極圏のアイスラビリンス(作者 志稲愛海
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#幻想竜域キングアーサー  #竜域ダンジョン探索(第一階層)  #竜域ダンジョン探索  #第一階層  #南極ダンジョン 

 そこは、世界最美の地とも、地球最後の秘境の地とも呼ばれている『白い大地』。
 巨大な氷山が海に浮かんで煌めき、万年雪を湛える白銀の山々が聳え立つ。
 そんな白や青が織り成す輝きに彩られた神秘的な絶景の中、姿を現すのは、この地に生息する動物たち。
 よちよちと群れをなして歩くペンギン、悠然と海を泳ぐクジラ、氷の上にのんびりごろりと寝そべるアザラシ、円らな瞳のオットセイ、極圏の空を飛ぶカモメやユキドリといった海鳥など。
 そんな、美しくも神秘的な秘境『南極』に……ぽっかりと口を開けているのは、氷の洞窟。
 一部比較的気温が高めの場所では自生している植物もあるとはいうが。
 洞窟の入口を氷と共に覆っているのは、白と青に覆われたこの凍てついた大地には不自然な、花咲く緑の植物の姿。
 そして切り取られた洞窟の外の白銀の世界には、元からこの地に息づく生き物以外の、誰の姿も見られないが。
 その洞窟の内部は間違いなく、地脈のエネルギーが満ちる竜域ダンジョンである。

●白と青の極圏
「南極の1月って夏で、ちょうどペンギンの赤ちゃんがたくさん生まれる時期なんだって。それに南極でも、南極半島はツンドラ気候で、1月の平均気温は-1℃程度、気温が0度以上なことも珍しくないみたいだよ。寒帯気候のひとつだから、寒いことには変わらないんだけどね」
 よちよち歩くペンギンの親子とか、考えただけで可愛いよね……と。
 狐耳をぴこりとさせながら、逢海・凪都(黒焔・g03331)は言った後。
 集まってくれた皆に礼を言い、今回の事件について語り始める。
「今回向かって貰うのは、幻想竜域キングアーサーのディヴィジョンだよ。ディヴィジョン攻略旅団の探索や調査の結果、ラキ火山で獲得した宝を利用して、パラドクストレインで世界各地の竜域ダンジョンに向かうことが出来るようになったんだけど……ドラゴン勢力は、世界各地のダンジョンから地球のエネルギーを奪って、自勢力の強化に使ってると推測されてるんだ。だから、世界各地の竜域のダンジョンを制圧することが出来れば、ドラゴン勢力の力を弱めることが出来るかもしれない」
 そしてその竜域のダンジョンは、幾つかの階層に別れているのだというので。
 まずは今回は、見つけたダンジョンの第一層の探索を行なって欲しいという依頼内容だ。
 その内部は、ダンジョンごとに特別な性質を持っているというので。
 それを見極める事が、第二層以降の探索で重要になるかもしれない。
「第一層と第二層を繋ぐ地点には、ダンジョンの重要な施設があるみたいだね。だから、そこにいる敵を排除して、この施設を破壊する事ができれば……第二層への道が繋がる筈だよ」

 そして今回、竜域のダンジョンの入り口があると分かった場所は。
「南極大陸、だよ。とはいえ、ラキ火山の火口と同じ感じで、ダンジョンの入り口周辺のみが切り取られたような地形になっているんだ。おそらく、この地域が本来所属しているディヴィジョンでは、このダンジョンの周囲は消失して海となっているんだと思う。幸い、ブリザードがびゅうびゅう吹き荒れるような南極大陸の内側じゃなくて……ダンジョンの入口は、比較的穏やかな気候の南極半島にあるし、パラドクストレインで近くまでは移動できるから。パラドクストレインを降りてからダンジョンの入口まで移動して、中へと向かってね」
 ダンジョンの入口は、パラドクストレインを降りて暫く歩いたところにある、氷の洞窟だ。
 氷だけでなく、白の大地には不自然な緑の植物に入口が覆われているのは、ダンジョン内にあるクロノオブジェクトの影響かもしれない。
 そして氷の洞窟から、ダンジョン内に侵入することが出来るので。
 まずは、第一階層にある、敵の重要拠点の場所へと赴いて破壊して欲しい。
 ダンジョンの入口までの外側の地には危険は無いようなので、洞窟に向かいながら、ペンギンの群れやアザラシ、オットセイ、クジラや海鳥などの動物の群れを眺めたり。美しく煌めく巨大な氷山の絶景を眺めたりするのもいいだろう。
 特に今の時期は南極大陸は夏で、ペンギンの赤ちゃんがたくさん孵ったり、餌を求めて海上にクジラが頻繁に姿を現す時期なのだという。動物たちに触れることは控えて欲しいが、沢山のペンギンやのんびり氷の上でお昼寝するアザラシなど、見ているだけでも癒されるだろうし。極寒ではなく穏やかとはいえ、寒いことには違いないので、環境や動物に影響ない範囲で、雪だるまをつくったり雪合戦をしたりして、楽しく身体を動かして暖を取りながら進むのもいいだろう。
「そして洞窟内は、氷と緑に覆われた不思議な雰囲気のダンジョンだよ。中に入ってすぐの第一階層は、まだ迷うような複雑な道はないみたいだから。そのまま進んで、警備してるトループスたちと、奥にいるアヴァタール級の敵を倒せば、第二階層への道が開けるよ」

 それから一通り説明を終えた凪都は、皆を見回して続ける。
「ダンジョン第一層では、下の階層で得られるエネルギーを精製する労働が行われているみたい。それはドラゴンの力の源のひとつに、間違いないから……まずは、第一層の探索を成功させて、ダンジョン探索の第一歩を踏み出したいよね。あ、猛吹雪とかの極寒ではないけど、普通に寒いから……防寒も、忘れずにね」
 あと、ペンギンやアザラシやクジラも、絶対かわいいしすごいんだろうな……なんて。
 狐尻尾をそわりとさせつつ、凪都はディアボロスの皆を幻想竜域キングアーサーのディヴィジョンへと送り届けるべく。
 時の列車、パラドクストレインの扉を開くのだった。

●氷の花と煌めく宝石
 氷に覆われているはずのダンジョンの第一階層に咲くのは、宝石のような宝を生み出す花々。
 そして生み出されたそれらは、すぐに雪の如く消えてゆく。本国のドラゴンの力となるために。
 そんな美しい輝きを見つめるのは、ヤドリギの魔女。
「それにしても、本国の森に比べれば、此処は随分と寒いけれど……でも、美しき氷と花が咲く森には違いないもの」
 彼女は少しだけ身を竦めつつも、そっと瞳を細めてから。
 ふと首を傾けてこう続けるのだった。
「本国からの連絡が途絶えているけれど、何かあったのかしら? でも、私達は宝を本国に送る役目を果たすのみ、よ」
 そう、またひとつ生み出された煌めきを眺めながらも。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
2
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【水源】
1
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【飛翔】
11
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【狐変身】
2
周囲が、ディアボロスが狐に変身できる世界に変わる。変身した狐は通常の狐の「効果LV倍」までの重量のものを運べるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【怪力無双】
2
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【悲劇感知】
1
「効果LV×1時間」以内に悲劇が発生する場合、発生する場所に、ディアボロスだけに聞こえる悲劇の内容を示唆する悲しみの歌が流れるようになる。
【未来予測】
2
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【強運の加護】
3
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【現の夢】
1
周囲に眠りを誘う歌声が流れ、通常の生物は全て夢現の状態となり、直近の「効果LV×1時間」までの現実に起きた現実を夢だと思い込む。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【照明】
2
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【神速反応】
2
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【腐食】
3
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【浮遊】
1
周囲が、ディアボロスが浮遊できる世界に変わる。浮遊中は手を繋いだ「効果LV×3体」までの一般人を連れ、空中を歩く程度の速度で移動できる。
【避難勧告】
1
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【友達催眠】
3
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【隔離眼】
1
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【エアライド】
4
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【トラップ生成】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【熱波の支配者】
2
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【エイティーン】
1
周囲が、ディアボロスが18歳から「効果LV×6+18」歳までの、任意の年齢の姿に変身出来る世界に変わる。
【過去視の道案内】
1
移動時、目的地へ向かう影が出現しディアボロスを案内してくれる世界となる。「効果LV×1日以内」に、現在地から目的に移動した人がいなければ影は発生しない。
【無鍵空間】
1
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【完全視界】
4
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
4
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【土壌改良】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【水面走行】
1
周囲の水面が凪ぎ、ディアボロスが地上と同様に走行や戦闘を行えるようになる。ディアボロスと手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人も同行可能。
【温熱適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、気温摂氏80度までの暑さなら快適に過ごせる世界に変わる。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【操作会得】
3
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【パラドクス通信】
3
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV10(最大) / 【命中アップ】LV5(最大) / 【ダメージアップ】LV10(最大) / 【ガードアップ】LV6 / 【反撃アップ】LV5(最大) / 【アクティベイト】LV2 / 【リザレクション】LV1 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【先行率アップ】LV2 / 【ドレイン】LV5(最大) / 【アヴォイド】LV7 / 【ダブル】LV2 / 【ロストエナジー】LV6

●マスターより

志稲愛海
志稲愛海と申します。秘境は浪漫!
よろしくお願いいたします!

●各選択肢について
 リプレイの進行は、①→②③の予定です。
 ①の選択肢は、採用人数の制限を設けません、お気軽にご参加下さい!

 ②③の選択肢は、シナリオ成功達成が見込める程度の人数の採用となります。
 内容に問題のないプレイングもお返しになる可能性があること、ご了承ください。

①絶景を観光しよう
 この選択肢に限り、採用人数の制限はありません。
 内容や届いたタイミング等に問題のないプレイングは全採用したい気持ちです。

 世界最美の地ともいわれている、地球最後の秘境の地『南極』の絶景を楽しめます。
 場所は南極大陸の南極半島です。寒いですが、穏やかな気候で、0度程度の気温です。
 ちょうど今の時期は夏で、ペンギンの赤ちゃんがよちよち見られる頃です。
 神秘的な氷山の光景や白と青の絶景、ペンギンの群れやアザラシやオットセイ、クジラなどを見ることが出来ます!
 極寒ではありませんがやはり寒いので、身体をあたためるために雪だるま作りや雪合戦などをしても楽しいかと。
 動物達に関しては、眺めるのみで触れることは控えていただきますが、観るだけでも圧巻で癒されるかと思います。
 動物達や環境に大きな影響がない程度にご自由に、ダンジョン入口の洞窟までの道のりを楽しんでいただければです。

②👾巡回警備のトループス『聖ギルダス騎士団』
③👿アヴァタール級との決戦『ミストルトゥ・ウィッチ』
 ダンジョンを巡回し警護にあたるクロノヴェーダとの戦闘です。
 ③の選択肢での戦闘に勝利すれば、シナリオ成功となります。


 進行や受付状況等はマスターページにてお知らせいたします。
 公序良俗に反する事、他人への迷惑行為、動物や環境に多大な影響を及ぼすような行為は厳禁です。
 そのような内容だと判断したものは、大幅なマスタリング及び返金とさせて頂きます。

 皆様のご参加を、心よりお待ちしております!
209

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


白水・蛍
アドリブ/連携歓迎

南極なんて……行けるとは思ってもいなかったですわ。
とても楽しみです!
それに雪!滅多に見れない景色!本当に楽しみです!
と、言う様に子供のようにはしゃいでおります。
それはもう、すごくはしゃいでおります。

寒いと聞くので温かい恰好を着込んで参りましょう。
それに、カメラを持ち込めるようでしたら持ち込んで写真を撮りましょう。
思い出ですもの。

一通り写真撮りましたら、スパーライト(オラトリオの名)と一緒に雪遊びしましょう。
雪遊び、手伝ってくださいね、スパーライト。

そうして一通り楽しみましょう!


 乗り込んだパラドクストレインが今回向かう先。
 それは、地球最後の秘境の地とも言われている場所。
「南極なんて……行けるとは思ってもいなかったですわ」
 ……とても楽しみです! と。
 踊る心と同様に声弾ませる白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)の言うように、目的地は南極。
 そして南極と言えば、やはり思い浮かぶのは。
「それに雪! 滅多に見れない景色! 本当に楽しみです!」
 雪と氷に覆われた、白と青の世界。
 雪は新宿島でも降ったけれど、地球上の氷の9割が南極にあると聞けば、その風景は全く未知の別世界であるだろう。
 訪れることなどないと思っていた秘境の、きっとこれまで見たこともないような景色。
(「それはもう、すごくはしゃいでおります」)
 蛍がわくわくそわりと心浮かれてしまうのも、当然である。
 でも楽しみというだけでなく、準備だって抜かりなく。
 普段ならば動きやすい服装を好む蛍であるけれど、とても南極は読んで字の如く地球の果て。
 今の南極は夏とはいえとても寒いと聞いているので、今日だけはもこもこぬくぬくと着込んで、温かい恰好で万全に。
 そして思い出を収めるべくカメラも忘れずに手にすれば……到着した極圏へと、いざ降り立つ。
「これは……想像以上に美しい光景ですね」
 分厚い氷に覆われた、まさに白の大地。
 そして氷の上をよちよち歩くペンギンの群れや澄み渡った空を飛ぶ海鳥、ころりと寝転がっているアザラシ。
 それはドラゴン勢力の竜域ダンジョンがあるとは思えぬほどの、穏やかで平和な白の風景。
 蛍はダンジョンの入口へと歩みを進めながらも、そんな南極の彩たちに次々とシャッターを切って。
 思い出を確りとカメラに収めれば。
「雪遊び、手伝ってくださいね、スパーライト」
 やはり雪にはしゃいでいるようなスパーライトと一緒に、雪遊びを。
 共同作業でよいしょっと、雪だるまや雪ウサギをぺちぺち作っては並べて。
 今度はじゃれ合うように雪を掛け合って、雪合戦も。
 蛍は勿論、青の翼をぱたぱたするスパーライトも雪まみれ。
 そんな互いの姿が可笑しくて、顔を見合せ思わず笑み零しながらも、ぱしゃりと1枚撮影を。
 それからも寒さなんてなんのその、ふたりで存分に一通り雪を楽しめば。
 ペンギンの行列に続くかのように、白の大地を一歩ずつ踏みしめて、楽し気に歩んでいく。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!

新城・橙花
「うーさむいよー」
狐耳、狐尻尾ごともこもこコードの中に格納だよー。
そしてペンギンさんを見るねー。
きっとかわい…い…あれ、ずいぶんあのペンギンさん大きくないかなー?
(体長1.3mほどのコウテイペンギンさんと見つめあいつつ)

「ん-、ちょっとイメージより大きいけど、ま、いいかなー?」
首を傾げつつペンギンさんの後ろのほうを離れて同じようにぱたぱたと歩いてみるよっ。


 話には聞いていたけれど、それでもやはり。
「うーさむいよー」
 到着したパラドクストレインから、目的の地・南極へと降り立てば、あまりの寒さにふるふる。
 狐耳と尻尾も思わずぴこりゆらりと揺れた……かもしれないけれど。
 今日はどちらもすっぽりと、もこもこコートの中に格納済。
 天候は穏やかで、今の南極は季節的には夏であるとはいうけれど。
 雪と氷に覆われた極地はやはり、とても寒かった。
 とはいえ、防寒はばっちり、自前のもふもふもあるから。
 気を取り直し、新城・橙花(呪刀の裁定者・g01637)は白と青に彩られた氷の世界へと視線を巡らせる。
 折角、この寒い寒い南極に来たのだから、見ておきたくて。
 よちよちと氷の上を歩く、キュートなペンギンたちの姿を。
 だが瞳を凝らして探すまでもなく、わらわらとあちこちにいるペンギンたち。
 そして早速、そんなお目当てのペンギンたちを見てみる橙花であったが。
「きっとかわい……い……あれ、ずいぶんあのペンギンさん大きくないかなー?」
 想像していたのは、足元をとてとてと歩くぬいぐるみのような可愛い行列、みたいな図であった。
 けれど、ぱちりと目が合ったペンギンは……なんだか、すごく大きい??
 ぽてっとしたペンギンらしいフォルムは確かに可愛いのだが。
 橙花と見つめ合っているそのペンギンは、コウテイペンギン。体長1.3mほどもあるのだ。大きい。
 そんなコウテイペンギンと、じぃとお互いにお見合いしたまま。
「ん-、ちょっとイメージより大きいけど、ま、いいかなー?」
 橙花はそう、こてりと首を傾けるけれど。
 よちよちと列を成して歩き始めたペンギンたちから少し離れた後方に位置取って。
 同じようにぱたぱたと、ペンギンさんの大行進の一員に。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【エイティーン】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!

長月・夜永
本の知識とか、噂には聞いてたけど、、、

ペンギンは見知らぬモノが近づいてくると、地平線の彼方から見物にぞくぞくやってくる
そして勝手に登ってくつろぐ

、、、うん、すっごく可愛くて和むね

でもこのままだとパラドクストレイン動かせないじゃん?
えっ、やっぱ最初の仕事は、、、

ふっぐ!?や、やばい見た目以上にクソ重いんだけど!?
誰か怪力無双持ってないの!!

ペンギンを
抱えては降ろす
抱えては降ろすの繰り返し、、、

なぁぁぁぁああ!!!切りが無い!!!
なんでまた登って来るのさ!!

しかも何!!なんでちょっとドヤ顔なの!!

最終手段でパラドクストレインの周囲に結界を張って入れなくします

ハァハァ、、、疲れたぁ


呉鐘・承李
【長月・夜永 及びその一味と連携】
「……やれやれ、だ」
ペンギンと格闘してる長月を見守っている。

まぁ、ペンギンを降ろすのも少しは手伝ってやるか……

狐変身をして、なんやかんややって疲れ切った長月の頭の上に乗っかってあきれ顔をしている。


 パラドクストレインの扉が開けば、その先は見渡す限りの氷の世界。
 そして真夏でようやく0度ほどの気温になるという到着地、南極であるが。
 そんな凍てついた白と青の世界に棲む生き物たちは、意外と沢山存在していて。
 特に、わらわらよちよちと群れを成しているのは。
「本の知識とか、噂には聞いてたけど……」
 パラドクストレインを降り立った長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)の瞳に映るその存在……そう、ペンギンである。
 そして本で読んだり噂に聞いたりした通り、全くペンギンに警戒心はなく。
 むしろ見知らぬモノが近づいてくると、地平線の彼方から見物にぞくぞくやってくるのだ。
 そんな人懐っこいにもほどがあるペンギンたちは。
「……うん、すっごく可愛くて和むね」
 勝手にパラドクストレインに登って寛がんとしている。
 だがペンギンは飛べない鳥、登ろうとしては失敗して、柔らかな雪上にこてんと転がっている。
 そんなパラドクストレインの周辺に群がるペンギンたちを見遣り、ふと思う夜永。
「でもこのままだとパラドクストレイン動かせないじゃん?」
 えっ、やっぱ最初の仕事は……なんて、ペンギンたちを改めて見つめるけれど。
 人懐っこいとはいえ、野生の動物。極力触らずにとも言われているので、もう少し様子を見ることに。
 大きな氷山と勘違いしているのか、暫くはパラドクストレインの上によじ登ろうとしていたペンギンたちであるけれど。
 無理とわかったのか、こてんとこけた拍子におなかでつるつるっと滑って去って行き始める。
 だが極稀に偶然に、パラドクストレインの乗車口にちょこんとのぼってしまったペンギンもいて。
 実際の南極上においての決まりでも、乗船してしまったペンギンを下船させるために抱きかかえることは容認されているので。
 必要最低限、列車から降ろさんと試みる夜永であるけれど。
「ふっぐ!? や、やばい見た目以上にクソ重いんだけど!?」
 ……誰か怪力無双持ってないの!!
 そう思わず口にするほど、キュートな見た目に反して、めっちゃペンギンは重かった。
「……やれやれ、だ」
 そんなペンギンと格闘しているを後目に、狐尻尾をゆうらり。
 ゆらゆら揺れる尻尾に興味を示したペンギンに、ちょっぴり時々纏わりつかれたりしながらも。
 悪戦苦闘している夜永を見守っているのは、呉鐘・承李(剣鬼・g06193)。
 そして夜永がようやく1匹目を降ろし、ほっとしたのもつかの間。
「ふぅ、やっと降ろせた……って、ああっまた!?」
「まぁ、ペンギンを降ろすのも少しは手伝ってやるか……」
 乗車口にまた別のペンギンがよじ登ったことに気が付いて、再び最低限の作業で降ろさんとする彼女をちょっぴりだけ承李もお手伝い。
 そして、無事に降ろしてあげるも。
「なぁぁぁぁああ!!! 切りが無い!!! なんでまた登って来るのさ!!」
 遊んで貰っているのかと勘違いしているのか、よちよちとまたやってくるペンギン。
 警戒心がないのも、可愛いけれど考え物である。
 しかも。
「何!! なんでちょっとドヤ顔なの!!」
 ぱちりと1匹のペンギンと目が合えば、謎のどやぁ。
「とりあえず乗車口を閉めて貰って、立ち塞がっていればそのうち飽きるんじゃないか……」
 承李はそう言いつつも、狐変身をして、夜永にあとはお任せ。
 そして夜永は時先案内人に列車の扉を閉めて貰った後、念のため乗車口の前に立ち塞がって。
 最終手段でパラドクストレインの周囲に結界を張り、ペンギンの侵入を防げば。
「ハァハァ……疲れたぁ」
 ようやく仕方なくよちよち諦めて去っていく群れの後姿を見送りながらも、ほっと一息。
 そんな、なんやかんややって疲れ切った彼女の頭の上に、承李はぴょこんと乗っかってから。
 ぐったりしている夜永の様子に尻尾をゆうらり、ちょっぴりあきれ顔。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【狐変身】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!

瀬島・大輝
■アドリブ歓迎

こういう時でもねェと南極なんざくるこたねェからな
昔に組の事務所でTVを視たっきりだぜ 氷山とかよ

…つか寒いなオイ。スーツの裏にホッカイロ仕込んでなかったら
この景色なんざまともに見れねェだろ ごっこ遊びするトシでもねェしよ
しかも夏ってマジか 日本人にゃ理解できねェ世界だ

アザラシにオットセイに…クマは居んのかね
殴り合ってみてェもんだ お触り禁止ってどこのキャ〇クラだ

ペンギンのガキね…ふん、何もわかんねェって面で歩いてやがる
親はちゃんと守ってやれよ 
俺は、守れなかったからよ…


 パラドクストレインを降りた、瀬島・大輝(怒りし地獄の閻魔・g06270)の眼前に広がるのは。
「こういう時でもねェと南極なんざくるこたねェからな」
 これぞ南極、というような白と青の世界。
 そして、ぐるりと視線を巡らせながらも大輝は思い返す。
「昔に組の事務所でTVを視たっきりだぜ、氷山とかよ」
 聳える氷の山々は、何気なくテレビの画面で見ていたもの。
 わざわざ寒いのにご苦労なこった、レポーターも風邪ひいちまいそうじゃねぇか、なんて。
 舎弟達に言っていた気が、しないでもない。
 そんなブラウン管で見た景色の中に今、自分がいるというのも何の因果か……なんてことは、ともかく。
「……つか寒いなオイ」
 やはり寒い。とにかく寒い。
(「スーツの裏にホッカイロ仕込んでなかったら、この景色なんざまともに見れねェだろ」)
 とりあえず入れておいた懐のカイロが、実にいい仕事をしている。
 そんなあたたかさを噛みしめつつ、でもやはり感じる寒さに身を竦めながらも。
 改めて目を向ければ、雪の中で遊ぶ仲間の姿もちらほら。
 そんな様子に瞳細めながら、ごっこ遊びするトシでもねェしよ、と呟きつつ歩き出してみるけれど。
 吹く風の冷たさに苦笑してしまう。
 いや、だってこんなに寒いのに。
「しかも夏ってマジか、日本人にゃ理解できねェ世界だ」
 今の南極は、真夏だというのである。
 そんな寒さも大輝にとっては慣れないものだけれど。
「アザラシにオットセイに……クマは居んのかね」
 目の前には、南極の地に生息する動物達の姿が。
 クマは北極にしかいないようだが、きっと寒さで鍛え抜かれたその腕っぷしは強そうだから。
 ……殴り合ってみてェもんだ、なんて思うけれど。
 同時に、環境保護だかなんだかの事を思い出して。
「お触り禁止ってどこのキャバ」
「ガガガァーー! べーべーべー」
 刹那、紡いだ言葉にかぶさる様に聞こえる鳴き声。
 その声の主は、よちよち歩くペンギンであった。
 そして意外とドスの効いた声で鳴く大人ペンギンと違い、ピィと可愛らしい声が聞こえて。
 ふと足を止め目を向ければ、懸命に進んでいるちっちゃなふわふわが。
「ペンギンのガキね……ふん、何もわかんねェって面で歩いてやがる」
 親らしきペンギンの後をよちよち追うその姿に、大輝はそっと赤の瞳を細めながらも。
「親はちゃんと守ってやれよ」
 ――俺は、守れなかったからよ……、と。
 無事にちびペンギンが親と合流したのを見届けてから、再び歩き出すのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【悲劇感知】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!

奉利・聖
ほう、南極ですか!
似たような環境には昔身を置いてましたけど……あの時は環境に慣れるのに必死で余裕がありませんでしたが、こうして再び足を踏み入れてみると……あの時では出来なかった発見があるというものですねぇ
楽しそうです


うーーむ。これはなんとも素晴らしい景観でございますねぇ
この冷たくも清らかなる空気、変わらずそこにある生物たちの営み…
こういったものが壊れてしまわぬように、奪われぬように……もっと励まねばなりませんね

おお、生まれたての動物もいますよ
せっかくこうして生まれ落ちたのですから、健やかに育ってくれると良いのですが……
小さき命が精一杯全うできるように、より一層我々も頑張らないといけません


 新宿島から発車したパラドクストレインに暫し揺られた後。
 乗車口の扉が開いた、そこは――。
「ほう、南極ですか!」
 超高層ビルが林立する風景から一変、白と青に彩られた氷の世界。
 そして雪の大地にさくりと降り立てば、吹く風はさすがに冷たいけれど。
「似たような環境には昔身を置いてましたけど……」
 そう呟きを落とす奉利・聖(クリーナー/スイーパー・g00243)にとっては、この凍てつくような感覚は初めてではない。
 むしろ白い息を吐きながら、くるりと周囲を見回しつつも思う。
「あの時は環境に慣れるのに必死で余裕がありませんでしたが、こうして再び足を踏み入れてみると……」
 ――楽しそうです。
 なんて、氷の世界に映える金の髪を揺らす冷たい風にも瞳を細めて。
 改めて、様々な表情を見せつける極圏の風景を眺めながらも。
「うーーむ。これはなんとも素晴らしい景観でございますねぇ」
 聖は雪の中を歩みつつ、地球最後の秘境といわれている自然を、まずは存分に堪能する。
 よちよち寄ってきた警戒心皆無なペンギンたちと共に歩きながら、ごろりと寝ているアザラシを横目に。
 すうっと深呼吸すれば……ぴりりと冷えた心地とともに胸を満たすのは、混じり気のない澄んだ冷気。
 そして氷の大地に在るのは、極寒の環境に息づく動物たちの生き様。
 それを肌で感じ、目にして、聖はそっと瞳を細める。
「この冷たくも清らかなる空気、変わらずそこにある生物たちの営み……こういったものが壊れてしまわぬように、奪われぬように……もっと励まねばなりませんね」
 抱く熱意と揺るぎなき精神を宿す、黒を湛えた双眸を。
 そんな中、ふと視線を向ければ、眼前にはペンギンたちの群れが。
「おお、生まれたての動物もいますよ」
 そして見つけたてのは、もふもふふわふわな、ちいさいペンギンたち。
 今は丁度、ペンギンの雛がたまごから孵る時期だという。
 そんな初々しい命に微笑ましく思いながらも。
 でも同時に、聖は知っているから。極寒に生きる事の苛酷さも。
 だから、こう思うのだ。
「せっかくこうして生まれ落ちたのですから、健やかに育ってくれると良いのですが……」
 ちいさなあの子たちが、自分の力で生き抜いていけるよう願いつつも。
 それが少しでも、叶うように。
 その営みを穢すような輩を綺麗に掃除するべく。
 ――小さき命が精一杯全うできるように、より一層我々も頑張らないといけません、って。
 もう奪われないように、歩みを止めぬまま。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【水面歩行】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!

紀・雪名
雪景色に、何か昔の思い出を呼び寄せられる感覚
絶景の景色も懐かしいが、気温も肌に寒さが感じられるたびに心地よい
雪で戯れる仲間たちを時折見かけ、動物たちが生き生きしている姿を眺めほっこり。
手を出すことは御法度ということで、遠目からですが…あれが噂のぺんぎん…

何やら白い子もいるのですね。可愛らしい。

どの動物も愛らしい姿を見せつけてくるので和みながら、雪の感触も堪能し
時折自然的な姿を楽しみながら、からころと歩みを進め洞窟へ
此方の洞窟の作りは氷なんですね。いつもの服装、寒さなど何のその

心配はございません。-何十度の場所に居ましたので心地よいほどです。

※アドリブ絡み歓迎、おまかせ致します。


 見渡す限り、雪と氷で覆われた白の世界。
 新宿島からやって来た大半の皆は、広大な自然と極圏の寒さに新鮮味を覚えるかもしれないけれど。
 何処までも広がる雪景色に、何か昔の思い出を呼び寄せられるような。
 紀・雪名(鬼をも狩り尽くす鬼・g04376)にとっては、そんな郷愁に駆られる感覚を抱く風景たち。
 それに雪の大地に降り立てば、真白の髪や肌を刹那揺らす冷気を帯びた風。
 寒さに慣れていなければ、身を縮めてしまうものだろうけれど。
(「絶景の景色も懐かしいが、気温も肌に寒さが感じられるたびに心地よい」)
 白と青に溶け込むようにひらり、雪名は涼やかな表情で歩み始める。
 それに、目的地である洞窟までの道は、思ったよりも賑やかで。
 時折見かけるのは、雪と戯れる仲間達の様子や、この地に息づく動物たちの生き生きしている姿。
 そんな光景をほっこり眺めながらも進んでいれば、ふと目に入ったのは。
「あれが噂のぺんぎん……」
 手を出すことは御法度と聞いていたので、遠目からではあるが。
 よちよちと氷上を歩くペンギンの群れを見つけて。
「何やら白い子もいるのですね。可愛らしい」
 ふわふわちっちゃな真白の子は、生まれたての赤ちゃん。
 そして野生の動物は警戒心が強い……はずだけれど。
 そんな姿を眺めていれば、いつの間にか後ろからもペンギンたちがとことこ。
 触れぬ程度に暫く共に歩みつつも、雪名は改めて和んでしまう。
 だって、見せつけてくるのだから。
 沢山のペンギンは勿論、氷上に寝そべっているアザラシや、ちょっと愉快な顔をした空飛ぶ海鳥など……どの動物も、愛らしいその姿を。
 それに寒いとはいえ、澄んだ青空が広がる穏やかな天候で。降る陽にキラキラと輝く白や青の氷山。
 かたや踏みしめる雪はさくりと柔らかく、そんな感触も楽しく堪能しながらも。
 からころと歩みを進めていれば、見えて来たのは、ぽかりと口を開けた洞窟。
「此方の洞窟の作りは氷なんですね」
 そう眺めていれば、ふと同じ洞窟を目指す仲間に声を掛けられる。そんな格好で寒くないのか、と。
 それもそのはず、雪名の装いはいつも通りの服装であったから。
 でも、寒さなど何のその。
「心配はございません。-何十度の場所に居ましたので心地よいほどです」
 共に歩んできたペンギンとふと顔を見合せた後、雪名は氷河の如き神秘的な藍色の瞳を柔く細める。
 むしろペンギンたちと同じように、この寒さの方が性に合うくらいだから。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【エアライド】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!

天羽・花菜
「南極大陸、かあ。キビヤック食べる機会、あるかなぁ」
ワクワク参加

「オーロラ見たいし、普通のアザラシ料理も食べたいなぁ。クサヤが食べられるんだから、きっとキビヤックもいけるよね?」
斜め読みしたロアール・アムンセンの【南極点征服】握り締め興味鰻上り
本人北極と南極の暮らしを混同

「こっちの人にも会えるかなぁ。会いたいなぁ。言葉は一応通じるだろうし楽しみだぁ」
移動中集落がないか目を皿のようにしてキョロキョロ
もしもあれば飴玉大袋との交換や狩りその他のお手伝いして一食分食べさせて貰うつもり満々

集落を見かけずに洞窟に着いてしまったら肩落としションボリ
「海雀…海狗…海馬…海驢…企鵝…食べてみたかったなぁ…」


 到着したパラドクストレインから降り立てば、早速きょろきょろ。
「南極大陸、かあ。キビヤック食べる機会、あるかなぁ」
 そうわくわくと南極に期待を抱きやって来たのは、天羽・花菜(撲殺天使で電子の申し子・g02034)。
 ちなみに、確かに寒冷地の特定の民族の伝統的な発酵食品ではあるけれど。
 キビヤックは南極では食べられません。作っている人たちは、全て北極の民族です。
 ……などと、蘊蓄を花菜に語るツッコミ役は今は不在なのだけれど。
「オーロラ見たいし、普通のアザラシ料理も食べたいなぁ。クサヤが食べられるんだから、きっとキビヤックもいけるよね?」
 世界で4番目に匂いが強烈だとか、食べ方が少々衝撃的だとか言われているキビヤックであるが……違う意味で、南極ではちょっと食べられそうにありません。
 けれど、わくわくそわりとしながらも。
 とりあえず進んでみる花菜が握り締めているのは、彼女にとっての南極の教科書。
 人類で初めて南極点に到達した探検家の、南極探検の記録をしたためた本である。
 それもばっちりさらっと斜め読みしたし、興味も鰻上り!
 ……ええ、確かに筆者である彼は極地探検家。南極も極地であることに、何ら間違いはないのだけれど。
「こっちの人にも会えるかなぁ。会いたいなぁ。言葉は一応通じるだろうし楽しみだぁ」
 花菜の脳内では、もうひとつの極地である北極と南極が、完全に混同しているのであった。
 だがしかし、頼りになる探検家も当然、それを直接教えてはあげられないから。
 雪と氷の景色を歩きながら、集落がないかと花菜は目を皿のようにしてキョロキョロ。
 もしも見つけて現地の人達と出逢えれば、キビヤックをはじめとした料理と飴玉大袋との交換とか。
 狩りやその他のお手伝いをしたりして、一食分食べさせて貰うつもり満々であるのだけれど。
 うきうき暫く歩いてみたものの、人ではなくペンギンがやたらいっぱい。
 そして気が付けば、目的の洞窟はもう目前で。
「海雀……海狗……海馬……海驢……企鵝……食べてみたかったなぁ……」
 集落を見つけられず、花菜は肩を落としてションボリ。
 それもそのはず、北極には人が住んでいるけれど。
 同じ極地でも南極には、民族料理を食べさせてくれるような人たちは、実は存在しないのだから。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!

シル・ウィンディア
恋人の遊里さん(g00512)と一緒に観光ですっ!

あったかなロングコートにマフラー、手袋に帽子とフル装備で行くよ
そ、それでも、さむいーっ!?

ペンギンさんがいるっ!
わわ、赤ちゃんかな?小さくてかわいいよねー♪
あ、こけた…。
だ、大丈夫かなぁ…
わくわくはらはら、遊里さんの隣ではしゃいじゃうっ♪

アザラシさんは気持ちよさそうに寝てるよねー。
あの子達にはこの環境がちょうどいいのかなぁ…

わ、わたしは、さ、さむい…。
え、ええと、その…

さ、寒いから、ちょっとくっついてもいいかなぁ?
上目づかいで問いかけてから
ぎゅっと腕にしがみつくね

ふぁ、あったかい~。

さぁ、十分に英気を養ったし…
いきましょうかっ!!


飛鳥・遊里
恋人のシル(g01415)と一緒に

着る機会がなかったダウンジャケットとマフラーの出番が出来てよかった

シルはペンギンやアザラシに夢中だな。南極の雪原って言うロケーションも最高だ。俺も年甲斐もなくワクワクしてる

普段、戦いの時の、どんな強敵を前にしても折れることなく、傷だらけになりながらも立ち向かう彼女の姿も
凛々しく、眩しいけど…やっぱりこうして、無邪気に楽しくはしゃいでる姿も魅力的だな。雪と氷の中で舞う妖精…なんてな

ん?シルが何か言いたそうにこっちを見上げてるな?
分かってるって、むしろこっちから言うべきだったかな?
シルと腕を組んでくっついて、その温かさを感じながら、目的地までの歩を進めるとしようか


 パラドクストレインを降りた瞬間、澄んだ空へと上がる白い息。
 穏やかな天候ながらも、頬を撫でる風は凍てついているような冷気を帯びている。
 それもそのはず、此処は極圏……地球最後の秘湯の地と言われている、南極である。
 南極の季節は今、夏だというが。それでも普段の格好では、寒すぎて何もできそうにないから。
(「着る機会がなかったダウンジャケットとマフラーの出番が出来てよかった」)
 飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)は、袖を通したダウンジャケットと首に巻いたマフラーで、防寒も万全。
 それは勿論、彼のすぐ隣に在るシル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)も同じ。
 あったかなロングコートにマフラー、手袋に帽子と、ばっちりフル装備……なのだけれど。
(「そ、それでも、さむいーっ!?」)
 南極はさすがにとっても寒いです。
 けれど、くるりと円らな青の視線を巡らせてみれば。
 見つけた群れに、向けた瞳もキラキラ。
「ペンギンさんがいるっ!」
 そう……それは、わらわら沢山いるペンギンたちであった。
 しかも今は、ペンギンの雛が孵ったばかりの時期だというから。
「わわ、赤ちゃんかな? 小さくてかわいいよねー♪」
 はしゃぐようにシルが見つめるのは、まんまるもふもふなちっちゃい赤ちゃんペンギン。
 一生懸命、よちよちぴぃぴぃ、親らしきペンギンについていく姿は可愛らしいけれど。
 ――すてんっ。
「あ、こけた……。だ、大丈夫かなぁ……」
 転んでしまったちびペンギンの様子をはらはら見守るシル。
 でも転んだまま、おなかでつるつるっと滑って、無事に親ペンギンに追いついた姿を見て、ホッとすれば。
 次にふと、目に入ったのは。
「アザラシさんは気持ちよさそうに寝てるよねー」
 ごろりとのんきな表情で寝転んでいるアザラシ。
 すやぁと寝ているその姿は、見るからに健やかであるから。
「あの子達にはこの環境がちょうどいいのかなぁ……」
 そう呟きを落としつつも、わくわくはらはら、遊里の隣ではしゃいじゃうシル。
(「シルはペンギンやアザラシに夢中だな」)
 遊里はそんな無邪気な姿を微笑ましく重いながらも、改めてぐるりと白と青の世界を見回してみて。
「南極の雪原って言うロケーションも最高だ」
 ……俺も年甲斐もなくワクワクしてる、なんて。
 はしゃぐシルと一緒に、広大で神秘的な白の大地の浪漫にやはり、つい心躍ってしまう。
 でも、そんな南極の景色も良いのだけれど……それ以上に、遊里が目を奪われてしまうのは。
(「普段、戦いの時の、どんな強敵を前にしても折れることなく、傷だらけになりながらも立ち向かう彼女の姿も凛々しく、眩しいけど…やっぱりこうして、無邪気に楽しくはしゃいでる姿も魅力的だな」)
 ――雪と氷の中で舞う妖精……なんてな、って。
 隣にいる、可愛らしくも愛くるしいシルの姿を見つめていれば。
 ペンギンやアザラシなんかにとっては、のびのび快適な環境かもしれないけれど。
(「わ、わたしは、さ、さむい……」)
 やはり、南極はとても寒いから。
「え、ええと、その……」
 シルは隣の遊里へと、上目づかいでちらり。
「ん?」
 そんな彼女の視線に、遊里も気がついて。
(「シルが何か言いたそうにこっちを見上げてるな?」)
 ぱちりと目が合えば、こうシルは問いかける。
「さ、寒いから、ちょっとくっついてもいいかなぁ?」
 そして……彼の腕に、ぎゅっ。
 遊里はそんな自分の腕にしがみつく彼女に、柔く瞳を細めて。
「分かってるって、むしろこっちから言うべきだったかな?」
 シルと腕を組んでくっついて、熱の分け合いっこ。
 ほわりと包み込んでくれるような温もりに、ふぁ、あったかい~って。
 じわりと染み入るように伝わるあたたかさに微笑んでから。
「さぁ、十分に英気を養ったし……いきましょうかっ!!」
 寒さだって、もうへっちゃら。
 ぬくぬく温かさを感じながらいざ、目的地までの歩みを進めるふたりであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エアライド】がLV2になった!
【操作会得】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ダブル】がLV2になった!

アンダルシア・ノォヴェント
ルクスメイト(g00609)さんと参りましょう?

洞窟に向かう道行、ですね?
・・・えー、失敗しましたね、ええ、主に服装が、ね?
いえ、知識としてはあったのですが、甘く見ていましたか?
麻で出来た外套を羽織っているとは言え、これだけでは中々に、まあ、その、寒いですね?

いえ、魔女たるものクールでいなければ、表情を崩すことも震え上がることもいたしませんけれどもね?

ルクスメイトさんは大丈夫ですか?
周囲には色々な動物がいますね、クラゲもわにもいませんが、これはこれで?
これだけ寒い中でも、生命はしっかりと芽吹くし、生きていける・・・素晴らしいですね?
身を切る寒さの中でこそ、より実感出来る、と言うことでしょうか?


ルクスメイト・ケーニッシュ
アドリブ歓迎です
アンダルシア・ノォヴェント(g05231)さんと参加です

水族館に行ってみたりもしましたが
やはり猟兵の本分は戦い。共に行きましょう
……あ、いえ。観光も楽しいですね?

服装を嘆くノォヴェントさんに伝えます
この【温熱適応】で寒さは平気になりますよ
何とも便利ですね、パラドクスとは
他にも飛んだり癒したりナビゲートしたり……
と、すいません。折角ですので景色を楽しみませんと

ワニ……(は居たら流石に避けた方がいいとは思うのですが……)
いえ、まあ竜がいるような世界ですしワニも十分可能性はありますよ
とフォローします

クラゲが浮いていたら、流石に警戒すべきでしょうか
(と真顔で考えます)


 時の列車から降り立てば、眼前に広がるのは雪と氷に覆われた世界。
 そんな白の大地をくるりと見回して。
「洞窟に向かう道行、ですね?」
 言ったアンダルシア・ノォヴェント(アンダルシアの魔女・g05231)に、こくりと頷くルクスメイト・ケーニッシュ(銀の湖面・g00609)。
「水族館に行ってみたりもしましたが、やはりディアボロスの本分は戦い。共に行きましょう」
 今回、この場所……南極に赴いたのはそう、任務のためである。
 ……いや、つい最近訪れた水族館もそうではあったし、それに折角の機会ではあるから。
 ルクスメイトはふと共に歩むアンダルシアへとちらり目を向けてから、こうも付け加える。
「……あ、いえ。観光も楽しいですね?」
 まだ敵が潜む目的地までは、少し歩いていかないといけないから。
 その間くらい、滅多に足を踏み入れることができないこの地を楽しむことも、全く問題はないだろう。
 そんな、暫しの楽しい観光……なのだけれど。
 アンダルシアはそっと肩を竦める。
「……えー、失敗しましたね、ええ、主に服装が、ね?」
 そう、ここは何といっても極地……南極である。
 話には聞いていたし、アンダルシア自身も知ってはいたのだけれど。
「いえ、知識としてはあったのですが、甘く見ていましたか?」
 穏やかな天候で、今の南極は夏だというのに。
 アンダルシアは小さく首を傾けて続ける。
「麻で出来た外套を羽織っているとは言え、これだけでは中々に、まあ、その、寒いですね?」
 南極は思った以上に、とても寒かった。
 けれど、そんな軽装でめっちゃ寒いはずのアンダルシアだが。
 一見すれば、その様子はいつもと何ら変わらない。
(「いえ、魔女たるものクールでいなければ、表情を崩すことも震え上がることもいたしませんけれどもね?」)
 ええ、いつだってクールな魔女ですから。
 それから、共に歩むルクスメイトに、アンダルシアは訊ねてみる。
「ルクスメイトさんは大丈夫ですか?」
 そんな何気に服装を嘆いていた彼女の問いに、ルクスメイトはこう伝えるのだった。
「この温熱適応で寒さは平気になりますよ」
 ……何とも便利ですね、パラドクスとは、と。
「他にも飛んだり癒したりナビゲートしたり……」
 改めて、様々な場面で活用できるパラドクスの効果を思い返しながら、ルクスメイトは言うけれど。
「と、すいません。折角ですので景色を楽しみませんと」
 周囲へと視線を巡らせてみれば、そこには。
「色々な動物がいますね、クラゲもわにもいませんが、これはこれで?」
 この間、水族館で見たクラゲやわにはいなさそうだけれど。
 ペンギンやアザラシなど、南極に棲む沢山の動物達の姿が。
 そして、アンダルシアの言葉を聞いて。
「ワニ……」
(「は居たら流石に避けた方がいいとは思うのですが……」)
 そうそっと、心の中だけで思うルクスメイトであるが。
 南極は唯一、変温動物である爬虫類が存在しない大陸ではあるのだけれど。
 こう、フォローしておく。
「いえ、まあ竜がいるような世界ですしワニも十分可能性はありますよ」 
 キングアーサーの南極は、もしかするかもしれない……?
 それからふと、ルクスメイトは真顔で考えるのだった。
(「クラゲが浮いていたら、流石に警戒すべきでしょうか」)
 そして、もう一度見回してみた周囲には、やはりクラゲやわには見当たらないとはいえ。
「これだけ寒い中でも、生命はしっかりと芽吹くし、生きていける……素晴らしいですね?」
 アンダルシアは、この南極という地にあっても逞しく息づく動物達を見つめつつも。
 吹き抜ける冷気を身をもって感じながら、こう続けるのだった。
 ……身を切る寒さの中でこそ、より実感出来る、と言うことでしょうか? なんて。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV2になった!
【温熱適応】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV3になった!

セレスティン・ウィンディア
エトヴァさん(g05705)と同行
アドリブ歓迎

夏はペンギンの繁殖時期なのね
気候が楽な夏に生まれて過酷な冬に備えるって感じかしら
うまいことやっているのね

広くて青いわ
そこに青い人が二人来ちゃったね
ふふ、なんだかくすぐったい気分よ

南極といったらこれ、ふわふわのファーのついたフード!
えへへ、これでエルフ耳もへっちゃらよね

ベン銀の親子って姿が違うのよね雛のもこもこが可愛い!
遠目から写真撮っちゃおう
野生だからあんまり近づきすぎないように
向こうから近づいてくる分には私はじっと見守るわね

腹這いになって滑るのもペンギン独特の動き
シャッターチャンスっ

あら、エトヴァさんのは随分と古風なものを
うんそのセンスも素敵だわ


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
友人のセレスさん(e06011)と同行
アドリブ歓迎

こちらは夏なのだな。動物は賢いな

地球の南の果てか……白銀の悠久の地、氷塊を抱く海
……広い、な
ああ、青い人だなと相槌を
珍しい景色に少々浮き立つ心地

夏とはいえ寒いな
俺も冬用のコートを着て
そうか……フードつきは良いアイデアだ(帽子を被り直し)

……あれが野生のペンギン?
……の親子
雛は随分愛らしいのだな
写真撮影に夢中になっているセレスさんの様子に笑みつつ
動物達を怖がらせない距離で鑑賞

双眼鏡も使いつつ
好奇心露わなペンギンが近づいてきたら、じっと様子や造りを観察している
(……こんなに無防備でいいのか?)
俺も旧式のカメラで一枚、二枚と
少し照れつつ、首傾げて微笑


 赴いた地に降り立てば、吐く息は白くて。
 澄んだ青空や空気には、ぴりりと凍えるような冷気を感じるのだけれど。
 よちよちと白の大地を歩くペンギンたちの姿を見つめながら紡ぐ、セレスティン・ウィンディア(エルフのデーモンイーター・g06011)。
「夏はペンギンの繁殖時期なのね。気候が楽な夏に生まれて過酷な冬に備えるって感じかしら」
 ……うまいことやっているのね、って。
 そう青の瞳をそっと細める彼女の言う様に、辿り着いた地……南極は今、実は夏なのである。
 その気温は恐らく0度前後と、凍えてしまうような寒さではあるものの。
 冬の平均気温は-20度、過去-89.2度を記録したこともあると聞けば、確かに随分と今の南極は過ごしやすいことに違いなくて。
 それはセレスティンだけでなく、ペンギンだって同じこと。
 そして、そんなセレスティンの言葉を聞いて。
「こちらは夏なのだな。動物は賢いな」
 感心したようにエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が言えば。
 セレスティンは眼前の非日常な風景に、わくわくと心も声も弾ませながら、彼に笑みかける。
「広くて青いわ。そこに青い人が二人来ちゃったね」
 ……ふふ、なんだかくすぐったい気分よ、って。
(「地球の南の果てか……」)
 エトヴァもぐるりと、まるで極圏の彩りとお揃いのような、銀の煌めき秘めた蒼穹を巡らせて。
「……広い、な」
 白銀の悠久の地、氷塊を抱く海……そんな氷の世界を眺めつつも、自然と零れた呟きを落とした後。
 同じ青を湛える彼女へとこくり、相槌を。
 ――ああ、青い人だな、って。
 珍しい景色に少々浮き立つ心地を覚えながら。
 でも、それでもやはり。
「夏とはいえ寒いな」
 青い人同士、ふたりの髪を再び揺らす風はとても冷たくて。
 冬用のコートを着ているとはいえ、思わず身を竦めたくなるエトヴァであるけれど。
 セレスティンはそんな彼に、楽し気に微笑む。
 だって、セレスティンにはこれがあるのだから。
「南極といったらこれ、ふわふわのファーのついたフード!」
 ……えへへ、これでエルフ耳もへっちゃらよね、なんて。
 ふわふわのフードをかぶってみせて、笑んでみせれば。
「そうか……フードつきは良いアイデアだ」
 こくりと頷いたエトヴァも、すちゃりと帽子を被り直してみる。
 けれど、ふわふわでぬくぬくなのは、何もふたりだけではなくて。
「ベンギンの親子って姿が違うのよね、雛のもこもこが可愛い!」
 生まれたてらしい、眼前をよちよち歩くペンギンの赤ちゃんだってふわもこ。
 そんなまんまるちっちゃい子を愛らし気に見つめるセレスティンの視線を、エトヴァも追ってみれば。
「……あれが野生のペンギン? ……の親子」
 ずんぐりしたフォルムでやはりよちよち歩くペンギンと、ちいさなふわもこの赤ちゃんを見つめて。
「雛は随分愛らしいのだな」
 一生懸命歩くふわもこ赤ちゃんの姿に、蒼穹の彩りを柔く細める。
 そして、野生だからあんまり近づきすぎないようにと、そう心掛けながらも。
「遠目から写真撮っちゃおう」
 ぱしゃりと、ペンギン親子を激写するセレスティン。
 それから、はじめは遠目であったけれど……陸上に天敵がいない南極のペンギンは警戒心が皆無。
 よちよちと興味深々、近づいてきて。
 その可愛い姿をじっと見守るセレスティンであったが。
 ――シャッターチャンスっ。
 腹這いになってしゅしゅーっと滑るペンギン独特の動きに、すかさずぱしゃり。
 エトヴァは、そんな写真撮影に夢中になっている彼女の様子に笑みつつも、動物達を怖がらせない距離で鑑賞を楽しんで。
 双眼鏡も使いつつ眺めていれば、やはり。
(「……こんなに無防備でいいのか?」)
 またよちよちと自分達に近づいてくる、好奇心露わなペンギン。
 その様子や造りを、じっとエトヴァは観察してから。
 取り出した旧式のカメラで一枚、二枚と、シャッターを切ってみれば。
「あら、エトヴァさんのは随分と古風なものを」
 セレスティンはそう彼へと視線を向けて続ける。
 ……うんそのセンスも素敵だわ、って。
 レトロなカメラを構えるその姿はどこかお洒落で、似合っているから。
 そして彼女の言葉に少し照れつつ、首傾げて微笑むエトヴァ。
 セレスティンとペンギンのツーショットに、ぱしゃりと1枚、シャッターを切りながら。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【活性治癒】がLV2になった!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
【アヴォイド】LV1が発生!

坂登・悠日理
惺音g03409と

ペンギンの赤ちゃん…!
うわぁ惺音見てみろよ
ふっさふさ…!
だよな!
きらきらの様子にうんうん頷き
めっちゃ親にくっついてる…可愛らしいな
あっ大丈夫だ
ユキミもふさふさ加減では負けてないから
レオは…
まぁ多少は?

お、あの辺歩いてる…!
ゆっくり後付ける位は許される?駄目か?
距離を取りつつも後ろを真似してぺたぺた
やばいめちゃくちゃ癒される…
惺音も真似してみろ
マジで癒されるから
いいね惺音も可愛いぞ

あっちはアザラシ寝てる
寒くないのかな?
って惺音は寝たら駄目だぞ!?
おークジラだ
すっごい水しぶき!豪快ー

だな
可愛いだけじゃなく力強いってか
しっかり生きてる
ほんと癒される
寒さも吹き飛ぶな
まぁ本当は寒いけど


森瀧・惺音
ゆぅ君g04140と

ペンギン達を見て目がきらきら
うわぁ…可愛い
赤ちゃんは小さくて、ふわふわ…目も円らだね

ペンギン達に夢中になってたら
頭の上のユキミが、もふもふアピールをしている…
うん、ユキミはもふもふだからね
レオはどちらかというと、もこもこかも

ゆぅ君の声に振り向けば
お散歩なペンギン親子を発見
驚かさないように距離を置いて、そっと
…真似してるゆぅ君にも癒されるけどね
ペンギンゆぅ君…
私?
真似してペンギンの後ろをちまちま歩くけど
…距離感が難しい
歩幅に真剣だし、可愛いは聞こえないふり

アザラシ?
のんびりな様子に…こちらも眠く…
はっ、大丈夫

水族館とはまた違う、自然な姿だね
うん、癒される…
寒くても心がほっこり


 並んで歩く風景はいつもとは違う、白と青の氷の世界。
 さくりと積もった雪を踏みしめながら、目的地を目指して白の大地を歩いていた坂登・悠日理(叡智の眼・g04140)であったけれど。
 ふと巡らせた瞳に映ったその姿に、思わず声を上げる。
「ペンギンの赤ちゃん……!」
 夏を迎えた南極では今、ペンギンの雛が孵る時期だとは聞いていたけれど。
 実際に目にすれば、羽毛に覆われたちびペンギンはもっふもふ。
「うわぁ惺音見てみろよ、ふっさふさ……!」
 悠日理がそう興奮気味に、隣を歩く森瀧・惺音(眠れる森の魔女・g03409)へと声を向ければ。
 彼の視線を追った惺音の瞳も途端にキラキラに。
「うわぁ……可愛い」
 ふわふわでまんまるでちっちゃくて、親ペンギンの足元にちょこんと座っているその姿は、めっちゃ可愛い。
 そう隣から零れ落ちた言葉とキラキラした目に、だよな! と悠日理もうんうん頷いて。
「赤ちゃんは小さくて、ふわふわ……目も円らだね」
「めっちゃ親にくっついてる……可愛らしいな」
 ふたりでじいっと、ペンギン親子を見ることに夢中になっていたら。
 惺音は頭の上で、もきゅもきゅ何かを主張している声に気が付いて。
「頭の上のユキミが、もふもふアピールをしている……」
 自分ももふもふだと、もきゅっと訴えるユキミに、こくりと頷いて続ける。
「うん、ユキミはもふもふだからね」
「あっ大丈夫だ。ユキミもふさふさ加減では負けてないから」
 悠日理もそう続いて頷けば、今度はてしてしと。
 同じようにアピールしてくるのは、レオ。
 そんなレオへとふと目を向けて、悠日理は小さく首を傾ける。
「レオは……まぁ多少は?」
「レオはどちらかというと、もこもこかも」
 惺音がそう言えば、満足気にレオもちょっぴりえっへん。
 それから改めて、くるりと周囲を見回してみた悠日理が見つけたのは。
「お、あの辺歩いてる……!」
 よちよちお散歩中の、親子ペンギン。
 惺音も彼の声に振り向けば、ぽてぽて歩く可愛らしい親子の姿を発見。
「ゆっくり後付ける位は許される? 駄目か?」
「驚かさないように距離を置いて、そっと……」
 距離をちゃんと取れば、そうっとついていくことには問題ないから。
 近づきすぎないように、暫し一緒にお散歩を。
 悠日理はちゃんと距離を取りつつも、後ろを真似してぺたぺた。
 ペンギンさん歩きでついていきながらも。
「やばいめちゃくちゃ癒される……」
 ゆるかわな仕草や見目に、ほっこり。
 そんな彼を、惺音はちらりと見て。
「……真似してるゆぅ君にも癒されるけどね」
 ペンギンゆぅ君……。
 そう、ぺたぺた歩く悠日理にぽつり。
 そして、よちよち歩きながらも。
「惺音も真似してみろ。マジで癒されるから」
「私?」
 そう言われた惺音も、試しにぺたぺた歩きをしてみれば。
「いいね惺音も可愛いぞ」
「……距離感が難しい」
 聞こえた声に、思わずぴくりと反応しそうになるけれど。
 ペンギン歩きの歩幅に真剣だし……可愛いは、聞こえないふり。
「あっちはアザラシ寝てる」
「アザラシ?」
「寒くないのかな?」
 次は、氷の上にごろんと寝そべっているアザラシを見つけて。
 惺音は刹那、ふわっと大あくび。
「のんびりな様子に……こちらも眠く……」
「って惺音は寝たら駄目だぞ!?」
 そんな彼の声に……はっ、大丈夫、と。
 うとうとしていた惺音もひょこりと顔を上げて、引き続き歩けば。
「おークジラだ。すっごい水しぶき! 豪快ー」
「水族館とはまた違う、自然な姿だね」
「だな。可愛いだけじゃなく力強いってか、しっかり生きてる」
 ……ほんと癒される、と。
 改めて言った悠日理に、惺音も頷いて。
「うん、癒される……」
「寒さも吹き飛ぶな」
 ……まぁ本当は寒いけど。
 なんて、悠日理は吹く風に、ちょっぴりだけ肩を竦めるけれど。
 寒くても心はほっこり――ふたりでぺたぺた、ペンギン歩き。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【飛翔】がLV3になった!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV3になった!

咲樂・祇伐
【送櫻館】

ペンちゃん!
可愛いペンちゃんはどこにいるのかしら?
わくわくがとまりません
ふかふかのマフラーを巻いて、ご機嫌に尾を揺らし歩む
尾っぽはやはりひんやり
雪璃さんは大丈夫ですか?

禊さんもおもちちゃんもまふまふであたたかそうですね!ふふ、可愛らしいわ
動物たちを驚かせないよう、静かにゆるりと近づきましょう
かまくらを作るなら、私もお手伝いをします

あっ……ペンちゃん!赤ちゃんも一緒です!
よちよち歩きの可愛い姿に感激でいっぱいです!
アザラシも可愛い……ふふ、癒されます
彗藍さんも見えましたか?
ほこほこしながら問いかけ

驚かせないように写真が撮れたらいいな…
勿論、皆と一緒に!
寒くてもこんなに心がぽかぽかです!


来栖・禊
【送櫻館】

夏とはいえ、南極大陸は寒いね!
ガスマスクとスーツはそのままに、ダウンジャケットなどの防寒対策はしっかりと
おもちにもモコモコの服を着せてマフラーを巻こう
茜來ちゃんところのいづちゃんも大丈夫?
皆もモコモコして可愛いね
暖かそうだし、風邪の心配もなさそうかな

動物達を刺激しないように、地形の利用と忍び足で皆で眺めるのに良い場所を確保
皆でかまくら作って休める場所もバッチリ

ほら、ここならペンギンの赤ちゃんもアザラシもよく見える
祇伐ちゃんも気になってたもんね

カメラが大丈夫なら激写しまくるけど、ダメなら双眼鏡ぐらいは持っていきたいな
朔ちゃんも何か見付けた?
双眼鏡は使ってみたい子がいれば、貸してあげるよ


茜來・雪璃
【送櫻館】

ひゃー!さむーい!!
はやくペンギンに会えるといいなあ
もこもこマフラーと手袋でぬくぬく
尻尾はやっぱすきま風が寒いよっ
祇伐は…ふふ、ご機嫌だね!
尾は心なしかいつもよりふわっと
彗の視線を感じてゆるゆらり

あ、おもちは禊と一緒に防寒対策ばっちりだね
いづはね、寒いの得意だから大丈夫だよ

ふんふん、そーっと静かに…
かまくら!
ふふ、みんなで入れる大きいのがんばろ!
声を抑えつつ、わくそわ

ゎ、ペンギンの赤ちゃんふわっふわだね
歩き方も可愛いなあ
アザラシは気持ち良さそう!けど、寒くないのかな?
彗は動物、というかふわもふが好き?

ふぉんで写真撮れるかなあ?
撮れるならペンギン達と一緒にみんなで撮りたいね


朔・彗藍
【送櫻館】

北極の動物さんたち、楽しみですねえ
もこもこマフラーに確り耳当て着けて
寒さ対策ばっちりです、が、
雪璃の尻尾の方が温かそう……もふもふ…

おもちちゃんかわいい……!
禊さんもばっちり防寒ですね
動物さんを見つけてもうっかり燥かないように
しー、なのです
かまくら!初めてですが私も作ってみたいです

並んで歩くペンちゃん達に釘付けに
祇伐!もっと近くで見てみましょう……!
借りた双眼鏡で堪能しつつ
ペンギンの傍でちょこんと、羽を休める白いもちもち鳥
あれはユキドリ、ですね!見えました!
触りたい……滑らかな白い羽……
いえ、我慢ですよ……よ…

写真、良いですね!
肩を寄せあって動物さんを背景に、ぴーす!です!


 到着し停車したパラドクストレインの乗車口から、さくりと白の大地に降り立って。
 きょろりと桜彩綻ぶ柘榴の瞳を巡らせた、咲樂・祇伐(櫻禍ノ巫・g00791)の第一声は勿論。
「ペンちゃん!」
 ここ南極の地に沢山いるという、ペンギンことペンちゃん!
「可愛いペンちゃんはどこにいるのかしら?」
 そう、わくわく逸る気持ちが止まらない祇伐に、朔・彗藍(ベガ・g00192)も薄紫華の双眸を細め頷いて。
「北極の動物さんたち、楽しみですねえ」
「ひゃー! さむーい!!」
 吹き抜ける凍えるような風に、思わず茜來・雪璃(朧夜ノ蝶華燈・g00793)は声を上げるけれど。
 もこもこマフラーと手袋でぬくぬく、防寒はばっちりだから。
「はやくペンギンに会えるといいなあ」
 やはり心惹かれるのは、ペンちゃん。
「夏とはいえ、南極大陸は寒いね!」
 来栖・禊(MAD RAT・g01033)もガスマスクとスーツはそのままに、ダウンジャケットなどを着こんで、防寒対策はしっかりと。
 けれどそれでも、穏やかな気候とはいえ、雪と氷に覆われた南極はさすがに寒くて。
「雪璃さんは大丈夫ですか?」
 寒さに声をあげた雪璃へと、そう訊ねてみる祇伐。
 そんな声に、雪とお揃いの白だと思っている薄い金毛の二尾を、雪璃はゆるゆら。
「尻尾はやっぱすきま風が寒いよっ」
 冷気をひやりと感じる尻尾を揺らしてみせてから。
「祇伐は……ふふ、ご機嫌だね!」
 お気に入りの桜の竜尾はやはりひんやりしているけれど、ご機嫌にゆらゆら。
 ふかふかのマフラーを巻いて、わくわくそわりと歩く祇伐の姿に、雪璃も一緒に尻尾をゆらゆら。
 彗藍ももこもこマフラーに、確りとすちゃり耳当ても着けて。
(「寒さ対策ばっちりです、が、」)
 眼前で揺れている、心なしかいつもよりふわっとしているもふもふを、思わずじぃっ。
(「雪璃の尻尾の方が温かそう……もふもふ……」)
 そんな視線を感じて、白金の尻尾がさらにゆるゆらり。
 禊はモコモコの服を着せたおもちにも、ぐるぐるとマフラーを巻いてあげて。
「あ、おもちは禊と一緒に防寒対策ばっちりだね」
「おもちちゃんかわいい……! 禊さんもばっちり防寒ですね」
「禊さんもおもちちゃんもまふまふであたたかそうですね! ふふ、可愛らしいわ」
 そんな皆の言葉に、嬉しそうに尻尾を揺らすおもち。
「皆もモコモコして可愛いね。暖かそうだし、風邪の心配もなさそうかな」
 禊は防寒も可愛さもばっちりな皆にそう言ってから。
「茜來ちゃんところのいづちゃんも大丈夫?」
 ふと目を向けるのは、雪璃と一緒のいづの姿。
 おもちみたいにもこもこ重装備ではない様子に、ちょっぴり心配気に声を掛けた禊だけれど。
「いづはね、寒いの得意だから大丈夫だよ」
 雪璃の声に合わせ、大丈夫、と言わんばかりに尻尾を振るいづ。
 そうこう話しながらも、いざ目的の洞窟へと向かって歩いていれば。
「……!」
 思わず声を上げそうになるけれど、慌てて言葉を飲み込みつつ。
 全員で顔を見合せ、小声でこくりと頷き合う。
「動物たちを驚かせないよう、静かにゆるりと近づきましょう」
「動物さんを見つけてもうっかり燥かないように。しー、なのです」
「ふんふん、そーっと静かに……」
 目の前にいるのは、南極に棲む沢山の動物さんたち。
 その愛らしさと感激で、思わずきゃっきゃ声を上げて駆け出したくなるのは我慢して。
 そろーりそろりと、じわじわ動物さんたちと距離を詰めてみる。
 そして禊も動物達を刺激しないように注意しながらも忍び足で、地形の利用を駆使しつつも確保する。
「ここなら、かまくらを作るのにも良さそうじゃない?」
 皆で南極の光景を眺めるのに良い、バッチリかまくらを作って休める場所を。
 そんな彼の告げた、かまくらという魅惑のワードに。
「かまくら! 初めてですが私も作ってみたいです」
「かまくらを作るなら、私もお手伝いをします」
「かまくら! ふふ、みんなで入れる大きいのがんばろ!」
 声こそ抑えつつも、乙女たちの心はさらにわくそわ。
 皆で協力し合っていざ、かまくら作りを!
 一生懸命楽しく作れば、完成もあっという間。
 そして、禊がこの場所を選んだ理由は。
「ほら、ここならペンギンの赤ちゃんもアザラシもよく見える」
「あっ……ペンちゃん! 赤ちゃんも一緒です!」
「祇伐ちゃんも気になってたもんね」
 南極の動物たちの様子が、とてもよく見えるから。
 待望のペンちゃん、しかもよちよち歩きの可愛い赤ちゃんの姿に瞳をキラキラ、感激でいっぱいの祇伐。
「ゎ、ペンギンの赤ちゃんふわっふわだね」
 ……歩き方も可愛いなあ。
 ちっちゃくて愛らしくて、産毛でまんまるふわふわなその姿に、雪璃も目を向けてから。
 ふと次に視界に入ったのは、ぷかり浮かぶ氷の上でごろんと横になっているアザラシの姿。
「アザラシは気持ち良さそう! けど、寒くないのかな?」
「アザラシも可愛い……ふふ、癒されます」
 そうこてりと首を傾ける雪璃の言葉に、祇伐も微笑まし気に瞳細めた後。
「彗藍さんも見えましたか?」
 並んで歩くペンちゃん達に釘付けになっている彗藍に、ほこほこしながら問いかけてみれば。
「祇伐! もっと近くで見てみましょう……!」
 そう、ぐっと気合十分に紡いで。
「朔ちゃんも何か見付けた? 双眼鏡、よかったら貸してあげるよ」
「双眼鏡お借りしますね、禊さん」
 カメラのシャッターを切りまくって激写しまくっている彼から、手渡された双眼鏡をわくわく覗いてみる彗藍。
 そして沢山いるペンちゃんの中に、白くてまんまるな子を発見。
「あれはユキドリ、ですね! 見えました!」
 ペンギンの傍でちょこんと羽を休めている、白くてもちもちな鳥――ふわもこな、ユキドリを。
 そして思わずそわそわ、呟きを落とす。
「触りたい……滑らかな白い羽……」
 けれど、ぐっとふわものへの衝動を抑えて。
「いえ、我慢ですよ……よ……」
「彗は動物、というかふわもふが好き?」
 先程の視線といい、今の様子といい、雪璃はそう彗藍の姿に首を傾けつつも、ふわもふ尻尾をゆらり。
 そんな、もふもふと動物さんを触る事は控えておくけれど。
「! ペンちゃんが……っ」
 ふと気付けば、いつの間にかすぐ傍まで、よちよち近寄ってきたペンちゃんが。
 自分達から無闇に近づいたり、触れたりはできないけれど。
 でも、警戒心のないペンちゃんの方から近づいてくる分には大丈夫だから。
「驚かせないように写真が撮れたらいいな……勿論、皆やペンちゃんと一緒に!」
「ふぉんで写真撮れるかなあ? ペンギンと一緒にみんなで撮りたいね」
「写真、良いですね!」
「いい感じに撮れそうだよ、撮るよー」
 禊はそう上手いこと位置を調整して――はい、ポーズ!
 皆は勿論、おもちもいづも、ペンちゃんも一緒に。
 肩を寄せあって、動物さんを背景に、ぴーす!
 そして群れの元へとよちよち戻っていくペンちゃんに手を振りながら、大満足の祇伐。
 皆と一緒に満開の笑顔を咲かせて――寒くてもこんなに心がぽかぽかです! って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水源】LV1が発生!
【強運の加護】がLV2になった!
【狐変身】がLV2になった!
【飛翔】がLV4になった!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【アヴォイド】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【ガードアップ】がLV4になった!

宝心・ライラ
【ヨアケ】
モコモコの防寒着や耳当てをつけて完全防備
もちろん撮影用にカメラも用意してきたわよ!
こんな雪景色初めて!
すっごく楽しいから寒さなんて気になら……あ、寒い
そんなことを言いながら、ヨアケの皆と一緒にワイワイお話ししながらダンジョンに向かうわ

「あっ、ペーンギーンさーん!ハッピー?」
ペンギンさんが見えたら【動物の友】を使って呼びかけながら写真を撮るわ
手を振り返してくれるかしら?
「シャチさんや白熊さんに食べられないように気を付けるのよー!」

思う存分ペンギンさんを撮影したら、次は皆と雪合戦よ!
得意技のジャグリングを応用して、沢山の雪玉をお手玉しながら息もつかせぬ連続投球で勝負!

アドリブも大歓迎


眉立・人鳥
アドリブ絡み歓迎
【ヨアケ】で参加

南極、か
まさか実際来れるとは思わなかったぜ
しかもアイネの時代の南極か……
俺だけの力じゃ絶対に来れなかった場所だ
(すっごいはしゃぐよ)

うおお、リアル生ペンギン!溢れる野生!
見て見てアイネ!あそこすっげえ群れてる!めちゃくちゃカワイイ!!
コウテイの赤ちゃんはやっぱカワイイなァ〜〜
ぬいぐるみとかマスコットで人気あんのワカルーー!!
写真写真!アイネ撮って撮って!ピスピス!
次アイネが写る番ね!俺が撮る!最後は二人で!!

うわァ〜〜、クレバス!クレバスやべェ〜〜!
落ちたらマジで死ぬ!!飛翔出来てよかった!!

雪合戦やんの?動物に当たらないように気をつけねぇとな!
俺も運命手伝うぜ


御門・風花
【ヨアケ】アドリブ連携歓迎します。

家族を奪われ、感情を失った少女。
常に無表情でクールに見えるが、意外とノリがよくマイペースな性格。
大人びた管狐の琥珀を連れている。
オーラ操作を使用し、開放した闘気で体全体を包み、寒さ対策にします。
「流石に少し寒いですね」
琥珀を連れて南極の景色や動物たちを観光します。
「ディアボロスになる前は、まさか南極まで来ることになるとは思いませんでしたね」
琥珀が振り向いて、優しく一鳴きする。
「そうですね。辛いことはたくさんありましたが、大切な絆もたくさん結ぶことが出来ました」
「あなたともですよ。琥珀」
琥珀とやり取りした後は【ヨアケ】のみんなと一緒に楽しみます。


黒城・廉也
【ヨアケ】
アドリブ連携歓迎

防寒対策はバッチリ!この後の戦闘にも備えて動きやすく暖かい断熱性の服を用意してきたッス!
人鳥のペンギン推しから実際のペンギンに結構興味はあったんスよね!水族館では見てないし…
うわ、よちよち歩いてるの凄いかわいい…近づけないのがもどかしいけど驚かせちゃうッスもんね!

え、また雪合戦ッスか?ふっふっふ…この前皆で雪合戦した時に生き残った腕前を披露しちゃうッスよ!
それに今のうち動いて体暖めといた方がダンジョン攻略もきっとうまくいくッスよ!

あ、写真は後で俺にもくださいね!


トバリ・ナイトライト
【ヨアケ】
で参加

南極にも観光で行けるなんてちょっと嬉しいですね。
なかなかない体験ですよ。

寒いでしょうから防寒対策はしっかりと。

ペンギンやクジラ、アザラシなんかの可愛らしい動物をのんびり眺めたいです。
人鳥さんのペンギンへの執念を横目に飛翔して、水面を泳ぐクジラに近付いて眺めてみましょう
ライラさんの動物の友でそれなりに愛想もよくしてくれないでしょうか?
思い切り潮を吹きかけられたりは……あるかも?
まぁ、それはそれでいい思い出になりそうです(くしゅんとくしゃみ)

雪合戦も良いですね、是非受けて立ちます!
ちょっと卑怯ですが、空からぽいぽい雪玉を投げちゃいます!

「この後の戦いの前哨戦といきましょうっ」


相原・相真
【ヨアケ】で参加、アドリブ・絡み歓迎です

まさか南極までこれるとは…
せっかくの機会です、しっかり楽しんでおきましょうか

防寒着など寒さ対策をしっかりした上で、
動物の写真など撮っておきましょう
しかし人鳥さん、本当にペンギン好きなんですね…

他の皆さんの写真とかも、せっかくなら撮っておきたいです
いい記念になるでしょうから
皆さん、この寒さの中元気ですねー(雪合戦は見学しながら撮影)

寒いしみんな用に水筒であったかいお茶でも、って思ったら、
百鬼さんがなかなか豪華に用意してくれてましたか
せっかくだしいただきますね、ありがとうございます


調月・野映
【ヨアケ】

普通に生きてたら南極なんて訪れる機会そうそうないよなぁ
意図して復讐者になった訳ではないが、たまにこういう事があるのはびっくりするし、決して悪くない気分だ
(ペンギン等の南極の獣をみて目を細め)

なんにしても防寒はしっかりしないと
みかけたペンギンだとかをスケッチしたいのだが流石にこの寒さだと手がかじかむだろうか

そしてみんなこれからまた雪合戦か
好きだなー
またひと勝負するか


百鬼・運命
【ヨアケ】
まずはドローンでペンギンやクジラを捜索しメンバーに場所を伝える。自分は拠点としてディガーパックで巨大カマクラを作ってクジラ見物に行ってみるとするかな?

しかしいつもは保護者役の眉立さんのテンションがすごいな。さすがペンギン好きを公言していただけはある。

さて雪合戦が始まったが…あ、何人か雪玉食らいすぎて埋まった。流石に寒いだろ。アイテムポケットでストーブと鍋、甘酒を持ち込んだので炊き出しでもするかな?

チームメンバー以外にも知り合いの飛鳥(g00512)シル(g01415)カップルや友好旅団の【公園】メンバー、長月(03735)やその一党も見かけたし、おすそ分けしよう

アドリブ絡み歓迎


桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎

【ヨアケ】の皆と

しっかりと防寒対策した服装でくる。

まずは動物観光ね!
ペンギン見て人鳥は相変わらずはしゃいでいるしクジラも結構見に行ってる人いるわね……アザラシとかでも見に行こうかな?
南極なんてきっとディアボロスになってなかったら来なかったかもね?
適宜動物やヨアケの皆の写真を撮りつつ氷山へ。
んーこの山登ってみたくはあるけど飛んでいったら早いかな?とか考えながらぼーっと眺めている

え?本当に雪合戦やるの?みんな好きだね!やるからには手加減しないわよ?雪合戦時には【飛翔】を使い空から雪玉を投げる。明確にルールは設定せずある程度楽しんだところで終わりにする。
あー、楽しかったー


アオイ・ダイアログ
【ヨアケ】から

うっひゃー寒いっ!
新宿の冬とか目じゃないですよ!

しっかりもこもこの服を着てきて良かったです

お、あれはクジラですね🎵
すごい潮噴いてる!実物は初めて見ましたよ🎵
ペンギンは水族館で見ましたが、赤ちゃんはまた可愛いですねぇ。近くで見たいけど写メで我慢です
にしても人鳥さんのはしゃぎようスゴい、余程好きなんですね

ぇ、雪合戦ですか?
やるなら前のリベンジしますよ!
まぁ、そこまで本気でやらない……ですよね?

ぐぇー、めっちゃ雪まみれです
運命さん、暖房と飲み物ありがとうございますっ
生き返る~🎵

ていうか、あの理星さん?
その格好は凍死しますよ!?
こっち来て暖まって下さい!


ゼット・ノアール
「秘境南極の地…ディアボロスの強みはパラドクストレインそのものだな」
【ヨアケ】で参加

記憶補助グラスで撮影しながらダンジョンまでゆっくりと歩く
データ収集は俺の心の欠けたものを補完すると信じて…

しかし眺めるだけでも圧巻だな 自然というのは

雪合戦…ハマッたのか?
今度は主催でもないし少し本気を出すか…?
何処に玉が飛んでくるか分かれば予測して避けたり
そのままキャッチして投げ返すか
ペンギンは好奇心旺盛だから少し離れた所でな

…ほう。カマクラか。良くできている
良い、壁だ

※アドリブ大歓迎です


アイネリス・レナリィ
【ヨアケ】で参加
アドリブ絡み歓迎

防寒対策を整えて行動
一面氷に雪……壮観ですね。
折角ですから楽しませていただきましょうか。

人鳥さんのあのはしゃぎよう……
今日は少し見守っておくほうがいいかな。
隣に付きながらペンギンと人鳥さんを眺めます
かわいいですね〜

写真にも対応していきますね
撮ったり撮られたりしつつぴーすぴーす

飛べるからといって危ない方に行っちゃダメですよ、戻って戻って

雪合戦は程々に参加しますね
参加後は運命さんのお手伝いに行きましょうか
というか理星さん冒険しすぎですよ!何故そんな事に……!


天夜・理星
…あ?
南極?
なんでアタシがここに?

寝過ごした? …誰かと行く予定あったっけ…

あっ違うわアタシ【ヨアケ】のみんなと一緒だわ!!
最近妙に記憶がマジだね!?

そうそうペンギンと触れ合ったりさ、
雪景色をいっぱい観たりしてみんなで笑うの!
クジラもやべえって!? えっアタシもみたーい!! 混ぜて混ぜてー!!
雪合戦ももう一回やんの!? 忙しさがジェットコースターでは!?

いつまでも続いて欲しいなあこういう時間…!
またこうしてみんなで何かを見たらさ、
もっと楽しくなれるね、
忘れずに済むね、

……二度と忘れたく、ないもんね。


あ、因みに服装はいつものです。
クッッッソ寒い。
本当ねどうしてこうなったんだろうね。わかんねえ。


 新宿島から移動するパラドクストレインの中から、とても賑やかであったけれど。
 南極観測船ならぬ南極行き列車から降り立てば、そこは、白と青の氷に覆われた一面の銀世界。
 まさに地球最後の秘境の地と言うに相応しい景色が広がっていた。
 勿論、此処に訪れた目的は、事件の依頼を受けてなのだが。
「南極にも観光で行けるなんてちょっと嬉しいですね」
 ……なかなかない体験ですよ、と。
 言ったトバリ・ナイトライト(透明の黄昏・g00064)に、相原・相真(人間のガジェッティア・g01549)もこくりと頷いて。
「まさか南極までこれるとは……せっかくの機会です、しっかり楽しんでおきましょうか」
「普通に生きてたら南極なんて訪れる機会そうそうないよなぁ」
 周囲に視線巡らせていた調月・野映(ホリゾンブルー・g00586)は、ふと遠目に見つけたものに目を細めながらも思う。
 意図して復讐者になった訳ではないし、それは此処に居る皆も同じであるだろう。皆、何らかのものを奪われて。
 けれど、でも。
(「たまにこういう事があるのはびっくりするし、決して悪くない気分だ」)
 まだ距離はかなりあるが、見つけたペンギンの群れらしき姿を、そう見遣る野映。
「南極なんてきっとディアボロスになってなかったら来なかったかもね?」
 桜・姫恋(苺姫・g03043)も改めて、白の大地をくるりと見回してみる。
 奪われたから、ディアボロスになったのだけれど。
 でもディアボロスにならなければ出逢えなかった人や物事や驚きだって、きっと過ごし方ひとつで、沢山見つけられるのだから。
 だから、取り戻すために、新たな夜明けを取り戻す星となるように。
 そして折角の機会だから皆で目一杯楽しむために、ヨアケの星の団員の皆で、前へと歩き出す。
 何より、今回訪れた地は、まさに地球の果て。自力で行こうにも、色々と難儀なのだけれど。
 ゼット・ノアール(群青の傭兵・g01952)は早速情報集に勤しむべく極圏を往きながらも、改めて思う。
「秘境南極の地……ディアボロスの強みはパラドクストレインそのものだな」
 勿論、やるべき事は決して忘れていないが。
 作成会議をしたり、まるで遠足みたいにわいわいと会話を交わしていれば目的地に移動できるということは、ゼットの言うように、ディアボロスの強みのひとつであるだろう。
 だから、様々なものが奪われる前に心焦がれた地に、復讐者となった故に足を踏み入れることになる場合だって起こり得るのだ。
「一面氷に雪……壮観ですね。折角ですから楽しませていただきましょうか」
 そう極地の景色を眺めるアイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)の隣で。
「南極、か。まさか実際来れるとは思わなかったぜ」
 ひときわ感慨深そうに紡ぐのは、眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)。
 広大な手つかずの自然、それに何よりもペンギンが沢山いるこの地に、人鳥が心躍らせないわけはなく。
「しかもアイネの時代の南極か……俺だけの力じゃ絶対に来れなかった場所だ」
 今、共に歩む彼女の世界にある憧れの地だということも、何だか嬉しくて。
 目に見えて誰よりも、すっごいはしゃいじゃっています。
 けれど、ここはやはり極地である南極。
「うっひゃー寒いっ! 新宿の冬とか目じゃないですよ!」
 ひゅうっと風が吹けば、凍てついたその風のあまりの冷たさに、思わず声を上げるアオイ・ダイアログ(響き合う言霊の繰り手・g02687)。
 そして改めて痛感するのだった。
「しっかりもこもこの服を着てきて良かったです」
 南極は今、一番気温が高い夏の季節であるのだけれど。それでも、めっちゃ寒いです。
 でもとても寒いことは聞いていたし、任務のために訪れているから。
「なんにしても防寒はしっかりしないと」
「防寒対策はバッチリッスよ! この後の戦闘にも備えて動きやすく暖かい断熱性の服を用意してきたッス!」
 アオイ同様、野映や黒城・廉也(後輩サキュバス・g02175)も、勿論他の皆も、防寒対策はばっちり。
 そしてやはり準備万端、宝心・ライラ(ミス・ハッピーエンド・g01071)も、モコモコの防寒着や耳当てをすちゃっとつけて、完全防備。
 いや、それだけではありません。
「もちろん撮影用にカメラも用意してきたわよ!」
 沢山写真に残せるように、カメラだって準備オッケー!
「こんな雪景色初めて!」
 そうわくわく声を弾ませながら、ライラは一目見てみたいと言っていた一面の銀世界をぐるりと見渡してみて。
「すっごく楽しいから寒さなんて気になら……あ、寒い」
 再び風が吹き抜ければ、すごくうきうきなことには違いないのだけれど……でもやはり、とても寒いです。
 けれど、寒い寒いと言い合いながら、わいわい皆とお喋りをしつつダンジョンの入口まで歩くのだって、とっても楽しい。
 そんな極寒の地でも、いつも通りクールに見える御門・風花(静謐の凶鳥/ミセリコルデ・g01985)も。
 オーラ操作を使用して、開放した闘気で体全体を包み、寒さ対策をしているのだけれど。
「流石に少し寒いですね」
 やはり、南極はさすがにちょっぴり寒いです。
 そんなマイペースな風花と共に往くのは勿論、大人びた管狐の琥珀。
 そして皆と同じ様に、到着した白の大地に降り立った天夜・理星(復讐の王・g02264)であるけれど。
「……あ? 南極? なんでアタシがここに?」
 ハッと我に返ったように、大きく瞳を見開いて周囲をきょろきょろ。
 それから、大きく首を傾けつつ思い返してみれば。
「寝過ごした?… …誰かと行く予定あったっけ……」
 周囲にいる知った顔を見回して、理星はようやく状況を把握する。
「あっ違うわアタシ、ヨアケのみんなと一緒だわ!!」
 ……最近妙に記憶がマジだね!? なんて。
 そう皆に続いて、一緒に歩き出せば。
「このまま進めば、ペンギンやクジラもいるみたいだな」
 まずは、換装式万能大型ドローンで探索しつつ、百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)は皆にペンギンやクジラがいる場所を伝えながら。
 やはり南極探索といえば、拠点も必要だと。ディガーパックで作るのは、巨大かまくら。
 そして運命の言う通り、皆で雪を踏みしめ進んでいれば。
「あっ、ペーンギーンさーん! ハッピー?」
 ライラは見えたペンギンさんたちへと、動物の友を駆使して呼びかけながら、写真をぱしゃり。
 ぶんぶんと手を振ってみれば、警戒心のないペンギンさんたちは興味津々。
 まるで手を振り返してくれているかのように、ヒレのような翼をパタパタ。
「人鳥のペンギン推しから実際のペンギンに結構興味はあったんスよね! 水族館では見てないし……」
「ペンギンは水族館で見ましたが、赤ちゃんはまた可愛いですねぇ」
 そういえば先日行った水族館で観ていなかったという廉也は、そうペンギンへと目を向けて。
 アオイが見つけたのは、もふもふちいさな赤ちゃんペンギン。
 そんな可愛いちびちゃんを近くで見たいのは山々だけど、ある程度距離を取って、ぱしゃりと写メで我慢。
 とはいえ、無闇に近づけないけれど、ペンギンから寄ってくる分には触らなければいいようだから。
 よちよちと寄ってくるペンギンの動きを見つめながらも、廉也は歩みを止めて。
「うわ、よちよち歩いてるの凄いかわいい……近づけないのがもどかしいけど驚かせちゃうッスもんね!」
 驚かせない程度の距離で、よちよち歩くペンギンとじぃっと見つめ合って、暫しお見合いを。
 理星も、とてとて寄ってくるペンギンを皆と眺めて、その可愛さにいっぱい楽し気に笑って。
 みかけたペンギンたちを、これまたじっと見つめているのは野映。
(「ペンギンをスケッチしたいのだが、流石にこの寒さだと手がかじかむだろうか」)
 氷上をよちよち歩くペンギンの仕草やぽってりとしたフォルムを見ていれば、そわりとスケッチしたくなるけれど。
 この寒さで上手く手が動かせるだろうかと思えば、悩ましい。
 とりあえず、スケッチブックを取り出してやってみる野映の傍で。
 写真とか動画を、忙しくも張り切って撮りまくる姫恋。
 相真も、寄ってきたペンギンたちの愛らしい様子を写真におさめながらも。
「うおお、リアル生ペンギン! 溢れる野生!」
「しかし人鳥さん、本当にペンギン好きなんですね……」
 ふと目を向けるのは、無類のペンギン推しである彼の姿。
 いや、それは何も相真だけでなく。
「しかしいつもは保護者役の眉立さんのテンションがすごいな。さすがペンギン好きを公言していただけはある」
「にしても人鳥さんのはしゃぎようスゴい、余程好きなんですね」
 めちゃテンションが爆上がっている人鳥の姿を見守る、運命とアオイ。
「見て見てアイネ! あそこすっげえ群れてる! めちゃくちゃカワイイ!!」
 ペンギンコロニーを見つければ、その可愛さに悶えるようにきゅん。
 瞳を輝かせて、あそこ! と興奮気味にさす彼の指先を追いながらも、アイネリスはそっと思う。
(「人鳥さんのこのはしゃぎよう……今日は少し見守っておくほうがいいかな」)
 そしてそんな彼の隣に付きながら、ペンギンと人鳥を眺めることに。
 さらに今は、ペンギンの雛が孵る時期。
 ピィ、と鳴くふわふわ赤ちゃんを見れば、はぁっと大きな感嘆の溜息をついて。
「コウテイの赤ちゃんはやっぱカワイイなァ〜〜。ぬいぐるみとかマスコットで人気あんのワカルーー!!」
 人鳥はアイネリスへとカメラを託して、ピスピス!
「写真写真! アイネ撮って撮って!」
 そしてこれでもかというほど幸せそうにはしゃぐ人鳥とペンギンを、ぱしゃりと撮ってあげてから。
 ちいさな赤ちゃんペンギンを見つめ、瞳を細めて微笑むアイネリス。
「かわいいですね〜」
 そんな彼女の不意の笑みに、人鳥は一瞬瞳を見開いてから。
「次アイネが写る番ね! 俺が撮る!」
 ペンギンとペンギンに微笑むアイネリスを、滾るパッションのまま、ぱしゃぱしゃぱしゃっと高速連写して。
「最後は二人で!!」
「写真、俺が撮りましょうか」
 ペンギンたちの姿を写していた相真は、今度はふたりを撮ってあげるべくレンズを向けて。
 仲良く、ピスピス! ぴーすぴーす、するふたりを何気にぱしゃりと姫恋も激写。
 今回はアイネリスの世界の南極にこうやって一緒に来られたけれど。
 いつか今度は、己の世界のこの地にも一緒に訪れたいと、密かに目標を抱きながら。
「見て、あそこ! お利口に並んで順番に海に飛び込んでる、カワイイなァーー!」
 撮ったり撮られたりと満喫すれば、再び人鳥の瞳はペンギンたちへ。
 お散歩したり泳いだり滑ったり、それぞれのびのびと生活を営んでいる野生のペンギンの群れに、完全に気を取られていれば。
「!?」
「……!」
 アイネリスは刹那、思わず大きく瞳を見開く。
 つい今まで隣にいたはずの人鳥が、忽然と消えた……!?
「うわァ〜〜、クレバス! クレバスやべェ〜〜!」
 いや、正確にいえば、クレバスに落ちかけていました。
 ……落ちたらマジで死ぬ!!
 そう必死に死ぬ気で氷河を蹴れば、何とか空へとふわり。
「飛翔出来てよかった!!」
「飛べるからといって危ない方に行っちゃダメですよ、戻って戻って」
 事無きを得てホッとしている人鳥を、アイネリスはそう手招いて呼び止めるのだった。
 そんなペンギンは勿論のこと、人鳥のペンギンへの執念を横目に飛翔したトバリが空から見つけたのは、水面を泳ぐクジラ。
 運命もドローンで予め位置を把握していたクジラを見物しに、ちょうどトバリがいる同じ場所へと辿り着いて。
「お、あれはクジラですね♬」
「クジラもやべえって!?  えっアタシもみたーい!! 混ぜて混ぜてー!!」
 アオイと理星も、クジラ見物隊に合流!
 トバリは生態に影響がない程度の距離を保ちつつも、クジラを眺めるために空から近づいてみて。
「ライラさんの動物の友でそれなりに愛想もよくしてくれないでしょうか?」
 沢山のペンギンを引き寄せていたその効果にちょっぴり期待してみれば。
 ――ぶしゅーっ!
「……!」
 ご挨拶するかのように、景気よく潮を吹くクジラ。
「わ、やっぱりクジラやべえ! すごっ!」
「すごい潮噴いてる! 実物は初めて見ましたよ♬」
「……ん? トバリさん?」
「……まぁ、これはこれでいい思い出になりそうです」
 思い切り潮を吹きかけられて、くしゅんと。
 トバリはくしゃみしつつも、でもこれもまた楽しい思い出のひとつに。
 そして姫恋も、南極の動物観光をするべく、視線を巡らせて。
「ペンギン見て人鳥は相変わらずはしゃいでいるしクジラも結構見に行ってる人いるわね……」
 ペンギンやクジラを見ている面々を目にしつつ、きょろりと周囲を見回していれば。
「アザラシとかでも見に行こうかな?」
 氷上にごろんと寝転がっているアザラシを見つけ、ゆるかわな姿を眺めたり写真に撮ったりしてから。
 次にその瞳が捉えたのは、高々と聳える氷山。
 そこに偶然やって来たのは、記憶補助グラスで南極の様子を撮影しながらも。
(「データ収集は俺の心の欠けたものを補完すると信じて……」)
 心に空いたパーツを埋めていくかのように、様々な世界の色々なデータを収集するべく、目的地であるダンジョンまでゆっくりと歩いていたゼット。
「しかし眺めるだけでも圧巻だな、自然というのは」
「んーこの山登ってみたくはあるけど」
 ……飛んでいったら早いかな? なんて。
 姫恋は考えながらも撮影している彼の隣でしばらくの間、連なる氷山をぼーっと眺めてみる。
 そしてクジラを観終わった理星も、動物だけでなく雪景色もいっぱい観たりして、みんなと一緒に笑って。
「ディアボロスになる前は、まさか南極まで来ることになるとは思いませんでしたね」
 南極の景色や動物たちを眺め、そう言った風花に、くるりと。
 振り向いた琥珀が、優しい一鳴きを。
 そんな琥珀に、表情こそ変わらないけれど、風花はそっと微か瞳を細めてから。
「そうですね。辛いことはたくさんありましたが、大切な絆もたくさん結ぶことが出来ました」
 楽しそうにしている仲間達を見遣った後、自分を見守っているような琥珀へと視線を移して紡ぐ。
「あなたともですよ。琥珀」
 そして自分の言の葉にふるりと揺れた尻尾を風花は見つめてから。
 あくまでマイペースだけれど、手招きするヨアケの皆の元へ。
 それから沢山一緒に、ペンギンたちと楽しく過ごした後。
「シャチさんや白熊さんに食べられないように気を付けるのよー!」
 ライラは再びぶんぶんと手を振って、またね! と雪と氷の世界を歩き出す。
 そして動物達と戯れた後は、いざダンジョンへ……向かうのは勿論であるが。
 誰から言い出したのか、始まるのは――クリスマスに続き、雪合戦第2弾!?
「雪合戦やんの? 動物に当たらないように気をつけねぇとな!」
「雪合戦……ハマッたのか? ペンギンは好奇心旺盛だから少し離れた所でな」
 人鳥やゼットはそう、動物たちから離れた場所へと皆と移動して。
「え、また雪合戦ッスか? ふっふっふ……この前皆で雪合戦した時に生き残った腕前を披露しちゃうッスよ!」
 クリスマスの雪合戦の際は、見事様々な障害物や技能を活かし、前回の雪合戦を勝ち抜いた勝者である廉也。
 そんな雪合戦は、キャッキャ皆で楽しみむことも勿論なのだけれど。
「それに今のうち動いて体暖めといた方がダンジョン攻略もきっとうまくいくッスよ!」
 廉也の言う様に、任務の準備運動としても最適かもしれない。
「そしてみんなこれからまた雪合戦か。好きだなー」
 野映も、前回は小学校の時以来の雪合戦だったけれど、今回はブランクもないし、何より楽しかったから。
 やる気満々な皆の様子を見遣りつつ、こう続ける――またひと勝負するか、って。
「ぇ、雪合戦ですか? やるなら前のリベンジしますよ!」
 アオイもそうノリノリで参戦表明をするけれど。
「まぁ、そこまで本気でやらない……ですよね?」
 前回のようなガチなものではないだろうと、そうそっと続けて。
 アイネリスも今回の雪合戦は、程々に参加するつもり。
 けれどやはり雪合戦は、合戦である。
「今度は主催でもないし少し本気を出すか……?」
「え? 本当に雪合戦やるの? みんな好きだね! やるからには手加減しないわよ?」
「雪合戦も良いですね、是非受けて立ちます!」
 刹那、バッと飛翔した姫恋とトバリが、空から雪玉をぽいぽいぽい!
「雪合戦ももう一回やんの!? 忙しさがジェットコースターでは!?」
 いきなり容赦なく降ってくる雪玉に、思わずそう声を上げずにはいられない理星。
 ゼットは空の何処から雪玉が飛んでくるか予測しすかさず避けて。
 受け止められるものは、そのままキャッチしてお返しです!
 前回参加できなかったライラも、私もやってみたーい! と雪玉をいくつか作ってから。
 得意技のジャグリングを応用して、沢山の雪玉をひょいひょいっとお手玉しながら……息もつかせぬ連続投球で勝負!
 風花も気を読み取り淡々と、迫りくる雪玉を躱しつつも。
 またゆらりと器用に二尾で雪玉を作る琥珀と一緒に、雪上を駆けまわれば。
「この後の戦いの前哨戦といきましょうっ」
 ちょっと卑怯ですが、なんて呟きを落とすも、これはれっきとした合戦。
 再び空から雪玉を落とすトバリの攻撃に、素早く周囲を見回したゼットが見つけたのは。
「……ほう。カマクラか。良くできている」
 運命が拠点として作った巨大なかまくら。それはさすが、とても良い出来で。
 ゼットは感心したように、こう続けるのだった。
「良い、壁だ」
 そしてとても良い壁……かまくらを盾に、空からの雪玉爆撃を防ぎます!
 そんなガチな合戦を繰り広げる皆の姿に。
「皆さん、この寒さの中元気ですねー」
 相真はそう紡ぎつつも、ぱしゃりとシャッターを切って。
「皆さんの写真も、せっかくなら撮っておきたいです。いい記念になるでしょうから」
 雪合戦は見学して、撮影係に専念することに。
 そんなカメラを向ける相真に、廉也は反射的にアイドルらしい映えるポーズを取りながらも。
「あ、写真は後で俺にもくださいね! ……わっ!」
 相真へとお願いした隙に、飛んできた雪玉がぼすっ。
「さて雪合戦が始まったが……あ、何人か雪玉食らいすぎて埋まった」
 ……流石に寒いだろ、と。
 雪だるまになっている皆の様子を見遣った後、すかさずアイテムポケットから取り出す運命。
「ストーブと鍋、甘酒を持ち込んだので炊き出しでもするかな?」
 さすがの拠点です。
 たまに作ったかまくらが盾にされることもあるけれど、巨大で強固に作ったからきっと無問題。
 炊き出しを始めた運命に気付いて、アイネリスと人鳥も彼のお手伝いを。
 それから、激しい戦いを終えた皆が戻ってくるけれど。
「ぐぇー、めっちゃ雪まみれです」
 ここまで本気だとは思わなかったアオイは、すっかり雪だるま状態。
 相真も、寒いしみんな用に水筒であったかいお茶でも、って思ったけれど。
(「百鬼さんがなかなか豪華に用意してくれてましたか」)
 用意したあたたかい茶は、拠点を離れて移動中の休憩にに振る舞えば、きっと喜ばれるだろうから。
「せっかくだしいただきますね、ありがとうございます」
「運命さん、暖房と飲み物ありがとうございますっ。生き返る~♬」
 相真と一緒に、アオイも受け取ったあったかいチョコミントドリンクで、暖を取ってほこほこ。
 そして今回同行している皆は勿論のこと。
「飛鳥とシルのカップルや、公園の皆、長月やその一党も見かけたし、ここを通りかかったらおすそ分けしよう」
 見かけた知り合い達が通りかかれば声を掛けてみようと、沢山あたたかな飲み物用意する運命。
 姫恋もホットイチゴドリンクでほっこり、皆とひと休みしながらも口にする。
「あー、楽しかったー」
「いつまでも続いて欲しいなあこういう時間……!」
 理星もそう、姫恋に続いて頷いて。
「動物たちや皆さんの写真、沢山撮りました」
「ペンギンをスケッチしたのだが、流石にこの寒さだと手がかじかんで」
「すごい、十分上手でかわいい! 私は写真と、動画も」
 相真や野映や姫恋の写真や動画やスケッチを、皆で眺めていれば。
 そう……ここは南極。手がかじかむほどの寒さだから。
「クッッッソ寒い」
 ふるりと震え言ったのは、理星。
 あ、今更ですが、因みに彼女の服装はいつものです。
 いえ、敢えて普段通りの服で臨んだのか、はたまた見えないすごい防寒が施してあるのかと、皆思っていたので。
「ていうか、あの理星さん? その格好は凍死しますよ!? こっち来て暖まって下さい!」
「というか理星さん冒険しすぎですよ! 何故そんな事に……!」
 そうではないと気付いたアオイとアイネリスは驚愕した後、慌てて彼女をあたたかい位置へと呼び寄せて。
「本当ねどうしてこうなったんだろうね。わかんねえ」
 そう首を傾けながらも、理星はあたたかい場所に座りつつ笑ってから。
 皆を見回して、心からこう思うのだった。
(「またこうしてみんなで何かを見たらさ、もっと楽しくなれるね、忘れずに済むね、」)
 ……二度と忘れたく、ないもんね、って。
 すごく寒いけれど、でもすごくすごくあったかい。そんな、皆と過ごすこのひとときに。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【動物の友】LV1が発生!
【飛翔】がLV7になった!
【神速反応】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
【未来予測】LV2が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【反撃アップ】LV2が発生!
【ドレイン】がLV3になった!
【アヴォイド】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV7になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!

御森・白露
【公園】で参加

ぺんぎん、というなんとも愛らしい生き物を見れると聞いてやってきたわけじゃが……
寒いッ!防寒着があって良かっ……いや、真輝殿それは拙いぞ。はよ着れい。
アルラトゥ殿の故郷の山、とな。この雪と氷の大地より過酷な地があるとは思いたくないがのう。

おお、これがぺんぎんか。くぅ……だ、抱きしめたい。
しかし触れるのは……野生の生物に触れてあ奴らに何かあってはいかぬ。
出来る事はこの生命の神秘を少しでも目に焼き付けるのみよな。ああ……小さくもこもこの雛も良いのう……

はふぅ、眼福じゃった。新宿に持ち帰っ……気候が違えば生きてはいけぬか。
それに、家族から引き離すというのも酷な話じゃてな、はは。


矢木・真輝
【公園】のみんなと一緒。
「さ、さむい……。っくしゅ!」
防寒具? ないです。
アルル(g05088)が貸してくれるようなので着ます。ずびずび。
「ん。あったかい。あり、がと」

「見て見て! おっきい氷! くじらもおっきい!」
「あれは、ぺんぎん。おとなは、つるつるだけど、こどもは、ふわっふわ、だね……? え? おとなも、つるつるじゃ、ない?」
各動物について、詳しくは知りませんが、観光雑誌で見た水族館の知識程度はあります。
眺めていると、無意識にじりじりと近づいて行きます。誰か止めて。

五月姫も、白露も、ぺんぎん、欲しいのかな……?
本物は、無理だけど。新宿、帰ったら、ぬいぐるみ? 探して、みようかな。


アルラトゥ・クリム
【公園】で参加
アドリブ&絡み連携OK

…いや真輝さん。凍死するから。うっかりブリザードとか来たら秒殺だから。
(言いつつ極寒地用のジャケット手渡し。復讐者は凍死しないだろけど…)
私は極寒地用の服装完全装備
服装を整えられた分、故郷の山の中よりマシかも知れない…

おおー。アレがペンギン…何というか、想像してたより大きい…?
意外と強そう…可愛くて強そうとは生意気なっ
お、なんか威嚇されてる?やっぱ、あんま近づくのは無しかー
(真輝さんの襟首掴みつつ)

あ…なんか毛がハゲチョロになってる子が居る
やっぱ何処にでも、イレギュラーな子って居るんだね…
(片手で自分の片目を覆いつつ)
強く生きるんだよー。私も頑張るからさー。


瀧夜盛・五月姫
【公園】だよ。
連携、アドリブは、歓迎、だよ。

ペンギンさん、会えると聞いて!
あの小さなあんよでひょこひょこ歩いて、お辞儀してくれる、ペンギンさん、だよね?
行く。姫も、行きたい。

ペンギンさん、よく、見るために【完全視界】、展開。
雪や靄で、見れないの、困る、からね。
……ところで、矢木さん。そのカッコ、寒く、ない、の?

嗚呼、やっぱり、かわいい……。
ち、近づいてくるし、動物の友や使い魔使役で、一匹くらいペンギンさんをつれてか……え、駄目? 残念。
まあ、そう、だよね。
ペンギンさんたちには、ペンギンさんたちの、そして、姫たちにだって、進むべく道がある。
また、会えるためにも、南極、現代に取り戻さないと、ね。


 今回のパラドクストレインは、竜域ダンジョンが見つかったキングアーサーの南極行き。
 ダンジョンへと向かう、ディアボロスとしての任務で赴くのだということは勿論、分かっているけれど。
 瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼・g00544)は、わくわくそわり。
「ペンギンさん、会えると聞いて!」
「ぺんぎん、というなんとも愛らしい生き物を見れると聞いてやってきたわけじゃが……」
 御森・白露(放浪する転寝狐・g05193)も、話に聞いたペンギンという生き物に興味を惹かれたこともあり、時の列車に乗り込んだのだけれど。
 そんな白露に、五月姫はキラキラさせた瞳を向けて紡ぐ。
「あの小さなあんよでひょこひょこ歩いて、お辞儀してくれる、ペンギンさん、だよね?」
 ペンギンがまだ未知の動物である白露とは少し違って、五月姫はペンギンを観たことがあった。
 しかも先日初めて、水族館にいるのを見たばかりであるのだが、その時は当然、数にも限りがある水族館のブースの中だけであったし。
 最初は海の生き物に興味がなかった五月姫であったが、水族館へ赴いて以来、すっかりその魅力を知ったから。
 ……行く。姫も、行きたい。
 ありのままの野生の、しかも群れでわらわらといるペンギンが見られるかもしれないと聞けば、ぐっと気合も十分。
 目的地である南極に到着したパラドクストレインを降り立てば、眼前の氷と雪の世界へと真っ先に展開するのは、完全視界。
「雪や靄で、見れないの、困る、からね」
 ……ペンギンさん、よく、見るために、って。
 ペンギンに会いに行けるよう、抜かりもありません!
 それから、五月姫はふと隣に降り立った矢木・真輝(風を奏でる放浪者・g04665)を見上げて。
 首をこてりと傾けながらも、こう彼に訊ねてみる。
「……ところで、矢木さん。そのカッコ、寒く、ない、の?」
 そんな問いに対する、彼の返事はといえば。
「さ、さむい……。っくしゅ!」
 大きなくしゃみ、ひとつ。物凄く、めっちゃ寒そうです。
 白露もそんな真輝と一緒に、思わずお耳をぺたり。
 ペンギンを見れると聞いて南極に降り立ったとはいえ、やはり。
「寒いッ! 防寒着があって良かっ……真輝殿それは拙いぞ。はよ着れい」
 南極は防寒していても、それでも寒いというのに。
 いつもと変わらない格好の真輝を思わず二度見しつつ、白露はそう告げるけれど。
「防寒具? ないです」
 防寒具なんて、なかった。
 幸い、今の南極の天候は穏やかで、季節も夏ゆえに気温も0度程度ではあるのだが。
「……いや真輝さん。凍死するから。うっかりブリザードとか来たら秒殺だから」 
 アルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)はそう言いつつも、極寒地用のジャケットを彼へと手渡す。
(「復讐者は凍死しないだろけど……」)
 でも寒いものは寒いし、何があるか分からない。
 そんなアルラトゥから渡されたジャケットを、素直にすちゃっと着てみれば。
「ん。あったかい。あり、がと」
 風が少し吹いたくらいでは何のその、先程までとはうってかわってぬくぬくです!
 そうずびずびと礼を言う真輝の防寒も、無事に完了したことを見届けながらも。
 軽装だった彼の姿から、ふとアルラトゥが思い起こすのは、故郷の環境。
「服装を整えられた分、故郷の山の中よりマシかも知れない……」
 そんなアルラトゥの装いは勿論、極寒地用の服装で完全装備。さすが寒さを知っている抜かりなさ。
 そして白露は、彼女の言葉を聞いて思わず瞳をぱちくり。
「アルラトゥ殿の故郷の山、とな。この雪と氷の大地より過酷な地があるとは思いたくないがのう」
 しっかり防寒している今でも十分に寒いのに、これ以上寒いという環境の想像がつかないし。
 この地も、今は真夏で1年で最もあたたかい時期というのだから、考えただけでふるりと尻尾も震えてしまう。
 とはいえ雪と氷に覆われた南極の景色は幻想的で、物珍しく新鮮で。
 歩みを進めれば、さくりと踏みしめる雪の感触も面白い。
 それに、こんなに寒いにも関わらず、この地に息づく動物達も沢山いて。
「見て見て! おっきい氷! くじらもおっきい!」
 防寒ももう万全、真輝の瞳に映るのは、見たこともないくらい大きな氷に、ざばっと豪快に水飛沫を上げるクジラの姿。
 そして、各動物について詳しくは知らないけれど。
 観光雑誌で見た水族館の知識程度はある真輝が見つけたのは。
「あれは、ぺんぎん。おとなは、つるつるだけど、こどもは、ふわっふわ、だね……? え? おとなも、つるつるじゃ、ない?」
 わらわらいっぱいいるのはそう、皆のお目当てのペンギンです!
 しかもこの時期は、ペンギンの雛が孵る時期だというから。
 実はつるつるではなく硬い羽毛に覆われているらしい大人ペンギンの足元にちょこりといるのは、もっふもふのちびペンギン。
 大人ペンギンのぽてっとしたフォルムも癒されるけれど、ふわっふわな赤ちゃんペンギンも愛らしくて。
「おお、これがぺんぎんか。くぅ……だ、抱きしめたい」
「嗚呼、やっぱり、かわいい……」
 じぃとペンギンを見つめながらも、きゅんとする白露と五月姫。
 そして同じ寒い地でも、故郷の山にはペンギンはいなかったから。
 アルラトゥも視線を向けてみれば。
「おおー。アレがペンギン……何というか、想像してたより大きい……?」
 よちよちちっちゃそうなイメージとは違って、眼前のペンギンたちは結構大きくて。
 しかも何だか、か弱いというよりは。
「意外と強そう……可愛くて強そうとは生意気なっ」
 目付きとか鋭い手練れな風格を本能的に感じるアルラトゥ。
 そしてそう言った彼女へと、とことこちょっぴり近づいてきたペンギンが翼を広げて、くわっとひと鳴き。
 そんなガンつけてきたペンギンをアルラトゥは見ながらも口にする。
「お、なんか威嚇されてる? やっぱ、あんま近づくのは無しかー」
 元々、近づいたり触れることは、環境や生態を壊しかねないので控えるようにとは言われていたのだけれど。
 じーっとペンギンを眺めていた真輝は、瞳を思わず見開く。
 なんだか、無意識にじりじりと近づいている気が……??
 それに、野生の動物は警戒心が強いというけれど……ペンギンは警戒心皆無。
 なので逃げる素振りなどみせないから、その距離はじわじわ縮まって。
 真輝は振り返り、瞳で訴える――誰か止めて、って。
 そんな彼の襟首をむんずと掴んで、アルラトゥが救出に成功すれば。
 今度は、五月姫が瞳をぱちり。
「ち、近づいてくる……」
 ペンギンから近づいてくる分には、触らなければ大丈夫とは聞いているけれど。
 よちよちと寄ってくるペンギンに戸惑いつつも、五月姫は改めてその姿を見つめて。
 白露も彼女と共に、ペンギンを引き続き愛でるけれど。
「しかし触れるのは……野生の生物に触れてあ奴らに何かあってはいかぬ。出来る事はこの生命の神秘を少しでも目に焼き付けるのみよな」
「動物の友や使い魔使役で、一匹くらいペンギンさんをつれてか……え、駄目? 残念」
 残念だけど、お持ち帰りは勿論やめておくことに。
 とはいえ、白露は頑張ってとてとて近づいてくるふわふわな赤ちゃんをガン見しつつも、呟きを落とす。
「ああ……小さくもこもこの雛も良いのう……」
 もふもふすりすりしたくなるくらいの可愛らしさに。
 でも確りと余すことなく、ペンギンの姿を目に焼き付けて、ペンギンを愛でる楽しいひとときを満喫できたから。
「はふぅ、眼福じゃった。新宿に持ち帰っ……気候が違えば生きてはいけぬか」
 白露は後ろ髪を引かれつつも、こう続ける。
「それに、家族から引き離すというのも酷な話じゃてな、はは」
 そんな彼の言葉に、五月姫も三つ編みを揺らしてこくりと頷いて。
「まあ、そう、だよね。ペンギンさんたちには、ペンギンさんたちの、そして、姫たちにだって、進むべく道がある」
 ――また、会えるためにも、南極、現代に取り戻さないと、ね……って。
 この凍える様な極圏で生を授かり、そして頑張って進んでいるペンギンたちを見つめながらも。
 取り戻したい、って……改めて、そう強く思う。
 そんな白露と五月姫の会話を聞きつつも、でもやはり名残惜しそうな視線を向けるふたりの様子に。
「五月姫も、白露も、ぺんぎん、欲しいのかな……?」
 真輝はそう呟いた後、ひとつ頷くのだった。
(「本物は、無理だけど。新宿、帰ったら、ぬいぐるみ? 探して、みようかな」)
 一緒に居られる、もふもふペンギンさんを探そうと。
 そしてアルラトゥは、ふと気が付く。
「あ……なんか毛がハゲチョロになってる子が居る」
 周囲の子とちょっと違う、1匹のペンギンの子がいることに。
 そして、そっと片手で自分の片目を覆いながら。
「やっぱ何処にでも、イレギュラーな子って居るんだね……」
 そう紡いだ後、頑張って歩むその子へと、こんな言の葉を向ける。
 ――強く生きるんだよー。私も頑張るからさー、って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
【飛翔】がLV8になった!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV8になった!

乂八・南
g01118/ノスリくん

南極、だー!
すげー、白い、さみーっ!
白く濁る息にはしゃいで

きょろきょろ見渡せば
ペンギン!と指さしてきらきらノスリくんを見つめる
近づきたいのをこらえ少し離れた場所で釘付け

あ、こっちにもペンギン
かわいいねと雪像へ

今度は見比べるように観察
!あっ、転んだ
大丈夫みたい、よかった

ノスリくんも気をつけなよー?
だってたまにひよこみたいだもん
ふふりからかったりして

オーロラとか見れないのかなぁ
なんて海の方を見つめていたら


跳ぶ大きな姿に口あけぽかん
でけーっ、かっこいい…

スケッチとかしたい
なんて思ったけど、折角ノスリくんと一緒だから
ね、もっといろんな生き物、見に行こ!
そわそわ冒険のお誘い


ノスリ・アスターゼイン
g00139/南

寒さが苦手な為
防寒具にすっぽり首を埋めている

でも
燥ぐ南を見ていると
温かな心地になるから
ひよこみたいに後ろを着いて歩こうか

ペンギンの群れはもっこもこ
ぬいぐるみを集めたみたい

近寄れないなら雪だるま作ろう
子ペンギンを模して
ぽてぽて小さな雪像作り

はらはらした南の声へ
羽毛に包まれているから大丈夫だろう、と
笑いながらも

…誰がひよこだ

揶揄に口を尖らせたり

先程ひよこの如く着いて歩いたことを思い出し
素知らぬ顔

完成した暁に
清々しい心地で顔を上げたら
まるで祝福みたいに鯨の雄姿

冒険の誘いに否やはないさ、と
やはりひよこのように着いて行く

雪像に
本物の子ペンギンが首を傾げ乍ら見入っていたことは
また別のお話!


 パラドクストレインが到着した世界に溢れる色は、沢山の白と青。
 柔く降る陽の光に煌めく雪と氷の景色は美しくも幻想的で。
 その神秘に、好奇心も大いに擽られるから。
「南極、だー! すげー、白い、さみーっ!」
 寒さや白さだって、全部がわくわくする。
 乂八・南(WONDERFUL LIFE・g00139)は、冴えた青を湛える空に上がった、己の吐いた白にはしゃいで。
 きょろきょろと白の大地を見回せば。
 ――ペンギン!
 そう指差して、きらきらと隣に並ぶ連れの彼を見つめる。
 そんな南へと視線を向けるノスリ・アスターゼイン(共喰い・g01118)は……すごく、もこもこ。
 寒さが苦手ゆえに、すっぽりと。着こんだ防寒具に埋めている首。
 けれど、南の弾むような声ときらきらした瞳を見ていると、ほこほこ温かな心地になるから。
 もこもこぽてぽて、鳥は鳥でも、ひよこみたいにはしゃぐ彼の後ろを着いて歩く。
 南は、近づきたいのをぐっとこらえて、影響ない程度に距離を取りつつも。
 少し離れた場所からペンギンをじいっと見つめては、すっかり釘付けに。
 水族館でも見たペンギンであるが、広い大地にわらわらといっぱいいて、自由気まま。
 そんなペンギンの群れは、もっこもこで。
(「ぬいぐるみを集めたみたい」)
 自分も今はもこもこ仲間なのだけれど、ノスリもペンギン達を見つめてから。
 ふとしゃがんで、真白な雪をころころぺちぺち。
 ……近寄れないなら雪だるま作ろう。
 そう始めたのは、ぽてぽて小さな雪像作り。
 そんなノスリが作っては並べていく子たちに、南も気がついて。
「あ、こっちにもペンギン」
 かわいいね、と雪のペンギンへと笑み零せば。
 よちよち歩くペンギンと石像のペンギンへと、交互に視線を向けて。
 見比べるように観察していれば――こてんっ。
「! あっ、転んだ」
 つるりと滑ってぽてっと転んだペンギンに、はらはら。
 そんな南に、ノスリは笑って。
「羽毛に包まれているから大丈夫だろう」
 そう言った刹那、つるつるーっと。
 転んだことをむしろ利用するみたいに、おなかで見事なスケーティングを披露するペンギン。
「大丈夫みたい、よかった」
 南はそんな逞しい姿を見て、ホッと安堵しながらも。
「ノスリくんも気をつけなよー?」
 ……だってたまにひよこみたいだもん、なんて。
 ふふりとからかうように視線を向けるのは、連れの大きなひよこさん。
「……誰がひよこだ」
 ノスリはそんな揶揄する声に、口を尖らせてみたりするけれど。
 ふと思い出すのは、ぽてぽてとひよこの如く着いて歩いていた、先程までの己の姿。
 だから、ぴぃ、と素知らぬ顔。
 そうして夢中で作業に勤しめば、雪のペンギンさんたちもついに全員集合。
 完成した暁に清々しい心地で顔を上げたなら、丁度蜜色の瞳が捉えたのは、オーロラを探している南と同じ海の青。
 そしてふたり一緒に、目にするのだった。
「!」
 まるで石像完成の祝福みたいにぱしゃりと跳ねる、鯨の雄姿を。
「でけーっ、かっこいい……」
 刹那海上に跳んだ、怪獣みたいに大きなその姿に、口をあけて思わずぽかんとしてから。
 スケッチとかしたい、なんて一瞬思った南だけれど。
「ね、もっといろんな生き物、見に行こ!」
 そう、そわそわ冒険のお誘いを。
 ……だって。
(「折角ノスリくんと一緒だから」)
 そしてそんな招く声に返す答えは勿論――否やはないさ、と。
 ノスリは南と一緒にいざ、氷の世界の大冒険へ。
 やはりひよこのように、ぽてぽてと着いて行きながら。
 これからの冒険で出会うのは、もしかしたら超巨大ペンギンか、それとも空飛ぶ夢見のクジラか。
 そうさくりと雪を踏みしめて歩くふたりが、知らない間に。
 仲良く並ぶ雪のペンギンたちへと、とてとて近づいて、こてり。
 首を傾げながらも見入っていた本物の子ペンギンがいたなんてことは――また別のお話。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【強運の加護】がLV3になった!
【飛翔】がLV9になった!
効果2【アヴォイド】がLV6になった!

パキラ・ミー
いすみのおにーさん(g00995)と!
ペンギンの赤ちゃんを見に!
プー共々、耳も尻尾も大忙しなのだ
空気が清々しく気持ち良いのだが
大きく吸うと肺が凍りそうなのだねえ

きょろり見回したら目の前をつーっと…
ふおお!ペンギンさんがお腹で!氷を滑っているのだ!
長く滑れないのは慣れてないからだろうか?(真剣に観察
立ち上がると体形が随分変わるのだねえ
ふわっとちまっと感がとても可愛いのだ
勿論プーも可愛いのだよ
(おいでおいでぎゅっとして、頭に乗っかってる何かにぱちくり
顔が下になってる雪だるまなのだねえ

休憩中に次の作戦を立てるのだね!
飲み物で温まった息も凍りそうだねえと見送りながら
次はアザラシと鯨、どちらを探すのだ?


一角・實生
ミーさん(g01204)と

興奮気味のミーさんが滑ったり転んだりしないか心配だ
後ろからついて歩こう
忙しないふたりの耳と尻尾……別の生き物みたいだな
こっそり笑うことにする

おなかで滑るペンギンは気持ち良さそうだなあ
よちよち歩く赤ちゃんペンギンにも目が行く
灰色に茶色
みんなふわふわだ
親の足元に埋まる姿を見ると心が柔らかくなる

手つかずの綺麗な雪をまるく形作りプミラさんの頭にそっと置いてみたり
あ、これじゃ逆雪だるまか

ずっと元気なミーさんには折を見て声を掛けようかな
少しだけ熱めのミルクココアが入った水筒を鞄から取り出して

ミーさん、休憩しよう
これ。俺も飲むからさ
いつもミーさんが飲むものよりちょっと甘さ控えめだよ


 パラドクストレインの乗車口が開けば、逸る気持ちのままぴょこんっと。
 雪の上に降り立って、わくわくそわそわと周囲を見回すのは、パキラ・ミー(我楽多の星・g01204)と相棒のプーことプミラ。
 この地へと赴いたのは、ディアボロスとして事件を解決するためであるのだけれど。
 それと、大事なことがもうひとつ。
 ――ペンギンの赤ちゃんを見に!
 そう気合十分なパキラは、ぴこぴこゆらゆら。プミラ共々、耳も尻尾も大忙し。
 そんな雪と氷に覆われた地にも臆するどころか、うきうき進んでいく彼女たちの様子に。
(「興奮気味のミーさんが滑ったり転んだりしないか心配だ」)
 一角・實生(あざよいの鷲・g00995)はそうそっと思いつつも。
 後ろからついて歩きながら、こっそり笑うことにする。
(「忙しないふたりの耳と尻尾……別の生き物みたいだな」)
 ぴこりゆらりと揺れる、ふたりの耳尻尾の動きを見遣って。
 とはいえ、ここは南極。
「空気が清々しく気持ち良いのだが、大きく吸うと肺が凍りそうなのだねえ」
 季節的に南極は今、真夏であるというけれど……やはりそれでも、とても寒くて。
 パキラは白い息を天へと燻らせながらも、きょろりと周囲を見回してみれば……その瞬間。
 目の前を、つーっと。
 横切った何かに視線を向けてみれば。
「ふおお! ペンギンさんがお腹で! 氷を滑っているのだ!」
 プミラと一緒に再び瞳をキラキラ、耳尻尾をぴこりふりふり。
 上手なおなかスケートを披露するペンギンさんを見つけ、大興奮!
 それからじいっと、意外とすぐスケートを終えたペンギンの様子に首を傾けるパキラ。
「長く滑れないのは慣れてないからだろうか?」
 そう、真剣に観察しながら。
「おなかで滑るペンギンは気持ち良さそうだなあ」
 大きくはしゃいだりなどはしないけれど、實生もつーっと滑るペンギンの姿を、暫し何気にほっこり眺めてみて。
「灰色に茶色。みんなふわふわだ」
 同時に目がいくのは、よちよち歩く、ふわふわまんまるな赤ちゃんペンギン。
 今の南極はペンギンの雛が孵る時期というだけあり、沢山の親子ペンギンがいるけれど。
 そんな親子を見れば、實生の心も柔らかくなる。
 親の足元にもふっと埋まる、ちいさな子の姿を見ると。
 そして、スケート上手なペンギンさんが、ひょこりと立ち上がれば。
「立ち上がると体形が随分変わるのだねえ。ふわっとちまっと感がとても可愛いのだ」
 パキラはそう言った後、もきゅっと何かをアピールするような相棒に気付いて。
「勿論プーも可愛いのだよ」
 ……おいでおいで。
 そう手招いで、きゅぴっと飛び込んできたプミラをぎゅっ。
 それから、ちょこんとその頭に乗っかってる何かに、パキラはぱちくり。
「あ、これじゃ逆雪だるまか」
 それは、そう言った實生がそっとプミラの頭の上に置いた、手つかずの綺麗な雪で作ったまんまるい雪玉。
 真白なプミラに乗せれば、雪だるま……かと思ったけれど。
「顔が下になってる雪だるまなのだねえ」
 実際は、逆雪だるまになっちゃいました。
 そしてそんな相棒と一緒に、まだまだキャッキャと元気なパキラへと、こう声を掛ける實生。
「ミーさん、休憩しよう」
 ……これ。俺も飲むからさ、って。
 少しだけ熱めのミルクココアが入った水筒を鞄から取り出して。
「いつもミーさんが飲むものよりちょっと甘さ控えめだよ」
 冷えた身体にも嬉しい、實生が差し出したココアを受け取って、ちょっとだけふーふーしてから。
「休憩中に次の作戦を立てるのだね!」
 飲み物で温まった息も、凍りそうだねえと見送りながらも。
 パキラは實生と早速、真剣に作戦会議を。
 わくわくそわり、やっぱり逸る様に――次はアザラシと鯨、どちらを探すのだ? って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】がLV2になった!
【完全視界】がLV2になった!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV4になった!

ロス・ヴェルト
ナタリアさんと(g00014)
……いや、俺もない。こんな景色はーー初めてだ

(南極。その場所については、新宿島で話は聞いた事はある。だがしかし、これ程の白銀の世界だとは思わなかった。誘ってくれた彼女へ感謝だ)(……この地を荒らす奴等の存在を思い出しーーた所で声を掛けられてハッと意識を目の前へと)

成る程、これがペンギンに海鳥。……この大きさで、この極寒の大地で生きて暮らしているとは凄いな

(動物を見てはしゃぐ彼女を微笑ましく見ながら、この環境で生き抜く彼等に敬意と尊敬の念を抱く)(そしてその命を奪い、己達の物としようとする過去の亡霊達へのーーを新たに抱く)

……ん?ああ、そうだな。俺が気になるのはーー


ナタリア・ピネハス
店主さま(ロス/g00100)と
すごいわ、一面まっしろ
ね、店主さまはこんな銀世界を見たことはあって?

……あ!

はやくはやくと傍の彼を急かしながら
怖がられない程度に歩み寄り

ペンギンさんに海鳥たち
わあ、わあ!かわいい、一生懸命歩いているわ!

ふくふくの産毛に覆われた赤ん坊を抱いた親鳥たち
ぬいぐるみみたいだけれど、みんな懸命に生きているのね

わたくし。絵本や図鑑の中でしか、どうぶつを知らなくて
知らなかった!こんなに愛らしいことも、いのちがうつくしいことも
そう。……けして、いたずらに奪わせてはならないわ

そうよね、と傍仰ぎ
是が返るなら、かんばせに喜色を咲かせ

ねえね、店主さまはどの子がお好き?
わたくしはね……、


 時の列車でチクタクと、送り届けられた先に広がっていたのは、凍てついた白の大地。
「すごいわ、一面まっしろ」
 そう辿り着いた南極の景色をくるりと眺めた後。
 ナタリア・ピネハス(Hitbodedut・g00014)が視線を向けるのは、隣にいる彼の顔。
「ね、店主さまはこんな銀世界を見たことはあって?」
「……いや、俺もない。こんな景色は――初めてだ」
 紡がれた己への問いかけに、ロス・ヴェルト(針を動かす者・g00100)は微かふるりと首を横に振った後。
 改めて、世界最後の秘境の地と言われている、雪と氷に覆われた大地へと目を遣りつつも思う。
 今回やって来たのは、南極。
 この場所に赴いた目的は、ディアボロスとしての任務のためではあるのだけれど。
(「その場所については、新宿島で話は聞いた事はある。だがしかし、これ程の白銀の世界だとは思わなかった」)
 聞いた話から予想していたよりもずっと、眼前の世界はひたすらどこまでも、雪と氷に覆われた白銀で。
 その圧倒的ないろの只中で、ロスは隣の彼女に感謝する。誘いの声を掛けてくれたことに。
 でなければ、この様な景色があるということなど、知る由もなかったから。
 それからふっとロスが思い出すのは、この地を荒らす奴等の存在――。
「……あ!」
 刹那、ハッとロスの意識を戻したのは、隣の彼女が上げた声。
 そして、はやくはやく、と逸る気持ちのまま。
 ナタリアは傍の彼を急かしながら、そうっと怖がられない程度に歩み寄ってみる。
 沢山いるペンギンさんたちや、羽を休める海鳥さんたちの姿を見つけて。
「わあ、わあ! かわいい、一生懸命歩いているわ!」
「成る程、これがペンギンに海鳥」
 ……仲良くなれるかしら、なんて。
 興奮気味によちよち歩くペンギンを夢中で見つめるナタリアと一緒に、ロスも暫し南極に生息する鳥たちを眺めてみて。
 そして、こう続ける。
「……この大きさで、この極寒の大地で生きて暮らしているとは凄いな」
 動物たちを見てはしゃぐ彼女の姿を、微笑ましく見つめながらも。
 ロスがこの環境で生き抜く彼等へと抱くのは、敬意と尊敬の念。
 そして今の南極は夏、ペンギンの雛が孵る時期だと聞いていた通りに。
 ナタリアが見つめる先には、ふくふくの産毛に覆われた赤ん坊を抱いた親鳥たち。
「ぬいぐるみみたいだけれど、みんな懸命に生きているのね」
 それは、生まれたての新たな命であって。
 ロスは、極地に息づく彼らの営みを尊く思うと同時に。
 新たに抱くのは……その命を奪い、己達の物としようとする過去の亡霊達への―ー。
「わたくし。絵本や図鑑の中でしか、どうぶつを知らなくて」
 刹那、耳に届いたのは隣の彼女の言の葉。
 そんなナタリアへと目を遣れば、ぱっと笑みが咲き開いて。
「知らなかった! こんなに愛らしいことも、いのちがうつくしいことも」
 それから、零れ落ちるように紡がれる。
「そう。……けして、いたずらに奪わせてはならないわ」
 ――そうよね、って。
 仰ぎ見る金の瞳が、己の姿だけを真っ直ぐに映して。
 そしてロスは、彼女へと頷いて返す。
「……ん? ああ、そうだな」
 そんな彼の是の声を聞けば、ふわりとそのかんばせに喜色を咲かせて。
 ナタリアは再び、傍の彼に訊ねてみる。
「ねえね、店主さまはどの子がお好き?」
 それからふたり、並んで真白な雪をさくりと踏みしめつつ。
「俺が気になるのは――」
「わたくしはね……」
 交わし合う会話に暫し興じながらも。
 いつの間にかよちよちとついてきているペンギンたちと一緒に、白銀の大地を歩んでいく。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【現の夢】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV5になった!
【ロストエナジー】がLV3になった!

バルタン・ディエチ
弐珀殿(g00011)と共に参加するであります。
アドリブ歓迎、他のグループとの合流も大丈夫であります。

ここが南極。
……なんでありましょう。雪を、氷を見るのが初めてということではないのに。
なぜか、特別な雰囲気を感じるであります。

……たしかに……復讐者になることがなければ、来ることはなかったかもしれないでありますな……。

弐珀殿について、動物をスケッチする様子を見るであります。
動物……。戦闘中のサーヴァントたちや、敵性体との接触ばかりで、無害な動物との接点はあまりなく……。
……。(ペンギンの赤ちゃんがよちよちする様子を見て、無自覚に微笑むバルタン)
何だか、不思議な心地であります。


灯楼・弐珀
バルタン君(g01433)と共に参加するよ
アドリブ絡みは大歓迎さ

南極は元居た世界でも行けた事がない未知な場所
此処は普通の人間じゃ生存する事も困難な環境だし、来ることも厳しい
そーゆう意味でなら、此処は特別な場所と言っても間違いはないだろう
いやはや、これほど復讐者に成った事に感謝した事はない

とはいえ折角の南極
ペンギンの群れやアザラシ等……此処特有の動物たちの姿をしっかり目に焼き付けつつ記録も取り
勿論この風景含めてスケッチブックに写生していこう
この体なら寒さも問題ないしね

そう言えばバルタン君は動物、好きかい?
確かに、人によっては接点も少ないか…

…その心地は、きっと君の財産になるだろう
素敵な表情だしね


 パラドクストレインが辿り着いた、今回の目的地。
 そこに降り立った瞬間、吹き抜ける凍てついた冷たい風と、一面広がる雪と氷の光景。
 ――ここが南極、と。
 バルタン・ディエチ(突撃のバトルメイド・g01433)はくるり、周囲を一通り見回した後。
 ふと首を傾けて、不思議そうにこう紡ぐ。
「……なんでありましょう。雪を、氷を見るのが初めてということではないのに」
 なぜか、特別な雰囲気を感じるであります、と。
 そして灯楼・弐珀(絵師お兄さん・g00011)は、極圏の地の只中で思う。
 南極は、元居た世界でも行けた事がない未知な場所。
 それもそのはず、世界最後の秘境の地とも呼ばれているくらいだから。
「此処は普通の人間じゃ生存する事も困難な環境だし、来ることも厳しい」
 それから弐珀は、バルタンへと向けた金の瞳を細め、続ける。
「そーゆう意味でなら、此処は特別な場所と言っても間違いはないだろう」
 雪は新宿島にも降るし、氷は日常的に触れることも多いものであるけれど。
 でもそんな雪と氷に覆われたこの地にあるのは、手つかずの自然や動物たちの営み。
 そして今、訪れることすらなかなか叶わないこの地に在るということを、弐珀は噛みしめ紡ぐ。
「いやはや、これほど復讐者に成った事に感謝した事はない」
「……たしかに……復讐者になることがなければ、来ることはなかったかもしれないでありますな……」
 そうどこか納得したように呟くバルタンに、弐珀は頷いてみせてから。
 とはいえ折角の南極、と。
 しっかり目に焼き付けつつ記録も取って、スケッチブックに写生していく。
 勿論この風景含めた、この地特有の動物たちの姿を。
「この体なら寒さも問題ないしね」
 バルタンはそう微笑む彼についていき、そして動物をスケッチするその様子を眺めていれば。
「そう言えばバルタン君は動物、好きかい?」
 さらりと雪の如く真白であった世界に、ペンギンや海鳥など、目の前に息づく動物たちを描いていく弐珀にふと、そう訊かれて。
 動物……と呟きを落としながら少し考えてみた後、答える。
「戦闘中のサーヴァントたちや、敵性体との接触ばかりで、無害な動物との接点はあまりなく……」
「確かに、人によっては接点も少ないか……」
 弐珀は彼女の言葉に、そう紡ぐけれど。
 ふと次の瞬間、顔を上げた彼女の表情の変化に気付く。
「…………」
 スケッチを眺めていたバルタンの瞳が見つけたのは、よちよちと歩く小さなペンギンの赤ちゃん。
 今はペンギンたちにとって、新しい命が沢山生まれる時期であるというだけあって。
 ふわっふわでまんまるなちびペンギンたちが、いっぱい。
 そんな中、よちよちと自分達の方へと寄ってくる子をじぃと見つめながら、バルタンは言の葉を落とす。
「何だか、不思議な心地であります」
 そして届いた彼女の言葉に、弐珀は確信したように告げる。
「……その心地は、きっと君の財産になるだろう」
 だって、弐珀が今見ているバルタンは、ペンギンの赤ちゃんがよちよちする様子を見て、無自覚に微笑んでいて。
 感じる不思議な心地に首を傾けている彼女へと、弐珀はこう笑みと共に続ける。
 ――素敵な表情だしね、って。
 可愛いペンギンの赤ちゃんも勿論、スケッチブックに描き記しながら。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【隔離眼】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV6になった!

シャナオウ・ナラシャ
同行:莉緒(g04388

寒い…

第一声がこれである
砂漠の民である俺にとって南極は…冷たい砂漠にも感じた
砂が雪、砂漠は雪原、ダイヤモンドダストは砂塵
オーロラは…蜃気楼?

カルチャーショックというかなんというか…

莉緒にあれはなんだこれはなんだと
目の前に広がる光景と動物たちのことを恐らく聞いていることだろう

俺の世界では見慣れない生き物ばかりだから
まぁ、探したり…ソコへ出向けば見ることが出来るかもしれないが

そういえば莉緒はぺんぎんとかいう生物が好きなんだっけ?
莉緒の部屋にも幾つか、そんなぬいぐるみがあった気がする


衣装
まるでエスキモーないで立ちで

アドリブ可


如月・莉緒
同行:シャナオウさん(g02191)

いっぱい着てきたけど、やっぱ寒いねー
あーでもやっぱり雪景色って綺麗だなぁ

景色を眺めていたら、シャナオウさんから質問されて
あそこにいるのがアザラシで、あっちはオットセイで…と丁寧に教える

そして本命のペンギンを見つけ
かっわいいー!!!!
と声を押し殺しながらのはしゃぎっぷり
自分の中でペンギンはパンダと共に二大大好き動物に分類される
もちろん、部屋にぬいぐるみやペンギンモチーフの小物や家具もあったり

赤ちゃんペンギンも可愛い!!!
あー、歩いてるー!!!
転ばないようにね、すごいね、めっちゃ歩けるね
ってまるで親のように喜ぶ有様

衣装:ケープ付きコート

アドリブ歓迎


 パラドクストレインに乗り込み、向かった先のことは聞いていたから。
 まるでエスキモーのような、もふもふ万全のいで立ちで臨んだのだけれど。
「寒い……」
 到着した地に降り立ったシャナオウ・ナラシャ(『-紗那皇-』・g02191)の第一声がこれである。
 いや、それは仕方がないことではあるのだ。
 彼は砂漠の民、しかも嘗てはその威厳でかの国に君臨していた太陽王。寒いことに不慣れであるから。
 いや、危険がないからという事もあるが、王の守護獣であるはずのスフィンクスもこの寒さに引きこもっているようだ。
 そして王としての威厳もどこへやら、もふもふにすっぽり埋もれながらも。
 ぐるりと見回してみた南極は、砂漠の民であるシャナオウにとってはこうも感じるのだった。
「砂が雪、砂漠は雪原、ダイヤモンドダストは砂塵。オーロラは……蜃気楼?」
 そう――冷たい砂漠、と。
 そして彼が放った第一声に、うんうんと頷いて。
「いっぱい着てきたけど、やっぱ寒いねー」
 ひらりとあたたかいケープ付きコートを揺らしながら、如月・莉緒(恋愛至上主義・g04388)はきょろりと視線を巡らせて。
「あーでもやっぱり雪景色って綺麗だなぁ」
 様々な白と青に彩られた極圏の風景を眺め、うっとり。
 確かに莉緒の言うように、煌めきを纏う氷山や雪景色は神秘的で美しいのだけれど。
 でもやはり、一面砂に覆われている景色ならば見慣れているが、雪と氷ばかりの光景やこの寒さには驚くばかりで。
「カルチャーショックというかなんというか……」
 もこもこ装備で、歩き慣れぬ雪の中をぽてぽてと進みながらも。
「あれはなんだ? この生き物はなんだ?」
 見たことのない動物たちを見つければ、莉緒に訊くシャナオウ。
 景色を眺めていた莉緒も、彼から質問されれば。
「あそこにいるのがアザラシで、あっちはオットセイで……」
 ひとつひとつ、丁寧に教えてあげて。
 その言葉をふむふむと聞きながらも、シャナオウは思う。
(「俺の世界では見慣れない生き物ばかりだから。まぁ、探したり……ソコへ出向けば見ることが出来るかもしれないが」)
 そして、そんなことを考えていた、刹那。
 莉緒の瞳が、ひときわキラキラと輝いて。
「かっわいいー!!!!」
 驚かせないように声を押し殺しながらとはいえ、かなりのはしゃぎっぷり。
 それもそのはず……莉緒が見つけたのは、本命のペンギン!
 だって彼女の中でペンギンは、パンダと共に二大大好き動物に分類されるのだから。
 そんな莉緒のテンションの上がり具合に、シャナオウは瞳をぱちくりさせるけれど。
 じいっと、よちよち歩く眼前の鳥と睨めっこしてみれば。
「そういえば莉緒はぺんぎんとかいう生物が好きなんだっけ?」
 ぽてっとしたフォルムやヒレのような翼、なんだかゆるい雰囲気を醸し出す見目に見覚えが。
 それから、何処で見たかをシャナオウは思い出す。
 ……莉緒の部屋にも幾つか、そんなぬいぐるみがあった気がする、と。
 白黒の動物と並んで、確かに目の前にいる鳥のぬいぐるみを見た記憶が。
 そしてそれは大正解。勿論彼女の部屋には、ぬいぐるみやペンギンモチーフの小物や家具までもあったりするのだった。
 けれどやはり、本物となればまた格別で。
「赤ちゃんペンギンも可愛い!!! あー、歩いてるー!!!」
 ちょうど雛が孵る時期であるという南極の地に、ころころふわふわ沢山いるのは、ちいさな赤ちゃんたち。
 莉緒はその愛らしさにきゅんとしながらも、頑張る赤ちゃんたちの一挙一動を、はらはらそわそわ見守って。
 ――転ばないようにね、すごいね、めっちゃ歩けるね。
 その喜び様は、まるで親のよう。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【照明】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
【アクティベイト】がLV2になった!

蕩々・愛々
【ゆうきちゃん(g01491)】と

うわー!!!すげー!!!ペンギンだ。生ペンギンだよゆうきちゃん!!!

写真とか映像とかで見た事はあるけど、生は初めて。写真とかの時点でめっちゃ可愛いって思ってたのに生でみるとやっぱり可愛さが違う。やばい、なにこれ。可愛すぎる。南極も初めてくる場所だけどそこも気にしないほどに熱中
思わずスマホを構えてめちゃくちゃ写真を撮りまくる。
最愛の恋人のゆうきちゃんと一緒だけど、今は意識はペンギンに行ってる

すげー、可愛い。めっちゃよちよち歩いてる。可愛い……すげー……パシャパyサ
見て見てゆうきちゃん。すごい可愛い!!!!すげー……うわー……やばー……


長内・ゆうき
恋人である蕩々・愛々(貌の無いファラオ・g01218)とデート、もとい一緒に

ペンギンが目当てだよ、ペンギン。
正確にはペンギン大好きな恋人のめでるちゃんが目当てかな。

わたし自身もペンギンは好きだけど、わたし以上に大好きなめでるちゃんの喜ぶ姿が見たいな。
横目でめでるちゃんを見る。美人で可愛い、この後の依頼にも気合いが入るなぁ。
え、あ、うん!ちゃんと見てるよ可愛いね!

あっ、赤ちゃんペンギン可愛い……。
わっ、親子3人のペンギンもいる……いいなぁ。えへへ。

近づけるのかな??めでるちゃんとペンギンの写真とか動画も撮ってみたいなぁ。

【追記、自由な絡み表現、設定OK 自由に書いて頂けると嬉しいです】


 向かうパラドクストレインに乗っている時から、とてもわくわく。
 恋人である蕩々・愛々(貌の無いファラオ・g01218)とデート……もとい一緒に。
 長内・ゆうき(幼馴染系ヒロイン・g01491)が降り立った地は、南極。
 ディアボロスとしての依頼も、一応忘れてはいないけれど。
(「ペンギンが目当てだよ、ペンギン」)
 目的はそう、ペンギンです!
 いや、それも実はちょっと違って。
(「正確にはペンギン大好きな恋人のめでるちゃんが目当てかな」)
 可愛いペンギンとじゃれ合う可愛すぎる愛々が見たいと、そういうわけであるから。
 ゆうき自身もペンギンは好きだけれど。
 ……わたし以上に大好きなめでるちゃんの喜ぶ姿が見たいな、なんて。
 そう思った、矢先に。
「うわー!!! すげー!!! ペンギンだ。生ペンギンだよゆうきちゃん!!!」
 早速、初っ端から大興奮、全開で喜びまくる愛々。
(「写真とかの時点でめっちゃ可愛いって思ってたのに生でみるとやっぱり可愛さが違う」)
 何せ、写真とか映像とかでは見た事はあるけれど、生は初めてで。
「やばい、なにこれ。可愛すぎる」
 完全に語彙が消失してしまうほど、今まで可愛いと思っていたその数倍も、実物のペンギンは可愛いが過ぎたのだ。
 南極だって初めて訪れる場所であり、雪と氷の景色は美しく壮大であるし、何よりめっちゃ寒いのだけれど。
 そこも気にしないほどにペンギンに熱中して、ぱしゃぱしゃぱしゃ。
 思わずスマホを構えて連写モードで、めちゃくちゃ写真を撮りまくる愛々。
 最愛の恋人のゆうきと一緒だけど、でも今だけは意識はペンギンにいっているけれど。
 最愛のゆうきと大好きなペンギンたちがいるこの地は、もしかしたら楽園かもしれない。すごく寒いけれど。
 だがしかし、此処がそんな幸せいっぱいな楽園であるのは、愛々だけではなくて。
 横目で何気に愛々の姿をガン見しているゆうきも一緒。
(「美人で可愛い、この後の依頼にも気合いが入るなぁ」)
 笑顔満開で大喜びする恋人の姿を存分に愛でながらも、ほっこりとそんなことを思っていれば。
「見て見てゆうきちゃん。すごい可愛い!!!! すげー……うわー……やばー……」
「え、あ、うん! ちゃんと見てるよ可愛いね!」
 いきなり声を掛けられて思わず瞳を大きく見開いた後、慌ててゆうきはこくこくと頷いてみせてから。
 彼女が夢中になっているペンギンの方にも、ちらりと目を向けてみれば。
「あっ、赤ちゃんペンギン可愛い……」
「すげー、可愛い。めっちゃよちよち歩いてる。可愛い……すげー……」
「わっ、親子3人のペンギンもいる……いいなぁ。えへへ」
 ふわっふわでキュートな赤ちゃんペンギンや仲良しな親子3匹など、愛々と一緒に見つめて笑み零すゆうき。
 そして興奮のままに、パシャパシャパシャリ、幸せ全開の表情でシャッターを切る愛々と同じ様に。
「近づけるのかな??」
 一定の距離を取って触れなけば大丈夫であるし、ペンギンから近づいてくる分には問題ないらしいから。
 警戒心皆無でよちよち近寄ってきたペンギンの子に、ゆうきもカメラを向けてみる。
 ――めでるちゃんとペンギンの写真とか動画も撮ってみたいなぁ、って。
 そう、ほわほわ思いながら。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV4になった!

アンゼリカ・レンブラント
わーい、南極の絶景を楽しめるー♪
普段の恰好だと寒いと思うからコートとか羽織っていく
またサンドイッチもせっかくだから作っておこう
ツナとかタマゴとかレタス、卵を挟んで完成っ

いざ、南極へ!
うわわ、ペンギンの赤ちゃんって可愛い~♪
こっちからは近付いちゃダメなんだっけ
マナーは守りつつ、動物たちを見ては歓声を上げる。

動物を見た後で、身体をあたためべく
乗ってくれる人と雪合戦を挑もうかな
やるからには負けないよっ!
背筋を生かして雪玉投げ―!

汗をかいて体を温めることができたかな。
動くとお腹も減るし、よかったらどう?って仲間に
サンドイッチを振る舞って英気を養おう
さぁ、元気をチャージしたところでダンジョンにいこっか!


 目的地に到着する、その前からすでに。
 アンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)の大きな天光色の瞳は期待に溢れて、わくわく。
 そんな、今回訪れる心躍る場所は。
「わーい、南極の絶景を楽しめるー♪」
 そう、南極です!
 けれど南極と聞けば、すごく寒いイメージであるし。
 実際、今は南極は夏だとはいえ、新宿島に比べるとずっとずっと寒いと聞いたから。
 普段の恰好だと寒いと思うから、コートをすちゃっと羽織って防寒もばっちり。
 それに、現地でおなかがすいてもいけないから。
(「またサンドイッチもせっかくだから作っておこう」)
 ツナやタマゴやレタス、卵も挟んで……サンドイッチも完成。
 そして準備も万端、アンゼリカは南極の地へと、いざ出発!
 パラドクストレインから降り立てばそこは、雪と氷に一面覆われた神秘的な景色が広がっていて。
 そんな氷や雪の上を、よちよち頑張って歩いているのは。
「うわわ、ペンギンの赤ちゃんって可愛い~♪」
 ちょうど今の時期に孵るという、ふっわふわまんまるな赤ちゃんペンギンの姿が。
 そして、思わずその愛らしさに駆け出したくなるけれど。
「こっちからは近付いちゃダメなんだっけ……わっ、寄ってくる姿も可愛い~♪」
 此方から近づくのは一定の距離を保てば問題なく、ペンギンから寄ってくる場合も無闇に触れなければ大丈夫。
 そう聞いたマナーは守りつつ、動物たちを見ては歓声を上げるアンゼリカ。
 そしてペンギンと嬉々と見つめ合っていた、瞬間。
 ぼすっと当たるのは、冷たい雪玉。
 すぐ近くで雪合戦をしている仲間達の流れ雪玉が当たったようだ。
 それからアンゼリカも、お返しに雪玉を投擲!
「やるからには負けないよっ!」
 ――背筋を生かして雪玉投げ―!
 任務の前に、飛び入りのウォーミングアップ。身体をあたためておくにも、雪合戦は最適だから。
 そして雪まみれに皆なりながらも、暫くきゃっきゃ無邪気に遊んでから。
「汗をかいて体を温めることができたかな」
 アンゼリカは英気を養うべく、近くにいる皆にも振舞う。
「動くとお腹も減るし、よかったらどう?」
 作っておいた、サンドイッチを。
 それから、おなかも心も万全に満ちれば、いざ!
 アンゼリカは、よちよち人懐っこいペンギンたちの行列を何気に引き連れつつも。
 ぐっと気合いを入れて、白の大地を突き進む。
 ――さぁ、元気をチャージしたところでダンジョンにいこっか! って。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV9になった!

マルケト・キサウェ
野生のペンギン!アザラシ!!オットセイ!!!
先日奪還した区の中にも水族館等はあったものの、大自然の中で暮らす動物の姿というものにはやはり特別な感じがありますよね!!!!

ペンギン等も大変魅力的ですけど、折角なのでクジラを観に行きたい所です。
物の本によれば、ホエールウォッチングには運の要素が結構大きく絡むそうですが……さて。

他にクジラ目当ての人も居るでしょうし、【パラドクス通信】で情報をやり取りしましょうか。分担して探せば見つかる確率も高くなるはずです。
かなり大所帯なので、もしかすると【飛翔】等も出来るようになっているかも知れません。海上を飛ぶのは寒そうですが、割と厚着で来たので大丈夫なはず……!


フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、絡みok

南極ですか。
流石にあそこまでは旅をした事はなかったですね。
最後の秘境とはよく言ったものですが、折角ですし、探索前に道中を見て回るくらいは良いでしょうか?

あ、防寒対策にコートは用意しますよ。

もし海岸沿いを見られるなら、まず其方から見たいですね。鯨も居るということですし、一度見てみたいものです。
ペンギンなどの動物達も道中で見られるでしょうけれど、問題なさそうなら、それぞれ見掛けた時に写真を撮りましょうか。地元で生活する姿を撮るのも良い思い出になりそうです。

そういえば、北極付近だと夜にオーロラが見られますが、こちらではどうなのでしょうね、興味深い所ですけれど、時間帯合いますかね?


霧崎・和月
南極なんて、本来ならばそう簡単に立ち寄れる場所ではない
人が恒常的に住むような場所ではなく、国が所有するような土地でも無い…だったか

そんな感じでパラドクストレインで自身に残る知識を掘り起こしていたが
防寒具をしっかり着込んで外に出れば、そんなこともすぐに忘れるような絶景
……と、なんとも毒気の抜かれるアザラシの寝姿

……ずいぶん、なんというか、愛らしい…
こんなので野生で生きていけてるのか……?
……近づいてつついてみたい、が……流石に無理か…?
動物の友が使えれば、或いは……
…アザラシと仲良くなれたら、いいんだが

どちらの結果であっても、近づけるだけ近づいて、じっと見つめる
気ままなその姿に…役目を忘れそうだ


 足を踏み入れたそこは、世界最美の地とも、地球最後の秘境の地とも言われている場所。
 時の列車を降りれば、陽光を纏う凍てついた白と青がキラキラと眩しくて。
 そして極圏という世界の果てにありながらも、息づく沢山の動物たち。
 そう、この地――南極へとやって来た目的は、ディアボロスとしての任務のため。
 けれど見つかった竜域ダンジョンへと向かうまでに危険はないと言われており、その道中を楽しく歩むに越したことはないし。
 それに何よりも、折角の機会だから。
「野生のペンギン! アザラシ!! オットセイ!!!」
 さくさくと真白の雪を踏みしめ進むマルケト・キサウェ(docta ignorantia・g03412)の瞳はキラキラ。
 だって、先日皆の手で奪還した区の中にも水族館等、このような生き物たちを見られる場所はあったものの。
 逸る心を抑えきれぬ様に、わくわくとマルケトは弾む声で続ける。
「大自然の中で暮らす動物の姿というものにはやはり特別な感じがありますよね!!!!」
 南極で自由気ままに暮らす動物たちを実際にこの目で見ることなんて、滅多にできないこと。
 まさに特別感溢れた、またとないレアな体験に違いないから。
 マルケトはきょろりと、雪と氷の世界を早速見回してみて。
 よちよちとやたら沢山いるペンギンも可愛いし、大変魅力的なのだけれど。
「折角なのでクジラを観に行きたい所です」
 目的地まで取るルートは、海沿いの道。
 それから、ふとマルケトは思い返す。
「物の本によれば、ホエールウォッチングには運の要素が結構大きく絡むそうですが……さて」
 比較的、南極の夏である今の時期は、餌を求めたクジラが海面にあがってくる様子が見られるとは聞いているが。
(「分担して探せば見つかる確率も高くなるはずです」)
 マルケトは、他にクジラ目当ての人も居るだろうからと、パラドクス通信を展開して。
 他の皆と情報をやり取りできるようにしながらも、巨大な氷がぷかぷか浮かぶ海を暫し眺めていれば――。
「あ!!」
 刹那、ざぶんっと。
 海上に現れたのは、クジラの大きな尾鰭。
 そしてクジラを見つけた情報を共有しながらも、マルケトは先にこの地を楽しんだ皆が十分に積み上げた飛翔を利用して。
 穏やかながらも冴え渡り澄んだ青空から、クジラを見てみることに。
 ここは南極だから、海上の空はすごく寒そうではあるけれど。
(「海上を飛ぶのは寒そうですが、割と厚着で来たので大丈夫なはず……!」)
 防寒も万全だし、何より――大きなクジラを目の当たりにすれば、興奮して寒いことも吹き飛んでしまいそう。
 そして、同じ様にパラドクストレインを降り立ってから。
「南極ですか。流石にここまでは旅をした事はなかったですね」
 幼少期から様々な場所へと赴き、世界各地を旅してきたフィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)であるが。
 地球最後の秘境の地だと言われているこの場所、南極に足を踏み入れたのは初めてで。
 訪れた目的は、発見された竜域ダンジョンの攻略ではあるのだけれど。
(「最後の秘境とはよく言ったものですが、折角ですし、探索前に道中を見て回るくらいは良いでしょうか?」)
 日常を楽しむことがディアボロスの力になるし、目的地に辿り着く道すがら、白の大地を楽しむに越したことはないだろう。
 南極は夏とはいえ、やはりとても寒いから。きちんと防寒対策にコートを纏って。
 雪の大地を歩き出したフィーナの興味をまず惹いたのは。
(「もし海岸沿いを見られるなら、まず其方から見たいですね。鯨も居るということですし、一度見てみたいものです」)
 そう――海を悠然と泳ぎ、時折海面まで姿をみせるというクジラ。
 そして海を眺めながら歩いていれば……刹那届いたのは、先行していたマルケトからのパラドクス通信。
 クジラが今ちょうど見られるという情報を得て、その場所へと向かえば。
 眼前に泳ぐのは、まさにお目当てのクジラ。
 大きさは思っていた以上で、フィーナはぱしゃりとその姿に何度もシャッターを切る。
 それから存分にクジラを眺めた後、次に見つけたのは、海の上に浮かぶ氷にごろんと寝そべっているアザラシの姿。
 この地ではなくとも、姿を見るだけであるならば、水族館などでも見られるだろうが。
「地元で生活する姿を撮るのも良い思い出になりそうです」
 すやぁと無防備にもみえる様は、この地に生きるが故の安心からかもしれない。
 そんなアザラシの写真も数枚撮ってから、フィーナはふと穏やかな空を見上げてみる。
「そういえば、北極付近だと夜にオーロラが見られますが、こちらではどうなのでしょうね、興味深い所ですけれど、時間帯合いますかね?」
 今の南極は白夜の時期であるから、晴れ渡った空にオーロラは見られそうになかったけれど。
 でもフィーナは進む道の先に、新たな出会いを見つける。今度は白い大地をよちよちあるく、ペンギンの群れを。
 そして霧崎・和月(彷徨う器・g06070)もパラドクストレインを降り、雪と氷の世界を歩んでいた。
 ぐるりと見回してみる白と青の極地の景色は、誰からも侵されていないような神秘的な清廉さを感じるが。
 それも、当然かもしれない。
(「南極なんて、本来ならばそう簡単に立ち寄れる場所ではない」)
 地球最後の秘境の地と呼ばれているこの地は、訪れようと思っても、なかなかそれが叶うことは至難な場所で。
 だからということもあるのだろうが。
「人が恒常的に住むような場所ではなく、国が所有するような土地でも無い……だったか」
 そう口にした、失わず残った知識を掘り起こせば頷ける。
 そして厳しい寒さだということも分かっていたので、列車内で確りと防寒具を着込んで外に出たのだが。
 眼前に広がっていたのは、凍てつく風の冷たさもすぐに忘れるような絶景であったのだ。
 そんな何処までも続きそうな白の大地を、雪を踏みしめながら歩んでいれば。
「……ずいぶん、なんというか、愛らしい……」
 ふいに瞳に映ったのは、なんとも毒気の抜かれるアザラシの寝姿。
 ごろりと転がっているその様は、野生動物とは思えぬほど無防備で。
 思わず和月はこう思わずにはいられない。
「こんなので野生で生きていけてるのか……?」
 そしてそわりと擽られるのは、好奇心。
(「……近づいてつついてみたい、が……流石に無理か……?」)
 此方からは近づいてはいけないとは言われているけれど、でも。
 ……動物の友が使えれば、或いは……なんて、真剣な表情で思案してみる。
 だって、こう思うのだから。
「……アザラシと仲良くなれたら、いいんだが」
 動物から近寄ってくる場合は接近されても大丈夫だが、触る事はできないし。
 氷の上に寝そべっているアザラシまでの間には海があるから、和月はとりあえず問題ない程度に、近づけるだけ近づいて。
 先行して楽しんでいる仲間が残した動物の友の効果も駆使しつつも、じっと見つめてみれば。
 残留効果が効いたのか、ころん、と自分の方に寝返りをうったアザラシと、ぱちりと視線があって。
 向けられた円らな瞳とアイコンタクトを交わしながらも、和月は気ままなその姿に癒される。
 ……役目を忘れそうだ、なんて、つい思ってしまうほどに。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】がLV2になった!
【完全視界】がLV3になった!
【過去視の道案内】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV7になった!
【ダメージアップ】がLV10(最大)になった!

鵙目・隆尋
やひろ(g01885)と
防寒はしっかりしていくよ!

刻逆が起きなかったら
こんな風景を直接観る事も出来なかったんだよねぇ

尤も、だからって許せるものでもないんだけれどね
肩を竦めてそんな風に言ってみても
やひろはすっかりペンギンに夢中だね?

はいはいはいはい、居るし聞こえてるよ
野生動物は南極に限らず触っちゃだめだよ、やひろ
ところで、夜を懐に入れてるのにそんなこと言った、ら……

あ、やっぱり
おねこさまが怒るのも無理ないよ
おねこさま、腹に据えかねたらおいで?

確かにペンギンの雛は可愛いよね
コウテイペンギンの雛はもっふもふで可愛いし
アデリーペンギンも違う可愛さがあるけれど

っと、止まらなくなりそうだからお口チャック!


九条・八尋
たかひろ(g00735)と夜(スフィンクス)と一緒に

初、南極!
寒くない格好してきたつもりだけどさみーな
夜を抱きかかえてあったかさ貰おう
もふもふ

おー、海の生き物だ!
現地で見る海の生き物だ!
あれアザラシ?オットセイか?

あ、たかひろ、たかひろ、ペンギンの親子だ!赤ちゃんだぞ!可愛いな!

触れないのは残念だけど仕方ない
せめて夜を撫でて気を紛らわせよう
そしたら猫パンチされたんだが?
なんでだ???

んぐう、つーんと顔逸らした夜がたかひろのとこに
俺が悪かった、機嫌直してくれ……

ん?詳しいな!
たかひろもペンギン好きか!
そーだよな、可愛さにも色んな種類がっ……てすまん夜
じと目は勘弁してくれ


 時を超えて、距離を超えて、世界を超えて……乗り込んだ列車が辿り着いた、その場所は。
 ――初、南極!
 そう、九条・八尋(流れるままに・g01885)が言うように、南極です!
 そして漠然と分かってはいたのだけれど。
「寒くない格好してきたつもりだけどさみーな」
 防寒具はきちんと準備したから、凍えて動けないなんてことはないにしろ。
 さすがは地球で一番の寒さを記録した秘境、しかも今の南極は最もあたたかい真夏だというが、やはりとても寒い。
 八尋は凍てつく冷気に身を縮めながらも、スフィンクスの夜を抱きかかえて。
 ……あったかさ貰おう。
 そう、もふもふもふっ。
 そんな、夜に埋もれてもふもふと暖を取る八尋と共に。
 南極へと降り立った鵙目・隆尋(幼年期の終わり・g00735)は、防寒もばっちり。
 それからぐるりと白と青に満ちる世界を見回しつつも、しみじみと紡ぐ。
「刻逆が起きなかったら、こんな風景を直接観る事も出来なかったんだよねぇ」
 あの日奪われたからこそ目にすることができる、眼前の秘境の絶景。
 それは前へと進むための希望でもあり、そして同時に複雑な気持ちにもなるけれど。
 でもやはり、心の根底に燻って、時に燃え盛る感情は。
「尤も、だからって許せるものでもないんだけれどね」
 ディアボロスとなった誰もが抱くもの。
 そして隆尋が、肩を竦めてそんな風に言ってみても。
「おー、海の生き物だ! 現地で見る海の生き物だ! あれアザラシ? オットセイか?」
 白い息を吐きながらも、初めての南極の光景に、八尋は忙しくきょろきょろ。
 極圏に棲む生き物達は、水族館や動物園でも見ることはできるけれど。
 でもありのままの野生の姿は、やはり感激してしまうし。
 刹那、八尋の心を擽ったのは。
「あ、たかひろ、たかひろ、ペンギンの親子だ! 赤ちゃんだぞ! 可愛いな!」
 親ペンギンの足元にちょこりと座っている、ふわふわちっちゃいペンギンの赤ちゃん。
 隆尋はそんなはしゃぐ彼の様子に視線を向けて。
 ……やひろはすっかりペンギンに夢中だね?
 そう首を小さく傾けるけれど。
「たかひろ? ほら、あそこだぞ!」
「はいはいはいはい、居るし聞こえてるよ」
 肩をもう一度小さく竦めただけで、隆尋は彼と一緒に、ペンギンの親子や赤ちゃんを見ることに。
 それから、はあっと大きく溜息をつきながら、八尋はこう口にする。
「触れないのは残念だけど仕方ない。せめて夜を撫でて気を紛らわせよう」
「野生動物は南極に限らず触っちゃだめだよ、やひろ」
 隆尋は、ちょっぴりしょんぼり残念がっている八尋に念の為言った後。
 それよりも、何気にもっと気になることを口にする。
「ところで、夜を懐に入れてるのにそんなこと言った、ら……」
 ――ぺしぃっ!!
 隆尋が言い終わるその前に、八尋に見舞われたのは――夜の猫パンチ!
 ……なんでだ??? と。
 驚きながらも首を傾ける八尋のその様子を後目に、あ、やっぱり、って。
 今度は隆尋が盛大に溜息をつく番。
「おねこさまが怒るのも無理ないよ」
 野生動物を触れないならせめて……なんて言われたら、機嫌を損ねてしまうのは明らかで。
 ……おねこさま、腹に据えかねたらおいで? って。
 そう告げれば、秒でぴょんっ。つーんと顔逸らした夜が、隆尋の元へ。
 そんな欠片も躊躇ない行動に、八尋は呻き声を思わず上げて。
「んぐう、俺が悪かった、機嫌直してくれ……」
 つんと引き続きそっぽを向く夜にそう謝るけれど、なかなか治りそうにないご機嫌。
 それに決して、故意ではないけれど。
 隆尋は八尋が夢中で見ていたペンギンたちの姿へと視線を向けて、紡ぐ。
「確かにペンギンの雛は可愛いよね。コウテイペンギンの雛はもっふもふで可愛いし、アデリーペンギンも違う可愛さがあるけれど」
「ん? 詳しいな! たかひろもペンギン好きか!」
 八尋は思わず再び、ぱっと笑み宿してから。
「そーだよな、可愛さにも色んな種類がっ……てすまん夜」
 嬉し気に思わずそう言ってしまえば……ますます、つんつんっ。
 そんなおねこさまの様子を見て、隆尋は止まらなくなりそうだからと、この話題はお口チャック!
 それから八尋は、ぺこぺこと夜に謝りながらも。
 ……じと目は勘弁してくれ、って。
 向けられた、南極の風よりも身に染みる冷たい視線に肩を竦めつつも、めげずにご機嫌取りを。
 もうすぐ到着する竜域ダンジョンに入るまでには、何とか機嫌を直して貰いたいから。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【操作会得】がLV2になった!
【照明】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV8になった!
【反撃アップ】がLV4になった!

●氷と花のラビリンス
 何処までも広がる白の大地に、不自然なくらいぽっかりと口を開けている洞窟。
 その入り口は、南極らしい氷と、そして何故かこの地に似つかわしくない緑に覆われていて。
 中に足を踏み入れて道なりに進めば。
 そこにあるのは、第1層と第2層を繋ぐ地点――怪しく煌めく氷に覆われた、宝石を生む不思議な花が咲く施設のような場所であった。
 そしてそこには、巡回警備をおこなうトループス『聖ギルダス騎士団』の姿が。
「てか、寒くね?」
「南極って何気に、爬虫類が唯一いない場所なんだよな……洞窟の中はまぁ、寒いとはいえ耐えられるケド……」
「俺達多分、自分で炎吐けるから、軽率にここに配置されたんじゃないかと……」
「とりあえず、炎吐いて暖を取ろうぜ」
 寒い環境にあまり適してない感はあるけれど、彼らは騎士団を名乗るだけあり、大義名分は持ち合わせている様だから。
 怪しい侵入者などがいないかのように、真面目に警備にあたっている。
 そして――またひとつ、ぽろりと。
 地球のエネルギーを糧に咲いた花から零れ落ちた宝石が、ドラゴン勢力の本拠地である本国へと送られる。
 そんな宝石を生成し届ける役割を担うのは、ヤドリギの魔女。
「本国からの連絡はやっぱりないけれど……でも、問題はないわ」
 ……私は咲き零れる宝石をただ本国へと送ればいいのだから、と。
 凍てつくルーンを操る彼女は冷たい微笑みをふわりと宿し、そしてこう続けるのだった。
「万が一、侵入者がいたとしても。この宝石咲く氷の花を壊されない限りは、敵は決して第2層へはいけないもの」
御森・白露
【連携・アドリブ歓迎】

どれ、観光の後には一働きせねばな。
警備兵を減らしておけばアヴァタール級との戦いで横槍の心配も無くなるじゃろうよ。

【行動】
【エアライド】【未来予測】で敵までの最短経路を見極め、風使いで加速しつつ突撃。
殺気で相手の行動を阻害しつつ、出来た隙には呼吸法と精神集中で威力を高め、呪詛を重ねた斬撃を放ち両断する。
敵の応援を避けるように、なるべく影となる方向から攻撃。
相手のパラドクスにはこちらも【一ノ刻】で対抗。如何な高速移動であっても、剣撃が届く距離ならば神速の居合が一歩勝る筈。

「蜥蜴にしてはよくやった方じゃ。彼岸で主を待っておるがよいわ」


アルラトゥ・クリム
うわー。ダンジョン踏破って、正面突破かあ…
力任せは一番苦手なんだけけどねぇ…

マズい事に単身だけど…それなら全速力での《飛翔》で一気に突入!
《エアライド》で最適路を図りつつ
急転換は【早業】で、壁や床、天井を蹴っ飛ばす
蜥蜴さんを見つけたら、その合間を《エアライド》で【看破】して掻い潜り
すれ違い様に、なるべく敵の剣筋を避けながら
魔力を宿した剣形態のブレードガンで敵の剣閃を受け流し
返す刃の、ブレードガンに宿した魔霊刃で一閃!

「切り捨て御免…なーんてね」

結構無茶な機動だから、敵の混乱もそれなりに招けるかも?
偶々同じ場所に居た人達の戦闘の口火にも
敵の隙を作る機会にもなる…と良いなあ

※アドリブ&絡み連携OK


 辿り着いた氷の洞窟に足を踏み入れれば、拍子抜けるほどの一本道。
 まだダンジョン第1層の入口付近であるからというのもあるだろうが、迷う事なく道なりに進んでいくディアボロス達。
 外は極寒であるが、氷に囲まれた洞窟はひやりとはするものの、風がないだけ、まだ寒さはマシな気がする。
 けれど、ディアボロス達の今の敵は寒さではない。
 洞窟内が迷わぬような単純な構造をしているということは、すなわち。
(「うわー。ダンジョン踏破って、正面突破かあ……」)
 ……力任せは一番苦手なんだけどねぇ……と。
 思わずそうそっと肩を竦めてみせるアルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)の言う様に、どうしても正面から踏み込むことになる。
 此方から敵を目視しやすいと同時に、裏を返せば敵に見つかりやすいということだ。
 それに巡回警備のトループス『聖ギルダス騎士団』は、複数体でいる可能性も大いに考えられる上に。
(「マズい事に単身だけど……」)
 今のアルラトゥの周囲には、仲間の姿はない。
 だがそれならばどう動くべきかは、自ずと決まってくる。
 相手は幸い、自分達の侵入にはまだ気付いてはいないだろうから。
 アルラトゥは、踏みしめる足にぐっと力を込めた瞬間。
 ――それなら全速力での飛翔で一気に突入!
 これまで皆で積み上げてきた効果を最大限に利用し、大きく地を蹴って跳び上がると同時に。
 最適な移動経路を見出しつつ空中を駆け、素早く壁や床や天井を縦横無尽に蹴り飛ばし、急転換。
 そして。
『!? 侵入者……ッ』
 警備にあたる蜥蜴の如きクロノヴェーダがそう声を上げるよりも、早く。
『くっ、ここは騎士団の誇りにかけて、警備を……!?』
 アルラトゥは空中を舞うかのように、慌てる聖ギルダス騎士団達を翻弄しつつも、その合間を看破して。
 すかさず掻い潜って敵の間隙を縫い、その手に握るは、長剣形態に変形させたワイズブレードガン。
 刹那すれ違い様に、敵から振るわれる竜剣から生じる風の如き剣撃を、出来る限り受け流しながらも。
 氷の洞窟に閃かせるは、巨大な魔力纏いし反撃の刃。
 返す刃の、ワイズブレードガンに宿した魔霊刃で一閃!
「切り捨て御免……なーんてね」
『う、ぐぅ……!』
 狙いすまし繰り出されたアルラトゥの強烈な反撃を受け、思わず声を上げる聖ギルダスの騎士。
 正面突破ならば、気付かれるその前に先手必勝。
(「結構無茶な機動だから、敵の混乱もそれなりに招けるかも?」)
 敵が態勢を整えるその前に攻めに出て、思い切り掻き回して混乱を招く。
 この状況においては、まさに定石といえる攻め手だ。
 だが、敵は複数。しかもこの騒ぎで侵入者がいることが明らかになってしまっただろう。
 単身であるアルラトゥにとって、それは戦況は厳しくなるということになるのだが。
 けれど、自分を囲まんとする複数の敵にも、アルラトゥが怯んだり動揺する気配はない。
 自分に気を取られてくれれば、むしろ好都合。
『侵入者はこれ以上は進ません……、ッ!?』
 ……偶々同じ場所に居た人達の戦闘の口火にも、敵の隙を作る機会にもなると良いなあ、なんていうその期待通りに。
 一陣の風が吹き抜けたかと思った瞬間、背後から感じた殺気に一瞬振り返った敵へと目掛けて。
「警備兵を減らしておけばアヴァタール級との戦いで横槍の心配も無くなるじゃろうよ」
 ……どれ、観光の後には一働きせねばな、なんて。
 加速しつつ突撃し、敵を両断するべく御森・白露(放浪する転寝狐・g05193)が繰り出したるは、呪詛を重ねた斬撃。
 呼吸法と精神集中で威力を高めたその一太刀に圧倒されながらも、敵も高速移動と腕力からなる風の如き竜剣の剣撃を放ち、仲間の応援に回るけれども。
 だが、それもお見通し。
(「如何な高速移動であっても、剣撃が届く距離ならば神速の居合が一歩勝る筈」)
 影となる方向から白露が閃き放つは、『月玲燐殿・一ノ刻 朔絶』。
 椿の如き紅に狂い哭く刃が夜の軌道を彩り描き、新月の呪斬を敵と戦場に赤を咲かせ刻みつける。
 そんな強烈な斬撃に大きく上体を揺らしながらも、残った騎士達は再び竜剣を振るわんとしてくるも。
「とりあえず斬れば解決じゃろ、アルラトゥ殿」
「さあ、お覚悟を……なーんてね」
『ぐぐっ、騎士の誇りにかけて、ここは通さん……うぐっ!』
 ふたりから同時に再び繰り出されるは、ブレードガンに宿る魔霊刃と神呪の刃閃。
 神速の居合が素早くも豪快に敵を叩き斬り、巨大な魔力を纏う刃による薙ぎ払いが周囲の敵を一掃して。
 白露は、アルラトゥと共にダンジョンの先へと歩みを進める。
「蜥蜴にしてはよくやった方じゃ。彼岸で主を待っておるがよいわ」 
 冷たい氷上に崩れ落ちた騎士達へと、そう告げながら。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV9になった!

御門・風花
連携歓迎します

「竜人の騎士団、相手にとって不足はありません」
目を瞑り、精神を集中させ、呼吸法で全身に纏う気(オーラ)を操作し高めていきます。
「『ミセリコルデ』戦闘を開始します」
周囲の気の流れを読み取り、敵の攻撃に対し【神速反応】でスローモーションのように捉え、目を開くと同時に、剣を振り下ろす相手の胴体目掛けてカウンターを、オーラを込めた掌底で衝撃波と共に貫通撃を叩き込む。
「スピードは、わたしも自信があるので」
即座に、別の攻撃してきた敵に【飛翔】のスピードで接敵して回し蹴りで鎧や剣ごと両断します。
「パワーでも、負ける気はないですが」
片手で眼鏡の位置を直し、敵に目線を向けて
「次の相手は誰ですか?」


黒城・廉也
アドリブ連携歓迎

巡回警備ッスか…目立たず確実に始末していきたいッスね

複雑な道でなくとも身を隠せそうな所はあるはず…【エアライド】で移動経路を探りいきなり正面切って衝突は行わないッス

俺の経験から【暗殺】を目的に【全力魔法】で誘惑の弾丸をぶち込むッス
仲間が健在の場合は余計な事してくるらしいッスからね。先手必勝!
敵の攻撃に関しては【戦闘知識】を活かし【早業】で避ける。厳しい時は誘惑の弾丸で攻撃を逸らしたり、編み込んだ硬魔鉄線で受け止めたりと致命傷を避ける
とっさにダンジョンの構造を活かして隠れるのもありッスね。
語られても特に思うところは無いけどいざという時にプレーヤーで耳を塞ぐ準備はしとくッス。


 足を踏み入れた洞窟は、敵が闊歩するダンジョンとは思えないほど静かで。
 入口付近だからか、まだ単純な道で迷うことは無さそうだけれど。
「巡回警備ッスか……目立たず確実に始末していきたいッスね」
 此処には間違いなく、敵の存在があるのだ。自分達のような侵入者を排除する任を受けたクロノヴェーダが。
 複雑な道でなくとも身を隠せそうな所はあるはず……、と。
 黒城・廉也(後輩サキュバス・g02175)は曲がり角や死角を意識しながらも、積み上げてきた効果を有効に活用して。
 地を蹴って空中から、確りと移動経路を探り進む。
 いきなり正面切って衝突は行わない……単純な道ということは見つかりやすいということでもある故に、慎重に進む心積もりではあった廉也だが。
 進み行く度に、より注意深く歩みを進める。
 きっと先行した仲間が既に敵と交戦を始めたのだろう、洞窟の奥に行けば、途端に感じる騒がしさ。
『て、敵襲らしいぞ!』
『何だって!? それは大変だ!』
『ど、どうする? 加勢に行くか、でも侵入者は他にもいるかもしれないし、持ち場を離れていいのか……』
 あわあわしている様子を見れば、上手く引っ掻き回してくれたのだろう。
 となれば、続く自分達がどう動くか。その判断は一瞬。
 ――貴方のハート、狙い撃ちッス!
 バキュンッと廉也が撃ち出すのは、サキュバスの魔力で成したハートの弾丸。
『えっ、ひぎゃっ!?』
『敵!? ぐぁっ』
『く、敵は何処……ぎゃっ』
「仲間が健在の場合は余計な事してくるらしいッスからね。先手必勝!」
 完全に敵達の不意をつき、暗殺と全力魔法を乗せた誘惑の弾丸を、ずきゅんっと容赦なくぶち込んで。
『ぐ、俺達は誉れ高き騎士だ! ……って、あれ!?』
 かろうじて反撃してきた敵の竜言も、素早くさっと咄嗟に曲がり角の陰に隠れて、ほぼ被害なし。
「竜人の騎士団、相手にとって不足はありません」
 同時に駆け付けた御門・風花(静謐の凶鳥/ミセリコルデ・g01985)もこの騒ぎに乗じ、目を瞑り、精神を集中させて。
「『ミセリコルデ』戦闘を開始します」
 呼吸法で全身に纏う気を操作し限界まで高め引き出した瞬間フルブースト、完全解放する。
 周囲の気の流れを読み取り捉えた敵の動きは、研ぎ澄ました神速反応の前ではスローモーションのようで。
『また侵入者か!』
 竜剣から繰り出された風の如き剣撃を完全に見切って。
 ふっと風花の瞳が開かれたと思った瞬間、敵に叩き込むは強烈な衝撃。
 それは、衝撃波と共にオーラを込めた掌底で繰り出された、目にも止まらぬ貫通撃。
 剣を振り下ろす相手の胴体目掛け打ち込まれた、真正面からのカウンター。
「スピードは、わたしも自信があるので」
『くそっ、先へは進ませない!』
 また別の敵も、自慢の脚力と腕力からなる高速の剣技を展開してくるも。
 即座に、宙へと跳び上がり勢いをつけ、風花が接敵した刹那。
『なっ、ふぎゃっ!』
 綺麗な弧を描き敵をぶち抜くのは、鎧や剣ごと両断するほどの威力を誇る豪快な回し蹴り。
 そして完全に入った蹴撃に斃れた相手を一瞥した後。
「パワーでも、負ける気はないですが」
 片手で眼鏡の位置をくいっと直し、風花は騎士団へと視線を巡らせ紡ぐ。
「次の相手は誰ですか?」
 そんな強襲や猛攻に、残った騎士達も一瞬怯むけれど。
『だが俺達は! 誉れ高い騎士故に!!』
『要請をひとたび受ければ、それを全うするのみ!!』
 騎士団を名乗るだけあり、大義名分は持ち合わせているようであるから。
 声高にそう、正義やら護るべきものについて語り始めるけれど。
「ん? なんッスか? 全然聞こえないッスね~」
『って、聞いてないし!?』
 まぁ語られたところで、特に思うところは無いのだけれど。
 いざという時にと準備していたプレーヤーで、すちゃりと廉也は耳を塞いでから。
「よく聞こえないッスけど、先を急ぐんで!」
「全身全霊、真正面から叩き潰す」
 ふたり連携し合い、大層なことを熱弁する騎士達をぶちのめしていくのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エアライド】がLV3になった!
【友達催眠】がLV3になった!
効果2【ガードアップ】がLV5になった!

新城・橙花
「ここからは動いて暖まるよー」

大剣型呪刀【譲葉】を抱えて突撃。
「尋常に勝負だよっ」
細かく上体を揺らして敵を攪乱しつつ、隙を見て[両断]
壁を利用して背後に回り込まれないようにしながら確実に一体ずつ対処していくね。
[光使い]で自分を隠しつつ[残像]に敵の攻撃をひきつけたりもするよ。

チャンスがあればパラドクス呪剣【月蝕乃刃】
「狂える銀の刃が心も蝕む…」
にやりとしながら攻撃するね。


奉利・聖
──さて、楽しい時間はこれにてお終いです
ここからは掃除、迅速に終わらせる必要があります
クロノヴェーダとは、生命を冒涜する醜いゴミ
存在を許しておくわけには、いかないのですよ

では──『凝気功』
【未来予測】にて相手の軌道を<看破>し、<ダッシュ>で接近
凝の気功を籠めた攻撃を打ち込み、体液を凝固…流れは滞り、やがて絶命に至るでしょう
次、【飛翔】と【エアライド】で変幻自在に軌道を変えつつ奇襲を仕掛けて、首筋に貫手を打って仕留める
腰に帯びた剣を奪い取り<投擲>、追いかけるように顔面に<強打>

【フライトドローン】を目晦ましにけしかけて、その隙に四体目を仕留めましょう
はいはい、正義正義
知ったことではないんで


フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、連携ok

さて、最奥の敵を倒す前に、巡回をどうにかした方が邪魔されずに済みそうです。
となれば、道中でも、敵を発見したら速やかに排除した方が良いでしょうね。

予め『聖槍』を準備し、敵発見時にすぐ投擲出来るようにしておきます。
進路上に敵を見付けたら、前衛に誤射せぬよう注意しつつ、『聖槍』で射撃します。
交戦中は距離を取って射撃戦と行きたいですが、距離を離せないなら細剣を抜いて応戦です。

向こうにも目的があるのでしょうが、こちらとて、私自身だけでなく、最終人類史の皆の大切なものを取り戻すための戦いに赴いているのです。
お互いの目的が衝突し退けないのなら、どちらの正義が正しいか勝負するのみでしょう?


霧崎・和月
味方との連携は積極的に
敵と相対したなら観察、看破を駆使して動きを見極める
弱点や癖、戦闘に役立つ情報があれば味方に共有
加えて未来予測を交えたならば、さらに精度は上がるだろうか
アザラシに癒され、やる気は十分…
立ちはだかるならば、討ち取るまで

叡智の導き、発動
氷雪使いと高速詠唱の能力を使いつつ氷の刃を生成
知識と目の前の情報を統合しーー敵を穿つ

忘れてはならない
正義に相対するのは悪だけではないと
正義の反対は、別の正義でもある

残像で惑わせながら狙うは有効打
トドメでも、味方のアシストでも構わない
最も効率的な方法を模索し…討ち果たしてみせる


紀・雪名
数居る巡回警備とは、中々に厳重なんですね。
一体ずつでもいいですが…仲間もいますし、連携して同時に倒していければ
敵の援護攻撃も苦にはならないでしょう
【神速反応】【パラドクス通信】で、同時攻撃をして【不意打ち】先行を取れれば上々

パラドクスに、アイテム形代【光符】【水符】【土符】にて式鬼神を
油断せず牛頭・馬頭、阿・吽の二体を一緒に行動させ敵の隙を見逃さず
【エアライド】で最短距離の行動を指示して回避や、攻撃を仕掛けます

敵が連携を取るなら、此方も連携で対応するのみ。
さあ、奥へ進む道を開けてくださいますかね。

※アドリブ連携、歓迎おまかせ致します。


 厳しい寒さの中にも息づく沢山の動物達、地球上で唯一誰のものでもない穢れなき地。
 そこに不自然にぽかりと口を開けているのは、氷の洞窟であった。
 そして此処は、クロノヴェーダが作り出した竜域ダンジョンの入口。
(「――さて、楽しい時間はこれにてお終いです」)
 凍てついた清らかなる空気を感じ、尊い命の誕生や営みを目の当たりにしたからこそ、きっと尚のこと。
 奉利・聖(クリーナー/スイーパー・g00243)が思うことは、いつもと何ら変わらず揺るぎない。
「ここからは掃除、迅速に終わらせる必要があります。クロノヴェーダとは、生命を冒涜する醜いゴミ」
 ……存在を許しておくわけには、いかないのですよ、と。
 地球最後の秘境の地だと言われているこの南極さえも汚さんとする輩の目論見を打破し、早いところ塵ひとつ残さず一掃するべく、洞窟の奥へと歩みを進めていく。
 同じく洞窟に辿り着き、ダンジョンへ侵入を果たしたフィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)と紀・雪名(鬼をも狩り尽くす鬼・g04376)は、時先案内人から聞いた話を思い返す。
「さて、最奥の敵を倒す前に、巡回をどうにかした方が邪魔されずに済みそうです。となれば、道中でも、敵を発見したら速やかに排除した方が良いでしょうね」
「数居る巡回警備とは、中々に厳重なんですね。連携して同時に倒していければ、敵の援護攻撃も苦にはならないでしょう」
 この洞窟の第1層……すなわち今自分達が進んでいる場所には、巡回警備にあたるクロノヴェーダが複数いるというのだ。
 まだ入り口付近だからか、幸いまだ迷うまでもないほぼ一本道であるし。
『どうやら侵入者らしいぞ』
『侵入者!? まだ他にもいるかもしれないな……』
『俺達は持ち場をしっかり巡回しよう』
 まだ距離は少しあるが、ふと聞こえてくるのは、巡回警備しているトループス級の騎士達の声。
 彼らが言う侵入者とは、先行している他の仲間達のことであるだろう。
 相手は今はまだ、自分達の侵入には気付いてはいない。
(「一体ずつでもいいですが……仲間もいますし」)
 雪名は神速の如き反応でパラドクス通信を展開し、敵の情報を共有しながらも。
 居合わせた仲間と顔を見合せ、互いにタイミングを見計らって。
 フィーナも予め魔力を編み上げて『聖槍』を成し、いつでもすぐ投擲出来るように構えつつも、少しずつ敵との距離を詰めれば。
『そっちはどうだ? こっちは異常なし……え!?』
『どうした!? あっ侵入者……ぎゃっ!』
 刹那、雪名が不意打ちを見舞って先行を取ったと同時に、フィーナの狙い澄まされた光の槍が撃ち出されて。
 前衛に誤射せぬよう注意しつつも進路上に見つけた敵へと、投擲した暁光の聖槍をもって裁きを下す。
 さらに、アザラシに癒され、やる気は十分……と。
(「立ちはだかるならば、討ち取るまで」)
 霧崎・和月(彷徨う器・g06070)は敵の様子を観察し、看破するべくその動きを確りと見極めて。
「騎士団と名乗るだけあって互いに連携されれば厄介そうだが、連携も今は大きく乱れているか」
 未来予測を交え、さらに敵の動きを注視し、リアルな情報を素早く伝え合う和月。
 一応、敵は騎士としての大義名分は持ち合わせているようで、逃げる様子こそ見せないが。
 突然の強襲にまだ、わたわたと動揺しているようだ。
 だから、敵の戦闘態勢が完全に整う前にと。
「ここからは動いて暖まるよー」
 身の丈ほどもある大剣型の呪刀『譲葉』を抱え、敵へとすかさず突撃するのは、新城・橙花(呪刀の裁定者・g01637)。
 けれど、ただ闇雲に突っ込んでいるわけでは勿論ない。
「尋常に勝負だよっ」
『く……、っ!?』
 細かく上体を揺らして敵を翻弄しながらも、隙を見て、両断するかの如きひと振りで相手を攪乱して。
 瞬間、壁を勢いよく蹴って背後を取らせぬよう立ち回り、確実に一体ずつ対処していくことを心掛けつつも。
 光使いで自分の身を隠すように晦まし、残像を駆使して敵の攻撃をひきつければ。
 大きく生じた隙を決して見逃さず、呪剣に宿る呪いを瘴気の如く解放し、橙花は戦場に閃かせる。
 敵の身を断ち、その心を食む――呪剣【月蝕乃刃】を。
 そんな橙花の斬撃と同時に繰り出されるは、敵を穿つ氷刃。
 高速詠唱を起点に全身に廻らせた魔力をもって接続した、総ての知識……すなわち叡智と、目の前の情報を統合しすれば、和月の魔術の精度はより研ぎ澄まされて。
 成した残像で惑わせながらも狙うは、確実に敵を仕留めるための有効打。
(「最も効率的な方法を模索し……討ち果たしてみせる」)
 己の手で討つことは勿論のこと、仲間へと止めを託すための一撃でも、それは構わない。
 あくまでも、敵を効率良く殲滅することができればと。
『うぐ、ぐはっ!』
『な、ぎゃあっ!?』
 巨大な呪刀と凍てつく鋭利な氷刃が、反撃を許す隙も与えずに敵を両断し、穿てば。
 ――出番ですよ。
 空舞う雪鬼は敵の群れを誘う。式鬼神軍達が大群特攻し遊戯ぶ、八大地獄へと。
 皆で積み上げた効果を最大限利用し、空中から雪名は最短距離の行動を指示して敵の騎士達へと攻撃をけしかける。
 土符から突撃する赤牛頭や地獄鬼や赤べこ、光符から出でて牙を剥く阿・吽や虎姿や白狛、水符から飛び出しては暴れる青馬頭や地獄鬼や小鬼達を。
『ひぃっ、うぎゃあ!』
『なっ、うわっ!?』
『うぐっ!』
『ぐぐ、く……!』
 氷の洞窟に突如展開されたまさに地獄に、堪らず声を上げつつも、懲りず竜剣を振り回して反撃する騎士達であるけれど。
「では――『凝気功』」
『!? ッ!』
 刹那、相手の軌道を看破し一気に接敵した聖が敵へと打ち込むのは、凝の気功を籠めた攻撃。
 それは対象の体液を凝固させ、巡る流れは滞り、やがて絶命に至るのだ。
 そしてディアボロスにのみ有効な積み上げられた効果を駆使し、空中へと変幻自在。軌道を変えつつも奇襲を仕掛け、二人目の首筋に鋭き貫手を打てば。
 次、素早く敵の腰から剣を抜きさり投擲して。
『え、ちょっ、何を……ふぐぅっ!』
 追いかけるようにぶちかますは、顔面への強打。
 さらにけしかけるのは、目晦ましのフライトドローン。それに一瞬気を取られたが最期、聖の掌が触れた瞬間、流れを止められた巡るものが内側で破裂する。
 どんな物でも、素手でも扱える、錬気纏わせた「殺」の技術。
 そんなディアボロス達の猛攻と奇襲に翻弄され、いまだ体勢整わず、その数を大きく減らしている騎士団ではあるが。
『く、だがしかし! 俺達は誉高き聖ギルダス騎士団である!』
『騎士の誇りにかけて、戦い抜く所存!』
『正義の名のもとに、勝利をこの手に!!』
 自らの正義や護るべきものについて語りはじめ、竜言を投げつけてくる騎士団。
 けれど勿論そんな言の葉を聞いて、降伏や戦意喪失をするディアボロス達ではない。
(「向こうにも目的があるのでしょうが、こちらとて、私自身だけでなく、最終人類史の皆の大切なものを取り戻すための戦いに赴いているのです」) 
 護るべきものや矜持があるのは、騎士達だけでは決してない。
 だからフィーナは真っ向から立ち向かい、容赦なく反撃の裁きを下すのだ。
「お互いの目的が衝突し退けないのなら、どちらの正義が正しいか勝負するのみでしょう?」
『! ぐあっ!』
 暁光の審判をここに――魔力によって生み出した光の槍で、再び倒すべき敵を貫いて。
 というか一方的に語られたところで、そんなのただの戯言にすぎない。
「はいはい、正義正義」
 ……知ったことではないんで、と。
 迅速に掃除するべく、聖も反撃の一手を繰り出して。
「はい、おしまいです」
 大層なことを宣う相手の「流れ」を凝り固まらせ、また一体、黙らせれば。
 和月は、彼らが掲げる正義を否定はしない。
 だけど。
「忘れてはならない。正義に相対するのは悪だけではないと」
 ……正義の反対は、別の正義でもある、と。
 知識を核に魔力を巡らせ、成した氷の刃で相手を掲げる正義ごと穿つ。彼らとは別の正義をもって。
『く、俺らの騎士団としての誇りを見せる時! いくぞ!』
『俺らの竜剣をくらえ!』
 最後の足掻きをするように、連携し剣を振るわんとする騎士達であるけれど。
 大振りになった剣の隙をついて、訪れた絶好の機会に橙花が刹那閃かせるは、月をも蝕むかの如き銀の斬撃。
「狂える銀の刃が心も蝕む……」
 そうにやりとしながら敵をぶった斬る橙花と、同時に。
「敵が連携を取るなら、此方も連携で対応するのみ」
 雪名は再び戦場に式鬼神たちを放ち、翻弄し、破壊し、打ち砕き、好きに遊ばせて。
 ……さあ、奥へ進む道を開けてくださいますかね、と。
 告げたその声も、届いたかどうか。
 巡回警備を担っていた騎士団の最後の1体を確実に仕留めれば、ダンジョン第1層の奥へと続く氷の道が拓かれる。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【腐食】LV1が発生!
【飛翔】がLV10になった!
【活性治癒】がLV3になった!
【書物解読】LV1が発生!
【エアライド】がLV4になった!
効果2【ガードアップ】がLV6になった!
【ドレイン】がLV4になった!

長内・ゆうき
めでるちゃん(g01218)とデートのついで、もとい任務のため戦いへ。
トループス級は他の人に任せ、増援が来るまでの間アヴァタール級の相手をするよ。

相手は見るからに遠距離、絡め手タイプだから凄く苦手な相手ね。
でも、めでるちゃんはその点相性がいいし、サポートに回ればいいかな。

でも、わたしにやれる事は少ないから、できることを頑張るよ

相手に近寄れたら接近戦のナイフで術の妨害を。
近寄るのが難しそうなら、対物ライフルでダメージを与える役割に集中するよ。

相手の術には、めでるちゃん頼りになるけど……大丈夫、わたしの恋人は強くてとっても素敵だから!!
めでるちゃんが何かをするたびに褒めちぎっていこう、偉い!凄い!


蕩々・愛々
【ゆうきちゃん(g01491)】と
ペンギンを堪能したしあとは仕事しよっか

ちょっと寒い場所で戦うのなら貴様が適任だね、千手日輪
王笏で床を叩いて呼び出した魔法陣を漆黒のチャクラムに
その千の手を以て敵の魔法を殺す。雹が降ろうが茨が出ようが矢が来よう
が、全てを燃やす

え、もしかしてアヴァタール級ってこの程度なの?へー……ふーん
とか挑発して攻撃を単調にさせてゆうきちゃんも戦いやすくさせる
相手のどんな魔法にも臨機応変に千手を伸ばしつつ、魔女本体にも手を伸ばし焼き斬っていく
なんならこの森も焼いてあげようか?ドラゴンの力になっちゃうんでしょ?

ゆうきちゃんの応援があれば百人力
誰が相手だろうと負けないね


 巡回警備にあたるトループス級の敵は他の仲間に任せて。
「ペンギンを堪能したしあとは仕事しよっか」
 可愛いペンギンや、可愛すぎる大好きな人を沢山愛でたから。
 蕩々・愛々(貌の無いファラオ・g01218)の言葉にこくりと頷きつつも。
 長内・ゆうき(幼馴染系ヒロイン・g01491)は、進んできた通路の先に広がる施設のような場所にいる、魔女の姿を見遣る。
『私はただ、氷の花を沢山咲かせたいの。生まれた宝石を本国に送るのならばいくらでも咲かせていいって言われたから、私はここにいるの』
 だから邪魔はさせない、そう自分達に気付いた魔女が描き出すのは魔力を帯びたルーン。
(「相手は見るからに遠距離、絡め手タイプだから凄く苦手な相手ね」)
 ゆうきはそう相手を見遣りながらも思うけれど。
 相対するのは苦手な攻撃を仕掛けてくる敵であるけれど……ゆうきは決して、ひとりではない。
(「でも、めでるちゃんはその点相性がいいし、サポートに回ればいいかな」)
 一緒に立ち向かう愛々の頼もしさはよく知っているから。
 ふたりで補い合い、いざ仕事も全力で頑張ります!
 外のような風はないけれど、やはり氷に覆われた洞窟は寒さを感じる上に。
 魔女が掲げる、破滅のルーン「ハガラズ」を刻んだ石が、雹の雨を生み出し戦場に降らせるけれど。
「ちょっと寒い場所で戦うのなら貴様が適任だね、千手日輪」
 そう偉大なるファラオの証・宇宙スフィンクスを先端に付けた王笏で、愛々がトントンと床を叩けば――呼び出されたのは、ヒエログリフの魔法陣。
 そして編み出された陣は漆黒の日輪のチャクラムへと姿を変えて。
『……!』
「その千の手を以て敵の魔法を殺す。雹が降ろうが茨が出ようが矢が来ようが、全てを燃やす」
 ――天地万物遍く焼き切れ千手日輪。千の生を千の命を。凶つ黒き太陽で。
 刹那、ファラオたる少女は破滅を生む為の千の手を成す。降り注ぐ雹も、魔女自身も、その全てを焼き切らんと。
「めでるちゃん、さすが! 凄い!」
 そんな愛々の繰り出す反撃に、ゆうきはそう声を上げながらも。
(「わたしにやれる事は少ないから、できることを頑張るよ」)
 ――五、四、三、ニ、一……零!
 カウントが零になると同時に、まるで逃亡する者を捕まえてゆく鬼の如く。
 大きく地を蹴り、神速の動きでゆうきが閃かせるのは、ナイフの刃。魔女が編み出す術の妨害をするべく。
『く……!』
 敵は遠距離がいかにも得意そうであるけれど、接敵できれば逆に大きな機会。
 速さや集中力、そして迫力を増したゆうきの放つ一撃は、狩る獲物を逃さない。
 魔女は焼き尽くさんと燃え盛る日輪や鋭きナイフの一撃に思わず顔を顰めるけれど。
 これ以上近寄らせないと言わんばかりに対抗して成すのは、ゆうきの進行を阻む茨の壁。
 けれど、ゆうきが怯むことなどないのだ。
(「相手の術には、めでるちゃん頼りになるけど……大丈夫、わたしの恋人は強くてとっても素敵だから!!」)
 愛々のことを信頼しているし、強くて素敵だということを知っているから。
 そんなゆうきの思った通り、すかさず愛々が茨も魔女本体も焼き斬らんと、千手を縦横無尽に伸ばして。
「え、もしかしてアヴァタール級ってこの程度なの? へー……ふーん」
 ちらりと魔女を見遣りながら、そう大きく首を傾けてみせる。
 挑発して相手の攻撃を単調にさせれば、ゆうきも戦いやすくなるだろうから。
「なんならこの森も焼いてあげようか? ドラゴンの力になっちゃうんでしょ?」
『他のことは私にとってはどうでもいいけれど……でも、私の氷の森は焼かせない』
 ぴくりと、愛々の挑発の言葉にまんまと反応を示す魔女に、さらにゆうきは続ける。
「めでるちゃんは、偉い! 凄い! 森だって焼いちゃえるくらい強くて凄いんだから!」
 そんな自分を何かをするたびに褒めちぎってくれる彼女の声に、愛々は瞳を細めてから。
「ゆうきちゃんの応援があれば百人力」
 改めて、全て焼き斬るべく、再び漆黒の日輪から千の手を生やす。
 ――誰が相手だろうと負けないね、って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【神速反応】がLV2になった!
【熱波の支配者】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】がLV5になった!

アイネリス・レナリィ
アドリブ絡み歓迎

たかが一層、こんな所で手こずってもいられないし……
一切焼き尽くして、通らせてもらうわ。

遠距離から好き放題させるつもりはない
火炎燐、槍刃の投射による【制圧射撃】で降り注ぐ雹を【爆破】し相殺
雹の隙間を縫って接近、その際は移動先を読まれないよう注意し【エアライド】による軌道変更も視野に

接近戦に持ち込めたら、剣刃と蹴りを織り交ぜ行動を封じるようにラッシュを仕掛け、距離を離されないように張り付いて行きます

敵が消耗し大きな隙を晒したところへ【解き放つ応報】を撃ち込み撃破を狙う


フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、連携ok

管理人と言うべきか番人と言うべきか。
見た所、フローラリアっぽいですが、ドラゴン配下なのはアヴァタール級の性質でしょうか?
貴方の言う「本国」がどちらか気になりますが、この先へ行かせて貰います。

敵が遠距離主体なら此方は接近戦と行きたいですが、茨の壁が邪魔ですね。ならば、私も精霊達の力を借りて道を切り開きます。
まずは『陽炎』で光の精霊達を召喚、敵に射撃戦を仕掛けます。茨の壁で遮蔽するなら、壁の隙間を見付けて精霊達に射撃させると共に私も接近。その際、茨で攻撃される可能性を考慮し、不必要に壁に近づかぬようにします。
敵への接近が成功したら、そのまま細剣を相手の急所に突き刺して攻撃です。


モリオン・スモーキー
アドリブ・連携歓迎
残留効果は適宜使用。
……では、参りましょうか。

接近戦を挑みます。敵は遠距離タイプのようですしね、前に出て攻撃していくのがよいでしょう。
【パラドクス通信】で周囲の味方と連携取りながら攻撃しましょう。
更に敵に接敵し直ぐ、【パラドクス】を使用。
棘の壁についても関係ありません。雷の力で全て焼き払ってしまいましょう。

その後は、<氷雪使い>を刀に宿らせて、相手を凍らせるように攻撃。
動きが鈍らせることが出来れば味方に攻撃していただく隙も作れましょう。

その他、ケアン(クダギツネの名前)と共に<不意打ち・捕縛>で敵の隙を作るように攻撃いたしましょう。


 巡回警備していた邪魔なトループス級も全て討ち倒し、進んだ先は行き止まりであった。
 いや、そこはダンジョン第1層と第2層を繋ぐ施設、氷の花咲く壁が先の道を塞いでいるのだ。
 そして氷の花を咲かせ、生み出した宝石をどこかへと送っているのは、1体の魔女。
(「管理人と言うべきか番人と言うべきか。見た所、フローラリアっぽいですが、ドラゴン配下なのはアヴァタール級の性質でしょうか?」)
 フィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)はそう眼前の魔女を見遣るけれど。
『宝石を本国へ送りさえすれば、ここはエネルギーに満ちているから、氷の花をずっと咲かせ続けられる。なのに……邪魔が、また』
 アヴァタール級は、元となるクロノス級と似通っているがそれぞれ別個体であり、本来とは異なる勢力の配下として現れる場合もあると、そう資料にもあり。それに彼女の言葉を聞けば、この魔女はただ、氷の花を咲かせることしか頭にないらしいので。氷の花が宝石を生み出すためのエネルギーが豊富なこのダンジョンは、彼女の望みを叶えるにはお誂え向きだったというだけのことだろう。
 フィーナは呟くように口にする魔女の言葉を聞きながらも、今、成すべきことも勿論忘れてはいない。
「貴方の言う「本国」がどちらか気になりますが、この先へ行かせて貰います」
「たかが一層、こんな所で手こずってもいられないし……一切焼き尽くして、通らせてもらうわ」
 そう、此処はアイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)の言う様に、ダンジョンの第1層。
 第2層、第3層と深くなっていく洞窟の、まだ入口付近であるから。
 先に進むための道をまずは切り開くべく、立ち塞がるクロノヴェーダと、道を塞ぐ氷の花を退ける必要があるのだ。
「……では、参りましょうか」
 モリオン・スモーキー(存在奪われし魔術発明家・g05961)もそう紡ぎつつ、確りと敵の挙動を注視して。
「敵は遠距離タイプのようですしね、前に出て攻撃していくのがよいでしょう」
 パラドクス通信で周囲の皆と情報を共有し合い、連携取りつつ立ち回らんと動きをみせる。
 魔法を駆使し遠距離からの攻撃を敵が得手とするならば、挑むは接近戦。
 そんなモリオンと同じく、接近戦と行きたいとフィーナも考えるが。
「そうなると茨の壁が邪魔ですね」
 時先案内人から事前に聞いている敵の攻撃手段で厄介なのは、相手の侵入を阻むという茨の壁。
 けれど、それならば、と。
 ――精霊達よ、我が元に集って踊れ。迷える者達のため、光の道標を指し示せ……!
 フィーナは、魔力を糧とした陽炎を燻らせ、まるでくるりと戦場を踊るような光の精霊達を喚んで。
 まず展開し仕掛けるのは、射撃戦。
『これは、棘、巨人を意味するルーン「スリサズ」よ』
 魔女も反撃に魔力を編み上げ、進行を阻む茨の壁を形成せんとするけれど。
 絡み合う茨の間隙を縫うように精霊達に射撃させながらも、不必要に壁に近づかぬよう警戒しつつも接敵を試みるフィーナ。
『そして「ハガラズ」は、雹、破滅を意味するルーン』
 刹那、魔女が戦場へと生み出し撃ち出すのは、敵を討ち滅ぼす雹の雨。
「遠距離から好き放題させるつもりはない」
 敵が遠距離から攻撃をしてくることなど、お見通しだから。
 アイネリスが降り注ぐ雹にぶつけるのは、火炎燐と槍を模した刃。
 試験管から解放された粉末が外気に触れ、激しく燃え上がって爆破すると同時に。魔力により生成された刃が宙を舞い、雹の雨を貫き穿ち砕いていく。
 そして雹の欠片が煌めく隙間を潜り抜け、アイネリスは地を蹴り空中を駆けながら魔女へと接近して。
『! ……くっ』
 瞬間生成するは、黒鉄の剣を模した刃。同時に繰り出した蹴りと織り交ぜ攻撃の手を休めず、距離を離されぬようにと張り付けば。
「雷の宝石、解放。これより此処は我らの領域」
 ――展開せよ。紫電の雷。
 雹の雨に対抗するべくモリオンが解放するは、雷の宝石に込められた魔力。
 戦場に轟く雷撃が魔女へと落とされ、同時に成した雷は、電気を帯びた相手と己を自在に反発させたり吸着させる力となって。
 電磁領域を展開し、狙い通りの接近戦へと持ち込めば。凍てつくような氷雪の力を刀に宿らせ、ぴょこりと共に戦場を駆けるケアンと連携し不意打ちして敵の身を縛り、隙を生み出すべく立ち回る。
 そんなモリオンの反撃や牽制によって、魔女に隙が生まれた瞬間。
『……!!』
 ――崩れて、滅しろ。
 アイネリスが生み出すのは、身の丈の数倍を超える巨大な剣刃。
 その刃が容赦なく念動力により大上段から振り下ろされれば、まさに解き放つ応報。爆炎と衝撃を伴う斬撃が魔女へと撃ち込まれて。
 フィーナも精霊達が円舞する中、手にした白銀の細剣を振り上げた刹那。
 狙いすまし、敵の急所へと容赦なく突き刺す。精霊の加護受けし、ヴィントリートの刃を。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【完全視界】がLV4になった!
【パラドクス通信】がLV3になった!
効果2【能力値アップ】がLV10(最大)になった!

鵙目・隆尋
やひろ(g01885)と
ねぇ、ちょっと、やひろ……大丈夫?
そう問えば返ってきた返事に思わず笑って
うんうん、トラウマになっちゃう前に乗り越えようね

クロノヴェーダはクロノヴェーダだからなぁ、俺には
余り性別とか考えた事ないや

復讐の刃で出現させるのは手榴弾
敵が作り出した茨の壁に向けて投擲
爆発で攪乱できればいいな……
爆発と同時にダッシュで接近して魔晶剣で斬撃
ついでだし、電撃使いとして電撃も魔晶剣に纏わせて放てないかな
やってみよう
接近が叶うなら貫通撃で一撃離脱の攻撃を仕掛けるよ

敵の攻撃も反撃も残像で回避

適時、手榴弾を投げつける事で敵の行動を妨害
八尋と夜の攻撃の支援になったらいい

ほら、克服しといでよ、やひろ


九条・八尋
たかひろ(g00735)と夜と行動

夜の機嫌は直ったと信じたい
しっかし敵は女の人……人?かー
たかひろ……いや、大丈夫だ
ちょっと前に戦った淫魔のお陰で、女性の敵は苦手なだけで
トラウマになるのはマジ勘弁!
海の生き物見てやる気は充電できた!
淫魔とは系統が違うだろうし頑張るぞ!

とりあえず魔女に突っ込んでって神蝕呪刃
たかひろが電撃で何かかっこいいことしようとしてる?
俺も氷雪使いで氷纏わせて妖刀使ってみてーけど……こんな寒いとこにいるやつに効くか?

回避は……幸運がなんとかしてくれる、多分
夜、たかひろ、フォローは任せた!

魔女の注意が夜から逸れてたら、奇襲を仕掛けるよう夜に指示しておく

ええい、男は度胸!行くぞ!


 氷の洞窟を進んだ先にあったのは、氷の花が咲く施設。
 そしてそこに在るのは、咲いた花から生まれた宝石をどこぞに送り届けている魔女。
 その魔女が守っているのは、第2層へと続く道を閉ざしている氷の花咲く壁。
 そんな戦場に足を踏み入れつつも、九条・八尋(流れるままに・g01885)は様子を窺うように、ちらり。
 先程損ねてしまった夜の機嫌は直ったと信じたい、なんて思いながらも。
『また邪魔が……全て、私のルーンで凍らせてあげるわ』
 今度は倒すべき敵へと視線を移して、思わず呟きを零す。
「しっかし敵は女の人……人? かー」
 人と言っていいかは分からなけれど、見た目女の人みたいな魔女。
 そして隣から聞こえたそんな言葉に、視線を向けて声を掛ける鵙目・隆尋(幼年期の終わり・g00735)。
「ねぇ、ちょっと、やひろ……大丈夫?」
「たかひろ……いや、大丈夫だ。ちょっと前に戦った淫魔のお陰で、女性の敵は苦手なだけで」
 今思い出すだけでも唸ってしまうような、ぐいぐいと色々な意味で迫ってきた淫魔との戦闘。
 けれど、ふるふると八尋は首を横に振って、これ以上考えないようにしながらも言い放つ。
 ――トラウマになるのはマジ勘弁! って。
 隆尋は返ってきた声とあの時のことを思い返しながら、思わず笑ってしまうけれど。
「うんうん、トラウマになっちゃう前に乗り越えようね」
 そう告げれば、八尋も改めて、ぐっと気合を入れて頷く。
「海の生き物見てやる気は充電できた! 淫魔とは系統が違うだろうし頑張るぞ!」
 そして自分に言い聞かせるように紡ぐ彼の様子を見つつ、隆尋は小さく首を傾ける。
(「クロノヴェーダはクロノヴェーダだからなぁ、俺には」)
 ……余り性別とか考えた事ないや、って。
 でもそれはともかく、八尋もやる気になったことであるし。
『……邪魔をする者は、誰も通さない』
 瞬間、魔女が描いたルーンをもって成した茨の壁に対抗するべく。
 隆尋が復讐の刃で出現させたのは、手榴弾。
『……!』
 爆発で攪乱できればいいな……なんて思いながらも、茨の壁へと目掛け、ぽいぽいっと投擲して。
「ついでだし、電撃使いとして電撃も魔晶剣に纏わせて放てないかな」
 ……やってみよう、って。
 手榴弾が爆発すると同時に地を蹴って駆け、接近すれば。
 握る魔晶剣に電撃を纏わせ、貫通撃で一撃離脱、復讐の刃で成した手榴弾と共に斬撃もお見舞いしてみて。
 雷迸る斬撃に気を取られた魔女へと容赦なく衝撃を与える爆発が戦場に轟く。
「たかひろが電撃で何かかっこいいことしようとしてる?」
 八尋はそんな隆尋の立ち回りを見て瞳を瞬かせつつも。
 とりあえず魔女に突っ込んでいって繰り出すは、神蝕呪刃の一撃。
 斬りかかると同時に、解放した呪詛で相手を侵食しつつも。
「俺も氷雪使いで氷纏わせて妖刀使ってみてーけど……こんな寒いとこにいるやつに効くか?」
 氷のルーンを描き、雹の雨を降らせるような相手に、氷纏わせた刃が効くかどうか……そう疑問に思う八尋。
 魔女も反撃にと、再び茨の壁を成して攻撃を仕掛けてくるけれど。
「夜、たかひろ、フォローは任せた!」
 ……幸運がなんとかしてくれる、多分。
 運を天に……いや、夜と隆尋に任せつつ、戦場を駆けて回避を頑張らんとする八尋の支援にと。
 再び茨の壁を成さんとする敵へと手榴弾を投げつけ、その行動を妨害せんと試みる隆尋。
 そして。
『……! なっ』
「夜、頼んだ!」
 自分や隆尋に完全に注意を向けている魔女の様子を見て、八尋はそうすかさず、奇襲を仕掛けるよう指示しておいた夜に声をかけて。
 隆尋は夜を差し向ける八尋へとちらり視線を向けて、彼を促す。
「ほら、克服しといでよ、やひろ」
 トラウマを乗り越えるチャンス到来……?
 いい笑顔で、そう背中を押してあげれば。
 八尋はぐっと覚悟を決めて、妖刀を握りしめ……夜に続いて、いざ突撃!
 ――ええい、男は度胸! 行くぞ! って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【操作会得】がLV3になった!
【腐食】がLV2になった!

ルクスメイト・ケーニッシュ
アドリブ歓迎です
アンダルシア・ノォヴェント(g05231)さんと参加です

弱点に必中する矢とは恐ろしいものですが
アンダルシアさんの作戦に乗りましょう
ではまずはサポートから……
アンダルシアさんの隙、つまり弱点は詠唱中の頭上とのこと
ではそこを狙う攻撃に合わせましてこちらも攻撃を重ねていきます
全周囲を『空』の概念で包む私のパラドクス

さて、頭上はどちらでしょう?

こちらの隙をついてくる攻撃からは、アンダルシアさんに守って頂きます
なるほど、これが魔女の戦い方なのですね
参考になります


アンダルシア・ノォヴェント
ルクスメイト(g00609)さんと引き続き、ですね?

あらあら、お相手も魔女ですか?
過去にも別の魔女と戦いましたが、あちらの方が魔女が多いのかしら?
ふふ、魔女として負けられませんね?

さて、私の弱点は解り切っていますね?
詠唱中の頭上です、ええ、それはそうでしょう、きっとお相手も?
ゆえに必中であるならばこそ、相殺もしやすいはず?
魔術には魔術で、それに私は一人ではありませんので?

私を狙えばルクスメイトさんが、ルクスメイトさんを狙えば私が攻撃する形で、攻防を切り替えて参りませんか?
つまり、理論上の挟み撃ち、上手くいくとは限りませんけれどもね?
魔女対魔女、真正面からぶつかるだけでは面白味に欠けますし、ね?


 わにやクラゲは見当たらなかったし、結構寒かったりもしたけれど。
 無事に辿り着いた氷の洞窟の中へと足を踏み入れ、進んでゆけば。
『氷の洞窟でも、美しい花は宿るの。見て、美しいでしょう?』
 ダンジョン第1層と第2層の狭間に立ち塞がるのは、ヤドリギの魔女。
 三角帽子に、魔力を描き出すルーン。
 その姿に、アンダルシア・ノォヴェント(アンダルシアの魔女・g05231)は艶やかな唇を開き、紡ぐ。
「あらあら、お相手も魔女ですか?」
 ミストルトゥ・ウィッチというその名の通り、眼前の敵は魔女。
 そしてアンダルシアもまた、魔女である。
「過去にも別の魔女と戦いましたが、あちらの方が魔女が多いのかしら?」
 そうふと首を傾けながらも、口元に笑みを宿して。
 アンダルシアはこう続ける。
 ――ふふ、魔女として負けられませんね? って。
 そんないつもの様に自分のペースを崩さないアンダルシアとは少し違って。
 ルクスメイト・ケーニッシュ(銀の湖面・g00609)は、時先案内人から聞いている敵の攻撃手段を思い返す。
(「弱点に必中する矢とは恐ろしいものですが」)
 けれど、共に在る彼女も、敵と同じ魔女。だからルクスメイトは託すことにする。
 ……アンダルシアさんの作戦に乗りましょう、と。
『これは不死身の神バルドルを殺した、必ず相手の弱点を射抜くヤドリギの矢よ』
「さて、私の弱点は解り切っていますね?」
 刹那、敵が放つヤドリギの矢が狙うのは……そう。
「詠唱中の頭上です、ええ、それはそうでしょう、きっとお相手も?」
 詠唱を行う魔女の弱点である、頭上。
 けれどそれが分かっていれば、対処も取れるし。
「ゆえに必中であるならばこそ、相殺もしやすいはず?」
 確実に射抜くのならば、狙いが明確であれば逆に、己の衝撃もぶつけやすいはず。
 そう……魔術には魔術で。
「風よ風よ、小石を友に奔りなさい」
 ヤドリギの矢に対抗するべくアンダルシアが撃ち出すのは、鳥が急降下するような、やや弧を描く軌道で戦場を飛ぶ衝撃たち。
 魔術により風で巻き上げた小さな礫を、中空から弾丸のように発射し、矢を相殺するべく試みつつも。
 アンダルシアは、眼前のもうひとりの魔女へと告げる。
 ――それに私は一人ではありませんので? と。
 瞬間、ではまずはサポートから……と。
 ルクスメイトは、聞いていた通りアンダルシアの頭上を狙うヤドリギの矢に合わせ、攻撃を重ねるべく展開する。
「空よ――落ちよ」
 全周囲を『空』の概念で包む、遥か遠い空をヒトの手に取り戻す儀礼を。
 そして包みこんだ敵を、ルクスメイトが落とした空は、その内部から容赦なく引き裂く。
「さて、頭上はどちらでしょう?」
『! ぐ……っ』
 ヤドリギの魔女は、受けた衝撃に思わず唸ってから。
 今度はルクスメイトの弱点目掛け、反撃の矢を撃ち出してくるけれど。
「私を狙えばルクスメイトさんが、ルクスメイトさんを狙えば私が攻撃する形で、攻防を切り替えて参りませんか?」
 そう、自分達はひとりではないのだから。
 アンダルシアが取る策は、その強みを最大限に使ったもの。
「つまり、理論上の挟み撃ち、上手くいくとは限りませんけれどもね?」
 そしてまた、どこか楽し気に笑んで続ける。
 ……魔女対魔女、真正面からぶつかるだけでは面白味に欠けますし、ね? なんて。
 そんな彼女と連携し、守り守られ、順に攻めていきながらも。
「なるほど、これが魔女の戦い方なのですね」
 ルクスメイトは再び空を落としながらも、魔術ぶつかり合う戦場でこくりとひとつ、大きく頷く。
 ……参考になります、と。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【活性治癒】がLV4になった!
【土壌改良】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV5(最大)になった!
【ロストエナジー】がLV6になった!

ロス・ヴェルト
ナタリアさんと(g00014)

……貴様が此処の主か。あの竜供が同族ではなくお前のような魔女に任せるということは、実力は確かなようだな

だが、そんな事はどうでもいいか
此処は俺とお前達のような異邦人が荒らしていい場所ではない

ーーゆえに貴様を倒し、その先へと進ませて貰うぞ

後ろはナタリアさんへと任せた。彼女と共に戦うのは初めてだがーー彼女になら不思議と背中を任せられる

俺は槍を構えて【突撃】するのみだ
……とはいえ、彼女の援護があってこの雨の中をただ突撃するのはキツいか

余り得意ではないが、魔導書の力を借りるか
突撃の途中、【魔術知識】で自身の速度を上げる魔術を掛けて、奴へ【不意打ち】気味にパラドクスを放つ


ナタリア・ピネハス
店主さま(g00100)と
竜も、魔女も
物語の中で、多くは畏怖と敬意を以って接する存在だった
わたくしはゆめを与えてくれる彼らのことが好きよ
だからこそ。……あなたを、止めるわ

緊張に身を固くしていたけれど
先達の凜とした姿に目を瞠り、直ぐに破顔して

――後ろはまかせて!

【未来予測】で術式を追う
雹の雨が降り注がんとするならば
彼の行く手を茨が、宿木が阻もうとするならば
【贖】の燃え盛る炎で迎え撃つ
彼が憂いなく駆け抜けられるよう
わたくしはうたを紡ぎましょう

戦うことはこわいわ、でも
何度だって背を押してくれるひとがいるの
わたくしは、それに応えなければ!

……美しき氷の花々も
ただ静かに、そこに在るだけを望んでいるはずよ


 勇敢な騎士を背に人々を助ける心優しき存在であったり、時には勇者の前に立ちはだかる恐ろしき強敵であったり。
 はたまた、ちょっぴり意地悪だったり、お姫様に素敵な魔法をかけてくれたり。
「竜も、魔女も。物語の中で、多くは畏怖と敬意を以って接する存在だった」
 ……わたくしはゆめを与えてくれる彼らのことが好きよ、と。
 氷の洞窟を進み辿り着いた、氷の花咲く壁が行く手を塞ぐその場所で。
 ナタリア・ピネハス(Hitbodedut・g00014)は、傷ついても尚、魔術を編み出すことを止めない魔女へと告げる。
「だからこそ。……あなたを、止めるわ」
 そんな言の葉に、魔女はふるりと首を横に振って紡ぐ。
『止める? 私は本国に宝石を送りさえすれば、ここで永遠に氷の花を咲かせられるの。あとのことは、どうだっていい』
 ……だから邪魔しないで、と。
 凍てついた洞窟の空に魔女が掲げんとするのは、破滅を意味するルーン「ハガラズ」を刻んだ石。
「……貴様が此処の主か。あの竜供が同族ではなくお前のような魔女に任せるということは、実力は確かなようだな」
 ロス・ヴェルト(針を動かす者・g00100)はこれまで狩ってきた竜の性質から、眼前の敵の力を察し、そう口にするけれど。
 ……だが、そんな事はどうでもいいか、と。
 返る言葉を求めることはせずに、ヤドリギの魔女へとこう告げる。
「此処は俺とお前達のような異邦人が荒らしていい場所ではない」
 ――ゆえに貴様を倒し、その先へと進ませて貰うぞ、と。
 誰のものでもないこの地球最後の秘境の地は、侵してはならない場所であるから。
 クロノヴェーダは勿論、己のような余所者も……何人たりとも、決して。
『それはできないわ。だって、貴方達が先に進むためには、この氷の花を散らさないといけないもの。それは……ダメ』
 魔女である彼女が此処にいる理由は定かではないが、氷の花にただご執心な様子で、退く気配など毛頭もなく。
 侵入者を排除するべく降らせるのは、魔力のルーンを描き生み出した、敵を討ち滅ぼす雹の雨。
 けれど怯むことなどなく、幾多の竜を屠ってきた質素な魔槍を構えて。
 ロスは敵を穿つべく、ただ前へと突撃するのみ。
(「彼女と共に戦うのは初めてだがーー彼女になら不思議と背中を任せられる」)
 後ろを、共に戦場に在るナタリアに任せて。
 激しい魔力や刃がぶつかり合う戦場。その只中で、ナタリアは緊張に身を固くしていたけれど。
 琥珀色の瞳に飛び込んできたのは、先達の凜とした姿。
 その勇敢な様に目を瞠り、直ぐに破顔して。
「――後ろはまかせて!」
 ナタリアは頼もしいその背に声を届かせる。
 だって、緊張はするけれど、それ以上にわくわくしてしまうから。
 勇ましい騎士である彼と一緒に、ダンジョンを征く冒険譚を紡げることに。
 だから、前に出て守ってくれる騎士の背中をナタリアは守るのだ。
 雹の雨が降り注がんとするならば、迎え撃つ。
 ――主よ、贖いの主よ……我は祈るを救い給えや。
 捲き上る業火、贖の燃え盛る炎をもって。
 今こそ、裁きの時。予測した未来で術式を追って、贖罪のうたを紡ぐ。
 彼が憂いなく戦場を駆け抜けられるように。
『! くっ』
 そんなナタリアの贖の炎と魔女のハガラズの雹の雨が煌めきぶつかり合う、その間隙を縫いながらも。
(「……とはいえ、彼女の援護があってこの雨の中をただ突撃するのはキツいか」)
 突撃の最中、ロスが手にするは、或る魔女の魔導書。
 ……余り得意ではないが、魔導書の力を借りるか、と。
 ぱらりと捲れば刹那、魔術知識をもって自身の速度を上げる魔術を掛けて。
「貴様達に俺の槍を見切る事は、――不可能だ」
 うたう彼女が生み出す炎に気を取られている魔女にとって、完全に不意打ちとなる衝撃波を狙いすまし、繰り出せば。
『なっ……う、ぐぅ!』
 神速の速度で己の放った衝撃波を追い抜き、敵を通り抜け、相手の背後に回り……再び放った衝撃波が、挟み撃ちした敵を捉える。
 そんなロスの挟波一閃の猛攻に、堪らず大きく上体を揺らすヤドリギの魔女。
(「戦うことはこわいわ、でも。何度だって背を押してくれるひとがいるの」)
 けれどこわいと思う以上に、ナタリアは思うから。
 ――わたくしは、それに応えなければ! って。
 ……それに。
『私は……氷の花を咲かせて、宝石を生み出すの。それが私の望みであり、役割……よ』
 そうあくまでも氷の花に執着する魔女へと、ナタリアは紡ぐ。
 ――美しき氷の花々も。ただ静かに、そこに在るだけを望んでいるはずよ、と。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【通信障害】LV1が発生!
【士気高揚】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV5(最大)になった!

古城・雪凪
美しい場所…だが、此の地で生まれるモノが敵の力となってしまうなら
ーーそんな花は刈り取ってしまわなくては
なぁ、花葬姫

刃の人形を操り、様子を見つつ正面から連撃を仕掛ける
同時に、動きを観察と情報収集
敵からの攻撃には残像で惑わせ回避しながら
味方との連携をとりつつ攻撃
敵の動きを把握したなら…仕掛ける

ーーここらでダンスのリズムを変えようか

飛翔、エアライドを交えた立ち回りに切り替え
早業を交えつつ連撃
トラップ生成で相手の気を逸らせたなら
暗忌を喚び、暗殺を交えた…終焉ヘノ導キを

目の前に集中するだけでは、意味がないぜ?

立ちはだかる茨の壁さえも斬り伏せて、
何もかも、壊してしまおう
そうして俺たちは、前へ進み続ける


奉利・聖
さてさて──掃除も大詰めですね
早いとこ終わらせて、学業に精を出さねばならないのです
魔女のような風貌をしていますけど…ゴミは心根も肉体もとことん醜いと、ご自分で証明しているのでしょうかね

あらまぁ、これが茨の壁ですか
では──『朽気功』 
触れればあらゆるものが朽ち果てる…茨の壁も例外ではない
【飛翔】【エアライド】にて空中を<ダッシュ>
一気に距離を詰め、近接戦闘を仕掛けましょう
そちらの応手は【未来予測】で掴めております
<早業>で対処して、『朽気功』を纏った一撃を浴びせます

茨の壁のように、ゴミも朽ちるのです
人の世に不要な物は、疾く消え去るがいいでしょう
新年早々ゴミを掃除できるのは、嬉しいものですねぇ


御門・風花
連携、アドリブ歓迎。

敵のパラドクスを一瞥
「ルーンによる茨の壁。このままでは分が悪いですね」
白と黒の双剣を逆手持ちで抜刀。
「切り札を使います。魔剣、解放!」
所有者をも傷付ける魔剣の《呪詛》と雷撃を《精神集中》と《呼吸法》による《オーラ操作》で制御し、目の前の茨の壁を雷の刃で《両断》する。

【飛翔】【エアライド】敵への最短ルートを突き進む。攻撃は《残像》で回避、または魔剣で《両断》する。

魔剣を投擲。想定外の《フェイント》で虚をつき、一筋の雷と化した魔剣が茨を《貫通撃》して敵の足元に突き刺さると同時に放電、敵の動きを封じる。

その隙に飛翔で強襲《グラップル》《衝撃波》と共にオーラを込めた掌底を叩き込む。


 先行し交戦している仲間達の猛攻を受け、上体を揺らす魔女。
 けれど、またひとつ咲き開いた花から生まれた宝石に、酔い痴れる様な微笑みを零してから。
 いまだ次の層へと向かう道を塞ぐ氷の花咲く壁。
 そして第1層の核を担う施設へと辿り着いた御門・風花(静謐の凶鳥/ミセリコルデ・g01985)は、交戦中の仲間達へと繰り出された敵のパラドクスを一瞥し、紡ぐ。
「ルーンによる茨の壁。このままでは分が悪いですね」
 けれど、だからといって戦場へと踏み込むその足を止めることなどなく。
 逆手持ちで抜刀するは、魔刃双剣……一つの魔剣から分離したという白と黒の双剣。
「さてさて――掃除も大詰めですね。早いとこ終わらせて、学業に精を出さねばならないのです」
 同時に施設へと辿り着いた奉利・聖(クリーナー/スイーパー・g00243)も、随分と傷を負っている眼前の魔女を見遣って。
 小さく首を傾けてみせつつ、掃除するべく汚いものを見る視線と共に言の葉を投げる。
「魔女のような風貌をしていますけど……ゴミは心根も肉体もとことん醜いと、ご自分で証明しているのでしょうかね」
『私は咲くこの氷の花たちが美しければ、ほかのことはどうでもいいの』
 そううっとりと告げる魔女が言う、氷の花。
 白と青に咲き誇る宝石を生む花は煌めきを纏い、確かに見た目は可憐に見えるが。
 古城・雪凪(繰創者・g01119)は、ぐるりと咲き誇るそれらに金の視線を巡らせるけれど。
 柔和な笑みを湛えたまま、そうと瞳を細め紡ぐ。
「美しい場所……だが、此の地で生まれるモノが敵の力となってしまうなら」
 ――そんな花は刈り取ってしまわなくては、と。
「なぁ、花葬姫」
 氷の花咲く戦場にふわり、雪凪は花葬姫をエスコートするように手繰って。
 彼女の華の如き黒いドレスを咲き躍らせ、花弁の刃を舞わせながらも。
 残像で魔女を惑わせつつもその動きを観察し、情報収集も怠らない。
 そして、敵の成す茨の壁は風花にとっては分が悪いけれど。それは、通常の彼女の戦法であればの話。
「切り札を使います。魔剣、解放!」
 出来れば彼女自身も使いたくはない。封印されている二振りの魔剣は、所有者をも傷付ける呪詛を宿しているのだから。
 けれど、風花は魔刃双剣の呪詛を解放する。
 精神を集中させ、呼吸法を用いた気の操作で制御しながらも。紫電纏ったこの刃で、茨の壁を両断するために。
 そんな風花の刃に対抗するべく、「スリサズ」のルーンを刻んだ石を掲げ、行く手を阻まんと茨の壁を形成する魔女。
『……っ!』
 だが、そんな茨の壁をも両断する雷の刃。
 そして敵の動きを把握した雪凪も……仕掛ける、と。
「――ここらでダンスのリズムを変えようか」
 凍てついた氷の床だけでは飽き足らないと言わんばかりに、皆で積み上げてきた満ちる効果を活かし、今度は空中へと舞台を切り替えて。
『私の描くルーンの前では、地でも空でも関係ないわ……、!?』
 素早い連撃を繰り出し、悟られぬようくるりと張り巡らせていた幾重もの糸の罠が魔女の気を逸らせば。
 ――君を彼の地へ導こう……。
 次に花葬姫と踊る演目は、敵を葬るべく暗忌を喚び、暗殺を交えた――『終焉ヘノ導キ』。
『ぐっ……これ以上、近寄らないで……!』
 魔女はそう茨の壁を成し、戦場を踊る彼らの動きを阻まんとするも。
 止まらぬステップでひらりと成した残像が敵を惑わせる。
 そして追い込まれている戦況からか、ディアボロス達にこれ以上接近されることを厭う様に再び魔女が成すのはやはり、茨の壁。
「あらまぁ、これが茨の壁ですか」
 聖はそう戦場に聳え立つ壁を見遣ってから。
 では――『朽気功』。
『……なっ』
 そう突き出した聖の掌が触れた瞬間、茨の壁の崩壊が始まる。
 触れればあらゆるものが朽ち果て、最終的に崩れ去る……それが、気功術を成す朽気功。茨の壁も、例外なく。
 さらにそのお返しと言わんばかりに、聖は一気に地を蹴り、空中を駆けて。
「そろそろ終わりますかね?」
 ……そちらの応手は未来予測で掴めております、と。
 距離を詰めて接敵した刹那、存分に浴びせるのは『朽気功』を纏った一撃。
『! あ……ぐッ』
「茨の壁のように、ゴミも朽ちるのです」
 ……人の世に不要な物は、疾く消え去るがいいでしょう。
 そう大きく上体を揺らす敵へと聖が言い放てば。
「茨の壁も、もう作らせません」
「目の前に集中するだけでは、意味がないぜ?」
 敵への最短ルートを突き進み、虚をつき風花が投擲した解放されし魔剣が一筋の雷と化して。茨を貫通し突き刺さった足元からの放電が、敵の動きを封じんと迸って。空中から強襲を仕掛け、オーラを込めた掌底を叩き込めば。
 同時に雪凪も、立ちはだかる茨の壁さえも斬り伏せる、慈悲も容赦もなき暗忌をもって。
 ――何もかも、壊してしまおう。
『私はただ、この美しい氷の花を咲かせられれば、それで……、ッ!』
 彼の地へと魔女を葬り導くと同時に、仲間と共に、道を塞いでいた氷の花咲く壁をも打ち砕く。
「新年早々ゴミを掃除できるのは、嬉しいものですねぇ」
 ダンジョン第1層の掃除を滞りなく全て終え、聖がそう瞳細めれば。
 何もかも壊して……そうして俺たちは、前へ進み続ける、と。
 雪凪は崩れ落ちた魔女の姿を後目に、仲間達と共に、拓いた道の先へと踏み出すのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【トラップ生成】がLV2になった!
【飛翔】がLV11になった!
【腐食】がLV3になった!
効果2【アヴォイド】がLV7になった!

最終結果:成功

完成日2022年01月30日

竜域ダンジョン探索(第一階層)

 【攻略旅団】の調査・探索依頼により、ラキ火山で発見した特別な宝を集めて調査した事で、パラドクストレインで、世界各地の『ダンジョン』の入り口まで移動できるようになりました。
 この世界各地の『ダンジョン』の奥には、地脈のエネルギーを奪取する為のクロノ・オブジェクトが存在しており、ドラゴン勢力の強大な力を支えているようです。
 ダンジョンは複数階層に別れており、階層ごとに『強力な排斥力の壁』が発生しています。
 ダンジョンを踏破する為には、それぞれの階層を順番にクリアしていく必要があるでしょう。
 まずは、竜域ダンジョンの第一層の探索を始めて欲しい。

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選択肢『絶景を観光しよう』のルール

 パラドクストレインで現地に向かった後、事件が発生するまでの間、周囲の絶景を観光します。
 気の合った仲間や恋人・家族と、絶景を刊行してみるのも良いかもしれません。
 詳細は、オープニングの情報を確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】他の選択肢のリプレイが一度でも執筆されると、マスターはこの選択肢のリプレイを執筆できなくなる。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾巡回警備のトループス『聖ギルダス騎士団』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)と共に、周囲を巡回・警備するトループス級(👾)と戦闘を行います。
 敵は、巡回・警備を行っている為、うまくやり過ごして戦闘を避けたり、わざと発見されるようにして陽動するなど、状況に合わせた対応を行う事で、有利に戦う事が出来るでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『ミストルトゥ・ウィッチ』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「ドラウ・ブラックソーン」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。