!?」
その攻撃を受けたショディーが、精神的にかなりのダメージを負ったようである。一点だけを見て、がくがくと震えだしている。
「こんな調子で、一体づつ、治療を施し、解放していけば、数も減るだろうて。世の中、そんな男ばかりではないのだからな」
そう告げて、鍬助は震えるショディーに留めの一撃を浴びせたのだった。
「委細は承知いたしました。なんとか人に戻すために、まずは邪魔なゴミを片付けます。失敗できない重要な作戦……力を尽くして臨みましょう」
そう戦線に加わったのは、奉利・聖(クリーナー/スイーパー・g00243)。
「しかたねぇな。そういう事なら、俺も手を貸してやるよ。露払いなら任せろ」
そして、新たに加わったグレン・ゲンジ(赤竜鬼グレン・g01052)も、大金棒を肩に担ぎながら、向かってくるショディー達へと駆けていく。
「オラオラ、邪魔だ! さっさと退けやがれ!!」
グレンは、デストロイスマッシュで、勢いよく大金棒で敵を叩きつけながら、次々とその数を減らしていく。
「たとえ不可視の斬撃を飛ばそうと、飛ばす相手が見えなければ意味がない。こちらが暗夜に紛れてしまえば──錬結気功『暗夜ノ風』」
闇に紛れながら、聖はその速さでもって。
「さっきの男はどこに……ぐあっ!?」
音もなく忍び寄り、急所を突いて次々と敵を始末していった。それが聖の錬結気功『暗夜ノ風』(クラヤミノカゼ)。
「──よし、あとはなんとか戻ってこれるように頑張るだけだ。ここからが正念場ですよ」
そういって、聖は、イズル達の方を見るのであった。
(「先輩と言っていたが……イズルさんの親しき方なのだろうか?」)
心配そうにイズルを見つめるのは、エトヴァだ。イズルの言葉に耳を傾けながら、更に視界を確保しつつ、エトヴァは空中からの攻撃で、仲間達の援護を行っていく。
「彼女もまた、魅入られた存在ならば、まだ間に合うはずだ。喜んで手を貸そう。……被害者達も無事であれ」
そう願いを込めたリングスラッシャーで、敵に止めを刺していく。時折、ショディーらが見えない斬撃で攻撃してくるが、魔力障壁を展開し防御。更に攻撃後の反撃に注意していたため、逆にショディーらを迎撃することもあった。
「手が足りないなら、俺が行きますよ!」
仲間に声を掛けながら、エトヴァは、仲間を援護しながら、敵を根絶やしにしていくのであった。
「ほらほら、油断してっと、ぽんぽん撃ち抜くで!」
ツキシロもまた、飛び上がりながら、双翼魔弾で次々とショディー達を撃ち貫いていく。
「先に翼無くなったら、雨も糞もないやろ! 雨は……水やし、アンちゃんに防御はお任せやー! よろしく!!」
ツキシロに言われて、水の精霊であるアンを呼び出し、その攻撃の一部を肩代わりしてもらっていた。
親しい仲間達がイズルのために、力を貸してくれている。
そのことにイズルは、とても心強さと感謝の気持ちで胸がいっぱいになっていった。
「皆さん……俺のために……」
そして、彼らの攻撃に合わせるように、イズルもその刀の刃を振るう。
「九字切流・白夜!」
目の前にいたショディー達が、あっという間に両断されていったのだった。
気が付けば、護衛を務めていたショディー達の姿はなくなっていた。
「貴様ら……我の邪魔をするというのか……」
護衛を倒され、怒りを帯びた晦冥のヴァルプルギスは、ディアボロス達を恨みの籠った目で睨みつけてきたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【飛翔】LV2が発生!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV2が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
護衛の姿はなくなった。これならば、覚醒したばかりのトループス級を救うことが出来るだろう。
だが……怒りを覚えた晦冥のヴァルプルギスが、大人しくしているだろうか?
誰か数人が抑える必要もあるかもしれない。
それに晦冥のヴァルプルギスも必要だ。
今、新たな選択が、ディアボロス達にゆだねられている。
赤上・イズル
■アドリブ・絡み歓迎
皆さん…来てくれてありがとうございます!
俺はヴァルプルギスを抑えにいきます!
ヴァルプルギス…!いえ雪乃先輩ですよね!
俺の事、分かりますか?
あなたは学校で勉強も出来たし剣道の腕前も凄かった…
いつも俺に勝負しろって言って来てましたよね
俺は…避けてばかりいましたが…
弱虫でも情けなくてもいいです…
俺は…理由なき勝負をしたくないんです…
ですが…、理由が出来ましたね
あなたを…いえ、ヴァルプルギスを打ち破って先輩を取り戻します!
手加減いたしません
本気で来てください。俺も…本気で行きます!
先輩の意識に訴えかけヴァルプルギスの気を引き付けつつも
その訴えはガチで本気で先輩と勝負するゾーンに入る
●イズルとヴァルプルギスと
赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)は、人々を救うため、そして、大切な相手を救うため、覚悟を決めた。
「皆さん……来てくれてありがとうございます! 俺はヴァルプルギスを抑えにいきます!」
改めて、来てくれた仲間にそう声をかけると、すぐさま、晦冥のヴァルプルギスの前に立ちはだかった。
「ふっ……貴様一人で、何ができると……」
そう言いかけたヴァルプルギスに、イズルはすぐさま話しかけた。
「ヴァルプルギス……! いえ、雪乃先輩ですよね! 俺の事、分かりますか?」
片手を胸に置き、もう片手をヴァルプルギスへと伸ばしながら、イズルは、なおも訴える。
「あなたは学校で勉強も出来たし、剣道の腕前も凄かった……いつも俺に勝負しろって、言って来てましたよね。俺は……避けてばかりいましたが……」
当時の記憶を紐解きながら、イズルは語る。
かつて、失っていた記憶は、既にその殆どが取り戻されていた。
今、イズルの中には、あの懐かしい……青春真っ盛りの学生時代の思い出が頭の中に広がっていった。
『イズル!! 勝負なさい!!』
先輩の当時の強気な声が蘇っていく。けれども、それを拒否していたのは。
「弱虫でも、情けなくてもいいです。……俺は、『理由なき勝負』を、したくないんです
……!!」
その一言に理由が秘められていた。だからこそ、先輩である雪乃の勝負を全て、断っていたのだ。
「それで……嫌だと言っていたのか……?」
苛立つようにヴァルプルギスは言う。
「そんな理由で、私の勝負を断っていたというのかっ!!」
叫ぶヴァルプルギスの言葉にイズルは、頭を振った。
「ですが……理由が出来ましたね」
その言葉に、突き殺そうとした手を、ヴァルプルギスはぴたりと止めた。
「あなたを……いえ、ヴァルプルギスを打ち破って、先輩を取り戻します! 手加減いたしません! 本気で来てください。俺も……本気で行きます!」
イズルは力強く、刀の柄を握りしめる。
「ふふふ、やっと……やっと勝負できるのね。いいわ……乗ってあげる」
そのイズルの態度に、ヴァルプルギスは嬉しそうに微笑んで見せたのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
十野・樞
アドリブ・連携歓迎
仲間と情報共有
イズルの宿縁だ、ささやかではあるが助力させてもらうぜ
イズルがヴァルプルギスを抑えている間に
こちらをどうにかしてえところ
……男というか、男の皮を被った屑にどうしようもないほど傷つけられた者たちに、無責任な言葉なんざかけられねえ
辛くて苦しくて、己の身の置き場がねえほどだったんだろうな
その行き着く先が逃亡や直接の加害者への復讐であるなら、程度はあるが俺には止められねえよ
ただ、魔に堕ちればすぐに歯止めが効かなくなる
借り物の力の濫用は、あんた達を苛んだ醜悪な存在と同じものにあんた達を貶めちまう
だから俺は、あんた達を止める
恨んでも構わねえさ
パラドクス展開
せめて、良き夢を
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
こういう説得はあまり得意ではないが……
真摯に語る
男の立場から物言う場面でもなかろうと
一人の人として語りかける
……筆舌に尽くしがたいものだ
心の痛みというものは
男を嫌うのは構わない……
だが、その痛みは癒されるべきもの
恐怖心を消すために、新たな恐怖を誰かに与えて上書きするのは違う……
憎い相手には、あなた方が悪魔になってやる価値もないはずだ
あなた方の命や人生まで囚われるな……
つらいだろうが……目を覚ませ
大切に生きてくれ
……すまないな
救いと見せかけ、弱味につけこんだ扇動は見過ごせない
止めるよ
説得成功で救出できる場合のみ攻撃
それまでは反撃もしない
戻ったなら、現の夢に、どうか痛み癒えますよう
ツキシロ・フェルドスパー
アドリブ・連携歓迎
よーし、次、次っと。
んー……よし、追いかけっこか。あそぼっか。
追いかけっこ。鬼はお兄ちゃん。
よし、よーいドン。と同時に【現の夢】を借りる。
夢でのお遊び。一杯遊んで、楽しんでくれればいい。
自分はまだ学生。誰かを説得出来るほどの言葉はない。
だから、止めてあげる。それだけ。
一杯遊んだ?楽しめた?うん、じゃあ、またね。
と、最後は止める。それでおしまい。
パラドクスを発動。最後は水遊び。それじゃあ、またね。またいずれ。
さよならは言わへんよ。だから君らも言わんといてね。なんてね。
備傘・鍬助
…私は、医者なのだよ
で、この場合、どうすればいいのかなぁ…
と、とりあえず、痛くしないし、おぢちゃん、怖くないよ?
ほら、痛くない様に攻撃…って、どうすればいいんだ?
…ならばもう、逆アプローチだな
霊命撃で、幽霊呼び出して、怖がらせながら攻撃してくれるわ
結界術で壁作り、光使いで周りを暗くして、風使いで生ぬるい風を作り出し、技名通りゴーストとダンシングしながら、追い詰めてくれるわ
痛くしないし、逃がさないよ~
最後には、ちゃんとあの世に届けてあげられるし
うむ、幼気な少女に対する正しい医者的アプローチだと思うのだが、心の何処かで「違う、そうじゃない」ってのがかすかにするんだが?
アドリブ、絡み、好きにしてくれ
奉利・聖
──憎しみとは悪いものではありません
どんな感情であれ、生きる原動力になるには違いない
だがこの結末は……正しいものではないはずだ
憎めばいい。憎しみをもとに行動してしまってもいい
憎しみを晴らすためにやり返すのさえも
でもこれは違う…人であることを捨て、いずれ世界の敵に成り果てる
自分の幸福への道を全て捨ててでも 世界の敵になってでもそれは為すべきことなのか
憎しみも、復讐も……最後に自分が幸せに至る為にある!
感情をいいように使われ、最後には奪われる
そんな経験をした貴方達だからこそ…こんな繰り返しは認めてはいけない
説得を受け入れたのなら、気絶程度の攻撃をして戻してあげます
どうか……戻ってきてほしい
●傷つけられた者達の心に……
イズルが晦冥のヴァルプルギスを抑えている間に、仲間達は覚醒したばかりのトループス級、悪魔の幼子達を元に戻すべく、彼らの元へと向かう。
「よーし、次、次っと」
順調に進んでいる様子に、ツキシロ・フェルドスパー(非日常に迷い込んだ漂流者・g04892)のやる気もしっかりだ。
「……どこかに、にげなきゃ!」
だが、それが怖く目に映ったのか、ツキシロの姿を見て、逃げ出す悪魔の幼子が。
「んー……よし、追いかけっこか。あそぼっか。追いかけっこ。鬼はお兄ちゃん。よし、よーいドン」
と同時に、ツキシロは仲間の力を借りて、現実に起きた現実を夢だと思い込ませていく。
始めは怖がっていた悪魔の幼子達だったが、次第に楽しくなってきたらしく、最終的には笑顔で走り回っていたようだ。
(「夢でのお遊び。一杯遊んで、楽しんでくれればいい。自分はまだ学生。誰かを説得出来るほどの言葉はない。だから、止めてあげる。それだけ」)
楽しい夢も、もう終わり。
「一杯遊んだ? 楽しめた? ……うん、じゃあ、またね」
「え? もう?」
最後にツキシロは、水霊召喚・水流斬(スイレイショウカン・スイリュウザン)で一撃を浴びせる。
幸いなことに、その一撃でもって、彼らは次々と倒れ、気が付けば元の姿に戻っていた。もしかしたら、遊んでいた間に聞こえた、仲間達の説得の声も届いていたのかもしれない。
「ちょっと覚悟してたんやけど……ちょっとホッとしたわ」
ツキシロはそういって、やっと笑みを見せたのだった。
「……私は、医者なのだよ。で、この場合、どうすればいいのかなぁ……」
どちらかというと、マッドな方の医者、備傘・鍬助(戦闘医・g01748)は、少々思案しながらも。
「と、とりあえず、痛くしないし、おぢちゃん、怖くないよ? ほら、痛くない様に攻撃……って、どうすればいいんだ?」
というか、発する言葉が既にヤバい気が……。逃げる悪魔の幼子達を見ながら、なんとか良い方法を考える。
「……ならばもう、逆アプローチだな」
鍬助が導いた、その答えは。
「文字通り、ゴーストとダンシングしながら、追い詰めてくれるわ!」
生ぬるい風を吹かせたり、暗い場所へと追いこんだりしたうえでの、霊命撃(ダンシングゴースト)を発動させたのだ。
「痛くしないし、逃がさないよ~! 最後には、ちゃんとあの世に届けてあげられるし」
えっ!? 戻すんじゃないの!?
「うむ、幼気な少女に対する正しい医者的アプローチだと思うのだが……」
鍬助の心の何処かで「違う、そうじゃない」ってのが、かすかにするのは、絶対に間違いではない。それでもなんとか、ほどほどのダメージで倒れたお陰で、鍬助も一般人を救うことが出来たのだった。
が、二人が苦戦(?)する中、悪魔の幼子達が大人しくなったのは、きっと、残りの三人の説得に他ならないだろう。
「こういう説得はあまり得意ではないが……」
そう前置きして、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は、真摯に語り掛けていく。
「……筆舌に尽くしがたいものだ。心の痛みというものは、男を嫌うのは構わない……」
彼らの負った心の傷を思うと、エトヴァも辛く感じるようだ。
「だが、その痛みは癒されるべきもの。恐怖心を消すために、新たな恐怖を誰かに与えて上書きするのは違う……憎い相手には、あなた方が悪魔になってやる価値もないはずだ。あなた方の命や人生まで囚われるな。……つらいだろうが……目を覚ませ。そして、大切に生きてくれ」
その言葉を聞いていた悪魔の幼子達は、顔を見合わせ、辛そうな表情を浮かべていた。最終的には、戻してほしいと言わんばかりに体をさらけ出す者も。
「……すまないな」
そういって、エトヴァは次々と彼らに目覚めの一撃を与えていく。
「救いと見せかけ、弱味につけこんだ扇動は見過ごせない。止めるよ」
元に戻った彼らを安全な場所へと運びながら、エトヴァはその気持ちを強く持つ。
「現の夢に、どうか痛み癒えますよう」
彼らの幸せを、その言葉に込めてそっと願う。
「──憎しみとは悪いものではありません。どんな感情であれ、生きる原動力になるには違いない。だが、この結末は……正しいものではないはずだ」
そう辛そうに呟くのは、奉利・聖(クリーナー/スイーパー・g00243)。彼もまた、彼女達の境遇を知り、胸を痛めている一人でもあった。
「憎めばいい。憎しみをもとに行動してしまってもいい。憎しみを晴らすためにやり返すのさえも」
そこで言葉を区切り、聖は目の前にいる悪魔の幼子達を見た。
「でもこれは違う! ……人であることを捨て、いずれ世界の敵に成り果てる。自分の幸福への道を全て捨ててでも 世界の敵になってでもそれは為すべきことなのか?」
そうだからと言って自暴自棄になっては、負の連鎖を生むだけだ。
「憎しみも、復讐も……最後に自分が幸せに至る為にある! 感情をいいように使われ、最後には奪われる。そんな経験をした貴方達だからこそ……こんな繰り返しは認めてはいけない!!」
その強い聖の言葉に、悪魔の幼子達は思うことがあったのだろう、悲しげな表情を浮かべながらも、聖の元へと救いを求めに来た。
「どうか……戻ってきてほしい」
その言葉通り、気絶した彼らは……悪魔の幼子ではなく、元の姿へと戻り、その場に倒れていくのであった。
「イズルの宿縁だ、ささやかではあるが助力させてもらうぜ」
そう新たに戦線に加わるのは、十野・樞(division by zero・g03155)だ。イズルが敵を抑えている間に、こちらも素早く終わらすことが必要だろう。
少し焦りを感じつつも、落ち着いた雰囲気で樞は、まだ元の姿に戻っていない悪魔の幼子らへと向き直る。
「……男というか、男の皮を被った屑にどうしようもないほど傷つけられた者たちに、無責任な言葉なんざかけられねえ。辛くて苦しくて、己の身の置き場がねえほどだったんだろうな」
その寄り添うような言葉に、悪魔の幼子らは樞の言葉に耳を傾け始めた。
「その行き着く先が、逃亡や直接の加害者への復讐であるなら、程度はあるが俺には止められねえよ」
樞は悪魔の幼子らが聞いているのを感じながら、更に言葉を続けた。
「ただ、魔に堕ちればすぐに歯止めが効かなくなる。借り物の力の濫用は、あんた達を苛んだ醜悪な存在と同じものに、あんた達を貶めちまう。だから俺は、あんた達を止める。恨んでも構わねえさ」
だからこそ。
「De omnibus dubitandum ――」
夢を見るような呪術で、彼らを夢の中に招いた後で、目覚めの一撃を与えた。
幸いなことに、彼の攻撃も、彼女らを元の姿へと戻すことができた。
「せめて、良き夢を」
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【現の夢】LV2が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
【水面歩行】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV3が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
幸いなことに、ディアボロス達の説得で、そこにいた一般人全てを元に戻すことが出来た。
何とかその一部は、安全なところへと運ぶこともできたが、それは十分ではない。
「……ちっ。貴様らのお陰で、せっかくのトループス級が消えてしまった。それもこれも、そこの男や、その仲間達の所為だ!!」
晦冥のヴァルプルギスが、怒りをぶつけてきた。
「このままやられていればいいものを……ぐっ!?」
と、そのときだった。
「……い、イズル……」
急に声が変わった。いや、たぶんそれは、つかの間の邂逅。
「おね、がい……私を……倒して」
苦しそうに胸を押さえながら、ヴァルプルギス……いや、雪乃は告げた。
「ホントはあなたと……一緒にいたかった……けど……これ以上……ああああっ!!!」
びくびくと痙攣した後、彼女は復活した。
「全く、大人しくしていればいいものを……さあ、始めよう。貴様らとの戦いを終わらせるために!!」
晦冥のヴァルプルギスはそういって、嗤って見せたのだった。
赤上・イズル
■アドリブ絡み歓迎
ヴァルプルギスの右目の眼光にて蘇る罪
先輩からの勝負を避けていたという事は
意図せず先輩自体避けてしまっていた…
先輩を…悲しませていたのですね…
しかしもう避けません!先輩、構えてください!
…行きます!
罪の炎に焼かれながら刀の柄を握りさらに自身を燃え上がらせる
パラドクス【紅蓮雀】の構え…そして本気の一撃を放つ
ヴァルプルギス撃破後先輩を介抱しつつ
そうえいばユークさんが先輩には年下の許嫁がいたと言ってましたが…
俺にもクソジジ…いえ、師匠が勝手に決めた許嫁がいるのです
刻逆で顔合わせも儘らずでしたが…も、もしかして…?
え、えっと…それについてはまた後程ゆっくり話合いましょう…!(あわあわ)
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
女性達は無事に説得できたか……
「先輩」にも、彼女達の無事が伝わっているといい
女性達を全員安全な所に連れ出してから戦闘
貴女は魔女の王ではなく、イズルさんの先輩だ
悪魔に魅入られたのは災難だったろう
気を確かに。今解放する
フェイントかけつつ銃撃で足止め
イズルさんの意志が届くように、仲間の援護を
先の言葉が貴女の本心ならば……潔い方なのだろう
傷ついた人々を扇動し、悪魔に変えるなど
本来の貴女が望む状態であるはずがない
戦況を偵察、敵の動きを観察
【飛翔】し空中戦
彼女自身を取り戻せる機があるならば
迷わず弾丸を放とう
反撃には魔力障壁を展開し防御し
細剣の動きを観察、飛翔の速度で下がりエアライドで回避を
備傘・鍬助
うーむ、痴情のもつれ、か?
赤上、修羅場の納め方は男の見せ所だと思うのだよ
安心しろ、治療はちゃんとしてやるからな
ふむ、どうにも、表に出てるの人格が邪魔してるみたいだな
ならば、精神的アプローチ、精神剣を処方してあげよう
敵は赤上に集中するだろうから、その瞬間に、背後から暗殺風味に施術してみよう
一瞬でもいいから、念動力で動きを止めれば、施術しやすいだろうしな
説得できればいいがなぁ…
積もる話もあるだろうし、私的には落ち着いて話ができる状態にもっていきたい所ではあるな
で、赤上、関係者を集めての話し合いが必要なら、病院の一室、空けるぞ?
男女関係の話し合いは、拗れて流血沙汰になるってのが古今東西のお約束だしな
ツキシロ・フェルドスパー
アドリブ・連携歓迎
ネメシス発動。水の精霊たるアンちゃんが大人の姿に。
その彼女を従えて。彼女と共に戦う。
――ちょっと力貸してな。アンちゃん。
――仕方ないなあ。
アンちゃんの力が翼に宿って、魔力の翼を水の様に広がりつつ、【飛翔・エアライド】でジグザグに動いて撹乱。
そして、片手に長剣、片手に短剣で【水霊召喚・水流斬】を放つ。
アンちゃんの本気分、いつも以上に切っ先は伸びる。
アンちゃんがいる分、その剣撃も飛ぶ。
さあ、全部、全部、切り刻む。
イズル君の知り合いには悪いけど、此処は倒させてもらうで!
奉利・聖
……なるほど、どうやら宿縁が深い人が居るみたいです
であれば、終わりを齎すのは僕ではないようだ
決着はお譲りしますよ こちらはこちらで、露払いしますから
──では、行きましょうか 最後の戦いに
いくらでも囲めばいい
その悉くを消し去って、道を開けてやるとしましょう
──『遍く死を紡ぐ者』
我が身を囲む魔女、その全てに「死」を
触れれば死ぬ…それだけだ 本体を一発で死なせるのは難しいですが
それ以外なら、容易く滅ぼせると思いませんか?
包囲を破ったなら、【エアライド】を使いつつ鋭角な急接近
一撃ぶち込んで、お終いです
決着をつけるべき人は他に居る…僕の仕事は完遂した
あとは存分に、やっちゃってください
●魔女の王との戦いの先に
後は、晦冥のヴァルプルギスを倒すのみなのだが……その前に。
「女性達は無事に説得できたか……願わくば『先輩』にも、彼女達の無事が伝わっているといい」
そう願うのは、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)。元に戻った一般人である彼女らを安全な場所へと移動させながら、仲間達の戦いの行く末を見守る。
「さあ、皆さん。あともう少しです。あそこまで行けば、戦いには巻き込まれないですから」
廃屋ではあるが、敵のいるグラウンドにいるよりも安全だろう。全員が廃校舎に入ったのを見届けて、エトヴァも戦いへと戻っていく。
「雪乃先輩
……!!」
「その名で呼ぶなっ!!」
赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)の言葉に逆上した晦冥のヴァルプルギスは、右目の眼光にて相手の罪を思い起こさせる。
「!!」
ごうっと、イズルの体が勢いよく業火に包まれた。
「イズル君!?」
「赤上!!」
仲間達が次々と声をかけていく。
その声をしっかりと聞きながら、イズルは。
「……先輩からの勝負を避けていたという事は、意図せず先輩自体を避けてしまっていた……先輩を……悲しませていたのですね……」
身を包む業火をまるで自分の罪かのように受け止めて、なおも耐えるイズル。
「ふん、貴様はそこで燃えていろ……貴様の仲間から倒してやるからな」
イズルに興味をなくしたらしく、ヴァルプルギスは、次のターゲットを他へと移していく。
「まずは貴様からだ
……!!」
ヴァルプルギスは、細剣を持った魔女を無数に召喚し、嗾けていく。最初に目を付けたのは。
「……なるほど、どうやら宿縁が深い人が居るみたいです。であれば、終わりを齎すのは僕ではないようだ」
奉利・聖(クリーナー/スイーパー・g00243)はそう呟くと。
「決着はお譲りしますよ。こちらはこちらで、露払いしますから。──では、行きましょうか。最後の戦いに」
聖も応戦するため、放たれた魔女達の前に立ち向かい、清掃人の聖剣を振るう。
「いくらでも囲めばいい。その悉くを消し去って、道を開けてやるとしましょう──『遍く死を紡ぐ者』」
「キシャアアアア!!!」
魔女達は奇声を上げて、威嚇しながら攻撃してきたが……聖の放つ四死縲壘/遍く死を紡ぐ者(デスサルベーション)で、次々と魔女達を倒していく。
「触れれば死ぬ……それだけだ。本体を一発で死なせるのは難しいですが、それ以外なら、容易く滅ぼせると思いませんか?」
気が付けば、聖はいつの間にかヴァルプルギスの側に来ていた。
「なっ!?」
そして、先ほど放った技をぶち込んだのだが、流石はクロノス級。それで倒れるものではない。
「き、貴様……何を
……!!」
「ちょっと残念でしたが、決着をつけるべき人は他に居る……僕の仕事は完遂した。あとは存分に、やっちゃってください」
聖はそういって、露払いに専念するのであった。
いろいろ思うことはある。けれど……イズルを傷つけたことはやはり許せないのだろう。
「ちょっと力貸してな。アンちゃん」
「仕方ないなあ」
ネメシス状態になったツキシロ・フェルドスパー(非日常に迷い込んだ漂流者・g04892)は、大人の姿になった水の精霊、アンを伴って、ヴァルプルギスと対峙する。
「姿が変わっても同じことよ!」
そう叫びながら、ヴァルプルギスはまた大量の魔女達を呼び寄せ、ツキシロを狙って攻撃してくる。
「そんなやわな技、引っかからんで」
アンの力が宿った、水のような翼がツキシロの背に広がる。それを使って、ツキシロは巧みに魔女達の攻撃を飛びながら回避して見せた。
「精霊さん、妖精さん、力を貸してな。鋭き勢いの水の一撃!!」
その力でもって、水霊召喚・水流斬(スイレイショウカン・スイリュウザン)を振るい、次々と魔女達を切り伏せていった。
「……イズル君の知り合いには悪いけど、此処は倒させてもらうで!」
なおも召喚してくる魔女らをツキシロは、邪魔だと言わんばかりに切り裂いて見せたのだった。
「うーむ、痴情のもつれ、か? 赤上、修羅場の納め方は男の見せ所だと思うのだよ。安心しろ、治療はちゃんとしてやるからな」
ちょっと物騒なことを言っているが、備傘・鍬助(戦闘医・g01748)もまた、戦いに加わる。
「ふむ、どうにも、表に出てるの人格が邪魔してるみたいだな。ならば、精神的アプローチ、精神剣を処方してあげよう」
幾度も攻撃を受け、更に仲間の攻撃にも気を取られているヴァルプルギスの背後を取るのは、鍬助とって、容易い事だった。
(「説得できればいいがなぁ……積もる話もあるだろうし、私的には落ち着いて話ができる状態にもっていきたい所ではあるな」)
そう願いながら、鍬助は治療という名の攻撃を敵へと施す。
「心の闇は体の不健康ってな。今、悩み・悪意の切除の術式を施してやる」
「なに、背後だと……ぐあっ!!」
鍬助の精神剣(アストラルブレイド)をもろに受けて、ヴァルプルギスは、魔女達を召喚しながら後退していく。
と、そこに。
「させません!!」
女性達を安全な場所へと案内したエトヴァが、やっと合流を果たした。さっそく銃撃でもって、仲間の援護を行う。
「ちっ……」
「貴女は魔女の王ではなく、イズルさんの先輩だ。悪魔に魅入られたのは災難だったろう。気を確かに。今解放する」
「うるさい、黙れ!!」
ヴァルプルギスは、恨みを込めた恐ろしい一撃でエトヴァを突き刺していく。しかし、空中にいるエトヴァを捉えることはできなかった。できたとしても腕を掠めるのみ。
「――踊れ、導け、祈りの下に」
対するエトヴァは、Silberner Freischütz-Ⅲ(シルベルナー・フライシュッツ・ドライ)でもって、ヴァルプルギスへと白銀の誘導弾をしっかり敵へと浴びせていた。
「先の言葉が貴女の本心ならば……潔い方なのだろう。傷ついた人々を扇動し、悪魔に変えるなど、本来の貴女が望む状態であるはずがない」
「そんなことどうでもいい!! 貴様らが消えれば、私の願いも叶うのだっ!!」
血塗れになりながら、ヴァルプルギスはなおも叫ぶ。
と、そのときだった。
「……しかし、もう避けません! 先輩、構えてください!」
イズルを包んでいた業火を身に纏いながら、刀の柄を握り、さらに自身を燃え上がらせる。
「やっと本気になったの……遅いわよ」
ヴァルプルギスは、手にした細剣を構える。
「……行きます! 九字切流奥義・紅蓮雀!!」
「偽りの贖罪を受けなさいっ!!」
二人の剣が交差し、そして……。
「……やっぱり……すごい、のね……」
イズルの一撃を受け、ヴァルプルギスはその場に倒れた。と、同時にその姿もあのときの雪乃の姿に戻って。
「雪乃先輩っ!! 死んじゃダメです!!」
すぐさま、イズルが彼女を抱き上げる。
「…………」
「せ、せん……ぱ……」
涙ぐみそうになるのを、雪乃が細目で開いた。
「……勝手に、殺さないで……疲れてるんだから」
「雪乃先輩っ!!」
彼女は生きていた。幸いなことにイズルの刃は、クロノス級だけを斬ることが出来たようだ。
「そういえば、ユークさんが先輩には年下の許嫁がいたと言ってましたが……俺にもクソジジ……いえ、師匠が勝手に決めた許嫁がいるのです。刻逆で顔合わせも儘らずでしたが……も、もしかして……?」
思わず抱きしめた雪乃を見るが、雪乃は先ほどの戦いで疲れたのか、すやすやと眠っている様子。
「で、赤上。関係者を集めての話し合いが必要なら、病院の一室、空けるぞ? 男女関係の話し合いは、拗れて流血沙汰になるってのが古今東西のお約束だしな」
そう鍬助が気を使って、声をかける。
「え、えっと……それについてはまた後程、ゆっくり話合いましょう……!」
イズルはあたふたしながら、そう答えるので精いっぱいだった。
こうして、ディアボロス達は宿縁邂逅を果たした。
世間を騒がせていたクロノス級である晦冥のヴァルプルギスは敗れ、トループス級にされていた人々も無事だ。
新しい仲間が増えるのも、そう遠くない未来なのかもしれない……。
少々、イズルの周りが騒がしくなりそうなことは確かだろうが。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【避難勧告】がLV2になった!
【エアライド】がLV2になった!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!
【アクティベイト】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!
最終結果:成功 |
完成日 | 2022年10月27日 |
宿敵 |
『晦冥のヴァルプルギス』を撃破!
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