疾風怒濤(作者 相馬燈
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#機械化ドイツ帝国  #第二次ルール炭鉱破壊作戦  #ルール炭鉱 

●疾風のように
「周辺に異常なし。夜間警備を続ける」
 夜。
 ルール炭鉱の上空を警戒するルフトキュラシェーアが、手信号を以って異常なきことを伝える。
 精鋭の航空部隊が、編隊を組んで周辺警備に当たっているのだ。
 上空から見下ろせば、坑道へと繋がる滑走路めいた道が、一直線に伸びているのが分かる。
 左右を山に挟まれた、道幅の広い一直線の通路だ。
 路上には防衛の為、幾つものバリケードが点在している。
 坑道へと突入するためには、ルフトキュラシェーアを撃破しつつ、突破せねばならない。
「我らの警戒網をかい潜れるものか。奴らに敗北を刻みつけてやる」

●怒涛の如く
「ルール炭鉱の破壊作戦。今回、皆さんにお願いしたいのはその中の一つです」
 ホワイトボードを背に、タブラ・ラアサ(サイボーグのガジェッティア・g03337)は言った。
 機械化ドイツ帝国の重要な資源採掘拠点であるルール炭鉱は、かねてからディアボロスたちの破壊目標となっていた。
 その警備は厳しく、残念ながら一度目の試みは失敗に終わったが、まだチャンスはある。

「まず航空部隊を倒して坑内に潜入。その後、坑内の破壊を行い、部隊の指揮を執るアヴァタール級を暗殺する……それが今回の目的となります」
 いつになく真剣な表情でタブラは続ける。それ程までに、事態は切迫しているのだ。
「もちろん、ゾルダートの部隊も、襲撃に備えて厳重な警備を敷いています。一筋縄ではいきません」
 ホワイトボードに描かれていた図は、上空から見た、坑道の入口へと至る一直線の道だ。
 滑走路のような道は左右を山に囲まれ、路上にはバリケードも点在しているようである。
「パラドクストレインは、炭鉱内部へと繋がる道の手前側に停車します。ですので、まずこの道を突破して、坑道に入り込まなければなりません。ただ、上空には精鋭の『ルフトキュラシェーア』が編隊を組んで警備に当たっていますし、道の上にはバリケードが設置されています」
 まさに水も漏らさぬ警備であるが、バリケードは何かに使えるかも知れない。
「坑内に入ったら、可能な限り施設を破壊しつつ、邪魔してくる警備のトループス級『アイゼンヴォルフ』と戦って下さい」
 坑道を破壊することで、炭鉱に大打撃を与えることが出来るだろう。
 警備部隊と戦いながらとなると、厳しい戦いになるのは避けられないが……。
「入り組んだ坑道の先は、ホールのような地下空洞につながっています。そこにアヴァタール級の『ベアトリクス・ヴァイゼンホルン』が待機しているので、戦って撃破して下さい」
 アヴァタール級との戦いにより、地下空洞が破壊され、脱出経路が生じると思われる。
 戦闘後は、そこから速やかに退避することになるだろう。

「ルール炭鉱の襲撃はいま、とても厳しいものになっています。目標達成は簡単ではありません」
 タブラは深刻な面持ちに希望を滲ませて、ディアボロスたちに言った。
「けれど皆さんなら成功させられるはずです。ご武運を!」

●ルール炭鉱内部、非情なる指揮官
「我が精鋭部隊の突破は不可能でしょう。どれ程の敵が来ようと、容赦なく殲滅するだけです」
 入り組んだ坑道奥には、地下空洞めいた広々とした空間が広がっていた。
 そこに控えるベアトリクス・ヴァイゼンホルンは、指揮官として辣腕を振るい、侵入者を殲滅する決意を固めている。
 冷酷にして非情なゾルダートは、さながらルール炭鉱を守る堅牢な壁となって、ディアボロスたちの前に立ちはだかる。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【悲劇感知】
1
「効果LV×1時間」以内に悲劇が発生する場合、発生する場所に、ディアボロスだけに聞こえる悲劇の内容を示唆する悲しみの歌が流れるようになる。
【照明】
2
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【神速反応】
1
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【トラップ生成】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【エイティーン】
1
周囲が、ディアボロスが18歳から「効果LV×6+18」歳までの、任意の年齢の姿に変身出来る世界に変わる。
【スーパーGPS】
1
周囲のディアボロスが見るあらゆる「地図」に、現在位置を表示する機能が追加される。効果LVが高ければ高い程、より詳細な位置を特定できる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【パラドクス通信】
2
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV3 / 【ガードアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV4 / 【ドレイン】LV2 / 【アヴォイド】LV1 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

相馬燈
 第二次ルール炭鉱破壊作戦のシナリオをお送りします。相馬燈です。
 今回は、警備の航空隊を撃破しつつ炭鉱に突入、坑内の警備隊と戦いながら炭鉱内部を出来るだけ破壊し、奥に控えるアヴァタール級と対決する……という流れになるかと思われます。敵は精鋭とあって激戦が予想されますが、知恵を尽くして戦えばきっと勝利を掴めるはずです。
 皆様のプレイングをお待ちしております!
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


月城・木綿紀
「正面突破」
 空中からあえて目立つように坑道に向かって走る。バリケードの合間など狭い場所には必ず、キルトラップ(地雷や落とし穴が発動する)を置いていく。敵が自分に気がついて近づいてきたら物陰に隠れてパラドクスを発動。敵の背後をとって飛び杼で一突きするか金属糸で首を絞めるなどして一体ずつ確実に仕留める。


ブレロー・ヴェール
先行している仲間がいるようだから僕はアウトレンジから援護射撃するよ。

【トラップ生成】で網をバルーンで浮かべて空中に定置網を設置、相手の空中機動を邪魔してやろう。


「正面突破」
 夜に映える白翼で風を切り、天使の少女が疾駆する。
 坑道入口へと続く滑走路めいた道を、敢えて目立つように、まっしぐらに。
 メイド服を身にまとい、鋭敏過ぎる視覚を持つ両目を薄手の目隠しで覆っている――となれば、それは月城・木綿紀(月城家三女のメイドトラッパー・g00281)をおいて他にない。
「侵入者を発見」
「直ちに排除する」
 木綿紀が幾多の戦いを潜り抜けてきたディアボロスであれば、ルフトキュラシェーアもまた精鋭たる守り手だ。
 すぐさま侵入者たる少女の姿を捕捉した飛行部隊は、半弧を描くように急降下をかけてカービンライフルを構えた。

「さて」
 突破を敢行した木綿紀が敵の目を引きつけた甲斐もあり、一瞬の隙を突いて戦場に飛び込むのはそう難しくはなかった。
 闇に乗じる獣のように素早くバリケードの一つに身を隠したブレロー・ヴェール(le vengeur du sang・g05009)は、パラドクスの力を行使しつつ敵航空部隊と戦う、メイド服の少女を目で追った。
「僕は援護射撃といこうかな」
 見れば複数のルフトキュラシェーアが木綿紀を猛追し、更には回り込んで挟撃しようとしていた。
「させないよ」
「なッ……!?」
「罠だと……!?」
 前後から突撃をかけようとしたルフトキュラシェーアの部隊が、空中に張り巡らされた罠に絡め取られて態勢を崩す。
 低視認性の糸は、まるで鳥獣を捕える霞網さながらに、航空兵たちの動きを阻害したのである。
 そう、ルフトキュラシェーアは、ブレローが罠を張り巡らせた危険地帯にむざむざ飛び込んでしまったのだ。
 残留効果を活用した彼女の機知が功を奏し、航空兵たちは罠を振り解こうと必死だ。
「いたぞ、あそこだ!」
「撃ち殺せ!」
「気付くのが遅いね。もう少し精鋭らしくできないのかい?」
 蜘蛛の糸――細く丈夫な操りの糸を、ブレローはそう呼称する。
 慣れた手捌きでそれを手繰った彼女は、傍らに佇んでいた操り人形に対して、その手技を以って下知した。
 襲い来るカービンライフルの一斉射。
 その射線に躍り出て銃弾を身に受けたのは、修道服を纏った蟷螂乙女(マント・ルリジューズ)だ。
 まるで盾にされたような恰好。銃弾に貫かれ、そしてすれ違いざまの剣に斬り裂かれる蟷螂乙女。
 それでも防弾性、防刃性を兼ね備えた修道服は敵の攻撃を受け止めるのに好適であり――勿論、ダメージは操り手であるブレローにも及ぶものの、これから敵を襲う惨禍に引き比べれば大したことはない。
 ブレローが口の端を吊り上げ、呪詛にも似た言葉を発する。
「哭け、蟷螂乙女。そして苦しみ悶えろ」
 名を、緋鳴砲(クリ・ド・プリゾニエール)。
 激痛に悶える蟷螂乙女の絶叫そのものが指向性の音波砲と化して、急旋回するルフトキュラシェーアを呑み込み、撃墜していった。

「逃れられると思うな」
 数名のルフトキュラシェーアが地面すれすれに低空飛行し、駆ける木綿紀の背にカービンの照準を定めた。
「ここ……罠、仕掛けやすいね」
 小柄な体躯を活かしてバリケードとバリケードの間を潜り抜けた木綿紀は、発砲される直前、遮蔽物の影に滑り込む。
「無駄なことを!」
 バリケードごと蜂の巣にしようとカービンライフルを掃射するルフトキュラシェーア。
 そのとき、航空兵の一人が、バリケードに貼り付けられていたキルト生地を捉えた。
 魔法陣が描かれた刺し縫い生地は、まるで兵士の目を引くブービートラップのようだ。
「なんだ……!?」
 銃撃を受けてキルト生地――キルトラップが爆発する。
「ぬぅ……舐めた真似を!」
 無論、パラドクスではない以上、それでルフトキュラシェーアを仕留めることはできない。
 爆煙から飛び出してカービンライフルを構える航空兵たち。
 だが彼らは、自らが死地に踏み込んでいたことを、そこで漸く思い知る。
「……終わりだよ」
 互いに背を庇い合った航空兵の首筋に、煙を貫いて飛んだ飛び杼――糸を内蔵した特注のナイフが突き刺さったのだ。

 ――世界は布、私は糸、魔の針に従い私で彩る。

「が、ぁっ……!?」
 刹那の内に虚空を駆ける閃光。縫い針の如く、現実と虚構を行き来する縫跳躍(ソウリープ)。
 消えて、そして現れて、変則的な動きで翻弄する木綿紀に、さしものルフトキュラシェーアも混乱状態に陥った。
「……行こう」
 撃破してしまうと、木綿紀は坑道の入り口に向けてひた走る。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!

ノイン・クリーガー
【ルール攻略隊】で参加。

まっすぐな一本道…。
正面突破しかないわけか。

バリケードを盾に使いつつ前進して敵航空部隊と交戦する。
夜間なので【完全視界】を使い、サーチライトなどがあれば銃撃で破壊し、黒い姿を活かして闇夜に紛れながらMk45/Sで【制圧射撃】による対空攻撃を行う。
こちらを狙ってきたらバリケードを使って敵弾を防ぐ。


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
【ルール攻略隊】
連携、アドリブ歓迎
残留効果は相互活用

……一本道か。まるでそこへ導くような……
目的地は同じだ。行くしかないな

完全視界で視界確保、パラドクス通信で密に連携を

【飛翔】し空中戦
正面突破する仲間を上空から援護する
地上と連携し、挟撃の形を取る
敵を地上へ追い込んだり、空から死角を取り、なるべく単体で相手取る
夜に紛れて素早く移動、妨げる敵を協力して撃破し前進

空で不利な時は一旦地上へ合流し、仲間とバリケードへ身を隠す
敵が視界不良なら、あえて光の輪を別方向へ放って撹乱
仲間が空から狙われたら、俺はその背を狙う

魔力障壁で防御、高度差を含む不規則軌道で飛びまわり回避
合図があれば、皆で坑道入口へ突入しよう


白水・蛍
【ルール攻略隊】
アドリブ連携歓迎

まっすぐな道。しかし、前に進まねばなりませんね。
兎角進みましょう!

バリケードを盾にしつつ前進していき、敵航空部隊と戦います。
【完全視界】で視界を確保しつつ≪妖弓琴≫で矢や<演奏・歌唱>の魔力攻撃で対空攻撃。全部打ち落としてさし上げますわよ。
また、打ち落としの際はパラドクスも使用します。
堕ちよ雷。鳴神の一撃を!

敵をある程度殲滅した後、機を見て【PD通信】で味方に声掛けを行い、突破して行動の入口へ【飛翔】と<ダッシュ>で走っていきますわ。


「一本道か。まるでそこへ導くような……」
 先行したディアボロスが起こした混乱に乗じて、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は上空から敵地へと侵入していた。彼を始めとした『ルール攻略隊』が闇に紛れて攻撃をかけようとしているのだ。
「目的地は同じだ。行くしかないな」
 飛翔しながらエトヴァがその蒼き双眸を眼下に向ければ、二人のディアボロスの姿が闇の中に見て取れた。
「……正面突破しかないわけか」
 歴戦の戦士の寂声が小さく響く。
 闇に乗じて敵地へと侵入したノイン・クリーガー(ゴースト・g00915)は、バリケードの影に身を隠し、顔だけをのぞかせて敵の動向を窺う。
 幸いサーチライトのようなものは見受けられなかったが、滑走路めいた道を照らす投光器の存在は確認できた。上空のルフトキュラシェーアは更なる襲撃に備え、隊形を立て直しつつある。未だその防衛網は健在と見た方が良いだろう。
 視線を右に流せば、別のバリケードに身を潜める、凛とした麗人の姿があった。
「まっすぐな道。しかし、ここは前に進まねばなりませんね」
 幾重にも弦を張って琴に見立てた弓を携えて、白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)が呟く。
 敵航空部隊は、再び迎撃態勢を整えつつあった。ディアボロスの攻撃を受けても容易に崩れない辺りは、流石に精鋭航空部隊と言ったところだろうか。
 しかしルール炭鉱を攻略せんとするディアボロスたちが怯むことなどありはしない。
 ――先行する。援護を頼む。
 ノインが手の動きを以て蛍に合図する。
 頷く蛍。
 バリケードから躍り出たノインは、道に投射される光を避けながら、Mk45/Sを構えつつ身を屈めて闇を疾駆する。
 機械化されたその両脚は敏捷性と静音性を両立した特別製であり、スニーキングブーツも隠密行動に特化している。
 闇に溶け込む黒き戦闘服に身を固めているとなれば、夜間戦闘の準備は万端だ。
 訓練された精兵の動きで照明に接近したノインは、Mk45/Sを構えて引き金を引いた。
 サイレンサーもここでしっかり仕事をした。空気音めいた銃声とともに銃弾が迸り、照明を破壊する。
「なんだ? 光が消えたぞ」
「落ち着け、冷静に対処せよ」
 地上の敵を警戒していた航空兵たちも、ノインの迅速かつ精確な破壊活動に対応しきれなかった。
 そしてその時には既に、闇に乗じた蛍が、滑走路めいた道を疾駆していたのである。
 ノインが照明を破壊したお陰で、周囲に闇が満ちている。
 そして完全視界の力を駆使した蛍にとって、闇は恐れるものではない。暗き夜の紗幕は彼女の姿を隠すベールとなり、バリケードを盾に慎重かつ大胆に前進しゆく彼女の姿を捉えることは、如何に精鋭でも困難だった。
 飛ぶように疾駆した蛍はバリケードの影に飛び込むと、上空に向けて妖弓琴を構えた。
「見えています。これで撃ち落として差し上げますわよ!」
 周囲は一面の闇。
 空に満ちるは星明かり。
 けれど蛍にとって、夜空を飛ぶ敵の動きを捕捉するのはもはや容易――!
 美しく鳴る弦の音。空気を裂いて飛んだ矢が航空兵の飛行装置に当たり、カン、カン! と乾いた音をたてる。
「足元か!」
「舐めた真似を!」
 ただの矢でダメージは与えられないが、立て続けの弓射は、敢えて注意を引くためのものに過ぎない。
 急降下しようとした航空兵より早く、蛍は妖弓琴に矢をつがえ、今度は強く引き絞りながら声を放った。
「我が声に応えて来たれ。鳴神の一撃!」
 琴の如き弦が再び美しい音色を放つ。
 暗き空へと放たれるは、迅雷の一矢。
 絶大なる魔力を乗せて放った雷神の矢は、無数の紙を一挙に裂いたような雷鳴を響かせながら航空兵に迫る!
 実に雷撃こそ、空を飛ぶ者が最も恐れるべき現象の一つである。
「しまった……姿勢制御不能……!」
「こんな……こんなことが……!」
 弓による凄まじい対空射撃によって次々に撃墜されていくルフトキュラシェーア。
「落ち着け、落ち着いて反撃に移れ」
「冷静さを失った者から死んでいく。慌てるな」
 蛍が隠れていたバリケードが、カービンによる掃射で蜂の巣にされ、瞬時にスクラップと化した。
 だが、蛍の姿はもうそこにはない。
「精鋭か。動きは悪くないのだろうが……好きにはさせない」
「空からも……!」
「撃ち落とせ、ここを通すな」
 空を警戒していたルフトキュラシェーアを相手取りつつ、エトヴァが蛍を狙う航空兵さえも撹乱する。
 蒼き羽根で空を切り、滑空するように飛翔して敵を引きつけるのだ。
 不意を衝かれた航空部隊は効果的な連携を妨げられることとなった。地上を行く蛍やノインも、そのため動きやすくなっていたのである。
 その好機を逃すディアボロスではない。
「こちらの姿は見えていないか」
 敵の動きからノインは即座に判断を下すと、バリケードに身を隠したまま頭上めがけてMk45/Sのトリガーを引いた。
 連射される弾丸がルフトキュラシェーアの背後からその飛行装置を貫き、航空兵が爆煙をあげながら墜落していく。
「また別の攻撃が……!」
「他にも地上にいるというのか!」
 航空兵は即座に散開、バディと二人一組になりながら警戒しつつ、おおよその地点を割り出して一斉攻撃を仕掛けた。
「なるほど、確かに動きは悪くない」
 そう評価を下しつつ、即座にバリケードから飛び出して地を駆けるノイン。
 今まで身を隠していた遮蔽物が敵の猛烈な機銃掃射によって瞬く間にガラクタと化した。
「やったか……!」
 しかし闇に紛れたノインはまさしくゴーストそのものであり、捉えられることなく別のバリケードに隠れて敵に銃の照準を定める。
「出来るだけ被害を広げておきたいところだな」
 トリガーが引かれる。
 精鋭たるルフトキュラシェーアも、それを上回る歴戦の戦士に大いに混乱させられることとなった。
「慌てるな、後ろを取れ」
 一方、上空では残るルフトキュラシェーアの小隊が旋回してエトヴァの後方に回り込もうとしていた。
「仕留めたぞ!」
 シュトゥルツカンプ・ブリッツ――カービンライフルの掃射により無数の銃弾が空を切り裂く。
「残りは僅かだな。……当たりはしない」
 翼を広げたエトヴァは風を読み、振り子のように左右に飛んで弾丸を回避。魔力障壁さえ展開しながら超低空飛行に打って出た。銃弾の雨が降り注ぎ、バリケードや路上に無数の弾痕が穿たれていく。
 と、次の瞬間、別の航空兵が前方から剣を抜き、突撃を仕掛けてきた。
「連携か。流石と言うべきなのだろうが……思い通りにはさせない」
 しかしそれさえエトヴァの虚を突く攻撃には成り得ない。
 回転する光輪が周囲に出現し、闇を照らして輝いた。
 美しく舞うようにエトヴァが放った光の輪は、襲い来る敵群に向かっていく。
 後ろを取れば有利というのが航空戦の常道だが、前方のみならず後方にまで放たれた光輪の動きは、精鋭航空兵にも予想外だ。斬り込んできた者、そして背後から銃撃を仕掛けた者さえもが斬り裂かれて地に落ちていく。
『こちらは坑道入口に到達しました。戦果は上々ですわ。さあ、参りましょう』
 蛍がパラドクス通信を用いて状況を知らせる。
 見れば、坑道の入り口に立つノインもまた、空を行くエトヴァに手招きしていた。
「ああ、行くとしよう」
 応答するエトヴァ。
 ルール攻略隊――歴戦のディアボロスで構成された精強な部隊が、ルール炭鉱の内部に突入する!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!

 ルール炭鉱の内部は、まるで入り組んだ巨大トンネルのようだった。
 資源を運搬するトロッコや滑車のほか、電気設備、パイプなどが随所に見受けられる。
 そして入り組んだ坑道のそこかしこに、トループス級の『アイゼンヴォルフ』が徘徊しているのだった。
 その姿、まるで侵入者を排除するために放たれた猟犬のようだ。
 
 ディアボロスたちの主な目的は、ルール炭鉱への破壊活動である。
 坑道を崩落させたり、トロッコや線路などの設備を破壊するといった行動が考えられる。
 だが、勿論、アイゼンヴォルフがそれを見過ごすはずもない。
 もしトループス級であるそれらとの戦いに集中するあまり、坑道の破壊が疎かになってしまえば、目的を達したとは言えなくなる。
 敵の妨害を排除しつつ、可能な限りに炭鉱を破壊するのだ……!
月城・木綿紀
「敵は後回し!」
 敵はトラップ生成の罠で足止めしつつ、坑道の中継所を探して回る。
中継所で行うのは二つ。一つは坑道内の地図とダイナマイトの収集。二つ目は中継所内の設備の破壊。電気は既にある時代だからラムのワイファイスパークで破壊するのが手っ取り早いはず。
後は地図を頼りに次の中継所を探しつつ、道中でパラドクス通信の通信機と接続したダイナマイトをばら撒いて行く。


ブレロー・ヴェール
まずは【完全視界】で視界を確保。
続いて【トラップ生成】で坑道の可能な範囲に煙幕の噴出装置を設置、【パラドクス通信】でこの範囲の味方の安全を確認したら、アルミニウムの微細粉末を煙幕として散布する。

中にいるワンちゃんがきちんと「待て」できずに火砲を使って、粉塵爆発で広範囲を破壊、有毒ガスの発生で坑道を使い物にならなくするのが狙いだよ。
もっとも、向こうが火器を使わないならこっちで着火するんだけどね。

後は、トループス級とはいえクロノヴェーダには大してダメージが入っていない可能性も高いので絞首荊で吊るして動けなくして味方の援護をしよう。


「侵入者を発見。排除する」
 機械化した四ツ足で坑道を蹴って、アイゼンヴォルフの群れが疾駆する。
 改造により人外の機械猟犬と成り果てたゾルダートは、発光するメカニカルアイにディアボロスを映していた。
 メイド服の裾を翻して駆ける、月城・木綿紀(月城家三女のメイドトラッパー・g00281)の後ろ姿を、である。
「敵は後回し!」
 砲口を向けられても恐れることなく、木綿紀は足を早める。
 坑道は、トラップを仕掛けるのにうってつけだった。
 天井や壁から、爆発的な勢いで放たれたのは、頑丈な網だ。
 それだけでゾルダートをなんとかできるわけではないが、ほんの一瞬でも時間を稼ぐことができれば十分だった。
 迷路のような道を何度も曲がる木綿紀。
 行き着いた先は、箱型の空間だ。
 地面にはトロッコ用の線路が走り、坑内の電力を担っているらしい箱状の設備が、壁際に幾つも据え付けられていた。
 どうやらトロッコや各種電力供給の中継地点として作られた場所のようだ。
「ここだったら、あるかも」
 視界を薄手の布で覆った木綿紀は、幸運なことに、すぐ目的のものを見つけ出した。
「見つけた」
 壁に貼り付けられていた薄汚れた紙。そこに記されているのは、この区画の大まかな地図であろう。
 地図を壁から剥がすと、木綿紀はそれを手早く畳んで鞄に仕舞う。
 流石にダイナマイトの保管場所を探している余裕はなかったが、なかなかの成果だ。
「ラム、お願い」
 と、木綿紀の声に応じて、何もない空間から螺旋を描くようにモーラット・コミュのラムが躍り出た。
 その柔らかな体毛からぱちぱちと火花が散ったかと思うと、ラムは大きく円を描くように飛び、辺りに強烈な電撃を撒き散らす。ワイファイスパークにより、電力供給を担う装置が煙を噴き上げ、たちまち機能停止に陥った。
 停電。
 辺りに闇が満ちる。
 と、その時、木綿紀の持っていたパラドクス通信機から声が響いた。
「すぐそこから退避を。追っ手が近づいてるからね」
 小さく頷いた木綿紀が、中継地点の奥に伸びる道を走り出す。
 パラドクス通信を用いて連絡を取り、坑道の奥で待ち構えていたのは、ブレロー・ヴェール(le vengeur du sang・g05009)だった。たとえ闇の中であっても、完全視界の効果を活かした彼女の赤き瞳は、正確にメイド服姿の少女を捉えていたのである。闇の中で狩りをするかのような彼女の瞳はまた、襲い来る機械の犬をも視ていた。
「全火器解放。対象の殺害を優先する」
 暗闇にアイゼンヴォルフの目が輝く。機械の四肢が駆動音を響かせて地面を蹴る。
 破壊された中継地点を突っ切るようにして、一直線に向かってくるアイゼンヴォルフ。
「生憎だけど、好きにはさせないよ」
 トラップ生成の効果により坑道壁面に出現した噴射装置の数々が、微細な煙状の物質を撒き散らした。
「煙幕か!」
 事此処に至っても、アイゼンヴォルフは自ら死地に踏み込んだ愚を悟ることはない。
 酸素。可燃性の粉塵。そして着火源。条件は足りている。
 粉塵は濛々と辺りに立ち込め、火花――木綿紀とラムの破壊工作により生じた、電気設備からの火花が引き金となった。
 ニヤと笑ったブレローの視線の先で、凄まじい粉塵爆発が巻き起こる。
 その威力に、周囲のパイプや電灯、線路さえもが瞬時に破壊された。
 パラドクスではない爆発が、ゾルダートたるアイゼンヴォルフにダメージを与えることはないが、視界を奪うには十分だ。
「チィッ、侵入者め! バラバラにしてくれる!」
 崩れゆく坑道を疾走する機械猟犬。その砲口が火を噴いた。
 砲撃は派手であるものの、狙いを定めたものではない。ブレローは粉塵爆発が起こったのとほぼ同時、トロッコを避けるために設けられた横穴に身を隠していた。狙いの定まらない敵の砲撃は目標にかすりもしなかったばかりか、勢い余って坑道の突き当りにあった設備さえ滅茶苦茶に破壊してしまう。
 迂闊なトループス級が、炭鉱を破壊せんとするディアボロスたちに加担してしまった形だ。
 それも、ブレローの見事な立ち回りが引き寄せた結果である。
 施設破壊に集中した木綿紀への適切な援護だけでなく、坑道の破壊と敵の迎撃さえ両立させたのだ。
 濛々たる煙の中を突っ込んでくるアイゼンヴォルフ。
「『待て』ができないワンちゃんにはお仕置きをしないとね」
 機械の犬の首に突如として鋼糸が巻き付き、その体が宙に吊り上げられた。
「お馬鹿さんだね。爆発だけで済むとでも思ったのかい?」
 宙吊りになり、軋む金属音を響かせながらじたばたと暴れる機械の犬。
 ブレローが鋼糸を指で弾く。
 折れ砕けるような音がしたかと思うと、アイゼンヴォルフの目から光が失せ、四肢が力なくだらんと垂れ下がった。
「まあ、この程度の音色だろうね。次に行くとしよう」
 ブレローは踵を返し、更に奥へと駆けていく。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】がLV2になった!
【トラップ生成】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ドレイン】がLV2になった!

エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
【ルール攻略隊】
連携、アドリブ歓迎
同じ戦場の方と協力

完全視界、パラドクス通信で密に連携
【光学迷彩】【飛翔】で音を立てずに素早く移動
地形の利用し身を潜めながら、基本的に戦闘は避け隠密行動

俺は施設の破壊寄りで動く
トロッコや滑車等を見つけて破壊、電気設備は確実に潰す
パイプや線路は要所を破壊して寸断
広い坑道、未採掘地区、広範囲の場所はグレネードで一気に爆破を
パラドクスと武装を臨機応変に使用

移動中に【トラップ生成】し、敵の足止めと撹乱
邪魔な敵に遭遇時、仲間が引き付ける間に、手早く施設を破壊して移動の合図
敵が少数なら協力して倒し
数が多ければ、間の天井を崩落させ、発煙弾やトラップで足止めし回避
魔力障壁で防御


白水・蛍
【ルール攻略隊】
連携アドリブ歓迎
同戦場の方と協力

【完全視界・パラドクス通信】で密に連携。
私は敵を倒すほうに重点を置きます。
敵の重要施設をみつけるまでは【光学迷彩・飛翔】・<ダッシュ>で音を立てずに素早く移動。
重要施設を見つけたら<演奏・歌唱>で魔力攻撃を<弾幕>の如く打ち出して先制攻撃で奇襲。
【照明】で敵を少しずつおびき寄せ。
<爆破・吹き飛ばし>で追撃。
その流れで施設も壊してしまいましょう。
倒しきったら【照明】オフ。次の施設へ移動いたしましょうか。
見つけたら再度同じように行動し、次々と敵の撃破と施設破壊をしていきましょう。


ノイン・クリーガー
【ルール攻略隊】で参加。

突入に成功。作戦を開始する。

発煙弾を投げて煙幕を張って敵部隊を【撹乱】し、【完全視界】で敵を捉えて突入して煙に紛れながら接近してアームクローとカランビットで装甲の隙間を狙って切り裂く。

銃火器による攻撃は遮蔽物にできそうな【地形の利用】により凌ぐ。

敵の数が減ったら【忍び足】で奥へと進み、プラスチック爆薬を仕掛け、敵施設を【爆破】する。


「さっきの爆発はなんだ! 侵入者の仕業か!」 
 トンネルめいた坑道をアイゼンヴォルフの群れが駆けていく。
 丁字路を横一文字に走り去るゾルダートを無事にやり過ごして、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は小さく吐息した。
(「行ったか……。相当に慌てているようだ。先行した者たちが上手くやってくれたな」)
 炭鉱内部に入った直後から光学迷彩の力を駆使し、見つからぬよう心がけながら此処まで進んできたエトヴァである。飛翔してしまえば足音で気取られる心配もない。
 エトヴァは上手く戦いを避けると、敵の群れがやって来た方角に向け、飛翔しながら進んでいった。そうしながらも通り抜けた坑道をトラップ地帯へと変化させ、不意の襲撃に備える。
 丁字路を曲がった先に広がっていたのは、坑内に幾つか存在する広間の一つだった。
「目標を発見した。途中で敵とすれ違ったが、幸い交戦には至らずだ」
 パラドクス通信によってルール攻略隊の面々に発信するエトヴァ。
『こちらも今のところ支障はない。目標を見つけ次第、破壊する』
『どうやらそれなりの数の敵が見回っているようです。上手く引き寄せて一網打尽にしたいところですわね』
 錆のある壮年の声と、凛とした女声が返ってきた。
 順調に進んでいることを確認し、エトヴァは広間を見回す。
 トロッコの線路が輻輳し、それがあちこちの坑道に向けて放射状に伸びていた。
 線路の分岐点となり、物資の積み下ろしを行う場所でもあろうか。資材を上げ下げする滑車のほか、壁には配電盤などを始めとする電気関係の設備も見受けられた。
 エトヴァはグレネードランチャーとクロスボウが一体となった銃を構えると、破壊すべき箇所を狙って引き金を引いた。
 まだ掘削が途中になっている部分もあり、その切羽面にもグレネードが炸裂、崩落させる。線路も、電気設備も、パイプも滅茶苦茶に破壊され、天井からパラパラと砂礫が降ってくる。
「こっちだ、逃すな!」
「侵入者め!」
 音に反応して走ってきたアイゼンヴォルフが、エトヴァの設置したトラップ地帯に踏み込んで盛大に罠を起動させた。流石にゾルダートとあって、ものともせずに突っ込んでくるが――敵の来る方向を知れただけでも十分だ。
 敵が来る方とは別の坑道に向けて、エトヴァは飛翔する。
「さて、上手く合流できればいいのだが」

「派手にやってるな」
 敵航空部隊を撃破して坑内に踏み込んだルール攻略隊のメンバーは、それぞれの役割を果たすため、別行動を取っていた。
 その中のひとり――トンネルめいた坑道を足音もたてずに駆け抜けるノイン・クリーガー(ゴースト・g00915)は、無駄のない洗練された動きで敵施設の破壊を続行する。
 坑道に点在する滑車や電力供給設備、線路の分岐などを目にすると、手早くプラスチック爆弾を取り付けて奥へと進む。
 十字路に差し掛かると、慎重に左右を確認。
 微かに気配と物音がした前方の道を、ノインは足音を忍ばせながら走っていった。
 その先に広がっていたのは、物資の地下集積所と思しき、長方形の広間だった。まるで駅のように複数の線路が並んで走っており、幾つかの保管庫のほか、何に使われるのか判らない四角い装置も見受けられた。
「目標を発見した。少々敵の数が多いが」
 小声で通信するノイン。
 重要な拠点であるためか、そこにはかなりの数のアイゼンヴォルフが配置されていた。そのまま突入すれば厄介な数だが――その時、不意に周辺一帯の電気が消え、辺りが暗闇に包まれた。
 エトヴァや他のディアボロスたちが電気関係の設備を破壊したためだろう。
 当然、完全視界の恩恵を受けたノインが、視界を奪われることはない。

「何だ、停電か!?」
「落ち着け、冷静に対処せよ」
 暗闇に狼狽したのは、周囲の坑道を巡回していたアイゼンヴォルフたちも同じだった。
 それだけではなく、彼らは或る奇妙な現象をも目撃していたのだ。
 明かりが消えて闇が満ちた坑道に、何故か、パッと昼のように明るい地点が生じていた。
 壁で隔てられた場所さえも照らし出すその力は、周囲を巡回警備していた機械犬の群れを引きつけるのに十分なものだった。
「なんだ、あれは?」
「調査する。侵入者の仕業かも知れん」
 照明――壁さえも通り抜けて明かりをもたらす残留効果を存分に駆使して、光学迷彩と飛翔の力をも活用した白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)が坑内を飛んでいく。
「上手く引き寄せることができているみたいですね。それでは参りましょう」
 蟻の巣のような坑道だったが、パラドクス通信で密に連携を取り合っていたこともあり、蛍が迷うことはなかった。アイゼンヴォルフの群れを引きつけながら、ノインが今にも攻撃を開始しようとしている集積所に素早く駆けつける。
「先手必勝ですね。攻撃を仕掛けます」
 突入間際、通信機で声を送ると、即座に返事が返ってきた。
『援護する』
 ノインの手でピンを抜かれた発煙弾が、集積所に投擲される。
 巡回部隊との合流直後、煙にまで包まれたゾルダートの群れは、何とか円を描くような陣形で攻撃に備えた。
「なるほど連携は心得ているのですね。ですが」
 煙の中に突っ込んだ蛍は高い天井めがけて急上昇。
 アイゼンヴォルフの聴覚器官が、勇壮にして華麗な歌声を捉える。
 蛍の歌に合わせて爪弾かれる妖弓琴が美しい音色を奏で、機械の獣は一斉に頭上を見た。
「「「上かッ!」」」
「気付くのが遅いですよ」
 刹那、迸る電光に包まれた蛍が妖弓琴を足下に構え、弦を弾いた。
「我が声にて応えて走れ、煌めきたる雷の波!」
 矢の代わりに放たれるのは恐るべき雷霆だ。
 空気中を伝播する音そのものに魔力を乗せて放つ超常の雷槌は、光で形成された多頭の蛇さながらにアイゼンヴォルフに襲いかかり、容赦なく射抜いた。機械化された体躯に致命的が電撃が流れ、煙をあげながら横たわる猟犬型ゾルダート。
 残るアイゼンヴォルフの首根めがけて高周波アームクローが突き刺さった。アイゼンファウスト――機械化されたその腕からクローを放ったノインはまた、三日月状に湾曲したブレードが特徴的なファイティングカランビットで別の機械猟犬の首を斬り飛ばす。物凄い音がして、首が地面に転がった。
「くそっ! 撃て、とにかく撃ちまくれ!」
 如何に逃れようとも、全火器を解放すれば当たる筈――瞬時にそう判断して砲撃を行うアイゼンヴォルフの群れ。だが襲い来る銃砲弾にやられる前に、ノインは林立する四角い箱のような設備を盾にして身を隠し、流れ弾がそれらを滅茶苦茶に破壊することさえ計算に入れて立ち回った。すぐさま広間から坑道の一つに退避してしまえば、後は愚かな猟犬たちの破壊に任せれば良い。
「間に合ったようだな」
 そこへエトヴァが飛来して、青水晶の柄の絵筆を空間に走らせた。
「色彩の迷宮へ誘おう」
「なに……!?」
 ステンドグラス様の絵に包まれた機械の獣が、別世界に紛れ込んだように狂乱に陥った。刹那、美しき色彩を以て描かれた絵画が砕け散り、容赦なく突き刺さった破片に装甲の付け根を貫かれて斃れるゾルダート。
「全て撃破できましたわね。破壊も十分、次の施設を目指すと致しましょう」
 蛍が飛翔したまま坑道の奥を目指し、エトヴァとノインもそれに続く。
 連携を活かしたルール攻略隊の戦い振りは、此処でも目覚ましいものだった。
 ディアボロスたちの活躍により、坑内の敵施設は、修復不可能なまでに破壊されたのである。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV3になった!

「ほう……我が部隊を打ち破って此処まで辿り着くとは。少々意外でした」
 黒い縁取りのアイウェアの奥で、何処までも冷たい両の瞳がディアボロスたちの姿を映す。
 坑道を抜けた先は、地下空洞のような広々とした空間だった。
 その中心に立っていたゾルダート――ベアトリクス・ヴァイゼンホルンは、表情一つ動かさぬまま、全身の火器を戦闘モードに移行させる。
 それは単騎に過剰なまでの兵器を搭載したゾルダート。
 冷厳にして冷酷な戦闘機械である。
「では――これより殲滅を開始します」
 感情の失せた声で言い放ち、ベアトリクス・ヴァイゼンホルンが攻撃を開始する!
月城・木綿紀
「ここでそんなモノ使える?」
 煙幕で身を隠しながら空気や周りの物をパラドクスでメタンガスに変換する。
メタンガスが引火性である以上敵は不用意に銃火器を使えない。
そしてここが閉鎖空間である以上、いくら空気より軽くてもガスが充満して酸素欠乏症になりうる。
かと言って無理に火器を使えば爆発で落盤や近くのガスだまりからメタンガスや有毒ガスが噴き出してくる。
敵がこっちの目的に気がついた一瞬の隙をついて【トラップ生成】や手元の金属糸でがんじがらめに縛り上げる。


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
【ルール攻略隊】
連携、アドリブ歓迎
コードネーム:フェーデル

宜しく頼む、スカイレイダー

ああ……何度か同じ名の影に会ったものだが
友人を思い出す

さあ、ここも大詰めか
数々の悪夢を生んだルール炭鉱を、完全に閉じさせる

ガスマスクを着用
完全視界で戦場を偵察、敵の動きを観察
パラドクス通信で情報共有と連携を

【飛翔】し空中戦、常に敵の死角を取るように立ち位置を変え
仲間と包囲する形へ持ち込む
連携の長所を活かそう

臨機応変に皆の援護を
弾幕を張り、銃を死角から撃ち牽制、攻撃動作を妨害して仲間の援護
宙に敵の姿を描き出し、撃ち合わせよう
銃弾なら負けていないさ

反撃は神速反応で備え、観察
魔力障壁を張り、弾丸の雨を高速飛翔して回避


白水・蛍
【ルール攻略隊】
アドリブ連携歓迎
同選択肢の方との連携希望

何処かで聞いた事ある名前に見た目しておりますわね……だとしても、手を抜く気はございませんが。

事前にゴーグルとマスクを用意して着用。
【完全視界】を使用。
戦場にて敵の動きを<情報収集>。【PD通信】で情報共有と連携に活かしましょう。
相手に<ダッシュ>で近づきます。道中の攻撃は<結界術>で致命傷を避け、<ダッシュ>で回避を試みます。
勢いを付けつつ【パラドクス】を発動。
――我、希う! 風よ。龍の如く疾く駆けよ!
パラドクスで龍の如く駆ける風を召喚してぶつけます。
相手の銃弾も全てはじき返してさしあげます!


レイ・シャルダン
【ルール攻略隊】
連携、アドリブ歓迎
コードネーム:スカイレイダー

スカイレイダー着任
これより戦闘に加わります。
どうぞよろしくお願いしますね。

サイバーゴーグル【Boeotia】のテンプルをノックして起動し
戦場を"観察"して"情報収集"を行い戦闘を有利に
機械魔導弓【ACRO】に矢を番え
フライトデバイス【アクロヴァレリア】による"空中戦"を行います。

うん…。
一斉射撃…。
ならばこちらも全弾を叩き込みます!
Neunundneunzig Jäger!Löwebrüllen!発動!
機械魔導弓【ACRO】に矢を番え…放つ!

敵の攻撃は超常結界式【アルヴァーレ】と【ナノマギア】による
2重の障壁でダメージを抑えます。


「さあ、ここも大詰めか」
 高速で飛翔しながら坑道を抜けた先には、地下空洞めいた空間が広がっていた。
 待ち構えていたゾルダート――ベアトリクス・ヴァイゼンホルンは、突入したエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(蒼炎のヘレーティカ・g05705)に射抜くような視線を向ける。
 坑内各所に設置された爆弾が爆発したものだろう、空洞を揺さぶるような地響きが起こり、砂礫が降ってきた。
「何処かで聞いた事ある名前に見た目しておりますわね……」
 あちこちに口を開けた坑道。その一つを駆け抜けてきた白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)もゾルダートの前に立って言った。
「ああ……何度か同じ名の『影』に会ったものだが」
 エトヴァが挟撃の形を取るが、敵は冷静な面持ちを崩さぬまま、アイウェアのレンズを光らせた。
 ベアトリクス――ベアトリクス・ヴァイゼンホルン。その呼称は知己の名を想起させずにはおかないものだ。
「……だとしても、手を抜く気はございません」
 いま二人の顔は、ゴーグルやガスマスクに覆われている。炭鉱という戦場に似つかわしいその装備に不自然を感じた様子もなく、ゾルダートたるベアトリクスは冷たい声を放つ。
「なるほど、あなたがたが我が部隊を突破し、坑道を破壊したと。配備に過誤はなかったはずでしたが」
 指揮官が戦わなければならなくなったこと自体、ディアボロスたちのこれまでの行動の成果だ。
 炭鉱を巡る戦いは、各地で佳境を迎えつつある。ディアボロスを苦戦させた難攻不落の拠点も、もう一押しで陥落しよう。
 ――数々の悪夢を生んだルール炭鉱を、完全に閉じさせる。
 決意をその蒼き瞳に秘めて、エトヴァはフルフェイスのガスマスク越しに敵を見ながら通信機を起動させた。
「こちらフェーデル。宜しく頼む、スカイレイダー」
 CCTS――対クロノヴェーダ戦民間軍事企業に属する『彼ら』にとって、コードネームで呼び合うのは慣れたものだ。戦場において迅速にコミュニケーションを図り、作戦行動を円滑に進める。実に連携こそが強力な武器である。
 攻撃を仕掛けようとしたベアトリクスが片眉を上げた。
 レイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)が坑道を突っ切って地下空洞に飛び出し、くるりと宙返りを打ったのだ。
「スカイレイダー着任。これより戦闘に加わります。どうぞよろしくお願いしますね」
 サイバーゴーグル【Boeotia】のテンプルを指でノックすると、戦場の情報や兵装の状態が彼女の眼前に表示される。
 アクロヴァレリア"Einheit_02"――魔力を帯びた特殊金属により強化された漆黒のフライトデバイスが飛行を支え、空気抵抗軽減装置【ブリーズプリューム】や残留効果さえ駆使するレイは、自在な高速戦闘を可能とする。
 エトヴァも旋回するように飛翔していた。
「幾ら集おうと無駄なこと。纏めて殲滅するのみ」
 言いながらベアトリクスが超小型要塞とでも言うべき浮遊砲台を展開した。榴散弾、小銃弾、ガトリング砲――あらゆる種類の銃弾・砲弾が容赦なく放たれる。
 それはまるで、空を行く戦闘機を撃墜せんとする戦艦の艦砲射撃だ。
「足を止める。銃弾なら負けていないさ」
 だが魔力障壁を展開して飛ぶエトヴァにとって、その攻撃を目の当たりにするのは初めてではない。
 だから砲撃が始まる直前に旋回し、敵の後方に回り込んで銃を――牽制・攪乱向けの短銃身のトリガーを引くことができた。魔力の塗料を込めた弾丸が敵の装甲に着弾して、眩い光を放つ。
「うん……一斉射撃……」
 高速で飛翔するレイのゴーグル上に、収集できるあらゆる情報が表示されていた。敵弾、その弾道、味方の配置――多様な情報を取り入れながらレイは弧を描くように急旋回。捻るような回転運動も交えながら飛来する無数の銃弾を避け……そこへ砲弾が立て続けに炸裂する。
 少女の身を護っているのは極小の魔導機械群ナノマギア、そして超常結界式【アルヴァーレ】による防御壁だ。光の幾何学模様を形成したフィールドと装甲に護られながら、レイは爆煙を突き抜ける。
 煙から飛び出した彼女は敵の背後を取って機械魔導弓を構えた。
「ならばこちらも全弾を叩き込むまでです!」
 魔力が収束。そうして編まれた矢に、レイは更に力をつぎ込む。
 属性、要素をレイヤーさながらに重ねた一矢は放たれると、レーザーさながらに尾を引いてベアトリクスに襲いかかる!
「迎撃開始」
 防御火器による弾幕が矢を撃ち落としたかと思われた刹那、光の矢は拡散し、小さな光の弾丸のようになって敵に殺到した。迎撃された――のではない。その直前に、光の矢は弾けるようにして拡散していたのだ!
「……ッ!」
 回避運動も間に合わず、ベアトリクスの機械の体が貫かれる!
 衝撃を殺そうとバックステップしたゾルダートの視界が、その時、不意に遮られた。
「……煙幕ですか」
 仕掛けられた罠地帯がベアトリクスの着地と共に作動し、視界を覆う煙を噴き上げたのである。その罠のこそ、多様なトラップを駆使する月城・木綿紀(月城家三女のメイドトラッパー・g00281)の手によるものに他ならない。
 敵は冷静にして沈着なゾルダートだ。罠にかけるのにさえ、慎重さと観察が欠かせない。
 敢えて敵の初撃は見逃したが、

 ――世界は布、私は糸、その形を解き織り直す。

 最早、敵は木綿紀の作り出した陥穽に陥っている――! 
 織物錬成(ファブリックアルケミー)によって周囲の物質を変化させ、有毒ガスを発生させる。
「ああ……だから、というわけですか」
 なぜディアボロスたちがガスマスクを装備していたのか――体内の機構を蝕まれながらベアトリクスは思い至った。
 思考は一瞬。
 反撃は同時。
「先に貴女の首を狩ることと致しましょう」
 超常の存在であるゾルダートは、即座に異形の大鎌を振るって木綿紀に斬りかかる。一薙ぎされたが最後、小柄な少女の肢体は血霧と化して吹き飛んでしまうかと思われた。
「させない」
 音速を超える斬撃。
 だがそれを振るうベアトリクスの腕に、きらりと光る糸が――金属性の細い糸が絡みついていた。
 煙幕の発生直後に飛ぶように駆けまわりながら、木綿紀はまるで人形をがんじがらめにするかのように、敵の体に頑丈な金属糸を巻き付けていたのだ。
 卓越した操糸術。
 裁縫で用いられる指抜きならぬ、手抜きと呼ばれる防刃手袋を活用した木綿紀は、ぐいと金属糸を強く引きながらベアトリクスを拘束せんとする。
「この程度のもの……!」
 敵は対処する必要もないと判断していた。それでゾルダートの動きを止められるものではないと。
 だが、ほんの一刹那でも攻撃を遅らせることができれば、そこに活路は開ける――!
 タッとバックステップした木綿紀の前髪をかすめるように大鎌が滑っていく。極度の集中がもたらしたスローモーションのようなその一瞬の後に、木綿紀は踵で地を踏んで死地から脱していた。
 煙幕が徐々に晴れ、ベアトリクスが迎撃のためエトヴァやレイを見上げる。
「ここでそんなモノ使える?」
 木綿紀の言葉に、ゾルダートは目を見開いたようだった。
「まさか、この坑道ごと……?」
 可燃性の有毒ガスの発生。たちこめたそれに火器を用いれば、大惨事に繋がりかねない。全身を機械化した超常の存在であるゾルダートに、爆発とそれに付随する現象でダメージを与えることは難しいが、一瞬の思考とやり取り――それこそがディアボロスに好機を与えた。
「隙あり、です!」
 地を蹴り、疾走した蛍が果敢なる攻撃に打って出る。
 虎穴に入らざれば虎子を得ず。
 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。
 敢えて敵の間合いに踏み込まなければ、敵に致命打を与えることなどできはしない!
「そうですか――では、死になさい」
 異形のサイズを振るって迎撃を試みるベアトリクス。
「そんなもので怯みはしません!」
 大鎌という得物には薙ぎ払うための独特な予備動作がある。
 振るう速度が音速越えだとしても、振り抜く態勢を取るその一瞬こそが、蛍の掴むべき勝機――!
 ――我、希う!
 声に合わせ、何処からともなく轟いた咆哮が空気を振動させた。
 それはまるで地の底に生じ、立ち昇った、音と風の竜巻。
 パラドクスにより可視化した『音波』そのものが、文字通り竜と変じて唸りを上げ、その音圧で地下空洞を震わせる。
 ――風よ。龍の如く疾く駆けよ!
 強弓が矢を放つような烈々たる蛍の言葉。
 呼応して実体化した音の竜が咆哮し、顎門(アギト)を開き、そのままベアトリクスを呑み込んだ!
「――ッ!」
 殺人的な風圧と音圧が四方八方から襲い来る死地の中、防御態勢を取ったゾルダートが耐え続ける。
 恐るべき猛威が過ぎ去った後、ガードの状態のまま立つベアトリクスは最早、満身創痍だった。
「……!?」
 そして防御を解いた彼女が目の当たりにしたのは、絵筆で仕上げの色――大鎌の青を差したエトヴァの姿だ。
「これで終わりにしよう。影は影らしく、自らの絵姿の前に斃れるがいい」
 飛翔しながら、絵筆を指揮棒のように振るったエトヴァの眼下で、大鎌を構えたベアトリクス――実体化したその『絵』が襲いかかった。卓越した観察力と画力、そして絵筆やパラドクスの力によって、ゾルダートの絵姿が実体化を果たし、その大鎌が確かな威力を以てアヴァタール級の胴を薙いだのだ。
「損傷甚大……これまでですか」
 ベアトリクスの露出した内部機構から火花が散り、途端に凄まじい爆発が巻き起こる。
「脱出」
「崩れます。急ぎましょう!」
「最後まで油断ならないことですね」
「ああ、だが活路は開けた。行くとしよう」
 木綿紀、レイ、蛍、そしてエトヴァが飛翔し、崩落した地下空洞の天井を突っ切って、星々煌めく夜空へと飛び出した。
 かくしてディアボロスたちが大勝利を収め、ルール炭鉱の戦いが此処にまた一つ幕を閉じたのである。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エイティーン】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
【照明】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV4になった!

最終結果:成功

完成日2022年04月01日

第二次ルール炭鉱破壊作戦

 第一次ルール炭鉱破壊作戦は成功させることが出来ず、ルール炭鉱から運び出される資材により、ゾルダートの強化が開始されています。
 現在行われているゾルダートの強化を阻止すると共に、ゾルダート戦力の強化が行われないように、第二次ルール炭鉱破壊作戦の実行が、攻略旅団より提案されました。

 第一次ルール炭鉱破壊作戦の結果、ルール炭鉱の警戒レベルがあがっており、ディアボロスが労働者として潜入する事は難しくなっています。

 その為、ゾルダートの警戒網を強行突破して強引に戦闘を仕掛ける必要があります。
 かなり厳しい戦いを強いられますので、状況によっては、撤退をする必要があるかもしれません。

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#機械化ドイツ帝国
🔒
#第二次ルール炭鉱破壊作戦
🔒
#ルール炭鉱


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選択肢👾トループス防衛ライン『ルフトキュラシェーア』のルール

 ディアボロスの侵入を防ぐ為に、トループス級クロノヴェーダ(👾)による防衛ラインが引かれています。
 防衛ラインは、都市を守る城壁や、道を塞ぐバリケード、関所の検問や、秘密基地の監視所などがありますが、この防衛ラインをクリアしなければ、事件の核心に迫る事は出来ません。
 防衛ラインを守るクロノヴェーダは、防衛拠点を利用して戦う為、戦闘で有利になります。
 なんの工夫も無く漠然と戦うだけでは、苦戦(🔴を得やすくなる)してしまうので注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】この選択肢の🔵が👑に達しない限り、マスターは他の選択肢のリプレイを執筆できない。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾敵施設破壊戦闘(ルール炭鉱)『アイゼンヴォルフ』のルール

 ルール炭鉱を警備するトループス級と戦いながら、敵施設を破壊する選択肢です。
 トループス級との戦闘も行いますが、成否判定は、どれだけの施設を破壊したかで判定されます。
 その為、トループス級との戦闘しか行っていなかった場合は『🔴🔴🔴』判定になる場合もあります。
 それまでの戦闘で、トループス級を多く撃破していると、以降の判定は成功しやすくなるので『🔴🔴🔴』が出ても、全くの無駄にはならないかもしれません。
 詳細は、オープニングやリプレイを確認してください。
 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『ベアトリクス・ヴァイゼンホルン』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「ベアストリア・ヴァイゼンホルン」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。