リプレイ
百鬼・運命
アドリブ絡み歓迎
・心情
さて偽物とはいえ実家神社所縁の英雄が相手とはやりにくいが…放置しておくわけにもいかないな
幸い此方の襲撃はないと油断しているようだ。奇襲してさっと退くとしよう。
・作戦
行軍中ならば部隊は縦に長い状態。ならば撤退しやすいよう敵部隊の後端をを左右から攻撃する事を味方に提案してみよう
・行動
味方の攻撃に合わせて逆側から奇襲。
最初の一撃を加えたら、【腐食】を使用して大量の霧を生み敵視界を攪乱、姿を隠して後ろに撤退…と見せかけて裏をかいて前に撤退。霧をばら撒きつつ敵部隊を横断してすれ違った敵を斬り捨てていき、逆側の味方と合流して撤退する
出来れば秀郷公と一戦交えたいが…それはまた今度ってね
桜・姫恋
さて、戦争に勝つためにもさっさと終わらせましょうか?
変に頭の回転が早い敵は嫌いよ?
向こうが連携を取るのなら私達のほうが連携取るの上手いことを教えないとね?
仲間が戦ってる間に桜の花びら型の刃を複数出現させ用意でき次第一斉に《連続魔法》で【桜降〜言ノ葉〜】を放っていく。敵への《不意打ち》になる形で放ち攻撃しながら味方達と上手く連携を取るようにする。
敵からの攻撃は喰らわないよう《一撃離脱》である程度距離を取っておきましょうか
撤退のタイミングはある程度敵の戦力を削れたらもしくはジェネラル級が出てきたら無理せず撤退する。
ベアストリア・ヴァイゼンホルン
面倒そうな……相手ね……やりがいはありそうだけど……。
さて、分隊で来るということだから、味方と連携してやっていきたいところね。
僕は少し後方から回り込んできそうな連中に対して、強烈な一撃を加えてその機先を制して突撃阻止をしようかしらね。
甘いわ……ちゃんと……見ているわよ……。
撤退のタイミングは皆に合わせて行わせてもらうわね。
追いかけてこないという事だけど、一応、終わりの挨拶として一発撃たせてもらうわね。
本場で会いましょう……さようなら……。
●
彼方を軍勢が進んでいる。
普段の戦場では広大な地形に敵が散っているが、行軍中の敵はその様相が見え易い。
「面倒そうな……相手ね……やりがいはありそうだけど……」
敵の全体像が判り易く、かつジェネラル級は強大ゆえにどれほどの相手か。
ベアストリア・ヴァイゼンホルン(復讐者は狂気を纏うのか?・g04239)は苦笑ともつかぬ溜息を吐いた。
「さて偽物とはいえ実家神社所縁の英雄が相手とはやりにくいが……放置しておくわけにもいかないな」
「クロノヴェーダは偽者なんだし、あんまり深く考えなくていいんじゃない?」
暗い百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)の表情に対し、桜・姫恋(苺姫・g03043)は笑って一般論を答えた。
答えが出ない問題は多いが、今回に限っては運命は既に決断しているような気がする。
「だからね、戦争に勝つためにもさっさと終わらせましょうか?」
ならば実行すれば良いじゃない? と後押ししただけの事だ。
不本意な事を正論で後押ししても気分が悪いだけだが、既に決めた事ならば早いか遅いかの差でしかない。
「それもそうだ。幸い此方の襲撃はないと油断しているようだ。奇襲してさっと退くとしよう」
運命は肩をすくめて割り切ると、地面に枝で一直線を描いていく。
その方向は秀郷軍が向かう方向であり、一目で彼らの布陣であると見て取れる。
「行軍中ならば部隊は縦に長い状態。ならば撤退しやすいよう敵部隊の後端を左右から攻撃するんだ。もちろん他のメンツには伝達しておく」
一直線の上に石を並べて隊列を可視化し、矢印二つで最後尾を挟んだ。
完全に後ろから叩くのではなく、左右から攻めて一点集中しつつ、自分たちは何処にでも逃げられるように計画しておく。
「分隊で来るということだから、味方と連携してやっていきたいところね。ん……この構図だと、敵はV字とかW字に……なるのかしら? なら……」
その構図を見てベアストリアは少し離れた場所に、V字やW字を描くように石を置いていく。
こうなるのではないかという彼女なりの予想であり、これに対して、別の矢印を付け足した。
「僕は少し後方から回り込んできそうな連中に対して、強烈な一撃を加えてその機先を制して突撃阻止をしようかしらね」
「いわゆる予備隊の遮断ってやつだな。いいんじゃないか」
ベアストリアが企図したのは、敵陣三列目前後の余った兵士が回り込むのを防ぐ役だ。
V字やW字でこちらを包囲する前に、この動きを止めて膠着状態を作る。
千日手そのものには意味がないのだが、ディボロスが優位な状況でソレを意図して行えば、自分たちが優位な状況がずっと続くのである。近代以降の戦いでは予備隊を可能な限り残し、かつ相手の予備隊は何もできない遊兵とするのが必勝戦術とされていた。
「何だか面倒くさいわねぇ。空飛んで戦えたら楽なんだけど……」
「それをやったら……あっという間に撃ち落とされかねないのよねえ……」
姫恋が言っている間に苦笑し、ベアストリアがその意見に頷いた。
面倒くさい戦術を論議しているが、空を飛べば解決するのは確かだ。
しかしそれがOKなのは自分たちが優勢な戦場のみであり、絶対多数が多い今の様な戦場では、飛び上がった瞬間に百体から攻撃されて反撃の途中で落ちるとか、その光景が主浮かぶので参加を見合わせる事が多かったとうわあ担っている(なお、低空飛行は問題ない。あくまで視界の拓ける空中~上空が問題らしい)。
「ま、面倒くさいしその作戦で良いわ」
こうして作戦が決まると、可能な限りの味方に伝達。
一同は東部側へ先回りする者も居なかった事もあり、反対意見も無く採用された。
そしてディアボロス達は後方より攻め掛かったのだ。
三人はそれに合わせてタイミングを調整し、逆サイドから攻め立てた。
『敵襲! 固まって順次迎撃を……っ!?』
「変に頭の回転が早い敵は嫌いよ? あなた達が連携を取るのなら私達のほうが連携取るの上手いことを教えないとね?」
姫恋は桜の花びらを生み出して桜の風花を演出した。
だがそれは刃の如き花であり、言魂に乗せた魔力の塊でもある。
「桜、桜、舞散って刃となれ」
『きぃいええええ!』
詠唱が続くたびに風花は花びらを増していき、やがて桜吹雪となったのだ。
これに対して呪術兵は喉を抑えて圧縮した呪言を解き放つ。
雄たけびと言うには高周波であるが、その意圧力はかなりのものだ。
「あら、こわい。タッチ交代ね」
「任された。ここは車掛かりの陣と行こう」
一撃離脱で下がる姫恋と交代して、運命が神刀を抜いて切り掛かった。
そして突撃して来る鬼馬の一撃を受け流しながら、腐食の霧を撒いて後退する。
「霧の中を粛々として交代っとね」
『逃がすな! 何、後ろ……いや元の位置へだと?』
運命は裏をかいて、斜め前へと移動した。
敵は突撃して来るのだから、その方が身をかわせる。
フォローしようと前距離を詰めて来た新手に斬り掛かりつつ、先ほどの敵は別の仲間に任せる。
「甘いわ……ちゃんと……見ているわよ……。すべてを……粉砕する……雷神の鎚……受けてみなさい
……!!」
ベアストリアはエネルギーを一点に収束すると、前に飛び出て来たそいつに荷電粒子砲を放った。
超高出力のソレは強化魔術など関係なく、ただのパワーで叫びを粉砕していく。
「出来れば秀郷公と一戦交えたいが…それはまた今度ってね」
「本場で会いましょう……さようなら……」
「じゃあねー」
そして三人はこちら側に現われた敵を一蹴すると、新手を倒しつつ適度な所で撤退したのである。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【腐食】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
大角豆・茜
※アドリブ、連携歓迎
ん……確かに、ここは晴明攻略に関しては寄り道かもしれない。
でもここで平将門をどうにかしないと、ちゃんとこの世界を取り返す事が出来ないからね。
完全な勝利のためにも、ここで倒させてもらうよ。
敵の小集団へと突撃、〈呪詛〉や〈毒〉の力を込めた「刻継」で近くの敵を〈薙ぎ払い〉つつ引き付けるよ。
敵が集まって来て騎馬で蹂躙しようとしたら、『刻縛囚鎖』の高温の炎の鎖を地面から発生させ、敵の身体を縛って動けなくする。
その隙に、仲間と連携しつつ動きを封じた敵を再程と同様に「刻継」で一人でも多く削るよ。
敵は大軍な上、これは前哨戦。
無理はせず、戦力をある程度減らせたなら離脱。
決戦に備えるよ。
瀬鍔・頼門
秀郷公に将門公とな…都も近いというのにまるでここのみ東国か。
ならば私も東人の端くれ。情けない姿は見せられぬ。坂東武者の戦ぶり見せ、騙る者達の兵力を漸減せしめん。
無双馬を駆り、仲間との隊列と連携を意識して攻撃の機会を窺う。
攻撃の際は【春日ノ御太刀】で敵集団の横合いから斬り込み、【撹乱】を狙う。
反撃を【薙ぎ払い】でいなしつつ自分の隊列へと退き、敵を仲間の攻撃範囲へ釣れるように動く。
味方と敵の押し退きの流れを読み、敵の隊列を崩していきたい。
退き際は仲間の待避の機と共に。
この鬼馬の統率、敵もまたその覚悟や良し。よき敵となるだろう。きたる日、この戦場が古き東国の乱の如くなろうとも、生き抜いてみせる。
●
少し前、これは敵集団に仕掛ける前の事。
「ん……確かに、ここは晴明攻略に関しては寄り道かもしれない」
大角豆・茜(呪刻を継ぎし者・g03477)はポツリと呟いた。
今回の大戦での戦場全体を俯瞰する。
安倍晴明が居る平城京を最優先目標だとすると、東国の境に戦力を振り分けるのは、無駄とは言わないが確かに寄り道ではあるのだ。
「でもここで平将門をどうにかしないと、ちゃんとこの世界を取り返す事が出来ないからね。完全な勝利のためにも、ここで倒させてもらうよ」
今回は天正戦国から派遣された天魔武者の他、将門公が制圧している地域の問題がある。
妖怪たちの亡命はまだ仕方がないにせよ、平安鬼妖の東部地域までもが併合されるのは困るのだ。
それゆえに将門公を撃破したいし、撃破するとしても早い方が良い。それゆえに、今の段階から戦力を削って置いた方が良いのだ。
「……にしても、秀郷公に将門公とな……都も近いというのにまるでここのみ東国か」
瀬鍔・頼門(あかときの影ぼうし・g07120)は珍しく奇妙な顔をしていた。
普段は引き締めている顔が、聞き慣れた名前ゆえに渋面を浮かべている。
それも仕方があるまい、藤原秀郷と将門公と言えば坂東武者にとっては、どちらも大いなる先達の名前なのだから。
「ならば私も東人の端くれ。情けない姿は見せられぬ。坂東武者の戦ぶり見せ、騙る者達の兵力を漸減せしめん」
だがここで腑抜けているわけにもいかない。
頼門は気合を入れ直し、クロノヴェーダが名前を奪った偽者とはいえ、戦場で相見える事を誉として受け取ろうと考えなおしたのだ。そう考えれば、伝承の存在と死合えるのは光栄な事であろう。
そして他のディアボロスから作戦が提示されたのはこの直後だ。
二人は了承して、敵集団の一部を受け持つことになる。
「それじゃあ先頭集団を叩こうか。後列は他のチームがやってくれるから、援軍は暫く来ないと思っていいって」
「了解した。撃破後は後退して戦列を築き直すとしよう」
茜が刀を抜き管狐のおいなりさんに指示を出すと、頼門も抜刀し無双馬の綾目草の背を撫でる。
二人は先発して敵集団を右から叩き、他のチームが左から、あるいは彼女らと交代して順次入れ替わる形に合っていた。。
「駆けよ綾目草、我ら尖槍とならん!」
頼門は刀に雷電を降ろし、その刃を振って先陣となった。
これに対して敵は毒をしみこませた短剣を操り、その毒を猛毒へと変化させて襲い掛かって来る。
『敵襲ですわ! 必ずやここで殺しなさい!』
『はい、お姉さま!』
敵は三騎が固まってそれぞれの能力を補い、そのまま短刀を操っている。
軽くいなして大した手傷ではないものの、それだけフラフラとしそうになるのは厄介だった。
もし彼一人であれば危険だったかもしれない。
「絶対に、逃さないよ……!」
毒に対するは毒。呪いに対するは呪いである。
茜は紫色の呪いの炎を投げた。
それは空中で鎖と成り、呪いと毒を放ちながら敵を縛る。
『邪魔ですわ!』
「邪魔なのはそっちだよ」
突撃して来る鬼馬を炎の鎖で縛り付け、茜は状況の推移を見守った。
よく観察してみると、確かに敵の増援はやって来ない。
「このまま撃破して、少し休んで次を倒そうか。その後は撤退かな。敵は大軍な上、これは前哨戦だもの」
「心得た。鬼馬の統率、敵もまたその覚悟や良し。よき敵となるだろう。来たる日、この戦場が古き東国の乱の如くなろうとも、生き抜いてみせる」
二人もまた敵の小集団を倒し、知腰離れて態勢を整えると、新手を撃破して後退したのである。
こうして作戦は順調に推移しつつあった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
野本・裕樹
※アドリブ・連携歓迎
将門公はどうも天魔武者に封印を解かれたみたいなので安倍清明の策略ではなさそうです、しかし大地の奪還が関わってくるとなると悩み所ですね。
出来る事なら取り戻したいと私も思っていますが問題はその途上の藤原秀郷。
とにかく今はただ出来る事をやらせてもらいます。
呪術兵は複数で事に当たるイメージが強いですね、力尽くでその連携を崩す事はできるでしょうか。
武器は『鐵喰』、[一撃離脱]を心掛け斬撃と妖術の風を織り交ぜた竜巻で攻撃。
反撃は[精神集中]や[勇気]でその揺さぶりに耐えます。
大事なのは動きを止めない事、退き際を誤らない事。
十分な打撃を与えるか、万が一藤原秀郷が出て来たらすぐ撤退します。
文月・雪人
※アドリブ連携歓迎
成程、将門公には流石の清明も手を焼くか
思えば愛宕太郎坊もそうだったけど
秀郷もまた面倒な事を押し付けられたものだね
だが東部の地を手土産になどさせはしない
必ずやこの先へと刃を届かせよう
仲間と連携し油断なく戦場へ
素早い観察で敵軍の戦力と配置を看破して仲間と情報共有
短時間の間に敵戦力を確実に削る事に注力する
呪術兵、だが呪詛なら此方も負けないよ
叫びを打ち消すように竜笛を吹き鳴らし、共鳴結界を形成する
結界術と言ってもこれは加護ではなく、純粋に攻撃だ
敵を閉じ込め縛り上げて【ドレイン】
全力魔法の力を込めて、向けられた呪詛ごと敵を浄化して、消滅させる
着実に倒しつつ戦況見極め
撤退に無理のない様に
無堂・理央
さぁて、ここにも削れる軍勢が居るね。
ドンドン削って、28日は少しでも多くのジェネラル級鬼妖を倒せるようにしておかないと!
無双馬『クロフサ』に騎乗して斬り込めー!
妖刀を抜いたら、【ダッシュ】込みの全速力で一気に間合いを詰めて敵陣に斬り込む!
敵は術士系だし、今回は一度斬り込んだらそのまま敵集団の中で暴れまわっちゃえ!
妖刀で手近な敵を斬り捨てたり、クロフサには体当たりとか噛みつきで鬼馬だろうと呪術兵だろうと積極的に攻撃させたりするよ。
気分は刀剣兵!じゃないけど、彼等が比較的得意そうな乱戦で術士の強みを潰していくぞー!
適当に暴れたら、スパッと切り替えて直ぐに敵陣を食い破って撤退撤退~。
フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、連携ok
安倍晴明の降伏を前もって知っている者も居ると……。
世渡り上手と言うべきなのかどうか……、まぁ、詮無い事ですか。
大地の奪還のため、この場は押し通りますよ。
基本的には『聖槍』での射撃戦、弱った敵から確実に撃ち抜いて、敵集団の穴を広げていきます。
敵も徒党を組むなら、此方も近くの味方と連携して当たった方が良いですね。
その上で、敵の連携を邪魔するように『聖槍』を投擲しますよ。
その他、味方への誤射や孤立化にも注意します。
藤原秀郷が増援に来るか、此方が攻勢限界を迎えるなどして、敵の勢いが増してきたら、欲張らずに、周囲の味方に警告しながら撤退を提案。味方の撤退に合わせて戦場から離脱します。
●
「将門公はどうも天魔武者に封印を解かれたみたいなので安倍清明の策略ではなさそうです、しかし大地の奪還が関わってくるとなると悩み所ですね」
野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は時系列と認識の齟齬に呆れた。
断片の王である安倍晴明は降伏するつもりなのだが……。
兵力であり東の地を鎮護する将門公が暴走しているのだ。味方につける為に晴明の導きで解放に来たとは言わなかったのか、それとも言ったが聞きはしなかったのか。陰謀論ポイのだが、微妙にすれ違っているのが馬鹿馬鹿しい。
「成程、将門公には流石の清明も手を焼くか」
文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)はそう評した。
彼の知っているのは清明であり晴明ではないので性格も違うのだろうが、その仮定には苦笑せざるを終えない。
「出来る事なら取り戻したいと私も思っていますが問題はその途上の藤原秀郷」
「思えば愛宕太郎坊もそうだったけど秀郷もまた面倒な事を押し付けられたものだね。だが東部の地を手土産になどさせはしない。必ずやこの先へと刃を届かせよう」
都の頭部を取り戻したいという裕樹に雪人は同意する。
厄介な任務の藤原秀郷への同情がないでもないが、それ以上の思いはない。ましてクロノヴェーダだ。倒すだけであり、都の東部もまた奪回すべき土地であると思う。
「なるほど。安倍晴明の降伏を前もって知っている者も居ると……」
「みたいだねー。ボクにはあんまり縁のない話だけど」
フィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)と無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)は顔を見合わせて肩をすくめた。
政略事情だとか交渉事だとか、縁の無い者にはあまり関係ない。
知り合いやらその縁者が巻き込まれない限りは、敬して遠ざけるのが良いだろう。
「世渡り上手と言うべきなのかどうか……、まぁ、詮無い事ですか。大地の奪還のため、この場は押し通りますよ」
「ええ。とにかく今はただ出来る事をやらせてもらいます」
フィーナが適当な所で切り上げるように告げると、裕樹も了承して呪刀を構えた。
一同は仲間が簡単に立てたた作戦に伴い、後退するメンバーと入れ違いに敵を討つ。
「さぁて、ここにも削れる軍勢が居るね。ドンドン削って、28日は少しでも多くのジェネラル級鬼妖を倒せるようにしておかないと!」
足止めを食らって隊列を崩した鬼馬軍団。
それを見つけると理央は無双馬のクロフサを走らせ抜刀する。
その言葉は説明しているというよりは、自分を鼓舞するためのものだ。
そしてクロフサは東へと疾走し、理央を乗せて攻め掛かった!
「とりゃあー! 押し込めクロフサ」
『ディアボロス! まだ来るか!』
ガシリとぶつかるクロフサと鬼馬。
体当たりに体当たりが返され、乗り手は妖刀で斬り掛かり短刀で受け流す。
どちらも引かぬが、押し込んだ分だけ理央に軍配が上がるそれでなくとも彼女には仲間がいた。
「敵も徒党を組むなら、此方も近くの味方と連携して当たった方が良いですね。弱った敵から確実に撃ち抜くことで、敵集団の穴を広げていきましょう」
フィーナは現状を確認すると既に戦場が膠着している事を悟る。
そして多数を押し込むよりも、一体を倒して次の一体を確実に倒した方が良いと術を編み始めた。
「暁光の審判をここに、苦難に癒やしを、悪意に裁きを……!」
『ぐうう。た、ただではやられませぬぞ!』
光を編み込むと槍の形に構成し、フィーナは傷ついた敵を選んで投げつけた。
そのまま二本目を構成しつつ、敵の攻撃には咄嗟に魔力で防御壁を張る。
「呪術兵は複数で事に当たるイメージが強いですね。確か強化は禁物なのですよね……散っ!」
裕樹は普段強化して使う事が多い呪刀をそのまま横に振りかざし、相手が受け止めたところを縦に斬りつける。
十文字に切り結ぶ中で竜巻が吹き荒れるのを、敵兵は短刀で防ぎつつ怒号で弾こうとしていた。
『おのれ! このまま消し飛ばしてくれようか!』
「さすがは呪術兵、卒がない。だが呪詛なら此方も負けないよ。……馬来田の嶺ろの笹葉の露霜の濡れて。我来なば汝は恋ふばそも」
雪人は東を唄った古い和歌の中から、東を守る防人と女が萎れるという歌を選んだ。
その言葉に引っ掛けて周囲の仲間を守り、同時に敵の体力を削る結界を張ったのだ。
「気分は刀剣兵! じゃないけど程ほどに打撃戦も得意な筈。逃げて再構築しないだろうから、このまま乱戦で術士の強みを潰していくぞー!」
「力尽くでその連携を崩す事はできるでしょうか。やってみる価値はありそうですね」
敵は器用に何でもこなすが、だからこそ理央は押し切れると裕樹に告げた。
クロフサに乗ったまま妖刀を振って押し込み、あるいは竜巻で連携を押し崩す。
「結界がほころんで来たか……そろそろ継戦は厳しいかな?」
「欲張らずに撤退した方が良さそうですね」
やがて結界で体力を再利用する雪人の術も、フィーナの光による治療にも限界が訪れた。
敵の勢いが増して来たことで、一同は撤退を選択。
別口の仲間が引くのに合わせて、撤退したのである。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【クリーニング】LV2が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
【ドレイン】LV2が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!