リプレイ
一ノ瀬・綾音
村ごとまとめて襲うとか、そのような真似を綾音ちゃんが許すと思った?
天狗たちを待ち伏せしながら雷魔法で攻撃
羽を持っている奴だし、雷には弱かったりするでしょ……多分。
どれだけ動こうと、この雷からは逃れられないよ?
親子とか逃げている一般人がいたらそっちを庇うように陣取る
大丈夫、綾音ちゃんたちが来たからにはもう安心していいよ。
ここは綾音ちゃんたちに任せて君たちは早く村へ行くんだ!
……言ってみたかったんだよねこのセリフ。といっても、綾音ちゃん魔法職だから守り切れるわけじゃない。むしろ「勇気」を持って攻め攻めで早く終わらせるタイプだ!
あと【パラドクス通信】を発動しておいてみんなが連携しやすいようにするよ。
無堂・理央
救いたいと思った命を全て救う。
それが出来ると思い上がってないけど、救える可能性があるなら全力でやるだけ。
今は目の前の二人を救う!
無双馬『クロフサ』に跨って全速力で【ダッシュ】。
妖怪が親子を襲う前に正面からぶつかって止めるよ!
妖怪に横槍を入れれたら、妖怪と親子の間に入って親子を守るよ。
今からボク達が妖怪達を倒すから、ちゃんと二人で逃げてね。
親子がちゃんと逃げ始めたら、きっちり妖怪達を倒さないとね。
クロフサの脚を利用して、駆け巡りながら敵陣を突き抜ける形の【一撃離脱】で妖怪達を薙ぎ払ってく。
この先には一人たりとも抜かせないよ!
あれ?天狗だと一羽たりともになるのかな?
まっ、数え方とかどうでもいっか。
艶夜香・はぐろ
母を見捨てぬ優しき子、せめて子だけでもと死ぬ覚悟を決める母。
「素晴らしい親子愛ですね。大変感動いたしました」
「そんな尊い親子を我欲のために殺そうとする無粋の輩にはここで消えていただきましょう」
赤牙術で使い魔を召喚し、多くの敵の注意を私に向けさせましょう。
そうすればただの親子に構っている暇もないでしょうしね。
「さあ、雪崩のごとき蟲の群れ。飛ぼうが隠れようが関係ありません。すべて埋めつくせばよいのです」
私一人ではすべて相手にできないかもしれません、ですが仲間がいるならば注意を惹いている間は多少の手助けにはなるでしょう。【誘惑】や【風使い】で味方の臭いをごまかせばふいうちもしやすいかもしれませんね。
奉利・聖
蒼海番長殿(g01002)と
今宵は徹頭徹尾ゴミ掃除に専心すれば良いようです
僕としては非常にやりやすいのですが…蒼海番長殿はどうでしょう
それでは前に出ますので、ご自由に動いて頂ければ…あぁそうです。
一つお願いがあるのですが、氷の武器を頂けますか?
それがあるとゴミ掃除が捗りそうで
見返りは…「結果」でどうでしょう?
──『軽気功』
蒼海番長殿が羽を凍り付かせてくれますし、武器を賜ったので簡単です
機動力が落ちた相手に、高機動の戦闘を仕掛ければ一方的に勝ちます
まずは脚を砕き、地に倒し、凍り付いた翼を踏みつけて破壊
あとは頂いた武器で頭を破壊すれば、容易いことです
素晴らしい武器です
家宝にしてもよろしいでしょうか
竜城・陸
聖くん(g00243)と
ん? ……勿論、多数との戦闘は得意だよ、それなりにね
心配ない程度の働きは見せられると思うな
ああ、ではそちらはお任せしよう
氷の――では、槍なんてどうかな
手袋をして扱うようにね、手の皮が持っていかれてしまうから
飛んでくる羽が厄介だな
嫌なものを纏っているし、止めてしまうべきだろう
向かってくる傍から凍結させて砕いていくよ
序でに翼にも氷晶を纏わせれば、動き自体も鈍らせられるかな
あまり自由に飛ばせたくはないし――
高度を下げてくれたほうが地上で動く彼もやりやすいだろう
地上に気を取られてくれるならこちらも攻撃に回れるしね
頭を砕く――がシンプルかな
では、そうしよう
氷で形成した槍で貫くよ
歌川・ヤエコ
貧しいから、力がないから
そんな理由でしんじゃうなんてナイナイ!全っ然楽しくな〜い!
せっかくの人生だよ?楽しく生きなきゃ勿体ない!
それを邪魔する輩は〜?
あーしの拳で成敗しちゃろう!
ん〜、天狗は空飛んでるからこのまま殴りに行っても分が悪そげ
なら空でジャンプしちゃえばいいじゃん!てわけで【エアライド】!
空に逃げようとかしてら追いかけちゃうよ
人間なんてひ弱な獲物だ、なんて思ってたら大間違いだよ
あーしの拳、【破軍衝】でぶっ飛ばしちゃる!
余裕があったら親子を安全な村まで連れて行ってあげたいかも
子供にはエライエライしてあげたいかも!
泣く暇があるなら拳を磨きな
努力は人を裏切らないからね
●
「クロフサ、行くよ!」
それは、まさに猪突猛進という言葉通りの突貫だった。
うずくまる親子。ばさり、ばさりと取り囲む黒衣の天狗。間に合うように来たとは言え、少年とその母親を助け出すのが容易ではない事は一目瞭然である。
だが、無堂・理央(人間のカースブレイド・g00846)とその愛騎は疾く駆けた。駆けて、黒い翼が幾つも重なった塊へと躊躇いなく突っ込んでみせた。
無茶だ、という声が聞こえた。
――それがどうした。
「今は目の前の二人を救う!」
救いたいと思った命を全て救う。それを完全に成し遂げられると考える程、思い上がってはいないつもりだ。
でも、だけど。
「全力でやるだけだよ。救える可能性があるなら、いつだって!」
当たるを幸いに穂先をけしかけ、親子に近い天狗を追い散らす。足を止め、二人を背にして立ちはだかる理央。クロフサが小さくブルルと嘶いた。
「ここから先には、一人たりとも行かせないよ!」
「村を襲うとか、そんな事は綾音ちゃんも許す訳ないしね」
そう応えたのは一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)だ。理央よりももう一回り小さく馬にも跨っていない彼女は、あまり荒事が得意なようには見えない。
むしろ、この百鬼夜行の小径では、いかにも無力に思えたが――。
「ここは綾音ちゃんたちに任せて、君たちは早く村へ行くんだ!」
一度言ってみたかったんだよね、と舌を出し、彼女もまた天狗の群れへと向き直る。
ぐ、と胸を張り、前を向いた。体内を巡る魔力は、随分前から練り始めている。
襲い来る天狗達――だが、もう遅い。
既に準備は万端、後はこの暴力的なエネルギーを解き放つための引鉄を引くだけだ。
「ふふん、どれだけ逃げても、この雷からは逃れられないよ」
どん、と。
視界が揺れた。ホワイトアウト。一瞬の後、回復した視界を斬り裂く稲妻の波形。枝分かれした光が数体の天狗を巻き込み、打ち落としていく。
「ま、羽を持っている奴だし、雷には弱かったりするでしょ」
「――たいへん頼もしいことです。私も続かなければ」
戦場を染める白光の中、そろり、と影が動いた。いや、それは銀髪や紅の翼の印象を覆い隠して余りある、夜闇のように昏いドレス。目立たぬ特性を持っているディアボロスの中に在ってなお、艶夜香・はぐろ(赤牙術の継承者・g01336)は誰しもが目を離せぬ闇を纏っていた。
「無粋の輩には、ここで消えていただきましょう」
思い合う親子を美しく思った。ここで散らせるわけにはいかない、とも。だから、行きなさい、と背後の母親に強く言って、彼女はその紫の瞳を下郎へと向ける。
「我が血に混ざる異形の姿よ――」
群れて、這いずり、飲み込め。
レースの手袋ごと、はぐろは爪で指先を小さく切った。ぷくり、と膨れる血。その赤が小さく震えたかと思うと、突然百足のような『何か』がぞぶりと沸き上がる。
ぞぶり。ぞぶり。ぞぶぞぶぞぶぞぶ。
無数に生まれ出でる血の百足。あるいは龍にも見えなくもない赤黒いそれは、瞬く間にその数を増やし、天狗の群れを呑み込んでいく。たまらず錫杖で振り払えば、音を立てて爆ぜ、毒の液と棘とを周囲にまき散らすのだ。
「さあ、飛ぼうが隠れようが関係ありません。すべて埋めつくせばよいのです」
雪崩のごとき蟲の群れ、醜悪なる赤の波濤。幸いな事に、親子は振り返らず逃げ出した後だった。
一気呵成に攻め立てるディアボロス達。反撃を恐れず、複数の敵影を一網打尽にしていく戦術が奏功したか、意外と脆い天狗達はその数を減らしていく。
「空を飛んでるからって逃げるなよ? あーしの拳で成敗しちゃろう!」
強く地面を蹴って、ふわり、と飛び上がる歌川・ヤエコ(ギャル神拳免許皆伝・g01595)。空中でもう一回。何もない空間に靴底を叩きつければ、あり得る筈のない動きで彼女の身体が浮き上がった。
「人間なんてひ弱な獲物だ……なんて思ってたら大間違いだよ!」
凍り付いたように動きを止める天狗。表情の見えないその顔面に、彼女は力任せの鉄拳をぶち込んでみせる。骨を砕く確かな手応え。
「見たかあーしの拳……っとぉ!?」
蹴りつけて距離を取り、着地する。ニッ、と笑顔を見せるヤエコ。だが、そんな彼女の背を冷たいものが走る。
咄嗟に振り返れば、まさに突き出されようとする錫杖の先。先端を蹴りつけて直撃を避けたものの、殺意に満ちた杖先は彼女の肩をしっかりと突いていた。
「――貧しいから、力がないから? そんな理由で死んじゃうなんてナイナイ!」
けれど、痛みで表情を崩したりしない。ギャルと復讐者の矜持を頼りに顔色を変えず言い放ち、翻るスカートを手で押さえた彼女は不敵に笑うのだ。
「徹頭徹尾ゴミ掃除というのは、僕としては非常にやりやすいのですが」
蒼海番長殿はどうでしょう、と振った奉利・聖(クリーナー/スイーパー・g00243)に、それなりには得意だよ、と竜城・陸(蒼海番長・g01002)は笑みを返してみせる。
人を食ったような、衒いの無い問答。だが、既に何体もの天狗を沈めた二人にとって、それは実力の証明以外の何物でもない。
「心配ない程度の働きは見せているだろう?」
「確かに。……それでは前に出ますので、またご自由に動いて――」
そこまで言いかけて、聖はあぁそうでした、と立ち止まる。眉を上げる僚友に、彼は一つ頷いて。
「氷を降らせて頂けますか? それがあるとゴミ掃除が捗りそうで」
「ああ……、じゃあ、素手では触らないようにね。皮が持っていかれてしまうから」
そう応じた陸は、す、と片手を上げる。その時、明らかに空気が変わった。じとりと暑い夏の大気は、そのほとんどの水分を奪われて乾き果てて。
――いや、乾いたのではない。凍ったのだ。
一帯を覆う白き輝き。戦場に満ちた真夏のダイアモンドダスト。何気ない動作ひとつをトリガーとして、大気に満ちたすべての湿気が陸の竜翼へと馳せ参じる。
ぐ、と掲げた手を握り締めた。翼から滴るように生まれ出で、瞬く間にその長さを伸ばしていく、幾本もの氷の槍。
「それじゃあ、高く飛んでいるのから。――言っただろう? それなりには得意だって」
いつしか酷く冷たい風が吹きつけていた。もう一度掌を開く。突風に乗って滑るように射出された氷柱は、狙い過たず天狗達を貫いていく。
「ああ、いいですね。高い所の掃除が捗ります」
その氷の槍を足場にして、聖が空中を駆け上がっていく。からんころんと自己主張する掃除用具。はっ、と天狗が頭上を仰げば、見下ろしていたはずの聖が頭上から影を落としていた。
「容易いことです。叩き落してしまえば、後はどうにでもなります」
高速のスカイ・ランからの急降下。手にした得物を一閃すれば、地上近くを漂っていた同胞ごと哀れな天狗を大地に叩き付ける。
「……おや、ほつれてしまったようですね。これはいけません」
裂けてしまった袖口、僅かに見えるタトゥーから血が滲んでいる。残るは数体、掃除を終わらせてから手当てをしようと決めて、彼は反撃の錫杖を受け止めた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【使い魔使役】LV2が発生!
【水面歩行】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV2が発生!
【能力値アップ】LV3が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
シル・ウィンディア
人を襲って、それを糧にするなんて…
そんなこと、許されるわけないでしょっ!
相手は、どう見てもパワータイプだよね…
わたしの体格じゃ、正面から当たってもだめだよね
それなら、機動力で攪乱してみるっ!
エアライドでの2段ジャンプ、ダッシュを繰り返して、敵の周りを移動しながら、左手の精霊剣で斬りつけていくよ
斬撃・貫通撃のコンビネーションを仕掛けつつ、ヒット&アウェイを心掛けて行動だね
繰り返して行動して、味方との連携を心掛けつつ…
隙を見せたら、フェアリーコンボで一気に押し込むっ!
妖精の剣舞、じっくり味わってねっ!!
小さいからって、舐めてたらだめだよ?
…さて、これで露払いはおわったかな?
親玉さん、覚悟はいい?
藤原・紡子
例え形は変わってしまっても、ここは私の生きた故郷。
私の縁に繋がるものは既に失われたとしても、見捨てるわけにはいかないわ。
鬼狩人の武士、今ここに現れることが出来ないのなら、
私達が鬼狩りを果たして見せるまでよ!
周囲にパラドクスの糸を展開しつつ、
観察、看破で相手の動きを予測し結界術、高速詠唱による
結界の高速展開にて、捕縛も交え敵を結界に閉じ込め味方の攻撃補助、
及び結界での守護を行う
敵の攻撃には結界術、衝撃波による攻性結界にて防御しつつ反撃
鬼さんこちら…、なんて侮るような真似をする気はないけれど、ここで一緒に遊んでもらうわよ。
この村に生きるは私達、京の貴族の血を引く者が守るべき民。
脅かす事は許さない。
黒石段・清綱
嗚呼、惨い。何と惨い事をする。度し難し、赦し難し。
キミら刻逆は、なぜ此の世にいる。
破壊と鹵掠しかしないキミらが、何故此の世に居座れる。
■闘
悲憤の感情を見せつつ鬼の集団に立ち塞がり、戦闘へ。
仕掛ける前にやつらの動きをじっくりと【観察】し、
『金棒を振るう速度』や『動きの特徴』を【記憶】する。
接近してきたら情報をもとに敵の動きを見切りつつ、
【残像】を伴う動きを見せて距離を取る。
ある程度距離を取ったら悲憤を込めた拳で【破軍衝】を放ち、
鬼をも打ち砕く【衝撃波】の一撃で仕留める。
攻守を繰り返し、着実に敵を減らしていくのだ。
キミらの非道は、『世』も赦さないだろう。
※アドリブ歓迎・怒りに満ちています
鴛尾・望
せ、戦闘かぁー、怖いなぁ……
でも、でも!
私ができることをやるためにここに来たんだから!
直接戦闘するよりサポート方面で頑張りたいです
林ということですし物陰があれば身を隠しながら
【念動力】でわざと敵の動きを大きくしてバランスを崩すとかできないですかね
できそうなことは全部やるつもりで【臨機応変】に気を逸らしたり
拾った石を武器で撃って妨害など
敵をとことん戦い辛くしてやりましょうか
私のパラドクスは支援ができますし
周囲の仲間に使って攻撃面を強化しますね
私一人では頼りなくても周りの人の力と合わせれば通じるはず
私にできることは少ないかもしれませんが手は抜かずにいきますよ!
鎌夜・神月
戦えねぇ一般人なぶり殺してご満悦、ってか?
んなつまんねぇ事するより俺と殺し合おうぜ
『念動力』で身体動作を補正、強化して疾走、最速で一直線に鬼へと駆ける
間合いに入ったら【怨技・惨月】で手近な奴からバラバラに『破壊』してやる
どうだ楽しいか?
俺は楽しいぜ、クロノヴェーダを殺せる力が揮えるこの瞬間が
さぁ、もっと殺し合おうぜ
俺から奪ったツケをテメェも払え
お前たちの命を奪おうとする俺にツケを払わせろ
今俺たちはようやく対等なんだからよォ!
反撃でどれだけ叩き潰され砕かれようと止まらねぇ
それで体が動かなくなるってんなら『念動力』で無理くり自分の体動かしてでも殺し合うさ
丁寧に、丁寧に、一匹ずつ丹精込めて殺してやる
百部・小太郎
如何にも力自慢にございますなあ。
無論、鬼の膂力は百も承知。生半な力で対してもすり潰されるのみ。
なれば、文字通り鬼ごっこに落とし込むと致しましょう。
対峙一閃、鞘入りの大太刀で面を打ち、即逃走
「鬼さん此方、と呼びかけても何とも様にならぬこと」
無論フェイントにございまするが、鬼相手に油断など一厘たりと出来はしませぬ。
『ポチ公様』に支援を受けつつ林に誘い込み、返す刃で奇襲を仕掛けまする。
「さて、鬼ごっことは申しましたが。反撃せぬとは一言も」
鬼を追い詰め、狩るが鬼狩人の生業にございますれば。
中奉「軌弧双綴」で御相手を。神速の一刀、避けられるならば避けてみよ。
これで脱落するならば、鬼役失格にございまする。
●
ディアボロス達により黒き天狗が一掃されようとする頃、それはやってきた。
「如何にも力自慢にございますなあ、ポチ公様」
迫り来るは赤鉄の肌の魁偉なる鬼ども。怪力を誇る夷狄の群れは、いまや凶暴なる殺意を剥き出しに放っている。
だが、迎え撃つ百部・小太郎(犬侍・g02146)は飄々として、傍らの柴犬へと声をかける。背中に砲門を背負った猟犬は鬼から視線を離さず、わん、とただ一声鳴いた。
「ええ、ええ、鬼の膂力は百も承知。生半な力で対しても、磨り潰されるのみでしょう」
陣羽織に額の鉢金。その華やかなる装いは、堂々たる若武者の姿。抜身の長尺を引っ提げて正面の威圧を柳と流し、小太郎は莞爾と微笑んでみせた。
「なれば――文字通り鬼ごっこに落とし込むといたしましょう」
たん、と軽く地を蹴った。地よ縮め、一拍の呼吸の間に先頭の鬼の懐へと入り――しかし、胴を薙ぐのはまだ早い。騎馬武者と渡り合う大太刀であろうとも、至近より斬り付けたところで筋肉の鎧は破れない。
「鬼さんこちら、にございまする」
もう一度跳んだ。ただし、今度は後方へ。鬼の伸ばす手が空を掴む。
今だ。
「――神速の一刀、避けられるならば避けてみよ」
踏みとどまり、両の手をばねの如くに引き絞る。後方に流された太刀は、ばねが弾け飛ぶように解き放たれ――ざくり、と赤き肌を斬り裂いた。一体、そして二体。
「えげつないやり方だな、ええ?」
「さて、反撃せぬとは一言も」
とぼけた様子の小太郎に、鎌夜・神月(慇懃無礼千万・g01128)はにやりと笑う。生来の凶相と相まって、随分と不機嫌にも聞こえる粗暴な声。
「いや、最高だ。俺はもうちょっと『丁寧』にやらせてもらうがな」
だが意外にも、本心から彼はそう言った。要するに、クロノヴェーダを殺せるならそれでいい。そして、自分の手でやれるなら。
「一般人を弄り殺す? んなつまんねぇコトするより、俺と殺し合おうぜ」
自分の手でやれるなら、それはとても楽しい事だ。
遊び相手を見定めて、まっすぐに疾る。逸る心に身体がついてこないもどかしさ。無理矢理に脚を『動かした』。自分のものでない感覚。
関節が悲鳴を上げる。構うものか。クロノヴェーダをぶち殺すための腕さえ残れば、それでいい。
「さぁ、殺し合おう、楽しもうぜ! 俺にツケを払わせろよ!」
尋常の力で振るうにはいささか重すぎる大剣。だが、今の神月はそれを軽々と扱ってみせる。そうなるように『動かしている』。みち、みちと腕の筋肉が悲鳴を上げた。
「そして、俺から奪ったツケをテメェも払え」
つまるところ大剣とは重量物だ。ならば、持ち上げれば落ちるのが道理。驚異的な膂力に万有引力のおまけをつけて振り下ろせば、どん、と骨を断つ音が響いた。
しかし、鬼の生命力はこの程度では断たれない。風を捲いて振るわれた金棒が、強かに神月を打ち据えた。それでも、彼は獰猛に笑ってみせるのだ。
「俺たちは、ようやく対等なんだからよォ!」
その様子を、黒石段・清綱(誠探り博拳・g02457)は嘆いてみせた。嗚呼、度し難し、赦し難し、と。
「赦すまじ、外法『刻逆』。赦すまじ、クロノヴェーダ」
彼にとって、神月の狂乱は十分に理解できるものであった。その性質は違えども、大きく言えば復讐という感情に違いはあるまい。
「嗚呼、嗚呼、破壊と鹵掠しかしないキミらが、何故此の世に居座れる」
スーツを纏う鍛え上げられた身体は、眼前の鬼にも引けを取らぬもの。しかしその表情は、ただただ憤りにその顔を歪めていた。
「此の世の誠は何処に在りや。ああ、赦すまじ、赦すまじ」
その肉体と言動から随分と年上に見えた彼だが、歪めたその顔には幾分かの幼さが窺える。
それでも、思索と探求の血がそうさせるのか、あるいは各地を放浪した経験が彼を駆り立てるのか。清綱の慟哭は怒りとなり、世界の亡失への反逆となってその拳へと結実するのだ。
「――キミらの非道は、『世』も赦さないだろう」
故に、その戦いに美学はなかった。敵を間引き、誅を与える事だけが、憤怒に満ちた彼の望みだった。もとより乱戦、一対一など考えるべくもない。
その黒い瞳が映すのは、神月と争う手負いの鬼。既に大きく開いたその傷は、まさに天啓とも言うべきであろうから。
鍔迫り合いに横入りし、速度を乗せた拳を鬼の傷口に捩りこむ。チッ、と舌打ちする同輩に構わず、一気に貫いた。それが止めとなったか、鬼がぐりん、と白目を剥く。
「ハッ、どうだ、お前も楽しいか?」
「ただ、赦し難いのみ」
淡々と応えた自称奇人に、凶相の男は肩を竦めた。
(「――たとえ、かたちは変わってしまっても」)
ここは私の生きた故郷だから、と、藤原・紡子(亡蚕の夢・g03939)は小さく呟いた。
何もかもが変わってしまった。平安京の都も。平穏な暮らしも。家族も。運命も。――私自身のかたちも。
けれど。
「見捨てるわけにはいかないわ。私の縁に繋がるものが、既に失われたとしても」
貴き血の出であった。故に、彼女には護るべきものがあった。今様に言うならば、のぶれす・おぶりーじゅ、と呼ぶのだったか。既に帰る家はなくとも、自らの義務を忘れはしない。
「この村に生きるのは、私達、京の貴族が護る民。鬼狩人が現れないのなら、私達が鬼狩りを果たすまでよ」
幾人かの仲間が、敵の首魁に取りついているのが見える。倒すべき護衛はあと数体か。その中に、一際手強そうな者が一体。
ちらり、左右に視線を走らせる。右側の少し離れた場所にはシル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)。目が合った瞬間、シルが頷いて走り出すのが見えた。
彼女の剣技は先ほどから目にしている。機動力を活かした、対多数特化型の連携攻撃、というところか。それと自分の技を合わせれば――いや、まだ足りない。
左の林に目を向ける。林の中に身を隠し、機を窺う影が目に入った。おそらくは自分と変わらぬ年頃の少女だろうか。
『そこのあなた。やるべきことはわかっているかしら?』
『えっ!? ……は、は、はいっ!』
隠れていた少女、鴛尾・望(陰日向の手・g00487)の脳裏に響くのは、綾音の雷撃が齎したパラドクス通信。遠くから他者に干渉することで戦闘に参加していた彼女は、しかしそれ故に、まだ散発的な支援を繰り返すだけに留まっていた。
(「こ、怖いけど、でも……」)
望とてディアボロス。抑えきれぬ怒りを抱いてこの場に立っている。だが、同時に彼女は武器など握ったことはなく、戦いの経験もなかった。
怖い。怖い。でも、だけど。
『やります! 私ができることをやるために、ここに来たんだから!』
『そう。いい返事ね』
その言葉は、紡子が作戦の成否を賭けるに十分な熱を持っていた。彼女にも消し去れず残っていた不安が、解けて消えていく。ならば、もう迷いはない。
「いくわよ――いざ此れよりは玉繭の守護、しかと御覧じ下さいな!」
彼女の四方、鬼どもも仲間達も全て覆う一帯に、突如淡い光が満ちた。いや、それは純白の糸。蚕のインセクティアたる紡子が周囲に張り巡らせた極細の糸が、陽の光と呪力とを浴びて煌いたのだ。
それは、鬼を斬り友を援ける簡易結界。鋼にも思えた鬼の肌に絡みつき、少なからぬ傷を生んでいく。
無論、鬼も結界を脱し、小癪な小娘を捻り潰そうとするのだが――この時幸運の風はディアボロスの側に吹いていた。鬼たちは十重二十重に張られた糸に足を取られ、思うように反撃へと転じられなかったのだ。
「私が支援できるのはほんの少しかもしれませんが……でも、これだけは!」
続いて、林から姿を現した望が続く。離れて戦況を見守っていた彼女にも、紡子の狙いは理解出来ていた。紡子とシルによる残余の鬼の殲滅。同時に、唯一大きな傷を負っていない鬼を追い込むためのもう一押し。
それが私の役割だ。紡子からバトンを預かり、シルへ受け渡すことが。
「手は抜かずにいきますよ!」
彼女が振るうは『押し出す』力。その辺りに落ちていた礫を拾い、全力で『押し出し』てみせる。
ぐん、と。
最初からトップスピード。カジェッティアの使うレールガンに匹敵する勢いで弾き出された石礫が、宙を斬り裂いて鬼の頭部へと吸い込まれていく。
命中。爆ぜる礫片。ぐらり、鬼の姿勢が傾ぎ――。
「ナイスっ! あとは任せてっ!」
それは、戦いの中では致命的な隙だった。後方に回り込み、妖精と共に手負いの敵を次々と切り倒していたシルが、その勢いを殺さぬままに、今が好機と仕掛けてみせる。
「妖精の剣舞、じっくり味わってねっ!」
その手には、ほの蒼く輝く精霊の剣。まずは側面から。次いで跳び上がり蹴りつけて、後方に降り立ってもう一閃。その光景は、左手の刃と妖精が織りなす剣舞のようで。
「わかった? 人を襲ってそれを糧にするなんて、許されるわけないでしょっ!」
とどめは、敢えての正面から。マントと空色の髪とをふわりと翻し、精霊術士の少女は死を告げるべく舞い下りて――蒼き剣を袈裟懸けに振り下ろした。
「小さいからって、舐めてたらだめだよ?」
「いや、お見事にございますな」
打ち漏らしを仕留めた小太郎が、ポチ公様と共に戻ってくる。天狗と金棒鬼、ディアボロス達よりはるかに多かった妖怪・鬼の連合軍も、残るはただ一体だ。
「……さて、これで露払いはおわったかな?」
鬼骸武者へと目を向けるシル。取り囲む者との決戦も、佳境を迎えようとしていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エアライド】がLV3になった!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
【建造物分解】LV2が発生!
【神速反応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV2が発生!
【能力値アップ】がLV4になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】LV2が発生!
紫空・千景
力無き者を嬲り殺し、己の糧とするか
深く大きな息を吐いて
顰めた眉は其の侭に
奪う事を私は許さない、認めない
刃を振ろう、私にはそれしかないからな
あんたが首領か?
…いや、返事は要らんな
私のすべき事は何も変わらん
腰に備えた『暁』を構え抜いて
殺気纏い、虚閃一刀にて空間ごと斬り裂き
繋ぐ一撃になれば好い
一撃は重かろうが薙ぎ払いや斬撃で
受け流しや回避を
また結界術で軽減を試みたい所だな
立ってこそ振るえる刃だ
エアライドを使い回避が出来れば理想か
他の復讐者と連携し、短時間で情報が得られるならば活用を
共有も出来るのならば、都度させて貰おう
奪う者に掛ける情けはない
……加減も奢りも要らん物だ
私は復讐者
あんたらを奪う者だ
金刺・鞆
悪鬼が武者をきどるとは。かような鬼が暴れていては、民草のこころ、休まらぬというもの。
そのくびしな、われらの手にて、頂戴つかまつる、です。
剛力勝負、分が悪く……なれど、残るは悪鬼一体のみ。こちらも、渾身の一打にて。
まずは、【神速反応】、集中。大上段からの一太刀、見切り、かわしたい、です。
地を蹴り一歩、回り込む二歩、宙へ三歩、【エアライド】の軌道、素早く。
大振りの一撃なれば、即座に反応、できぬはず。
黒き膚爪大きく硬く、『鬼神変』、喰らうがよい。
衣、切れてしまった、でしょうか。
流れ着いてより、御厚意でつくろっていただいたもの、ゆえ。大切にせねばと、思ってた、ですが。
修復、ぱらどくす。あるでしょうか。
歌川・ヤエコ
武士がこの場にいないなら、今この時はあーしらが鬼狩人の武士だ
きっちりかっちし、あーしの拳で調伏しちゃる!
皆の動きに合わせて河南流「瀧落」をぶち込むよ
あっ河南流じゃなくてギャル神拳ね!やっべ間違えた!
エアライドで空中跳ねてタイミング合わせちゃお
ガキん頃から何度も練習した技
ぜってー当てちゃる!
攻撃当ててあーしの方に注意向いたら皆が攻撃するまでの時間稼ぎしてみよう
ノロマのカメスケ!あんたの技なんて全然怖くないよーだ!
口で挑発して、神速反応で攻撃を避ける事に集中する
にしてもマジで武士みかけないね
都だけ守ってたりすんのかな
だとしたらこのディヴィジョンやべくね
ガチであーしらが武士になるの考えないとじゃん
●
金棒鬼達との激闘が始まって、少し。
「あんたが首領か? ――いや、返事は要らんよ」
赤銅の肌をした鬼どもよりも、なお雄偉なるその体格。鎧甲冑に身を固め、八尺の大太刀を握り締めた青鬼。鬼骸武者と呼ばれるアヴァタール級クロノヴェーダを前に、しかし紫空・千景(暁閃・g01765)は畏れるそぶりを見せなかった。
「聞いたとて、私のすべき事は何も変わらん」
千景は剣士であった。そして、提げた太刀を見るに、この鬼もまた剣士であろう。ならば、語る言葉は無く、ただ命のやり取りがあるだけだ。
ましてや。
(「――力無き者を弄り殺し、己の糧とするか」)
知らず顰めた眉はそのままに。相対する敵は語りたい相手でも、語るべき相手でもない、と彼女は知っていた。
「かような鬼が暴れていては、民草のこころ、休まらぬというもの」
白を基調とした装束に身を包んだ童女がその後を継いだ。その少女、白金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)の口調は訥々としていたが、しかし、その端々には年齢に見合わぬ教育の痕を感じ取れる。
「悪鬼が武者をきどるとは、笑止千万、です」
千景が止める間も無く、その足音はたん、と軽やかに。白き影は二歩で距離を詰め、続く一歩で横に大きく跳ぶ。
意外なほどの身軽さで武者の側面をとり、この場で戦う資格を見せつけた鞆。しかし、彼女はその手に握るのは扇だけ。神算軍師の能力は知られているが、その中に強大なる鬼と格闘戦が出来るようなものはなかったはずだ。
まずい、と千景が踏み込もうとしたその時。
「剛力勝負は、分が悪くとも」
たん、と童女は真上に跳んだ。大きく空を蹴って、もう一段、二段。すばしっこくとも決して一度ではたどり着けない高みへと、鞆は軽々と昇っていく。
そして、三度目に大きく跳ねた時。彼女は眼下に鬼武者を見下ろし――鬼神変、と呟いた。
次の瞬間、鞆の右腕が大きく膨らんだ。その細い体からは想像もつかぬほど太くなった腕は青黒い肌に覆われ、その先に異形の爪を生やしている。装束の袖がはちきれそうに張り詰め、みち、みちと音が鳴った。
「そのくび、われらの手にて、頂戴つかまつる、です」
頭上から振ってきた剛腕が、武者を頭から叩き伏せる。鉄槌を力任せに打ち付けたような轟音。これぞ、鬼人の剛力というものか。
だが、そのまま組み伏せようとするものの、流石にクロノヴェーダもそこまで容易くはない。力任せの一撃で斬り付け、武者は一刀の間合いを取った。
「隙あり。参る!」
見掛けに寄らぬ童女の怪力に驚嘆を覚える千景だが、無論、それによって生まれた好機を逃すつもりはない。佩いた鞘より走らせるは命喰らう妖刀。暁の銘を与えた愛刀を握りしめ、彼女は一歩半の距離まで踏み込んで。
「奪う者に掛ける情けはない……加減も奢りも要らんものだ」
溜めもなく。躊躇もなく。一息の間も許さずに、横に一閃、その刃を薙いだ。空間ごと斬り裂くかのような渾身の一刀が、武者の胴を食い破らんと猛る。
ああ、だが鞆を突き飛ばした鬼武者もまた、その刀に躊躇いなどない。手傷を意に介さず振り下ろされた八尺大太刀は、ぶん、と唸りを上げて千景を襲った。
ここに不運と幸運とが同居した。不運は、全力の一撃と引き換えに彼女の身体が伸びきっており、斬撃を回避する余裕がなかったこと。
そして、幸運は。
「ノロマのカメスケ! あんたの刀なんて全然怖くないよーだ!」
陽に焼けたギャルが、流星のように降ってきた事だろうか。
天狗の掃討を切り上げて戻ってきた歌川・ヤエコ(ギャル神拳免許皆伝・g01595)が上空から飛び掛かり、刀身を蹴りつけてその軌道を逸らす。それでも凶刃は千景の腕を掠めて血を啜ったが、直撃していればこんなものではなかったはずだ。
「助かった」
「いいってこと!」
着地してすぐさま態勢を整え、もう一度大きく跳んだ。虚空を蹴って、さらに高く。位置エネルギーは高さに比例する……なんて、彼女が真面目に勉強していたかは定かではないが。
「ガキん頃から何度も練習した技だもん。ぜってー当てちゃる!」
空に描く放物線の頂点。スカートから伸びるしなやかな脚。その踵をぴんと立て、ヤエコは眼下に狙いを定める。
「河南り……あ、やっべ、ギャル神拳『瀧落』! いち、にの、どっかーん!」
ぐるんと一回転。勢いをつけた身体が、ギロチンにも似た長い脚が、加速して鬼武者の首を刈り取らんと叩き込まれた。
手応え十分。勢いのままに距離を取り、ヤエコはニッ、と笑顔を見せて。
「今この時は、あーしらが鬼狩人の武士だ! きっちりかっちし、あーしの技で調伏しちゃる!」
華のような啖呵に意気が揚がる。まだ、戦いは始まったばかりだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV5になった!
【命中アップ】がLV3になった!
シル・ウィンディア
アンゼリカさん(g02672)と一緒に頑張るっ!
大物だよねー
完全にパワーでは負けちゃうよね
でも、だからって勝てるって思わないでね?
前衛はアンゼリカさんやほかの人に任せて
世界樹の翼の新機構を試そっか
type.Cに変形させて、魔法銃モードだね
誘導弾を連射して弾幕形成を行っていくよ
動き回って、残像・エアライドも効果的に使って攪乱しつつ攻撃だね
攻撃中も敵の動きや味方の動きを見つつ…
ピンチの味方がいれば、敵の魔力銃の連射で邪魔していくよ
隙があれば、世界樹の翼type.Aに変形してから…
高速詠唱で隙を減らして、全力魔法での精霊収束砲っ!
わたしの本命はこれだよっ!
さぁ、わたしの全部だ、もってけーっ!
アンゼリカ・レンブラント
同学年の戦友、シル(g01415)と共に
人々の明日、拓いてみせようか!
相手はパワーに長けるのだろう
ならば、役割はっきりさせて対応だ
大剣を手に、【勇気】をもって前衛を務める
残留効果の【能力値アップ】【ガードアップ】を使い
相手の攻撃を受け止め、いなし、堪え
必要あらば仲間を庇うことで凌ぐ
そうしている間に後衛からシルたちに
撃ち抜いてもらおう
相手がダメージで怯んだ時に、
私もさらに間合いを詰め近距離からの一撃
屈強な鬼でも、私達の連携は止められないぞ!
相手の隙を作りだせば、
仲間と合わせるようにパラドクスの一撃を
《断罪スクリューブロウ》!
鬼や妖怪に苦しんできた人々の
そして仲間と私の怒りを乗せるように叩き込む!
百部・小太郎
・仲間との連携歓迎
・極力目立って正面から仕掛ける事で囮の役割を担う
鬼を狩ることこそが鬼狩人の本懐なれば。
幸い、この場には他の鬼狩人もいらっしゃるご様子。
なれば後顧に憂いなく。ただ前だけ向いて突き進むのみ。
忘れたならば何度でも思い出させよう。御身が天敵が如何なる者であったかを!
鬼狩人は、尽きず途絶えず此処に在り!!
「いざ参らん、御首頂戴致しまする!」『…わん。』
帝国式銃闘法を用いての突貫戦術。
先導するポチ公様と共に畳み掛ける様に攻撃を仕掛け申す。
我が野太刀は無銘なれど、この一刀こそは我ら百部一門が誇り。
「斬り捨て、御免
……!!」
此処で貴殿を討ち果たしたれば、めでたしめでたしにございます故。
藤原・紡子
残るは首魁のみね。敵は1体、けれど決して油断はしないわよ。
斬撃も瘴気も、生半可な結界で防げるものでは無さそうね。
…それなら、何枚でも重ねるまでよ!
残留効果は全て使用
パラドクス通信で味方とは常に連携し、
観察、看破、伝承知識で敵の動きを予測
結界術、高速詠唱にて結界を高速展開、複数枚の結界を重ね
防御及び味方を守護
エアライドでの回避が可能であれば跳躍にてやり過ごす
結界術、捕縛での結界を用いての行動妨害にて味方を補助すると共に
自らの張った糸へと誘導
病床に臥せるばかりの身だったけれど、それでも私は藤原の長女なの。
民の命を、希望を、未来を守り導く事こそこの血の誇り。
――貴族の義務、今生こそ果たさせて頂くわ。
竜城・陸
聖くん(g00243)と
君、ゴミの判定がだいぶ大きいよね
まあ、邪魔者であることに異論はないけれど
うん? 炎――というか、瘴気か
まあ、ともあれ任せて貰っていいよ
……どちらも得意分野だ
立ち止まらねば炎が出せないのだろう?
そうであるなら、見切るのは易い
よく観察して、瘴気の息が放たれる瞬間を抑えるよう
浄化の力を帯びた水流をぶつけるよ
押し負けるつもりはないけれど、無理に押し切るつもりもない
足を止めていてくれれば、それで十分だ
一人で来ているわけではないからね
足元がお留守だ……と言うのだったかな、こういう時は
かといって余所見をしようものなら、こちらも容赦なく押し切るけれどね
うん、いい仕事だ、相変わらず
奉利・聖
蒼海番長殿(g01002)と
一際大きなゴミですねぇ
如何しましょうか、あのゴミ
炎を吐いてくるそうですが…どうにかできてしまったりしますか?
それはそれは…それを信じてやらせていただきましょう
蒼海番長殿の水と、ゴミの炎の勝負です
僭越ながらお助けいたします…向こうは腰を据えて炎を吐かなければいけませんので、脚にスクレーパーを<投擲>
ダメージを与えて姿勢制御に難を与えてやりましょう
水と焔のせめぎ合い、当然水が勝つと思いますが…そちらはこの戦いの本命ではございません
炎を吐くのに専心してるゴミの懐に潜り──顎から頭蓋を貫通するような掌底、『穿気功』
決して負けないお方が味方に居ると、心強くて堪りませんね!
氷坂・紫央
【アドリブ共闘歓迎だよ】
……おーけい、君がリーダーかい?
まあそれはどうでもいいか。君を倒せば、ひとまずの平穏は取り戻せる。
簡単な事だね。
基本戦闘スタイルは剣の推進器を噴かせての高機動戦闘。
残留効果のエアライドもフルに活用して、三次元的に立ち回ろうか。
敵は強大、だけど細かい工夫も容赦もいらない。勇気を持ち真正面から向かい、両断するだけだよ。
……なんて言ったけど、少しだけ細工をさせてもらおうかな。
動けば動くほど君を蝕む冷気、さ(ロストエナジー)
●
なるほど、と。
百部・小太郎(犬侍・g02146)は、理解した、という風情で頷いた。金棒鬼の護衛は悉く討ち取られ、そちらに回っていたディアボロス達もこの鬼武者の周囲に集まってきている状況だ。なれば、数を恃みに一気に討ち取れようものだが。
「これが、逆説連鎖戦の真髄、というものでございますか」
時間と空間の歪む戦場。彼らの攻撃も通じてはいるのだが、それは同時に、鬼武者の斬撃も遍く復讐者達に届く、という事を意味していた。
もとより一対一では、この武者は技量も体力も大きく彼らを上回っている。畢竟、それはディアボロス達の結束と苛烈なる暴力の力比べの様相を呈していた。
「なれど、ただ前だけ向いて突き進むのみ」
「……おーけい、簡単な事だね」
小太郎より頭一つ低い氷坂・紫央(炎は氷の中に・g01332)が、得物を大きく震えさせる。目を引くほどに大きなそれは、推進器を備えた巨大なる機械剣。駆動音が低く響く。
「それで、先行は僕でいいかな」
「いいえ、それがしに」
紫央を見つめた少年は、それがしは鬼狩人なれば、と嘯いた。その言葉に込められた意志は強く、そして言葉よりなお瞳の光は強く。
小太郎に引く気がない事を悟り、参ったね、と少女は呟いて。
「わかったよ。……行っておいで」
「ありがたく。――後顧に憂いなし。行って参ります」
小さく会釈し、彼は走り出した。その傍らを追い抜くポチ公様。武者の放った炎で草むらに火が走る中を、一人と一匹は駆け抜けていく。
「いざ、御首頂戴致しまする!」
「……わん」
戦闘を走るポチ公様。どこか気の抜けた鳴き声を返すその背から、耳をつんざく轟音が雷鳴の如く迸った。砲身から吐き出される散弾。鬼武者を襲う雨霰。その後ろから、少年武士が太刀を振り被る。
――この一刀こそ、我ら百部一門が誇り。
「斬り捨て、御免……!」
斬った。そして、斬られた。一瞬の攻防。かろうじて踏み留まる小太郎。その耳に、聞き覚えのある駆動音が飛び込んだ。
「次は僕だよ。下手な小細工も、容赦もする気は無い」
巨大なる機械剣が赤熱する。唸りを上げる冷却器から放たれる冷気が、もうもうと白い蒸気の靄を立てていた。それを軽々と振り回す紫央が、小太郎の背後から空を蹴って跳び上がる。
「勇気を持って、真正面から両断するだけだよ」
ぐおん、と駆動音が吼えた。鬼武者の遥か頭上から叩きつけられる、巨大なるマシーナリー。甲冑を割らんとするかのように、縦に一閃、引き裂いて。
「……なんて言ったけど、少しだけ細工をさせてもらおうかな」
瞬間、周囲が白く染まる。それは、過負荷寸前まで回した冷却器が限界まで吐き出した、全てを凍てつかせる程の冷気。瞬時に凍り付いた空気中の水分が、武者の傷口を苛んだ。
だが。
「――っ!」
白霧の向こうから発せられた、圧倒的な殺気。来る、と判っている。避けなければ。けれど、立ちすくむ紫央の身体は、回避しようとする彼女の意思を裏切った。
いや、正確に言えば、裏切ろうとした。
「左に避けなさい!」
頭の中と右の耳、その両方から同時に聞こえた声。空白の意識の中、彼女は声に従って跳んだ。次の瞬間、右足に鋭い痛みが走る。斬られた、と気づいたのは、ごろごろと転がって勢いを殺してからだ。
「……斬撃も瘴気も、生半可な結界で防げるものではなさそうね」
声の主、藤原・紡子(亡蚕の夢・g03939)が薄れゆく霧の中から姿を現す。不自然に強張った両の手、十本の指。その先に何かを見る事は適わないが――もし霊力の流れを捉えられる者がこの場に居たならば、不可視の糸が十指から伸びているのが見えただろう。
「それなら、何枚でも重ねるまでよ!」
絡めとられ、もがいた鬼武者が、不可視の糸を、拘束の結界を引きちぎっていく。しかし、紡子も次々と糸を繰り出して敵の手足へと巻き付かせ、呪縛を重ねていった。
もっとも、武者を仕留める本当の仕掛けは、糸の強度と本数ではない。
(「病床に臥せるばかりの身だったけれど――それでも、私は藤原の長女なの」)
ちらり、と左右に視線を走らせる。糸に張り付いた、何枚かの札。鬼武者を取り囲むそれは、この時のために呪の粋を尽くした陰陽の符。未だ晴れ切っていない霧が、良い目晦ましとなっていた。
「――貴族の義務、今生こそ果たさせて頂くわ」
ああ、民の命を、希望を守る事こそこの血の誇り。再びこの平安京の地に至ったならば、二度とは後悔すまい、と胸に刻んで。
「爆ぜなさい!」
次の瞬間、爆炎が鬼を包んだ。それは符に仕掛けられた劫火の術。次々と炸裂する符が手負いの武者を炙り立てる。
「さあ、一気に押し切るわよ」
「ああ、人々の明日、拓いてみせようか!」
応えたのはアンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)だ。手には黄金の大剣を、胸には無窮の勇気を。仲間の、そして人類の剣となり盾とならんと誓った戦姫は、自らに倍する体躯の武者へとその切先を向ける。
「遅れるな、シル!」
「了解っ!」
魔力銃を手に攪乱役を担っていたシル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)が、元気よく声を上げた。金棒鬼との戦いでも見せた空中機動。高速で展開する曲芸じみた動きは、鬼の巨体を良く牽制出来ていた。
「さっすが大物、完全にパワーでは負けちゃってるよね」
もちろん、ディアボロス一人一人には、アヴァタール級を圧倒するだけの力はまだない。
それでも。
「でも、だからって勝てるって思わないでね? だって、わたし達は一人じゃないんだから!」
それでも、重ねれば、重なればどんな厚い鎧でも貫けると、幾つかの戦いの中で彼女は知った。ならば、今は自分を信じて戦うのみ。
「世界樹の翼、type.A……起動っ!」
一際高く天を駆け、ターゲットの頭上から射線を通す。手には、いつの間にかかたちを変えた白銀の杖。アズライトの濃い紺色が、魔力の高まりとともに光を纏う。
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ――」
詠唱は祈りへ、祈りは力へ。淡い光は、目眩むほどの輝きに転じた。四大の精霊、その全てがシルの背に展開した青白き翼を媒体に、属性入り混じるエネルギーを注ぎ込む。
「――全てを撃ち抜きし光となれっ! さぁ、わたしの全部だ、もってけーっ!」
一つに溶ける。集束。射出。一本の線が、まっすぐ武者へと延び――貫いた。
「まだ足りないか。だが、どれだけ屈強な鬼でも、私達の連携は止められないぞ!」
それを好機とみてアンゼリカが迫る。本来、彼女の得物は美々しく装飾された大剣だ。だがこの時、彼女はあえてその剣を鞘に納めていた。納めるだけの理由があった。
「これは、苦しんだ人々の分っ!」
武者の懐、刀の間合いを掻い潜って飛び込んだ先。見上げれば武者の鬼面、がら空きの顎。十分に拳が届く距離だった。迷わずに全力の一撃を喰らわせる。
「これは仲間の怒りの分!」
渾身のアッパー。いつしか、彼女の拳に輝きが宿っていた。それは彼女の正義。想い。怒り。それら全てが、断罪の力となって拳に宿るのだ。
「それから、私の分だーっ!」
最後にもう一発。武者の魁偉なる肉体が、ぐらり、と揺れる。だが、まだだ。倒れる代わりにクロノヴェーダは、すう、と息を吸った。
「……っ! 私が護る!」
判っていた。それが自分ではなく、まずはシルに向けられたものであることを。だから、避けるという選択肢はなかった。咄嗟に大剣を引き抜き、横に寝かせて少しでも身体を隠す。直後、轟、と炎がアンゼリカを包んだ。
「構わず行けっ!」
「ええ、ゴミ掃除は任されました」
入れ替わって前に出た奉利・聖(クリーナー/スイーパー・g00243)は、並走する竜城・陸(蒼海番長・g01002)を見やり、如何しましょうか、と問いかける。
「君、ゴミの判定がだいぶ大きいよね……まあいいけど」
いずれにしても邪魔者には違いないし、と続けた陸の口調には、少しの余裕が感じられた。おや、と目を瞬かせる聖。
「炎が厄介ですが……どうにかできてしまったりしますか?」
「瘴気かもしれないが……うん、まあ任せて貰っていいよ」
どちらも得意分野だ、と陸は言い切った。
それはそれは、と聖は頷いた。
それだけで良かった。それだけで賭けるに足りた。勝機を。命を。
「では、行くよ」
走りながら、陸はちらり、と視線を投げる。その僅かな動きこそが大魔術の発火点。空気の密度が上がる。いや、空気の代わりにこの空間に満ちた何かがどろりと粘度を上げ、彼の手足に纏わりついた。
「攻撃が単調だ。見切るのは易い」
いまやずしりと感じられるプレッシャー。それを振り払うように片手を上げる。次の瞬間、平地に突如として現われた激流が渦を巻いて殺到し、武者を押し流さんと呑み込んだ。
「(――うん、いい仕事だ、相変わらず)」
クロノヴェーダもまた、水流に逆らい仁王立ちになって炎の如き瘴気を吹くが、体勢の崩れた状態では狙いが定まらない。
僅かに掠めた痛みに眉をひそめながらも、炎と水、そして武者の向こうに見えた影を視界の端に入れ、陸はふと口角を上げた。
「足元がお留守だ……と言うのだったかな、こういう時は」
気づけば聖が背後に迫っていた。手にはスクイージーとも呼ばれる水切りワイパー。冗談のような武器で冗談のような火力を叩き出す、戦場の掃除人の真骨頂。
「ゴミ掃除はこちらが本命、ということです」
左側から一足跳びに駆け込んだ。眼前には隙だらけの脇腹。あえて、掃除用具よりも近い間合い、刀の届かない内側に入り込む。
あまりにも出来過ぎた状況。しかし聖は、これが偶然ではないと知っていた。これまで仲間達が積み上げてきた上に、陸が最後の一押しをして切り開いた道。
「決して負けないお方が味方に居ると、心強くて堪りませんね!」
錬気を纏わせた掌底で、鬼武者の顎を撃ち抜いた。それは、奇しくもアンゼリカが誇りを賭けて拳を叩き込んだ場所と同じ。この戦いで二度目の衝撃が顎から脳天までを貫いた時、ついに武者はその意識を手放した。
かくして、村落を巡る戦いはディアボロス達の戦いに終わる。すぐにパラドクストレインが、次の戦いへと彼らを誘うだろう。けれど、今だけは誰しもが、護り切った達成感に身を浸していた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV2が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
【書物解読】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV2が発生!
【ロストエナジー】LV2が発生!
【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【ラストリベンジ】LV1が発生!