リプレイ
新城・橙花
うーん、平安京なら12歳女性は成人なんだけど、新宿島に帰ってから怒られちゃうからお酒代わりにのむのはダメだよねー。
それじゃ、まず[光使い]で狐耳と狐尻尾を隠して、服装も平安京風に変更。
そのまま出口で武士さんに抱き着くよー。
「とーちゃん、こんなに酔っぱらったらダメだよっ」
偽物の娘作戦発動だよー。
娘なぞ知らんとか言われても「酔っぱらって忘れてるー」と酔っ払い信用できない作戦で押し込むよ。
『天の魔焰』立烏帽子が来るまでとにかく時間を稼ぐよっ。
弔焼月・咲菜
まだやってたのか、"妖刀の無料配布"…。
刀が無料で貰えんのは嬉しいが…クロノヴェーダの思うツボってのが気に食わねぇんだよな…。てなわけで、一発殴りに行くか。
とにかく絡まれてるとめんどくせぇから、男に変わって酒でも飲むか。
「あー、ちょっとこの男の連れでさ。…おいあんちゃん。あんた嫁さんからしばらく禁酒って言われてなかったか?…おら変われ、俺にも飲ませろ。」
まあ勿論面識なんてねぇが、なんか言われても無理やり奥の方に投げ飛ばしてでも侍とこの男を引き剥がす。
とりあえず本命が出てくるまではなんとか時間を稼ぐとするさね。
狭間・ならく
(いつもの狩衣)(軽く着崩して)
おっ、なんだ酒盛りか?
アタシも混ぜろよ。なァ、いいだろ。“初めてじゃなし”。
え、何。敗けた?
ざけんなよ、やり返せそれくらい。もう飲めねーってンならアタシが呑んでやるって。ほらほら、選手交代だ。
・・・・・・・・・・・・・
ソイツを連れて行きたいならナラクさんを超えていけよ。
(アドリブお任せ・周囲となるべく合わせます!)
●
「まだやってたのか、『妖刀の無料配布』……ふう」
弔焼月・咲菜(葬送の報復鬼・g01723)は思わずため息を吐いた。
無料配布と聞けばお得そうだが、それが妖刀ではいただけない。
「刀が無料で貰えんのは嬉しいが……クロノヴェーダの思うツボってのが気に食わねぇんだよな……。てなわけで、一発殴りに行くか」
とはいえこのまま見過ごすわけにもいくまい。
クロノヴェーダが関わっているなら猶更だと、咲菜は暖簾をくぐって村に一つしかない酒屋兼飲食店に入っていった。
『うう……まだまだあ。オレはまだいけるぞ』
「そろそろキツクなって来たんじゃねえのか。音を上げるなら今の内だぞ」
大男が俯きがちに酒を飲み、お侍が腹を抑えて酒を飲む。
そして並ぶ盃の数……これだけ見れば呑み比べで侍が優勢に見えなくもない。
(「顔色隠してんな。あーあーカモにされちゃってま」)
狭間・ならく(【嘘】・g03437)は一足先に酒場の様子を眺めていた。
他にも仲間が食事したりお品書きを眺めているフリをしているが、この村で余所者が屯する場所は此処と宿屋くらいなので違和感はない。
違和感があるのは、大男の姿くらいなものだ。
「ぐっ。まだ行くのか、うぷっ……も、もう呑め……」
どうやら先ほどの一杯が限界で、軽口はハッタリであったようだ。
自分の限界に差し掛かり、相手の方が限界だと無理をしたに違いない。
もちろん嘘なので見事に騙されて居る訳だが。
「あー、ちょっとこの男の連れでさ。……おいあんちゃん。あんた嫁さんからしばらく禁酒って言われてなかったか? ……おら変われ、俺にも飲ませろ」
「そうそう。とーちゃん、こんなに酔っぱらったらダメだよっ」
咲菜の言葉に新城・橙花(呪刀の裁定者・g01637)が相乗りした。
辻褄を合わせて、家族から止められているほどの酒好きだという事にしてしまう。
この時代と新宿では法令が違うので、酒に絡むよりはこちらの方が適正だという判断である。
「なっ。何を言ってやがる。お前はウチの子じゃ……」
「酔っぱらって忘れてるー。だから、かーちゃんにダメって言われるんだよっ」
橙花は抱き着きながら男からする酒の匂いとも加齢臭とも付かぬ臭いにヘキヘキした。
続くづく現代社会は便利で清潔であり、この時代とは違うのだなあと思う瞬間である。
「い、い加減に……うぷ。酒が……」
「おっ、なんだ酒盛りか? アタシも混ぜろよ。なァ、いいだろ。『初めてじゃなし』。なあ?」
ここでナラクは平然と嘘を吐きながら参戦した。
その言葉は特に誰にも向けず、男相手なのかディアボロス仲間相手なのかをお特定したりはしない。
順調に割って入った一同だが、相手も見逃はずがない。
『おい、てめえら。愁嘆場はそこまでにしときな。今はオレとそいつが勝負してる途中なんだ。邪魔すんな。つーか、殆どオレの勝ちだったんだぞ』
「え、何。敗けた? ざけんなよ、やり返せそれくらい。もう飲めねーってンならアタシが呑んでやるって。ほらほら、選手交代だ」
抗議する大男は演技を捨ててきたが、ナラクの真骨頂は此処からである。
気崩した狩衣の胸元に指を入れ、喉元を緩やかにして呑み比べをしようと喧嘩を吹っ掛け直したのだ。
しかも勝手に酒を拝借する当たり手慣れているように見える。
「おっ俺と勝負するか? 酒にゃあちょいと自信があるぜ」
「いいじゃんいいじゃん。そうこなくちゃな。てめえも、ソイツを連れて行きたいならナラクさんを超えていけよ」
『ザケンナ!!』
咲菜とナラクは御猪口ならぬカワラケをカチンとやって、一気に飲み干して並べて建てた。
そしてテーブル叩いて文句を言おうとする大男の腕を受け止めて、ニタリと笑って勝負を挑む。
『飲みたきゃ勝手に飲め! オレとコイツの呑み比べの賭け金と、代金を寄こせよ! 寄こせねえならソイツを連れて行くぞ。この酔っ払い!』』
これに対して大男は怒鳴り散らし、二人の勝負には取り合わない。
それもそうだろう。こいつの役目は男を連れ出す事だ。
普通の酒飲みの様に、面白おかしくその場を過ごしたいわけではないのである。
「と、とーちゃん!? ゴ、ゴワイヨオ~」
橙花は覚えたフリをして侍に抱き着いたまま、少しでも時間を稼ごうとした。
そして周囲を眺めると……。
見れば周囲も慣れた物で、また何かやってると客は無理し、酒場の店主は勘定が払えるのかだけを気にしている。
この程度の諍いはいつもの事で、喧嘩好きだけが騒いで見守っているようだ。
そんな中で他の仲間たちが割って入る機会を伺っているのが見え、橙花はホっと一息を吐くのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【ダブル】LV1が発生!
相原・相真
アドリブ・連携歓迎
偽装用に平安風の服装、
また支払いを行えるように適当な代金やその代わりにできそうな物を準備していきます
侍さんたちが酒屋からでてきたところで接触
身内・知り合いなどを装い、
[臨機応変]に不自然にならないような振る舞いをします
あちらは『侍さんの負け分を払わせる』との名目のようなので、
代わりに支払いを済ませてその名目を潰しましょう
「こちらがご迷惑をかけたようですみません。こちらが代金ですので、どうぞお収めを…」
みたいな感じで
あとは引かずに粘って立烏帽子が来るまで時間を稼ぎます
薬師寺・洸
【SPD】侍が運ばれる直前に、ありあわせのレシートか請求書を突きつけて、
「あんたにはこんだけツケが溜まっているんだけど!? コイツに払う前に、こっちを払ってくれよ!」
とか言って自分の方へ侍を連れて行きます。
侍が嫌がったら、こっそり(ピストル)を突きつけて、
「あんたには聞きたいことがあるんだよ。大人しく従えばいらん怪我しなくて済むよ」
アドリブ、共闘歓迎です。
四方堂・あんな
はーん、呑兵衛が潰れる前に回収ね。
うーん……ひとまず、侍さんが連れてかれる前に一芝居打ってみるかな。
まあまあ、お待ちなさいって、ここの負け分はまた今度払うってことでさ。あれ、この場で取り立てるんじゃないの?
あれあれ、お侍さんの宿に行こうっての?
送り狼? やだもー、そっちが目当てだったのー?
お酒で酔わせてなんて、よほどこじらせてたんだねぇー。いけずぅー。
え、違うのかな?
ひょっとして酔った勢いだった?
じゃあ、冷水でもかけて、酔を覚ましてもらおうかなー。
なんつって、ホントは、あんたら何者なのかなー? んふふ
野本・裕樹
『妖刀・縁切り』なるものがどんなものなのか非常に興味深いのですが、お侍さんが妖怪になってしまうのを黙って見ている訳にはいきませんね。
わざわざ宿まで行かずともその場で支払いを済ませた方が良いと誰かが指摘すべきですかね、呑み過ぎて少々苦しそうですし。待ってください、と声を掛けてみましょう。
払えるならそれで良し、その後宿まで送ろうと確保を試みる。
払えないなら何か事情が?いくら程足りないのですか?ちょっとあちらで詳しく…とさりげなく大男から引き離そうとしてみましょう。首尾よく話せる機会が出来たら身に危険が迫っている事を伝えたいですね、酔いが醒めれば判断力も戻るでしょうし、あとは周りに合わせ時間稼ぎを。
●
「はーん、呑兵衛が潰れる前に回収ね」
「そのようですね。『妖刀・縁切り』なるものがどんなものなのか非常に興味深いのですが、お侍さんが妖怪になってしまうのを黙って見ている訳にはいきません」
四方堂・あんな(気ままな忍者・g00300)の呟きに野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)が応じた。
酒場で良くある光景だがクロノヴェーダの陰謀である以上、この一見は見過ごせない。
「うーん……ひとまず、侍さんが連れてかれる前に一芝居打ってみるかな。要するに勘定の心配じゃなくて、予定した場所に連れて行きたいって事だよね。そこまでは同じとして……」
あんなは話を整理しつつ、どう話を切り出すべきか少しだけ悩んだ。
大男は侍を首謀者の元に連れて行きたいのだ。ディアボロス達もまたそこへ行きたいのは同じ。
しかし放置しては被害者をノコノコと案内する事になるので足手まといを抱えて戦う事になるだろう。
程よく連れ出させ、適当なところで変われる程度にイチャモンを付けなければならない。ディアボロスあるある話だが、ここで完全にストップさせては行けないのだ。
「ちょっと待った!! あんたにはこんだけツケが溜まっているんだけど!?」
ここで薬師寺・洸(謎の存在・g00782)が一足先に介入に入った。
金の流動性に優先順位をつけさせ、呑み比べも何もかもご和算に掛かったと見せかけるためだ。
ただそれほど本気ではないし一時の方便である。
「借金なんだからこっちが優先だろ。賭け金なんてコイツに払う前に、こっちを払ってくれよ!」
「し、知らねえぞ。俺はそんなことは知らねえ」
大福帳か何かから千切ったらしい古めかしい紙きれだが、この時代は紙が貴重なので丁度良い。
ツケが溜まっているから貴重な紙に書いて請求したという事であり、洸が言う話の信憑性にも繋がる。
実際にどうかなんかこの場の人間は考えもしないだろう。要するに既に呑み比べの勝負ではなく支払いの話へ強引に舵を切ったのである。
『そんなこと知るか! オレはちゃんと払ってもらうからな。オイ、場がしらけちまった宿に行くぞ』
「まあまあ、お待ちなさいって、ここの負け分はまた今度払うってことでさ。……あれ、この場で取り立てるんじゃないの?」
侍を強引に掴んだ大男に裕樹は鋭く指摘をした。
当たり前だが金を持っているなら勘定と一緒に取り立てるべきで、賭けの負け分がどの程度なのかしらないが、一部だけでも回収すべきだろう。
それなのに何故、財布を触ろうともしないのか?
「呑み過ぎて少々苦しそうですし。待ってください。わざわざ宿まで行かずとも、支払いならここですべきでしょう?」
『ウルセエ! オレらに構うな!』
裕樹は色んな意味でフォローに入った。
勘定を済ませるついでに負け分の払えば良いじゃないかとか、掴まれた侍の腕を払いに割って入るとかだ。
流れと言う物はもっともらしい話と、多人数による口裏合わせがあればやり易いのである。
「あれあれ、お侍さんの宿に行こうっての? 送り狼? やだもー、そっちが目当てだったのー? お酒で酔わせてなんて、よほどこじらせてたんだねぇー。いけずぅー」
あんなは逆に話の勢いに水を差した。
起こったフリをする大男を茶化す。貴いお方以外は着てはいけない紫に引っかけて、菫色とか禁色と呼ばれる高雅な趣味……要するに男同士の痴情のもつれだと茶化したのである。
『違うに決まってんだろ!』
「あんたら、サッサと出て行け!! 商売の邪魔だよ!」
流石に驚く大男だが、それ以上に酒場の店主にとってはたまったものではない。
酒場の雰囲気はぶちこわしで、面白おかしく騒いでいた連中も黙ってしまっている。
「ここの勘定を払ったら出てってくれ! あんたもその後で受け取りな!」
「ア、ハイ」
洸も思わず頭を下げてしまう勢いである。
そして一同が放り出されるように酒場を追い出された時の事。
「いくら程足りないのですか? そもそも負け分て御幾ら? ちょっとあちらで詳しく……」
『余計な事をするんじゃねえ! これはオレとこいつの問題だっつってるだろ! 勝ち負けの話に口を挟むんじゃねえ!」
裕樹はここで幾らの負け分なのか、いくら払えば良いかを尋ねてみた。
どれだけ必要かを尋ね、支払いをさせてしまおうとしたのだ。
もし足りなければ変わろうかと言う姿勢が見えたのか、大男は強引に断ってしまう。
「ちょっと待ってください。この方のツレです。足りないと聞いて払いに来ました」
今まで様子を伺っていた相原・相真(人間のガジェッティア・g01549)が声を掛けて、誂えた装束の袂から厚みのある財布を取り出す。
そこには銅銭に紐を通した物と、装飾などに使われる金の小粒を取り出し始めた。
基本的には物々交換で銅銭を差額に使うが、傭兵として侍が雇われたりする時は直接銭であり、こういった金粒も使われ始める頃合いなので不自然ではない。
「こちらがご迷惑をかけたようですみません。こちらが代金と負け分ですので、どうぞお収めを……」
『え。い、いや。お偉いさんに出してもらう話じゃねえよ。オレとコイツとの間の話で……』
相真がタイミングを合わせ、立派な装束も誂えたのは説得力の為だった。
流れ的には自分が雇った侍崩れの傭兵をの為に、金を出して雇い主が払うように見えなくもない。
「判りました。多少色を付けましょう」
「ひとまずボクは了解。これが帳面ね。十分にありそうだからそっちもどうぞー」
洸はサっと身を引いて金を受け取ったフリをして、この場で代金を払うという設定に説得力を持たせた。
そして侍の後ろに回り、彼を守ると同時に、余計な動きをしないように見張りに行ったのである。
「どうして受け取らないのです? 宿でも構いませんが同じことですよ?」
「あれ、なんで受け取らないの? え、違うのかな? ひょっとして酔った勢いだった?」
相真が粘りながら若旦那か貴族の息子を装うと、あんなは笑いながら用意した水袋を取り出した。
そしてまずは侍にぶっかけて冷静さを取り戻させる。
大男にもぶっかけて、しまうのであった。
「じゃあ水でもかけて、酔を覚ましてもらおうかなー。なんつって、ホントは、あんたら何者なのかなー? んふふ」
『クソが! オレらの計画を無駄にしやがってよ!』
あんなが後ろを向くと、周囲をナニカが取り囲み始めた。
どうやら妖怪たちの方から駆けつけたらしく、大男も正体を現して道を塞ぎに掛かったのである。
「……いますね。奥に誰か、桁の違う奴が居ます……」
相真は危険な気配を感じ取り、眉をピクリとだけさせながら懐に隠した武装へ手と伸ばし始めた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【未来予測】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
【狐変身】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
『すいません。新入りを連れて行くのに、ちょいと手間取りました』
『偶にはこういう事もあるかしらね。ただお前がボンクラなのは、そういう事じゃないわ』
大男は更に筋骨隆々になり、来ていた服すらはじけ飛ぶほどの巨漢……いや鬼になった。
しかしそれほどの鬼ですら、鬼に居るナニカには頭が上がらないらしい。
『はっ? 演技が下手でしたか?』
『それ以前の問題。誘い出されたって事。折角良い具合に潰れた武士がいると思ったのに、邪魔者が集まっているようね』
その何かが暗闇から顔を出すと、思わず取り囲んでいた妖怪たちが驚いたように下がって畏まる。
それだけの威圧があるし、この先を予想して巻き込まれまいと下がったのだ。
『少しだけ試してあげましょう』
そのナニカは刀を三本履いた巫女の様な姿であった。
ただし額には角があり、振りまく殺気から一目で鬼の頭目……。
いや、それ以上の存在だと見て判る。
スラリと抜いた刃には、ヌラリと怪しき輝きだけが存在した。
八百陣・葵漆
武士の保護は十分そうかな?
それじゃあ僕は、『天の魔焰』立烏帽子へ備えておこうか
ジェネラル級だけに相当な強さなのだろうけど
来ると解っていれば対策のしようもあるものさ
【万全の備え】で【アイテムポケット】から
特製の盾(絡繰り兵器)を取り出して構えるよ
衝撃吸収剤も重ねた複合装甲のコレなら、真っ二つにされること無く受け止めきれると信じたいね
それに加えて、敵の攻撃に合わせて催涙弾や閃光弾も投げることで
少しでも怯ませて敵の攻撃の威力を減じたいね
この攻撃はパラドクスによるものなのかな?
来たるべき決戦に備えるために
敵の情報はできるだけ蒐集、分析しておきたいね
●
「みんな動いてるし、お侍の保護は十分そうかな?」
八百陣・葵漆(勝利こそが正義・g01007)は陣容を眺めて結論を下した。
「それじゃあ僕は、攻撃に備えておこうか」
そういって葵漆が取り出したのは盾である。
懐から出した後でガシャガシャと可変していく。
可変機はモロイのがアニメの定番ではあるが、衝撃吸収材を挟む複合装甲化することで補っていた。
『は? もしかしてソレで助かると思ってるわけ?』
「そんな事はないよ? 備えは在れば在るだけ、多ければ多いほど良いってのが古代の軍師様のポリシーさ。僕はそれをリスペクトしてると言うだけ」
ジェネラル級らしき女の言葉に葵漆は事も無げに答えた。
多多益益弁ずとは古代中国の言葉である。
こんな事もあろうかと! とはフィクションの科学担当官の言葉である。
この二つを組み合わせた概念こそが、葵漆のやり口と言っても良い。
『せっかく説明してくれたからこっちも教えてあげるわ。この小通連を握るとね、鋼の思考で頭がすっきりするのよ。だから貴女が懐に伸ばした手札次第って事くらいは判るわよ』
「そいつはどうも……」
葵漆は思わず戦慄した。
些細な動きを見つけた武装の能力にではない。
女は殺すだけなら余裕だから説明してくれているというだけなのだ。
もし手にしたコレが通じなかったら、まあ死ぬだろうと簡単に予想出来た自分の頭脳が恨めしい。
『だからね。もし大口を叩きたいならば……死ぬなよ、小娘!』
「くっ!」
その瞬間、葵漆は敵が三振りの刀を同時に使い熟している姿を幻視した。
歪んだ時の中で自分が、仲間が蹴散らされるという予感を見た。
牽制攻撃も本命の攻撃も全ていなされ、反撃どころか真っ二つ。牽制攻撃を飲み込む牽制返しの筈なのに、小技全てが必殺という未来を推測してしまった。
「効いておくれよ!」
葵漆が懐から取り出し投げつけたのは催涙弾や閃光弾の類である。
少しでも敵を怯ませるために投げつけ、同時に盾を構えて攻撃に備えたのだが……。
「盾が……流される!?」
気が付けば葵漆は吹っ飛ばされていた。
見れば盾に当たった下段斬りの斬撃が、蹴り飛ばされている事で加速されている。
「そうか、最適解に流れる技……こんなことができるなんて!!」
盾を構える腕に衝撃が走り、剣が大剣に押し負けるように流されて刃が彼女の元に届いていたのである。
体半分切り裂かれ、千切れていないのはどうしてか?
その答えを出す前に、倒れ伏す彼女の髪が掴まれ女の顔が目の前にあった。
『攻撃でも攻撃でもなく、視線を切るための用意ね。徹底して逃げとは戦人……ううん策士ってとこかしら』
(「く……この攻撃はパラドクスによるものなのか、な? ……ここで死ぬわけには……敵の情報はできるだけ蒐集、分……析しておかなくちゃ」)
敵は葵漆の髪を掴み上げ、パクリと開いた傷跡を見て笑った。
ただ嘲笑うのではなく、どこか微笑みに近いような笑みである。
『死ななかったのは貴女の実力でしょう。運が良かったらまた逢いましょ』
上から目線の勝算は腹ただしい限りだ。
しかし葵漆はダメもとで攻撃するのではなく、少しでも情報を抜き取ろう戦闘を眺め分析することで最後まで戦う事にしたのである。
それが軍師の戦い方であり、科学の戦い方だと信じて。
成功🔵🔵🔴
効果1【アイテムポケット】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
十野・樞
防御とはいえ武人に真向勝負とは
魔術師崩れのおっさんには
とうてい分が悪すぎる、が
…それでもやんなきゃならねえことからは背を向けられねえんでな
【全力魔法】で渾身の【結界術】、および【砂使い】【風使い】で生成した砂塵風で
僅かでも敵攻撃軽減をはかる
【高速詠唱】で叶う限り迅速にパラドクス展開
本来は攻撃のためのパラドクスだが
今は敵攻撃に耐え抜く最適解のためと
敵情報を収集するために使用
敵の鋼の一撃
あらゆる力を振り絞り耐え抜いてやる
ここで墜ちるようなら
これから先進むことも儘ならねえんでな
相原・相真
まずは初手は成功、そして次ですね
そちらの思い通りにはいかせませんよ、立烏帽子!
【未来予測】を使用したうえで
[観察・看破・臨機応変]でパラドクスを使っての読み合い勝負
[フェイント・残像・光使い]でこちらの動きを紛らわしての防御でしのぎます
大事なのは傷を受けないことでなく、
最後まで立っていること
それを頭に置いて戦闘します
互いに使うのは最適解を読み合う技で、刀の技は確実に相手が上
ならば自分の読みと対応、
それを信じて挑む[勇気]で勝負です!
攻撃を防げたら、挑発も忘れずに
殺すのは簡単だと手を明かし、
殺せなければ自分が手を明かしてやったおかげだとでも言うんですか?
剣の腕より言い訳がお上手ですね、立烏帽子!
●
「見たか?」
「ええ。只ならぬ相手なのは間違いないようです」
ディアボロス達は目の前の動きに驚愕した。
盾を構えた仲間の元へ横滑りの疾走から下斬り掛けて抜けていくの……のだと思っていた。
しかし気が付けば敵は正面を向いており、刀を蹴り飛ばして加速。
盾構えきれないほどの衝撃で防御しきれない攻撃を浴びせたのだ。
「おそらくあの剣は不要な思考の乱れを排除して、その場その場での最適解を見出すのでしょう。生き残ったのは目晦ましで間合いを見誤ったのかと」
相原・相真(人間のガジェッティア・g01549)は先ほどの戦いをそう評した。
盾を構えてるが、懐から何かを取り出して投げ合からこそ、保持の弱さを悟って吹き飛ばす動きに切り替えた。
盾に隠しながら、目晦ましを投げたからこそ、知覚できずに判断しきれなかった。
「犠牲は大きかったですがおかげでどんな技なのか見抜けました。そちらの思い通りにはいかせませんよ、立烏帽子!」
相真はそう言って戦いの組み立てを何パターンも考え始める。
最適解を読み合うのは彼自身が得意としている。
後は自分の対応力を信じて挑むのみである。
「なるほどねえ。防御すれば良いとはいえ武人に真向勝負とは、魔術師崩れのおっさんにはとうてい分が悪すぎる、が」
十野・樞(division by zero・g03155)は苦笑しながら頭をかく。
酒でも呑んで誤魔化したいところだが、既に呑み比べは終わったそうだ。
「……それでもやんなきゃならねえことからは背を向けられねえんでな」
覚悟を決めてロッドを握った。
白い束に即興で防御呪文を書き記せば、次々に周囲へ展開し始める。
そんな光景を見て、敵はニタリと笑ってこちらを見た。
『相談は終わったかい? 色々対策を練ってる様だけど……それで大丈夫だなんだと思われるのは小癪だねぇ。ところで、これ、なーんだ?』
「「は??」」
その時、男たちは意外な物を見た。
女が腰に履いた刀の中から、もう一本抜刀したのである。
冴え冴えと光を照り返す刃は、いっそ神聖な輝きすら帯びていた。
「もしかしなくてもこの子の動きを見誤ってんじゃないかい? 確かに頭の良さそうな子だけどね。でも、こいつ手妻裁きでアタシから生き残ったのさ。まったく小癪だと思わないかい?」
(「マズイ……同じタイプだから、同じだと思っていた!?」)
逆説連鎖戦は仕掛けた技に合わせて対抗するのが鉄則である。
力には力、技には技、知恵比べには知恵で対抗する物だ。
そして手妻裁き、要するに素早く技巧に凝った手品の事である。
仲間はその頭脳を見極めるだけに使用し、実際にはスピードで勝負したという訳だ。
だから思考力で演算合戦を挑もうとした二人には、別の手段で追い詰る!
『我が必殺の顕明連。こいつの能力は他心通。あんたらみたいな頭でっかちには一等効く玩具だよ。精々上手くやるんだね。できなきゃ……ここで屍を晒しな』
その横顔はとても邪で、とても美しかった。
いっそ青白いほどの鬼の顔が、冴え冴えと光る刃には似合っている。
神聖な力を鬼が使って悪いという道理があろうか、こちらの全てを見据える、聖なる泉の様な視線が二人を貫いた。
「……ハッ! 端から覚悟はできている。二つ目の技を晒してくれるなら、願ったりかなったりだ。ここで墜ちるようならこれから先進むことも儘ならねえんでな」
「そうですね……それしかないですね」
まず動き出したのは樞だった。
指先の肉を噛みちぎり、既に書き込んだ白い束の上から血で更なる魔力を注いでいく。
血文字で描く追加の術式。結界に加えて烈風・砂塵などを呼び込み、相手の斬撃速度を軽減するために起動した。
「クソ! あらゆる力を振り絞り耐え抜いてや、や、る……」
「いいじゃないかいいじゃないか。戦いってのは、男ってのはこうじゃないとねぇ。そうは思わないかい?」
鋼の一撃が樞の体をズブリと突き刺したが、血で描く文字は高速で術式を起動させる。
詠唱では相手の攻撃に間に合わないと知って、傷つくのを恐れずに無理やり起動したのだ。
相手は初手からソレを知っていたからこそ、軽減するために張られた多重結界をまとめて高速の刺突で抉り抜いたのである。
「くっ……援護したいところですが……」
『そうそう。その技は見えてるからねぇ。やるだけ無駄さあ』
相真が牽制と仲間の援護を兼ねた閃光の術式を、近距離で放つことで自分が使える最大の光量に変更する。
既に敵は目を閉じており、広範囲の閃光では容易く無効化されてしまう。
心を読まれ、しかも最大限に利用できる経験則を持つ相手がこれほど戦い難いとは……。
これまでディアボロスが戦ってきた相手の中で最強は関羽という話だが、やり難いという意味ではこちらも負けてはいない。これで妖刀を与える特殊能力がある分だけ、ジェネラルとしては強くないと言うからもう笑いしか出なかった。
『いっとくけど、未来を呼んで防御する程度じゃ何もできないよ。それだけなら、とっととおっちんじまいな!』
「くっ! いいえ! 大事なのは傷を受けないことでなく、最後まで立っていることですから!」
相真は普段ならば内心で思いはしても、口にしないことまで口にした。
心を振るわせて力を振り絞る。その為にあえて口に出し、生き延びてやるぞと心を震わせたのだ。
彼にとって今重要なのは、攻撃する事ではなく生き延びる事。その為に勇気を振わせることだ!
『知ってっか? 答えを知る事と、答えから見出した動きってのは違うもんなんだぜ?』
「動きが……スローに見える。スローなのに……しまった『掌握』されている……」
こちらの思考も動きも読み切って、体裁きを逆用された。
こちらよりも若干早い程度の動きで的確に機構腕を跳ね上げられ、こちらよりも屈強な力で防御できない状態で急所に突き立てられる。
そして蹴り倒されて頭の上に、あの刀が突き付けられていた。
『そういや。あんたらって死んでも蘇るんだろ? じゃあ死んで記憶を持ち返りな。もう飽きた』
「そ、う……ですか。殺すのは簡単だと手を明かし、殺せ、なければ、自分が……手を明かしてやったおかげだと……でも、言、う、んですか? ハハ」
顔面に刀を突きつけられたまま、相真は思わず笑った。
ここまで対抗できないとは思いもしなかった。
しかし全ての技を知り、他の者に後を託せば、何時か倒せないほどでもないだろう……という希望がその目にはある。
だから笑った喉の奥で血が詰まり、このままでは窒息死するだろうが構うものか!
(「ハハ……。剣の腕より言い訳がお上手ですね、立烏帽子!」)
もう言葉には出来ない。
喉の奥が血で熱く、このまま死ぬのだな……と思いつつも、少しくらい言い返してやらねばならないと思ったのだ。
言葉には出せないのが残念ではあるが。
『……その言葉、覚えていなさい。次は確実に殺してやる』
しかし不思議な事に、その言葉が届いていた。
切っ先は脳天にではなく、喉の一部を切り裂いて気道に詰まっている血を吐き出させた。
これならば治癒すればまだ戦えるかもしれない。どうしてだろうか?
「……」
「喋んな。おそらく心を読んで、お前さんの挑発にカチンと来てトサカに来たのさ」
何故? と質問しようとした樞は仲間を止めた。
敵は既に背負向けて去っているが、不思議とそのの気持ちは判る気がした。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【書物解読】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
『手加減しますか?』
敵アヴァタール級はジェネラル級である『天の魔焰』立烏帽子にお伺いを立てた。
殺せる相手をワザワザと言う事は、何かの策謀に使うのかもしれない。
だったら殺すのはまずいのかと、確認をしておいたのだ。
『あ? 必要ないだろ。皆殺しにしな。あいつらも村の連中もだ』
『そうこなくっちゃ! オイ、お前らやるぞ! 全殺しだ!』
しかし彼女は躊躇をしなかった。
いつでも殺せるから見逃した。
殺せるのに殺さなかったから、屈辱に思うだろうと活かしておいただけに過ぎない。
別にこれで死んだら、ハイそれまでよと言う程度の気持ちに過ぎ居なかった。
要するに蘇る相手を殺しても無駄だから、挑発に挑発し返しただけなのである。
だから部下たちが周囲一帯の人間を皆殺しにしようと、その結果で死のうとまったく興味はない。
彼女の中で既に解決されているのだろう。
こうしてクロノヴェーダの部隊は殺戮の為に動き出したのである。
薬師寺・洸
(POW)「相手にとって不足なし!」
【怪力無双】で丸太ん棒か大きな立ち木をひっこ抜き、【ストリートストライク】でクロノヴェーダをぶっ飛ばします。【捨て身の一撃】も使います。
「かかってこい! ボクは逃げないぞ!」
力不足かもしれませんが、みんなを守る『壁』になりたいのです。
アドリブ、共闘歓迎です。
狭間・ならく
(アドリブお任せ・周囲に合わせます)
ふーん。
マ、数減らせりゃいいンだろ。ナラクさんに任せろや(別に自信があるとかではない)(テキトーである)
見えないからなんだってンだ?
(捕まるより速く動けばいい)(パラドクスもありゃ【神速反応】もある)(見えなくなっても音を聞きゃいい。【演奏】【歌唱】灼刀だって伊達じゃねーよ)
(構え、)(にやり笑って)
──鳴け、灼刀
(刃を振るう)
おら、よ。っと!
野本・裕樹
立烏帽子、恐ろしい相手でしたね。しかしまだまだこれからです、油断せずにいきましょう。
あの黒い羽根にはあまり当たりたくないですね、[ダンス]で的を絞らせない動きをしましょう。
毒は羽根が直接肌に当たると効果が出るのでしょうか?[オーラ操作]で服を強化して対策しておきます。
相手へ強引に近づく機会も増やせそうです。
相手は飛んでいます、[風使い]で飛行を妨害しましょう。降りてきた時はチャンスですね。
[砂使い]で遮蔽物を作りましょう、味方の防御に使えたら良いですけど。
まだ後が控えています、協力して誰一人欠ける事無く進みましょう。
●
「立烏帽子、恐ろしい相手でしたね。しかしまだまだこれからです、油断せずにいきましょう」
その戦果に野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は戦慄した。
自分ならばどうやっても勝てないと判る相手に、仲間たちが守りに徹して尚やられたという結果だ。
しかし仲間たちはただやられたわけではなく、敵の技をディアボロスの中で共有する為に犠牲となったのだ。
死んでないのはその為に仲間が必死で積み上げた結果に過ぎない。もし足りなければ本当に死んでいただろうと容易く推測できた。
「相手にとって不足なし! ここで引き下がっちゃ犠牲になった人たちが浮かばれないからね!」
薬師寺・洸(謎の存在・g00782)は拳を握り締めて勇気を奮う。
ジェネラル級に届かなかったのは悔しいが、またの機会があると言えなくもない。
そしてこれから相手するのは、敵部隊であり強敵に挑む為の足掛かりだとでも思えば良いのだ。
「ふーん。マ、あれだ勝てないなら勝てるように準備するだけさ」
狭間・ならく(【嘘】・g03437)はそう言って気軽に刀を担いだ。
ちなみに軽口を叩いているが、別に自身があるわけでもない。
昔、あるところに勝て無い敵とは戦わない無敗の英雄が居ました。強い奴とは戦わないから無敗なんだと……冗談めかしてテキトーぶっこく始末です。
「あとは数減らせりゃいいンだろ。ナラクさんに任せろや」
そう言ってナラクはこちらにやって来るトループス級と相対した。
まずは敵部隊を蹴散らして、勝率を上げてやろうと挑みます。
「かかってこい! ボクは逃げないぞ!」
『チィチィ』
洸は空飛び敵に対し、その辺の樹を引っこ抜いてホームラン!
ブンブンと振り回し、敵を蹴散らしつつその目を引き付けた。
「うわっちと!」
「……あの黒い羽根にはあまり当たりたくないですね、的を絞らせない動きをしましょう」
裕樹は仲間が壁になってくれたことで、ひと手間おいて戦う事が出来た。
見えた情報を整理しつつ、立烏帽子ほどの強敵では無いと闘気をまとって風を呼ぶ!
『ピー!』
「来ましたね! 迎撃戦で相手へ強引に叩きましょう! 噛み砕け、『鐵喰』!」
裕樹は超重量化した妖刀を一息に引き抜いて振り回した!
呼吸を合わせて、長い刃や重量のある刀を抜刀する方法であり、全身のバネを使って切り裂く技だ。
更に闘気で前もって全身を強化しているので、問題ないどころか衝振うだけで砂塵を巻き上げるほどに強大な力すら持つ!
「なかなか減らないね。あ、なんか 降って来た」
「マ。戦いってのはそんなもんさ。羽で造った結界ねえ……見えないからなんだってンだ?」
洸が蹴散らすのに任せて楽をしていたナラクは、そろそろ自分も戦う事にした。
有言実行と言うのは言った事を守るから有限実行と言うのだ。
例えサボって遅れようとも、様子見をしていたと言えばいいかなーなんて思いつつ、刀を構えて迎撃の列に加わった。
降り注ぐ黒い羽根で視界が塞がれようとも、まったく気にせずに刀を振るう。
「見えなくなっても音を聞きゃいい──鳴け、灼刀」
ナラクが刀を振るう際に、手首の返しを変えると途端に音がし始めた。
その音が相手に当たり反射するのを拾って、おおよその見当で斬り割いたのだ。
せいぜいが右の方が鈍い音、左の方がクリーンに聞こえるという程度だが……。
使い慣れた笛の如き刀である、それで十分に間合いは掴めるし、舞が判ってから動く後の先で戦う。
「次々に来る! ……でも後ろでみんなが息を吹き返したみたいだ! 村の方に行きたきゃ、この壁を越えてみろ!」
「まだ後が控えています、協力して誰一人欠ける事無く進みましょう」
周囲を確認しながら敵を阻んでいた洸がそう報告とすると、裕樹は頷いて砂塵を操り敵を拘束に掛かる。
この村におけるディアボロスとクロノヴェーダの戦いは、ようやく本格的になり始めたばかりであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
【リザレクション】LV1が発生!
新城・橙花
戦闘なので冷酷冷静口調に変化。
「次は護衛を叩きます」
敵は飛行ができそうなので、まずは気づかれないように[光使い]と残留効果【光学迷彩】でカメレオン風に姿隠し。
そして隙を見て投げ小柄と棒焙烙を[投擲]して攻撃。
「そこですね」
敵の攻撃は羽根が多いみたいですから[風使い]で散らします。
自分だけではなくて味方への攻撃もそらしましょう。
地上近くまで下りてくるカモがいればパラドクス呪法【狐火乱舞】
『消えずの妖火よ、燃やせ燃やせ、全てを灰と化せ』
焼き尽くしてあげます。
八百陣・葵漆
【※夜雀の宿敵主です】
立烏帽子……ジェネラル級の名に違わぬ強さだったね
でも、その能力は見ることが出来た
決戦の暁には、同じ轍は踏まないよ
さてと……それで護衛として夜雀か
盲目の羽根に飛翔にと、なかなか面倒な相手なんだよね
とはいえ、地面に落とせば、随分と戦いやすくなるはずだ
僕もただ倒れていたわけじゃあ無い
敵の分析と同時に、布石も打っておいたのさ
【アイテムポケット】から出して、事前にこっそりと設置しておいた絡繰り兵器の真上に敵を誘導して……
【伏兵の一刺し】、投網を発射して敵集団を絡め取るよ
これで地面に落とせば、あとはやりたい放題だね
羽根に気をつけながら、爆弾なり暗器なりを投げつけて、殲滅してしまおうか
四方堂・あんな
おやまあ、夜雀さんか。あんまり滑らかに喋りすぎると、舌抜かれちゃうよん。
んふふ、お空を飛んでりゃ捕まえられないとでも思うのかな?
忍者を舐めちゃいけないよ
こっちにゃ手裏剣が……手裏剣が……あーん、動かないでよねー!
まぁ、そう簡単にゃ当たらんよね。
まぁまぁ、わかりやすく投げてりゃ当たらんわけだけど、そっちはフェイントさ
弾切れと見せかけて、パラドクスで追加の投擲だ。こいつは簡単には行かないはずさ。
当たったらしめたもの。動きの鈍ったところに、鉤縄をかけて引き摺り落としてやるよ
飛べなくなりゃ、後は〆るだけだよね。んふふ
確実に数を減らしていくよ
●
「気が付きましたか? 目を開けたまま気絶していたのですよ」
「……ああ。何となく、覚えてる」
戦場の片隅でディボロスが息を吹き返した。
体から激痛を感じて見下ろせば、荒く服の上から何かの布が巻いてある。
おそらく止血の為に強引な治療を施したのだろう。
「立烏帽子……ジェネラル級の名に違わぬ強さだったね。しかし最初のはともかく、さっきのアレは反則級だ。少なくとも軍師のボクには戦いづらい。戦うなら別の方法を考えないと」
八百陣・葵漆(勝利こそが正義・g01007)が気絶していた理由の大半は、治療を放って仲間の戦闘を見ていたからだ。
逆風を吹かせようと思えば刺突を選び、演算戦闘をすると思えば考えても意味がない戦法でゆっくりと押し込まれる。
「でも、その能力は見ることが出来た。決戦の暁には、同じ轍は踏まないよ」
とはいえここで汚い、ズルイ、チートだと怒るのは容易いが、そんな相手でも勝てる戦術を組むのが軍師の役目である。作戦を知られないようにして戦おうかなーと思いつつ『見ていないけれど膂力でも、ナニカ危険な技を使うんだろうな』とか思考を巡らせていた。
今回は決戦に向けて情報を引き出し、切り札を揃えて戦った時に逃げないようにするための戦いだ。
無駄ではなかったし、気を取り直そうと目の前の戦いに向かい合ったのだ。
「戦況は敵が進軍してきたところです。首魁はさりましたので、次は護衛を叩きます」
新城・橙花(呪刀の裁定者・g01637)は酒屋での様子とは一変して、冷静に状況を説明した。
あの時はTPOに合わせて小さい子のフリをしただけで、別に思考まで幼いわけではない。
「なるほど……それで護衛として夜雀か。盲目の羽根に飛翔にと、なかなか面倒な相手なんだよね」
「だいじょーぶ、ダイジョーブ。んふふ、お空を飛んでりゃ捕まえられないとでも思うのかな?」
葵漆が敵を見上げながら呟くと四方堂・あんな(気ままな忍者・g00300)が心配ご無用と胸を叩いた。
手裏剣構えて投げつけてやろうと不敵に笑う。
その気配を感じてか、敵がこちらに向かって来た!
『シ、に、な、サイ!』
間断なく打ち下ろされる羽根による攻撃。
その羽根はフワフワと漂い、視界を黒雲の様に埋めながら迫って来る。
しかし、その横合いから何かが投げつけられたのはその時である。
「そこですね」
橙花は陶製の容れ物を放り投げると、放物線を描いて飛ぶソレに小柄を投げ付けた。
するとソレは炸裂して燃え広がり、途中でーバーンと弾けていく。
『う、ウ、うるさーい!』
「おやまあ、夜雀さんか。あんまり滑らかに喋りすぎると、舌抜かれちゃうよん」
あんなはそう言って手裏剣を投げつけ参戦した!
……のだが、流石に全部が全部命中する訳でもない。何しろ羽がまとわりついて視界が塞がれ、相手の位置も空を飛んでいるから掴みにくいのだ。
「忍者を舐めちゃいけないよって……こっちにゃ手裏剣が……手裏剣が……あーん、動かないでよねー!」
まぁ、そう簡単にゃ当たらんよね。
途中でパニックになってポイポイ投げつけるのだが、一部はともかく全部が全部は当たらなかった。
だがしかし!
これはただの牽制、相手と間合いを離す為の物である!
『ピー!』
「まぁまぁ、わかりやすく投げてりゃ当たらんわけだけど、そっちはフェイントさ。こいつが本命!」
あんなは弾切れに見せかけて、パラドクスで武装をつかして投げつけた。
突撃態勢に入った所で、相手から接近させることで命中率を高めて狙い撃ちしたのである。
「僕もただ倒れていたわけじゃあ無い。敵の分析と同時に、布石も打っておいたのさ」
ここで葵漆が追撃を掛ける。
倒れたまま戦闘を観察しても、包帯を巻くくらいはできた筈だ。
しかしソレをしなかった理由は、単純に罠を用意しており、倒れたまま懐にしまった絡繰りを展開していたからである。
「地面に落とせば、随分と戦いやすくなるはずだね」
「飛べなくなりゃ、後は〆るだけだよね。んふふ。よいではないか、良いではないか!」
葵漆が投げ網を使って敵を捕まえると、あんなも鉤縄を投げつけて引きずり落とした。
一緒になって紐を引っ張り、再び飛せまいと余裕がある時に色々と投げつけていく。
「……ふう。これで殲滅、かな」
やがて敵集団が沈黙した時、葵漆は荒い息を吐いてビッショリとかいた汗にようやく気が付いた。
自分は生き延びて新たな策を立てることができる。
そして血で染まった服をクリニーニングに出さないとなあと、苦笑する余裕すら取り戻していた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【修復加速】がLV2になった!
【操作会得】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!
薬師寺・洸
(WIZ)「ボクにかかってこい! 皆殺しになんかさせてたまるか!」
空を飛び、空中で【演奏】して、【ヒロイックシンフォニー】で『羅刹』を攻撃します。出来れば、『羅刹』の横や斜め上から相手の死角を突いて。ただし、一歩も引きません。
「ボクは引かない。この世に生きる人の幸せのために。『羅刹』! 喰らえ!脳筋野郎は地獄に堕ちろ!」
やはりみんなの壁になりたいです。
アドリブ、共闘歓迎です。
四方堂・あんな
さてさて、妖刀なんて危ないものをばら撒くやつには、ここでご退場願おうかね
こんなもん使い続けて、まともなままでいられるやつは少ないよ。
迷惑なんだよ
だから、首だけ置いて帰れ
さすが、筋肉ダルマだけあって、フィジカル強いみたいね
まぁ、直線的な動きなら、やり様はあるかな
残像ならボクも少しは使えるんだよ。軸をずらして避けてみよう
しかし、あの筋肉に刀を通すのは難しいかな。
まぁ、普通に斬るならね
紗夜盈月で、一つずつ切り取っていければいいかな
●
「さてさて、妖刀なんて危ないものをばら撒くやつには、ここでご退場願おうかね」
四方堂・あんな(気ままな忍者・g00300)は用意されていた妖刀を見つけ興味なさげにポイっと捨てた。
「こんなもん使い続けて、まともなままでいられるやつは少ないよ。迷惑なんだよ……だから、首だけ置いて帰れ」
『やれるもんならやって見ろよ』
あんなの言葉に瓢箪に入った酒を飲みグビグビと喉を鳴らしながら、酒臭い霞に取り巻いていく。
肉が盛り上がり筋骨隆々な姿は、流石に指揮官と言う所だろう。油断すれば危険なのは間違いがない。
「ボクにかかってこい! 皆殺しになんかさせてたまるか!」
『空中戦かよ! 上等だ!』
薬師寺・洸(謎の存在・g00782)がシャランと音を鳴らして空を飛ぶと、敵はその場でジャップして飛び上がった。
そして近くの建物の屋根を蹴り、一時的に洸の上を取ると同時にカマイタチをぶつけた!
『シャア!』
「くっ……ああああ!」
洸は真空波を受け止めながら、身をひねって受け身を取った。
風が過ぎ去ればシャンシャンと鈴のような音が鳴り、タンタンと何かを叩く音がする。
『今なにか食らったか? それに何の音だ? いや、これは音曲の類か?』
「そうさ! ボクは引かない。この世に生きる人の幸せのために。『羅刹』! 喰らえ! 脳筋野郎は地獄に堕ちろ!」
洸は動きながら楽器を奏でていた。
演奏することで魔力を引き出す楽器を使い、そのリズムを組み込んで曲を奏でていたのだ。
鈴やタンバリンなどの形状ならば、動きながらでもリズムを奏でられる。
それらを束ねて英雄の歌をぶつ、自らで体現するシンフォニーだ!
『だが、それがどうしたよ!』
(「結構なダメージの筈なんだけど。さすが、筋肉ダルマだけあって、フィジカル強いみたいね」)
あんなは言葉には出さずその攻防を見ていた。
音楽をぶつける攻撃の後にも関わらず、着地と同時にもう一発浴びせようと即座に動いている。
タフであると同時に、動くだけで風を巻き起こすほどの速度であった。
「まぁ、直線的な動きなら、やり様はあるかな。それ!」
『次はてめえかよ!』
敵が仲間に追撃した所で、あんなは動きを止める着地点を狙った。
そして斬撃を浴びせると同時に即座に身をかわし、その場に残像を残して敵の直線上を避ける。
物凄い衝撃が隣を走り抜けたのは、その直後であった。
「なんとか、かわせるかな。しかし、この筋肉に刀を通すのは難しいかな……まぁ、普通に斬るならね」
あんなは突き刺した切っ先を眺めながら、クスリと笑ってもう一本刀を抜いた。
今のはただの牽制であり、仲間への追撃へ介入すると同時に、動きを調べるために過ぎない。
「朔が割れて月が夜を食らう……。少しずつ削る採らせてもらうよ」
『やってみな!』
あんなは現象を遮断する結界を応用し、二刀の周囲にまとわせ空間を切り裂く刃とする。
土煙に隠れて接近し、空間ごと切り裂くことで屈強なるの肉体を削り取る算段だ。
それはさながら宵闇を切り裂く月明りの如し。 たとえ体が鋼であろうとも他愛なく絶つことができる。
「効いてるけど致命傷には遠いかな。……立てる?」
「問題ないよ! ボクはみんなを守る壁になるんだ!」
あんなが手応えを感じつつもまだまだ倒せないことを実感していると、洸は立ち上がって気合を入れ直していた。
こうしてアヴァタール級との戦いが幕を開け、二人は包囲網の一角として戦い抜くのである。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【プラチナチケット】がLV2になった!
【光学迷彩】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
【ダブル】がLV2になった!
十野・樞
やれやれ、立烏帽子には
なかなか手酷くやられちまったぜ
あちらはともかく、
てめえごときには無様はさらせねえな
…ま、それに何より、てめえに飲ますなんぞ酒が勿体なさすぎるぜ
【砂使い】【風使い】で生成した砂塵風で敵視界を妨害しつつパラドクス展開
さて高速での行動が得意らしいが
このパラドクスの颶風と砂晶の刃の結界にその勢いのままぶつかりゃ…さて、どうなるのかね?
一瞬でも動きが止まればそのまま攻性結界圧縮し全方位から魔力で穿つ
敵攻撃・行動は
【高速詠唱】【結界術】で
迅速に幾重にも結界を張り巡らせ軽減
八百陣・葵漆
さて、あとはあの羅刹を倒すだけだね
それなりに戦闘力は高そうだけれど、立烏帽子に比べればなんて事は無いね
これまでの戦闘のダメージで動きが鈍いように見せかけて、敵の『奈落送』を誘うよ
もちろんもう僕の負傷は、戦闘には支障が無い程度になっているからね
敵の落下に合わせて飛び退いて、その下にあった落とし穴に敵を嵌めてやろう
これが【足止めの軍略】さ
落とし穴に嵌まって動けない敵へ、仲間と一緒に総攻撃するよ
●アドリブ、連携歓迎
●
「やれやれ、立烏帽子にはなかなか手酷くやられちまったぜ」
二人に遅れて傷つき、あるいはトループス級が残って居ないか確認していたメンバー駆けつける。
一張羅が台無しだと十野・樞(division by zero・g03155)は苦笑した。
服どころか体に風穴を空けられて酷い目にあったと笑う。
「さて、あとはあの羅刹を倒すだけ。それなりに戦闘力は高そうだけれど、立烏帽子に比べればなんて事は無いね」
「あちらはともかく、あいつごときには無様はさらせねえな」
同じ戦闘経験を持つ八百陣・葵漆(勝利こそが正義・g01007)は樞の言葉に頷きつつ、残る敵について軽口を叩いた。
ジェネラル級クロノヴェーダと比べたらアヴァタール級などものの数ではない。
車両でいえば百万馬力と二十万馬力くらいの差であったとしても、経験やテニクニック冴えを考えれば数字以上の脅威があるのだから。
「……ま、それに何より、てめえに飲ますなんぞ酒が勿体なさすぎるぜ」
『ア? こいつはオレんだ。てめえなんざにはやらねえよ』
距離を適度に測りながら接近していた樞は、腕を振って即座に砂塵を巻きあげた。
そして筋肉質の体を見る限り格闘型であり、自分は魔術師なのだから接近して戦うのは愚か者のすることだからだ。
『まずはてめえからだ!』
「くっ……こちらを狙ったか。虚を突き構える敵を狙わぬのは正しい判断だが……」
敵は動きの鈍い葵漆をいきなり狙った。
樞と共に傷ついているが、即座に結界を張った彼よりも容易い相手であり、その場に留まっていた分だけ重傷だと思ったのかもしれない。
土煙を巻き上げるほどの衝撃と共に、ガチリと金属質の音が聞こえた。
『ちっトラバサミか。我が身を犠牲にして罠に掛けるとは良い根性だぜ。ヒュー!』
「……ふふ。本当は完全に避けるつもりだったんだけどね。これが『足止めの軍略』さ」
葵漆がその場に留まったのは動けないフリの擬態に過ぎない、飛びのいて足元にしかけた罠にかけるつもりであった。
しかし敵が放ったカカト落としを避けきれず、脳天直撃は避けたものの肩に一発喰らってしまう。
それ自体は耐えられるが、先ほど切られた肋のあたりがジクリと痛んだ。
『ん? なんだコリャ?』
「結界が俺だけを覆ってる訳はないだろ……Omnes una manet nox」
樞の吹かせた砂塵がいつのまにか敵にまとわりついていた。
初動が彼を中心にしていただけで、仲間を守り敵の視界を遮ろうと徐々に拡大していたのだ。
『うっとおしい。隠れて大技って寸法かよ。先に決めてやんゼ!』
「さて高速での行動が得意らしいが、このパラドクスの颶風と砂晶の刃の結界にその勢いのままぶつかりゃ……さて、どうなるのかね?」
樞は砂塵に隠れて砂晶による刃を風に載せ、結界の密度を上げていった。
敵が言うように隠れてはいるが、大技の為にチャージ時間を稼いでいるわけではない。
最初から攻性の結界をヤスリの様に見立て、疾走によりカマイタチを起こす敵の動きに対策していたのだ。
『イテエ! だが、この程度じゃな! ヌル過ぎんよ!』
「だが、十分だ。俺たちが倒すには十分だぜ」
風をまとって徐々に距離を詰める敵の動きと、樞の起こした颶風は逆巻くダブルハリケーンだ。
葵漆が誘導した策と罠により、完成するまでの時間を稼ぐことができた。
突っ込んで来る敵のカマイタチに切られながらも、樞は砂晶による無数の刃を圧縮して手痛いダメージを与える事に成功したのである。
「移動を封じるのは古来から有力な軍略だもの。ダメージを居った甲斐はある。後はみんなで倒せばいい」
ダメージ交換レートは、相手の方が強い分だけ負けている。
もし二人で打ち止めであれば敗北しただろう。
しかし彼らはディアボロス。共に戦う仲間たちが此処に居ると葵漆は告げた。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【土壌改良】LV1が発生!
【傀儡】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV2になった!
新城・橙花
戦闘続行中につき冷酷冷静口調続きます。
「後は貴方だけです」
大剣型呪刀【譲葉】をびしりと突き付けて戦闘開始。
[ダッシュ]して敵の周りを走り回って[攪乱]
味方とタイミングを合わせつつ隙をついて一気に[両断]で断ち切ります。
敵の攻撃は残留効果【光学迷彩】+[光使い]+[残像]の偽物に誘導して回避。
敵が疲弊してきたら
「貴方を終りの旅へと誘いましょう…」
とパラドクス呪法【七つ禍つ星】。
「妙見尊星が王に願い奉る。我が敵に七つの鉄槌を下し給えっ」
七連続攻撃を浴びせて止めを刺します。
もしかしたらエイティーンで大人っぽくなるかもしれませんね…。
●
「こちらは我々が居ます。そちらは、後は貴方だけです」
『オレ一人で皆殺しにすりゃあお釣りがくるぜ』
取り囲んだ前衛を構成する新城・橙花(呪刀の裁定者・g01637)が大剣上の呪い刀を突きつけるが、鬼は笑って瓢箪から酒を飲んだ。
そして走り出すと、橙花も合わせて走り始める。
斜めに向かい合いながら、相手がジャンプの為に踏み込んだところでグルリと周辺を一回転した。
光を曲げて随所に自分の姿を残していく。
『残像如き、見えてんだよ!』
「違いますよ」
敵が飛び上がって上段蹴りを放つと、橙花は体を沈めて回避。
着地前に足を斬りつけたが、更なる攻撃を仕掛けて来たので映像を残しながら前方へ軽く跳んだ。
小さく一回転して今度こそ斬りつけ、一度離れて仕切り直す。
『化けやがったか!』
「貴方こそ、酒場よりも膨れていますね」
橙花が離れた時、姿が大人になっていた。
スラリと手足が無く体もスリムながら、大きな大剣を握るのに十分なサイズである。
本気で攻撃するためもあるが、先ほどまでと違う間合いで斬撃を浴びせる為でもあった。
「貴方を終りの旅へと誘いましょう……」
橙花は精神統一に見せた詠唱を始めると、大剣型の呪刀を存分に振って斬撃を浴びせる。
走り合いながら斬りつけ敵が繰り出す打撃をいなし、あるいはこちらの斬撃を防がれても諦めずに振い続ける。
「……かあぁっ!」
『軽いんだよ!』
最期に繰り出す大振りの一刀は今までよりも高速だが、他愛なしと見た鬼は呪刀を握り込んで防いでしまった。
ピンチだ、一目で判るほどにピンチであった。
しかし、誰が彼女の本気が白兵戦であったと言ったのか!?
「妙見尊星が王に願い奉る。我が敵に七つの鉄槌を下し給えっ」
彼女が握っていたのは呪刀である。
すなわち呪いを掛ける為の術具である。
天より飛来する鏃が鬼に直撃するや、その呪いを成就すべく大剣は握り込んだ拳をスルリと抜け出して、七つの傷を付けたという結果に七連斬撃という仮定を逆行させて切り刻んだのである。
「これで終わり……」
『軽いと言ったぞ! カカカ、オレが、オレがここで終わると思ったかよ! ガガガ……ヒヒヒ! まだまだだ!』
倒れそうであった鬼は、血煙あげながら踏み止まる。
それどころか筋肉で傷を止血しながら強烈な蹴りを決めて来るではないか。その動作に無理があったのか橙花もそのまま立ち上がり、勝負の行方は判らないでいた。
成功🔵🔵🔴
効果1【エイティーン】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
弔焼月・咲菜
てめぇ…酒に酔っていた方がまだ幾分かマシな最後を送れたかもな。……ああ、説明の必要はねぇな。どうせ嫌でもすぐに理解するさ。
さて……始めるぞ。
図体の割には恐ろしく速いな。ご丁寧に残像まで残ってやがる。
残留効果【光学迷彩】を利用して姿を消し、なるべく敵に位置を悟られないようにしておく。
【未来予測】である程度行動を予測し、行動が来たら【神速反応】を用いて回避。隙を見てヒットアンドアウェイで切り刻んでいく。
敵が疲労してきたら【飛翔】で急接近し、パラドクス【葬送:建速須佐之男命】で滅多斬りにして止めを指す。
言っただろ?酒に酔ってた方が、痛みを感じる前に死ねたも知れねぇってよ。
終わりだ、羅刹。くたばれ。
狭間・ならく
さァ、て。
部下に加勢するでもなく、部下を囮に逃げるでもなく、か。
……ハハッ。まァいいさ、裁くのはアタシの仕事じゃない。
(灼刀、軽く振るって)
ナラクさんはいつも通り、
(構え、)
目障りなモンを斬り捨てるだけさァ。
(嗤い、)
──叫べ、彼岸花
(【精神集中】し攻撃の回避を試みる。【フェイント】含め、刀を振るう)(斬れればそれでいいとでもいうように)
火雲霧処にでも受堅苦悩不可忍耐処でも好きなとこに
・・・・・・・
テメェが落ちろ。
野本・裕樹
妖刀を扱うにあたって、大切なのは使い手の意思と覚悟だと私は個人的に思っています。相応の意思と覚悟を持って手に取れば妖刀はそれに応えてくれる、あのようなやり方ではただ不幸が増えていくだけです。
根本的な解決にはならないでしょうがまずは目の前の鬼を止めます。
「お酒なんて飲んでる場合じゃありませんよ、後はあなただけです。」
丁度良く【水源】があるので更に[砂使い]で『羅刹』の足元を泥沼にしてみましょうか。あの残像が残る程の速度に影響が出るといいですね。あとは妖刀『鐵喰』が届く距離から[両断]狙い。時折【エイティーン】で成長して腕を長くしリーチを幻惑。相手が隙を曝したらパラドクスを使いましょう。
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「お酒なんて飲んでる場合じゃありませんよ、後はあなただけです」
『ばっかやろう。これは気付け薬さ。ゲハハ』
野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)の言葉に鬼は笑った。
あちこちを切り裂かれ、腹から酒が出そうな勢いだが気にしてはいない。
「違いねえェ。まあナラクさんとしちゃあ、てめえには呑ませるだけ無駄だと思うんだけどサ」
狭間・ならく(【嘘】・g03437)は敵の心境を見抜いた。
「さァ、て。部下に加勢するでもなく、部下を囮に逃げるでもなく、か。……結局こいつは最初から一人って事だろうよ」
最初から一人だからこそ部下がやられても気にしないのだろう。
便利使いする手ごまが減ったくらいの気分かもしれない。
それで死ぬのは笑い話にしかならないが、ここから抜け出せる気でいるならばやっても貰おうじゃないか。
「……ハハッ。まァいいさ、裁くのはアタシの仕事じゃない」
「そうですね。彼は己の所業で、おのずと地獄に落ちるのだと思います」
ナラクが刀を軽く振って目の調子が戻って居るかを確かめていると、裕樹は対照的に妖刀を地面に突き刺した。
ただそれだけでズンと衝撃が走り、大地が歪んで鬼の周囲が沈み始める。
「妖刀を扱うにあたって、大切なのは使い手の意思と覚悟だと私は個人的に思っています。相応の意思と覚悟を持って手に取れば妖刀はそれに応えてくれる、あのようなやり方ではただ不幸が増えていくだけです」
「ふーん。かまけわざ……感染呪術か」
それは裕樹が妖刀の重さを大地に転写し、超重量化した妖刀が大地に沈むという結果を泥沼に見立てたのだ。
そして近くの水源と砂を結びつけることで、沈む大地は本当に泥沼と化した。
『ア? こいつは酔ってるわけじゃあ、なさそうだな』
「残像が残る程の速度に影響が出るといいですね。……参りましょう」
鬼が大地を引き千切るように走り出したのを見て、妖刀を引き抜くと裕樹もまた走り始めた。
疾風の如き動きで斬りつけ、殴られながら打撃戦を繰り広げる。
「お、走り回ってよーやる。マ、ナラクさんはいつも通り。目障りなモンを斬り捨てるだけさァ」
ナラクは仲間が高速で戦うのを見て、刀を構えると着地点に向かった。
笑いながらこの先の光景を待ちわびる。
「嚙み砕け、鐵喰」
裕樹は刀に再び超重量の質量を取り戻させ、同時に急成長することで相応しい体格に変幻する。
牽制の斬撃の間に、僅かに伸びた腕、急激に増えた質量で一気に押しつぶしに掛かったのだ。
『邪魔だ、吹き飛べ!』
「させねえよ……叫べ、彼岸花」
それに対して鬼は強引に殴り飛ばして間合いを空け、それを見越したナラクは吶喊して刀を一閃する。
笛の様に鳴る刀で斬撃を浴びせ、体を回転させて蹴りを放とうとする敵に相対した。
『調子に乗って近づいたのが運の尽きだ。くらいな奈落送!』
「そいつはこっちの名前だっつーの! 火雲霧処にでも受堅苦悩不可忍耐処でも好きなとこに……テメェが落ちろ」
ナラクは心を研ぎ澄ませて敵の放つ蹴りよりも先に動いた。
回し蹴りに合わせて体を半回転させ、下から上へ救い上げるような斬撃を放つことで、回避と同時に斬りつけたのだ!
こうして屈強なる鬼との戦いは佳境を越える。
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『クソが! イテエ、いてえ!』
「てめぇ……酒に酔っていた方がまだ幾分かマシな最後を送れたかもな。……ああ、説明の必要はねぇな。どうせ嫌でもすぐに理解するさ」
人を陥れて喜び、酒の肴にする鬼の末路を見た気がする。
弔焼月・咲菜(葬送の報復鬼・g01723)は刀を構えて油断なく近寄って行った。
「さて……始めるぞ」
『しゃらくせえ! てめえをぶち殺して逃げだ。残りは傷を為してから復讐だ!』
咲菜はあきれるほどにタフな鬼の力を知っていた。
生命力に溢れ、ちょっとやそっとの傷では死なない上に足がこの上なく速いのだ。
逃げられないのではなく、逃げるだけならば何時でも逃げられたからこそ逃げなかったのだと……知っていた。
「やはり図体の割には恐ろしく速いな。ご丁寧に残像まで残ってやがる。だが……」
猛スピードで突撃して来る相手を歩いてかわし、走ってバネの力で当てに行く。
その際に少しずつ光を曲げ、自身の姿を徐々に消していった。
『姿が消える? それがどうした! 見えてるぞ!!』
「……だろうな」
追ってくる!
それでも鬼は追って来る。
咲菜は刀を翻し、相手の動きを未来から手繰り寄せながら速度で対抗できないという風を見せていた。全ては逃げられないように、そして少しでも間合いを掴むためだ。
「少しずつ慣れて来たぞ」
『そうかよ! オレはもう少し速度を上げられるんだぜ!』
残像ではなく本体を斬りつけながら、相手の拳を受けていく。
走り込みながらの鉄拳だが、高速の体当たりを掛ける技である。
無理に殴ろうとせずに本来は当たれば幸いというほどの速度で突っ込めば、更に速度を上げられるのだ。時間は掛かるが、攻撃を受けずに戦おうという動きが見て取れた。今までは、ずっと筋肉で受けていたというのに。
「それも知ってる。こいつで……黙らせてやる……!」
咲菜は刀で拳を受けながら、あえて避けるのを止めた。
体当たりで吹き飛ばされそうになりながら、強引に掴んで放り投げたのだ!
「言っただろ? 酒に酔ってた方が、痛みを感じる前に死ねたも知れねぇってよ……終わりだ、羅刹。くたばれ」
落下する敵に対して物凄い速度で突進し、四方八方から滅多切りにする。
その刃は妖刀の名にふさわしく、刃と呼応して注ぎ込まれた恨みが内側から食い破っていく。その姿はさながら暴風の様であった。
『て、てめえ。オレを知って……? オレの能力を知って……』
「ああ。だがまあ、ここでてめえを斬るのは、ついでみたいなもんさ」
咲菜は最初からこの鬼の事を名前も含めて知っていた。
だがそれはあくまでクロノス級である本体の話だ。
誰かを助けるついで、クロノヴェーダの陰謀をくじくついでだと言い捨てて酒屋の方へ歩いて行った。
これは別に祝杯ではない。呑み直すだけだと言い捨てながら……。
かくして一つの戦いが終わったのである。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
【エイティーン】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
【命中アップ】がLV3になった!
【リザレクション】がLV2になった!