急如星火(作者 銀條彦
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#大戦乱群蟲三国志  #大戦乱、許昌の戦い:呉  #気炎の知将・陸遜  #呉 

●燎原之火
 辛くも合肥の制圧を終えてほどなく、呉軍が選んだ戦略は更なる進軍。
 魏の首都『許昌』を目指しての前進であった。
 行く手にと立ち塞がった魏軍は呉蜀を遥かに上回る大軍勢であったが、その殆どを占めるのは人間ばかりの一般兵。
 呉の誇る蟲将らにとってそんなものは障害にもなろうはず無かった。

「ハハッ何ともつまらぬ! ……だが、まぁ善い。名立たる猛者らと牙交える愉しみは曹操めの膝元へ殴り込むまで取っておくとしよう」
 戦場を先駆けし将のふたつ名は『小覇王』。
 大層な其の呼称に違わず、呉のアヴァタール級蟲将の中でもおそらくは屈指の実力者であろう。
 呉王の兄・孫策の名を冠する彼が自在に戦場を蹂躙するさまは呉軍蟲将らを鼓舞して止まない。
「大都督殿の手は煩わせぬ、ひきつづき全軍指揮に専念するようにと伝えて釘を刺しておけ」
 振り返りもせず配下にそう指示した後、再び彼は愛馬の轡を巡らせ最前線へと奔らせる。
 ジェネラル級同士の単純なぶつけ合いの局面にと縺れれば、それこそ、数に物言わせる曹魏の思う壷。
 ……と、戦略眼から憂慮したのかはたまた単純により多く暴れたいが故なのかは綯交ぜで彼自身にすら理解らない。
 光芒一閃。
 供も引き連れず指揮官自らが繰り返す騎行はさながら流星を思わせる程で諌める者はいない。
 そも、彼と轡を並べられる程の味方が今この戦場には存在しないのだから。

「おお、小覇王から放たれる覇気のなんという強さ……我等の勝利はもはや揺るぎない!」
「頭数ばかりで腑抜けた魏軍なぞ残らず焼き尽くしてしまうのだ!!」
「さあ人間共も後に続け! 進めば手柄、臆せばその場で死あるのみぞ!!」
 己が指揮官の勇壮に、弓奏の蟲兵達がいっそう意気揚がり蝶羽をはためかせる。
 パラドクス乗せた矢が降り注ぎ、音鈍く翅が擦られれば、草場よりも容易く人命は刈り払われ……。
 夥しき血と炎の狂騒は、ただただ紅く、戦場を染めあげてゆく。

●大都督、許都を襲い紅き燎原と化せしめんとす
「許昌へ攻め上がる蜀呉連合軍が引き起こすであろう大戦乱の阻止まではあとわずかじゃ」
 確信を乗せた孫・浩然(人間の破軍拳士・g01370)の声。
 ディアボロスの介入によって甚大な被害を出しながらも呉は合肥を制圧し、蜀と時を同じくする形で北進を図っている。
 呉軍率いる大都督『気炎の知将・陸遜』は蜀の関羽と同格のジェネラル級クロノヴェーダ。
 これらを同時に迎え討つ形となる魏側は既に華北地方から数十万の兵士を動員し、許昌で待ち構えているという。
「魏王・曹操はいまだ動かずのようじゃ。前線の指揮は宛から撤退してきた曹仁に引き続き任せたままじゃの」
 魏・呉・蜀のいずれが勝者になるにせよ。
 数十万規模に昇るであろう犠牲も、それらを苗床として膨大な蟲将が産み落とされる未来も、決して見過ごす訳にはいかない。
「首都決戦の大戦乱を防ぐ為には攻撃側である呉と蜀の軍勢を撤退させる方が容易い……という訳で今回の作戦じゃ」

 今回集まったディアボロス達が叩くのは前線で戦う呉軍サイドの部隊であるという。
 まずは一般人である兵士達の乱戦に介入し、殺し合う彼らの被害を減らすよう立ち回る必要がある。
「兵の殆どは徴兵された只の農民じゃ。クロノヴェーダによって田畑から離され無理やり戦わせるとは何とも惨い」
 一刻も早く彼らをこの莫迦げた戦いから解放してやりたいものだと老案内人は重い息を吐く。
 次に呉軍蟲将への対処だ。
 指揮官はアヴァタール級蟲将の『小覇王・孫策』。
 勇猛を誇る彼に従うトループス級達は火矢を得意とし、依然、魏の蟲将が前線に姿を見せないのをいい事に我がもの顔で一般兵の殺戮を繰り返している。
 彼らを残らず撃破しない限り被害は拡大する一方だろう。
「そんな彼ら故、絶対的存在である指揮官の首さえ取ってしまえば脆いものじゃ。呉の部隊は総崩れとなって撤退へと追い込むのは容易かろう」
 そう語る浩然の顔であったがその表情は何処か浮かない。
 この戦場に、呉軍総大将である『気炎の知将・陸遜』自らが援軍に現れる可能性が零とならないが為である。
「……もしもジェネラル級である陸遜が駆けつければ指揮官を討ち取る事が一気に難しくなる。本来は前線で自ら戦うようなタイプでは無いのじゃが、呉を勝利に導く為に必要と判断すれば厭わず彼奴は討って出てくるじゃろう」
 陸遜の参戦目的はあくまでも前線指揮官の救援のみだが、その為に彼がパラドクスを発すればその火計の威力たるや戦場すべてを焼き尽くす事すら可能だろう。
 とにかく、戦いを仕掛け続ける事で生じる僅かな隙を衝いて孫策撃破を急ぐほか無い。
 孫策さえ撃破できれば、彼は戦場に見切りをつけて速やかに撤退するのでディアボロスも目的を達成できるだろう。

「あるいは呉の大都督と雌雄を決したいと望む者も居るやもしれぬが……すまぬ、この場は一旦堪えてくれぬか。呉蜀の許昌攻めさえ挫いてしまえばいずれまた彼奴を討ち取る好機も訪れようて」

●先駈を強いられしもの達の悲嘆
 小覇王の雄姿に益々戦意昂ぶらせてゆく蟲将達とは対照的に。
 彼らに率いられた一般兵の多くの顔には既に疲労の色濃く、クロノヴェーダならぬ体はいかにも力無い。
 寒さは緩みつつあるとはいえ、魏の都・許昌への強行軍は彼らにとって望まぬもの。
「まだ進むのか……合肥城を落とせば国元へ帰れるんじゃなかったのかっ!?」
「しっ! 蟲将さまがたの耳に入ったら……」
「俺だって戦いたくなんかねぇよ。けどそれ以上に死にたくねぇんだ、仕方ない……」
 蟲将では無く自分達と同じ人間ばかりの敵勢が相手ならばきっと生き延びる芽もある筈と、それだけを心の支えに。
 碌な調練も受けぬまま、がむしゃらに、戦場を突き進む兵士達。
 ……遠ざかるばかりの故郷、荒れ果てた田畑へと想い馳せながら。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【傀儡】
1
周囲に、ディアボロスのみが操作できる傀儡の糸を出現させる。この糸を操作する事で「効果LV×1体」の通常の生物の体を操ることが出来る。
【水源】
1
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【狐変身】
2
周囲が、ディアボロスが狐に変身できる世界に変わる。変身した狐は通常の狐の「効果LV倍」までの重量のものを運べるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【一刀両断】
2
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【腐食】
1
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【避難勧告】
1
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【隔離眼】
1
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【泥濘の地】
2
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【エアライド】
2
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【平穏結界】
2
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。

効果2

【能力値アップ】LV4 / 【命中アップ】LV5(最大) / 【ダメージアップ】LV5 / 【ガードアップ】LV2 / 【反撃アップ】LV4 / 【アクティベイト】LV1 / 【ドレイン】LV1 / 【アヴォイド】LV1 / 【ダブル】LV1

●マスターより

銀條彦
 このシナリオは『大戦乱群蟲三国志』シナリオです。

 選択肢①は今まさに前線で激突する魏と呉の一般兵双方が相手となります。
 逆説連鎖戦における『反撃』能力によってたとえ1対数十あるいは数百であろうとも圧倒する事が可能ですが、出来る限り一般兵の死傷数を抑えつつ惹きつけ蹴散らすような戦い方で大戦乱に繋がる被害を食い止める戦い方が望ましいでしょう。

 また同時に③で呉軍のトループス級蟲将たちに対処する必要があります(魏軍側は前線に蟲将の姿は全く見当たりません)
 彼らもまた逆説連鎖戦の理によって一般兵相手に無双状態で士気も極めて高く、彼らを放置すれば被害は膨らむ一方となります。
 ただし彼らが心酔するアヴァタール級指揮官が④で撃破されれば呉の部隊は総崩れとなり撤退してゆきます。

 ④『小覇王・孫策』を撃破できた時点で今回の戦いはディアボロス側勝利となります。
 ただしあまりに戦闘で手間取ったりあえて時間稼ぎなどを図ったりした場合、救援として呉のジェネラル級クロノヴェーダ『気炎の知将・陸遜』が駆け付ける可能性が高まります。

 到着以降、陸遜は基本的に己の手番すべてを孫策を守る行動に費やしディアボロスには反撃のみで対処します。
 現時点で陸遜を倒すことは不可能ですが②において彼に戦闘を挑んで隙を作らない限り、選択肢④での攻撃は一切通らないままとなってしまいます。
 敵救援を掻い潜りながら④が達成されれば陸遜は当戦場から離脱してゆきます。

 それではみなさまのご参戦、心よりお待ちしておりますね。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


李・風美
邪魔すればいいアルな?
あー……けどこれ使うと経費がネ……。
んにゃ。言うてる場合やないわ。悲惨な戦場を買い取り処分や。

【商術・泡銭】を使用。
駆け抜けつつ紙幣を投げつつ次々に術を発動させ、
戦場をどんどん泡まみれにしていきます。
つるつるのぶくぶくのぼいんぼいんで、
視界と動きを妨害して戦闘どころではなくしてしまいます。
(アドリブ・絡みはご自由に)


 ディアボロス運ぶトレインはほどなく大戦乱兆しつつある戦場へと辿り着く。
 そこでは既に剣戟と怒号とが満ち溢れて……。

「あれを邪魔すればいいアルな?」
 魏呉両軍が激突始めた最前線の只中でぶ厚いグルグル眼鏡をキラリと光らせて。
 首尾良く紛れ込んで後は得意の『術』をバラまくだけとなった所で、ふと、李・風美(胡乱でチャイナな瓶底眼鏡・g00381)に浮かんだ思案顔。
「あー……けどこれ使うと経費がネ……」
 我が身を、というか身銭を切るパラドクスの行使に対して彼女はちょっぴりためらいを覗かせて。
 けれどそれも、ほんの一瞬のこと。
「んにゃ。言うてる場合やないわ。悲惨な戦場を買い取り処分や!」
 左右にふるりと首が振られ、女店主はすぐさま腹を括る。
 互いに殺し殺される恐怖に塗れながら闘いを強いられる……そんな一般兵達をまるっと救ってみせるとの熱き想いが風美の背中を押して止まない。
 長い袖先にすっぽり覆われた指先が『ソデノシタ』に触れれば、たちまち弾ける、商売人の暗器(とっておき)。

「大放出の大サァビスネ! バブル到来ーッ!」

 其の名も『商術・泡銭(ショウジュツ・アブクゼニ)』。
 紙幣を媒介として大量の泡を飛ばし、さまざまな行動阻害を引き起こすパラドクスである。
「大放出の大サァビスネ! バブル到来ーッ!」
 そんな景気の良い掛け声とともに朱きチャイナドレスが疾風の如く戦場を駆け抜ける。
 だが、華麗なる風美の勇姿を目撃できた兵士は誰一人として存在しなかった。
「な、なんだぁコリャッ!?」
「うかつに進めねえぞ、っつーか前はどっちで後ろはどっちだ???」
 唐突な環境悪化に見舞われ立ち往生の一般兵は、みるみるうち、大混乱にと陥って……。
 もうすっかり戦いどころでは無くなっていたからだ。
 思い切って万札を大盤振る舞いした甲斐があったというものである。

「つるつる~のぶくぶく~のぼいんぼいん~で千客万来、濡れ手にアワや!」
 粟やのうて泡やけど、と、セルフツッコミを交えつつ。
 殺させぬ為の戦いが商うは数多くのかけがえない人命。なればこそ現金掛け値なし。
 採算度外視などとは決して言わせないのだ。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!

黄泉王・唯妃
※アドリブ、連携歓迎。

まったくどれだけ叩き潰してもすぐに湧いてくるから嫌いなんですよね蟲って。
一般兵達がぶつかり合ってる境目のあたりからパラドクスと【水源】を用いて戦場を三分しましょう。
激しく戦ってる方々は押し流せばいいだけですし、地上戦しか想定してない一般兵なら大河の如く現れた水場を超えるような真似は出来ないでしょう。
これぞ我が【計略】『戦場三分の計』と。そのままですね。

「さあ、退きなさい。そして省みなさい、貴方達の戦いが如何に無駄かという事を」


 射干玉の髪を靡かせながら、高台より乱戦を見渡す瞳は柘榴色。
 少女としてはあまりの怜悧を宿す黄泉王・唯妃(灰色の織り手・g01618)の眼差しは、最前線での混乱に端を発する異変を見逃さない。
 間違いなく味方ディアボロスの活躍に起因しての戦線鈍化と確認し、微笑した後……弓携えた蝶羽の群れを一瞥する。
「まったくどれだけ叩き潰してもすぐに湧いてくるから嫌いなんですよね蟲って」
 形好い唇の端から零れた声音は楽しげで。
 なのに、穏やかに浮かべられた筈の笑みはあまりにも甘やかに殺意を湛えていて。
 蟲狩るは蜘蛛の性……しかし、今はまだ其の刻では無い事を聡い少女は心得ている。
 まずは狩場を整えなければならない。
 蟲と人とをまず切り離し、そして同時に、呉人と魏人とを引き離す。
 脳裡に描いた絵図そのままに。
 理は、彼女の下へと跪く。

「これぞ我が【計略】『戦場三分の計』と。そのままですね」

 涼やかな決め台詞は、あいにくと、河無き野を呑む氾濫とそれから逃れようとする兵らの狂騒とに掻き消された。
 唯妃によって繰り出された計とは此れすなわち『青龍水計』。
 放たれた鉄砲水の奔流が広域に渡って龍の如くのたうち戦場を分断する。
「俺たちは生きて帰るんだ、溺れ死ぬなんてまっぴらだぜ」
「……お、おい……命令は前進だぞ……」
「構うもんか! 見ろよ、前にもう敵なんて居やしないじゃないかっ!」
 蟲将不在な魏一般兵の離散は呉軍より遥かに迅速であった。
 つい先までは蹂躙に酔いしれていられた呉蟲将らも、事態の急変に、まったく対応できていない様子である。
 もはや完全に戦闘の手を止めて安全路への迂回を図ろうとする一般兵への指揮は、退がるな進めの一点張りを喚くばかり。

「さあ、退きなさい。そして省みなさい、貴方達の戦いが如何に無駄かという事を」
 足掻く者達のさまを睥睨しながら、巧みに水計を操り続ける唯妃。
 蜘蛛の糸は、今まさに、眼下の蟲を絡め取らんとする……。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【水源】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

喩・嘉
戦いを鎮静化させよう
兵士達がお互いに視認し合っていれば、激化は免れぬ
それに、人は視界に頼る動物だ
視界が利かなくなれば、勢いも落ちる

最前線で
羽扇をふるい、「五里霧計」を使用し濃霧を発生させる

霧の中で、呉軍兵士の中に紛れて【演技】し一般兵に囁いてみようか
「なあ、この霧に紛れたらこっそり戦場から逃げ出せるんじゃないのか」
と。あちこちに

それで逃げ出してくれるならよし
もし戦いが必要なら
一般兵からの攻撃には、反撃で致死量に至らない、体を痺れされる程度の毒をさしていき、無力化していく


守都・幸児
あの兵たちには
帰りてえ故郷があるんだよな
なら帰してやりてえ
逃げる理由は俺たちが作ってやるよ
さあ、戦場をぶち壊すとするか

【泥濘の地】で一般兵の足を絡め取り行軍を止めるぞ
逃げ道になる乾いた土地を残して
自然と兵が戦場から逸れていくように誘導する
「そっちは地面がぬかるんでるぞ、こっちに迂回するんだ」
喩嘉の霧に紛れて俺も声をかけるぞ

それでも戦場に残る戦意のある兵がいたら
「危」で作った闇の顎で驚かしてやる
逃げずに戦おうとする兵だけ気絶する程度の攻撃で昏倒させるぞ

ついでに闇の顎をなるべく広範囲に蠢かせて
逃げる一般兵たちが蟲将たちから見え難くなるようにしとく
もし一般兵を狙って矢が飛んできたら、顎で叩き落とすぞ


「あの兵たちには帰りてえ故郷があるんだよな。 ……なら帰してやりてえ」
 乱戦を前に、カラリとそう口にした鬼人の青年こそがまるで何処にも帰れぬ子のようで。
 守都・幸児(迷子鬼・g03876)の切なる願いの吐露に頷き応じた喩・嘉(瑞鳳・g01517)は、静かに微笑み返した後、一計を案じる。
「そうだな。ならばまずは、戦いを鎮静化させるとしよう」
 曰く。魏と呉、敵対し武装する兵士達が互いに視認し合えるからこそ戦いの激化が煽られる。
 そして人は、生来、視覚にと頼る動物であるが故、其れが利かなくなった途端にあっさりとその勢いを落とすのだ、と。
「幸い、先行した仲間達によって両軍共に大いに出鼻を挫かれている。後、一押しだ」
「その一押しを俺と喩嘉とでガツンとかましてやればいいんだな!」

 泡嵐や水害から何とか逃れた兵士らがようやく隊列を立て直そうとしつつあった、その時。
 五色煌く瑞鳳凰扇が喩嘉の手から掲げられる同時、俄かに立ち込めた濃霧はまたも一般兵らの行軍を阻んだ。
 パラドクスの域にまで高められた計略の名は……『五里霧計』。

『……なあ、この霧に紛れたらこっそり戦場から逃げ出せるんじゃないのか』
 視界不良と群集に紛れて囁かれた喩嘉の言葉は、その場の誰もが一度はふと考え……けれど誰も言い出せぬままだった思いつきの代弁でも有る。
「俺たちぐらいなら……」
「命あっての物種」
「そもそも褒美なんていってもアテにはならない……」
 一言を呼び水に口々に言い訳や不平を漏らし始めた一般兵らの心中にトドメさしたのもまた……姿伏せたまま兵士仲間を装う喩嘉が紡いだたった一言であった。
『……今なら蟲将は誰も見ていない』
 かくして、最後の箍を外された兵士達は意を決して一目散に逃亡を開始する。
 それを止める者も留まり戦い続けようとする者もさしあたって周囲には見当たらない。
 致死とはならぬ麻痺毒での対処は、念の為、準備済みではあったが……戦わずして策成るのであれば其に越した事は無い。
 麝香鳳蝶の軍師は、満足げに彼らの背を見送るのであった。
 そしてほぼ同じ頃、幸児もまた霧計にと身を潜めて他所の兵士達へと働きかけていた。

『怪し危うし、危ねえぞ』
 まるで唄うかのように。
 引きとめ、誘う男の声。
 霧中に彷徨う兵士へと呼びかける幸児の声が、昏き泥濘と化した戦場を避けろ戻れと導いてゆく。
『そっちじゃねえ』
 彼らの重い足取りは纏わりつく程に悪化進んだ足元や疲労だけが理由では無い。
『そっちは地面がぬかるんでるぞ』
 ここが田畑であれば……農夫としてあればどれほど深いぬかるみであろうときっと耐えられただろうに。
 彼らは今や兵士で、向かうべき先は命擂り潰し合うばかりの不毛の戦場で……。
『こっちに迂回するんだ』
 姿は見えねど不思議と安堵を覚える心地のまま、言われるがままに歩み続ければ……いつしか兵士の足は前線からは大きく遠のいていた。
 戦闘放棄を咎められる前にやはり戻るべきかと互い顔を見合わせる兵士達の杞憂を笑い飛ばし、
『心配はいらねえ、この戦場は俺たちがぶち壊しといてやるからさ』
 だから、さあ、帰るべき故郷へ帰ってもいいんだぜと声は陽気に告げて。
 それっきり。
 もうそれ以上の言葉は必要なかった。
「天の援けか怪異の気まぐれかは知らんが恩に着る」
「ああ、ありがとうな!」
 救われ、勇気づけられた兵士達は……否、呉の農民達は皆、懐かしき江東の地めざして駆け出していったのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【平穏結界】LV1が発生!
【泥濘の地】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!

孫・リア
さてと、貴殿達の相手は私達よ!普通の故郷に帰りたい兵士でも何でもない人達には手出しさせないから!
逃げる兵士を追ってる蟲将を優先して攻撃するわね

その伝承詩は聞いたことあるわね……だけどこの歪んだディビジョン的には本当に合った話になってるのかそれとも本来の歴史の何かが残ってて彼等に歌わせてるのか……今はわからないわね
本当の意味でその伝承を知らないならその一撃だって大したことないでしょう!
【観察】【看破】で動きを見極めて避けて【不意打ち】して【撹乱】させるように『狐舞』でオーラの尾を作り出してびっくりしてる所を貫通させるわよ!

【アドリブ共闘歓迎】


フロッシュ・ギルアダー
待て、待て、待ちやがれー!それいじょー、一般兵を襲わせは、しないじゃん!
ダッシュで突撃!そして嵐の異能【JET】を使った、風使いの貫通撃を、くらえ!敵陣を割ってやるぜ!

そのまま、衝撃波を叩き込みつつ、上空へジャンプしてから……召喚!やってやろーぜ、トラモンタナ!
飛んで来る矢は、アタシの連撃で、ことごとく叩き落とす!相手の火炎は巨蟲の、連射式鎌風で散らしながら、無力化するよ!

さー、大暴れタイムの、始まりじゃん!巨蟲が爪で、広範囲を両断してくれてる、その隙にいくぜ!
アタシはすれ違いざまに、早業で斬撃を敵兵へ、叩きこむ!
そして狙いを定めさせないよう、残像を作りながら、縦横無尽に駆け回る!
ぶっとびな!


野本・裕樹
ここでも農民が兵士として駆り出されているのですね、農村に主たる働き手が居なくなればどうなるか…わからない訳ではないでしょうに。

飛んで来る矢に対し可能な限り一般人を守れるように[結界術]を使用。
風があるなら[風使い]で向かい風を起こし矢の勢いを弱められないか試してみます、救える命があるかもしれません。

【光学迷彩】を使用し接近、懐に飛び込めば弓も使いづらいでしょう?
《鉄仙》。結界の外への攻撃を邪魔しながら、結界ごと斬らせていただきます。

まずは一般人への攻撃を止めてもらいましょうか、こんな一方的な殺戮を認める訳にはいきません。


 自陣に度重なる分断と混乱を前に、呉のトループス級蟲将……弓奏兵の蝶達の苛立ちはもはや最高潮に達していた。
「おのれ……雑兵共はまだ合流できぬのかっ!?」
「フン。やはり人間の兵なぞ、苗床以外に使い道は無いのだ!」
「今はとにかく、我等の手で、魏軍掃討を急ぐべきか」
 散り散りに逃げ去った魏兵との距離はすでに大きく開いていたが……クロノヴェーダである呉蟲将が全力で追い縋れば魏蟲将との合流前に人間のみが占める兵士達を鏖殺し尽くす事なぞ容易い。
 弓奏の兵達は収まらぬその苛立ちを更なる嗜虐心にと変えて態勢を立て直し、追伐へ移行する。
 ……いまだ自らが狩る側で在ると信じて疑わぬままに。

「待て、待て、待ちやがれー!」

 放たれた幾十もの矢雨に向かって猛然と飛び込んだ色鮮やかなミョウバン翅はまるで一陣の春嵐。
 褐色のインセクティア、フロッシュ・ギルアダー(ソニック・ホリック・g00750)の『異能』がパラドクス伴わぬ一般兵狙いの弓射を、鎧袖一触、すべて叩き落としてのけた。
「っ!?」
「それいじょー、一般兵を襲わせは、しないじゃん!」
「ここでも農民が兵士として駆り出されているのですね……」
 野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)もまた魏兵を背に庇いながら射線上へと立ち塞がる。
 清冽なる風従える金毛の妖狐は、痛ましげに睫毛を伏せて。
(「農村に主たる働き手が居なくなればどうなるか……わからない訳ではないでしょうに」)
 蟲将達にとっての兵站とは、極論、来たる七曜の戦迄いかに多く人間の死者を量産し苗床とできるか。その一点。
 クロノヴェーダの国家運営において人間とはそも民ですら無いのだと、改めて思い知らされる。
「貴殿達の相手は私達よ! 故郷に帰りたがってる、兵士でも何でもない普通の人達には手出しさせないから!」
 更に孫・リア(勇武と炎を胸に秘めて・g03550)が加勢した後、ようやく、蟲将達も自分達が置かれている状況を理解したようだった。
「ディアボロス共……っ! なるほど、度重なる妨害は貴様らの仕業か」
「ええ、こんな一方的な殺戮を認める訳にはいきません」
 数で上回る敵の集団を前に、毅然と妖刀の切っ先を突きつける裕樹。
「やってやろーぜ、トラモンタナ!」
 フロッシュが戦場へと解き放ったのは暴風の異能【JET】……その根幹が一たる異形。『爪蟲【トラモンタナ】』。
 恐るべきその鉤爪から発せられる真空波は広域に拡散し、直撃を浴びた蟲将は、哀れ、寸刻みに粉砕された。
 そしてフロッシュ自身もまた豪速に物を言わせての縮地に残像を絡めての撹乱で、敵兵諸共、火矢斉射の隊列をズタズタに切り裂いてゆく。
「さー、大暴れタイムの、始まりじゃん! ふっとびな!」

『♪詩言志、歌永言、聲依長、律和聲……♪』
『♪……八音克諧、無相奪倫、神人以和……♪』
 戦場に響き渡る典雅な楽の音は、蟲将らが弓奏の兵と称えられし所以……『樂志伝承』。
 ある者は音高く琵琶を爪弾き、別の者は楽曲に合わせて詩歌を華麗に吟ずる。
 ただそれだけで、歪められた理は火矢をも凌駕する威力を宿してディアボロス達に襲いかかったのである。
 だが……。
「その伝承詩、聞いたことあるわね。『書経』舜典から採ったものでしょう?」
 伝説的聖君が音楽の偉大さを謳い、楽官に皇子教育を命じた一節と看破したリアはあっさりと回避に成功。
 すかさず紅き闘気噴き上がる狐尾を躍らせ、隙だらけとなった敵の足元を強か薙ぎ払う。
「八音克く諧って、相ひ倫(みち)を奪する無くんば、神と人以って和す?? まるっきり逆じゃない。何が再現よ」
「ぐはっ……っ!!」
 トドメとばかり繰り出した不意打ちは、紅き箒星を想わせる貫通撃と鋭い指摘のW同時攻撃であった。
 ぐうの音も出ぬまま、楽官気取りの弓兵達は次々打ち倒されてゆくばかり。
(「そもそも、この歪な改竄世界的に堯舜の治が理想としてちゃんと伝わってるかどうかも分からないわね」)

「弓使い……ならば、懐に飛び込めばこちらの間合い」
 視界から見失ったと思った次の瞬間、すでに鉄仙花の結界はその内側に最後の蝶を捕えていた。
 一刀、両断。
 此処に到る迄に数え切れぬ程の蟲将を啜った『鐵喰』の刃はすっかりと血濡れたまま『結界断・鉄仙』を振り下ろす。

 だが、まだだ。
 遥か向こうを先駆ける指揮官を討ち、魏呉全軍を撤退に追い遣るまで大戦乱の芽は依然残されたまま。
「やるべき事があるのなら……征くのみ、です」
 そこに救える命が在るかぎり、少女の翠瞳は何処までも真っ直ぐで揺るぎない。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【狐変身】LV1が発生!
【平穏結界】がLV2になった!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!
【ダブル】LV1が発生!

喩・嘉
逃げていった兵士たちを追わせぬためにも、
ここはさっさと大将を取ってしまうべきだな

猛将と真正面から当たることはしない
俺は軍師だからな
いかなる時でも己が有利になるように立ち回るものだよ
「馥郁香計」で、敵の精神に干渉する香りを放つ
俺自身が直接攻撃を与えなくてもいい
俺は孫策の精神力を削ぎながら、攻撃を避けることだけに集中する

様子を観察し、
隙が生まれたら仲間に合図を出す

※アドリブ、連携歓迎


「逃げていった兵士たちを追わせぬためにも、ここはさっさと大将を取ってしまうべきだな」
 喩・嘉(瑞鳳・g01517)はいったん友と別行動を取ることにしたらしく、ひとり、敵指揮官の姿を追い求める。
 ほどなく彼の視界に飛び込んで来たのは赤茶髪の偉丈夫。
「あれこそが『小覇王』……呉の孫策か」
 渦巻かんばかり、その蟲将が発するは獰猛にして圧倒的な闘気。
 漲る力の強大さこそが何よりも如実に彼の正体を物語っており誰何の必要など無かった。
 流れる星の如き勢いはそのままに、魏軍からディアボロスへ。
 己が武をぶつける矛先を、強者との闘い求める『小覇王』はあっさり変えたのだった。

「なんだ。かかって来ないのか、復讐者」
「俺は軍師だからな」

 鋭く狙いすました刃の一閃が喩嘉の肩口を裂けども、褐色のおもてに玲瓏は崩れず。
 交叉する動と静。間合い駆ける剛と柔。
 猛将相手にと真正面から当たるようなことはしないと嘯きながら、のらりくらり、決して深く踏み込まぬ喩嘉。
 薄翅震わせての最小動作に後の先読む頭脳を駆使しながらも、彼はただ、紙一重の回避に徹するばかりであった。
「パラドクスでこそこそと何やら仕掛けているようだが……ハッ、オレに毒など効かぬわ!」
 いつしか戦場中を包み満たしていたのは馥郁たる芳香。
 いち早くそれに気づいた蟲将は卓越した毒牙使いであり、喩嘉が仕掛ける埋伏毒をはね退け続けている。
 しかしそれは、あくまでも肉体に限っての話。
(「『馥郁香計』は敵の精神に干渉する。俺自身が直接攻撃を与えなくてもいい」)
 オーラを自在に操る『小覇王』の闘法は、しかし、正しき呼吸に支えられてこそのもので。
 闘争にと昂ぶる程に、知らず、侵蝕は増幅されてゆく。
「…………何、だ?」
 ひどく甘ったるく、懐かしい。
 俄かに靄がかった頭が何度か振り払われた後、抗うように孫策のオーラが天衝く程の大きさにまで膨れ上がる。
 だが……そこから半ば強引に放たれた一撃はひどく大振りで、虚しく無人の野を抉っただけだった。
 一方で辛抱強く毒の廻りを待ち続けた喩嘉もまた鮮血滲む肩を上下させ、いよいよ消耗が深い。
 されど彼は、ひとり戦おうとも、独りでは無い。

 羽扇の朱がひときわ大きく振られれば……それが彼への合図となる。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【友達催眠】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!

守都・幸児
逃げた兵たちに約束したからな
この戦場は俺たちがぶち壊してやるって
さあ、約束通りぶち壊すぞ

俺は喩嘉の合図を待って、真正面から孫策に突っ込む
ぶち当たる役は任せとけ
攻撃は小細工なしの「悪鬼粉砕撃」
俺の腕と孫策の鎌
どっちが先に【粉砕】されるか勝負といくぞ
攻撃はくらう前提の【捨て身の一撃】だ
だからといって簡単に腕を持っていかれるつもりもねえ
装備してる藍鬼拐を握り腕を補強して
限界まで耐え抜いてやる
それに、腕は二本あるからな
最初の一撃を受けることで相手の動きを【看破】して
もう一本の腕で二撃目を放ってやる
腕が二本あるのは孫策も同じだがよ
俺の後ろには、頼りになる軍師がいるんだ
だから、負けねえ

※アドリブ、連携歓迎


「ぶち当たる役は俺に任せとけ」

 孫策に隙が生まれたところで、必ずや、合図を送る。
 前もってそう告げられていた守都・幸児(迷子鬼・g03876)は猛然と雪崩れ込んで来た。
 真正面から敵だけを見据え、小細工いっさい無し。
 誰よりも信頼する友が必ず作ると言った攻撃チャンスを、彼は、欠片たりと疑いもしていない。
「俺の腕とてめぇの鎌、どっちが先に粉砕されるか勝負だ!」
 一気に間合いを貫く『悪鬼粉砕撃』こそが反撃の始まりを告げる号砲。
 応じる鎌刃もまた一撃二撃と繰り出すごとにその威力を増してゆく。
「……面白い……その勝負、受けて立とう」
 それは『小覇王』が幸児たちを強者と認めつつある何よりの証。
 先に削られた精神力を振り絞りながら応じた孫策はといえば、望み求めた死合いの到来にすっかりと歓喜も露わであった。
 一方、対峙する幸児は逃がした兵達の事を思い返す。
 眼前のこの敵はもはや一顧だにしないであろうが……彼らと交わした約束は必ずや果たすという熱い想いは残留効果にも劣らず幸児に力を与えてくれる。
 極限まで高められた膂力を青金石の拳へと篭めての、跳躍。
「気概だけは買ってやるが、隙だらけだぞ!」
 孫策が吼える。
 突き出された幸児の剛拳が届くよりも早く、放たれた強撃凶打。
 容赦無き滅多打ちは瞬く間に無防備な拳を粉砕し、拳の主を大地へ叩き伏せた。
 が。
 笑み浮かべたのは……粉砕勝負の勝者は、流血滴らせながらも立ち上がった幸児の側であった。

「……無謀な捨て身は、あくまで囮か」
「腕は二本あるからな」

 『小覇王』の利き腕から生える片刃が、ぽっきりと、圧し折られていた。
 片腕もろとも拳を犠牲に限界まで耐え切り敵の技を見切る事で、もう片方の拳を刃の腹へ叩き込んだのだ。
 さらに防具を兼ねる藍鬼拐で切っ先を囮の拳から僅かに逸らし、致命の深手だけは免れている。
「俺の後ろには、頼りになる軍師がいるんだ。だから、負けねえ」
 このような博打は、友の計略あってこそ。
 幸児は心の底から誇らしげに、そう胸を張る。
「軍師か、なるほど。王佐の資という得難き翅を得て十全に武勇を振るう……なんと果報者である事よ」
 二つ名とは裏腹に、改竄世界の『小覇王』はもはや王めざす覇者には非ず。

「さあ、約束通りぶち壊すぞ!」
「出来るものならば、やってみせるがいい!!」

 そんな彼が目の当たりにした愚直なまでの真っ直ぐさは、いっそ痛快で。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【隔離眼】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!

エルフリーデ・ツファール
アドリブ&連携歓迎。
常にタバコ吸ってます。

さて、悪いが陸遜を引っ張り出したいんでちょいと【時間稼ぎ】させてもらうか。
奴の周囲に複数の鬼火を配置して【精神攻撃】を仕掛けるぜ。
「おいおい、随分な猪武者だなァ。確かに周囲を鼓舞するにゃあお前さんのような単騎駆けもいいかもしれんが、それで本当に部下はついてきてんのかィ? 今お前がここで戦ってるの独り善がりの短絡志向だとは思わんかねェ?」
そうこうしているうちに反撃も来るだろうが【泥濘の地】で足元を悪くしつつ距離を取り続けるとするぜ。
さてさて、いつまで待てばいいのやら。


「中々良い塩梅に先陣がたが粘ってくれたようで」
 特製煙草をふかしながら戦場を見下ろし、エルフリーデ・ツファール(紫煙の魔術師・g00713)がほくそ笑む。
 後ちょいとの時間稼ぎでダメ押しさせて貰うとしよう、と。
 ……彼女もまた強敵との闘いを待ち望むひとりであるが故。

「おいおい、随分な猪武者だなァ」
 揺らめく怪火。
 咥え煙草のままに、ゆらゆらと、鬼の迷い火従えて。
 ケラケラと挑発交えながら、エルフリーデは魔術を行使する。
「確かに周囲を鼓舞するにゃあお前さんのような単騎駆けもいいかもしれんが、それで本当に部下はついてきてんのかィ? 今お前がここで戦ってるの独り善がりの短絡志向だとは思わんかねェ?」
「オレについて来られるヤツだけがオレの部下だ」
 迷いの無いの即答すらも置き去りに、振り下ろされた反撃。
 半ばまでぽっきりと折られてなお、依然、オーラ纏う鎌刃から繰り出される一撃は狂嵐の如き破壊力を見せつける。
「あとは勝手に野垂れ死ねってかァ? さすがは蟲、大した指揮官っぷりだねェ」
 かの膂力に己が火力をぶつけ合えばさぞやと過ぎらぬでもないが……あいにくと、今のエルフリーデはまともに遣り合わぬ算段を徹底的に固めている。
 孫策を取り囲む怪火はその数を増そうとするつどあえなく蹴散らされてゆく。
 されど揺蕩う内に消えゆく炎が起こす明滅こそが『TeufelIrrlicht』の精神攻撃。
 堅く強靭を保ち続ける『小覇王』の蟲の体に比して、裡なるその魂は既にすっかりと守りが薄い。
 ゆらり、ふらり。
 エルフリーデが逃れれば逃れるほどにそれを追う斬撃は翻弄され、自慢の闘気にも徐々に損耗が影を落とし始めてゆく。
(「さてさて、いつまで待てばいいのやら……」)
 流石に無傷とは行かぬ紫煙の魔術師だったが、それでも、泥濘広がる大地の上へぽいと吸い殻を転がし新たな煙草に火を点ける余裕すら披露して。
 それがまた新たな挑発となり……。
 しばし続けられた両者の攻防は、戦闘というよりはまるで赤毛と赤毛の追走劇。

「水を挿してくれるな」

 チッと零れた孫策の舌打ちは、エルフリーデに向けてのものでは無かった。
 彼の視線の先はエルフリーデの肩越しに、遙か後方。
 突如一変した戦場の気配は粟立つような緊迫に溢れ返り……遂に、気炎の知将・陸遜がその姿を現したのである。
 待ち人きたり。
 復讐者の隈顔に思わず浮かんだしてやったりの笑みは、この上なく、獰猛であった。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【照明】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!

●星火燎原
 静かなるその紅蓮は瞬く間に戦場を支配する。

 赤兎馬に跨り現れた蟲将の鱗翅と髪は、まるで燃え盛る炎を想わせて。
 呉の大都督にしてジェネラル級クロノヴェーダ、気炎の知将・陸遜は非難めいた視線を向ける救援相手に対してゆっくりと口を開く。
「全軍指揮のみに専念せよとの貴公の忠告は……確かに正しい。そう、僕が魏の総大将ならば戦場でこのような隙を見せた敵ジェネラル級を決して見逃しなどしない。一般兵のみで構成された軍勢を前面に押し立てた此度の魏軍の軍略は、ひとえに、この好機を作り出す為のものだったのでしょうから」
 魏の思惑を……そして結果として魏の作戦を半ば横取りする形となったディアボロスの存在を重々承知の上で。
 それでも尚。
 彼は、呉の大都督として、この戦場へ駆けつけねばならなかった。
「呉王を断片の王とする為には許昌での勝利が絶対不可欠。今ここで貴公に倒れられては困るのです」
 孫権の兄の名を持つ程のクロノス級が送り出した分体は、今の呉にとって得難き戦力。
 とはいえ改竄世界下においては格下であるこのアヴァタール級蟲将に対しても陸遜はあくまで礼を尽くし、ジェネラル級としての強制支配は極力用いていない様子であった。
 もっとも、孫策があくまでも救援を要らぬ横槍と撥ね退けようとするならばその限りでは無いだろうが……。
「わかった、わかった。フン、仕方あるまい。我が賢弟を当世の王へと押し上げたいという願いはオレだとて同じだ」
「聡明なるご即断、感謝致します」
 正史においては有り得ざる救援は、かくして受け入れられた。
 丁寧な一礼の後、陸遜は直刀を引き抜いて構える。
 彼からは決して打って出ようとはせず……孫策に対するディフェンスの他は反撃のみでディアボロスに対処しようとする姿勢は予見されたとおり。
「君達復讐者が今討つべきは僕や関羽将軍などでは無く……などと説いても、聞き入れてはくれないのでしょうね」
 遙か隔たる実力差は明白。
 その上で、果敢にも彼に挑もうとするディアボロス達を前にいくら言葉を連ねようとも無力だと。
 既に幾つもの戦場を転戦し続けた男は骨身に染みて思い知らされている。
 彼の流儀では無くとも……ただ武を以って排する以外に指揮官を生かす道は無いのだ。
孫・リア
さぁ行くわよ……もう終わりこんな戦も……あの人とこうしてこの戦場で会うのも……

小細工無用!【ダッシュ】して『乱舞』を繰り出すわよ!
精鋭部隊は【観察】【幸運】【看破】で避けて払ってひたすらあの人の元に!

あの人の炎に敵うかどうかは別として【火炎使い】で炎を最大限にだして【蹂躙】するように炎をあの人に飛ばすわっ!

私のこの思いを……この炎に乗せて偃月刀と槍の【強打】に【薙ぎ払い】!

もうこの戦は終わりよ!……待ってなさい、貴殿……あなたから……あの人を……伯言を返してもらうから……!!

【アドリブ共闘歓迎】


 紅きジェネラル級に対し、一番槍の口火を切った者もまた星火の光跡描いて駆ける鮮烈な紅。

「さぁ行くわよ……もう終わりにしてみせる」
 こんな戦いも。この戦場であの人とこうして対峙する事も。
 万感の想いは尽きねども事ここに至っては小細工など無用。
 訣別の覚悟固めた孫・リア(勇武と炎を胸に秘めて・g03550)の突撃に、陸遜はただ静かに号令を発して応じる。
 巻き起こる鬨の声とともに召喚された影の精鋭部隊が行く手に立ち塞がるも、リアの速度はいっそう増すばかり。
「こんなもので……私を止められると思ったら大間違いよ……!」
 怒りの熱量はそのままに凍てた赤眼は、迅速に的確に、兵の流れを読みその動きを先んじた。
 ……ひたすら、前へ。
 あの人のもとへ。
 無謀とも映る猛突進が逆に功を奏し、陸遜の差配が全軍にと行き渡るより前にリアは包囲網を喰い破ってのけたのだ。
「もうこの戦は終わりよ!」
 千紫の偃月が据えられ、万紅の穂先が掲げられる。
 リアを取り巻く大気が急速に熱帯び、やがて生まれた爆発的な熱波が幾多もの影兵を吹き飛ばした。
 逆説連鎖の絶技が遂に敵陣の最も奥深くを捉え、狙う敵はただひとり。
(「あの人の炎に敵うかどうかなんて関係ない……」)
 交差させた双槍から閃いた渾身の薙打はともに陸遜の剣が片腕のみで受け止める。
 だが。
「さぁこれが私の勇武の炎の、ありったけ!!」
「……!」
 難無く防いだ筈の技は、少女が更なる『乱舞』見舞う為の撃鉄に過ぎない。
 陸遜が察するとほぼ同時。
 己が心身すら焼べた無双にして無想たる業火が放たれて……爆ぜる!

(「持てる最大限の私の炎を、この思いを、あの人へ!!」)

 されども。
 戦場を紅一色へと染めて降り注いだ火勢もってしても紅き蝶は、健在。
 確かに届いたリアの一撃は戦袍の端々を焼けども、ジェネラル級に備わる桁違いな生命力から見ればダメージはいまだ微傷である。
「……待ってなさい、貴殿……あなたから……あの人を……伯言を返してもらうから……!!」
 力全てを使い果たしたリアは魂からの叫びと共に意識を失い、仲間らの手で撤退を余儀なくされた。
 青年の白皙から突き出す巨大な複眼が次なる敵の到来をギョロリと見据える一方で。
「……ならば、待つとしましょう……」
 ぽつり。
 彼の口から落とされたその言葉はひどく微かで。
 ほどなく始まった戦闘の喧騒にすっかりと掻き消されていったのだった。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【士気高揚】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!

黄泉王・唯妃
【魔女の薬店】で参加。
アドリブ&連携歓迎。
効果2全使用。

折角エルが引っ張り出してくれた強敵ですもの。
心ゆく迄楽しむと致しましょうか。

「さあ、行きますよ皆様。珍しく魔女が頼ってきているのですから、少しは良いところを見せてあげませんと」

事前にディアナに鋼糸を絡ませて引っ張って貰い、先行する突撃のスピードをお借りしましょう。
相手パラドクスの火計の壁を抜けると同時に肉薄。瞬間的な【残像】で翻弄しすれ違い様に鋼糸で【早業】【捕縛】。
後は全速離脱します。

「桂菓! 次はお任せしますよ!」


ディアナ・アインホルン
【魔女の薬店】
一撃を入れる為の足止めだね。
任せておいて!


唯妃を運びながら音を超える突撃の最大加速でまっすぐ突撃!
「加速かなりキツいけど唯妃なら大丈夫だよね?」
発生する衝撃波で炎の壁を突き破りながら陸遜に向かうよ。
炎の中に飛び込んできた驚きで相手に一瞬でも隙が出来ないか、私に注意が向かないかと言う目算と、仲間が炎の中を最短経路で接近できる道を作るのが狙い。

陸遜の直前に来たら時限式炸薬付きダガーを防がれる前提で投げ続けながら急上昇!
そのまま空からミサイルを連射しながら面で地に押し付けて足止めしつつ離脱するね。

周りに散らばるダガーはエルの攻撃直前に起爆させて、注意を逸らすよ。
「まだ終わってないよ!」


 天空をも裂いて現れた一筋の流星こそが、その後に燃え広がる燎原の火たる先ぶれ。

「一撃を入れる為の足止めだね。任せておいて!」
 救援機動力に物を言わせての合流は、最初から最大加速。全力全開!
 気炎の知将に支配された戦場へ風穴を空けるべくソニック・バーストで颯爽と翔けつけたディアナ・アインホルン(夜空を切り裂く流星・g01791)参戦である。
「加速かなりキツいけど唯妃なら大丈夫だよね?」
 航空突撃兵に超音速牽引されながらの移動はたとえ大丈夫でなかったとしても既にとっくに一蓮托生の状態ではあるが……。
 問われた黄泉王・唯妃(灰色の織り手・g01618)の方はといえば、ディアナにと絡めた鋼糸もいたって快調。
 普段通りの優雅な風情だ。
「ええ、折角エルが引っ張り出してくれた強敵ですもの。心ゆく迄楽しむと致しましょうか」
 蟲の大物を叩き潰す好機到来に蠱惑の笑みはむしろ咲き零れるばかり。
 見事、狩りのお膳立てに成功した友への感謝はやはり狩りで返してこそであろう。
「さあ、行きますよ皆様。珍しく魔女が頼ってきているのですから、少しは良いところを見せてあげませんと」
 ディアナのみならず、ほどなく駆けつけるであろう仲間達に向けての声はこの上なく軽やかで。

 火計を活かすも殺すも最後に鍵を握るのは風。
 風達から守護を受けるディアナは眼前、噴き上がる極焔にも一切臆せず陸遜めがけてまっすぐと突撃。
 ソニック・バーストに切り裂かれた大気そのものが敵パラドクスの火勢を和らげる。
 大胆な強襲を迎え撃つ蟲将は宙を仰ぎ見るも、落ち着き払ったまま。
「ピクリとも驚いてくれないんだね残念。だったら、これならどうだっ!」
 そのまま激突狙いかと思うほど肉薄した陸遜の眼前、何本ものダガーを投げつけながら持ち前の機動を活かして急上昇するディアナ。
 そのままポッドをミサイルを連射しつつ速やかな離脱にと移行する。
 飛行装置の肩越し、ちらりとディアナは見遣った先は回収されずじまいのままの投擲用ダガーの数々。
 それらはあえて遅効性の罠として残した時限式炸薬付きである。
 ジェネラル級相手にどれほどの効力を発揮してくれるかは未知数だが……ほんの少しでも『その時』の一助にさえなればそれでいい。ディアナはそう割り切っていた。
「さぁ、貴方の生命も運命も絡めとってあげましょう……」
 ディアナと分かれて留まる唯妃が微笑みそう告げた時、既にもう、糸は張り巡らされていた。
 戦場全体すら焼き尽くす陸遜の火計は壁と言い表すにはあまりにもぶ厚く……だがディアナが発する衝撃波に守られた唯妃は残像を駆使した早業で、致命傷を浴びるより前に炎蝶の青年を捕縛の罠にと捕えたのだ。
「これは……」
 ジェネラル級相手にそう長くは保つまい……だが、拘束は確かにその効果を発揮している。

「桂菓! 次はお任せしますよ!」
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!

陳・桂菓
【魔女の薬店】

「蛇を叩くためにわざわざ藪を突くか……ま、別に構わんが」
作戦目標は、エルフリーデの一撃を陸遜に直撃せしめること。
私の役割は、陸遜の動きを封じること。

使用武器は双短戟『騰蛟昇竜』
第一手、陸遜というより召喚された呉軍精鋭の影を狙って【阻竜矛林獄】で攻撃。
第二手、突撃するディアナ&唯妃と同調し、陸遜の逃げ道を塞ぎつつ体なり衣服なりを【貫通撃】で縫い止めるように阻竜矛林獄を展開。【地形の利用】【罠使い】で適した槍の配置を割り出しながら。
威力以上に、槍の本数を重視。陸遜の剣なり炎なりで破壊されるのは織り込み済み。そうやって対応させて多少でもリソースを割かせ、足止めと時間稼ぎができればいい。


結島・蘭杏那
【魔女の薬店】

別に倒してしまっても構わないのでしょう?…まぁ目的はホントに時間稼ぎだし、シハバちゃん残して死ぬつもりないから無理しないし

桂菓が陸遜の足を止めてくれると信じて…陸遜の足が止まる瞬間に狙いを絞って無刃の舞で召喚した無数の刃物を【統率】して陸遜唯一人を狙うように操作し、【連撃】で刃の影に刃を忍ばすように放出したり、【貫通撃】で片っ端から貫通するようにするわよ。もちろんこの刃物だけで倒せるとは思っていないわ…これはあくまで相手に防がせて時間を稼ぐのが目的なのよ!ここまでお膳立てしたんだからあとはきっちり仕留めなさいよ!!(シハバちゃん特製【幸運】の虫さんクッキーを左胸に忍ばせておく)


「時間を稼ぐ、ねぇ……別に倒してしまっても構わないのでしょう? なーんて!」
「案内人の予知によれば今はまだ叶わぬようだがそのような気概は大事だ。 ……ん、どうした?」
 殊更にフラグめいた言い回しでおどけた結島・蘭杏那(剣の舞姫・g01039)だったが陳・桂菓(如蚩尤・g02534)のリアクションはド直球のマジレス蛮族。お約束は通じなかったようだ。
「…………まぁ目的はホントに時間稼ぎだし、シハバちゃん残して死ぬつもりないから無理しないつもりだし」
 可愛らしくアイシングが施された虫さんクッキーをお守り代わりに左胸へとしのばせながら、気を取り直した蘭杏那は新宿島で帰りを待つ愛しの妹へと思い馳せる。
 彼女達もまた、妖しげな薬店を営むくだんの魔女からの依頼を引き受けたディアボロスである。
「それにしても蛇を叩くためにわざわざ藪を突くか……ま、別に構わんが」
 戦神の末裔と称される少数民族出身の桂菓には自ら望んで不要な戦闘を引き寄せた魔女の酔狂を理解し切れない。
 だが一方で。
 ジェネラル級クロノヴェーダに手痛い一撃を喰らわせてやる為にその動きを封じてくれなどという無茶振りに戦士として血潮がまったく滾らなかったかと問われれば……彼女が今、此処に居合わせているという事実が何よりの答えであろう。

「桂菓! 次はお任せしますよ!」

 役目を果たし終えて一撃離脱する唯妃とのすれ違いざま、掛けられた声を合図にクマバチの女戦士が陸遜めざして切り込んでゆく。
 戦場の空を影が舞う。羽音響かせながら迫る彼らは呉の精鋭部隊の影である。
 対峙する桂菓はその両腕に携えた双短戟『騰蛟昇竜』を大地にと力強く突き立てた。
 轟音が地を揺るがし、たちまちの内、足下からの槍衾に見舞われた黒影の蟲将たちは残らず串刺しとなり血路が切り開かれる。
「……食い止める!」
 さらに『阻竜矛林獄』を追い撃つ桂菓。だが今度は陸遜本人のみが狙い。
 先迄とは異なり殺傷力や命中など全くの度外視、とにかく可能なかぎり槍の本数を増やす事だけに注力した槍絡みは撹乱目的だ。
(「どうせ全て陸遜の剣なり炎なりで破壊されるのは同じ。だったら、より多くの意識リソースを割かせた方がいい」)
 彼我の力量差を冷静に見極めた上で。
 四肢に絡まる捕縛糸から今まさに抜け出そうとする敵を狙い済ました最適解に、重ねられたダメ押しは蘭杏那が繰り出した『無刃の舞(ブレードワークス)』。
「さすがは桂菓、信じてた! ……来い、刃よ!」
 彼女が知る、古今東西、刃を持つあらゆる武器が召喚されるやその全てを陸遜ただ一人に対して投射し続ける。
「そして、舞乱れ切り刻め!!」
 もちろんこれで倒せるなどと蘭杏那も考えてはいない。狙いはあくまでも『その時』までの時間を稼ぐ足止め策。
 すぐさま返された反撃の『極焔火計』に激しく焼かれ片膝をつけども残留効果と幸運のクッキーが彼女を支え続けてくれる。

「ここまでお膳立てしたんだからあとはきっちり仕留めなさいよ!!」
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV3になった!

エルフリーデ・ツファール
【魔女の薬店】で参加。
アドリブ&連携歓迎。
効果2全使用。
ネメシスモード使用(イメージは後述)

やれやれ、やっと来たかァ。よっしゃお前ら、手筈通り頼むぜ?

【時間稼ぎ】を仲間たちに任せ、こちらは全力の一撃をぶち込むために特別製の煙草(黒の巻紙に金字)を咥え直して魔力を練り上げ収束する。
血反吐も吐くが構ってられねェ。ここが【火炎使い】の腕の見せ所ってな。
足止めを確認したら【砲撃】、地表を【吹き飛ばし】て【解体】するほどの威力を叩き込む!

「全員射線開けろォ!! デカいのがいくぜェェエエエエ!!」

ネメシスモード:スルト化
肉体構成そのものを魔力の炎へと変える。全身から紫の炎を噴き上げ血液すら溶岩化している。


神雫・イカリ
【魔女の薬店】で参加

「なんだかよくわからんが、友達に頼まれちゃァ、仕方ねーな。いくぜ、雀蜂!」

・戦術
エルが大技を撃つ準備の援護を基本に動く

パラドクスで生み出した次元の亀裂を刃として、【一刀両断】【斬撃】【薙ぎ払い】【貫通撃】により、取り囲む炎ごと陸遜を狙う

亀裂を生み出すことで仲間への攻撃も防ぎながら、攻撃を浴びせ続ける

【時間稼ぎ】も活用して、エルを狙われないように立ち回る

「俺たちの力、技でもって、テメェをぶっ飛ばす。覚悟しなァ!」


袁・雀蜂
【魔女の薬店】で参加

・目的
味方が本命の砲撃を叩き込むまでの時間稼ぎと牽制を担う

・行動
【飛翔】で敵の火炎による上昇気流に乗り一気に上空まで上がり、
其処から円を描くように滞空しつつ戦況を見極める。
ハヤブサの如く急降下する突撃槍『震天雷』でのチャージ攻撃で
陸遜の注意を上空へも向けさせ、他の仲間の行動をやり易くする。
(技能「地形の利用、挑発、空中戦、一撃離脱、貫通撃」)

・セリフ
(開始時)
ウチにも声を掛けてもらえるとはね、頼られたからには仕事をしますか~
それじゃあ行くよ、イカリ!

(敵に)
さあ大都督殿、そろそろ進退も極まったんじゃない?
決着を付けるかそれとも兵を引くか、貴殿の判断は如何に!


「やれやれ、やっと来たかァ。よっしゃお前ら、手筈通り頼むぜ?」
 念願の対陸遜、たのしいたのしいジェネラル級戦闘の始まりに際して。
 エルフリーデ・ツファール(紫煙の魔術師・g00713)の一声に、揃いも揃ったり頼もしき仲間達。
 ようやく釣り上げた呉の大都督をぶっ飛ばすとなればやはり一点突破の大技だが、独りのまま挑もうとすれば魔力チャージの間に全てが終わってしまいかねない。
 嗚呼だがしかし。
 持つべきはやはり麗しき友情と日々培って来た我が人徳というヤツで。

「ウチにも声を掛けてもらえるとはね、頼られたからには仕事をしますか~」
「なんだかよくわからんが、友達に頼まれちゃァ、仕方ねーな」
 袁・雀蜂(ホーネットガール・g01434)と神雫・イカリ(天魔の電霊・g03598)もまたエルフリーデの準備時間を稼ぐ支援にと駆けつけた、薬店で顔馴染みの恋人達だ。
「それじゃあ行くよ、イカリ!」
「おう。いくぜ、雀蜂!」
 こうして多くの友から助けを受けて戦況を見守るエルフリーデはといえば、堂々たる泰然自若。
 咥え直した巻き煙草は孫策戦では温存した黒紙金字の特別キッツい魔力増幅の触媒。
 紫煙を燻らせ、内なる箍を外していけば……魔女の血は沸々と煮滾り始めれども不敵な笑みは崩れず。

「俺たちの力、技でもって、テメェをぶっ飛ばす。覚悟しなァ!」
 天使の翼が空を打ち、かつて喰らった悪魔の力がイカリの身にと顕現する。
 其れは現実そのものを微塵と砕き、無数の『亀裂』を我が刃とし盾とも為るアークデーモン“嘘吐き≪メィンダクス≫”の力の一端。
「闇より出でし混沌のカケラ、狭間を砕いて刺し穿て!」
 他方、雀蜂は火計に炙られながらもその上昇気流すら利用して一気に高空へ。
 滞空旋回で機を窺い続けた彼女はイカリの『魔技・"ささくれた現実"(デモンアーツ・スカーレッド・クラック)』と呼吸を合わせ、震天雷を構えた急降下からハヤブサの如きランスチャージで陸遜を攻め立てる。
「さあ大都督殿、そろそろ進退も極まったんじゃない? 決着を付けるかそれとも兵を引くか、貴殿の判断は如何に!」

 四方から間髪入れず畳みかける連続攻勢と積み重なる残留効果の前に、さしものジェネラル級といえども僅かずつながら集中を損なう場面が増えてくる。
 ……ここまで誰もが皆『その時』を迎える為に戦ってきた。
 突如、戦場の一角に噴き上がった紫炎はネメシスへと到ったエルフリーデそのもの。
 あまねくクロノヴェーダ灼く純魔力で構成された炎体こそが、彼女自身はスルト化と呼称する復讐神としての在り様であった。
 いや増すばかりのその力は、呉の知将をして専守反撃に拘らず彼女を止めるべきかと、刹那、逡巡させた程で……そして。

「全員射線開けろォ!! デカいのがいくぜェェエエエエ!!」

 ついに『その時』は来たれり……『Morgenschein ist golden』。
 白昼にあって夜明けの到来を想わせる、眼も眩むような黄金の輝きが天と地の間を貫いた。
 極限にまで収束された魔力から放たれた光と炎の奔流が暴力的な圧力すら伴いながら陸遜へと襲い掛かったのである。
 殺し切れなかった衝撃に紅き右の片翅が千切れ飛び、花弁の如く宙を舞う。
「……これが、ディアボロスの真の力」
 この戦場において初めて陸遜の体から滴り流れた鮮血こそが、魔女と魔女を支えたディアボロス達の戦果を高らかに告げたのだった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【一刀両断】がLV2になった!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【アヴォイド】LV1が発生!

守都・幸児
よお、陸遜
また会ったな
孫策も言ってるが、水を挿してくれるなよ
だが、また会えたのは嬉しいぞ

孫策と戦って砕いた拳がまだちょいと痛いが
まあ気つけにはちょいどいい
両腕で藍鬼拐を構え直すぞ

陸遜の火計の中に正面から【突撃】してやる
【捨て身の一撃】だ
熱くねえな
てめえの炎にももう慣れた
(無自覚のネメシス化で、両腕の硬化の範囲が胴や頬にも広がっている。
その分いくらか炎の熱さに鈍い)

今回は最初から腕が砕けてるが
そいつを利用するぞ
砕けた腕を拐ごと「黙」の闇で包んで
拳そのものを闇で補強する
そいつを陸遜にぶち込んでやるんだ

一撃でも届けばいい
いい加減腕の形を保てなくなりそうだしな
【一撃離脱】で後は皆に繋ぐぞ
じゃあな、陸遜


野本・裕樹
アレが陸遜、前線に出て来ましたか。
ジェネラル級の実力は脅威ですが、大都督が直接出向くという事は逆に考えればこれ以上の策は無いという事。
ここを乗り切れば活路を開ける、頑張りましょう。

あの手の相手に考える時間を与えたくない、【光学迷彩】と【飛翔】を使って接近し自分の得意な距離に持ち込みたいです。
一人で勝てるような簡単な相手ではないのは解っています、接近して攻撃を続けることで陸遜の行動や思考を妨害しましょう。

武器は『鐵喰』でパターンを変えながら[両断][斬撃]、放てる好機と判断したら《雲龍柳》で仕掛けてそのまま離脱します。

離脱後は孫策が何処にいるのか確認、一般人の方に行ってなければ良いのですけど。


奴崎・娑婆蔵
●SPD



そちらさんがこの界隈で強ェと評判の知将のナニガシでござんすか

手前、姓は奴崎名は娑婆蔵――人呼んで『八ツ裂き娑婆蔵』
ちょいとあっしも混ぜて下せえよ


・風火輪『火車』を駆り【突撃】、陸遜を目掛けた最短距離――極焔火計の只中を往く
・躊躇せず【勇気】を持って突っ切ることで、炎を喰らう時間を最小化する算段
・炎の中を往く刹那は、熱と煙に肺腑をやられぬよう【呼吸法】に工夫を持たせる

・戦場の炎を用いて、妖刀『トンカラ刀』を振るう己の影を大きく大きく【臨機応変】に仕立て――『斬影刃』発動

・己の太刀筋をとことん拡大延長してなぞる影を刃と成し、大火も陸遜もまとめて【両断】せよとばかりに地平を薙ぐように振るう


 弓奏兵の掃討を終え、指揮官を追う野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)を待ち受けていたのは圧倒的強者の気配とそれに抗う者達の奮戦。
(「アレが陸遜、前線に出て来ましたか。たしかにジェネラル級の実力は脅威ですが……」)
 そも大都督である彼が直接ここまで出向いた事、それ自体が、逆にこれ以上の策がもう無い事を示す苦渋の決断である筈と裕樹は見抜いていた。
 そしてディアボロスの猛攻によって、彼本来の目的、アヴァタール級指揮官・孫策への追撃を抑止する余裕はじりじりと失われつつある。
「ここを乗り切れば活路を開ける、頑張りましょう」
 きりりと表情を引きしめて走る裕樹の手が、鋭く、妖刀の鯉口を切る。

「よお、陸遜。また会ったな」
 戦場で出会った敵に向けるものとは思えぬ屈託で守都・幸児(迷子鬼・g03876)は声を掛けた。
 陸遜の側も高度な連携を以って幾度も彼の前に立ち塞がった内の一人であるとすぐに思い当たったらしい。
「孫策も言ってるが、水を挿してくれるなよ。だが、また会えたのは嬉しいぞ」
「強き者との闘争求めるあの気性は時に短所となろうとも孫策殿が猛者たる所以。ですが、これ以上指揮官を失う訳には参りません」
 いかにも単純明快だった孫策と比べれば随分とややこしいが、それでも、幸児にとってはこの蟲将もまた好敵手と呼んで差し支え無い存在。
「要はあのまま戦っても孫策じゃ勝てないって判断したんだろ?」
「……否定は、しかねます」
 意外に素直な返事がかえって来た事に幸児は破顔し、藍鬼拐を両腕に構え直す。
 先の戦いで砕かれた片方の硬化腕はいまだ全快とは程遠いが……。
「まだちょいと痛いがまあ気つけにはちょいどいい」
 手負いの鬼はそれすらも摂理曲げるパラドクスにと転化する。
 ひどく暗く、喰らいたがりの蠢く闇が拐ごと幸児の両腕を覆い包み……鬼は捨て身の吶喊にと踏み込んだ。
 そして、幸児の猛攻とほぼ同時。
 突如、戦場に飛び込んで来たのは一陣の……。
「……え?」
「そちらさんがこの界隈で強ェと評判の知将のナニガシでござんすか」
 一陣の、黒塗り高級自転車であった。
 火達磨となる前から既に包帯姿のリターナー、奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)がペダルを漕ぎ風火輪を回しながら最短距離をチャリで来た。
 もとい、噴き荒れるジェネラル級のパラドクスに対し勇猛きわまる全力突破を敢行したのである。
「手前、姓は奴崎名は娑婆蔵――人呼んで『八ツ裂き娑婆蔵』。ちょいとあっしも混ぜて下せえよ」
 虚を突かれた大都督を尻目に、肺腑焼かれぬ為の呼吸法を止め思いっきり息を吐いて。
 堂々、切られた任侠の仁義。
「否と答えれば大人しく帰ってくれるなどという顔はしておりませんね、奴崎殿」
 当然。
 にやりと口の端を上げるや抜き放たれる妖刀、其の銘はトンカラ刀。
 赫灼と戦場を包む火計はかえってこの包帯男の落とす影を強め……生まれた『斬影刃』はトンカラトンと拡張を続けて変幻自在、戦場もろともに断たんとする斬撃が陸遜の首を幾度も脅かす。
「八ツ裂きにしてやりまさァ」

 極焔火計下の死闘強いられる最中。

「熱くねえな。てめえの炎にももう慣れた」
 幸児が口にしたその台詞は決して強がりから出たものではなかった。
 ネメシスとして無意識に己が限界を超えた今の彼にとって肌身焼く猛炎すら何処か現実感が薄い。
 ……まだまだ戦える。
 ……これ以上は元の『容』に戻れなくなる。
 相反する二つの直感に従い、蠢く闇は陸遜へと肉薄し白きその顎へ最大級の『黙(シジマ)』の一撃を叩き込む。
 ぐらり、揺らぐ赤眼。
 そして。
「ここです! 龍爪!」
 最後の一太刀となったのは裕樹の飛技・『空泳法・雲龍柳』。
 彼女の卓越した剣技は無数にも思えた精鋭部隊の影を切り払い、雲を得た龍の如くその勢いのままに翔けて『鐵喰』の一閃を陸遜の腹へと突き立てたのである。
 戦の天秤は、今や完全にディアボロスへと傾こうとしている。

「くっ……かくなる上は」
「許昌においての勝機はもはや無い。後はオレに任せて……陸遜、オマエはもう退がれ」
 なおも防戦を続けようとする陸遜の動きが止まる。
 彼自らの救援で難を逃れたはずのアヴァタール級指揮官、孫策の姿がそこにはあった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【傀儡】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!

●星火煌煌
「どうして……」
「意趣返しというワケでは無いが。水を挿させてもらうぞ大都督ドノ」
 ジェネラル級である陸遜はまだまだ充分な余力を有している。
 だが時先の術持たぬ彼ら蟲将は、この先どれほどのディアボロスが投入されるのか戦力の底を見通すことが出来ない。
 引き際を誤ってこれ以上の兵と、なにより、アヴァタール級とは異なり替えが効かぬジェネラル級ひとりを万が一にも失う事は七曜の戦を前に許されないのだ。
 呉が目指す覇権の為、今、切り捨てるべきは……。
「御武運を」
 その一言のみを言い残し、赤兎馬駆る片翅の蝶はみるみると戦場から駆け去って行く。
 かくして許都を襲う燎原の火はいまここに消しとめられた。
 陸遜は呉の総大将としての下知を発し、全軍の撤退が速やかに実行に移される事となる。

「さてディアボロス共、心置きなく続き再開といくか!」
 ……復讐者との戦場に自ら踏み留まりながら呵呵と笑う、小覇王・孫策ただ一騎のみを残して。
珠々院・アンジュ
※連携・アドリブ可能です。
「敵ですね。殺しましょう」
無表情で淡々と喋りますが無口ではありません。
他の人ともコミュニケーションは取れます。
敵に対しても淡々としたですます口調ですが内容が過激になります。
成功のため自身の持てる技能は惜しみ無く使います。
表情には出しませんが、相手を呪詛で侵食することに愉悦を感じています。


 パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。自身の怪我は疎く気にしません。
他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


 蟲が蠢き、足掻き、笑っている。何かを喚いている。

 珠々院・アンジュ(エントゾルグングフルーフ・g05860)は単騎立つアヴァタール級蟲将のさまを淡々と観察したのち攻撃に移る。
「敵ですね。殺しましょう」
 まるで感情という感情を欠落させたような顔をした少女は、だがその実、無表情ではあっても無感情では無い。
 その翠眸にはクロノヴェーダに対する底無しの憎悪が渦巻いている。
「ハハッ、いい面構えだ! 望み通り、とことんまで殺し合うとしようぞ」
 先んじた孫策から放たれたパラドクスは『交戦毒牙』。
 呪包帯を突き破り脚へと達した毒撃が少女にもたらしたものはダメージだけでは無かった。
 強者との闘争望む『小覇王』の毒は、時に、敵に対して『強者』たらんと強要する。
 俄かに高まってゆくアンジュの身体能力、研ぎ澄まされてゆく五感……残留効果では無い、多大な苦痛伴うこの昂揚は敵である孫策が態々もたらしたものだ。
 ある種どうしようもない自己満足……だが、生前に実験体として数々の呪詛を重ねて施された末に死んで棄てられたアンジュにとってその傲慢たる所業は己の過去を想起させて止まない。
「歴史の簒奪者、英傑の模造品……そんなお前が満ち足りたままのうのうと逝けるとでも? 甘いですね、チョコレートケーキのように甘いですね」
「言ってくれる、だが今在るこの世界(ディヴィジョン)において本物とはオレ達だ」
 それは言外に、自分達こそが排斥されるべき異物、とうに棄てられた筈の遺物なのだと言い放たれたも同然で。
 瞬間、少女の胸の奥にと噴き上がった激情に反応し、呪われし鞘・怨慟がぞぞり震え……。
 納刀の構えから居合いに抜かれ、刃こぼれなまくらが哭く。
 冴え渡る高速の剣閃。

「く……ッ」
「お前らに呪いを。死しても終わらぬ永劫の呪いを」
 されども呪われしなまくら刃の切れ味は斬る・断つではなく、抉り削ぐ。
 ぐちゃぐちゃの刀傷から滲む苦痛はどろりと淀み、憎しみにと凝る。
 破棄されし花が小覇王へと刻みつけた愉悦にすら似通うそれは……まるでとびっきりのビターチョコレート。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【腐食】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!

フロッシュ・ギルアダー
よーやくだな……いざ、じんじょーに勝負戦だぜ、大将!アタシの速さで、アンタを思いきり、ぶっ飛ばしてやる!

今こそ、残留効果の【命中アップ】に【反撃アップ】、【能力値アップ】を、追い風に変えて……斬撃と貫通撃のを交えた、連撃による攻めといなしをメインに、近距離で戦うぜ!
ダッシュは短めな、ステップみたいなものに、限定だ。残像も作って、的をしぼらせない!
呼吸法の応用で、相手の呼吸を読み、隙を見つけよう……耐えろアタシ!

チャンスと見たら、全速力!ここ1番の早業と、嵐の異能【JET】による、風使いの力を乗せて、このパラドクスによる衝撃波を、叩きこむっ!
ジャンプで、身体ごと突っこむことも、いとわないじゃん!


野本・裕樹
たった一騎で…ここを死地と定めましたか。
覚悟を決めたあの蟲将をただのアヴァタール級だと思わない方がいいでしょう。
孫策は演義だけでなく正史においても一騎打ちをした猛者。
本人ではないのであくまで参考程度ですが、最後まで油断せずいきます。

陸遜を退かせますか、結果的にですが義父らしい事をしましたね『小覇王』。
替えの利かない命の大切さが解るのならそれを人間にも当てはめて欲しかったです。

…最終的に孫権や陸遜に逆らえないアナタに言っても仕方ないのはわかっていましたが。
私にも譲れないものがあります、後は剣にて語る事としましょう。
闘気でも剣技でも簡単に負ける気はありません。
《無窮自在》の斬撃、受けてもらいます。


 飛び込んで来たのは風だった。
 世界がたとえ正であろうと歪であろうと、吹き抜ける風はおかまいなし、ただ追い越してゆくのだろう。

「よーやくだな……いざ、じんじょーに勝負戦だぜ、大将! アタシの速さで、アンタを思いきり、ぶっ飛ばしてやる!」
 力孕む追い風をビロードのような斑点模様の翅にと受けて。
 フロッシュ・ギルアダー(ソニック・ホリック・g00750)は追い求めた蟲将指揮官との闘いにと挑もうとしていた。
「ハハッ、御託は要らんぞ斑猫の戦士よ。誇るのであれば、その速さ、語るより見せてみるがいい!」
 迎え討つ孫策にとってすらも、インセクティアの少女が放つその鮮烈は笑み誘う。
 そして風はもう一迅。
 勇ましき拳士とは対照的に、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)が剣士として漂わせる気配はひどく穏やかで……されど直ぐ後に到来する嵐を予感させて止まなくて。
「陸遜を退かせますか、結果的にですが義父らしい事をしましたね『小覇王』」
 大太刀としても長尺な刀を手に、妖狐の少女もまた静かに微笑む。
 本来の孫策は夭折し、その遺児である娘は孫権の代にまず文官として重用された陸遜へ嫁いだと伝えられる。
「アイツにはまだまだ、呉の為、働いて貰わねば困るからな」
「……替えの利かない命の大切さが解るのならそれを人間にも当てはめて欲しかったです」
 クロノヴェーダ相手に無理な話である事は承知の上、それでも心優しき裕樹はそう訴えずにはいられない。
「無論、人間とて呉の為となる力さえ示せば例外では無い。だが、ついぞそのような人間の猛者なぞ見掛けた事は皆無だったが」
 悪意なきその物言いに、長い睫毛が翡翠の瞳に影落とす。
 ……呉の為。呉王を断片の王とする為。七曜の戦いに呉が勝利する為。
 眼前の男がどれほど豪放磊落を示そうと、結局の所、蟲将として無意識レベルから雁字搦めなのだ。
「なんだなんだ! アンタのほうがよっぽど御託だらけじゃん大将!」
 とっとと決着つけよーぜと。
 煽られるだけ煽られたままお預けを喰らったフロッシュがすっかりとしびれを切らして駆け出した。
 弾けるような風切り音、跳ねる鼓動……。
 より迅きに焦がれる駆道の気は残像すら伴いながら何処までも加速し続ける。
「私にも譲れないものがあります、後は剣にて語る事としましょう」
 意を決した裕樹もまた。
 強き踏み込みで一足一刀の間合いへと一気に迫る。
 満身創痍の敵はいよいよ悦びを隠さぬまま欠け刃の腕を構え、極端な前傾姿勢。
 攻撃……否、突撃特化の構えだ。
 孫策が没入の域で集中を深めてゆくのと同様、フロッシュもまた孫策の一投足一呼吸すら見逃さない。
 少女の闘志に【JET】の刻印が激しく疼き、風はいよいよ嵐と化して戦場を強く吹きすさぶ。
 先に動いたのは孫策。フロッシュの脚が地を蹴る。
 流星の如き毒刺突も今ならばこの眼で追える。
 連撃で迎え打ち、いなし、いよいよその数増した残像で敵に的を絞らせないままフロッシュは粘り強く機を窺う。

(「覚悟を決めたこの蟲将をただのアヴァタール級だと思わない方がいいでしょう」)
 彼は死地をここと定めたのだ。
 もはや後先など一切考えぬまま迸る覇気を男の至近で浴びながら。
 とめどなく湧き起こる、負けられぬとの想いが裕樹の裡で憐憫を凌駕し妖狐舞踏の幕が上げられる。
 敵は、物語を派手に盛り上げる為の誇張や創作も多く見られる三国志演義のみならず正史においてすら一騎打ちの記録を残した程の勇将。
(「彼は当人そのものではありませんがそれでも……最後まで、油断せずいかねばなりません」)
 舞い始めの一閃は妖刀『鐵喰』を以って。
 続けざま、二閃は自らの妖気注いだ妖刀の鞘を振るって。
 そして。
 三閃から先は妖気そのものの「狐の尾」を刃と咲かせての無限斬撃。

「……耐えろアタシッ!!!」
 絶え間なき連続跳躍での全力回避から一転、降り注ぐ毒撃。
 突進。異音。激痛。
 裕樹と呼吸を合わせ同時ラッシュを炸裂させたフロッシュは苛烈な反撃の只中にあって、鮮やかに、天翔ける。

「窮まる事無き《無窮自在》の斬撃、受けてもらいます」
「ぶっとばすじゃん!」

 裕樹の擬似三刀流が『小覇王』を闘気ごと斬り刻みその腕を飛ばし……トドメはフロッシュの『破軍衝・風牙』!
 嵐そのものと化した少女は我が身もろとも敵を砕けと敵懐深くにまで飛び込み【JET】の衝撃波を解き放ったのだ。
 自らの嵐舞を弔い花としたディアボロス達の前に、ついに墜つ流星。
「道、半ば……か。だが……悪くは、無い……」
 敗北を認めその瞼が閉じられると同時。
 孫策の全身はまるで急速に風化するかのように塵と崩れ、泥濘にと沈んでいった。
 ……あれほどに満ち溢れていた剣戟も喧騒も、今やその影すら無く。
 ただ吹き戻しの風だけが鳴る静寂こそが、又ひとつ大戦乱の兆しを砕いたディアボロス勝利の何よりの証であった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エアライド】がLV2になった!
【狐変身】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV5になった!

最終結果:成功

完成日2022年04月26日

大戦乱、許昌の戦い:呉

 合肥で行われた魏軍と呉軍の戦いは、ディアボロスの介入によって双方ともに大きな打撃を受ける結果となりました。
 魏軍が撤退した事で、呉軍が合肥を制圧する事になりましたが、勝利とは程遠い状況なのは間違いありません。
 しかし、呉軍は、ジェネラル級『気炎の知将・陸遜』を大都督(全軍の指揮官)とし、魏の首都である『許昌』への進軍を開始したのです。

 これは、蜀の『関羽』軍が樊城周辺を既に制圧しており、呉・蜀の連合による許昌攻めが可能であるという判断であると思われます。

 魏軍は、この蜀と呉の侵攻を、華北から動員した大兵力で迎え撃とうとしています。
 このままでは『大戦乱・許昌の戦い』によって、数十万人の一般人が死亡し、その死体を苗床として、数えきれない数の蟲将が生み出されてしまうでしょう。

 この大戦乱は、許昌を陥落させるか、攻め込んだ呉と蜀の軍勢を撤退させれば終結させることができます。

 許昌を陥落させる場合は、数十万の魏軍を壊滅させた上で、許昌の住人の多くを犠牲にし、更に、魏王曹操を筆頭とする魏の主力を討ち取る必要があり、現実的ではありません。

 そのため、許昌に攻め寄せる『陸遜』率いる呉軍を撤退させる事が重要となります。
 呉の陸遜は、火計を得意とする武将で、彼一人で数万の兵士を焼き殺す事が可能です。
 陸遜が戦場に出てきた場合は、一般人に対して火計を使わせないよう、立ち回る要があるかもしれません。

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🔒
#大戦乱群蟲三国志
🔒
#大戦乱、許昌の戦い:呉
🔒
#気炎の知将・陸遜
🔒
#呉


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選択肢『乱戦の戦場』のルール

 一般人の兵士同士が大規模な戦闘をしている場に乱入します。  戦場では、どちらか片方、あるいは、双方の一般人の兵士の命を守りつつ、戦いが激化しないようにコントロールしてください。
 事件の解決には直接影響しませんが、一般人同士の戦闘の勝敗に影響を与えたり、双方の死傷者の数を減らすことが出来ます。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『許昌の戦い、陸遜の来襲』のルール

『気炎の知将・陸遜』は、呉を代表するジェネラル級の蟲将であり、『大戦乱、許昌の戦い』では、軍勢の先頭に立って許昌に攻め入っています。
 陸遜は、自軍の蟲将が危機に陥った場合に駆け付け、戦線を維持できるように救援を行ないます。
 陸遜の救援が行われる前に、指揮官の蟲将を撃破して撤退する事ができれば、この選択肢をクリアする必要はありません。
 陸遜の来襲が発生した場合、その状況がリプレイで描写されます。
 他の選択肢でのリプレイで、陸遜の来襲が発生するまで、この選択肢のリプレイは執筆されません。

 救援が行われた場合は、陸遜に戦闘を仕掛けつつ、隙をついて、指揮官の蟲将の撃破を目指しましょう。
 指揮官の蟲将を撃破すると、陸遜は、この戦場での敗北を認め、別の戦場へと転戦する為に去っていきます。

 この選択肢では、陸遜を撃破する事は出来ません。
 また、この選択肢をクリアしていなくても、陸遜に隙を作ることが出来たと判定された場合、指揮官の蟲将と戦い、撃破する事も可能です。

『大戦乱、許昌の戦い』の終結時に、4シナリオ以上で『許昌の戦い、陸遜の来襲』の選択肢をクリアしていた場合、陸遜との決戦を行う事が可能になります。

 戦場に現れた際に、陸遜が使用する攻撃は以下の通りです。これ以上の情報は分かっていません。
==========================
・精鋭号令(POW)
 呉の精鋭部隊の影を召喚し、号令と共に攻撃を行わせます。
・極焔火計(SPD)
 灼熱の炎を生み出し戦場を炎に包み燃やし尽くします。
・知将の策略(WIZ)
 敵対する相手の戦い方や癖を瞬時に記憶し、その弱点を突くような攻撃を行います。
==========================


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾一般人を襲うトループス級『呉軍弓奏兵』のルール

 周囲の一般人を襲撃するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 放置すると村や町を破壊したり一般人を虐殺してしまうので、被害が拡大する恐れがあるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『小覇王・孫策』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「孫・リア」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。