鬼馬軍団の侵攻を迎撃せよ

 ディアボロスは、『鬼馬軍団』の前線基地であった『大枝山』の攻略に成功しました。
 これにより、さらに北の大江山に本拠地を置いていた『鬼馬軍団』の主力は、平安京へ進出する経路を塞がれた事になります。
 この状況に対し、大江山を指揮するジェネラル級クロノヴェーダ『源頼光みなもとのよりみつ』は、大江山を放棄し、全軍をもって平安京を制圧するという強硬策を取ってきました。

 しかし、これは『鬼馬軍団』を壊滅させる好機でもあります。
 高い機動力と突破力を持つ『鬼馬軍団』の先行部隊を、平安京までの途上で迎え撃ち、撃破してください。

※シナリオの成功数について
 源頼光は慎重な性格である為、先行部隊の被害が大きくなれば、平安京の制圧を諦めて、作戦目標を下方修正するようです。
 期間内に成功したシナリオ数によって、結果が以下のように変化します。

===============
・3シナリオ以下:源頼光軍が平安京を制圧し、平安京を新たな拠点とします。
・5シナリオ以下:源頼光軍は大枝山を再制圧し、拠点とします。
・7シナリオ以上:源頼光軍は大きく迂回し、平城京(奈良)への合流を図ります。 ===============
 平城京(奈良)へ合流する場合、源頼光は、先行部隊の残存戦力をディアボロスへの壁として本体を撤退させようとします。
 8シナリオ以上成功した場合、壁となる残存戦力が減少し、本隊を追撃してジェネラル級に決戦を挑めます。
 8シナリオ成功で1体、以後さらに3シナリオ成功毎に+1体のジェネラル級に決戦を挑めます。
(鬼馬軍団のジェネラル級の全容は不明ですが、複数体のジェネラル級がいるのは間違いありません)
===============

 この事件は、攻略旅団による『期限延長』の対象になりません。

鬼馬軍団、乾坤一擲!(作者 秋津透
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#平安鬼妖地獄変  #鬼馬軍団の侵攻を迎撃せよ  #鬼馬軍団 


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「我ら鬼馬軍団は、これより平安京に向かう。平安京を占領し、そこを新たな拠点として敵に備えるのだ」
 アヴァタール級クロノヴェーダ『『鬼馬四天王』卜部・智武』が、冷静な口調で配下のトループス級クロノヴェーダ『『鬼馬軍団』付喪鬼兵』たちに告げる。
 そして、アヴァタール級ながら騎馬軍団きっての知将として、本拠地大江山の守りを固める任を受けていた『卜部・智武』は、言葉には出さず、皮肉っぽく続ける。
(「実際には、大江山を捨てて平安京へと逃げ出すのだがな。しかし、こいつらにそんな景気の悪い話をする必要はない」)
 武者鎧と鬼馬が合体したような異様な姿の『付喪鬼兵』たちを見やって、『卜部・智武』は薄く笑う。彼が抜擢、編成したこの鬼兵たちは、普通の鬼妖怪と違って、略奪や酒宴などには心を動かされない。彼らが望むことは、唯一つ。
「平安京は、人で溢れている。いくら殺しても、殺し尽くすことはない。存分に殺し、仲間を増やすがいい」
「オオオオオー!」
 武者鎧の付喪神に鬼馬の力と死した人の怨霊を混ぜ合わせて作られた『付喪鬼兵』たちは、『卜部・智武』の下知に歓喜の声をあげる。
「殺ス! 殺ス! 殺ス!」
 そう、ここにいる『付喪鬼兵』たちの望みは唯一つ。人を無惨に殺し、怨霊と化して、自分たちの仲間に加えること。それ以外にはないのだ。

「腹が減っては戦はできぬ。食いながら話を聞いてくれ」
 時先案内人の陳・修賢(人間の特級厨師・g03221)が、いつものように手製の饅頭を配りながら告げる。
「平安鬼妖地獄変のディヴィジョンで、皆の活躍で鬼馬軍団の前線拠点「大枝山」を打ち破ることが出来た。これにより、鬼馬軍団の本拠地「大江山」の攻略が可能になるかと思われたのだが、先に敵の方が動き出した。鬼馬軍団を率いるジェネラル級の鬼『源頼光』は、大江山の拠点を放棄して平安京を制圧しようと、先発部隊を繰り出してきたんだ。これは放置できん」
 鬼馬軍団に平安京を制圧させるわけにいかないのは当然だが、先発部隊が平安京に入ったら最後、略奪だの虐殺だの、ロクでもない事態になるのは目に見えているからな、と、修賢は厳しい表情で告げる。

 そして修賢は、メモを見ながら言葉を継ぐ。
「今回、皆に阻止撃滅してもらう鬼馬軍団の先発部隊を率いているのは、アヴァタール級の鬼『『鬼馬四天王』卜部・智武』だ。脳筋揃いの鬼馬軍団の中では、知将とされている弓の名手で、奇襲やトリッキーな戦術で崩すのは難しい相手だ。その配下は、トループス級の鬼『『鬼馬軍団』付喪鬼兵』で、侮れない機動性や戦闘力を備えているが、殺戮以外の思考ができない怨霊なので、あまり融通は効かない。なので、ここはしっかり防御陣地を構えて迎え撃つのが効果的だと思う。奴らは、とにかく急いで平安京に入ろうとしているので、街道を一直線に進んでくる。大枝山の麓あたりで迎え撃って、逃さないように撃滅してくれ」
 まあ、言うほど簡単な話じゃないのはわかっているが、何とか上手く対処してくれ、と、修賢は厳しい表情のまま告げる。

 そして修賢は、一同を見回して告げた。
「鬼馬軍団がいきなり平安京へと出撃するというのは予想外だったが、奴らの方にも大江山に居られない事情があるんだろう。少なくとも、ホームグラウンドにがっちり籠もられるよりは、出てきてくれた方が討ち取りやすい状況ではある…まあ、討ち取り損なったらえらいことになるが、そこは何とかうまくやってくれ。よろしく頼むぜ」

「殺ス! 殺ス! 殺ス!」
 怨念の籠もった重い声を放ちながら、トループス級クロノヴェーダ『『鬼馬軍団』付喪鬼兵』たちが、隊伍を組んで街道を疾走する。
「無惨ニ、殺ス! 残忍ニ、殺ス! 俺タチガ、ソウサレタヨウニ!」
「スベテヲ怨ミ、呪イ、死ンデモ死ニキレナイ! ソンナ酷イ、死ニ方ヲサセル!」
「殺ス! 殺ス! 殺ス! 殺スノダーッ!」
 轟きわたる、人ならぬ者の怨念と呪詛の声。それを耳にした者は、人だろうが動物だろうが、例外なく一目散に逃げ出す。
 そのため、街道が見渡す限り完全に無人となっているのは、ある意味幸いかもしれない。しかし、彼らが目指す地、平安京に到達してしまったら、そういうわけにもいかないだろう。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わり、「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げて運搬可能になる(ただし移動を伴う残留効果は特記なき限り併用できない)。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【トラップ生成】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【光学迷彩】
2
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【壁歩き】
2
周囲が、ディアボロスが平らな壁や天井を地上と変わらない速度で歩行できる世界に変わる。手をつないだ「効果LV×1人」までの対象にも効果を及ぼせる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。

効果2

【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV4 / 【ガードアップ】LV2 / 【反撃アップ】LV1 / 【先行率アップ】LV3 / 【ドレイン】LV3 / 【アヴォイド】LV1 / 【ダブル】LV1 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

秋津透
 どうも、秋津透です。
 鬼や妖怪が跋扈する平安鬼妖地獄変のディヴィジョンで、拠点「大江山」を放棄し、平安京を目指して進軍する鬼馬軍団の先発部隊を、阻止殲滅するシナリオです。

 選択肢1:鬼馬軍団迎撃準備
 進軍してくる鬼馬軍団の先発部隊を迎撃するために、準備を行う選択肢です。具体的には、防戦陣地の構築となりますが、クロノヴェーダである鬼馬軍団を完全に止めたり傷つけたりすることは望めないので、あくまで多少足止めする、程度になります。必須ではありませんが、「こういう防戦陣地を作って、こういう具合に足止めし、そこへこういう攻撃を仕掛ける」と具体的に記述したプレイングが(記述内容が妥当であれば)優先的に採用されます。

 選択肢2:騎乗するトループス『『鬼馬軍団』付喪鬼兵』
 鬼馬軍団のトループス級クロノヴェーダ『『鬼馬軍団』付喪鬼兵』を阻止撃破する選択肢です。『付喪鬼兵』はトループス級としては強敵ですが、選択肢1の防御陣地を利用したプレイングであれば、ある程度有利に戦うことができます。この選択肢を解決する前に選択肢3に進むと、邪魔が入ったと判定されてプレイングが採用されない可能性があります。

 選択肢3:騎乗するアヴァタール『『鬼馬四天王』卜部・智武』
 鬼馬軍団先発部隊を指揮するアヴァタール級クロノヴェーダ『『鬼馬四天王』卜部・智武』を、阻止撃破する選択肢です。かなりの強敵で、運が悪いと反撃で重傷を負わされる可能性もあります。撃破できればシナリオは解決です。
92

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


弐伊原・祈織
さて、騎馬軍団を相手取るにはトラップ作成で鳴子と偽装した落とし穴がベターな所か
私のパラドクスではクロノヴェーダに致傷を与える罠を作る事が現状できん

故に私は奴らの妨害に専念する事にしよう

他にも遠目から見たら人影に見える案山子を作り、その前や周辺に落とし穴を掘る事にしよう

時先案内人の話から聞けば、奴らは殺戮衝動に飲まれてただ平安京を目指しているようだ
判断力よりも機動力や殺傷力に能力を割り振っているとみて、割のいい賭けだし、そうでなくとも有効な戦術だ

後は私や仲間がすぐ傍で控え、隠れられる場所……新宿島から持ち出したカモフラージュネット等を組み合わせた迷彩テントを光学迷彩と組み合わせて各地に作るぞ


長月・夜永
★連携・アドリブ大歓迎

なるほど、山の麓の街道に陣を敷くんだね?
地形的に、、、
こういうのはどうかな?

「忍法・白霧」を使用
範囲を広範囲に指定、街道を深い霧の海に沈めてします

仲間の行動に対して【トラップ生成】の援助
有利に働くように、作戦の足りない部分を補う形で助力します

霧で視界を奪うことで、案山子や落とし穴がバレにくく、また認識を誘導して罠に誘い込みます


ナイン・スカーレット
アドリブ、連携歓迎

相手が、どの様に行動するか判っているのは今回大きいと思うの。

落とし穴のトラップを提案、人形遣いの使用する鋼糸を木々の間に張ったものを足止めに使うには適している事も提案したい、早めに準備が出来るなら今提案した物を準備出来る事を伝える

「落とし穴の底に液体を張れば立派な足止めになると思います」

トラップの作成自体は主で動けませんが、そこに一味足す感じに罠のグレードを上げます。

意見をしっかり交わし、その中に使える罠がある筈。実在する物を提案し用具が準備出来る事が重要と考えています。

「どこかの国では落とし穴の底に竹槍、木の杭を入れた罠が存在したはずです。」

罠作成の一助が出来れば幸いです。


嵐柴・暁翔
付喪鬼兵の進行経路に複数の大木でも切って転がしておきます
直接進路を塞ぐのではなく進行経路を狭めて相手を密集させるのが目的です
落とし穴を作るなら密集させた後に引っ掛かるようにした方が効果的だろう

騎馬の機動力で散開されたりすれば討ち漏らしかねないし、攻撃するにしても罠に誘い込むにしても纏まってくれていた方が都合がいいからな
ただの馬なら馬防柵でも作りたいけど、クロノヴェーダ相手では多分力任せで突撃されて終わりだろうしな

山の麓なら街道脇に急斜面でもあれば上から複数の丸太が転がり落ちてくるような罠でも作っておいて付喪鬼兵の足止めを狙います
ダメージは無かろうと迫ってくる丸太を蹴り飛ばして進めはしないだろう


ラシュレイ・ローレン
騎兵を食い止める陣地か。
罠の類いには詳しくないので、せめて「拠点構築」で防壁を築いてみようか。
街道を塞ぐ形で柵を作る。
ロープや工具を事前準備。
木材を組み合わせ壁にし、岩の重りで固定する即席の防塁。
パラドクスで木を切り出し【怪力無双】で運ぶ。
仲間が落とし穴を作るならそれを隠す様に。柵を飛び越えるなり踏み潰すなりすれば穴に落ちる様に。
隠れておき、動きを止めた所を強襲する。

という策を立ててみるが、上手く材料が揃うか、そもそも可能な策なのかも分からない。
その時はせめて仲間の作業を手伝おう。


「白い夢に堕ちろ」
 長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)が、パラドクス「忍法・白霧(ハクム)」を発動。発生した冷たい霧は、鬼馬軍団がやってくると予想される街道と両側の山肌を深い霧の海に沈めて視界を塞ぐ。
「どう? こんなもんで?」
「さすが! お見事!」
 ナイン・スカーレット(赤い月の王・g07595)が即応し、ラシュレイ・ローレン(人間の妖精騎士・g04074)と弐伊原・祈織(黒白二元剣術流祖・『二意天双流』・g01487)、それに嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)も、それぞれ程度の差はあるが、感心した表情になって拍手する。
「これは凄い。いきなりこんな霧に覆われたら、普通の騎兵なら、間違いなく面食らって急停止するだろう」
 唸るラシュレイに、暁翔が相槌を打つ。
「そうだな。今回、街道に罠をしかけるのは、基本的に足止めして攻撃するためだからな。もしも鬼馬軍団が、常識的に停止するなら、そこで攻撃を仕掛ければいい」
「…しかし、鬼馬軍団が常識に従うかな?」
 疑わしげな表情になって訊ねる祈織に向って、暁翔は軽く肩をすくめる。
「たぶん従わないと思うが、今回の指揮官は、鬼馬軍団の中では知将とされてるらしいからな。それこそ疑心暗鬼に囚われて、止まるかもしれん。まあ、どちらにしても、止まればそこで攻撃、止まらなければ突っ込んできて罠に引っ掛かったところで攻撃。どっちに転んでも好機だ」
「そのためには、効果的に罠を仕掛けないといけないですね」
 ナインが、夜永の前だからか、なんだかとても真面目な口調で真面目な事を言う。
「相手が、どの様に行動するか判っているのは、今回大きいと思います」
「その通りだ。幸いというか何というか、鬼馬軍団は空を飛ばない。どろんと消えて、離れたところに現れたりもしない。速度と力は化物級というか化物そのものだが、それでも街道を走ってくる」
 応じて、暁翔は街道脇の山肌を示す。
「俺は、あの上から複数の丸太が転がり落ちてくるような罠でも作っておいて、鬼馬軍団の足止めを図ろう。足が止まったところを攻撃するにしても、上からになるだろうしな」
「正面には、やはり落とし穴だろうな。柵は突破されてしまえばそれまでだが、穴に落ちれば、致傷を与えられなくても足は止まるだろう」
 思案顔で、祈織が呟く。そこへ、ナインが提案する。
「落とし穴の底に液体を張れば、立派な足止めになると思います。それに、どこかの国では、落とし穴の底に竹槍、木の杭を入れた罠が存在したはずです」
「ああ、それは日本にもある。ただ、鬼馬軍団はクロノヴェーダだから、竹槍や木の杭で貫くことはできないし、油穴に落として火を付ける、というのも効果がない。細工をするよりは、穴を深く掘った方が効果的だろう」
 暁翔が応じ、ラシュレイが力強く告げる。
「ならば、深い穴を掘ろう。出た土は積み上げて、壁にすればいい。木を組んだ柵よりも、突破しにくいのではないかな」
「そうだな。逆に落とし穴の前は竹の柵にして、力任せに突破した途端に落ちるようにするか。そして、落とし穴の上には竹の格子をかぶせ、土を薄く盛って、一見しただけではわからないように…それから、落とし穴の向こう側や柵の陰には、遠目から見たら人影に見える案山子を置きたいな」
 いろいろとアイディアが湧いてきたらしく、祈織がわずかに声を弾ませる。もちろん、防戦準備は遊びでも冗談事でもないが、それでも、猪突猛進してくる馬鹿どもを罠に引っ掛けて、一泡吹かせる算段をあれこれと巡らせるのは楽しいよな、と、暁翔は苦笑する。
 そして夜永が、発生させた濃霧が晴れていくのを見やりながら告げる。
「それじゃ、早速作業にかかろうか。まずやるべきことは、穴掘りと、木材や竹材の切り出しかな」
 そう言うと夜永は街道に出て、パラドクス効果【トラップ作成】を発動。自分の周囲300m半径内の地面に、無数の落とし穴を作成する。
「これは、一般の人が落ちても怪我しない程度の落とし穴だから、もっと深く掘り下げる必要があると思うけどね。でも、全然何もない地面を掘るよりは、手間が省けるんじゃない?」
「ああ、そうだな」
 ラシュレイがうなずき、暁翔は祈織に声を掛ける。
「じゃあ、俺は山の方へ行って、木と竹を切り出してくる。一緒に来るかい?」
「そうだな。まず材料を手に入れないと、柵も案山子も作れないからな」
 祈織が応じ、ラシュレイも言葉を続ける。
「長月殿が手間を省いてくれたから、落とし穴を掘り下げるのは後回しでも大丈夫だろう。私も、資材の切り出しと運搬に行くよ」
「それじゃ、皆で山へ行きますか」
 おどけた口調で、夜永が告げる。
「ディアボロスは山へ柴刈りに、って感じ?」
「……まあ、川で洗濯をする必要はなさそうだし、流れてきた桃を拾うこともないだろうけどな」
 苦笑して、暁翔が応じる。
「もしも竹藪で、光る竹とか見つけちまったら、その時はどうするか考えよう」
 

 



 
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

長月・夜永
★アドリブ連携大歓迎

設置した罠の位置を頭に『記憶術』で叩き込み
事前の作戦通り「忍法・白霧」を広範囲に使用することで、足止めを行います
(※『連続魔法』で継続して掛け続け切らさないように工夫します)
また【光学迷彩】で姿を消し【完全視界】で視界を確保

『うん、視界良好♪流石、ボクのパートナーの仕事だね♪』

敵の動き次第で臨機応変に立ち回りますが
基本は霧に紛れ、【飛翔】を応用して高速移動しながら接近

撃破できそうな敵を優先して【吟吹雪】の氷の刃で『一撃離脱』の『暗殺』攻撃

また罠へ誘導して
確実に敵の数を減らしていきます

【怨霊吸命】に対しては、直ぐにその場から【飛翔】で離れることで回避を試みます


ナイン・スカーレット
アドリブ、連携歓迎。

次は足止めされた敵を確実に倒してく感じかな。

「私の眼は全てを見通す魔眼。悪いけど、全部見えてる。」
「血解・摂理の瞳」を使用
【完全視界】を活性化します

流石夜永、私がこの行動するのをしっかり解ってるの。

環境で優劣が決まる戦もある、空は夜永に任せて地上は私が頑張る。(眠そうにしてる眼を開き力を解放します。穴の前でスピードを落としたり迂回しようとした敵を攻撃!)


一撃離脱攻撃!したら飛翔で霧に紛れて空中を舞う感じで回避をします。

こっちは瞳を活性化してるから見えてるけど、不意打ち狙いで「猫ちゃんクッション」に「魔力」を込めて「攻撃」相手の力任せの攻撃も摂理の瞳の効果でするりと避けます。


ラシュレイ・ローレン
仲間と連携。
【光学迷彩】で隠れ潜み待ち伏せ。
敵が動きを止めたらタイミングを合わせて攻撃を仕掛ける。
「召喚」した妖精を弓に変化。【英雄騎士の弓】で上空に放った矢を分裂させ、敵の頭上から降り注がせる。騎兵が足を止めたならばすかさず矢の雨を降らせるのが戦場の心得。

反撃は回避困難。ならば防ぎ耐えるのみ。
妖精騎士として身に付けた魔力を「全力魔法」の術理で解放、「オーラ操作」で制御。「光使い」「浄化」で怨霊を阻む障壁とし、防御する。パラドクスを完全に防げはしないだろうが、戦場から無傷で帰ろうとは思っていない。死ななければそれでいい。


嵐柴・暁翔
【完全視界】で視界を確保しつつ【光学迷彩】を使用して潜伏して鬼馬軍団を待ちます
霧や落とし穴で足を止めたり隊列を崩したりすればその都度【飛翔】で飛んで上空から《贋作者》謹製の銃火器でたっぷりと弾丸の雨を浴びせます
足元を気にしていれば上からの攻撃は避け辛いし、攻撃だけに気を取られて足元がお留守になれば今度は罠に嵌り易くなるからな

丸太が転がり落ちてくる罠は使用するのに合わせて【トラップ生成】で鬼馬軍団の周囲に落とし穴や足を引っかけるような罠を作り出します
丸太に浮足立って曲がったり後退しようとすれば更に足を取られるから狙い易くなるだろう

怨念の叫びは耳を塞いで聞かないようにしても多分意味は無いだろうな…


「来た来た、大騒ぎしながら来た」
 怨念の籠もった怒号を発しながら街道を驀進してくるトループス級クロノヴェーダ『『鬼馬軍団』付喪鬼兵』の群れを見やって、長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)がにやりと笑う。
「それじゃ、事前の作戦通りにね」
 さあ、鬼馬軍団は止まるかな、突っ込んでくるかな、と嘯きながら、夜永はパラドクス「忍法・白霧(ハクム)」を発動。事前に設置した数々の罠を、完全に覆う形で濃霧を発生させる。
 そして同時に、ナイン・スカーレット(赤い月の王・g07595)がパラドクス「血解・摂理の瞳(ブラッドアンサー・プロビデンス)」を発動。ナイン自身は、相手の急所を見抜いて的確にパラドクス攻撃を叩き込む視力を手に入れるが、それに伴い【完全視界】を発動させる。これで、夜永が発生させた濃霧の中でも、【完全視界】を共有するディアボロスは、不自由なく視界を保つことができる。
「うん、視界良好♪ 流石、ボクのパートナーの仕事だね♪」
「流石夜永、私がこの行動するのをしっかり解ってるの」
 今回、今のところ【パラドクス通信】の発動はないので、会話して連携することはできないが、夜永とナインは以心伝心というか、一応事前に打ち合わせをしてはいるが、見事なタイミングで効果を同期させる。
 一方、そんな周到な罠が待ち構えているとは露知らず、『『鬼馬軍団』付喪鬼兵』たちは、何の躊躇もなく濃霧の中へと突っ込む。その途端、「忍法・白霧(ハクム)」が発生させる冷気に襲われ、先鋒の『付喪鬼兵』が凍りついて粉々に砕ける。
「オオオオオオオーッ!」
 いったい何が起きたのか、誰にも何も把握できないまま、砕けた『付喪鬼兵』は潰れ際に反撃のパラドクス「怨霊吸命」を発動。怨霊を解き放ち、攻撃者の生命力を吸収する。
「あたたた…ったくもう、こういうオバケ系のパラドクスって、ホント、タチ悪いんだよね」
 致命的ではないものの、小さからぬダメージを受け、夜永は溜息混じりにぼやく。完全に視界を塞ぎ、こちらの位置などわかるはずもないのに、怨霊は委細構わず飛んできて、逃げることも躱すこともできない。
 一方、仲間が攻撃され砕かれたこと自体、はっきりとはわからないまま、『付喪鬼兵』たちは一寸先も見えない濃霧の中を前進突進猪突猛進を続け、ものの見事に落とし穴の罠に引っかかる。
「オオオオオオオーッ!」
「今だ!」
 上空を【飛翔】しながら【完全視界】で鬼馬軍団の動きを監視していたラシュレイ・ローレン(人間の妖精騎士・g04074)と嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)が、ここぞとばかりに空から猛攻を仕掛ける。ラシュレイはパラドクス「英雄騎士の弓(フェイルノート)」を発動し、妖精が変化した弓から必中の光の矢を放ち、暁翔はパラドクス「贋作者(フェイカー)」で作成したMG34機関銃で、銃弾の雨を降らせる。更に暁翔は、遠隔操作でストッパーを外し、両側の山から街道に向け、ごろんごろんと丸太を転がし落とす。
「オオオオオオオーッ!」
 クロノヴェーダだからダメージは受けなくても、穴に落ちれば這い出すまで、鬼馬といえども歩みは止まるし、斜面から転がってくる丸太とぶつかれば、足を取られて転倒する。しかもそれがすべて、一寸先も見えない濃霧の中。大混乱状態になったところへ、上空から容赦のないパラドクス攻撃を受け、『付喪鬼兵』たちは次々と倒れる。
 とはいうものの『付喪鬼兵』の反撃パラドクスは、ラシュレイに対しては「怨霊吸命」暁翔に対しては「怨念の叫び」で、いずれも夜永のいうところの「オバケ系」のため、攻撃してきた相手がどこにいるかわからないにもかかわらず、的確に反撃してきて躱せない。そのため、ラシュレイも暁翔も小さからぬダメージは受けるが、戦闘不能になるほどではない。
 一方、ナインは敢えて空を飛ばず、地上を走り回って空襲を免れた敵を潰していく。普通なら、多数の鬼馬が暴走状態で、かつ空から矢だの銃弾だの降ってくるのだから、攻撃以前に我が身が危ないように思えるが、ナインは「血解・摂理の瞳(ブラッドアンサー・プロビデンス)」で見切りの力を得ているし、ディアボロスの攻撃でディアボロスが巻き添えになることはない。更に、『付喪鬼兵』の反撃パラドクスは「両断」で、理不尽オバケ系ではないので、よほど運が悪くない限り躱すことができる。
「よし、これで終わりですね」
 よりにもよってそれを武器にするかというべきか、「猫ちゃんクッション」に「魔力」を込めて、最後の『付喪鬼兵』の急所にぶちこんで潰すと、ナインは素早く反撃を躱し、相変わらず濃霧に覆われたままの、しかし彼女には完全に見通せる戦場を見回す。
「あとは、親玉だけですか」
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【トラップ生成】がLV2になった!
【完全視界】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV2になった!

弐伊原・祈織
トラップ作成で射程範囲内に煙幕を張り、その中を完全視界で視界を確保しながら光学迷彩で身を隠した状態で飛翔を使い奇襲を開始

白先を振るって未来そのものに届く斬撃を放ち、矢の雨を弾いていく
また、怪力無双で面としての幅……盾に成り得る土木が近くにあれば握り、それを投げつけてからまた白先でパラドクスの斬撃を放つ
通常攻撃を繰り出して油断させてからのパラドクスでの攻撃
光学迷彩を用いた奇襲も合わさってより効果的だろう

縦横無尽にかけて回避しても、未来を貫き切り裂くこのパラドクスの前では無意味
さぁ、鬼馬軍団の終焉の序章に終焉を齎そうじゃないか


「さぁ、鬼馬軍団の終焉の序章に、終焉を齎そうじゃないか」
 配下のトループス級クロノヴェーダ『『鬼馬軍団』付喪鬼兵』をすべて失い、ただ一騎、呆然と霧の中に立ちすくんでいるように見える『『鬼馬四天王』卜部・智武』に、弐伊原・祈織(黒白二元剣術流祖・『二意天双流』・g01487)が攻撃を仕掛ける。薄れてきた霧を補うように煙幕を張り、【完全視界】で視界を確保した上で、パラドクス「白先無明・不可視なる刃は未来に届く(シロサキムミョウ)」を発動する。
「白先無明・それは確定された因果を以て、今に不可視なる刃の如き行動を創り上げる。縦横無尽にかけて回避しても、未来を貫き切り裂くこのパラドクスの前では無意味…えっ!?」
「甘い」
 祈織が攻撃を放つよりも先に、『卜部・智武』が反撃のパラドクス「流鏑馬五月雨矢」を発動。雨のように矢を降り注がせ、祈織の全身を貫く。激痛に耐えながら祈織は白先の斬撃を放ち『卜部・智武』に傷を負わせるが、それ以上、なにもできない。
「な、なぜ…」
「確定した因果を狂わせ、時を歪ませ先を取るのが、時逆。クロノヴェーダなら、誰でも持っている力だ。もっとも、そんな力を持っていることに気づかず、使うこともできない者も多いがな」
 淡々とした口調で、『卜部・智武』は告げる。
「俺が、この死地から逃げ延びるには、時逆の力で、貴様らを全員殺す…のは無理でも、身動きできなくするしかない。さあ、次はどいつだ?」 
苦戦🔵​🔴​🔴​

長月・夜永
★連携アドリブ大歓迎
弓を構え高速で戦場を駆け巡る智将相手に、霧の搦手は無意味だよね

『白霧』を解除

【忍法・影渡り】を使用
『鬼馬』の背に映る敵の影へ移動して相乗り

面倒な弓攻撃を封じる為
『一撃離脱』『早業』『両断』の効果を載せた氷刃で
武器破壊(弓弦を斬る)を狙います

【鬼馬蹂躙】には
走らせる予備動作が必要なので

振り落とされ、追撃で突っ込んでくる迄の一瞬を利用
地面に出来た自身の影を軸に
まるで沈むように
離れた場所のナインちゃんの影に移動して回避します

敵としては、そのまま踏み潰し蹂躙する為
ボクの落下地点で、一度脚を止める、またはスピードが落ちる事が予想されます

そのタイミングで、仲間に攻撃を繋いで貰います


ナイン・スカーレット
☆アドリブ、連携歓迎。

パートナーの夜永程早くは無いけどSPDで勝負!

高耐久で高機動ユニットを積んでるクッション軍(茶トラ、黒)のねこクッションを馬に向けて合図後に"突撃"させます。自身は白猫クッション片手に戦場を行きます。

「きなこ!あんこ!出撃!」と言って自身の元から突撃後に、たたっと走って移動して、馬の前足手前を攻撃して良くて足止め、馬との距離を取りつつ騎乗の本体の攻撃を警戒します。
本体には、夜永が行動して、脱出後に追撃
防御には白猫クッションを使用します

とどめは、魔力で巨大化した白猫クッションがねこパンチして叩き潰します。

回避行動は弓を引いた瞬間や刀を抜いた瞬間に"飛翔"で空へ回避運動します


「ぐえ、なんてこったい」
 アヴァタール級クロノヴェーダ『『鬼馬四天王』卜部・智武』に仕掛けたディアボロスが、クロノヴェーダの固有能力「時逆」で先手を取られ、戦闘不能に陥ったのを見て、長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)は歯噛みをし、パートナーのナイン・スカーレット(赤い月の王・g07595)の元へ飛ぶ。
「ナインちゃん、作戦変更だ。悪いけど、そっちの召喚術を陽動に使わせてもらう!」
「え? 最初から、そのつもりだったけど?」
 夜永ほどは戦闘経験のないナインは、敵が「時逆」を使うのを見ても、よく意味がわからなかったらしく、少々きょとんとした表情で訊ね返す。
「私が猫軍で鬼馬攻撃して、夜永が影から攻撃して、という順序でしょ?」
「そうなんだけど、奴は常に時逆…逆説連鎖戦で先手を取ってくる。影に飛び込もうが何しようが、攻撃を躱せないんだ。唯一隙ができるとしたら、他のディアボロスに時逆使ってる間しかない。だから、鬼馬じゃなくて、奴本体に、猫軍で攻撃掛けてくれ。先手取られて猫軍が鬼馬に踏まれるけど、そのダメージは召喚主にくるから、猫軍はそのまま攻撃できる。ボクは、その一瞬に賭ける」
 口早に夜永が言い放ち、ナインは目を白黒させる。
「よ、よくわかんないけど、猫軍に攻撃させればいいのね? ならば、やっちゃう!」
「やってくれ!」
 夜永が応じ、ナインはパラドクス「ねこねこ大行進(ニャンニャンニャン)」を発動させる。
「みるく、きなこ、あんこ出撃!!」
 予定では二体を先行させ、後から止めで一体使うつもりだったが、先手を取られると後の行動は期待できない。高機動パワーユニットを搭載した3体のふわもこ高耐久度のねこクッションが、巨大化して高速で『卜部・智武』に襲いかかる。
「な、なんだ、こいつらは!?」
 さすがに意表を突かれた声を出したものの、『卜部・智武』は即座に反撃のパラドクス「鬼馬蹂躙」を発動。先手を取って鬼馬を躍らせ、ねこクッションを容赦なく踏み潰す。そのダメージはナインに跳ね返るが、ふわもこ高耐久度が幸いし、戦闘不能になるほど酷くはない。そして、踏まれてもノーダメージのように見えるねこクッション三体が攻撃を仕掛ける寸前。
「瞬神一撃!!」
「ぐおっ!」
 パラドクス「忍法・影渡り(カゲワタリ)」を発動した夜永がねこクッションの影から飛び出し、『卜部・智武』をばっさりと斬る。本当は弓を壊したかったのだが、そこまではできず、相手が反撃のパラドクスを発動する前に、影の中へ飛び込んで消える。
「くそっ、小賢しい真似を…ぐわあっ!」
 一瞬、凄い形相で夜永が消えた影を睨んだ『卜部・智武』に、三体のふわもこねこクッションが、強烈な魔法力の籠もった猫パンチをげしげしと浴びせた。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【壁歩き】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV2が発生!

嵐柴・暁翔
知将という割には奇襲を警戒していなかったりと部下の能力を十全に引き出していたとは思い難いな
……まあどんな名将でもどこにでも突然湧いてきては消えていって補給線もない、ある意味幽霊のような復讐者に対応しろというのが無茶だとも思うけど…

【飛翔】で飛びつつ【完全視界】で視界は確保して、【トラップ作成】で卜部氏の足元に落とし穴や足を引っかけるような罠を作り出して動きを牽制します
馬上で弓を撃つ相手なら右側後方から回り込むように突っ込んで《天元突破冒険者》で斬ります

鬼馬蹂躙を仕掛けられたなら【飛翔】で上空に退避します
……相手は妖怪でパラドクスの攻撃だし空中を走ったりしても驚く程でもないのかもしれないけどな…


ラシュレイ・ローレン
【飛翔】し上空から攻撃。
【英雄王の槍】で「召喚」した槍を「投擲」する。「光使い」で槍を聖なる光に変え、敵を貫く「貫通撃」で「浄化」する。
敵を空から俯瞰し、死角を減らす。
反撃は鎧と盾で受け、致命傷を避ける。


「時逆で反撃を先手にする、か…まあ、本来は、あらゆるクロノヴェーダが、そうやってくる可能性があるんだろうけどな」
 上空から『卜部・智武』を見やり、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)が複雑な表情で唸る。
「逆説連鎖戦の理屈は未だに良くわからんが、理屈が通らないことがいくらでも起こる、ということだけはわかった」
「まあ、どちらが先手になろうが、お互い一回ずつの攻撃はできるのだ。やるしかあるまい」
 こちらは割り切った口調で、ラシュレイ・ローレン(人間の妖精騎士・g04074)が応じる。
「どのみち、幻影矢とやらを躱すのは至難だそうだからな。反撃覚悟で仕掛けるという意味では、先手も後手も変わりない」
「…俺の方の反撃は、鬼馬蹂躙らしいんだが。それで先手を取られるってことは、馬が空飛んで踏みにくるのか?」
 相手は妖怪でパラドクスの攻撃だし、空中を走ったりしても驚く程でもないのかもしれないけどな、と暁翔は顔を顰める。するとラシュレイが、自然な口調で提案する。
「では、嵐柴殿。長月殿とスカーレット殿がやった連携を、こちらも試みてみようではないか。むろん、私が陽動役を務める」
「…そうか。それは有り難い」
 暁翔が応じると同時に、ラシュレイはパラドクス「英雄王の槍(ロンゴミニアド)」を発動させる。
「妖精よ、槍を!」
「ならば先に、我が矢を受けてもらおうか」
 ラシュレイが輝く槍を召喚する寸前、『卜部・智武』の声が響き、反撃のパラドクス「幻影矢」が放たれる。揺らぐ矢は、ラシュレイがかざした盾を貫き鎧を貫き身体を傷つけるが、その矢と入れ違いになるように、暁翔がパラドクス「天元突破冒険者(ランディ)」を発動させて急降下する。
「……俺の太刀に、斬れぬもの無し。……全てを斬れ……雷光烈斬牙…!」
「ぐわあっ!」
 まさに落雷のような一撃を受け、『卜部・智武』の左腕が肩口から斬られて飛ぶ。そして反撃のパラドクスを発動させるより先に、ラシュレイが投擲した光の槍が、
『卜部・智武』の胴中をぶち抜く。
「ぐおっ! お、おのれ…」
 まだだ、まだ倒れぬぞ、と、呻きながらも、さすがに「鬼馬蹂躙」で宙に飛ぶことはできず、『卜部・智武』 
は高速飛翔で退避する暁翔を睨み据える。
(「……そう睨まれてもな。時逆で無理に先手を取ったのが、かえって仇になったんじゃないか?」)
 まあ、クロノヴェーダは連携しないからな、と、暁翔は飛びさがりながら呟いた。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ドレイン】がLV3になった!

長月・夜永
▼アドリブ連携大歓迎

流石『鬼馬四天王』の智将

(かなりの強敵だから気を抜くな、、、と出発前に説明していた時先案内人の陳さんの顔を今更思い出し)

同じ手は無理だろうな
相手が『時逆』の力を使って来るんだったら、攻め方を変えなきゃね

全力で相手してあげる!!

▼ネメシスモード
使える特技は全て使用

手負いの獣が一番たちが悪い

仲間たちの状態を見て
誰も死なせないと決意を固め
他の仲間に時逆使ってる瞬間を狙うしかないなら
『忍法・空蝉』の対象を
ボクだけではなく、仲間にまで拡げて発動することで負傷を極力抑えます

(ディフェンス対象→ラシュレイさんとナインちゃん)

自身と仲間を氷人形と入替えて守り
トリッキーな攻撃を仕掛けます


ナイン・スカーレット
アドリブ・連携歓迎。

ねこくっしょんずの埃を払って。
首をかくんと横にして、もっと早く、もっと次元的な攻撃にするしかないね

「くっしょんズ、整列。上・下、側面から一斉攻撃!みんなの援護も重視しつつ突撃して常に虚を突いて!!」

魔力を一定量込めて常に一体が大サイズ×1・中サイズ×2になる様に調整。

敵の攻撃範囲では常に"飛翔"で1m程浮いて高速戦闘を行います。

こちらの射程範囲に入ったら、くっしょんの一匹を掴んでフルスイングしてブラックジャックの要領で敵を攻撃します。

知将が相手でも、使い方次第で幾らでも勝負は出来るんだよ!(煌々と輝く赤目(ネメシスモード)の影響もあってちょっと戦い方を変えて攻撃します


ラシュレイ・ローレン
割れた盾を捨て、破損した胴鎧の留め具を千切り脱ぎ払う。
付き従ってくれていた妖精も送還する。御苦労だった。
後は「勇気」だけだ。瀕死の身を奮い、剣を構える。
貴殿らサムライ云わく「武士道とは死ぬ事と見つけたり」だったか?死地に刃向かうその意気や良し。
騎士道にもこう云われる。「臆病者たるより死を選べ」。戦士の道は東西問わず一つと言う事か。

敵の撃滅か我等の全滅か二つに一つ。最早戦術無用。「粉砕」「強打」「斬撃」による渾身の【ブレイブスマイト】。騎士道大原則、悪を赦すな悪を滅ぼせ。ただひたすらに斬り倒すのみ。

アドリブ連携歓迎


皇・銀静
……ああ
とても悲しさと悔しさとそして…高揚が同居するとも不思議な感覚です
彼の頼光四天王が一人…卜部様もまたクロノヴェーダとして在る事がとても悲しい
まして…鬼としてとは
でも…同時に貴方に挑めるのもまた誉なのでしょう

【完全視界・戦闘知識・精神集中】
卜部の動きと攻撃の癖
矢の性質等を戦い方から分析

では…挑ませて頂きます
【破壊・グラップル】
だんっと上空まで飛び上がり
戦艦斬発動!
全霊の一撃を叩き込む!

対反撃
【飛翔・念動力・オーラ操作】
飛び回りながら放たれる矢の雨の回避を試み
避けきれないのは念動障壁とオーラ障壁による二重結界と同時に宝剣を以て切り裂きにかかる
武芸者にとって弓矢に後れを取るわけにはいきません!


「流石『鬼馬四天王』の智将……同じ手で二度は、通用しないだろうね」
 片腕を失い、胴中を貫かれ、他にも深い傷をいくつも負いながら、毅然として鬼馬に騎乗し周囲を睥睨するアヴァタール級クロノヴェーダ『『鬼馬四天王』卜部・智武』を見据え、長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)はネメシスモードを発動しながら呟く。
「相手が『時逆』の力を使って来るんだったら、攻め方を変えなきゃね」
「もっと早く、もっと次元的な攻撃にするしかないね」
 こちらもネメシスモードとなり、真紅の目を煌々と輝かせながら、ナイン・スカーレット(赤い月の王・g07595)が、鬼馬に踏まれたねこくっしょんずの埃を払う。すると夜永は、考え込む表情でナインに告げる。
「今度は、ボクが陽動を仕掛ける。こっちに時逆の先手が来たら、全速で全力攻撃を仕掛けてくれ。ただ、無理はしないで。ボクはまだ無傷だけど、ナインちゃんは一度ダメージ受けてるんだから」
「…うん、わかってる」
 わかってるけど、ここは引けない、と、ナインは決然とした表情で呟く。敵も味方も、手負いの状態が一番怖いな、いろいろな意味で、と、夜永は声には出さずに呟き、小さく肩をすくめる。
(「とにかく、誰も死なせない。どんなに強敵だろうと、アヴァタール級一体討ち取るのに、死人を出してちゃ話にならない」)
 声には出さずに決意すると、夜永は飛翔し、パラドクス「忍法・空蝉(ウツセミ)」を発動させる。すると、その刹那『卜部・智武』が時逆を使用し、反撃のパラドクス「鬼馬蹂躙」で先手を取る。
「くらえ! …ぬっ!?」
「どろん」
 非常識な高度まで跳躍した鬼馬が、夜永に全力の蹴りを入れた、と見えた瞬間。夜永は氷人形への変わり身で先手の攻撃を躱し、同時にナインが、パラドクス「ねこねこ大行進(ニャンニャンニャン)」を駆使して、全速全力で『卜部・智武』と鬼馬に襲いかかる。
「知将が相手でも、使い方次第で幾らでも勝負は出来るんだよ!」
「ぐぬっ!」
 左右から魔力の籠もった全力猫パンチ、そして頭上からはナイン自身が、雪崩落としの要領でしろねこくっしょんを全力で叩きつける。落馬こそしなかったものの『卜部・智武』は鬼馬もろとも地上に叩き落され、そこへ待ち構えていた夜永が氷の刃を一閃。鬼馬の脚を一本、完全に切断して、上空へ【飛翔】で全速離脱する。
「お、おのれ……」
 反撃の「鬼馬蹂躙」を発動させることができず、『卜部・智武』は低く呻いて上空を見上げる。夜永、ナイン、それにラシュレイ・ローレン(人間の妖精騎士・g04074)が上空にあり、そこへ皇・銀静(銀雷閃・g02337)が飛翔してくる。
「……ああ。とても悲しさと悔しさと、そして…高揚が同居するとも不思議な感覚です。彼の頼光四天王が一人…卜部様もまたクロノヴェーダとして在る事がとても悲しい。まして…鬼としてとは。でも…同時に貴方に挑めるのもまた誉なのでしょう」
 嘆息する銀静に、夜永が声を張って警告する。
「時逆で先手を取ってくるよ! 気をつけて!」
「ご注意、ありがとうございます」
 丁寧に応じると、銀静はラシュレイに目を向けて告げる。
「僭越ながら、時逆への陽動つかまつります。僕はまだ、無傷ですので」
「かたじけない」
 うなずくと、ラシュレイは割れた盾を投げ捨て、破損した胴鎧の留め具を千切り脱ぎ払う。
「この一手に懸ける。斃せなければ、斃されるのみ」
「良きお覚悟です。ともに闘えることを、誉といたします」
 応じると、銀静はパラドクス「戦艦斬り(センカンギリ)」を発動する。
「我が宝剣…不滅の刃よ…我が魂に応えその力の一端を示せ…!」
「させぬ! 我が矢の雨を受けよ!」
 片腕を失っている『卜部・智武』は、口で咥えて弓の弦を引き、時逆を駆使して反撃のパラドクス「流鏑馬五月雨矢」で先制する。雨のように襲いくる矢を、銀静は巨大化した宝剣で弾くが、弾ききれない数本が身体に突き刺さる。
 しかし、『卜部・智武』が矢を放つと同時に、ラシュレイがパラドクス「ブレイブスマイト」を発動。捨て身の急降下攻撃で、『卜部・智武』と鬼馬に渾身の斬撃を叩き込む。
「騎士道大原則、悪を赦すな悪を滅ぼせ。ただひたすらに斬り倒すのみ!」
「ぐわあああああああああっ!」
 ラシュレイの一撃は、『卜部・智武』を鬼馬もろとも完全に両断する。それでも、気力か、執念か、あるいは時逆の力か、即座には崩れ倒れず踏みとどまろうとするアヴァタール級クロノヴェーダの頭上に、まさにとどめと言うべきか、銀静が巨大化した宝剣とともに雪崩れ落ちてくる。
「戦艦斬り!」
「!!!」
 問答無用の一撃に、既に両断されていた『卜部・智武』は、鬼馬もろとも粉砕される。そして、この戦場に溢れる膨大な力の反動か、すぐさま強大な排斥力が発動し、すべてのディアボロスをパラドクストレイン内へと強制的に送り込んだ。

 
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【光学迷彩】がLV2になった!
【壁歩き】がLV2になった!
【託されし願い】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!

最終結果:成功

完成日2022年07月03日