【機械化ドイツ帝国奪還戦】『聖槍』オイゲン大公

 このシナリオは【機械化ドイツ帝国奪還戦】に関連する特別シナリオです。
 機械化ドイツ帝国のジェネラル級ゾルダート、及び、断片の王撃破により排斥力の低下した機械化ドイツ帝国のディヴィジョンを強奪しようとする、吸血ロマノフ王朝、幻想竜域キングアーサー、断頭革命グランダルメの軍勢に、戦闘を仕掛けます。
 この戦闘によって、敵の戦力を削ることが出来ます。
 勝利したシナリオ数に応じて、対応する戦場の敵の数が減少し、戦いを有利に進めることが出来るようになります。

 このシナリオの攻撃対象は、プラハに駐留するジェネラル級ゾルダート、『聖槍』オイゲン大公の軍勢です。
『シュトース・トゥルッペ』と戦闘を行い、「成功したシナリオ数×5%」だけ、「⑤『聖槍』オイゲン大公」の敵残存率を低下させます。

【機械化ドイツ帝国奪還戦】揺れる『聖槍』の向かう先(作者 天木一
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●ドイツ騎士団
「陛下が……陛下が崩御なされた……」
「我々はこれからどうすればいいのだ?」
 仕えるべき主を失い呆然自失となった忠義の士であるドイツ騎士団のゾルダートたちは途方に暮れていた。
「陛下は『国を貪らんとする者どもに、領土を渡すことなかれ』と遺言を残された」
 ドイツ騎士団総長である『聖槍』オイゲン大公が配下たちを前にヴィルヘルム2世の遺言を口にする。
「騎士としては、陛下に殉じるべきなのは判っている。だが、それではドイツ全土が灰燼に帰すのみで、何も残らない」
 陛下に殉じたい気持ちはあるが、何もかもを滅ぼしては護るべきものがなくなってしまうと苦渋の決断を下した。
「やはり、ロンメルの策に乗るしかないのだろう」
「それではグランダルメに?」
「ああ、我々はグランダルメへ合流する」
 納得のいく顔ではないが、それでも部下をただ滅びる為だけの死地に追いやることはできないと動き出す。
「シュトース・トゥルッペ達には周囲を警戒しつつ、残存するゾルダート部隊の確保を行わせるのだ。どう転んでも、戦力は多いに越したことは無いからな」
「はっ!」
 オイゲン大公はグランダルメと合流する為に軍勢を集めるよう命令を下した。

●新宿駅グランドターミナル
「おー、機械化ドイツ帝国奪還戦の前哨戦がばんばん始まってるね。ここで多く叩いた方が戦争で有利になれるから、どんどん叩いておきたいね」
 音葉・遥風(風は遥か彼方に吹く・g03189)が新たに現れたパラドクストレインの前でディアボロス達に話しかけた。
「次の行き先は『聖槍』オイゲン大公の率いるドイツ騎士団のトループス級『シュトース・トゥルッペ』の部隊がいるところみたい。騎士団はグランダルメと合流しようと思ってて、チェコのプラハにゾルダート部隊を集めるつもりなんだって」
 ドイツ軍の中でも殉死をよしとしない者達を集め、グランダルメに合流しようと動いているようだ。
「みんなにはこのゾルダート部隊を集めに向かってる騎士団を叩いてほしい。グランダルメに合流されるとそっちが強化されちゃうからね。ドイツを倒しても他が強くなったら後が大変だと思う。うん」
 ドイツ騎士団の戦力が丸々グランダルメに渡ってしまえばかなりの戦力増強となってしまうだろう。ここでできるだけ数を減らし阻止できる可能性を高めたい。
「戦うのはトループス級『シュトース・トゥルッペ』の部隊で、騎士団っていうだけあって近接戦が得意だよ。逃げる準備中だからあまり戦う気はないみたいだけど、戦闘になると勇猛果敢な騎士らしく突撃してくるから気をつけてね」
 逃走の為の兵力集めである為、騎士団は士気が低く自分達から攻めるような気力はないようだ。
「騎士団は数が多いけど、勧誘の為にかなり分散してるから、がんばったら一部隊を全滅させたりできるかも、たぶん。
 あー、でも戦ってたら他の部隊にも気付かれるかもだから、時間はかけないほうがいいと思うよ」
 一部隊でもそれなりの数がいる。そして仲間が戦っていると知れば他の部隊も集まって来るだろう。そうなる前に倒し切って撤退してしまいたい。

「残ったドイツ軍の考えはみんなばらばらみたいだね。だから相手の準備が整う前に今ならこっちから仕掛けられるよ」
 徹底抗戦をする者、逃げようとする者、それぞれの軍団の指揮官が独自に考えて動いているために連携が取れていない。今こそ戦争前に叩く千載一遇のチャンスだろう。
「あちこちで戦いが起こってめちゃ大変だろうけど、機械化ドイツ帝国奪還戦を成功させるためにもこの前哨戦で敵を削れるだけ削っておかないとね。ドイツが取り戻せるかはみんなの手にかかってるから、がんばって」
 戦場に向かうディアボロス達を遥風は応援し、列車に乗り込むその頼もしい背中を見送った。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
4
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【強運の加護】
1
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【神速反応】
1
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【泥濘の地】
2
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【熱波の支配者】
1
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【モブオーラ】
1
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【無鍵空間】
1
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV4 / 【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV2 / 【ガードアップ】LV2 / 【フィニッシュ】LV1 / 【反撃アップ】LV2 / 【アヴォイド】LV1 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

天木一
 こんにちは天木一です。
 『聖槍』オイゲン大公の配下であるドイツ騎士団との戦闘となります。

 このシナリオは、1章だけで完結するシナリオとなります。
 ドイツ騎士団の一部隊との戦闘となります。練度が高い部隊ですが士気はあまり高くありません。

 部隊を殲滅しグランダルメに合流するゾルダートを減らしましょう!
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


赤上・イズル
■アドリブ・絡み歓迎

殉死させたくないという部下を思いやる気持ちがあるのには見上げたものがありますが…
これも戦争…奪われたものを返して頂く為の布石
慈悲は無用…同じくして戦う者として対応させて頂きます。行きましょうマリコさん!

戦う意思を改めてモーラットのマリコさんに告げ悪魔の翼を広げパラドクス効果【飛翔】の効果で上空へと飛び立つ
仲間と共に連携を取るように動きつつ上空から敵の動きを【観察】
【空中戦】を駆使し宙を舞いつつ敵の密集している箇所にパラドクス【双翼魔弾】を放つ
【連続魔法】にて繰り返し攻撃。敵の状態を空から観察し撤退の頃合いを見計らい味方にも撤退を促し戦場を離脱する


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
【Nyx】
連携、アドリブ歓迎

グランダルメに合流か……
その判断の是非はともあれ
簒奪者を見逃す道理はない
俺達はこの地を取り返すのみ

さあ、行こう

【飛翔】し空中戦
戦場を偵察、観察し敵の布陣を把握
引き際の見極めも行う

九朗さんと地上と空中で連携
敵の一部隊を狙い分断、包囲し多方向から集中攻撃
速攻に寄せ、増援合流を阻止
ルナさん達が弱らせた敵を仕留める
……ルナさんらしい攻撃だな

隙を看破した相手を撃ち
味方と狙いを合わせ数を減らす

反撃には魔力障壁を展開、射撃を防ぎつつ
フェイントをかけて直撃を避け飛翔で立体回避

程良く戦力削減するか、囲まれるなど不利の気配、味方が深手を負う前に撤退
撤退時は負傷者の移動を補助し援護を行う


赦蜘・九朗
【Nyx】
連携アドリブ歓迎

《うろ》…狩の時間やで

『どっちが多く壊せるか競争だ』と、ニタリと嗤う

…好きにしぃ、エトヴァさんが上から行くんやったらウチらは下や、敵の陣形を潰したる

…《鋼》…出番や…

【行動】
《鋼》(有刺鉄線型寄生体)と共に不規則に出現する《鋼》の分身を足場や敵の行動妨害にしつつ、《うろ》と共に《鳴烏》で連撃を繰り出す【アヴォイド】でのHit&Way戦法

《うろ》地を這う腐敗と再生を繰り返すトカゲ、俊敏でジャンプ力が強く、悪知恵も働く

連携が取れそうなら、なるべく挑発で攻撃を自身に向けさせ、他は合わせる

ある程度数を減らす・戦況が不利と判断した場合は即座に《鋼》の分身を放ち、仲間の援護し撤退


ルナ・カンダチュラ
【Nyx】

連携/アドリブ歓迎

逃がすまでもなくここで命運を尽きさせます
私は敵の動きを緩慢に、出来れば止めることを目指します

毒入りの瓶を敵に向かって投擲したり、身代わり(猫)に運ばせて
毒のプレゼントですね

gift――英語ではプレゼント
けれど、ドイツでは毒という意味ですのよ

永遠の眠りをあなた方に差し上げましょう
苦痛は悦びへ変わりますよ

精神攻撃によって参った敵は、お仲間さんに屠っていただいて
私は物陰や人陰に隠れ、時には身代わりを盾にして攻撃を防ぎます

…どなたかに瓶を託して、投げてねとお願いするのはありでしょうか?

頃合いを見て、余裕があるうちに離脱しましょう
ここで私達が消耗すべきではありませんからね


ラウム・マルファス
断片の王が死んで、支配力が弱まってる、ってことなのカナ。それでもクロノヴェータが、自分の意志で他ディヴィジョンの仲間になるって選択肢がアリだとは思わなかっタ。思ったより自由なんだネ。

何にせよ、敵の戦力は削がないとネ。自動人形にドイツの科学力が合流するのは脅威になりそうダ。

物陰に隠れて敵の動きを観察。警戒の薄そうなところを狙って、敵の動きが止まった瞬間、パラドクスで敵の動力源を空気に変換して倒すヨ。一度攻撃に気付かれれば、流石に警戒されるよネ。イバラの冠で牽制しつつ場所を移動。高威力攻撃が来そうだからあまり一カ所に留まらないようにしよウ。動き回るのは好きじゃないけどそうも言ってられないからネ。


有栖川宮・永遠
オイゲン大公。偉大な方とお見受けします。でも他世界との軍勢との合流、認める訳にはいきません。もうこの世界に戦乱は不要ゆえ、貴方の軍の企み、邪魔させて頂きます。

重砲での攻撃、直撃するとタダでは済みませんね。【希望の飛翔】で【空中戦】を挑み、希望の飛翔の光輪に【吹き飛ばし】をつけて軍団の体制を崩していきます。【戦闘知識】【観察】で敵の位置を把握、攻撃が当たらない位置を意識するなど【臨機応変】に行動します。

充分敵が減ったか、戦況が不利になったら味方と歩調を合わせて撤退。


奴崎・娑婆蔵
●POW



敵は徒歩、技は突撃……

よござんす
いい的でさァ

手前、姓は奴崎名は娑婆蔵
人呼んで『八ツ裂き娑婆蔵』
先の無ェ地獄へ赴くが本懐だってんなら、全員まとめて八ツ裂きにしてやりまさァ

吊るせ――殺人領域、早贄山麓刀輪処
地獄がどんなモンか、とくと御覧じろ


・敵集団が寄せて来るのを確認してから【泥濘の地】を発動、敵を悪地形へ一挙にハメる
・機動力を削いだ所で、大きく広げた己の影に敵体重が掛かっている部位を判じ、そこを支点に刀の林を具現(罠使い)、刃先に掛けた敵性を片端から射抜き/切り裂く(貫通撃+両断)

・敵集団の動向を広く観察(情報収集)、味方へ攻撃を及ばせそうな連中が往く方角にも【泥濘の地】を適宜展開する


相原・相真
部下に殉死を強要しないってのは好感は持てますが、
あいにくその通りにさせるわけにもいかないんですよね
今のうちに叩ける敵は叩かせてもらうとしましょうか

他部隊と離れて行動している狙いやすい部隊を狙い、
【地形の利用・ダッシュ】を生かして接近
敵軍勢に切り込み、足を止めずに【攪乱】
魔力の刃を纏った手刀での【斬撃】で攻撃
敵からの反撃は【光使い】による【残像】で回避などしながらしのいでいきます

【観察・情報収集】で周囲の状況を見るのは忘れずに
敵増援が来るか一部隊倒し切るなど十分な損害を与えられたと判断したら撤退
必要であれば他の方の撤退の手助けなど行います

アドリブ・連携歓迎です


イルゼ・シュナイダー
殉死をよしとしない、それ自体は理解できます
ですが、グランダルメへの亡命を見過ごす理由にはなりません
なにより、このドイツを灰燼に帰すなど私達がさせません!
その為にも決戦の前哨戦である此処で数を削りますっ!

試製強化外骨格アイングリフを纏って戦います
刀身が2つに割れることでビーム砲になる大剣カノーネシュヴェルトを片手に、アイングリフの副腕で大型ビーム砲のシュトラーレンカノーネを保持して、動力炉のエネルギーを2つのビーム砲に充填して敵の突撃に対して砲撃を行って攻撃すると共に味方への支援砲撃とします
他の部隊が集結する前に速やかに、交戦する騎士団の一部隊を倒して撤退します、最悪倒しきれずとも撤退します


神田川・憐音
【Nyx】
そんじゃ敵も味方もあたしの歌を聞けって勢いで
激しいナンバーで味方を鼓舞しながら敵の士気を挫く感じで
名もなき兵士だって一人一人が英雄さ。熱く激しく戦え!
みたいな曲調と歌でヒロイックシンフォニーで幻影の「英雄」を創造するよ
こっちも向こうと同じくらいの時代の兵士をイメージしつつ数を出すね
幻影だけど士気は高いよテンション爆上げだからねって勢いで
適度に散って重砲を掻い潜りつつ、こっちも突撃して対抗
うちの旅団の連中も来てるみたいだから幻影兵士で支援かな
援護射撃したり敵の攻撃妨害して隙を作ったり
味方の攻撃のアシストして(ダメージアップ)自然に連携の形を取れたらいいんじゃない?


ベアストリア・ヴァイゼンホルン
あらあら……集結中に……ごめんなさいね……。

さて、僕はフライトドローンに乗って戦場を俯瞰出来るような高さまで上昇して戦場の情報を収集しつつ、味方の動きに注意しながらパラドクスを撃ち込んで援護するようにするよ。
敵の動きに不審な点が見られる場合は即座に味方へ伝えて、それが攻撃発起点であるなら、出来る限り僕がパラドクスを撃ち込んで牽制するようにして時間を稼ぐね。増援が到着するのなら、撤退の事を味方に知らせて、撤退時にはパラドクスを全力で撃ち込んでからサヨナラするね。

ふふっ……逃げる腰抜け共なんて……こんなものね……。

アドリブ、連携が歓迎するよ。


レイア・パーガトリー
忠誠か生存か…難しい問題よね
部下の未来と可能性を考えられる指揮官は、なかなかの人徳者なのかも

軍団の中でもそれぞれ思惑に交錯があるなら
殉じるつもりの小隊が士気低そうで狙い目かしら
女王の叫びによる奇襲を仕掛けるわ
【通信障害】を発生させて、別働隊への連絡を遅延させるわよ

反撃に突撃してくるなら結構、
リンバスに騎乗して、向かっていた戦線とは逆方向へ離脱するわ
合流を遅延させましょ
シールドバッシュは避けられないでしょうから
まともに喰らわないように馬上槍で弾くようにして防御するわよ

理想は一小隊全滅だけど
混乱しているうちに狩れる分だけ撃破したら
大軍がお出ましになる前に撤退するわ


エトルリア・メイオール
【Nyx】で参加
アドリブ、連携は歓迎だぜ

おーいたいた、あれか
ちょいとビビらせてやろうぜ

あたしも空から最前線だ
敵が攻撃態勢を整える前に、飛翔し突っ込んで不意打ちだぜ

一撃入れた後は敵の間を飛び回り同士討ちを誘うぜ
これででけえ攻撃は出来ねえはずだ
あたしの攻撃は基本は斧で一撃離脱だが、風の槍も交えて本命を読ませねえぜ

味方を狙う奴、隙ができた奴からぶっ叩くが、可能なら指揮官を仕留めてさらなる混乱を狙うぜ

あたしの役目はとにかく敵の攪乱だ
これで味方の攻撃をより確実にするぜ
可能ならルナ姉から毒瓶貰って敵の頭上に落としてやろうぜ

逃げたり援軍を呼ぼうとする敵の処理は味方に任せるぜ
状況が悪けりゃ味方に合図して撤退だ


サティニフィア・ネイバーライト
目的
シュトース・トゥルッペへのハラスメント作戦

目標
敵部隊の撃滅

心情
ドイツを捨てて他ディヴィジョンに合流する奴らが出たか
まぁ大局を考えればそう考えるのが居てもおかしくねぇよな
こいつは邪魔立てさせてもらわねぇと
アタシ達だって余裕がある訳じゃねぇんだ、倒せる時に倒させてもらうぜ

行動
体制が整ってないとは言え油断しねぇ
数は脅威だからな
戦い慣れたワケじゃねぇがやる事は同じ、情報収集…観察だ
よく見て潰し易い奴から潰す、数が多いなら尚更だぜ
如何に効率良くこちらの被害を押さえ、相手の数を削るか
部隊合流作業してる奴やバックアップが薄そうな奴など、そういった奴らの『弱点』を見つけたら素早く近付きナイフを突き立てるぜ


テレジア・ローゼンタール
その姑息な生きざまが騎士のそれか?
なるほど、配下がそのざまでは、この国が滅びるのは必定だったというわけだ!

よく聞こえるよう【大声】で【挑発】
堂々たる騎士らしい立ち振る舞いをすることで、騎士らしくない逃げを選んだ敵に後ろめたさを感じさせ、士気をさらに下げる
刃を交える前に舌戦で冷静さを奪い、連携を阻害

魔剣を担ぎ、鬨の声をあげ、吶喊(ダッシュ・突撃)
挑発に加えて、敵の意識が私に集中すれば味方は動き易くなる筈
破壊の魔力を纏った魔剣(オーラ防御)を全力で叩き付け(強打)、構えた盾ごと【破壊】!
迸る【獄災の衝撃】が周囲の敵をまとめて【薙ぎ払う】!
さぁ、かかってこい! 騎士らしく勇壮に散るがいい!


●ディアボロスの襲撃
 旅団『Nyx』のメンバーが移動中のドイツ騎士団の姿を平野で捉える。
「グランダルメに合流か……」
 エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は戦う前から敗北が決定付けられ逃走する騎士達を視認する。
「その判断の是非はともあれ、簒奪者を見逃す道理はない。俺達はこの地を取り返すのみ。さあ、行こう」
 天使の翼を羽ばたかせて【飛翔】し空より平地を移動する敵陣を偵察する。
「士気は低くとも隊列に乱れはないか、情報通り練度は高いようだ。引き際を間違わないようにしなくてはな」
 部隊の動きからしっかりと訓練が行き届いているのがわかる。深追いすればこちらが手痛い目に遭うと注意しながら攻め方を考えた。
「おーいたいた、あれか。ちょいとビビらせてやろうぜ」
 その隣でエトルリア・メイオール(ロストロード・g01211)も【飛翔】して空から敵陣を確認し、不敵に笑みを浮かべて空から一気に襲い掛かってやろうと提案した。すると顔を上げたエトヴァがシンプルな方法だが確かに地上部隊相手には効果的だと頷いて地上の仲間に手振りで合図を送る。
「《うろ》……狩の時間やで」
 赦蜘・九朗(挿ゲ替エノ曼珠沙華・g03801)がミニドラゴン『うろ』に呼びかける。
 『どっちが多く壊せるか競争だ』と大量の獲物を見る目を敵軍に向けてうろがニタリと嗤う。
「……好きにしぃ、エトヴァさんらが上から行くんやったらウチらは下や、敵の陣形を潰したる」
 言い捨てた九朗は空を見上げ、空の2人とタイミングを合わせて地上から攻撃しようと動き出した。

「行くぜ!」
 重々しい〈勇将の斧〉を担いだエトルリアがパラドクス『飛竜の鼓翼(ヒリュウノハバタキ)』を発動して乱気流を起こし、その暴風に乗って加速して急降下すると大斧を叩き込んで敵の頭を潰した。そして勢いのまま敵陣に突っ込んで飛び回る。
「襲撃! ディアボロスだ!」
「迎撃せよ!」
 シュトース・トゥルッペは盾を構えてエトルリアの大斧を受け止めるが、盾がひしゃげて勢いに負けて地面を転がる。
「こちらも威力では負けてはいない!」
 シュトース・トゥルッペ達が並んで盾を構えて突撃して来る。
「こっちだぜ!」
 だがエトルリアは動き回って躱し、勢いづいた敵はそのまま仲間にぶつかって同士討ちを起こした。
「速い!」
「落ち着け! 決して対処できぬ速度ではない!」
 シュトース・トゥルッペ達は慎重になって防御を固め反撃体勢となる。
「動かなくなったらいい的だぜ!」
 エトルリアが目配せすると、エトヴァも攻撃を開始する。
「連携していこう。まずは敵の視線を上に向けさせる」
 エトヴァが空より強襲し、敵の一部隊を分断するようにパラドクス『リングスラッシャー』を放つ。無数の光の輪が空から降り注ぎ、シュトース・トゥルッペを切り裂いていった。
「空からの攻撃だ!」
「うろたえるな! 盾を構え砲撃で墜とす!」
 シュトース・トゥルッペは盾を頭上に構えて光輪を防ぎ、重砲を空に向けて発射した。
「重砲か、直撃を受けるのは危険だな」
 すぐにエトヴァは魔力障壁を展開しながら回避行動に入り、上下左右に立体的な動きで砲撃を避ける。直撃すれば障壁を貫きそうな大口径の砲弾を躱していった。
「陣地攻略用の重砲では捉えきれんか!」
 苦々しい声を漏らしシュトース・トゥルッペは飛び回るエトヴァを見上げた。
「……《鋼》……出番や……」
 敵の注意が上に向いた隙に、九朗がパラドクス『犍陀多ノ獄戀華(カンダダノゴクレンカ)』を発動し、有刺鉄線型寄生体《鋼》の分身を蜘蛛の巣のごとく張り巡らせ、それを足場にして接近し長脇差し《鳴烏》を振るって敵の首を刎ねた。
「っ! 鉄線が張られているぞ!」
「鉄線なぞ切ってしまえ!」
 シュトース・トゥルッペが重砲に付けられたハルバードを振るって鉄線を切ろうとする。だがそこへうろが地面を這って敵の脚に噛みついた。
「ぐぁっ!」
「足元にもなにかいるぞ!」
 慌ててシュトース・トゥルッペがうろを叩き斬ろうとするが、そこへ九朗が背後に回り込み背中を斬りつけた。そして振り返った敵にうろが飛びついて首を噛み千切る。
「ひゅー……ひゅーっ、お、のれ!」
 血を溺れながらもシュトース・トゥルッペは踏み止まってよろよろとハルバードを振り上げる。
「……まだ動くんか、騎士も大変やなぁ……」
 九朗が鳴烏を一閃し胸を貫き止めを刺した。するとそれは俺が倒した獲物だぞとうろが抗議の鳴き声を上げる。
「……どっちでもええ、どうせ倒す敵はいくらでもおるんや……」
 九朗は留まらずに立体的に張り巡らせた鉄線の上を動き、次の敵へと斬り掛かる。うろも負けじと死角から敵に襲い掛かった。
「好き放題に暴れてくれる!」
「敵陣を突破して退却するぞ! 我等に与えられた使命は兵の確保! ここで争っている暇はない!」
 シュトース・トゥルッペは体勢を立て直し、盾を構え陣を組んで反撃を開始した。

「逃がすまでもなくここで命運を尽きさせます」
 逃げる為の準備をしている騎士団に引導を渡そうと、ルナ・カンダチュラ(呪毒・g00277)がパラドクス『Le charme enjoleur(ル・シャルム・アンジョレウ)』を使って生み出した毒入りの瓶をスフィンクス『身代わり』にふわふわと運ばせて敵陣に落とす。
「何か落ちて来る!」
 それをシュトース・トゥルッペが盾で受け止めると割れて中の液体が飛び散る。それは防護服の上からでも身体に侵食していった。
「痛っ! な、なんだ、刺すような痛みが……だが……ああ、気分が、いい……もっと痛みを」
「おい! 大丈夫か?」
 痛みがやがて悦びへと変わりマスクの下から心地よさそうな声が漏れ出た。
「gift――英語ではプレゼント。けれど、ドイツでは毒という意味ですのよ」
 微笑むルナは媚薬と麻痺毒をブレンドした薬液によって敵の心を蕩かせてしまった。
「痛みをくれ、痛くて気持ちのいい痛みを……」
「おい! 止まれ!」
 よろよろと陣を離れていく仲間を止めようと、シュトース・トゥルッペがもみ合いになって足が止まった。
「引けぬなら戦うしかあるまい! 我等ドイツ騎士団の力を見せてやるぞ!」
「「応!!!」」
 騎士達がぶつかり合う気になり、隊列を組み直して突撃陣形となる。
「敵も味方もあたしの歌を聞けっ!」
 そんな戦いの熱が渦巻く場所に足を踏み入れた神田川・憐音(天地を揺さぶる情動・g02680)が戦場全てに響き渡る声を上げ、パラドクス『ヒロイックシンフォニー』を発動して勢いよく歌い出す。
 ギターのような魔楽器をかき鳴らし、激しいナンバーによって仲間を鼓舞し敵の士気を挫く。
「名もなき兵士だって一人一人が英雄さ。熱く激しく戦え!」
 熱く魂が震えるような歌の力で英雄の幻影が創造される。ドイツ騎士団と同じような時代の兵士達が整列し銃剣を構える。
「さあ、名もなき英雄たちよ! 前へ進め! 前へ進め! 勝利をその手に掴み取れ!」
 憐音の雄々しい歌に乗って、幻影の兵士達が一斉に突撃を開始した。銃を撃ちながら接近し、懐に入ると体当たりするような勢いで銃剣を突き立てる。
「ぐぁっ!」
「どこの兵士かは知らぬが我等ドイツ騎士団を舐めるな!」
 シュトース・トゥルッペも反撃に重砲をぶっ放していく。だが幻影の兵士はそれを恐れず、掻い潜ってぶつかり合った。
(「幻影だけど士気は高いよテンション爆上げだからねっ」)
 もっともっとと憐音が歌い続けて場を盛り上げていった。

「盾構え! 攻撃を防いで重砲で反撃する!」
「敵を撃ち崩し、突撃するぞ!」
 シュトース・トゥルッペは重砲の火力でディアボロスの攻勢を止めようと構える。
「……守りが固いなぁ、こじ開けよか」
 九朗が鉄線の上を駆け回り、相手の死角死角へと回り込んで斬撃を浴びせていく。さらにはうろも足元から飛び掛かって敵の固い守りを崩していった。
「ルナ姉、手伝うぜ!」
「ではこれを、お願いしますね」
 エトルリアはルナから毒瓶を受け取ると、空から爆撃のように敵陣に落していく。
「そらプレゼントだ! 遠慮なく受け取れ!」
 それが敵にぶつかって割れると毒液を撒き散らす。
「くっ、こんなもの――」
 シュトース・トゥルッペ達は痛みに耐えるが、抗いがたい痛みへの誘惑が脳を麻痺させる。
「永遠の眠りをあなた方に差し上げましょう。苦痛は悦びへ変わりますよ」
 優しく、そして怪しく――ルナは目覚めぬ眠りに誘い手にした毒入り瓶を振る。
「ああ……我慢できない。それをくれ!」
「待て! 俺が先だっ!」
 ルナの持つ毒瓶が欲しいと騎士達が我先にと手を伸ばす。
「では早い者勝ちといたしましょう。どなたの手に渡るか競争ですね」
 ルナが毒瓶を高く放り投げる。すると騎士達は自分のものだと争い、互いに殴り合って混沌とした状況に陥る。
「……ルナさんらしい攻撃だな」
 エトヴァはそんな同士討ちを見下ろし、〈»Paradiesvogel«〉を構えるとクロスボウの矢を放って毒瓶を騎士達の頭上で割って毒液を頭から浴びせた。
「いだっああうっ痛みが、はぁはぁ、最高だ!」
「うぅああ、すごい、こんな感覚始めてだ……!」
 痛みを受けたシュトース・トゥルッペ達は恍惚な声を漏らした。
「ルナさん達が弱らせた敵を仕留めよう」
 空から敵の損害を見下ろしたエトヴァが、毒で弱った敵に向けて光輪を浴びせて止めを刺す。
「まだだ! 騎士団の突破力があれば敵陣を貫いて撤退もできるはず!」
「諦めるな! 我等ドイツ騎士団の突撃を受けよ!」
 シュトース・トゥルッペは力を振り絞り、重砲を撃って突撃を開始する。
(「こっちが押し込んでるね。敵を止めておけばあとは仲間がどうにかしてくれるはず!」)
 仲間をアシストしようと、憐音は歌で仲間の心を奮い立たせた。
「銃を撃て! 銃剣を突け! 脚を止めるな! 熱くハートを燃やして戦え!」
 憐音の歌が皆のテンションを上げ、幻影兵士は正面からの撃ち合いで数を減らしながらも敵の突撃を抑え込んでいた。
「あいつがよく命令してるな。指揮官を仕留めれば混乱するだろ?」
 上空からエトルリアは指示を出している敵を見下ろし、風の槍を放って胸を貫き串刺しにした。
「ぐふっ……こちらにも航空戦力があれば………」
 他の軍と連携できていればと悔しそうにシュトース・トゥルッペは空を見上げ息絶えた。
「これで命令系統が混乱するだろ!」
 エトルリアが敵陣を確認すると、少しずつ敵の連携が乱れ始めていくようだった。

●交戦
「殉死をよしとしない、それ自体は理解できます。ですが、グランダルメへの亡命を見過ごす理由にはなりません」
 イルゼ・シュナイダー(サイボーグの殲滅機兵・g06741)は他のディヴィジョンが強化されるのは看過できないと戦場に足を踏み入れる。
「なにより、このドイツを灰燼に帰すなど私達がさせません! その為にも決戦の前哨戦である此処で数を削りますっ!」
 ここで少しでも敵を削り、決戦で有利な状況を作ろうと瞬時に〈試製強化外骨格アイングリフ〉を纏い飛び出した。そして大剣の形をした〈試製カノーネシュヴェルト〉を片手に持ち、アイングリフの〈副腕リーゼアルム〉には大型ビーム砲〈試製シュトラーレンカノーネ〉を保持してパラドクス『メタリックプロミネンス』を発動する。
「エネルギー充填開始――」
 自身の動力炉のエネルギーを武器に充填し、大剣の刀身が二つに割れてビーム砲へと変化する。そして敵陣に向けて2つの砲身を固定した。
「殉死させたくないという部下を思いやる気持ちがあるのには見上げたものがありますが……」
 赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)は敵ながらその心意気には感ずるものがあった。
「これも戦争……奪われたものを返して頂く為の布石。慈悲は無用……同じくして戦う者として対応させて頂きます。行きましょうマリコさん!」
 だがこちらにも譲れぬものがある以上、戦い打ち破るしか道はないとモーラット・コミュ『マリコさん』に戦う戦う意思を改めて告げ、悪魔の翼を広げて【飛翔】し上空へと飛び立つ。
「よござんす。いい的でさァ」
 正面に立った奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)が騎士団の軍勢を見て包帯の下の口を歪ませる。
「貴様もディアボロスか!」
「我等ドイツ騎士団の前に立つとは愚かなり!」
 シュトース・トゥルッペは盾を構え、正面突破を図ろうと前進を始めた。
「手前、姓は奴崎名は娑婆蔵。人呼んで『八ツ裂き娑婆蔵』。先の無ェ地獄へ赴くが本懐だってんなら、全員まとめて八ツ裂きにしてやりまさァ」
 堂々と名乗りを上げると、娑婆蔵は【泥濘の地】を使い地面を泥に変えて進行速度を鈍らせる。
「なんだ……泥?」
「構わん! 突破せよ!」
 足を泥に取られながらもシュトース・トゥルッペは止まらずにそのまま前進を続ける。
「吊るせ――殺人領域、早贄山麓刀輪処。地獄がどんなモンか、とくと御覧じろ」
 敵を悪地形にハメると娑婆蔵はパラドクス『殺人領域「早贄山麓刀輪処」(ハヤニエサンロクトウリンショ)』を発動する。日が差したように一瞬にして己の影が広がって敵の足元を飲み込み、体重が掛かっている場所に反応して刀の林を具現化する。影から突き出た刃が次々と敵を貫き串刺しにしていく。
「ぐあっ!!」
「刃が俺の脚を!?」
 突然の惨劇に騎士達の勢いが完全に止まってしまう。
「足を止めやしたね。そうなりゃ仕舞いでさァ」
 娑婆蔵は容赦なく刀を次々と具現させ、まさに針山の如く騎士達を仕留めていった。
「止まるな! シールドバッシュで突破せよ!!」
 仲間の屍が積み重なるのを見た後続のシュトース・トゥルッペが盾を構え、その屍を足場にして突撃し刀の林をへし折って抜け娑婆蔵へと迫る。
「猪武者でござんすね」
「逃がさん!!」
 娑婆蔵はひらりと躱した。すると通り過ぎたシュトース・トゥルッペは足を止めて反転しもう一度突撃せんとする。だがその瞬間、足元に広がった影から刃が飛び出して下半身を縫い付けた。
「ぐぅぉっ!!」
「地獄はどこまでも広がってるものでさァ」
 娑婆蔵はさらに次々と刃を突き立て、立ったまま騎士は息絶えた。
「距離を開けよ! 砲撃で吹き飛ばす」
 シュトース・トゥルッペは離れた位置で並び、重砲を構えて娑婆蔵を狙う。

「陣を組んで密集している。そこを叩きます!」
 宙を舞うイズルが上空からパラドクス『双翼魔弾』を発動し、悪魔の翼から魔力の弾丸を降らせた。
「上から来るぞ!」
 シュトース・トゥルッペが盾を構えるが、魔弾はそれを貫いて頭部を撃ち抜いた。
「あ?」
 何が起きたかわからぬまま頭が欠けたシュトース・トゥルッペが崩れ落ちる。
「散開! 狙い撃たれるぞ!!」
 上空からの狙撃を避ける為にシュトース・トゥルッペは密集隊形を止める。
「散開しましたか、それなら各個撃破するだけのことです」
 イズルは位置を変えながら敵を一体ずつ撃ち抜いていく。
「オイゲン大公。偉大な方とお見受けします。でも他世界との軍勢との合流、認める訳にはいきません。もうこの世界に戦乱は不要ゆえ、貴方の軍の企み、邪魔させて頂きます」
 有栖川宮・永遠(玲瓏のエテルネル・g00976)はオイゲン大公の行動から部下を守ろうとする騎士らしい誇りを持った人物だと感じる。しかし人類と相対する相手であるならばここから軍勢を逃がす訳にはいかないと、戦う決意をしてパラドクス『希望への飛翔』を発動して【飛翔】する。
「重砲での攻撃、直撃するとタダでは済みませんね」
 永遠は当たらぬように注意しながら砲弾飛び交う戦場を飛び、眩い輝きと共に光輪を敵陣に降らせた。
「光が落ちて来る!」
「盾構え!」
 シュトース・トゥルッペはすぐに盾を頭上に構える。だがそれを受けた衝撃が激しく、体勢を崩して吹き飛ばされた。
「このくらい!」
 まだ動けるものが立ち上がって永遠を見上げる。
「敵陣を崩しました。今がチャンスです」
 その隙を突いてディアボロスの仲間達は動き出す。
「砲撃を開始します!」
 最大出力でビーム砲が放たれ、敵陣を閃光が貫いて騎士達を構える盾ごと消し飛ばした。
「なんだと!?」
 シュトース・トゥルッペは上半身が吹き飛んだ仲間を見て驚きの声を上げる。
「固まるな! 砲手がいるぞ! 突撃して接近戦に持ち込め!」
 すぐに立ち止まっていては危険だと動き出し、ビームの発射元であるイルゼへと突撃を開始した。
「こちらに向かってきますね。接近される前に数を減らします」
 イルゼは続けてエネルギーチャージを済ますと砲撃を繰り返し、騎士達を吹き飛ばしていく。
「これ以上させるか!」
 仲間がやられようとも決死の覚悟で接近したシュトース・トゥルッペが勢いのままシールドバッシュを仕掛ける。だがその上から光輪が放たれ頭を叩き割った。
「突撃されると厄介です。空から妨害します!」
 永遠は攻勢に出ようとする敵陣に頭上から光輪を浴びせていく。
「上空の敵に向けて砲撃開始!」
 すぐに反応したシュトース・トゥルッペも負けじと重砲を発射していく。
「威力は高いですが直線的な攻撃です。射線に入らなければ問題ありません」
 その砲門をよく見て永遠は右に左にと飛び回り、射線を避けながら攻撃を継続した。そうして敵の気を引いていると仲間が攻撃を仕掛ける。
「こちらも援護します」
 仲間が戦っているところへイズルが空から魔弾を撃ち込む。
「盾を!」
 シュトース・トゥルッペは盾で何とかそれを逸らす。
「上にばかり気を取れていては足元が疎かになります」
 イズルが体勢を崩したところへ娑婆蔵とイルゼが刃と光線で攻撃し仕留めていった。

●各個撃破
「ドイツを捨てて他ディヴィジョンに合流する奴らが出たか。まぁ大局を考えればそう考えるのが居てもおかしくねぇよな」
 サティニフィア・ネイバーライト(スゴ腕情報屋・g00008)は全滅するとわかっていればそういった行動を取る者が出るのもおかしくないと納得する。
「こいつは邪魔立てさせてもらわねぇと。アタシ達だって余裕がある訳じゃねぇんだ、倒せる時に倒させてもらうぜ」
 ドイツを落しても他が強化されては後々が大変になると、敵陣へと【モブオーラ】で気配を消して向かう。
(「体制が整ってないとは言え油断しねぇ、数は脅威だからな」)
 サティニフィアは敵部隊の状況を観察し、潰しやすい相手を探す。
(「後方の部隊はまだ動いてねぇな。動きが鈍い、やる気がねぇのか」)
 見ていると、ディアボロスと戦い始めている部隊はどんどん闘争心に火が点いて苛烈な戦いを見せているが、後方に待機している部隊は国を捨て逃げる為の戦いにあまりやる気をみせていないようだった。
(「弱いところから叩く、常道だよな」)
 サティニフィアは仲間にあそこを戦おうと手で合図を送り、物陰から物陰へと移動していった。
「忠誠か生存か……難しい問題よね。部下の未来と可能性を考えられる指揮官は、なかなかの人徳者なのかも」
 レイア・パーガトリー(毒棘の竜騎士・g01200)は部下を死なせないように未来ある道を選んだことから、良き指揮官なのだろうと推測しながら敵陣を観察し、サティニフィアの示す方向を見た。
「前方でディアボロとの戦闘が始まってる模様!」
「どうする?」
「ここで小競り合いをしても得るものはないだろう。さっさと他の部隊と合流してしまって数で押し潰せばいい」
 士気の低い騎士達は後方から様子見して、通信機で他部隊と連絡を取ろうとしていた。。
「軍団の中でもそれぞれ思惑に交錯があるなら、殉じるつもりの小隊が士気低そうで狙い目かしら」
 士気の低そうな後方の隊を狙い、レイアはパラドクス『女王の叫び(クイーンズシュリーク)』を発動して奇襲を仕掛ける。
「何処を見ておる! ここに竜の女王が降臨したというのに、図が高い――!」
 女王竜の怒りの咆哮が響き渡る。強烈な金切り声が脳を揺らし心を委縮させる。それは生物だけでなく機械にまで影響して通信機を狂わせた。
「な、なんのおと、みみが……」
「え! きこえません!!」
 耳から血を流したシュトース・トゥルッペ達は平衡感覚を失ったように座り込む。
「仲間は呼ばせないわ。別働隊への連絡を遅延させるわよ」
 レイアは【通信障害】を発生させて連絡を遮断し、 無双馬『リンバス』に乗って敵から離れるように駆け出した。
「あそこ! 敵だ!」
「ぐっ、いくぞ!」
 まだ動けるシュトース・トゥルッペが盾を構えて追撃を開始する。
「追って来たわね。各個撃破してあげるわ」
 敵を誘導するレイアはちらりと振り返って敵を確認して速度を落した。
「追いついたぞ! 死ねぇ!」
(「追うのに夢中になって隙だらけだぜ」)
 隠れていた草むらから飛び出したサティニフィアがパラドクス『アサシネイトキリング』を発動し、敵の背後に近づき〈The Ripper Knife〉を首に突き立てた。
「あ?」
 驚き目を見開いたままシュトース・トゥルッペが倒れる。
「? どうした?」
 それに気付いた仲間が振り返ったところに、血濡れたナイフを手にしたサティニフィアが目の前に迫ってナイフで首を掻き切った。
「ひゅぅっで、でぎだ……」
 首から呼吸音を漏らし、血に溺れて崩れ落ちる。そうして奇襲によって敵を屠っていった。
「貴様! どこに隠れていた!!」
 残ったシュトース・トゥルッペが反転し、盾とハルバードを構えて突撃して来る。
「さあ、連携して狩ってしまうわよ」
 反転したレイアは馬上槍〈女王の棘〉を手に突撃し、敵のシールドを弾き飛ばした。
「正面からやり合ったら強いんだろうけど、こっちがそれに付き合ってやる理由はねぇからな」
 隙を見せた敵の懐に飛び込むと、サティニフィアは心臓にナイフを突き立てた。

●全滅
「断片の王が死んで、支配力が弱まってる、ってことなのカナ。それでもクロノヴェータが、自分の意志で他ディヴィジョンの仲間になるって選択肢がアリだとは思わなかっタ。思ったより自由なんだネ」
 ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)はクロノヴェーダにもそれぞれ所属を変える自由があるのだと驚く。
「何にせよ、敵の戦力は削がないとネ。自動人形にドイツの科学力が合流するのは脅威になりそうダ」
 組み合わされば新たに強力なクロノヴェーダが生まれてしまいそうだと、ラウムは敵戦力強化を阻止するべく物陰に隠れて敵を観察する。
「部下に殉死を強要しないってのは好感は持てますが、あいにくその通りにさせるわけにもいかないんですよね」
 相原・相真(人間のガジェッティア・g01549)も相手が立派な騎士であろうとも、クロノヴェーダの戦力が強化されることを見過ごしにはできないと騎士団を攻める。
「今のうちに叩ける敵は叩かせてもらうとしましょうか」
 見れば仲間があちこちで暴れて敵部隊は乱れている。その中でもバラバラになって再編成しようとしている部隊を狙う。
「集まれ! 態勢を立て直してディアボロスに反撃するぞ!」
「我等ドイツ騎士団の重突撃を見せてやる!」
 シュトース・トゥルッペ達は押し戻してやると武器を構える。
「突撃はさせませんよ」
 相真がパラドクス『魔装接続・幻光閃撃(マジックコネクト・ミラージュストライク)』を発動して素早く駆けて接近し切り込む。
「なっ――!」
 急接近に驚く敵を魔力の刃〈魔装:シャインエッジ〉を纏った〈機構腕 mode:Ⅱ〉の手刀の一閃で斬り捨てる。
「よくもやったなっ!」
 シュトース・トゥルッペが反撃にハルバードを振るうが、相真は足を止めずに駆け抜けてそれを躱す。そして光の残像を残して動き回りながら手刀を振るい、敵の首を刎ね、胴を両断し切り崩していく。
「円陣だ! 守りを固める!」
 シュトース・トゥルッペはこのままでは危険と、円陣を組んで死角を失くして盾を構えた。そうして攻撃を防いだところに反撃しようとする。
「戦っているのが俺だけなら有効な戦術ですが……」
 相真はチラリと上を見上げる。そこには仲間の姿があった。

「あらあら……集結中に……ごめんなさいね……」
 【フライトドローン】に乗って敵陣を俯瞰したベアストリア・ヴァイゼンホルン(ジャンカー系眼鏡女子・g04239)は、謝りながらパラドクス『高機動型誘導反応弾【Sturmvogel】(シュトゥルムフォーゲル)』を発動する。
「でも……不用心に集まったら……襲撃されても仕方ないよね……」
 上品に摘まんだスカートの中からミサイルが次々と飛び出し、地上に向けて降り注ぐと爆発を起こす。
「空からの爆撃だ!」
「ドレスの女だと!? 舐めおって! 撃ち落してやれ!」
 シュトース・トゥルッペがベアストリアを見上げ、重砲を構えて砲弾を撃ち上げる。その砲撃がフライトドローンを捉えて吹き飛ばす。
「手荒い歓迎ね……だけど……自由に飛ぶ相手を落すには向いてないようね」
 ドローンを飛び降りたベアストリアは【飛翔】の効果を借りて重砲を避ける。高火力の砲撃は一発撃つごとに反動が大きく、すぐには連射できないようだった。
「これなら……火力で押し切れそうね……」
 飛びながらベアストリアは乱れぬスカートからミサイルを撃ち続ける。
「不味いな、このままでは頭を押さえられる」
「突撃して戦場を変えましょう!」
 平地での戦いはダメだと離れた位置にある森を指さす。
「よし、森に移動しよう!」
 シュトース・トゥルッペが空からの攻撃を弱めようと森に向かって移動を開始した。
「頭は回るようね……でも……行かせない……」
 ベアストリアはその行く手を爆撃して足止めを狙う。
「足を止めるな!」
 怯まず盾を頭上に構えて進もうとするが、爆発や地面が抉られて速度が落ちる。
「僕が足止めしている間に……みんなが仕掛ける……」
 ベアストリアが牽制している間に、仲間が敵の前に立ち塞がった。
「その姑息な生きざまが騎士のそれか? なるほど、配下がそのざまでは、この国が滅びるのは必定だったというわけだ!」
 テレジア・ローゼンタール(魔剣の騎士・g01612)が逃げようとする騎士を侮辱するように大声で罵った。
「なにぃ!」
「我等ドイツ騎士団を侮辱するつもりか! 訂正しろ!」
 聞き捨てならぬ言葉だと、シュトース・トゥルッペは足を止めてテレジアと対峙する。
「何度でも言ってやろう! 国の危機に逃げ出すような者が騎士では滅びて当然だとな!」
 堂々たる騎士らしい立ち居振る舞いのテレジアが言い放つ。
「くっ」
「言わせておけば!」
 シュトース・トゥルッペ達は悔しそうにマスクの下の顔を歪める。逃げることは騎士の誇りに反する行為だと内心思っていた者達はさらに士気を下げていく。
「舌戦はこちらの勝ちだな。ならば次は武で勝利を掴む! 行くぞ!!」
 己が身長ほどもある大剣〈赫怒の魔剣〉を担ぎ、テレジアは鬨の声をあげて吶喊する。
「っ迎撃するぞ!」
「ここで引けるものか! 我等ドイツ騎士の誇りを見せてやる!」
 対峙したシュトース・トゥルッペは逃げることを頭から消し、この場の戦いに命を懸けるように盾を構えて突撃した。
「はぁああああああ!!」
 テレジアが裂帛の気合と共にパラドクス『獄災の衝撃(カラミティ・インパクト)』による破壊の魔力を纏った魔剣を振り下ろす。構える盾ごと敵の体を叩き潰して破壊した。さらには迸る獄災の衝撃が敵をまとめて薙ぎ払った。
「馬鹿な!?」
 その威力に範囲が居にいたシュトース・トゥルッペが目を見開き腰が引ける。
「さぁ、かかってこい! 騎士らしく勇壮に散るがいい!」
「う、うぉおおおおお!!!」
 騎士としてここで引くことは出来ないとシュトース・トゥルッペが決死の覚悟で突撃し、テレジアの振るう魔剣の餌食となった。

「なるほどネ。盾の固い守りと突進力が武器カ。それなら突進が終わったところを狙おうカナ」
 ラウムは仲間を狙うって攻撃する敵が脚を止めたところへ視線を向け、パラドクス『万物解析』を発動して悪魔の魔法が宿ったメガネ〈Rewriter〉の力を使い、敵の動力源を空気に変換した。
「うぐっ?!」
「なんだ? 体が動かな――」
 何が起きたのかも理解できぬまま、シュトース・トゥルッペ達が崩れ落ちる。
「不可視の攻撃だと!」
 突然仲間がやられると、シュトース・トゥルッペ達は辺りを警戒して守りを固めて魔力の出所を探る。
「見つけたぞ! 奴だ!」
 その視線が物陰に隠れていたラウムを捉える。
「一度攻撃に気付かれれば、流石に警戒されるよネ」
 ラウムは魔力でできた黒い光輪〈イバラの冠〉を飛ばして牽制しながら、こそこそと移動する。
「吹き飛ばせ!」
 すると先ほどまで隠れていた場所が砲撃を受けて爆発した。
「間一髪だったネ。高威力攻撃は危険だから一カ所に留まらないようにしよウ」
 ラウムは狙われないように動き回りながら攻撃を繰り返す。
「動き回るのは好きじゃないけどそうも言ってられないからネ」
 重砲の一撃で吹き飛ばされるのは御免だと、ラウムはちょろちょろと移動して敵の動力源を空気に変えて息の根を止めていった。
「どうなっている!」
「どこだ! 探せ!!」
 見えぬ攻撃でシュトース・トゥルッペは恐慌し、ラウムを探し出そうと周囲の木々を砲撃で薙ぎ払い、冷静さが失われて陣が崩れ出した。
「このまま全滅させましょう!」
 相真は数を減らして乱れる騎士団に向けて駆け出し、まるで閃光のように戦場を荒らし回って敵陣を切り裂く。
「ふふっ……逃げる腰抜け共なんて……こんなものね……」
 ベアストリアは残り僅かとなった敵にミサイルを撃ち込んで止めを刺していった。
「決着といこう!」
「くそぉおおおおおおお!!!!」
 テレジアが魔剣を大上段に構えると、最後のシュトース・トゥルッペがハルバードを振り上げて突撃する。だがその得物ごと体が叩き斬られた。
「こんな……ドイツ騎士団が負けるなど……これなら殉死していれば……」
 無念そうに騎士は息絶えた。辺りには騎士達の死体が転がり、多くの戦力を合流前に潰すことができた。
「全滅させたようだネ。じゃあ他の部隊が来る前に帰ろうカナ」
 辺りを見回したラウムの言葉に他のディアボロス達も賛同し、短時間で敵の大部隊を全滅させたディアボロス達は作戦を成功させパラドクストレインに乗り込んで素早く撤収した。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV4が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
【泥濘の地】LV2が発生!
【神速反応】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【ガードアップ】LV2が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
【能力値アップ】LV4が発生!
【命中アップ】LV2が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【反撃アップ】LV2が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2022年04月16日