リプレイ
ヨーロッパで栄華を極めた、芸術や音楽の街。
嘗てはこの地も、数多の芸術家たちが集い、数々の傑作が生み出され、 美しい風景が広がっていたのだろう。
けれどパラドクストレインのひとつが停車したそこにあったのは、退廃の一途を辿る街並みであった。
いや、細々と芸術活動を続けている人の姿は、今も確かに目にはできる。
けれど、そんな芸術を悪用し、街の人々を音楽で洗脳している存在こそ……淫魔『フルーティア』。
フルーティアは人々惑わし、悪徳と退廃の街に変え、エネルギーを吸い上げているのだという。
そしてまた、才能のある者を自らの配下に加えたり、そのエネルギーを奪わんと。
『聖トラオム芸術学園』と謳った城で開かれるのは、入学試験と謳ったコンテスト。
これはある意味、通常では接触する事さえ難しい淫魔に近づける、大きなチャンスであるが。
しかし、敵地に踏み込む前に、少しでも多くの情報を得てからの方が良いだろうと。
パラドクストレインを降りたディアボロス達は、敵に気取られぬよう、街の方々へと散開し探索を始める。
鮫嶋・汐
華美な作品からの回帰として生まれた、自然性を重視した新古典主義とか
芸術は時として時代背景や世論を写し出す鏡にもなるよね
ボクも一応は芸大生な訳だし……
芸術を志す者として、町に潜入したら、入学試験で好まれそうな趣味嗜好を探し出すよ
歴史では芸術の都として名高いことだし、ちょっとした観光がてら町の名所を回ろうかな
旅の絵描きとでも名乗って、この町ではどんなものが流行っているのか、同業者に質問してみよう
ボクの故郷では、既存の発想に囚われない斬新な作品が流行っててね
だからこの町の芸術は、新鮮に感じられるよ
この町では毎年有名なコンテストがあると聞いたのだけど
雑談しつつも、それとなく情報を引き出せたら
退廃の色が濃くなっている街ではあるけれど、それでも垣間見える芸術の面影。
(「華美な作品からの回帰として生まれた、自然性を重視した新古典主義とか。芸術は時として時代背景や世論を写し出す鏡にもなるよね」)
そうぐるりと視線を巡らせるのは、鮫嶋・汐(水と躍る・g01837)。
入学試験で好まれそうな淫魔の趣味嗜好を探し出すという目的は勿論のこと。
(「歴史では芸術の都として名高いことだし、ちょっとした観光がてら町の名所を回ろうかな」)
汐は、芸術を志す芸大生。
まずは街の様子を探りつつ、心に生じる興味に抗わず、周辺を歩いてみることに。
そしてふと、道端で絵を描いている少女に声を掛けてみる。
「こんにちは、ボクは旅の絵描きなんだけど。この町ではどんなものが流行っているのか、教えてくれたら嬉しいな」
そんな彼に、少し警戒した様子の少女であったけれど。
「キミはどんな絵を描くの? ボクは熱帯魚をよく描くよ。特に、ベタとミニコリ3種が好きだね。ベタは発色の美しさと華やかなヒレが魅力的だし、小さいコリドラスたちはたまらないよね」
そうちょっと熱く語り始めた汐にきょとりとしながらも。
「熱帯魚……あまり見た事がないけど、素敵ね。私は建造物を描くことが好き。フルーティア様の学園は、豪華で描き甲斐もあるわ」
同業者だと安心したのか、少しホッとした様子で口を開く少女。
それから汐は、さり気なく彼女に訊ねてみる。
「ボクの故郷では、既存の発想に囚われない斬新な作品が流行っててね。だからこの町の芸術は、新鮮に感じられるよ」
……この町では毎年有名なコンテストがあると聞いたのだけど、と。
そんな問いに、少女はこくりと頷き答える。
「前々回はフルーティア様の肖像画を描くコンテストで、私も参加したの。でもフルーティア様は耽美で少し奇抜な芸術を好まれるし、そんな画風が流行っているから……私は、ダメだったわ」
「肖像画を描くコンテストもあったんだ。でもキミの絵、ボクは好きだよ」
「ふふ、ありがとう、嬉しい。貴方の絵も見せて欲しいわ」
そう気を許した様子の少女に、柔い笑みを向けながらも。
汐は彼女ともう暫く、雑談に興じる。それとなく情報を引き出せたら……って。
大成功🔵🔵🔵
効果1【液体錬成】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
姫乃・葵
なんかみんなむずかしいお話してる
くどくってなんだろー
クロを抱えて、シロと一緒にあるいてみる
とにかくお話すればいいんだよね
お話、おはなし……あっ!
お菓子に目を輝かせとてとてお店へ
(そして慌ててついてくるシロ)
おねーさん!
このおかし(メレンゲスイーツ)ひとつください!
あと、シロにもみるくほしいんだけど
どこ行ったらもらえるかなぁ?
わーいありがとー!
ねーねー、今日ってなにかあるの?
なんかみんなたのしそう
んぅー、くどくってなぁに?僕でもできる?
教えてもらえたらにぱっと笑顔を見せ
えへへ、ありがとー!
おねーさんやさしいね、ダイスキ!
僕なりのお礼を伝えてから
ばいばーいと手を振り次へ
いっぱいおべんきょするぞー!
皆と共にパラドクストレインをぴょこっと降り立ってから。
スフィンクスのシロと共に、クロをぎゅっと抱えて街を歩いてみるのは、姫乃・葵(青の純真・g01627)。
電車の揺れは心地良くて、ちょっぴり眠くなったりもしながらも。
何やら、口説きコンテストに参加……ということは聞いたのだが。
「なんかみんなむずかしいお話してる」
……くどくってなんだろー。
そう首をこてりと傾げる葵。
けれどすぐに、気を取り直して。
「とにかくお話すればいいんだよね」
お話、おはなし……なんて、きょろりと視線を巡らせてみれば。
「……あっ!」
ふわりと良い香りがした方向へと目を向けた刹那、とてとてと歩みを進めて。
慌ててついてくるシロを連れ、瞳をキラキラ、元気にお願いする葵。
「おねーさん! このおかしひとつください!」
退廃している街のメインストリートはすっかり荒れ果てていたが。
見つけたのは、路地裏でひっそり営業しているストリートフード店。
「これはメレンゲスイーツよ。はい、どうぞ」
「あと、シロにもみるくほしいんだけど、どこ行ったらもらえるかなぁ?」
「ミルクもあるわよ、サービスにつけておくわね」
「わーいありがとー!」
プラチナチケットの効果もあってか、難なくメレンゲスイーツとシロのミルクを貰ってから。
ちょこんと用意された古ぼけた椅子にシロと並んで座ってから、いただきまーす!
ぱくりと口に運んでみたメレンゲスイーツは、さくさくのふわふわ。
それから葵はふと、店のお姉さんに訪ねてみる。
「ねーねー、今日ってなにかあるの? なんかみんなたのしそう」
「フルーティア様の学園で、口説きコンテストがあるからかしら」
「んぅー、くどくってなぁに? 僕でもできる?」
そう椅子から見上げる彼に、お姉さんはこくりと頷く。
「ええ。学園に行けばエントリーは誰でもできるし、貴方みたいな物怖じしない人はフルーティア様はお好きかも」
そして教えて貰えば、にぱっと笑顔を見せて。
「えへへ、ありがとー! おねーさんやさしいね、ダイスキ!」
「コンテストに出るのなら頑張ってね!」
葵は椅子からぴょこりと降りて、ぺこりと礼を伝えてから。
……いっぱいおべんきょするぞー! って。
ばいばーいとお姉さんに手を振った後、シロとクロと一緒にいざ、『聖トラオム芸術学園』へ!
大成功🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
ライナー・サイデル
裏方の仕事をしてきたんだから、城に舞台スタッフとして雇ってもらって潜入をしてみるか。もしかしたらケータリングや飾られてる花や備品で相手のちょっとした好みとかも分かるかもしれん。
いや、むしろ積極的にコンテストのシチュエーション小道具をこっちから提案しに行くのもありだな。
ただ、裏方としてそもそも採用されるかが未知数だからまずは街のゴロツキどもに酒でも奢りならがどんや奴らが城にいるのかを聞いてみるか。どうせゴロツキどもは淫魔どもも高嶺の花扱いで酒のツマミに品評会でもしてるだろうしな。
同じ頃、学園に程近い路地裏を歩くのは、ライナー・サイデル(ドラゴニアンの戦闘工兵・g02233)。
華やかな舞台で裏方の仕事をしてきた彼にとって、最も自分が違和感なく城に潜入できるだろう方法。
それは、舞台スタッフとして雇って貰うこと。
街を支配する淫魔は、通常では接触する事さえ難しいというが。
(「もしかしたらケータリングや飾られてる花や備品で相手のちょっとした好みとかも分かるかもしれん」)
舞台の大道具を作ったり誂えてきた眼で、彼女の趣向が読み取れるかもしれない。
けれど、訪れた城の門はまだ固く閉ざされていたし。
裏方として、そもそも採用されるかは未知数。
なので誰かに話でも聞いてみようと、学園の傍を探索していたライナーであったが。
路地裏に入ってみれば……そこにいたのは。
「あ? 余所者か?」
「じろじろ見てんじゃねーぞォ」
明るいうちから不味い酒を呷っている、ゴロツキどもであった。
そんな絡んでくる輩から路地の先にあるワインスタンドへと、ちらりと目を移して。
「そう言うな。俺の奢りで一杯、どうだ」
「奢ってくれるのか!?」
「おおっ、気前良い旦那だなァ!」
一杯奢ると言えば、掌を返す様にへこへこ。
そんな彼らに酒を奢りつつ、ライナーは訊ねる。
「どんな奴らがあの城にいるんだ?」
ゴロツキ達にとって、高嶺の花であろう淫魔やその取り巻き。
……どうせ、酒のツマミに品評会でもしてるだろうしな。
なんて思っていれば、案の定。
「フルーティア様はそそるような美女だなァ」
「昨年のダンスバトル優勝者の、情熱的に踊ってた兄ちゃん……そういや最近見ないな。旦那もコンテストに参加するのか?」
美味い酒を飲みながら、饒舌に話し出すゴロツキ達。
そんな彼らに、さらに聞いてみるライナー。
「俺は裏方で仕事をしてきたから、城に舞台スタッフとして雇ってもらえないかと」
「んーフルーティア様はお気に入りしか傍に置かないからなァ」
「むしろ積極的にコンテストのシチュエーション小道具をこっちから提案しに行くのはどうだろうか」
「派手で且つ品も重視するフルーティア様の感性に刺さればだが、コンテストで気に入られないと無理そうだなァ」
やはり敵は用心深く、コンテスト前に裏方としての潜入は難しそうだが。
それでも、大まかな淫魔の好みは聞けたから。
ライナーはもう暫く街を歩きつつ、学園の門が開くその時を待つのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
エルフィエス・ルーテルガイト
(アドリブ連携歓迎)
芸術を愛してる街なのに……、あちこちから堕落の音が聞こえる様……。
外套に翼を入れて帽子を着て、目立たない様に情報を集めます……。
私が淫魔(サキュバス)だって知られたくないし……。
(しかし、淫魔としての魅力の香(誘惑)が、否応でも引き付けてしまう。
路地裏で、「君可愛いから踊って見せてよ」とストリートミュージシャン達に誘われた挙句、なれないダンスをさせられ、恥ずかしい思いで顔真っ赤。
……でもこの初心さが気に入られたのか、色々とうわさ話を聞ける事に。
その中には、今年のコンテストの話も……?)
街の広場に鎮座する欠けた英雄の彫刻、壁に無造作に描かれた聖母の絵。
聞こえてくる誰かの歌声、ボロ布の服を纏い踊る若者達。
そんな風景を、外套の奥の瞳でそっと確認しながらも。
(「芸術を愛してる街なのに……、あちこちから堕落の音が聞こえる様……」)
廃れた街のメインストリートをなるべく目立たぬようにと歩くのは、エルフィエス・ルーテルガイト(マルチフェイス・g00924)。
いや、外套で全身を覆っている理由は、気弱で臆病な性格というだけではない。
人の目を避けるように歩きつつも、エルフィエスは誰にも悟られぬよう願う。
(「私が淫魔だって知られたくないし……」)
自分が淫魔……サキュバスであることは。
そんな外套に翼を入れて帽子を被り、サキュバスの特徴を隠しながらも。
情報を集めんと、ふと路地裏へと入ったエルフィエスであったが。
「ねェ、そこの君」
「君可愛いから踊って見せてよ」
「俺達と一緒に楽しく踊らない? ほら」
「……えっ、ダンスにはなれていなくて……」
「大丈夫、ほらこうやって、な?」
翼や角は隠せても、どうしても淫魔としての魅力の香は隠せなくて。
ストリートミュージシャン達に、強引に誘われてしまう。
そんな、否応でも惹き付けてしまう誘惑を自然と振るまきながらも。
彼らのダンスを見様見真似でぴょこんと踊らされたエルフィエスは、恥ずかしい思いで顔が真っ赤に。
けれど、そんな初心さがますます気に入られたのか。
「君すごく可愛いね~」
「昨年のダンスバトルコンテスト、俺が審査員なら可愛くて優勝だわ」
「今年は口説きコンテストだろ? 俺が君を口説きたいよ~」
「口説き……学園で行われるコンテスト、ですか?」
計らずして色々とうわさ話が聞ける事に。
そう火照った顔のまま、こてりと首を傾け訊いたエルフィエスに、ストリートミュージシャン達は頷く。
「でも俺達なんか、学園に相手にすらされないだろーからなァ」
「派手で耽美で奇抜、フルーティア様の拘りは多いからな」
「男女問わず、美しく可愛く、人とは一味違った才能溢れるタイプがフルーティア様は好きだからな。あ、エントリーは誰でもできるから、君可愛いしコンテスト出てみたら?」
それから、でも俺達とまずは楽しく踊ろうよ、と。
また強引に踊らされそうになって、外套をさらに深くぎゅっとかぶりながらも。
はわはわ慌ててその場から離れつつ、コンテスト会場である学園へと、エルフィエスはそっと移動するのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【現の夢】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
藤城・綾里
禊さん(g01033)と
芸術家の方が多く通う飲食店へ
家族の道化師人形と無双馬も連れたなら
小さなサーカス一座みたいでしょ
常連客っぽい芸術家さんの近くに座り
世間話の体で話しかけ
わたくし達、旅の者なの
大会の噂を聞いて腕試しに来たのだけど
前回の優勝者はどんな方だったの?
万人受けする流行か、独創性か
どちらで勝負に出るか迷っているから、参考にしたくて
返答には丁寧にお礼を述べ
注文したのはオープンサンド
具材は店主さんのお勧めで
…これ、とっても美味しい
見栄えとは裏腹に優しく素朴な味で
芸術家が集う街らしい一品
ええ、無事終わったらメレンゲのお菓子で乾杯しましょ
名案ねと頷いて
あら、有難う…
奢りのお礼は如何しようかしら
来栖・禊
藤城(g00374)ちゃん
藤城ちゃん達が目立ってくれたお陰で僕の姿も問題なさそうじゃない?
絡まれたら「藤城ちゃんのファンで一緒にいるの」なんて言うつもりだったけど、サーカス一座ってことなら、僕のことも勝手に誤解してくれそうだね
おもちに芸でもさせようか?
僕はフルーティアについて聞いてみるよ
尋ねる対象を観察しつつ、適切な言葉を選びながら淫魔の嗜好を探る
ね、フルーティア様のタイプってどんな人?
やっぱりエロいシチュエーションが好みだったりする?
ネタ次第では淫魔を面白可笑しく煽ってやれそう
藤城ちゃん食レポも出来んのね
うんうん沢山食べると良いよ
全部終わったらご褒美に甘いもの食べようね
僕が奢ってあげようか
廃れた街のメインストリートを、くるりくるりと。
まるでカルーセルから飛び出してきたかように行進するのは、愉快な異国の一団。
けれど退廃の一途を辿っているとはいえ、ここは芸術を愛する街。
しかも今は学園のコンテストが開かれる時期でもあるから、余所者がいても何ら不自然ではないだろうし。
パッカパカと高らかに蹄鳴らす白馬に、ひらり舞うような道化師人形の少年。
そんな家族も一緒に行進すれば。
(「小さなサーカス一座みたいでしょ」)
わぁ、と寄って来た子供達へと向けた、淡い金の瞳を細めて。
ふわりと笑み返し、濡羽色の艶髪を躍らせながら歩みゆくのは、藤城・綾里(空操・g00374)。
そんなロビンやジェイを連れた彼女を見遣りながらも。
(「絡まれたら「藤城ちゃんのファンで一緒にいるの」なんて言うつもりだったけど」)
……藤城ちゃん達が目立ってくれたお陰で僕の姿も問題なさそうじゃない? って。
来栖・禊(MAD RAT・g01033)は、自分達に群がる子供達へと視線を落とし、そっと思う。
(「サーカス一座ってことなら、僕のことも勝手に誤解してくれそうだね」)
素顔を隠した自分は、さしずめピエロと思われるもしれない、なんて。
そして、ゆらゆら楽し気に尻尾を揺らす相棒へと目を移して。
「おもちに芸でもさせようか?」
そう言ってみれば、名を呼ばれ、嬉しそうなお耳や翼が、ぴこぴこり。
そんな小さなサーカス一座が向かうのは、芸術家が多く通うと聞いたカフェ。
そして、どうやら店の常連客であるらしい、大きな楽器を携えた芸術家の近くに座ってから。
「わたくし達、旅の者なの。大会の噂を聞いて腕試しに来たのだけど」
世間話の体で綾里が話しかけてみれば。
「今年は口説きコンテストだっけか。今年も楽しみだなァ。ほお、アンタ達、挑戦するのかい」
廃れた街ではあるものの、やはり学園のコンテストは一大イベントなのか。
上機嫌に雑談に応じてくれる常連客の男。
そんな彼にこくりと頷いて、綾里は訊いてみる。
「前回の優勝者はどんな方だったの? 万人受けする流行か、独創性か。どちらで勝負に出るか迷っているから、参考にしたくて」
「そりゃあ断然、独創性よ。審査するフルーティア様は、派手で人とは違った感性の芸術がお好みだ」
「ね、フルーティア様のタイプってどんな人? やっぱりエロいシチュエーションが好みだったりする?」
禊も芸術家の男をそっと観察しつつも、会話の流れに乗ってごく自然に。
会話に興じるような言葉を選びながら、淫魔の嗜好を探るべく訊ねれば。
「ご本人はエロい格好をしているが、コンテストではあからさまなのは駄目だぞ。品がある中に色気を感じるのがいい、っておっしゃってたな」
淫魔とはいえど、その趣向は様々であるようだが……この町を支配するフルーティアはなかなか一筋縄ではいかず、注文が多いらしい。
けれど、だからこそ禊は密かに思うのだった。
……ネタ次第では淫魔を面白可笑しく煽ってやれそう、なんて。
「ありがとう、とても参考になったわ」
「アンタ達は賑やかだから、いいところまでいけるかもなァ。楽しみにしてるよ」
丁寧に礼を述べる綾里に、芸術家はそう笑ってから、顔見知りらしい店員と話を始める。
そう、丁度芸術家との話が終わったタイミングで。
テーブルに運ばれてきたのは、注文していたオープンサンド。
具材は店主のお勧めでとお願いしていたけれど。
「当店自慢の一番人気、ベーコンと卵のオープンサンドをどうぞ」
選んでくれたのはやはり、一番人気の一品。
見目も美しく食欲そそるそれを、早速ひとくち、ぱくりと食べてみれば。
「……これ、とっても美味しい」
ぱっと刹那、月灯りのいろが瞬いて。
「見栄えとは裏腹に優しく素朴な味で、芸術家が集う街らしい一品」
「ふふ、有難うございます。ごゆっくり」
にこにこと笑みながら礼を言った店主が、再び厨房へと戻れば。
「藤城ちゃん食レポも出来んのね」
はむりともうひとくち、オープンサンドを口に運ぶ彼女に、禊はこくこく頷いて続ける。
……うんうん沢山食べると良いよ、と。
いや、このオープンサンドも頬が落ちるほど、とても美味しいけれど。
「全部終わったらご褒美に甘いもの食べようね」
「ええ、無事終わったらメレンゲのお菓子で乾杯しましょ」
耳にした噂のメレンゲスイーツもやはり食べてみたいから……約束。
そして、名案ねと頷いて返す綾里に、禊はこう続ける。
「僕が奢ってあげようか」
「あら、有難う……」
そんな彼の申し出に金の瞳をもう一度細めてから。
綾里は艶やかな漆黒の髪をそっと揺らしながら、微笑みとともに禊に返す。
……奢りのお礼は如何しようかしら、って。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【スーパーGPS】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
鵙目・隆尋
やひろ(g01885)と
パン屋もあれば市場もあるね
とりあえず、コンテストの事聞いてみよ……う
やひろってば、すっかり甘い匂いに夢中だね?夜
仕方ないなぁ……
コンテストに出ようか迷ってるんだけど
内容とか雰囲気とかどんな感じなのか知りませんか?
なんて素直に言ってみよう
俺達の年齢だと
素直に聞いて興味あるって感じで行った方が良さそうだもの
あれ?やひろ?(忽然と消えた)
色々話を聞いて
頑張りなよ、ってお店の人がくれた
色々は戻ってきたやひろにあげよう
夜、夜、おねこさま
こっちにおいで?
友達催眠を使って
広場でパフォーマンスしてる人たちからも情報収集
色々聞き込みしたから喉乾いたや
葡萄のジュースは俺が貰ってもいいよね?
九条・八尋
たかひろ(g00735)と夜(スフィンクス)と一緒に、とりあえずあちこち歩き回る
聞き込みしないと、と思いつつも色々目移り
何かいい匂いする……
海系の食い物何かあっかなー
夜は食いてーのある?
え、何だその、こいつしょうがねーな、みたいな目
ふらっといなくなる
戻る頃には、手が食べ物で塞がっている
美味いのあったら、たかひろにも勧めてみる
「なー、こえうあい、あかひおもうっえい?」(何某かの食べ物を咥えながら)
あ、夜がたかひろのとこに行って抱っこの催促しとる
葡萄のジュース?あ、どうぞ……
そーいや俺情報集めてなかった
ソーセージ美味かったし、もっかい貰いに行くついでに話聞いてみるか
コンテストってどんなのなんだろ
一見すると、すっかり廃れてしまった街に見えるけれど。
「パン屋もあれば市場もあるね」
ぐるりと見回してみれば、人々の生活はきちんと営まれていて。
メインストリートこそ閑散としているが、目立たぬように1本入った路地には、鵙目・隆尋(幼年期の終わり・g00735)の言う様に、パン屋などの店や果物など様々なものが並ぶ市場、カフェなどもある。
そんな密やかにではあるが、生活の色や匂いは確かにする街を歩きながらも。
隆尋は此処を訪れた目的を果たすべく、きょろりと視線と巡らせて。
「とりあえず、コンテストの事聞いてみよ……う」
「何かいい匂いする……海系の食い物何かあっかなー」
隣で自分よりももっときょろきょろと水色の視線を巡らせる、連れへとふと目を向ける。
年齢的に当然自分達は酒類は飲めないが、ワインスタンドなんかもあるみたいだから。
「海系の食い物何かあっかなー。夜は食いてーのある?」
ワンチャン、酒のつまみに最適な煮干しやスルメみたいな海の美味などもあるかもしれない、なんて。
いや、九条・八尋(流れるままに・g01885)にだって分かっているのだ、聞き込みしないと、と。
けれど。
「やひろってば、すっかり甘い匂いに夢中だね? 夜」
色々目移りしまくっている八尋に、仕方ないなぁ……と。
隆尋は、もふもふ尻尾をゆらゆらさせる夜と顔を見合せれば。
「え、何だその、こいつしょうがねーな、みたいな目」
向けられる視線にそう八尋は返すけれど、やはりすぐにその意識は美味しいものの方へ。
そんな連れを後目に、通りかかった市場の人達に隆尋は声をかけてみる。
「コンテストに出ようか迷ってるんだけど、内容とか雰囲気とかどんな感じなのか知りませんか?」
何か鎌をかけたりはせずに。
(「俺達の年齢だと、素直に聞いて興味あるって感じで行った方が良さそうだもの」)
素直に分かりやすく、訊ねてみれば。
「誰でも参加できるから、迷ってるなら挑戦してみればいいと思うよ」
「参加者多い方が、うちらも楽しみが増えるしねェ」
「フルーティア様の感性は独特で、普通とか王道とかあからさまなものは、好まれないからね」
「奇抜だったり、意表を突いたり、普通とは一味も二味も違うような、物怖じしない攻めた芸術がお好きだよね」
「前々回の肖像画コンテストの優勝者の絵は、奇抜で情熱的すぎて、ちょっとよく分からなかったね……」
井戸端会議かのように、そう色々と話してくれる市場のご婦人たちは。
……頑張りなよ、って。
果物やら葡萄ジュースやらぬか床に浸けると美味しそうな野菜やらを、沢山くれたのだった。
そしてそんな戦利品を抱えながら、戻ってきたやひろにあげよう、なんて。
そう思った隆尋は、ふと気が付く。
「あれ? やひろ?」
忽然と消えた連れに。
けれど、そう視線を巡らせていれば、ふらっと戻ってくる八尋。
食べ物で手が塞がっている姿で。
そして八尋も、隆尋の姿に気が付けば。
「なー、こえうあい、あかひおもうっえい?」
バウムクーヘンを咥えてもぐもぐしながら、何か言っています??
うん、美味い戦利品をどうやら勧めてくれているみたい。
そんなもぐもぐしている八尋の元から、ぴょこんと飛び出して。
「夜、夜、おねこさま。こっちにおいで?」
「あ、夜がたかひろのとこに行って抱っこの催促しとる」
もっふり尻尾をふりふりさせて、ふにゃんと甘えるように隆尋に抱っこされる夜。
そんな夜をなでもふしてあげながら、隆尋は今度は広場でパフォーマンスしてる人たちにも声を掛けてみる。
一瞬眉を顰めるパフォーマーだが、隆尋の友達催眠にかかればフレンドリーに話してくれる。
「俺達、去年のダンスバトルに出たんだけど」
「ベタで面白くないわ、ってすぐ追い返されたんだよな……」
「イキってる感じがイヤ、ともな」
そう肩を落とす彼らを、えっと応援してるね、なんて慰めた後。
「色々聞き込みしたから喉乾いたや。葡萄のジュースは俺が貰ってもいいよね?」
「葡萄のジュース? あ、どうぞ……」
言った隆尋にこくり頷きながらも、八尋はふと気付くのだった。
「そーいや俺情報集めてなかった」
ということで、いざ。
「ソーセージ美味かったし、もっかい貰いに行くついでに話聞いてみるか」
……コンテストってどんなのなんだろ、って。
ソーセージのおかわりと情報を貰うために、再びまたふらっと店へと向かう八尋であった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【操作会得】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
逢魔・恋子
【🦊】
あは、みんなネットと変わんなくておもろ!
緊張しないよね、わかるわかる
でもさー、この街に溢れる重ーいムード
なんとかしたげたいよね
恋子たちがピカってさせちゃお!
あ!
ねえ待って、あのメレンゲスイーツ美味しそうすぎない?
ね、ジル、イザナ!ネムもニコも行こ行こ!
男性陣も物は試しで食べてみよーよ
他にも色々シェアしよ!
かんぱーい!
あ、写真恋子にも送って!
調査もちゃんとするもんね
コンテスト参加経験のある人いないかな?
恋子は絵描きっぽい人達に当たっていこっかな
芸術学園っていうくらいだし!
コンテストで勝ち抜いてた人はどんな感じだったか、とか
ズバリ必勝のコツは!とか
噂話でもいいからさ、恋子に教えて教えて?
中・幸吉
【🦊】
別世界でオフ会なんてすごいや
皆さんネットと変わらないけど、顔をあわせて喋るのは不思議な感じです!
棕櫚さんの身長が思っていたより高くてびっくり
情報収集の前に腹ごしらえ
当たり前だけど新宿とは全然違って面白いなぁ
唯一知ってたバウムクーヘンを買って
甘いのもしょっぱいのもシェアすれば全部食べられていいですね!
写真撮影ももちろん一緒に
もちろん仕事はしっかりします!
情報収集はストリートミュージシャンの人たちから
演奏を聴いて拍手して、チップを払うときにさりげなく話しかけ
俺ミュージシャンになりたくて、まず芸術学園を目指してるんです
芸術学園の校風とか入学試験のこととか……知ってたら教えてもらえませんか?
ジゼル・ブランシュ
【🦊】
わ、皆と会えて嬉しい、なあ…!
ふふ、何だか不思議な感覚
ジンとタマはきつねさん…!もふもふ…!
大きいシュロの背にこそっと隠れてみたり
駆けてくれんれん、追いかけよう…!
さくさく白いメレンゲ菓子を頬張って
イザナ、本当ね。クッキーみたい
バウムクーヘンにソーセージ、幸せって顔が弛んじゃう
鮮やかな葡萄ジュース片手に乾杯!って
想い出の一枚…ニコ、有難う
ねむ、サキチもこっちこっち!一緒にね
花の香り、彩りに惹かれて花屋さんへ
コンテスト用に皆さんどんな花を選んで行きますか?
好まれる色や花の種類
学園の方の特徴なんかも、識れたら良いな
口説き、は言葉だけじゃなく、
花言葉の意味を添えても、お洒落かも…!
奈丹樫・ねむれす
【🦊】
学生さん、ねむは未経験なのでした
セーラー借りてカーディガン着て…似合うかな?
棕櫚ちゃんおっきいのね!
ジンちゃんももふもふ素敵
因みに年齢って…次点はねむ?
ふふ、すぐ追いつくね
買い食い迷っちゃうな
あ、あれカラフルで可愛い…ぎもーゔって言うの?
んー!おいひい
イザナちゃん、これはもっちもっちだよ
皆もどう?
恋子ちゃんのメレンゲも棕櫚ちゃんのソーセージも
いただいちゃいます
ジゼルちゃんに呼ばれてお写真にもピース
カンパイの場面も撮ったら映える?
ん、ちゃんとお仕事もしなきゃね
ねむこう見えて情報収集は得意なのです
噂好きそうな集団に目星つけて
元から居た顔して混ざっちゃお
誘惑混ぜて欲しい話題へ誘導するよ
三芳・丹子
【🦊】
私、なんだかんだオフ会ってはじめてなんですが案外緊張しないもんですね
絵面が現実離れしすぎてるからかも
へー、いろんなスタンドが出て……って、うわ、映え〜!スイーツもご飯も映え!
みんな食べる前に写真撮らせてもらってもいいですか?
ちゃっかり色々シェアしてもらって記念の1枚目をパシャリ
この依頼が無事に終わることも祈りつつ
はい、かんぱーい!
はしゃいでる合間に周囲を偵察
目が合ったストリートミュージシャンにロックオン
パフォーマンスを褒めつつ、フレンドリーに情報収集します
音楽ってすごく作者の性格が出ますよね
淫魔の性格ってこうだろうなーとか、何か思うことがあれば教えてくれませんか?
鐘堂・棕櫚
【🦊】
もしかしてアラサーなの俺だけですか
オフ会で知る残酷な現実に一瞬愕然
次点のねむさんのご成人を心よりお待ちしたい心地です
背丈もやたら俺だけ顔が遠いですが
ジゼルさんの日除けになれるならよしとします
ジンさんやタマミズさんは想像以上にモフモフでした
まずは腹拵えですね
俺はソーセージ盛り合わせを買って食べ比べに混ざります
メレンゲにバームクーヘンにギモーブと
甘味の充実も嬉しいですね
葡萄ジュースではい、かんぱーい
ニコさんのチーズの声で
フレームアウト防止に背を屈め
情報は花屋辺りで集めましょう
コンテストの口説きに花の一つも添えたいなんて口実
最近流行りの贈り物ってありますか?
好まれる服の傾向等もお聞きしたく
伊弉冉・誘魅
【🦊】
こうやって顔合わせをするのは初めてになりますね。
ネットの繋がりがオフで実現するとは素敵な事です。
とはいえ遊びに来たのではありません、お仕事頑張ります!
ああっ、れんれんが走り出してっ!ジルさんニコさんネムさん、私達も追いかけましょう!
ふむ、メレンゲスイーツ。早速いただいてみます。
(ボリっ。クッキーだ)…柔らかくない…ふわふわなイメージでした…。
嗚呼、お写真良いですね。今日の思い出に。
調査も忘れていませんよ。
私は淫魔の嗜好を探ってみます。
狙い目はコンテスト経験者。参加したい旨を伝え初心者にご指導を、という形で聞き込みます。
コンテスト内容が毎年変わろうと、性癖というのは中々変わりませんから。
石灯籠・錦
【🦊】
ああ、オフ会になるんかこれ
オフ会やった事ないけん新鮮じゃな
メ、メレンゲ?どこにも映え意識のスイーツがあるもんじゃね
俺はそういうの似合わんけジンとオープンサンドでも食うとるわ
あ、でも甘いものもちょっと欲しかね…一口もろてええ?
ちょびっと。ちょびっとでええから
(貰えれば結構大きな一口を齧り取る)
乾杯するん?うん、じゃあ乾杯
こうやって皆でわいわい食べるの、久しぶりじゃね
やっぱええわ、こういう雰囲気
あ、写真?じゃ俺も映るわ。端っこいーれて
そだ。調査もせんといかんね
パン屋のおっちゃんなんか知らんね?
学園の事とか…あ、最近流行りの恋愛小説とかあったりせん?
やっぱこういうのって流行りが大事やけんな
神々廻・ジン
【🦊】全10名
人数分割可
集まったな
ネットコミュだしみんな若……シュロでっか!
折角の初オフ会に初電車だ。みんなで頑張ろうぜ
じゃあ先ず…パン屋のオープンサンドっての食べたい
肉も一杯入れてほしい!
おお、どれも色どりキレー
皆のも美味しそう、と積極的に一口貰ってく
甘いのとしょっぱいので元気
ジュース行き渡ったか?じゃ、かんぱーい!
写真はばっちりピースサイン
後でクラウドにアップしとこ
さて、元気も出たし調査調査
ニシキとパン屋のご主人に聞き込み
学園にパンを届けてるらしいし、今の学園内の流行とか聞けるかな
こういう口説きの萌えって流行り廃りあるし
今どんなシチュが流行ってそ?
あ、サンド超美味かった!もいっこ包んで!
津國・瑞水
【🦊】
驚いた。本当に2D画像通りの人物が実在するんだな
化かされてはいない、よな……。
見知らぬ街に警戒しつつ皆の後から付いていく
素直に鳴る腹の虫に従って
見様見真似に手にする肉に果物、葡萄汁
勧められた雲や年輪ような甘味の美味さに思わず尾が揺れた
なあ、写真ってなんだ。それで記念になるのか?
乾杯の音頭が揃う頃には気持ちも解れて口元も緩む
さっきの果物屋にお礼がてら情報収集にいくか
美味しかった旨を伝え、追加買いに来た体で世間話として切り出す
オレ、他所から来たんで教えて欲しいんだけどさ……。
学園ってどんな場所か。前回のコンテストとの違い、等
入学試験を受けてみたい様子を匂わせつつ探りをいれていこう
……ようこそ、ディアボロスの皆様。
そこに訪れた誰もが皆、一番最初に目にする文字。
新宿島のパーソナルネットワーク、おきつねっと。
登録者数も着々と増えて賑わうコミュニティのネットワーク管理者は不明だけど。
そんなことは、ほんの些細な問題。
それよりも、沢山新宿駅に現れたパラドクストレインを乗り間違えないように。
ちゃんと待ち合わせは3番線だって、そう何度も確認した後。
どきどきするのは、みんな同じ。
だって、約束の電車に乗り込んだ面子は――。
「集まったな」
神々廻・ジン(残火・g03000)は集まった皆をくるりと見回して、ちゃんと10人いるか数えて点呼する。
何せ皆、はじめましてではないのだけれど、はじめましてなのだから。
「別世界でオフ会なんてすごいや」
中・幸吉(good luck boy・g00237)が言う様に、今日は記念すべき、おきつねっとの初めてのオフ会。
ネット上では沢山話しているけれど、リアルで顔を合わせるのは初めてなのだ。
いや、顔を全く想像できていなかったわけではなく。
外見データがアップされている数人は先に、2Dデータが作られていたのだけれど。
「驚いた。本当に2D画像通りの人物が実在するんだな」
……化かされてはいない、よな……。
なんて、己が化かす方だと言われている狐であるはずの津國・瑞水(妖狐の時間神官・g03021)は、そろりと尻尾を揺らす。目にしていたアバターの精巧さに。
けれど彼が落ち着かないのも無理はない。だって平安の都で、そーしゃなんとかなんて聞いた事もないから。
石灯籠・錦(信ズル者・g03544)は改めて、お気に入りのスニーカーの紐をきゅっと縛ってから。
「ああ、オフ会になるんかこれ」
聞こえた幸吉の言葉に、そう続けて紡げば。
「こうやって顔合わせをするのは初めてになりますね」
こくりと頷くのは、伊弉冉・誘魅(Regalias Guardian・g03190)。
普段、ネット上で交流している皆がリアルで顔を合わせる、まさにこれはオフ会。
ジゼル・ブランシュ(午睡の花・g03128)も、何だかちょっぴり擽ったい気持ちだけれど。
「わ、皆と会えて嬉しい、なあ……!」
「皆さんネットと変わらないけど、顔をあわせて喋るのは不思議な感じです!」
「ふふ、何だか不思議な感覚」
「オフ会やった事ないけん新鮮じゃな」
みんなと顔を見合わせれば嬉しくて、自然と笑顔が浮かんじゃう。
いや、顔は初めて今日合わせたのだけれど。
「あは、みんなネットと変わんなくておもろ!」
「私、なんだかんだオフ会ってはじめてなんですが案外緊張しないもんですね」
「緊張しないよね、わかるわかる」
……絵面が現実離れしすぎてるからかも、なんて。
そう呟いた三芳・丹子(近似値・g03478)の言葉に、楽しそうにキャッキャ皆を見回す逢魔・恋子(💛・g00671)。
「学生さん、ねむは未経験なのでした。セーラー借りてカーディガン着て……似合うかな?」
だから、奈丹樫・ねむれす(夜の仔・g00303)がゆるりとそう首を傾けて訊ねれば。
みんな息もぴったり、似合う可愛い! の大合唱。
はじめて面と向かってお喋りするのに、まるでずっと友達なような、緊張しない空気感。まさに、オフ会あるある。
ジンは、そんなすっかり打ち解けている皆へと視線を巡らせてから。
ふと、思わず声を上げる。
「ネットコミュだしみんな若……シュロでっか!」
そんな言葉に、鐘堂・棕櫚(七十五日後・g00541)は一瞬愕然とする。
「もしかしてアラサーなの俺だけですか」
オフ会で知る残酷な現実に。オフ会あるある。
そして目を向けるのは、年が辛うじて一番近い彼女。
「次点のねむさんのご成人を心よりお待ちしたい心地です」
「因みに年齢って……次点はねむ?」
ねむれすは棕櫚へと金のいろを返しつつ、ぱちくりとするけれど。
すぐに真白の髪をこくりと揺らして、彼を映した瞳を細める。
……ふふ、すぐ追いつくね、って。
けれどやはりねむれすも、改めてうんと見上げれば、口にせずにはいられない。
「棕櫚ちゃんおっきいのね!」
「棕櫚さんの身長が思っていたより高くてびっくり」
幸吉も思わずそう続けて、視線を長身の彼へ。
ネット上では自己申告しない限り、身長は分かりませんから。
そしてふと見回せば……何だか、ひとり足りない?
いいえ、ちゃんと10人います。大きな棕櫚の背にこそっと隠れている悪戯っ子が。
「背丈もやたら俺だけ顔が遠いですが」
オフ会あるあるの数々に、棕櫚はそう呟きながらも。
自分の後ろにいるジゼルに目をやり、青い瞳を細め穏やかに笑う。
……ジゼルさんの日除けになれるならよしとします、って。
そんな彼の背から、ひょこりと顔を覗かせて。
「ジンとタマと錦はきつねさん……! もふもふ……!」
じいっと見つめるジゼルの、もふもふへ向けられた熱い視線を追ってみれば。
「ジンちゃんも瑞水ちゃんも錦ちゃんも、もふもふ素敵」
「ジンさんやニシキさん、タマミズさんは想像以上にモフモフでした」
ねむれすと棕櫚も、うんうんと頷く。
ちょっと余計にゆらりと尻尾を揺らしてみせる、狐さんたちのもふもふに。
「ネットの繋がりがオフで実現するとは素敵な事です」
誘魅は、ぱっと見た感じの表情こそ余り変わらないけれど……そっと、微かに黒の瞳を細めてから。
目的地に到着し停車したパラドクストレインに気付き、皆と車外へと降りながらも紡ぐ。
「とはいえ遊びに来たのではありません、お仕事頑張ります!」
「この街に溢れる重ーいムード、なんとかしたげたいよね」
恋子も降り立った先の景色……すっかり廃れた街の風景を目にし、大きく頷く。
……恋子たちがピカってさせちゃお! って。
だって、おきつねっとは、ディアボロスのパーソナルネットワークなのだから。
「折角の初オフ会に初電車だ。みんなで頑張ろうぜ」
ジンは忘れ物や迷子がいないか確認した後、最後に、時の列車から下車するのだった。
そんなディアボロスとしてまずやるべきは、街の情報収取……なのだけれど。
「まずは腹拵えですね」
「当たり前だけど新宿とは全然違って面白いなぁ」
そう興味深そうに周囲を見回す幸吉とは逆に、そろりと大きな棕櫚の後を付いていく瑞水。
見知らぬ街はやはり、お耳もぴんと警戒してしまうから。
けれどやはり、初めてのオフ会ということもあって。
「へー、いろんなスタンドが出て……って、うわ、映え〜! スイーツもご飯も映え!」
「あ! ねえ待って、あのメレンゲスイーツ美味しそうすぎない?」
一見、廃れているように見える街だけれど。
よく見れば、ぐるりと視線を巡らせた丹子と恋子がテンションあがるような店の姿も。
「ね、ジル、イザナ! ネムもニコも行こ行こ!」
恋子はそう言うなり、逸る気持ちを抑えきれないように、たたたっと駆け出して。
「ああっ、ジルさんニコさんネムさん、私達もれんれんを追いかけましょう!」
「うん、追いかけよう……!」
駆けていくその後姿をわぁわぁ追いかける、ジゼルや誘魅たち女性陣。
そんな女の子たちを見送りながら。
「じゃあ先ず……パン屋のオープンサンドっての食べたい。肉も一杯入れてほしい!」
「そうやね、肉は外せんじゃろ」
ジンと錦が向かうのは、すぐ傍にあるパン屋。
「おお、どれも色どりキレー」
「ジンはどれにすると? 皆が他の店回っとーうちに選ばんと」
店内に入れば、美味しそうな沢山のオープンサンド。
肉系は決定だけど、他にも思わず、ふたり並んできょろりと目移りしてしまう。
「買い食い迷っちゃうな」
ねむれすは皆と共に恋子に追いついてから、そう改めて色々と見てみれば。
「あ、あれカラフルで可愛い……ぎもーゔって言うの?」
ふと見に飛び込んできたのは、ふんわり甘い、とりどりのいろたち。
ジゼルと誘魅、恋子も、やはり心惹かれるのは、様々なメレンゲスイーツ。
そして甘い戦利品をキャッキャとゲットして、男性陣の元へと戻れば。
いざ、いただきまーす! ……の前に。
「みんな食べる前に写真撮らせてもらってもいいですか?」
丹子はそれぞれが手に入れてきた、映えスイーツやごはんを、ぱしゃり。
「ふむ、メレンゲスイーツ。早速いただいてみます」
そして、はむりと。
誘魅とねむれすが、それぞれ別のメレンゲスイーツを同時に口に運んでみれば。
「んー! おいひい」
もちっとなめらかな口どけに、思わず声を上げるねむれすであったが。
それとは、逆に。
「……柔らかくない……」
……クッキーだ、と。
予想外だったボリッとした歯ごたえに、呟きを落とす誘魅。
「ふわふわなイメージでした……」
「イザナ、本当ね。クッキーみたい」
ジゼルもさくさく、同じ白いメレンゲ菓子を頬張って頷けば。
きっと誘魅が思い描いていただろう、ふわふわなギモーヴを恋子は差し出して。
「イザナちゃん、これはもっちもっちだよ。皆もどう?」
「メ、メレンゲ? どこにも映え意識のスイーツがあるもんじゃね」
女の子が好きそうな映えスイーツに、瞳を瞬かせる錦だけれど。
「俺はそういうの似合わんけジンとオープンサンドでも食うとるわ」
「男性陣も物は試しで食べてみよーよ」
……他にも色々シェアしよ!
そう恋子にずいっと差し出されれば、オサレスイーツをちらり。
「あ、でも甘いものもちょっと欲しかね……一口もろてええ?」
……ちょびっと。ちょびっとでええから、なんて言いながらも、はむっ。
差し出されたスイーツへとお見舞いするのは、なかなかに大きく齧り取った一口。
いえ、皆で買いまわったのだから、十分すぎるくらい集まった美味しい戦利品。
棕櫚が選んだのはパリッとしたソーセージ盛り合わせ、幸吉は唯一知っていたバウムクーヘンを買って。
くう、と素直に鳴る腹の虫に従った瑞水が見様見真似で手にしてみたのは、肉に果物、そして葡萄の汁。
「メレンゲにバームクーヘンにギモーブと、甘味の充実も嬉しいですね」
「甘いのもしょっぱいのもシェアすれば全部食べられていいですね!」
勿論、男性陣も食べ比べに混ざります!
何気に行儀よく手を合わせてからいただく幸吉の隣で、瑞水は皆に勧められた雲や年輪ようなそれらを、じいっと見て。
そろりと口にしてみれば……ゆうらり。甘味の美味さに思わず揺れるもふもふ尻尾。
「皆のも美味しそう」
「恋子ちゃんのメレンゲも棕櫚ちゃんのソーセージも、いただいちゃいます」
そう積極的に一口貰っていくジンと一緒に、ねむれすも皆と美味しいを交換こすれば。
ジゼルの表情も、やっぱり弛んじゃう。
……バウムクーヘンにソーセージ、幸せ、って。
そして、楽しいお裾分けも少し落ち着けば。
「ジュース行き渡ったか?」
ジンの声掛けに、こくりと全員揃って頷いて。
「乾杯するん?」
錦の言葉に、今度はジンが頷き返せば。
丹子もちゃっかり、色々とシェアしてもらいながら。
スマートフォンを皆へと向ける……記念の1枚目を、パシャリと撮るために。
「嗚呼、お写真良いですね。今日の思い出に」
「想い出の一枚……ニコ、有難う」
誘魅と一緒に、ジゼルも鮮やかな葡萄ジュース片手に丹子へと礼を告げてから。
写真をいざ、撮ろうとするけれど。
「なあ、写真ってなんだ。それで記念になるのか?」
「うん、だから、タマも映ろう。ねむ、サキチもこっちこっち! 一緒にね」
きょとりと首を傾ける瑞水は勿論、幸吉やねむれす、皆を手招いて。
「カンパイの場面も撮ったら映える?」
ジゼルの呼び声に、ねむれすが早速ピースしながらも紡げば。
「あ、写真? じゃ俺も映るわ」
皆と並んでみる錦。
……端っこいーれて、って。
ということで!
「じゃ、かんぱーい!」
皆で並んで、ジンの音頭に合わせて……乾杯!
「はい、かんぱーい!」
「うん、じゃあ乾杯」
「かんぱーい!」
首を傾けていた瑞水も、そんな皆に続いてグラスを掲げれば。気持ちも解れて、緩む口元。
同時に……はいチーズ! って。
丹子の声が掛かった瞬間、皆で決め顔のカメラ目線!
ばっちりピースサインするジンの横で、そっと背を屈める棕櫚。フレームアウトしてひとり、見切れないように。
そして全員揃って、ぱしゃりと。記念の1枚目!
「後でみんなに送るね!」
「あ、写真恋子にも送って!」
そんな丹子や恋子のやり取りを、耳をぴこんとジンは聞きながら思う……後でクラウドにアップしとこ、って。
そしてジンの隣で、ご機嫌な様子で。
「こうやって皆でわいわい食べるの、久しぶりじゃね」
錦はぐびっと葡萄ジュースを口にしながら瞳を細める。
……やっぱええわ、こういう雰囲気、って。
それからわいわい、賑やかに美味しくシェアし合って、おなかもいい感じに満たされれば。
「もちろん仕事はしっかりします!」
いざ手分けして、街へと情報収集に。
幸吉が目をつけたのは、演奏中のバンドのストリートミュージシャンたち。
演奏を聴いてパチパチと拍手してから。
「俺ミュージシャンになりたくて、まず芸術学園を目指してるんです」
チップを払うときに、さりげなく話しかけてみれば。
「芸術学園の校風とか入学試験のこととか……知ってたら教えてもらえませんか?」
「そりゃあ校風は一言で言えば、フルーティア様の一存だよ」
「意外性、奇抜、ある程度の品格……みたいな感じ?」
「入学試験は……俺達は数年前挑戦したけど、駄目だったからなァ。いい子すぎる音楽、って言われたな」
そしてはしゃいでる合間に、同じく丹子も周囲を偵察。
幸吉が話を聞いているバンドのストリートミュージシャン達とは別の。
ぱちりと目が合った、弾き語りをする少女のシンガーをロックオン。
「綺麗な声と演奏で感激しました! 音楽ってすごく作者の性格が出ますよね」
歌い終わった彼女を褒めつつ、訊ねてみる丹子。
「フルーティアっていう淫魔の性格ってこうだろうなーとか、何か思うことがあれば教えてくれませんか?」
「フルーティア様……いつも刺激を求めていて、拘りが強くて夢見がちなところもある感じかしらね」
そして、瑞水が向かうのは。
(「さっきの果物屋にお礼がてら情報収集にいくか」)
市場にある果物屋さん。
「美味しかったから、追加で買いに来た」
「おお、それは嬉しいねェ」
そう世間話として、聞きたい話題へとさり気なく切り出して訊いてみる。
「オレ、他所から来たんで教えて欲しいんだけどさ……」
学園がどんな場所なのかや、前回のコンテストとの違い等の、探りをいれていく。
「学園は選ばれた才能ある芸術家しか入れないから、詳しくはわからないな。前回はダンスバトルで、情熱的に踊った人が優勝したけど……今年は、シチュや言葉が、フルーティア様の心に刺さるかがカギかなァ」
そう話してくれる果物屋さんにこくこく頷きながら、入学試験を受けてみたい様子を匂わせつつも。
ジゼルと棕櫚が足を向けるのは、惹かれる彩りや香りがたくさん咲く花屋さん。
「コンテスト用に、皆さん、どんな花を選んで行きますか……?」
……好まれる色や花の種類とか、と。
ジゼルが訊いてみれば、こう教えてくれる花屋の店長。
「薔薇やラナンキュラス、ダリアとか……複色だったり華やかな色の、豪華なものかしら。貴方たちもコンテストに?」
そんな店員の言葉に棕櫚が返すのは、こんな口実。
「コンテストの口説きに花の一つも添えたくて」
「口説き、は言葉だけじゃなく、花言葉の意味を添えても、お洒落かも……!」
ジゼルはそうこくりと頷いて、棕櫚と一緒に。
雑談をしている風を装いながら、問いを重ねてみる。
「最近流行りの贈り物ってありますか? 好まれる服の傾向等もお聞きしたく」
「学園の方の特徴なんかも、識れたら嬉しいな」
「流行りは、ギャップ萌えというものかしら。服はあからさまに薄着の色気は駄目ね、品があって色気も漂う……そんな趣向をされているわ」
そして、ねむれすもとことこと街を歩きながら。
(「ん、ちゃんとお仕事もしなきゃね」)
……ねむこう見えて情報収集は得意なのです、と。
「それより、コンテスト楽しみね」
ぐっと何気に気合いを入れつつ、しれっと加わって口にする。
誘惑混ぜて欲しい話題へと誘導してみるのは、井戸端会議に興じる主婦たち。
(「元から居た顔して混ざっちゃお」)
「コンテスト、今年は口説きでしょ?」
「フルーティア様のことだから、きっと印象に強く残る奇をてらったものが優勝じゃない?」
「前にあった肖像画コンテストは、ちょっと優勝者の絵が、奇抜すぎだったわよね」
そして誘魅も……調査も忘れていませんよ、と。
街の風景へと視線を巡らせながら、話を訊けそうな人を探して。
「コンテストに参加したいのですが、出場したことありますか」
狙い目は、コンテスト経験者。
ダンスを踊っている男女ペアのパフォーマーに声を掛けて。
ああ、去年のに出場したよと返ってくれば、早速さらに質問を投げ掛ける。
(「私は淫魔の嗜好を探ってみます」)
「フルーティア様は、驚きや意外性が好きだね。ダンスが地味で好みじゃない、ってオレは言われたからな」
「あとは、派手だったり耽美だったり、物怖じない人とか? 性癖は……ギャップ萌え、かしら」
そうペアのパフォーマーの話を聞いて、なるほどと頷く誘魅。
……コンテスト内容が毎年変わろうと、性癖というのは中々変わりませんから、って。
(「調査もちゃんとするもんね。コンテスト参加経験のある人いないかな?」)
恋子が探すのも、コンテスト出場経験者。
けれど、誘魅とはちゃんと分担して。
(「恋子は絵描きっぽい人達に当たっていこっかな」)
……芸術学園っていうくらいだし!
そう、真剣に街の風景を模写している少年を見つけて、コンテスト参加経験を訊ねてみれば。
「前々回の肖像画の時なら、出たけど」
早速ビンゴ、参加者発見です!
「コンテストで勝ち抜いてた人はどんな感じだった? ズバリ必勝のコツ! とかあるのかな?」
……噂話でもいいからさ、恋子に教えて教えて?
そう、絵を描く手を止めた少年にたたみかけて。
「老若男女色々、個性的な人だったよ。だから僕は駄目だったけど。必勝のコツ……フルーティア様の印象に強く残る事、じゃないかな」
恋子のお願いに、絵描きの少年はそう答えるのだった。
そして皆がそれぞれ、散らばる様子を見遣った後。
「さて、元気も出たし調査調査」
「そだ。調査もせんといかんね」
ジンと錦も、街を再び歩き出せば。
向かったのは、先程オープンサンドを買ったパン屋さん。
「学園にパンを届けてるらしいって聞いたけど。学園内の流行とか……口説きの萌えって流行り廃りあるし、今どんなシチュが流行ってそ?」
「パン屋のおっちゃんなんか知らんね?」
「流行りねェ。パンなら、華やかなフルーツサンドが人気だね」
「学園の事とか……あ、最近流行りの恋愛小説とかあったりせん?」
……やっぱこういうのって流行りが大事やけんな、と。
うーんと首を捻る店主に、ジンに続いて錦が質問を投げれば。
「俺は読んでないが、カミさんがそういや嵌ってたな。どんでん返しがあるドラマティックなものとか言ってたっけ。フルーティア様もお好きかも」
そう親切に教えてくれたパン屋のおっちゃんに、ジンは礼を言いつつも。
「あ、サンド超美味かった!」
……もいっこ包んで!
肉たっぷりのオープンサンドのおかわりも、忘れずに。
それから皆で再び集合すれば、なんてったってジンは、ネットにも詳しい狐様。
人々からそれぞれ聞いたことを、情報整理アプリに打ち込んで。
それを元に、こうしてみたら、ああしたらいいかも、なんて。
みんなで楽しく和気藹々、真剣にコンテストの作戦会議を。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】がLV3になった!
【強運の加護】LV1が発生!
【プラチナチケット】がLV2になった!
【現の夢】がLV2になった!
【操作会得】がLV4になった!
【狐変身】LV2が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV7になった!
【アヴォイド】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV5になった!
学園という名の城の門が開かれると同時に、中へと誘われる人々の姿。
普段は選ばれし者しか足を踏み入れることが許されぬこの場所も、今日だけは門戸が開かれるというのだ。
だってこれから始まるのは、入学試験と銘打たれた華やかなコンテスト。
参加資格は誰にでもあるが、その審査は独特で、注文が多い厳しいものなのだという。
この『聖トラオム芸術学園』に入学ならぬ入城を果たせるのは、そんな審査を通過した者だけ。
この地を牛耳る淫魔・フルーティアのお眼鏡に叶うもののみである。
そして今年のコンテストのテーマは、『口説き』。
まずは合格か不合格かのジャッジが下され、その中からさらに彼女の独断で優勝者が決定するのだという。
……さぁ皆様、とくとご覧あれ。
今こそ口説きという芸術の彩で、学園が鮮やかに満たされる時。
勅使河原・信彦
慣れない白の背広
音楽の教師という設定らしい
教室の真ん中、生徒役の男女問わずに囲まれた彼は背広姿のまま教室の床に膝をつけ、恭しく三つ指をつき
「おのこ、おなごとおられましょうが、これこの場所ではあっしの音を聞く婿殿となっていただきたうございます」
的なことを言って琴の授業を始める。
サキュバスとしてのその指は艶かしく琴線をなぞり、体力も切れつつあるのか漏れる声は興奮と想像を掻き立てる。
演奏後、汗を垂らしながら音楽準備室で仮眠を取るため自習と告げて歩く去り際
「今宵、閨を共にする旦那様がいらっしゃるようでございましたら、先程のように爪弾いて差し上げましょう。無論、何人でございましても」と言いフェードアウト
同じ色でも、無垢なる白ならば着慣れているのだけれど。
勅使河原・信彦(お前が花婿・g02285)が身に纏う今の白は、慣れぬ背広のもの。
とはいえ、美しい金の髪に藍を湛える藍の瞳、その着こなしは上品でエレガント。
そんな信彦が今いる場所は、学園の音楽室であった。
何せ今の彼は、学園の音楽教師なのだから。
そして彼をぐるりと取り囲むのは、男女問わずの数多の生徒たち。
信彦はおもむろに教室の真ん中で背広姿のまま床に膝をつけて。
恭しく三つ指をつき、うたうように言の葉を紡ぐ。
「おのこ、おなごとおられましょうが、これこの場所ではあっしの音を聞く婿殿となっていただきたうございます」
刹那、音楽室に響き渡るのは、雅やかで嫋やかな音色。
そう……始まるのは、信彦による琴の授業。
弦を弾いていく指は艶かしく琴線をなぞり、次第に漏れ始める吐息は熱を帯びて。
体力が切れつつあるその声は琴の音色に彩られ、聞く者たちの興奮と想像をより掻き立てる。
音楽教師でありサキュバスである彼が奏でる音色たちを耳にすれば、誰もが見てしまう。
「素敵……私をお嫁さん、いや先生の婿にしてくださいっ」
「何を言うんだ、僕の方が婿に相応しい」
今こそ共に契りを結ぶ時……聞く者を婿殿にしてしまうような、幸福な婚姻や結婚生活の夢を。
そして生徒たちを散々魅了した演奏の後。
信彦先生は艶めかしく汗を垂らしながら、生徒たちへと告げる……今からは自習だと。
だってこれから、音楽準備室で仮眠を取るつもりだから。
けれど、その歩く去り際に。
「今宵、閨を共にする旦那様がいらっしゃるようでございましたら、先程のように爪弾いて差し上げましょう。無論、何人でございましても」
もしも望むのならばと、そう口にする信彦。
そして、ほわわと夢心地な生徒たちを後目に、音楽室を後にするのだった。
『男女問わずのハーレムだなんて、素敵……こんな先生いたら爪弾かれたいわぁ』
審査員であるフルーティアはキャッキャとはしゃぎながらも、こうも続ける。
『私はやっぱり私だけを見てくれるひとが好きだけどぉ、でも大勢を一気に落とす口説きなんて斬新でテクニシャンで良いわねぇ、うふふ』
そして信彦のエントリーシートにぽんっと押されたのは勿論、合格の印。
大成功🔵🔵🔵
効果1【現の夢】がLV3になった!
効果2【ロストエナジー】がLV3になった!
五条・伽耶
口説きコンテスト、とな
うーん悩ましいですがここはいっそ役になりきれば!
私は女優私は女優
変わり種も有効かもですがここは王道で
恋焦がれ受け入れられたと思った瞬間の転落はさぞや見ものかと思うのですよ
「許されぬ恋、でも私は貴方をお慕い申し上げております」
なぜ貴方は貴方なのでしょう
私の愛する方
その瞳を見つめる度、私の髪を貴方が撫でる度に私は貴方の事が好きだと思い知らされるのです
許されないと知りながら私は貴方を愛することをやめられない
どうか私と一緒に堕ちてくださいませんか?お兄様
直前で読んでいた小説が、義理の兄妹ものでしたもので、つい
なおやりきっても実際そうであるように見せるべき?その方が気が引ける?
学園を舞台とした口説きという芸術で、フルーティアの心をどれだけ掴めるかが勝負の鍵。
そんな今年のコンテストのお題は。
「口説きコンテスト、とな」
そっと呟きを落とした五条・伽耶(白き翼の伝説術師・g02046)の言葉通り、『口説き』であるという。
伽耶は出番を待ちながらも思考を巡らせて。
(「うーん悩ましいですがここはいっそ役になりきれば!」)
……私は女優私は女優。
そう自分に言い聞かせながらも策を立てる。どういう角度から攻めるべきかと。
そして、こくりとひとつ頷いて心に決めるのだった。
(「変わり種も有効かもですがここは王道で」)
やはりここは、王道で攻めます!
刹那、いよいよ次は、伽耶が口説きを披露する番が回ってきて。
相手役の生徒へと、おもむろに紡がれる言の葉。
「許されぬ恋、でも私は貴方をお慕い申し上げております」
そして伽耶は彼へと問う。
……なぜ貴方は貴方なのでしょう、と。
「私の愛する方。その瞳を見つめる度、私の髪を貴方が撫でる度に私は貴方の事が好きだと思い知らされるのです」
でも、彼女は分かってもいるのだ。
この恋は許されない、と。
けれど、それを知りながらも。
伽耶は、はっきりと己の想いを言の葉にする。
「私は貴方を愛することをやめられない」
そして覚悟のいろを湛えた金の瞳で愛する人をじっと見つめ、続けるのだった。
……どうか私と一緒に堕ちてくださいませんか? お兄様、って。
貴方と……お兄様と共にあれば、他には何もいらないし怖くだってないから。
そして訪れるのは、思わずキュンとしてしまうだろう一瞬。
「ああ、伽耶。同じだ……お前の事を、愛してやまない」
気持ちが通じ合った、瞬間である。
(「恋焦がれ受け入れられたと思った瞬間の転落はさぞや見ものかと思うのですよ」)
……直前で読んでいた小説が、義理の兄妹ものでしたもので、つい。
なんて、伽耶は先程まで浸っていた恋愛小説のワンシーンをなぞるかのように、口説きを披露しつつも。
(「なおやりきっても実際そうであるように見せるべき? その方が気が引ける?」)
愛するお兄様と手と手を取り合いながら、そうふと思うのだった。
『まぁ、兄妹ものね! 小説なら、驚きの展開が好みだけどぉ』
フルーティアはそう言った後、伽耶の口説きへの判定を下す。
『でも王道の許されぬ恋もとても素敵ねぇっ』
満足気に……合格! と。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
姫乃・葵
あおいだよー!
僕もコンテスト、さんかする!
しちゅえーしょん?
うーん、うーん…
じゃあ教室でおべんきょー会しよ!
※制服着用、ちょっとぶかぶか
小道具のノートにお絵かき
むー、だってむずかしいよぅ
拗ねたように言いつつ
解き方を教えてもらったらぱぁっと笑顔になり
すごーい!○○(相手役の名前)ちゃん頭いいね!
ん、がんばってみる
問題を解いたら相手役の子に見てもらって
やったー!
えへへ、じゃあごほーび
なでなでして?
撫でられたら嬉しそうにその手にすり寄り
僕ね、○○ちゃんのことダイスキだから
○○ちゃんに褒めてもらうと、心がぽかぽかして、うれしいの
だからね、これからも
ずっとずーっと、一緒にいてほしいな(上目の【誘惑】)
開かれた学園の門をとことこ潜って、コンテストの受付が始まれば。
「あおいだよー! 僕もコンテスト、さんかする!」
元気に名乗るのは、姫乃・葵(青の純真・g01627)。
口説きとは何か、街でお姉さんに教えて貰ったとはいえ。
「シチュエーションはどうします?」
「しちゅえーしょん?」
受付係に聞かれて、きょとん。
けれど、こてりと首を左右に傾けつつも考えてみる。
結局口説きとは何か、正直よくは分からなかったけれど。
「うーん、うーん……じゃあ教室でおべんきょー会しよ!」
相手役の子と仲良くなればいいと、それは分かったから。
すちゃっと着用するのは、セーラー襟の学園の制服。
ちょっとぶかぶかな制服の袖口からは、ちょこりとしか指先が見えないけれど。
そんないわゆる萌え袖というあざとポイントをナチュラルに駆使しながらも。
葵は早速ノートに書き書き、算数のお勉強……かと思いきや。
「葵くん、猫さんの絵じゃ計算は解けないわよ?」
描き描きしていたのは、キュートなクロとシロの絵。
「むー、だってむずかしいよぅ」
声を掛けてきたクラリネッティアちゃんに、そう拗ねたように言って。
上目遣いでむぅと頬を膨らましてみれば。
「ふふ、これはね、こうすれば解けるわ」
そう教えてくれるクラリネッティアちゃん。
そんな魔法のような解説に、ぱぁっと葵は笑顔になって。
「すごーい! クラリネッティアちゃん頭いいね!」
「葵くんも頑張って」
「ん、がんばってみる」
こくり、頑張って問題を解いてみれば。
「正解よ、葵くん!」
「やったー!」
それからすかさず甘えたような声で、葵はこんなおねだりを。
「えへへ、じゃあごほーび」
……なでなでして? って。
そして、よしよしって撫でで貰えば。
「葵、くん?」
「僕ね、クラリネッティアちゃんのことダイスキだから。クラリネッティアちゃんに褒めてもらうと、心がぽかぽかして、うれしいの」
撫でて貰ったその手に嬉しそうにすり寄りながらも。
自分を見つめる彼女へと、想いを紡ぐ。
「だからね、これからも」
……ずっとずーっと、一緒にいてほしいな、って。
誘惑のいろを湛えた上目の視線を、じいっと向けて。
『要所要所に散りばめられたあざとさ……シチュはありがちだけど、高得点ポイント盛り沢山だわ!』
萌え袖や上目遣い尊いわ……と。
興奮気味にはぁっと吐息を漏らしたフルーティアが出した判定は。
『いいわぁ、むしろクラリネッティアそこ変わって頂戴……』
勿論、合格です!
大成功🔵🔵🔵
効果1【士気高揚】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV8になった!
鵙目・隆尋
やひろ(g01885)と
やひろの様子を夜と一緒に確認して満面の笑み
うん、その調子で頑張って?
そう思ったけど、ビビられてる……?え?ナンデ?
あ……、俺もコンテストやらなきゃ!
服装はそのまま
俺はクール系なお姉さん口説くよ
少しお時間頂いても?
そう尋ねた俺への
そっけない反応に困ったように笑って
そんなに警戒しないで?
ただ……綺麗なひとだなって
色々お話し出来たらいいなって……
なので、この後
お茶しながらお話しませんか?
あ、今……何で知らない奴と、って思ったでしょう?
でも、誰だって最初は知らない者同士
だからこうして切っ掛けを作る
これでも俺、本気なんだよ?
だから、佳ければもう少しだけ……あなたの時間を俺に頂戴?
九条・八尋
情報収集より食い気優先させちまったからな
たかひろ(g00735)の笑顔の圧こわっ
夜を口説くつもりで頑張ろ
制服借りて、後輩っぽく
身嗜みが整ってて
姿勢の良い女子生徒に声をかける
あの、先輩
背筋伸ばして歩いてる姿が
凛としてて綺麗ですね
夜みたいだ
早速口が滑ったもういい開き直るぞ
肌が艶々で健康そう
瞳も澄んでる
手も爪が整ってて指先まで意識して振る舞ってるんだな
髪も丁寧に手入れされてる
夜の毛並みみたいだ
絶対撫で心地いいと思う!
すまん夜はうちの猫です!
夜みたいに綺麗なせん、違っ
努力の結晶できらきらしてる先輩の事
もっとよく知りたい
散歩でも行きませんか
夜も一緒に!
ここいらで勘弁してくれ
もう無理顔熱いと両手で顔を隠す
バウムクーヘンもソーセージも、他にも色々食べた戦利品はどれも美味しかったけれど。
「情報収集より食い気優先させちまったからな」
そんな九条・八尋(流れるままに・g01885)の声を聞いて。
一緒にその様子を確認した夜と、鵙目・隆尋(幼年期の終わり・g00735)は目を合わせてから。
「うん、その調子で頑張って?」
八尋へと向けるのは、満面の笑み。
そんなとってもいい笑顔に、青の瞳を思わず一瞬見開いた後。
八尋は肩をそっと竦め、思うのだった。
……たかひろの笑顔の圧こわっ、って。
そして今度は逆に、隆尋の方が瞳をぱちくり。
いや、単にそう思ったというだけなのだけれど。
(「ビビられてる……? え? ナンデ?」)
ナンデなのでしょうか、ウン。
けれど、さっきは情報収集がグルメ収集になってしまったから、とりあえずコンテストはちゃんとやろうと。
「夜を口説くつもりで頑張ろ」
そう呟きつつも、八尋が借りた制服を着ているのを見て。
「あ……、俺もコンテストやらなきゃ!」
服装はそのままで臨む隆尋から、まずは口説きます!
きょろりと見回してみれば、通りかかったのはちょっぴりクールそうなお姉さん。
「少しお時間頂いても?」
「……何かしら」
じっと自分を見る訝し気な瞳と素っ気ない反応。
「そんなに警戒しないで?」
隆尋はお姉さんの様子に、困ったように笑ってから。
彼女の瞳を真っ直ぐに見つめ返して、紡ぐ。
「ただ……綺麗なひとだなって。色々お話し出来たらいいなって……」
「えっ、私が?」
ストレートに告げられたその言の葉に、仄かに染まるお姉さんの頬。
そして表情が微か緩んだ瞬間を逃さず、隆尋はにっこりと微笑んで、誘いの声を。
「なので、この後、お茶しながらお話しませんか?」
「で、でも私……」
「あ、今……何で知らない奴と、って思ったでしょう?」
先程よりは表情は緩んでいるものの、まだちょっぴり警戒した様子のお姉さんに。
隆尋は、その心の内を見透かすかのようにすかさずそう紡いでから。
安心させるような声色と笑顔でたたみかける。
「でも、誰だって最初は知らない者同士。だからこうして切っ掛けを作る」
……これでも俺、本気なんだよ? って。
そしてクールさが保てなくなっている彼女へと、甘く囁く様に続けるのだった。
「だから、佳ければもう少しだけ……あなたの時間を俺に頂戴?」
そんな、クールお姉さんを口説き落とすべく何気にしっかりとこなす隆尋を後目に。
よく似合うセーラー襟の制服をすちゃっと着用して。
きょろりと後輩感を漂わせながら、視線を巡らせていた八尋も。
「あの、先輩」
目に留まったひとりの女子生徒に声をかける。
身嗜みが整っていて、スッと姿勢の良い、上品な印象の先輩。
そして首を傾けつつ足を止めた彼女へと八尋は続ける。
「背筋伸ばして歩いてる姿が、凛としてて綺麗ですね。夜みたいだ」
「夜?」
いえ……確かに、夜を口説くつもりで頑張ろうと臨んだのだけれど。
(「早速口が滑った」)
ついうっかり、声に出てしまいました!
ということで、こうなったら。
……もういい開き直るぞ。
ふっと顔を上げた八尋は、先輩へと次々告げる。
「肌が艶々で健康そう。瞳も澄んでる。手も爪が整ってて指先まで意識して振る舞ってるんだな」
「え? あ……有難う」
「髪も丁寧に手入れされてる、夜の毛並みみたいだ。絶対撫で心地いいと思う!」
「夜って?」
「すまん夜はうちの猫です!」
ぺこりとそう深々八尋が頭を下げれば。
ちょっとおすまし顔で、尻尾をもっふりゆうらり。
月や星かのような金の瞳をした、まさに夜の如き黒のもふもふ毛並みの猫さんの姿が。
「この子が、夜?」
けれど幸い、先輩は猫好きのようで。
光栄だわ、なんて夜を見て笑んでいる姿を見れば……何だかいけそう!?
というかむしろ余裕のない八尋は、さらに必死に言の葉を紡いで。
「夜みたいに綺麗なせん、違っ。努力の結晶できらきらしてる先輩の事、もっとよく知りたい」
ぶんぶん首を振りつつも、彼にとって全力の口説き文句を繰り出すのだった。
「散歩でも行きませんか。夜も一緒に!」
そして、にゃあ、と夜が鳴いて絶妙なアシストをする中で。
おもむろに、両手で顔を隠す八尋。
もう無理顔熱い、と……ついに彼に限界が訪れるのだった。
……ここいらで勘弁してくれ、って。
『かわいい。なにあれかわいい、かわいいわ』
そうかわいいを連呼するフルーティアは、あまりの恥ずかしさに顔を抑えて蹲った彼の姿に悶えていた。
『逆に、クールなお姉さんの警戒心をさり気なくスルリと解いていく少年の笑顔と言葉……キュンときちゃうっ』
そんなふたりの口説きをにこにこ眺めながらも。
私も猫チャンみたいに撫でられたいわぁ、なんて笑う彼女の判定は。
勿論……文句なしの、合格です!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【操作会得】がLV5になった!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV6になった!
三芳・丹子
【🦊】
男子制服を借りて髪はひとつに纏めればお手軽男装風味
なんで男装なのかって?それは見てからのお楽しみ
れんれんのアプローチもいいな、イザナも気合十分って感じ?
私は口説きのセオリーとかよく分からないけど自分なりに全力で
戦いは数だよ、ってね
舞台に立つのは少し照れるけど、これも学生っぽくていいな
裏方も頼りにしてます、バッチリ魅せちゃってください
(以下いい感じのメロディ)
先輩のこと、ずっと見てました
初めて話した日からずっと
先輩が長髪の男の人が好きって言ってたから髪も伸ばしたんですよ
だから、(刻逆の日から赤く染まった瞳が、少しでも魅力的に映ればいいと思った)
もっと私のこと、みてくれませんか
鐘堂・棕櫚
【🦊】
一人のヒロインを巡っての口説き合戦ですね
愛の言葉の波状攻撃で押し切りましょう
学園教師っぽいフォーマルな服を借り
ニコさんやイザナさんや恋子さんの口説きに合わせて
ねむさんと一緒に持ち込んだ花を高い所から散らします
モブオーラで俺自身は目立たないように
薔薇やブーゲンビリア
熱烈な恋、あなたしか見えない
俺も情熱的な花言葉のものを選んできました
舞い遊ぶ色と香りでシーンを彩りましょう
ジンさんの演出が人力になりそうなら
お手伝いに回りますね
ついでにヒロインに片思いしてる教師的な台詞を隅の方で
誰もが君の美しさに虜となってしまうんだね
嗚呼、どうか幸せになって欲しい
その笑顔を見ているだけで、私は充分なのだから…
伊弉冉・誘魅
【🦊】
お、おお…JKれんれんは普段通りの飾らない魅力、ニコさんは男装ですか。これは私も負けていられませんね。
私はずばり『夢女子あるある』でいこうと思います!イケメン達に取り合われるのが胸キュンなんだとか。
…私は好きな方にだけモテたいと思いますが…嗜好は人其々ですから。
裏方を担当して頂ける方もありがとうございます。立派になりきってみせます!
ではいざ!(姿はしっかりと着込んだ騎士のような白い制服。そう、生徒会長役である!)
「へー、こんな処で会うなんて面白い子だね。気に入ったよ、ウチの身内…生徒会役員にしてあげようか。刺激に溢れてて飽きないよ?」
…自分で言っててむず痒くなってきました…。
逢魔・恋子
【🦊】
JKの格好で!
女の子が女の子口説くのもアリじゃん?
恋子は恋子のままで魅力的、ありのままで勝負だ!
わわ、ニコ男装ちょー似合ってんね!
イザナも格好良いー……シュロとねむはお花、素敵!
皆最高にキマってる!
ミュージカルは初めてだけどノリでなんとかなるっしょ!
ジンの裏方もありがたーい!
舞台で恋子、目立ってくるからね!
(以下適当にノリノリメロディ)
らららー♪
かわいい恋子の子猫ちゃん!
迎えにきたよ、一緒に行こう?
絶対幸せにするよ
いっぱい可愛いって褒めて、甘いお菓子も用意して、ずっと一緒にいてあげる!
だから授業なんてサボって、恋子と愛の逃避行しよ?
パラドクスでハートも描いて
みんなの演技を派手に演出!
神々廻・ジン
【🦊】
全6名
地味な学生のカッコ借りて
ヒロイン争奪ミュージカル、裏方だって必要だよな
照明、BGM、舞台その他諸々お任せあれ
イグジストハッキングで映像効果も加えられるかな?
皆が綺麗にかっこよく見えるように
難しそうなら人力ででも!オレはやるぞ!
れんれんにはやっぱ楽しそうで煌びやかな音楽
イザナは生徒会長役!?かっこいい白い一筋照明!
ニコは音楽と気分を変えて、瞳が綺麗に映る演出を
シュロは折角だしちょっと大人の雰囲気だそう
ネム、今だお花!
口説きは……えと
全部終わったら照明とか、全部落として
どだった?お前に喜んでもらえてたら、嬉しいなーなんて……
やっぱ恥ずかしいなと頭を掻いて
ベゴニアの花を一輪だけ渡し去る
奈丹樫・ねむれす
【🦊】
わぁ、男装のニコちゃんかっこいいねぇ
れんれんちゃんも自信たっぷり輝いてる
ねむは裏方!
パラドクスで花を咲かせよう
選ぶのは月下美人にチューベローズ
それぞれ“秘めた情熱”“危険な関係”って花言葉なの
棕櫚ちゃんのお花も素敵!
きっとお互いに映えるよね
ジンちゃんの掛け声合わせて…そいやー!
香りに誘惑乗せて振り撒いちゃお
イザナちゃんも台詞決まってるぅ
ほら、拍手拍手
皆が楽しそうなの見てると
ねむも元気になっちゃう
はける前にねむもちょっとステージに顔出し
ねむはまだ恋を知らないけど
それが何かわかったら
真っ先に…あなたに会いに行くわ
なぁんて手に花咲かせて観客にウインク
ふふん
ねむも一応サキュバスの端くれなのです
電車内や街での、楽しいはじめましての後は……皆で、コンテストに参戦!
でも、ただ口説くだけじゃつまらないから、勿論思い切り皆で楽しむつもり。
借りた制服を着て、髪をきゅっとひとつに纏めれば。
三芳・丹子(近似値・g03478)は、あっという間にお手軽大変身。
「なんで男装なのかって? それは見てからのお楽しみ」
纏う制服は男子生徒用。何で男装風味の格好を選んだのかは、今はまだ秘密。
「わわ、ニコ男装ちょー似合ってんね!」
そんな丹子の変身ぶりに、わぁっと声を上げるのは、逢魔・恋子(💛・g00671)。
男装風味の丹子とはまた違って、恋子の格好はJK。
「女の子が女の子口説くのもアリじゃん?」
……恋子は恋子のままで魅力的、ありのままで勝負だ!
やっぱり今日も自分の« 可愛い »を、コンテストでも余すことなく発信します!
「わぁ、男装のニコちゃんかっこいいねぇ。れんれんちゃんも自信たっぷり輝いてる」
今回は裏方を主に担う奈丹樫・ねむれす(夜の仔・g00303)も。
着々と準備を進めながら、ふたりの格好を交互に見ては、ゆるりと花の様に微笑んで。
「お、おお……JKれんれんは普段通りの飾らない魅力、ニコさんは男装ですか」
……これは私も負けていられませんね。
伊弉冉・誘魅(Regalias Guardian・g03190)も早速、負けじと選んだ衣装を身に纏う。
「私はずばり『夢女子あるある』でいこうと思います! イケメン達に取り合われるのが胸キュンなんだとか」
……私は好きな方にだけモテたいと思いますが……嗜好は人其々ですから、なんて。
そう紡ぎながらも、誘魅がしっかりと着込んだのはまるでイケメン騎士のような白い制服。
一体何役なのかって? それは始まってからの、お楽しみ。
「イザナも格好良いー。皆最高にキマってる!」
そんな皆でキャアキャア集まって、恋子が向けたスマートフォンでぱしゃりと撮影会しながらも。
「れんれんのアプローチもいいな、イザナも気合十分って感じ?」
丹子は、今回の恋敵であり同士である皆へとそう笑みつつ、ぐっと改めて気合いを入れ直す。
(「私は口説きのセオリーとかよく分からないけど自分なりに全力で」)
「戦いは数だよ、ってね」
そう……今回の口説きコンテストは、色々な方向から皆で攻める作戦!
「一人のヒロインを巡っての口説き合戦ですね」
借りた学園教師っぽいフォーマルな服姿の鐘堂・棕櫚(七十五日後・g00541)も、こくりと頷いて続ける。
……愛の言葉の波状攻撃で押し切りましょう、と。
それぞれが扮する役割ごとの衣装、告げる愛の言葉……それも勿論、十分に工夫が凝らされているけれど。
「ヒロイン争奪ミュージカル、裏方だって必要だよな」
……照明、BGM、舞台その他諸々お任せあれ!
地味な学生の格好を敢えて選んだ神々廻・ジン(残火・g03000)が担当するのは、演出全般。
「イグジストハッキングで映像効果も加えられるかな?」
役者は十分。ならばその華を、より魅力的に魅せない手はないから。
何より、そんなジンやねむれすや棕櫚、裏方で盛り上げてくれるという皆の存在は心強くて。
「裏方も頼りにしてます、バッチリ魅せちゃってください」
「裏方を担当して頂ける方もありがとうございます。立派になりきってみせます!」
「ジン達の裏方もありがたーい! 舞台で恋子、目立ってくるからね!」
さぁいざ、口説きコンテストならぬ。
(「舞台に立つのは少し照れるけど、これも学生っぽくていいな」)
(「ミュージカルは初めてだけどノリでなんとかなるっしょ!」)
(「皆が綺麗にかっこよく見えるように。難しそうなら人力ででも! オレはやるぞ!」)
ヒロイン争奪ミュージカルの開幕です!
刹那パッと、キラキラ眩い照明が舞台を彩れば。
同時に流れてくるのは、楽しそうで煌びやかな音楽。
……れんれんにはやっぱこれ、と。
ジンが選んだ、ノリノリメロディに合わせて。
「らららー♪ かわいい恋子の子猫ちゃん! 迎えにきたよ、一緒に行こう?」
本日のヒロイン、審査員であるフルーティアの代役生徒・オーボエティーヌへと恋子は甘やかに告げる。
……絶対幸せにするよ、って。
「いっぱい可愛いって褒めて、甘いお菓子も用意して、ずっと一緒にいてあげる!」
「でも私達、女の子同士……」
「女の子が女の子口説くのも、アリアリのアリ♪ だって子猫ちゃんのことが好きなんだもの、らららー♪」
そしてくるりとターンした後、しゅたっとオーボエティーヌの手を取れば。
「だから授業なんてサボって、恋子と愛の逃避行しよ?」
囁くような恋子の言葉と共に、はらりひらりと天から舞い降る花たち。
「愛の逃避行なんて……素敵」
そう思わずうっとりと呟くオーボエティーヌをエスコートせんとしながらも。
(「……シュロとねむはお花、素敵!」)
心の中で、ぐっとサムズアップする恋子。
口説き文句をよりロマンティックに魅せる、舞い降り香る花々。
そう、それらは棕櫚とねむれすが降らせているもの。
そんな舞台を彩る花たちだって、ひとつひとつ、ちゃんと意味が込められているのだ。
ねむれすが夜華の萎靡をもって咲かせるのは、月下美人にチューベローズ。
(「それぞれ“秘めた情熱”“危険な関係”って花言葉なの」)
記憶の夜闇に咲き香り月明かりに照る、あのあらゆる花々を、この掌に。
そして活性化させ、花開かせ……ひらり、くるりと躍らせる。
恋子の魅力を、より引き立たせるように。
(「薔薇やブーゲンビリア。熱烈な恋、あなたしか見えない……俺も情熱的な花言葉のものを選んできました」)
棕櫚も、自身は目立たないように心掛けながらも。
街の花屋で選んだ花たちを高いところから投じつつ、ねむれすとアイコンタクトして頷き合う。
(「舞い遊ぶ色と香りでシーンを彩りましょう」)
(「棕櫚ちゃんのお花も素敵! きっとお互いに映えるよね」)
それから棕櫚は、もしジンの演出が人力になりそうなら手伝いに回ろうと、ふと視線を向けてみるけれど。
絶妙のタイミングで音楽が止み、パッと暗転した巧みな演出を見れば、心配は無用のようだ。
そして、恋子と愛の逃避行……しようとしたオーボエティーヌに、待ったをかけたのは。
……ではいざ!
颯爽と舞台へと躍り出た誘魅、いいえ。
(「イザナは生徒会長役!?」)
そう、生徒会長である!
ジンがすかさず、騎士の如き白い制服纏う誘魅生徒会長にと選んだのは、かっこいい白い一筋照明!
「へー、こんな処で会うなんて面白い子だね」
誘魅生徒会長は、皆の憧れの存在。
ファンクラブまで存在する……のではないだろうか、多分。
そんなスパダリ感溢れるイケメン生徒会長が繰り出す言の葉は、まさにアレ。
「気に入ったよ、ウチの身内……生徒会役員にしてあげようか」
いわゆる、おもしれー女、というやつである。
そしてふっと笑み向けて、オーボエティーヌの耳元で紡がれる、口説き文句。
「刺激に溢れてて飽きないよ?」
「はわっ、生徒会長様……なんてイケメン……!」
そんな言の葉に、オーボエティーヌも夢見心地……なのだけれど。
(「……自分で言っててむず痒くなってきました……」)
ちょっぴり何だか、やっぱり演技でも擽ったい。
そして、麗しくも情熱的な花々をひらひら降らせながらも。
(「イザナちゃんも台詞決まってるぅ」)
……ほら、拍手拍手。
ねむれすが大きく手を叩けば、皆もぱちぱち拍手喝采!
オーボエティーヌの心は果たして、恋子のものなのか、それとも誘魅生徒会長のものか……?
いいえ、ふたりだけではありません。
(「ニコは音楽と気分を変えて」)
瞬間、再び舞台の彩ががらりと変化して。
いい雰囲気のメロディーが流れ出すと同時に、オーボエティーヌへと次に思いを紡ぐのは丹子。
「先輩のこと、ずっと見てました。初めて話した日からずっと」
そしてそっと、縛った己の髪に触れながら続ける。
「先輩が長髪の男の人が好きって言ってたから髪も伸ばしたんですよ」
……だから、って。
愛しいひとへと向けるのは、あかねいろ。
刻逆の日から赤く染まった瞳。
ジンの演出が、その魅力的な彩りをより綺麗に映して。
丹子は吸い込まれそうな赤に先輩の姿だけを映し、そして告げる。
「もっと私のこと、みてくれませんか」
抱く想いをはっきりと、言の葉にして。
そんな3人に口説かれ、完全にほわんと乙女モードになっているオーボエティーヌ。
けれど……実は彼女に想いを寄せるのは、3人だけではないのだ。
ふと流れはじめ満ちるのは、またこれまでとは違った音楽や色。
(「シュロは折角だしちょっと大人の雰囲気だそう」)
落ち着いていて、それでいてちょっぴりムーディー。
ジンがそう彩るのは、これまで隅の方で目立たないように振舞っていた棕櫚先生。
眼前のオーボエティーヌはきっと、思いもしないだろう。
「誰もが君の美しさに虜となってしまうんだね」
いつも見守ってくれている棕櫚が、まさか自分に片思いをしているなんて。
けれど、ふるりと棕櫚先生は首を振って……胸に秘めたる想いを、封印する。
「嗚呼、どうか幸せになって欲しい」
その笑顔を見ているだけで、私は充分なのだから……、と。
そう生徒に抱いた教師の禁断の恋心が、切なく人知れず、舞台に咲いたその瞬間。
……ネム、今だお花!
……そいやー!
(「香りに誘惑乗せて振り撒いちゃお」)
ジンの合図に合わせて、はらはらと。
散るかような儚さを纏う花たちを、すかさず舞い降らせるねむれす。
舞台上で繰り広げられているのは、そんなひとりのヒロインを奪い合う者達の口説き合戦。
すでにもう、十分夢見心地なオーボエティーヌであるが。
(「みんなの演技を派手に演出!」)
恋子がくるり、リアライズペイントで描き出すのは、舞い飛ぶハートたち!
そんな素敵な舞台にいる皆の笑顔は、とても輝いていて。
(「皆が楽しそうなの見てると、ねむも元気になっちゃう」)
だから、はける前にちょっぴりだけ……ねむれすも、ステージにひょこりと顔を出して。
「ねむはまだ恋を知らないけど。それが何かわかったら、真っ先に……あなたに会いに行くわ」
……なぁんて、って。
ふわりと手に花咲かせて、ぱちり。
観客に向けるのはウインク!
そして、ほわわと視線向けられれば、心の中でえっへん。
……ふふん、ねむも一応サキュバスの端くれなのです、って。
そんな、口説きという芸術を存分に皆が披露し終えたことを確認してから。
ジンはふと、照明も音楽も、全部落として。
(「口説きは……えと」)
まだそういえば、自身はヒロインを口説いていなかったから。
舞台上にうっとり立ち尽くすオーボエティーヌへと、ジンはこう告げるのだった。
「どだった? お前に喜んでもらえてたら、嬉しいなーなんて……」
「ええ、とっても夢みたいに素敵だったわ……!」
そして返ってきた、嬉しい、と紡がれた声を聞きながらも。
やっぱ恥ずかしいな、なんて頭を掻いた後。
おもむろにジンはオーボエティーヌへと渡し去る。
片想い、愛の告白、幸福な日々……そんな想いの言の葉を秘めて咲くベゴニアの花を、一輪だけ。
『はあぁっ、ブラボーだわぁ……みんなそれぞれ違ってキュンとくるし、神演出ね!』
華やかで賑やかなミュージカル調の口説きは、フルーティアの大好きなツボ。
さらに、夢女子感半端ない彼女にとって。
男装のイケメンたち、それに女の子同士や教師と生徒の禁断の恋などの展開は、大好物で。
『すっごくいいもの見せて貰って、感激したわぁっ』
尊い……と呟きながらも。
皆のエントリーシートへと、フルーティアはぽんぽんっと。
合格の印を、迷いなく押していくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】がLV4になった!
【モブオーラ】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
【液体錬成】がLV2になった!
【無鍵空間】がLV2になった!
【植物活性】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV9になった!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV7になった!
【ドレイン】がLV2になった!
来栖・禊
藤城(g00374)ちゃん
白馬の王子様似合うねー
僕には真似できそうにないけど
でも、せっかくだから藤城ちゃんが用意してくれた舞台に便乗させてもらうね?
乱暴にネクタイを緩めながら、大胆に距離を縮め
淫魔の前でガスマスクを少し外して口元のみを晒す
口元にある黒子がセクシーでしょ?
ニィと、自信に満ちた挑むような笑みを浮かべて
「他の奴なんてどーでもいいじゃん。僕を選んでよ」
選んでくれたら、顔だってもっと上まで見せてあげても良いんだけど
イケメンの部類に入るんだよ、僕
だから、さ
「君の前でだけコレを外したいから…二人きりになれる場所に行かない?」
刹那的で享楽的、堕落を誘うように楽しげに
藤城ちゃんとのギャップを狙う
藤城・綾里
ベストを尽くしましょう、禊さん(g01033)
貴方の殺し文句も楽しみ
白い軍服とマントを纏い男装し
白馬と従者に扮した人形を伴い
王子らしく優雅に、然れど勇ましく歩み出て
嗚呼…我が姫君
その至宝たる美貌は時として
災いすらも引き寄せてしまうことだろう
醜い嫉妬に駆られ貴女を陥れようとする者達から
僕がこの剣で護ってみせるさ
…手段は選ばないが、ね
貴女が非力でも無知でもないのは承知の上
愛するひとは己が手で
それが王子たる僕の流儀だ
豪奢を尽くした宮殿の中心で微笑む貴女が
世界の誰より美しいと皆に認めさせよう
逆らう者は勿論、貴女が手を下すまでもなく…
たとえこの身が返り血で汚れようと
貴女だけの白馬の王子として、傍にいるさ
自分達のように潜入しているディアボロスだけでなく、一般人参加者も多い大規模なコンテスト。
何とかフルーティアに取り入って学園の一員になりたいと、一般人参加者の格好も派手であるから。
他の世界から赴いたディアボロスも怪しまれることなく受け入れられるのは、幸いであるが。
逆に言えば、コンテストではそんな人々の中で、よりフルーティアの印象に残らなければ上位には選ばれないだろう。
なので、今年のコンテストのお題『口説き』にも勿論、全力で臨む所存。
「ベストを尽くしましょう、禊さん」
きゅっと上品なリボンで濡羽色に艶めく髪を縛って、腰に剣をさせば、準備も気合も十分。
スッと背筋を伸ばし言った藤城・綾里(空操・g00374)の麗しき男装姿を見遣って。
「白馬の王子様似合うねー」
……僕には真似できそうにないけど。
なんて、漆黒の瞳細めながらも、来栖・禊(MAD RAT・g01033)が続ければ。
「でも、せっかくだから藤城ちゃんが用意してくれた舞台に便乗させてもらうね?」
「貴方の殺し文句も楽しみ」
綾里も、淡くて柔い月灯りのいろを彼へと返し微笑む。
そんな今の彼女の装いは、禊が似合うと紡いだように、まるで童話から飛び出した白い軍服纏う王子様。
そして……恋の決戦の時をいざ迎えれば、ばさりとマントを翻して。
白き愛馬のロビンに跨り、従者に扮したジェイを伴って、愛を告げる人の元へと向かうべく手綱を引き歩み出る。
王子らしく優雅に、然れど勇ましく。
「嗚呼……我が姫君。その至宝たる美貌は時として、災いすらも引き寄せてしまうことだろう」
フルーティアの代役の生徒、眼前の姫君・ピッコロリーヌへと言の葉を捧げる綾里。
「醜い嫉妬に駆られ貴女を陥れようとする者達から、僕がこの剣で護ってみせるさ」
……手段は選ばないが、ね、と。
優しく柔い金のいろに、強い覚悟と誓いの彩りを宿して。
けれどピッコロリーヌは、大人しく守られるような性格ではない。
「気持ちは嬉しいけれど。でも、私は守って貰うだけのお飾りの存在ではないわ」
「貴女が非力でも無知でもないのは承知の上」
彼女がそう返してくることは分かっていたけれど……でも、それでも。
綾里ははっきりと姫へと告げる。
「愛するひとは己が手で。それが王子たる僕の流儀だ」
「……!」
その言の葉に、仄か染まる姫君の頬。
それにやはり美しい華は美しいまま……決して、汚したくはないから。
「豪奢を尽くした宮殿の中心で微笑む貴女が、世界の誰より美しいと皆に認めさせよう。逆らう者は勿論、貴女が手を下すまでもなく……」
刹那、スラリと抜かれる王子の剣。
そして、その閃きを胸の前に添えて。
「たとえこの身が返り血で汚れようと。貴女だけの白馬の王子として、傍にいるさ」
綾里は愛するひとへと、誓いを立てる。
そんな、紡ぐ言の葉も所作も、見目もまさに白馬の王子様そのものである綾里の口説きに、暫し夢見心地であったピッコロリーヌであるが。
ふっとその瞳に飛び込んできたのは、ぐいっと乱暴にネクタイを緩めながら、大胆に距離を縮めた禊の姿。
そして己へとピッコロリーヌの意識が向いた刹那、纏うガスマスクへと手を掛けて。
……口元にある黒子がセクシーでしょ? って。
そっと彼女だけに禊が晒すのは、口元のみ。
「他の奴なんてどーでもいいじゃん。僕を選んでよ」
ニィと浮かぶ、自信に満ちた挑むような笑みと言の葉。
セクシーな口元から漏れる声は、甘やかだけど艶やかさを帯びていて。
「イケメンの部類に入るんだよ、僕」
……選んでくれたら、顔だってもっと上まで見せてあげても良いんだけど。
禊が囁くのは、そんなふたりだけの密約。
そして、自分の言の葉にうっとり酔う様な表情をしている彼女へと……だから、さ、って。
禊はそっと、紡ぐ甘言で誘う。
「君の前でだけコレを外したいから……二人きりになれる場所に行かない?」
正統派の白馬にのった綾里王子様とはまた全く違った、ギャップを狙うように。
刹那的で享楽的、堕落を誘うように……楽しげに、わらって。
『白馬の王子様は王道ネタだけど。でもまさかの比喩じゃなくて、物理的に白馬に乗った王子様が実際に現れるなんて! 逆に斬新で素敵……!』
学園ものに白馬は大胆設定ではあるものの、大興奮のフルーティアは。
きっと学園には馬術部があるのね、なんて勝手に設定を生やして、さらにうっとり。
それに、何よりも。
『あのマスクイケメンのガスマスクを剥ぎたいわぁ、超剥ぎたい、お顔を拝見したいわ!』
そして高らかに告げるのだった。
『今年のコンテストの優勝者は、このふたりに決定よ!』
そんな優勝の決め手を改めて訊かれれば、フルーティアは妖艶に笑んでこう答える。
だって……私の興味を一番惹いたんですもの、って。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
【飛翔】がLV3になった!
効果2【ロストエナジー】がLV4になった!
【ガードアップ】がLV3になった!
●祝宴と甘言と仕掛ける罠
今年のコンテストも、参加者の大半が不合格で追い返されたという厳しいものであったが。
これから始まるのは、合格を勝ち取った、入城を許された選ばれし者の入学祝賀会。
これまでは審査員であったフルーティアが、満を持して皆の前に姿を現す時である。
祝賀会に参加できるのは、コンテストの合格者ではあるが。
合格者の知り合いや家族や友人などであれば、共に参加できるという。
つまり、勿論同じ目的を共にする仲間同士、ディアボロスであれば潜入可能ということである。
とはいえ、フルーティアの興味はやはり、コンテストに合格した者。
だが祝賀会には一般人も多くいるため、祝賀会では、彼女とは話をする程度しかできないだろう。
しかし、そんなフルーティアがひとりになる瞬間が、いくつかあるのだという。
ひとつは、フルーティアが食事をとるべく会場をそっと密かに出た時。
その行く先は恐らく……街でもちらりと話を聞いた、最近見ない過去のコンテスト上位者達の元であるだろう。
食事とはそう……城に監禁している芸術家たちのエネルギーであると思われる。
その隙を狙う際は、特にフルーティアと祝賀会で会話はせずとも、見つからぬよう後を追って仕掛ければいい。
しかし早めに気付かれてしまえば、巻かれたり、一般人に危害が及ぶかも知れない。
そしてもうひとつは、フルーティアと祝賀会で会話をし、会う約束を取り付ける事。
約束を取り付ければ、各人が手分けしてそれぞれ奇襲を仕掛けてもいいし。
誰かが呼び出した場所で、大勢で待ち伏せして撃破でもいい。
フルーティアを撃破すれば、囚われた芸術家も解放されるであろうし、街の洗脳も解ける。
今年のコンテストはレベルが高かったと、祝賀会でのフルーティアはご機嫌。
そんな彼女は淫魔で強敵でもあるので、上手く油断させたり誘き出したりして。
この退廃した街を、ディアボロスの皆の手で救って欲しい。
何せ、今こそ……滅多に訪れない、絶好の機会だから。
藤城・綾里
禊さん(g01033)と祝賀会へ
順調とはいえ今は敵の掌中
油断せず行きましょう
わたくし達渾身の口説き文句
気に入って頂けて光栄ですわ、と
心酔したような口振りで淫魔に声を掛け
戦闘前の「仕込み」をしたい他の復讐者さんがいれば
其方に彼女の注意が行かないよう気を引く
二人がかりで容姿やファッション等
次々褒め立てて油断させたところで本題へ
戦闘において脅威であろうフルートの情報を引出す
貴女自らの手が生み出す芸術はさぞ甘美なのでしょうね
…ヒトの身と心をどの様に酔わせるのか、凄く気になるわ
ねね、入学したらわたくし達沢山頑張るから
どうか貴女の手練を魅せて下さいな
この後3人で、何処かロマンチックな場所で…ね?
来栖・禊
藤城(g00374)ちゃん
優勝者として堂々と参加
藤城ちゃんが情報収集できるように、淫魔を観察
少しでも怪しむ素振りを見せればすかさず
「あれ、コンテストで見た時より可愛いじゃん。ひょっとしてメイク変えた?」
「似合ってて見惚れちゃった。近くで見ても良い?」
口説いて煽てて疑惑をあやふやにさせる
そういえば僕の顔にもご執心だったね
そんなに見たいならどーぞってまた口元のみ晒すけど
「これ以上は有料でーす。良い子にしないとその我が儘な口、塞いじゃうよ?」
藤城ちゃんが約束を取り付けようと動けば、僕も察して援護
僕達の為に後で時間を作ってよ。これまで感じたことの無い刺激的で忘れられないサプライズをプレゼントするからさ
今年のコンテストも全て終了し、姿をみせたフルーティアが高らかに告げる。
『コンテストに合格した才能あふれる貴方達は、今日から学園の一員よぉ。たーくさんタノシイコトしましょうね!』
そしてこれから始まるのは、入学祝賀会と銘打たれたパーティー。
ご機嫌な様子のフルーティアは、取り巻きに囲まれながらもぐるりと華やかな会場を見回してから。
カツカツと、まず歩みよるのは……勿論。
『うふふ、とても素晴らしかったわ、優勝者さん達』
いたくお気に召した口説きを披露した、藤城・綾里(空操・g00374)と来栖・禊(MAD RAT・g01033)の元へ。
「わたくし達渾身の口説き文句、気に入って頂けて光栄ですわ」
声を掛けてきたフルーティアに、心酔したような口振りで告げる綾里。
そして優勝者として堂々と祝賀会に参加しながらも。
綾里が情報収集できるようにと、その隣でそっと淫魔を観察する禊であったが。
『あらぁ、そんなに見つめられたら照れちゃうわ』
「あれ、コンテストで見た時より可愛いじゃん。ひょっとしてメイク変えた?」
自分へと視線を向けられれば、すかさず疑われぬよう返して。
『パーティーですもの、オシャレしなきゃでしょぉ?』
「似合ってて見惚れちゃった。近くで見ても良い?」
『勿論よぉ、うふふ』
口説いて煽てて、色々とあやふやにさせる。
今年のコンテストのお気に入りということもあり、ふたりの言葉にますますご機嫌になるフルーティア。
(「順調とはいえ今は敵の掌中、油断せず行きましょう」)
綾里は彼女に気付かれぬ程度に、禊と一度視線を合わせてから。
「とても素敵なドレス。美しい貴女によくお似合いですわ」
「近くで見るとますます可愛いし美人じゃん。本気で惚れちゃいそー」
二人がかりで次々と褒め立てて。
「そういえば僕の顔にもご執心だったね」
……そんなに見たいならどーぞ、って。
またガスマスクを少しだけずらして、口元だけ晒す禊だけれど。
「これ以上は有料でーす。良い子にしないとその我が儘な口、塞いじゃうよ?」
『んまぁ、焦らすのねぇ。でも嫌いじゃないわぁ』
優勝者の自分達に、フルーティアの興味を十分に引き付ける。
その隙に……会場に潜入している他の復讐者が、戦闘前の「仕込み」をしやすいようにと。
そして、そんな仲間達へと彼女の注意がいかないようにすることだけでなく。
「貴女自らの手が生み出す芸術はさぞ甘美なのでしょうね」
……ヒトの身と心をどの様に酔わせるのか、凄く気になるわ、って。
さり気なく、本題を切り出す綾里。
戦闘において脅威であろう、淫魔のフルートの情報を引出すべく。
『ふふ、私のフルートの音色はとぉっても甘いわよ。気持ち良くなって蕩けちゃって、失神しちゃうくらいに、ね』
綾里の言葉に、そう妖艶にわらって答えるフルーティア。
そして彼女におねだりするかのように、綾里は囁くようにこう続ける。
「ねね、入学したらわたくし達沢山頑張るから。どうか貴女の手練を魅せて下さいな」
この後3人で、何処かロマンチックな場所で……ね? と。
禊も約束を取り付けんとする彼女の様子を察し、援護するようにたたみかける。
「僕達の為に後で時間を作ってよ。これまで感じたことの無い刺激的で忘れられないサプライズをプレゼントするからさ」
『ええ、貴方達は優勝者ですもの。素顔も見せて貰いたいし、優勝のご褒美をあげたいしねぇ』
それからフルーティアは、そっと瞳を細めて。
ふたりだけにしか聞こえない声で告げる……パーティーが終わったら、音楽室に来て頂戴、って。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【強運の加護】がLV2になった!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】がLV2になった!
零式・叢雲
(アドリブ・連携等歓迎)
くどく…成熟した男女の行う駆け引き
未成熟な当個体には理解の及ばない行為
対象であるフルーティアとの接触による、新たな成長が可能と判断
会場を探索しフルーティアとの接触を図る
…高揚した空気、無意味な装飾、理解不能(首をこてんと傾げながらウロウロ)
フルーティア、発見。接近する(ゆっくり近づいて相手に気付かれたらフードが捲れない様にぺこりと一礼)
保護者に当たる人物と逸れた旨や『口説きコンテスト』を幼さ故に閲覧を禁じられた旨を伝え無邪気な好奇心を見せる
口説くという行為やコンテストに関してのフルーティアの所見に関して話し
より深く理解をする為、後に別場所で更に深く講義を受けたいと願おう
賑やかで豪華な祝賀会場の中でも、ひときわ幼い見目。
今年のコンテストのお題は『口説き』であったというが。
見た目通りの年齢ならば知らないかもしれないその単語の意味を、零式・叢雲(探者・g04340)は識っている。
(「くどく……成熟した男女の行う駆け引き。未成熟な当個体には理解の及ばない行為」)
そして検証した結果、叢雲はこう判断したのだった。
……対象であるフルーティアとの接触による、新たな成長が可能と。
なので、会場を探索しフルーティアとの接触を図るべく。
(「……高揚した空気、無意味な装飾、理解不能」)
ウロウロとしながらも、小さく首を傾げてこてん。
けれど、しばらくとことこと歩いていれば。
「フルーティア、発見。接近する」
一際派手な彼女を発見することは、さほど難しくはなく。
ゆっくりと近づいて対象に気付かれれば、ぺこり。
瞳を隠す様に塞いでいるフードが捲れない様に一礼した後、叢雲は告げる。
「幼さ故に、保護者に当たる者に『口説きコンテスト』は閲覧を禁じられた。けれど貴女と話せば、未成熟な当個体も新たな成長が可能かと」
『まぁっ、好奇心旺盛な子は好きよぉ。あら、保護者さんは?』
「この人の多さ故に、逸れた」
だから当個体のみで会いに来た、と続ければ。
そう、と妖艶に笑むフルーティア。
そんな彼女を見上げ、叢雲は続ける。
「口説くという行為、コンテストに関して。貴女の所見を聞きたい」
『口説くって奥が深いのよ。ただ綺麗な言葉を並べればいいわけじゃないの。雰囲気作り、声のトーン、仕草……全てが合わさって完成する芸術よぉ。それにコンテストを開けば、優秀な芸術家をたくさん見つけられるでしょ?』
フルーティアのそんな言葉に、叢雲はこてりと再び首を傾けるけれど。
楽しそうに笑む彼女へと、こう願い出てみれば。
「より深く理解をする為、後に別場所で更に深く講義を受けたい」
そんな申し出に、フルーティアは少しだけ考えてから、こう答えを返す。
『んーコンテスト参加者とじっくりお話したいから、パーティーの後、時間ができたらでいいかしらん』
それまで学園の生徒達にも話を聞けると思うしぃ、と続けつつ。
じゃあ……学園のテラスで待っててくれる? 今みたいにひとりで来てね、って。
大成功🔵🔵🔵
効果1【モブオーラ】がLV2になった!
効果2【フィニッシュ】がLV2になった!
鵙目・隆尋
やひろ(g01885)と
そうだね、その意見には同意
じゃ、言い出したのやひろだもの、頑張って?
なんてそっと送り出すけど
まぁ、恥ずかしがり屋なやひろが
ちゃんと誘い出せるかなんて判り切ってる
そんな事を想いながら少し距離を置いて見守って……たら
段々と夜を盾にし始めるから
うん、やっぱり無理な話だったかな?
やひろに近付いて助け舟
何照れてるの……
さっきまで散々綺麗だよな!なんてメロメロだったくせに
(事実無根。捏造)
あはは、すみません
まだ、二人きりだと緊張しすぎるみたいです
なので、俺とやひろと夜と……一緒に
静かに話せる場所に抜け出しませんか?
静かな場所で貴女の声をもっとよく、俺達に聞かせて?
綺麗な綺麗なお姫様
九条・八尋
たかひろ(g00735)と夜と行動
さすがにフルーティアに巻かれたり一般人が危なくなったりは避けたい
会う約束を取り付けよう
しかしどうやって?
口説きコンテストの時みたいに話しかければいいのか?
夜ー、ヘルプ!
夜を抱きかかえて近づく
あー、その、フルーティア、さま!
えっと、気分転換に、後で俺たちと外に行きませんか
一緒に散歩出来たら、嬉しいなと……
あ、もう無理、むしろ最初から既に無理
夜に顔を埋めて視界からフルーティアを追い出す
フルーティアから漏れ出る空気……色気?
が俺には刺激が強すぎる
たかひろ……あんたが頼りだ……
フォロー有難うだが綺麗だよなとか言ってねーよ!?
と思ったが突っ込めない、誘い出す演技だし……
まだ少し残っている照れの余韻に、ふうっと大きく息をついてから。
気を取り直し、九条・八尋(流れるままに・g01885)は祝賀会場の賑やかさの中、口を開く。
「さすがにフルーティアに巻かれたり一般人が危なくなったりは避けたい」
……会う約束を取り付けよう、と。
「そうだね、その意見には同意」
八尋のその言葉に、鵙目・隆尋(幼年期の終わり・g00735)はこくりと頷いてから。
笑顔を向けて、続ける。
「じゃ、言い出したのやひろだもの、頑張って?」
なんて、そっと自分を送り出す隆尋のいい笑顔をちらりと見てから。
「しかしどうやって? 口説きコンテストの時みたいに話しかければいいのか?」
うっ、と八尋は先程のことを思い出して唸りつつも。
……夜ー、ヘルプ!
頼もしい相棒を抱きかかえて、ぎゅうっ。
ぴょこんと腕の中に納まったもふもふをもふもふしていれば、百人力! ……かもしれない。
そしてそろりと、見つけたフルーティアの元へと向かうその姿を見守りつつも。
何気に隆尋は、こう思うのだった。
(「まぁ、恥ずかしがり屋なやひろが、ちゃんと誘い出せるかなんて判り切ってる」)
そんな隆尋に見送られながら、意を決して。
「あー、その、フルーティア、さま!」
そう八尋が声を掛ければ、妖艶ないろを湛える瞳が彼の姿を捉えて。
『あら、うふふ……コンテストで超絶かわいかった子じゃない。お話したかったわぁ』
「えっと、気分転換に、後で俺たちと外に行きませんか」
一緒に散歩出来たら、嬉しいなと……。
そうめっちゃめちゃ頑張って誘いの声を掛けてみれば。
『なぁに? もっと近くで、もう一回言って頂戴?』
その反応を楽しむかのように、わざとにこにこ笑んで返すフルーティア。
ということで。
(「あ、もう無理、むしろ最初から既に無理」)
ぼふっと夜に顔を埋めて、思わず青の瞳からフルーティアを追い出してしまう八尋。
だって、これ以上彼女を見るなんて芸当、到底できなかったから。
(「フルーティアから漏れ出る空気……色気? が俺には刺激が強すぎる」)
そして顔をもふもふな夜に埋めたまま、背後をちらちらっ。
めっちゃ視線でヘルプを送る。
たかひろ……あんたが頼りだ……、って。
そんな八尋の様子を少し距離を置いて見守って……いたら、案の定。
段々と夜を盾にし始め、自分をちらちら見るその姿に、隆尋はぽつりと呟きを落とす。
「うん、やっぱり無理な話だったかな?」
まぁ、わかっていましたけどね!
そして、スッと八尋に近付いて。
すかさず出してあげるのは、助け舟……??
「何照れてるの……さっきまで散々綺麗だよな! なんてメロメロだったくせに」
「……!?」
『まぁっ、照れやさんなのねぇ』
いや、うん、フォロー有難う……なのだけれど。
(「綺麗だよなとか言ってねーよ!?」)
そう思うけれど、突っ込めない八尋。
だって、これはディアボロスとしての任務。
(「誘い出す演技だし……」)
訴える様な視線を向けても、隆尋はいい笑顔を返してくるばかりだし。
ぽふりと、さらに夜に顔を埋もれさせるしかない八尋であった。
「あはは、すみません。まだ、二人きりだと緊張しすぎるみたいです」
そんな事実無根な捏造で、隣の恥ずかしがり屋な連れの、多分フォローをした後。
隆尋は改めてフルーティアを誘う。
「なので、俺とやひろと夜と……一緒に。静かに話せる場所に抜け出しませんか?」
……静かな場所で貴女の声をもっとよく、俺達に聞かせて?
綺麗な綺麗なお姫様、って。
そう、そつなく見つめて、微笑んで。
囁く様に告げられた、そんな隆尋の誘いの声に。
『ふふ、いいわよぉ。じゃあ……パーティーの後、中庭で待ってて。たのしーいお散歩しましょっ』
さすがお上手ねぇ、なんて、ご機嫌に笑みながら。
フルーティアはふっと、妖艶な瞳を細めて返すのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】がLV2になった!
【操作会得】がLV6になった!
効果2【ドレイン】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV8になった!
姫乃・葵
わーいぱーてぃーだー!
しゅくがかいっていうの?
甘いもの出るかなぁ?(わくわく
もしフルーティアさんいたらお話したいなぁ
僕お話だーいすきだから
ねぇねぇ、僕のえんぎどうだったー?
変じゃなかったかなぁ?
えへへ、あのね、僕ね、フルーティアさんと
もっといっぱいお話してみたいの
演技のこととか、すきなものの事とか
あ、僕はねこちゃんすきだよ!
あとねー、甘いものとか
フルーティアさんはなにがすき?
あとねあとね、ティアおねえちゃんって呼んでもいいー?
上目遣いの【誘惑】(本人は無意識)で気を引きつつ
頃合いを見て
僕、ティアおねえちゃんともっと仲良くなりたいなぁ
後でまた会ってくれる?
やくそくだからね!ゆびきりしよ!
華やかでキラキラした学園内を、きょろきょろ。
「わーいぱーてぃーだー!」
姫乃・葵(青の純真・g01627)はわくわく、周囲を見回して。
「しゅくがかいっていうの? 甘いもの出るかなぁ?」
スイーツがあるか、首をこてりと傾ければ。
「はい、よかったらどうぞ」
「わぁっ、ありがとう、おねえさん!」
美味しそうなプリンを持ってきてくれる学園のお姉さん。
そして、僕、プリンだいすき! とにぱっと笑めば。
「もしフルーティアさんいたらお話したいなぁ。僕お話だーいすきだから」
「フルーティア様なら、花が飾ってあるあそこにいらっしゃったわよ」
その純粋無邪気な笑顔につられて、親切に教えてくれる。
そんなお姉さんに、プリンもだけどおねえさんもだいすき! と笑顔を振りまいてから。
葵は教えてもらった場所までてくてく歩みを進めて。
『まぁっ、コンテストで素晴らしい口説きをした子ね』
上位者の葵の姿を見れば興味津々、フルーティアの方から声を掛けてくる。
「ねぇねぇ、僕のえんぎどうだったー? 変じゃなかったかなぁ?」
『変どころか、高得点ポイントの応酬はキュンとしたわ』
「ほんと? よかったー!」
それから葵は、無邪気さと可愛さ全開に。
全く臆せずフルーティアと、楽しくお喋りを。
「えへへ、あのね、僕ね、フルーティアさんと、もっといっぱいお話してみたいの。演技のこととか、すきなものの事とか」
『貴方は何が好きなの?』
「あ、僕はねこちゃんすきだよ! あとねー、甘いものとか。フルーティアさんはなにがすき?」
『私はね、貴方みたいな可愛い子大好き。あとは、刺激的なことかしら? 甘いものもすきよぉ』
「僕もかわいいものだいすき! 甘いものもおなじだね! あとねあとね、ティアおねえちゃんって呼んでもいいー?」
『いいわよぉ。貴方、お名前は?』
「あおいだよー!」
『あおいくんね。うふふ、あおちゃん、って呼んじゃおうかしら』
そう、すっかりご機嫌になったフルーティアに。
本人は無意識な、誘惑を湛える上目遣いで、つぶらな瞳をキラキラ。
「僕、ティアおねえちゃんともっと仲良くなりたいなぁ」
……後でまた会ってくれる?
気を引いた刹那、そうおねだりしてみる葵。
そんなお願いに、フルーティアが返した答えは。
『いいわよぉ。あおちゃん、後でいっぱい仲良くなりましょーねっ』
「やくそくだからね! ゆびきりしよ!」
そう嬉しそうに笑む葵と、指を絡めながら……じゃあパーティーの後、美術室で待てって、って。
大成功🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV10(最大)になった!
●宴のおわり
華やかな入学祝賀会も終わりを告げ、フルーティアもご満悦。
けれど……彼女の楽しみは、まだまだこれから。
気紛れな淫魔は、ふらりとひとり、学園を彷徨い始める。
甘くて美味しい、才能ある芸術家のエネルギーというご馳走をいただくために。
これまでのコンテスト上位者のエネルギーも美味しいのだけれど。
新しい才能のエネルギーを味わう瞬間は、気持ちも高揚しちゃうし。
誰からいただこうかしら……ちゃんと来てくれてるかしら?
まずは食べ慣れてる過去の上位者? いや、新しいお味からにしようかしら?
そう、ふふっと笑む淫魔。
フルーティアは気分屋、どう学園を回るかはわからない。
たとえ約束の場に誰もいなくても、気にせず次の場所を回るだろう。
だって……美味しいエネルギーをくれる子たちは、学園にたくさんいるから。
気の向くまま、その時の気分のまま、カツカツと軽い足取りでフルーティアは歩み始める。
復讐者達が待ち構えているなど、今は知らず……妖しくも艶やかな瞳を、楽し気に細めて。
ライナー・サイデル
せっかく葵達が作ってくれたチャンスなんだ。コンテストとかで力を出せなかった分をサポート力で補わないとな。
美術室ってことは立像やら胸像とかわんさかあるだろうから、こいつら流用して防壁がわりにさせてもらって、ダンスをおどる場所の余裕も無くさせてもらおう。
この立像とかもしかしてフルーティアがモデルなのか?自分の姿に酔いしれてる間にチクチク攻撃するか。効果なさそうならわざと顔の部分破壊してみて、激昂するようならその隙をついてまたまた攻撃だな。
一撃必殺みたいな力は持ってないから、嫌がらせみたいな攻撃に徹するから、トドメの一撃は他に任せた。
姫乃・葵
お約束だから、びじゅちゅしちゅ…い、言えない…
びじゅつしつ!行くね
フルーティアさんの姿を見たら嬉しそうに笑って
ティアおねえちゃん、ほんとに来てくれた
えへへ、うれしい
たたかいにはなるけど、僕ウソはついてないよ
だって僕こーげきはできないもん
お話、しよーね
みてみて、ティアおねーちゃん
僕もおどれるよ!くるくるー!
子供らしく舌ったらずに【歌唱】しながら
机とかにぶつからないようにくるくる周り
無邪気な笑顔で【誘惑】
ティアおねえちゃんのハートを可愛さで打ち抜き
せんいそーしつさせたいな
ライナーおにいちゃんの他にもびじゅつしつ来てくれる人がいたら
僕はみんなのためにいっぱい隙つくるの
ねーもっと見てー?
※連携可
三芳・丹子
みんなが作ってくれたチャンスに便乗するつもりで
美術室に身を潜めておいて、他の人が攻撃し始めたタイミングで参戦します
あなたのことずっと見てたんですよ
いい餌になりそう、ってね
話しかけつつDESireを起動すれば飯時が待ちきれない獣達の気配
私に欲望ぜんぶ、みせてよ
犬は欲望が強いものを重点的に攻撃するはず
フルーティア本体?フルート?それとも弾丸?
攻撃が通らなくても壁や目眩しくらいにはなってよね
逃走経路になりそうな場所には近づかせるなと指示を出しつつ臨機応変にアドリブ
ごちそうさま、味は知らないけど食べ応えはあったんじゃないですか
(アドリブ・連携可)
華やかで賑やかな入学祝賀会も終わりを告げ、人の姿もすっかり疎らになった『聖トラオム学園』。
そんな城内にカツンと響くのは、ご機嫌に鳴る高らかなヒールの音。
彼女の足取りが弾むように軽やかなのも、無理はない。
だって、フルーティアが向かう先にあるのは、才能溢れるお気に入りの子達の、美味しいエネルギーなのだから。
それよりも少し前、広い学園の廊下をきょろりと見回して。
姫乃・葵(青の純真・g01627)は、宴の後片付けをしている女生徒へと訊いてみる。
「お約束だから、びじゅちゅしちゅ……い、言えない……」
……びじゅつしつ! どこにあるのかなぁ、って。
そう……入学祝賀会で、葵はフルーティアと約束を取り付けたのだ。
パーティーの後で、美術室で会おうと。
そして暫く待っていれば。
『あおちゃん、いるぅ? ふふ、お待たせっ』
「ティアおねえちゃん、ほんとに来てくれた」
……えへへ、うれしい、って。
カラリと開いた扉からフルーティアの姿を見つければ、嬉しそうに葵は笑う。
その気持ちは、葵の純真な本心。
来てくれて、またお喋りできることは嬉しいのだけれど。
『……えっ!?』
刹那、大きく瞳を見開くフルーティア。
何故なら、美術室に飾ってある複数の立像や胸像が動き出したからである。
そしてそれらによって瞬時に構築されたのは、簡易防御拠点。
(「せっかく葵達が作ってくれたチャンスなんだ。コンテストとかで力を出せなかった分をサポート力で補わないとな」)
それは、葵ともに美術室へと赴いていた、ライナー・サイデル(ドラゴニアンの戦闘工兵・g02233)が展開するインスタントトーチカによるもの。
仲間達のこれまでの行動によってもたらされたガードアップや操作会得の効果も有効に働いて。
逞しい筋肉質な男性の石像たちがライナーの身を隠す立派な防壁となると同時に。
(「ダンスをおどる場所の余裕も無くさせてもらおう」)
さほど広くない教室内で、フルーティアを舞わせぬよう配置される。
彼女の攻撃方法は、時先案内人から予め聞いて把握しているから。
『あおちゃん!? 貴方……っ』
「たたかいにはなるけど、僕ウソはついてないよ。だって僕こーげきはできないもん」
……お話、しよーね。
驚いた様に自分に視線を向けるフルーティアに、にぱっと笑んで返す葵であるが。
その言葉も笑顔も、欠片の嘘もない純粋なもの。
「この立像とかもしかしてフルーティアがモデルなのか?」
そしてやたらセクシーな立像を見つけたライナーが、じいっとそれを見遣りつつ口にすれば。
『そうよぉ、最高に美しいでしょ……って!! なにするのよぉっ!?』
……自分の姿に酔いしれてる間にチクチク攻撃するか、と。
フルーティアへと防御拠点から攻撃を仕掛けつつも、ついでに自慢の立像の顔をわざと破壊してやれば。
むきーっ! と激昂し、緩急自在の毒蜜組曲を奏でてくるフルーティア。
そして敵がぷんすかしてできた隙をつくべく、さらにライナーが狙いを定めれば。
「みてみて、ティアおねーちゃん」
……えへへ、見て見てー! 僕上手に踊れるよー!
美術室に響くのは、無邪気な声と可愛い歌。
そんな子供らしく舌ったらずに歌唱しながら踊る葵のダンスは特段上手くはないけれど、でも。
『きゃあ、あおちゃん可愛いっ』
本人こそ無自覚であるものの、誘惑されて心撃ち抜かれるくらい、めっちゃ可愛い。
これまで皆で蓄積した能力値を高める効果も連鎖して、小柄な彼はライナーが動かした石像さんたちにもぶつからないくらい、上手にくるくるー。
萌え袖ロングパーカーをひらひら、クロとぎゅうと手を繋いでくるりくるり。
お気に入りな無邪気な笑顔とその可愛さで、彼女の戦意を大きく低下させることに成功すれば。
『ふふ、ちょっと狭くて踊り辛いけど……私もあおちゃんといっしょに踊っちゃおうかしらん』
「僕もおどれるよ! いっしょおどろう!」
……くるくるー!
反撃するのを忘れるほど戦意を刈り取られ、葵とキャッキャ踊り出すフルーティア。
ライナーはその間も、チクチクと立像の隙間から狙いを定め、嫌がらせの如き攻撃に徹しながらも。
(「一撃必殺みたいな力は持ってないから、トドメの一撃は任せた」)
もうひとり……身を潜めている仲間へと視線を向け、頷く。
それは、共に赴いた仲間とは一旦手分けして散らばり、祝賀会で皆が作ってくれたチャンスに便乗するつもりでこの美術室に潜んでいた、三芳・丹子(近似値・g03478)。
葵やライナーがフルーティアに仕掛け、彼女に大きな隙ができたタイミングで颯爽と飛び出して。
『! あっ、あの素敵だったミュージカルの男装の
……!?』
「あなたのことずっと見てたんですよ」
コンテスト上位者である自分のことを覚えている様子のフルーティアに、丹子は続ける。
「いい餌になりそう、ってね」
……一欠片たりとも、一滴たりとも零すなよ。
DESire――腹ペコの黒犬達の衝動を、欲望を。解き放つべく今、扉を開いて。
刹那、美術室に満ちるのは、飯時が待ちきれない獣達の気配。
(「犬は欲望が強いものを重点的に攻撃するはず。フルーティア本体? フルート? それとも弾丸?」)
丹子はヘルハウンド達をけしかけながら、敵の動向から決して離さない。
刻逆のあの日、赤く染まった瞳を。
「私に欲望ぜんぶ、みせてよ」
『く、もうっ! 躾のなってない駄犬ねっ!』
そして、これまで皆で最大限まで積み上げた、ダメージを高める効果の恩恵を得た全力の魔法をもって。
欲望を喰らい尽くさんと、己へと噛みついてくる魔犬達の牙に顔を顰めながらも。
対抗するべく踊り、音を弾丸に変えて反撃しつつも、今度はフルートを奏でるフルーティアであるけれど。
(「僕はみんなのためにいっぱい隙つくるの」)
「ねーもっと見てー?」
葵はくるくると、気を引く様にもう一度、二度、踊って返して。
『こんな待ち伏せ……折角いい気分だったのに、萎えちゃうわ』
再度戦意を低下させられ、ちらりと敵が向けた視線の先。
それに気づいたライナーと丹子が、すかさず再び動く。
「逃げようったって、そうはいかない。邪魔させてもらおう」
「! 扉には近づかせるな」
ライナーが再び立像達を動かし、敵の思惑を阻むよう攻撃を仕掛ければ。
丹子も黒犬の悪魔達へと指示を出しつつ、見目だけは美しい敵の身を喰らわんと牙を剥かせる。
『ぐっ! 私は喰らうのは大好きだけど、喰らわれる気はないわ!』
フルーティアはそう猟兵達の猛攻に必死に反撃しながらも、大きく地を蹴って。
「あれ、ティアおねえちゃん、いっちゃった? もっとお話したかったなぁ」
「ごちそうさま、味は知らないけど食べ応えはあったんじゃないですか」
そうちょっぴり残念そうな葵を後目に、丹子の言葉に舌打ちしながらも。
美術室から、辛うじて逃走をはかったのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【セルフクラフト】LV1が発生!
【士気高揚】がLV2になった!
【友達催眠】がLV5になった!
効果2【ガードアップ】がLV4になった!
アンゼリカ・レンブラント
親玉との決戦に助力しよう
さぁ、覚悟しろよ淫魔!
大剣を手に【勇気】をもって立ち向かう
相手はきっと手ごわいが、こちらにも残留効果――
【能力値アップ】【ダメージアップ】が相当溜まっている、
心強く、恩恵を受けつつ【突撃】!
心を震わせられる前に、近接で戦い押していくぞ!
前衛で戦いつつ、共に戦う仲間がいれば
隙を突いて攻撃できるように、
【グラップル】で組み付いて動きを封じるなどして闘おうか
私達は1人ではない、それはとても心強いことだ!
ダメージを負っても心は折らずさらに力強く立ち向かう
相手に消耗が溜まってきたら、
さらに間合いを詰めて――《破軍衝》の一撃を
めいっぱ叩き込むっ!
倒しきれなくても、次の仲間に繋ぐぞ!
零式・叢雲
テラスでの会合は取り付け済み
しかし当個体の目的により有効な手段として
これよりフルーティアの行動観察による学習を開始
【光学迷彩】【忍び足】で距離を取りつつ追跡
道すがらの言動や、一般人との会話、エネルギーの吸収、全ては学びの機会として一部始終を身を潜めて観察
戦闘が始まった際も観察を続け、フルーティアがその場から逃げ出す様なら【不意打ち】で残留効果が乗った戦術・隠を放つ準備
逢引き、一般的にデートと呼ばれる行為と判断
デートの途中退場は推奨されない…違う?
戦闘に入る場合は【地形の利用】により攻勢を捌く事を主軸に
確実な攻撃の積み重ね
フルーティア。教えに感謝を
当個体最大の敬意を持って最後のデートを完遂する
先程までの高揚した空気も鳴りを潜め、学園内に訪れるのは静寂。
入学祝賀会と銘打たれたパーティーでフルーティアに接触し、宴の後で会う約束をした零式・叢雲(探者・g04340)であったが。
彼がいるのは、待ち合わせたテラスではなかった。
そして暫くそっと潜んでいれば、美術室から出てくるフルーティアを発見して。
光学迷彩を駆使し、モブオーラの効果も受けつつ、音を立てぬよう忍び足で彼女と距離を取りながら。
決して気取られぬようにまず行うのは、追跡。
テラスでの会合は取り付け済みだけど。
(「しかし当個体の目的により有効な手段として、これよりフルーティアの行動観察による学習を開始する」)
敵を倒すことが今回の復讐者としての目的であるが。
叢雲は個人的にこうも判断したから。フルーティアとの接触による、新たな成長が可能だと。
それらをどちらも成す為に、叢雲は彼女の言動を観察する。
そして。
「御機嫌よう、フルーティア様」
『あら、丁度いいわぁ。私、おなかがすいちゃったの』
「愛しの貴女様のためなら……、っ」
偶然通りかかった女生徒へと、にこやかに笑んだ後。
そのエネルギーを美味しそうに吸収する淫魔。
取り急ぎの吸収のためか、女生徒は大事には至っていない様子だが。
道すがらの言動や、一般人との会話、エネルギーの吸収……叢雲はその行動の一部始終を身を潜めて窺う。全ては学びの機会として。
それからふと、おもむろに足を止めるフルーティア。
その視線の先には、叢雲が約束を取り付けたテラスが。
『そういえば、パーティーで待ち合わせしてたわねぇ』
……ちゃんとひとりで来てるかしら? なんて。
テラスへと向かう彼女の後を、叢雲もそっと追えば。
流れる様な長い金の髪を揺らしながら、テラスに同じタイミングで足を踏み入れたのは、ひとりの復讐者であった。
親玉との決戦に助力しよう……そう学園に乗り込み、そして叢雲と同じ様に見つけたフルーティアを追ってやって来た、アンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)であった。
『あら? 約束した子とは違う子が来ちゃった?』
「さぁ、覚悟しろよ淫魔!」
刹那、大きな天光色の瞳で捉えた敵へと、持ち前の勇気をもって立ち向かうアンゼリカ。
心に灯す黄金の光を、黄翼の闘魂として纏いながら。黄金で装飾された聖なる大剣を、確りとその手に携えて。
心の輝きを光へ……究極の光と、共に。
『この私に剣を向けるなんて悪い子ねぇ、メッてしちゃうわよぉ』
そう余裕な笑みを宿す敵は、きっと手ごわいだろう。
けれど……フルーティアにはなくて、己にはあるもの。
それは、これまで仲間が残し積み重ねた数多の恩恵。
特に、能力値とダメージ量を高める力は、相当溜まっていることを感じられるから。
……心を震わせられる前に、近接で戦い押していくぞ!
そんな仲間達の行動から得た力と心強さをもって、果敢にフルーティアへと突進するアンゼリカ。
『きゃ! ちょっとぉっ、乱暴ねぇっ』
アンゼリカの攻撃に、フルーティアはそう文句を言いつつも。
煽情的なステップを踏みながら音の弾丸を撃ち出し、反撃をしてくる。
けれど面倒ごとは御免だと言う様に、逃亡できないかと再び踊りながらも動こうとした瞬間。
「逢引き、一般的にデートと呼ばれる行為と判断。デートの途中退場は推奨されない……違う?」
放つ準備をしていた『戦術・隠』を展開し、残留効果が乗った不意打ちをすかさず仕掛ける叢雲。
『! 貴方、約束した子ね! そうよぉ、デートだけど……でも女性には優しくするのが紳士なのよっ』
そんなフルーティアの言葉に、こてりと首を傾ける彼だが。
交わす会話に気を取られた淫魔の隙を逃さず、動きを封じるべく。
鍛えられた身体とグラップルを駆使し、フルーティアへと組み付かんとするアンゼリカ。
やはり敵将、ステップから繰り出される音の弾丸は強烈で。思わず、ぐっと歯を食いしばってしまうけれど。
「私達は1人ではない、それはとても心強いことだ!」
たとえダメージを負っても、心までは折られない。
むしろさらに力強く立ち向かい、一気に間合いを詰めれば。
……めいっぱ叩き込むっ!
(「倒しきれなくても、次の仲間に繋ぐぞ!」)
『……ッ!』
フルーティアへと刹那見舞われるのは、アンゼリカの全力を込めた破軍衝の一撃。
同時に、敵を打ち破る強大な衝撃波が打ち出されて。
アンゼリカに続いて、テラスの地形を利用し攻勢を捌く事を主軸に動く叢雲。
そんな強烈な一撃を叩き込む彼女と確実に攻撃を積み重ねていく彼の隙のない猛攻に、顔を顰めるフルーティア。
そして叢雲は、眼前の淫魔へとこう紡ぐ。
「フルーティア。教えに感謝を」
……当個体最大の敬意を持って最後のデートを完遂する、と。
けれど、再び反撃のダンスを繰り出し反撃しつつも、隙をついて大きく跳躍して。
フルーティアはダメージをさらに深めながらも、ふたりがいるテラスを後にするのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エアライド】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV5になった!
【アヴォイド】がLV3になった!
来栖・禊
藤城(g00374)ちゃん
音楽室
事前に戦闘の邪魔にならない程度に片付け
フルート対策に耳栓も用意
気が変わってさ、特等席で僕の顔を見せてあげようと思って抜け駆けしてきちゃった
両腕を広げて誘い、淫魔を抱き締める
無防備な背中を忍ばせた得物で躊躇いなく不意打ちで突き刺す
驚いた?絶望した?笑えるー
でも、今までで一番そそる顔してるよ
合流した藤城ちゃんに合わせて悪役の演技
臨機応変に行動、アドリブ大歓迎!
窓より扉側の守りを多めに意識して敵の逃走阻止
おもちはフルートを確保した仲間の護衛と援護
敵の狙いがそちらに向けばリドルウェーブで妨害
束の間の夢はどうだった?
この世界で君を助けてくれる王子様はいない
ねぇどんな気分?
藤城・綾里
アドリブ◎
禊さん/g01033
音楽室の外で身を隠し待つ
目立たないコードレスイヤホンを着け
手持ちのプレイヤーで音楽を流す
音色を直に聞かないよう対策して
自身を勇気づけ精神の集中を
フルーティアと禊さんの接触後
最初の一撃を合図に躍り出る
姫君のピンチとあらば、僕の出番だ
なんて、再び王子の服装と口調で
彼女を庇う演技と見せ掛け
大仰な身振りで注意を惹きながら
フルートを使うよう淫魔に促し…
取り出したところで背後から
密かに回り込ませたジェイがさっと拝借
逃走出来ないようロビンは出口をガードしてね
闘いは剣による斬撃と
ジェイと代わる代わる織り成す連撃
ダンスのステップも応用して
華麗に同時攻撃でフィニッシュといきましょうか
鵙目・隆尋
やひろ(g01885)と
個人的に仮面の下が気になるから
音楽室に近い無人の教室で待機しておく
音楽室に外で待機してた子が入るのを確認したら
即座に飛び出して後追い入室
お邪魔しまーす!
そう声を掛けると当時に魔骸連刃を使用
魔晶剣から放った刃でフルートや演奏する手元を狙って斬撃
以降も魔晶剣と魔骸連刃で手元やフルートを狙って
『曲』を曲として成立させないよう立ち回る
物理攻撃は魔晶剣でどうにかなるけど
魔曲は……夜!引っ掻いて!
痛みは快楽を呼ばない
少なくとも、俺とやひろには痛みは痛みだから
顔、傷つけちゃったら……ごめん、ね?
でも、どうせ倒すから気にしないないよね!
フルートを奪えるように
敵の意識を引きつけるよう行動
九条・八尋
たかひろ(g00735)と夜と行動
空き教室だかに身を潜めておいて
フルーティアを追いかけて中に入った人を
更に追いかける感じで音楽室へ
戦闘とか慣れてねーんだけど
上手く戦えっかな……
いや礼儀正しいなたかひろ!?
逃走阻止の為、出入口には気を配っておく
フルーティアからフルートを奪おうとしてたら、機会があれば手伝う
夜にはなるべく敵の死角で飛んでもらっておいて、精神攻撃入りそうな曲を奏でそうだったら上から攻撃してもらう
夜、頼む!
仲間の邪魔にならないよう動きつつ
妖刀で斬りつける
隙を見て神蝕呪刃
口説コンテストもあんたを誘い出す時も恥ずかしかったんだからな!
という恨みが少しこもっている
ご機嫌なフルーティアと約束を取り付けた音楽室に、今在るのは。
障害物になりかねない椅子や物を、邪魔にならない程度に横へと捌け片付ける来栖・禊(MAD RAT・g01033)だけ。
そして、きゅっと用意した耳栓をフルート対策に装着した刹那。
カラリと、扉が開く音がする。
先に口を開いたのは、現れたフルーティアの方であった。
『あらぁ? 貴方ひとり? 白馬の王子様は一緒じゃないのかしら』
遠くから聞こえていた音や気配で、別の場所で戦闘が繰り広げられていることは何となく察していたが。
他のディアボロスの攻撃を受けたのだろう、美しい彼女の身には傷が生じ、仄かに血の香がした。
けれどそれにも気付かぬような様子で、禊はガスマスクに手をかけて、その奥の瞳を細めてみせる。
「気が変わってさ、特等席で僕の顔を見せてあげようと思って抜け駆けしてきちゃった」
それから――おいで、って。
甘く囁いて、両腕を広げ彼女を誘う。己の胸の中へと。
そしてフルーティアの言う、白馬の王子様……いや、藤城・綾里(空操・g00374)は。
禊のいる音楽室の外で身を隠しつつ、精神の集中をはかる。
耳を優しく撫でるメロディ、夢見がちな言葉、希望や慰めの歌……まるでそれを閉じ込めたそれは、様々な歌をうたうカナリヤの籠。
目立たないコードレスイヤホンを着け、手持ちのプレイヤーで音楽を流して。
音色を直に聞かないよう対策しつつも、綾里は気持ちを奮い立たせる。自身を勇気づけるように。
そして……じっと待つ。事前にふたり決めて置いた、突入のその時を。
瞬間、音楽室の中に入っていったフルーティアが、禊に誘われるまま……その胸の中に飛び込む姿が見える。
興味そそそる彼の仮面を剥ぎ取って、美味しいエネルギーを搾り取らんとするために。
けれど……騙さんとしていたのは、どちらか。
ぎゅっと逃がさぬよう禊がその身体を抱きしめ、エネルギーを搾り取らんと妖しくフルーティアが笑んだ、その時だった。
『……!』
美しい色白の背中へと躊躇いなく振り下ろされたのは、禊が忍ばせた得物の閃き。
その不意打ちの刃が、彼女の背を突き刺す……その直前に。
彼女の悪魔尻尾が、鋭利な刃を寸でで弾く。
『く、貴方もなの
……!?』
これまで、待ち合わせを取り付けた他の仲間にことごとく騙されてきたのだろう。
奇襲こそ弾かれてしまったが、美しい彼女の顔がギリィと歪むのを見て、禊は逆にわらってみせる。
「驚いた? 絶望した? 笑えるー」
そして、囁く様に彼女へと告げる。
……でも、今までで一番そそる顔してるよ、って。
けれど、まだまだ淫魔の絶望はこの程度ではないことを、禊は知っている。
刹那、颯爽と音楽室の扉が開いて。躍り出る様に室内へと踏み込んできたのは、綾里。
「姫君のピンチとあらば、僕の出番だ」
そう……白馬の王子様の登場である。
「折角ふたりだけで楽しんでたんだから、邪魔しないでよ」
「そうはいかない、愛するひとは己が手でと、この剣に誓ったのだから」
悪役よろしくわらう禊へと、スラリと抜いた剣を向ける綾里。
そして王子は、キャーと己へと歓声を上げるフルーティアに微笑みながらも。
「我が姫君、貴女の美しいフルートの音色を、僕に聞かせてはくれないだろうか」
彼女へと、そう促す。
勿論、そんな彼女を庇う王子の言動は、演技。
綾里は大仰な身振りでフルーティアの注意を惹きながら、いいわよぉと彼女がフルート取り出す瞬間を見計らって。
こくりとひとつ頷けば……それをさっと奪わんと動くのは、密かに回り込ませた道化師の少年人形。
『あっ、これはダメよぉ!』
やはり得物は何としてでも死守せんと動くフルーティアから、フルートは奪えなかったが。
「お邪魔しまーす!」
「戦闘とか慣れてねーんだけど、上手く戦えっかな……いや礼儀正しいなたかひろ!?」
瞬間、音楽室へと満を持して踏み込んできたのは、鵙目・隆尋(幼年期の終わり・g00735)と九条・八尋(流れるままに・g01885)。
ふたりは自分達が約束を取り付けた中庭ではなく、より敵を追い詰めやすいだろう音楽室で彼女を討つことを選んで。
傍の空き教室で、暫く様子を見つつ待機していたのだ。
個人的にも、フルーティアの興味を擽った仮面の下が何気に気になっていた隆尋であるし。
フルーティアを追いかけて音楽室の中に入った綾里を、更に追いかけるかたちでふたり、踏み込んだのである。
『! 貴方達、さっき中庭にはいなかったのに……、くっ』
フルーティアは突然の乱入者のふたりを見遣って、そう言うけれど。
すかさずこれまで皆で積み重ねてきた効果の恩恵を宿しながらも、隆尋の魔晶剣から放たれるのは鋭利な閃き。
彼女の得物であるフルートや演奏する手元を切り刻まんと、刃を剥いて。
「逃走出来ないようロビンは出口をガードしてね」
綾里がその間に、そう白馬へと声をかければ。
音楽室の扉を塞ぐように蹄を鳴らし位置取るロビン。
八尋も敵の逃走阻止の為、出入口には気を配りながらも。
厄介な旋律を奏でるフルーティアのフルートを奪わんとする仲間に合わせ、いつでも動けるよう戦況を見極めて。
禊も窓より扉側の守りを多めに意識して、フルーティアにこれ以上逃走を許さぬよう阻止するべく動く。
刹那、手元やフルートを狙ってきた隆尋へと反撃せんと、淫蕩な指遣いでフルーティアが奏でるはフルートの魔曲。
けれど、そんな隆尋をすかさず援護するのは、禊が差し向けたおもち。
ばさりと広げた翼からにゃふっと敵の精神を惑わす光を放たせ、敵の妨害をはかって。
(「物理攻撃は魔晶剣でどうにかなるけど、魔曲は……」)
隆尋はふと敵の死角を飛ぶ、黒いもふもふと目を向ければ。
「……夜! 引っ掻いて!」
「夜、頼む!」
八尋もすかさず、金の瞳を持つもふもふ……夜へと、敵の頭上から攻撃してもらうよう声を掛けて。
『なによぉ! せーっかく私が気持ちよーくしてあげようとしているのにっ』
「痛みは快楽を呼ばない。少なくとも、俺とやひろには痛みは痛みだから」
隆尋はそう、はっきりと告げた後。
「顔、傷つけちゃったら……ごめん、ね?」
にっこりと笑顔を宿しながら、こうフルーティアへと続ける。
……でも、どうせ倒すから気にしないないよね! って。
そんな、柔らかなのにやはりどこか圧を感じるいい笑顔を向けつつも、隆尋があくまで狙うのはフルートの奪取。敵の意識を引きつけるよう立ち回れば。
「束の間の夢はどうだった?」
「華麗にフィニッシュといきましょうか」
『なっ、王子様は私の味方じゃなかったのぉ!?』
綾里の剣が、今まで悪役を演じていた禊ではなく、自分へと向けられているという事実に声を上げるフルーティア。
けれど容赦なく彼女の合図で幕が上がるのは、台本なき舞台。
――ジェイ、開演の時間よ。位置につきなさい。
まるで踊る様なステップを踏みながら、得物を携えた道化師人形と共に代わる代わる連撃を織り成し、目にも止まらぬ大立ち回りを披露してみせる綾里。
人々を惑わせ街を退廃させる悪しき淫魔を倒すという、大団円へと向けて。
『酷いわ、私を騙すなんて!』
自分のことは棚に上げ、反撃を試みながらもキーキー声を上げるフルーティア。
そんなすっかり余裕がなくなっている彼女へと、禊ははっきりと事実を突きつけてあげる。
「この世界で君を助けてくれる王子様はいない」
そして今までで一等愉快気な声色で、最後にもう一度、フルーティアへと訊ねるのだった。
……ねぇどんな気分? って。
『く、貴方をズタズタに引き裂いて殺して、その仮面を剥いでやりたいわねっ』
そう睨めつけるような淫魔の視線が完全に、煽りの言の葉を紡ぐ禊へと向いた瞬間。
八尋が解放するは、握る妖刀に宿る呪い。
そして大きな隙をみせたフルーティアの美を誇る肉体を、断つと共に呪詛で侵食して。
「口説コンテストもあんたを誘い出す時も恥ずかしかったんだからな!」
『え、何それやっぱりかわいい……、あ……ッ!』
斬撃と共に叩きつけるのは、少しこめたそんな恨みの言葉。
フルーティアは、そんな彼の恥じらいにきゅんと最後まで萌えながらも……地に崩れ落ち、ついに沈むのだった。
それは、これまで皆で積み上げてきた効果を十分に生かしたディアボロス達の、勝利の瞬間でもあり。
そして退廃から希望へと、芸術の街がまた生まれ変わる一歩が踏み出された、瞬間であった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【照明】LV1が発生!
【壁歩き】LV1が発生!
【活性治癒】がLV3になった!
【腐食】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV5(最大)になった!
【命中アップ】がLV2になった!
【ドレイン】がLV4になった!