リプレイ
レオアリア・フォルシオン
ああ、気持ちの良い怨嗟
惜しむべくはそれがわたくし達の復讐によるものではないことね
パラドクスの効果で飛翔し、生首を冷気のパラドクスを付与したゲオルギウスを振るって一般法則破壊を突破して切り刻んでいくわ
無論の事冷気のパラドクスも拡散させ、その視線のパラドクスも『視線という概念』を凍結させて凍結粉砕して無力化
そのまま反撃として視線を介して発動させるパラドクスの繋がりから類感魔術の要領で妖怪に冷気を注ぎ込み凍結させていくわ
ジェネラル級が出てきたら反撃が来ないよう冷気の霧を展開させて視界を遮り、飛翔など残留効果を組み合わせて全力で撤退するわ
瀬鍔・頼門
菅公の御無念を騙るか。菅公にしては品格が足りぬようにも見えるゆえ、まず周囲の首を斬り祓って決戦の日暴いてみせよう。
無双馬を駆り、仲間との足並みと連携を意識して攻撃の機会を窺う
攻撃の際は【春日ノ御太刀】で斬り込み、敵を味方の攻撃範囲に誘ったり追いたてる
反撃には電撃纏う太刀で【薙ぎ払い】して、まとわりつかせぬように
「影に喰いつくか!喰えるものなら喰うてみよ!春日明神にあやかりし雷がその牙もろとも焼き砕こうぞ!」
●
『怨・怨・怨・怨怨怨怨』
彼方から声が迫り、それにも関わらず明確に聞こえる声。
それはただ『怨』とだけ叫ぶからなのか、恨み節を伝えているからなのか。
『怨敵退散、怨敵退散!』
彼方で遠雷が鳴り響き、そこらかしこで恨みつらみを伝える事が鳴り響く。
もしや先ほどの声は、彼女らが伝えた恨み節なのか。
「ああ、気持ちの良い怨嗟」
本来の菅公はこれほどの恨みを持っていなかったとされる。
ならば誰かの恨みを集め、吸収し、代わりに叫んでいるのだろうか?
となればディアボロスの抱いた恨みも混ざって居るやもしれない。
「惜しむべくはそれがわたくし達の復讐によるものではないことね」
レオアリア・フォルシオン(フォルシオン統一王朝初代皇帝『征龍帝』・g00492)は頭を振って皮肉気に笑った。
自らの世界を奪われ追いやられた恨み、この世界を取り返そうというディアボロスの仲間であれば共感もしよう。
だが彼女らの恨みは別種であり、菅公の恨みに至っては『菅原道真は恨んでいるに違いない』という情報を元にした模倣であろう。どうして理解せねばならぬのか。
「菅公の御無念を騙るか」
瀬鍔・頼門(あかときの影ぼうし・g07120)は事情を察し溜息をついた。
クロノヴェーダは歴史上の人物の情報を食らい能力を食らい、真似ているだけの存在。
だが同情もせず、共感もせず、ただ菅公の影法師に過ぎぬこの世界の偽者に対してクロノヴェーダであるから倒すという気概を奮わせる。
「菅公にしては品格が足りぬようにも見えるゆえ、まず周囲の首を斬り祓って決戦の日暴いてみせよう」
新宿島では様々な資料が残っていると頼門は知っている。
死に至るまで菅公は折り目正しく、実は祟りも疫病の伝播であると研究が進んでいた。
当時の人間がそう信じ、後に子孫が『あれは時平の仕業!』と言ったから広まったというだけだと知られているのだ(実際、三十年弱の時間が掛かっており、怨霊の仕業だと長過ぎるが、ただの噂なら丁度良い)。
いずれにせよ、菅公の名前を語るクロノヴェーダとその配下は放置できまい。
まずはその配下である空飛ぶ首を倒すと使用ではないか。
「跳べよ綾目草! 万麓を飛ぶ神鹿の如く!」
頼門は綾目草を操り鹿の如くに飛び跳ねさせた。
迫る敵を二・三見つけては、迎撃すべく天へと翔ける!
『オーン!』
これに対して敵は地面に激突するかの如き勢いで降下して来る。
食い千切らんとするが、そうやすやすとやらせはせぬぞ。
「ぬぐ! 影に喰いつくか! 喰えるものなら喰うてみよ! 春日明神にあやかりし雷がその牙もろとも焼き砕こうぞ!」
頼門は避けた筈だが、敵は地面に激突もせずザブンと彼の影に潜り込んだ。
すると俄に痛みが走ったので、頼門は雷電を帯びた刀で大地を突き刺した。
バチバチと火花が散って、潜り込んだはずの首が一体弾けて消える。
「影に隠れて反転して来る!? 流石に唸るばかりの馬鹿じゃないって事ね! 上等よ!」
大地に沈んだ敵が影から睨み、あるいは突如として急上昇して来た。
レオアリアは慌てず騒がず概念凍結の力を龍殺しの剣に宿して、視線を凍結すべく振り抜いたのだ。
「復元せよ、我が歴史。今はこの地こそが我が故国、我が大地。ひと時だけ蘇る夢の楽園。それは非物質総てを凍てつかせる氷雪の歴史。栄光の復元を以て我は魔竜から簒奪した淡雪を掌握する」
そして空を飛翔し大地から体を離すことで、奇襲する余地をなくして急激に温度を下げ始めた。
視線ごと凍結する冬の雲。斬り裂くほどに寒い冬の景色、常冬の寒き王国の光景!
それらを再現して鬼の首を駆逐していくのだ。
「新手が! 流石に生中にいかぬな」
「仕方ないわね。適当に引きましょう」
冬の景色に雷電が轟き、頼門とレオアリアは追いすがる敵を蹴散らしながら戦場を駆け抜けていった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV2が発生!
吉祥天・華瑞月
【墨染】
心境
ふむ、清明め…思い切ったことをしたものじゃ
妾が知っておるあ奴は…果たしてそんなことをするような奴じゃったかの?
まぁ考えても仕方があるまい
例え、本物であろうが偽物であろうが…
折角の皆の苦労を水の泡にするわけにはいくまいて
悪霊退散と致そうか。ソレが陰陽師である妾の仕事ありんし
ふん!深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているものじゃ…
ほぉれ、妾も…貴様を見ておるぞ?
(といってもPDを発動し、閉じ込めて滅するのじゃがな!)
紗那、前衛は任せたのじゃ!
わっちは、後ろにおるでの
(紗那のスフィンクスが目くらましを喰わらすじゃろうからな、見られることもあるまい)
(結界術で閉じ込めて貫通&爆破攻撃
シャナオウ・ナラシャ
【墨染】
心情
漸くここまで皆が頑張ったのになぁ?
皆の努力を無駄にするわけにもいかねーだろ
図らずも、師匠と何らかの繋がりがあるようだしな…
戦闘
お、おお!?
前は任せろ?って、おい…悪霊の倒し方なんぞ知らねーぞ!?
ああ、もう…仕方がねーな
【罪縛りの鎖】で動きを封じてみるか?
あの首を捕らえろ!
ラフィスは…いつものやつな?
(光使いと攪乱と時間稼ぎの“目くらまし”攻撃)
その隙に、俺は奴の懐へ
いや、懐があるかは知らんが…
(破壊、強打、貫通撃、不意打ちで、奴にPDでのアッパーを打ち込む)
(敵の攻撃には、一撃離脱&フェイントでも使い、もしくは忍耐力&オーラ操作と念努力…-皇ノ謳- で凌ぐ?)
連携アドリブお任せ
●
「菅公を利用し、おのが領地すら投げ捨てる。ふむ、清明め……思い切ったことをしたものじゃ」
吉祥天・華瑞月(姫神 -ヒメガミ-・g02230)は安部晴明に関して思いを馳せた。
清明と晴明、漢字にすれば僅か一字だが……。
その有様と行動はあまりにも違うのだ。
「妾が知っておるあ奴は……果たしてそんなことをするような奴じゃったかの?」
クロノヴェーダだから偽物なのだろうか?
それとも異なる歴史とやらで、自らが居た世界とも違う世界の平安時代なのだろうか?
「まぁ考えても仕方があるまい。例え、本物であろうが偽物であろうが……折角の皆の苦労を水の泡にするわけにはいくまいて」
華瑞月は堂々巡りになる考えを放棄した。
何しろ関係者の縁者が新宿に数名居り、その全員がかつての時間で面識がないという事は良くあるのだ。
つまり歴史が異なる可能性は少なくともそれだけあるということで、同じ存在だが歴史と記憶が異なる本人がいる可能性すらあり得るだろう。その歴史の差中では、菅公が恨んでいない歴史もあれば、本当に恨んで怨霊と化した歴史もあるだろう。恨んでいるが怨霊ではない歴史もあるはずだ。つまりここでは答えが出ないのである。
「皆の……そうだよなあ。漸くここまで皆が頑張ったのになぁ?」
師の言葉を全てシャナオウ・ナラシャ(『-紗那皇-』・g02191)は理解したわけではない。
だがその一部、みんなが苦労して平安鬼妖を……ひいては世界を取り戻しつつある。
その事は理解できるし彼自身実感している。
「皆の努力を無駄にするわけにもいかねーだろ。図らずも、師匠と何らかの繋がりがあるようだしな……」
シャナオウはその為にこそ戦おうと決意を固めた。
菅公にも空飛ぶ鬼の国にも思う事はないが、それだけで戦えると自覚する。
「悪霊退散と致そうか。ソレが陰陽師である妾の仕事ありんし」
「お、おお!? 前は任せろ? って、おい……悪霊の倒し方なんぞ知らねーぞ!?」
華瑞月は嫣然と微笑むと、前衛である弟子を置いて遠慮なく歩いていく。
そこには怨霊など恐れもせぬという気概と、弟子ならばシャンとして迎え撃ってくれるだろうという確信がある。
やがて周辺を周回する敵集団と出くわし、なし崩し的に戦闘に入ったのである。
『怨・怨・怨・怨怨怨怨』
「ああ、もう……仕方がねーな。罪縛りの鎖で動きを封じてみるか? あの首を捕らえろ! ラフィスは……いつものやつな?」
シャナオウは現れた鬼の首に対し、鎖を投げつけてみるが簡単に千切られてしまった。
やっぱり一般人じゃないから通用しないよなと苦笑して、スフィンクスのエニシェンラフィスに指示を出す。
そしてマハー・ビルシャナーもかくやと言う閃光を発し……。
『怨……』
「はいよ!」
稲妻の如く飛び込んで来る鬼の首に対し、シャナオウはアッパーカットで殴りつけた。
カウンター気味の一撃に加えて、猛毒を口に放り込んでやろうとブンなぐったのだ。
『怨敵退散!』
「ふん! 深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているものじゃ……。ほぉれ、妾も……貴様を見ておるぞ?」
華瑞月は自らの周囲に結界を張っていた。
そして結界の内側に相手の視線を感じるや、それらを式神に喰らわせる。
不意を打たれ様とも逆連鎖戦ならば幾らでも対応できると、落ち着いて対処した結果であった。
「紗那、前衛は任せたのじゃ! わっちは、後ろにおるでの」
「おう!」
二人はそのまま連携して戦い、一体ずつ攻撃して確実に倒していく。
群がる敵と一歩も引かずに戦い抜いたのである。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
菅原・小梅
◆行動
やはり道真公…曾々お爺様と同じ名を騙る者が居るのですね。
紛い物とは言え、尽きぬ妄執に駈られているのならば菅原の一門たる私がその怨念を晴らしてみせましょう。
故に木っ端の妖怪風情が邪魔をするならば有象無象の区別なく愛刀『月下残滓』にて斬り薙ぎ払うのみ。
刀に宿る炎熱の力と氷雪の力を解放し、剣劇の音色を以て
【天神刀法『飛雪千里』】の極意を披露しましょう。
時には剣気とも呼ばれる殺気を放って牽制し、敵の動きに先んじるのです。
道真公よ、神算鬼謀にして琴心剣胆たる菅原の小梅が武威をご覧あれ。
瘴気や狂気などに囚われたままでは…幾ら雑兵を並べようとも我が道を阻む事は叶いませんよ?
※アドリブ&連携歓迎
伏見・しろがね
アドリブ・連携可
盲亀の浮木、優曇華の花待ちたること久し、此処で逢うたが百年目!
と、復讐心に燃えてはいたが、道真公のあの様子を見てすっかり落ち着いてしもうたわ
凛とした佇まいを崩さなかったあの者がああなるとはのう
本物もあれほど脆ければまだやりやすかったのじゃが
日本刀(小狐丸白銀)を持っておれば刀術(【斬撃】)の使い手と思われるかも知れんが、実のところ腕前はせいぜい一般人の達人並み、刀を専門とする復讐者と比ぶれば見劣りするレベルじゃ
故に刀術(【斬撃】)、狐火(幻術)、クダギツネ、九尾(【貫通撃】)、ハッタリ(【挑発】)、騙し討ち(【フェイント】)を組み合わせた、狐らしい戦い方(【不意討ち】)をする
●呉越同舟
『この恨み晴らさずおくべきか!』
彼方から聞こえる声は遠雷の如く。
遠いというのに届く、恨みの声にディアボロスたちは声を挙げた。
「盲亀の浮木、優曇華の花待ちたること久し、此処で逢うたが百年目!」
苦笑を浮かべて伏見・しろがね(鬼斬り稲荷🦊・g01292)は空虚に言葉を吐いた。
口にしてもまるで自らの恨み、護るべきものを守れなかった無念を伝えようとして……いまいち、乗り気になれなかったのである。
「と、復讐心に燃えてはいたが、道真公のあの様子を見てすっかり落ち着いてしもうたわ」
しろがねから見た菅原道真の在り様とはあまりにも違う。
また自らが知る『菅公の怨霊』とも違う存在であった。
「凛とした佇まいを崩さなかったあの者がああなるとはのう。本物もあれほど脆ければまだやりやすかったのじゃが」
菅公の怨霊は没後に三十年弱(二十七年とも)かけて行われた。
ただ唸るだけの怨霊が、用意周到にそこまで祟れるだろうか?
その場で数人祟り殺し、藤氏の長者である時平の元に辿り着く事すらなかったであろう。何しろ時平と道真は仲が良く、弟の忠平共々尊敬すらしていたというのだ。あんな怨霊では、時平が黒幕だということすら掴めなかったに違いあるまい。
「やはり道真公……曾々お爺様と同じ名を騙る者が居るのですね」
そんな様子を見て菅原・小梅(紅姫・g00596)は腑に落ちる物を感じた。
菅原道真の怨霊……そんな存在が朝廷に災いを為したというが、到底信じられない。
そもそも世界と歴史が違うのだから、本当に怨霊になった世界も、怨霊ではない世界もあろう。
だが、怨霊になった歴史から来たという、しろがねの視点でも違うそうだ。つまりは……あの『菅公』は確実にクロノヴェーダであり、存在と情報を奪った偽者であるという事が心底理解できたのである。
そして二人は『菅公』の元へ向かおうとし、途中で出て来た鬼の首と相対する。
「紛い物とは言え、尽きぬ妄執に駈られているのならば菅原の一門たる私がその怨念を晴らしてみせましょう」
小梅は愛刀をひっさげて走り込み、怪しき視線を感知した。
さすれば刃を振りかざし、斬り裂き薙ぎ払っていく。
「秘剣・雪月花。其は人の太刀にして『雪』。雪は遥か遠く、彼方へと飛ぶもの」
見るのは相手の隠れた姿ではなく、その間合い。
切り結び、あるいは薙ぎ払ってその顔、その津の呉を斬り裂いていく。
『オーン!』
「っ! 瘴気や狂気などに囚われたままでは……幾ら雑兵を並べようとも我が道を阻む事は叶いませんよ?」
突き刺さる視線への痛みは刀の腹で反射し視線を跳ね返す。
刃を振うその過程で剣戟の音は炎と氷の力を解放し、鬼の首を斬り払っていく。
傷みなど、悪とされて流され、死しては怨霊とされた道真を思えばいかほどのことがあろうか。
「あまり見つめるでないぞ。道を踏み外す」
その時、周囲に炎が出現した。
四方より見つめる目が、狐火に焼かれて視線を反らしたのだ。
まさしく目もくらむ輝きが、惑わしたという事である。
「何故?」
「たまさか、赴く方法が同じ故な。お主の為ではない、遠慮は不要じゃ」
パラドクスは逆連鎖戦、ゆえに近くに居る敵に奇襲をかけても逆撃を食らうのはその人物だ。
小梅の質問に、しろがねは意味はないと答えた。
しいて言うならば、同じ道を行くディアボロスだからというだけ。
遠方より朋来たるという言葉は、決して友人の事を意味する訳ではない。同じ志を持つ者を指すのだそうだ。
『おおおおお!』
「紛い物とは言え、尽きぬ妄執に駈られているのならば菅原の一門たる私がその怨念を晴らしてみせましょう」
小梅は特に礼は言わず、怨念を晴らして見せるとだけ口にした。
別に助け合う約束をしたわけで無し、求められているのは怨念を晴らし、敵を討つことだけだろう。
「道真公よ、神算鬼謀にして琴心剣胆たる菅原の小梅が武威をご覧あれ」
刃振るって鬼の首を両断し、血風の中でただ決意を示した。
帰還する時もまた凜として、迫る敵を蹴散らして剣戟の音を鳴り響かせながら撤退したのである。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【スーパーGPS】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!