指揮官だけが上機嫌(作者 秋津透)
#大戦乱群蟲三国志
#赤壁、呉水軍強襲作戦
#呉
#赤壁
⊕
「陸遜様の神計があれば、このような捨身の作戦を行う必要は無かったかもしれないが……」
綱で縛られ、数珠つなぎにされて連行されてくる一般人の列を見やり、ジェネラル級蟲将『周泰』が重苦しい声で唸る。
「火船の計は、犠牲が大きい。こつこつと造りためてきた楼船のすべてを、呉の民もろとも焼き捨てなくてはならない。しかし、魏の大軍と戦える戦力は、今の呉には残っていない。神計を巡らせ、寡を以て多を討つ陸遜様も、既に亡い……この作戦を成功させねば、呉は滅びてしまうのだ……すべては、孫権様の為に」
まさか『魏』軍が、ディアボロスの襲撃で多数の蟲将を討たれ、『魏』王『曹操』は許昌を捨てて陳留に逃げ出すという、とても『呉』侵攻どころではない状況にあるとは、『周泰』は夢にも知らない。
楼船に押し込まれていく一般人を見送りながら小さく呟くと、『周泰』は次の楼船の様子を見るために、重い足取りでその場を離れようとする。
すると、その時。楼船の楼閣でトループス級蟲将『東呉郡主侍女』の甲高い悲鳴があがる。
「あれ〜! 何をなさいます、楊奉様〜! そのような、ご無体な〜!」
「へっへっへ、何堅ぇこと言ってんだよ! 出航すりゃ、俺はともかくお前らは忙しくなるんだ! それまでは、せいぜい楽しもうじゃねえか!」
楼船を指揮するアヴァタール級蟲将『白波将・楊奉』のあたり憚らぬ下品な胴間声が響き、『周泰』の頭に、ぴっと青筋が走ったが。
「…やむを得まい。ゲスを承知で白波賊に楼船の指揮官を任せたのは俺だ…」
重苦しく呟いて、『周泰』はそのままその場を離れた。
「腹が減っては戦ができぬ。喰いながら話を聞いてくれ」
時先案内人の陳・修賢(人間の特級厨師・g03221)が、いつものように手製の饅頭を配りながら告げる。
「大戦乱群蟲三国志のディヴィジョン、許昌の戦いで、皆の活躍で人間兵士の大量惨殺は防がれ、ジェネラル級蟲将、『蜀』の『関羽』と『呉』の『陸遜』を討ち取ることができた。大勝利と言っていいと思うが、その結果『呉』の方が少々ヤバい情勢になってる。『関羽』を敢えて見殺しにした感のある『蜀』と違って、頼みの『陸遜』を失った『呉』は、逆上したというか血迷ったというか、もはや文字通りのヤケクソというか、敵味方問わずに一般人を大量虐殺する戦術…本来の歴史では小舟を使って無人突入させる「火船」として、大型船の「楼船」を使い、更に一般人を大量に詰め込んで、魏の軍勢が来たら自軍諸共火計で焼き尽くす準備をしているらしいんだ」
攻略旅団からは、『呉』に侵攻する話とかが出ているようだが、そういうのは別にしても、放置しておくにはヤバすぎる、と、修賢は難しい表情で告げる。
そして修賢は、メモを見ながら言葉を続ける。
「『呉』軍は、いわゆる赤壁のあたりで「火楼船団」の準備を進めているようだ。とにかく『魏』軍が押し寄せてくる前に準備を整えようと躍起になっていて、奇襲を仕掛けられるかもしれないなどとは、あまり考えていないらしい。パラドクストレインは長江の北側に着くので、そこから水に潜って襲撃を仕掛けてくれ。あまり大きなものでなければ、水中移動に必要な用具を新宿から持ち込むこともできるが、【水中適応】があれば役に立つだろう。目的の楼船にいる『呉』軍指揮官のアヴァタール級は『白波将・楊奉』で、酒と女に目がない脳天気な奴だが、個人武勇も統率力もそこそこある。割りを食ってるのが同乗するトループス級『東呉郡主侍女隊』で、操船に護衛に『楊奉』の酒盛りの相手と酷使されているようだ。蟲将は楼船の甲板や、甲板の上にある楼閣…建物部分におり、船底には一般人が千人近く、暗闇の中で数珠つなぎに縛られたまま、ぎゅう詰めで閉じ込められている。どうせ死なせる連中だということで、川の水ぐらいしか与えられておらず、ほとんどの人は弱りきっているが、その分、監視などもされていない。楼船はクロノ・オブジェクトでは無い普通の木造船なので、船の壁面に穴を開けるなどして内部に潜入すれば、クロノヴェーダに見つからずに、囚われた一般人の所に直接向かうことが出来る。一般人の脱出の準備をした後は、甲板に上がりクロノヴェーダと戦って撃破して欲しい。ただし、あまり早く船が沈めば、沈没に巻き込まれる形で一般人に死者が出る可能性も高い。その点には注意して欲しい」
要はタイミングだが、それは現地で状況を見て測るしかないよな、と、修賢は難しい表情のまま唸る。
そして修賢は、わずかに遠い目をして呟く。
「大戦乱群蟲三国志ディヴィジョンで争う三国の中では、『呉』は一般人を比較的上手く活用しているように見えたんだが、どうもそいつは『陸遜』個人の方針だったみたいだな。今の『呉』は、『魏』が『呉』に侵攻するどころじゃなくなっているのにも全然気づかず、自殺的な作戦の準備をせっせと進めている。蟲将だけが自殺するなら勝手にしろというところだが、ほっといたら戦争が始まる前に一般人が大量に殺されそうだからな。この後『呉』に侵攻するしないはともかくとして、どうか、よろしく頼むぜ」
「上は何やってやがるんだ? 宴会か? 乱痴気騒ぎか?」
赤壁に繋がれた楼船の一隻、その船底の闇の中、誰かが忌々しげに呟くと、それに対して他の誰かが投げやりに唸る。
「上で何やってようが知ったことか。どうせ、こちとらには関係ねぇや」
そう言うと、男の声は愚痴っぽく続く。
「魏の軍勢が押し寄せてきて、呉の民は皆殺しにされるとかいう噂が流れてたが…まさか、魏軍が来る前に、呉の船に押し込められるとはなあ…」
「ふん、蟲将なんぞ、どこも同じだよ。あたしたち人間のことなんか、何とも思っちゃいない。魏の蟲将も、蜀の蟲将も、そして呉の蟲将もね」
女の声が、吐き捨てるように言う。『呉』軍の支配下で生活していた頃なら、滅多なことを言うなと誰かが制止したかもしれないが、この船底で不穏の言を止める者などいない。
そして別の誰かが、更に不穏なことを言い出した。
「人を殺さないのは、でぃあぼろすだけだ。俺は、北の戦場で見た。あいつらが何者か知らんが、蟲将だけ殺して人を殺さない。殺さないどころか、どこの陣営の人間でも構わず、生かそうとして必死になる」
「……それじゃ、もしも俺たちの命を助けようなんて、酔狂なことをする奴がいるとしたら……」
誰かが藁にでもすがるような声を出し、世界の排斥力に逆らってディアボロスのことを覚えている男が断言する。
「でぃあぼろす、だけだ」
リプレイ
嵐柴・暁翔
水中眼鏡と潜望鏡、捕まっている方々の縄を切るナイフや防水懐中電灯は多めに、長江の北側から呉軍停泊地までの略地図もコピーして複数枚用意
後で【口福の伝道者】で増やす用に陳のおやっさんから肉饅頭を貰って、ついでに景気付け用の酒も用意して纏めて防水バッグに入れておきます
まずは楼船の所在地と状況を確認だな
略地図を配り【水中適応】を活用して長江に潜って【パラドクス通信】で連絡を取り合いつつ手分けして楼船を探します
見付けた後は停泊するのを待ちつつ、付近の地形から捕まっている方々の逃走経路を選定します
長距離を泳ぐのも、呉の軍事施設近辺に上陸するのも避けたいしな
夜になってから喫水線より上の船腹を破って潜入します
荻原・仁
水中適応を使用して、水の中から近づいていく。敵に見つからないようにする為浮かれた移動はしない。あくまでも慎重に水中移動をしていく。
持ち物はナイフなどの役に立ちそうな物をリュックにつめて背負っていく。
目的地の船の場所は簡単に分かるだろうか。潜る前に調べておきたい。海図を用意出来るか確認しておこう。
他のディアボロスがいれば、協力を申し出てなるべく一緒に行動出来るようにしたい。もし分かれて行動した方が効率的ならそうしよう。
※アドリブ・絡み歓迎
長月・夜永
アドリブ連携大歓迎
ぼちぼち現場復帰!!
水中ゴーグル等使えそうなものを持ち込み、水着に着替えて参加します。
【水中適応】と【パラドックス通信】をフル活用。
螺旋乱舞を威力を調整しつつ後方に放ち推進力に活用。
また連絡を取り合いながら安全圏への道順の確認と、楼船の捜索。
連携できそうなら、率先して作戦の足りない部分を補う形で助力します。
最大の目的は、この事件の解決ですが、命を大事に!!仲間と救助対象の行動の邪魔になるようなことはしません。
「【水中適応】はあるな。【パラドクス通信】は俺が持ってきたから、楼船の探索は、それで何とかできるだろう。もうちょっと手がほしいところだが、贅沢言っても始まらんしな。三人いれば、何とかなる」
大戦乱群蟲三国志ディヴィジョン、長江は赤壁近くへ向かうパラドクストレインの中。物慣れた調子で同乗者に質問、確認する嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)に、荻原・仁(闇の中の光・g03118)が訊ねる。
「嵐柴は、この現場、詳しいのか?」
「ああ、何回か行って、だいぶ慣れた」
暁翔が応じると、長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)が補足というか、ツッコミを入れる感じで告げる。
「これが四回目? 五回目か? ボクも一回同行してるけど、たぶん暁翔さんよりこの辺に詳しい人、いないんじゃないかな?」
「その一回で、長月がマッピングした現場付近の地図がある。こいつを元にして捜索すればいい」
そう言って、暁翔は仁と夜永に地図を渡す。
「その後、ちょっと書き足したりしてるけどな。おおむね、この範囲にいるだろう」
「ふーん…これって、一目散に東へ航行した奴がいたってこと?」
地図を受け取った夜永が、書き足し部分を見て訊ねると、暁翔は肩をすくめて応じる。
「ああ、アヴァタール級の周瑜が指揮した楼船が、たぶん合肥を目指したんだろう。けっこうな速度で東に走ったんだ。楽曲流しながら航行してたんで、見つけるのには苦労しなかったが」
「何だ、そりゃ?」
思わず呆れた声を出す仁に、暁翔は苦笑して告げる。
「『呉』は、『魏』なり『蜀』なりが大兵力で大戦乱を仕掛けてくることを恐れているけど、蟲将だけを狙った潜入作戦で奇襲されるなんて、想像もしてないってことさ。たぶん、あっちこっちで楼船が襲われてること自体、まだ把握してないんじゃないかな」
「そりゃまた、何ともはや、だな」
少々複雑な表情で仁が唸ると、夜永がにやりと笑って続ける。
「まあ、敵さんが間抜けなのは願ったりだし、しかも今回の敵は『楊奉』だろ? たぶん『周瑜』みたいな独自行動はしないと思うね」
「そうかもしれんし、そうでないかもしれん。経験豊富な黄巾の将を舐めると、とんだしっぺ返しをされかねない」
告げると、暁翔は地図を示す。
「現地で再確認するが、パラドクストレインは、だいたいこのへんに着く。赤壁の停泊地はこのへんで、呉軍の拠点になってるから、そこらは俺が調べよう。長月は、パラドクスで水中を高速移動できるんだよな? だから、だーっと東へ行って、だーっと西へ戻って、楼船がいるかどうか広範囲を見てくれ。萩原は、この現場初めてなら、停泊地から西側、この大きい中洲のあたりを注意して探してほしい。今まで、いちばん楼船が多く見つかってる水域だ」
「…とはいっても、なかなか広いな」
これを全部探すのは、けっこう骨かもな、と、仁は唸る。すると夜永が、軽い口調で告げる。
「どっちかっていうと、仁さんは水中活動慣らしぐらいのつもりでやってくれればいいと思う。たぶん、楼船はボクが見つける。見つけたらすぐ、パラドクス通信で知らせればいいんだよね?」
「ああ、そういうことだ」
まあ、こういうことに関しての長月の目の速さは凄いからな、と、暁翔は苦笑して応じた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【水中適応】LV2が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ガードアップ】LV2が発生!
嵐柴・暁翔
楼船に潜入した後は蟲将達に気取られないように船底へ向かい、捕まっている方々を見付けたならまず騒がないように伝えます
後は拘束を解いた方へ順次ナイフと懐中電灯を渡していって、他の方々の拘束を解いて貰います
【治癒活性】を使用して怪我の類を治して、気力体力を少しでも回復させる為に【口福の伝道者】で饅頭を増やして配っていきます
成人済みの復讐者がいればついでに景気付けの酒も増やして渡します
ある程度気力が戻れば捕まっていた方々に楼船の現在位置と状況を伝えて脱出方法や逃走経路を相談します
油壷は放棄する前に使い道を検討
身体に塗れば水中で体温を奪われるのをある程度は防げるし、浮きや照明用の燃料にも使えるだろうしな
長月・夜永
「忍法・影渡り」を使うことで、船内の『偵察』による隠密活動を行い、影の中へ油を回収しつつ、周囲の警戒を行います。
危険が迫っている場合は、速やかに【パラドックス通信】で仲間に知らせ、必要であれば、誘導(囮)を買って出ます。
他の仲間と連携出来る場合は、率先して援護に回ります。
基本、他の仲間が不利になるような行動はしません。
荻原・仁
人質たちを無事に助け出す為に萎えた心を奮い立たせるように士気高揚を発動させる。ただ、士気が上がりすぎて敵が様子を見に来てしまうようなら発動を中断する。助ける為の策がかえって危機に陥れることになったら大変だからな。
人質の皆には慌てず静かに行動するように伝える。大人数の移動になるけど慌てて騒がしくならないように注意!
油壺は危険なので人質達のいる場所から離れたところへ移動させておく。ただしあまりにも数が多くて対処しきれない場合は人質達の逃げるのを優先させる。
泳げない者達には板を渡して、それに捕まって何とか逃げてもらう。
人質達が逃げたのをある程度確認したら敵と戦いに甲板へ向かう。
「助けに来たぞ。騒がないで、静かにしてくれ」
闇の中に明かりを掲げて、荻原・仁(闇の中の光・g03118)が告げる。続いて嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)が、手近の人を縛っている縄を切る。
「動けるか? 食えるようなら、これを食って元気をだしてくれ」
「あ、ありがとうございます…」
最初に自由になった男は、涙を流しながら暁翔が渡した時先案内人謹製の饅頭を受け取り、かぶりつく。更に次、次と縄を切って饅頭を渡していくと、【士気高揚】の効果か、一人の男が申し出る。
「頼む、俺にも刃物と明かりをくれ。あんた一人じゃ埒が明かんだろう」
「よし、頼む」
うなずいて、暁翔は男にナイフと懐中電灯を渡す。すると、周囲から次々声があがる。
「俺にも、刃物と明かりを。食い物は後でいい」
「しいっ、今行くから、静かに。蟲将どもに聞きつけられたらヤバい」
殊更に声を抑えて告げながら、暁翔は申し出た者たちにナイフと懐中電灯を配って回る。受け取った者たちは、すぐに作業にかかる。
「どんどん進むぞ。何しろ、助けなきゃならない方は千人近いんだ。もたもたしちゃいられない」
「あ、ああ…」
手慣れた様子で暁翔は船底を進み、縄を切り、協力を申し出た者にナイフと懐中電灯を配る。仁は、少々気圧された感じで暁翔の後についていったが、不意に暁翔が振り返って告げる。
「あんた、成年だよな? 【口福の伝道者】を共有して、饅頭と酒を増やしてくれないか。俺は未成年なんで、酒を増やせないんだ」
「いや、饅頭はいいけど、酒はヤバいだろ。静かにしろと言いながら、酒を飲ませるのか? それに、これから逃げ出して水に入るのに、酒飲んでたら絶対にヤバいって」
仁が反論し、暁翔は思案顔になる。
「それはそうか。予定してた【活性治癒】じゃなくて【士気高揚】が発動してるんだから、確かに酒はヤバいな。…じゃあ、済まん、饅頭と水を増やして配ってくれ。あと、皆の脱出は俺たちが蟲将全部片付けた後になるから、慌てないでくれよ」
「え?」
皆を脱出させてから蟲将と戦うんじゃないのか、と、仁は驚いた表情になる。それに対して、暁翔は苦笑交じりに告げる。
「ああ、蟲将がいるうちに脱出させたら、たちまち見つかって皆殺しにされる。俺たちがアヴァタール級まで全部片付けて、排斥力で帰った後で、自力でゆっくり脱出してもらうしかない。だから、リーダーになる方を探して、後を託すことになるんだ」
「だったらますます、酒なんか飲ませちゃダメなんじゃないか?」
仁に突っ込まれ、暁翔は少々憮然とした表情になる。
「ああ、そうだな。景気づけにいいかと思ったんだが…なんで俺、自分が飲めもしないのに酒にこだわったんだろう? むしろ、飲めないからか?」
まあ、いい、と肩をすくめ、暁翔は仁に水の入ったペットボトルと饅頭と大袋二つを渡す。
「食べると、いきなり百倍になる。注意して扱えよ」
「わかった」
うなずくと、仁は半ば袋に頭を突っ込むような体勢で饅頭を食べ、増えた百個を手際よく袋に押し込む。更にペットボトルの水を飲み、こちらも袋に入れる。
「んじゃ、俺は引き続き縄を切って、協力してくれる人材を募る。そっちは求めに応じて食料を配ってくれ」
「わかった」
酒を配ろうとしたのは別として、とりあえず嵐柴の指示に従っておこう、経験者らしいしな、と、仁は踵を返す。
一方、長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)は油壺が並べてある一層上の階層で警戒をしていたが、幸い蟲将が降りてくることはなかった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
嵐柴・暁翔
捕まっていた方々の脱出方法が決まれば脱出口を作成したり浮き代わりの木片の用意等準備が終わり次第蟲将達を仕留めに向かう
俺も《贋作者》で【飛翔】のレベルを上げて長月の援護…といきたいけど、鱗粉をばら撒かれるのはもし後で拡散したり川の水に混ざったりして捕まっていた方々に被害が出る可能性がある以上まずいか…
《落ちる男再現》を使用して【完全視界】で援護
船内や暗い中で戦うなら損は無い筈だ
俺は甲板や楼閣にいる相手は後回しにして船内にいる相手を先に仕留めます
《落ちる男再現》で悲鳴を上げられたりしたら…
……どうせ遅かれ早かれ襲撃はばれるんだし、籠られるよりは出てきてくれた方がましだという高度な作戦、という事で…
荻原・仁
人質達をほぼ逃しておけたので、安心して戦えるな。使うパラドクスはデストロイスマッシュ。接近戦で主に攻撃を仕掛けようと思う。
接近戦なら相手の弓射撃も避けられるんじゃないかな。近づく時に射撃に当たらないように全方位に気を配っておく。武器をぶん回して弓を落としたりもしよう。
近接戦で敵と対峙した場合は、剣を使ってくる相手の攻撃を防ぐように動く。離れたら遠距離攻撃に切り替えるようなので、そこは注意。
※仲間の皆さんの攻撃の邪魔はしないように立ち回る。
アドリブ・連携歓迎。
長月・夜永
アドリブ連携大歓迎
船内戦なら必要ないけど、船外戦になる可能性がある以上
遠距離持ちに制空権を敵に取られるのは不味いと判断。
【飛翔】を活性化。
最大ギアには、ほど遠いけど、、、短距離ならコレでも十分。
戦闘知識、空中戦、一撃離脱により跳ねるように空を駆け抜け
吟吹雪の氷の刃に載せた【忍法・八艘跳び】で一閃。
反撃の【剣林弾雨】に対しては、看破でタイミングを見切り、アクロバティックな早業で矢や剣戟を弾くように回避を試みます。
先の警戒で大まかな敵の位置は把握積み
【パラドックス通信】で連携を取りつつ
後は救助対象の脱出を悟られないように、こちらに意識を向けさせないと派手に行くよ♪
「さて、そろそろ仕掛けるとするか。夜明けまでにはアヴァタール級までケリをつけて、皆さんが無事に脱出できるようにしたいからな」
楼船の最下層で捕えられている千人近い人々の縄を切り、食料を配り、士気を高揚させ、泳ぎが不得手な人には浮き板を渡し、班分けをして互いに助け合うよう依頼し終えたところで、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)が長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)と荻原・仁(闇の中の光・g03118)に告げる。
「長月は、いったん水面すれすれか、いっそ水中を動いて楼船から距離を取り、【飛翔】を使って空に上がって、いかにもどっかから飛んできましたという感じで、帆柱の上にある見張り台を急襲してくれ。おそらく敵襲敵襲で大騒ぎになるだろうから、素早く立ち回って派手に戦い、できるだけ敵を引き付けて欲しい。まあ、長月なら、もたもたしていて多数の敵に包囲攻撃されるなんて羽目にはならないだろう」
「まあね」
保証の限りじゃないけど、と、肩をすくめる夜永に、暁翔は更に指示、というか注文をつける。
「相手が相手だから空中戦になるかもしれんが、傷つけた敵を川に落とさず、楼船の甲板に落とすよう気を配ってくれ。生きたまま川に落とすのが最悪だが、たとえ死骸でも、トループス級の翅の鱗粉には毒がある。一般人の方々が脱出して川に入った途端、トループス級の死骸から流れ出た毒鱗粉で全滅しました、じゃ目も当てられん」
「わかった、気をつける」
正直、そこまで考えてはなかったな、と、夜永が真顔になってうなずく。そして暁翔は、仁に告げる。
「俺たちは、船内にトループス級が残っていないか捜索して、残っていればすみやかに潰す。俺は船首の方を回るから、萩原は船尾の方を頼む。たぶん、配置されているのは舵のあたりだろう」
「わかった」
夜永が楼船の内部構造をざっと書いた略図を見ながら、仁は真面目な表情でうなずく。
「何か予想外の事が起きたら、すぐに【パラドクス通信】で知らせてくれ」
そう言うと、暁翔は一般人のリーダー長に、上で騒動が起きるが、夜が明けるまでにはたぶん静まるだろうから、その場合は夜明けとともに楼船から脱出して欲しいと告げ、万一夜が明けても騒動が続いているようなら、騒動の音が収まり次第脱出するよう付け加える。
そして用意万端整えて、三人のディアボロスは、まだ何も気づいていない(らしい)蟲将たちを急襲する。
「て、敵襲! 敵襲!」
最初に騒ぎ出したのは、夜とはいえ、堂々と空から飛翔してきた夜永に襲われた見張り台の『東呉郡主侍女』たちであった。
「我、一迅の風」
パラドクス「忍法・八艘跳び(ハッソウトビ)」を発動させた夜永は、トループス級蟲将に舞い上がる間を与えずに斬り倒す。『東呉郡主侍女』たちも斬られ際に反撃のパラドクス「剣林弾雨」を発動させ、相討ち狙いで剣を振るい、あるいは投げる。すべては躱しきれず、刃を掠められた夜永は小ダメージを受けて顔を顰める。
一方仁は、敵襲の声を聞いて浮足立つ舵担当の『東呉郡主侍女』たちの中へ、パラドクス「デストロイスマッシュ」を発動させて突撃する。
「どりゃあっ!」
「ひいっ!」
反撃のパラドクス「旋風射撃」を繰り出そうにも、風を起こすにも矢を射るにも間合いが合わず『東呉郡主侍女』たちは反撃できないまま叩き潰される。これがアヴァタール級、あるいはジェネラル級なら、間合いを無視してパラドクスを叩きつけてくることも多々あるが、トループス級にそこまでの芸がある者はなかなかいない。
更に船首の方に回った暁翔は、投錨抜錨を行う詰所へ突撃し、パラドクス「落ちる男再現(リライト)」を発動する。
「俺の道はおっぱいダイブ、そして落下と共にある!」
他のディアボロス、特に女子に聞かれたら顰蹙を買いそうな叫びとともに、暁翔は『東呉郡主侍女』の薄い胸に飛び込み、そのまま衝撃で吹っ飛ばす。
「きゃああああああ! チカン! ヘンタイ!」
絶叫したものの、反撃のパラドクス「旋風射撃」はやはり間合いが悪くて繰り出せず、トループス級蟲将は、そのまま潰れて絶命する。もちろん、女性型とはいえ、人間ならぬ蟲将をパラドクス攻撃で潰したのだから、それで何の問題もないのだが、何だか妙に罪悪感があるな、と、暁翔は顔を顰めて唸った。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【完全視界】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
ナイン・スカーレット
アドリブ・連携歓迎です。
少し敵が残ってる。片付けて皆に合流しよう。年の為【完全視界】で視覚を確保してから襲撃をしよう。
「一般の民草を食い潰すクロノヴェーダを許すほど私は優しくない」
行こう。私「達」
「原解・猫の魂」
自分+分身を合わせて9人(8人は分身)を作成する。
(剣・斧・爪・棒・鎌・鞭・刀・棍)の武器種を持った分身。武器には一部もやが掛かって見る事が敵わない。
適材適所で敵を倒していこう。
"早業"で武器を素早く扱い、攻撃に転じる。
"一撃離脱"で跳ねる様に次の敵へ、次の敵へと攻撃して回る。
"観察"で敵の武器の交換、矢の装填のタイミングで襲撃、回避に運用する。
パートナーの夜永は先に居る。待っててね!
長月・夜永
あぁっ、、、もぅ!!
(増える小キズに顔を顰め)
やっぱナインちゃんが居ないと立ち回りが甘くなってダメダメだーっ!!!
うぅ〜この場に居ない、パートナーのことを言っても仕方ないけどさぁ〜
、、、!!!
動き始めた救助者たちを感じ
船を一瞥
霧による視界を制限することで
脱出の一助になることを願い
【飛翔】で空中を舞いつつ大きく息を吸い込んで
【忍法・白霧】を船上を覆うように発動!!
暁翔さんなら急に白霧に覆われても全然問題ないしょ?
【完全視界】を活性化しつつ
次の一手を打つため戦況を観察します
面の攻撃は苦手でしょ?
凍てついちゃえ!!
ふぅ、、、ンッ?ぇッ、、、アレは???
「あぁっ、、、もぅ!!」
上空から派手に陽動戦を仕掛け、かつ倒した敵を川に落とさず楼船の甲板上に落とすという、かなり無茶振りな作戦を見事に敢行する長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)は、接近戦で斬り落としたトループス級蟲将『東呉郡主侍女隊』の反撃で増える小キズに顔を顰める。
(「やっぱナインちゃんが居ないと立ち回りが甘くなってダメダメだーっ!!! うぅ〜この場に居ない、パートナーのことを言っても仕方ないけどさぁ〜
、、、!!!」)
声には出さずに唸ると、夜永はパラドクス「忍法・白霧(ハクム)」を発動させ、楼船とその周囲、かなり広い範囲を濃霧で覆う。自分の所在を明らかにして敵を引き寄せて倒す陽動強襲という作戦意図には少々反するが、もういい加減敵の数も減っているし、むしろ視界を奪うことで変な動きをされることを防ぐ効果がある…はずだ。
「白い夢に堕ちろ。つーか、むしろ凍てつけ」
しっかり【完全視界】で自分の視界は確保し、夜永は濃霧に覆われたトループス級に冷気攻撃を仕掛けて凍らせる。『東呉郡主侍女』は反撃のパラドクス「剣林弾雨」を発動しようとするが、視界が効かない、敵の気配もわからないではどうしようもなく、弓矢や剣を構えたまま凍りついて砕ける。
するとそこへ、夜永が待望していたパートナー、ナイン・スカーレット(Nine Lives・g07595)が飛来し、【完全視界】を適用した上でパラドクス「原解・猫の魂(オリジンアンサー・ナインライブス)」を発動。濃霧の中で右往左往する、残り少ない『東呉郡主侍女』たちに、九体に分身して一斉に襲いかかる。
「一般の民草を食い潰すクロノヴェーダを許すほど、私は優しくない。この魂に在りし、九つの魂よ目覚めよ」
「お、おのれっ!」
分身の中には近接武器を使う者もあり、トループス級は濃霧の中でも敵の所在の見当をつけて「剣林弾雨」で反撃する。分身が受けたダメージは、すべてナイン本体に跳ね返るので、合計するとけっこうシャレにならないはずだが、ナインは表情一つ変えず、分身たちとともに大奮戦し、すべての『東呉郡主侍女』を討ち取り尽くした。
自分のダメージなど構ってる場合ではない、とにかくとっとと雑魚を一掃して夜永と合流したい、と、ナインが思い定めていたかどうかはわからないが、たぶんおそらくそうだろう。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【アイテムポケット】がLV2になった!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
【ドレイン】LV1が発生!
嵐柴・暁翔
船上が白霧に覆われたなら即座に【完全視界】で視界を確保しつつ、返礼に【治癒活性】を発動
俺は無傷だけど、陽動を仕掛けた長月はそうはいかなかっただろうからな
『長剣』を手にして《悪魔合体》を行い楊奉に攻撃を仕掛けます
もしまだ出てきていなければ【飛翔】で飛んで楼閣の最上部の壁を魔法で破壊して突入します
わざわざ居住性の低い船内にいたがるようなタイプでもないだろうし、地位のある方は高い所が好きだと相場が決まっているからな
一応史実では勇猛だといわれていた方が元になっているだろう相手と力比べをするつもりは無い
剣技と魔法を駆使して中距離戦を行います
長江の船上で呼び寄せられる賊徒となると幽体か虫あたりか?
「さて…たぶんアヴァタール級は楼閣のてっぺんにいるんだろうが、万が一にもトループス級が残っていたらまずいよな」
濃霧に覆われた楼船の甲板に出た嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は、【完全視界】で視界を確保すると、甲板から楼閣に入り、中を念入りに探索しながら上階へと登る。中途でパラドクス「悪魔合体(フュージョン)」を発動。陽動を敢行して傷ついた仲間を癒そうと【活性治癒】を発生させるが、この残留効果は「一般の生物にディアボロスの活力を分け与えて治癒回復を促す」ものなので、ディアボロスの怪我を癒すことはできない。つーか、ディアボロスの怪我はよほどの重傷でない限り、ごく短時間で治癒する。
まあ、とにもかくにも、楼閣の中に隠れて震えている『東呉郡主侍女』などは(残念ながら)存在せず、暁翔は楼閣の最上階まで到達し、この期に及んでも悠々と酒をかっくらっているアヴァタール級蟲将『白波将・楊奉』に遭遇する。
「ちっ…とうとうここまで押し掛けてきやがったか。どこの手の者か知らねぇが、ったく、お役目ご苦労さんだぜ」
舌打ちして大盃を置き立ち上がる『楊奉』に、暁翔は距離をおいて魔法攻撃を叩き込む。
「けっ、術士か!」
忌々しげに叫ぶと『楊奉』は反撃のパラドクス「黄天大河」を発動。おそらく彼が以前率いていたとおぼしき「黄巾賊」の亡霊を大量に呼び出し、怒涛のような勢いで暁翔へと放つ。しかし、大天使と合体している暁翔は全身から魔法聖光を放って亡霊を弾き飛ばし、まったく無傷とはいわないが、被害を最小限に留めた。
成功🔵🔵🔴
効果1【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
レオネオレ・カルメラルメルカ
『イヒヒヒ。あっしは単なるウィザードでさぁ……』
『あ? バレた? イイネェ、たまんねぇなぁ!』
一人称は「あっし」
二人称は年上・同年代「(名前)のダンナ(姐サン)」
年下「(名前)の坊っちゃん(お嬢ちゃん)」
他者との連携やアドリブOKです。
状況に応じて三下の演技で騙せそうであれば油断させ隙をついて攻撃します。
はなっから相手に演技が通じない時やバレたりしたら、好戦的になり一人称も「オレ」になります。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、積極的に行動します。卑怯者ですが、迷惑をかける行為はしません。例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
荻原・仁
楊奉を相手にして戦う。
中々強い相手だけど調子に乗せると怖いな。俺の力じゃまともに勝負を仕掛けてもダメだろうからな。連携を取って楊奉に向かっていく。
パラドクスは遠慮なく使用。楊奉に対しては真っ向勝負はキツいだろうから武器の長さを利用して多少距離を取る。
他のメンバーが合流してくるまでの時間稼ぎにもなるかな。
持てるパラドクスを惜しげもなく利用して、少しでも傷をつけてやろう。
※アドリブ・連携歓迎です。
嵐柴・暁翔
術士だと思われたのなら相手に接近して《幻想舞踏》を発動
得物を『青龍偃月刀』に持ち替えて全力で斬りつけます
斧での攻撃は威力はあっても単調になり易い
致命傷を避けるだけならどうとでもなるからな
俺は一つの道を究めるんじゃなく色々とやってみる性質なんだよ
白波賊の強みは強敵と正面から当たる勇猛さじゃなく、相手によって対応を替えられる強かさにこそあっただろうに…
ジェネラル級に逆らえないアヴァタール級の欠点が出たな…
戦場が白霧に包まれたなら【完全視界】で視界を確保します
……どうでもいいけど【パラドクス通信】は範囲内にいる復讐者全員に無差別に声を届けるからさっきから俺にも全部聞こえているからな…
長月・夜永
ナインちゃん!!
パチンとハイタッチ
よーし、コレで百人力
ボクらの十八番の連携見せつけちゃおう
っええ!?
なんか閃光爆発起きてない!?
【飛翔】【完全視界】を活性化しつつ急行
全力で相手します
ネメシスモードからの連続魔法の【忍法・白霧】
仁さん達には【パラドックス通信】で連絡を取りつつ
暁翔さんは信頼という名の放置
あの程度じゃ負けないよね?
楼閣の天辺周辺も濃霧に沈めて
ナインちゃんの技と連携!!
うーん、酔っ払ってるから?
近接技と範囲攻撃の相性の悪さ学びなよ脳筋さん?
白霧で視界を奪ったついでに
【トラップ生成】のワイヤートラップを早業で素早く周囲に仕掛けて機動力を奪いにかかります
脚でも引っかかれば成功かな?
ナイン・スカーレット
夜永!了解だよ~やっと合流~!
ネメシスモード発動。
「血解・霧の麗人」
霧になって、白霧に紛れて背後に回って、「白猫くっしょんのみるく」をブラックジャックの要領でフルスイング!
夜永の「白霧」で凍ったり、動きが鈍った瞬間を"観察"でアヴァタール級の弱点や隙を付く。
「一撃必殺!ふっとべー!」(霧状態から不意打ちで攻撃)もこふわ高機動パワーユニットが遠心力と"強打"技能で、一撃を重く強くする。
ささっと、"一撃離脱"で不意打ち後すぐに霧になって距離を取る。
「白波賊・楊奉! 覚悟しろ!」
楼閣最上階に駆け上がってきた荻原・仁(闇の中の光・g03118)が、殊更に声を発してパラドクス「マリンビート」を発動。アヴァタール級蟲将『白波将・楊奉』に水流を叩きつける。
「水よ、汝の敵をうち払え!」
「クソッ、術士どもめ、叩き斬ってやる!」
獰猛な叫びとともに『楊奉』は反撃のパラドクス「怒涛斧拳」を発動。仁に向かって突進しようとするが、それより早く嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)がパラドクス「幻想舞踏(トレース)」を発動。青龍偃月刀を手に、最強の蟲将『関羽』の動きを模倣して『楊奉』に斬りかかる。
「誰が術士だと? あぁん?」
「げえっ!? 関羽!?」
三国志世界では必敗の叫びをあげ、慌てて向き直りかかった『楊奉』を、暁翔は青龍偃月刀でばっさりと斬り下げる。それでも、そこはアヴァタール級。『楊奉』は屈せず、反撃のパラドクス「白波割断」を暁翔に向かって発動させる。斧での攻撃は威力はあっても単調になり易い、致命傷を避けるだけならどうとでもなる、と割り切っていた暁翔だが、『関羽』を模した動きは易易と『楊奉』の反撃を見切り、致命傷を避けるどころか皮も斬らせない。
(「…そういや史実では、楊奉は徐州を略奪していたところを劉備一党に攻撃されて討ち取られるんだよな。三国志演義では、楊奉を関羽、相棒の韓センを張飛が倒すんだっけ。酒宴に招いてだまし討ちだったような気もするが…」)
まあ、どっちにしても関羽との相性は最悪だよな、と、暁翔は小さく苦笑する。
そして、躱された「白波割断」で破られた楼閣の壁の破砕口から、長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)が飛び込んでくる。
「白い夢に堕ちろ」
夜永は再びパラドクス「忍法・白霧(ハクム)」を発動。今まで外の霧が流れ込んでくる程度だった楼閣の室内を、一寸先も見えない濃霧で覆う。
「【完全視界】使ってね!」
主として仁に向けて【パラドクス通信】で告げると、夜永は『楊奉』に冷気攻撃を浴びせる。
「ぐわっ、ま、また術士かよ…諸葛孔明でも来てるのか、おい…」
情けない声を出しながら、『楊奉』は反撃というよりは、自分が凍りつくのを防ぐような感じでパラドクス「怒涛斧拳」を発動させる。濃霧の中でどたばたと暴れているだけなので、もちろん夜永にも誰にも当たりはしないが、とりあえず凍りつくのは防げたらしい。ちなみにこの時、夜永は『楊奉』の周囲にワイヤートラップを張ったようだが、パラドクスを乗せていないので、暴れる『楊奉』に切ったことも気づかれずに切られた。気づかれなかったから良かったようなものの、これが攻撃とみなされていたら、反撃が飛んでくる(「怒涛斧拳」なら当たらないが、オバケ系「黄天大河」だったりするとヤバい)可能性があった。
そして、パラドクス「血解・霧の麗人(ブラッドアンサー・ミスト)」を発動し、霧と化して濃霧の中に隠れるという完璧すぎる隠身を行っていたナイン・スカーレット(Nine Lives・g07595)が、ひとわたり運動…ではない、パラドクス「怒涛斧拳」を終えた『楊奉』の背後に実体化し、「白猫くっしょんのみるく」をブラックジャックの要領でフルスイングする。
「一撃必殺! ふっとべー!」
「ぐわっ!」
ブラックジャックならぬ「もこふわ高機動パワーユニットホワイトキャット」による、重量と遠心力を利用した全力のパラドクス強打を受け、『楊奉』はものの見事に吹っ飛ぶ。しかしそれでも、吹っ飛びながら反撃のパラドクス「白波割断」を発動。衝撃波を伴う斧の一撃を背後へ放ったのはさすがだが、残念ながら、ナインが再び霧化して消える方が早かった。
「ク、クソ、何なんだ、この霧は…」
呻いて立ち上がろうとする『楊奉』に、霧の中から妖しい声が告げる。
「まあ、楊奉様、どうなさいましたの? 私の踊りで、無聊をお慰めいたしましょうか?」
「…な、な、な?」
トループス級『東呉郡主侍女』が生き残っていたのか、いやしかし、ここで踊りとはどういうことだ、と、惑乱する『楊奉』の周囲で、霧の中で朧げな影が舞い、そして容赦なく攻撃を仕掛けてくる。
「ぐわあああああっ!」
「ヒッヒッヒ、エンターテイメントにはサプライズが付き物ってね」
濃霧の中の妖しい影…パラドクス「サプライズダンス」を発動したレオネオレ・カルメラルメルカ(陰竜・g03846)と、彼が操るデブリパッチワークドール『ヴァリアント』による容赦ない連続攻撃を受け、『楊奉』の全身がずたずたに裂かれる。それでも手放さずに保持した大斧で、反撃のパラドクス「白波割断」を放つが、霧の中で目標を定められないまま放った一撃はレオネオレに易易と躱され、最後の力を使い果たした『楊奉』は、ばったりと倒れて絶命する。
そして、アヴァタール級蟲将の絶命により、強大な排斥力が発動し、ディアボロス全員をパラドクストレインへと強制転移させた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
【水中適応】がLV3になった!
【防衛ライン】LV1が発生!
【トラップ生成】がLV2になった!
【完全視界】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV4になった!
【命中アップ】LV1が発生!
【ドレイン】がLV3になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!