リプレイ
金刺・鞆
むん。なんとおおきな……寺……!
これだけ大きいと、大層な御利益がありそうな気もいたしますね、いぬ。
しかし何故に東大寺が巨大化を……? むむん。あちらこちらを調べてみたい気は逸りますれども、まずはこの扉を開けなければなりませぬ。
がんばります、えい、おー。
【怪力無双】の効果を得て、まずはひとりで押してみましょうか。ひとり分の残留効果と力ではさすがに厳しい、です?
いぬも手伝ってくれますが……これは大した助けにはなりますまい。いえ、力仕事はいぬには不向きということゆえ。すねないで、いぬ。
さらなる効果を重ねるか、純粋に人手を増やせれば開けられそうな気もいたします、です!
無論みなさまに妙案あらば協力です。
積商・和沙
ちょっと、250mって、何よ。
デカ過ぎじゃないの!!
しかも、これを開けろって、私には無理よ。
この細腕にそんなこと出来るわけないに決まっているじゃないの。
だからってそうも言ってられないのよね。
そうね、扉の下に【水源】で水の流れをぶつけて摩擦を減らせば少しは動かしやすいんじゃないかしら?
ベアトリス・リュウフワ
兎にも角にも、門扉を開かぬことには始まりません。
少しでもお力添えが出来れば幸いです。
力押しで挑戦してみても良いのですが、仮にもクロノ・オブジェクトですから、一筋縄ではいかないでしょうね。
念の為、構造を【観察】いたしまして、こじ開けられそうな箇所を探してみます。
破壊は無理でも、こちらの膂力が作用しやすい箇所がある可能性はございますから。
皆様と同じ方向に開けることを意識いたします。
また、【号令】が如き一声で、皆様の力を同タイミングで合わせることを試みますわ。
もちろん、先陣を切っても構いません。その際は助走と全身を用いた押し込みで、「押して」開けることを試みます。
●巨大門を押し開け
ディアボロス達の前に立ち塞がるのは巨大化した門。
普段であれば人々を招き入れる門も、今はその扉を固く閉ざしていた。
「むん。なんとおおきな……寺……! これだけ大きいと、大層な御利益がありそうな気もいたしますね、いぬ」
門を見上げ、金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)は隣に立つモーラット・コミュ『いぬ』に話しかける。するといぬもコクコクと同意するように頷いていた。
「しかし何故に東大寺が巨大化を……? むむん。あちらこちらを調べてみたい気は逸りますれども……」
巨大化現象に興味津々な鞆。そこへ、ベアトリス・リュウフワ(高慢たる剣・g04591)が声をかけた。
「兎にも角にも、門扉を開かぬことには始まりません」
「ですね。まずはこの扉を開けなければなりませぬ。がんばります、えい、おー」
「少しでもお力添えが出来れば幸いです」
二人が扉を開ける準備を始める中、積商・和沙(四則演算の数秘術師・g02851)は門を見上げその大きさに驚いていた。
「ちょっと、250mって、何よ。デカ過ぎじゃないの!!」
上を見れば門の上部は遥か彼方。普段の大きさでさえ大きいというのにそれが10倍ともなると、高層ビルを見上げている気分だ。
「しかも、これを開けろって……」
「けど、開けるしかないです」
和沙が唖然としているその横で鞆が【怪力無双】を使いまずは一人で門を軽く押してみる。
足元ではいぬが一緒になって門を押していた。
「いぬ。手伝ってくれるのはいいのですが、力仕事はいぬには不向きでしょう」
鞆にそう言われ俯くいぬ。
「すねないで、いぬ」
気落ちするいぬを鞆は撫でて慰めた。
「仮にもクロノ・オブジェクトですから、一筋縄ではいかないでしょうね」
門を叩いてみたり色々な角度から眺めてみたりと、ベアトリスは門の構造を観察しながら呟いた。
「さらなる効果を重ねるか、純粋に人手を増やせれば開けられそうな気もいたします、です!」
「やはり、それしかなさそうですわね」
調べた結果、鍵などはかかっておらず、純粋に門の重さが問題なだけだったため、二人は力押しが一番いいと結論付けた。
「一斉に押せばなんとかなりそうですわね」
「それがいいです」
二人の視線が和沙へと向く。すると和沙は慌てて両手を突き出しブンブンと振るう。
「私には無理よ。この細腕にそんなこと出来るわけないに決まっているじゃないの」
「けど【怪力無双】を使えば問題ないですよ?」
「そうだけど……あ、私ちょっと試してみたいことがあるから、そっちを先にやらせて。ダメだったら手伝うから。ね?」
和沙は口早にそう言うと門の前へと進んでいった。
そして、川の流れを作って門へとぶつける。更にパラドクスで膨大な流水を出現させそれも門へ。
水が門へと衝突し水飛沫があがる。
「今ですわ」
「鞆も本気でいきます、です!」
タイミングを合図するベアトリス。鞆はパラドクスで己の腕を異形巨大化させる。そして二人同時に門を押し始めた。
鈍い音を立て、門が徐々に開いていく。そのまま押し続け、門が完全に開かれた。
「やった……けど水なんてなくてもよかったような?」
「ですが、細かな小石とかが流れてくれたおかげでスムーズに押せましたわ」
「そう? ならいいけど」
「ちゃんと開いたから問題ない、です」
巨大門は開かれた。ディアボロス達は大仏殿に向かう為、門を潜り進むのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV2が発生!
フェオ・アンスール
正しく、何もかもが巨大
故郷を思い出すような巨大さだ…
ふむ、エジプトの侵攻が進んで記憶が少しばかり戻ったか?
閑話休題
然し、鹿の習性か
此処の鹿は専用の鹿煎餅なるものがあるとか
それを頼りにしてみるのも一興、なのだが…
おい、ナディアよ
本当にこの情報確かなのだろうな?
蓄えた通貨でありったけを買い漁るのだ
ガセを掴まされたと判明した時はタダでは済まさないぞ
と、ディアボロスになる以前からの因縁のあるナディアに問う
幾度となく闘争を繰り返した宿敵とも言うべき相手
情報を鵜呑みにするのは得策ではないがが…
他に手立てがない
挑戦あるのみ
何だ、群がって来たぞ
ぬお、腕ごと噛むのは止めろ
よもや此処までかッ
否、謀りおったな貴様ァ
ナディア・ベズヴィルド
デカいわねえ…建物はともかくなんでこんなにでっかくしたのかしら…鹿。
わけわからん
…まあ、いいわ
ほう…フェオ、貴様の記憶が戻りつつあるのか?めでたいな
ふふ、いくら貴様と殺りあう仲とは言え此処は手を組むのが道理
任せておけ、鹿煎餅なら大量に此処に用意してきた
無論フェオの財布から(以下略
これらをだな、フェオの周りにたくさん置いて…
いいから黙ってそこに立ってなさいな
(鹿のもふもふした毛並みを楽しみつつ、注意をフェオの方に向けて誘導しよう)
これでよし。
ほほほ!そのまま踏まれて、噛まれて、涎まみれになるがいいわ!!(ざまあ!)
陰謀策略、お手の物。
その隙に私は先に進ませてもらうわ、貴様の犠牲を無駄にはしない
金刺・鞆
鹿も……おおきい……! むむん……ちょっとよくわからなくなってまいりました。鹿はおおきくなくてもよかったのでは?
ともあれ、鹿です。神の使いとも申しますし、くろのべーだという訳でもなし。いえ、いえ。そうと言われたら信じてしまう程度には異様な大きさなのですが。一応はごくふつうの鹿、です。……普通、とは……?
……は。話が逸れましたが、手荒な真似をせずとも突破可能ならば、それに越したことはなく、ですね。
野菜やドングリなどを好んで食す……とのことでしたゆえ、それらを用意いたしましょう。そして【動物の友】にて意思疎通を試みますよ。
穏便に先へ進みたい旨、手土産を献上する旨などを伝えてみようかと。むん!
●鹿煎餅。群がる鹿
門を潜り抜け、中へと入ったディアボロス達の目の前には、あちらこちらでグループを作り寛ぐ巨大な鹿達の姿。
「鹿も……おおきい……! むむん……ちょっとよくわからなくなってまいりました。鹿はおおきくなくてもよかったのでは?」
7mもの大きさの鹿を見て金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)は驚きを隠せずにいた。
「ともあれ、鹿です。神の使いとも申しますし、くろのべーだという訳でもなし。いえ、いえ。そうと言われたら信じてしまう程度には異様な大きさなのですが。一応はごくふつうの鹿、です。……普通、とは……?」
状況を理解しようと考えれば考えるほど、混乱していく鞆。
「デカいわねえ……建物はともかくなんでこんなにでっかくしたのかしら……鹿。わけわからん……まあ、いいわ」
「正しく、何もかもが巨大。故郷を思い出すような巨大さだ……」
「ほう……フェオ、貴様の記憶が戻りつつあるのか? めでたいな」
「そういえば……ふむ、エジプトの侵攻が進んで記憶が少しばかり戻ったか?」
ナディア・ベズヴィルド(黄昏のグランデヴィナ・g00246)の呟きに答えたフェオ・アンスール(狂飆・g04703)。そのフェオの様子にナディアは微笑みを浮かべた。
「然し、鹿の習性か。此処の鹿は専用の鹿煎餅なるものがあるとか、それを頼りにしてみるのも一興、なのだが……おい、ナディアよ。本当にこの情報確かなのだろうな?」
「ふふ、いくら貴様と殺りあう仲とは言え此処は手を組むのが道理。任せておけ、鹿煎餅なら大量に此処に用意してきた。無論フェオの財布から」
「くっ……蓄えた通貨でありったけを買い漁るのだ。ガセを掴まされたと判明した時はタダでは済まさないぞ。情報を鵜呑みにするのは得策ではないが……他に手立てがない。挑戦あるのみか。して、この鹿煎餅をどうするのだ?」
「これらをだな、フェオの周りにたくさん置いて……いいから黙ってそこに立ってなさいな」
ナディアが大量の鹿煎餅をフェオの周りへとばら撒いていく。更には砕いた鹿煎餅をフェオへと振りかけた。
「手荒な真似をせずとも突破可能ならば、それに越したことはなく、ですね」
鞆は用意した野菜やドングリを使って鹿と仲良くしようとしていたが、クロノ・オブジェクトの影響を受けているせいか反応はイマイチだった。そんな中、突如巨大鹿達が鞆の側から離れていく。どうしたのかと、鹿の向かった方向を見ればナディアがフェオに鹿煎餅を振りかけている最中だった。
「ひっ……そんなことしたら……」
その様子に鞆はこの後起こるであろう事を想像してあわあわと焦る。
焦る鞆の様子に気付きながらもナディアは鹿煎餅を振りかける事を止めなかった。
「何だ、群がって来たぞ。ぬお、腕ごと噛むのは止めろ」
そうこうしているうちに、巨大鹿は次々とフェオの所へ集まり、近くの鹿煎餅を頬張る。更には振りかけられた鹿煎餅を食べようとフェオの腕や肩に噛みつき始めた。
巨大鹿達の反応に困惑するフェオを眺めていたナディアの口が三日月型に歪む。
「これでよし。ほほほ! そのまま踏まれて、噛まれて、涎まみれになるがいいわ!!」
「よもや此処までかッ。否、謀りおったな貴様ァ」
自分が嵌められた事に気付き怒りを顕わにするフェオ。
「陰謀策略は、お手の物よ。この隙に私は先に進ませてもらうわ、貴様の犠牲を無駄にはしない」
それじゃと、フェオに手を振ると走り去るナディア。
「えっと、ともにはどうすることもできません。ごめんなさい!」
フェオとナディアとを交互に見つめた鞆は、フェオに謝りナディアの後を追った。
こうしてフェオの犠牲(?)によって巨大鹿達の注意を逸らしたディアボロス達は大仏殿へと向かい進むのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
積商・和沙
あれが20mの骨ね。
つまり、学校の25mプールには沈むのね。
なら大丈夫ね。
何がって言いたそうね、アンテナ。
25mなら私でも泳げるわ。
つまり、恐るるに足らずってことよ。
円周障壁陣で攻撃よ。
それだけ大きければ結界の中じゃ動き回れないんじゃないかしら。
呼び出された骨の攻撃は【飛翔】の低空飛行で躱すわよ。
確か、大仏化して攻撃力が上がっているのよね。
なら、攻撃が躱されて地面を打った時の衝撃も大きいわよね。
骨が砕けるまで躱し続けてあげるわよ。
●砕けるまで
「あれが20mの骨ね。つまり、学校の25mプールには沈むのね。なら大丈夫ね」
大仏化したトループス級『粗骨』。その姿を見上げながらよくわからないことを言い出す積商・和沙(四則演算の数秘術師・g02851)。これにはモーラット・コミュ『アンテナ』も心配そうに和沙を見つめた。
「何がって言いたそうね、アンテナ。25mなら私でも泳げるわ。つまり、恐るるに足らずってことよ」
和沙の言葉にアンテナは頭の上に無数の(?)マークを浮かべ困惑した。
襲い掛かる攻撃を和沙は低空飛行で躱していく。
「確か、大仏化して攻撃力が上がっているのよね。なら、攻撃が躱されて地面を打った時の衝撃も大きいわよね。骨が砕けるまで躱し続けてあげるわよ」
繰り返される攻撃をひたすらに躱し続ける和沙。その甲斐があってか、骨の軋む音と共に粗骨がバランスを崩しその体を傾けた。
「それだけ大きければ結界の中じゃ動き回れないんじゃないかしら」
チャンス到来と、和沙はすぐさま円周率を諳んじる。すると粗骨の周りに円周率の文字列が並んだ障壁が螺旋を描きながら立ち昇っていく。
やがて障壁は粗骨を包むほどの高さまで伸びていった。そして徐々に障壁の直径が縮んでいく。
縮む障壁に圧され、粗骨の体が軋み、砕ける音が響く。
和沙が障壁を消せば、そこには骨の残骸が無残に散らばっていた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
金刺・鞆
さて、ここからは戦いを避けて通れぬ道となりましょう。気を引き締めてかからねば。むん!
やはり、敵も巨大化しておりますね……。体力、それと怪力が大幅に強化されているものと見ました。素早さなどは比較的与しやすい程度、かと。
なれば、力比べを避けた強力な一撃で挑むのが最適解、です!
神力の矢を番え、続けざまに射掛けてゆきます。怒涛の連射、幾ばくかは堪えることでしょう。
反撃は【飛翔】も活かしての全力回避を試みます。直撃を避けても、巨大化して勢いなどは増しているはず。衝撃だけでも侮れないものがありそうな。
多少の大回りになっても負傷を抑える方策にて、距離を取って堅実に削ぎ、堅実に突破したいところ、です。
フェオ・アンスール
世迷い事を宣うとはお目出度い頭な事だな女狐(ナディア)
我等は我等の流儀で復讐譚を直走り完遂するのみであろうがよ
鹿にやられたのではない、狐にしてやられたのだ
矢張り商売敵を信用するものではないな
戯け、隙あらば殺り合う心算だろうが
(信用はしないが信頼はすると宿敵に告げ)
【罪縛りの鎖】を粗骨へ
首に背骨に肋骨に
骨にしては脆い継ぎ目を絡めよと
ナディアとは反対に地表から
巨体の足元に当たる場所は腕を振り下ろしにくい
押し潰す、飛び上がる等の予備動作を警戒しながら
手にした杖に猛毒宿したスコルピオンスティングで殴りつける
上に注意が行けば押し込み
下に来れば回避に徹し翻弄する
着実且つ堅実に
確かな復讐譚を編み上げて行くぞ
ナディア・ベズヴィルド
流石にこれは鹿煎餅ではどうにもならんな
先を行く道を塞ぐなら倒すのみ
行くぞ、フェオ
どうした、そんなにぼろぼろになって
よもや鹿に…たかが鹿にそこまでやられたのか情けない
めでたいのは貴様の頭だ、狂犬
今は貴様と殺り合う時ではないぞ
(フェオの言葉に薄い笑いを信頼だけはする宿敵に返し)
【飛翔】を用いて、奴の頭上を目指し飛ぼう
【罪縛りの鎖】にて、手、胴体を拘束し動きを止めよう
一瞬でもこちらにとっては大きな好機よ
敵の攻撃は動きを注視し、飛びながら躱しこちらからはお返しと言わんばかりに雷を喰らわせよう
図体がデカいと攻撃も当たりやすいものよ!
粉々に砕いてくれるわ
フェオと息の合った連携を取りながら確実にダメージを
モリオン・スモーキー
アドリブ/連携歓迎
使える効果は全部使用します。
……この大きさ何なんでしょうね……
ただ、図体がでかいのなら速さで押しますか。
【雷の宝石・電磁領域展開】。
雷の宝石を解放し、雷を相手に落とします。
雷落としてその骨こんがりと焼いてあげますよ。
敵の攻撃は全力で回避。
ダメージは出来るだけ避けつつ攻撃をしていきましょうか。
●巨大な敵には速さで
「さて、ここからは戦いを避けて通れぬ道となりましょう。気を引き締めてかからねば。むん!」
粗骨を前に金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)は気合を入れる。
「やはり、敵も巨大化しておりますね……。体力、それと怪力が大幅に強化されているものと見ました。素早さなどは比較的与しやすい程度、かと」
「……この大きさ何なんでしょうね……。ただ、図体がでかいのなら速さで押しますか」
和沙の戦いを見ながら整理した情報を言葉に出す鞆。それを聞いていたモリオン・スモーキー(存在奪われし魔術発明家・g05961)が提案すれば鞆もコクコクと頷いた。
「なれば、力比べを避けた強力な一撃で挑むのが最適解、です!」
「なるほど。でしたら、自分も手伝いましょう」
わざわざ強化されている力で真っ向勝負をする必要はない。鞆とモリオンは頷き合うと、同時に動き出した。
「距離を取って堅実に削ぎ、堅実に突破したいところ、です」
鞆が神力の矢を番え次々と放った。
粗骨が反撃に武器を横薙ぎに振るえば、鞆は【飛翔】して上空へと飛び攻撃を躱す。
「そちらばかり見ていると、その骨こんがりと焼いてあげますよ」
鞆に注意が行っている隙にモリオンが雷を落とす。
すると今度はモリオンに向かって粗骨が武器を振り下ろす。それをモリオンは後ろに飛び退いて躱す。
「このまま出来るだけ避けつつ攻撃をしていきましょうか」
鞆とモリオンは交互に攻撃を繰り返し、粗骨を翻弄する。
そして、粗骨が十分に消耗したところを見計らい、二人は一斉に仕掛けた。
「疾風よりなお疾く」
「雷の宝石、解放。これより此処は我らの領域。展開せよ。紫電の雷」
鞆が上空から神力の矢を連射する。モリオンは雷の宝石に込められた魔力を解放。放った雷は粗骨の脳天へ。
矢の雨と雷に晒されて、粗骨は糸の切れた人形のように、バラバラと崩れ落ちたのだった。
「流石にこれは鹿煎餅ではどうにもならんな。先を行く道を塞ぐなら倒すのみ」
「世迷い事を宣うとはお目出度い頭な事だな女狐。我等は我等の流儀で復讐譚を直走り完遂するのみであろうがよ」
粗骨を眺め呟くナディア・ベズヴィルド(黄昏のグランデヴィナ・g00246)。
後ろから声をかけられナディアが振り向くと、そこには戦いがまだ始まっていないというのに既にぼろぼろなフェオ・アンスール(狂飆・g04703)の姿があった。
「どうした、そんなにぼろぼろになって。よもや鹿に……たかが鹿にそこまでやられたのか情けない」
「鹿にやられたのではない、狐にしてやられたのだ。矢張り商売敵を信用するものではないな」
「ほう。とんでもない狐が居たものね」
「どの口が言う!」
「そう怒るな、狂犬。今は貴様と殺り合う時ではないぞ」
「戯け、隙あらば殺り合う心算だろうが」
「ふふ。それもいいわね。けど今は目の前の敵が優先ね。行くぞ、フェオ。信頼だけはしてるわ」
「ふん。俺も信用はしないが、その腕は信頼しているさ」
フェオの言葉にナディアは薄い笑いを浮かべた。
いざ戦闘が始まれば、ナディアは【飛翔】で上空へ。フェオは地上からに分かれて攻撃を開始する。
「図体がデカいと攻撃も当たりやすいものよ! 粉々に砕いてくれるわ」
「巨体の足元に当たる場所は腕を振り下ろしにくいだろう」
ナディアが上空から雷を降らし、フェオは足元に潜り込んでウィザードロッドで殴りかかる。
息の合った連携はそれこそ互いを信頼している証だった。
攻撃を繰り返し、二人は同時に【罪縛りの鎖】を発動。目の前に出現した多数の鎖が粗骨の手や首、背骨や肋骨に絡まっていく。
しかし、トループス級である粗骨には効果がなく、一瞬にして拘束が解かれる。
だが、二人にはその一瞬だけで十分だった。
「一瞬でもこちらにとっては大きな好機よ」
そう言うとナディアはすぐさま詠唱を開始する。
「天を引き裂く光竜 其は人の恐れし天空の裁き、全てを散らす無情なる雷鳴、絶望と共に驟雨の如く打ち付けよ!」
ナディアが杖を振り下ろせば、粗骨目掛けて雷光が降り注がれる。
「フェオ!」
「任せろ! これで終わりだ!」
雷鳴轟く中、フェオの猛毒を宿した杖が振り下ろされ、その頭蓋を粉々に砕いたのだった。
こうして全ての粗骨を退けたディアボロス達は、いよいよ大仏殿へと足を踏み入れた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
【罪縛りの鎖】がLV2になった!
【パラドクス通信】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV2になった!
【ダブル】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!
金刺・鞆
こちらも先の骸骨に負けず劣らずの巨大さ……いえ、いえ。猛る血肉の分、それ以上の圧がございますね。
骸骨同様、力比べは不利と存じます! 多勢の利を活かして翻弄して参りましょう。
直線的な攻撃を仕掛けてくるのであれば、こちらも敵の動作をよく見て回避に臨みます。【飛翔】での高さのある動きに、横方向への高速移動で上手くかわしてゆきたいところ。
此度の得物は仕掛け扇を用いましょう。鬼斬りのつるぎとは参りませぬが、こちらとてまともに喰らわば痛いでは済みませぬ。研ぎ澄ませた殺気を載せて、ひと息に、素早く、薙ぎ払うのみ!
しかし、なぜこうもなにもかもが巨大なのやら。一度この周辺の調査を提言してもよいやもしれませんね。
ナディア・ベズヴィルド
…足が短いわね…(鬼を見上げての感想終了)
やれ、こやつまでもが大きくなって本当に大仏化する意味って何なのかしら
大きくするのは鹿だけで結構
ほんとにね、脳みそは小さいままでは意味がない
然様な雄叫びで止まる我らと思うな
全てのクロノヴェーダは我が怨敵
一体の例外なく鏖殺してくれるわ
【飛翔】で敵の死角を突きながら攻撃を仕掛けよう
上部なら頸、目を狙い、足元なら脛を狙い動きを阻害させるように攻撃を
相手の攻撃は【飛翔】に加え《風使い》で加速をして回避を試み
衝撃波には【セルフクラフト】で壁を作り衝撃を和らげる
近場の仲間にディフェンスをしながら
皆と協力し合い、確実に息の根を止めよう
積商・和沙
ねえアンテナ、あの鬼も20mよね。
なら、25mプールに沈むわよね。
また意味不明なことを言ってって思ったでしょ。
あんな図体のでかい鬼も25mプールより小さいのよ。
どう?勝てそうな気がしてこない?
それにプールに沈んだ相手にはあんたと私の得意技が有効じゃないの。
そろそろ25m以上の流れるプールが出来上がってる頃よね。
それじゃあ、行くわよ!
鬼の突進は【飛翔】で飛び越えて躱し、【水源】で作った川(流れるプール)に飛び込ませるわよ。
そしたら私とアンテナの得意な電撃、超!機械音痴をぶち込むわよ。
フェオ・アンスール
肉体ばかり大きくなって中味は矮小の儘ではな(シニカルに笑い)
大いなるものを雄々しさと履き違えているのではないか
そういうものは大自然だけでいいのだ、それ以外皆小さくて良い
扨てクロノヴェーダに勇気だと
貴様が小さいのは頭もなのか?
今やっている行為は蛮勇なのだ
有体に言って、バカがやること
嗚呼、腹立たしいぞ怨敵ども
滅相してやるぞクロノヴェーダ
故郷に関係なくとも皆須らく駆逐してやる
【飛翔】で移動と回避を行う
常時移動して軸をずらし乍ら
突進の危険を感じれば上空へと逃れる
跳躍すれば良い的なので遠慮なく回避
及びPDによる迎撃を容赦なく叩き付ける
ベアトリス・リュウフワ
……まともに取り合うだけ無駄な存在ですわね。
"冷たく"戦わせていただきます。
どれだけ強烈な突進とて、それが"突進"の域を出るものではない――故に、当たらなければどうということはありません。
その一撃が来る瞬間に全神経を集中。
回避方向は左右のいずれかでしょうね。上と後ろは攻撃軌道と彼奴の体躯の大きさを考えれば危険ですわ。
魔術や奇跡を用いた攻撃でない以上、その攻撃には必ず予備動作がございます。それを見逃さないよう、気を付けましょう。
回避に成功したならば、対象の影に素早く駆け、パラドクスを展開。
その突進は連続して放つにしても小回りは効かないはず。
その隙を突かせていただきます。
さあ、潰れなさいな?
●大仏化した鬼
大仏殿へと足を踏み入れるディアボロス達。
そこには目を閉じて座禅を組んでいる大仏化したアヴァタール級『慟哭の朱殷鬼』の姿があった。
「来た、か……」
カッと目を見開きこちらを見つめる慟哭の朱殷鬼。それがディアボロスだと分かると、すっとその場で立ち上がった。
「……足が短いわね」
ぼそりとナディア・ベズヴィルド(黄昏のグランデヴィナ・g00246)は、慟哭の朱殷鬼を見上げてどうでもいい感想を漏らす。
「あ?」
ナディアの言葉を聞いた慟哭の朱殷鬼は馬鹿にされた事に腹をたて睨みつけてくる。
「こちらも先の骸骨に負けず劣らずの巨大さ……いえ、いえ。猛る血肉の分、それ以上の圧がございますね」
睨みつけてくる慟哭の朱殷鬼に、金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)は先程戦った敵よりも強い圧力を感じていた。
「やれ、こやつまでもが大きくなって、本当に大仏化する意味って何なのかしら。大きくするのは鹿だけで結構」
睨みなど意にも介さず、ナディアはやれやれと顔を振った。
「ぐ……馬鹿にして。東大寺、守る力、勇気、我に!」
慟哭の朱殷鬼が祈ると後光が差す。
「クロノヴェーダに勇気だと……貴様が小さいのは頭もなのか? 今やっている行為は蛮勇なのだ。有体に言って、バカがやること。肉体ばかり大きくなって中味は矮小の儘ではな」
「ほんとにね、脳みそは小さいままでは意味がない」
「……まともに取り合うだけ無駄な存在ですわね」
フェオ・アンスール(狂飆・g04703)の言葉に同意するようにナディアとベアトリス・リュウフワ(高慢たる剣・g04591)が口々に言うと。三人は皮肉めいた笑みを浮かべた。
「ねえアンテナ、あの鬼も20mよね。なら、25mプールに沈むわよね」
積商・和沙(四則演算の数秘術師・g02851)の言葉に側に居たモーラット・コミュ『アンテナ』はピクリと反応し和沙を見つめた。
「また意味不明なことを言ってって思ったでしょ。あんな図体のでかい鬼も25mプールより小さいのよ。どう? 勝てそうな気がしてこない?」
勝てそうな気どころか、和沙の考えている事が理解できる気がしないと、アンテナは視線を送っている。しかし和沙はその視線を無視して言葉を続けた。
「それにプールに沈んだ相手には私達の得意技が有効そうじゃない? そろそろ準備もいいわよね。それじゃあ、行くわよ!」
駆け出す和沙。アンテナは諦めてその後を追った。
「しかし、なぜこうもなにもかもが巨大なのやら。一度この周辺の調査を提言してもよいやもしれませんね」
「考えるのは後にしてくださいな。今は目の前の敵に集中ですわ」
「そうですね。骸骨同様、力比べは不利と存じます! 多勢の利を活かして翻弄して参りましょう」
考え込む鞆にベアトリスが声をかける。
疑問を後回しにし、ディアボロス達は戦闘を開始した。
ディアボロス達は四方八方に散り攻撃をする事で慟哭の朱殷鬼を翻弄していた。
「なぜ、当たらない」
「どれだけ強烈な突進とて、それが『突進』の域を出るものではない――故に、当たらなければどうということはありません」
大仏化して強化されたとしても、喰らわなければそれは脅威足り得ない。
ベアトリスは予備動作を見て右へ左へと確実に突進を躱していく。
縦横無尽に飛び回るディアボロス達に直線的な攻撃が当たることは無く、慟哭の朱殷鬼はどんどん苛ついていく。
その結果、辺りに気を配る事を忘れてしまっていた。
「水……?」
ぽちゃんという音と共に足が濡れる感覚。下を見れば自身の足が水に踏み入った事に今更気が付く。
それは和沙があらかじめ準備していた川だった。
「そこで足止めして」
「では、わたくしが。足元がお留守ですわよ」
和沙の声にベアトリスはすぐさま慟哭の朱殷鬼へと駆け寄ると、その影へ剣を突き立てた。
すると、慟哭の朱殷鬼の影から無数の黒い鎖が這い上がってその体を締め上げていく。
「さあ、潰れなさいな?」
鎖に引っ張られ、やがて慟哭の朱殷鬼の体は川へと倒れ込んだ。
「よしっ。今こそ得意な電撃、ぶち込むわよ」
次の瞬間、和沙が電撃を放った。
放たれた電撃は川面を走り、慟哭の朱殷鬼に伝っていく。
「が、あああああっ!」
電撃を浴び叫びを上げる慟哭の朱殷鬼。
「全てのクロノヴェーダは我が怨敵。一体の例外なく鏖殺してくれるわ」
「嗚呼、腹立たしいぞ怨敵ども。滅相してやるぞクロノヴェーダ。故郷に関係なくとも皆須らく駆逐してやる」
言い放つと、ナディアとフェオは揃って詠唱を開始する。
「聴きたもれ聴きたもれ 血の盟約により我が声に応えよ 第25星宿 古の異光 現世に顕現せし力 光臨の儀『サダクビア』 光を刻め!」
「冱てよ冱てよ氷結の巨人、吹雪く槍の雨で射貫け」
無数の光の槍と氷の槍が雨の様に降り注ぐ。
槍の雨が降り止めば、倒れ込んでいた慟哭の朱殷鬼の背にはまるで剣山のように大量の槍が突き刺さっていた。
「此度の得物は仕掛け扇を用いましょう。鬼斬りのつるぎとは参りませぬが、こちらとてまともに喰らわば痛いでは済みませぬ」
息も絶え絶えの慟哭の朱殷鬼。そこへ鞆は手にした仕掛け扇に殺気をのせて飛び掛かった。
「……切る」
静かに告げ、首元を一息に薙ぎ払う。
一筋の傷。遅れてそこから大量の血が噴き出す。
「うぅ……廬舎那仏、様……」
大仏殿の奥へと手を伸ばす。やがてその手はだらりと地面に落ち、慟哭の朱殷鬼はそのまま動かなくなった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
【セルフクラフト】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
【傀儡】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV2が発生!