リプレイ
レイ・シャルダン
連携・アドリブ歓迎です。
きょ…巨大…ロボ…???
見に行かざるを得ません!!
何なら鹵獲して技術を…えっ?無理ですか…。
【水中適応】を使用して水の中を行きます。
敵の拠点に向かう、もちろん油断はできません。
AIサイバーゴーグル【Boeotia】を起動して
水中を"観察"して"情報収集"を行いましょう。
水中で【クリーニング】を使用して水を清潔に、その上で水底の探索を行います。
何か発見したら仲間の皆さんに合図を
あと…こっそり泳ぎの練習もしましょうね。
なんでも泳いでる時に膝が曲がっているって指摘されちゃったから。
こう、水を蹴る時に…足が真っ直ぐになるよう…
うんむ…うまく泳げてるかな…?
松中・誠
連携アドリブ歓迎
このナセル湖はあまり泳ぎたいと思えない湖なんだぜぃ。
でも、泳がないといけない…うーん。複雑。
……ってか、割と皆ガチな装備なのね。
俺っちは普通に泳ぐけど。力こそパワー。
【水中適応】と【完全視界】を借りてっと。
なるべく湖底に近いところを泳ぐんだぜぃ。
召喚した青いアオサギを抱きかかえてもふもふ。
癒し枠なんだぜぃ…。ぇ、濡れるの嫌?我慢してなんだぜぃ。
この泥…隔離ってできるのかな?なんだぜぃ。
多分無理だとは思うけれど…クロノオブジェクトだったら無理なはずだけど…ちょっと試してみるんだぜぃ。
アブ・シンベル神殿…移設したんだっけ…初めて知ったけど。
何か沈んでるのかな?なんだぜぃ。
●
湖面が太陽の光で煌めき輝いていた。青い空の真下に広がる砂漠と史実よりも深くなったナセル湖は穏やかに凪いでいる。
ナセル湖の水上に到着したディアボロスはこの湖に何があるのかを簡単に観察しながら、まずはアブ・シンベル神殿に向かう為に飛び込んでいった。
巨大ロボにはロマンがあるのだろうか、それともその技術が気になるのか、レイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)は【水中適応】を使用すると、すぐにAIサイバーゴーグル【Boeotia】を起動し、水中を観察する。
その隣ではこのナセル湖を泳ぐことに対して複雑な気持ちのまま飛び込んでいた松中・誠(ヤンキードラゴニアン・g03037)もいた。
あまり泳ぎたいと思えない湖。それでもアブ・シンベル神殿に向かう為には泳がないといけない……なんとも複雑な気持ちを抱きながらも、誠は召喚した青いアオサギを抱きかかえナセル湖の湖底に近い場所を泳ぎ進んでいく。
泳ぐたび泥が舞い上がるがそれでも視界は思ったより悪くなることはなかった。それはつまり見たくもないだろうものもよく見えてしまうことにも繋がった。
二人の視線の先には大量の死体が沈んでいたのだ。
思わず言葉を失ってしまう二人ではあったが、それでも先に進む為にこの死体が沈むナセル湖を進まなければいけなかった。
ふわふわもふもふの青いアオサギを召喚しといてよかったと誠は思わずため息を零す。
(「癒し枠なんだぜぃ……。え、濡れるの嫌? 我慢してなんだぜぃ」)
不服そうな青いアオサギに誠は申し訳なく思いつつも、湖底で舞い上がる泥に視線を向けた。
もしかしたら【隔離眼】で泥を隔離できるのでは? と誠は考えて使ってみるものの、ここにある泥自体相当な重さがあるのだろう。隔離する事は不可能だった。
泥を箱に詰めて、その箱を隔離するというのならばもしかしたら出来たかもしれないが……今はそこまで試す事もできなかった。
「死体が多いです……他に何かあったりしませんでしょうか……」
レイはAIサイバーゴーグルから見える湖底の様子に声を震わせ、それでも何かないかと目を凝らすが、死体が折り重なっている状況しかわからなかった。
「これだけ死体が多いと探すにも探せないんだぜぃ。それにゆっくりもしてらんないみたいだぜぃ」
湖底に沈んだ死体……もはや肉塊となったそれが蠢き姿を変えていた。
「翼が……」
脈打ちながら蠢く肉塊からは次々と『嵐隼神群』が生まれていたのだ。
生まれる『嵐隼神群』を刺激しないよう、二人はなんとか泳いでいるがそれも時間の問題かもしれない。
「そういえば、アブ・シンベル神殿……移設したんだっけ、初めて知ったけど。何か沈んでるのかな? なんだぜぃ」
「そうらしいお話は聞きました。でも、巨大ロボのいる神殿に向かう道中では探してる余裕はなさそうです……」
史実ではここに沈んだとされる神殿。獣神王朝エジプトではどうなっているのか、それを調べたいとこではあったが……やらなければならないことを優先しなくてはいけない。
攻略旅団で提案したら、もしかしたらここを詳しく調べることができるかもしれないが……。
「まぁ、とりあえず進むしかないんだぜぃ」
「そうですね」
誠の言葉にレイは頷くと、覚束ない足で水を蹴ってなんとか進んでいく。
こっそり泳ぎの練習も兼ねる為にナセル湖に来てみたが、レイはうまく泳げているのか不安になりながらアブ・シンベル神殿へと泳ぎ向かっていくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
●
ディアボロスが進むナセル湖水中が不穏な雰囲気を漂わせ始めていた。
それは数多の肉塊のせいであった。奇妙に脈打ち蠢きながら、まずは翼を形成し、その次に嘴を作り、次第にその姿を現し始めていく。
レイ・シャルダン
連携・アドリブ歓迎です。
泳ぎの練習してる場合じゃなかった(汗)
こんなに周囲に死体とか…沈んでたなんて。
うわぁ…死体がクロノヴェータになるところ見ちゃいました。
敵→見れる平気。
死体→仕方がない。
敵~死体に変化してる所→最悪です。
気持ち悪いです~~。
【水中適応】【完全視界】を使用して、水中戦を展開します。
掌に蒼い光を宿し、『機械魔導弓ACRO』に番えて魔法の矢を放ちます。
『Boeotia』による"観察"と"情報収集"を継続
敵の弱点を見抜いてパラドクスを発動します。
敵の攻撃は『アクロヴァレリア』を瞬間的に点火して"一撃離脱"による高速回避を
『アルヴァーレ』による"結界術"でダメージの緩和も狙います。
逆叉・オルカ
さて。鳥が水中から生まれでるとは怪奇だが……放置して嬉しいことは何もない。敵の巡回も困る。
…とならば、早いうちに清掃しておこう。あんたらに恨みはないけどな。
完全視界、水中適応で水の中でも動き回れるよう準備。
冥界の使者で周囲の水を巻き込みながら「水流でできたシャチ」を作り出し突進。
連続で次から次へと襲い、素早く駆逐してゆこう。
敵との反撃はスピード勝負となるのかな。かわせる限り回避しながら食らいついてゆこう。
水中では敵に負けたくないからね。
この先にはロボがいるんだったか…?アブ・シンベル神殿は二つあるけど大きい方だよな、多分。神像は。
ミセラ・アルマータ
連携アドリブ歓迎
水中か空中か、どっちから来るか読めないですね。むしろ両方ですか!
時間をかけるとそれだけで体力を奪われそうな攻撃です。
敵の攻撃は刀で受けながしつつ【水中適応】で水中を使って距離をとって攻撃をかわしながらアイスエイジブリザードでの魔術戦を仕掛けます。気温と水温の低下でこっちの体力がなくなる前に勝負をつけにいきます。
松中・誠
連携アドリブ歓迎
ぁー……やっぱり変化するのかー……やだやだなんだぜぃ。
まぁ、元々そうだと知っていたから良いんだけれど…でも、やっぱ見るのは嫌な気持ちになるんだぜぃ。
よし。愚痴ったところで気持ちを入れ替えてっと。
【水中適応】で水中でも自在に動けるようにしつつ、自分の周囲にクリスタルビットを展開。
近寄らずに攻撃するなら遠距離攻撃できるパラドクスに限るんだぜぃ。
飛んでけビットたち。
ビットを体当たりさせて攻撃するんだぜぃ。
極寒の風は複数のビットを盾にして防ぐんだぜぃ。
でも、風だからビットの隙間を通って…おー寒い寒い。
寒いのは嫌だからさっさと落ちるんだぜぃ。
順調にナセル湖を進みアブ・シンベル神殿に辿り着けると思いきや、やはりそんなことはなかった。
湖底に沈んだ死体は肉塊となり、それがまるで繭のように変容し、脈打ち蠢くと、クロノヴェーダ――『嵐隼神群』が生まれ水中にいる者にその翼をむける。
「さて。鳥が水中から生まれ出るとは怪奇だが……放置して嬉しいことは何もない」
【水中適応】【完全視界】の残留効果を使い、逆叉・オルカ(オルキヌスの語り部・g00294)はナセル湖に潜り、次々と生まれる嵐隼神群を見つめた。
このまま数を増やし、ナセル湖を巡回されてしまっても困る。ならば、早いうちに清掃するに越したことはない。
「あんたらに恨みはないけどな。……名のもとに、来たれ」
冥界の死者(オルカ)――自身の周囲を水と魔術で保護し、シャチの姿を作り出したオルカが嵐隼神群へと突進。
激しい水流は肉塊と泥を巻き上げながら、生まれたばかりの嵐隼神群の肉体を粉々に崩して撃退していく。
舞い上がる泥で通常であれば視界も悪くなるはずだが、【完全視界】のおかげで視界は良好。
生まれたばかりの嵐隼神群は統率を取ることもままならず、水中で翼を羽搏かせて風を起こすがその威力も弱かった。
「生まれたばかりでは力も弱いのですか?」
水流でできたシャチを作り出し突進を繰り返すオルカの後方では、ミセラ・アルマータ(不可逆的魔法少女・g02322)が水中に漂う。
嵐隼神群の攻撃は風。熱砂の風に、極寒の風、暴風を巻き起こす攻撃を行われ、なおかつ時間がかかってしまえばいくら弱い嵐隼神群とはいえ、こちらの体力が奪われてしまうことは間違いないだろう。
ミセラは水中で羽ばたき風を起こす嵐隼神群の攻撃を刀で受け流すと、アイスエイジブリザードを発動させた。
凍てつく吹雪が水中に吹き荒れ、嵐隼神群を覆い尽くしていく。
得意な魔術戦を仕掛け、ミセラは確実に生まれ続ける嵐隼神群を駆逐していった。
ナセル湖の周辺の気温は40度を超えているとはいえ、水中はそこまで暑くはない、むしろ涼しいくらいの水温だった。その中でミセラのアイスエイジブリザードや、嵐隼神群の極寒の風で水温が下がってしまえばミセラたちの体力を消耗してしまう。
そうなるよりも早くオルカとミセラは嵐隼神群を倒し、アブ・シンベル神殿へ突き進んでいこうと攻撃の手を緩めなかった。
「泳ぎの練習してる場合じゃなかった」
アブ・シンベル神殿へ向かう道中、レイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)は視界の端に蠢いていた影に反応し思わず視線を向けてしまった。
ただの嵐隼神群であればなんら問題なく見る事はできる。ナセル湖に沈んだただの死体ならば仕方がないと納得はできる。
しかし死体が肉塊になって嵐隼神群に変化している状態は……。
「うわぁ……気持ち悪いです~」
「ぁー……やっぱり変化するのかー……やだやだなんだぜぃ」
嵐隼神群が生まれた瞬間を目撃したのはレイだけではなかった。共にナセル湖を移動していた松中・誠(ヤンキードラゴニアン・g03037)も蠢く肉塊が嵐隼神群になるところを見ていた。
「まぁ、元々そうだと知っていたから良いんだけれど……でも、やっぱ見るのは嫌な気持ちになるんだぜぃ」
知っていてもいざ目にするとやはり気持ちの良いものではない。だがこのまま放っておいてアブ・シンベル神殿へ行くのを妨害される訳にもいかなかった。
誠とレイは顔を見合わせると、覚悟を決めて嵐隼神群を倒すべく武器を構える。
【水中適応】【完全視界】の残留効果を使いながらレイは掌に蒼い光を宿すと、機械魔導弓ACROにその光を番えて魔法の矢を放った。
レイはAIサイバーゴーグルBoeotiaで嵐隼神群を観察しながら弱点や隙を探し、電撃戦の一矢(ブリッツディゾルバー)で嵐隼神群を射抜く。
「光球拡散。さて、耐久性は低いけど数だけはあるこれらを超えやがれだぜぃ」
誠は自分の周囲にクリスタルビットを展開させた。無数に浮かぶクリスタルビットが飛び、形成されたての嵐隼神群の体をぶち抜くと、すぐに猛烈な冷たい暴風が水中内に吹き荒れた。
「冷たい、風……! でも威力はそこまでないです」
「風だからビットの隙間を通って……おー寒い寒い」
風が水を巻き込んで吹き荒れ渦を作る中、誠はクリスタルビットを複数集め、盾にして防ごうとしたがビットの隙間からは風が通るらしい。
誠は寒さにぶるりと体を震わせ、再度クリスタルビットを飛ばして嵐隼神群を水底に沈めていく。
レイも超常結界式【アルヴァーレ】で結界を張って暴風を防ぎ、魔術で編んだホーミングする矢を放って嵐隼神群を射抜き倒していた。
湖底から舞い上がる泥が死体を浮かせるが、その上に倒された嵐隼神群が積み重なる。
死体を飲み込んで肉塊になり、嵐隼神群に変容するというサイクルがこの湖で出来上がっているということは、ナセル湖全体が儀式場の役割を果たしている可能性が高いということなのだろうか。
なんにしてもアブ・シンベル神殿内部に突入する為にも、神殿を守護する巨大神像を倒すしかない。
ディアボロスたちは嵐隼神群を倒しながら水中を進み、ようやくアブ・シンベル神殿が聳え立つほとりへとたどり着いたのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【飛翔】LV2が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
メルサンク・トトメス
連携・アドリブ可
残留効果適宜使用
ここがユネスコ移設後のアブ・シンベル神殿だとしたら、60m下に移設前の神殿跡地が。
……切り替えていこう。
あの巨大神像を打ち壊せばいいんだね。
大丈夫、あのオベリスクよりは壊れやすいはずだ。
プロフェッサーに【攪乱】を任せる。
大ぶりな攻撃だから【アヴォイド】でうまく切り抜けてくれると思う。
いつもの猫じゃらし訓練の成果をボクは信じる。
ホルスの黄金の翼を広げて【飛翔】、巨大神像の胸部へ。
セトの加護を願い、いろいろあった鬱憤を晴らす。
胸部装甲を打ち抜いて、コクピットごとぶっ飛ばす。
うわははははははくたばれー!
さらに【ダブル】
コクピットからヘジュ・ウルを引き摺り出すよ。
レイ・シャルダン
連携・アドリブ歓迎です。
これが…巨大ロボ…。
でも見た目、何となくロボと言うよりBIGアヴァタール級…。
思っていたのと違いましたね!!!
しかしこれがクロノ・オブジェクトですか。
一部持って帰ったりできませんかね。
フライトデバイス『アクロヴァレリア』を点火して"飛翔"を行い"空中戦"を展開します。
のろっちい攻撃に油断せず、『Boeotia』で"観察"を行い"情報収集"を行い
敵の攻撃を確実に回避してぐるぐるとかく乱を行います。
さぁ、操縦席を見つけてパラドクスを発動。
掌には蒼い光、構えるは機械魔道弓
放つ矢が3つの魔法陣をくぐれば、それは必殺の魔弾と化す。
さぁ、出てきなさい。
出てこないなら何度でも放ちます
プターハ・カデューシアス
アドリブ・連携歓迎
残存技能は有効活用
またしても、少々おかしなテンションの敵が
(飛翔して間をとりながら、心底見下げた表情で)
即席トラップ発動させましょう
【隔離眼】にて神像の片足の足下のみの地面を隔離しスネアの罠
地味、だけど結構効きます
特にでくの坊には
仲間達と連携し一瞬の隙を利用
バランス崩し仰向けになるよう
神像の頭をトーテムポール(パラドクス)でフルスイング
仰向けにできたら胸部のコックピットめがけて襲来し
接合部を壊してアヴァタールを引きずり出しましょう
お愉しみの所ですが、出てきて貰いますよ!
…にしても、様子がおかしすぎる
(おや? メルサンク様も影響が?)
儀式か薬か
新宿島に触手を持ち帰り調べましょう
松中・誠
連携アドリブ歓迎
残留効果は適時使用
はてさて。ようやっと神像のところまで来ることができたか
…で、いつも通りに逝っちゃってるアヴァタール級が相手
……ヘジュ・ウルかぁ。知識の神様もうちょっと理性保って。無理か
ネメシス形態に変化して戦おうか
20M級にはなれないが、10Mぐらいのサイズまで大きくなり戦う
そんなに遅い攻撃当たりたくても当たれないなぁ
大振りの攻撃なら…避けた後に蹴り飛ばそうかな。バランス崩したり…?
搭乗は大体胸部かな
なら、胸部に全力解放竜之息で攻撃するか
押し倒して、胸部の装甲を引きはがして…ヘジュ・ウルを引きずり出したら神像のコックピットの中にブレスをはきかけたい…。壊したい(うずうず)
●
「はてさて。ようやっと神像のところまで来ることができたか」
ナセル湖からほとりへ上がり、ほっと一息吐いた松中・誠(ヤンキードラゴニアン・g03037)。
不気味な湖底にあった沢山の死体、それらを飲み込み肉塊になって生まれた嵐隼神群。ここまで来るのに少しだけ苦労はしたが、なんとかこのアブ・シンベル神殿に辿り着けたのは良かった。だが、問題はここからだ。
神殿の周囲には20m級の巨大神像が建ち並び、ここまで辿り着いたことを歓迎しているかのようにも思えるが……そういう訳でもないのだろう。『ヘジュ・ウル』を模した巨大神像が動き出し、ほとりに辿り着いたディアボロスに向けて咆哮したのだから。
「これが……巨大ロボ……」
ずっと気になっていた巨大ロボ、もとい巨大神像を前にレイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)は声を弾ませた。
しかし見た目はロボ……というよりも、BIGアヴァタール級……BIGヘジュ・ウル。
「思っていたのと違いましたね!!」
想像と違う巨大神像にレイは思わず叫んでしまった。それくらいにはギャップがあったということだろう。
ヘジュ・ウルを模した巨大神像がテンション高めの動きを披露しているところもまた、巨大ロボ感を失わせているのかもしれない。
「……いつも通りに逝っちゃってるアヴァタール級が相手、ヘジュ・ウルかぁ。知識の神様もうちょっと理性保って」
誠が肩を竦めて今回の相手を見上げる。まぁテンションもりもりの動きをする相手に理性を保ってもらおうというのが無理な話だ、と誠は早々に諦めた。
そんな二人の頭上ではプターハ・カデューシアス(エジプトの龍人・g03560)が【飛翔】して様子を見ているが、彼の表情は何とも言えない……すごく見下げた表情を浮かべていた。
「またしても、少々おかしなテンションの敵が」
「あの巨大神像を打ち壊せばいいんだね」
ここがユネスコ移設後のアブ・シンベル神殿だとしたら60m下に移設前の神殿跡地があるのかもしれない、とメルサンク・トトメス(𓌸𓋴𓋹𓁐𓅝𓄠𓋴・g03837)が後方に広がるナセル湖に思いを馳せて頭をゆるりと振った。まずは目の前でテンション上げ上げな巨大神像をどうにかしないと先に進めないのだから。
巨大神像はその体に見合った大きな巻物を回りに浮かせ、子供のようにはしゃぎ石片で出来た地面を飛び跳ねる。跳ねる度に石片は砕けていくが、テンションが上がっているヘジュ・ウルは一向に気に留める様子はなかった。
石片がカラカラと転がり湖に落ちる最中、レイはフライトデバイス『アクロヴァレリア』を点火して高く【飛翔】する。
大きな体だけあって巨大神像の動きは格段に鈍い、とレイは『Boeotia』で観察しながら巨大神像の周囲を飛び回った。
大きな巻物が強い風を伴ってレイを斬り裂く為に飛んでくるが、レイはギリギリで回避しながら掌に蒼い光を灯す。
狙うは操縦席――ヘジュ・ウルがいるコックピット。
蒼い光を灯し飛翔するレイに連なり、プターハも巨大神像の周囲を同様に飛翔していた。大きな巻物を掻い潜り、月を呼び出そうとする巨大神像の腕の隙間を抜けながらプターハも巨大神像の隙を狙う。
(「足元の石片……」)
プターハは巨大神像が砕いた足元の石片に目を留めた。砕かれた石片は上手いこと重なっており、その上に巨大神像の片足が乗っていたのだ。
石片でバランスを取っていた場合、その石片が無くなったらどうなるだろうか。
プターハは【隔離眼】を使い、砕かれた石片を隔離させた。
「レイ様! 今です!」
「さぁ、出てきなさい」
石片が突然消えた事で巨大神像がバランスを崩すと、プターハはすぐさま機械魔導弓を構えたレイに声をかける。
レイは頷き、掌に灯した蒼い光を弓に番え、バランスを崩した巨大神像の胸部、その真ん中へ閃星の一矢(ドンナーランツェ)を撃ち放った。
放った矢は3つの魔法陣をくぐり威力を増し、必殺の魔弾へと変わり、まるで流星のような一矢はコックピットがあるだろう胸部を抉った。だが、抉る端から巨大神像は傷を再生していく。
それでもレイは矢を放つことをやめなかった。出てこないなら何度でも放つだけだと、レイは機械魔導弓に番えた蒼い光を絶やさない。
蒼い流星が流れる間にプターハも約束の楔を発動させた。バランスを立て直す前に巨大神像を倒してしまおうというのだ。
「お愉しみの所ですが、出てきて貰いますよ!」
プターハは自旅団のトーテムポールを召喚して、巨大神像の頭に向かってフルスイングをかます。
ご利益付き特性トーテムポールで殴られた巨大神像の頭の上には、きっとくるくるとお星様が回っていそうなほどの強烈なインパクトを与えたが、それでもなんとか倒れることなく踏みとどまる巨大神像。
「これでも倒れませんか……」
なんなら今にも巨大神像は踊り出しそうなほど元気、というかおかしな様子だった。
「俺っちに任せとけなんだぜぃ」
大振りの攻撃を放つ巨大神像だが、動きは鈍く、生身であるディアボロスとの戦闘は明らかに向いてない。搭乗するヘジュ・ウルがそれに気づいているかは定かではないが。
踏みとどまり、更にテンションをあげようと腕を振るう巨大神像に、誠はネメシス形態に変化して戦いに挑む。
巨大神像が大きく腕を振り回したならば、誠はそれを左右に避けながら巨大神像を蹴り飛ばし、そのまま胸部に向かって全力解放竜之息(ドラゴンブレス・フルバースト)を放った。
飛翔する彼らの動きについていけず、なんならテンション高いまま仰向けに倒れた巨大神像がまるで赤子のように手足をばたつかせている姿は哀れだ。
「プロフェッサーも攪乱ありがとう……じゃあ、ボクの中にいろいろあった鬱憤晴らさせてもらうから」
プターハとレイに合わせて、メルサンクはスフィンクスの『プロフェッサー』に攪乱するように指示していたのだ。
(「猫じゃらしの訓練の成果は出てたかな」)
それも功を奏し、仲間の攻撃が炸裂し巨大神像は倒れ無様な姿を晒してくれている。この機を逃すわけもなく、メルサンクはホルスの黄金の翼を広げて空へ飛び上がった。
「𓊪𓍯𓏲𓄇𓏺𓎡𓊃𓃀𓏏𓃀𓎡𓌪𓂧𓅓𓎼𓂝𓊪𓀠𓎛𓄡𓇋𓀜𓈖𓂧𓃬𓄇𓎼𓂋𓊪𓃬𓀜」
メルサンクの口にする言葉が風に浚われていく。神殺しの神セトの加護と神託を得たメルサンクは肩を震わせ胸部に向けて発動させた𓇓𓏲𓏏𓄡𓃩𓀭(セト)で力いっぱい……殴って、殴って、殴りまくる。
「うわははははははくたばれー!」
ガツン、と一発一発が重い音を立て、巨大神像の胸部装甲が撃ち抜かれていく。ジタバタと暴れようが藻掻こうが、中身を引きずり出すまで彼らの攻撃の手は緩むことは無かった。
ドラゴンブレスで焼かれ、青い一矢に撃ち抜かれ、トーテムポールで殴られた巨大神像は岸に打ち上げられた魚のように跳ね――そして、メルサンクのとどめの一撃、【ダブル】の残留効果も乗りその胸部が割れた。
「おのれぇえええ! 折角の! 折角、神像に乗れたというのに!! なんてことをしてくれるぅうううううあああああああああ」
コックピットに乗っていたヘジュ・ウルを両サイドから引っ張り上げたのはプターハとレイだった。
触手のようなコードがブチブチと千切れ、発狂しているヘジュ・ウルにプターハは眉を下げて大きな溜め息をこぼす。
(「様子がおかしすぎる……」)
多幸感と全能感を奪われたヘジュ・ウルは狂ったように喚き散らしていた。
奪われた巨大神像に手を伸ばすヘジュ・ウルにメルサンクは鬱憤を晴らしきれなかったのか、コックピットに更なる追撃を加えようとすればヘジュ・ウルがギャンギャン吠え続ける。
儀式か薬か、それとも他の影響なのか……。
誠も空っぽのコックピットにブレスを吐きたそうにうずうずした様子だが、プターハは千切れた触手のようなコードを手に取りしげしげと見つめていた。
「これがクロノ・オブジェクトですか。一部持って帰ったりできませんかね」
「これだけ大きいですし、難しいやもしれませんね」
拾ったコードを手にし、レイとプターハは巨大神像をどうしたものかと悩んでいた。これだけ大きなものだ、使うにしろ調べるにしろ攻略旅団で提案するのがいいかもしれないが。
引きずり出したヘジュ・ウルを放り投げ、巨大神像に興味を持ったディアボロスたち。
「ああああ! 敬愛する『ネフェルタリ』様……神像を傷つけた不埒物を血祭りにあげまずゆえ、我に再び、神像をお与えください……!」
唾を飛ばし、血走った目を見開いたヘジュ・ウルはそう叫ぶと、ディアボロスたちに襲い掛かっていったのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【飛翔】がLV3になった!
【寒冷適応】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【アヴォイド】がLV2になった!
【命中アップ】LV1が発生!
クィト・メリトモナカアイス
なんというかこう。汝ら皆同じこと言ってる。
神像を壊され申し訳ない。
壊した者は始末する。
だから今一度神像を欲す。
我は思うのだけれど。
それができるなら神像とか最初からいらなかったのでは?
この場を切り抜けてもきっと汝はネフェルタリから怒られる。
けどそんなことにはならないので安心。
ギザのピラミッドの魂たちを見て色々考えることはあったけれど。
この湖底を見れば迷う道はない。汝らは許されず。
月? 月。んんー?
よし、よくわからぬので殴ろう。
だいたいのことは殴れば解決する。
モナカ突撃型を黄金猫拳打棒でシュート。ヘジュ・ウルにぶち当ててふっとばす。
んむ、これで神像は最後。ようやく神殿に入れる。
真月・真心
(サポート)
北海道の農家の娘だったので体を動かす事は得意ですが、戦いの経験も修練も始めたのは刻逆以降になりまだまだ未熟です。
命のやり取りに恐怖や緊張を覚えてる事もありますが、仲間のディアボロスの為に勇気を振り絞って戦います。
直接武器で切り結ぶよりも、パラドクスで遠距離から攻撃することは多いですが、仲間がピンチの時には咄嗟に体が動いて庇うなどします。
任務達成の為でも公序良俗に反した事はしません。
●
「ネフェルタリ様ネフェルタリ様ネフェルタリさまあああああああ
!!!!」
力を! 神像を! 再び我に!
ヘジュ・ウルの血走った目が見開かれ、懇願するように手を伸ばした先には自身が乗っていた巨大神像が倒れている。
ヘジュ・ウルと巨大神像の間ではクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)がじぃっとヘジュ・ウルを見つめていた。
頭を掻きむしるヘジュ・ウルは忌々し気に唸り声をあげ、眼前に佇んでいるクィトを睨んだ。
「なんというかこう。汝ら皆同じこと言ってる」
狂気に満ちたヘジュ・ウルの視線を特に気に留めることなくクィトは口を開いた。その声音は若干の呆れも含まれているようだった。
「神像を壊され申し訳ない。壊した者は始末する……だから今一度神像を欲す」
「確かに同じことの繰り返しです……」
クィトの言葉に頷いたのは真月・真心(道産子田舎娘・g03219)だ。
真心はヒィヒィ興奮状態のヘジュ・ウルを見ながら眉をしかめつつも、クィトの言葉に同意していた。血走った目をするヘジュ・ウルに真心は少しだけ緊張しつつも、いつでもパラドクスを発動できるように身構え、クィトの話に耳を傾ける。
「我は思うのだけれど、それができるなら神像とか最初からいらなかったのでは?」
もう一度神像を与えられてこの場を切り抜けても結局はネフェルタリに怒られそうだともクィトは言う。
「うるさいうるさいうるさい! この神像の素晴らしさがわからない貴様らが知った口を利くんじゃあない!」
これぞまさしく狂乱というのだろう。ヘジュ・ウルは涎をまき散らしながら、クィトと真心に向かって走り出す。
だが、ヘジュ・ウルが拳を突き出すよりも早く、真心がパラドクス――タロウインパクトを発動させた。
「タロウけっぱれぇ!」
消えてしまった故郷の牧場。そこで大切に育てていた牛のタロウを出現させた真心。懐かしい気持ちを抱きながらも、消されてしまった故郷の悲しみを燃やしたその強い思いをタロウに乗せてヘジュ・ウルを突撃で突き飛ばしていく。
「ウグァ! な、なんのこれしき……そこをどけぇえええええ!!」
真心のタロウインパクトを食らいながらも、神像への強い思いを原動力にしているのか、ヘジュ・ウルは堪えることなくゴッドフィストで真心を殴る。真心はその拳をデストロイガントレットを付けた腕で受け止め、少しでもダメージを軽減させていく。
(「ギザのピラミッドの魂たちを見て色々考える事はあったけれど。この湖底を見れば迷う道はない」)
汝らは許されず。
クィトは黄金猫拳打棒を大きく振りかぶり、浮遊球形ガジェット『モナカ』突撃型をカキーンと弾き飛ばすと、ヘジュ・ウルの頭にクリーンヒット!
モナカ突撃型がヘジュ・ウルにぶち当たり後方へ飛んでいく。だけれどもヘジュ・ウルはむくりと起き上がっては訳の分からない言葉を叫んで走り出し、そしてまたタロウとモナカ突撃型で後ろへ吹っ飛ぶ。
「うぐぐ、この、月で!」
「月? 月。んんー?」
ヘジュ・ウルが今度は偽りの月を呼ぶために両手を空に向けると、クィトもそれにならって空を見上げた。
月……月……、と空に向けた目を細めていたクィトだったが、うんと頷いて黄金猫拳打棒を大きく振りかぶる。
「よくわからぬので殴ろう」
だいたいのことは殴れば解決する。そうシンプルに答えを導き出したクィトは、再びモナカ突撃型を撃ち込んでヘジュ・ウルを吹っ飛ばしていくのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【悲劇感知】LV1が発生!
【建造物分解】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
松中・誠
連携アドリブ歓迎
この神像に搭乗したやつ全員漏れなく発狂…発狂で良いか。発狂していて考えるのが面倒になってきたんだぜぃ。
まぁ、いつものことだし。…いつものことだから神像が悪さしてるんだろうなぁとは思うんだぜぃ。
よし、とりあえず殴るんだぜぃ。殴れば全部解決するんだぜぃ。きっと。多分。
ぁ、月?うん。動きが制限されたところで制限された状態を考慮して動けば最適の殴り方ができるんだぜぃ。
バールで殴りまーす。よけないでくださーい。
あっは。殴ってよしの相手だから思う存分殴れるんだぜぃ。
ハネル・メリセシャト
(サポート)
獣神王朝エジプト出身、ジジむさい口調で淡々と話すちびっこ神官
まろやかな顔の三毛猫のスフィンクス「タマスィー」(略してタマ)と共に行動します
若くして死に、生き返ったので、少女ながら達観した物の見方をしています
「助太刀に参った者じゃ」(にゃごにゃご)
「〇〇した罪は重い。そなたを容赦せんのじゃ」(にゃふん)
「なんというパラドクスじゃ。タマが縮み上がるのじゃ」(にゃんご)
「死ぬところじゃった。死んでおるが」(ふにゃん)
一般人が居れば避難や護衛を優先し
戦闘時は敵の牽制や仲間が行動する為の時間稼ぎに回ります
周囲の状況や敵味方のパラドクスを見て解説する実況役が得意です
同行者さんとの交流や連携もご自由にどうぞ
ごろごろと転がり石壁と熱烈な口づけを交わしたヘジュ・ウルに、松中・誠(ヤンキードラゴニアン・g03037)が冷ややかな瞳を向ける。
アブ・シンベル神殿にあった巨大神像、これに搭乗したやつは全員漏れなく発狂してしまうのだろうか。
いくつもの神像からアヴァタール級を引きずり出してきたが、どのアヴァタール級も正常とは言い難かったのだ。
「発狂していて考えるのが面倒になってきたんだぜぃ」
頭を指で掻いた誠の溜め息がナセル湖に落ちる。いつものこと、そういつものことなのだ。いつものことだから神像が悪さしているのだろうなぁ、と誠は呟いてとりあえずバールを構え、起き上がったヘジュ・ウルの動向を観察。
「ひ、ひひひ、貴様らも神像がうらやましいのか? 乗れない嫉妬か?」
砕けた石片を払い落とし、焦点の合わない瞳を揺らしながらヘジュ・ウルは笑っていた。到底ディアボロスたちは神像が羨ましいやら嫉妬やら、そんなこと考えてもいないはずなのにヘジュ・ウルは図星だろう? と粘着質な笑みを浮かべて両腕をあげる。
「よし、とりあえず殴るんだぜぃ。殴れば全部解決するんだぜぃ」
きっと、多分。誠も誠でシンプルに殴る事を選択する。それが一番手っ取り早いのだから。
なおかつ気が触れておかしくなっている相手だ、何も考えず思う存分殴っても何も問題あるまい。
「バールで殴りまーす。よけないでくださーい」
宣誓した誠はざりざりと石床を歩いてヘジュ・ウルに近寄っていく。血走った目、涎を零す口元……ヘジュ・ウルの顔をあまり凝視しないようにして、誠はバールをヘジュ・ウルの側頭部に向けて振り抜くと簡単にヘジュ・ウルの体は吹っ飛んで行った。
誠がさらに追い打ちをかけようとバールを振り上げた瞬間、体の動きが制限された感覚に気付く。ヘジュ・ウルがバールで殴られた時に偽りの月を発動させたのだろう。
制限されたところで、制限された状態を考慮して動けばいいだけだと誠は容赦なくバールを振り下ろすと、
「助太刀に参った者じゃ」
にゃごにゃごと黒犬の面を付けた少女――ハネル・メリセシャト(と謎の獅身・g03346)がババーン! とスフィンクス『タマスィー』と共に現れた。
この場合の助太刀とはヘジュ・ウルの方かと思ってしまうが、ハネルはれっきとしたディアボロスだ。誠の助太刀と決まっている。
ハネルは石片に埋まっていくヘジュ・ウルにおぉ、と小さく声をあげるとすぐにタマスィーにパラドクスを使うように命じた。
その間にもガツンガツンと殴られるヘジュ・ウルは呻き声を漏らし、助けを求めているがそんなこと誰も気にするわけもなく。
「タマ、リドルウェーブじゃ」
にゃふんー! とタマスィーが空中にくるりと周り、翼を広げて光を放った。
眩い光がヘジュ・ウルを照らし、その精神を惑わせていく……効果は覿面だ。もともとおかしくなっていたヘジュ・ウルは光を浴びて石片の海で泳ぎ始めた。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【悲劇感知】がLV2になった!
【照明】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
レイ・シャルダン
連携・アドリブ歓迎です。
何でしょう。
凄く…興奮しているような?
余りにも様子がおかしいのは、このクロノ・オブジェクトの影響でしょうか?
まるで麻薬みたいな…
一体これは…と心配になりましたが皆さんはもう見慣れて居る様子で?
余り気にしない方が良いのかなぁ。
右手には白銀の剣『シュトライフリヒト』
左手には白銀の手甲『シャルダント』
『アクロヴァレリア "Einheit_02"』を点火
"勇気"を持って突撃と"一撃離脱"を繰り返して"空中戦"を展開。
パラドクスを発動、敵の僅かな隙を突き、我が剣はその身を貫く
敵の連撃はAIサイバーゴーグル【Boeotia】で"観察"し見極め
シャルダントでその攻撃を捌き切ります。
メルサンク・トトメス
アドリブ・連携可
残留効果は適宜使用
巨像は全部で10体。大神殿に4体と小神殿に6体。
ボクらが壊したのはこれで8体だからあと2体ある計算だけど、失敗した作戦を繰り返すために使うかな。
知恵を司る聖獣としてはどう思う?
そんな怒ることないじゃん、挑発してるわけじゃないんだからさ。
まあいいや。とりあえず殴るね。
暴力は全てを解決するって神託があったし。
セトの加護と神託を受けて、パーンチ。
ゴッドフィストに対してクロスカウンターを入れる。
ボクは痛いけど、ヘジュ・ウルはもっと痛いはずだ。
反撃する相手とやりあうのは始めてかい?
このパイロットスーツ、麻には見えないけど何で出来てるんだろう。
持って帰れないかな。
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携、アドリブ歓迎
その姿は、神様が聞いて呆れる
まあしかし、中毒性の危なそうな代物だな……
ネフェルタリの能力か、儀式か、あるいは……
エンネアドの信仰は、戦って勝つ為に大勢を利用する
味方でも容赦はないようだ
知ってるかい
薬を使うときは、使い捨ての手駒にする時だ
【飛翔】し空中戦
完全視界で砂塵の中でも視界確保
戦況を偵察、観察しつつ
仲間と連携し、動きやすいよう援護
隙を看破しライフルで狙撃
この弾は外さない
反撃は魔力障壁の茨を展開し防御
偽りの月は予期して視線を向けない
そうだな……
この戦いが終われば、湖で弔いをするよ
あなたも王妃様とやらに、悼んでもらえるのだろうか……
これが仕上げの一戦
さあ、神殿へ突入だ
興奮冷めやらぬヘジュ・ウルが石片の中を泳いでよいしょと立ち上がる様子に、レイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)は思わず目を見開いていた。
「凄く……興奮しているような?」
余りにもおかしい様子のヘジュ・ウル。ディアボロスの攻撃を食らい続けたせいなのか、それともクロノ・オブジェクトの影響か……まぁ考えるまでもなく後者の方な気もするが、レイはヘジュ・ウルの様子に思わず心配してしまいそうになった。
だがしかし、周りにいる仲間たちはどうやら見慣れているのか、特段気にした様子もなかった。
(「余り気にしない方が良いのかなぁ」)
レイは小首を傾げつつ、右手に白銀の剣『シュトライフリヒト』、左手に白銀の手甲『シャルダント』を装備しすぐに攻撃できるように備える。
「その姿は、神様が聞いて呆れる」
普段なら温かい温度を持っている空色の瞳が、今は底冷えするような冷たさを孕んでいた。
その瞳の持ち主であるエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)
はヘジュ・ウルの狂った姿を見て眉根を寄せる。
神像というのは中毒性の高い代物なのか、それともネフェルタリの能力か儀式か……あるいは。
そうエトヴァは推察するが、いずれも答えを導き出せるものではなかった。神像に乗っていたヘジュ・ウルも興奮状態故に聞くこともできないだろう。
「巨像は全部で10体。大神殿に4体と小神殿に6体。ボクらが壊したのはこれで8体だからあと2対ある計算だけど、失敗した作戦を繰り返す為に使うかな。知恵を司る聖獣としてはどう思う?」
「失敗? 失敗などしていない!!」
顔を真っ赤にして血走った目を剥き出しにしたヘジュ・ウルが唾を飛ばしてメルサンク・トトメス(𓌸𓋴𓋹𓁐𓅝𓄠𓋴・g03837)の言葉に反論する。
メルサンクはキョトンとした表情で激昂するヘジュ・ウルを見ていた。
「そんな怒ることないじゃん、挑発してるわけじゃないんだからさ」
純粋な疑問だったのだろう。メルサンクは自身の問いかけに対して怒りを露わにしたヘジュ・ウルに首を傾げて、「まあいいや」と拳を握った。
とりあえず殴る。今まで仲間たちがしてきたように、メルサンクもまたそうシンプルな考えに至る。
レイもエトヴァも同じ考えなのだろう、アブ・シンベル神殿内部に行く為にも目の前でおかしくなっているヘジュ・ウルを倒さねばいけないとその手に武器を握っていた。
「先へ進む為にもボクらは行くよ」
メルサンクがそう口にする。皆同じ気持ちでここまできたのだから。
レイはメルサンクの言葉に頷くやいなや、『アクロヴァレリア "Einheit_02"』を点火し空へと舞い上がった。
その胸に勇気を灯し、白銀の剣を構えてレイは素早く飛翔すると、ヘジュ・ウルに向かって突撃する。
レイはヘジュ・ウルの動きや隙は見逃さないようAIサイバーゴーグル【Boeotia】越しにしっかりと観察し、見極めていく。ヘジュ・ウルは慌てて魔力を流した書物をレイに向かって飛ばしていくが、レイはその書物の合間を潜りパラドクスを発動した。
「その守りを貫く!」
両腕を顔の前に寄せ身を護ろうとするヘジュ・ウルへ、レイは容赦なくシュトライフリヒトを振るった。
精閃縫い(ゴットハウトネーエン)による攻撃はヘジュ・ウルの腕を斬り裂き、防御姿勢を崩させた。
「しまっ……!」
レイの艶やかな太刀筋にヘジュ・ウルは焦りを見せるが、抵抗しようにも体はいうことをきかず。
態勢を崩したヘジュ・ウルの懐に今度はメルサンクが勢いよく飛び込んでいた。
「暴力は全てを解決するって神託があったよ」
神殺しの神セトの加護と神託を得たメルサンクの拳が風を切った。あらゆる障害を突き破り、殴るべき敵――ヘジュ・ウルの顔面に拳を叩きつける。
ヘジュ・ウルも負けじとゴッドフィストを発動させるが、メルサンクの𓇓𓏲𓏏𓄡𓃩𓀭(セト)の威力は強く、ヘジュ・ウルはゴロゴロと石壁の方へ転がっていった。
「おのれぇ! 神像さえ乗れば……!」
ヘジュ・ウルは苦痛に呻きながら神像に手を伸ばしていた。神像に乗ったところでまたディアボロスたちに引きずり出されるのが目に見えているのだが……。
エトヴァは神像を求めるヘジュ・ウルの眼前を狙撃していく。
「さきほどから邪魔をしていたのは貴様かぁ!」
「邪魔? 何を言う、仲間のための援護だ」
涼しい顔をするエトヴァ、それに対してヘジュ・ウルの顔は醜く歪んでいた。
メルサンクに殴られた顔は腫れ、身に纏った全身スーツはレイのシュトライフリヒトによって刻まれ、見るも無残な姿になっている。
エトヴァはヘジュ・ウルを見ていた瞳を細め、ライフルを構えなおすとその引き金に指をかけた。
石片を蹴りながら立ち上がったヘジュ・ウルに銃口を向けたエトヴァの指がゆっくりと引き金を引いて――、
「――“其処”だ」
Jägermeister(イェーガーマイスター)を発動させたエトヴァ。それはヘジュ・ウルが偽りの月を呼ぶ間もなく、確実に彼の心臓を射抜いた。
一切ブレることのない精密な狙撃にヘジュ・ウルは濁った咳を零して、膝を付き倒れていく。
「湖で弔いをするよ。あなたも王妃様とやらに、悼んでもらえるのだろうか……」
ライフルを下ろしたエトヴァの柔らかな声が落ちる。戦って勝つために大勢を利用するエンネアドの信仰。それは味方でも容赦はないのだろう……エトヴァは哀れむような視線を向けると、レイがそっとエトヴァの隣に並んだ。
「このパイロットスーツ持って帰れないかな」
そんな二人を他所にメルサンクはヘジュ・ウルが身に付けているボロボロのパイロットスーツを引っ張っていた。
「えええ、どうでしょう……ボロボロですし、それになんか追い剥ぎみたいになりませんでしょうか?」
「追い剥ぎになるかな? でもこれ気になるんだよね、麻には見えないけど何で出来てるんだろう」
メルサンクが引っ張る度にビリビリと破けるパイロットスーツに、レイは乾いた笑いを思わず零していた。
こうして無事に巨大神像を破壊したことで、アブ・シンベル神殿の内部に突入ができるようになったはずだ。
(「さあ、神殿へ突入だ」)
最後の一戦を終えたディアボロスたちだったが、アブ・シンベル神殿から敵軍の来る気配を感じ、互いに顔を見合わせるとすぐにその場を離れ、戦いの痕が残る湖畔から撤退していくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【建造物分解】がLV3になった!
【寒冷適応】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!