リプレイ
テクトラム・ギベリオ
テーベまでは後どれくらいだろうな。
一般人が集まる度に演説をしているが、信仰を揺るがすにはまだ遠いらしい。
とにかく良い方向には向かっている。着実にやれることをやっていこう。
鎮座しているモナカの隣に、さらにサーヴァントの毛玉も添えて…うむ、満足だ。
だが毛玉は私と外へ行くぞ。
毛玉と共に、サフィーナ・ミウを中心にして【飛翔】しながら哨戒を行う。
【パラドクス通信】で哨戒を行っている仲間と連絡を取り合い、持ち込んだ双眼鏡を使って上空から偵察。
なにか不審なものがあれば物陰に隠れつつ接近する。
砂のおばけか…実体化している事を願うが。
私は砂の方へ、毛玉は空気の動きに注意して索敵を続けよう。
アドリブ連携歓迎
御守・樹
演説とか柄じゃないし正直苦手だし俺は俺が出来る事をしよう。
夜間なり砂嵐なりでの視界の妨げになりそうなものに完全視界で視界確保。
でもって周辺の地形を確認して記憶術で覚えておこう。たしか強い風が吹かない限り砂山の形って変わんなかったんだよな?形変わるってレベルじゃなくて移動しちゃうらしいが。
堂々とした襲撃以外があるとしたら、隠れる以外には砂の中を潜ってくるんだと思うから。それだと多少なりとも地形変化が起きると思うんだ。
ゲームでだけど首だけ出して砂地に埋められると、腕が埋められてるのもあったんだけど、さらに砂が落ち込む分簡単に抜け出しにくかったようだし。
変化が見られたら仲間に知らせて襲撃に備える。
月下部・小雪
サフィーナ・ミウ、猫さんのお船。
い、一度運転してみたかったのです!
舵輪を任せてもらって、コダマには船長椅子でどーんと待機していてもらいます!
一通り操縦を任せてもらった後は【パラドクス通信】で味方と連絡を取り合いながら哨戒任務、です。
仲間の持ち込んだ【飛翔】で空を飛んで、持ち込んだ双眼鏡で周りをチェック、です。
敵は砂のおばけらしいですから、不自然な砂が動いていないか要チェック、ですね。
※アドリブ連携大歓迎
クィト・メリトモナカアイス
どんだったーどんだったー今日もゆくのだサフィーナ・ミウ。
近くのルクソール神殿までしか行ったことがない。テーベには何があるかな?
船長椅子の小雪のコダマの隣に我のモナカも置いておく。んむ、かわいくてよき。
他の人の【飛翔】【完全視界】を使わせてもらって砂嵐や砂塵の先を見通して空から偵察。【光学迷彩】でこちらがエンネアドを見つける前にあちらに見つけられることがないように。
もし見つけたら【パラドクス通信】で他の人に連絡。
エンネアドは皆飛ぶことができる。砂の怪物も飛ぶのかな……?
少なくとも。リーダーのエンネアドは飛ぶだろうし空は警戒。高度は上げすぎたら光学迷彩でも見つかるかもだし高度は上げすぎないように。
●Go South!
豊かなナイル川の輝きを横手に、ゆったりと南下を続けていた。
引き続きサフィーナ・ミウの運航を続ける者、新しく乗船する者も比較的にこやかだ。
長かった、旅の終わりが近いせいもあるだろう。
そして今日の旅は、いつもと一味違う。
何せ艦橋の癒し度が、この上なくあがっているのだから……。
「どんだったーどんだったー。今日もゆくのだサフィーナ・ミウ」
砂上船のことは任せて安心。慣れた様子で、船長席を見守り応援するのはクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)である。
その視線の先、船長席の立派な椅子に鎮座しているのは、モーラット・コミュ『コダマ』だ。
「い、一度運転してみたかったのです!」
大丈夫でしょうかと操舵輪を操りながら、月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)は、砂上船に慣れてそうなクィトやテクトラム・ギベリオ(砂漠の少数民族・g01318)を振り返った。
「問題ない、順調に進んでいるようだ。テーベまでは後どれくらいだろうな」
地図で確認しなくとも、ナイル川の様子でだいたいの位置は分かる。
「きゅ~?」
どうしたらいいのだろうと言いたげに首をかしげるコダマの姿に、クィトは愛用の浮遊する猫耳・猫尻尾付き球形のガジェット〈浮遊球形ガジェット『モナカ』〉を。
反対側の隣には、テクトラムがスフィンクス『毛玉』を鎮座させた。
「我のモナカも置いておく。んむ、かわいくてよき」
「どうだ、毛玉……うむ、満足だ」
艦長席に、どーんと座しつぶらな瞳で正面を見つめながら、サッカーボールのついたアンテナの尾を揺らし。
右隣には猫耳猫尾の球体ガジェットモナカ、左隣にはモフモフボディに愛らしい瞳の毛玉。
「きゅきゅー?」
「にぁ」
モナカは流石に喋れないが、彼らは和気あいあいと楽しそうに話を弾ませて。いや、毛玉がコダマに手ほどきしているようにも見える。
暫く二匹と一体の愛らしい艦長劇場が暫し続き、艦橋の空気は和んでいく。
だが、そろそろ時間だ。
また別の村が前方に見えてくる。ともなれば、敵が近付くのも頃合いだろう。
「一般人が集まる度に演説をしているが、信仰を揺るがすにはまだ遠いらしい」
「演説とか柄じゃないし、正直苦手だし俺は俺が出来る事をしよう」
そう御守・樹(諦念の珪化木・g05753)がテクトラムに答え外へ向かうと、あたしはこれを使ってみよーかなと、燐寧は何やら待ちこんできていたようだ。
「サフィーナ・ミウ、猫さんのお船、面舵いっぱい、です」
舵輪を操作し、流れに合わせるように広大な砂漠を進めていく。
さて……。
一足先に外に出た樹は、完全視界で視界を確保すると周囲の地形を覚えるように見渡した。
「たしか強い風が吹かない限り砂山の形って変わんなかったんだよな? 形変わるってレベルじゃなくて移動しちゃうらしいが」
案内人が伝えた敵は『すなおばけ』。あの不定形の敵の姿を思えば、砂漠なんて砂の中に紛れて近付くには格好の地形だ。
「堂々とした襲撃以外があるとしたら、砂の中を潜ってくるんじゃないだろうか。それだと、多少なりとも地形変化が起きると思うんだ」
「エンネアドは皆飛ぶことができる。砂の怪物も飛ぶのかな……?」
いつの間にか空へと光学迷彩を纏い飛翔していた、クィトから通信が流れてくる。
砂のお化けが空を飛ぶ。飛べるかもしれないが、それはもうちょっとした分厚い砂嵐の壁のようなものだ。
その状態で遭遇するのは、少々厄介そうだ。
「近くのルクソール神殿までしか行ったことがない。テーベには何があるかな?」
「どうだろうな。城壁の中の様子は聞こえてこないからな」
とにかく良い方向には向かっている。
「着実にやれることをやっていこう」
テーベを護る城壁を突破できるサフィーナ・ミウ。このまま突破に使うのか、到達するころには他に別の妙案が出ているかは分からないが、今やるべきことは砂上船を止めないことだ。
艦長席からしばし別れ、毛玉を伴い飛翔し、テクトラムはサフィーナ・ミウの周囲を重点的に哨戒していく。
「砂のおばけか…実体化している事を願うが」
毛玉に少しでも空気の動きに注目して貰い。砂の動きや変化に双眼鏡と肉眼で目を凝らし、見落としがないよう、上からの偵察を。
「敵は砂のおばけらしいですから、不自然な砂が動いていないか要チェック、ですね」
小雪も操縦そのものからは離れ、サフィーナ・ミウの上へと飛翔で昇りちょこんと座って双眼鏡を覗いた。
王道なら物陰とかを突き進んでくるのだろうが、相手は砂。
砂、砂、砂……どこを見ても砂しか見えない。
「ゲームでだけど首だけ出して砂地に埋められると、腕が埋められてるのもあったんだけど、さらに砂が落ち込む分簡単に抜け出しにくかったようだし」
思わず樹がぼやいたが、果たしてこの『すなおばけ』はどんなタイプだろうか。
それぞれが、警戒し周囲に目を凝らす中、それは動いた。
広がる広大な砂漠の中に、突然起こった小さな砂の波。ほんの一瞬だったが、間違いないだろう。
パラドクス通信で連携を取りながら、その地点へ向かえば、もう一波。
ディアボロスの接近に気付いたのだろうか。砂から恐ろしい顔を持ち上げ、『すなおばけ』が唸り声をあげた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
一里塚・燐寧
あたし達の演説って、毎回主張が違ってる気がするけどだいじょーぶかなぁ?
あーでも、都度都度でテキトーなこと言ってる、雑な神様って印象になるのは別にいーのか
いやー、よく出来てる作戦だねぇ?
ミウから身を乗り出し民衆に【演説】だよぉ
ハロウィン用の羊のマスクを被って、アモン神の振りをしよう
そーいえばアモンって獣神王朝にもいるんだなぁ、ジェネラル級かな?
我はアモンであるぞ
「隠れた者」たる神が、敢えて姿を見せた理由が分かるか?
それはな……ただ散歩する気分だからだ
そしてお前達が、実は私腹を肥やすことしか考えていない神を崇拝する哀れな様を肴に、一杯やりたくてたまらぬのだよ
さあさあ、我は神ぞ。更なる崇拝をよこせ!
●エンネアドたれ
太陽神とも言われていたアモン神。
当然、かの神の名も獣神王朝エジプトに伝わっている。
「そーいえばアモンって獣神王朝にもいるんだなぁ、ジェネラル級かな?」
その姿と、存在が確認されているかは謎だが、こういったいくつもの神がエンネアドとして、民衆に知られ崇められているのは変わりない。
「あたし達の演説って、毎回主張が違ってる気がするけどだいじょーぶかなぁ?」
まぁ、騙して煽ると考えれば関係ないのかと、一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は、新宿島から持ち込んだハロウィン用の羊のマスクを手に取った。
「あーでも、都度都度でテキトーなこと言ってる、雑な神様って印象になるのは別にいーのか。いやー、よく出来てる作戦だねぇ?」
用意したマスクは、渦巻き状の角を持つ立派な羊。
黄金のスフィンクスである砂上船は、人々の注目をひき、かなりの民衆が集まってきている。
さて、さてさて。マスクを被り、いざ民衆の前に。
「我はアモンであるぞ『隠れた者』たる神が、敢えて姿を見せた理由が分かるか?」
「アモン神だって。本当か?」
「まさか、こんな所で?」
驚きと羨望の籠った声で人々が見上げる中、燐寧は身を乗り出した。
十分に勿体ぶって、思わせぶりな口調で尊大に応える。
「それはな……ただ暇であったからな。ちょっとお前達を見下ろし、散歩する気分だからよ」
人々はざわめく。散歩にわざわざ神が出向いたのかと。
いや、わざわざ我らのことを気にかけてくれたのだろう。最近川の水が増したようで奇妙だし。
そう人々が熱狂したところで、空の酒瓶が放り投げられた。
「見るも滑稽よのう。我が私腹を肥やす間、お前達は汗水流し土にまみれていたのだろう。それを肴に飲むのもたまには良いと思ってな」
酒を零すよう豪快に飲むふりをし、更にもう一瓶。
「さあ讃えよ、神を崇拝せよ。哀れな姿をもっと我に見せよ。その滑稽な姿を見せ、我の酒を美味くする肴となれ」
それを眺め、一杯やりたくてたまらぬのだよと笑い声をあげる。
「さあさあ、我は神ぞ。更なる崇拝をよこせ!」
迫真の演技に民は戸惑いを浮かべた。
会ったこともないアモン神だからこそ、否定する材料もなく、何よりも立派な砂上船の奇跡が、燐寧の演じるエンネアドを本物だと錯覚させた。
そして、住民達は神への小さな猜疑心を抱くのであった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
テクトラム・ギベリオ
こいつが「すなおばけ」か。体を変化させるのが得意なようだが。
砂一粒も奴の体…気味の悪い砂嵐のようだ。間違っても吸い込みたくはない。
巻き上がる通常の砂煙には【完全視界】で視界を確保し、敵の砂煙と区別しよう。
敵が砂の姿をとるなら、こちらも【光学迷彩】で砂漠に溶け込み撹乱する。
砂煙に囲まれても【神速反応】で不意の攻撃に備えつつ、こちらから曲刀で斬り込んでいこう。
パラドクス故手応えはあるが妙な感覚だ。「おばけ」を斬るとはこんな感じなのか?
それに遊ばれていると言うか…とにかく嫌な無邪気さがある。
砂に縁はあるが食われる趣味はない。
大口を開けた所に曲刀を潜り込ませて突き破ってやる。
アドリブ連携歓迎
クィト・メリトモナカアイス
すなおばけをはっけーん。
こっちを見てるかな? んむ、見てる。
奇襲は出来なさそうなのでこのまま殴り倒すべし。
お遊び? 仕方がない。
我はお姉ちゃんなので付き合ってあげる。
モナカ衝撃型、ゆくぞー。
【完全視界】で砂煙を見通して視界を確保。いきなり実体化してかみついてくるおばけの攻撃は黄金猫拳打棒でガード。
これはお遊びの道具ではない。
なので汝らがお遊びをしたいのであれば。
我のかわいいモナカが相手をする。威力は我のおすみつきなので安心するといい。
ふわりとモナカ衝撃型を浮かせてカウント開始。
3カウントからの衝撃波で砂煙状になってるおばけたちごと吹き飛ばす。
御守・樹
んーあれ、どうやったらダメージ通るのかなぁ。
砂っぽい姿なだけなら行けると思うが砂そのものの体だったらきっついな。スライムみたいに核を壊さないと駄目だったらめんどいぞ。
手持ちのハンカチで口鼻覆える時間があればそれやっとくか。
気持ちだけでもじゃりじゃり感を拭えたら。
完全視界で視界確保。
隠れられたらいいんだがこの状態じゃ難しいだろうし。
…なら自分諸共でもいいか。囲まれても囲まれなくとも集まっているところに神立で攻撃する。
拳や蹴りと違って一発の威力が低くっても弾幕状態なら外れる事もないだろ。
噛みつき攻撃はその瞬間には砂煙が集まるだろうから、砂煙が薄い所を看破してすり抜けるようにして回避する。
月下部・小雪
猫さんのお船に近づく前に、やっつけてしまいましょう。
すなのおばけさん、斬ったりしてもあまり有効打になりそうに、ないですね。
ど、どうやって倒しましょう?
な、なるほど。衝撃波で吹っ飛ばしてしまえばいいのですね。
コダマが任せておけといってる気がするので、が、がんばってください!
黒帯を締めたコダマ(【黒帯装備型モーラット・コミュ】)が精神を集中して放った正拳突きから
すごい衝撃波が出てすなのおばけさんを吹き飛ばしていきます!
わわっ、すごいです。これでやった、でしょうか?
※アドリブ連携大歓迎
●遊んでくれないと、砂まみれにしちゃうぞ
広大な砂漠に、不自然な砂の波が沸き起こり、迫ってくる。
「すなおばけをはっけーん」
もう見つけているぞと、行く手を阻むようにクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)が立ち塞がると、暫くマゴマゴしてから『すなおばけ』は顔をあげた。
まるで砂の小山が生えてくるような錯覚を覚える、奇妙な動きだ。
「こっちを見てるかな?」
すなおばけAは、遊んで欲しそうに、こちらを見ている。
すなおばけBは、遊んで欲しそうに、こちらを見ている。
すなおばけCは、遊んで欲しそうに、こちらを見ている。
すなおばけDは、落とした片腕の砂を、砂漠の中から必死に探している。
「……んむ、見てる」
「こいつが『すなおばけ』か。体を変化させるのが得意なようだが。砂一粒も奴の体……気味の悪い砂嵐のようだ。間違っても吸い込みたくはない」
そもそも、落とした身体は操れるんではないだろうかといった視線をテクトラム・ギベリオ(砂漠の少数民族・g01318)が向けていると、思い出したようにすなおばけは砂を操り自分の身体を元に戻した。
「んーあれ、どうやったらダメージ通るのかなぁ」
そう首を捻りながら御守・樹(諦念の珪化木・g05753)は、手持ちのハンカチで口と鼻を覆った。
気持ちだけでもじゃりじゃり感を拭えたらというのもあるが、やはりクロノヴェーダの身体の一部が口に入るというのはあまり想像したくない。
「砂っぽい姿なだけなら行けると思うが、砂そのものの体だったらきっついな。スライムみたいに核を壊さないと駄目だったらめんどいぞ」
ゲームで定番の炎や氷、水など不定形タイプのモンスターとやらは核が身体のどこかにあり、そこに身体となる自然物が集まり形を作っている場合が多い。
果たしてこの敵は、どうなんだろうか。
「すなのおばけさん、斬ったりしてもあまり有効打になりそうに、ないですね。
ど、どうやって倒しましょう?」
月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)は、落として砂に紛れていた腕が砂煙となって浮き上がり元に戻る様子に考え込んでいると、可愛らしくあそぼと声がしてきた。
すなおばけEが、あらわれた。
「お遊び? 仕方がない。我はお姉ちゃんなので付き合ってあげる」
弟の相手をした経験値が、彼女に余裕を見せた。
「猫さんのお船に近づく前に、やっつけてしまいましょう」
幸い、すなおばけ共は砂上船を停めることよりも、目の前の遊んでくれそうな相手の方が気になるようだ。
どこか幼い子供のように、ウキウキワクワクしている。
ただの砂だけど。
「モナカ衝撃型、ゆくぞー」
クィトの声に合わせ、猫耳・猫尻尾付きの〈浮遊球形ガジェット『モナカ』衝撃型〉がフヨーっと前に進み出て、絶妙なゆるい表情ですなおばけと睨み合った。たぶん。
見たことのない、モナカに彼らは興味津々、好奇心をくすぐられたようだ。
「3……2……」
響くカウントダウンに、ワクワクは更に高まり、何が起こるんだろうとさなおばけどもは、チャージするモナカを囲んで待ち構えている。
「1……0。どかーん」
ゆるーい、どかーんの声に合わせ『衝撃のコラット』は周囲に強烈な衝撃波を放ち、すなおばけの姿は一瞬消し飛んだ。
「な、なるほど。衝撃波で吹っ飛ばしてしまえばいいのですね」
これなら攻撃は当てやすいかもと気が付いた小雪に、モーラット・コミュ『コダマ』が、気合十分に黒帯を締めて飛び出した。
「コダマが任せておけといってる気がするので、が、がんばってください!」
すなおばけHが、砂漠から顔をあげこちらを見ている。
すなおばけJが、砂漠から顔をあげこちらを見ている。
何だか数が増えているようだが、まだ正確な敵の数が砂漠の砂に紛れ分かっていない状態だ。
「隠れられたらいいんだが、この状態じゃ難しいだろうし。……なら自分諸共でもいいか」
遮るもののない砂漠の地の利は完全にすなおばけの方にある。
もしかすると囲まれている可能性も、否めない。
そう思った矢先だ。衝撃で散って辺りに舞っていた砂が、そのまま砂煙状に広がり辺りを包み込む。
コダマは気合十分。精神集中し特別な呼吸法で気を整え、『黒帯装備型モーラット・コミュ(クロオビパック・コダマ)』が放つのは、衝撃波を伴う正拳突き。
「きゅっ!」
「すごい衝撃波が出てすなのおばけさんを吹き飛ばしていきます! わわっ、すごいです。これでやった、でしょうか?」
衝撃波によって砂煙には大きな穴が開いた。だが、程なくしてその穴は砂煙で閉じる。
いくつかの悲鳴が聞こえたので、ダメージを与えられているのは間違いない。
だが手ごたえを感じにくい状態と、楽しそうに響いてくるケラケラとした哂い声に小雪の声は不安気だ。
完全視界を用いることで、確かに本物の砂煙とすなおばけの砂煙の区別はついたが、対処と考えると頭の痛い光景だ。
「おばけだぞ」
「ばぁ!」
砂煙の一部が色濃くなり、盛り上がるようにすなおばけが姿を現し、まるかじりと大口を開ける。
そこを油断なく、樹は小型拳銃〈伊耶那美〉を構え、『神立(カンダチ)』の雨の如く無数の銃弾を開いた口に放ち。
テクトラムは己に誘いこむようおびき出し、残像を喰らわせてやりながら、〈守護者の曲刀〉をすなおばけの口に突き立てるよう潜り込ませ、『紫刃影斬(シジンエイザン)』で突き破った。
「パラドクス故手応えはあるが、妙な感覚だ。『おばけ』を斬るとは、こんな感じなのか?」
抵抗を感じないとでもいうのだろうか。知っている者であれば、豆腐を思い浮かべたかもしれない。
確かに斬った。そしてダメージも与えられている。だが、ハッキリとした手応えはない。
「あーそーぼー」
ガジガジガジと、すなおばけが楽しそうに齧っているのは、先端が肉球の形をした〈黄金猫拳打棒〉。
「これはお遊びの道具ではない。なので汝らがお遊びをしたいのであれば。我のかわいいモナカが相手をする。威力は我のおすみつきなので安心するといい」
「もっと、いっしょに、あそぼうよ」
ガジガジケラケラ、ケタケタ。
「それに遊ばれていると言うか……とにかく嫌な無邪気さがある」
砂に縁はあるが食われる趣味はないと、テクトラムが斬り伏せた真横から別のすなおばけが、揶揄うように姿を作り通り抜けていった。
当然振り返った時には、周囲の砂煙に紛れている。
砂煙は絶えず濃くなったり薄くなったりし。ディアボロス達は、その度に、大口を開けてくるすなおばけにパラドクスで攻撃を仕掛けていった。
時にフェイントも入り、頭を出さないこともあり。まるでモグラ叩きのような状況だ。
もしかすると、砂煙になりにくいような工夫があればもっと楽だったかもしれないが、これはこれで、彼らの遊び相手となったことで、いい足止めになっているようだ。
残りは何体居るのか、十分は数は減っただろう。そろそろ頃合いと、再びクィトがふわりとモナカ衝撃型を浮かせる。
キャーと逃げるよう砂煙が散り砂漠に紛れようとするが、無数の銃弾とコダマの正拳突きが阻む。
「拳や蹴りと違って、一発の威力が低くっても弾幕状態なら外れる事もないだろ」
「そろそろ、お遊びの時間は、終わりです」
うむと、クィトが頷きカウントゼロを告げ、衝撃波が放たれ砂煙が消し飛ぶ。
これで終わっただろうかと、しばらくディアボロス達は警戒していたが、もう隠れたすなおばけは居ないようだ。
だが空に九つの光の矢が輝き、その矢は空間を転移する。
咄嗟に一同がその場から跳び退けば、先程まで居たところに次々と転移してきた矢が突き刺さった。
恐らくこの矢は、威嚇。
一同が見上げる先の空により、白冠輝く戦女神が飛んでくる姿が見えた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【神速反応】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【完全視界】がLV2になった!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
一里塚・燐寧
いやー、中々の反響だねぇ?
そんじゃもーちょっと喋ってみよっか
エンネアドのネガキャンなら幾らでもやれるよぉ
あいつらのほんとの顔を、何度も見てきてるんだからねぇ
アモンのフリを継続し演説
疑いの心を更に深く激しくしちゃおう
民草よ、なぜ今さら狼狽えているのだ?
これまで全ての業苦を「神の試練」と捉え、信仰を捧げてきたのはお前達ではないか
蘇れるからと生を蔑ろにし、リターナーとなった後はマミーへの覚醒のため過酷な虐待を受ける
都市の平和からは見えぬところで、オアシスの人々が殺戮される
そのような世界を喜んで受け入れて来たのだろう?
今まで通り振る舞えばいいのだ、神の道具たる民としてな
さあ、涙ぐましい崇拝を我に捧げよ
●神は居ない
引き続き、新宿島から持ち込んだハロウィン用の羊のマスクを被っている一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は、人々の反応に手応えを感じていた。
「いやー、中々の反響だねぇ? そんじゃもーちょっと喋ってみよっか」
今まで様々なエンネアドと戦ってきている彼女にとって、演説のネタはいくらでもある。
「エンネアドのネガキャンなら幾らでもやれるよぉ。あいつらのほんとの顔を、何度も見てきてるんだからねぇ」
自分達の崇める神が、理想と程遠かった振る舞いに、人々の中に猜疑心が生まれ始めていた。
ならば、疑いの心を更に深く激しくしちゃおうと考えるのは当然。
このままアモン神の振りを継続と、燐寧は更に煽っていく。
「民草よ、なぜ今さら狼狽えているのだ?」
まだ酒が回っているかのような演技を交えながら、偽アモン神を続ける。
「これまで全ての業苦を『神の試練』と捉え、信仰を捧げてきたのはお前達ではないか」
慌てるなと、宥めるよう仰々しい身振りと言葉で民衆を抑え軽薄に笑う。
お前達は、愚かで可愛い我が民だと。
「蘇れるからと生を蔑ろにし、リターナーとなった後はマミーへの覚醒のため過酷な虐待を献身的に受け尽くす。都市の平和からは見えぬところで、オアシスの人々が殺戮される」
あれは楽しかったと懐かしむように口にし、有象無象の民に問いかける。
「そのような世界を喜んで受け入れて来たのだろう?」
だから何を惑うのかと。
「今まで通り振る舞えばいいのだ、神の道具たる民としてな」
道具といわれ、人々はざわめく。
燐寧の演じるアモン神は、狼狽える人々の姿に高笑いをあげ、喜びを口にした。
「さあ、涙ぐましい崇拝を我に捧げよ」
我に従うのだと、高笑いと疑惑の種を残し演説は終わりを迎える。
そこに人々が敬い崇めていた神の姿は無かった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
一里塚・燐寧
やぁやぁ、遅かったねぇ神様ちゃん
きみが来るまでにさぁ、一般ピーポーの皆にはエンネアドのほんとの姿をたーっぷり伝えてきたよぉ
きみ達がウソついてる分がんばったんだから、感謝してよねぇ?
素早く動くと強くなっちゃう炎かぁ
んじゃ、動くのやーめた
砂に紛れる色の襤褸布をマントのように纏って身を隠し、【光学迷彩】発動
≪DCブラスター≫を狙撃姿勢で構え、上空のネクベトに狙いをつけるよぉ
【完全視界】で空を見通して標的を捉えたら
放つは全力魔法の一射──『闇雷収束咆・猛爆砕』!
粉々に弾け飛んじゃえ~!!
反撃に対しては、攻撃の爆発によって敵が放つ炎を吹き飛ばし
風使いの技能で風向きを読んで延焼を避けることで回避を狙うねぇ
御守・樹
今度は上か。同時に来れば挟撃になったのに…いや巻き込まないようにしたんかな?あんまそういうとこ気にするような奴らには感じないけど。
空中の機動力は向こうの方が断然上というか慣れてるだろうし、だったら多少威力が落ちるが銃で攻撃するか。
…どっか身を隠せるとこあったかなぁ。さすがに砂上船の影に隠れるのはヤバそうだし…なるべく気配を隠すように目立たないよう立ち回るしかないか。それに的にされたってさほど俺は困んねぇ。
隠れられるなら隠れて、無理なら諦めて神立を放つ。数が増えたとしてもこっちの弾丸に反応してくれんなら他の人の助けになるかもしんねぇし。
そう考えればどこまで増えるのか興味はあるな。
クィト・メリトモナカアイス
んむむ。いきなり矢を撃ってくるとかなんてやつ。
そんなだから皆に愛想を尽かされるのだ。
んむ、とりあえず。
サフィーナ・ミウの歩みは止めさせぬ。
地上を身軽に駆けまわり、ネクベトが放つ白い冠を避けていく。ジャンプや【飛翔】での回避は行わず、余計な被弾はしないように。
むむむ、空を飛ぼうとすると冠が飛んでくるけど相手は空。
かくなる上は。
敵の目を地上で戦う我に向けさせたところで「突撃のトンキニーズ」。
突如として敵の頭上から振ってくるモナカ突撃型のめておすとらいく。
もう汝らに力はない。
人々の信仰を集める力も、外敵を排除する力も、我らを止める力も。
月下部・小雪
あわわっ、こ、今度はお空から襲ってきました。
で、でも、猫さんのお船には近づけません。ここで足止めです!
地上に注意を引き付ける作戦、みたいですね。
ボ、ボクもお手伝いです。と、鳥さんこっちだ、手の鳴る方へ、です!
お砂の上を逃げ回りながら、全身に「魔力障壁」を張って矢をガードです。
本数が減って来たらこっちも「ピンポイント魔力障壁」にして防御を固めますね。
こっちで防御を固めているうちにコダマがこっそり大空にジャンプです。
コダマもクィトさんのモナカと一緒に攻撃、です!
【巨大毛玉墜とし】で一緒に押しつぶしちゃって、ください!
※アドリブ連携大歓迎
テクトラム・ギベリオ
威嚇かなんだか知らんが随分礼儀がなってないな。
だがこの光の矢、あの冠には見覚えがある。
パラドクス【裂衝砂弾】で砂を操り、弾丸に変えて敵を打つ。
私の弾丸はこの地の砂すべてだ。貴様の矢が尽きるのとどちらが早いかな。
…ふむ飛んでくる9本をさばくのは骨が折れるか。
威力は上がってしまうが数本矢を落し、後は【神速反応】で可能な限り避けよう。
攻撃しつつパラドクス通信で仲間と密かに連絡を取り合い、良い配置まで陽動する。
牽制が得意なようだが、空は貴様のものではないぞ。
【光学迷彩】で姿をくらまし、【飛翔】と【エアライド】で敵のそばまで駆け上がる。
セロ距離から弾丸を打ち込んで地に落としてやろう。
アドリブ連携歓迎
●天の冠
砂に突き刺さった光の矢に、テクトラム・ギベリオ(砂漠の少数民族・g01318)は、空を見上げた。
「威嚇かなんだか知らんが、随分礼儀がなってないな」
「我が領域に踏み込んでおきながら、大した言い草だな」
この周辺は彼女が預かった地域なのだろうか。ただ砂上船を探しに来たという雰囲気ではなく、どこか怒りを孕んだ様子であった。
美しい黄金のハゲワシの頭部を持ち、白冠と翼を持っていた。
(「だがこの光の矢、あの冠には見覚えがある」)
どこでと思案するが、答えに辿り着く前にネクベトが次の矢を番えようとする。
「あわわっ、こ、今度はお空から襲ってきました」
「んむむ。いきなり矢を撃ってくるとかなんてやつ。そんなだから皆に愛想を尽かされるのだ」
「で、でも、猫さんのお船には近づけません。ここで足止めです!」
「んむ、とりあえず。サフィーナ・ミウの歩みは止めさせぬ」
モーラット・コミュ『コダマ』と月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)はキリッと見上げ。
クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)は、浮遊する猫耳・猫尻尾付き〈浮遊球形ガジェット『モナカ』突撃型〉を、ふよふよと周囲に漂わせた。
「同時に来れば挟撃になったのに……いや巻き込まないようにしたんかな? あんまそういうとこ気にするような奴らには感じないけど」
御守・樹(諦念の珪化木・g05753)はチラリとネクベトを見上げた。
そのネクベトの黄金の矢は、確かにこちらを狙っていたが、その視線が時折何かを気にするように動いている。
何気なく観察していると、コダマとモナカを気にかけているようだ。
気のせいだろうか。それよりも……どっか身を隠せるとこあったかなぁと、期待は持てないが砂漠に視線を巡らせる。
「……なるべく目立たないよう、立ち回るしかないか。それに、的にされたってさほど俺は困んねぇ」
空中の機動力は向こうの方が断然上というか慣れてるだろうしと、樹は的になってもいい心づもりで、多少威力が落ちるがと小型拳銃〈伊耶那美〉を構えた。
「やぁやぁ、遅かったねぇ神様ちゃん」
砂上船での演説を終え、集まっていた人々が次々と立ち去っていく姿を見届けた一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は、2枚の回転鋸刃を持つ銃剣〈DCブラスター〉を手に駆けつけ合流した。
燐寧の姿にネクベトが気を取られている隙に、樹は気配を消すよう動き出す。
「きみが来るまでにさぁ、一般ピーポーの皆にはエンネアドのほんとの姿をたーっぷり伝えてきたよぉ。きみ達がウソついてる分がんばったんだから、感謝してよねぇ?」
こうして真実を伝えていけば信仰も揺らいでいくだろうと、挑発すれば怒りからか両翼より白き炎を出現させた。
「素早く動くと強くなっちゃう炎かぁ。んじゃ、動くのやーめた」
言うが早いか、燐寧は砂に紛れる色の襤褸布を頭からマントのように纏い、光学迷彩で身を隠した。
その隙に照準を合わせ、樹が『神立(カンダチ)』を発動し攻撃を仕掛ける。
雨の如き無数の銃弾がネクベトへ降り注ぐ。
その雨を振り払うよう、ネクベトがが放った『兇刎ねる白冠』は、不規則に飛来しながらいくつかの銃弾を撃ち落とし数を増していく。
「どこまで増えるのか、興味はあるな」
まだまだ、こちらの弾丸は尽きないと樹は次弾を構える。
「むむむ、空を飛ぼうとすると冠が飛んでくるけど相手は空。かくなる上は」
飛翔などでの回避を控え、クィトは地上を駆けながら密かにモナカと離れた。
「ボ、ボクもお手伝いです。と、鳥さんこちら、手の鳴る方へ、です!」
その意図に、気付いた小雪も大きく気をひくように動き、わざと手を叩き砂漠を逃げる。
多少攻撃が飛んでくることを覚悟していたが、何だかネクベトの反応がおかしい。
「か、可愛い……」
思わず口走った言葉を取り繕うよう、直ぐに威厳ある振る舞いを取ろうとするが、ディアボロス達にはしっかり聞こえている。
それは手を叩く小雪の姿なのか、コダマのふわもふな姿なのか、はたまた……。
だが何かに胸を撃たれ、ネクベトの狙いは甘くなり動きが一瞬止まった。
そこを逃さず、上空より2つの影が飛来する。
「『モナカ』突撃型、はなてー」
「必殺、コダマ、墜としです!」
「モナカ突撃型の、めておすとらいく」
「コダマもクィトさんのモナカと一緒に大空にジャンプ、です!」
黄金のボディを輝かせ、まずは隕石の如くモナカが『突撃のトンキニーズ』で、凄い勢いで落下しながら貫き。
次は、もふもふもこもこと巨大化していくコダマが、ネクベトに圧し掛かるよう『巨大毛玉墜とし(ジャイアント・モーラット・フォール)』が決まった。
「一緒に押しつぶしちゃって、ください!」
モフンと少しだけ緩い音を上げながら、ネクべトを巨大化したコダマが砂漠に押し潰した。
「もう汝らに力はない。人々の信仰を集める力も、外敵を排除する力も、我らを止める力も」
恐らく彼女はまだ知らないのだろう。この獣神王朝エジプトで、大きな信仰が失われたことを。
砂煙が立ち昇り、周囲の視界が遮られ這い出したネクベトはディアボロス達の姿を見失った。
どこだと警戒露わに、砂煙から逃れようと上空へ羽ばたきながら『天司る弓矢』を放つが、意志を持ったように飛びかい全方位から射貫く矢であろうと、その狙いが甘ければ然程脅威ではない。
「私の弾丸はこの地の砂すべてだ。貴様の矢が尽きるのとどちらが早いかな」
弾けろと砂を操り作り出した『裂衝砂弾』の弾丸を、砂煙の中へと放つ。
ネクベトには正確に見えてないが、完全視界の効果を使えるディアボロス達には関係ない。
「……ふむ。飛んでくる9本をさばくのは骨が折れるか」
威力は上がってしまうがと、飛来する光の矢を数本撃ち落とし、一気に距離を詰めると気近距離から砂礫の弾丸を撃ち込んだ。
「牽制が得意なようだが、空は貴様のものではないぞ」
弾丸は、ネクベトの身体に埋もれ内より爆散し血肉を散らした、彼女の身体は落下していく。
だがその先ではエネルギーを十分に充填した、DCブラスターが狙いを定め待ち構えている。
「放つは全力魔法の一射──『闇雷収束咆・猛爆砕』! 粉々に弾け飛んじゃえ~!!」
ズガガーンっと放たれた『闇雷収束咆・猛爆砕(プラズマ・ダーク・ハウリング・ノヴァ)』の火球が、ネクベトを大爆発に飲み込む。
燃え上がるのは憤怒の炎。
殺気を孕んだネクベトの白き猛炎も、焦がすほどに激しく燃えあがった。
これでまた暫くの間、憂いなくサフィーナ・ミウをテーベに向けて侵攻させられるだろう。
テーベに向けて、次のディアボロスへと引き渡すまで。
一行は、もうしばらく砂上船の旅を続けるのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【完全視界】がLV3になった!
【落下耐性】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV3になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!