リプレイ
クィト・メリトモナカアイス
我ももしかして何も食べなくても死なない……? きょうがくのじじつ。
それはそれとしてモナカアイスは食べる。
スフィンクス型巨大砂上船あらため、サフィーナ・ミウ。ゆくぞー。
サフィーナ・ミウを操縦して避難民を探す。
探してる間に前にサフィーナ・ミウの内部を探索しているときに見つけたオアシスから水を汲んでは甕に入れ、【液体錬成】で増やしておく。
オアシスだけで足りるとは思うけど念のため。
サフィーナ・ミウが避難民のもとにたどり着いたら他の人が説得しているところにお水を持ってく。
食べ物もある。オアシスになってた。イチジクとかブドウとか。
あとモナカアイスがある。これは我のだけど子供にだけ特別。
金刺・鞆
さふぃーなみう。サフィーナ・ミウ。ふふ、よい名をいただきましたね。いぬもそう思いませんか?
さて、まずは砂漠に取り残されたままのオアシスの民を迎えにゆきませんと。操舵……は、ともには、少々難しそうゆえ。この船が安全なものであるとわかるようにいたしましょう。
船外に出て、【飛翔】で船に随伴……などいかがでしょうか?
われらの姿が見えれば、くろのべーだの脅威によるものでないと説明もしやすいですし、とももオアシスの民を見つけやすくなる、かと!
避難民らを発見したら、飛翔速度を上げて船より先行。寵愛の少年ファラオを討ち倒したことや、船のことなど。必要なことを説明して、船に乗り込んでもらうようお願いする、です。
イシュア・アルミゴス
すーすめーすすめやサフィーナ・メウ
ボークらの巨大なスッフィンクス、っと。
いやこんな大きいとただ進むだけでも爽快だね。
これはファラオも調子に乗るね、うん。
というわけで見つけ次第救助開始。
船の中のオアシスから水と食料を調達しておく。
おーい、そこの人達。まだ大丈夫?生きてる?
これは僕らが頂戴したあいつらの砂上船。名前はサフィーナ・メウだよ。
君等を追い立てたのと似てるけどこれは君達の救いの船。
中に食料も水もある。今は一刻も速くここから離れよう。
追手が迫ってる。辛いのは痛いのはもう終わりだ。
さあ、家に帰ろう。みんな一緒に、笑ってね
メルサンク・トトメス
【過去視の道案内】で避難民の影を追う
船内から水と食料を持ち出して避難民に接触する
といっても警戒して出てこないと思うから、プロフェッサー(スフィンクスのサーヴァント)、ちょっと果物を運んできてよ
言葉じゃダメなんだ。そして人間サイズだと安心できないと思う。小さな生き物の方がいい
何往復もしていれば警戒心よりも興味の方が勝つようになると思う
出てきたら船に案内する
ボクらが何者かを知りたい人がいれば、説明してもいいけど、新宿島で作ったディアボロス紹介映像(装備品)を劇場で上映する
排斥力の影響でいずれは忘れられると思うけど、この場での問いの答えにはなる
子供達の相手はプロフェッサーに任せた(「にゃ!?」)
●砂漠の船
操舵席の宝石に光が宿り、砂上船が動き出す。
「スフィンクス型巨大砂上船あらため、サフィーナ・ミウ。ゆくぞー」
クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)は、レバーを前に押し込み砂上船を前進させる。
しかしと、クィトは難しい表情を浮かべた。
「我ももしかして何も食べなくても死なない……? きょうがくのじじつ」
「でも、お腹は空くみたいだよ」
暗に止めておきなと、突っ込みを入れるのはメルサンク・トトメス(𓌸𓋴𓋹𓁐𓅝𓄠𓋴・g03837)だ。
先程より過去視の道案内を何度か駆使し、目的となる避難民の影が見つからないか、前後左右に付けた監視カメラの映像を確認している。
お腹が空くのは嫌だとクィトは表情に出しながら、それはそれとしてモナカアイスを頬張った。
好きな物が食べれない。飢えても死ねないというのは、死ぬより苦しいのでは無いだろうか。
金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)は、砂上船の上にモーラット・コミュ『いぬ』と乗り風を感じながら、人影を感じていた。
「さふぃーなみう。サフィーナ・ミウ。ふふ、よい名をいただきましたね。いぬもそう思いませんか?」
問われたいぬは、小さく首を傾げ鞆を見上げた。
「さて、まずは砂漠に取り残されたままのオアシスの民を迎えにゆきませんと」
発見されたら直ぐに飛翔し、向かうつもりだ。
それにしても、ここからの眺めは圧巻だ。クロノヴェーダが、高笑いをしていた気持ちが良く分かる。
と、少しスピードが早くなった。
「すーすめーすすめやサフィーナ・ミウ。ボークらの巨大なスッフィンクス、っと」
軽快な歌を口ずさみながら、変わって操縦するのはイシュア・アルミゴス(守護星蟲・g00954)だ。
先程よりレバーが入っているのが、スピードの変わった原因である。
「いやこんな大きいとただ進むだけでも爽快だね。これはファラオも調子に乗るね、うん」
つい楽しくなってきてしまうが、捜索も忘れていない。
大岩のありそうな場所に向って、舵をきり少しした頃、やっと過去視の案内が目的の影を掴んだ。
早速、メルサンクが伝声管で鞆に伝えると、先行して飛翔していく彼女の姿が、カメラに映った。
その間、クィトは厨房にある汲出しても減らない水をたたえた甕の水を運び出せるよう用意し、
メルサンクは、船内オアシスでスフィンクス『プロフェッサー』と手分けして果樹を収穫し準備をすすめた。
案内の影を追って、鞆は岩影で隠れていた避難民を直ぐに見つけることができた。
突然現れた鞆の姿に、避難民達は、生気のない目で軽く視線を向けただけ。
無理もない、何日もこの過酷な砂漠を彷徨い暮らし、まともな飲み食いも出来ず、ただ耐える日々なのだ。余計な体力は使いたくないのだろう。
「われらは、皆様を助けに来ました。寵愛の少年ファラオを討ち倒したので、オアシスはもう安全です」
何を言っているのだろうと、視線をあげた彼らの顔が、迫る影に強張った。
砂上船が到着したのだ。
「これは、われらの船になったのです。皆様を襲った脅威によるものではないの、です」
説明する鞆の声は届いているが、それ以上に受けた心の傷が蘇る。
「おーい、そこの人達。まだ大丈夫、生きてる? これは僕らが頂戴したあいつらの砂上船。名前はサフィーナ・ミウだよ」
調達した水と果物を手に、イシュア達が降りてくる。
「君等を追い立てたのと似てるけど、これは君達の救いの船だよ」
疑いと戸惑う視線の前に、クィトは水袋を突き出した。
「お水。後、食べ物もある。オアシスになってた。イチジクとかブドウとか……あとモナカアイスがある。これは我のだけど子供にだけ、特別」
差し出される物資に、躊躇いが生じたのはほんの一瞬。
救いの水に、避難民達は我先にと手を伸ばす。
「中に食料も水もある。今は一刻も速くここから離れよう。追手が迫ってる。辛いのは、痛いのは、もう終わりだ」
「本当に」
今にも干からびそうだった子供が、イシュアを見上げた。
その足元に、ブドウを手にしたプロフェッサーがやってくる。
「にゃ」
どうぞと差し出され、子供はプロフェッサーごと受け取り大粒の涙を零した。
「にゃ!?」
抱きしめられ、応援を求めるようプロフェッサーは砂上船の方を見たが、出入口のところからメルサンクは頑張れと手振りする。
「子供達の相手は、プロフェッサーに任せた」
子供の涙は大人達に伝染していく。助かったのか、もう苦しまなくていいのか。
まだ戸惑いはあったものの、救いの水が彼らを動かした。
「さあ、家に帰ろう。みんな一緒に、笑ってね」
避難民達は、差し出された救いの手をとった。
その後、何者かという問いかけに、説明に悩んだメルサンクが、劇場での上映会というまるでプレゼンのような説明映像を流したようだが、それはいずれ忘れ去られる一幕の出来事であった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【液体錬成】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【セルフクラフト】LV1が発生!
【過去視の道案内】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV2が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
奴崎・娑婆蔵
成る程、あれが『サフィーナ・ミウ』――
あっしもいっぺん現物を見ておきてえと思っていたんでさァ
どれ、見物が済んだ後はひと仕事しやせんとね
成る程、地域の方々への折衝か
世話役を買って出て商売いくらの侠稼業、手際のいい所を見せてやりまさァ
現代日本とはちと勝手が異なる所もありやしょうが、マアそこはそれ
まず大事なのは心意気よ
・復興作業に人手が入り用そうな所など無いか、【怪力無双】でスッとお手伝い申し上げながら界隈の方々へ【情報収集】
・避難民らを街の一員と受け入れてくれまいか願うと共、避難民の中から「男手」や「特定の職能に長けた者」を予めピックアップ、ゆくゆく働き手として街へ共に貢献出来よう旨を申し添える
金刺・鞆
みなが故郷への帰還を喜ぶためにも、集落の修復作業は早めに行いたいところ、です。むん!
まずは住居でしょうか。壊れていたら【セルフクラフト】で壁を補強したり、資材にしたり。あとはオアシスが汚れていた場合に備えて【水源】の用意を。水を入れ替えて浄められないでしょうか?
無論、水浴びなどに使用しても問題ないかと!
ひとごこちついたところでこの後のことも相談せねば。
われらはファラオに脅されてやってくる者達を、救おうと思うのです。その者らは水も食べ物も与えられずに、ただ暴力で従わされています。そのつらさは、あなたがたならわかっていただけるはず。
きっとたすけます。ゆえ、どうか仲間として、受け入れていただきたい。
クィト・メリトモナカアイス
またねー、サフィーナ・ミウ。
それじゃあこのオアシスが……スコルピオン一世?の部下に見つかる前にできる限り修理する。
んむ。修理は我の得意分野。我にまかせろー。
お手伝いガジェット『ヘペレルくん』を1~9号まで稼働。ヘペレルくんに資材を運ばせて我は避難民たちと一緒に【修復加速】で壁とか柵とかいろんなものを修理する。
これからもどんどん人が増えるだろうし特に人が住む家屋は多めに確保。
引き続き子供にはモナカアイスを配る。
ぬーん、我のモナカアイスもうあんまりない……いっか。我は新宿島に戻ればいつでも食べられる。
イシュア・アルミゴス
ようやく着いたね。ここまでありがとう、サフィーナ・ミウ。
また頼むよ。さてと、みんな疲れてるでしょ。腹ごしらえは大事だよ。
こっちに来て食べていってね。
パラドクスで食物を生成。みんなに振る舞って体力を回復してもらう。
【おいしくなあれ】を使って味も抜群なエジプト料理で安心してもらおう。
これからいっぱい働くんだ。どんどん食べて満腹回復!
んじゃあ、ここから真面目な相談。
これから君たちみたいな人が増えるかもしれないんだ。
彼らは酷使されて苦しんでいる。苦しみの連鎖を断ち切る為に
受け入れてやってくれないかな?ここを彼らの帰る場所にしたいんだ。
奉利・聖
さてと…それでは現地に向かうとしますか
おっと、大丈夫…こちらは我々のものですので、危険はございません
何かあっても我々がお守りますので、ご安心くださいませ
さて、到着次第すぐに修復の手伝いをしなくては
【建物復元】がありますので、こちらはつつがなく行えるでしょう
問題は…後々のリターナーの皆さん、でしょうねぇ
すいません、少しよろしいですか?
この後、リターナーの皆様を保護する予定があります
受け入れ先として…ここを使わせて頂きたいのです
無論、懸念は理解できます 死者を受け入れるなんぞ嫌でしょう
それでも……死せる者達は、寄る辺が無いのです
どうか、彼らに希望の光を少しでも…与えてあげてはくれませんか?
テラ・ウィンディア
うん…なんだか辛い場所だな
森が全然ないぞ
っと…この街の支援を行わないといけないんだったな
【口福の伝道者・料理】
之でも色々勉強してきたぞ
新宿は色々な料理の本もあったからな
と言う訳でシュワルマ・コシャリ・フール・バラディ…ってのを用意だ!
エジプトのご飯も美味しいな!
皆にも振舞うぞ!
うん
御飯はとっても大事だ
お腹がすいた状態じゃ何の余裕もなくなっちゃうからな
リターナーの人達にも食べさせたいぞ
【飛翔・空中戦・戦闘知識】
可能な限り飛び回り戦術的に修復しなければいけない場所を確認して皆にも伝えるぞ
その後は修理も手伝う
…エルフに森以外にも皆苦しい想いをしているんだな
なら…やっぱり助けないといけないな!
●つなぐ街
広がる砂の光景に、テラ・ウィンディア(炎玉の撃竜騎士・g05848)は、驚愕した。
「うん……なんだか辛い場所だな。森が全然ないぞ」
森と共に生きるエルフにとって、ここは新宿以上に木々のない未知の世界なのかもしれない。
「……エルフの森以外にも、皆苦しい想いをしているんだな。なら……やっぱり助けないといけないな!」
だから、砂上船サフィーナ・ミウがオアシスに到着した時、そこにある木々と水に心底安堵したぐらいだ。
「成る程、これが『サフィーナ・ミウ』――」
到着した砂上船を間近で見上げ、奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)は興味深そうに目を細めた。
巨大クロノ・オブジェクトであり、スフィンクスの形をし空を行く、いや砂の上を行く船。
話に聞くのと、間近で見るのとではやはり迫力が違う。
「あっしも、いっぺん現物を見ておきてえと思っていたんでさァ。どれ、見物が済んだ後はひと仕事しやせんとね」
そう羽織を翻し、オアシスの現状を眺めた。
かつて破壊されたものなのか、塀や建物のあちこちが壊され、僅かばかりの緑と畑はボロボロだ。
そして、現れた砂上船の姿に怯えた視線を送る人々。
「おっと、大丈夫……こちらは我々のものですので、危険はございません。何かあっても我々がお守りますので、ご安心くださいませ」
もう、この船は大丈夫であると奉利・聖(クリーナー/スイーパー・g00243)は声を掛ける。
まだ人々の記憶の中では、砂上船は敵の物、オアシスを蹂躙していった船なのだ。
丁寧に、倒して船を手に入れた経緯を説明し、砂漠を彷徨っていた街の人達を降ろすと、やっとオアシスの人達は安心したようにサフィーナ・ミウを受け入れた。
「ようやく着いたね。ここまでありがとう、サフィーナ・ミウ。また頼むよ」
「またねー、サフィーナ・ミウ」
イシュア・アルミゴス(守護星蟲・g00954)とクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)に見送られ、砂上船サフィーナ・ミウは次の救助とオアシスへと旅立っていった。
「それじゃあ、このオアシスが……スコルピオン一世?の部下に見つかる前にできる限り修理する」
「みなが故郷への帰還を喜ぶためにも、集落の修復作業は早めに行いたいところ、です。むん!」
故郷に戻ってこれたことを喜ぶ半面、蹂躙された爪痕はまだ生々しく沈む人々の表情に、金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)は気合いが入った。
「成る程、地域の方々への折衝か……世話役を買って出て商売いくらの侠稼業、手際のいい所を見せてやりまさァ」
こういったことには慣れていると、桐紋の入った〈蜘蛛絹糸の羽織〉を翻し。
「現代日本とはちと勝手が異なる所もありやしょうが、マアそこはそれ。まず大事なのは心意気よ」
気概のある所を見せ、娑婆蔵は動き出した。
まずは男手や手に職のある者を集め、彼らには柵などの設置を。それ以外の、女性や動けるものは炊き出しの手伝いに回って貰い。
彼自身も怪力無双を用いて、瓦礫の撤去や運搬をしながら、体調や不安はないかと、目についた者達に気さくに声を掛けて行った。
不安となれば、まずは何といっても水だろう。
地下水を元にする泉だが、先の蹂躙で瓦礫も多く沈んでいる。
その辺りは怪力無双で浚って行くとして、元の飲める状態に戻すにはそれなりの時が必要だ。
当面の水の確保は必要。鞆は水源を用いて、水を入れ替えていく。
大量の飲める水に、住民達は大喜びだ。
使える容器を用いて、さっそく住民は水を汲んでいく。
「んむ。修理は我の得意分野。我にまかせろー」
スカラベ型ガジェット〈お手伝いガジェット『ヘペレルくん』1号〉を筆頭に、9号までを動員しながら、クィトは建物の内部や細かな物を修復加速しながら直していた。
丁度、貯蔵室を直した所に、住民達が汲んできた水瓶を運び込んでくる。
日影ではあるが、この熱所では蒸発までの時間を遅らす程度。いや、もしかすると、その気化冷却で他の物を冷やすのかもしれない。
その様子を見る限り、この辺りの修復はもう少し急いだほうが良さそうだ。
クィトはヘペレルくん5号から9号に、追加の資材運搬をお願いしていく。
「これからも、どんどん人が増えるだろうし、特に人が住む家屋は多めに確保」
「建物復元で昨日壊れたとこまでは戻せるんですがね。そこから先は、地道にやるしかないです」
1日分の復元でも、かなり直せたことを考えると、補強も必要かもしれないと手伝いながら聖は今後のことを危惧する。
「こちらはつつがなく行えるでしょう。問題は……後々のリターナーの皆さん、でしょうねぇ」
避難民の殆どは、あくまでも元オアシスの住民だ。
人が増える事の不安は、こうして手伝う事で改善されているが、果たしてリターナーは……。
ある程度作業が進んだところで、ディアボロス達は休憩にと声をかけていく。
簡易的に整えた場所で炊き出しのような準備を、テラはしていた。
「之でも色々勉強してきたぞ。新宿は色々な料理の本もあったからな」
満を持して用意したエジプト料理を、次々と口にしていく。
ケバブのように見えるシュワルマを口にすれば、包まれた肉汁が口の中で溢れ。
エジプトの国民食ともされる米やパスタにひよこ豆などをミックスしトマトソースをかけたコシャリに、そら豆の煮込み料理フール、トマトとキュウリを塩胡椒しレモンをかけたサラダのバラディ。
その品々を食べ、テラは口福の伝道者で料理を百人前に。
「エジプトのご飯も美味しいな! 皆にも振舞うぞ!」
そこへ更にイシュアがパラドクス『脳秘魔法『満食世界』(ブレインマジック・ハッピーフードワールド)』で、追加の食物を生成し。
引き続きクィトは、子供達にモナカアイスを配った。
「ぬーん、我のモナカアイスもうあんまりない……」
イシュアとクィトが、これもと訴えかけてきたがさすがに一人で食べるには限界がある。
好きな物を、好きなように三人は手分けして食し、口福の伝道者で料理を増やした。
「仕上げだね」
残留効果おいしくなあれで、イシュアが味もバッチリエジプト好みに整え。
「さてと、みんな疲れてるでしょ。腹ごしらえは大事だよ。こっちに来て食べていってね」
思いがけない料理の数々に、人々から歓声があがる。
「うん。御飯はとっても大事だ。お腹がすいた状態じゃ何の余裕もなくなっちゃうからな」
幸せそうな笑顔に、釣られるようにテラも嬉しそうな表情を浮かべた。
「これからいっぱい働くんだ。どんどん食べて満腹回復!」
ひとごこちついたところで、続きの作業に移る前に、相談をしなければならない。
「あっしの方は、だいたいまとまりやした」
職能に長けた者を中心に声を掛けた娑婆蔵は、一通り避難民の売り込みを終えたとこだ。ある程度リターナーの方も売り込んであるので、職人連中は大丈夫そうだ。
「すいません、少しよろしいですか?」
「んじゃあ、ここから真面目な相談」
聖とイシュアは、人々が落ちついたのを見計らい話し始める。
「もうすぐこのオアシスに向けて、悪い者に脅されてやってくる者達を救い、オアシスを護ろうと思うのです」
「この後、リターナーの皆様を保護する予定があります。受け入れ先として……ここを使わせて頂きたいのです」
「その者らは水も食べ物も与えられずに、ただ暴力で従わされています。そのつらさは、あなたがたならわかっていただけるはず」
先程までの自分達の飢え、砂漠での苦しさを思い出し人々は互いの顔を見合わせる。
「彼らは酷使されて苦しんでいる。苦しみの連鎖を断ち切る為に、受け入れてやってくれないかな? ここを彼らの帰る場所にしたいんだ」
でも相手はリターナーだ。複雑な気持が、住民の間に広がる。
「無論、懸念は理解できます 死者を受け入れるなんぞ嫌でしょう。それでも……死せる者達は、寄る辺が無いのです」
そう口にする聖の言葉は、少し寂しそうにも聴こえた。
この場には少なくとも彼を含むリターナーが、既にいるのだ。
「きっとたすけます。ゆえ、どうか仲間として、受け入れていただきたい」
「どうか、彼らに希望の光を少しでも……与えてあげてはくれませんか?」
鞆が丁寧に頭を下げ、さらに聖がお願いした。
まだ全てを受け入れられるという雰囲気ではなかったが、ここまでしてもらいオアシスの復興も助けて貰ったのだ。
共に暮らしていけるのならと、住民達はリターナーの受け入れも約束してくれた。
残りの時間中も、一同は出来うる限り修復復興作業を進め、保管できそうな食物は出来うる限り口福の伝道者で増やしておくのであった
ほんの少し日が傾き掛けた頃、砂漠の向こうにリターナー達の姿が見えてくる。
仲間がマミーに覚醒し、オジマンディアスに追い立てられ、彼らは身も心もボロボロであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
【おいしくなあれ】LV1が発生!
【建物復元】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【反撃アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV3になった!
イシュア・アルミゴス
やあ、来たね。リターナーと…そっちがそうか。
リターナーの人達は街に向かって。君等は街に受け入れられる。
もう安心していいんだ。向こうの人達もすぐに向かわせるから。
ちょっと待っててね。
マミーになっちゃたんだね、辛かったね。でもそっちは駄目だよ。
その姿を受け入れたら戻れなくなる。幸せも家族も何もない。
ただ命令に従うだけの終わりのない一生だ。帰ろうよ。
あんな奴の思い通りになる人生なんて嫌だろ?一矢報いてやろう。
ドローンを指揮し爆弾投下。砂埃と音と衝撃で狙いを付けさせず
混乱させる。倒したらフライトドローンで素早く回収し街まで運ぶ。
ここまで来たんだ。笑って帰ろう、ね?
トート・アメン
…おお…何という事か
彼らは同胞ともいえる存在
それがこうも歪められるとは…!
それに…嘆かわしい!
真なるアメン神に仕えるべきであるファラオが…偉大なるスコルピオン1世に…オジマンディアスを名乗る痴れ者ども…許せぬ!
民達よ…苦しかったろう
王を名乗る者達が民を追い詰めるとは…!
だが大丈夫だ
【口福の伝道者】
エジプト料理(消化に良いもの)と飲み物を食して増殖させる
飢餓に苦しむ必要はもうないのだ
しっかりと飲み…空腹を満たせ
【風使い】
食事の良い香りを伝えるぞ
これもまた戦略
戦場で日常を感じた時皆それを求めるのだ
戻ってくるのだ
お前達が終わりを迎える必要はない!
リピートベイン発動
殲滅し
戻ったリターナーは即座に回収
金刺・鞆
むん。暴力に脅かされ、食事はおろか水すらもあたえられず。
……さぞや、苦しかったでしょう。辛かったでしょう。なれど、その苦痛は終えられるのです。
この先に、オアシスの都市があります。あなた方が襲うようにと命じられた街でしょう。
そこに住まう人々もまた、この広大な砂漠で飢えと乾きに苦しみました。あなた方と同じ苦しみです。
なれど、彼らは故郷へと帰り街を復興させ、あなた方をも受け入れるのだと約束してくださいましたよ。
もう怯える必要はないのです。苦しむ必要もないのです。ひととして変わらず生きることを諦めなければ、必ず救いの手が差し伸べられましょう。
かける言葉に反応が見られたならば、『青龍水計』で攻撃、です。
奉利・聖
──さて、ここからが重要です
この掃除を憂いなく終えるには、ゴミになりきってしまう前に引き戻してあげなくてはいけません
加減するのは得意ではないのですが…やってみましょうか
まずは、耐えらるようにしなければ──『鉄禍ノ乱』
そのシックルソードを、受け止めましょう
──希望を忘れないでください
僕の目を見て。僕も死人です
身体に生命の熱は無く、鼓動を刻むことも無い
それでもここに居るのは…突き動かされているからです
我々をこうしたゴミを、世界を穢すゴミを排除するために。
貴方達をこうしたゴミは、必ず消し去りますから
どうか刃を収めて……帰る場所は、用意しておりますから
さぁ、武器を捨て──今は暫しの眠りを!
●大切なモノ
追い立てられるリターナー達の表情には、悲壮感が漂っていた。
例え干からびなくとも、乾きは全身を蝕み。
例え死ななくとも、飢えは感じる。
だから、耐えきれなくなった同胞がマミーへと覚醒してしまった。
苦しみから逃れるために、大事なモノを手放して。
「やあ、来たね。リターナーと……そっちがそうか……」
逃げてくるリターナーの直ぐ後ろに迫るマミーの姿に、イシュア・アルミゴス(守護星蟲・g00954)は表情を曇らせる。
マミーへと覚醒した者の飢えは、凶暴さに。
その手に握られたシックルソードの刃が、血を求めるように振り下ろされる。
ガキッと作業服姿の腕が、その刃を受け止める。
「加減するのは得意ではないのですが……やってみましょうか」
身体に纏わせた〈錬気〉を硬化させ、奉利・聖(クリーナー/スイーパー・g00243)は、パラドクス『錬結気功『鉄禍ノ乱』(テッカノラン)』で、受け止めたのだ。
「リターナーの人達は街に向かって。君等は街に受け入れられる。もう安心していいんだ」
イシュアが示すオアシスに、でもと戸惑うリターナー達の視線は、変貌してしまった同胞に、更に後方から砂煙をあげ近付いてきているオジマンディアスに向けられる。
「民達よ……苦しかったろう。王を名乗る者達が民を追い詰めるとは……!」
その姿にトート・アメン(神王・g02998)の嘆きは深かった。
「真なるアメン神に仕えるべきであるファラオが……偉大なるスコルピオン1世に……オジマンディアスを名乗る痴れ者ども……許せぬ!」
怒る気力も失ったリターナー達に変わって、トートが肩を震わせた。
そして、持参した消化に良さそうな簡易料理と飲み物を口にし、口福の伝道者で増殖させ、リターナー達に押し付けた。
「だが、大丈夫だ。飢餓に苦しむ必要はもうないのだ。しっかりと飲み……空腹を満たせ」
「向こうの人達もすぐに向かわせるから。先に行って、ちょっと待っててね」
カラカラの喉からは声は出ず、リターナー達は、お礼を言うように何度かディアボロス達に頭を下げると、街へと向かい急いだ。
「──さて、ここからが重要です」
トートの用意した料理の香りに、僅かに反応があった。
そこまで食に興味があるわけでは無いのだろうが、食べ物に反応する程度には、まだ彼らの根っこは残っている。
やっと離れた彼らの姿に、聖はこちらを斬り刻まんとしているマミーを見やる。
「この掃除を憂いなく終えるには、ゴミになりきってしまう前に引き戻してあげなくてはいけません」
抑えていたマミーを強打で弾き、距離を取った。
力で捻じ伏せるだけなら覚醒して間もないトループス級相手であれば容易いが、まだ彼らは元に戻れる可能性がある。
「むん。暴力に脅かされ、食事はおろか水すらもあたえられず。……さぞや、苦しかったでしょう。辛かったでしょう。なれど、その苦痛は終えられるのです」
真摯に金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)はマミー達に、語り掛け始めた。
いつ攻撃が飛んできてもおかしくはないが、その辺りは頼もしい仲間が居る。
「そなたらは、同胞ともいえる存在。それがこうも歪められるとは……!」
トートはパラドクス『リピートベイン』を発動し、聖の鉄禍ノ乱を再現し、マミー達に肉薄し、彼らの心に寄り添おうとする。
相手が誰かも解らないまま、シックルソードを振るうマミー達をパラドクス『脳秘める銀筒の壺(シルバーシリンダー)』による爆弾の投下が砂を巻き上げ、動きを抑える。
イシュアの一族に伝わる銀色の円筒状の〈エイリアノス王朝式カノプス壺〉は、飛行ユニットを接続しドローンとなり、彼らを逃さないよう更に爆弾投下を続ける。
「マミーになっちゃたんだね、辛かったね。でもそっちは駄目だよ。その姿を受け入れたら戻れなくなる。幸せも家族も何もない。ただ命令に従うだけの終わりのない一生だ」
狙いを定められず、マミーの身体を使いこなせていない彼らを翻弄しながら、イシュアは声を掛け続ける。
「希望を忘れないでください僕の目を見て。僕も死人です」
鉄禍ノ乱で硬化させた身体で、複数の刃を受け止めながらマミー一人一人に語り掛ける。
「身体に生命の熱は無く、鼓動を刻むことも無い。それでもここに居るのは……突き動かされているからです。我々をこうしたゴミを、世界を穢すゴミを排除するために」
数人のマミーのシックルの動きが鈍る。
彼らも、まだ戦っているのだ。
「この先のオアシスに住まう人々もまた、この広大な砂漠で飢えと乾きに苦しみました。あなた方と同じ苦しみです。なれど、彼らは故郷へと帰り街を復興させ、あなた方をも受け入れるのだと約束してくださいましたよ」
受け入れてくれる場所がある。救ってくれる人が居る。その声は確かにマミー達に届いていた。
「貴方達をこうしたゴミは、必ず消し去りますから。どうか刃を収めて……帰る場所は、用意しておりますから」
さぁ、武器を捨てて──。
「帰ろうよ。あんな奴の思い通りになる人生なんて嫌だろ? 一矢報いてやろう」
「戻ってくるのだ。お前達が終わりを迎える必要はない!」
「今は暫しの眠りを!」
「ひととして変わらず生きることを諦めなければ、必ず救いの手が差し伸べられましょう」
マミー達からシックルが手放されたところ、気絶させるよう聖の拳打が撃ち込まれ。
鞆のパラドクス『青龍水計』が、全てを流すのはほぼ同時だった。
武器も悪いものも流され、水流の引いた砂漠には気を失った数人のリターナーが転がっていた。
先に街に向かったリターナーには直ぐに追いつくだろう。
イシュアはフライトドローンに彼らを運ばせるよう命じ、トートは気が付いた時にと彼らにも食べ物を持たせ見送った。
残るは、どうやら出向くまでもなさそうだ。
「余の駒を勝手に逃がしたのは貴様らかぁぁぁ!」
離れていても解る大声と、無駄に大きな身体で、猛牛の如く突進してきながらオジマンディアスは、大量の排斥のオベリスクを行き成り降らせてきた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【過去視の道案内】がLV2になった!
【水源】がLV2になった!
【照明】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!
【反撃アップ】がLV3になった!
【ガードアップ】がLV4になった!
メルサンク・トトメス
アドリブ、連携可。
ラムセスメリアメン。
ウセルマアトラー・セテプエンラー。
ものすごく有名になっているから、もしかしたらとは思っていたけど……。
「……これはクロノヴェーダ、これはクロノヴェーダ、これはクロノヴェーダ」
……三回くらい唱えてからセトの力を借りて殴る。
排斥のオベリスクだろうが何だろうが、ぶち抜いて殴る。
【怪力無双】も乗せて殴る。
「ネフェルタリに謝れー!」
金刺・鞆
オジマンディアス。その名は王の名であると知ったのだが……弱者を虐げ、脅かさねば従えられぬ程度の器とあれば、はて。きさまには不釣り合いの名であるように見受ける。
オアシスの民のためにも、ここで討ち倒さねばなりますまい。
まずは出会い頭の攻撃を凌ごう。【神速反応】に集中し、負傷を最小限に留められるよう回避に専念。
その後はこちらから改めて攻撃を仕掛けましょう。
既に怒り心頭の様子でありますし、挑発も交えてやればフェイントに掛かりやすくなるのでは。隙が見えれば暗器を用いて本命の一撃を見舞いましょう。
地形破壊で流砂などができると少々厄介かと。【飛翔】のちからであれば、抜け出すことも避けることも可能でしょうか?
テラ・ウィンディア
うわ…でかい…!
あれ本当に元人間…なのか?
オジマンディアスとは偉大なファラオの一人らしいけど
……確か本人ではなかったんだっけ…かな?
どちらにせよこんな事するような奴が王様な資格ないよな!
【戦闘知識・精神集中】
オジマンの動きと攻撃の癖
肉体的に弱そうな場所の捕捉
【グラップル・念動力・飛翔・空中戦】
重力障壁を纏って
上空を制して
天座流星撃ぉ!
我が全霊…我が魂の一撃を以て粉砕する!
全霊の一撃を叩き込む
対POW
【連続魔法・誘導弾】
飛び回りながら回避に専念
同時に火炎弾を乱射して敵の呼んだオベリスクの迎撃も同時に行い被弾を全力で避けるか致命だけは受けないように尽くす
易々と当たってたまるかー!!
トート・アメン
……おのれぇ…なんだか涙が出てきたぞ…!
偉大なるラムセス二世…エジプトに大いなる光輝の神殿群を立てた偉大なる神王…!
それが…よりによって他の王に傅き…あまつさえ民を虐げ蹂躙を尽くすだと…!
ふざけるな貴様ぁ!!オジマンディアスの名を名乗るなら断片の王になる意気ぐらいは見せんか痴れ者めがぁ!!(大激怒
サンドストーム発動
【風使い】で強化
砂漠の怒りを思い知れっ!
反撃対策
【セルフクラフト】
壁を作りポージングを見ない事にする
と言うか見苦しいわ!
この偽物がっ!
偉大なる王の名を騙るにしても何でポージングだ!
肉体を誇示する前に今迄の行いを誇示せんか!
(聞いて
ふざけるなぁぁぁぁぁ!!(復讐心より怒り増幅王
●筋肉で語る
方尖塔とは良くいった物だ。まるで巨大な槍か何かのように、次々と砂漠へと排斥のオベリクスが降り注いでくる。
もしこの場にまだマミーやリターナーが居たとしても、奴はこうして降らせてきたのだろう。
「うわ……でかい……! あれ本当に元人間……なのか?」
テラ・ウィンディア(炎玉の撃竜騎士・g05848)にとっては、見上げるような大きさに目を見張りながら降るオベリクスを躱していく。
「易々と当たってたまるかー!!」
「ウセルマアトラー・セテプエンラー……ラムセスメリアメン……ものすごく有名になっているから、もしかしたらとは思っていたけど……」
偉大な王、ファラオの一人として名を連ねた者と同じ名。
エジプトの者にとって、その名が与える影響は大きい。
メルサンク・トトメス(𓌸𓋴𓋹𓁐𓅝𓄠𓋴・g03837)は、相手が何者であるか見極めるよう、鋭い視線を向け。
「……おのれぇ…なんだか涙が出てきたぞ……! 偉大なるラムセス二世…エジプトに大いなる光輝の神殿群を立てた偉大なる神王……!」
目の前の振る舞いにトート・アメン(神王・g02998)は口惜しさを滲ませる。
「偉大なファラオの一人らしいけど……確か本人ではなかったんだっけ……かな?」
「その名は王の名であると知ったのだが……弱者を虐げ、脅かさねば従えられぬ程度の器とあれば、はて。きさまには不釣り合いの名であるように見受ける」
金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)は神速反応で、降り注ぐオベリクスを最小の動きで避けながら、〈仕掛け扇〉を開き身構える。
「どちらにせよ、こんな事するような奴が王様な資格ないよな!」
「オアシスの民のためにも、ここで討ち倒さねばなりますまい」
目の前に突き刺さっているオベリクスを、テラは〈精霊装甲靴『黒麒麟』〉で蹴り抜きながら、鞆は散る破片を仕掛け扇で払いつつ、一気に距離を詰めていく。
「それが……よりによって他の王に傅き……あまつさえ民を虐げ蹂躙を尽くすだと……!」
しかも遠方からオベリクスを降らせ、近付けないという卑怯さ。
「余に歯向かうというのか。この知れ者共め! 民は王の物、余が使ってやるだけ、ありがたいとおもうべきなのだ!」
「ふざけるな貴様ぁ!! オジマンディアスの名を名乗るなら断片の王になる意気ぐらいは見せんか痴れ者めがぁ!!」
大激怒するトートは、パラドクス『サンドストーム』を発動した。
「砂漠の怒りを思い知れっ!」
「ふははははは、砂嵐なんぞ、この肉体で耐え抜いて見せるわ!! 皮の一枚や二枚傷つくなど些末な事よ!!」
余程、自分の肉体に自信があるのか、それとも多少削れるのは構わないのか、オジマンディアスは馬鹿に笑い声をあげながら突き進む。
時折、開けた大口に砂が入っているようだが、どうやらそれも些末なことらしい。
砂嵐が晴れるタイミングに合わせ、鞆は身体を潜り込ませるよう低くし、素早く横へ飛びながら仕掛け扇より〈暗器〉を飛ばす。
「……いま」
パラドクス『針刃偽計(・)』による一撃が、筋肉で痛覚が鈍っているであろう腹に突き刺さる。
オジマンディアスはその刃に植物毒が塗布されているとも思わず、そのまま腕を振り上げ『ye Mighty,』を叩き込む。
その威力に砂漠の砂が噴き上がる程に爆散し、その向こうで『and despair!』とポージングを決めた。
咄嗟に、視線を逸らすようにトートはセルフクラフトの効果で壁を作りオジマンディアスの姿を見えなくした。
「我が業績を見よ! そして絶望せよ!!」
「見たくもない、と言うか見苦しいわ! この偽物がっ!」
壁向こうの声に思わずトートは声を荒げた。
「偉大なる王の名を騙るにしても、何でポージングだ! 肉体を誇示する前に今迄の行いを誇示せんか!」
「ふははははは、聞きたいか。余がどれだけ偉大で、素晴らしいか見せてくれよう!! 一度殺してから、その後でゆっくりとな!!!」
「ふざけるなぁぁぁぁぁ!!」
怒りを顕わにするトートの頭上を通り過ぎるように、複数の排斥のオベリスクがぶっ飛んでいく。
もしかして、投げていたのだろうか……。
降り注ぐオベリクスに向かって、テラは超重力フィールドを身に纏い飛び上がり、パラドクス『天座流星撃(メテオ・ブラスト)』を。
「……これはクロノヴェーダ、これはクロノヴェーダ、これはクロノヴェーダ」
名前だけの王様、王の名を持っているだけの者。そうメルサンクは、割り切りパラドクス『𓇓𓏲𓏏𓄡𓃩𓀭(セト)』を発動する。
言いたい事は全て拳に込めた。排斥のオベリスクだろうが何だろうが、ぶち抜いて殴る。
「𓊪𓍯𓏲𓄇𓏺𓎡𓊃𓃀𓏏𓃀𓎡𓌪𓂧𓅓𓎼𓂝𓊪𓀠𓎛𓄡𓇋𓀜𓈖𓂧𓃬𓄇𓎼𓂋𓊪𓃬𓀜」
「天座流星撃ぉ! 我が全霊……我が魂の一撃を以て粉砕する!」
上空からはテラの踵落としが、正面からはメルサンクが、オベリクスを粉砕しながら、ほぼ同時にオジマンディアスに一撃を叩き込んだ。
「ネフェルタリに謝れー!」
如何に鍛えた身体だとしても、脳天と鳩尾を同時に全力で攻撃されれば、足元もふらつくというもの。
だが、まだ暴れる体力は残っているようだ。
倒れないよう、踏み止まると再び高笑いを砂漠に響かせた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【建造物分解】LV2が発生!
【神速反応】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
【命中アップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
クィト・メリトモナカアイス
おぉー、オベリスクがたくさん。
たくさんあるんだし一本くらい持って帰ったらダメ? ダメかー。
ウセルマアトラー・セテプエンラー。汝に聞きたい。
汝を王たらしめるのは何か。
この世界に神はいない。
汝を選んだというラーも。
ならば汝を王たらしめるものはなし。
人を虐げる汝の名は罪人。
【セルフクラフト】の壁で一瞬姿を隠して【光学迷彩】。「喧騒へ捧ぐ宵の峰」の歩法と合わせて姿を隠す。
ぱわーがあっても当たらなければ意味はなし。
姿を隠した上でさらに「残像」でフェイント、敵に近づいて黄金猫拳打棒の尖った柄で串刺し。
汝の名は語られず、刻まれず。
奴崎・娑婆蔵
●SPD
おうおう、そこいらじゅうに響くでけえ声よ
そちらさんがここいらの抗争の絵図を書いていやがった手合いでござんすか
手前、姓は奴崎名は娑婆蔵――人呼んで『八ツ裂き娑婆蔵』
なかなか『斬りで』のありそうなナリをしていやがる
お相手仕りやすぜ
・右手に巨腕『縛霊手』を装備、左手には『妖の槍』を把持
・敵身体能力には右巨腕で抗する
・破壊地形が戦闘機動に支障あらば『ダイダロスベルト』で翼を編み、適宜【飛翔】
・【黒死斬】発動
・槍の柄を長く構え、穂先を広く用いて敵の徒手に相対
・攻防の間合いが槍の裡側にまで及んだらメイン使いの得物を『トンカラ刀』へと切り替え、至近からの抜刀ざま一閃――四肢の腱/筋骨を【両断】せん
イシュア・アルミゴス
アハハッ、いきなりだね。考えてないんだろうけどそういうの好きだよ
容赦しないっていう思いがビンビン伝わってくる。
だからこっちも、決めにかかるね。覚悟はできた?僕らは既にしている。
セルケト起動、砂漠護りし守護者の鎧。その姿を晒せ。
ネメシス形態になりその姿を黒い鎧で覆う。身体能力を底上げし
セルフクラフトで足場を作りそれを足場に更に高くジャンプし
フライトドローンを足場に降り注ぐオベリスクを回避。
飛翔で敵に向かって加速し槍で突き薙ぎ切り払う。
おっと気をつけて、そこ罠あるから。着地した際にトラップ生成し
拘束用の鎖を敵に向わせ妨害。
君を認める民はここにはいない。ここでは君はただのマミーさ。
もう、休みなよ
●One in one.
「おうおう、そこいらじゅうに響くでけえ声よ。そちらさんがここいらの抗争の絵図を書いていやがった手合いでござんすか」
右の手は巨腕〈縛霊手〉を、左手には〈妖の槍〉を持ち、砂漠に黒い〈蜘蛛絹糸の羽織〉を揺らしながら奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)は、騒音の元凶を見つめた。
「手前、姓は奴崎名は娑婆蔵――人呼んで『八ツ裂き娑婆蔵』」
「ははははは、名を名乗るとは礼儀のある奴だな。余は王の中の王ぞ! 此度の不敬、特別に許してやっても良いぞ!」
どの立場から言を発しているのか、オジマンディアスの態度は声と同じだけデカい。
「なかなか『斬りで』のありそうなナリをしていやがるようで、お相手仕りやすぜ」
なるほどと、答えるなりオジマンディアスは排斥のオベリスクを降り注がせる。
「アハハッ、いきなりだね。考えてないんだろうけどそういうの好きだよ。容赦しないっていう思いがビンビン伝わってくる」
イシュア・アルミゴス(守護星蟲・g00954)は、潰されないよう落下地点を見極めながら、〈戦闘用バイオスーツ『セルケト』〉を起動する。
「だからこっちも、決めにかかるね。覚悟はできた? 僕らは既にしている」
セルフクラフトで作り上げた足場を使い、高く跳ぶイシュアの姿は黒い鎧に覆われているネメシス形態に。
「砂漠護りし守護者の鎧。その姿を晒せ」
更にフライトドローンとオベリスクそのものを足掛かりに、上へと跳びあがっていく。
「おぉー、オベリスクがたくさん」
見上げたところから降り注ぐオベリスクが、クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)の数メートル横に落ち、砂煙を巻き上げる。
降り注ぐオベリスクは、まだ多い。
「たくさんあるんだし一本くらい持って帰ったらダメ?」
だが運び出すのは、普通に考えて難しい大きさ、能力である以上消えてしまう物に過ぎない。
ダメかーと残念そうに呟きながら、オジマンディアスに向き合う。
「ウセルマアトラー・セテプエンラー。汝に聞きたい。汝を王たらしめるのは何か?」
彼を王に選んだのはラーだ。しかし……。
「この世界に神はいない。汝を選んだというラーも」
「余に決まっておろう!」
「ならば汝を王たらしめるものはなし。人を虐げる汝の名は罪人」
名だけ同じなのか、繋がりがあるかなどはどちらでもいい。
民の為に無い者が、王であるはずは無い。
呆れたように冷めた視線を向け、クィトは突き刺さったオベリスクの向こうへと姿を隠す。
「貴様から、余の前に頭を垂れさせてくれよう!」
その自慢の腕を振り上げ、壁を撃ち抜くも既にクィトは光学迷彩を用いて、その場を離れている。
飛び散る破片の中、相手を探すオジマンディアスに向かって戦艦装甲をも穿つ生体槍〈対物貫通生体槍尾『セルケトテイル』〉を構えた、イシュアが飛来する。
パラドクス『砂漠震わす蠍の怒り(デッドレイジスコルピオ)』を発動し、セルケトの制限を解放したイシュアは加速し、その巨躯の半身に槍を突き刺し、素早くトラップを生成する。
振り返り反撃しようとしたオジマンディアスの手足には、いつの間にか枷が。
「おっと気をつけて、そこ罠あるから。あぁ、でも、もう関係ないね」
オジマンディアスがクィトと話している間に。
イシュアの攻撃に気を取られている隙に、全ての手が整っていた。
砂を踏む足音が聴こえたのは、最後の一歩だけ。
パラドクス『喧騒へ捧ぐ宵の峰』で近付き、〈黄金猫拳打棒〉をクルリと返し、その柄の尖った先端でもう片方の足を串刺しに。
「ぱわーがあっても、当たらなければ意味はなし」
逆に言えば、僅かな力であっても確実に仕留められればいいのだ。
まともに動けない姿は、早贄にでもされたかのように哀れであったが、それも彼が招いたもの。
枷が付けられようと、力任せに動かせる上体と腕を持って、娑婆蔵の繰り出す妖の槍の応酬を受け、その穂先を掴んだ瞬間、オジマンディアスは笑みを浮かべた。
だがその時には、娑婆蔵は妖の槍から手を離し、得物を〈トンカラ刀〉へと持ち替え、低く懐へと飛び込み。
「餓鬼道〝刀途〟」
抜刀と同時に一閃。自慢の四肢もその筋骨も、八つ裂きに刀をはしらせる。
先程までの騒々しさが嘘のように、砂を撫でる風の音が通り抜け、オジマンディアスはその場に倒れた。
「君を認める民はここにはいない。ここでは君はただのマミーさ。もう、休みなよ」
「汝の名は語られず、刻まれず」
お前は王ではない。
娑婆蔵は、トンカラ刀の血を一振りで払うと刃を鞘に納める。
やがて消えるであろうが、彼が降り注がせたオベリスクが墓標のように影を落としていた。
これで、しばらくはこのオアシスが脅かされることは無いだろう。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【命中アップ】がLV3になった!
【ガードアップ】がLV5になった!