リプレイ
マリシエル・ニルーファ
うー、こういう所って初めてなんデスよネ……。
あのいっぱいの大砲、どんどん打ち込まれたら大変そうデス。
だったら狙いを散らしマス!
大江山の砦カラ少し離れた辺りにトーチカを作って抗戦開始しマスよ!
でも一か所での攻撃は短時間を心掛けるのデス。
具体的には砲撃が飛んで着そうなくらいまで、カナ?
あんな砲弾、仮のトーチカなんて一発で吹き飛ばしちゃいそうデスから。
すぐに転進して、他の場所で戦線構築デス。
とにかく無理はしないで、他のヒトに替われるようならバトンタッチしてスタコラサッサデスよ!
大江山を墜とさせずに撃退しちゃいまショウ!
オスカー・メギドューク
・心情
さて、大江山を焼き尽くさせる訳にはいかない
妨害をさせて貰おうか!!
・戦闘
パラドクス『槍牙激哮』で【貫通撃】を乗せて、【突撃】と【一撃離脱】を繰り返し、敵を【臨機応変】に攻撃していこう
他にも使用できる残留効果があるなら適宜使用していくさ
潮時だと感じたら、撤退する
少しでも多く敵を削れたらよいね
・その他
アドリブ等は大歓迎だよ
弐伊原・祈織
これが天魔武者か…
ゾルダートと違って純機械
どちらかというと自動人形に近いのかもしれん
破壊光線を白先無明で切り裂き躱しながら反撃の刃を
白き妖刀で『破壊光線の放射を受ける未来』を切り裂き、そのまま空白の未来を形作るかの如く天魔武者の首を跳ね飛ばしていく
一体ずつ、されどもたしかに各個撃破して数を減らしながら山名の出現に備えて脱出できるよう準備と手筈を整えている
山名が出てきたら光学迷彩で大枝山の森林に逃げ込み追跡を交わす
パラドクスが繰り出されたら残像分身現象と連続性の狭間をパラドクスと複合する事で一般法則破壊を突破した性能にして回避を
成否がどうあれ、撤退を続けていくぞ
黄下・泉
アドリブ、絡みは歓迎。
天魔武者、ほんとにロボみたいだなぁ。
でもトップが怒り心頭だって?
機械なら機械らしく冷静に、とか言いたいところだけど今回は都合がいいか。
冷静になられる前に削れるだけ削っていこう。
戦場に近づけば自然に戦闘時の振る舞いになる。
無理はしない。自分の力不足はよく分かってるからね。
出来るだけ周囲とフォローし合える距離を心掛ける。
敵の動きや退路もなるべく意識して、何かあったら声を上げるさ。
結界内で式神を暴れさせるときには、砲口内へも潜り込ませて、暴れると共に内部にも結界を張らせてみようじゃないか。
この手の敵には鉄板の対応だし、最低限撃たれた弾の勢い、威力は軽減できるだろうから。
文月・雪人
天魔武者軍団、その実力は如何程か
遠く背に護るのは長岡京の陰陽師達
彼等と結んだ絆がこの戦いを支えてくれている
彼等を護る為に、そしてこの地を奪還する為に
山名宗全の進軍、絶対に許してなるものか
その為に今できる事を
仲間と連携し油断なく戦場へ
破魔防御結界の魔力障壁で防御を固めつつ
素早い観察で敵軍の戦力と配置を看破して、仲間と情報共有
協力して戦い、短時間でも確実に敵戦力を削れるように尽力する
竜笛の音色で『共鳴結界』を形成して攻撃
一体ずつ確実に倒し数を減らしていこう
反撃も当然あるだろうが
砲撃を看破して直撃を避けつつ攻撃
【ドレイン】で回復しつつ戦おう
さあどこまで削れるか
戦況を見極め、無理のない範囲で頑張りたい
伏見・しろがね
アドリブ・連携可
クダギツネ『くろがね』を連れた老獪な女狐の鬼狩人です。
刀術(【斬撃】)の腕前は一般人の達人並みですが、刀を使う復讐者と比べると少しだけ見劣りするレベルですので、戦闘は刀(小狐丸白銀)、狐火(幻術)、クダギツネ、九尾(【貫通撃】)、ハッタリ(【挑発】)、騙し討ち(【フェイント】)を組み合わせた、狐らしい戦い方(【不意討ち】)をします。
狐火七度錯の術をもって貴奴らを烏合の衆にしてやるわい。
その得物を向けている者は本当に敵か?
その背を預けている者は本当に味方か?
ライカ・ネイバー
連携アドリブ大歓迎
(戦闘中はダッシュ、ジャンプ、空中戦、地形の利用で常に走り回ります)
そうなんすよ〜。
こっちにはクソデカ大義があるんで、大人しくやられてくださいねぇ。
って訳でチェーンソーのお届けで〜す!
わぁおー砲撃とは物騒っすね〜
一面焼け野原も困りますし、直接ご挨拶に行きますか!
【ダッシュ】でパパッと接近です
狙い撃ちを避け軌道を変えながら接近し
砲撃の隙を与えないように拳銃で射撃して牽制もしときますね
首尾良く近づけたら『戦技:屠殺場』でズババんとやっちまいますよ〜
広範囲の攻撃がメインなら、至近距離では撃ちにくいっしょ
張り付いてどんどこぶった斬っていきましょ
程々で切り上げてとんずらしますか
ちゃお〜
園田・詠美
矛を交えた方々が居るとはいえ、まだ未知の敵……!
他ディビジョンに攻め込んでくる精鋭ともなれば油断は禁物
しっかりとできることをして次へと繋げましょう!
見るからに砲戦特化の敵……ですが、あえてここはその土俵に乗りましょう!
勿論、真っ向からではありませんけれど
魔法発動デバイスに【騎乗】し、【飛翔】発動!
敵は見るからに機動力には優れてはいなさそうな相手、空を翔けることで敵を翻弄しながら砲撃勝負です!
敵の破壊光線からのダメージを飛行による高速移動と魔力障壁で抑えつつ、こちらからも特大の魔力砲をお届けです
業務、執行……!
●インド式大江山一夜城
大江山。
かつて天馬武者と鬼馬軍団が相争い、今、長岡京上空に陣取るディアボロス達の喉元を守る要衝である。
そこからやや離れた地点に、マリシエル・ニルーファ(カレー屋台のお姉さん・g02341)はインスタントトーチカで防御陣地を築いた。
何をするにしても、砲撃手相手ならば遮蔽物はあって損はしない。戦闘には不慣れでも、皆の役に立つことが出来る。
そう考えたマリシエルは、今、砲弾の雨の下で逃げ惑っていた。
対物砲弾の一斉射である。時空をねじ曲げ降り注ぐ砲弾が、マリシエルの築いたトーチカを撃ち続ける。
爆音が轟き、土煙がもうもうと上がる。即席のトーチカは跡形も無く消え、マリシエルは別のトーチカへの移動を強いられる。
「ワー! 問答無用ですネ!」
転進、転進、また転進。無理をするつもりはないし、大筒入道相手に機先を制することも望まない。
反撃からの攻勢、いわゆる後の先の動きを意識する。
それが、戦闘経験の不足を穴埋めするために考えた手であった。
「無茶するなあ、あのお姉さん。ロボットアニメじゃあるまいし」
そんなマリシエルの姿を見て、黄下・泉(リターナーの符術士・g08097)は肩を竦めた。
確か、歩兵が巨大ロボットに挑まされるアニメがあったような。マリシエルの突撃は、現代っ子の泉には、やや前時代的で泥臭いものに見えたのだ。
「あたしもなるべく砲撃のペースを乱してみるから、頑張って」
「ハイ! 泉サンも頑張ッテ!」
転進を続けるマリシエルにフォローの言葉を向けると、泉は符の束を引き抜いた。
そうして、符を放つ。まずは上空に、続いて、近くの大筒入道の集団を囲うように。落ち着いた足取りで位置を変えて、次々に符を放つ。
(「集中、集中。ここは精度を捨てられない」)
符を追って動く金色の瞳に、力が籠もる。
続いて印を切り、術式を発動する。戦塵を弾き飛ばすように結界が勢いよく広がって大筒入道を包み、その中を式神が乱れ舞う。
式神にいち早く反応した大筒入道が反撃の構えを取るも、砲弾は泉を撃つことなく、砲門内で爆ぜる。
「よし、狙い通り」
泉は満足げに頷いた。
逆説連鎖戦の論理によって互いの攻撃が必中となりうるなら、必要なのは、被ダメージの軽減手段である。
そしてここは、自分一人の戦場ではない。自分を守る手は、味方を助ける手にもなる。
手は冷たく、心は熱く。目は前を見て、心は周りに配る。効率と協調性の両立。
現代っ子には、現代っ子なりの立ち回り方があるのだ。
そうして泉が作った隙を、マリシエルは見逃さない。
「行きマース!」
数多のトーチカを犠牲にして、マリシエルは大筒入道に肉薄する。
狙いは単純、戦線の押し上げ。
無理にでも突貫し、マリシエルが作ったトーチカ群を狙わせることで、大筒入道の進軍を妨げるのだ。
「一晩寝かせたカレーは角が取れマス。そしてこの国には、イチヤジョーというものがあると聞きました!」
マリシエルは走る。走って、無数のトーチカを作り上げては、砲撃で破壊させて。爆風の煽りを受けて転んでも更に走って。
泉もまた、次々と結界を構築しながら戦場を駆けた。
一人でだって熱くなれる。でも、決して一人では戦わない。力不足は承知してるから、一番いいやり方を探すんだ。
一人ではなく、皆で。
●狐と人の相似性
「効率的とは言えないまでも、戦力の切り取りには成功したみたいだね。では、追撃だ」
マリシエルの突貫に合わせて、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)が打って出た。
竜笛を吹き鳴らし、一歩、二歩。不可視の結界を広がると同時に三歩目を踏み、結界内に大筒入道を封じ込める。
「その歩法、陰陽師か!」
大筒入道が雪人の術を看破するも、時、既に遅し。
清浄の音色が生み出した不可視の結界により、雪人は、天魔を名乗る絡繰り武者を調伏する。
「腕は立つ。戦闘経験によるものかな。でも、トループス級の範疇だ」
反撃の砲弾は、身の回りに展開した魔力障壁と、陰陽師特有の歩法で対処する。
邪気を払う歩法は即ち、雪人の身に襲い来る難を避ける歩法でもあるのだ。
「お見事、お見事。良き技の冴えじゃの。長岡京の陰陽師達も、溜飲が下がる思いであろうよ」
伏見・しろがね(鬼斬り稲荷🦊・g01292)が、雪人の術を称えた。
「であれば、わらわも力を見せるときじゃな。行くとするぞ、くろがね」
従えたクダギツネに下知を下すと、太刀を片手に、しろがねは敵陣へと切り込む。
構えは砲撃への対処と、奇襲のしやすさを兼ね備えた脇構え。砲弾を次々と回避し、しろがねは大筒入道に斬りかかる。
だが、パラドクスを伴わない攻撃は、大筒入道の体勢を崩すことすら出来ない。更に、回避したはずの砲弾がしろがねへと再び襲いかかる。
これはお互いの時空を歪め合う超常の戦。しろがねの立ち回りは練達した剣士のそれに等しい。
だが、それだけではクロノヴェーダ相手には足りないのだ。
「……っ、ぐ……!」
小柄な身体が、巨大な対物砲弾の直撃に耐えられる道理はない。瞬く間に、しろがねは血と土埃に塗れた無残な姿と化した。
……はず、だった。
「何を呆けておる、大筒入道とやら。わらわがどうかしたかの?」
無傷のしろがねが、大筒入道の肩口にちょこんと乗っていた。そのまま九尾が大筒入道の首を次々と貫き、胴から切り離す。
「人が悪いね、しろがね。それじゃあ、どうして自分が倒されたか解らずじまいだよ」
「何、あの狸親父殿に比べれば、こんなのは序ノ口じゃよ」
大筒入道の肩口を蹴って離れながら、しろがねは、雪人に人の悪い笑みを浮かべて見せた。
そのしろがねも、また、不意の砲撃で命を落とし。今度は、大筒入道の背後に立つと、狐火で焼いて見せた。
その間、雪人は次々に、不可視の結界で大筒入道を調伏し続ける。
土埃の舞う戦場で、雪人の周囲だけが、浄化されているようにも見え。
「次の趣向はそうじゃな。こうしてみようかの」
清浄なる戦場で、しろがねは、とっておきの悪戯を閃いた童子のように戯れ笑う。
従えたクダギツネで、大筒入道を挑発してからの九尾によるカウンターで。挙げ句の果ては、通じないはずの小狐丸白銀の斬撃で。
しろがねは、次々に大筒入道を倒していく。
「くくく。まだ気付かんかの?」
しろがねの姿が消えると、しろがねと相対していた大筒入道の間に混乱が走った。このままでは大将、山名宗全に合わせる顔がないと嘆く大筒入道が、別の大筒入道に砲口を向けたのだ。
近傍の大筒入道が、錯乱した大筒入道を撃ち、その混乱を加速させるように、更に、五人に増えた雪人が追撃する。
増えた雪人が口を開く。だが、その声は雪人のものではない。しろがねの声だ。
「いい加減飽いたわ、種明かしをしてやるわい。狐は人を化かすものじゃろ?」
しろがねはころころと笑い、手近な大筒入道を白銀小狐丸で両断した。
「おぬしら、天魔を名乗るくせに人に似ているからの」
パラドクス、狐火七度錯。錯覚を強化する幻術である。パラドクスを伴わない攻撃を合間に交えることで、しろがねは大筒入道を翻弄していたのだ。
「狐は化かすだけが能の、か弱い獣じゃからなあ」
「本当に、人が悪い」
雪人が苦笑う。
狐と人。爪牙を持たぬものたちが技巧を凝らし、天魔武者を討つ。
●達人、ふたり
泉たちが切り取り、しろがねたちが着実に削っていく天魔武者の軍勢を、更に削る姿がある。
「では、爪牙持つ者の力を披露する時間だね」
ひとつはオスカー・メギドューク(“槍牙卿”・g07329)。一族伝来の槍を振るい、一撃離脱を繰り返す。
オスカーを襲うのは、雷鳴の如き轟音とともに放たれる無数の光弾。轟音は戦意を、高密度の光弾は突撃機動を、それぞれ挫き、潰しにかかる。
が、オスカーはそれを一切意に介さない。たかが高密度の弾幕程度で、槍牙卿の足は止まらない。
「力を見せる時間だと言ったよ、私は。私が誇り、掲げる力。それは」
オスカーの周囲に、長岡京の陰陽師達の姿が映る。
「勇気だ! 汲めども尽きぬ泉のように沸き上がっては、私達の背を押し、足を動かす、気高い衝動だ!」
異郷の民よ、ご覧じろ。これこそがメギドュークの槍、怒りとともに天魔に突き立てる牙である。
豊富な実戦経験に裏打ちされた動きの合間に、芝居がかった大仰な所作を交えて、オスカーは次々と大筒入道を貫き続ける。
一方その頃、もう一人の達人が、大筒入道相手にその力を存分に振るっていた。
「これが天魔武者。ゾルダートと言うよりも自動人形に近い存在か?」
弐伊原・祈織(黒白二元剣術流祖・『二意天双流』・g01487)である。一体ずつ大筒入道を釣り出しては、手にした妖刀で一閃する。
振るう得物は白の妖刀、白先無明。
一閃ごとに祈織の技は冴えを増す。傍目には、妖刀の力と身に付けた術理により、因果をねじ曲げるパラドクスの斬撃にしか見えずとも。同じ斬撃は一度として、振るってはいない。
一閃、大筒入道の首が落ちる。
一閃、斬撃への反撃として放たれた赤光すら断ち切る。
一閃、未来が現在を駆逐する。
ただひとりの剣豪が、大筒入道の軍勢を圧倒する。
「その赤光が大江山を焼くことはない。その未来、白先無明が既に断ち切っている」
一閃、白の妖刀が導く空白の未来を行くが如く、求道者が行く。
槍と刀、達人ふたりが、大筒入道たちを更に追い詰める。
ただし、ふたりの共通点は、究めた技で敵を各個撃破するという一点のみであることに、気付く者はいるだろうか。
「さあ、撃ってきたまえ! その光弾が私の気勢を削ぐというのなら、私の機先を制すると言うのなら!」
オスカーは吼える。
勇気とは戦士を死地に向かわせる呪いでもある。それを知っていて尚、オスカーは槍を振るう。
「私はその先を行く! 私こそが槍牙卿、メギドュークの槍の現し身だ!」
願いを託してくれた民草に己の振る舞いで報い、覇王の如く、道を見せつけること。それが、高貴なる者の務めだとばかりに。
一方、祈織は、かつての己の無力さを罪と断じ、その罰としてか、剣の道をただただ究める個である。
「あと何人だ?」
天魔武者の亡骸を積み上げ、祈織は進む。
求道の道行きは常に一人。喪失の痛みを糧に、空白の未来を行く。
それの姿は、術理の後押し無しで振るえば容易に折れてしまう刀のよう。
「あと何人で、白先無明の切っ先は山名宗全に届く?」
求道の剣豪と、覇道を見せる槍牙卿。
対照的なふたりの前では、天魔武者などものの数ではない。
●大義名分が無い戦争はただの暴力だってさ
各個撃破を繰り返す皆の取りこぼしを潰すかのように、戦場を駆け巡る姿があった。
「やー、クソデカ大義で振り回すチェーンソーは実に素敵だと思いません? あ、もう真っ二つでしたね。そーりーそーりー」
ライカ・ネイバー(エクストリームお手伝い・g06433)である。
その姿勢は、オスカーや祈織と比べると、とてつもなく軽い。
それもそのはず、ライカには記憶がないのだ。しかも、ライカ本人は悲壮感に浸っている気などさらさらない。
よって、とてつもなく気軽に、身軽に、取り回しが良くなるようカスタムしたチェーンソー剣を片手に、皆の手伝いをするのだ。
記憶はない癖に、ライカの戦闘センスは抜群である。どこかの誰かが築いたトーチカの残骸や、幻術に振り回されている天魔武者をも足場代わりに利用し。三次元機動を駆使して、瞬く間に大筒入道に接近する。
肉薄してしまえばこちらのものだ。
「はーい。そっちはちょっと待ってくださいねー。こちらお通しの拳銃でございまーす」
牽制射撃、後、チェーンソー。高速回転する無限軌道の刃は、大筒入道の装甲を勝手気ままに食いちぎる。
おまけに、リロードついでに召喚した骸骨戦士の集団が大筒入道を飲み込み。
集団での天魔武者解体ショーの、はじまりはじまり。
「はい、解体かんりょー。……うっわ、スニーカーの先がビームで焦げてる。無理に反撃とかね、しなくていいんですよー?」
大筒入道であったものを蹴って、ライカは次の目標へと移動した。
相手からの砲撃は、牽制射撃と、他の大筒入道を盾にする立ち回りでタイミングをずらし。反撃は被弾を最小限に。
砲弾ならまだしも、流石に破壊光線は足場には出来ないので、回避重点。
端から見たら、戦慣れしたディアボロスが、パラドクスを駆使して戦場を蹂躙しているようにしか見えないのだが。
ライカ本人は至って気楽に、戦場を走り回り続ける。
ただし、ツッコミ不在の戦場かと言えば、そうではない。
「……いえ。正直ドン引きしますけど。何ですかアレ、どうして誰もツッコまないんですか。あの子だけ残虐行為手当でも出てるんですか?」
大筒入道の屠殺場と化した一帯を見て、たまらず、園田・詠美(社畜(元)系魔法少女・g05827)がぼやいた。
この戦場における、貴重なツッコミ要員である。
「あの子には、色々とお手伝いをして貰いましたけど。それでも、その、うわあ……うわあ……」
正直、物事には限度というものがあると思います。詠美は苦笑いの口元をひくつかせて、空から戦場を見下ろしている。
跳躍と低空ダッシュを繰り返す三次元機動ならともかく、大軍勢の前での単独飛翔は危ないと、飛翔開始地点の選定から高度を稼ぐまでの間、ライカの手助けを受けていたのは、少し前の話。
「いえ、腕はそういう風に切ってはいけないって親御さんや師匠から……。あああ、頭、頭……その角度……! そこの装甲も、そんな風に引っ張ったら……!」
今では、ツッコミの合間に攻撃をしていると言っても過言ではない。
「ああ、もう見ていられません。魔法単発、プログラム2番展開。魔力装填、目標選択……業務執行!」
とある神話の猪の名を冠した収束砲が、大筒入道を介錯する。
「エルフのおねーさん、ナイスー。流石社畜って感じがするフォローだねー」
「元です! 社畜って言わないでください! ……ああもう、左から狙われてますよ! 業務執行!」
「さんきゅー。でもさ、戦争がお仕事って、一般的にはブラックって言わない? クソデカ大義で殴ってるからノーカン?」
「妙に鋭いことを言いますね!? 良いんです、ここで頑張らないと、山名宗全でしたっけ? 相手の大将が興味を示す前に撤退とか出来ません!」
「ジェネラル級はねー、面倒だよねー。お、あっち行こあっち。良い感じの塊が出来てる」
「あれを叩いたら、撤収指示を出して回ることにしましょうね」
ライカと詠美。バトルセンス抜群のエクストリームお手伝いと、解放奴隷ならぬ元社畜のコンビが、戦場を掻き回し。
これらの襲撃で被害を被った大筒入道の一団のもとに増援が辿り着く前に、ディアボロス達は撤収した。
「ちゃお~」
最後の最後まで、ライカは気楽であった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【セルフクラフト】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!