リプレイ
アナスタシア・コルヒドレ
アドリブ共闘歓迎。
ついにベルリン、攻め込む時が来たね。
防衛戦は強固みたいだけど、みんなと一緒なら!
まずは敵の構成を【情報収集】。兵や防衛装置の配置を【看破】後煙幕を【投擲】。
【撹乱】に乗りつつ煙幕の中【忍び足】で【突撃】。
【戦闘知識】で敵が突かれると痛い場所からアナイアレイション!
とにかく援護と撹乱!
味方の行動に合わせて射撃地点を変えつつ【制圧射撃】、敵陣を混乱に陥れるよ!
アミリアス・ヴェルザンディ
*:味方との連携可能
地下迷宮が王宮に繋がっていたって事は、本来は出入り口という意味とは違う意図がこの通路にはあったのだろうね。
元々、ここで戦闘することを前提にしていたわけではないのならば、急造した防衛陣地を【観察】する限り、必ず穴はありそうだよ。
連携性も含め良くも悪くも小さな防衛拠点という事だし、単純に処理能力を超える戦力を一度に投入されても詰むだろうし、各防御に不具合が起きても駄目だろうさ。そういう弱点を【看破】して突いていけば攻略は容易かもしれないね。
敵の防衛地点にインファント・ユニット群を味方との連携を含めた【撹乱】の囮として放ちながら、イグジストハッキングを敵に向けて行います。
●
「ついにベルリン、攻め込む時が来たね。防衛戦は強固みたいだけど、みんなと一緒なら!」
アナスタシア・コルヒドレ(蒼炎の閃光(ひかり)・g00340)は地下鉄どころか、地下通路とでも言うべき区画に入っていった。
当初はいかにも工業的な施設と言う場所であったが、次第に場違いな所に出て来る。
「地下迷宮が王宮に繋がっていたって事は、本来は出入り口という意味とは違う意図がこの通路にはあったのだろうね」
共に突入作戦に参加したアミリアス・ヴェルザンディ(【自称】天才科学者・g01902)は違和感を覚えた。
全体が統一された構造ではなく、どこか継ぎ接ぎめいた印象を覚える。
「元々、ここで戦闘することを前提にしていたわけではないのならば、急造した防衛陣地を【観察】する限り、必ず穴はありそうだよ」
「そうだね。クロノ・オブジェクトな部分は駄目だろうけど、そうでない場所なら……破壊も可能だろうし?」
周囲を興味深そうに観察するアミリアスに対し、アナスタシアは若干自信なさそげに応える。
周辺の構造物をゴンゴンと叩き、壊せそうな場所と、そうでない場所を手応えで確かめていた。
「大丈夫大丈夫。元が同じ部隊を割いたということは、連携自体は問題ないだろうね。でも良くも悪くも小さな防衛拠点という事だし、単純に処理能力を超える戦力を一度に投入されても詰むだろう。他にも各防御に不具合が起きても駄目だろうさ」
「そうなら良いんだけど……」
アミリアスは仲間の不安を解消するために、相手の不具合を一つ一つ検証していった。
城攻めに対する小砦の連携を参考にしているのだろうが、あくまでここは地下通路でしかない。もちろん元から破壊工作に対する備えとして作られた部分は堅いであろうが、それ以外は急増の防衛施設なのだ。歪な設計であり堅固なクロノ・オブジェクト部分と、追加された施設では防御力に差があって当然だろう。
「そういう場所を見つけ出して突いていけば攻略は容易かもしれないね」
「そうね。何時までも悩んでいても仕方ないし……じゃあ、まずは一番問題な連携を潰していくとしましょうか」
ここまで説明されればアナスタシアとしても腹を括るしかない。
こうと決めたら軍事企業に所属する彼女の事だ、どうすればよいかなんて頭に叩き込んである。
さんざん身に着けた拠点潰しの作法は記憶を照合するまでもなく、ポテトマッシャーを取り出し投げつけていた。
「あ、よいしょっと」
『け、煙だと。敵襲!』
アナスタシアは隣り合う拠点の一つに煙幕弾を放り投げ、投げ込んだトーチカではなく援護しようとする隔壁の方に飛び込んでいった。隔壁は防火用のクロノ・オブジェクトであり破壊は出来ないし、斜めにスライドすることでしゃがんだ兵士を守れるようになっている。煙をトーチカを援護しようと身を乗り出した所へサイボーグ用のライフルを打ち込んでいく。
『何!? こっちが本命か! 応戦しろ!』
「おおっと。そこには我が用意しているのだよね。こんなこともあろうかと! ってさ」
アミリアスも協力して隔壁を攻め立て、一気に強襲を行った。
配置的に一般兵はともかくディアボロスが二人も要らないのだが、ここは時間との勝負だ。
飽和攻撃で一気に攻め潰し、次は隣のトーチカを攻めねばなるまい。
「とにかく頭を下げさせないで!」
「はいはい」
援護と攪乱を繰り返し、二人は次なる目標としてトーチカを攻め立てた。
そこは隔壁に寄って援護されることを前提としている為、隔壁側から攻められると弱いのである。加えてクロノ・オブジェクトではない事から、存在を書き換えられると構造物が簡単に劣化してしまうのだ。
「ファイアウォール(?)を突破するまであと5、4、3……」
「全力射撃! 吹っ飛ばしますよ」
脆くなったことで火砲に弱くなり、トーチカ陣地ごと吹っ飛ばされたという事である。
「このまま吸収して次の場所に行くべきなのかな? そしたら他の人も落とし易くなるし……ここはラッシュを掛ける時だよね」
「あらら。火が点いちゃったかな? まあいいか」
更に二人は突入し、敵が混乱している間に行ける所まで攻め立てたのである。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
遠遠・忽
アドリブ・絡み歓迎やで!
引き籠って時間稼ぎっちゅーことなら
これ!
敵を引きつけるパラドクスやで
これだけやとうちがやられるだけやから
誰かと連携できたらええんやけど……と思って様子をみつつ、やな
ある程度集まったら、一気呵成に畳み掛けよーな
ラウム・マルファス
隠れたとこから撃ってくるのカナ。じゃあずっと隠れててもらおウ。トラップ生成で塹壕の上やトーチカの狙撃窓に鉄板を生成。空気穴はあるけど、簡単には開かないヨ。
隔壁は通路を塞がないなら同じように封鎖。通路を塞ぐなら、隔壁の下の床をレールに変換して、隔壁がスライド移動するようにしよウ。
「ほら、頑張って隠れないと丸見えになっちゃうヨ」
進行方向に隔壁をスライドさせて併走すれば、盾にも出来るカナ
忽が囲まれてるトコに合流できるなら、パラドクスで忽を中心としてドーナツ状に吊り天井を設置。周囲と忽を分けるようにトラップの壁で仕切ってから、吊り天井を落として押しつぶすヨ。
●
「うーん。段々と硬く成って来たわ」
遠遠・忽(抜きっぱなしの伝家の宝刀・g00329)は当初の快進撃が終わりつつある事に気が付いた。
仲間たちと共に王宮地下通路へ突入したのだが、段々と大掛かりな防御施設になっていくのだ。
トーチカも急増ではなくガッシリとした場所であったり、塹壕めいた窪みも元からの構造を利用したモノや、隔壁との連携も見事なものになっている。こちらの戦術を学習されていることもあるだろう。
「まあ引き籠って時間稼ぎっちゅーことなら何とでもなるわ。うちが用意したのはこれ! 敵を引き付けるパラドクスや」
「そういう事ならやりようがあるネ。分断と各個撃破は基本中の基本だし何とでもなるヨ」
忽とラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は顔を見合わせてくすりと笑った。
塹壕戦はこの当時の戦いにおける華であるが、更に後には容易く無効化されてしまう。
戦車や飛行機などの機動兵器が登場したり、戦闘概念そのものが変化すると『待ち』前提の防御陣地というものは途端に弱くなってしまうのである。防御力に勝る地形を利用するという事は、相手にイニシアティブを譲ることでもあるので、機動兵器やディアボロスのような突破力のある相手には……対策され易いとも言える。
「敵さんこちら! 手の鳴るほーえ―! ま、鳴っとるんは手じゃないけどな!」
『突破攻撃を確認。包囲殲滅する、援護を要請』
『了解』
忽が巨大な鈍器を盾に走り抜けようとすると、敵の一部が足止めに来た。
もちろんそれだけではなく、塹壕から射撃しあるいはトーチカの銃眼から次々に援護射撃が飛んで来る!
「隠れたとこから撃ってくるのカナ。じゃあずっと隠れててもらおウ。鉄板を生成。空気穴はあるけど、簡単には開かないヨ」
『くっ! 視界が!?』
ラウムは敵が隠れている防御施設の構造に目を止めた。
塹壕部分や隔壁そのものはクロノ・オブジェクトで干渉できない。
しかしソレは敵の銅線と射線そのものに干渉できないという事ではないのだ。
塹壕の上に蓋をすれば当然何もできない。銃眼を塞げばやはり射撃できるわけがないのだ。
「一人だけやと、うちがやられるだけやからホンマ助かるわ。このまま分断して倒そか」
その間に忽は飛び出して来た敵兵を倒していた。
何発か食らってしまったが、飽和攻撃でなければ倒されるほどではない。
むしろ防御陣地がないことでやり易いし、白兵戦を挑みに行く必要がないので大助かりだ。
「じゃ、次はトーチカだネ。ほら、頑張って隠れないと丸見えになっちゃうヨ」
トーチカの方は全てがクロノ・オブジェクトではないが、下部構造は面倒そうだ。
しかも何枚もの装甲やバリケードなどで覆われており、容易くは突破できない……様に見えてはいた。
しかしジェンガではないが、積み上げた構造物はどこかに歪さが残るものである。支えている部分を消したり、逆に上に物を追加して重量を掛けたりすれば何とでもなる。難しいが隔壁を勝手に動かすことも可能かもしれない。スライド型なら奥なり入り口側なりに荷物を置けば押されて動くのは当然だし、つっかえ棒で支えているならばその棒を消してしまえば良いだけだ。
「おっと、そこに隔壁で邪魔させてもらおうカナ。盾にも出来るのは便利ダネ」
『なんとしてでも突破して合流するぞ!』
ラウムが隔壁を動かして相手の邪魔をしていたが、その動きは見せかけだ。
どちらかとえいえば、この一瞬だけ盾として使えれば良かった。そして……。
「嫌がらせは得意サ。なんてネ……三、二、一。はいキエタ」
『う、上から?!』
迂回して合流しようとするタイミングを狙って、ラウムは吊り天井にしておいた仕掛けを落下させた。
そのままではまとめて倒せないし、無理をすれば忽まで巻き込んでしまうから危険である。ゆえに隔壁を使って迂回させて、時間の帳尻を合わせたのであった。
「ここまで来たら後少しや! 一気呵成に畳みかけるでー」
「ハーイ。今いくヨ」
忽が残る敵を倒そうと強襲を掛けると、ラウムも援護の為に追いかけるのであった。
こうして地下を守る防衛拠点は突破されたという。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
遠遠・忽
アドリブ・絡み歓迎や!
見るからにヤバそうな相手やな
いや、強そうというか、こう……危険人物的な?
勿論敵として侮るつもりはないで
行くで、ヒャッキセイショウ!
古今東西、寒さに強い妖怪!
雪ん子雪女雪男イエティ……え?ひねりが無い?
そんなこと言うたかてな……じゃあなまはげ!
東北のんやし、寒さにも強いやろ
道を切り拓いて、情報ゲットや!
アミリアス・ヴェルザンディ
機密情報があるようだし、少し寄り道して行こうか。
真空管型コンピューターへは、やはり研究者たちが詰めているようだね。
敵でなければ、語り明かしたくなるのも人情だけどそうはいかないようだ。
おっと、流石に戦闘要員とまではいかなくても、自衛手段ぐらいはあるのかな?冷凍ガスを用意しているようだし、こっちも目には目を歯には歯をだね
折角だし、『報復せし大いなる冬』で、言葉遊びの如く、ニブルヘイムの冬で盛り上げようじゃないか!
知ってるかい?
終わりの始まりは、三冬続いた戦いが事の発端なのさ、我々研究者も研究開発は三段階あると言われるね…ならばならばその終わりへの戒めを解いたのはー…おっと、これ以上はいけないか。
●
「機密情報があるようだし、少し寄り道して行こうか」
「マジで?」
アミリアス・ヴェルザンディ(【自称】天才科学者・g01902)は遠遠・忽(抜きっぱなしの伝家の宝刀・g00329)の言葉に首を傾げた。
「見るからにヤバそうな相手やな。おもて」
「ふふふ。おや、どうしたんだい? クロノヴェーダを倒すのは使命だと理解してくれるとは思うのだけれど」
忽はアミリアスの視線にキュっと心臓が高鳴るのを感じる。
字面だけを見ると怯える女の子を格好良い女の子が口説いている百合シーンだが……。
そんなことはないので安心しよう。
「いや、強そうというか。むしろ、こう……危険人物的な? 勿論敵として侮るつもりはないで。倒すこと自体に依存はないんや」
うわ、ここにも居ったか……。
と忽さんはアミリアスからマッドの気配を感じ取った。
よく見れば同じような瞳で同じような薬を持ち、同じような袖をしているではないか……。もっともアミリアスはリターナーだから目が死んでるだけで、袖は萌え袖ではなく、単純に薬品が噴出した時に手で触らぬ為である。料理人のコックコートと同じ原理でしかない。
「ああ、勘違いしないでくれ給えよ。我らは知恵の饕餮、学究の徒さ。しかし越えてはならない範囲を我は知っている。しかし真空管型コンピューターへは、やはり研究者たちが詰めているようだね。敵でなければ、語り明かしたくなるのも人情だけどそうはいかないようだ」
「せ、せやな」
アミリアスは絶好調である。
おそらくは知識を語れる相手、見識を語れる相手、次なる実証検証に目が無いのであろう。
夜は寝かさないよというのはエロイ表現であることが多いが、彼女の場合は学術的な話題になるだろう。
「もしかして、潜り込めるんちゃうやろか? それとも宿敵だったりせえへん?」
忽はそんなことを考えながら、失礼にならぬように顔には出さないように勤めて振舞った。
抜きっぱなしの伝家の宝刀と呼ばれた彼女にしては珍しい事である。
あ、でも喋ってるので伝わって入るし、アミリアスの方も自覚があるのか全く気にしてはいない。
ともあれ二人は簡単に前衛後衛の担当別けを決めて敵を倒すことにした。
案外、良いコンビなのかもしれない。でも事前に言っておくと、Xの前と後ろという意味ではないからね。
「行くで、ヒャッキセイショウ! 寒……冷凍攻撃かい! んなら、こうや!」
ちょいと出て来て、力貸してや! と古今東西、寒さに強い妖怪を幻影で作り上げる。
雪ん子雪女雪男イエティ……え? ひねりが無い?
そんなこと言うたかてな……じゃあ……これはどうや! と唄う事で幻影に実体を持たせて突撃させたのだ。
『ふむ。サンタクロースか。確か聖ニコラウスやサンドマン、あるいはレッドキャップが集合したモノのようだな』
「ちゃうわ! アレは、なーまーはーげー! 東北のんやし、寒さにも強いやろ思うてな!」
敵が投げつけるフラスコから溢れる冷凍ガスと、忽が作り上げた実体を持つ氷系妖怪の幻影たちがぶつかり合う!
そのあふれ出る冷気に対し……。
「おっと、流石に戦闘要員とまではいかなくても、自衛手段ぐらいはあるのかな? 冷凍ガスを用意しているようだし、こっちも目には目を歯には歯をだね」
アミリアスは『さぁ、実験の時間だ!』とばかりに冬の世界ニブルヘイムの冷気を込めた実験兵器を取り出した。
その意味は『大いなる冬』であり、その名を冠するミサイルを発射する。
「知ってるかい? 終わりの始まりは、三冬続いた戦いが事の発端なのさ」
『ホウ。貴様も最新の研究を広く読み込んでおるようじゃのう。だが、ワシらの研究も負けぬ!』
アミリアスが口にしたのは、北欧神話あるいはゲルマン神話と呼ばれる古い御伽噺だ。
しかし一地方の御伽噺は、流行に乗って昨今では大いに研究されている。
何というか、メジャーな神話になるのはもっと後の事で、当時最新の文学(ドイツ方面では)と言っても良いだろう。
「最新……か。我々研究者も研究開発は三段階あると言われるね……ならばならばその終わりへの戒めを解いたのはー……おっと、これ以上はいけないか」
科学者の研究には基礎、応用、そして製品化という段階がある。
まずが基礎研究をせねば何事も始まらず、その技術で何の概念を発展させられるかになって来る。このドイツならば武装や強化案を作れるかというのが、最終段階だろう。
「何はともあれ、今は目の前の事だね。今は……」
『お前たちにも興味があるが、今はシネイ!』
そんな風によく似た者たちは冷気を封入した平気で殴り合った。
争いは同レベルではしか発生しない……と昔の人は言ったそうである。
「後少しや! 道を切り拓いて、情報ゲットや!」
そんな感じで仲良く戦争している連中の余波は周囲へ冬の時代をもたらした。
前衛にて耐える忽はガチガチと震えながら、気合を入れ直して戦い抜く決意を固めたそうな。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!
ヘルガ・ブラッドウォーデン
面倒くさいなぁ…これ周り事破壊して持ち出せない?
…分かってるよ。大きすぎて無理だし破損したら終わりでしょ?
じゃあ真面目に謎解きといこうかな
グレイプニルってそもそも神話において「破られた」って記述はないから、まあつまり神話由縁のワードってわけでもないよね、多分
世界を広げるもの……答えは「知恵」「知識」、あるいは「叡智」?
これで正解なら儲け物だけど、どう?
情報が抜けたら、離脱する人がいるならその人に情報を託して私は戦場に戻る
あと支障がなければ去り際にゾルダートを破壊しておくよ
データベース破壊と、意識のない完全な機械に成り果てたゾルダートの大元への介錯ってことで
●
仲間たちが研究員を兼ねた敵ゾルダートを蹴散らしていく中、一人の女がコンピューターの前へ。
周辺には新宿島で見慣れたディスプレイやらキーボードは無い。
『では、パスワードの開示を行ってください』
「面倒くさいなぁ……これ周り事破壊して持ち出せない?」
ヘルガ・ブラッドウォーデン(死銀の硬貨・g00717)は見渡す限りの真空管とケーブルの山を眺めた。
口から出る物は言葉よりも、溜息の方が強い。
『認められません』
「……分かってるよ。大きすぎて無理だし破損したら終わりでしょ?」
人間の脳と思考回路を利用した演算回路が他愛のない言葉に応える。
自分の『回答』ではなく、緊急時か何かに行う、念の為の問い合わせと判断して応えたのだろう。
「じゃあ真面目に謎解きといこうかな」
ヘルガは殴った方が簡単、戦う方が好き、という脳筋指向ではあるが知性が無いわけではない。
あくまで選択肢をシンプルな方から選べば合理的という判断に過ぎなかった。他に手段が無ければ、別に知恵を働かせないわけではないのだ。
「グレイプニルってそもそも神話において『破られた』って記述はないから……」
神話は各地方・各家庭で語られた御伽噺を元にしているから諸説がある。
しかし、そのいずれにおいても『グレイプニルが破られた』という話はないのだ。
「まあつまり神話由縁のワードってわけでもないよね、多分」
だからこそ、グレイプニルやフェンリルなどの神話由来の言葉ではないであろうと結論を付けた。
この時点でグレイプニルとそのレシピを示す文は否定されたと見る事ができる。
ゆえに解釈が重要なのは第三文にあたる、『未知は既知によって踏破され、やがて実践へと至るだろう』である。
「世界を広げるもの……答えは『知恵』『知識』、あるいは『叡智』? これで正解なら儲け物だけど、どう?」
ヘルガ達は場所が機械化ドイツ帝国であり、科学者や軍人たちの使う記録装置である事に着目した。
これに対する照合は如実に表れていく。
カタカタと出力される、細長いデータコード。パンチ穴か何かで造られたデータが吐き出されるのに並行して言葉が投げられた。
『北欧で語られていた存在は神話という過去になった。猫には足音があるという記録がある、女の髭も存在するという証言がある、掘り返せば山の様な岩にも根があり、熊の神経や魚の泡、そして鳥の唾液が存在することも知られた。それらを収集し、検証し、実証した結果グレイプニルは現代では存在して居ないことが判明している』
実際にフェンリルが存在したかは置いて置くにして……。
何も知らない古代では『猫にどうして足音が無いの?』と言われたら『それはね、グレイプニルで悪い狼を捕まえたからさ』と返す物である。しかし現代ではそんなことはあり得ないとみんな知っている。どうやって混ぜるのかも割愛したとして、混ぜたとしてもグレイプニルにはならないことを知っているのだ。ゆえに無効化されたということだろう。
そして何より世界は北欧だけよりも広くなった。それは地図や地球儀でも見れば一目で判る。
「こんなものね。離脱する人に情報を託して、私は戦場に戻るわ」
そう言いながらヘルガは埋め込まれたゾルダートに向かって力を振った。
放電現象に寄って呼び起こされた膨大な力が破壊と言う現実となって、四肢も無く意志も無く演算回路となり果てたゾルダートを介錯したのである。
そして女は戦いへと帰還する。
大成功🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
アナスタシア・コルヒドレ
アドリブ共闘歓迎
よし突破、破壊工作開始だよ!
研究員さんがいるんだね。
兵器かサイボーグか……どちらにしても私みたいなのはもう作らせない!
爆弾を投げてくると言うなら【戦闘知識】でそのタイミングを【看破】して、そのタイミングでアナイアレイションを投げられる前に爆弾や研究員に叩き込むよ!
手元で爆弾が炸裂したら溜まったものじゃないでしょう!
データダッシュをしてる味方のところへは絶対に行かせない!
撃破即【突撃】、陣地を立て直す前に煙幕【投擲】、他の味方が攻めやすいようにひたすら【撹乱】するよ!
全部終わったら火炎放射器で施設を燃やしてあげる!
【火炎使い】だよ私、過剰に燃えさせず施設だけ焼いて見せる!
ラウム・マルファス
プロテクト解けたんだネ。便乗して早業でデータ確認(情報収集)。必要なものと重要そうなものを回収してドローンに仕舞っておこウ。
「ハーイ、邪魔しないでネ。って言っても情報奪いに来てるのはこっちだけどサ」
データ回収は3頭身のコミカルなネコ型ドローンに任せて戦闘しよウ。自律駆動だから勝手に回収してくれるサ。
カラス型ドローンに凍結剤を搭載。冷凍ガスに合わせて射出するヨ。こっちはドローン、向こうは生身。さぁどっちが先に負けるカナ?
なんてネ。凍結剤ドローンは囮で本命は爆薬搭載ドローンだヨ。クモ型ドローンをコッソリ敵の背後へ。凍結剤ドローンが負けた瞬間、背後から近づいてドカンと爆発させよウ。
●
「よし突破、破壊工作開始だよ!」
アナスタシア・コルヒドレ(蒼炎の閃光(ひかり)・g00340)はコンピューターのある施設へとやって来た。
周辺では既に爆発やら何やらが起きており、戦闘が始まって居るようだ。
『此処はワシらの砦じゃ! 科学の殿堂じゃ渡さんぞ!』
『英知の光を見よ!』
と言う感じでドッタンバッタン、少なくとも数名の仲間が暴れたようだ。
「よいしょっと。とりあえず敵は後少し……カナ」
その一人であるラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は、部屋に押し入っていた仲間が何やら紙束を持って移動したのを確認する。
そのまま地下へ向かう別の仲間に渡しているようだ。
「プロテクト解けたんだネ。便乗して早業でデータ確認。必要なものと重要そうなものを回収してドローンに仕舞っておこウ」
ラウムは部屋を軽く除くが、真空管塗れで現代から見ると無駄の多い構造を見て苦笑する。
しかしこの当時はコレが限界なのだと思い返し、逆に言えば真空管自体には意味がないのだと、必要そうな部分を特定し易いのだと思う事にした。
「ボクは戦闘を続行するからね、とりあえず持ち出しは頼んだヨ」
ラウムは指揮しているドローンの内、コミカルな三頭身猫型ドローンに任せて戦闘を続けることにした。
自立型でアドリブも聞かせてくれる自信作なので、鼠にでもかじられなければ大丈夫だろうと思う事にする。
最悪でも、ドイツでどんなコンピューターが使われているか、次回に活かせるデータくらいは判るだろう。
『そこで何をしておる! 渡さぬ、渡さぬぞー』
「ハーイ、邪魔しないでネ。って言っても情報奪いに来てるのはこっちだけどサ」
「まだまだ研究員さんがいるんだね」
と言う訳でラウムとアナスタシアは手を組んで、残る残党を蹴散らすことにした。
『我らが研究成果を見るが良い! もっともっと凄い成果を見せつけてくれる!』
「兵器かサイボーグか……どちらにしても私みたいなのはもう作らせない!」
アナスタシアは投げつけられる爆弾を見て、即座に大型機関銃で撃ち返して周辺一帯を薙ぎ払った。
手元で爆弾が炸裂したら溜まったものではない!!
それにデータ奪取を行って、地下へ向かってダッシュをしてる味方のところへは絶対に行かせる訳にはいかない!
「こっちも店じまいダヨ。換装完了。さァ、行っておいデ。こっちはドローン、向こうは生身。さぁどっちが先に負けるカナ? なーんて」
『馬鹿め! 冷気を扱わせればワシらに一日の長があるわ!』
ラウムは二種類のドローンを使い、敵の目を誤魔化した。
目立ちやすいカラス型のドローンを目の前で凍結剤に換装し、敵の持つ科学者としての目を盗んだのだ。
実際には蜘蛛型ドローンに爆薬を積んでおり、冷気の対抗合戦が終わったころに爆発させるつもりである。
「サテ、こんなもんかな。残りは……」
「全部終わったよ! 火炎放射器で施設を燃やしてあげるから協力して! ……見てられないしね」
ラウムはアナスタシアが見た『ナニカ』に想像がついた。
おそらくは接続され、無残に死んだであろう四肢も思考も無いゾルダートを見たのだ。
「了解ダヨ。少々派手に行くけど良いカイ?」
「こう見えても火炎使いだよ私、過剰に燃えさせず施設だけ焼いて見せる!」
ラウムはアナスタシアの返事を聞くと、懐から取り出した装置をポチっとな。
リミッターを解除した爆薬を起動し、アナスタシアの解放した火炎放射器共々周辺を破壊して弔いに変えたのである。
こうして残るはこの周辺の守りを担当する防衛指揮官だけであろう。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【建造物分解】がLV2になった!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【命中アップ】LV1が発生!
●
「防衛部隊からの通信途絶!」
「コンピュータールームからも応答がありません!」
地下通路を守る部署の一つに、一般兵たちからの報告がひっきりなしに届く。
しかしその内容は芳しい物ではなく、彼らの表情は指揮官に注がれていた。
『この場を放棄して資料を焼け。月江や機材に資材の類は全てバリケードとせよ。貴様らはそこに籠っておれ』
「そ、それでは」
指揮官であるフェストゥング・リーゼは振り返ることなく侵入者の方へと向かった。
見送る一般兵たちの送る敬礼にも一切反応せずに全ての意識を迎撃のために割いているかのようだ。
『討って出る! 我が帝国の威信はやらせはせぬぞ!』
鋼の体にフル装備の武装を展開し、ディアボロス達を倒すために敵指揮官は奮戦を始めるのであった。
遠遠・忽
アドリブ・絡み歓迎や
趣味悪いことやっとる親玉の顔見たるわ!
と来たけども……が、ガイコツやん……
まあ妖怪博士がそんなもんで怯えはせんけどな!
あんたら外道とは違う、人類の真っ当な技術の積み重ね見せたるで!
伝承戦術!
……ん?
頑張ってすごいなぐる
エンデ・トロイメライ
なーに最期にカッコつけちゃって。悪足掻きのつもり?
……まっ、全部無駄なんだけど。
まともにあの拳くらったら流石に不味そうだねぇ。当たるつもりはないけれど。
FLUGEL、起動。さあ、ついて来れるかな。
一定の距離を保ちつつサブマシンガンで牽制。狙うは関節などの駆動部と目の穴。
まあ流石にこれだけで倒せるとは思ってないよ。狙うは敵が距離を詰め、大振りの一撃を振るった瞬間。
その隙を突き急加速からの急旋回で背後を取り、銃を対戦車用ライフルに再構成。貫通力の高い徹甲弾を装填し、その厚い装甲を心臓部を狙って撃ち貫く。
こっちもこれ以上キミたちに好き放題させたくないんでね。さっさと消えなよ。
●
『おのれディアボロス! これ以上は一歩も進ませぬぞ!』
クロノヴェーダのアヴァタール級が姿を現しこちらにやって来る。
スピーカーを鳴り響かせ、周辺へ弾丸を撃ち込んで牽制して来た。
「なーに最期にカッコつけちゃって。悪足掻きのつもり? ……まっ、全部無駄なんだけど」
「その通りや! 趣味悪いことやっとる親玉の顔見たるわ!」
エンデ・トロイメライ(エピローグ・g00705)と遠遠・忽(抜きっぱなしの伝家の宝刀・g00329)は顔を見合わせ、咄嗟に周辺の隔壁や残骸へと飛ぶ。
どうやら機関銃は牽制攻撃デアリパラドクスではなかったことで、負傷せずに済んだ。
「とやって来たけども……が、ガイコツやん……」
『そこに居ったか! ゆくぞ!』
忽は怯えたフリをして敵をおびき寄せ、相手が攻撃する前にぶちのめすことにした。
だいたい男は顔ではなく度胸と愛嬌とその場のノリだと思わなくもないので、別にスカルフェイスだからと言って差別などしないのだ! きっと!
「まあ妖怪博士がそんなもんで怯えはせんけどな! あんたら外道とは違う、人類の真っ当な技術の積み重ね見せたるで!」
ハリセンを取り出し『玩具やーん!』とセルフツッコミを景気付け!
その場に立てかけた巨大な鈍器で殴り掛かった!
鈍器! 鈍器! 鈍器は宝典祭典百科事典!!
『蛮族め! これが科学の力だ! 叡智の焔を受けよ!』
「何が火炎放射や! 電撃やら超能力も付こうてみい! 例え鞍馬尊天やら第六天魔王でも負けんで!」
頑張ってすごいなぐることで事態を解決しようとした。
ちなみに人間社会での死因は打撲傷と火傷がトップスコアであるが、別に勝利した方が死因のナンバーワンになるわけではない。
「まともにあの拳くらったら流石に不味そうだねぇ。当たるつもりはないけれど」
なおエンデはその場のノリをスルー。
別に忽が使っている技である伝承戦術・縁堂式が、『エンド・スタイル・アーツ!』と聞こえたからではない。
「FLUGEL、起動。さあ、ついて来れるかな」
エンデは銃や剣に宿らせた力で、重力を操り飛翔した。
もし科学で魔女を再設計したら、こんな感じかもしれない。
ただし宿る力の源はナノマシンであり、魔力ではないのだが。
「そこだ!」
『むう! この程度!』
エンデはサブマシンガンで敵の目や関節部を狙った。
高機動タイプがいかにもやる戦法であり、敵は成れているとばかりに顔面を巨大な腕で隠し、もう片方の腕を振り上げて迫って来る!
「まあ流石にこれだけで倒せるとは思ってないよ。ソレを待っていたんだ」
『なに!?』
エンデは敵に自分を侮らせて、腕を飛び超えると一気に急加速すると天井方向に飛んだ。
重力操作の方向を切り替えるだけで急旋回が可能になる。
流石に完全には避けれないが、まさにこの程度! ここからが真骨頂であった。
「こっちもこれ以上キミたちに好き放題させたくないんでね。さっさと消えなよ」
銃を対戦車ライフルに再構成して、徹甲弾で敵の心臓部を狙ったのである。
それは相手の分厚い装甲を前提にした攻撃、例え防ごうとも只では済まないだろう。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【書物解読】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!
アミリアス・ヴェルザンディ
どうやら指揮官のお出ましだね。
ふむ、敵の各種機器、搭載兵器は【情報収集、機械知識】で事前に把握できるようにするとして、となると形状から察するに胸部装甲に格納されているのは火炎放射器かな?
弱点も多い分、時代と共に兵器としても淘汰される武装ではあるのだが、やはり浪漫武装としての面は、甲乙つけがたい。
それに、この地下空間でこちらに使われる分には双方共にやや不安が残る兵器じゃないだろうか。
ならば、我は彼の武器が可能な限り使えなくなるように『解き明かし突き撃つ』としよう。
*:アドリブ連携可能
ラウム・マルファス
でっかいロボだナー。この人も元々は人間だったのカナ?脳まで改造しちゃうって怖いよネ。
さて、どうやって戦おうカナ。ボク直接戦闘は苦手なんだよネ。Rewriterで弱点を解析。装甲は厚いしスキがないから、放熱系を狙えばいいカナ。機械知識も使って熱源からの放熱経路を観察。伝導系なら金属部分を熱伝導率の低い木材に変えてしまおウ。空気放熱なら空気を金属板に変換して排熱ダクトを塞ぐヨ。
発熱すれば動作効率は落ちるからネ。動きが鈍るしスキもできるはずサ。
火炎放射器を使うなら好都合。炎を出すルートを体内につないで一気に燃やそウ。
●
「ふむ。これまでにない火力。……どうやら指揮官のお出ましだね」
「でっかいロボだナー。この人も元々は人間だったのカナ? 脳まで改造しちゃうって怖いよネ」
コンピュータールームを漁っていた学者組が追い付いて来た。
次なるデータ採取に訪れたともいう。
「ふむ、敵の各種機器、搭載兵器は事前に把握している。となると我々の動き、そして形状から察するに胸部装甲に格納されているのは火炎放射器かな?」
アミリアス・ヴェルザンディ(【自称】天才科学者・g01902)は接敵までの僅か間に、敵がどんな兵装で自分たちに用いて来るかを推測。その対応策を考慮し始めた。
「弱点も多い分、時代と共に兵器としても淘汰される武装ではあるのだが、やはり浪漫武装としての面は、甲乙つけがたい。それに、この地下空間でこちらに使われる分には双方共にやや不安が残る兵器じゃないだろうか?」
「だろうネ。さて、どうやって戦おうカナ。ボク直接戦闘は苦手なんだよネ。装甲は厚いしスキがないから、放熱系を狙えばいいカナ」
アミアリスやラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)達は学者であり、直接戦闘で機敏に動くのは得意ではない。
ということは何らかの防御を施していると見て、火炎放射器で空間ごと丸焼きにしてくるのだろうと推測した。
だがそれは敵が熱量に強い事は意味しないのだ。メカにとって内部に蓄積する熱と放熱は永遠のテーマの一つであり、サイズ問題と並ぶ重要課題であった。的はその重量の殆どを装甲と耐久性に当てている以上、熱量限界が近いと踏んだのである。
「発熱すれば動作効率は落ちるからネ。倒せなくとも動きが鈍るしスキもできるはずサ」
「ならば、我は彼の武器が可能な限り使えなくなるように『解き明かし突き撃つ』としよう」
と言う感じで二人は議論しながら、戦う前から外観と周辺の熱量から計算を終える。
いわゆる演算戦闘であり、ここから先は回避も防御も相手の行動を導く為でしかない。
相手の動きを固定化させることで、余計な未来を避け、自分たちが勝てる未来に導いていくのである。
これが学者の戦い方だと言えるだろう!
『灰すら許さん。燃え尽きよ!』
唸りを上げる火炎放射器は、あくまで二人の予測通りであった。
こちらの対抗策ごと燃やし尽くすために、限度一杯の火力を解き放っているように見える。
ともあれそんなことは百も承知なので、冷却材や消火剤を撒いて暫く耐え凌ぐ。
「さぁ、我が発明の成果を示そうか! そこは同胞が傷つけた穴と見た!」
アミアリスは強酸性の薬剤を投入、これに組み合わせて酸素を爆発的に増やす薬剤を放り投げた。
結果として風が巻き起こると同時に、装甲版の裂け目から酸が内部を傷つけるようにしたのだ。
そして先ほどの相談通り、酸素が炎を過激なまでに高ぶらせる!
「火炎放射器を使うなら好都合。炎を出すルートを体内につないで一気に燃やそウ」
そしてラウムは敵の装甲版そのものが放熱器になっていると見て、金属部を熱伝導率の低い木材に変えた。
空気放熱による補助もあると見て、空気を金属板に変換して排熱ダクトを塞ぎに掛かる。
倒しきれば別だが、無理なのでパラドクスによる一瞬の変化であるが……今はそれで十分!
体中の傷から蒸気が噴き出すほど、猛烈な熱量を発生させたのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【修復加速】LV1が発生!
【無鍵空間】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
遠咲・奏
援軍に参りました。
アヴァタール級との決戦ですね。
力の限り、尽くしましょう。
鬼滅ノ金棒を使用し、悪鬼粉砕撃で攻撃を行います。
技能の粉砕や、各種残留効果、賢者の杖も臨機応変に、攻撃や防御に活用します。
敵の攻撃は、鉄拳制裁と予測されます。
鉄拳の連打がやむまで、回避行動や武器を使用した防御を行い、攻撃が止み次第、反撃行動に移りましょう。
味方との連携重視。
他者との絡み歓迎。
アドリブ歓迎。
アナスタシア・コルヒドレ
アドリブ共闘歓迎
あとは貴方を潰すのみ!
悪いけれど解体するよ!
まずはチャンスをものにするため【情報収集】。
【戦闘知識】で隙を見つけたり、味方の行動に合わせられそうなら【フライトドローン】に乗って【突撃】。
こっちに注意が向いたなら【トラップ生成】と【罪縛りの鎖】を組み合わせて、少しでも行動を阻害して、隙を大きくするよ!
その隙にНатиск огняを叩き込む!
拳は【残像】を出して紙一重で避けて見せる!そのための情報収集なんだから!
覚悟っ!γρααααα!!
●
「援軍に参りました。アヴァタール級との決戦ですね」
「ありがとう! あとはあいつを潰すのみ!」
遠咲・奏(彷徨う女子高生・g06523)の来援を受けてアナスタシア・コルヒドレ(蒼炎の閃光(ひかり)・g00340)は最終的な決断に出た。
既にディアボロス達の積極攻勢で敵を押し返している。
『まだだ、まだ終わらん! 王宮へは行かせぬぞ!』
敵から見れば突破できていないように見えるが、あくまで今回は指揮官を倒して未来を確定させる所までだ。
一般兵を指揮し、トループス級を補充させないようにせねばならない。
「……廃熱に問題、それと背中に傷かな。悪いけれど解体するよ!」
アナスタシアは相手の姿を見て、抑えるべき要所を悟った。
フライトドローンに乗って電撃戦を掛ける。
上を突破すると見せかけて、相手の動きを拘束。隙を大きくしたのである。
『行かせぬと言ったあ!』
「今だ! 吹き上がれぇ! 蒼炎の刃ぁ!!」
アナスタシアは降下しながらけにょり炎熱を噴出させた。
それは大上段からの強烈な一撃を浴びせると同時に、膨大な熱量を相手の体に送り込む!
「……よく見るとあちこちへこんでる!」
「了解しました。力の限り、尽くしましょう」
アナスタシアは接近時に鈍器で殴った後を見つけ、奏に教えた。
位置的に子供が殴ったような場所にあり、初見では気が付かなかったのだ。
「この蒸気……ならばっ!」
奏は鬼すら滅せる金棒で殴りつつ、相手の攻撃を魔力を帯びた杖で防御。
熱量に転換しつつ、攻撃を受け流すことで限界を引き出すことにした。
『むおおお! ドイツの! 帝国の! 我らの化学は世界で一番!!』
「だとしても! 負けるわけには……参りません!」
奏は乱打戦には応じず、相手に殴らせるだけ殴らせてから反撃に出た。
プスプスと湧き出る蒸気に顔をしかめながらも、的確な反撃で殴りつけ、相手の体に籠った熱を助長させていく。
「……止まった? 今です!」
「覚悟っ! γρααααα!!」
奏が相手の活動限界を告げると、アナスタシアは手が焼け付きそうになるのを我慢しながら追撃を放った。
高速の斬撃と炎による攻撃が吹き荒れた後……。
『……』
敵は脳または思考回路まで焼け落ちたのか、何も口にすることなく崩れ落ちたのであった。
「トドメは必要ないようですね」
「そうだね。撤収しようか」
こうしてベルリン王宮にディアボロス達の一撃が穿たれ、その内部にまた一歩近付いたのである。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【隔離眼】LV1が発生!
【怪力無双】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV5になった!