パリのゾルダート秘密工場

 ミュラ元帥の軍勢を叩いた上で、パリに向かったディアボロス達が目にしたのは、大きく姿を変えたパリの市街でした。
 現在のパリ市街は、機械化ドイツ帝国の技術でクロノ・オブジェクト化された『エトワール凱旋門』を中心に、急速に機械化ドイツ帝国の技術による要塞化工事が進められています。
 更に、パリ市内に建設されたゾルダート秘密工場では、パリ市民を誘拐してサイボーグ化手術を施しているようです。
 この工場では、脳まで機械化する事で、手っ取り早くトループス級のゾルダートを量産して戦力化をしようとしています。
 まずは、この、秘密工場を支配するクロノヴェーダを撃破し、囚われた人々を救出。
 パリ市民のゾルダート化を阻止し、パリ攻略の足掛かりを作りましょう。

1803パリ、麗しきは機械の都(作者 一二三四五六
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#断頭革命グランダルメ  #パリのゾルダート秘密工場  #パリ  #ゾルダート  #不滅のネイ 


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●ドイツの亡霊
 西暦1803年、フランス、パリ。機械化秘密工場。
「くっ、離せ……な、何をするんだ!」
「フヒヒヒッ! 素晴らしき機械化を拒む、あなたの大っ変におーろかな、その頭脳! それを、ゆーうしゅうな、ゾルダートの頭脳に作り変えてあげようと言うのですよ!」
 ベッドに拘束され、怯える市民。その周囲を楽しげに笑いながら歩くのは、脳を露出させた禿頭の研究員――トループス級ゾルダート、『機械化ドイツ帝国一般研究員』。今はなき機械化ドイツ帝国から連れて来られた彼らは、今はこの断頭革命グランダルメのために、その知能を存分に振るっていた。
「科学的に100年以上も遅れているパリ市民が、最下層とは言えゾルダートになれるのです。素晴らしい! じーつに、素ー晴らしい!」
「くっ、やめろっ、やめろぉぉっ!?」
 怪しげな機械を用い、市民に改造を施していく研究員。こうしてまた一人のゾルダートが、新たに生み出されていく――。

●新宿駅グランドターミナル
「来てくれてありがとう、みんな。じゃあ早速だけど、事件の説明をさせてもらうね!」
 西暦2022年、新宿駅。
 ホームに集まったディアボロス達をぐるりと見回すと、時先案内人、ミア・スカーレディア(妖精達の娘・g03198)はそう切り出した。
「今回向かうディヴィジョンは『断頭革命グランダルメ』。パリ市内の、ゾルダート秘密工場の攻略を行ってもらうよ!」
 現在のパリの都は、ジェネラル級自動人形『不滅のネイ』元帥の指示により、急速な機械要塞化が進行しつつあるようだ。多くのパリ市民はそれを、『生活が便利になる』と受け入れてしまっている。
「まあグランダルメの基準時間軸は1803年で、機械化ドイツとは100年以上文明レベルが違うからねぇ、そりゃ便利なのは当然だよね。ただ、流石に急すぎて、機械化に反対してる市民も少なくないみたい。で、そうした市民を誘拐して、ゾルダートに改造する……って事件が発生してるんだ」
 被害者は脳まで改造され、グランダルメに忠実な兵士にされてしまっている。すでに少なくない数のゾルダートが配備されてしまっているようだ。
 戦力的にも道義的にも、これ以上この作戦を看過する訳にはいかない。

 なお、誘拐は直接クロノヴェーダが行うのではなく、パリにいる反社会勢力の構成員を雇って行っているようだ。この構成員は一般人であるため、ディアボロスの特殊能力『違和感を与えにくい』が通用する。
「だから今回は、『一般人に変わってディアボロスが誘拐され、敵工場の場所を突き止める』と言う作戦を取ってもらう事になるよ。ディアボロスなら、人種や種族、装備、サーヴァントなんかで、一般人に違和感を与えないからね」
 そのため、異種族であっても、フランス人でなくても、誘拐の対象になる事は可能だ。ただもちろん、容姿を工夫するなどすれば、より誘拐されやすくはなるだろう。
「さっきも言った通り、さらわれる対象は『パリの機械化に反対している市民』だから、そういう活動を行って目を付けられると良いよ。ただ、あんまり目立ちすぎると、『あまり大事にしたくない』って事で誘拐対象から外れたり、最悪、警備のクロノヴェーダに見つかっちゃう危険もあるから、そこはほどほどにね」

 上手くさらわれる事ができれば、敵工場に潜入する事が出来る。2・3名程度が潜入に成功すれば、ディアボロスの特殊能力である『救援機動力』が発揮されるので、他のディアボロス達も工場に潜入出来るようになる。
「まずやるべき事は、一緒に捕らえられている人達の、脱出の準備だね。施設の長であるアヴァタール級を撃破したら工場が自爆しちゃうから、その前に脱出させる、もしくは脱出の手筈を整えておく必要があるよ」
 アヴァタール級を倒した後にディアボロスが避難を誘導する、と言う時間的猶予は存在しない。そのため、あくまでディアボロス抜きで避難出来るようにするか、アヴァタール級を倒す前に避難を完了させるか、どちらかが必要となる。
「それから、工場で生産されたトループス級ゾルダート『シュプールフート・クリーガー』が警備として牢の見張りや巡回を行ってるから、これを対処する必要もあるだろうね」
 警備のゾルダートがいる場合は、捕らえられた人々も避難どころではないだろう。そのため、これらの活動は、平行して行う事になると思われる。

 トループス級の排除と避難(もしくはその準備)を完了したら、施設の長であるアヴァタール級淫魔『暴虐のマリアンヌ』との戦闘になる。マリアンヌは、残忍で暴力的な性格で、人々を殺し合わせたり、弱者や女子供を虐げる事を好む。
 『戦争』によってエネルギーを収集するゾルダートの性質は、彼女にとっては非常に性が合ったようだ。
「弱いものいじめが好きな捻くれた性格だけど、怪力を持つ強力な淫魔だからね、油断しないように気をつけて」
 先に触れた通り、マリアンヌを倒せば工場は自爆する。巻き込まれないように退避すれば、作戦は成功だ。

「『不滅のネイ』はパリの都を、かつての機械化ドイツ帝国のように改造しようとしているみたい」
 この作戦を放置すれば、パリは機械化され、クロノヴェーダの大要塞となってしまうだろう。それを阻止するためにも、まずはパリ市内の事件を解決する事が重要となる。
 一つずつ連鎖(チェイン)をつなげていけば、いずれはネイのいる凱旋門攻略につなげる事も出来るはずだ。
「焦る気持ちもわかるけど、まずは一歩ずつ! みんなの勝利と帰還を、待ってるからね!」

●変わり果てた花の都
「やれやれ、最近はすっかり、パリも変わっちまったねぇ」
 パリのとある路地裏。機械化された街並みを見やり、その中年の女性は、愚痴るように呟いた。
「便利便利って言うけど、パリにはパリの歴史ってもんがあるだろがい。分かってないねぇ」
 はぁ、と深くため息を漏らし、不満を露わにする女性。……そんな女性を、物陰からこっそりと尾行する男が一人。
「お前が素直にパリの機械化を受け入れていれば、こんな事にはならなかったんだぜ」
 男はそんな呟きをこぼしながら、徐々に女性への距離を詰めていく――。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【水源】
1
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わり、「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げて運搬可能になる(ただし移動を伴う残留効果は特記なき限り併用できない)。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【避難勧告】
1
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【平穏結界】
1
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【エイティーン】
1
周囲が、ディアボロスが18歳から「効果LV×6+18」歳までの、任意の年齢の姿に変身出来る世界に変わる。
【無鍵空間】
2
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【完全視界】
2
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
2
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【パラドクス通信】
2
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。

効果2

【能力値アップ】LV6 / 【命中アップ】LV3 / 【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV3 / 【アクティベイト】LV1 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【ドレイン】LV2 / 【アヴォイド】LV2 / 【ダブル】LV1 / 【ロストエナジー】LV2

●マスターより

一二三四五六
 戦争前でも、事件は止まらない。

 ごきげんよう。グランダルメは3月以来。一二三四五六です。

 今回の推奨解決順は、②→①&③→④となっています。
 ②に関しては、採用人数はそんなに多くならないです(反社勢力の人手がそんなに多くない&一度に大量に誘拐して大事件にしたくないため)。プレイングがいっぱい来たら、誘拐されそうなプレイングから順に選びます。他の選択肢は、特に制限はありません。
 ①と③は同時ですが、リプレイは③から先に書かれる予定です。つまり①のプレイングは、警備は排除されるものと言う前提で書きましょう。なお、『②に採用されたから次は①にしないといけない』とか『採用されてないから①にプレイングをかけられない』とか、そういう事はありません。救援機動力はとっても便利。

 以下、全依頼共通の注意事項。
 技能単体で、パラドクスのような特別な効果は得られません(パラドクスなしに『残像』を出したり『結界術』を張ったりはできない)。
 また、パラドクスの説明文や使い方で、過剰に威力が上がったり攻撃対象が増えたりはしません。残留効果以外の特殊な効果も得られません。プレイングでの工夫は『データ上許される範囲で、乱数を良くする』ための物とします。
 パラドクス以外の通常攻撃などは、『パラドクスの前振りとしての牽制攻撃(必ず防がれるしダメージなし)』としてのみ有効です。それ以外は、ただ反撃を喰らうだけです。
 攻略旅団選択肢などの特別な選択肢以外で、各種の情報収集は無意味です。調査を行いたい場合は、まず攻略旅団で調査・探索提案をしましょう。

 それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちしています。
111

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ◎

ああ、既視感を覚える
ドイツ帝国のやり口と……機械の音、気配……

街中で、労働者階級らしい薄汚れた服装、帽子を被り、翼は外套に収納
何かやらかしそうな胡乱な雰囲気で演技し、うろつき回る
ポケットに手を入れ俯きがちに、時々機械を見上げて立ち止まり、神経質そうに
軽く挑発的な呟きしつつ

ああ、機械の音がうるさくて
油の匂いも気になって……
機械があれば便利になるというが
うちの周りにはいらないんだ
こんなもの、花の都のパリに馴染むわけがないだろ
壊してしまえないだろうか……

畜生、機械なんか大っ嫌いだ
一度、そこそこの大声を出し
広場など目につきやすい場所から
人気のない路地近くなどを横切って移動
無抵抗で攫われる


アルラトゥ・クリム
グランダルメにゾルダートかあ…
確かに自動人形とサイボーグ。相性は悪くないのかな…

当時のパリ市民、できれば中級層以下の古着を着て
大事そうに固パンやチーズ、乾肉など食物が入った大きめの鞄を抱え
視線を左右して街並を見回しながら、不満そうにブツブツ呟く
「あーあ。麗しのパリの街並が、ドンドン様変わりしていくね…
便利になるって言ったって、別に子供の雇用口が増える訳じゃ無し。
逆に住み辛くなっちゃった気がするよ…」

ひとしきり不満を呟いた後、人目に付き辛い裏道に入って誘拐犯を誘導し
『か弱い子供』を演技して大した抵抗も出来ぬ風を装い
暴力を振るわれぬ様に手を患わせず、諦めた風で大人しく捕まる

アドリブ&絡み連携歓迎


レイ・シャルダン
連携・アドリブ歓迎です。

うわぁ。
パリが……。

自分達のディヴィジョンを売り渡そうとしたり
こうして他所のディヴィジョンで猛威を振るったり…。
未だこの世界のルールが分からない状況ではありますが
グランダルメの地でゾルダート化計画を進めさせるわけには行きませんね。
必ず防ぎましょう…。

はーー。
止めて欲しいですよ、折角の美しかったパリの景色が機械の所為で全然だめだめ。
誰です?こんなデザインしたのは?
芸術の都じゃないんですか?
やっぱ機械人形に任せるとこんなもんかー(たはー)
等と子供だからと言う理由で、ズケズケと言って行きましょう。

その後攫いやすそう場所まで移動して。
大人しく捕まっちゃいましょう。


ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎

ようやく1803年のパリに繋がりました
パリの要塞化など、させてなるものですか

裏路地の中年女性が愚痴りかけたら、声を掛けて道を聞きます

すいません、シテ島はどちらに行けばいいでしょうか?
久しぶりにパリへ戻った所なのですが、いつの間にか景色が変わってしまっていて
歴史深いパリが、こんな無骨な姿になるなど、全くもって嘆かわしい

中年女性の愚痴りたいであろう内容を先回りして言葉に出し
女性の口からは不平が漏れない様に気を使う
道を聞けば、感謝を述べ
姿が見えなくなる迄は手を振って女性の安全を見送ります

後は人気の無い裏路地を近道している風を装いゆったりと歩きましょう
さて、上手くいけば良いのですが


「ああ、既視感を覚える。ドイツ帝国のやり口と……機械の音、気配……」
 急速に機械要塞化しつつある、パリの都。広場で周囲を見回しながら、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は呟きを零す。
 機械化ドイツ帝国の出身者である彼にとっては、なんとも馴染み深い、故郷を思わせる光景だ。もちろん、そこに快き懐かしさなど感じはしないが。
「グランダルメにゾルダートかあ……確かに自動人形とサイボーグ。相性は悪くないのかな……」
 広場の別の場所ではアルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)もまた、変わり果てた街並みを見つめる。実際の所、自動人形にとってどうなのかは分からないが、少なくとも最終人類史の視点では、並んでもさほど違和感がないのは確かだ。
 ともあれそんな2人は、広場と言う人目を引く場所で、市民になりすましている。別に示し合わせた訳でも共に行動している訳でもないが、その行動に行き着いたのは偶然と言う訳でもない。
 とにかく見つけて貰えなければ、話にならない。だが、パリは敵の支配する地、目立ちすぎて巡回の自動人形にでも駆けつけられれば、即刻作戦が破綻する。また、下手に他の住民を巻き込めば、誘拐被害者を増やす事になりかねず、後で助けるとはいえあまり気分の良いものではない。
 そう考えれば、それらしい格好で広場を歩くのは、最適解の一つだろう。2人がそこに行き着くのは自然な事で、故にその後の行動も、よく似通っている。
「ああ、機械の音がうるさくて。油の匂いも気になって……」
 エトヴァが纏うのは、労働者階級らしい薄汚れた服装。翼は外套に隠し、ふらふらとうろつく様は、いかにも人々の目を引き、だが、関わり合いになりたくないと目を逸らされる。
「機械があれば便利になるというが。うちの周りにはいらないんだ。こんなもの、花の都のパリに馴染むわけがないだろ」
 ぶつぶつと言う呟きは、道行く人に聞こえるか、聞こえないか。時折、壊してしまえないか、などと物騒な言葉も漏らしてみせる。
「あーあ。麗しのパリの街並が、ドンドン様変わりしていくね……」
 一方、アルラトゥは中層以下の市民になりすまし、汚れた古着で広場の反対側をうろついている。抱えた鞄からは、固パンやチーズ、乾肉などの粗末な食物が覗き見えていて。いかにも、貧困に苦しむ少女、と言った様相だ。
「便利になるって言ったって、別に子供の雇用口が増える訳じゃ無し。逆に住み辛くなっちゃった気がするよ……」
 子供らしい無邪気さを見せ、キョロキョロと視線を左右に巡らせるアルラトゥ。敵意を振りまくような素振りを見せつつ、周囲を伺えば、物陰からこちらの様子を伺う人影。どうやら、上手く釣れたようだ――。

「はーー。止めて欲しいですよ、折角の美しかったパリの景色が機械の所為で全然だめだめ」
 2人とよく似たアプローチで、これ見よがしに不満を露わにするのはレイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)。彼女はこれ見よがしに子供らしさをアピールする事で、過度な騒ぎになる事を防いでいく。
(「自分達のディヴィジョンを売り渡そうとしたり、こうして他所のディヴィジョンで猛威を振るったり……」)
 全く、ディヴィジョンと言うのはどこもかしこもロクでもない。この世界のルールは未だに良くわからないが、グランダルメでのゾルダート化計画など、認める訳にはいかない。
「誰です? こんなデザインしたのは? 芸術の都じゃないんですか?」
 そのためにも、まずは囮作戦を成功させなくては。子供の無邪気さを全面に押したて、大声で叫んで目立っていく。不平不満を露わにするレイの姿に、市民達は大いに顔を顰めるが、子供の言う事だからと通報する事はない。
 看過しない者がいるとすれば、それは自動人形の手先である構成員だけだ。
「やっぱ機械人形に任せるとこんなもんかー」
 たはー、と額を叩きつつ、周囲をそれとなく伺うレイ。広場で目立つまでは良いが、このまま広場にい続けて誘拐もされにくい。そろそろ次の行動に映ろうかと、思案して――。
「畜生、機械なんか大っ嫌いだ!」
 ちょうど広場の反対側から、エトヴァの大声が聞こえて来た。後は騒ぎになるより早く、人気の少ない路地裏へと消えていく。
(「うん、じゃあ私もそろそろですかね。さっさと捕まっちゃいましょう」)
 どうやらアルラトゥも同じように、別の裏道へと消えていくようだ。レイもまた、攫いやすそうな場所に移動しようと、広場を後にしていく。

(「ようやく、1803年のパリに路線が繋がりました。パリの要塞化など、させてなるものですか」)
 さて、3人が似たようなアプローチを取ったのに対し、ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)だけは、異なる手段を試みる。
 誘拐されるためには、まず見つけてもらう必要がある。だが彼は、『必ず見つかる場所』を一つ知っている。つまり――。
「やれやれ、最近はすっかり、パリも――」
「すいません、シテ島はどちらに行けばいいでしょうか?」
 時先案内人が予知した、その瞬間。路地裏で機械化への不満を漏らそうとする女性。彼女は間違いなく、構成員に目を付けられている。それに、放っておけば攫われる可能性も高い。的確な着眼点だろう。
「久しぶりにパリへ戻った所なのですが、いつの間にか景色が変わってしまっていて」
「おや、そうなのかい。まあ最近のパリは随分と様変わりしたからねぇ」
 そんな相手の不満に先回りする事で、上手く不平を口にさせないようにする。構成員の警戒を、女性から自分へと移すように、殊更に言葉を紡いでいく。
「歴史深いパリがこんな無骨な姿になるなど、全くもって嘆かわしい――ところでシテ島への道なんですが」
「ああ、そうだったね。けどシテ島は改装工事中で立ち入り禁止だよ。ま、今のパリはどこもそんな感じだがね」
 さらに同意させないように畳み掛けると、礼を言って頭を下げるソレイユ。女性と別れるとその背を見送り、安全が確保されている事を確かめてから、そのまま路地裏を歩き始め。
「おい、兄ちゃん」
「なんですか……う、うわぁっ!」
 程なくして、狙い通り構成員に声をかけられる。対応する暇もなく――もちろん実際には有るが、そう振る舞って――ズタ袋を被せられ、簀巻きにされて荷車に乗せられた。
 近くには3つ、人の気配がある。エトヴァ、アルラトゥ、レイも、どうやら上手く捕まったようだ。
「そろそろ、一旦運んどくか?」
「そうだな。あんまり荷物が膨れ上がってもまずいか」
 4人とも、下手に騒がれないように、無抵抗を貫く。荷車はパリの裏路地を、静かに進んでいく――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!

「おい、入れ」
 工場へと連行されたディアボロス達は、広めの牢屋に放り込まれた。そこにはディアボロス以外にも、多くのパリ市民が捕まっている。
「……あなた達も捕まったのね?」
「あまり暴れない方が良いぜ。下手に目立つとどっかに連れて来られて……帰って来れねぇ」
 市民達は諦めと怯えの表情で、ディアボロス達にそう声をかけてくる。彼らが怯えるのも当然。牢の向こうには、禍々しき機械の兵隊――トループス級ゾルダート、シュプールフート・クリーガーが、キャタピラを回転させながら徘徊しているのだから。
 さて、まず行うべきは、このクリーガーを排除する事。そして、市民達を脱出させる、もしくは脱出の目処を付ける事だ。
 下手に大きな騒ぎになって、責任者に感づかれる前に、手分けして素早くこなすべきだろう。
エルカ・アルヴェアーレ
アドリブ連携歓迎

「よう、久しぶりだな鉄くず野郎共」

アタイも過去に人体改造されて一度は死んだ身
善良な市民がいいように体を弄られる様を見逃すなんてできないねぇっ!

「アタイのこの腕は、お前らみたいな鉄くずから自由と平和を守るために振う! 飛び出せ鋼蜂…アルヴェアーレ!」
展開するのはドイツ皇帝の雷光剣の機能を鹵獲したプラグアーム
全力全開の放電攻撃で奴らを黒焦げにしてやるぜ
炸裂弾はハイデンの馬力を活かした【ダッシュ】で避ける
フライトドローンを【ジャンプ】で乗り継いで立体的に動くぜ

(この義腕と脚を作ったのはどの国のどいつかは知らねえけど、今は守る力があることに感謝だな……いや嘘だ。死んでも許さねえ)


アンネリーゼ・ゾンマーフェルト
機械化ドイツ帝国に生を受けた技術者として、私はゾルダートの存在を赦さないわ
パリの地で惨劇が繰り返されるなら、この手で止めて見せましょう

≪対ゾルダート電磁銃≫を手に、牢の区画へと合流するわ
≪多目的ゴーグル≫越しに敵の姿を認めたなら、壁に身を隠しながら敵に狙いをつける
そして銃のトリガーを引き、『#電磁 #広域放電 #感電注意』を放つわ
廊下中を拡散し跳ね回る稲妻の制圧射撃で、機械部品を焼き焦がすのよ!

反撃に対しては、廊下の曲がり角に隠れて応じる
角でカーブを強いられれば、突進の勢いは弱まるでしょう
更に銃で電撃の弾幕を張りながら後退し回避を狙うわ

戦後は【パラドクス通信】で、警備の排除を仲間に伝えるわね


ディアナ・レーヴェ
アドリブ連携歓迎

望んで改造されてるクチだったら、別に止めなかったんだけどね!
……でも、これは駄目
決意も覚悟もしないまま、強引に人にやらされるようなものじゃないのよ――身体の機械化、なんて

※元機械化ドイツ帝国軍人の、デーモンです。

【完全視界】使用
届くなら最初に【パラドクス通信】で、囮の皆から知れる範囲の見張りの位置・巡回情報等を教えて貰うわ!

極力物陰を利用した【忍び足】、【不意打ち】で
または
仲間が誘い出した所の背を突くような形で

一体ずつ静かに仕留めたいわね

戦いは【Rat】――こっちも砲を使う人間だし、こいつらドイツで散々見てきたわ!接合部の弱点でも砲の動きの隙でも、読み切ってみせるっ!


ベアトリス・リュウフワ
さて、首尾は上々。
わたくしも剣を以てして応えるべきですわね。
かかってきなさいな。”鉄屑”。

避難活動に支障が出ないよう、気をつけましょう。
基本的には警備にばれないよう隠密行動をしながら、死角からの不意打ちで始末いたします。
が、その時の状況やパラドクスの性質上、目立ってしまうこともあるでしょう。
その際は陽動に切り替えて努めます。

彼奴らが放つ砲弾は炸裂する性質を持つ以上、回避の間合いは広く持つべきでしょう。
破片の1つでも食らわぬように努めます。
先手を打てるのならばそれに越したことはございませんが、そうでないのなら「二発目を撃たせないように」行動いたします。

我が”流星”で砕け散りなさいな。


アルラトゥ・クリム
ん…皆が良い感じに歩哨を倒していってくれてるね。
そろそろこっちも、動くかな…

逮捕者の見張りの動向を密かに観察して
見張りの目や気持ちが余所へ向いたら
コネクトで召喚装備したブレードガンで鉄格子を叩き斬るか
斬れない場合はPDで精製した魔力弾の内の一発で吹き飛ばし
牢の外へ飛び出して、残りの魔力弾を全力魔法で強化し、一気に仕留める!

反撃は魔力弾の火力と勢いの反動で速度を減じさせ
その加速方向を観察・看破して一気に飛び退く

見張りの掃除を終えたら、逮捕者の人達を促して脱出に掛かる
「さて、古き良きパリを愛する市民諸君。ワイアット・アープがご到着だ。
皆でトゥームストーンを抜け出すとしよっか」

アドリブ&絡み連携OK


 ディアボロスが普遍的に持つ基本能力の一つ、『救援機動力』。
 同じ事件にかかわる他のディアボロスの位置や状況、近い未来の危機を感じ取り、既知であるかどうかも妨害があるかどうかも一切関係なく、無条件に駆けつける事が出来る能力である。
 つまり、研究所に他のディアボロスがいるならば、その場所を知らずとも駆けつける事が出来るのだ――。

「よう、久しぶりだな鉄くず野郎共」
 そうして訪れた研究所の扉を乱暴に破壊し、内部へと乗り込んでいくエルカ・アルヴェアーレ(赤熱のプライムムーバー・g07009)。通路に飛び込めば、立ちはだかって来るトループス級ゾルダート、シュプールフート・クリーガー達を、好戦的な笑みと共にジロリと睨みつける。
「アタイのこの腕は、お前らみたいな鉄くずから自由と平和を守るために振う!」
 改造され、過酷な人体実験によって命を落とした彼女にとって、ゾルダートの存在は許せる物ではない。その鋼鉄製の両腕を、パラドクスによって換装し、電撃を放つプラグ型の腕へと変換する。
「飛び出せ鋼蜂……アルヴェアーレ!」
 そうして放射された電撃が、クリーガーを薙ぎ払った。鋼鉄の身体を電撃が貫けば、クリーガー達はその鋼鉄の身体を痙攣させて――。
『敵、殲滅を開始』
「っ、ちっ!?」
 すぐにその砲塔をこちらに向け、炸裂弾を放ってくる。その脚力で咄嗟に後ろに飛び退きつつ、両腕を交差させて破片を受け止めるエルカ。だが、その痛みよりも何よりも。
『我ら、グランダルメのために』
「脳改造されてやがる……!」
 クリーガーを鉄くずと罵ったエルカだが、相手に改造前の記憶はおそらく残っていない。そしておそらく改造素体は、このパリの――。
「望んで改造されてるクチだったら、別に止めなかったんだけどね! ……でも、これは駄目」
 そんなクリーガーの姿と様子を見て、怒りを露わにするディアナ・レーヴェ(銀弾全弾雨霰・g05579)。かつて機械化ドイツ帝国の軍人であった彼女にとって、この行為は決して許せるものではない。
「決意も覚悟もしないまま、強引に人にやらされるようなものじゃないのよ――身体の機械化、なんて」
 エルカが真正面から目立っている間に、迂回して、背後から間合いを詰める。相手が隙を見せるその瞬間を突くのが、駆け出し軍師のパラドクス。
「……そこっ!」
 相手の腰部、細くなっている部分を狙う、火砲の一撃。弱い部分を的確に破壊し、さらに反撃の炸裂弾も予測。素早く飛び退いて、ダメージを最小限に抑える。
「あんまり喜べる事でもないけど……こいつらは、ドイツで散々見てきたのよ!」
 その経験を存分に活かし、的確に戦闘を進めるディアナ。できれば【パラドクス通信】で、捕まったディアボロス達から警備情報などを知りたかったが……流石に、囚人が警備情報を把握するのは難しいか。
「機械化ドイツ帝国に生を受けた技術者として……私はゾルダートの存在を赦さないわ」
 アンネリーゼ・ゾンマーフェルト(シュタールプロフェート・g06305)もまた、機械化ドイツ帝国のディアボロスだ。表情は冷静に見えて、妖狐の耳と尾が怒りに震える。
 かつてゾルダート開発計画を拒んで処刑された彼女にとって、目の前の存在は決して看過出来ない。 
「パリの地で惨劇が繰り返されるなら、この手で止めて見せましょう」
 目の前のクリーガー達は、もう元には戻せない。せめて、葬ってやるしかない。
 だが、今後ゾルダートに改造されようとしている者達は、必ず救ってみせる。その決意を強く胸に抱くと、構えるのは対ゾルダート用の電磁銃。
 ドイツを奪還し、本来なら無用の長物となる筈だったそれから、人工稲妻を放って、クリーガーの部品を焼き焦がす。
『ギギギ……!』
「っ……!」
 ギシギシと軋む音を立てながら、それでもクリーガーはキャタピラを回し、真っ向から突撃して来る。それを、通路の角を使って減速させ、威力を抑えて受け止めるアンネリーゼ。
「さて、首尾は上々。わたくしも剣を以てして応えるべきですわね」
 そんなクリーガーを仕留めるべく、ベアトリス・リュウフワ(高慢たる剣・g04591)もまた飛びかかる。彼女も相手を鉄屑と罵ってやるつもりだったが、相手の正体に勘付いた後では当然口を噤み、大きく跳躍する。
 クリーガーはそんな彼女に砲塔を向け、炸裂弾を放とうとして来て。
「さあ……我が“流星”で砕け散りなさいな」
 瞬間、足元で爆ぜるのは黒い瘴気。纏った黒を解放する事で、加速し、クリーガーに急接近する。
 まさしく、それは流星。そう思わせる程の急降下と共に、突き出すのは黒き直剣。
『ガガ、ギッ――!』
「おっと……っ!」
 それがクリーガーを貫き――さらにその余波で、隣のクリーガーまで破壊するほどの衝撃。だがクリーガーも最期の反撃と、装填した炸裂弾を発射して来る。逆説連鎖戦においては、攻撃と反撃は常に1対1が原則だ。
 流石に、その炸裂した破片全てを回避するのは不可能。それでも全力で飛び退く事でダメージを最小限に抑えつつ、ゴシックドレスのスカートを翻して、優雅に着地する。
「さて、この調子で……騒ぎにならぬうちに、先手を取って排除に当たりましょう」
「そうね、せっかくこちらから襲撃出来たんだし、主導権は握っておきたいわ」
 ベアトリスの言葉に、ディアナも頷き同意する。敵の方も警備をしている以上、一方的な不意打ち・殲滅とはいかないが、それでも先手を取れるに越したことはない。反撃側より攻撃側の方が優位なのも、逆説連鎖戦の鉄則だ。
 物音で気づかれぬように、静かに、だが全力で廊下を駆け抜けていくディアボロス達。出会い頭に黒い流星が襲いかかり、ゾルダート達に痛烈な一撃を叩き込んで。
 それを追うようにエルカの両腕から、アンネリーゼの銃から、電撃が迸っていく。
(「この義腕と脚を作ったのが誰かは知らねえけど、今は守る力があることに感謝……いや、嘘だな、死んでも許さねえ」)
 一瞬脳裏に浮かんだ気の迷いを、すぐに首を振って振り払うエルカ。彼女達が正面から立ち回るのを陽動に、ディアナはなるべく隙を突くように、背後に回りながら弾丸を撃ち込んで。
「こちらの方は順調です。もうすぐ到着できるかと……」
 そうしてゾルダート達を殲滅しながら、アンネリーゼは【パラドクス通信】の通信機に呼びかけていく。

「ん……皆、良い感じに歩哨を倒していってくれてるね」
 一方、牢屋の中。囚われているアルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)は、【パラドクス通信】で他のディアボロスと連絡を取りつつ、密かに牢の外の様子を伺う。
 脱獄など不可能と高をくくっているのか、牢に見張りは存在しない。何しろ施設内には脳改造されたゾルダートが徘徊している訳で、固定の見張りなどおらずともそれで十分なのだろう。
 だが、もちろんアルラトゥは、そんな無力な一般市民ではない。手にした大型拳銃から内蔵刀身を展開し、長剣形態へと変形させる。
「そろそろこっちも、動くかな……」
 その長剣で鉄格子を断ち切り、牢から飛び出すアルラトゥ。物音から異変を察知した近くのクリーガーが、キャタピラを回転させ、近づいてくる。
「一気に、仕留める!」
 それに対して先手を打つのは、パラドクスによって精製した魔力誘導弾。無数の弾丸を、たった一体のクリーガーへと集中させる事で、その固い装甲を打ち砕き、さらに内部へと弾丸をめり込ませていく。
『脱獄者……排除』
「っと、そうはいかない、よ!」
 そんな弾丸を受けながら、なおも速度を衰えさせる事なく突進してくるクリーガー。自ら後ろに跳ぶ事で、その激突の衝撃を最小限に抑えていく。
 その交錯を、二度。クリーガーを残骸に変えると、ほっと息を零すアルラトゥ。周囲の様子を伺うが、他のクリーガーが来る気配はない。おそらくは突入して来た仲間のディアボロス達と戦っているか、もしくはもう倒してしまったか。
「さて、古き良きパリを愛する市民諸君。ワイアット・アープがご到着だ。皆でトゥームストーンを抜け出すとしよっか」
 それを確認したアルラトゥは芝居がかった素振りで、牢屋の中へと声をかけた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV2になった!
【完全視界】がLV2になった!
【避難勧告】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【ダブル】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV2になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!

エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

完全視界で視界確保
牢の内外含め
仲間とパラドクス通信で連携を
手分けする

牢へ連れていかれる道中を偵察、観察
施設内の道や様子を記憶

人々に事情を話す
ナイフで、縛めや牢の鍵を断ち切る
牢の扉が頑丈なもら、下がってもらって、パラドクスで破壊を

大丈夫、俺達が助けるよ
音色を奏で、落ち着いてもらうとともに
活性治癒で、怪我などあれば癒やしておく

道順を簡単な地図にして渡し、辺りが暗ければ小さな照明も一緒に
逃げる手筈を言い含めておく

俺達がここの首魁を倒せば、この場所は壊れて危険だ
自力で脱出できるだろうか?
脱出できない者がいれば導こう

…あ、ラズ
来てくれたのか
驚き、微笑んで
ラズ(g01587)と合流し協力


ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎

さて、ここまでは予定通り
市民の皆さんの脱出の準備を急がなくては

使い魔使役で鼠を走らせて
人が通れて、安全そうな牢から出口までの逃走経路を検索します
経路の目処が立ったら、声を潜めて牢内の市民に声をかけましょう

私達はディアボロス、貴方たちを助けに来ました
仲間たちが見張りを倒して下さっていますので
いつでも脱出できるように、準備をしておいてください

頼もしい仲間の姿を見れば
平気だと思っていた筈なのに、胸が熱くなる

ええ、脱出経路は任せてください
それに小さくありがとうを付け加え

警備の掃討が完了したら
錬晏の壊した扉から使い魔鼠を先導させて脱出
シャムスと共に私も老人子供に手を貸して迅速に行動します


夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎

ソレイユ、エトヴァ殿、レイ殿が囮調査で工場に入っているのか
『救援機動力』とやらの出番かな

持参のフード付きマントで音を立てないように彼らと合流
しぃ、と口元に人差し指を当てて、素早く檻の中を<情報収集>する

ここへ連れてこられるのに抵抗して
怪我で動けない者がいないか見て回りながら
もう大丈夫だ、と穏やかに声を掛けて【士気高揚】を展開
脱出に前向きになってもらいたいからな

繋がれている者や牢扉は
脱出しやすいように偃月刀で<両断>しておく

「脱出の道は確認できたか。さすがだな」

頼もしい弟分とラズロル殿に笑みが零れる
仲間が警備を討ち果たしたら、シャムスと手分けして脱出を補佐

俺は殿を務めよう


シャムス・ライラ
仲間とP通信で情報共有、連携

上手く潜り込めたなら
まずは市民の脱出を最優先に

地形の利用、情報取集で収容場所の情報を得つつ
目立たぬよう光量を抑え
暁の一片で活性治癒
牢内の市民達に少しでも活力を与え、脱出の手助けを

監視の目に注意し説得
あなた方を救出に来ました
仲間達が外の敵を倒したら、落ち着いて速やかにここから脱出を
手分けして、そっと拘束を断ち切る等して解放
密かに準備を

ソレイユが逃走経路を見つけてくれているはず
扉は錬晏、流石だな
光学迷彩を駆使し無理のない範囲で外の様子を伺い
警備掃討後は速やかに市民を誘導
私は遅れがちな老人や子どもに手を貸して進もう

有効そうな残留効果は全て使用

アドリブ等歓迎


ラズロル・ロンド
持参した蓄光チョークで壁に線を付けつつ
なるべく早く囚われの仲間の元へ救援機動力で向かう
監視の目がある時は隠れ、避けて
P通信の範囲内に入ったら連絡を取合う
エトヴァっ無事か!?…他の皆も
情報を共有し
まずは労働者の避難を
友達催眠で声をかけやすくし
ディアボロスだ、無事で良かった
と気軽に声がけ
直に逃げようと促す
チョークの線を辿れば外に出られる
大丈夫ここから出られるよ
と励まし自ら歩いて貰おう
エトヴァと合流出来れば目配せし
避難の支援を分担する

冷静を装い的確な行動をと意識はするけど…
内心は心底エトヴァを心配してて…
僕より強い人だから、心配は無いのは解ってるのに…

シャムス、錬晏、ソレイユ、レイとも協力を


アルラトゥ・クリム
めっちゃ大見得切って、格好付けたからね…
私も少しは、市民の避難を手伝わないと。

基本的には、他のディアボロスが算出した経路に従い
市民達を誘導、必要なら介添えして脱出の手伝いを行いながら
万一、周囲の強度や騒音の問題上
破壊するのが望ましくない扉や錠前等が存在したら
無錠空間を使って解錠し、迅速に先に進む

更に『通常の手段』や、単純な力業で破壊できない扉や錠前等が存在したら
PDを用いて扉や錠前を侵蝕して『施錠状態という情報』を破壊して改竄し
『解錠状態』へと状況を書き換え
通行が可能な状態へ持ち込み、先へ進める様にする

「世界を侵蝕して改竄する魔法使いに、これ位の錠前は通用しないよ」

アドリブ&絡み連携歓迎


レイ・シャルダン
連携・アドリブ歓迎です。

この光景を、ドイツの戦場で何度見た事か。
今回も必ず助けます…。
うん、助けるんだ。

この場に居る仲間達と共に、
敵の警戒に引っかからない様注意を払いながら捕まっている一般人に
我々の素性や事情、これから発生する事象を説明します。

駆けつけてきてくれた仲間が敵を倒している隙にボク達も脱出作戦を開始。
皆さん、凄い手際だ…、ボクもやれる事をしていこう。
シュトライフリヒト、シャルダントを両手に構え
扉からやや離れた位置の牢屋に対し【一刀両断】を使用。
牢屋の一部を破壊し、脱出口をもう一つ作成します。

皆さん!
これより避難を開始します!
ディアボロスが誘導します、慌てず、しかし速やかに避難を!


「――と、めっちゃ大見得切って、格好付けたからね……私も少しは、市民の避難を手伝わないと」
 こちらの様子を恐る恐る伺う市民達を見て、改めて決意を固めるアルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)。クリーガーを倒した状態からそのままに、他のゾルダートが近づいてこないように様子を伺う。
「この光景を、ドイツの戦場で何度見た事か。今回も必ず助けます……。うん、助けるんだ」
 不安そうな市民を見て、レイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)も強く決意を固める。そして彼らに向けて、堂々と名乗りを上げた。
「僕達はディアボロス。皆さんを攫った者達と敵対している者です」
「大丈夫、俺達が助けるよ」
 エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)もそう呼びかけ、市民達に事情を説明しながら、彼らの戒めを断ち切っていく。所詮は一般人が施した拘束だ。ディアボロスにとっては、どうにでもなる程度の物。
 だが、市民達は突然の事に事情を理解できず、不安を隠しきれていない。もちろん、このまま捕まっていてはまずいと言う事は理解しているので、助けが来たと言う事には安堵しているし、助けの手を拒絶する事もない。だが、ディアボロスを無条件に信用して良いのかどうか、には不安が残るようだ。
 エトヴァがグラスフルートで望郷の曲を奏で聞かせる事で、落ち着かせようとする……が、それで落ち着いてくれると言う状況でもない。【友達催眠】でもあれば、話は別だが――。
「エトヴァっ、無事か!? ……他の皆も」
「……あ、ラズ。来てくれたのか」
 と、悩んでいた所にやって来たのは、ラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)達、救援にやって来たディアボロスだ。友人に笑顔を向けたエトヴァは、互いの事情を交換していく。
「……音を立てないように、と用意して来たが……要らない気もするな」
「ええと……何かごめん?」
 フード付きマントで隠密潜入を図った夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)は、アルラトゥの戦闘跡を見て考え込む。それを抜きにしても、エトヴァも演奏しているし、彼を含めた少人数が隠密行動を取った所でさしたる意味はないだろう。
 この辺りは、事前に作戦で指定されていない限り、意思統一がしにくいディアボロスの難しい所ではある。
「ん、状況は分かった。任せてよ」
 そんなこんなで情報交換を終えたラズロルは、市民達の元に行き、微笑みかける。人好きのする笑顔と、巧みな弁舌。そんな彼の技術こそ、まさに【友達催眠】のパラドクスだ。
「僕達はディアボロスだ、無事で良かった」
「ありがとう……一体どうなってしまうのか、不安だったんだ」
 そんなラズロルに安堵の笑顔を向け、そして他のディアボロスに心を許すようになる市民達。必須と言う訳ではないが、一般市民の信頼を手っ取り早く得る上では、やはりこの残留効果が覿面に効く。
 そうして信頼を得られれば、ラズロル、そしてシャムス・ライラ(極夜・g04075)が【活性治癒】を発動していく。市民達は改造の素体、そこまで手荒に扱われている訳ではないが……まあ、連れて来たのが反社会勢力の構成員なので、いろいろと雑な所も多い。
「あなた方を救出に来ました。今治しますね」
 そうした乱暴に運ばれて出来た傷などを、淡い暁の白光で、あるいはフルートの音色で、一瞬で治癒する。幸い、この残留効果で治らないよう大きな怪我はなかったようだ。
「仲間達が外の敵を倒したら、落ち着いて速やかにここから脱出を」
「もう大丈夫だ。俺達に任せて、協力してくれれば、必ず脱出出来るからな」
 錬晏も【士気高揚】で市民達を勇気づけ、脱出の意欲を促していく。そんな、手際よく行動する仲間達の姿に、ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)もまた、勇気づけられ、胸を熱くする。
「平気だと思っていた筈なのに……やはり不安があったようですね」
「……そうだな、分かるよ」
 その呟きに、ラズロルもぽつりと言葉を漏らす。彼は助けに来た側だがどうしても、こみ上げる不安と心配をを抑えきれなかった。
(「僕より強い人だから、心配は無いのは解ってたのにな……」)
 エトヴァの横顔をちらりと見ながら、そんな思いを心の中で零す。実際に出会えた時は、どれほど安堵した事か。捕まる側にも助けに来る側にも、それぞれ不安があると言う物だ。
「……まあ、ここまでは予定通り。市民の皆さんの脱出の準備を急がなくては」
 ともかく、合流出来た事で不安は解消された。後は市民と共に脱出するだけと、捕まる前に懐に忍ばせていた鼠を取り出して、ソナタの音色で【使い魔使役】を発動するソレイユ。
 実際の所、ディアボロスが動物を使役すると言う知識を持つクロノヴェーダも少なからずいるため、施設内に使い魔になるような小動物がいる事は少ない。こうして外から持ち込んだ方が確実だ。
 加えて、見つかれば即座に容赦なく殺害される可能性も高く、隠密性などには一切期待出来ない。とはいえ、ディアボロスが見つかれば出会い頭に即座に戦闘が始まるのは確実なので、それに比べれば遥かにマシではある。
「蓄光チョークで壁に線を付けて来たから、そいつを辿れば入り口に辿りつきやすいと思うよ」
「わかりました……ありがとう」
 その礼は、脱出ルート策定の手伝いについてであり、同時に、こうして救援に来てくれた事への礼でもあり。照れ隠しのように小さな声で呟くと、使い魔の使役に集中していく。
「捕まって運ばれてくる時に、道を覚えられれば良かったんだがな」
「いや、十分すごいと思いますよ」
 不本意そうに呟くエトヴァだが、流石に初見の施設で、捕まって連行されながら地図を作るのは難しかった。それでも、多少なりとも記憶をたどり、ソレイユに助言していって。
 それを元に使い魔を操りながら、入り口への順路を確かめていく。

「脱出の道は確認できたか。さすがだな」
「いや、さすがと言われる程じゃ……」
 そうして、安全な退路が確認出来ると、錬晏がソレイユに称賛の声を送る。とはいえ、鼠の偵察だけではいろいろと不安も残っている。例えば扉は開けられないし、ただ一回通っただけでは確実に安全とはいえない――のだが、そこはまあ、仲間のディアボロスがクリーガーを全滅させてくれたと、信じるべき所だろう。
 それに、あまり時間をかけ過ぎて、淫魔が牢屋の様子を見に来てはまずい。これ以上の準備は、むしろ逆効果だ。
「なに、頼もしい弟分がいて助かる。ラズロル殿もな」
「皆がいるからだよ。さあ、脱出しよう!」
 笑みを零しながらそう呼びかける錬晏に軽く応じると、市民達に呼びかけるラズロル。【友達催眠】で信頼を得ている市民達は、すぐにその言葉に応じて立ち上がる。やはりゾルダートの徘徊していた施設内を移動する不安は有るようだが、【士気高揚】のお陰もあって、渋る者はいない。
「皆さん! これより避難を開始します! ディアボロスが誘導します、慌てず、しかし速やかに避難を!」
「おじいさん、大丈夫ですか? 手を貸しますよ」
 レイもそう大声で呼びかけて、シャムスやソレイユは、歩きにくそうな老人に手を貸していく。自力で脱出しようと思えば出来るだろうし、実際そういう意図のディアボロスもいたが、入り口まで誘導していこうと言う者が多数派だ。
 やはり、市民達だけで、爆発する工場から脱出してもらうのは、ディアボロスとしても上手くいくかの不安が大きいのだろう。
「さて、それじゃあ進もうか」
「ああ。俺が殿を務めよう」
 先頭はアルラトゥ、最後尾は錬晏。ディアボロス達は介添や警戒をしながら、施設内を進んでいく。遠くに聞こえていた戦闘の音も今は聞こえず、【パラドクス通信】で聞く限りはクリーガーの掃討は完了したようだ。
 ただそれでも、なるべくなら早めに避難を済ませたい。それもあって、途中で近道を通るディアボロス達。当然そういった場所には、鍵のかかった扉などが有るが――。
「世界を侵蝕して改竄する魔法使いに、これ位の錠前は通用しないよ」
 だが、いかに扉に鍵がかかっていようと、アルラトゥの前では意味を為さない。『施錠状態』と言う概念を破壊し、『解錠状態』へと書き換える、ワールドハッカーのパラドクス……すなわち、残留効果【無鍵空間】。
 それを前にしては、どのような鍵も意味をなさない。
「皆さん、凄い手際だ……ボクもやれる事をしていこう」
 あるいは、下ろされた隔壁。それを前にしてレイは、白銀のレイピアとガントレットを両手に構える。目の前の隔壁の構造を見切る、ガジェッティアの眼力。
「下がってください……道を開きます!」
 そこから繰り出す一閃は、残留効果【一刀両断】。煌めく光の剣閃と共に、壁が容易く断ち切られる。そうして出来た近道を、市民と共に避難していくディアボロス達。
「これなら私の出番はないか。やはり皆、頼もしいな」
「ああ、流石だな。後はこのまま、何事もなく避難できればいいが……」
 殿から前に出ていくまでもないと、そんな前方の様子を伺う錬晏。シャムスも老人に手を貸して進んでいる関係で後方にいるため、それに相槌を打つ。
「まあ、大丈夫だろう。そろそろ出口に到着する筈だ」
 それにまた答えるのはエトヴァ。地図は作れなくとも、おおよその距離ぐらいは覚えている。それと照らし合わせればおそらく、もうすぐの筈だ――。
「うん、到着だね……ここから、外に出られるよ」
「皆さん、落ち着いて! 焦らず、順番に!」
 と、そこでちょうど、出口が見えてくる。アルラトゥやレイがそう呼びかけ、ディアボロス達全員で市民を外に逃がしていく――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【活性治癒】LV2が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV2が発生!
【能力値アップ】がLV4になった!
【アクティベイト】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!

 そうして、クリーガーを全滅させ、市民達を逃がす事に成功したディアボロス達。その後は施設内で合流を図っていく。
「んー? 何やりやがってくれてんだぁ、ディアボロスども」
 だが、そんなディアボロスの前に現れたのは、血濡れの斧を担いだ女淫魔。どんよりと濁った三白眼で、赤い瞳をギロリとこちらに向けて来る。
「せっかくの素体どもを逃してくれるとかさぁ。せっかく楽しい楽しいお遊びの最中だってのに……萎えるぜぇ」
 そんな身勝手な事を口にしながら、担いだ斧をぶんっ、と大きく振るう淫魔。だが、その言葉とは裏腹に、口元は笑みの形に歪んでおり。
「こりゃあさあ、代わりにお前らを玩具にしてやるしかないよなぁ」
 彼女の名は、暴虐のマリアンヌ。『堕落』を力の源とする淫魔の中でも特に、暴虐と殺戮を好む淫魔だ。人々を暴力に駆り立てる事を好む彼女は、もちろん自分が暴力を振るう事も好んでおり。
「てめぇらも脳まで改造して、立派なゾルダートにしてやるよ。ま、脳改造した連中なんざ最下層だけどなぁ!」
 その暴虐の欲求のまま、ディアボロスへと襲いかかってくる。
 こいつを倒せば工場は自爆し、ここで新たにゾルダートが生まれる事はなくなる。グランダルメの戦力強化を阻止し、市民が攫われる事件を止めるためにも、必ず戦いに勝利するのだ!
エルカ・アルヴェアーレ
アタイは市民を救えなかった…
後悔が胸を締め付けて、強化心臓の鼓動が速くなる
目の前が真っ暗になって救助に参加出来なかったのは痛恨だが、もう大丈夫だ
「萎えるのはこっちも同じだよ…。でも同じくらい燃え上がってるぜ。アタイの怒りがなぁ」 

真っ赤に染まった視界にマリアンヌだけを捉え続ける
こうなったアタイはオーバーヒートするまで止まらないぞ…っ!

「玩具ならとっくに仕込まれてるぜ。楽しませてやるから覚悟しやがれ!」
パイルアームを展開しダッシュ
【活性治癒】でその場で体を修復しながら、捨て身の一撃から繰り出す貫通撃で限界まで殴り合う
「ここから先はデッドヒート。どちらかが倒れるまで終わらねえぞ!」

アドリブ連携歓迎


レイ・シャルダン
連携・アドリブ歓迎です。

と言う訳で戻ってきました。
楽しい楽しいお遊びを邪魔してしまったんですね。
それは失礼しました。

ええ、思う存分ボク達で遊んでください。
でも、少し?難しいおもちゃですよ。
扱い方を少しでも間違えれば、…貴方の死に繋がりますからね。

仲間と連携して敵と戦います。
ボクは後方から射撃による援護、
魔力を紡いで手に蒼き光を灯し、機械魔導弓に番えてパラドクスを発動
AIサイバーゴーグル【Boeotia】による"観察"で"情報収集"を行い敵の弱点を見極めましょう。

敵の攻撃は"一撃離脱"による回避を行い
回避しきれない攻撃はシャルダントにより攻撃をガードします。


「萎えるのはこっちも同じだよ……」
「あぁん?」
 目の前が眩むような怒りと共に、マリアンヌを睨みつけるエルカ・アルヴェアーレ(赤熱のプライムムーバー・g07009)。
 市民をゾルダートに改造され、救えなかったと言う無力感と後悔が、強化心臓の鼓動を早くする。
「でも同じくらい燃え上がってるぜ。アタイの怒りがなぁ」
「はっ、テメェの怒りなんて知らねぇよ!」
 そんな怒りを、ゲラゲラと嘲笑すらして来るマリアンヌ。おもむろに床を蹴ると、さらに壁、天井と縦横無尽に……斧の重みなどまるで感じさせず跳び回りながら、こちらへ襲いかかってくる。
「それに安心しろよ。改造されりゃあ怒りも悩みなんてなくなるぜぇ!」
「だったら、あなたが改造されれば良いんじゃないですか?」
 そんな相手の動きを、サイバーゴーグル越しに見つめるレイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)。その不規則で荒々しい動きを解析しながら、機械魔導弓の弦を引く。
「どうやら、ボク達が楽しい楽しいお遊びを邪魔してしまったようですから……その怒りも消えますよ」
「あぁん? ……がっ!?」
 そうして放たれたパラドクスの一矢は、跳ね回る相手を正確に狙撃する。マリアンヌはそれを仰け反るように回避してくるが……自動追尾の魔術矢が、軌道を変えて相手の胸元に突き刺さった。
「ほら、ボク達で遊ぶんでしょう、思う存分どうぞ。でも、少し? 難しいおもちゃですよ」
「ぐっ、てめぇ……!」
 ますます怒りを燃え立たせながら、止まらず襲いかかってくるマリアンヌ。その反撃に前衛も後衛も有ったものではなく、離脱の余裕など与えてくれない。
「良いぜぇ、吐いた言葉は呑ませねぇよぉっ!」
「っ……!」
 咄嗟にガントレットの盾で受け止め、振り下ろされた斧を逸らすレイ。だが、そこから蹴りに繋げられると、呻きを漏らして後退する。
 無秩序で、乱雑で、こちらを痛めつけるためのパラドクス。よろけたレイへと今度こそ、斧が振り下ろされて――。
「しかし、扱い方を少しでも間違えれば……貴方の死に繋がりますよ」
「あぁん……ちっ!?」
 そのレイの言葉に怪訝そうな表情を浮かべたマリアンヌだが、すぐに振り向き、背後に斧を振るう。それを肉体にめり込ませながら、しかしエルカは止まらない。
「玩具ならとっくに仕込まれてるぜ。楽しませてやるから覚悟しやがれ!」
「がはっ!?」
 防御など考えない捨て身の一撃。サイボーグの、改造された両腕――そこから繰り出される巨大な鉄杭が、マリアンヌの身体を撃ち抜いた。
 【活性治癒】は、通常の生物の範疇外であるディアボロスの肉体には、当然作用しない。怒りのアドレナリンだけで痛みを吹き飛ばし、マリアンヌを睨みつける。
「ここから先はデッドヒート。どちらかが倒れるまで終わらねえぞ!」
「はっ、付き合ってらんねぇなぁ。オレはてめぇらを痛めつける事しか興味はねぇよ!」
 怒りと共に全身が熱を帯び、蒸気を噴き上げてマリアンヌを睨むエルカ。そんなエルカに対し、相手はさも憎らしげに、舌を出す。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【託されし願い】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【アヴォイド】がLV2になった!

ソレイユ・クラーヴィア
【賽】
連携アドリブ歓迎

貴方がこの施設の管轄者ですね
市民の脳を改造するなど、外道の極み
その代償は支払って頂きます

宙に展開した鍵盤で「河神の戯れ」を演奏
河神の乙女を喚び、清らかなる清流で
相手の振りまく鮮血の霧も
この施設ごと綺麗さっぱりと洗い流してしまいましょう

錬晏が踏み込んでいくなら
私はシャムスと共に後方支援に徹します
背後は任されましたよ
シャムスが上手く死角に入れる様に位置取りを調整して
連携攻撃を叩き込みます

反撃は魔力障壁を展開して軽減
仲間の苦手属性にはディフェンスに入る

パリは様々な人々を受け入れる懐の広い街ですが
ドイツのゾルダートの受け入れは看過できません

撃破完了したら、爆破前に急いで脱出します


夏候・錬晏
【賽】連携アドリブ歓迎

こちらとて、改造を受けてまで侵略者の配下に成り下がるのは願い下げだ

歪んだ笑みに呆れたような表情で応える

新たな悲劇を生み出すこの工場も、お前の存在も
生かしておけんのは確か
全力で参る

仲間と息を合わせ畳み掛ける
後方からの支援は心強い仲間がいるから
俺は目の前に全力で当たるだけ

身体の動きに惑わされないよう斧の軌道に注視して太刀筋を〈看破〉し直撃を避ける
【泥濘の地】で斧を受け止た一瞬の隙をついて偃月刀を〈薙ぎ払い〉首を狙う

〈衝撃波〉はこちらも渾身の力で打って相殺し味方の攻撃を通していく

お互いにディフェンスし
攻撃をいなしながら追い詰めよう

なんだ、もう遊ぶ余裕はなくなったか?
と〈挑発〉も


シャムス・ライラ
【賽】
仲間とP通信で情報共有、連携

ドイツの忌まわしき戦略がこんな所にまで蔓延っているのか
無辜の人々を改造など許し難い
速やかに元を断つとしよう

錬晏が前衛ならば
私とソレイユは後方支援を務めよう

地形の利用、情報収集で戦闘に有利な位置取り
施設の壁等を利用し光学迷彩を利用して潜みつつ

無音で咆砲(誘導弾)を打ち出し可能なら連射

錬晏の一撃やソレイユの演奏に気をとられている隙に
死角からの着弾を狙う

敵攻撃は防御態勢をとり
ジャンプやフライトドローン等を利用して
素早く間合いをとり、壁の後ろに隠れる等
可能な限り損害を減らす

仲間の苦手属性はディフェンス

撃破後は爆破に巻き込まれぬよう速やかに退避

アドリブ等歓迎


「貴方がこの施設の管轄者ですね。市民の脳を改造するなど、外道の極み……その代償は支払って頂きます」
「無辜の人々を改造など許し難い……」
 ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)とシャムス・ライラ(極夜・g04075)の静かな怒りに対し、さも小馬鹿にしたような態度で嘲笑を向けて来るマリアンヌ。
「あぁん? 市民なんかがそんなに大事か? パリだけで50万人以上いるんだ、少しくらい改造しちまっても良いだろぉ」
「……忌まわしい」
 一般人を人とも思わぬその態度に、怒りを滲ませるシャムス。機械化ドイツ帝国は奪還したが、その悪の根はまだ断たれていない。
「速やかに元を断たせてもらう」
「やれるもんならやってみろよ。てめぇらも改造してやっからなぁ!」
 そんなシャムスに対して、マリアンヌは大きく斧を振りかぶる。運動力学だの、正しい動きだの、そんな事を頓着しない、ただ膂力だけによる振りかぶり。
「悪いが、改造を受けてまで侵略者の配下に成り下がるのは願い下げだ」
「っちぃ!?」
 そこへ間合いを詰めるのは、夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)。相手の言葉を呆れたような表情で否定し、手にした偃月刀を地面に叩きつける。
 生み出される衝撃波は黒竜の咆哮を思わせながら、地面を伝い、マリアンヌの全身に駆け上がった。
「新たな悲劇を生み出すこの工場も、お前の存在も、生かしておけんのは確か。全力で参る」
「生きてちゃいけねぇのは、テメェらの方だよなぁ!」
 同時に展開される【泥濘の地】が、相手の脚を絡め取り……だが、相手はそれに構わず、力強く踏み込んで、斧を振り下ろした。捨て身の怪力が錬晏の肉体を狙い、その斧をめり込ませて来る。
「殺してやるよ、ディアボロスぅ!」
「むぅっ……!!」
 衝撃波がその威力を相殺し、急所への直撃は避けたが、それでも肉体を持っていかれそうな威力。攻撃を振るい終えた相手は隙だらけに見えるが……パラドクス以外で首を狙っても、クロノヴェーダには通用しない。
 パラドクスに絡めて牽制をするならともかく、それ以外で攻撃すれば、むしろ余計な反撃を誘発するだけだ。
「次は私ですよ……!」
「っ、ちぃっ!? うっぜぇっ!」
 ゆえにそこへ響くのは、ソレイユのパラドクス。奏でられるその曲に、相手は大いに顔を顰める。
「ちゃんちゃかうるせぇんだよ!」
 淫魔には芸術家が多いが、どうやら彼女にその素養はないらしい。美しい音色にもむしろ苛立ちながら、おもむろに、己の身体に斧を押し付け、鮮血を噴き上がらせる。
「ドロドロに蕩けちまいなぁっ!」
「むっ……!」
 咄嗟に飛び退る錬晏だが、血は霧となり、ソレイユを狙って流れていく。壁を、床を溶解させながら突き進む、禍々しい赤霧。
「その霧も、この施設ごと綺麗さっぱりと洗い流してしまいましょう」
「っ、ち、ぃっ……かはっ!?」
 そんな霧を押し返すように、溢れるのは清らかなる流水。鍵盤を弾くように奏でた音色は、悪戯好きな河神の乙女を呼び出し、その力を振るう。
 全ての穢れを押し流す水流が、マリアンヌの霧ごと、その身体を呑み込んで、壁に叩きつけ。
「パリは様々な人々を受け入れる懐の広い街ですが、ドイツのゾルダートの受け入れは看過できません」
「てめぇの街じゃねぇだろうがよ、勝手に決めんじゃねぇよ!」
 そんな流れに逆らって、叫ぶマリアンヌ。ソレイユはこのグランダルメの出身だが、そんな事とは関係なく、彼女にしてみれば、この街は自分達クロノヴェーダの物だと言う事だろう。
「そんなにパリが好きなら、首を刎ねて、パリに埋葬してやる……がっ!?」
 そうして叫ぶマリアンヌだが、その背に音もなき砲撃が突き刺さった。正体はシャムスのパラドクス……仲間達の攻撃に気を取られた隙に、生成した不思議な金属を砲弾に変えてマリアンヌを撃つ。
「っ、ちぃ……どいつもっ、こいつもっ、うぉらぁっ!!」
「ぐっ……!」
 だがマリアンヌも、撃たれながらも強引に斧を振り上げ、怪力をもって床に叩きつける。【光学迷彩】は確実に見つかる状況では意味がなく、攻撃を仕掛けた時点でこちらの位置は露呈している。
 【フライトドローン】の盾も、容易く打ち砕かれる……が、まあ無いよりはマシだろう。同時に後退し、少しでもダメージを抑えていく。
「なんだ、もう遊ぶ余裕はなくなったか?」
「ああ、うぜぇ、どいつもこいつもっ!」
 痛みよりもむしろ苛立ちに、ディアボロスをギロリと睨みつけて来るマリアンヌ。そんな彼女に錬晏が挑発を送れば、相手は左足で地団駄を踏むように、地面を打ち鳴らす。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水源】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV5になった!
【命中アップ】がLV3になった!

アルラトゥ・クリム
ま…自分も他人も等しく、命を粗末にしてるのは
ある意味平等なのかもね。感心なんてしてやらないけど。

非常に面倒なパラドクスだけど…
『無害』には出来なくとも『平等に有害』にするってのはどうだろ?
とんだマラソンマッチになるけれど、貴女は何処まで我慢できるかな?

敵の発する霧をPDを用いハッキングして侵蝕し
その性質を書き換えて『自身以外を溶解させる』性質から
『自分自身も含めた全てを溶解させる』性質に変質させ
敵の発した霧を以て自身と共に敵を傷付け
更に敵に『自分の攻撃で自分が傷つく』という
喜怒何れかの精神的負荷を掛け、敵が隙を生む切っ掛けを作る

「魔法使いには、こういう戦い方もあるんだよ」

アドリブ&絡み連携歓迎


ディアナ・レーヴェ
アドリブ連携◎

なあに、あなた戦うのがそんなに好きなの?
(火砲を手に明るく笑い)

奇遇ね!
私もそういうの、嫌いじゃない。

味方とは、声かけや通信の利用でしっかり連携するわ!
互いの背を守りつつ、敵を挟み込む布陣を心がける

指定PDで攻撃――パラドクス中の「嘘」では「でも残念ね!あなたもとっくに脳改造されてるのに、気づきもせずに自分の意思で戦ってるつもりで居るなんて――」えぇ、勿論ありえない。少し吃驚させたいだーけ!

ところで

…脳改造まで済んだ人は、もう元には戻せないのよね
無理に脳パーツを外したところで…良くて廃人、でしょうし
(ポツリ、特に表情を変えるでもなく呟く)

(少し、ドイツの頃を思い出しただけ)


「なあに、あなた戦うのがそんなに好きなの?」
 マリアンヌに対し、火砲を手にして笑顔で呼びかけるディアナ・レーヴェ(銀弾全弾雨霰・g05579)。
「奇遇ね! 私もそういうの、嫌いじゃない」
「ああ、奇遇だなぁ。オレはそういうの、好きじゃねぇよ!」
 そんなディアナに対し、マリアンヌは舌を出して斧を振り上げる。そしてその斧の刃をおもむろに、自分の身体に突き立てた。
「オレが好きなのは戦いじゃねぇ、暴力だ! 弱者を嬲り、痛めつける! てめぇもこの霧で溶かしてやるよぉ!」
「それは……あんまり共感出来ないわね!」
 全てを溶かす鮮血の霧。それがあたりに立ち込め、壁や床を溶かしながら迫ると、眉を寄せるディアナ。アルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)はそんなマリアンヌの行動に対し、軽く肩を竦めて見せる。
「ま…自分も他人も等しく、命を粗末にしてるのは、ある意味平等なのかもね。感心なんてしてやらないけど」
「はっ、てめぇらディアボロスみたいな貧弱な連中と、一緒にすんじゃねぇよ!」
 当然ではあるが、パラドクスのための自傷がマリアンヌの命を削る事はない。クロノヴェーダは――あるいはディアボロスも、そういった常識の埒外にある存在なのだ。ただし……。
「いやいや。ちゃんと命を削ってるじゃない。そんな危険な霧に呑まれてさ」
「は? ……がはっ!?」
 アルラトゥはそこにパラドクスをもって、マリアンヌへと自傷を強要する。世界を書き換えるハッキングによって、血霧はマリアンヌ自身をも蝕み、溶解させるように性質を変えていく。
「魔法使いには、こういう戦い方もあるんだよ」
「がっ……うぜぇ真似しやがってぇ……!」
 とはいえ、書き換えられたのはあくまで『マリアンヌにも効く』と言う所まで。こちらの身体を蝕み溶かす所までは、流石に書き換えようがない。
「とんだマラソンマッチになるけれど、貴女は何処まで我慢できるかな?」
「溶けるのはてめぇの方が先だろうがよぉっ!」
 そんな状況でも、アルラトゥは一切怯む事なく、マリアンヌをまっすぐに見つめる。そんなマリアンヌに対して、ディアナも再び声をかけて。
「まあそれは頑丈よね。何しろ……あなたもとっくに脳まで改造されてるんだから!」
「はぁぁ?」
 突如として告げられた荒唐無稽な台詞に、思わず声を跳ね上げるマリアンヌ。有り得ない、どころの話ではない。何しろ今まさに、自分の生身の肉を斬り裂いて血を流した所なのだから。
「気づきもせずに自分の意思で戦ってるつもりで居るなんて……ねっ!」
「だから、何を……がっ!?」
 だがもちろん、ディアナもそれを相手が信じるとは思っていない。あまりに頓狂な事実で気を引いた所に、砲撃を叩き込んで吹き飛ばす。アルラトゥの挑発で苛立っていた事もあり、まんまとその策にひっかかるマリアンヌ。
「っちぃ……うっぜぇ……!」
「ところで……脳改造まで済んだ人は、もう元には戻せないのよね」
 自分で口に出した『改造』と言う身体を契機に、ドイツを思い出し、ふと呟きを零すディアナ。ゾルダートは、もはや人ではなくクロノヴェーダだ。それは例外を許さぬ不可逆である――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【無鍵空間】がLV2になった!
【平穏結界】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV6になった!
【ガードアップ】LV1が発生!

曹・梨花
「やだ、怖い顔して…折角の可愛い顔が台無しだよ?さあ、笑って笑って。このサイリウムを持ってリカリンと一緒に踊って歌って…仲良くなりましょ?」
【誘惑】と【演技】技能を併用して相手に戦いをやめて一緒に歌って踊るように説得を行います。
勿論はなからそんなこと通用するわけないのでこちらが甘い性格のディアボロスであると油断させることを狙いサイリウムを渡そうと接近します。
相手が油断して攻撃を仕掛けてきたときはカウンターとして、あるいは相手が接近を許した際は不意打ちとして怪力を活かした一撃をゼロ距離で相手の打ち込む『怪力寸勁』にて攻撃します。
「悪いけどあたしの歌を聴いていいのはあたしのファンだけなんだよ」


「ディアボロスめ……大人しくオレに痛めつけられやがれっ!」
「やだ、怖い顔して……折角の可愛い顔が台無しだよ?」
 傷つき、息も上がり、それに比例して怒りに燃え上がるマリアンヌ。そんな相手に対し、曹・梨花(サキュバスのデストロイヤー・g07960)は明るく声をかけて歩み寄る。
「さあ、笑って笑って。このサイリウムを持って、リカリンと一緒に踊って歌って……仲良くなりましょ?」
「うっぜぇっ!!」
 もちろんそんな行いは、一顧だにされる事すらない。むしろさらなる怒りを誘うと、マリアンヌは場違いな相手を叩き潰すべく、斧を振り上げる。
「真っ二つにしてやるよぉっ!」
「えー、それは嫌、かなぁっ!」
 だがその瞬間、一気に間合いを詰める梨花。笑顔は絶やさぬまま、渾身の力をもって相手に掌底を叩き込み……同時に地面を踏みしめての、寸勁。パラドクスの域にまで昇華した技が、相手の内臓を破壊する。
「悪いけどあたしの歌を聴いていいのは、あたしのファンだけなんだよ」
「がっ……別に、聞きたくもねぇよ!」
 一方でマリアンヌも斧を振り下ろし、梨花の身体を斬り裂いた。寸勁の衝撃で軌道が逸れ、直撃は避けるものの、浅く肉を斬り裂かれ、血を噴き出し。
「てめぇみたいな奴は、生理的に気に入らねぇ!」
「えー、ひどーい」
 そんな状況でも梨花は、痛みをおくびにも出さず、満面の笑顔で猫を被ってみせ。マリアンヌはそんな梨花の態度に、ますます苛立ちと怒りを露わにする。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

ベアトリス・リュウフワ
さあ、やろうか。マリアンヌ。
お前はわたしの大事な家臣たちを堕落させた存在。たとえ直接的な関係が薄い影法師といえど、その姿を成している時点で許すことはできない。
わたしの激情を、たっぷりと味わえ。

反撃と同時に、斧による粉砕を繰り出してくるのは些か厄介だ。
一番大事なのは『直撃しないようにいなす』ことだろう。
わたしも至近距離で戦う仕様上、余波の類はどうしても回避しづらい。
避けられるのならば勿論それに越したことはないが、得物や手足を用いて受け流せるように準備しておく。
そして、懐に潜り込むように全力の突撃を繰り出し、我が剣を突き出して串刺しにしてくれよう。それが出来ずとも、ひたすらに連撃を繰り出すのみだ。


「さあ、やろうか。マリアンヌ。お前はわたしの大事な家臣たちを堕落させた存在……許す事はできない」
「あぁん? 知らねぇな、てめぇの事なんざ」
 憎むべき顔を前にして、静かな怒りを口にするベアトリス・リュウフワ(高慢たる剣・g04591)。もちろん、相手はアヴァタール級、こちらの事など覚えてはいない……知りすらしない。それは理解している。
「だが、その姿を成している時点で、許す事はできない――!」
「知らねぇって言ってんだろうがよぉっ!」
 そうして、ベアトリスの怒りに怒りを返し、マリアンヌは力強く斧を振り上げる。重く力強い斬撃は、直撃を受ければ致命傷、仮に避けた所で、余波を喰らって吹き飛ばされるだろう。
「ぶった切ってやるっ!」
「…………」
 それを理解した上で、ベアトリスは黒い瘴気を身に纏う。それが生み出す爆発的な加速をもって、相手の間合いへと踏み込んで。マリアンヌはそんな加速にも、正確に斧を合わせて来る。頭上へと、怪力をもって振り下ろされる刃――。
「――お前には無理よ」
「っ……!?」
 それを、左腕で受け止める。瘴気を身に纏ってはいるが、腕ごと断ち切られそうな威力。受け流すようにして逸らすが、肉は削れ、骨が軋み。だが構わない。腕一本捨てても、右腕が動けば剣は振るえる――。
「っ、がっ……ぐっ、ぎっ……!?」
 そうして繰り出された連続の突きが、マリアンヌの身体に深く突き刺さっていく。一撃一撃が重く鋭く、相手の身体に穴を穿ち、そして。
「わたしの激情を、たっぷりと味わえ――!」
「がっ……!?」
 最後の一突きが、相手の左胸を深々と貫き。その心臓を、破壊した。

『警告。警告。当工場は爆破されます。職員は速やかに退避してください。警告、警告――』
 マリアンヌが倒れると同時にすぐ、工場内にアラートが響き渡る。こんな所までドイツらしく、全てを炎に呑み込んでしまうつもりのようだ。
 すでに囚人の避難は完了している。ディアボロス達も爆発に巻き込まれぬよう、すぐに工場から退避していく。この調子で工場の攻略を繰り返せば、パリの機械化計画に、大きな楔を打つ事ができるだろう。
 ――市民の改造など、もう繰り返させはしない。新たな決意と共に、ディアボロスは新宿島に帰還する……。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2022年09月14日