リプレイ
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
一度 董卓の手によって焼き払われたと言われる洛陽
それでも人が復興させられる範疇だった
…今の洛陽は死臭が蔓延する、文字通りの廃都で
また人々の活気が戻るところが想像できない
「…痛ましい」
少しでも早く取り戻して、犠牲となった民らを弔いたい
偃月刀を握る手に力が入る
先ずは侍女らの排除から
外での撃破も良いが、巣の中で少数行動をしている所を狙いたい
<地形の利用>で影に隠れ見つからないように
罠は見た目で分かるのなら、避けながら進もう
罠の設置や死体の管理に気を取られている所を
【平穏結界】で囲って素早く倒していく
悪戯に騒ぎが広がるのは不利だから
死体は近くの部屋の通路からの死角に移動させておこう
十野・樞
アドリブ・連携歓迎
とんだお守りを押し付けられて
お疲れ様だ
まあ、ゆっくり休んでもらおうぜ、
幽世でな
敵の巡回経路や間隔を飛翔で上空から確認
簡単な双眼鏡を持ち込み観察
光使いで光を曲げ周囲に溶け込み
風使いで音と匂いを消し
敵に極力気取られぬようにする
敵が巣を取り巻いて動かねえようなら敵背後から奇襲
巣の中に行くようなら分散したところを攻撃
仲間と己に浄化と結界術で浄化系結界展開、敵の術への抵抗を少しでも高める
高速詠唱で叶う限り素早くパラドクス展開
結界で攻撃をいなしやり過ごしつつ
敵の突風ごと『冬』の領域に敵を放り込むぜ
祈祷…か
一体どのような存在に何を祈っていたのかは知らねえが
『冬』にその祈りが届くといいな?
●
「一度 董卓の手によって焼き払われたと言われる洛陽……」
斜陽の帝国、落日の帝国。そう呼ばれていてもこの街は賑やかであった。
だが、かつての賑わいは既に無い。
「それでも人が復興させられる範疇だった」
今の洛陽は死臭が蔓延する、文字通りの廃都である。
また人々の活気が戻るところが微塵も想像できない
「……痛ましい」
夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)は洛陽の姿に直ぐにでも駆け回りたかった。
人々の骸を埋め、墓前にて香を焚き染め音曲を奏でて弔いたいとは思う。
しかし使命と、果てしない難易度がソレを許さない。この都を取り戻し犠牲者を弔えるのはいつの日かと、偃月刀を握り締める左手に力が入った。
「まあ一歩一歩進むとしようや。このまま推移すると三国諸共に叩いて、司馬懿が得するとか言う史実通りになりそうで笑えねえが。……ほらよ、駆けつけ一杯だ」
「すまないな」
そんな彼の隣で十野・樞(division by zero・g03155)が黒塗りの盃を置いた。
一口だけ含んで、残りは全て地面へと……。
勝利を祈る為の酒ではなく、弔いの為の酒である。
「んじゃ俺は上から観察とするぜ」
「任せた」
樞が空を飛んで偵察を兼ねて飛翔。
その姿を見送った後、錬晏は自身も蟲将の巣へ向けて走り始める。
「あれか……。とんだお守りを押し付けられてお疲れ様だ」
樞は粗末な双眼鏡を取り出し、空から敵の動きを観察する。
レンズを磨いただけの簡素な造りゆえに、倍率は大したことはないが……。それでも巡回経路を見るには十分であった。
「さて、どうしたもんかね……。お仲間は……隠れて伺う小さいのが一組。それとは別に突き進んでるのが一組か」
樞は仲間の切なげな顔を思い出す。
この世界は彼の故郷なのだろう。見知った人であろうがなかろうが、住人が虐殺されているのを見て楽しかろう筈がない。ゆえに彼もまた、敵に対して容赦する気はなかった。
そして地上に降りて相手の動きを説明するために合流する。
「外での撃破も良いが、巣の中で少数行動をしている所を狙いたい」
「そいつは構わねえ。様子を伺ってる方は勝手に侵入するだろうし、後発組を増援に使えるだろうしよ。……まあ、ゆっくり休んでもらおうぜ、幽世でな」
錬晏が見えた端から潰したいのか、それとも確実に行きたいのかに樞は合わせる事にした。
他のチームの話を付け加え、二人は先行して敵部隊の一部を各個撃破することにした。
その動きを陽動にして潜入組が構造を把握し、敵の増援が駆けつけたところで、こちらの増援も到着する手順である。
『次は鈴と太鼓を設置に行くわよ……誰!?』
「そうはいかん!」
二人はそれぞれに結界を敷き、周辺の物音や光を遮断してから攻撃を仕掛ける事にした。
錬晏は真っ先に飛び込んで偃月刀で切り裂き、出い頭に一体切り倒す。
『敵襲! 敵襲!』
「流石は侍女さんだ。タフな奴はいないが、頭は良いってとこかね。Omnia vanitas ――」
トループス級の一体が咲び声を上げたとこで、樞はその音もろともに周辺を冷気で覆った。
失われていくエントロピーがデータも叫び声も奪っていき、その存在すらも消し去っていく。
『誰か走りなさい! 一人で反歌う二人で!』
「させぬと言った! 武人の矜持だ。とくと味わえ!」
錬晏は左手で刃の向きを支えると、体を入れて重心の変化で偃月刀を振る。
腰ごと回転しながら敵を両断し、蹴り上げて方向を変えようとしたところで凍気のもたらす驚きの白さが駆け抜けていく。
「祈祷……か。一体どのような存在に何を祈っていたのかは知らねえが『冬』にその祈りが届くといいな?」
樞の走らせた冷気は敵トループス級を瞬時に黙らせた。
敵兵は無能ではないが全能ではない。こちらの攻撃に耐える程の体力はなく、増援がやって来るにしろ暫くは時間が稼げるだろう。
「死体は片付けておく。その後で移動するとしようか」
「俺たちが囮って訳だ。了解だぜ」
二人は倒した死体を死角に移動させ、素早く移動するのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【平穏結界】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
安藤・優
うーん、10回目…かな?ここに来るのは。
なんやかんや結構な回数この洛陽に来たからなぁ…流石にこの景色も見慣れたと言うか見飽きたと言うか……みんなの洛陽知識も勉強になるよね。いや、そこまで学習できてないのだけれども。
まぁいいや、とりあえず外観の把握でも。外に罠が仕掛けてあっても面倒だからね。分かった事があったらみんなにも教えておこう。
【光学迷彩】で姿を隠し、更に地形も利用して隠れつつしっかりと観察して戦闘班に情報の共有でも。
侵入できるだけの十分な隙が有ればさっさと侵入して内部構造の把握とついでに罠の探索でもしていこう。
月下部・小雪
うぅぅ、ひ、酷い、です。
洛陽の酷い状況に涙目になってコダマをぎゅっと抱きしめてます。
こ、こんな酷いことするクロノヴェーダはやっぱり、ゆ、許しません。
【光学迷彩】を使いつつ、建物に影に隠れながら巣を探していきます。
やっぱり護衛のトループス級の歩いてきた方向にあるのでしょうか?
隠れてやり過ごしたらそっちの方に向かっていきますね。
巣の周囲に到着したら、コダマと一緒に周りを調べていきます。
へ、変な罠とかあったら大変、ですからね。
※アドリブ連携大歓迎
●
「洛陽。突入、です」
「うん、ああ、まあ」
少女は拳を握って決意を固めました。
少年はその背を見てポリポリと頬を書いて苦笑ていました。
彼にはこの後で何が起きるか、判っていたからです。
「うぅぅ、ひ、酷い、です」
月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)ちゃんは即落ちして涙目でした。
何しろ洛陽には死体が沢山、しゃれこうべがご挨拶してます。
偶に死体が腐らずに置いてありますが、それはレアだからではなく……蟲将の巣なのでしょうね。
「うーん、10回目…かな?ここに来るのは」
安藤・優(名も無き誰かの代表者・g00472)くんはその様子を見ながら難しい顔。
なんというか『どうしてこんな酷い事できるのか?』みたいなことを問われても困ります。
このまま伝ってると『どうして平気なの?』みたいな理不尽な質問をされそうだったので、サッサと目標を目指すことにしました。小さい子の手を引いてスタコラサッサと歩きます。放置しても良いのですが、おいていくとポカポカパンチをされそうですからね。それは狐さんにお任せです。
「着き……ました?」
「おう、着いた着いた。なんやかんや結構な回数この洛陽に来たからなぁ……。流石にこの景色も見慣れたと言うか見飽きたと言うか……。みんなの洛陽知識も勉強になるよね。いや、耳に入ってるだけでそこまで理解してないんだけどさ」
グスグス言ってモーラットのコダマを抱きしめる小雪を連れて、優は目的の場所へ着きました。
脳裏には、メッチャ早口で洛陽と漢の歴史を語る仲間の姿。
優にはとうてい真似できそうにありません。とりあえず涙目の少女を誤魔化すために、早口な部分だけ見習います。
「こ、こんな酷いことするクロノヴェーダはやっぱり、ゆ、許しません」
チーン! と鼻をかんで小雪は決意しました。
恥ずかしいので光学迷彩をまとい、光を曲げて姿を隠します。
手足や頭が隠れているのは判りますが……お尻は大丈夫でしょうか? つい振り返って何度も何度も確認してしまいました。
「おろっ? もう行ったか? ……まぁいいや、とりあえず外観の把握でもしよーぜ」
優は先に姿を隠した小雪を見つけようとはせず、自分なりに周辺を探すことにしました。
別に泣いてる女の子の顔を覗き込んだら可哀そうだとか、そんなことをしたら呪いの刃が飛んできそうだから……。と言う訳ではありません。何のかんのと細かい事はどうでも良い性格で、むしろ『どちてどちて?』と尋ねられた理まとわりつかれる方が苦手ですからね。
「外に罠が仕掛けてあっても面倒だからね。分かった事があったらみんなにも教えておこうな……揺らぎ、虚ろえ、炎天の刃」
優はそう言って自身も姿を消し、サッサと行ってしまいました。
言葉に出して注意事項を述べてはいますが、どちらかといえば自分に語り掛けるような物でした。
精神的にフラットな彼は、一人だと判断して探索を行うつもりです。その上で自分が見つけた情報を全体の為に役立てようと考えたのでしょうね。
「あう……。もう、行ってしまった、の、です。アヴァタール級の居場所とか、呪いの強化……やっぱり護衛のトループス級の歩いてきた方向にあるのでしょうか? どう思いますかコダマ?」
小雪は先に行ってしまった仲間に少しだけ寂しくなりました。
しかしコダマが居るから大丈夫!
「来、来ました! 隠れてやり過ごしたらそっちの方に向かっていきますね。……コダマ、コダマ、お願い聞いて。ボクは蟲将の人たちが、ゆーるーせーなーい。だから、あっちの隙間を通って、探してきてくださいね」
やがて蟲将の巣からトループス級が顔を出すと、コダマと一緒に周りを調べていきます。
へ、変な罠とかあったら大変、ですからね。
フラットな自分の体よりも小さなコダマにお願いして……偶に大きくなりますけど(本当に偶にでござるか~?)、小さなコダマに見て来てもらう方が安心ですからね!
「おっ。連中引き返していったな……。ふーん、こっちの仲間を見つけて総出なんかな。んじゃ、さっさと中を把握しとくとしますかね。後は罠が見つかりゃあ楽かもなー」
少女がドキドキして隠れている中、少年は平然としていた。
先ほどやり過ごしたの音は別のトループス級が、仲間たちと戦うために向かっているのを尻目に、蟲将の巣を探索するのでした。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV2が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
レイ・シャルダン
【カラフル】で参加です。
チーム外連携・アドリブ歓迎です。
董白と言えばあの董卓の孫娘、この凄惨な景色の中に居ても違和感無さそうですね。
洛陽の景色…これは元に戻るのでしょうか。
…そうなると信じて一歩ずつ、蟲を追い出して行くしかありませんか。
この景色の前では気も滅入りそうになるけど。
皆が一緒に来てくれて良かった。
自身のフライトデバイスその最大出力をお見せしましょう。
パラドクスを発動して、この狭い巣の中を音速を越える速度で飛び回ります。
掌には青い煌めき、渦巻く様に矢へとなり、弓に番えて蟲将を射抜く
ボクの残像兵、そして仲間と連携して敵の幻術兵ごとやっつけてやりましょう。
赤薙・夜明
【カラフル】で参加です。
チーム外連携・アドリブ歓迎です。
妖しい術を使う蟲将ですね。
モデルが何の虫なのかは不明ですが。
相手の狙いさえわかれば対策も難しくないでしょう
風力発動を味方が攻略したタイミングを見て滅菌漂白で攪乱です。
一気に煙で飲み込みますよ
恐らく視界を悪くした所で息遣いを読む事はできるでしょう
でも滅菌漂白は人畜無害の消毒煙幕
呼吸から身体の内側まで浄化して邪悪なエネルギーを消去します
そのまま祈祷師兵も煙に巻き込み消毒してしまいましょう。
遠遠・忽
【カラフル】で参加や
絡み・アドリブ歓迎です
レイちゃん、夜明ちゃん、風間さんと呼びます
何やみんな三国志詳しいんやねえ?
うちは名前覚えられへんねんわ
「ふっ、これから散る者の名など覚える必要はない……」
……とは思わへんけどね?
風に負けない心のカタチ!
百鬼斉唱!
飛ばされる傍から次々プチ妖怪を出して物量で乗り切る
前に出たヤツが壁になって、次のやつが……と波状攻撃やで
風間・響
【カラフル】で参加
絡み・アドリブ歓迎
呼称:レイ、夜明、忽
あー、三国志。知ってる知ってる。こうばっさばっさ敵をなぎ倒すゲームでな!
え、詳しい名前とか歴史を覚えてるかって?
……ゲームクリアには必要なかったぜ!
なんだかこっちの呼吸のタイミングみてね?
よーし、ここはちょっとの間息を止めてタイミングをずらしてやっか。
一気に息吸って、一気に突っ込んで、一気にぶっ飛ばす!
なーに、ちょっとぐらいは持つだろうぜ。なんせ鬼人の身体だしな!
≪鬼神変≫
で巨大化した腕で、そのド頭かちわってやるぜ!
●
「董白と言えばあの董卓の孫娘、この凄惨な景色の中に居ても違和感無さそうですね」
四人組の戦闘で、キリリと厳しい顔をした少女が情報を披露しながら飛行する。
蟲将の巣に積み上げられた屍を踏み越えて……。
(「洛陽の景色……これは元に戻るのでしょうか。……そうなると信じて一歩ずつ、蟲を追い出して行くしかありませんか」)
外面だけは取り繕ったレイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)は声も出さずに悲し気な思いを噛みしめる。
口を開けば同様か、あるいは怒りで暴れそうになるのを必死で留めている。
状況偵察ではできるだけクールに、戦闘ではホットに。それが一人前の戦士という物だ。
「何やみんな三国志詳しいんやねえ?」
「あー、三国志。知ってる知ってる。こうばっさばっさ敵をなぎ倒すゲームでな!」
そんな彼女の思いを知ってか知らずか、仲間たちはズンズカ突き進む。
賑やかな少女が笑えば、生意気そうな少年はウンウンと頷いている。
「うちは名前覚えられへんねんわ。福沢さんとか渋沢さんが精々やで」
「え、詳しい名前とか歴史を覚えてるかって? ……ゲームクリアには必要なかったぜ!」
冗談めかしても根は真面目な遠遠・忽(抜きっぱなしの伝家の宝刀・g00329)に対し、風間・響(一から万屋・g00059)は心の中で投げっぱなしジャーマンを決めた。
なおレイと違って内心の声どころか、口に出してしまう有様である。
「覚えておく必要があるのは一つだけ。……妖しい術を使う蟲将ですね」
「そうとも言うな!」
「せやな!」
その言葉に四人組の中で残る一人は冷静にツッコミを入れた。
それと『福沢諭吉と渋沢栄一はお金のモデルですね』と真顔で注釈を入れるのも忘れない。
(「モデルが何の虫なのかは不明ですが。相手の狙いさえわかれば対策も難しくないでしょう」)
丁寧なツッコミを入れながら赤薙・夜明(白蛇の手の後裔・g00805)は内心でこんな事を考えている。
二面性が蛇のようにムクムクと鎌口をもたげ、詳細を調べたいという気持ちと、倒せば別に構わないだろうという面倒くさがりな両面が伺えた。
「さあ、みなさん。そろそろ目的地です。何時戦闘が始まるかもしれません。ご注意を!」
「レイちゃんは固いねー。堅いのはム……あ、それはうちか!」
「私たちの年齢はそんなものだと主張します」
レイは胸の話をしようとした瞬間に友人の口元を抑えた。
上上下下左右左右、できればABと繋げたい所である。
しかし洛陽の景色にセンチメンタルになりそうなところだったのだが、友人たちのお陰でリラックスできた。
「そんな話はどうでも良いんだけどよ、敵さん来てるぜ?」
「そんな話やて!? 五年もしたら重要なん!」
「ご、五年……」
「戦闘であれば気を抜くわけにはいきませんね。……五年もあればきっとセーフです」
みたいなことをやりながら、蟲将の巣の中へ入っていく。
するとそこでは仲間達でも追いかけていたのか、トループス級が屯していたのである。
奇襲でもないが、相手が籠城できる体勢でもない。
「吶喊!」
「突っ込めええ!!」
「とちゅげきやー!」
「舌を噛みました?」
そう判断した瞬間にディアボロス達は行動を始めた。
四人は一つの塊であり、同時に上下・前後に分かれてそれぞれのポジションを保っている。
「援護するね! この空はボクのもの、機動戦の極致……見せてあげる!」
レイは蟲将の巣の中を滑らかに飛ぶと、天井スレスレで背面飛行を掛けた。
そして天井を蹴りながら最大出力を掛け急降下攻撃を掛けながら攪乱態勢に入った。
『数で押しなさい! 相手はたった四人ですよ!』
「ボクの動き……捉え切れるかな!!」
レイは高速飛行で残像を残しつつ、同じ場所へ反復横跳び。
その際に魔力を残し、パラドクスを用いて『ここにスカイレイダーが存在する』という記録を再行動させたのだ。実際に幻覚に攻撃力があるかは別として、青い炎を矢として放つ時間さえ稼げれば問題ない。
『残像如き、まとめて薙ぎ払って差し上げますわ!』
「そうはさせへんで! 風に負けない心のカタチ! 野槌、それとも獏? ちゃうちゃうバキュームちゃう! ここは八百八狸や!」
忽は烈風に対して無数の数で押収した。
プチ狸が集まり、その下にプチ狸が! さらにさらにプチ狸が下へ潜り込んでいく!
タマタマ着ていた親分だ抜きが号令掛けると、体育祭のピラミッドみたいに積み重なっていく。
『な、なにもの!?』
「ふっ、これから散る者の名など覚える必要はない……。……とは思わへんけどね?」
問われたのは狸の集団に関してであるが、忽は気にしないことにした。
ピューっと吹っ飛ばされる狸さん、代わりに出て来る狸さん!
ぽんぽこぽんのぽんぽこポン! 八とは沢山増えるという意味であり、百とは括りの言葉である。前に出たヤツが壁になって、次のやつが波状攻撃……要するに次々に現われるという現象を持って風邪の妖力を封じたのである。代償として周囲が狸臭いが構うまい!
「出番やで!」
「……この一帯を消毒します!」
非常に珍しい事に、夜明は三白眼で冷たい声をした。
もしかしたらナニカを見てしまったのかもしれない。それはタンタンタヌキの(それ以上はいけない)。
『おのれ面妖な! 喰らいなさい!』
「タヌキは……消毒です!」
もはや敵兵ではなく、タヌキの痕跡を夜明は消毒しに掛かった。
敵はこちらの気配や呼吸タイミングを見て行動するようだ。
だがしかし、夜明が放ったのは人畜無害の消毒煙幕。いわば狸ブラスター!
呼吸から身体の内側まで浄化して邪悪なエネルギーを消去する! 無効化しますか? するならどうぞ、止めません! 狸の痕跡が残るだけですからね! しないのであれば、そのまま祈祷師兵も煙に巻き込み消毒してしまいましょう。
「ぎゃははは小学生のガキかよ! ていうか小学生だったな! 笑った笑った。つーか、さ。なんだかこっちの呼吸のタイミングみてね? よーし、ここはちょっとの間息を止めてタイミングをずらしてやっか」
ここで響は調子に乗った。
オコサマーなんてこんなもんだ。小学生じゃなくて、これでも一応は中学生だけどな!
まったく小学生のころは単純だった。
ハゲとウンコとだけ叫んでいれば納得し、蛙やら虫を見て石を投げ、スカート捲ってはお尻ぺんぺん。
しかし響は小学生よりも進歩した中学生である!
「一気に息吸って、一気に突っ込んで、一気にぶっ飛ばす! ぽんぽこぽーん!」
息を止めて相手が戸惑っている間にぶっ飛ばす!
何も考えずに空気など読まず、呼吸法とか無視してただひたすらに、がむしゃらに飛び込んで殴りつけていく。
暴力! そうだ暴力が全てを解決する! とはだれが言った言葉だろう!?
「そのド頭かちわってやるぜ!」
息止めて大丈夫かだって?
なーに、ちょっとぐらいは持つだろう。なんせ鬼人の身体だしな!
しかし自分で宣言した見え切りの決め台詞だけは、肺に残った空気を吐き出して大変だったという。
「自業自得じゃないかな」
「自業自得です」
「以下次号やで」
「まいっか! 正義は勝つ! ってな! 別に正義じゃねえけど!」
そんな風に一同は楽しく暴れ回ったということです。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
【避難勧告】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
月下部・小雪
あの子がこの悪さの元凶、でしょうか?
あんな悪い子にボクのコダマは負けま、せん!
コダマのすごいところをいっぱい自慢、しちゃいます。
とっても器用なので、いろいろな装備をいっぱい使えちゃいますよ。
ペンライトにもなる光剣を振り回してアピール、です。
そ、それだけじゃありません!
コダマはとてもいい子で頭もいいん、です!
爆弾を仕掛けてきてくださいって言えば、きちんとドカンって爆発させてきてくれます。
コダマに頼めば、こんな罠なんてすぐに解除してくれますね、きっと!
最後に、もふもふでとってもかわいい、です!
※アドリブ連携大歓迎
●拘束少女たちの戦い
蟲将の巣は迷宮状の構造なのに、極色彩の一本道がある。
良く見ればそこらかしこに細工がしてあるのだが、主に縮尺を誤魔化したり声が響くようになっていた。
『ふーははは! よくぞ来た侵入者たちよ!』
一本道の行く手はスターダム。
良く響く声と大仰な仕草で、少女のアヴァタールが立っていた。
腕には怪しげな色の包帯を巻き、片目を飾り立てた眼帯で覆っている。
「あの子がこの悪さの元凶、でしょうか?」
月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)はちょっとビックリ。
キンキンヴォイスに目を回しそうになり、モーラットのコダマを顔の前に掲げて防御した。
どうやら聖堂やコンサート会場の様に、そこに立つ人物を格好良く見せる効果があるのあだろう。
『なによそんな毛むくじゃらに隠れて。それとも、アタシの凄さに戦う前からおじけづいちゃたってわけえ?』
「ムー。あんな悪い子にボクのコダマは負けま、せん!」
自分にツッコミが入るとバタンキューな小雪だが、コダマに対する暴言は許せない。
勇気を振り絞って対抗することにした。
小雪だってアイドルをやったことがある。ステージで勝負を挑まれても、コダマの為ならへっちゃら、です!
「コダマは確かに毛むくじゃら、です。でもでも、とっても器用なので、いろいろな装備をいっぱい、いーっぱい使えちゃいますよ!!」
小雪がコダマを掲げ、右に左にペンライトにもなる光の剣を動かしてもらった。
念押ししておくが小雪が動かしたのではなく、コダマが器用に動かしたのだ。
「そ、それだけじゃありません! コダマはとてもいい子で頭もいいん、です!」
小雪は精一杯話しかけた。
小雪は精一杯コダマの事をアピールした。
爆弾を仕掛けてきてくださいって言えば、きちんとドカンって爆発させてきてくれます。
コダマに頼めば、こんな罠なんてすぐに解除してくれますね、きっと!
でも通じなかった。多分話を聞いてない。
敵は自分自身の凄いアイデアの中で完結しているのだ!
『だとしても! 応援するとか? はっ! それだけならば、アタシの部下たちと変わらないわね!』
「くっ……」
ちなみに二人とも気が付いていないが……。
クロノヴェーダであるトループス級が出来ることをモ-ラットが出来たら凄いのではないだろうか? 伊達にサーヴァント業界でジェネラル級とか言われていない。
「最後に、もふもふでとってもかわいい、です!」
『ム……』
さしもの董白もこれには返せない。
部下である祈祷兵はモフモフでも可愛くも無い。
男ならば美女を侍らすことに意義を覚えるが、この子は女の子なのでモフモフ可愛いという事は通じるからだ。
『さっきから何よ! アタシと同じような姿をしてるから目を掛けて相手してあげたのに、あんた自分に誇るところはないわけえ? 地位とか身分とか言わないわ。素敵な殿方に言い寄られたとか、名誉ある任務を与えられたとか』
「え……う……あー」
今度は小雪が黙るしかなかった。
恋愛感情の育ってない小雪に恋の話はまだ早い。少なくとも保護者『たち』はそういうだろう。そしてディアボロスに地位などないので、蟲将の中でも強化個体としてこの巣を与えられた様な任務なんか存在しないのだ。
『その鎖はちょっと良いかもって思ったけど、大したこと無かった様ね! この董白……董天君の敵ではないわ!』
「む……」
ここで調子に乗ったのがマズかったのかもしれない。
さっきの所で止めておけば良い物を。
「この鎖はそんなんじゃ、そんなんじゃ、ありません! そんな物じゃ……ないんです。それが判らない人には、勝ったりとか負けたりとか、言われたくありません!」
『な、なによ! いきなり! ビックリするじゃない!』
小雪にとって手枷と鎖はファッションではない。
もっと恐ろしいナニカを封じ込め、自分が自分で居るために大切な物だ。
だからこの敵があくまでファッション感覚で問いかけているのを聞いて、ようやく自分と向き合えた気がした。そして……。
「董天君?」
「董天君!? 董天君!?」
「いま董天君と言ったな? 董天君……?」
彼方から駆けつけて来た仲間たちが、その言葉に反応してしまった。
もし適当な所で終わらせておけば、この後の悲劇は無かったであろう。
まさか、あんなことに成ろうとは……。
成功🔵🔵🔴
効果1【壁歩き】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
安藤・優
それじゃあさっさと罠を破壊していこう
大抵の罠は特に何も起こらないらしいけど一部の物はカマイタチとか危険な物が発動したりするんだっけ?
【光学迷彩】で隠れながら罠を探して、【強運の加護】を駆使して罠を識別したら、起動した危険な罠で次の危険な罠を起動って事を繰り返すように、少し仕込みを行うよ。
準備ができたらピタゴラ某のスイッチをオンだ。
連鎖反応起こして良い感じに台無しになっちゃえ。
十野・樞
連携・アドリブ歓迎
単なる演出っぽい仙術()的罠はともかく
死体をエネルギー源にしているような代物を放っておくのは、さすがに寝覚めが悪い
引き続き【風使い】で音や匂いを消し【光学迷彩】で周囲に溶け込み
【魔術知識】【機械知識】で罠の術式や構造を【看破】しながら解除しいていく
格好付け以外に何がしたいのかよくわからねえものも混じっていそうだな、コレ
まあ、解除したり切断したりすると伝わっちまうようなものは触らねえでおくかね
どうせなら【トラップ生成】で罠を作り替えておくか
例えば、閃光が走る代わりに、天井から敵の頭めがけて金盥(アイテム化済)が頭上から落ちてくるとか
矢が出る代わりに、天井から(以下略)
●
「それじゃあさっさと罠を破壊していこう」
安藤・優(名も無き誰かの代表者・g00472)は姿を消し、蟲将の巣の中を仲間と共に歩いていく。
割りと複雑に見えるのだが、実際の所は範囲が狭い。
手当たり次第に行って戻れば良いので、ダンジョンとしては割りと簡単な部類に入る。
「大抵の罠は特に何も起こらないらしいけど一部の物はカマイタチとか危険な物が発動したりするんだっけ?」
「それは温度の差が激しい時限定だな。一応は火を焚いてそうなる様に仕向けてるが……」
優の言葉に十野・樞(division by zero・g03155)は肩をすくめて苦笑いを浮かべた。
風の通り道の付近に設置された篝火やら、水路の具合やらを見れば色々と見えて来る。
「どっちかと言えば巣全体に火が回ったり、水没しかねない方が問題だな。少量ならば意味がなく、大量ならば災いとなる。過ぎたるは及ばざるが如しってやつだ」
樞が言うには寒暖の差だけでは足りないので、火や水を使うという。
しかし蜃気楼やカマイタチというのはそうそう起きはしないので、それを人為的に起こそうと思えば面倒な処理が必要なのだという。
「そうさな。新宿のビル群の中で、配置が悪いと少し離れた場所にカマイタチが起きる。あるいは砂漠で気温が急上昇して、川やオアシスで水が蒸発すると霧が起きるんだ。それをクロノヴェーダの力で、無理やりこの部屋や隣の部屋で起きるように仕向けてるという訳だな。問題なのは何で隣の部屋に置くのかつーことだ」
「それ、事故ったら大惨事じゃん。自分が火達磨にならねえ?」
樞のシリアスな説明に優はシュールな例えで答えた。
俄兵法は怪我の元というが、俄か仙術でやろうとすると大惨事である。
読み物で言うと水滸伝の梁山泊を思い出して欲しい。大規模な水塞でようやくバランスが取れる訳だ。それをこんな狭い場所でやったら危険になるか、まったく無意味かのどちらかである。
「じゃ個別に発動させて空撃ちさせた方がいいな」
それを聞いた優は単純にぶっ壊すのではなく、個別に使用することにした。
罠はあえて嵌って踏み潰すという冒険者戦法というか、あくまでアヴァタールの部屋で十全に機能するので、手元ではあまり意味がないのである。
「しかしなんだな。単なる演出っぽい仙術()的罠はともかく……死体をエネルギー源にしているような代物を放っておくのは、さすがに寝覚めが悪ぃ」
一方で樞は個々の罠に添えられた死体を眺める。
骨に成った物もあれば腐ってない物もある。それの恨みを吸収することで、無意味なエセ風水が俄仙術にグレードアップしている訳だ。罠を本当の意味で解除するだけではなく、気分の問題で放置はできなかった。
「格好付け以外に何がしたいのかよく判らねえものも混じっていそうだな、コレ。あ……そいつは解除するなよ。大将に伝わっちまうからな」
「あん? ああ、大丈夫大丈夫。踏みそこねたからまだ壊してないよ」
樞が構造を把握しながら、敵将の元まで続く罠を動かすなと忠告した。
幸運にも優は適当にやっていた為、まだ壊しきってなかったようだ。
「でも放置したらダメなんだろ? どーすんの?」
「そうだな。どうせなら罠の中身を入れ替えておくか。例えばそうだな、鏡が光を集めて閃光を走らせる代わりに、金盥が落ちて来るとかどうだ?」
いいじゃんソレと優は樞の提案に頷いた。
子供の悪戯のようであるが、我儘な子供に仕返しをするには丁度良いだろう。
準備ができたらピタゴラ某のスイッチをオンである。
連鎖反応起こして良い感じに台無しになってしまうことを期待しようではないか。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
【ドレイン】LV1が発生!
鳴・蛇
アドリブと連携はご自由に
この鏡と楽器の使い方は古彩戯法か?(中国古代の手品のようなもの)久しぶりだな、以前このような技で神に扮した人を捕まえる事は鄙人の興味だったな…
は?董天君?何だその意味不明な道号は?
普通神仙になっていない修行者なら何々山人や道人、散人、先生、子と付け。
神仙なら天君は五帝九君だけの呼び名、彼らの中には董天君とよう短い道号はないぞ。
全く、君の師は誰だ?神仙道号のような基礎的な礼は教えていないとは、どんだけ無責任だよ。
ま、銘記して、神職がもつ仙人はどう自己紹介するのか
「吾乃 敕封护国佑民振武将军镇位真宫土地威灵感应普德天尊なり!」(大声)
長い?仕方ないだろう、これも天庭の礼だ。
●
時を少し遡ろう。
その人物はこの巣に入った時、少しだけ懐かしい物を見る目をしていた。
「この鏡と楽器の使い方は古彩戯法か?」
鳴・蛇(不吉な龍蛇・g05934)はかつて垣間見た遊戯を思い出した。
本来であればこのような都市で見るような物ではない。
「久しぶりだな、以前このような技で神に扮した人を捕まえる事は鄙人の興味だったな……」
古彩戯法とは古代中国における手品のような物だと思えばよい。
まじないを実際に使ったモノもあるし、まじないだと主張して手品で誤魔化したモノもある。
いずれにせよ鳴蛇にとっては、地方を回る修行者を騙すための、あるいは逆に自分こそが仙だとだと語る田舎者が使っていた児戯である。
『……大したこと無かった様ね! この董白……董天君の敵ではないわ』
だがソレは、この言葉を聞くまでの話だった。
最初は意味不明でただの雑音と処理しようとして、脳裏にチラリと掠める。
「いま董天君と言ったな? は? 董天君……? 何だその意味不明な道号は?」
『え?』
彼の知識を元にまともに解釈しようとすると、返って理解から遠ざかる内容であった。
だからこそ鳴蛇は問い質さねばならないと思った。
いや、確認のために質すのではない、場合にとっては正しく糺さねばならないだろう。
『もちろんアタシの名前。仙……』
「普通神仙になっていない修行者なら何々山人や道人、散人、先生、子と付ける」
鳴蛇は相手を見て一目で階梯を断じた。
仙人とは正しい体の運用を行い、仮に数分の一しか機能せずとも、その一部ですら唯人の数倍に循環させることができる。つまり包帯や眼帯で動きや視覚を徐々に封じ、唯人と渡り合う程度の者など修業中の小娘に過ぎない。
「神仙なら天君は五帝九君だけの呼び名、彼らの中には董天君とよう短い道号はないぞ」
『え? そんな事、アタシは聴いて……』
なおこのアヴァタール、董白が聞いたのは侍女である祈祷兵経由である。
我儘娘に判る様に噛んで含んで、面白おかしく民間伝承も交えて構成した……末流も末流、要するに耳学問でしかない。
初期は天君という言葉に大きな意味があったが、彼女の知る末流では正しい意味がアヤフヤに成っており、地方宗教の祭主の称号に過ぎなかった。
「この地を巡る気と合一する段階を越えているのは認めよう。しかし、その程度だ。……全く、君の師は誰だ? 神仙道号のような基礎的な礼は教えていないとは、どんだけ無責任だよ」
鳴蛇は珍しく怒った。
ただし、この物知らずの娘ではなく教授した師の方にである。
まさか耳学問だけで法術を部分的に完成させたとは思っても見まい。あえていうならば師匠は……そうだな、巣と死体だけで強化できるようにした司馬懿であろうか?
『そ、そこまで言うなら正しい言い方って物を教えて見なさいよ!』
もはや涙目になって反論というか、相手の言葉を鸚鵡返しに叩きつけた。
自分の名乗りがおかしいならば、相手の名乗りを聞いてやろうじゃないかというノリである。
「それもそうだな。だが汝には判るまい。ま、ゆえに銘記して、神職がもつ仙人はどう自己紹介するのか教えて進ぜよう」
パニックになって怒鳴る董白であるが、鳴蛇から見ればお馬鹿な娘でしかない。
吾子ではなく阿子(この場合はお馬鹿さん)の言う事だと、懇切丁寧に文字で書いた後でよろしく名乗りを上げる。
「吾乃 敕封护国佑民振武将军镇位真宫土地威灵感应普德天尊なり!」
と大声で呼ばった。
非常にうるさい。普段の彼ならば上げない音域である。
「ながっ! もう一回お願いします」
「しかもうっさいし!」
「覚えきれませんでした」
「え、半分以上判らんかった! すごーい」
駆けつける途中で、その言葉を聞いた仲間たちは口々に文句をつけた。
名前そのものではなく、大声であり、長さに対してである。
「長い? 仕方ないだろう、これも天庭の礼だ」
ちなみに中国は広く、霊峰・霊穴・大河それぞれに様々な仙が住んでいた。
大きな川だと支流から河口までに、無数の竜が居を構えていたという。
そんな中で『こいつ誰?』なんか判らないし、ゆえに『どの霊地に居を構えるか』から始まり、大きな由緒正しき霊山・大河であれば何番目の霊脈に洞府を開いたかを説明する。また『誰の導きで弟子格ではない仙洞の主人となった』か、天帝に使えるならば天将、龍王家である劫家に仕えるならば龍将としての官位と役目を述べなければならない。西遊記で有名な二郎真君や猴行者(孫悟空)は名前の一部で略称でしかない。
『うう……うわーん』
ちなみに董白は馬鹿ではないので、自分の恥ずかしさに気が付いた。
だが負けたままでいるのは悔しい!
泣き出しながら必死で何かを考えているようだ。
「泣ーかした、泣ーかした」
「自業自得ですね」
「我々の仲間を虐めた以上は許せません。放置して良いのでは?」
「せやね」
「は、恥ずかしい……です」
という感じでオコサマーズは白けた目で負けてないつもりの董白を見た。
ハッキリ言うと、ガチ勢にはついて行けない。
おそらく董白の半分も理解していまい。興味ない事に子供たちは時間と脳細胞なんか使わないのだ。
『あ……アタシは瑶……西域にすらそれと知られた董卓が孫にて、地にあっては天子が血族にのみ、ゆ……許るされた渭陽の地を類代・特免の功により任されしモノ! 名を白! しかしてあえて今は董天君と名乗るのよ!』
今にも折れそうだった董白であるが、一周回って落ち着きを取り戻したようだ。
天ではなく地の職責ならワンチャン通し、準皇族として天子を支える者……日本で言えば皇妃候補とか斎王代として修業中の地仙くらいの意味であろう。
「まだまだ怪しいが問答はここで終わりとしよう。ソレに相応しいとは思えぬが。後は戦いで始末をつけるのが道理か」
鳴蛇はここで口を開くのを止めた。
やれるなら最初からやれと言いたいし、まだまだ足りない物がある。
だが妥協したのか……あるいはこれ以上聞いて居られないと思ったのかもしれない。第一、本人ではなく偽者のクロノヴェーダだしね。
彼は呆れて立ち去るのか、それともクロノヴェーダとして処理するのだろうか?
オコサマーズはむしろその事に疑問を覚えたという。
成功🔵🔵🔴
効果1【友達催眠】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】がLV2になった!
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
※残留効果活用
巣の中の巡回兵は始末できただろうか?
他組の賑やかな雰囲気に、張り過ぎていた糸がいい具合に緩んだ気がする
一歩一歩進むしかない。先ほど十野殿に掛けられた言葉を思い出し
深呼吸して気持ちを定める
罠の解除は手分けをして広い範囲を
【光学迷彩】で気配は消しながら蟻塚の中を進む
巡回兵の始末で見てきた痕跡をもとに罠を<看破>していけば
<罠使い>の知識で仕掛け人の意図が見えてきそうだが…
「主人の場所が分かるだけか」
偃月刀で紐を次々と切っていき、鏡は破壊するか向きを変えていく
腐りもしていない死体を発見したなら
通常と違う所がないか丁重に扱いながら念入りに調べよう
弔いは董白を討ってからだ
●
「張り詰めていた気配が薄れたような気がするな」
暗い蟲将の巣の中、夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)は天井を見上げた。
そこには気味の悪い蟻塚の様なナニカと、死体の様なナニカが混ぜこぜになっている。
「……巣の中の巡回兵は始末できたのだろうか?」
景色は変わらない。
しかし気分が少し楽になったことで、外の晴天を思い出すことが出来た。
何よりもその事が錬晏の気分を楽にしている。
「一歩一歩進むしかない……か」
先ほど仲間に掛けられた言葉を思い出し深呼吸して気持ちを定める。
光を曲げることでお互いに姿を消しているが、この建物の何処かに仲間がいる筈だ。
この広く気味悪い建物を仲間とともに挑む。その為に割り当てられた区画に向かい、罠を解除するための行動を始めた。
「道中を止める物ではなく、敵将の場所で最大限に発揮するタイプ。ということはこの辺りかな?」
錬晏は敵兵の巡回経路や今までの構造を元に罠の位置を特定した。
例えば岩落としならば上に無いと意味がないし、光を呼び込むならば別の意味で上や外枠に無ければならないのだ。
「本来ならば侵入を阻み、あるいは試練を課す意味がある。仕掛け人の意図が見えてきそうだが……」
構造を見ながら思わず苦笑した。
ここには最大限に力を活かすための仕掛けしかない。
要するに、弓を引くように『溜めておく場所』と『発揮する場所』だけだ。
「主人の場所が分かるだけか」
力の向かう先が敵将の元であり、援護や攪乱もその戦いを援護する物でしかない。
特に意味はなく、解き明かす価値も無さそうだ。
「矢や火の類は処分しておくとして、鏡の処理が考えさせられるな」
一部の光は鏡を経由し常にアヴァタールの元に向かっている。
迂闊に壊すとバレるので、それを照明程度にする方が面倒だった。
仕方なく中間層にある乱反射用、あるいは集中する為の別の鏡を探して叩き割ったり、あるいは別の方向に向けるしかないのだ。そしてその道中で……。
「その無念。必ずや俺が……いや私たちディアボロスが晴らす。それまで待っていてくれ」
道中で見かけた死体に対し、錬晏は調査する場合にのみ軽い瞑目だけで済ませた。
数が多いので骸骨は放置し、腐って居ない死体だけナニカが仕掛けられていないかを確認する。
「……弔いは董白を討ってからだ」
この日に錬晏が最も苦労したのは、弔いたいという気持ちを抑える事だったという。
成功🔵🔵🔴
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
レイ・シャルダン
【カラフル】で参加です。
チーム外連携・アドリブ歓迎です。
なるほど、彼女が董白…。
ん??董天君!?
董天君と言うと…封神演義のあの…セミの様な(漫画知識)
ははぁ…風を操るとな。
ならばお目にかけましょう!
この!神速の!我が!!パラドクスを!!!
アクロヴァレリア "Einheit_02"を最大出力に
蒼い噴射炎はちりちり火の粉を上げて赤色に
その時!我が疾走は!世界を置き去りにする!!
どうです!残像がボクの後をおっかけて!!
観ましたか!!貴方の風等、武器等、罠など!恐るるに足らず!
はっはっは!!
赤薙・夜明
【カラフル】で参加
アドリブ・絡み歓迎です
貴方のような無知蒙昧邪知暴虐の虫けらと話す事などありません。
どうせあなたとお話した所で得られる情報など何も無いでしょう。
全くの白痴。
蝉のようにうぃんうぃん喚き散らすのがお似合いでしょう!
と、何か情報とか持っていないかなと挑発を試みます
私達復讐者の情報網は虫けらのようにちっちゃいハッタリなどお見通しなのです。
私達を驚かせたいと思うのなら私達の知り得ないような
でっかい話でも持ってくることですね!
情報を出し渋るのは私達に倒されるのが分かっているからです。
ちっちゃいですねー。貴女は弱腰ムシです!
風間・響
【カラフル】で参加
メンバー呼称:レイ、夜明、忽
アドリブ、絡み大歓迎
はっ、随分と自分の力に自慢があるようだが、所詮は罠頼みだろ?
いやー、情けない情けないぜ。
最強の存在っていうなら、己の身体一つですべてをぶち壊せるぐらいじゃねぇとな……そう俺みたいにな!
なんでも貫く最強の鬼の手!
なんでも防ぐ最強の鬼の手!
つまり俺のこの両腕があれば世界を制することができるってことだ!
さらにはとんでもねぇ必殺技まんであるんだぜ?
「超覇王漆黒龍撃破」
効果は……くらった相手は爆散して死ぬ、だ。(ただのパンチ)
どうだ、やべぇだろ!!
遠遠・忽
【カラフル】で参加
アドリブ・絡み歓迎です
レイちゃん、夜明ちゃん、風間さんと呼びます
レイちゃん、それ原作派に言うたらキレられるで
いやまあ、こいつもホンモノか……
さて、たっぷり手の内見せてもろたろか?
まずはレイちゃんのスピード自慢や!
スピード一番!カラフルの特攻隊長!
風よりも速い翼やで!
で、風間さんは……
「雑に最強か!?」
「鬼ちゃうんかい!?」
しまった、ツッコミに集中してもた
夜明ちゃんは……
い、意外といいはるね
舌戦得意なんやね
じゃあうちは見に集中させてもらお
「声と眼つきが自慢らしいけど、レイちゃんの声の方が綺麗に通るし、夜明ちゃんの眼の方が綺麗やで」
(「風間さんは……単体で煽り勝ちしとるやろ」)
●
『しかして、今は董天君と名乗るのよ!』
鳴いたカラスがもう笑った。
先ほどまで論破されてビービー泣いていた董白は理性を取り戻した。
アタシは、正気に戻った! という奴であろう。
「なるほど、彼女が董白……。ん?? 董天君!?」
「知って居るのかレイ!?」
レイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)はめっさ良い笑顔で頷いた。
脳内の灰色の脳細胞に電流が走り、直流と交流が仲良く喧嘩しながら走り抜ける!
「董天君と言うと……封神演義のあの……セミの様な。ははぁ……風を操るとな」
「レイちゃん、それ原作派に言うたらキレられるで」
遠遠・忽(抜きっぱなしの伝家の宝刀・g00329)は思わずツッコミを入れた。
もう少し言うならば原作を和訳した小説もかなり意訳である。
「いやまあ、こいつもホンモノか……ゆうたら」
まあええか。
忽は本物論争が面倒くさくなった。
だってクロノヴェーダは有名人の因子を食らい、その要素を取り入れただけの存在だ。
仙人であるとか民間伝承であるとか、その大本である神話の話だとか論争するのも馬鹿馬鹿しい。
「くだらねえ。大した力なんて実はもってねえんだろ?」
『なんですって!? このアタシの力は凄まじいのよ? 今だって成長している途中なんだから。あんたたちの伸長や胸の大きさとは違うんだからね! 指先一つでその辺の壁くらい切裂けちゃうんだから!』
風間・響(一から万屋・g00059)の挑発に董白は言うてはならんことを言った。
男の子にとっての身長や、女の子にとっての胸のサイズは重要機密だ。
なお、気にしていない子はまるで気にしないのだが……。馬鹿にされたらムキになる物である。
「何かムシが何か言ってますね。何の事だか判りませんが」
赤薙・夜明(白蛇の手の後裔・g00805)は胸の事なんか気にしていない。
気にしてなんかいないといったらない。
挑まれたら思わずカチンと来て対抗したくなる性分なだけだ。単に意地っ張りとも言う。
「ならばお目にかけましょう!」
そしてレイは、ゆらりと空中に浮かばないと無理そうな角度で首を傾げた。
いわゆるシャフ度という奴だが、通常は論破したりされたりする時に使う物だ。
空を飛べる彼女が隠し持つ必殺芸の一つだが、いつもクールを心がける彼女らしくない。やはりペースとクールは違うという事だろうか?
「ええ感じで温まって来たねぇ。……さて、たっぷり手の内見せてもろたろか?」
「ほーん。適当に合わせりゃいいんだろ? 任しとけ」
忽が面白そうに様子を伺うと、響はくだらなさそうに拳を握った。
彼は大概の事をどうでも良いと済ませられる性格をしているが、チャレンジするのは好きなのだ。挑まれれば挑み返す、そこに山があればとりあえず昇る。理由なんかない、ノータイムで走り抜けるのが性分である。できれば誰かのためになればいいねと思いはするんだけどさ。
かくして口舌の戦いが始まった。
「まずはレイちゃんのスピード自慢や! スピード一番! 電話は二番、カラフルの特攻隊長!!」
「もう一声!」
「風よりも速い翼やで! 心はきっと炎よりも熱いで!」
忽は謳い文句に囃し言葉で語り始めた。
友人なのだから褒めて褒め倒しても問題はない。
惚れられたら困って逃げ出す羽目になるが、レイならばきっと気になる男性でも居る年ごろだろう。もしかしたら年上殺しに育つかもしれない。
「この! 神速の! 我が!! パラドクスを!!!」
レイは蟲将の巣一杯に空を飛び抜けた!
フライトユニットを全開にして蒼い噴射炎で線を引き、火の粉はチリチリに漂っていく。
「その時! 我が疾走は! 世界を置き去りにする!!」
『うぬ! いかに貴様の動きが早かろうとも。アタシの糸と風の力があれば!』
レイは自信満々で董白を見下ろし、ハンカチならぬ糸をガジガジしているのを眺めた。
そして彼女が対抗しようと鋭い糸を両手に広げた時、次なる仲間が参戦する!
「はっ、随分と自分の力に自慢があるようだが、所詮は罠頼みだろ?」
「お、次は風間さんか……。ええと……」
響は茶々を入れて関心を引き、その間に忽が合の手を考え始めた。
向こうの方でレイが鋭い動きで残像を作り上げ……。
「どうです! 残像がボクの後をおっかけて!! 観ましたか!! 貴方の風等、武器等、罠など! 恐るるに足らず!」
『あ、ズッコイ! 他の人に興味ひかせて青の間に何かしたでしょ!』
はっはっは!!
と語るレイは自信満々で、大人たちの間で澄ましている姿とは一線を画していた。
もしかしたら同じ年ごろの友人の前では正直に成れるのかもしれない。
「いやー、情けない情けないぜ。最強の存在っていうなら、己の身体一つですべてをぶち壊せるぐらいじゃねぇとな……そう俺みたいにな!」
「雑に最強か!?」
響はざっくばらんに自己紹介をしていく。
なんでも貫く最強の鬼の手!
なんでも防ぐ最強の鬼の手!
「つまり俺のこの両腕があれば世界を制することができるってことだ! てめえの糸しかつむげねえ綾取りとは違うんだよ!」
『むぐぐ。それって結局、拳が固いだけなんじゃない!? 他に何かできないの!』
董白がそう言い返すのを響きは待っていた。
彼女は結局、我儘お姫様である。
こう返してくることは百も承知、余裕のよっちゃんだ!
「さらにはとんでもねぇ必殺技まんであるんだぜ? 『超覇王漆黒龍撃破』っていってなあ! 効果は……くらった相手は爆散して死ぬ、だ」
「鬼ちゃうんかい!?」
響は即座に技名を切り返した。
これには忽も苦笑い。
ちなみに董白にとって鬼とは幽鬼の事なので、幽鬼の力を宿すパンチの上位互換で、龍の力を宿すのはアリらしい。
「しまった、ツッコミに集中してもた。夜明ちゃんは……」
忽はテテペロしながら話題を変えて、先ほどから何もしゃべって無い仲間を垣間見た。
すると腕を組み、静かな表情で口を開いたのだ。
「貴方のような無知蒙昧邪知暴虐の虫けらと話す事などありません」
夜明は静かに語り始めた。
「どうせあなたとお話した所で得られる情報など何も無いでしょう」
『なんですって!』
正論である。
所詮はアヴァタールである董白が知ってる事などこれっぽちもない。
「全くの白痴。蝉のようにうぃんうぃん喚き散らすのがお似合いでしょう!」
「い、意外と言いはるね。舌戦得意なんやね」
「事実です」
夜明はここで少しだけフフンと得意げにした。
別に何でもない事だ。
友人が自分の事を凄いと言ってくれたのだ。
これ以上に誇らしい事などあるものか。
「私達復讐者の情報網は虫けらのようにちっちゃいハッタリなどお見通しなのです。私達を驚かせたいと思うのなら私達の知り得ないような、でっかい話でも持ってくることですね!」
『ムキー! 司馬懿さまは凄いんだからね!』
夜明はつらつらと相手の機先を制しながら喋りまくる。
どうしたのだろう……。
いつもはこんなに喋らないのに……。友人たちは可愛いおでこに手を当てて、熱を測るかどうかを思わず悩んだ。
「情報を出し渋るのは私達に倒されるのが分かっているからです。ちっちゃいですねー。貴女は弱腰ムシです!」
『ち、ちっちゃいっていう奴がちっちゃいんだからね!』
「認めましたね! 先ほど言っていましたよね! 身長もムムム……」
夜明に便乗して誰かさんが追撃に入った。
「じゃあうちは見に集中させてもらお」
何が問題だったのか、忽は見て見ぬフリをする優しさがあった。
「声と眼つきが自慢らしいけど、レイちゃんの声の方が綺麗に通るし、夜明ちゃんの眼の方が綺麗やで」
「あう……」
「むむむ……」
忽が褒めると友人たちはむしろ黙ってしまった。
異性には綺麗だと言われたいのが乙女心だが、友人に言われるとまだ恥ずかしいのかもしれない。
「どうだ、やべぇだろ!!」
(「風間さんは単体で煽り勝ちしとるなあ。無敵やで」)
こうして董白は舌戦でボロ負けをした。
やはり数は正義、暴力は正義と人は言う。
『うー……! あんた達なんかやっつけてやるんだから! アタシの風吼陣を見なさい!』
だが敵も負けてはいなかった!
董白はすかさず複数の足を使い、罠を起動させつつ人間には不可能なポーズを取る!
古代の文字で風をあらわす文字を、体を使って示したのだ!
それに何の意味がある? そんな物はない!
しかし彼女がテンションを取り戻すためのキッカケくらいには成ったのだろう。
こうして敵アヴァタール、董白との戦いが始まる!
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【飛翔】がLV3になった!
【託されし願い】LV1が発生!
【怪力無双】がLV2になった!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
レイ・シャルダン
【カラフル】で参加。
チーム外連携・アドリブ歓迎です。
さっきまであんなに楽しくお話…してたわけでは無いか。
まぁ、なんだろう。
さようなら…。
上手に風吼陣使えるかなぁ?
敵がどれだけ迷宮を、罠を用意していようが
その全てを見切って突破して見せます。
フライトデバイスアクロヴァレリア "Einheit_02"を点火して"飛翔"
【Boeotia】で"観察""情報収集"を行い再び"空中戦"を仕掛けます
罠を、風を、万物を突破してこの矢を貴女に届かせよう。
掌に蒼き煌めきを、渦巻く様に1つの矢に
弓に番えてパラドクスを発動。
さようなら、良い戦いでしたよ。
そして、ボクは封神演義も好きです…。
赤薙・夜明
連携、アドリブ歓迎
一度言葉が通じ、話をしてしまうと。中々倒すのもやり難くなるものですが
このおびただしい怨霊を見るとやはり殺さないといけないんだなと
分からせられますね。
痛みに悶える声。泣き叫ぶ悲鳴。
貴方がいくら冗談のような話をできたとしても
もう許されるような事はありません。
虫けらは虫けららしく滅菌漂白です。
煙幕で怨霊を操る相手の目を潰し。
その指示の声を元に攻撃しましょう。
風間・響
【カラフル】で参加
メンバー呼称:レイ、夜明、忽
アドリブ、絡み大歓迎
へ、煽り耐性0の奴なんかに負けるわきゃねーだろ!
俺の『超覇王漆黒龍撃破』が火を噴くぜ!!!
最強の鉾と盾、法螺話だと思ったか?
鬼の拳は本当になんでも砕くんだよ、怨霊だろうがなんだろうがな!
≪鬼神変≫
巨大化した両腕で、全部薙ぎ払ってやらぁ。
痛いって?苦しいって?元凶は俺がぶっ飛ばしってやっから、先に成仏しとけやおらぁ!
痛みに耐えながら、前進、前進。
そのむかつく顔に一発いれてやらねぇと気がすまねぇからな。
なんでもないめちゃくちゃ痛いパンチ、それが『超覇王漆黒龍撃破』だ!!!
遠遠・忽
【カラフル】で参加
アドリブ・絡み歓迎や
レイちゃん・夜明ちゃん・風間さんって呼びます
「あのポーズ一つでテンション戻せるっちゅーんはホンマにちょっとすごいかもしれへんな……」
かといってリスペクトする気も負ける気もあらへん
反面教師にはなるかもしれへんな!
「さぁ!ここからはディアボロスの花道やで」
皆の援護をしましょ
ふわふわとディフォルメされたオバケをだして
怨霊を相殺して夜明ちゃんを支援
ぬりかべで
風間さんの進む道を整えて攻撃しやすくして
わちゃわちゃと出した気が散る小鬼で
レイちゃんの攻撃の時間稼ぎ
滅菌消毒と鬼の……超覇王漆黒龍撃破とどっちでやられたい?
なーんて。実は三択でした、や
●
『あんた達なんかやっつけてやるんだから! アタシの風吼陣を見なさい!』
敵アヴァタールである董白は蟲の体を活かして複雑怪奇な文字を描く。
それは今の漢字に移行する遥か昔の文字で、風という文字は特に難しい。
それを人間には不可能な動きで、踊る様に体で描き切った! これぞまさに体文字!
「あのポーズ一つでテンション戻せるっちゅーんはホンマにちょっとすごいかもしれへんな……」
「おそらく呪文詠唱と同じく、コンセントレーションの一種なのでしょう」
呆れたように呟く遠遠・忽(抜きっぱなしの伝家の宝刀・g00329)に対し、レイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)はいつもの冷静さで答えた。
同じ年ごろの子供たちの前ではあまりみない、クールな戦士としての一面かもしれない。
……そっちが本当なんですー! と誰かさんは抗議するかもしれないが、今はそれを議論する時ではない。
「かといってリスペクトする気も負ける気もあらへん。反面教師にはなるかもしれへんな!」
「へ、煽り耐性0の奴なんかに負けるわきゃねーだろ! 俺の『超覇王漆黒龍撃破』が火を噴くぜ!!!」
よーし真面目に行こうや。と忽が提案しようとしたところで、風間・響(一から万屋・g00059)がフルスロットルでぶち抜いた。
拳を固めて腕を抑え、なんだか凄そうなポーズを決める。
意味? 無いけど燃えるじゃん?
「最強の鉾と盾、法螺話だと思ったか? 鬼の拳は本当になんでも砕くんだよ、怨霊だろうがなんだろうがな!」
『攻撃はそうかもしれないけれど、防御はそうでもないんじゃない!!』
響に対抗して董白はギャーギャー言い始めるのだが、まさに同レベル。
争いは同レベルでしか起きないと識者が言ったとか、言わなかったとか?
「さっきまであんなに楽しくお話……してたわけでは無いか」
「だとしても、きっと気の迷いです。間違いありません」
苦笑するレイの言葉を赤薙・夜明(白蛇の手の後裔・g00805)が拾った。
腕組みしたまま様子を見ているが……まるで猫が宙を見つめるかのようだ。
「なんや夜明ちゃん。何か見えるん? もしかして霊感少女!?」
「怨霊です。……一度言葉が通じ、話をしてしまうと。中々倒すのもやり難くなるものですが、このおびただしい怨霊を見るとやはり殺さないといけないんだなと分からせられますね」
忽にも見えているのだが、夜明の仕草があまりにも似合っていたので乗ってみた。
その事を夜明は知ってか知らずか、大真面目に解説している。
なお夜明は幽霊が苦手だが、別に恐怖で動けなくなるという訳ではない。
「痛みに悶える声。泣き叫ぶ悲鳴。貴方がいくら冗談のような話をできたとしても! もう許されるような事はありません!」
幽霊たちの姿は変わらない。
だが多感な少女である夜明は、そこに苦しむ人々の姿を感じた。
だから幽霊が苦手なのだ。虫の声を音楽と感じる人が居るように、幽霊が唸り声を上げ悶絶する言葉だと感じる人も居るだろう。
「まぁ、なんだろう。さようなら……もはや語る時は尽くしたしね。そろそろ戦おっか」
敵の事は割りと嫌いではないレイだが、別に手加減する理由を見いだせなかった。
マイペ-スに敵であるならば倒すだけだと、フライトデバイスののエンジンを点火する。
「せやね。さぁ! ここからはディアボロスの花道やで」
「おっしゃあ! 先手必勝! 巨大化した両腕で、全部薙ぎ払ってやらぁ」
忽は開戦を宣言したが、響が真っ先に飛び出した。
なお、さっきから『必殺技で手からなんか出る!』みたいなことを口にしたが、もう忘れている。
いや、きっとアレは最初から最後まで挑発だったのだろう。うん、そう思う事にした。
「ちょいと出て来て、力貸してや!」
仕方がないので忽自身が色々と出してバランスをとる事にした。
コミカルなお化け(布みたいな定番のアレ)を召喚して怨霊を迎撃し、あるいは塗り壁を呼んで仲間たちの壁に変える。
形状こそ変わっているが、やってることは同じ牽制なので外見だけ違う妖怪を、同じ命令の元に呼び出したと思われた。
『布や壁に憑く幽鬼? ふふんだ、アタシの踊りをみなさーい!』
「くっ……。ここで質問や。滅菌消毒と鬼の……超覇王漆黒龍撃破とどっちでやられたい?」
それを見た董白は、部屋の奥に掛けてあった黒い旗を持ってポールダンスを踊る。
すると忽の呼び出した幽霊の一部が魅了されたらしく、お互いにダメージを負ってしまう。
しかし忽は慌てず騒がず、仲間二人を見るフリをして……。
「なーんて。実は三択でした、や」
「吶喊します!」
実はレイが上空から迫るのを隠しているだけだった。
エンジン点火は割りと早い段階だったし、そもそも格闘戦を挑むわけではないので猶更だ。
『この時を待っておったのじゃ! 見るが良い、我が技巧の粋を!』
「貴女がどれだけ迷宮を、罠を用意していようが。その全てを見切って突破して見せます!」
しかし董白はニヤリと笑って黒い旗を掲げた。
さすれば予め結び付けておいた蜘蛛の糸が一気に引き絞られ、四方八方から刀剣が飛んでくる! レイはゴーグルに映し出された予測画像を元に、右に左に回避し、避けきれない物だけど受け流して飛び続ける!
『良くも避ける。だけど、ここからが真骨頂よ! 受けなさい、矢弾の嵐を!』
「来ましたね……ふふ、上手に風吼陣使えるかなぁ?」
刀剣を避けるレイに対し、董白は指を弾いて風を送る。
投擲された刀剣は加速し……何時まで経っても矢は飛んでこなかった。
『え? おかしいわ! アタシちゃんと言ったもの! 罠を用意しておきなさいって。合図はちゃんと送ったわ!」
「それは罠が残ってればの話ですよ! 罠を、風を、万物を突破してこの矢を貴女に届かせよう」
レイは機構弓で矢を引き絞り、魔力を番えて矢と化した。
渦巻く青き煌きが放たれて、風の波を貫いて董白を貫通する!
『キャア!? 痛い痛い痛い!』
これに驚いたのかそれとも痛みにたまりかねたのか、董白は黒いた波を振って周囲に怨霊を放ち何も近づけまいとする。
「痛いって? 苦しいって? 元凶は俺がぶっ飛ばしってやっから、先に成仏しとけやおらぁ! そのむかつく顔に一発いれてやらねぇと気がすまねぇからな!」
響は放たれる怨霊たちを無視して、食らいつかれようが取りつかれようが突き進み思いっきり殴りつけた。
男女平等にぶん殴るパンチが炸裂し、思い出したようにある台詞を付け加える。
『何よ! ただの暴力じゃない! 馬鹿!』
「なんでもないめちゃくちゃ痛いパンチ、それが『超覇王漆黒龍撃破』だ!!! つーか、お前が言うなバーカ!」
董白と響は互いにバカバカ言いながら攻撃し合った。
鉄拳が顔面に炸裂して顔が歪んだり、全身から気力を飲料が喰らったりしている。
「虫けらは虫けららしく滅菌漂白です。これでも食らうと良いです』
『誰が虫けらよ! 煙幕ですって? そんなもの怨霊たちには効かないわ! 生意気なそいつを食らいなさい!』
貴女の事です。
夜明はマジレスを返した後、発煙手榴弾を投げて煙幕を張った。
煙には虫や怨霊除けの成分を含ませており、塩でも撒けば良かったかなと思わなくもない。
そして董白の声を頼りに接近し、攻撃することにした。いや、まあ煙にもそういう成分混ぜているのだけれど、どうせならこの手でぶっ飛ばすべきだと思ったのだ。
「怨霊を操る仕掛け……というか、既にただの飾りですね。こんな物は捨ててしまいましょう」
「さようなら、良い戦いでしたよ。そして、ボクは封神演義も好きです……」
夜明は高周波のメスで黒い旗を途中から切り裂くと、ポイっとその辺に捨ててしまう。
その様子を見ていたレイは『こんなものは要らぬ』という謎の声を幻視しつつ、他の仲間に戦場を譲り友人たちと共にその場を立ち去るのであった。
こうして敵将……というか嵐を呼ぶ我儘娘、董白との戦いは半ばを越えた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【飛翔】がLV4になった!
【避難勧告】がLV2になった!
【怪力無双】がLV3になった!
【プラチナチケット】がLV2になった!
効果2【アヴォイド】がLV3になった!
【アクティベイト】がLV3(最大)になった!
【能力値アップ】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
罠を解除し終わり、董白と相対している仲間に合流
「…随分と派手だな」
アヴァタール級は冠する名前は一緒でも別個体
それぞれ性格があるのは分かっているが
ここのは一等、個性的なようだ
見た目に惑わされるほど軟でない
茶番に付き合っている暇はないんだ
「道中の罠か?すべて解除させてもらったぞ」
嘘だと思うなら試してみたらどうだ?と<挑発>
思った通りの動作が得られず動揺したところに攻撃を仕掛ける
呼び出された怨霊に打ち捨てられた民が重なる
内の怒りが吹き出し<殺気>となり
ネメシス化で黒い闘気が籠手と佩楯を形成
とことん気分を害すのが得意と見える
民らはお前の玩具ではない!返してもらうぞ!
鳴・蛇
アドリブと連携はご自由に
「どうしてもこの自称を堅持しなければならないのか、渭陽君の名前を奪う者よ…
なら、君がマネした董全さん、彼は封神の後天庭のどの部門に行ったか、それは知っていますか?答えは雷部だ。
で、君は雷法を使う事は出来か?答えなくていい。」
と言いながら地面から散った頭骨を拾い上げる
「雷法は邪術を抑圧してその効菓を失わせる事ができる。つまり君はもし雷法を使えばこの術には影響されませんだから…」
と言って魇胜術を発動
「人には三魂七魄あり、今君の三魂の一つ【幽精】はここの封印、それは善悪を見分け、他人の感情を感知する物だ…うあ、こんな小さいのは初めて見た。」
戦後、通りすがりのクモに幽精を与える
月下部・小雪
ま、負けません。あんな子に絶対負けたり、しません!
アクマから力を引き出して戦おうとするけれど、空回ってうまくいかなくて……
でも、コダマも、コダマも一緒に怒って、くれてます。
そ、そうです。ボクは一人じゃありません。コダマも一緒に戦ってくれてるのです。
い、行きますよ、コダマ!と【鎖鋸神滅型モーラット・コミュ】でコダマにチェーンソーを装備、です!
蜘蛛の糸なんて全部切り裂いちゃってくださいとチェーンソーで迷宮の壁を切り裂きながら突進です。
これがボクとコダマの絆の力、です!
※アドリブ連携大歓迎
十野・樞
アドリブ・連携歓迎
あー、まあ、なあ……
この敵を見ていると、こう、色々と思うところが……
ある意味、とてもとてもオソロシイ精神攻撃でもある
腐っても黒歴史じみていても相手はアヴァタール級、油断なぞしねえさ
速攻で葬り去って、家で布団被って転げ回りたい心地になるだけ余計にな!
魅了なんぞ効きはしねえ
俺の酒への【情熱】を舐めるな
酒瓶の括れとお前さんの風吼陣ポーズ、どちらがぐっとくるかは自明の理だ
頭痛?
体調悪ぃ日にチャンポンしちまった翌日に比べりゃ易いぜ
悔しかったらご自慢の仙術罠とやらを披露してみな?
言いながらパラドクス展開、自身の客観的姿を省みてもらうぜ
金盥の洗礼は、犠牲者の恨み分増量っていう事で
●
『よ、よよ。よくもアタシの顔を殴った上に、お気に入りの旗をズッパリやってくれたわね!』
男とか女とか関係なく、顔面を殴られたことで董白はプンスカしている。
元から許さないけど、更に、余計に、とても許さないとお冠だ。
手足を伸ばし糸を張り直し、周囲に転がった刀剣を再利用しようとしている。
「ま、負けません。あんな子に絶対負けたり、しません!」
月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)は人々を苦しめ、今も怨霊として操っている敵を許せなかった。
しかもディアボロス達が持つ苦しみを理解せず、『あの格好いいなー』とか行っている呑気な少女なら猶更である。
「で、でも……上手く、力を使えま、せん」
小雪は悪魔の力を引き出そうとするが、普段は逆に抑えているので上手くいかなかった。
ふとしたキッカケで暴走しそうになり、押さえつけるのに苦労しているというのに……。
こんな時だけ、上手く力が引き出せないのだ。
「間に合ったか……随分と派手だな」
そんな中で夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)が追い付いて来た。
彼は巣の中を巡り、撃ち漏らした敵は居ないか、外し終った罠はないかを確認して来たのだ。そういえば先ほど、仲間たちを襲う力は特に強化されてなかった気がする。
「えと、えとええと……」
「道中の罠か? すべて解除させてもらったぞ」
『なんですって!?』
錬晏は二重の意味を持たせて静かに語った。
一つは仲間に対する優しい心がけ、もう一つは敵に対する切り札を奪ったという対立宣言だ。
『あんた! アレどれだけ苦労したのか知ってるの! また司馬懿様にお願いしないと……』
「嘘だと思うなら試してみたらどうだ? 茶番に付き合っている暇はないんだ」
アヴァタールである董白は、クロノス級から増えて行った個体だ。
錬晏はその性格が随分と奇天烈で在る事を悟った。個体ごとに性格の差はあるだろうが、かなり極北(極端という意味)に位置するだろうだが。見た目に惑わされるほど軟でない。
『もう知らないわ! 何だっていいから殺してあげるんだから! あんたたちの首でアタシは強くなってやるわ!』
「……やれるものならば、やってみるが良いだろう!」
董白が指示を出して怨霊たちを操ると、董白は黒い闘気をまといながら迎え撃った。
死しても利用される人々を垣間見ることで、その怒りが燃える!
その黒い闘気は籠手と膝宛てを形成。ただ腕や足を覆うだけではなく、流れるように傾斜して動き易さと防御平面を確保している。
「あの人も、怒って、ます。……コダマも、コダマも一緒に怒って、くれてます」
その様子を見て小雪も気が付いた。
自分も起こっているが、いつだってコダマは傍にいてくれたのだ。
アクマよりもずっと傍に。何時だってずっと一緒、そしてあんなにも心強い仲間たちが居る。
「そ、そうです。ボクは一人じゃありません。みんなも、コダマも一緒に戦ってくれてるのです」
小雪は勇気を心に取り戻した!
気合を入れ直し一歩、また一歩と踏み出していく!
「い、行きますよ、コダマ!」
コダマにチェーンソーを装備、です!
勇気がモーラットのコダマに進化を呼び起こした。
モーラットが使うにしては超巨大なチェーンソーを装備して、その体から電源供給することで超高速回転させる! これは数人の仲間たちが使う力を参考にした技であり、とある遊戯を思い出しながら心からの言葉を紡ぎあげる!
「か、神様もやっつけられると噂の武器、です。コダマ、やっちゃってください!」
小雪の指示でコダマは迷宮の壁すら切り裂きながら突進していく。
当たった部分から燃えだしながら、董白の体を切裂き、あるいは焼き払い始めた。これが小雪ととコダマの絆の力、です!
『切り裂くのはアタシの方よ! あーもう、邪魔しないでよ! この服だってお気に入り……』
「……戦いの最中にソレか。とことん気分を害すのが得意と見える」
その時、無数の怨霊に食いつかれた錬晏が突破して来た。
手にする偃月刀を振る事も無く、ただ己の肉体のみで突き進んできたのだ。
では、その刃は何の為か!?
そんなことは決まっている!
「民らはお前の玩具ではない! 返してもらうぞ!」
錬晏は渾身の力で刃を振い、偃月刀は巣の地面に当たる部分すら切り裂いたのである。
こうして戦いは佳境を越え、むしろ脱出させないための戦いに移行するのであった。
●
『そんな馬鹿な。このあたしが、新しい時代の董天君が……やられるですって?』
傷ついた体を壁で支え、董白はゼエゼエと息を吐いた。
ドクドクと血を流す腕を糸で止血し、あるいはプランプランと不安定な足の一つを切断してバランスを整えている。
「どうしてもその自称を堅持しなければならないのか、渭陽君の名前を奪う者よ……」
鳴・蛇(不吉な龍蛇・g05934)は理解できないとばかりに首を振った。
どうして思い付きで不確かな名前を意固地に名乗るのかが理解できなかった。
もちろんクロノヴェーダとして、その名前から他者の因子を食らおうとするならば許せはしないのだが……。他にも幾つか理由はあった。
「あー、まあ、なあ……。きっと『星』なんだよ。子供が闇夜に見つけた、自分だけの星」
十野・樞(division by zero・g03155)は微妙な顔をして説明した。
中二病というものを、罹患しなかった人間に説明するのは難しい。
なにかのこだわりを見出した後、次々と閃いていく時の多幸感。他人から見れば怪しげで、自分から見ても恥ずかしい一過性の、心の病。
(「この敵を見ていると、こう、色々と思うところが……。ある意味、とてもとてもオソロシイ精神攻撃だな」)
樞は自分がチャンポンしていった魔術や呪術を思い返していった。
複数の神話に共通性を見出し、同じ存在であったり、似て非なるモノを他称・別称などで理解し、その本性やら側面を見抜いて利用するのは魔術師ならば当然のことだ。
(「昔は検証もせずにベラベラと語り合ったもんだ。だが腐っても黒歴史じみていても相手はアヴァタール級、油断なぞしねえさ」)
今は遠い昔。もはや戻れないし、戻るどころか見たくもない過去だ。
資料を見て早合点して、『これはこういうことか! つまりはこういう使い方が……』と同胞と話し合い、師やら別門の連中から『大前提から間違えている』と指摘された時は軽く死ねる。しかし、それはもう遠い過去なのだ。そこでの失敗から脱却したり、興奮から資料を読み漁る気力が今の自分を形成したと言える。うん、反面教師はもう終わり!
「速攻で葬り去って、家で布団被って転げ回りたい心地になるだけ余計にな!」
「……よく判らないですが、道を外れたモノを罰し払うのは為すべき事ですね」
樞が信条の問題なのに対し、鳴蛇としてはむしろ道徳や門派倫理の問題だった。
こういう存在を野放しにして、同じムジナと思われたら善良な修行者が迷惑する。
現代人にはあまり馴染がないかもしれないが、サーキットでレースをする走り屋にとって、軽乗用車がその辺の道で許可も取らずに人々に迷惑をかける暴走行為を許せないような物だと言えば判るだろうか? 中世ヨーロッパの人間であれば、キノコ採りの人間が私は錬金術を覚えて魔法を覚えたいという様なものだ。どう考えても迷惑でしかない。
『うるさい。煩い、ウルサイ! あっちで勝手に死んでなさいよ!』
「魅了なんぞ効きはしねえ。俺の酒への情熱を舐めるな。悔しかったらご自慢の仙術罠とやらを披露してみな? Nunc vino pellite curas ――」
放たれる声に樞は抗った。
全ての罠を失った董白は、己を奮起させるために例のポーズで精神力を奮起させる。
樞はこれに対し、旨き酒を思い出すことで少女の魅了よりも重き分銅を置いたのだ。
「我らが哲学、その図書館において最も優れたるは世界そのもの。だが俺にとってはコレクションこそが重要でな」
『うるさいわね……アイタ!?』
樞は心の棚を整理して、いかなる真理よりも上に置く酒の味を思い出す。
付箋を引いて、『いつかこれ以上の酒に巡り合う』そう決めた過去の決意で、次々に上書きしていく。
そして敵の魅了に抗いつつ、唐突に思い出したのは罠の代わりに設置した金ダライであった。
風に吹かれてやって来た金ダライは、実に良い音がしたという。
そして風が過ぎ去り、魅了の声もまた途切れつつあった。
それでも立ち上がる少女に対し、冷徹な声が降り注ぐ。
「さて、君がマネした董全さん、彼は封神の後天庭のどの部門に行ったか、それは知っていますか? 答えは雷部だ。で、君は雷法を使う事は出来るか? 答えなくていい」
『はっ?』
鳴蛇は最初は静かに、最後は冷然と語り掛けた。
何故ならば前半部分は過去の歴史を語る行為であり、その敬意を込めるから。
後半が厳しいのは、それすらできないのに真似しようとした愚かな小娘への別離である。
「雷法は邪術を抑圧してその効菓を失わせる事ができる。つまり君はもし雷法を使えばこの術には影響されませんだから……」
そう言って地面から散った頭骨を拾い上げた。
力を行使し、己の持つ術を起動する。
この術は本来危険なモノだ。術式という物は白と黒を兼ねると言われて居るし、迂闊に使えば呪詛を返されて術者と被術者が容易く逆転する。だがしかし、この術は本質的な意味で危険なのである。
「犹魇胜。犹魇昧。犹言为害」
主に女性が使う胎術という、己を産み直すことで女性の仙人は不老不死を得る方法の一つがある。
それに近い術であるといえるが、それは蛇が脱皮するごとに生まれ変わり、新しい体が古き皮に残した力を取り込むことで徐々に昇仙していくというステップに似ているゆえである。仙人になった蛇を柳仙と呼ぶが、この術の名を、柳仙魇胜術という。
「この力を君に使いましょう。人には三魂七魄あり、今君の三魂の一つ『幽精』はここの封印、それは善悪を見分け、他人の感情を感知する物だ」
『や、やめ……』
肉体と魂を分割し、コントロールし悪を鎮める。正しく使えば魔を鎮めるために用れるのだろう。
魂を俯瞰して操る術を鳴蛇は他者へと使った。
術を正しき理解し、雷法で己を御しているならばこのような術に左右されたりなどはしない。改めてそう解説して、董白が持つ魂……。魂魄における魂とは意思・精神性であり、魄とはエネルギーであるという。要するに精神性の一部を抜き出したのである。この巣は生まれ直しの儀式に使う洞穴にも似ている。弱った董白に逃げ場など最初からなかった。
「……うあ、こんな小さいのは初めて見た」
「まあクロノヴェーダだしな。善悪なんか気にしないだろうさ」
既に死にかけた董白のこと、この術一つで既に動かなくなった。
鳴蛇が脱皮の皮ならぬ、頭骨を利用して魂を抜き出す姿を見て、樞は不思議と孫悟空をお釈迦様が罰する姿を思い浮かべ……不謹慎かもなと苦笑する。
「そいつはどうするんだ?」
「自然へと返しますよ? 縁があればまたナニカになるでしょう」
樞が尋ねると鳴蛇は帰り道の何処かでクモにでもやろうと、幽精を保管しておくことにした。
クロノヴェーダは許さないし、門人のエセを許そうとも思わないが……命や魂そのものを無意味に消し去ろうとは思わないからである。
こうして一つの戦いが終わりを告げたのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV5になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!
【反撃アップ】LV2が発生!