リプレイ
アルメア・グラウプナー
「…姿形が変われど、ここがベルリンである事は変わらない。ああ、やっと、この地に、足を踏み入れる事ができたぞ!」
「待っていたまえ我が愛しの皇帝陛下よ、今に王宮へ馳せ参じ、そのツラを拝ませて貰おうじゃないか、はははははッ!」
・行動
さて、その為にも…ここで暴れるだけ暴れておかないとなあ!
基本は各火器による射撃戦だ。火砲による【砲撃】、ガトリングによる【制圧射撃】【弾幕】、ミサイルによる【爆破】【誘導弾】で蹂躙していく。
敵が集まっている所には特殊炸裂弾を撃ち込んで怯ませ、道を開いていこう。
そして道が開いたならば爆裂鉄球とソードオフに持ち替え【突撃】し、接近戦に持ち込んで一気に叩き潰していく。
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携、アドリブ歓迎
同戦場の方と協力、残留効果は相互活用
……幾度睨み据えた先にある王宮
ああ、ようやくここまで来た
この機、決して逃しはしない
そうだな、皇帝殿に一撃見舞いたい
【飛翔】し空中戦を挑む
ガードアップで味方の防御を固める
戦況を偵察、観察し、仲間に情報共有
初動は、多方向へ撹乱攻撃
相手の陣形を看破し、連携の要から撃ち崩していこう
以降は狙いを合わせて数を減らす
味方と連携を取り、死角や隙を晒した相手へ、確実に攻撃を当てていく
連続砲撃は魔力障壁で防御しつつ
高速飛翔で交わす
不規則軌道で動きを読ませない
機動力を活かし、上方からやすれ違い様、死角から撃つ
足止めされた敵を狙い撃ち
味方を狙う敵を優先し援護を行う
「はははははッ! ようやくだ。やっとこの地に、足を踏み入れる事ができたぞ!」
荘厳な佇まいのベルリン王宮を前に、アルメア・グラウプナー(フロイライン=ズィーリオス・g00637)が歓喜の声を上げる。
あるいは、それは怒りであったかもしれない。誉れ高き王宮はクロノヴェーダの拠点となり、好き放題に作り変えられている。彼女が忠誠を誓い命を捧げた故郷は、今や異なる姿へと変貌していた。
「たとえ姿形が変われど、ここがベルリンである事に変わりはない。ああ、夢にまで見たこの時、この瞬間を、どのような言葉で言い表せば良いものか!」
いくら言葉を尽くそうとも今の感情を正確に伝えることは叶わない。だからこそ彼女は笑った。内なる思いのすべてを乗せて、高らかに笑い上げた。
「……幾度となく睨み据えた先にある王宮。ああ、ようやくここまで来た」
並び立つエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)もまた、深い感慨に浸っていた。
今日この日を迎えるために、エトヴァは何度も強襲作戦に挑み、数多くの戦果を持ち帰った。ドイツを人類史に取り戻すためには如何なる労力も惜しむことはなかった。
「この機、決して逃しはしない。皇帝殿に一撃見舞うためにも」
固く表情を引き締めて感情の発露を抑える。アルメアが笑いによって感情を伝えるのであれば、エトヴァは行動で自らの想いを示す。それが生まれ持った性分であった。
状況把握のため高々と空に浮かび上がったエトヴァが広く戦場を見回す。王宮前の広場は敵味方入り乱れての大混戦となっている。敵兵は目の前の状況に気を取られ、エトヴァに気づく様子もない。
「皆、派手にやっているな。外での陽動が十分となれば」
視線を広場から王宮に移す。その姿を地上から見上げたアルメアは、我が意を得たとばかりにより大きな笑い声を上げた。
「ははは、なるほど正面突破か! 実に私好みの闘争だ!」
慣れた手付きで火砲『シュトラール』に特殊炸裂弾を装填する。サイボーグである自らの腕部にシュトラールを接続し、王宮の守りを固めるクロノヴェーダに砲門を向けた。
「この砲撃を祖国奪還の狼煙としようじゃないか! 我々の立つべき未来のため、とっとと道を開けたまえ!」
放たれた砲弾は王宮の外壁に着弾し、炎を巻き上げながら破裂する。爆風にあおられた複数体のインファントリー・ゾルダートが為すすべもなく吹き飛ばされ、動かなくなった。
「敵襲だ! 総員、構え!」
小隊長の掛け声により一斉砲撃が放たれる。
いくつかの徹甲弾を身に受けながらもアルメアは引かず、ビームガトリング砲『ビーネンヴァーベ』を手にした。
「やるじゃないか。ドイツ軍人を名乗るのであれば、これくらいはやってもらわないとなぁ!」
絶え間なく放たれ続ける弾幕を掻い潜りながら、クロノヴェーダの一団が走り寄る。
握り締めた手斧が振り下ろされるよりも先に、天使の翼を羽ばたかせたエトヴァが回転する光の輪を生み出し、敵兵を真っ二つに斬り裂いた。
「兵力の温存は、愚策だ!」
戦況を見守り戦力を小出しにする小隊長に向けて、エトヴァは声を張り上げる。
アルメアに差し向けられた兵力はわずかであり、多くの兵士は防衛のために留まっていた。
「俺達を、ディアボロスを止めたければ、全兵力で挑んでくることだ!」
言葉とともに次々と光の輪を放つ。反撃を受けたエトヴァは高速で空を飛び回り、可能な限りの敵を引き付けるよう動いた。
「待っていたまえ我が愛しの皇帝陛下よ。今に王宮へ馳せ参じ、そのツラを拝ませて貰おうじゃないか」
アルメアも負けじと弾をばら撒く。
命がけの陽動作戦により防衛ラインは崩れ、後続のディアボロスたちが次々と王宮内になだれ込んでいった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【照明】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV2が発生!
イロハ・アプリルシェルツ
【アドリブ&連携歓迎】
さて敵は地の利も士気も充分
されどそれを覆してこそのディアボロスだよね
漫然と特攻した結果、徹甲弾を乱射されたら蜂の巣は間違いなしだよね
ならば王宮内の調度品を失敬し【臨機応変】に目くらましにしたら
大丈夫、神敵を倒す為なら多少の手癖が悪くても目こぼししてくれるよ
大切なのは僅かな時間でも良いから敵の判断を迷わせ、そこに付け込むこと
突撃の際には姿勢を低く保ち身体は半身にして
少しでも銃撃を受ける面積を減らそうか
距離を上手く詰めたら聖句を唱えて信仰を高め
【ペトロの殉教】で分厚い装甲板ごと貫き敵を斃すよ
機械仕掛けの地に住まうキミ達にお祈りの時間は必要かな?
無堂・理央
ここにも敵を確認っと。
さぁ、どんどん出てきて皇帝の守りを薄くしてくれるかな!
無双馬『クロフサ』に騎乗して戦場を駆けるよ!
パラドクスの力でガンランス生成、まずは戦場全体を駆け巡りながらガンランスの砲撃機能で砲撃開始!
互いに砲撃が飛び交うし、ボクは直撃を貰わないようにクロフサの脚を十分生かして駆け回りだね!
敵砲撃の途切れ目や陣形が崩れたら、ガンランスをランス機能に切り替えて一気に突撃ー!
敵陣に斬り込んで接近戦に持ち込むよ!
接近戦では上手く敵を盾にして、ボクに砲撃しにくくするよ。
それでも砲撃してくるようなら、こっちは駆け巡って照準を逸らせての同士討ちさせちゃえ!
混乱に乗じて王宮に乗り込んだディアボロスたちは突入直後からいくつかのチームに分かれ、王宮内を駆け回った。
断片の王が身を置く敵の本拠地はその防衛戦力も凄まじく、息をつく暇もなく銃撃の嵐に襲われる。とても断片の王『ヴィルヘルム2世』やジェネラル級ゾルダート陸軍参謀総長『パウル・フォン・ヒンデンブルク』を探せる状況ではなく、命が危ぶまれるほどの劣勢を強いられていた。
「なんて思ってくれてたら、好都合なんだけどね」
無双馬『クロフサ』の背に跨る無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)は、飛び交う銃弾に身を晒しながら王宮内を駆け巡る。
出会い頭に一撃を見舞ったことで敵の集中砲火を浴びることになった。かく乱に専念していたことが功を奏し、今のところ戦闘に支障をきたすような傷は負っていない。
銃弾を避けながら右へ左へ、蛇行しながら長い直線を進む。突き当りを曲がった先で、砲身を構える別の部隊と出くわした。
「さすがに敵の本拠地だね。誘い込まれてたのはボクのほうってわけだ」
前後を敵に挟まれながらも理央は構わずクロフサを走らせる。生み出したガンランスを接近戦モードに切り替え、決死の突撃を図った。
「ボクたちを狙って皇帝の守りを薄くしてくれるなら、大歓迎だよ!」
次々と放たれる徹甲弾が理央の身体を貫き、クロフサの足を撃ち抜く。ぐらりと身体をふらつかせたクロフサはそれでも倒れることはなく、体勢を立て直してより速度を上げた。
指揮を執る個体を狙ってランスを突き出す。神速の一撃は防御も回避も許さずクロノヴェーダを討ち取った。
戸惑う兵士たちをそのままに、理央は振り返ることなく先を進む。合流した別の部隊が統制をとって動きはじめたが、大きく遅れを取っていた。
侵入者を決して逃してはならぬと進軍を続ける小隊は、見慣れたはずの通路に違和感を抱いて足を止める。本来ならそこに飾られているはずの石像が姿を消し、別の調度品が設置されていた。
「隊長、これは」
「侵入者どもの罠か? 総員、警戒態勢を……いや、待て!」
指揮官が迷えば兵士も動きを止める。沈黙の時間は、通路の先から顔を覗かせたイロハ・アプリルシェルツ(神聖ならざる銀・g05555)によって破られた。
ディアボロスの姿を認めた小隊が砲を構える。号令が下されるよりも先に、イロハは自分で設置した調度品を指差した。
「忠告させてもらうなら、早くそこから離れたほうがいいよ。ディアボロスがただ位置を入れ替えただけなんてこと、あるわけないからね?」
ディアボロスの能力については陸軍参謀総長ですら完全には把握しきれておらず、末端の部下ともなれば手にしている情報は微々たるものである。
そうした現状を踏まえての言葉は小隊の判断力を狂わせ、攻撃ではなく退避の指示を出した。
「キミ達は、いい役者だね」
ありもしない罠に備えるクロノヴェーダを前に、イロハは聖句を唱える。
「聖なるかな。海に金の冠を投げ捨て、すべての聖徒はあなたを崇めます」
信仰の力がイロハに立ち向かう勇気を与える。標的とされたインファントリー・ゾルダートの隊長格はとっさに装甲板で身を守った。
神の信徒から繰り出される必殺の正拳が軽々と装甲板を砕く。握り込んだ拳は機械化された身体に突き刺さり、機械化された胴体に風穴を開けた。
短時間にふたりの小隊長を失った部隊は狂乱状態に陥り、やたらめったらに徹甲弾を撃ち続ける。イロハは自らを鼓舞するために聖句を唱え、攻撃の痛みに耐えた。
「機械仕掛けの地に住まうキミ達に、お祈りの時間は必要かな?」
ゾルダートが断片の王に抱く忠誠心を断ち切るように、イロハは再び拳を振りかざした。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【託されし願い】LV2が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
長月・夜永
※アドリブ連携大歓迎
今回の任務はやり甲斐あるね
ベルリン王宮をかき回して虚仮にするなら全力全霊でやったろーじゃん
十八番『忍法・影渡り』で
敵陣のど真ん中に
『偵察』で瞬時に周囲の状況を把握し『早業』『暗殺』『一撃離脱』で強襲
『吟吹雪』の氷の刃を振り抜き
懐から『武器改造』で準備した閃光煙幕弾をコロコロと地面に転がし、ボンッと視界を奪います
また直ぐに影にスルッと飛び込み
違う影に移動して追撃を回避
フレンドリーファイアを誘い掻き回します
またあえて姿を晒し小馬鹿にしながら移動を続けることで
マティくん(g00097)や仲間との合流ポイントに誘い出し
罠に嵌めます
さぁさぁ鬼さんこちら手の鳴る方へ
みんなに繋げるぞ
マティアス・シュトローマー
ここが断片の王がいるベルリン王宮……。防衛ラインは当然厳しいだろうけど、だからこそやり甲斐がある訳で
気合い入れて頑張ろうっと!
【忍び足/地形の利用】で身を隠しながら王宮内を進む。夜永(g03735)が誘き寄せた敵がこちらに向かってくるタイミングでアーマイゼン・レーヴェを使用
気付いた時にはもう手遅れ……ってね
【泥濘の地】の効果で足止めし、遠距離からの銃撃でダメージを与える。悪戯好きの【罠使い】にかかればこんなものかな。後の攻撃は精鋭揃いの仲間に任せよう
反撃は帝国進軍か。足場を崩してはいるけど、突破されて斧を振るわれたら厄介だな……持ち込んだ角形スコップを盾にして攻撃を往なそうか
いくらか手薄になった王宮内をマティアス・シュトローマー(ザ・フール・g00097)は忍び足で進む。行動を共にする長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)と相互に警戒監視を行いながら、援軍に駆け付けるクロノヴェーダの姿を幾度となく見送った。
「これだけ陽動してもまだ警備が尽きないとはね。断片の王にたどり着くためにはどれだけの人員を送り込めばいいのか」
比較的警備が手薄なルートを選んだふたりは通路の先で話し声を聞きつけ、即座に身を隠す。断片的に漏れ聞こえる内容から察するに、インファントリー・ゾルダートの小隊長と思われる個体が通信機を用いて何処かと連絡を取っているようだった。
「この状態で連絡を取る相手って言ったら、やっぱり指揮官かな? まさか参謀総長ってことはないだろうし」
確認しようにも、現在の位置から一歩でも前に出れば敵に発見される危険がある。取れる手段が限られる中、夜永はわずかに覗き見えるゾルダートらしき影に着目した。
「アヴァタール級と直に指揮を取ってるんだとしたら、ちょっかいをかけたくらいじゃ動いてくれないかもしれないな」
「だったら、狙うべきは隊長さんだね」
視線を合わせたふたりはどちらともなく頷き合う。
夜永の姿がするりと影の中に消える。自身の影から視界に捉えたゾルダートの影へ。再び地上に現れたときには、隊列を組む敵陣の最幸美にたたずんでいた。
小隊はまだ夜永の出現に気づいていない。絶好の機会を逃さず、わずかな時間で現場を見回した。
部隊の人員は小隊長を含めて七体。どれも似たような姿かたちをしているが、上官と思われるインファントリー・ゾルダートの一体だけはそれとすぐに分かる階級章を身に着けていた。
「……は? 背後に――なっ、貴様っ!」
突如として小隊長が背後を振り返る。夜永は通信機を握る腕を抑え、吟吹雪の刃で喉を斬り裂いた。
「どこかで見てるんだったら、早く出てきなよ。高みの見物なんて趣味が悪いよ?」
崩れ落ちた小隊長の手から通信機が転がる。兵士たちは素早い動きで夜永を取り囲み、一斉に砲を構えた。
足下に閃光煙幕弾を放り投げた夜永はまばゆい光を背に影の中へと潜り込む。放たれた徹甲弾は狙いを外し、向かい合う仲間を撃ち抜いた。
幾人かの仲間が倒れる中、敵影を見失った残りの兵士たちは必死に周囲を見回す。夜永はすでに敵陣を離れ、マティアスが潜む物陰の付近まで移動していた。
「王宮警備の精鋭部隊って言っても大したことないね。このまま皇帝陛下の首も貰っちゃおうかな?」
挑発的な言葉を吐き捨てる夜永を追ってゾルダートの集団が走り出す。その姿を視界に捉えた刹那、物陰に潜んでいたマティアスは床に拳をかざした。
「気付いた時にはもう手遅れ……ってね」
一瞬のうちに足下が泥濘へと変わる。足を取られた兵士たちは必死の前進行動を続けるが、もがけばもがくほどに身体が引きずり込まれていく。
脱出を諦めたゾルダートが仲間に手を伸ばす。三方から押し上げられた最後の一体は泥の中から抜け出し、安全な床の上に降り立った。
「おのれ……せめて、貴様だけでも!」
怒声を上げた兵士が手斧を振り上げる。
「君たちの覚悟には敬意を表するけども」
冷静沈着にハンドガンを突き出し、無防備なゾルダートの胸を撃ち抜いた。
「罠使いは直接戦闘が苦手だと思ったのなら、見込み違いだよ」
通信機から漏れ出す声が、新たな部隊を呼び寄せる。
他のディアボロスと合流するため、マティアスは急ぎ足で来た道を引き返した。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
リーシャ・アデル
・心情
さーて、お相手が混乱しているのなら、どんどんかき乱していかなきゃね
とはいえ、めんどくさそうな相手が出てきたわね……まぁ、とにかくぶっ倒していきますかっ!!
・戦闘
パラドクス『翠焔・創像:ウェポンズリボルバー』で周囲にリアライズペインターの力で描雅した「翠焔・創像:ボルケイノランス」、「翠焔・創像:ブレイズソード」を射出して、【火炎使い】と【貫通撃】を乗せた、炎を纏わせた武器で徹甲弾を【斬撃】で斬り裂いたり、装甲板を【破壊】しつつ攻撃していくわ
・その他
アドリブや連携等は大歓迎よ
アイネズ・レーヴェ
※連携アドリブ歓迎です。
さて……どこまで暴れられるかできるだけやってみましょうか。……それにこいつらを指揮するあの指揮官には個人的に会いたいですし。
日本刀とショットガンを持ち、操り人形「アモル」と同時に攻め込みます。俺の目的は「誤射」と「撹乱」です。その装甲もご自慢の徹甲弾には負けるでしょう、敵陣の真ん中で人形と共に舞うように暴れることで敵の砲口をこちらに向けさせます。
それによって味方が動きやすいようにし、あわよくば敵の砲弾がまた別な敵に当たってくれるよう立ち回ります。
……皆さんがアモルを狙っても簡単に避けられますし俺を狙ってもアモルが守ってくれます。さあ、皆さん……次はどっちを狙うのですか?
疾走する無双馬により隊列を崩された小隊は、続くディアボロスたちの攻撃により前線を維持できずに瓦解した。
突入した勢いのままリーシャ・アデル(絆紡ぎし焔の翼・g00625)とアイネズ・レーヴェ(薄汚い実験台・g00773)はベルリン王宮内をひた走る。防衛任務にあたるクロノヴェーダの数は膨大であり、待ち伏せを受けてふたりは前後を挟まれた。
「素早い動きね。それだけ指揮官が優秀ってことかしら」
「優秀な指揮官、ですか」
誰ともなしに呟いたリーシャの言葉を、背中合わせに立つアイネズが引き取る。
前後を挟む小隊はリーダー格と思われるゾルダートがそれぞれに通信機を手にしている。当初は突然の襲撃に対処しきれていない様子だったが、連絡を取り合うようになってからは明らかに動きが機敏になっていた。
「個人的には、会ってみたいと思っています」
「そうね。こいつらをぶっ倒していけば、そのうち出てくるでしょ!」
小隊長の指揮を受けたインファントリー・ゾルダートが砲撃の構えを取る。
先んじて動いたリーシャは周囲に武器を描く。一方は炎を纏い螺旋状の穂先を持つ突撃槍、ボルケイノランス。もう一方は同じく炎を纏った剣、ブレインズソード。描雅された二振りの得物はリアライズペインターの力によって現世に実像を得た。
「描雅(エディット)!! そして、射出(シュート)!!」
掛け声に合わせて、まずはボルケイノランスが射出される。先頭に立つ兵士は装甲板を構えて身を固めるが、灼熱の槍はやすやすと防御を貫いた。
串刺しとなったインファントリー・ゾルダートが後続を巻き込んで倒れ込む。仲間が倒れても小隊の統率は乱れず、砲撃を行うよう指示が飛んだ。
「総員構え! てぇーーい!!」
「もうひとつ、射出(シュート)!!」
リーシャは隙を生じぬ二段構えでブレインズソードを飛ばす。燃え盛る刃によって小隊長の胸を貫いた。
リーシャも徹甲弾を避け切ることができずに負傷を受ける。それでも統率を失った兵士の攻撃は脅威とはならず、ただいたずらに弾薬を消費し続けた。
「いい感じに混乱してくれたわね。でもまだまだ。どんどんかき乱していくわよ!」
前方でリーシャが奮闘を続ける一方、後方ではアイネズが敵陣に特攻を仕掛けていた。
日本刀とショットガンを握り締めたアイネズの傍らでは、操り人形のアモルが砲を構えたクロノヴェーダと向かい合う。かつての幼馴染を似せた美しい顔立ちのアモルは、まるで自らの意思を持っているかのように華麗な舞を披露する。
「さあ、皆さん……どっちを狙うのですか?」
人形と人形遣い。どちらを標的にするべきかは明白である。しかし精巧なアモルの姿はアイネズの技術と想いが相まって、普通の人間と見分けがつかないほどに自然な動きを見せていた。
「これは……はっ! イエス、サー! 男だ、男を狙え! その女はただの人形だ!」
命令を受けた兵士たちが砲門をアイネズに向ける。集中攻撃を受けたアイネズはの匠にアモルを操作していくつかの徹甲弾を叩き落とした。
「近くに来ているのか……? けど、まずは目の前の敵を!」
糸を振り上げアモルを浄空に飛ばす。
舞い降りたアモルは小隊長にのしかかり、連続攻撃にてクロノヴェーダを叩きのめした。
統率を失った兵士たちは最後の命令を果たさんと大雑把な攻撃を繰り返す。飛び交う砲弾は前方でリーシャと戦う兵士に命中する。敵の攻撃を受けたと勘違いした兵士が徹甲弾を後方に撃ち込む。戦場は敵も味方もわからないほどの大混乱に陥った。
最後の兵士が倒れると同時に、床に転がった通信機から声が漏れ出す。
通信機を拾い上げたふたりが受話口に耳を近づけると、押し殺したような女性の笑い声が聞こえてきた。
「部下を退け、よくぞここまでたどり着いたものです。アナタ方には私の愛を受け取る資格があるようですね」
背筋にぞくりと悪寒を感じたふたりが背後を振り返る。
通路のはるか先では、通信機を手にしたアイゼルネ・ユングフラウが舐めるような視線をディアボロスに向けていた。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【操作会得】LV1が発生!
【壁歩き】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【命中アップ】LV1が発生!
アイネズ・レーヴェ
クロノス級とアヴァタール級は違う、そんなことわかっていますが……それでもお前の顔を見ると吐き気がする。そこで待っていろ、そのくだらない「愛」ごと潰す。※宿敵対峙により口調が荒くなっています、
日本刀とショットガンを構えパラドクス発動。糸を自分の体に絡ませて限界を超えたスピードを出し、ショットガンで牽制しつつ近づきます。味方のサポートになるよう、相手の銃火器による攻撃をできるだけ日本刀で相殺しましょう。
自分の間合いまで近づいたら日本刀による【斬撃】を放った後、【捨て身の一撃】で拳を叩き込みます。
これが俺の「愛」だ。大人しく受け取れクソ野郎。
リーシャ・アデル
・心情
あいにく、そんな重たそうな『愛』はノーサンキューよ!!
そういうの、人によっては嫌われるってご存知ないかしら!?
知らなそうね、アンタ!!じゃ、運が良かったわねその身に叩き込んで教えてやるわっ!!
・戦闘
なんか相手が近づいてくるってんなら好都合よね
【グラップル】によって素手で戦いつつ、「翠焔・創像:エンジェライズオーラ」と【火炎使い】で全身に炎を纏い、相手が抱きついてくる瞬間にパラドクス『翠焔・創像:バーニングインパクト』による【貫通撃】をその口に叩き込んでやるわっ!!
・その他
アドリブ等は大歓迎よ
「ようやくお出ましってわけね。出で立ちはいかにも軍人って感じだけど」
ゆったりとした足取りで接近するアイゼルネ・ユングフラウを、リーシャ・アデル(絆紡ぎし焔の翼・g00625)は邀撃の構えを取りながら遠巻きに眺める。
軍服に身を包み、背筋を伸ばして威風堂々と歩く姿はいかにも歴戦の軍人らしく、威圧感すら感じさせる。その精錬なたたずまいとは相反するように、破れたまま放置された衣服からは、彼女の口元と同じ鋭い牙が覗き見えていた。
「どんな相手かわかったような気がするわ。でも向こうから来てくれるなら好都合よね。ふたりで返り討ちにしてやろうじゃない」
呼び掛けに対する返事がないことを訝しんだリーシャが視線を横に向ける。
アイネズ・レーヴェ(薄汚い実験台・g00773)はわずかに前傾姿勢になってクロノヴェーダを睨み付けていた。トループス級を相手にしていたときの、無気力にすら感じられた仏頂面とは違う。気合十分のリーシャに負けず劣らずの気迫に満ちていた。
「不思議なものですね」
焦らすように歩みを進めていたアイゼルネがふいに足を止める。
「アナタから向けられる感情に覚えはありませんが」
「ああ、確かに"お前"とは、初対面なんだろうな」
押し殺したような声を上げたアイネズは、握り込んだ人形遣いの糸を自らに絡ませる。
「お前の顔を見ると吐き気がする。そこで待っていろ、そのくだらない愛ごと、潰す!」
牽制にショットガンを放ち、走り出す。
激情に駆られながらも指先だけは冷静に、絡めた糸を引っ張る。前へ前へ。千切れるほどに力を込めて、限界を超えた速度で標的を追い求める。
「私が愛を与えて差し上げた方であれば、顔を忘れるはずが無いのですが」
初撃をやすやすとかわしたアイゼルネが銃器を放つ。不安定な体勢ながらも狙い澄ました一撃が、アイネズの死角から襲い掛かった。
「――!」
左方向に指を動かす。糸に引っ張られて地面を蹴ったアイネズは、側壁に着地して壁を走る。続く銃撃も反対側の壁に飛び移ることで回避した。
射撃と回避、そして突撃を繰り返し、日本刀の間合いにまで迫る。真向斬りで頭部への防御を誘い、がら空きになった腹部を狙って固く拳を握り込んだ。
「これが俺の愛だ。受け取れクソ野郎」
渾身の一撃が腹に突き刺さる。アイゼルネから笑みが消え、わずかに苦痛の声が漏れ出した。
「ぐっ……」
続けてアイネズも声を漏らす。限界を超えた動きの代償はあまりに大きく、立ち尽くしたまま身じろぎひとつできないほどに消耗していた。
「驚かされはしましたが、ここまでのようですね」
先に動いたアイゼルネが銃器を突きつける。
醜悪な笑みを浮かべる横顔に、リーシャの鉄拳が叩き込まれた。
「まったく。こっちから打って出るなら先に言いなさいよね!」
不意打ちを受けながらもゾルダートは倒れない。真っ直ぐに伸びたリーシャの手首を目にも留まらぬ速さで掴んだ。
「堪え性のない方ですね。それほどまでに私の愛を独占したいのですか」
「あいにく、そんな重たそうな愛はノーサンキューよ!!」
リーシャの四肢に翠色の炎が宿る。掴まれた腕ごと相手を引き寄せ、アイネズの拳を受けたばかりの腹部に膝蹴りを食らわせた。
「燃えろっっっっ!! 」
直撃の瞬間に空気の圧力が高まり、激しい爆発を引き起こす。爆風によって吹き飛ばされたクロノヴェーダは堪えきれずに片膝をついた。
「そういうの、人によっては嫌われるってご存知ないかしら!? 知らなかったら今ので覚えておきなさい!」
反撃を警戒しつつも、リーシャは隣に立つアイネズにほっとさせるような笑顔を向けた。
「事情はわからないけど、ずいぶんいい顔してるじゃない」
「そう、でしょうか……?」
アイネズは自分の顔に手を触れさせる。一撃を見舞ったアイネズがどのような表情を浮かべているのか、それはすぐ隣にたたずむリーシャと、アモルだけが知っていた。
「さっきよりずっとね。さあ、まだまだ行くわよ。まさかこれでギブアップじゃないわよね?」
「いいえ、ここからが、本番です」
震える手のひらを固く閉じる。
ふたりは未だ余裕を見せて立ち上がるクロノヴェーダを油断なく睨み付けた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
長月・夜永
マティくんと(g00097)
ふむふむ
彼女が上官かな?
『偵察』で周囲の状況を確認
(手の内が分かりづらい手合いね、、、見極めさせて貰いますか?)
目配せの後、持ち前のSPD任せで一気に距離を詰めて
肉薄することで選択肢を絞ります
『早業』で見切って回避しつつ
『戦闘知識』と『看破』で
戦闘パターンを解析
中々嫌らしい力じゃん
予想外の場所にある口に
吟吹雪の氷刃を叩き込みつつ
ギリギリの戦闘を演出
(カウンタータイプね、、、なら)
見え見えの攻撃で相手の攻撃を誘って【忍法・空蝉】で回避
お土産に手榴弾+氷人形をプレゼント
あははーっ
騙すのは、忍の専売特許だっての
【光学迷彩】で姿を消しつつ『一撃離脱』
仲間に繋げます
マティアス・シュトローマー
夜永(g03735)と連携。アドリブ・共闘も◎
…らしいね。愛がどうとか言ってるけど、俺は押し付けられるのは嫌だな
まずは立ち止まって、相手にとって心地良い距離感を保たないと
【泥濘の地】で敵の動きを封じつつ仲間をサポート
それから急所を見極めて、インパクトのある一撃を叩き込む!
アイゼンハントを発動。【地形の利用】で周囲の障害物を足場に跳躍。【エアライド】で宙を蹴り、勢いそのまま【衝撃波】を伴う一撃をお見舞いするよ。狙うのは仲間の攻撃で脆くなっている箇所か牙のある部分。ここで折っておかないと反撃が厄介だからね
反撃は【飛翔/エアライド】を織り交ぜたアクロバットな動きで躱そう
ダンスも一から教えなきゃだめ?
首尾よく小隊を退けた長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)とマティアス・シュトローマー(ザ・フール・g00097)のふたりは、通信機から得た情報を頼りにまだ戦闘を行っている仲間の元へと急いだ。
先頭を走る夜永はディアボロスと対峙するアイゼルネ・ユングフラウの後ろ姿を認め、マティアスに合図を送る。さっと壁に身を潜ませて戦況の把握に務めた。
「ふむふむ、彼女が上官かな?」
ほとんど声には出さず、口の動きだけでマティアスに問い掛ける。
「……らしいね。愛がどうとか言ってるけど、俺は押し付けられるのは嫌だな」
足を止めたクロノヴェーダとディアボロスがぶつかり合う。リーシャのバーニングインパクトによってアイゼルネが片膝をついたところで、ふたりはさっと視線を交差させた。
予備動作もなく夜永は戦場に躍り出る。長い通路を一息に駆け抜け、ゾルダートの背後に迫った。
吟吹雪の柄を握り締め、氷の刃を形成する。強襲に気づいたアイゼルネが身を翻す。振り向きざまに放たれた銃弾を、夜永は上体を低く保ってかわした。
「ご心配なく。アナタにも、別け隔てなく愛を与えて差し上げましょう」
「じょう、だんっ!」
次の一撃は軸足の太ももを狙う。軍服の切れ目からぱっくりと口が開き、氷の刃を抑え込む。即座に氷を融解させた夜永は再び刃を形成して斬りかかるが、アイゼルネはまたも身を翻して攻撃を避けた。
「なかなか嫌らしい動きだね。これを捕まえるのは骨が折れそうかな」
ダンスを思わせる華麗な動きは捉えどころがなく狙いを絞ることが難しい。捨て身で立ち向かえばチャンスをつくれないこともないが、それは一撃離脱を信条とする夜永の戦術ではなかった。
「難儀することは百も承知。焦らず、急がず、少しずつ沼に落ちてきてもらうよ」
ここが仕掛け時と判断を下したマティアスが加勢のために走り出す。
クロノヴェーダは夜永の相手をしつつも、新たに出現したディアボロスを見逃さない。銃口を抜け目なくマティアス向けた。
「確か、こんなふうに動いてたよな」
銃撃を受ける前に側壁へと跳び移る。着地した壁からさらに反対側の壁へ跳ぶと、アイゼルネはその後を追うように銃口を動かした。
「残念、さらにもう一段」
壁に着地する前に、空中を蹴って方向転換する。先制攻撃を仕掛けたアイネズの一挙手一投足は、マティアスの戦略に大きく役立っていた。
「さあ、俺を狙うか、夜永を狙うか。両取りを許すほど甘くはないよ」
絶え間なく攻撃を繰り返す夜永と無軌道な動きでかく乱するマティアス。四面楚歌の状況下で、アイゼルネは執拗に食らいつく夜永に狙いを定めた。
ゾルダートの毒牙が夜永の急所を捉える。はらわたが砕け、音を立てながら床に転がった。
「これは……」
仕留めたはずの獲物を見たアイゼルネが困惑の声を上げる。先ほどまで夜永であったものが、氷の彫像へと姿を変えていた。
「あははーっ! 正解は、ありませーん!」
遠くから夜永の声が響いたかと思うと、彫像の中に仕込まれた手榴弾が爆発を起こす。砕け散った氷の礫は鈍器のようにゾルダートの全身を打ち付けた。
猛攻はまだ終わらない。アクロバティックな動きで翻弄するマティアスが、回避行動を取れないほど間近にまで迫っていた。
「ダンスの相手なら、他を当たってくれ」
鋼鉄の籠手による一撃が負傷した腹部を突き上げる。インパクトの瞬間に巻き起こる嵐のような衝撃波がアイネズを吹き飛ばし、通路の奥へと押しやった。
度重なる攻撃により痛めつけられた腹部は悲鳴を上げ、腹部に配置された口からぼろぼろと牙が砕け落ちる。余裕の笑みを失ったアイゼルネは身体を震わせながら立ち上がった。
「ゆ、許せない……許せる、ものですか……!」
思い通りに事が運ばず、クロノヴェーダはいらだちを見せる。
丁寧な言葉遣いの裏に隠した本性をむき出しにして、大きく声を張り上げた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV3になった!
アルメア・グラウプナー
「ほうほう、与えられる愛の重さや深さなら私も貴殿には負けていないぞ、大将?」
「見せてやろうじゃないか、我が故国への愛、守るべき無辜の民への愛、そしてーーこれより散ってゆく強敵への愛をな! はははははッ!」
・行動
さて、どうすれば大将へ愛を届けられるか…。
基本的には味方と連携し、射撃戦で様子を見つつ致命打を与えられる好機を見計らっていこう。
各火器による【砲撃】【制圧射撃】【弾幕】【爆破】【誘導弾】にて相手の銃火器による攻撃を相殺・牽制していく。
同じ手段で相手の手元を狂わせ、攻撃を逸らしてもいこう。
戦闘や負傷により隙が出来たらメテオールだ。私からの精一杯の『愛』、これでどうか満足して頂きたい物だな。
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携、アドリブ歓迎
残留効果は相互活用
突入組も上手くやってくれたようだ
あなたが指揮官か
それは愛ではなくただの銃火器……だな
傍迷惑なものは、お受け取り致しかねる
数多の悲劇を見てきた……
もう終わりにしよう
飛翔し空中戦
泥濘の地で行動阻害を仕掛けつつ
相手の動きを偵察・観察
俺は不規則軌道で飛び回り
仲間の攻撃の合間を縫って
頭上から、背後から過たず矢を浴びせ貫通撃を重ねて
味方を狙う瞬間を狙い、二斜目で爆破
敵の気を散らさせ、息つく暇を与えず、味方の攻撃や防御の好機を生み出そう
危険があれば仲間へ注意換気
反撃は魔力障壁で防御し、フェイント交えて変則軌道で高速回避
……何者にも邪魔はさせない
皇帝へ至るまで、戦い続けよう
怒りに打ち震えるアイゼルネ・ユングフラウは、あらんばかりの力を発揮して銃火器を呼び出す。
自動小銃から対戦車ライフル、バズーカ、ロケットランチャー、果てはミサイルに至るまで、様々な兵器が規律正しい隊列で浮かび上がる。
「私の愛を拒む者など、生かしておく価値もありません。この一斉射撃で灰燼と化すがよいでしょう」
「傍迷惑なものは、お受け取り致しかねる」
砲撃が開始される寸前に、ゾルダートの背後から矢が放たれる。
とっさに身を引いたアイゼルネが頭上を見上げる。天使の羽を広げて通路に浮かぶエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は、すかさず次なる矢を射出した。
「指揮官とお見受けした。始末をつけさせてもらおう」
「愚かな。そのような原始的な武器で、私の愛に挑もうというのですか」
見せつけるように、近代兵器の砲口をエトヴァに向ける。
無防備にさらされた背中に四発のミサイルが着弾する。爆風で前方に押しやられたアイゼルネは身体をつんのめらせ、肩口を鏃によって貫かれた。
硝煙の立ち込める通路に軍靴の音が響く。開かれた視界の中に、軍帽の位置を正すアルメア・グラウプナー(フロイライン=ズィーリオス・g00637)の姿が浮かび上がった。
「与えられる愛の重さや深さなら私も貴殿には負けていないぞ、大将?」
「まだ、援軍が残っているとは……」
「まずはこの出会いに感謝を。私はアルメア・グラウプナー。我が愛しの祖国を取り戻すために馳せ参じた、栄光あるドイツ軍人である!」
それであいさつは済んだとばかりに、次々と火器を撃ち放つ。ゾルダート側も応戦のため砲撃に打って出る。戦場は先ほどまでの近接戦闘から一変して射撃戦の様相を呈していた。
「見せてやろうじゃないか。我が故国への愛、守るべき無辜の民への愛、そして――これより散ってゆく、強敵への愛をな! はははははッ!」
一度に扱える兵器の量で圧倒的に勝るアイゼルネは、しかし複数のディアボロスを同時に相手取るためひとりひとりに割く弾薬が限られる。結果として手数は互角となるが、一発の威力はクロノヴェーダが勝る。徐々に押されつつある状況下でエトヴァは冷静に戦況を見据えていた。
本命は頭部、または損傷の目立つ腹部。どちらを貫いたとしても大きな成果は期待できるが、仕留め切れるかは未知数である。
不規則軌道で砲撃の中を飛び回りながらも、アルメアに視線を向ける。手を替え品を替え、切れ目なくばらまかれる弾幕はいずれも一級品の威力を秘めている。パラドクスの直撃が叶えば、一息に意識を断ち切ることが期待された。
「決まりだな。これから放たれる二本の矢が、お前の運命を決定づける白羽の矢となる」
熟考の上でエトヴァが狙い澄ましたのは、軽やかなステップで回避行動を取るクロノヴェーダの軸足だった。
Paradiesvogelに鏃を再装填する。まずは一射。アイゼルネの背後から、黄金色に塗布された鏃を解き放った。
死角からの射出は足を貫きはしたものの、アヴァタール級の動きを制限するほどの威力はない。被害の少なさがアイゼルネの油断を誘った。
「数多の悲劇を見てきた……もう、終わりにしよう」
すかさず第二の矢が放たれる。射出とともに燃え上がった炎が黄金の魔力媒体と反応し、爆発を生じる。内部からの破裂を受けたクロノヴェーダの軸足が無残にちぎれ飛んだ。
凄惨な戦場とその中で花開く黄金色の薔薇。対比する両者のコントラストは美しくもあり、また異様でもあった。
敵の動きが止まったと見るや、アルメアは得物を銃器から爆裂鉄球『ファイアヴェルク』に持ち替える。最初は自身の力で、動きはじめてからは遠心力に身を委ねて回転を強め、ハンマー投げの要領で放り投げた。
「さあ、存分に受け取るが良い! これが私の、愛のすべてだ!」
衝突と同時に、大きな爆発が起きる。ぐしゃりと身体を潰されたクロノヴェーダは爆風によって身体が吹き飛び、四肢がばらばらに砕け散った。
爆発の反動で戻ってきたファイアヴェルクに手を伸ばす。持ち手を握り締めたアルメアは軽く身を半回転させることで衝撃を外に逃した。
「私からの精一杯の愛、お眼鏡に適ったのであれば幸いだ」
床に転がるアイゼルネの頭部はもはや、愛を語ることもない。
指揮官を討伐したディアボロスたちは急ぎ王宮を離れる。断片の王『ヴィルヘルム2世』へと続く戦いは、未だ進行中であった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【命中アップ】がLV2になった!