リプレイ
リト・ハリーリー
※アドリブ絡み歓迎
気合入れていくんだよ。
その前にしっかり今年のお願いをしないとなの。
おすすめされた神社に向かって道に迷いながら、到着。
この世界での参拝方法ってどうしたらいいのかな…
周りを伺いながら見よう見まねで、なんとか形にしながら
健康安全…皆が無事に依頼成功できますように。ってお願いするよ。
帰りは、辺りを散策しながら帰ろうかな。
初めてのものが見つかったりするかもしれないしね。
マルケト・キサウェ
時間に余裕はありそうですが、念のため新宿駅近くの神社に参拝しに行くことにします。
(ガイドブックを開き)えーっと……花園神社が近そうですね。
鳥居をくぐって手水舎に立ち寄った後、拝殿へ向かいます。
三つの神社が合祀されていると先程読みましたが、神社の名前が入った額が三つ並んでいるこの光景はちょっと面白いですね。御利益も三倍あったらいいなあ。
二礼二拍手一礼、きちんとマナーに則って参拝します。世界が平和になりますように。
可愛い狐のおみくじも是非引いておきたい所です!
おや、隅の方にも何かありますね。芸能浅間神社……ふむ。
折角なので拝みましょうか。例の神殿入口に潜入する際、巡礼者の<演技>をするかもですし。
●新宿花園神社
「気合入れていくんだよ。その前にしっかり今年のお願いをしないとなの」
リト・ハリーリー(守護獣と神子・g05408)は人々の列を見た。
数多の人々が幾多の方向に枝分かれして、それは世界の運命の様で幸先が良い。
「えーっと……花園神社が近そうですね。時間に余裕はありますが新宿駅近くですので」
「ならリトもそこに行くんだよ」
するとガイドブックを広げるマルケト・キサウェ(docta ignorantia・g03412)が居たのでリトも相乗りすることにした。
お勧めの場所ならどこでも良かったので、ここで話を聞けたのは神様のお導きに違いない。
とはいえいつもは依頼のために新宿駅に向かうので、ついつい視線が向こうへ行って迷ってしまいそうだった。
「三つの神社が合祀されていると先程読みましたが、神社の名前が入った額が三つ並んでいるこの光景はちょっと面白いですね。御利益も三倍あったらいいなあ」
ひとあし先に境内に入ったマルケトは、そこに赤い建物や複数の鳥居が並ぶのを見た。
その中でも正門らしき鳥居をくぐり、手水舎によって手と口を清めると拝殿に向かう。
「この世界での参拝方法ってどうしたらいいのかな……鳥居が沢山のところと、向こうの方が大きい? あっちなのかな」
三つの神と聞いて御利益ありそうだなと思う人が居れば、リトのように悩む人も居る。
おっかなびっくり様子を伺うと、全部回る人と自分が決めた場所にだけ行く人に別れているようだ。
なら全部真似してしまえと、人々の列の後ろに着いた。どうして鳥居の真ん中を通らないのか不思議だけど、それも倣って真ん中だけは避ける。
「世界が平和になりますように」
「健康安全……皆が無事に依頼成功できますように」
数人が横一列に並んだあとで、二礼二拍手一礼。
人が並んでいる事もあり、先ほど見たマルケトがやってるお祈りをリトもそれを真似る。
上で偉い人が紙の飾りが付いた棒を左右に振るのを待ってから、その場を立ち去った。
「これが狐のおみくじですか、可愛いですね。この和歌で衣服なんて書いてないのに袖……これは触れ合う袖、出逢いがあると言う事でしょうか? 面白いです」
参拝を済ませたマルケトは、狐にくっ付いている紐を引っ張るというおみくじを購入。
和歌の例えを解釈しながら、戻ろうとすると誰かが驚いた様子でナニカを見つめて歩いているのを見つけた。
「こんな所にも神社がある……」
リトが散歩ついでに境内を回ろうとすると、別の神社を見つけたようだ。
「おや、隅の方にも何かありますね。芸能浅間神社……ふむ。折角なので拝みましょうか。巡礼者の演技をするかもですし」
「……あ。あの迷いない動きは……あそこにもいくのがマナーなのかな?」
後ろから来たマルケトが追い越していくのを見て、リトも一緒についていくことにした。
どうして先に出たのに後ろから来たのかと、途中で話をするとお御籤の話をそこでリトも聞く。
慌てて買いに行くと『失せ物が見つかる』という意味の和歌見て、さっそく見つかったねと狐のお御籤をみて笑った。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
カイ・オーベルト
連携、アドリブ歓迎
初詣に行く。
日本の神道については寡聞にして無知だが、土地神の類いらしいな。
余所様で仕事をするなら、土地の顔役に挨拶しておくのは欠かせない。神様なら尚更だ。
門の潜り方、通路の進み方、二礼二拍手一礼、等……事前に作法を調査しておき、完璧に筋を通してみせる。
益体もない行為かもしれないが、世界が培ってきた歴史だ。敬意を失ったらこの戦いの意味そのものが無くなる。
確か、貨幣を捧げて加護を願うんだったか。
俺の事はいい。しくじったら死ぬ、で構わない。
だから今の賽銭の分は、この世界を守る加護に使ってやってくれ。「みんながしあわせでありますように」って奴だ。
イシュア・アルミゴス
アドリブ絡み歓迎
東京の名所…神社ってやつ?新年のお参りってやつをするのは
よく分からないけど郷に入っては郷に従えって言うしね。
完全勝利のお祈りをしに行こっと。場所はんー、僕のとこの神様はもちろん
居ないと。だったらどこでもいいや。近場ですませよ。
二礼二拍手一礼?作法?へー、なるほど。お賽銭入れてなにこれ鈴?
え、これで手を洗う?多いなあ。拙い動作でそれらを済ませて
おみくじを引きに行く
これで今年の運勢が分かるって?いいじゃんいいじゃんこういうの
求めてるんだよ。どきどきわくわく今年の僕の運勢は、っと。
なるほどなるほどなるほど。うん。次に行こっと。
あるイベントやらお土産等を楽しむスタイル。
●
「東京の名所……神社ってやつ? 新年のお参りってやつをするのは」
「初詣だな」
イシュア・アルミゴス(守護星蟲・g00954)は同じように参拝に向かっていたカイ・オーベルト(アイゼンフント・g05787)の言葉に、頷くことで理解と礼を同時に示した。
神への感謝をするのは当然のことながら、区切りを祝うというのも判らなくはない。
「日本の神道については寡聞にして無知だが、土地神の類いらしいな。余所様で仕事をするなら、土地の顔役に挨拶しておくのは欠かせない。神様なら尚更だ」
カイは調べ物として色々確認しており、各ディヴにおける本来の(クロノヴェーダではない)、土地神や祭神あるいは大精霊などを上げた。
「よく分からないけど郷に入っては郷に従えって言うしね。完全勝利のお祈りをしようっと」
もちろんイシュアの神様は居ないので、仲間に倣って近場で済ませる。
「ついでだ。読んでおくといい。俺はもう頭に入れた」
「二礼二拍手一礼? 作法? へー、なるほど。お賽銭入れてなに? この絵のは鈴?」
カイがプリントした資料を渡すと、イシュアは興味深そうに描かれた写真や概略絵を眺めていく。
「え、あそこで手を洗う? 口も? 多いなあ」
足を止めて資料を呼んでいたイシュアは、カイが先に行って手を洗い始めるのを見た。
そして水を掌に落とし、口をゆすいでいるのを確認。
なお見ていなかったが門を潜る時に一礼し、参道の中心を歩かないなど他にもあるそうだ。
(「益体もない行為かもしれないが、世界が培ってきた歴史だ。敬意を失ったらこの戦いの意味そのものが無くなる。誰が見ているわけでもない、他ならぬ俺が見ているんだ」)
カイはそう言って気合を入れ直した。
祈りを捧げることは経緯を捧げる事。心締め直す事が自分を助ける事にもなる。
繰り返すことで積み上げるのが歴史であり、歴史を紡ぎあげた先人に敬意を示す。
「確か、貨幣を捧げて加護を願うんだったか……みんながしあわせでありますように」
自分の事はいい。しくじったら死ぬ、で構わない。
だから賽銭の分は、この世界を守る加護に使ってやってくれと静かに祈りを捧げた。
「ちゃんと出来たと思うけど……。まあ次の機会があれば練習して行こう。えーっと。これで今年の運勢が分かるって? いいじゃんいいじゃんこういうの」
こういうので良いんだよとイシュアは狐のお御籤を引っ張った。
ドキドキワクワクしながら、紙に掛かれた文章を読み解いていく。
「今年の僕の運勢は、っと。商売を始めたら器が二倍になる? ああ秤が二倍必要になるほど売れるって事か。なるほどなるほどなるほど。うん、次にいこっと」
和歌を訳した文章を読みながら、ひとしきり笑った後で隅っこの方にある神社へ向かった。
どうやらそこにも小さな神社があるらしく、地元民ではない者は発見に驚いてから向かうようだ。
しかしそこにある事は判ってしまったので、代わりに目を瞑ってギリギリまで愉しむことにしたのである。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【モブオーラ】がLV2になった!
【セルフクラフト】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
大和・恭弥
紘希(g04512)と
刻逆後の年越しは初めてだから、初詣はコウ(紘希)の行きたいところへ一緒するよ。
そっか。ん…そうだな、二人とも新宿島出身だから…
じゃあ新宿で開運のご利益がある鎧神社がいいかな。
…母さんが、俺たちが幼い頃に「家族で行ってたのよ」ってよく話してたんだ。5年以上前だけど、コウは覚えてるかもな。
(俺は、母さんと二人になってから行ったことしか覚えてないけど…)
さあ、ちゃんとお祈りしておこう。
(切り替えるように、参拝の仕方を教える)
え? …大丈夫だよ。傍にいる。
こうやって、またコウと一緒に初詣が出来てるだろ。
コウの大切な人たちも、今年は戻ってくるよ。
アドリブOK
不知火・紘希
キョウちゃん(g04509)と
色々あったけど、年を越せて良かったね!
えっ、ほんと? やったー!キョウちゃんと初詣だ。
でも僕、あんまり神社行ったことなくてわからないんだ。
開運? なんだかすごく「ごりやく」がありそう!そうしよう!
そっかぁ、お母さんが…うん、すごく前だからぼんやりだけど…
なんとなくは覚えてる、よ。
―父さんとは、そういうことお話したことないなぁ…。
うん!お祈り、緊張するな…(教えてもらいつつ)
―今年はもっと皆が幸せになりますように。
ねぇ、キョウちゃんは今年も一緒にいてくれる?
…うん、そうだよね。きっと、戻ってくるといいな。
―キョウちゃんの世界も、戻ってきますようにお祈りしておくね。
●新宿、鎧神社
「色々あったけど、年を越せて良かったね!」
「そうだな。初詣はコウの行きたいところへ一緒するよ」
不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)が今年の感想を伝えた時、大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)からこんな返事が返って来た。
「えっ、ほんと? やったー! キョウちゃんと初詣だ」
これには紘希もニッコリ。
飛び跳ねて思わずハシャイでしまった。
「でも僕、あんまり神社行ったことなくてわからないんだ」
「そっか。ん…そうだな、二人とも新宿島出身だから……じゃあ新宿で開運のご利益がある鎧神社がいいかな」
紘希が難しい顔をした恭弥は手を引いて歩き出した。
本当の兄弟なのか、それとも兄弟分か知らないが、二人が手を繋いで歩き出すのは微笑ましい。
「開運? なんだかすごく『ごりやく』がありそう! そうしよう!」
紘希は手をブラブラさせながら歩いていて気が付いた。
恭弥は自分よりも体が大きいのに、同じペースで歩いてくれるのだ。
早く大人になって自分の方が助けてあげるんだと決意を抱く。
「……母さんが、俺たちが幼い頃に『家族で行ってたのよ』ってよく話してたんだ。5年以上前だけど、コウは覚えてるかもな」
「そっかぁ、お母さんが……うん、すごく前だからぼんやりだけど……。なんとなくは覚えてる、よ」
そんな風に二人は歩きながら話している。
一人は見下ろし一人は見上げながら微笑んで仲良く歩く。
もしかしたら二人は兄弟で、家庭の事情があるのかもしれない。しかし近くで耳を立てる不躾な奴は居ないし、風情の無い質問をする者も居なかった。
「……父さんとは、こういうことお話したことないなぁ……」
(「俺も母さんと二人になってから行ったことしか覚えてないけど……」)
紘希の言葉にに恭弥は声には出さず、頷くだけで済ませた。
「さあ、ちゃんとお祈りしておこう。上手くできなくても良いから、精一杯やればいい」
「うん! お祈り、緊張するな……」
恭弥が引いていた手を離すと、紘希はちょっとだけ寂しそうにしたが頑張ることにした。
他の人のも真似をして、大好きなお兄ちゃんの真似を一番してからお祈りをするんだと心がける。
「―今年はもっと皆が幸せになりますように。ねぇ、キョウちゃんは今年も一緒にいてくれる?」
「え? ……大丈夫だよ。傍にいる。こうやって、またコウと一緒に初詣が出来てるだろ」
はにかむような、それでいて不安げな顔。
そんな紘希の不安を吹き飛ばすべく、恭弥は頭を撫でて誤魔化すのではなく、腰を落として同じ目線で語り掛ける。
「コウの大切な人たちも、今年は戻ってくるよ」
「……うん、そうだよね。きっと、戻ってくるといいな。―キョウちゃんの世界も、戻ってきますようにお祈りしておくね」
そういって二人は笑顔で頷き合うと、依頼に行こうと元来た道を再び手を繋いで戻るのであった。
今年も良い年でありますように。
ずっとずっと良い年でありますように。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【未来予測】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
御守・樹
渋谷区、明治神宮へ。
正直地元以外の神社は詳しくない。
でもやっぱりそれでも知ってるのはここだし、歴史的には新しいからこそ人々の願いがあるんじゃないかって。なんとなく復讐者となにか似てるような気がしてな。
形ばかりのような参拝…といってもちゃんとしてるが、をしたら敷地内を散歩。
話に聞くとここは御苑や宝物殿、ミュージアムもあるそうだし…。取り戻したばかりだから入館とか無理かもしれないけど、それでも人々が愛した場所だもんな。何かを得ることができるかもしれない。
俺は刻逆で無くしたものを、なくした事をしょうがないと思ってた。諦念があった。
俺は自覚できないだけでちゃんと「怒り」を持っているんだろうか?
●渋谷、明治神宮
「正直、地元以外の神社は詳しくないからな」
御守・樹(目指すは无二打・g05753)はシンプルな場所を選んだ。
「でもやっぱりそれでも知ってるのはここだし、歴史的には新しいからこそ人々の願いがあるんじゃないかな」
色々とこの神社について言う人も居る。
しかし思うのだ。確かに歴史の積み重ねは少ないかもしれない。
だがそれは他と比べてであるし、新しいからこそどんな歴史であったのか把握する者も多い。
新しい思いに満ちた場所ではないかと思うのだ。なんとなくディアボロスと似たような気がしていた。
「ま、参拝に来たと言ってもそれほど詳しくないんだけどな……」
そう言って周囲の人々を見て真似をする。
形ばかりの参拝と、心ばかりの祈り。
「そう言えば……ここには色々あるんだっけ。次は、誰かと来て巡るのもいいかもな」
取り戻したばかりで開館はしてないだろう。
しかし次の場所を取り戻し、人と歴史を取り戻した時に、誰かと遊びに来るのも良いかもしれない。
「入れない公園に、入れない美術館。……それでも人々が愛した歴史がここにあるんだもんな」
この場所に何かがあるかもしれない。
この場所に思いが宿っているかもしれない。
しかし、こうも思うのだ。
「俺は自覚できないだけでちゃんと『怒り』を持っているんだろうか?」
どこかに刻逆で無くしたものを、なくした事をしょうがないと思う諦念があった。
樹はディアボロスになったことで、逆説的に何かを失っているのではないかと思う。
失った事への怒りなのか、それとも怒りそのものすら無くすほどであったのか?
樹はふと目にしたお御籤を見て、自分なら何が掛かれているのかという期待と……。
その文字が思っているのと違った時の落胆を同時に感じていた。
果たして彼はお御籤を買うのか、あるいは買ったとしても開きもせずに抱えて過ごすのだろうか?
それは誰も知る由もない。他ならぬ樹以外には。
大成功🔵🔵🔵
効果1【モブオーラ】がLV3になった!
効果2【フィニッシュ】がLV3(最大)になった!
メルサンク・トトメス
𓆣𓂋𓇋𓁛(日の出、および日の出の神ケプリ)を崇めた後、渋谷氷川神社の𓂋𓂝𓇳𓏺𓁛(ラー)を詣でる。
天照大神?それって、新宿島でのラーの別名だよね。
神様は基本的におおらかだから、細かいことは気にしないさ。
お賽銭は新宿島で発行された電子通貨にて。
祈りはエジプト語で、要約するとこんな内容だね。
神官メルサンクです
いつもご加護をありがとうございます
これからまだ存在しないはずのルクソール神殿に向かい、その結界を破って、まだ存在しないはずのナセル湖に向かいます
そこで新たな発見がありますように
エジプトを改竄世界史(ディヴィジョン)から取り戻せますように
ヌンとナウネトからの神託を受けた気がした。
●渋谷、氷川神社
「夜明……。大いなる神々を称えるのに相応しい時間かな」
日の出の神ケプリを崇めた後、メルサンク・トトメス(𓌸𓋴𓋹𓁐𓅝𓄠𓋴・g03837)はその足で渋谷にある氷川神社を詣でた。
ここには太陽神が祀られているのだ。
「天照大神? それって、新宿島でのラーの別名だよね」
とはメルサンクの言葉だが、別に誰も怒ってはいない。
他所の宗教の神様を自分の崇める神の側面だとか、その使いであると解釈するのは多神教ではよくある事だ。
逆もありえるし天照大神と同じ存在とされる大日如来などアフラマズダーであるとか、阿修羅王の中で最強の阿修羅王ビマチトラであったりする。金剛力士はヘラクレスで韋駄天はイスカンダルであるとか言い出したら、歴史マニアや英雄スキーの口は止まらないだろう。
「神様は基本的におおらかだから、細かいことは気にしないさ」
と気楽にメルサンクは電子マネーを取り出した。
怖ろしい事にこれでお布施を払うのだが、実は対応している神社が増えているのである。
此処まで徹底して居れば、いっそ清々しい。
ちなみに彼女の祈りはエジプト語だが、要約するとこうである。
「神官メルサンクです。いつもご加護をありがとうございます」
「これからまだ存在しないはずのルクソール神殿に向かい、その結界を破って、まだ存在しないはずのナセル湖に向かいます」
「そこで新たな発見がありますように。エジプトを改竄世界史から取り戻せますように」
そんな風に祈りを捧げる中で、メルサンクはヌンとナウネトからの神託を受けた気がした。
日本で言えは伊邪那岐命・伊邪那美命以前の、神様が混沌的なイメージである時代の夫婦神である。
表すのは原初の水であるという……。
大成功🔵🔵🔵
効果1【水源】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
有栖川宮・永遠
幼なじみで従者の悠(g02300)と参加
そうですね、大変なお仕事をする前に初詣に行きますか。悠、東京大神宮に行きましょう。彼の天照大御神にこれからの長く続くであろう故郷奪還への戦いへの加護を願いましょう。
ちゃんと参拝の手順を護り、悠と並んで丁寧に詣でます。元々名家の生まれ育ちですから参拝の仕方はきっちり教えられてますし。これからの戦い、確かな足取りで大切な人達と歩めますように。
さあ、行きましょう、悠。相変わらず大変なお仕事ですが、悠と力を併せれば、何とかなると信じてます。
近衛・悠
幼なじみで主人である永遠(g00976)と参加
そうだな、ルクソール神殿絡みは経験あるが、凄く大変で手間がかかる事は実感してるからな。神社に行ってお参りしてくるか。東京大神宮?大きく出たな。まあ、これから故郷を奪還する為の戦いは辛くて長いから偉大なる天照大御神に祈るのもいいかもな。
参拝の手順を護り、永遠と並んで初詣するぜ。加護を願う。これからの長い故郷奪還の戦い、大切な人達を守り抜けるように。ああ、元々高貴な家に仕えていたからな。参拝の仕方は熟知している。
確かに大変な仕事になるな。まあ、永遠と俺が力を併せればどんな困難も乗り越えられるさ。
●千代田、東京大神宮
「そうですね、大変なお仕事をする前に初詣に行きますか」
「そうだな、ルクソール神殿絡みは経験あるが、凄く大変で手間がかかる事は実感してる。だったら神社に行ってお参りしてくるか」
有栖川宮・永遠(玲瓏のエテルネル・g00976)の言葉に近衛・悠(黄昏のフィラメント・g02300)は頷いた。
新年ではあるし、大仕事の前なのだから十分に納得できる。
共に参拝する相手としては、幼馴染であり主人なのだから不満があるはずもない。
「じゃあ悠、東京大神宮に行きましょう」
「東京大神宮? 大きく出たな。まあ、これから故郷を奪還する為の戦いは辛くて長いから偉大なる天照大御神に祈るのもいいかもな」
永遠は悠の神である、天照大御神にこれからの長く続くであろう故郷奪還への戦いへの加護を願うためにこそ参拝する。
自分の為ではなく、共に戦ってくれる大切な仲間のためにこそ祈る。
その事が巡り巡って自分に帰って来るであろうと確信しているので、時間も供物も惜しいとは思いもしない。
「参拝の手順は覚えてる?」
「他の奴になら、誰に物を言ってるんだっていうか、お前こそって言うぜ。当然だろ」
参拝の手順を踏まえ、永遠と悠の二人は東京大神宮へと赴いた。
様々な人々が真摯に祈りを捧げているのは、きっと今が大変な時だからであろう。
二人も故郷を奪還し、大切な人々を守り抜けるように祈りを捧げた。
しかしこうも思うのだ。
「さあ、行きましょう、悠。相変わらず大変なお仕事ですが、悠と力を併せれば、何とかなると信じてます」
「確かに大変な仕事になるな。まあ、永遠と俺が力を併せればどんな困難も乗り越えられるさ」
共に戦う仲間たちが居る。
鋼の絆を結んだディアボロスたち。
その中でも昔から知り尽くし、これまで共に戦ってきた二人だからこそ、永遠と悠はお互いが居れば大丈夫だと信じられるのだと知っていた。信じているのではない、これまでの経験があるからこそ知っているのだ。
「じゃあ列車へ乗り込みましょうか。準備はよろしくて?」
「当然。既に必要なもんは積み込んであるよ。後は思い付きがあれば追加するくらいだな」
そういって二人は新宿駅へと向かう。
祈りを現実のものとし、人々に笑顔をもたらすために行う。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【植物活性】LV1が発生!
【友達催眠】がLV2になった!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【アクティベイト】がLV2になった!
天破星・巴
アドリブ歓迎
【場所】平河天満宮 東京都千代田区平河町1-7-5
普段から巫女服を着る巴はもともと神社関係者である
他の神に参拝する気は無いが初詣の様子を見に来た訳は…
1000年後の世でも神社は残り、こうして参拝する者達は居るようじゃな
聞くところによると刻逆が起きなければ毎年あふれるほどに人が訪れたという
(科学が台頭し神秘が薄れる世になっても信仰が残っていることに安堵)
色々調べた結果、菅原道真が祀られている天満宮の数の多さと訪れる人の多いことに吃驚した
学歴社会では学問のご利益が一番欲しい加護ということなのじゃろうか…
●千代田、平河天満宮
「京の都の繁栄も大したものであったが、江戸は文字通り百万の都であったとか。動画で見た光景なぞ信じらぬ物であったが……」
天破星・巴(反逆鬼・g01709)は参拝に為に訪れたのではない。
巫女装束が示す通り、もともと神社関係者でもあるのだから。
他の神に参拝する気は無いが初詣の様子を見に来た訳は……。信仰と言うモノがまだ残っている事に安堵したのだ。
「ゆく河の流れは絶えずして……と聞くが、1000年後の世でも神社は残り、こうして参拝する者達は居るようじゃな」
聞くところによると刻逆が起きなければ、毎年あふれるほどに人が訪れたという。
上空から見たメガロポリス・トキョーシティの動画は凄まじい程であった。
そんな科学が台頭し、神秘が薄れる時代になっても信仰がまだ残っている。
不思議とありがたい気がした。
「そういえば道真公が祀られている天満宮の数の多さに飽きれたものよ。そして訪れる人の何と多い、数えられぬと言うが……。学歴社会では学問のご利益が一番欲しい加護ということなのじゃろうか……」
そんな話を聞けば、狐にでも摘まれたような気がする。
まだ当時最新の宗教であった密教の不動明王信仰などが、今では江戸だけで五つもあると聞いて驚いたのを覚えている。
天満宮はその比ではないとのことで、当時の京を知る巴としては、歴史の移り変わりに驚嘆するしかなかった。
そしてそれだけのエネルギーが失われた事。
去年その一部を取り戻した事。これから取り戻しに行く事を、実感するためにこそ此処を訪れたのかもしれない。
「さて参るか」
巴は新宿から列車で過去へと向かう。
それは歴史を取り戻す為の一歩なのだろう。
ここに居り戻した歴史に続く為、今日もまた一歩を踏み出す。
大成功🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
神山・刹那
さて、折角だし、お参りしていくか
古来より戦人はげんを担ぐものだしな
新しい敵に、新しい戦場
今年一年、無事に死線を越えて生きて戻れるよう、祈っておくか
待つのがあんまり得意ではないので一番人が空いてる神社で初詣をする
お賽銭として五円玉を投げ入れて今年一年の武運長久を祈ると同時に、ヒリヒリするような、それでいて何時までも闘っていたいような、そんな相手と出会えることを祈る
●
「さて、折角だし、お参りしていくか」
神山・刹那(梟雄・g00162)は余った時間を利用して参拝に来ていた。
「古来より戦人は験を担ぐものだしな」
とはいえお祈りを捧げるのではなく別の意味がある。どちらかといえば心身を整えるルーチンに近かっただろう。
新しい敵に、新しい戦場。
今年一年、無事に死線を越えて生きて戻れるよう、祈っておくかというところである。
「とはいえ待つのはあんまり得意じゃないんだよな。……あそこにするか」
ふと見ると見知らぬ社がある。
立派な神社の大仰な社殿ではないが、ちゃんとした神社だ。
もし屋台でもあれば、確かに神社だろうと納得できるだけの社格はあった。
後で誰かに聞けば良いか……と思ったが面倒なので止めておく。
「こいつを入れても良いんだが……確か『これ以上、上が無い』んだったか。なら素直にコレか。御利益があればまた来よう」
財布を空けると五百円硬貨を最初に見つけたが、運気やなんかの問題で止めておいた。
五円玉を取りだし、強い敵とご縁がありますようにと今年一年の武運長久を祈る。
ヒリヒリするような、それでいて何時までも闘っていたいような……。そんな相手と出会えることを祈るのであった。
なお祭神はフツヌシ。
フッ、あるいはッという音を神格化した神であり……。
その音とは刀を振るう風切り音の音である。
剣神は彼にどんな運命を授けてくれるのだろうか?
それじゃきっと、彼自身の手で切り拓くに違いない。彼にとってあくまで神頼みと言うのは験を担いでいるだけなのだから。
大成功🔵🔵🔵
効果1【神速反応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
ベアトリス・リュウフワ
敬虔な信徒であれば、かつてわたくしに捧げていた忠誠に近しいもの。
ならばそれを模倣すれば宜しい話。難しくはありません。
信徒が多い時間帯を【偵察】と【観察】によって見極め、その群衆に紛れ込みましょう。
クロノヴェーダには無力ですが、【モブオーラ】も展開することによって一般人の妨害を防ぎます。油断は禁物ですわ。
煤けた外套と衣裳を重ねて着用し、本来の衣装――つまり、不相応な豪奢さは見せないようにしましょう。
言葉遣いも、気弱そうな平民のようなものに変えておきますわ。
演技とはいえ、クロノヴェーダに頭を下げるのは不服ですが――心を制御する訓練だと思えば得られるものもありましょう。
●
(「敬虔な信徒であれば、かつてわたくしに捧げていた忠誠に近しいもの。ならばそれを模倣すれば宜しい話。難しくはありません」)
ベアトリス・リュウフワ(強欲と傲慢のミルフィーユ・g04591)は声には出さず、歩きながら周辺の様子を確認した。
同じような光景が続く中、ペースを変えてとある集団の中に紛れ込む。
(「人数の多さを考えるとこの集団がベストですわ。多過ぎても臨検を受けるでしょうし」)
ベアトリスが選んだのは程良い人数の巡礼集団であった。
いちいち問い詰めるのも面倒で、かといって警戒を要する様な大集団ではない。
(「この格好であれば問題ありませんね」)
彼女は警戒して一般に合わせ、更に煤けた外套と衣装を重ねることで姿を覆い隠した。
旅する人々の装束は痛むものであるし、豪奢過ぎれば金持ちや貴族であると思われ、護衛やお付きの人々などの細部の話を詰めなければならないからだ。当然、寄進の量なども相応でなければないし、確実に検査されてしまうので避けておいたのだ。
(「演技とはいえ、クロノヴェーダに頭を下げるのは不服ですが――心を制御する訓練だと思えば得られるものもありましょう」)
ベアトリスは衣装だけではなく、言動や態度も改めて一般人の中に潜むに十分な注意を行ってオベリスクに向かうのであった。
成功🔵🔵🔴
効果1【液体錬成】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
有栖川宮・永遠
幼なじみで従者の悠(g02300)と参加
【アイテムポケット】から私と悠の分の地元に馴染む服装と地元で良く使われる香油を取り出して着用。
【モブオーラ】の効果を使わせて貰い、信者の方に違和感を感じられないように気を配り、【友達催眠】の効果で信者に紛れ込みます。悠と一緒に周辺を【情報収集】【観察】。私はついボロが出てしまうタイプなので、【臨機応変】に行動することを心掛けながら悠の傍を離れず、いつでもフォローして貰えるように。
出来れば、オベリスクへ素早くいける道を【看破】しておきたいですね。敵地のど真ん中に移動するので、道中も周りの様子に良く気を付けて置きます。
近衛・悠
幼なじみで主人である永遠(g00976)と参加
【モブオーラ】と【友達催眠】の効果はあるが、念のため永遠から渡された地元の服装を着用。香油も使っとくか。周りの地形を観察してオベリスクへの近道を探っている最中の永遠の様子が不審に思われないよう、信者への対応は俺がやっとくか。兄妹で参拝しに来たので、妹は初めて来る場所だから驚いているとか、神関係の話は怪しまれないように相槌を打って置くか。
オベリスクへ近づくときは周りを【観察】して警戒。時々ボロが出る永遠をいつでもフォロー出来る位置をキープしながら行動するぜ。
●
「紛れ込む前にこれに着替えて。この香油も忘れないで」
「了解。いつものことながら用意がいいな」
有栖川宮・永遠(玲瓏のエテルネル・g00976)と近衛・悠(黄昏のフィラメント・g02300)は服を脱ぐと香油を塗り、地元民のまとう衣装を身に着けた。
アロマを潜入先に合わせるのは基本ではあるが、祝福の意味もあったりするので中々侮れない。
「私はルートを把握しておくわ。後はお願いね」
「そのフォローが俺の役目だからな。任せとけ」
二人は幼馴染であり長年の主従であるので、その役割分担はハッキリしていた。
いつも主体性を示すのが永遠で、彼女が足りなかったり不得意な部分を補うのが悠である。
例えば今回は永遠が積極的に見て回ろうとするので、それが不審に思われるかもしれない。
だからすかさず、悠はこう口にしたのである。
「すまないな。兄妹で参拝しに来たんで妹は初めて来る場所だから驚いているんだ」
「……まあ。まあまあ……それは仕方ないわね」
「早く祝福して欲しいのでしょうし。あれだけの器量ならば……ねえ」
などと、周囲のおばちゃま達は供述しており……。
何故か旦那などの袖を引き、不要に二人の周囲には近づけないようにしていた。
悠が本当に判って口にしたかは別にして……『古代エジプト』で『兄妹』で『神殿に祝福して貰う様な仲』。というのを検索してもらえると周囲の反応も判り易いと思う。
(「だいたいのルートが判ったわ。それとクロノヴェーダにとって一般信者は備品みたいなものね。多分、戦闘が起きてもあえて巻き込んだりはしないと思う」)
(「なるほどな。だが逆に言えば、どうしようも無ければ平気で巻き込むって事だ。注意しておこうぜ」)
二人は小声で相談し合う。
そんな中で周囲を伺うと、ニヨニヨと微笑ましい視線で巡礼者たちが見守っていた。
(「……どうしたのかしら?」)
(「さあな」)
首を傾げる永遠に、悠はそっけない態度で周囲からの視線を遮った。
それは護衛が主人を守り、あるいは騎士が貴婦人を守るに相応しい態度である。
この流れを悠が知って居るか知らないかは別にして、現代新宿に戻れば全く関係ない倫理観であり、そもそも二人は兄妹ではなく幼馴染なので関係ないだろう。
かくしてディアボロス達は少人数のチームに分かれて、徐々に神殿前にあるオベリスクに向かって歩みを勧めるのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【友達催眠】がLV3になった!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【アクティベイト】がLV3(最大)になった!
ファーティマ・クレピトゥス
エジプト人の私なら違和感なく潜り込めるわよね?
【友達催眠】で民衆たちと仲良くなってしれっと溶け込んで同行
世間話をしながら攻略対象の神殿や祀られている存在について情報を集める
他のディアボロスは【プラチナチケット】を使用して自分が招待した事にして引き入れる
もし神に捧げる供物とかが必要なら、歌と踊りを捧げると言い張る
一曲披露してみるのもいいかもね♪
リト・ハリーリー
周りの民衆に合わせた服装をして紛れ込むの。
観察や情報収集を使って、その場の人とのお話もお手の物だよ。
リトだけじゃ怪しいだろうから他の人のそばにいたり、一般人に紛れて姿を紛れさせて
【モブオーラ】【友達催眠】
先導きって入れた人に手招き…じゃなくて手引きしてもらってもいいかも?
オベリスク破壊に向けての最短距離、避難経路もできるだけ確認しておきたいけど、無理は禁物。
慎重に行動しつつ、見逃しはしないからね。
●
「こっちよ」
「あ、ありがとうなの」
リト・ハリーリー(守護獣と神子・g05408)は仲間に引き入れてもらい現地の集団に紛れ込んだ。
服装の方はちゃんと揃えたが、古くからの付き合いと言うような顔をするのは難しい。
できなくはないが、馴れている人に任せるのが妥当であろう。
ディアボロスは互いに協力し合い、連携して戦うものなのだから。
「この神殿には様々な神様が祀られている、いわば複合神殿らしいわよ」
「そうなの? リトはオベリスクについて聞いてみたの。本当は二本あるのはずだけど、どうして片方しかないのかは判ってないらしいのね」
そんな彼女を導いてくれたのはファーティマ・クレピトゥス(ディバインディスチャージャー・g04908)である。
エジプト出身で外見や装束に違和感がない事を活かし、催眠術なども駆使してしれっと地元出身の巡礼者に仲間入りしたらしい。
後は関係者のようなフリをして、こんな感じで人々を導いて来たとか。
「えーっと。オベリスクに近づくのは他の人も調べてるみたいだし、何とかなるとして……じゃあ避難経路を探しておくの」
リトは別集団に紛れ込んだ仲間を見つけていた。
あの時の感じだと、どうやらオベリスクへの道を見ているようだったので、その辺は探さなくても問題ないだろう。
ならば担当別けとしては、作戦成功後に避難するための経路を探しておこうと道筋を調べ始めた。もちろん戦闘が激化して、一般大衆を逃がさなければならない時も探すつもりであった。もっともクロノヴェーダの様子からして、積極的に巻き込みそうにないのだが。
「その辺は任せておくわ。私は質問された時の答えを用意しておかなくちゃいけないから」
「了解なの」
ファーティマは調査をリトにバトンタッチすると、あくまで一同のメンバーとして行動し始めた。
もし神に何を捧げるのかと聞かれたら、躊躇なく『歌と踊りを捧げる』と言い張るつもりである。
一曲披露して嫋やかな舞を踊れば、舞踊の心得の無い者には見事さが判らずとも、驚いて不審に思われたりはしないであろう。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!
陣・頼人
【モブオーラ】で巡礼者にまぎれこんで、神殿に近づく。
バレそうになったら【臨機応変】で切り抜ける。こう見えても弁慶の勧進帳は得意なんだよ。
(※宿題やっていないのに白紙のノートを前にもっともらしい事を読み上げる技)
潜入したら、オベリスク近くまで移動。
その際に【戦闘知識】で警備の状況や周囲の地形を観察しておく。
あと少しで、ここは戦場になるんだからね。
マルケト・キサウェ
……前に見たことはありますけど、やっぱり大きいですねえ、オベリスク。
おっと、まずは巡礼者の群に紛れて神殿入口に潜入しないとですね。
【モブオーラ】や【光学迷彩】の効果が使えるので人波に紛れること自体はそんなに難しくないかも知れませんが、あの神官めいた風貌のエンネアド(推定)に万一目を付けられると厄介です。
わたくし自身の心を騙すが如く、真に迫って<演技>に取り組みます。
あと、こちらが戦闘態勢に入り次第敵が飛来してくる様子ですし、一般市民の方々にはなるべく早めに避難頂きたい所。
【友達催眠】もあるので『何か不穏な感じがする』とお話しておきましょうか。後程、危機をいち早く察知して貰えればいいんですが……
アンゼリカ・レンブラント
事前に言葉遣いなど、
地元の人間になりきるための勉強
ボロを出さないよう学習しておく
さて地元の服装をして紛れ込もう
私の容姿は目立つから
【モブオーラ】で違和感を消し、
【友達催眠】で信者に友好的に紛れ込む
先に入れたディアボロスがいれば、
招待されたと口裏を合わせて入ろう
仮に身を隠さないといけない状況になったら
【光学迷彩】の助けを借りようかな
うまく入れたら
この先の戦闘に備え周辺、可能ならオベリスクを観察
素早く近づけるルートや、身を隠せる場所など
把握しておきたいね
気づいたことがあれば逐次仲間と共有
ただ無理はしない、仲間にもさせない
暴れるフェイズは先だからね
今のうちに勇気や元気をめいっぱいチャージしておこう!
●
「……前に見たことはありますけど、やっぱり大きいですねえ、オベリスク」
「そうだね。でも完全に壊すのなら一苦労だけど、傷ついてる場所に攻撃するだけなら何とかなりそう」
マルケト・キサウェ(docta ignorantia・g03412)の感想に頷きながらアンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)はオベリスクを見つめた。
神殿群の入り口に立つ壮大なクロノ・オブジェクト。それを破壊するための一環として疵を付け、既について居る傷があれば広げるのが今回の目的だ。
「おっと、まずは巡礼者の群に紛れて神殿入口に潜入しないとですね。人波に紛れること自体はそんなに難しくないかも知れませんが……あの神官めいた風貌のエンネアドに万一目を付けられると厄介です」
マルケトはできるだけ敵のアヴァタール級を直視しないように、反射を利用して確認をしていた。
周囲の一般人に紛れ違和感の無いように偽装はしているが、相手も賢そうなので注意が必要だ。
反射している姿を自分に替え、催眠術でも使うかのように幾つかの注意事項を自分に言い聞かせていた。
「事前に確認はしていたけど、イザとなると不安だな。敵中央を突破しろという方が気楽かも」
アンゼリカも自分の髪に布を巻いたりと源氏の装束を着て人々に紛れる。
「大丈夫だと思うけどね。この人出だからいちいち調べてる暇はなさそうだし、むしろ驚かずにちゃんと対応できるかの方が重要なんだ」
陣・頼人(武装騎士ヴィクトレオン・g00838)はそう言って警備状況を報告した。
どうも新年そのものよりも、『新年に合わせたい』という駆け込みで人が多かったらしい。その対応に追われて警備が多少散漫になっているようだ。
「その辺りは任せておいてくれ。こう見えても弁慶の勧進帳は得意なんだよ」
誤魔化すテクニックの中に、やっていもしない宿題をやってるフリで読み上げることを『弁慶の勧進帳』と呼んだり、書いても居ないレポートを数ページだけでっち上げることを『カレーの作り方』と呼ぶ。
頼人はその辺りの手際に関して自信があるらしく、もっともらしい嘘を吐き、関心を抱かせ過ぎないようにする事は可能だと告げた。
「それよりも地形情報を教えるから覚えておいてくれ。あと少しで、ここは戦場になるんだからね」
「了解。素早く近づけるルートや、身を隠せる場所などはちゃんと把握しておきたいしね」
頼人の言葉にアンゼリカは頷きワザとらしくないレベルで周辺を観察した。
途中で猫ちゃんを見つけて抱きしめたくなるが、今は我慢だと心に言い聞かせておく。
今のうちに勇気や元気をめいっぱいチャージしておこう! と心を鬼にして愛想を振る猫ちゃんを見送るのであった。
「そういえば、こちらが戦闘態勢に入り次第敵が飛来してくるのですよね。一般市民の方々にはなるべく早めに避難頂きたい所ですけど……」
「その辺りの心配はいらないらしい。こちらが巻き込まない限り、エネルギーを供給する信者を向こうも巻き込まないんだってさ」
マルケトの心配に事前に予習して来たアンゼリカが教えてくれた。
身も蓋も無いがクロノヴェーダにおって一般大衆とは財産であり、燃料であり、兵士の供給源なのだ。
無理に戦い続けない限りは大丈夫だという話を聞いたのだとか。
「そうなのですね……危機をいち早く察知して貰えればいいんですが……」
「その段階で巻き込むような攻撃は避けるってとこかな。一緒に戦う仲間には注意はしておこう」
こうして一同はオベリスクの周囲に潜み、作戦決行と同時に動き出すのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【モブオーラ】がLV4になった!
【照明】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
御守・樹
人々に紛れるようにして、かつ【忍び足】【モブオーラ】【光学迷彩】の合わせ使用でなるべくオベリスクに近づくまでは穏便にしたいな。十分にパラドクスの威力も発揮させたいし被弾もなるべく避けたいとこだし。
バレたとしても【ダッシュ】で一気に近づきパラドクスでの攻撃を。防御機構があったとしても【貫通撃】【強打】で少しでも【衝撃波】を通して破壊の一手を。
受けるダメージは【忍耐力】でなるべく耐えたい所。
例え俺自身が何を感じ何を感じないとしても、それでもできる事はやっておきたいんだよ。
天破星・巴
力で壊せぬものなど何もないのじゃ
壊せぬというのなら力が足りないだけじゃ
【モブオーラ】と【光学迷彩】と鬼御影の影移動でオベリスクに接近
【怪力無双】とすべての効果2及びPOW特化型のステータスを生かし破壊実行
指先にオーラ操作で力を集中しオベリスクの文字を削り取るように貫通撃を行い文字による呪術的効果が薄れたら渾身の力を籠めて殴りオベリスクの破壊を試みる
オベリスクも文字が読め無くなれば単なる岩、後は砕けて瓦礫となれ
自分に来る攻撃はガードアップで耐える
オベリスクの破壊が最優先、招き入れる手引きをしてくた者や警備に対応してくれている者の為にも破壊の手を緩める訳にはいかないのじゃ
イシュア・アルミゴス
アドリブ連携歓迎
モブオーラと光学迷彩を利用してオベリスクまで接近
とりあえず人には見つかりたくないしね
近くまで来たらヒエログリフを確認
改ざんできそうなら試すし無理そうならやる事はシンプルだ
行くよご先祖様達、オベリスクの文字を消す様に爆弾を設置し攻撃
なーんかヒエログリフが良くないものらしいじゃん?
だったらまーできる事は試すよね。出来なかったらいつも通り。
邪魔な壁は吹き飛ばすに限るよね!
敵の攻撃は展開させたドローンを敵にぶつけ一時的に意識をそちらに
向かわせることで回避。やるだけやったら逃げるに限る。
あとは野となれ瓦礫になれ。更地にしないだけマシと思ってね!
●
「貴様ら。祈りを捧げるのはあちらだぞ。こちらに近づいてはいかん』
(「見つかった! 一気に仕掛ける!」)
御守・樹(目指すは无二打・g05753)は仲間たちに先駆けて突っ走った。
新年の人ごみに隠れ、気配を消し光を曲げて接近したがここが限界だ。
警戒網の前なら誤魔化せようが、本格的にトループス級クロノヴェーダに掴まっては事を為せないので仕掛ける事にしたのだ。いまはまだ一般人の歩兵なので何とかなりそうなので、捕まる前に駆けだしたのだ。
『敵襲! 貴様らは大人しくしていろ!』
『出逢え出逢え! 攻撃を食い止めよ! 敵ならばこれを討て』
流石に敵も精鋭である。
その動きを見て驚きもしないし、即座に反応することが出来た。
警備隊は動き出し、同時に空中からトループス級のクロノヴェーダが舞い降りて来る。
しかしその事で、逆に動き易くなった者も居る。
「力で壊せぬものなど何もないのじゃ。壊せぬというのなら力が足りないだけじゃ」
『取りつかれたぞ! 引き離せ!』
天破星・巴(反逆鬼・g01709)は影の中を移動するパラドクスを駆使して、警備隊の影ごしに一足先にオベリスクに取りついた。
敵もまさか自分たちに突っ込んできたかと思うと、その後ろに出現するとは思いもすまい。
そして正面からの打撃で躊躇なく破壊しようとする。
パワーだ、パワーが全てを解決すると誰かが言ったような気がした。
(「もう少し、もう少し。……ヒエログリフを確認出来る程度までは」)
その頃、イシュア・アルミゴス(守護星蟲・g00954)は同じ攻撃を仕掛けるにしても、効率よく行こうと思っていたのでギリギリまで待った。
ヒエログリフを書き換えられる者ならば書き換えたいし、無理なら無理で全部消し去るつもりで攻撃したかったのだ。
代わりに仲間達が攻撃を仕掛けてくれるので、その後から行こうと思う。
こうしてディアボロスたちの果敢な攻撃が始まった。
何が果敢かと言って攻撃一辺倒な事である。
「うおお!」
走り込んでの樹の掌底。
練り上げた衝撃を全て叩き付け、防御機構ごと貫き破壊しようとする。
「一点じゃ、一点集中! この指先に全てを載せて文字を抉るつもりで参るのじゃ!」
「やってる!」
巴が闘気をのせて貫手を放ち、樹も脱臼しても構わぬとばかりに叩き付けていく。
だが力の一部が流されているような感じがして、その感覚が徐々に強くなっていくのを感じた。
『キエロ!』
「来るなら来いよ! 例え、俺自身が、何を感じ何を感じないとしても……それでもできる事はやっておきたいんだよ!!」
樹はトループス級に殴り飛ばされ、あるいは吹き飛ばされる最期の瞬間まで力を叩きつけていた。
そう、彼らが果敢なだというのは、別にその姿勢だけではない。
攻撃されても反撃もせず、ひたすら攻撃に専念するからこそである!
『ヒルマヌ!?』
『驚いている暇などないぞ! 我らの信心、見せつけてやれ!』
『クワー!』
一般兵の攻撃などものともしないのは判るが、トループス級の攻撃まで無視するとは流石に敵も驚いていた。
しかしそれでも即座に攻撃を再開するあたりは、なるほど油断できない相手である。
「こっちぼ設置し終わった! なーんかヒエログリフが良くないものらしいじゃん? 一気にぜんぶ、吹っ飛ばすよ!」
その間にイシュアは爆弾を可能な限り設置しまとめて吹き飛ばそうとした。
時間が掛かったのはヒエログリフを弄ろうとしたのと、一般人に影響を与えないレベルで設置するのに手間取ったからだ。
「脱出を待たんでも良い、わしらごとやれい! オベリスクも文字が読め無くなれば単なる岩、後は砕けて瓦礫となれ!」
「おっけ! 行くよご先祖様達!」
巴が吹き飛ばされながら叫ぶとイシュアはオベリスクを吹き飛ばそうとした。
できれば周辺ごと行きたいところだが、人々を巻き込みそうなので止めておいた。チュドーンと吹っ飛ばし、ここから先は逃走である。
「あとは野となれ瓦礫になれ。更地にしないだけマシと思ってね!」
爆弾設置に利用したドローンを敵にぶつけながら、イシュアたちは脱出を図る。
こうしてディアボロス達の第一陣が攻撃を仕掛け、彼らに続いて第二陣も攻撃を始めた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【エアライド】がLV2になった!
【飛翔】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV4になった!
【反撃アップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV3になった!
不知火・紘希
キョウちゃん(g04509)と
キョウちゃんにならって、
兄弟で偽神様にお祈りに行く雰囲気を出しながらオベリスクへ向かうよ
【光学迷彩】と【モブオーラ】でなるべく気配は消しておくね
近くまで来たら、(偵察)でタイミングを見て、キョウちゃんに合図
敵の気を引いてくれてる隙に、
(観察)で見つけたオベリスクの弱点を狙って攻撃するよ
一気にダッシュして、描き出した星の大群をそこにぶつける!
できる限りの間、何度も(一撃離脱)!
余裕あれば敵にも星を飛ばしてキョウちゃんに加勢するよ。
世界を取り戻せますようにって、本物の神様にお祈りしてきたんだから。
絶対にこの願いは、僕らの手で叶えるんだ。
大和・恭弥
紘希(g04512)と
真の神様には祈りをしっかりと捧げてきた。
こっちの偽神には、希望を無碍にされた人々の怨念を以て報いようか。
オベリスクまでは、参拝しに来た兄弟として、目立たぬよう衣装を纏って近づく
念入りにモブオーラ、光学迷彩など残留効果を使用
仮に一般人に声掛けされたら、話を合わせよう…兄弟は本当だしな。
コウが合図したら、すぐに藍雪花染を抜刀し呪いを解放
結界術を展開し、殺気で一般人は遠ざけて敵の気を引く
動きを読み、攻撃は神速反応で躱して、そのまま流れるように空間ごと横斬り。相手の存在ごと虚無へ帰す。
願わくは、オベリスクを護る術ごと揺るがす勢いで攻撃を―
尊い生や死を弄ばれた者たちの想いを一振に。
メルサンク・トトメス
プロフェッサー、守りは任せたよ。
𓋞𓎃オベリスクブレイカーを装着して、オベリスクを殴る。
セトの加護を得てせっかく新調したんだ。役に立ってね!
④組と【パラドクス通信】で連絡を取り合いながら、オベリスクの【破壊】(【グラップル】)に取り掛かる。
セトの加護で、神殿の壁も、距離の壁も、ぶち破って殴りに行くからね。
ウカーブの攻撃は最低限の受け身だけとって、全力でオベリスク攻撃に徹する。つまり、やられた分は腹いせ気味にオベリスクにやり返す。
なんなら、不用意に近づいてきたウカーブも巻き込んで殴るよ。暴風と暴力の中に飛び込んできた方が悪い。
時間が許す限り、何度でも叩く(【破壊】)からね!
●
「今だよ! みんなのおかげで、こっちみてない!」
「よし。真の神様には祈りをしっかりと捧げてきた。こっちの偽神には、希望を無碍にされた人々の怨念を以て報いようか」
不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)が敵の動きを告げると大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)たちは走り出した。
ここまで様々な方法を用いて近づき、人々の中に隠れ潜んで機会を伺ったがこれ以上のチャンスはあるまい。
「……ボクも行こうか。プロフェッサー、守りは任せたよ」
メルサンク・トトメス(𓌸𓋴𓋹𓁐𓅝𓄠𓋴・g03837)もまたスフィンクスのプロフェッサーに守りを任せ攻撃のためにオベリスクへと赴く。
「セトの加護を得てせっかく新調したんだ。役に立ってね!」
それは神の加護により、排斥のオベリスク破壊専用に仕立て上げた黄金の鎧である。
「オベリスクそのものが防御態勢に入ったらダメだから、それまでに攻撃するんだ。一点集中でも全力でもいいから。……ボクもセトの加護で、神殿の壁も、距離の壁も、ぶち破って殴りに行くからね」
メルサンクは仲間たちと通信で連絡を取り合いながらオベリスク破壊の連携作戦を取り持っていた。
実はその通信を受けて、一同はバラバラにではなく、連携して攻め立てていたのである。
そして第二陣もまたオベリスクに取り付き、その防御機構が働く前に攻撃を仕掛けていく。
「あったよ! 元からある疵! たぶんパラドクスの付けた疵じゃない!」
「任せろ!」
紘希が見つけた弱点らしき場所に向けて恭弥は走り込んで攻撃を仕掛けた。
パラドクスを防御機構が弾き受け流すのであれば、元からある疵を拡大させようという案である。
「―死してなお、存在まで滅された者たちの感情を思い知れ……」
恭弥は妖刀が糧として吸収した人々の悲しみや後悔の感情といった無念の思いを、幾千万の呪詛に変えて叩き込んだ。
虚無の刃が空間ごと切り裂き、真一文字にオベリスクを切り裂かんとする。
この攻撃を霧散する力に対して、幾重にも積み重なった無念が抵抗しているかのような感触を腕から感じた。
「ああ、死者の思いは捨てられないよね。それにしても良くやるなあ」
「そうだよ! キョウちゃんは僕にとって輝ける星なんだから!」
メルサンクが牡丹雪の様なナニカに触れると感情を掬い取り、紘希はその痛みに耐える兄のことをこれ以上ない程に信じていた。
「ねぇ、知ってる? 一瞬の流れ星に願いごとを伝えられたら、叶うんだって」
紘希は靴に願いを込め、希望を集めて星を呼ぶ。
そして空を軽快に駆け抜けて、光る靴で空に美しい絵を描き続ける。
その絵はきっと希望と言うのだろう。
『クエー!』
「やれやれ、もう来たのか。でも駄目だよ。やられる訳にはいかないし、時間が許す限り、何度でも叩くからね!」
敵トループス級は遠慮なしにメルサンク達を攻撃するが、プロフェッサーや戦闘組に任せてこちらも破壊に専念する。
まだ奴らを排除できていないようだが、逆に言えば防衛機構もまだ本調子ではない筈だ。
そう信じて砂嵐、暴風、破壊、神殺しの神の力を借りてひたすらに攻撃し続けたのである。
「まだだ!! 願わくは、オベリスクを護る術ごと揺るがす勢いで攻撃を―尊い生や死を弄ばれた者たちの想いを一振に」
「世界を取り戻せますようにって、本物の神様にお祈りしてきたんだから。絶対にこの願いは、僕らの手で叶えるんだ」
体当たりや呪詛など様々な方法で攻撃され、体中が痛む。
だがこの位の攻撃なんて何のその。
兄弟は互いを庇い合い守り合って攻撃し続けた。
それは絶望の夜の中で燦然と輝く昴の様であり、夜明けを告げる暁の様であった。
「これが最後の一撃だよ! 𓊪𓍯𓏲𓄇𓏺𓎡𓊃𓃀𓏏𓃀𓎡𓌪𓂧𓅓𓎼𓂝𓊪𓀠𓎛𓄡𓇋𓀜𓈖𓂧𓃬𓄇𓎼𓂋𓊪𓃬𓀜」
メルサンクの声が遠くで聞こえたような気がする。
敵トループス級に変化見られたのは……。
そして勘違いかもしれないけれど、アヴァタール級が出てきたような気がした。
しかしそれよりも、一同は少しでもオベリスクに疵を付け、破壊しようと攻撃し続けたのである。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】がLV3になった!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
【ダブル】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
ベアトリス・リュウフワ
二兎を追う者は一兎をも得ず。
迅速な作戦遂行のためには、明確な役割分担が必要。
故に、オベリスクの破壊は他の方にお任せし、わたくしは破壊活動を妨害してくる雑兵どもを斬り捨てることに専念いたします。
破壊活動が始まった瞬間に、変装を解いて前線へ躍り出ます。
連中の気を引くために、パラドクスを展開。
どこからでもかかっておいでなさい。
その下賎な爪でわたくしを捉えようとしても、【残像】を残すほどの鋭いステップの前では難しいはずです。
すれ違いざまに【斬撃】の【連撃】を叩き込み、その羽根をちぎり落として差し上げましょう。
オベリスク破壊を妨害する個体には、【ディフェンス】を駆使してでも間に割り込みますわ。
●
「二兎を追う者は一兎をも得ず。後はお任せしましたよ」
少し時を遡ろう。
ベアトリス・リュウフワ(強欲と傲慢のミルフィーユ・g04591)は作戦実行のために自らの役目を割り切っていた。
明確な役割分担を担い、敵を倒す為というか妨害工作を仕掛けて来る敵を担当するために挑むのだ。
確かに敵兵を斬り捨てるが、それは結果に過ぎなかった。
「さあ、踊りましょう。その命、尽きるまで――」
舞うように飛び出たベアトリスだが、その動きは剣の舞である。
軽やかな動きで敵を誘い、回避し受け流し、その果てに斬り捨てる。
しかして、その実態はオベリスクに向かった仲間から視線をこちらに向け、囮となるためである!
『シネイ!』
「どこからでもかかっておいでなさい」
残像を残しながら敵の目を引き付け、目にも留まらぬ動きで戦い続ける。
止まるのは姿を残す為、仲間ではなく自分へと向かった視線を釘付けにするため彼女は戦う。
『離レ……』
「……前言を撤回いたしますわ。貴方だけは行かせる訳には行きませんの」
ベアトリスはオベリスクを攻撃する仲間を排除しようとした敵に対して、激しい積極性を見せて攻撃した。
これまで艶やかに誘い続けた彼女が、手傷を受けたのはこれがこの日初めてである。
暫くはまた無傷で戦い続けるが、やはり仲間を守ろうとする時だけ彼女は傷を負っていく。
しかし仲間を守ることはオベリスクを破壊することであり、その結果が人々を守ると信じて戦い続けた。
成功🔵🔵🔴
効果1【壁歩き】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
神山・刹那
さて、久しぶりの戦場だ
鈍った感を少しでも取り戻しておかないとな
まぁ、お前らにはそれでも十分だと思うが、慢心と諦めは己の限界を決めちまう。油断なく行かせて貰うぜ
捕らえる屍鷲でこちらに急降下してきたら、神速反応で焦ること無く反応し、相手が影から仕掛けてきても想定の範囲内なので、そのくらいの知恵はあったかと驚くが、範囲内なので神速反応で対処し、斬り捨てる
「まぁ、この位だよな。お前らにできることは。多少は楽しめたよ。ありがとう」
カイ・オーベルト
アドリブ、連携歓迎
オベリスクを攻撃する仲間を援護する為、トループスを攻撃する。
【アナイアレイション】を使用。
キャノン砲とマシンガンの連射を敵に浴びせ注意を引き付けつつ、「一撃離脱」の技能で撃ちながら移動し続け撹乱する。
こちらに気を取られればオベリスク破壊担当のリスクを減らせるし、こちらに構わずオベリスクを守ろうとするなら横合いから狙い撃ってやる。
反撃の呪詛は、気合いを入れて「忍耐力」で耐える。任務を遂行しきるまでは倒れる訳にはいかない。
●
「やらせん!」
カイ・オーベルト(アイゼンフント・g05787)は時折におぞましい啼き声に悩まされながらも戦場を駆け抜けた。
キャノン砲を放ち、マシンガンで薙ぎ払いながら戦い続けている。
しかし幾つかの制限が彼に厳しい消耗戦を強いていた。
「……そっちは大丈夫か?」
「ああ。この程度は問題ない。少し戦場を離れていたから食らっただけだ」
カイは同じように負傷した神山・刹那(梟雄・g00162)と肩を並べ、あるいは背中合わせになりながら戦っている。
それもまた仕方あるまい。
オベリスクを攻撃する仲間を援護し、同時に一般人を巻き込まないようにしようと思ったら行動が制限されるからだ。
走りながら攻撃してるからまだマシだが、障害物に隠れて戦ったら避難する誰かを巻き込みかねなかった。
「さて、久しぶりの戦場だ。鈍った感を少しでも取り戻しておかないとな」
そんな中で刹那は自らが流した血に構わず笑みを浮かべていた。
迫り来る敵の突撃を受け流し、あるいは掴んで放り捨てようとする攻撃を咄嗟の反応や、空気を蹴ることで態勢を立て直して防ぐ。
「まぁ、お前らにはそれでも十分だと思うが、慢心と諦めは己の限界を決めちまう。油断なく行かせて貰うぜ」
実際、敵を倒すだけなら余裕なのだが、他の用事があるというのが足枷になっている。
だがそのくらいは丁度良いハンデであり、オベリスク攻撃組を守ろうとする仲間を狙っている敵を見て、むしろそのくらいの知恵があったかと驚くほどの余裕があった。
それを確認するや自分も混ぜろと、分身を引き連れ敵を攪乱し、次々に斬り捨てて時間を稼ぐことに成功する。
「まぁ、この位だよな。お前らにできることは。多少は楽しめたよ。ありがとう」
勝つのは簡単だが、この程度の相手では修練にもならないかもしれない。
その心配を吹き飛ばしてくれたのはありがたいが、そろそろ増えて来る敵が邪魔になるのでどうしようかと思った所……。奥の方から駆けつけて来る気配を感じて、ゾクリと来る感触に笑みを浮かべる。
鷲のような敵を斬り捨てながら礼を言い、一足先にその時に備えるのであった。
「まだ来る? いや、その前にアヴァタール級か。だが構わん、こちらに気を取られればオベリスク破壊担当のリスクを減らせる」
こちらに構わずオベリスクを守ろうとするならば、横合いから狙い撃ってやろうとカイもまた敵の動きに対応していた。
一斉射撃でトループス級を蹴散らしながら、仲間たちのために戦い続ける。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【神速反応】がLV2になった!
【建造物分解】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!
メルサンク・トトメス
スフィンクス「プロフェッサー」視点
吾輩はスフィンクスである
名を名乗るほどの者ではない
たった今、新宿島の至宝ねこまんまを賜る約束と引き換えにウカーブの群れに挑まんとするところである
それにしても人の子の知恵は大変素晴らしい
新宿島にありし空中戦闘機動の教本は、我々空の種族が無意識に行うことを整理し理論付けるに加え、初めて知る概念がいくつもあった
いくら数がいても、編隊を組まなければ烏合の衆である
トートの知恵とホルスの加護を得た今、1対1では負けは無かろう
ドッグファイト(【飛翔】【空中戦】)を展開
・すれ違う敵をインメルマンターンで急襲する
・急降下攻撃をやり過ごし、スプリットSで逆襲する
アドリブ、連携歓迎
陣・頼人
オベリスク破壊に向かうメンバーを支援するためにトループス級の相手を引き受ける。
向こうは空中、こっちは地上。
セオリー通りなら向こうが有利。
けど、僕達はそれほど甘くないよ。
敢えてその場を動かず、狙いをつけやすいようにその場に留まり敵の襲撃を待ち受ける。
そして予め【早業】で【トラップ生成】と【罠使い】で創り出した粘着網に敵が引っかかり動きが止まったところをアームドフォートの【砲撃】で【ハウリンググランバースト】を叩き込む。
●
「プロフェッサー、守りは任せたよ」
メルサンク・トトメス(𓌸𓋴𓋹𓁐𓅝𓄠𓋴・g03837)を名乗る少女は相棒たるスフィンクスのプロフェッサーに自らの防衛を任せた。
オベリスクを攻撃し、破壊することに専念するためには全ての力を注がなければなら無いと判断したのだ。
だからこそ、トループス級の迎撃は自分では行えないと思ったのだろう。
この物語はメルサンクの斧が足りであるが、もしスフィンクス『プロフェッサー』視点があると仮定するならばこうだ。
『吾輩はスフィンクスである。名を名乗るほどの者ではない』
提示された報酬は『新宿島の至宝ねこまんま』であり、敵は神の名前を語るにっくきクロノヴェーダ。
これに挑む勇気に遜色はなく、勝利と引き替えに賜るねこまんまはさぞ至福の味であろう。
『それにしても人の子の知恵は大変素晴らしい』
名も無きスフィンクスは新宿島で見聞きした情報に満足していた。
空飛ぶ種族が何年もかけて無意識に習得することを、整理して理論を付け、研鑽を行う事で幾つもの概念を生み出したのだ。
そこにはスフィンクスが初めて知る知識もあり、知識の守護者としては良い環境であった。
『いくら数がいても、編隊を組まなければ烏合の衆である。トートの知恵とホルスの加護を得た今、1対1では負けは無かろう』
敵を分断するため、引き付けて各個撃破。
一言で表すならばコレにつきた。
空中戦での格闘戦……何故ドックなのかは置いて置いて、すれ違う敵を身をひねってかわす。
180度回転で敵の後方に付き、コレを撃破した。
あるいは急降下する攻撃をやり過ごし、先ほどとは逆に下方へ180度回転してコレを背撃した。
『む……あそこでは足を止めて戦っておる? なんと無謀な。いや、むしろ罠か。面白い』
急降下する敵を追ってスフィンクスが追撃を掛けていると、足元でメルサンクと名乗る少女とは別個体のディアボロスが戦っているのが見えた。
集団戦では足を止めるべきではない。
自分の命中率も下がるが、相手の命中率も上がるからだ。事実走り回って戦う者も居た。
しかしその少年は、後方の砲兵の様に足を止めて砲撃しているのだ。無謀と呼ぶしかなかった。
普通ならば……の話だ。
(「向こうは空中、こっちは地上。セオリー通りなら向こうが有利」)
その少年、陣・頼人(武装騎士ヴィクトレオン・g00838)は足を止めて砲撃していた。
戦車戦などでよく言われるが、走り回ると当たらない。かといって足を止めると攻撃されるというジレンマに挑んだのだ。
「けど、僕達はそれほど甘くないよ!」
あえて立ち止まり、命中性を高めている。
走って居ないので姿勢が安定すると同時に、攻撃しようとする敵のラインが一定するので二重に狙い易いのだ。
見事トループスを撃墜したが……代償として何度も攻撃されている。
「掛ったね。そこには罠がある!」
頼人は事前に罠を仕掛け、粘着性の網を展開していたのだ。
罠があれば、相手の攻撃も全部が命中するわけではない。
飛び込みによる降下攻撃である以上、ある程度は止まるし、ダメージを受けたとしても即座に落とせるので結果的に走り回って攻撃するよりも素早く倒せるのだから。
「悪いけど今回は時間がないんだ! ……吠え猛ろ銃声! これは理不尽への怒りの雄叫びだ!」
そう、ここは防衛拠点であり次々に敵が駆けつけて来る。
だから敵を倒せば即座に撤退する必要があるだろう。
傷ついてでも、手早く倒さねば危険になるのだ。だからこそ逆説的に負傷覚悟で命中性を上げ、後は罠に任せる方法が妙手になるのである。
『見事である。人間よ』
アームドフォートのキャノン砲とガトリング砲一斉射撃の中で、誰かが頼人の検討を称えたような気がした。
そして敵アヴァタール級が現れたのは、その時である。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【飛翔】がLV2になった!
【操作会得】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
御守・樹
よし、あとはぶっ飛ばすだけだな。
【光学迷彩】【モブオーラ】【忍び足】でアサシネイトキリングで攻撃を。つか模倣の天秤ごと打ち貫いてやる。破壊できなくとも図る事が出来なければ、向こうだって攻撃できないだろ?
あとは天秤ってことはおそらくその一撃は胸を、心臓を狙ってくるだろうからそこを注意して回避なり受け流しなりできればと思う。
多少の怪我は問題ない、【忍耐力】で耐えきる。
一撃で動けなくなるのだけは避けたいもんだ。
だけどなんでだろな。
こうしてがむしゃらにやってる時は「生きてる」って実感するのは。
マルケト・キサウェ
神とは人知を超えた存在にして何かを司る者。
推察するに、かの敵が持つ権能は……知恵、特に魔術の類を伝える力といった所でしょうか。他にもありそうですけど。
【光学迷彩】や【モブオーラ】で片隅に潜み<観察>していましたが、今が好機とみました。
《タフィーは嘘つき》を使い、信者の身を装いつつ敵の背後から声を掛けます。
『我等の神、力添えいたします!我に加護を!』──なんてね。
空飛ぶ下僕共が駆逐された今、こんな所に貴方の味方が都合良く残っている訳無いじゃないですか。この期に及んで神気取りですか?
一瞬でも気を逸らせれば良し、まんまと騙して書を享受する所まで行ければ御の字。
どちらにせよ隙を衝き、斬撃を見舞います!
●
「よし、あとはぶっ飛ばすだけだな」
御守・樹(目指すは无二打・g05753)の前にナニカが出現し始めた。
幻影の様にゆらめいていたが、次第にその姿は確かな物と成っていく。
『そなたらの狼藉もこれまでだ』
その姿は神官のようではあるが、言葉は囀る鳥の如く。
目を見開けば数手先を読み切る叡智が佇んでいた。
(「神とは人知を超えた存在にして何かを司る者。……推察するに、かの敵が持つ権能は……知恵、特に魔術の類を伝える力といった所でしょうか。他にもありそうですけど」)
マルケト・キサウェ(docta ignorantia・g03412)はその姿を一目見て言葉には出さずに頷いた。
この者は確かに神を名乗るクロノヴェーダであろう。
それが判るだけの佇まいと理性を感じ取っていた。
「うおお!」
『……そなたが敵か』
樹は姿を消し気配を消し、足音を消して強襲に成功した。
彼の姿は攻撃するための素早い動きで見え隠れしている、だがギリギリまで銃を覆い隠すことでどんな攻撃なのかを隠し通したのだ!
しかし敵は奇襲されることを予想していたようで、銃弾を急所以外で受けながら掌を彼に向かって向けて居た。
『そなたの目には正義も見える。しかし、正義たらんとするならば、どうして不意を突いた?』
「それが俺の策だからだ!」
とっさに飛びずさる樹だが、掌の動きと言葉の連動による呪詛を全て避けようがない。
ドクン! と心臓が強烈に波打ち、奪われこそしなかったが手ひどいダメージを受けたのではないかという確信が心に宿る。
(「ヤバイ。どうして攻撃されたのかサッパリ判らねえ。……問いか? 後はあの掌に天秤があるとイメージしてんのか? 反撃は受けたが……なんとかなったな」)
一撃死を避けたことで、樹は荒い息を吐いた。
走りながら銃を撃って牽制し、どこかで姿を消してもう一撃、避けれない弾を急所に撃ち込みたかった。
しかしその隙が見つからない。
あまりにも素早い呪詛は詠唱している速度が全く感じられないのだ。
条件であろうと思われる問いかけを聞いて、発動したと判るレベルである。
「なんということ! 『我等の神、力添えいたします! 我に加護を!』──なんてね」
『……む。来るではない。援護は不要……いや、そういう事か』
マルケトは味方のフリをして、援護するかのように敵の前に飛び出した。
しかし途中でクルリと振り向き、天魔の力を宿した剣を横薙ぎに振るう。
まさか自分を庇うために飛び出した味方に狙われるとは思わなかったのか、マルケトの一撃は敵の元に吸い込まれていったのである。
『どうして我を守ろうとした? 攻撃するだけであれば、短剣でも投げつけておけばよいものを』
「必要だからです。それにしても迂闊ですよ。空飛ぶ下僕共が駆逐された今、こんな所に貴方の味方が都合良く残っている訳無いじゃないですか。……戦う相手の心配するなんて。この期に及んで神気取りですか?」
一瞬でも気を逸らせれば良し、まんまと騙して書を享受する所まで行ければ御の字。
その覚悟があったればこそ、マルケトは確実に狙える位置までこぎつけたのだ。
もし隠れて銃を放ったり短剣を投げつけても、おそらくここまでダメージは与えられなかっただろう。
『なるほど……理解した。確実に当てる為、より威を伝えるために我が身を犠牲にしたのだな。……面白い攻撃だが、自分を犠牲にし過ぎるのはよろしくないな』
「どうたしまして。でも倒すためには仕方が……あ……コピーされた!?」
理知的な瞳が親愛の表情を浮かべたような気がした。
しかしハタと気が付けば、敵が持っている巻物の一つが開いている。
そして至近距離まで接近され、避けようのない位置で魔術を食らっていたのだ。
おそらくは同じような感情欺瞞を起こす術を持っており、よく似た効果で発動したのかもしれない。
「……流石に強敵ですね」
「確かに強いよ。一対一じゃ絶対に勝てないと判るくらいには強い。だけどなんでだろな……」
マルケトと樹は敵に圧倒されながらも、食らいつけるという確信を抱いていた。
確かに強い、アヴァタールに一対一では勝てないというのも判る気はする。
だがしかし、仲間達と共にあれば、技と知恵を尽くして最善を尽くせば倒せない相手ではないと思えるナニカを感じたのである。
「こうしてがむしゃらにやってる時は『生きてる』って実感するのは。もう一発行こうか! 後は頼んだ!!」
樹は姿を隠し、走り回って銃撃を行うタイミングを狙った。
敵の目は発見こそいていないが、おおよその位置を掴んでいるようなので反撃で倒されかねない。
だがここには仲間が居ると信じて、後事を託したのである。
しかし、それはマルケトではなかった!!
「こちらもお願いしますね。とにかくもう一発!」
マルケトも足を止めたまま、油断なき敵アヴァタールに食い下がるべく切り込んだ。
その間に樹が攻撃を当てられると、後を他の仲間に託して二人は攻撃を仕掛け続けたのである。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【モブオーラ】がLV5になった!
【友達催眠】がLV4になった!
有栖川宮・永遠
幼なじみで従者の悠(g02300)と参加
安全な道を選んで進んでいたら出遅れました。いまから加勢します。戦場は大分混戦中のようなので、【光学迷彩】【飛翔】を使用して上から追撃の形で奇襲を試みます。悠、先導は任せましたよ。
悠の攻撃に追撃するようにしていきなり【高速詠唱】で式神・朱雀を呼び出して強襲させます。【連続魔法】で【電撃使い】で電撃を落とし【誘導弾】で攻撃。敵の攻撃は【精神集中】した上で【残像】で凌ぎます。
たとえ大いなる知恵を持つとてこれだけの人数が来るとは思ってなかったでしょう?所詮は偽りの神、恐れる事はありません!!
近衛・悠
幼なじみで主人である永遠(g00976)と参加
慎重策を取っていたら出遅れた。でも本戦には間に合ったようだな?ふむ、知恵の神ね。先導か?任せろ。永遠は後から追撃を頼む。
【忍び足】【不意打ち】で敵の背後を取って【毒使い】【呪詛】を併せた陽炎の進撃で攻撃。更に余裕があれば【捕縛】で四肢の一本でも縛ってやるか。回避は【残像】で。近接が不利と感じたら【一撃離脱】で距離を取って【風使い】【吹き飛ばし】の遠距離攻撃に切り替える。
アンタの基準では俺のような戦い方は絶対に「悪」だろうな。でも護るべきものを護る為にはこういう汚い手も必要になる。まあ、知る必要もないし、覚えさせる気も無い。消えな!!
●
「慎重策を取っていたら出遅れた。だが間に合ったようだな?」
「安全な道を選んで進んでいましたからね。いまから加勢します」
近衛・悠(黄昏のフィラメント・g02300)と有栖川宮・永遠(玲瓏のエテルネル・g00976)は迂回路を通った後で事態の急変に応じた。
仲間から後を託されたことで一気に強襲を掛けたのである。
「悠、先導は任せましたよ。相手は知恵の神とのことで強敵です」
「ふむ、知恵の神ね。先導か?任せろ。永遠は後から追撃を頼む」
ここで二人は一度道を違えた。
そのままでは勝てないと踏んで、永遠は姿を消して空を飛び、彼女よりも先に悠が地上より攻め入る算段だ。
一人が最低限の隠形で先行して居るからこそ、姿を消した二人目が活きて来るのだ。
もし探すとしても、その周囲なり死角を軽快して後ろだろう。
「気づかれたか! だがまあ、こういう芸当も出来る訳さ」
『新手か。……つくづく姿を隠すのが上手い。しかし、ここは乗っておこう』
悠は察知された段階でステップを踏んで残像を残した。
陰の魔力を用いることで速度に寄らず残像を映し出し、その分だけスピードを疾走に振り分けている。
ジグザグの動きや停止で残像を残す方法と違い、判って居ても防ぎにくいタイプの攻撃だ。
『隠れ潜むは悪。それは何のためか? 答えよ』
「アンタの基準では俺のような戦い方は絶対に『悪』だろうな。でも護るべきものを護る為にはこういう汚い手も必要になる! まあ、知る必要もないし、覚えさせる気も無い。消えな!!」
(「チャンスっ!」)
悠は敵の攻撃のみならず言葉も引き受けた。
問答に応じることで、あえて敵の注意を反らす。
それで避け難くなるかもしれないが、永遠を守るためならばあえて受けよう!
彼の覚悟に応えるようにして、空から大いなる力が降り注いだのだ!
「朱雀、力を借りますよ!!」
永遠は悠が引き付けている間に、空から強襲すると同時に式神を召喚することで二重三重に陽動を仕掛けた。
仮に自分の位置に気が付いたとしても、その時には既に式神である朱雀は回り込んでいる。
自分を狙えば攻撃をかわすことは難しいだろう。
『ふむ。なかなかだ。一人一人は脆弱だが、それだけに悪くない策を練る。……ラーよ、その御力を今ここに!』
「くっ……避けきれない。でも!」
永遠は太陽による灼熱の炎を受けたが、その間に数発の術を叩き込むことに成功した。
朱雀を飛びこませ、雷撃を放ち魔弾をコントロールして直撃させている。
「たとえ大いなる知恵を持つとてこれだけの人数が来るとは思ってなかったでしょう? 所詮は偽りの神、恐れる事はありません!!」
『例どれだけの数が来ようとも、負けられぬ戦いがあるのだよ』
「それはこちらも同じことだ!」
永遠と悠は恐るべき敵に対し一歩も引かず相対するのであった。
こうして敵アヴァタールとの戦いは激戦を迎える。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【フライトドローン】がLV2になった!
【神速反応】がLV3になった!
神山・刹那
ネメシスモード光太郎絵師のDC参照
善悪をはかるだ?
何様のつもりだお前は?
俺にとっての善と悪はお前にとっての善と悪とは違う
人の数だけ善と悪は存在する
それを勝手に判断しようなんて言うのは思い上がりなんだよ
マアトの天秤で善悪を判断され、悪と下されても己の中の信念はぶれず、揺るがず、相手の攻撃を神速反応で避けながら、上空から大上段に構えた状態から大地も砕けよと言わんばかりの一撃を打ち込み、斬り捨てる
「刮目せよ!これが我が太刀筋なり!」
「チェェストォォォォォッ!!!」
●
「善悪を測るだ?」
神山・刹那(梟雄・g00162)は強敵であるアヴァタール級クロノヴェーダに挑む。
怒りを力に替え姿を変幻させていく。
「何様のつもりだお前は?」
稲妻のごとき髪、敵を見据える魔人の瞳。
神だろうと悪魔だろうと引き裂く鬼の腕。
これらを持ってただ一振りの刀を振るうべき存在。
「俺にとっての善と悪はお前にとっての善と悪とは違う」
刹那は敵が掌をこちらに向け、攻撃態勢に入っても躊躇しなかった。
目に見えない秤で測る攻撃に、恐れではなく怒りを覚えて強敵に挑む。
「人の数だけ善と悪は存在する。それを勝手に判断しようなんて言うのは思い上がりなんだよ」
『当然だとも。正義と悪は常に存在し、互いの間で揺れる物。それを示す天秤は誰の心の中にも存在しない』
両者ともにその罪と罰を認めた。
敵の指し示す天秤は刹那のエゴを悪として、刹那の思いはそれを断定する敵をこそ思い上がりだと見なした。
強烈な痛みの中で刹那は高速で斬撃を振う。
『何とでも判断したまえ。事実は変わらない』
「てめえは悪じゃないのかもな。だがクロノヴェーダを選んだてめえはの心は弱ええ! 刮目せよ! これが我が新たな太刀筋なり!」
もしかしたらこいつは元、善良な青年だったのかもしれない。
そう思いつつも、刹那はクロノヴェーダになる事を選んだことを切り裂くことにした。
演技だってするだろうし、先ほどコピーもしていたから信用なら無い。
それ以前に彼の心は、天秤で善悪を判断され、悪と下されても己の中の信念はぶれず、揺るがず。
相手の攻撃を神速の動きで避けながら、上空から大上段に構えた状態から大地も砕けよと言わんばかりの一撃を打ち込み、斬り捨てるのだ。
「チェェストォォォォォッ!!!」
刹那は先ほどの問答の間に一撃を加えていたが、この一撃はその攻撃すらも超えていた。
雲を斬り、大地を割くほどの一撃が見舞われたのである。
『素晴らしい。人の身でよくぞここまで練り上げた。だが、我もまた倒れるわけにはいかぬ! 必ずやオベリスクを守り抜く!!』
血風の中で敵アヴァタールが笑っているような気がした。
戦いはいまだ……終わらない。
成功🔵🔵🔴
効果1【一刀両断】LV1が発生!
リト・ハリーリー
トートの魔術知識のが早いか、リトの”力”が早いか
神よりくだされる光の閃光が証明してくださるよ。
相対して紡がれる言葉に耳を傾け、動作にも気を向け
(目が開いた時点でパラドクスは発動、待機状態)
敵の攻撃動作を、観察した上で不意打ちを仕掛ける
後は此方のタイミングで狙った敵に貫くほどの攻撃を打ち出す。
戦闘時はいかなる場合があっても、最短最速で相手を打つの…
そんなに時間がかかってたら折角の知識も勿体無いよ。
イシュア・アルミゴス
トート、トートねえ。トート神と言えば僕でも聞いたことあるよ
確か…知恵の神だっけ?知恵はあるのに先読みの力は無いみたいだね。
その知恵どこで使うの?うん!答えは聞いてない!
天秤なのに偏り激しくない?天秤じゃなくて頭使いなよ。
この調子じゃヒエログリフの事も知らないんだろうね。
ただの護衛だね、君は。見えるかな?僕の姿。
セルフクラフトで壁を作り姿を隠しパラドクスで素早く接近し攻撃する。
盾はいくらあっても困らないからね。懐に入れればこっちのものさ。
蠍の一撃ご覧あれ。君の体にビリっと行くよ。脳の刺激になるといいね。
せっかくの知恵もこんなものか。君が期待通りの神でなくて本当に、残念だ
メルサンク・トトメス
神を偽称し、信仰を騙し取る
悪
トートが余所見をしている間に、オベリスクをもう一発殴ろうとする(【挑発】)
なんならそのまま【破壊】する
慌てて時間操作をしてくると思うけど、こちらにはトートの加護がある(パラドクス)
時間停止ならあり得ない強さのプロフェッサーが相手だし、時間溯行ならボクも溯行前の記憶を持つ
トートはうるう日を作ることによって、時間の支配を出し抜いた
ボクたち時間神官は、うるう秒と虚数時間に軸足を置くことによって…まあ、知ってるよね
クロノス級に伝えてよ
気軽に時の溯行を行う行為はトートの記録に余計な手直しが増えるから祟られるって
いずれ行くけどね
この「トート神が生み出したもの」がさ
天破星・巴
オベリスクの破壊で無理をし過ぎたが敵を前にして黙って退けるわらわでは無いのじゃ
鬼関銃は血を自在に成形できる術を利用して指弾で弾く技で未熟なため命中精度はそこまで高くないため連射で補っておった
さらに一発の威力では劣る為、強敵向きの技では無かったが残留効果の満ちる今なら出来る術があるのじゃ
【未来予測・神速反応】【能力値アップ・ダメージアップ】そして最大まで高められた【命中アップ】で全く同じ場所に貫通力を高めた弾を連続で当てる所謂「継ぎ矢」「ワンホールショット」と言われる技で【フィニッシュ】を狙う
百鬼夜行絵巻『鬼関銃』奥義「水滴石穿」
一撃では貫けぬとも同じ場所に当て続ければ穿てるのじゃ
アンゼリカ・レンブラント
人々を欺き苦しめるお前を倒せるなら悪で構わないよ!
《ネメシスモード》の天使風姿に変身だ!
【飛翔】の効果も受けつつ
【勇気】を胸にパラドクスの【突撃】―!
めいっぱい叩き込んだら、【オーラ操作】で障壁を作り
【未来予測・神速反応】の効果も受けて
敵の反撃を弾く、ないし軽減を試みるよ
ダメージを受けたってへっちゃらだよ。
私の元気と【勇気】はどばどば湧いてくるからね!
無鉄砲に見えるかもしれないけど頭を使うよ!
突っ込む、と見せて【フェイント】を
しかけ、隙を作ったり、【怪力無双】【グラップル】で
押さえつけて仲間の攻撃を当てたりとか!
最後は【呼吸法】で力とオーラ、
光と水を溜めた《光輝勇突撃》!
これで、とどめだーっ!
カイ・オーベルト
アドリブ、連携歓迎
こいつを倒せば任務完了だ
残る全力を込めて対峙する
仲間と連携、包囲し攻撃
多方向からタイミングを合わせて撃つ事で敵の回避を撹乱しよう
敵は時間を操る術者か
だったら動ける一瞬に懸ける
【力学光線】を使い、体内動力炉のエネルギーを純粋な「破壊」エネルギーに変え、ヘルメットの両眼から亜光速のビームとして放つ
反撃で動きを止められたら、「肉体改造」された強靭なサイボーグ体の「忍耐力」で堪え忍ぶ
大和・恭弥
紘希(g04512)と
知恵の神―またの名を創造神か。
終焉と始まりをよく知るなら、人のもつ有限な刻に深い理解もあるだろう。お前が、本物のトート神であるなら、だけど。
善悪でいうなら、俺は善人じゃない。
だけどまだ、悪に落ちるつもりもない。
人の信仰を利用する偽神が、紛い物の天秤で正義を騙ることを、見過してはおけないからな。
俺は攻撃のサポートで時間を稼ぐ
【未来予測】【神速反応】【飛翔】使用し、敵の攻撃を刀や一撃離脱で躱して晴彦を召喚
不意打ちで捕縛し、足止めするよ
あとは仲間とコウに頼んだ…!
不知火・紘希
キョウちゃん(g04509)と
知恵の神様とか時間の神様って、
本(歴史知識)で学んだけど…
偽神さまなら手加減はしないよ。
僕にはキョウちゃんがいるし、本物の神様に願いごとを伝えたから。
僕らに希望と幸せのある世界を返して。
キョウちゃんが前衛で足止めをしてくれてる間、敵を攻撃や仕草が描けるようによく観察するよ
攻撃はダッシュや一撃離脱、それから残留効果で避けるね。
仲間やキョウちゃんが作った隙に、観察できた敵をアートでそっくり描き出すよ
魔法使いなら、こっちも魔法使いを。
君が今までしてきたこと、そのまま返してあげる。僕らの願い、届いて叶うように、全力で描くから…!
●
「トート、トートねえ。トート神と言えば僕でも聞いたことあるよ」
イシュア・アルミゴス(守護星蟲・g00954)は不敵に笑って見せた。
他人を嬲る気は無いが、ここは言葉で妥当する時だと判断したのである。
「確か……知恵の神だっけ? 知恵はあるのに先読みの力は無いみたいだね。その知恵どこで使うの? うん! 答えは聞いてない!」
『知恵とは我が為にあらず』
イシュアは相手の言葉をすかさず無視した。
元より会話する気は無かったし、平行線の正義論が通じるとも思ってなどいなかった。
「天秤なのに偏り激しくない? 天秤じゃなくて頭使いなよ」
ならば勝手に斬り捨てて、激高させるなり意気を削ぐ方が有効だろうと判断したのだ。
そのまま言葉の弾丸を投げ続け、敵の判断力を削ごうとする。
「この調子じゃヒエログリフの事も知らないんだろうね。ただの護衛だね、君は。見えるかな? 僕の姿」
『見える必要は無し。悪しき者よ、そなたはきっと来る』
イシュアが壁を作り出して姿を隠すと、敵は目を閉じて動きを予測した。
流石に壁越しに盲目撃ちするとは思わなかっただろうし、その予想はあながち間違いではない。
「予想されてる! だけど、そんなのさせないの!」
ここでリト・ハリーリー(守護獣と神子・g05408)が介入を掛けた。
相対している間の言葉や仕草に注意し続け、イシュアの挑発めいた言葉への反応を見せていた。
敵は怒りを抑え彼の行動に対応もしているが……だが、そこに隙が見えた。
イシュアに対抗しようと思うばかりに、リトへの対処を忘れたのだ。
「その魔術知識のが早いか、リトの『力』が早いか。神よりくだされる光の閃光が証明してくださるよ」
リトの力は瞳より輝きを放つモノである。
ゆえに目が開いた時点でパラドクスは発動することも、待機しておくことも可能。
すなわちリトはずっと待機状態のまま、敵の動きを観察しながら見守っていたのである。
そして今! 敵はリトではなくイシュアの方に意識を傾けている!
『光か……その姿は……これもまた運命か』
「戦闘時はいかなる場合があっても、最短最速で相手を打つの……。そんなに時間がかかってたら折角の知識も勿体無いよ」
その光は隼の様な姿をしていた。
鳥の中でも凄まじい速度を誇る隼は、神としても称えられていた。
その名はホルス、このエジプトの中でも偉大とされる神の一柱である。ならばこの一撃が当たるのは必然であろう。
「まだまだ。僕を忘れてないかな? 蠍の一撃ご覧あれ。君の体にビリっと行くよ。脳の刺激になるといいね」
『悪しき者よ、そなたが叶えるとは知って居たぞ』
イシュアは壁を使い隠れ、仲間の攻撃のはざまに生体槍尾『セルケトテイル』による神速の攻撃を仕掛けた。
少し後に反撃を食らうが、この程度。
笑って強がったまま槍から雷撃を浴びせ、そのまま倒してしまおうとする。
「せっかくの知恵もこんなものか。君が期待通りの神でなくて本当に、残念だ」
『ではそなたら自身に勝つことを止めよう。その代わりに……我は我の役目を果たす。これが我の智慧の使い方だ』
このまま行けば例え傷つこうとも消耗戦で勝てる。
そう思った時、敵は勝つことを止めた。代わりに消耗戦には付き合わず時間を稼ごうとしたのである。
敵は仮にも神を名乗る存在である。
まして知恵の神、時間の神を名乗る存在であった。
僅かな時間を何倍にも有効活用し、活路を見出したのである。
●
「奴の攻撃が少ない? まさか……」
「時間が緩やかに……反撃だけで自らの攻撃を捨てたのか?」
敵アヴァタール級クロノヴェーダは歪んだ時間の中ので戦いで、自らのアドバンテージを捨てた。
少しでも時間を稼ぐために、ディアボロスの攻撃に対して反撃は行うが、自らは攻撃しないことを選んだのだ。
「いかんな。このままでは貴重な時間を稼がれる……さて」
カイ・オーベルト(アイゼンフント・g05787)は敵の意図を見抜くと同時に、どうやれば速やかに倒せるかを試算し始めた。
「安心しろ、こいつを倒せば任務完了だ。先ほどと同じ、防御を捨てて攻撃を行えば良い」
「そうじゃな。オベリスクの破壊で無理をし過ぎたが敵を前にして黙って退けるわらわでは無いのじゃ」
カイがそう計算すると、天破星・巴(反逆鬼・g01709)が流れる血潮を手に立ち上がった。
オベリスクを破壊するためにトループス級クロノヴェーダの攻撃をあえて受けたのだ。
「このタイミングであれば出来る技もある」
巴は流れ出る血潮を武器に射撃体勢に入った。
敵が一体であれば残る全力を込めて戦うことも不可能ではない。
仲間たちと共にあればそれも可能だろう。
「この技は指弾ゆえに弾く技前が未熟で精度はそこまで高くないため連射で補っておったが……。今ならば仲間の託してくれた力を存分に振えよう!」
巴は血潮を珠として凝固させ、ソレを弾いて攻撃し始める。
一発一発はそれ程でもないが、数を撃てば強力になるという技だ。
しかし今ならば仲間の託してくれた力に寄り、今まで以上の威力に達していた。
「敵は時間を操る術者で防御専念か。だったら動ける一瞬に懸ける。連携して火力を叩き込めばいい」
カイは時間を歪ませて動く敵に対し、包囲網を築いて連携することでコレに対処した。
攻撃そのものは体内動力炉のエネルギーを、純粋な破壊エネルギーに変え叩き込むというものだ。
ヘルメットの両眼から放つ光は、光だからこその亜光速!
時間を有効活用しようとも、光の速さならば避けるのは難しい! ましてや仲間の攻撃と共にあるならば!
「これが俺の『今』の全力だ」
「見よ! これぞ妙技の極みじゃ!」
カイは亜光速のビームを放って貫き、巴は『継ぎ矢』とか『ワンホールショット』と呼ばれる同じ場所へ撃ち込む技を放った。
共に速度で回避できるような物ではない。
厳しい命中精度自体も連携によって補っているのだ。到底回避できる物ではなかった。
一撃では貫けぬとも同じ場所に当て続け、周囲から攻撃を浴びせれば穿てるであろう。
●
「知恵の神―またの名を創造神か。まさかここで焦らされるとは」
「キョウちゃんなら大丈夫だよ! 知恵の神様とか時間の神様って、本で歴史知識を学んだけど……偽神さまなら手加減はしない!」
本来ならば敵を倒したら一刻も早く脱出せねばならない。
時間稼ぎに打って出られた事に大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)は焦りを覚えるが、不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)がその手を握ったことで勇気を取り戻す。
「僕にはキョウちゃんがいるし、本物の神様に願いごとを伝えたから。僕らに希望と幸せのある世界を返して。本物の神さまだったら!」
小さな紘希が明日の為に戦っている。
それなのに自分が震えて居られようかと恭弥は己を振い立たせた。
「そうだな俺たちならばやれるか。……終焉と始まりをよく知るなら、人のもつ有限な刻に深い理解もあるだろう。お前が、本物のトート神であるなら、だけど」
恭弥は気合を入れ直し、言葉の一つ一つに力を込めた。
「善悪でいうなら、俺は善人じゃない。だけどまだ、悪に落ちるつもりもない」
そう。此処には人々の願いの果てに来ているのだから。
世界を奪われ、大切なモノを奪われた人々の代わりに来ているのだから!
「人の信仰を利用する偽神が、紛い物の天秤で正義を騙ることを、見過してはおけないからな」
「うん。神を偽称し、信仰を騙し取る。悪。そんなのに負けてはいられないよね」
恭弥の言葉にメルサンク・トトメス(𓌸𓋴𓋹𓁐𓅝𓄠𓋴・g03837)が力を貸そうと申し出た。
他にも仲間が立ち上がり、敵を倒し、オベリスクを破壊しようと心を震わせる。
(「ああ、でも相手がオベリスクを守ろうと時間稼ぎをしているなら……」)
しかしメルサンクはあくまで冷静であった。
知恵を有効活用し、砂時計の様に流れ去る時間を見据えて幾つかの思慮を馳せる。
そして敵がやっていたように掌を上にして、別のナニカを始めた。
「確か時間が必要なんだよね? じゃあボクも協力しよう。先にやるから、その後に動くんだよ」
メルサンクは一目で二人の行動を看破した。
そして自らは掌の上に落ちるナニカを掴み取って行動を始める。
ただし、その動きは敵ではなく……オベリスクに向けて!
『馬鹿な。この期に及んでオベリスクを狙うだと? 不信心者め!』
「そうだよ。キミが時間を稼ぐならば、じゃあこのまま攻撃すればいい。だってキミが時間を稼ぐのは防衛機構が完全に発動するのを待ってるんだよね?」
メルサンクはトートが余所見をしている間に、オベリスクをもう一発殴ろうとしたのだ。
なんならそのまま破壊しても良い。
相手が時間を稼いで邪魔しようとするならば、この敵の任務であるオベリスク破壊で引き付ければ良い。
そもそも彼女たちの任務はオベリスクを破壊することである。何の矛盾があろうか!
「おっと。キミが防ぎに来るのは判っている。だから、こうさせてもらうよ。𓊪𓍯𓏲𓄇𓏻𓐍𓅱𓈖𓄡𓎼𓉐𓂝𓅱𓇋𓂧𓂻𓂋𓎡𓍯𓉔𓏟𓍿𓎡𓈖𓃬𓇋𓉐𓆑𓇋𓈖𓏏𓀜」
メルサンクは流れ落ちる時を砂時計とみなし、零れ落ちる時間を掴み取ったのだ。
「トートはうるう日を作ることによって、時間の支配を出し抜いた。ボクたち時間神官は、うるう秒と虚数時間に軸足を置くことによって……まあ、知ってるよね」
『おのれ! 時を、神の力をオベリスクを破壊するために用いようとは。何という悪か!』
敵アヴァタール級が時間をひっくり返し過去に逆行あるいは予知を行えば、メルサンクもまたその記憶を所有している。
逆行するならば零れ落ちた砂時計をひっくり返して彼女も逆行し、予知を行うならば予知と違う行動を行えばよいのだ。
時間を止めるのであれば、その時こそプロフェッサーの出番であろう!
止まった時間の中でスフィンクスが罰を与えるのだ!
そして時を支配する力が、時を支配する力によって打ち砕かれた時!
ディアボロスたちはまた一人、また一人と立ち上がったのだ!
「人々を欺き苦しめるお前を倒せるなら悪で構わないよ!」
アンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)は天使の如き翼を広げ天空より舞い降りた!
輝く光をその手に集め、自分が悪であるならば悪をもって悪を討つ! との意気込みでやって来たのだ。
『くっ……これ以上は……』
「そんなところを見ている暇はないぞ。……コウ!」
「行けるよキョウちゃん!」
ここで一つ運命が覆った。
本来であれば恭弥は囮と成って先行し、紘希が彼の稼いだ時間で大規模な攻撃を仕掛けた筈だったのだ。
しかしメルサンクが陽動を仕掛け、遅れてやって来たアンゼリカが挑んだことで、二人は同時に攻撃を仕掛ける事が可能になったのである!
「あとは頼んだ……! 行くぞコウ!」
「魔法使いなら、こっちも魔法使いを。君が今までしてきたこと、そのまま返してあげる。僕らの願い、届いて叶うように、全力で描くから……!」
恭弥は陰から狐を呼び寄せ、紘希は敵そっくりの絵を描き上げた。
本来であればここで反撃だけを行い、時間稼ぎをするはずだった敵。
しかしその余裕すらなく回避に……いや防御に専念せざるを得なかった。
『動けぬ!? 何故動かぬ……そうか、馬鹿め、仲間の攻撃を受けてしまうぞ!』
「ダメージを受けたってへっちゃらだよ。私の元気と勇気はどばどば湧いてくるからね!」
それはアンゼリカが敵の後ろに回り退路を断ったからだ。
羽交い絞めにして避けさせないように固定しようとし、なんとか腕を離すも回避は出来ないタイミングだった。
仕方なく防御に切り替え、腕すら捨てて死だけは免れたのかもしれない。
しかし……。
「これで、とどめだーっ!」
『いか、いか、いかん……。時間を……いや、もはや間に合わぬ……』
これまで牽制攻撃や援護に徹していたアンゼリカが放つ渾身の一撃!
光に包まれたフライングボディーアタックでトドメを刺したのである。
『無念。倒すことも、時間を稼ぐこともままならぬ、とは……』
「クロノス級に伝えてよ。気軽に時の溯行を行う行為はトートの記録に余計な手直しが増えるから祟られるって。いずれ行くけどね、この『トート神が生み出したもの』がさ」
終わってみればディアボロスたちの連携の前に、敵は何もできなかった。
メルサンクは最後に別れを告げ、いずれ世界を取り戻すと死にゆく敵に対して伝言を頼んだのである。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【操作会得】がLV2になった!
【強運の加護】LV1が発生!
【建造物分解】がLV3になった!
【託されし願い】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【傀儡】LV1が発生!
【液体錬成】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
【先行率アップ】がLV2になった!
【アヴォイド】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV6になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV4になった!