氾濫するナイル川と、河馬の女神タウエレト・マー
ルクソール神殿を攻略したディアボロスは、攻略旅団の方針に従って、更にナイル川の上流にある『ナセル湖』を目指す事となりました。
しかし、その前に立ちふさがったのは、氾濫するナイル川と河馬の女神『タウエレト・マー』だったのです。
氾濫するナイル川の上を突破する為には、河馬の女神タウエレト・マーとその配下を突破しなければなりません。
ナイル川に潜って水中を突破しようとすれば、鰐の神セベクの加護を得たクロノヴェーダの集団に襲われます。
空を飛んで突破しようとすれば、鷹の神ホルスの加護によって吹き荒れる嵐と、その嵐を味方につけた強力なクロノヴェーダが、それを許しません。
ナイル川の上を進むか、或いは、水中、空中を進むべきか。
ディアボロスの力が試されます。
(河馬の女神タウエレト・マーは一定のダメージを与えると撤退してシナリオは成功となります)
※3/31更新
選択肢「河馬の女神タウエレト・マー」が8回以上成功しました! 河馬の女神タウエレト・マーとの決戦が発生しようとしています……!!
慈愛の流れは時に厳しく(作者 悠久)
#獣神王朝エジプト
#氾濫するナイル川と、河馬の女神タウエレト・マー
#ナイル川
#河馬の女神タウエレト・マー
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●河馬の女神の命に従い
ナイル川のほとりに、河馬が立っていた。
ただの河馬ではない。慈愛に満ちた微笑みを浮かべるジェネラル級『河馬の女神タウエレト・マー』である。
タウエレト・マーがすっと手を上げると、その手からは眩いばかりの光が発せられ、あたりに激しい風が巻き起こる。
暴風は穏やかなナイル川を激しく波立たせ、瞬くうちに荒れ狂う濁流へと変貌させた。
「私の愛する子供たち。ホルスの子、セベクの子供たち。聞きなさい、ルクソール神殿の結界を破壊したディアボロスが、アブシンベル神殿に向かおうとしているようです」
河馬の女神は、周囲にかしずく配下『マミー兵団』をぐるりと見渡す。
「母なるナイルと女神タウエレトの名の下に命じます。不届きものを成敗してしまいなさい」
大いなる慈母の命令に、配下たちは一斉に首を垂れるのだった。
●新宿島
「みんな、集まってくれてありがとっ!」
日向・葉月(リターナーの吟遊詩人・g03413)は、気合に満ちた笑顔でディアボロスたちを見つめた。
『獣神王朝エジプト』では、攻略旅団での話し合いの結果、ルクソール神殿攻略後、ナイル川の上流ナセル湖の探索を行う事が決定した。
「でも、みんながナセル湖に向かったことが、クロノヴェーダに気付かれちゃったみたいなんだ!」
立ち塞がるのは、ジェネラル級のエンネアド『河馬の女神タウエレト・マー』。敵はナイル川を氾濫させ、ディアボロスの北上を阻止しようとしていた。
加えて、タウエレト・マーは、鷹の神ホルス、鰐の神セベクにも協力を要請。空中、水上、水中を網羅する鉄壁の布陣を作り上げたというのだ。
ナセル湖に向かうためには、空中、水上、水中、いずれかの敵を倒し、防衛線を突破する必要がある。
「問題は、敵が複数の神の加護によって強化されてる、ってこと!」
空中、水上、水中。いずれかの突破。それはけっして容易なことではない。
まずは空中。待ち受ける敵は蛇体の女神『アンケセナーメン』。
ホルス神の加護を受け、空中を自在に飛び回り、手にした刃やその蛇体を活かして攻撃を仕掛けてくる。
当然、戦うためにはこちらも飛翔することが求められる。ましてや、神の加護を受けた敵となれば、相当の高度やスピードを動き回ることが求められるはずだ。
残留効果はチェインした分だけその効力を増す。このルートを選択する場合、使用パラドクスの選択は慎重に行う必要があるだろう。
続いて、水上。『河馬の女神タウエレト・マー』とその配下『マミー兵団』が待ち受けている。
「マミー兵団は包帯を使って水上を滑るように移動できるみたい。となれば、こっちも水上で戦うための策を練らなきゃだねっ」
攻略旅団の調査により、ナイル川の水上での戦いでは『水面ギリギリで飛翔』や『フライトドローンを水上に浮かべて利用』といった行動は難しいと判明している。どちらもホルス神の加護に妨害されるためだ。
水面歩行ならば問題はないが、これはあくまで歩くための能力であり、戦闘での不利を覆すには至らない。より有利に戦うための工夫を練る必要があるだろう。
「パラドクストレインで持ち込めるものを利用するのはどうかなっ。たとえば……サーフボード、とか?」
また、配下を無視して直接『河馬の女神タウエレト・マー』の撃破を狙うことも可能だ。
だが、相手は強力なジェネラル級。配下の援護も加わっての戦闘は、厳しい展開を強いられる。
「それと、タウエレト・マーは『家庭と女性を守護する女神』っていう側面もあるから、戦うことには積極的じゃないみたい」
タウエレト・マーはある程度打撃を受けると撤退してしまい、撃破することはできない。しかし、一定回数以上撃退する事が出来れば、相手との決戦を挑む事もできるかもしれない。
最後に、水中の『モフィンクス』。
「ふわふわな毛並みが、水の中だから台無しだよ~っ!」
と葉月が嘆いているものの、水をたっぷり含んだいくつもの毛玉がゆらゆら漂うのは、それはそれで可愛らしい光景である。
ただし、毛玉はセベク神の加護を受け、常にこちらに先制攻撃を仕掛けてくる。水中戦闘で立ち回るための工夫がなければ、苦戦は必至だ。
「ジェネラル級のクロノヴェーダが出向いてくるくらいだから、ナセル湖にはきっと重要な何かがあるはずだよっ!」
葉月は改めてディアボロスたちへそう呼びかける。
「今回の敵は色々な神様の加護を受けてるから、どのルートを選んでも大変な戦闘になるかもしれない。……それでも、みんななら必ず勝てるって信じてるから!」
●ナイル川、戦闘流域
「ああ、体が軽いわ! 今なら、どんな相手にも負ける気がしない!」
ホルス神の加護を受け、蛇体の女神『アンケセナーメン』はナイル川の上空を自在に飛び回る。
一方、荒れ狂うナイル川の水底では、無数の毛玉が目にも留まらぬ動きでヒュンヒュンと泳ぎ回り、敵を待ち構えているのだった。
リプレイ
平良・明
新宿島では冬まっさかりの日和に、今日はナイルで水遊び
ある意味、贅沢な気がします、洪水ですが
サーフボードは脚に繋ぐのが嫌なので、カヤックを持ち込みます
ここは水上ですが、つまり空中と水中に挟まれたところ
双方の状況をよく「観察」するのがいいでしょう
別の神の加護とはいえ波と風はお互いに影響し合うはず
なるべく上流、なるべく風上を陣取って戦います
初撃が大事、カヤックを洪水に流れる灌木に偽装して
なるべく自然に接近し、先制攻撃を狙います
ダミーの漂流物を流してその中に紛れ込むのもよさそうです
「イータ」この技で撃ちだすのは、手に包み込めれば何でもいい
今はナイルの水を手に包み込み射出、水鉄砲、弾は尽きません
パラドクストレインに揺られてみれば、冬の新宿島から一転、そこは熱砂の『獣神王朝エジプト』だった。
がらりと変わった景色と、正反対の体感温度。おまけに舞台は雄大なナイル川だ。
平良・明(時折の旅行者・g03461)は口の端に微笑みを浮かべ、眼前の景色をのんびりと見やった。
「ある意味、贅沢な気がします。洪水ですが」
クロノヴェーダの力により荒れ狂った川は、ごうごうと音を立てて流れている。
この氾濫は、鷹の神ホルスの暴風により起こされたものだ。無策で立ち入れば、苦戦は必至。
となれば――風の吹く方角を、水の行く先を、『観察』する。
敵が神の加護に守られているのであれば、こちらはそれを利用してみせる。
「……うん、あのあたりがよさそうですね」
明は上流へ向かうと、持参した小型のカヤックで川へと漕ぎ出した。これを灌木に偽装し、気付かれないよう敵に接近しようという作戦だ。
神の加護を得た風は思った以上に手ごわく、カヤックを操るパドルが何度も濁流に流されそうになる。
だが、事前の観察が功を奏し、明は風上を陣取りつつ、着実に敵へと接近していった。
やがて、包帯を用いて水上を滑る『マミー兵団』の1体が見えてくる。
カヤックと一体化するように体を屈めると、明は手のうちにナイル川の水を包み込んだ。
(「射程距離まであと3、2、1……」)
敵の1体へ狙いを定め――音もなく、撃ち出す。
銃弾と化した水が敵の肩口を貫通するのと、敵群がこちらに気付くのはほぼ同時。先制攻撃は成功だ。
敵から放たれた漆黒の塊を難なく避けると、明は冷静に迫り来る敵を見据えるのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【照明】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
河津・或人
不利を覆せないのは仕方ないがそれでも無いよりマシな【水面歩行】を水搔き要らずで持参しよう
乗り物が転覆したり、飛翔系の作戦を取る人が溺れたりしないための対策にもなるしな
俺個人は【発明】でガジェットウェポンをサーフボードモードに変形
アームドフォートの砲撃力は推進力に変えて
滑るように移動しつつパイルバンカーやレーザーブレードを当てに行こう
包帯なら切断しちまえばいいしな
ついでに水中に武器を落として塗布した毒を喰らわんようにしたいが…生態系が狂うか
その辺はこのディビジョンに有害な要素が残らない当たりのラインを探っていこう
激しく音を立てて逆巻くようなナイル川の激流。
それを乗りこなしてみせるとばかりに、ひとつの影が駆ける。
河津・或人(エンジェルナンバー・g00444)はガジェットウエポンをサーフボードに変形させ、荒れた水上を移動していた。位置は、平良・明のやや後方。
やがて、明が先制攻撃を仕掛けたのに合わせ、或人もパラドクスを発動する。今までは敵に見つからないよう慎重に行動していたが、ここから先、躊躇う必要はない。
「ここは浅瀬、あれも浅瀬、それも浅瀬……ずっと浅瀬」
あちらが神を利用するのなら――こちらは、世界を書き換える。
(「神の加護とやらと、俺のハッキング。さて、どちらが強いか」)
変化は即座に訪れた。いまだ氾濫を続ける川の只中、或人の周囲の激流だけが徐々に静まっていったのだ。
それはさながら、『歩行可能』という命令文で作られたテクスチャが上から強引に貼り付けられたかのような光景。残留効果【水面歩行】の効力によるものだった。
もちろん、これだけでは戦闘が有利に運べるものではない。だが、足元が歩ける程度に安定したとなれば、サーフボードから落ちて窮地に陥るようなことはないだろう。加えて、共に戦う仲間たちを助けることにも繋がる。
『我ら、セベク神の加護の下にあり! 貴様らなどに負けはせん!』
その時。急流を滑るように近付いてきた1体の『マミー兵団』が、或人目掛けて毒にまみれた刃を振り下ろした。
「その攻撃は、とっくに想定済みだ」
サーフボードを器用に用いて斬撃を回避すると、或人はアームドフォートの砲撃力を推進力に変えて急襲。渾身の一撃を叩き込むと同時に華麗なターンを決め、敵を思うさま翻弄するのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【水面歩行】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
遠咲・奏
持ち込んだサーフボードを用いて、水上を移動し、こちらのルートの制覇を目指しましょう。
攻撃は、賢者の杖を掲げ、アイスエイジブリザードを使用し行います。
その際は、技能の高速詠唱を活用。
敵の攻撃は、呪怨弾と予測されます。
次々と飛んでくる強烈な呪詛の塊を、船を足場にジャンプや重心移動などで回避しつつ、なるべく敵が密集しているポイントを狙って攻撃を放ちます。
防御の際には賢者の杖の他、鬼滅ノ金棒も使用します。
その他、残留効果も最大限に活用します。
味方との連携重視。
他者との絡み歓迎。
アドリブ歓迎。
迷惑行為はしません。
彷徨う女子高生はエジプトにいた。
この戦場に、愛しのお兄ちゃんが参加していることを祈って。
(「この戦場に、愛しのお兄ちゃんが参加していることを祈って」)
パラドクストレインから遠咲・奏(彷徨う女子高生・g06523)は、氾濫するナイル川をサーフボードで疾走していた。
吹きすさぶ風に長い髪がなびく。きつい日差しを手のひらで遮り、奏は水上にて行われる戦闘を見据えていた。
先行する仲間たちと、水上にて待ち受ける『マミー兵団』によって繰り広げられる、息もつかせぬ攻防。
河津・或人の放つ攻撃が2体の敵を貫くのに合わせ、奏もまた高速詠唱を完了。手にした杖を高々と掲げ、敵が密集する地点を狙う。
刹那、膨大な魔力が杖先のクリスタルに収束し――弾けるようにして生み出されたのは、すべてを凍らせるかの如き、氷雪の猛風。
吹雪は、瞬く間に包帯まみれのマミーたちを覆いつくした。
灼熱の砂漠にあっても、魔術によって生み出された雪は溶けることがない。冷気は着実に相手を消耗させ、1体、また1体と複数の敵の戦力を削いでいく。
だが、氷雪に苛まれながらも、敵は包帯まみれの手を奏へ伸ばし、強烈な呪詛の塊を次々と放った。
「その攻撃は予測済みです」
奏はそう言い放つと共に繊細な体重移動でサーフボードを操り、数多の呪怨弾を最小限の移動で回避するのだった。
――やがて、マミー兵団最後の1体が力尽き、水底へと飲み込まれていく。
水上の激闘は、ディアボロスの勝利により終結した。
「さて……」
奏は、残る敵の姿を視界へ捉える。
「ああ、我が子らは、あなたたちを止められなかったのですね」
ジェネラル級クロノヴェーダ『河馬の女神タウエレト・マー』。迫り来るディアボロスたちを認めると、彼女は悲しげなため息をつくのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
平良・明
ナセル湖へ、大きくとも、越えられる壁だとわかっています
ここからは、タウエレト・マーの領域、気合入れていきましょう
ジェネラル級相手、我が身奮い立て、貫き通す
まずは大事な足場になるカヤックが流されないよう固定
ナイル川の水底に「セルフクラフト」でブロックを作り、係船索を結び付けます
「インスタントトーチカ」で場を整える、まだ戦いは始まったばかり
河の流れにオールを立てて滑らかに接近して攻撃
皆の道を繋ぐひと時の、小さな水上要塞です
「小型拳銃」から放たれる弾丸は、貫く力の具象化
──川の流れに逆らう先陣の一撃、喰らうがいい
水に落ちれば、流れに沿い舟まで戻る
「水面歩行」してまた乗って
次の一手を考えます
遠咲・奏
ジェネラル級…。
その力、如何程かわかりませんが、絶対に油断はできません。
慎重に、まずは、慎重に…。
攻めます!
鬼滅ノ金棒を使用し、悪鬼粉砕撃で攻撃します。
技能の粉砕、各種残留効果、それと他の手持ち武器である賢者の杖も活用して、攻撃と防御に活かしていきましょう。
決して油断はせず。
まずは相手の出方を探ります。
すぐに逃げられるように攻撃をしてみたり、相手がどのような攻撃をしてくるのか。
慎重に見極め、攻めていきましょう。
私だって、もう新人ではないんです。
やってやります!
味方との連携重視。
他者との絡み歓迎。
アドリブ歓迎。
いつでも撤退できるよう、退路は確保して、攻めていきます!
水上に展開していたトループス級『マミー兵団』を排除したディアボロスたちの前に立ちはだかるは、エンネアド『河馬の女神タウエレト・マー』。
相手はジェネラル級。果たして、どれほどの力を有するのか――。
考えているだけでは埒が明かない。
「慎重に、まずは、慎重に……攻めます!」
ここは攻撃を仕掛け、相手の出方を見極める、と。遠咲・奏(彷徨う女子高生・g06523)は敵目掛け、凪いだ水面を蹴った。
だが、【水面歩行】の効力で作り出された足場は、泥濘を踏むような不安定さがある。この状態で攻撃を仕掛けても、威力が下がるのは目に見えていた。
「遠咲さん、こちらに!」
平良・明(時折の旅行者・g03461)が鋭い声で呼びかける。
彼は【セルフクラフト】で作り出したコンクリート塊を水底に沈めると、そこにカヤックを係船索で結び付けることで、水上に攻撃の起点となる足場を作り出したのだ。
「助かります!」
奏は明の作り出した足場をしっかりと踏みしめると、そびえ立つ巨体目掛けて一息に跳躍した。
「食らいなさい、悪鬼粉砕撃っ!」
全身全霊の力を込め、鬼滅ノ金棒を敵の頭上に振り下ろす。
奏の攻撃は、タウエレト・マーの豊満な肉体を波打つように揺らした。
が、河馬の女神は受けたダメージをものともせず、丸太のような腕で奏を跳ね飛ばすと、その巨体で突進を仕掛けた。
『神に逆らう不届き者! 身の程をわきまえなさい!』
「っ……!」
奏は歯を食いしばって受け止めるが、堪えきれず吹き飛ばされる。先ほどまで戦っていた『マミー兵団』とは比べ物にならないほどの攻撃の威力だ。
水面に叩きつけられる寸前、奏を、後方から滑り込んだ明が受け止める。
「さすがはジェネラル級……といったところですか」
明は川の流れにオールを立てると、簡易的な防御拠点に整えたカヤックを滑るように走らせた。
ここはひと時の希望。仲間たちの道を繋ぐための水上要塞。
決意も新たに、我が身奮い立て、貫き通す。
希望の灯は、決して絶やしはしない――!
「川の流れに逆らう先陣の一撃、喰らうがいい」
明は河馬の女神へ狙いを定めると、小型拳銃の引き金を引いた。
その銃口から放たれた弾丸は、貫く力の具象化。どれほど強大な力を持つ相手であっても、決してあきらめることはないと示すように。
『小賢しいっ……!』
タウエレト・マーは明を睨みつけると、掲げた手のひらから激しい水流を撃ち出した。
明は咄嗟にインスタントトーチカに身を隠すも、攻撃の威力は殺し切れない。水流に明の体が吹き飛ばされる寸前、態勢を立て直した奏が彼の腕を掴み、川に落ちるのを防いだ。
「ありがとうございます、遠咲さん」
「私も助けてもらったので、お互い様です」
視線を交わし、力強く頷き合う明と奏。
敵は確かに強大だ。しかし、仲間と力を合わせれば、突破口は開けるはず。
2人は慎重さを崩すことなく、眼前にそびえる河馬の女神へ立ち向かうのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【セルフクラフト】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
シアン・キャンベル
嗚呼――何だ? 随分と優しそうな腹ではないか
されど飼っているのは嘘偽り、名を騙るだけの河馬と謂うワケだ
兎に角、何処から崩すべきか
真実は私の頭の中にしかない、故に悉くは法螺吹きなのだ
水場が直ぐ側なら水面歩行も保険として
相手の攻撃方法が解せない内は突っ込まない方が好い。河馬が撲りに来てくれるなら観察だ。可能であれば躱しておきたいがさて。難しい場合はインセクティアらしく『硬い部位』で受けよう
隙を見つけたら素早く接近(ジャンプ)し緑の崩壊、貴様の脳髄の腐れ具合、じっくりと啜らせてもらおうか
神威は刺に在り、秒と年を違えたのだよ
不利な状況に陥ったら即離脱を心掛ける。窮鼠猫を嚙む、そんなイメージで行きたい
河津・或人
個人的にジェネラル級と少人数で相対するのは初めてだが…
まぁ、引き際を見誤らないように注意しねーとな
せっかく水面(浅瀬)があるのでここでセットアップ(儀式)
無を取得してテクスチャをさらにバグらせて(【トラップ生成】を発生させて)おこう
タウエレト・マーの足回りが固まるようにしたり、援軍を足止めできるように
捕縛系でまとめておく
サーフボードは引き続いて利用して
トラップと併せて味方の機動力を上げ、敵の動きを止める事に専念
敵が近距離戦を得意とするなら砲撃や射撃、魔法など遠距離系ならブレードでの斬撃を試みよう
敵が撤退する段階になれば足止めトラップは解除して、早々に退場して貰うぜ
レイア・パーガトリー
確かに加護を打ち破ることは出来ないけど
水上からでも【飛翔】できるに越したことはないわよね?
竜翼翔破は初手の不意打ち&突撃に利用
それ以降は既に発動している【水面歩行】を利用して
リンバスに騎乗しての水上戦を仕掛けるわ
馬上槍の騎乗戦で不利なほど接近されてしまったときは立て直し
私は上空へ飛翔
リンバスは河岸へ退避するようにして
強大な敵からの致死的な一撃を喰らわないようにしましょう
水中や空中の敵に見つからないよう、逃げ過ぎには気を付けるわ
敵の撤退まで一撃離脱を繰り返して、ダメージを稼ぐわ
深追いは厳禁だけれど、向かった方角や残るルートの敵の行方は
後々役に立つ可能性もあるし、一応掴んでおきたいわね
一里塚・燐寧
共闘・アレンジ大歓迎
【水面歩行】じゃ、ちょこまか走り回るような戦いは出来ないねぇ
それなら、「たった一歩」の速さで攻めちゃおうか?
可能な限り岸辺を歩いて戦域の付近まで移動してから
【水面歩行】を発動して水上を歩けるようになった状態で
敵へと近づいていくよぉ
ある程度の接近に成功したら
敵が他の復讐者と戦っている間に
獲物を狙う猫のように体を捻り、身を低くした姿勢で
≪テンペスト・レイザー≫を構えるよぉ
そして『屠竜技:急嵐の型』を発動
【肉体改造】で強化した脚の筋肉のバネを使って水面を蹴り
【残像】が生まれる程の速さで
長い「一歩」を跳ぶように踏み込んで全力の一閃を叩きこむよぉ
一撃入れたらすぐに後ろに下がるねぇ
激戦は続く。
「食らいなさい、竜翼翔破!」
レイア・パーガトリー(毒棘の竜騎士・g01200)はジェネラル級『河馬の女神タウエレト・マー』の隙を突くように空高く舞い上がると、ドラゴニアンの翼を広げて急降下突撃を仕掛けた。
『次から次に、鬱陶しい……!』
レイアの馬上槍が河馬の女神の体に深々と突き刺さる。だが、相手はそれを渾身の力で引き抜くと、その豊満な肉体の質量を活用するかのごとく押し返した。
わずかに拮抗した後、レイアの華奢な体は宙に吹き飛ばされてしまう。
ディアボロスたちの奮闘により、ダメージは確かにタウエレト・マーの身に蓄積していた。
だが、敵が弱る気配も、攻撃の手が緩められる様子もない。それだけ強力な力を持つということだ。
(「それでも……っ」)
活路は必ず切り開く。水面に叩きつけられながらも、レイアはタウエレト・マーをきつく睨みつけた。
追い打ちをかけるように、敵は再び怒涛の突進でレイアへと迫る。
だが、その死角を突くように一瞬で現れた一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)の姿により、女神の巨体は明らかな狼狽と共にその動きを鈍らせた。
「そっちの好きにはやらせないよぉ」
この時を待っていた。獲物を狙う猫のように身を捻り、姿勢を低くして、ずっと狙いを定めていた。
踏み出したのは、たった一歩。されど一歩。
肉体改造で強化した脚で水面を蹴り、速く、長く――跳ぶ。
残像が軌跡のように現れるほどに極まった動作。そうして瞬く間にタウエレト・マーの懐に潜り込んだ燐寧は、手にしたテンペスト・レイザーを容赦なく叩き込んだ。
「だいじょーぶだよぉ。痛いのは一瞬だからさぁ」
全力の一閃。タウエレト・マーは咄嗟に腕を構え、鎖鋸の刃を受け止めた。が、刃は容赦なくその肉体を切り裂いていく。
『ぐぅっ……!』
微かな悲鳴を漏らし、後退する河馬の女神。レイアと燐寧の攻撃を続けざまに受けたことで、敵は消耗を強いられている様子だった。
(「とはいえ、接近戦を続けるのも分が悪そうね」)
レイアは【飛翔】を使って距離を取ることで、空中での立て直しを試みる。
鷹の神ホルスの加護の影響があるのでは、という心配もあったが、上手くいったようだ。どうやら、河馬の女神たるタウエレト・マーが直接戦闘する領域では、他の神の加護による影響は発生していないらしい。
「まだまだ、こんなものじゃ終わらないよぉ」
燐寧もまた、河馬の女神が放つ雷の槍を紙一重で避けつつ、猫のようにしなやかな動作で後ろへ下がる。
それをサポートしたのは、河津・或人(エンジェルナンバー・g00444)が仕掛けた戦闘領域へのハッキング。
「セットアップ完了! 手品のお時間だ」
或人の『無を取得』するパラドクスによる【トラップ生成】が、敵の足元を微かにぐらつかせた。
攻撃の威力を殺すには至らない。だが、ほんのわずかに生まれた隙があれば、燐寧の後退を助けるには十分だ。
(「この程度で、ジェネラル級をどうこうできるとは思っちゃいないが……」)
思いつく限りの細工を仕掛け、少しでも天秤を有利に傾かせようと試みる。
頭を使え。世界を、思うがままに動かすために。
或人が周囲にばら撒いたトラップは、すべて動きを封じるためのもの。
思うとおりに動けないという事実は、真綿で首を絞めるようにじわじわとタウエレト・マーのペースを崩していく。
『軽業師ごときが神を手玉に取ろうとするとは、なんとおこがましい!』
「それじゃまるで負け惜しみみたいだぜ」
再び突進を仕掛けるタウエレト・マーを、或人は足元に仕掛けたトラップと砲撃で迎え撃つ。
数多の罠に翻弄されてなお、その攻撃の威力は凄まじい。
だが、こちらには仲間がいるのだ。或人は武装を盾として突進を受け止め、叫ぶ。
「シアン!」
「任された」
刹那、河馬の女神の側面を突くように、シアン・キャンベル(妖蟲・g01143)が飛び出した。
その足元には、味方の助けになるようにと配置された或人のサーフボード。確かな足場を踏みしめ、シアンは瞬く間に敵へと肉薄した。
「嗚呼――何だ? 随分と優しそうな腹ではないか」
しかし、その底に飼うは嘘偽り。所詮、神の名を騙るだけの河馬だ、と呟き、シアンは漆黒の瞳を細める。
『戯言を……!』
懐に潜り込んだシアンから身を守るように、河馬の女神は振り返りざま、咄嗟に手を掲げた。
至近距離から放たれた聖なる水流を、しかし、シアンは硬質化した部位を利用して巧みに受け流す。
(「なるほど。これがジェネラル級の力、か」)
掠めた程度ですら重く感じるダメージ。だが、その程度ではシアンの行動を止めることはできない。
――刹那、神威を宿した『刺』が、タウエレト・マーに深々と突き刺さった。
「貴様の脳髄の腐れ具合、じっくりと啜らせてもらおうか」
『あ、ぐっ……』
タウエレト・マーの喉から、苦痛も露わに、微かな悲鳴が零れ落ちる。
「神威は刺に在り、秒と年を違えたのだよ」
シアンはどこか楽しげな様子で、微かに口の端を持ち上げた。
やがて、激戦の末――。
『いいでしょう。この場はあなた方に譲るとします』
戦闘継続は無意味と悟ったのか、河馬の女神はついに攻撃を取りやめ、事前の情報どおりに撤退を始めた。
その行方は、風に巻き上げられた砂に隠され、瞬く間に見えなくなる。
『ですが、覚えておきなさい。神に逆らう愚か者には、いずれ罰が下るのだと』
こだまするように残されたその言葉に、しかし、その場のディアボロスたちが怯むことはない。
ただ、いずれ訪れるであろう決着の時に備え――復讐を、胸に刻む。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!