昇りつめたその先へ(作者 里音
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#獣神王朝エジプト  #アスワン大城壁を突破せよ  #ナイル川 

●隔てるもの
 ナイル川の上流に存在する巨大な壁。
 そう、壁としか言いようのない巨大な建造物が、聳え立っているのだ。
 ナセル湖とナイル川とを隔絶するかのような建物は、ダムとしての役割を果たす巨大な城壁。
 その城壁の一部が開き、凄まじい勢いで放出されるのは、水だ。
 轟音を響かせる滝のごとき放水が始まれば、その中に飛び込んでいく獣の姿もちらほらと見える。
「この勢いの水の中で戦う事が出来れば、何が来ても恐れる事はないな」
 訓練さながらに激流を泳ぎ回るトループス級達。その様子を、幼い少女の姿をしたクロノヴェーダが、退屈そうに眺めているのであった。

●昇りゆくもの
「ナセル湖になかなかたどり着けないねぇ」
 邪魔が一杯だ、と肩を竦めた谷風・三春(雪解・g03213)は、それでも確実に近づいているのだと笑みを湛える。
 ナイル川の上流に作られた巨大な城壁は、高さは100mを超え、横幅も4㎞近くもある、クロノ・オブジェクトとしては最大級の代物だそう。
 壊せない、回り込めない、飛び越せない。そんな面倒な城壁だが、意外と大きな穴があるのだと三春は言う。
「この城壁はダムみたいなものだからね、定期的にどばーっと放水してるんだ。その時なら壁に穴が開いてるわけだし、通ることもできるってわけ」
 この城壁を突破さえしてしまえば、ナセル湖側に直接パラドクストレインで迎える事が出来るようになるはず。
「……となれば、大変だけどやるっきゃないよね」

 こう、上から見られてもバレないようにナイル川の川底でスタンバって、放水と同時にばびゅーんと遡って壁の向こう側に行くって感じ。
 ジェスチャーを交えながら説明した三春は、大丈夫かな? と小首を傾げてから、要所要所の説明を付け加える。
「潜水道具なら新宿島のダイビングショップとかで用意できるし、個人レベルの装備なら持っていけると思うよ。水中適応だっけ? そのパラドクス効果があればもっと動きやすいかもね」
 その辺はお任せ、と向けた笑顔を、思い出したように神妙な様子に代える三春。
 曰く、ナイル川の川底には野生化した白鰐神群が存在しているという。
 脅威と言う程の存在ではないが、放水までの待ち時間の間に蹴散らしておいた方がいいのには違いない。
「それさえなきゃ、そんな危なくもない場所だから観光もできるかもしれないんだけどねぇ。お魚と戯れたり? ま、本番は水が流れてからだよ」
 遡れと軽い調子で言うが、放水量は相当なものだ。
 有名どころのダム放水などを見たことがある者もいるだろうが、此度の放水はその数倍規模。
 無論、ディアボロスとしての力があれば、激流だけならば問題なく突破できるだろうが――。
「厄介なのはこの放水で水中訓練やっちゃってるトループス級との戦闘が避けられないところかな。後注意してほしいのが、飛んでっちゃうと排斥力に弾かれちゃって突破できなくなっちゃうところ」
 飛翔は推奨しない。激流の中で水中戦をこなしたうえで、城壁を突破し――その先に待つアヴァタール級を排除してほしいと、三春は語る。
 要所だもの。いないわけがないよねぇ、と。再び肩を竦めるが、その表情は穏やかだ。

「皆なら上手に突破してナセル湖にたどり着いてくれると思ってる」
 ナセル湖にはそしてその先には、何が待つのか。
 それを確かめるためにも頑張ってね、と。笑顔が見送るのであった。

●待ち受けるもの
 城壁の内側で、吐き出される水が齎す轟音を聞きながら退屈そうに佇む少女がいた。
 毎日毎日同じことばかりでつまらない。
「そんな顔ばかりしても何も変わらんぞ、務めは果たさねばなるまい」
「わかってるもーん」
 よその放水口を担当するアヴァタール級に窘められるのも日常茶飯事、繰り返し。
 退屈であるという事は問題がないという事だと紡がれるお小言を右から左に聞き流して、自身もアヴァタール級のクロノヴェーダである少女は頬を膨らませる。
「何かあったら怒られる前にここを閉じちゃえばいいんでしょ」
 それくらい分かってるんだから、と拗ねた子供のようにそっぽを向く少女に投げかけられた溜息は、轟音に掻き消えた。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【狐変身】
1
周囲が、ディアボロスが狐に変身できる世界に変わる。変身した狐は通常の狐の「効果LV倍」までの重量のものを運べるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【冷気の支配者】
1
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【光学迷彩】
2
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【平穏結界】
1
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【無鍵空間】
1
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【水面走行】
1
周囲の水面が凪ぎ、ディアボロスが地上と同様に走行や戦闘を行えるようになる。ディアボロスと手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人も同行可能。
【落下耐性】
1
周囲のディアボロスと、「効果LV×300m半径内」の通常の生物に、どんな高所から落下しても、落下時の衝撃を2mの高さから落下した程度に軽減する能力を与える。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【水中適応】
3
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV3 / 【先行率アップ】LV1 / 【アヴォイド】LV1 / 【ダブル】LV3 / 【ロストエナジー】LV2

●マスターより

里音
 OPご覧いただきありがとうございます。里音です。
 ナイル川を遡る旅も佳境へと迫ってきたようですね。

 選択肢①は日常となっておりますが、特に通過する必要はありません。
 サクッと戦闘に入りたい場合はスルーしてください。
 選択肢②では小規模な戦闘の想定で必要最低限の採用のみとなる可能性が高いです。
 こちらから探して襲撃するか、あちらに発見されて応戦するかはプレイング次第です。

 選択肢③で水流を避けて飛翔してしまうと突破できなくなるのでご注意ください。
 選択肢④も突破した先が湖の中なので水中戦となります。怒られちゃう前に水路を閉じようとする敵を討伐してください。
 OP中でお小言を言ってきてる敵はよその管轄なのでディアボロスの皆さんがたどり着く頃には自分の持ち場に戻っています。タイマンです。

 皆様のプレイングをお待ちしております。
34

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


ネリリ・ラヴラン
ナイル川の底も、なんだかもう慣れたものだね。
…観光で来たかったって所だけはずっと変わらないけど。

【水中適応】は使うけれど、水の中なのは変わらないから、小容量ボンベや足ひれ・ゴーグルとかの最低限のスキューバ用品は持ち込むよ。特に視界の確保と、移動の自由を利かせるのは大事かなって。

移動中は、川底付近をこっそり進んで、岩とか隠れられる場所は積極的に利用してくね。鰐さんがどこにいるのか先に見つけたいし、やり過ごせるならそれに越したことも無いものね。

一緒に泳いでくれるお魚さんがいたら、邪魔をしないようにするよ。
逃げ回られて敵に感づかれても嫌だし、単純にわたし達がお客さんだからね、失礼しないように!


 小型のボンベと足ヒレを装着。ゴーグルをセットすれば、川の中もバッチリ見える。
 もう既に何度かナイル川の底へと潜っているネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)は、見慣れつつある光景を改めて見渡し、最低限と用意したダイビング用品の感覚を確かめた。
 水中適応のパラドクス効果は発動されているけれど、視界の確保と移動性の向上は、しておくに越したことはないのだ。
 何度か訪れて丁度良い塩梅を掴みつつあるネリリだが、ナイル川は、観光に来てみたかった場所であることには変わりはない。
 任務だとか敵だとかいうものを抜きにして純粋に楽しみたかったものである。
 ――楽しんでいないわけでも、無いのだけれど。
「またお邪魔してるよ」
 川の底に近い位置で、ゆっくりと。土砂を巻き上げないように気を付けながら進むネリリの眼前を、小さな魚が横切っていく。
 手を伸ばすのは、触れぬ位置まで。戯れるようにくるりと進路を変えた魚を見送る口元には、笑みが浮かんでいた。
 彼らを追いかけて遊ぶ気はない。逆に一緒に泳いでくれるなら追い払う気もないけれど、何分こちらは来訪者。現地の生き物に払う礼儀は持ち合わせるべきである。
 それに、緩やかな流れに乗る魚達の動きが慌ただしく不自然だと、どこから見ているかわからない敵――特に、このナイル川で野生化しているという白鰐神群に気取られてしまいかねない。
 噂をすればなんとやら。遠くにゆったりと泳ぐ白い影を見つけて、ネリリはほんの少し迂回するように足ヒレを動かし泳ぐ。
 あちらがこちらに気付いた様子はないし、このままやり過ごすことにしようと暫し息をひそめて。
 ゆったりとした影が遠ざかるのを見届けてから、また前進。
 身を潜められそうなものがあれば積極的に活用しながらの移動は実にのんびりとしたもので。警戒心こそ途切れさせはしないが、ネリリは存分にナイル川を満喫していた。
(「大放水まで、まだ時間がありそうかな」)
 このまま真っ直ぐ進んでも良いけれど。丁度また鰐と思しき影が見えるのだから、遠回り。
 ゴーグル越しのクリアな視界で見上げた水面。その煌きにゆるりと瞳を細めながら、ネリリは滑るように泳ぎ進む。
 じきに轟音と共に慌ただしくなるだろうその場所の、穏やかな今を精一杯楽しむために。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!

平良・明
紅花さんと川底でのんびりします

潜水具を持ち込んで、魚の写真を撮ったりして遊びます
撮ればとるほど、食べたくなる不思議……
それよりもなによりも、お魚に夢中な紅花さんに癒されます。

【光学迷彩】でタコみたいに川底へ溶け込んで、お魚とかくれんぼ
ふよふよしてる紅花さんからは目を離しませんが、心配させてしまうかな?

……慌ててる。あわぶくをのぼらせて場所を知らせます
大丈夫、私はここにいます、泣いちゃいました?

お魚だけでなく、ふたりでの写真も撮りましょう
ふわりと漂い、水面を背景に、逆光でいい感じの絵になりそう

水の中って不思議です
涙が流れたとしても、見えっこない
写真には写りもしない
見えないから伝わる事も、あります


杏・紅花
明サンと川底のお散歩!

どんな生き物いるのかなあ
【水中適応】に加えて、水中ゴーグルがあれば、水の中でもくっきりはっきりよく見える
泳ぐ様子をまじまじ観察できるのって、たのしい…!!
ね、ね、明サン、あれ、あのお魚も撮って!

帰ったら、写真みてまた楽しく過ごせるから
写真ってすてき。

お魚の餌を出したら、寄ってきてくれるかな
夢中になってたら、明サン見失う
どこだよう
泣いちゃうぞっ!?

小さいあぶくでも、見逃さない
いた
よかった
水の中ならきっと分からないからだいじょうぶ、
……泣いてませんけどっ

水の中の写真て、ふしぎ
くっきり鮮明な泡沫をうつして
その泡を生み出した声は残らない
残らないから、言えることもあるよ、ね


 防水加工のカメラが川底の画面を切り取る。
 豊かな水の中を優雅に泳ぐ魚が映り込んでいるのを確かめて、平良・明(ダイヤのK・g03461)は「うん」と満足げに頷いた。
「わ、綺麗に撮れてる」
 横からひょいと覗き込むと、杏・紅花(金蚕蠱・g00365)は映した魚をすいと追いかけるように泳ぎ出す。
 水中適応のパラドクス効果に頼りつつ、ゴーグルも装着して視界バッチリの紅花は、魚が泳ぎ去っていくのを見送ってから、別の魚を見つけ、明を手招くように促す。
「ね、ね、明サン、あれ、あのお魚も撮って!」
「いいですよ」
 カメラを向けて、もう一枚。少し遠いかな、と首を傾げて、もう少し近くでとゆっくり近づいて。
 そうして、泳ぐ様子をまじまじと観察している紅花と一緒の一枚を捉えてみたり。
 そうやって様々な魚を撮っては画像を確かめてと繰り返していると、明の腹がちょっぴりの空腹を訴えてきたように感じた。
(「撮ればとるほど、食べたくなる不思議……」)
 この魚が美味しいかどうかは、分からないけれど。
 僅かに興味はあれど、今は撮影するにとどめて、魚に夢中な紅花の姿を視線で追う。
 楽しそうな表情を見ていると癒された心地になるものだ。
 遠くへ行くようなことはないだろうけれど、一応、目を離すことはせずに。そのまま、明は光学迷彩のパラドクス効果によって、川底へと姿を溶け込ませた。
 魚用の餌を出して、寄ってくるのを楽しそうに眺めている紅花は、気付いていないようだから。お魚と一緒に、童心に帰ってかくれんぼ。
 でも、もしかして心配させてしまうだろうか、なんてべにはなと泳いでいる紅花を見上げていた明の視界で、彼女がパッと振り返った。
 沢山寄ってきた魚の姿を写真に収めてもらおうと思ったのだろう。きらきらとした瞳がこちらを見て、けれど、そこに姿が見えないことに気が付いて、大きく、見開かれた。
「あれっ、あれ? 明サン?」
 見渡しても、見当たらない。うろうろと探してみても、見つからない。
 慌てた表情が、次第に曇って。どこだよう、と小さく呟くのが見えて、明はこぽり、吐息が作る泡をのぼらせた。
 ここにいるよと、告げるように。
 俯きかけた紅花の視線が上がる。のぼっていく泡を見届けて、その出所を探すように、視線を降ろして。
 すいっと傍まで泳ぎよれば、川底に溶け込んでいる姿が、ようやく見つけられた。
「――よかった」
「大丈夫、私はここにいます、泣いちゃいました?」
 くしゃりと歪んだ顔を見て、ほんの少しの苦笑交じりに尋ねる明に、紅花の涙が見えたりはしない。
 何せ、水の中だ。何が流れても、何が零れても、同じ色なら混ざり合って掻き消えるだけ。
 だから、だいじょうぶ。
「……泣いてませんけどっ」
「それなら、よかったです。ほら、お魚だけでなく、ふたりでの写真も撮りましょう」
 機嫌を損ねたままの寂しい顔では写真も寂しくなってしまうだろうと促して、明は紅花を招き寄せる。
 水面を背景にしながらふわりと漂えば、カメラのレンズには逆光だ。それでも、暗くなり過ぎないように。これくらいかなと角度を調節して、はい、笑顔。
「なかなか良い感じの写真になりました」
「わ、本当」
 立ち上るあぶくが光を返して、きらきらして。
 きっと、後で見返しては楽しかった思い出がよみがえる事だろう。
「水の中の写真て、ふしぎ」
 まじまじと眺めてぽつりと呟く紅花は、その拍子にこぼれる泡に手を伸ばし、すり抜けて水面へと向かっていくのを、見届ける。
 告げる言葉に伴う吐息が、見える形になって映り込んでいるのに。決して、その音が残ることはない。
 水の中では見えっこない涙と、同じように。
 だからこそ、伝わることがあり――言えることも、ある。
 写真を見つめていた紅花は、ふと顔を上げればぱちりと目が合うのに気が付いて、にっこりと笑った。
 その顔が大丈夫と告げているようだから。見つめていた明も、ゆるりと笑みを返すのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【水中適応】がLV2になった!
効果2【ダブル】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!

四十九院・祝
アドリブ&連携歓迎なの。

ナイル川は初めて来たのだけれど、たくさんワニがいるのねぇ。
うちの子の餌にちょうどいいかしら?
さぁ、デビュー戦なのよ、「モービィ・ディック」くん。
大きなワニだけれど、うちの子はさらに巨きいの。満足するまで、全部全部食べて良しなの。

水中に召喚した白鯨と共に【水中戦】【召喚】【戦闘知識】【水中適応】を駆使して戦うの。
獣なら、弱肉強食、喰らわれる覚悟は勿論あるのよね?
さぁ、思う存分遊びましょうか。


一里塚・燐寧
アドリブ連携歓迎

しかしまぁ、野生のクロノヴェーダってのも面白い話だよねぇ
とりま敵が来たらガブガブ噛み付いてくれるから放置ってとこだろーけど
「きみ達の神様、野生化してるよぉ?」って、マミーくん達を煽ってあげたいよぉ

【地形の利用】で水底や岸を蹴って加速したり
水中の遮蔽物を利用して出来るだけ気付かれずに近づくのを狙いつつ
いいところまで敵に接近したとこで『屠竜技:散華乱刃斬』を放つよぉ!

神速の一閃で真空波を巻き起こせば、それが水を押し出し、水圧の壁になって敵を押しやる
そうして妨害されないよーにしつつ、狙った敵に確実に【斬撃】を入れるねぇ
反撃には≪テンペスト・レイザー≫の分厚い刀身を盾代わりに耐えるよぉ


 ぷかり、と。ナイル川の水面に白い影が浮かぶ。
 その影は時折沈んでは悠々と川の中を泳ぎ回り、ぎょろりとした目で辺りを見渡している。
 しかしそれは監視ではない。どちらかと言えば、鰐と言う動物的な野生が獲物を探す仕草だ。
「野生のクロノヴェーダってのも面白い話だよねぇ」
 何がどうなってそうなったのやら。一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)はのんびりと泳ぐばかりの白鰐神群を見上げて愉快気に笑う。
 野生化したところで、獲物となりえる敵を見つければ勝手に襲い掛かって排除してくれるから放置する判断に至ったのだろうが、仮にも『神』と称される存在がただの獣になったさまは、あちらにはどう映っているのだろうか。
「きみ達の神様、野生化してるよぉ? ……なんて言ったら、マミーくん達煽られてくれるかなぁ」
 狼狽するだろうか。それとも、こちらの言うことなど信じず激昂するだろうか。
 どちらにしてもたのしそうだと口角を上げて笑う燐寧の傍らを、すぃ、と泳いでいく四十九院・祝(還り来る恐怖/La Peur de Fortune・g05556)。
 見える敵を最早ただの鰐として捉えている祝は、それでも物おじすることなく群れへと向かって泳いでいく。
「ナイル川は初めて来たのだけれど、たくさんワニがいるのねぇ」
「元々は居なかったのかもしれないけどねぇ」
「まぁ。それならうちの子の餌にちょうどいいかしら?」
 強い生き物の群れが生態系を崩すとか言うのだから、むしろ積極的に排除してしまった方がいいのだろう。
 軽い調子で言葉を交わした祝は、そうと決まればと言わんばかりに、噂の『うちの子』を呼び出した。
「さぁ、デビュー戦なのよ、「モービィ・ディック」くん」
 ――これはわたしの狂気、忌まわしき美貌のザ・ムーン。
 歌うような祝の声に応じるように、白い巨体がナイル川に躍り出る。
 雄大な川をもってしてもなお狭いと言わんばかりに尾を揺らすのは、巨大な白鯨だ。
「狂って壊して喰らって嘆いて、これでみーんなお腹の中なのよ」
 お好きなように、召し上がれ。
 差し向けられるままに、白鯨は白鰐の群れへと突っ込んでいく。
 その巨体が大口を開ければ、大きな鰐と言えど一飲みで。暴れまわるたびに大きくうねる水の流れを感じながら、燐寧は心地よさげに笑い飛ばした。
「すごい勢いだねぇ。あたしもその流れに乗せてもらおうかなぁ!」
 捕食者と化した白鯨の巨体を前にしたならば、小さな燐寧の姿を気に留めるのは難しい。それでも運よく気付く者が居るならば――反撃される前に、斬り伏せるだけ。
 川底を蹴りつけ、素早く接敵しながら放つのは、神速の一閃。
 白鯨が起こす水流とは異なる方向からの水圧に呑まれ、成すすべなくさらわれていくさまは洗濯機か何かの中身を見ているよう。
 無防備な横っ腹に叩き込むのは、鎖鋸大剣による更なる一閃。
「キレイな散り際をあげるよぉ。感謝してよねぇ!」
 刃が触れて、切り刻めば。ぱ、と花のように血が咲いて、爆発四散する白鰐。
 水に揺蕩う赤は、辺りの視界を埋め尽くしつつある白に良く映えて、一層美しかろうと笑み深め、燐寧は次の獲物へと向かっていく。
「満足するまで、全部全部食べて良しなの。でも、ワニ以外は食べちゃ駄目なのよ?」
「はは、ちゃぁんと避けるから心配いらないよぉ」
 好きに動く白鯨の動きに沿いながら、燐寧も好き勝手に水中を駆ける。
 巨体の大口が迫ってくるなら、白鰐を足場代わりに足蹴にして口の中に放り込んでやって。言葉通りの蹂躙を、最前列で見届けた。
「獣なら、弱肉強食、喰らわれる覚悟は勿論あるのよね?」
 野生とは、そういうものでしょう。にこりと微笑んだ祝の言葉に、応える者はいなかった。
 そうして、腹を満たした白鯨の尾が、ばしゃん、と水面に飛沫を上げると同時。大城壁の大放水が、始まった――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】がLV3になった!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【先行率アップ】LV1が発生!

袁・景理 (サポート)
私、袁・景理と申します。若輩者ですが、どうぞよろしくお願いしますわね。
困っている方がいらしたら、見過ごすことはできませんわね。
難しい状況だったり、他の方に止められなければ、遠慮なく助けに向かいますわ。
父上ならそうなさったでしょうし、悩む時間が惜しいですわ。
パラドクスに関しては、その場に合ったものを惜しまずに使いますわ。
深謀遠慮に欠ける私なら、機先を制すればその分だけ有利になりますわ。
ですが、他の方がいらっしゃるのでしたら、案を伺いますわ。
いつ如何なる時も、謙虚に学ぶ姿勢は大切ですわ。

※アドリブ・連携歓迎


獅堂・千陽 (サポート)
これがディアボロスの仕事なんだね
僕にどこまでできるか分からないけど、頑張るよ!



戦闘行動よりも怪我人の治療、一般人の避難誘導、調査など支援活動の方が得意

やむをえず戦う場合はワールドハッカーの能力をメインに行動するが、割とおっちょこちょい
スフィンクス「もふ」に引っ張り回されがち

作戦指示には協力的に従う



現代地球の新宿に生まれ育った医者の卵
戦いに赴く人を見送るだけの自分が嫌で悩んでいたら復讐者の力を授かった

喧嘩も苦労もろくにせずぬくぬく育ってきたため、争い事は苦手だが、人が傷つくのはもっと嫌なので、いつもおっかなびっくりパラドクストレインに乗り込んでいる

迷惑行為、公序良俗に反する行為はNG


 勢いよく流れ出てきた水。滝と表現してもまだ足りないと思わせる大放水を前に、獅堂・千陽(Empathic Heart・g06760)は袁・景理(四世三公の令嬢・g07661)と共に、呆気にとられたような顔で見上げていた。
「こ、これを遡っていきますのね」
「これがディアボロスの仕事なんだね。僕にどこまでできるか分からないけど、頑張るよ!」
 この大放水を超えた先が、ナセル湖と繋がっている。敵の排斥力を退けるためにも、意を決して乗り込まねばならない。
 敵がいるだろうことは予見されている。戦いは避けられないだろう。
 どちらかと言うと戦闘よりも避難誘導や調査などの支援の方を得意だと自負している千陽だが、だからと言って怖気づいている場合ではない。
 顔を見合わせれば、『若輩者』と自称する景理は、千陽と共に向かうタイミングを計るかのような眼差しで。
 十分すぎる意気込みにふと笑みこぼし、せーので大放水へと突撃した。
 水の勢いはすさまじく、押し流されそうになる。しかし、既に敷かれた水中適応のパラドクス効果があるため、思ったよりは身軽に動けた。
 千陽の連れるスフィンクス『もふ』も、普段は千陽を引っ張り回す立場だが、この時ばかりは振りほどかれまいと必死にしがみついているようだ。
 そうして、彼女らと遭遇したのは、泳ぎ始めて程なくしての頃。
 いつものように大放水の勢いを訓練に活用していた雪豹神群。二人の姿を見つければ、一瞬、ぎょっとしたように目を剥いたが、すぐさま臨戦態勢を取り、向かってきた。
「貴方達を倒さなければたどり着けそうもありませんのね」
 それならば、何も迷う必要はないとばかりに、景理は刀を抜き払う。
 深く考えるのは苦手だ。熟考よりも直感で突き進むのが景理の『らしさ』であることを、彼女自身がよく理解していた。
 踏みしめる大地がなくともその一閃に曇りはないとばかりに振るう刃が、雪豹の身体を捉えたが――浅い。
 仕留め損ねた敵が、氷の息吹を吹き付けてくる。バキバキと勢いよく水が凍り、氷塊となって流れ落ちてくるのを見上げて目を丸くした千陽は、もふに袖を引かれてハッとしたように氷塊を躱した。
「流石に流れそのものが凍るほどではないか」
 しかし、だからこそ息吹を直接喰らって凍り付けば、滝つぼまで真っ逆さまになりかねない。
 そんな技の使い手が群れているのだから、まずは、その数を減らすべきだ。
 喧嘩も苦労も知らない身分とて、戦う力を得た以上、それを発揮する時を見誤りはしない。
 ワールドハッカーとして培った能力を以て、千陽は人智を超えたハッキング技術をパラドクスとしてたたきつけてやった。
 途端、歪む敵の存在。この世の定義から存在抹消された敵が掻き消えていくのを目の当たりにしながら、景理は再び身構え、次の敵を、見定める。
 先ほどの一撃は浅すぎた。もっともっと的確に敵の急所を断ち切らなければ。そのために、もっと力強く、踏み込めれば――。
「また氷が落ちてくるよ!」
「氷――そうですわ!」
 千陽の警告が、景理に閃きを与えた。自らを押しつぶさんとしてくる氷を足掛けに、先ほどよりも速く、深く、踏み込んで。
 放たれた一閃は、雪豹の首と胴とを切り離す。これだ、と表情を明るくした景理は、更に前へ――上へと、進んでいく。
「いきますわよ!」
「僕らも続くよ、もふ!」
 できれば多くの敵に遭遇するなんてことは避けたいけれど、それが、続く誰かの糧となるならば――。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【平穏結界】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
【能力値アップ】LV1が発生!

結城・花撫 (サポート)
『アタシに何か用?』
 人間の破軍拳士×バウンサー、17歳の女です。
 普段の口調は「ざっくばらん(アタシ、アンタ、か、だろ、かよ、~か?)」、機嫌が悪いと「ぷっつん(アタシ、お前、呼び捨て、か、だろ、かよ、~か?)」です。
 肉弾戦を好み、拳が一番の武器です。
 性格は正義感が強く、モットーは「弱きを助け強きを挫く」。

 パラドクスは『飛鷹猛襲脚』をメインに使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


ユーク・エメラブリント (サポート)
『んーと、それならボクは、こっちを担当しますね。任せてください♪』
甘いものとキラキラしたものには目がない、サイボーグ少女。
油断すると、いつもの口調に。
明るく元気で、甘いものは別腹。
お祭りなどの楽しそうなイベントも好きで、わいわいと盛り上がります。

戦いの際は、状況に応じて、メタリックプロミネンスやフリージングミサイルを使います。
冒険や日常で、ルナティックシンフォニーを補助的に使います。
どちらかというと、後方で皆さんの補助をすることが多いです。

『一緒に頑張りましょうね!』
『甘いものは別腹だよ♪』

また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


 大放水の中を泳ぎ進むディアボロス達に、雪豹神群は果たして気付いているのか。それとも、ただいつものように訓練として飛び込んで遭遇しただけなのか。
「――ま、そんなことはどっちだっていいか」
 全部ぶっ飛ばせばいいだけなのだからと、結城・花撫(破壊屋・g00183)は向かってくる雪豹達を見据えて不敵に笑う。
 ユーク・エメラブリント(サイボーグのガジェッティア・g03498)もまた、そんな花撫の言葉に笑み湛え、うんうんと同意を示していた。
「とはいえ、ボクは後ろから支援する方がどっちかって言うと得意です」
「そんじゃ、アタシの背中は預けたよ」
「はーい、任せてください♪ 一緒に頑張りましょうね」
 にこりと笑んだユークに見送られるように、前へと躍り出た花撫。
 そんな花撫を迎え撃とうと、雪豹は獣の腕を振り上げ掴みかかろうとする。
 肉弾戦を好み、拳を一番の武器とする花撫は望むところだと言わんばかりに構え、その敵の腕を受け止めた。
 ぎりぎりとせめぎ合うその力は、流石に獣。このままでは押し切られるかもしれないと、そんな考えが一瞬だけ脳裏をよぎった。
「お触り厳禁ですよ!」
 そこへすかさず放たれたのはユークによる冷気を封じたミサイル。着弾と同時に纏わりつく死の瘴気により敵の動きをほんの僅か、鈍らせた。
 後方支援の手並みは見事なものだと胸中で称賛しながら、出来た隙をつくように、渾身の力を籠めた蹴りを炸裂させた。
「やっぱ踏み込みが足りないとちょっと心許ないか!」
 蹴りを受けぐらついている様子ではあるが、仕留めるには足りない様子。
 水中適応の効果があるとはいえ、脚力を活かしきれない水中ではこればかりは仕方がないと軽く肩竦めた花撫の脇を、別の雪豹がすり抜けていく。
 こちらの連携を封じようというのか、後方支援に徹するユークを先に狙う手段に舌を打ち、くるり、身を翻す花撫。
 わ、と声を上げたユークが再びミサイルを放とうとするより、敵は早い。
 がっしりと掴んだその身体を、咄嗟に自身の前に突き出したサイボーグの腕ごと嚙みちぎらんと、雪豹が鋭い牙を剥いた。
「お触り厳禁だっつってんだろ!」
 だんっ、と。強靭な脚力で力強く踏みしめたのは、ぐらついていた敵の身体。水の流れからも後押しを受けた花撫の蹴りは、今度こそ、敵を討ち果たす。
「助かりました……!」
「この調子でさっさと行こうか」
 たどり着くべき場所は、まだ先だ。このまま押し切ろうと促す花撫を、笑顔で頷いたユークがその背を預かるべく追いかけて行くのであった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【落下耐性】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!

杏・紅花
わお。すんごい水の流れ!
【水中適応】の力を存分に使わせてもらって、流れの中を突破するぞっ

あれが雪豹?白い毛皮に黒の模様がキレイ
水の中でも素早そうな敵だもの、あたしの水中戦の練習になってもらおうかな!

明サンには、まっすぐが似合う
でっかい凶暴なおさかなみたい、道を切り拓く目を見張る目印

袖を大きく振りあげて、水の中へ放つ光の蚕蛾
無数の白、黒い模様も見えなくなるほど囲んで囲んで

視界を奪ったら、かごめかごめ
踊るように四方八方から声掛けて敵を翻弄
こっちだよお!あっちかも?どっちでしょお〜

焦れったくなったら集中力欠くから、容赦なく
ぐーぱんちで答え合わせ!
こっちでしたあ〜

ここを乗り越えて、次への道にしたいね!


平良・明
これは、昇りがいのある、いい流れ

激流の水圧は、水中適応で対策しつつ
一直線に昇っていきます

「幾重火」で重ねる形はロケット、あるいは魚雷
紅花さんの鱗粉は天の川みたいにきれいです
私はただまっすぐに、水を切り裂き進みます

雪豹の皆様方、訓練と遠慮せず、大きいのをプレゼントです
進む勢いのままに、水と氷に消えない炎を纏った回し蹴り
なんならそのまま足場にして、水流の上に上に

この流れが星の川なら、その向こうには銀河の大壁
アスワン大城壁、ぽぽっと乗り越えてやります


 川底をのんびりと過ごす時間の終わりを告げる轟音は、それにふさわしい勢いの水をナイル川へと注ぎ込んでいる。
 すでに先行した者も居て、それと相対する者も居る様子。見上げて、苦戦する様子は特に見られない様子に少しばかりの安堵を零して、平良・明(ダイヤのK・g03461)は改めてその流れに身を投じる。
「わお。すんごい水の流れ!」
「これは、昇りがいのある、いい流れ」
 どこか楽し気な杏・紅花(金蚕蠱・g00365)の言葉に頷きつつも、自身のバランスを保つように数度落ちる水を搔き分けて。よし、と明は上部へ向けて、折り紙で作ったロケットに似たものを掲げた。
「はなひらく」
 ぽぅ、と一度瞬いた折り紙は、水の中でも消えることのない炎となり、明に重なる。
 そうして、折った形に相応しくあろうとするかのように、炎は明の身体を、上へ、上へと運ぼうとしてくれた。
(「明サンには、まっすぐが似合う」)
 やっぱり、と。口元だけで呟いて、突き進んでいく明に負けじと、紅花も手足を思い切り伸ばして水を掻く。
 でっかい凶暴なおさかなみたいだと思った明の姿は、道を切り拓く目を見張る目印だ。一度だけ並んで、にこりと微笑みかけてから、明の作る道筋を辿るように、ほんの少しだけ下がる紅花。
 水中適応の能力を存分に発揮するには、実に良い場所だとしみじみ思いながら、力一杯の泳ぎで上昇していく二人。
 無論、彼らをそのまま素通りさせるわけにはいかないとばかりに、雪豹神群が水中へと飛び込んでは行く手を阻んでくるのだけれど。
「あれが雪豹? 白い毛皮に黒の模様がキレイ」
 遠目に見えた姿は、良く知る豹とは同じ模様で、違う色。
 初めてみる生き物の姿と、その名に相応しい容貌にほんの少しの感嘆を覚えた紅花だが、敵意剥き出しの彼女らが真っ直ぐこちらへ向かってくるのを見止めれば、きりと表情が引き締まる。
「あっちも訓練で水中戦に慣れたのかな。水の中でも素早そう。あたしの水中戦の練習になってもらおうかな!」
 言うが早いか、大きく袖を振り上げる紅花。振り下ろせば、袖の中から大量の蚕蛾が飛び出してくるではないか。
「よそ見したらだめだぞっ」
 水の流れなどないかのように群れて群がる集団に、雪豹達は払いのけようと手を振り回す。
 だが、その蚕蛾達は幻だ。幻でありながら、舞う鱗粉がそれと悟らせないように、敵の判断を鈍らせている。
 ふわりふわりと、踊るように袖を振るう紅花の周囲で鱗粉が散るその光景は、まるで、煌く天の川を作り出しているようで。
 きれい、だと。明は胸中だけで呟いて、ゆるり、明は口元に笑みを湛える。
「さて、雪豹の皆様方、訓練と遠慮せず、大きいのをプレゼントです」
 真っ直ぐ、真っ直ぐ、突き進むばかりの明は、その勢いに乗せた回し蹴りをお見舞いしてやる。
 炎を纏うその蹴撃へ、雪豹が氷の息吹を放てども、炎は決して、消えることなどありはしない。
 周囲の水が僅かに凍ったとて、流れ落ちる水に呑まれて落ちて行くばかり。ぱきん、と氷の砕ける音を聞きながら、歯噛みする雪豹を足蹴に、明は更に上を目指す。
「行かせない……!」
「は~いこっちの台詞ぅ!」
 ぶわりと視界を覆う蚕蛾達が、明を追おうとする雪豹達の行く手を阻む。
「こっちだよお! あっちかも? どっちでしょお~」
 ふわり、ひらり。蚕蛾の隙間からちらりと見える袖や裾が、目を惑わせて。
 あちらこちらと飛び回ってはかけられる声が、耳を惑わせてくる。
 すっかり翻弄された雪豹は、紅花を捉えようと獣の腕を振り回すが、ひらりと翻る袖の名残に指を掠めるばかりで、ちっとも捕まらない。
 むしろ、その名残すら、惑わしの術中であるかのようで――焦る気持ちは、視野を一層狭くする。
 狙いをすまして飛びかかったその攻撃が大きく空ぶったのだと悟った時には、声は、後ろにいた。
「こっちでしたあ~」
 しっかり握り込んだぐーぱんち。殴り飛ばして叩き落したら、後はもう、ひたすら上を目指すだけ。
 明が切り拓く道を全力で追う紅花の気配を感じ、先ほど見たきれいな『天の川』を思い起こして。
 同時に、水の流れがぎゅっと絞り込まれたような排水口を見つけて、笑みを湛えた。
(「この流れが星の川なら、その向こうには銀河の大壁」)
 待ち構える光景に思い馳せながら、変わらず真っ直ぐに、その大口を潜り抜ける。
 その先に待つのはまたしても水の中――だけれど、そこが大城壁の向こう側であることを告げられるように、目を丸くした少女と、目が合うのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!

平良・明
驚かせてしまったみたい、こんにちは

魚にとって水は地続きのように、昇ってきてしまいました
そして、鳥にとって空と陸は地続きのように、この先にも向かいます

私は鳥でも魚でもないけど、これからも旅歩き
旅は道連れ、休んだり遊んだり
なかなか距離を掴むのも、難しいでしょう

「旅歩き」の歩行は堂々と
ふらりとにじり寄って、渾身の蹴りをくらわせます

旅は道連れ、一歩踏み込めば、その道が還る場所
この歩みは、たとえ熱い蜃気楼の中でも、止まらないんです


杏・紅花
炎の女の子だあ
水の中でも燃えてるの、不思議
あなたも、その火と同じように
決して消えぬ強さを持っているのかな

なんか焦ってる??
あ、ココ通しちゃうと怒られちゃうのかなあ
んふ。でもごめんね、あたしはその先に行きたいの
あたしは、あたしにしか止められない

その目で見つめられるより先に【光学迷彩】を利用して糸で身代わり形成
とらえたあたしの姿は、あたしじゃない
ホンモノはこっちだよお
鉤爪でざっくん

負けないよ、だってね
水の中にあっても消えない炎なら
あたしも、こころのなかに、あるんだあ


クィト・メリトモナカアイス
見つけた……子供?
我? 我はおとなのれでぃーだぞ。
我はおとななので火遊びする子供にはお仕置き。
我の黄金猫拳打棒がうなる。

【水中適応】で水中を自在に泳ぎ、「モナカ」突撃型と火祭のオノフリアを挟み撃ちするように立ち回る。
こっちを見つめてきたらモナカ突撃型が後頭部めがけて突進、モナカ突撃型の方に意識がいったら黄金猫拳打棒をぶん回して肉球で顔めがけてぶん殴る。
我やモナカ突撃型、他の復讐者の攻撃で体勢が崩れたら立て直す前に畳みかけるように連続攻撃。モナカ突撃型との息もつかせぬ連撃からの全力猫パンチで頭をたたき割る。

んむ。悪い子にはげんこつ。


一・百
※アドリブ連携歓迎

駆け付けだが助力しよう
水中適応、完全視界利用

退屈か…
そんなこと二度と言えなくなるわけだがな

ジンのキューコン(狼程の九尾の銀狐)を水門に突撃させ妨害を
『何かワイ身体はっとるやん』
と門の間に

時間を掛けないほうがいいか…
紅玉姫を抜きPDで攻撃
凍える妖気を刃に帯び無数の氷の刃を全方位から敵に次々と突き刺し氷の華を咲かす
その間に周り込みPDの妖力を帯びた刀で直接攻撃

不運の連鎖か…
とりあえずキュー変わりに不運を受けとこうか?
ジンの受けたダメージには耐える
後方へとんで狐変身し避けてみようか的が小さいとどうだろう

シャムスやナディアに向かう炎があればPDの氷で妨害を試みる

百は基本言葉は少なめ


ナディア・ベズヴィルド
アドリブ・連携可

駆け付け、微力ながら助力を。
完全視界もあるけど水中ゴーグルもあった方がより完璧に視界を確保できる
皆さんの分も…(そっと進呈)

さて、水門を閉じられぬようにぱっぱと片してしまいましょう

【光学迷彩】でオノフリアの後方、水門へすぐに移動できぬように
シャムスさんと二手に分かれ回り込みを試みる
共に戦う仲間と協力をしあい《高速詠唱》《連続魔法》を用いて攻撃を

退屈ならば私達と遊びましょうか
暇なんて言っていられなくなるわよ

きゅ…キューさんっ!体張って頑張っているわね(笑ってもいいのだろうか。でも堪える)

百さん、シャムスさんへの敵WIZ攻撃にディフェンスを
敵の反撃にはPDの砂礫の風で対応する


シャムス・ライラ
情報共有、連携

水中適応利用
動きやすいようウェットスーツ着用
ナディア殿、ゴーグルもありがたく

水の乱反射や流れで出来る視界の歪みと光学迷彩を利用し潜み
地形の利用、情報収集で
敵に水路を塞がれないようナディア殿と手分けし
回り込んで立ち位置を工夫し戦闘

退屈だと高をくくっている今が好機か
百殿に微笑み

完全視界も利用
仲間と呼吸を合わせ
「咆砲」で誘導弾を無音で発射し、追尾させて追い込もう
可能なら連射
水底すれすれに撃つ事で土を撒きあげ
一時的でも敵視界を奪って仲間の攻撃に繋げられれば幸い
魔獣の爪はジャンプで飛び退り距離をとることで損害を可能な限り減らす
ナディア殿、百殿の苦手能力は可能な限りディフェンス

アドリブ等歓迎


「見つけた……子供?」
 大城壁の大放水を遡り、たどり着いたその場所に居た存在。その姿は間違いなく子供だった。
 だが、水の中であるにも関わらず燃える炎を身に纏う子供が、ただの子供であるはずは、無いことは、分かる。
 クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)の意外そうな呟きに、アヴァタール級クロノヴェーダ『火祭のオノフリア』は、むっとしたような顔をする。
「そっちだって子供じゃない!」
「我? 我はおとなのれでぃーだぞ」
 何を言っているのだというように小首を傾げるクィトに、オノフリアは憤慨したような様子を見せたが、ハッとしたように放水口を見やる。
「わ、わ、なんでそんなぞろぞろと入ってくるのよ!」
「なんか焦ってる?? あ、ココ通しちゃうと怒られちゃうのかなあ」
「そうなのでしょうね。驚かせてしまったみたい、こんにちは」
 杏・紅花(金蚕蠱・g00365)と平良・明(ダイヤのK・g03461)は、一度互いに顔を見合わせて、けれど明るく朗らかな様子はそのままに、にっこりと笑いかける。
「んふ。でもごめんね、あたしはその先に行きたいの」
「行かせるわけないじゃない!」
「それは、そうでしょう。ですが魚にとって水は地続きのように、昇ってきてしまいました。そして、鳥にとって空と陸は地続きのように、この先にも向かいます」
 通ってほしくなかったようだけれど、通り抜けてしまったものは仕方がないだろうと、言うように。
 そんな彼らに、大放水の中で訓練していたらしい雪豹の群れはいったい何をしていたんだと眉を吊り上げたオノフリアだが、頬を膨らましていたのは暫しの間だけ。
 余裕を取り戻したように、ふふん、と楽しげに笑ってみせる。
「こんなところから出てくるなんて思わなかったけど、やっつけちゃえばいいんでしょ」
 丁度退屈していたところだったのだとキャラキャラと笑うオノフリアは、ごく単純に、ディアボロス達を侮っているのだろう。
 駆けつけたばかりとて、それが良く解るものだから。一・百(気まぐれな狐・g04201)はやれやれと肩を竦める。
 退屈だと言っていた彼女にとって、ディアボロスの襲撃は不測の事態ではありながらも、遊べる機会のようなものなのだろう。
「そんなこと二度と言えなくなるわけだがな」
「むしろ退屈だと高をくくっている今が好機か」
「ええ、暇なんて言っていられないほど、遊んであげましょう」
 百の呟きに同意したように頷くシャムス・ライラ(極夜・g04075)とナディア・ベズヴィルド(黄昏のグランデヴィナ・g00246)は、アイコンタクトを交わすと、サッと左右に分かれる。
 同時にパラドクス効果である光学迷彩の力を駆使し、その姿を判別しにくい状態へと、転じる。
 オノフリアとて、その姿を逃すまいと視線を巡らせるが、判別しにくい姿よりも、ぴゅーっと視界を横切った銀色の何かに、つい、視線を奪われそちらを見た。
「あ、ちょっと、邪魔しないでよ!」
『何かワイ身体はっとるやん』
 放水口の前を陣取り、門を閉ざさせまいとするのは九尾を持った銀色の狐――そんな容姿を持つ、百のジン、『キューコン』だ。
 ジンを退けようとするオノフリアへ、ぎゅん、と勢いよく突撃する球体。
 ぱ、と回避したオノフリアに直撃こそしなかったが、躱すことで崩れた態勢を整えるより早く、クィトが間合いを詰め、黄金色の肉球を、振りかざした。
「きゃっ」
「我はおとななので火遊びする子供にはお仕置き」
 水中だから水遊び? などとふと思ったりもしつつ。どちらにしよすぎた遊びに興じる子供には、仕置きが必要だ。
 肉球の形をした先端を持つ純金製の鈍器、『黄金猫拳打棒』を振り回しながら攻め込むクィトに合わせて、彼女が放った浮遊球形ガジェット『モナカ』が、勢いよく体当たりをぶちかましていく。
 黒瑪瑙の邪眼で見つめる暇など、与えないと言うように。
 遊ぶつもりが遊ばれている。翻弄される様は、百が展開する完全視界の効果とナディアが用意してくれたゴーグルのおかげで、良く見えた。
 オノフリアの背後に位置取り、ナディアと共に放水口を塞ぐキューコンへいつでも助力できるように身構えながら、シャムスは不思議な金属を生成する。
「駆けつけた身、力を役立てましょうか」
 ――喰らいつけ。
 生成した金属が放つのは、砲弾だ。それも、音もなく撃ち出され、まるで生き物のように柔らかに軌道を変える、誘導弾。
 ゆえに気付くことも、気付けど躱すことも難しく、オノフリアは忌々し気に眉をひそめながら、タール化した魔獣の爪を具現化させて、球を叩き落し。ついでと言わんばかりに、クィトへも爪を閃かせる。
 だが、それがクィトに届くことはない。二人の間にふらりと割り込んだ明が、緩やかな所作でクィトの手を引き、回避させたから。
「旅は道連れ。休んだり遊んだりが、醍醐味でしょう」
 にこりと微笑みかける明は、そのままあまりに自然な流れで足を振り上げ、オノフリアの華奢な身体をしたたかに蹴りつけた。
 は、と短く息零したオノフリアは、思うようにいかない現状に苛立ちを見せ始める。
「なんなのよ、もう! さっさとしないと、怒られちゃうじゃない!」
「そんなこと言わず、もっと私達と遊びましょうよ」
 望んだのはそちらでしょうと言うように杖を振るい、宝玉を光らせながら次々と魔法を放つナディアから距離を取るように水中を泳ぐオノフリアは、べーっと舌を出し、あんた達となんて遊ばない、と拗ねた子供のように憤慨していた。
 ディアボロス達を無視してさっさと放水口を締め切りたいが、立ちはだかるジンと、それを補佐するシャムスとナディアがとにかく邪魔だ。
 かといって比較的攻撃を仕掛けてくるそぶりを見せるクィトも明も、ぎゅんぎゅん飛び回るガジェットに背後を取られたり不思議な距離の詰め方をする明の動きに惑わされ、いまいち攻撃に繋げられない。
 そんな中、ふと見つけたのは水の中をゆっくりと泳ぎ回る紅花の姿。
 しめたとばかりに見つめれば、黒瑪瑙の邪眼が煌き、紅花に重なる不運を与えて連携どころではなくしてくれるはず。そこから、立て直しを――。
「ざあんねん! ホンモノはこっちだよお」
 振るわれる鉤爪は、待ってましたと言わんばかりに。死角からざくりと斬りつけられ、反射的に振り返ったオノフリアが見たのは、今しがた邪眼で見つめたはずの紅花だ。
 驚いたようにその姿を見比べれば、泳いでいると思った影は、糸で作られたまがい物であることが、すぐに、見て取れて。
 自身の余裕のなさを、突き付けられた心地だった。
 ふわりと距離を取る紅花の姿は、早々に見失ったシャムスやナディアと同じように、遠ざかるほどに判別しづらくなる。
 水面から落ちる光の煌きが、水の揺らめきと重なって、全然、ちっとも、捉えられない。
「もう、いい加減にしてよ!」
 癇癪を起こしたように叫んだオノフリアから噴き出すのは、炎。
 火の鳥の姿をしたそれはジンだ。それがさらに大きく膨れ上がり、水の中だというのに強烈な熱を伴って、襲い掛かってくる。
 それを見て、見上げて。わお、と紅花は少し感嘆の混じった声を上げる。
「水の中でも燃えてるの、不思議。あなたも、その火と同じように、決して消えぬ強さを持っているのかな」
「悠長に言っている場合でもなさそうですよ」
 距離を取るよう促す明に従った紅花と入違うように、ナディアがすっと前に出る。
 その口元が唱えるのは、強烈な風を呼び起こす、素早い詠唱。
「もがれた手足よ我が前に 流れた血潮よ我が前に 歌うように空を裂き 奏でるように地を揺らす 砂礫は刃となり骸に刻まん!」
 ごぅ、と音を立てて巻き起こるのは、砂嵐。火の鳥のジンを包み込み、封殺する。
 いっそ大渦でも巻き起こすかのようなその勢いに流されかけながらも、百は唖然とするオノフリアへ、肉薄する。
 ハッとしたように百へと視線を向けたオノフリアだが、百の姿を捉えるより早く、閃く紅い刃を、見た。
「舞え、紅玉姫……」
 炎を纏う身を貫く、冴えた冷気。紅い刃の一閃は、無数の氷の刃となって舞い、オノフリアの急所へと、突き刺さっていく。
 全方位から突き刺さる刃は、さながら、氷の華が咲いたかのような形を現し、じわり、水の中に血の赤を、立ち上らせた。
 けれど、オノフリアは笑っていた。
 思い通りにいかなくて悔しくて悔しくて……だからこそ、一矢報いてやろうと、無数の刃に貫かれながらも、百を見つめていたのだ。
 連鎖する不運。その切っ掛けは、クィトのガジェット、モナカだ。勢いよく体当たりを仕掛けようとしたモナカの真っ直ぐな軌道が、水の流れに押しやられて百へと向かい。
 それにいち早く気付いたクィトが、百を庇うべく思わず黄金猫拳打棒でモナカに大ホームランを決めて。
 絹糸で出来た紅花の身代わりをぶち抜いてなお勢い衰えぬまま、キューコンの額に強かにぶち当たった。
「きゅ……キューさんっ!」
「キュー殿!?」
「……キューが、代わりに不運を受けてくれたんだな」
 うん。そう言うことにしておこう。
 ジンであるキューコンも体当たりに特化したモナカも頑丈だったし、ぶち抜かれた紅花は身代わりだったのは、不運の中の幸いと言えよう。
「あはは! ……バーカ」
 きゃらきゃらと笑って見せる少女は、最早虫の息。
 それでもなお、その炎は消えなくて。彼女の意地を、表しているかのよう。
「旅は道連れ、一歩踏み込めば、その道が還る場所。この歩みは、たとえ熱い蜃気楼の中でも、止まらないんです」
 そうでしょう、と。一連の流れに目をぱちぱちとさせていた紅花の手を引き促す明。
 まだ、やるべきことがあるだろう、と。
 うん、と頷く紅花は、鉤爪を翳して、力強く、泳ぐ。
「水の中にあっても消えない炎なら、あたしも、こころのなかに、あるんだあ」
 負けない。負けて、られない。
 その心を示すように、オノフリアへと止めの一撃を放ち、ディアボロス達は、少女の最期を見届けるのであった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【狐変身】LV1が発生!
【光学迷彩】がLV2になった!
【水面歩行】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【アヴォイド】LV1が発生!
【ダブル】がLV3になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2022年07月11日

アスワン大城壁を突破せよ

 タウエレト・マーを撃破し、ナイル川を更に遡ったディアボロス達は、ナイル川の上流に巨大な城壁が築かれているのを発見しました。
 この大城壁が、ナイル川の流れをせき止める巨大なダムの役割を果たしていると推測されます。

 大城壁は巨大なクロノ・オブジェクトで、外側からの破壊や迂回、上空からの突破を不可能にしています。
 ですが、城壁からは一日に数回『大放水』が行われ、ナイル川へ上流のナセル湖の水が放水されています。
 この大放水は、滝のような凄まじい勢いの激流となりますが、遡る事ができれば、城壁の反対側のナセル湖側に出られるはずです。
 それを重ねることで、排斥力を破り、パラドクストレインで直接ナセル湖側に着けるようになるでしょう。

 敵に発見されないようにナイル川の川底を進み、大城壁からの放水が行われるタイミングでナセル湖へ向かいましょう。


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#獣神王朝エジプト
🔒
#アスワン大城壁を突破せよ
🔒
#ナイル川


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選択肢『ナイル川の川底で』のルール

 ナイル川の川底で、アスワン大城壁からの放水のタイミングを待つ選択肢です。
 数十分から数時間の間、ナイル川の川底で待機する事になります。
 野生の白鰐神群との戦いの後、或いは、戦いの前に、普段はあまり縁の無い川の底の様子を楽しんでも良いかもしれません。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾野生の白鰐神群との戦い『白鰐神群』のルール

 ナイル川の川底には、野生化した白鰐神群が生息しています。
 アヴァタール級の支配下には無く、特に命令なども受けていませんが、自分の縄張りに入り込んだ獲物には容赦はしません。
 アスワン大城塞からの放水のタイミングを計る為には、ナイル川の川底で待機する必要がある為、この野生の『白鰐神群』は邪魔となるので、まず最初に排除するようにしてください。


 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾アスワン大城壁の放水を遡れ!『雪豹神群』のルール

 アスワン大城壁から放水が開始されます。
 ナイル川に一気に放出される大量の水は、激しい滝のようですが、ディアボロスならばこれを遡る事は不可能ではありません。
 しかし、この大放水を利用して、トループス級が水中・水上戦の訓練を行っています。
 特訓を行うトループス級は、放水と一緒に激流下りをしたり、落下した後激流を遡るはた迷惑な訓練を繰り返しており、その特訓中にディアボロスを見付けると、激流の中での戦闘訓練だとばかり襲い掛かってくるので、この敵を撃退しつつ、激流を遡らなければならないでしょう。

 この大放水は、ナイル川上流のナセル湖の水を直接引き入れている為、激流を遡る事で、大城壁を突破、ナセル湖側に出る事が可能です。


 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】この選択肢の🔵が👑に達しない限り、マスターは👿のリプレイを執筆できない。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『火祭のオノフリア』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「菅原・小梅」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。