🚊クロノス級の事件に挑め

 クロノス級クロノヴェーダが行っている悪辣な事件を阻止する為、特別なパラドクストレインで過去に遡り、クロノス級と決着をつけます。
 宿敵が引き起こしている事件の一つに介入し、事件を引き起こしているクロノス級クロノヴェーダを撃破して、因縁に決着をつけます。

 クロノス級は、宿敵の性質に沿った事件を引き起こします。
 この事件を完遂させる事で、クロノス級クロノヴェーダは、新たな『アヴァタール級』を生み出し、戦力として基準時間軸に送り届けているようです。

※既に滅びたディヴィジョンのクロノス級について
 ディアボロスウォーなどで、滅びたディヴィジョンのクロノス級は、その事実を知る事が出来ていないようです。
 彼らが送り出した、新たな『アヴァタール級』は、本来の別のディヴィジョンに漂着し、漂着したディヴィジョンの戦力として使われます。

傲慢なる嵐(作者 baron)
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#宿縁邂逅  #🚊クロノス級の事件に挑め  ⊕


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#宿縁邂逅
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#🚊クロノス級の事件に挑め


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『このままお前たちを殺すのもつまらん』
「え?」
 人々が亜人たちに引き吊り回されていた。
 目的地は闘技場であり、そこで亜人に殺されるのか、それとも人間同士で殺し合わされるのか。
 暗い表情の人々に対して、冷酷そうに眺めていた亜人が笑いながら声をかけた。
「そ、それじゃあ俺たちは助かる……のか?」
『このオレに傷一つでも付けることが出来たら逃がしてやる。ただ、普通に戦ってもお前たちに勝ち目はなかろう』
 希望の目を見せる人々に亜人……『暴嵐獣ティフォン・クティノス』は傲慢な目で見降ろしていた。
 そして獲物を味わうかのように人々の恐怖を楽しんでいる。
『オレは武器は使わぬが、お前たちに剣とそれを使いこなす猶予はやろう。精々、オレを手こずらせてみせるのだな』
「そ、それならもしかして……」
「本当に傷一つでいいなら……」
 ティフォン・クティノスの申し出は一見、可能性があるように見えていた。
 相手が亜人とはいえ、拳に対して剣で戦い、更に習熟する時間もあるという。
 だが彼らは知らないのだ、そんな事は不可能であり、生かさず殺さず希望だけを与えて後でへし折るためだけに、楽しむだけにハンデをやっているという事を知らなかったのである。

●
「新宿駅グランドターミナルに特別なパラドクストレインが現れました。このパラドクストレインで、クロノス級が活動していた過去の時代に向かい、クロノス級と決着をつける事が出来ます」
 南河・緋奈子(人間の陰陽師・g03255)が説明を始めた。
「既に刻逆は終わっていますし、イデアロゴスも退けています。世界に影響を与えることは特にありませんが……」
「ん。心残りを解消できる。それで、十分」
 緋奈子の言葉を凍雲・雪那(報仇雪恨の皓巫姫・g07783)が続けた。
 おそらく今回は彼女の縁なのであろう。
「特にボクの縁者というわけじゃない。でも、無念を感じた。晴らしたいと思うし、まあムカつく奴は居るよね」
「そう言う奴は居るよな。なら行かない理由は無いぜ」
「亜人ですよね。いつ行きますか?」
 雪那の言葉に仲間達は頷いた。
 ディアボロスにとってクロノヴェーダは倒すべき存在であるし、話を聞いた段階で行っても良いという者は居るものだ。

「キッカケはボクが事件を調べてる時に感じた事だけど……闘技場まで連れてこられて、死ぬ。みたいな? 一見傷つけるだけで逃がすって言ってるけど、それは嘘。最初から勝てない事知ってるし、そもそも、亜人だから血が登るからね」
 雪那は分かっている断片的な事から事件のあらましを説明した。
 希望を見せてから叩き潰すのが好きなタイプなのだろう。
「腹が立つのは絶望を吸収するわけじゃないって事よね」
「だな。それに約束を破るってのも許せねえ。守る気もないなら最初から約束しなきゃいいんだ」
「だいたい、そういう感じ。あ、最初の敵は必須だけど、後の敵は倒さなくていい。倒したい人が居るなら、ボクがクロノス級倒している間に倒して置いてくれると助かるかな」
 仲間達の言葉に頷きつつ雪那は大まかな作戦を説明した。
 人々を連れている敵を倒し、入れ替わって中まで行けば後は簡単なのだという。
 何しろクロノス級が『連れて来た者と闘技場で戦う』と指示しているのだ。
 潜り込んでしまえば後は戦うだけなのだろう。

「という訳で、力を貸してくれると、有難い……かな?」
「そこは問うべきところじゃないだろ」
「そうそう。みんな言ってもいーよってね」
 雪那の言葉に仲間達は頷き、相談を始めるのであった。


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POW  アスピダテア

技能:不意打ち/水中戦/暗殺 (各32LV)

戦女神の力を宿した盾の力を解放し、穢れた魔力による熱線を放ちます。
(元パラドクス:サイレントハンター)

SPD  ファランクスフォーメーション

技能:斬撃/勇気/大声 (各32LV)

多数の亜人が盾を構えた密集陣形を組み、強固な守りを固めつつ敵陣へ進撃します。統率された進撃は如何なる苦境でも乱れず、敵を蹂躙するために突き進み続けます。
(元パラドクス:ジャスティススラッシュ)

WIZ  テオスサリッサ

技能:電撃使い/祈り/天候予測 (各32LV)

伸縮する魔法の長槍(サリッサ)で、間合いを保ちつつ敵を貫きます。長槍は雷の魔力を帯びており、伸縮と共に雷光を撒き散らし、敵を貫くと放電します。
(元パラドクス:召雷破)

特殊ルール この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。
👑7 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【水源】
1
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【強運の加護】
2
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【罪縛りの鎖】
1
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【浮遊】
1
周囲が、ディアボロスが浮遊できる世界に変わる。浮遊中は手を繋いだ「効果LV×3体」までの一般人を連れ、空中を歩く程度の速度で移動できる。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【隔離眼】
1
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【冷気の支配者】
1
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【光学迷彩】
2
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【モブオーラ】
2
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【土壌改良】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【寒冷適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、摂氏マイナス80度までの寒さならば快適に過ごせる世界に変わる。
【水中適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。
【イルカ変身】
1
周囲が、ディアボロスが体長2m程度のイルカに変身できる世界に変わる。変身したイルカは最大時速「効果LV×20km」で泳げるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【狼変身】
1
周囲が、ディアボロスが狼に変身できる世界に変わる。変身した狼の咆哮は「効果LV×10m」以内の指定した通常の生物を怯えさせ、「効果LV」分の間、行動不能にするが、変身中はパラドクスは使用できない。

効果2

【能力値アップ】LV4 / 【命中アップ】LV4 / 【ダメージアップ】LV2 / 【ガードアップ】LV1 / 【フィニッシュ】LV3(最大) / 【反撃アップ】LV2 / 【アヴォイド】LV2 / 【ロストエナジー】LV4 / 【グロリアス】LV2

●マスターより

baron
baronと申します、よろしくお願いしますね。
今回は凍雲・雪那(報仇雪恨の皓巫姫・g07783)さんの宿縁邂逅になります。
なお、今回の敵は因縁の相手という訳でもないので、クロノヴェーダとの会話ではなく、戦闘中に啖呵を切って戦う形になります。

●流れ。
 まずは一般人を釣れている敵を倒しましょう。
あとは闘技場の中に潜り込んで敵を倒すだけですね。

②一般人を浚うトループス級。
 彼らを倒して人々と入れ替わりましょう。

①潜り込む。
 闘技場に潜り込むのですが、最初さえ何とかすれば中では好きに動けます。

④クロノス級を倒す。
『暴嵐獣ティフォン・クティノス』を倒して決着をつけます。

(③)警備兵を倒す。
 闘技場の警備兵を倒します。
ただ彼らは一般人がクロノス級に挑むことを聞かされているので、基本的には中で誰かが何かしていても気にしません。
ですので、メンバーが居るのでこの辺りを完全に制圧するという意味で、④と同時進行で倒してしまう事も出来ます。
127

このシナリオは完結しました。

❓

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


凍雲・雪那
ん……この土、この風、この日差し。
決着、付ける為とはいえ、もう一度来ることに、なろうとは。
それに……悪く言えば、自己満足でしかない、宿縁に。
まさかこんなに、手伝ってくれる人、いるなんて、ね。
まったく、良い仲間を、持ったものだ、よ。

……さて、この後の、大仕事、前にして。
お前達如きに、かかずらってる、つもりは、ない。
景気づけ代わりに、凍らせた残骸、粉微塵に砕いて、大地にばら撒いてやる、よ。

連行されてる人たちを連れてるけど、アイツ等の頭に傷つけないようにとか、そういう配慮がある筈ない。
だから、敢えて姿を晒して注意を惹き、その隙に攻め立てる。
ボクのパラドクス、氷食輪廻の冷気を一気に流し込み、一般人は巻き込まないようにして、ゴブリン共を凍り付かせる。
何処かに隠れる、小賢しい策があったとしても、ボクの冷気は周囲の地形ごと凍結させる。
よっぽど遠くにでもいなければ、逃れられない、よ。

……さ。
あとは、ボク達に任せて。
このくだらない悪夢も―――すぐに、終わらせてみせる、から。


リューロボロス・リンドラゴ
ふん。あらゆる奪還はなった。
クロノス級の支配領域も放っておいてもいずれ歴史に還るのであろうが……。
クロノス級がふんぞり返ったまま終わるのも、民達が絶望したまま終わるのも、違うよなあ。
我もまた幼子達の無念を託されし者。
想いを託されるということがどういうことか、よく知っておるよ。
征こう、雪那。
ぬしに託し、ぬしの力になってくれた者達の無念を晴らしに。

あいも変わらず下卑たゴブリン共よ。
女子供を護ろうとし、友誼を結んだディアボロスの幼子さえ気にかけた竜域ダンジョンのゴブリン達とは雲泥の差よ。
雪那に気を取られておる内に容赦なく滅ぼさん。
死ね。
――其は地球、其は月、其は太陽! 三貴子よ、我と共に星々を護れ!
我が神剣、貴様らには過ぎたものだがくれてやろう。
略奪?
笑止。
竜は宝を護るものぞ?
【トラップ生成】よ。
このゴブリン共なら防衛ラインを避けるという発想すらできぬやもだが、偶然起きえるかもだしの。
防衛ラインの脇や届かぬ所に落とし穴でも設置して民達の追跡妨害よ。

安心せよ、ヒトの子よ。我らが来た。後は任せよ!


一ノ瀬・綾音
雪那の宿縁がある敵か……まあ、心残りはなるべく解消しておくに越したことはない。
それに、雪那の宿縁の時点で行かない理由はないね!大事な友達でクロパラメンバーとして!
それに希望を見せてから落とすってのが綾音ちゃんは気に入らないし!
にしても亜人は久しぶりだな。

というわけでさくっと希望の色彩の雨を――と思ったけどこの乱戦じゃあ一般人巻き込むよね……
仕方ない、ここはちょっと効率は落ちるけど土魔法で1体ずつ巻き込まないように倒していこうか。
一般人が逃げ遅れないように気をつけつつ、追いかけて来るだろう亜人を引きずり込むようにすれば割と当たってくれるかな。
空が飛べないのが悪い!

タイミングは雪那が敵の前に姿を出した後
なるべく遮蔽物とかも使い綾音ちゃん自身は姿をあまり見せないようにするね
綾音ちゃんが囲んで叩かれたらまずいから!

ん?
あー、そうか、竜域ダンジョンにもいたなゴブリン。
どうしてこうも違ってしまったのか……
なんでこんなことになってしまったんだろうね。まあ大体イスカンダルの奴が悪いか!(責任転嫁)


●
「ん……この土、この風、この日差し。決着、付ける為とはいえ、もう一度来ることに、なろうとは」
 凍雲・雪那(報仇雪恨の皓巫姫・g07783)の表情はあまり変わらないが、心底嫌そうな顔で空を見つめた。乾いた風が蹂躙戦記イスカンダルの広大な大地を吹き抜けるが、あまり涼しい感じはしない。
「それに……悪く言えば、自己満足でしかない、宿縁に。まさかこんなに、手伝ってくれる人、いるなんて、ね」
「雪那の宿縁がある敵か……まあ、心残りはなるべく解消しておくに越したことはない」
 雪那の言葉に一ノ瀬・綾音(色彩に溢れし少女・g00868)はまず一般論を返した。照れくさい言葉を返す前に三秒ほど真面目な顔をしてみたのだ。
「それに、雪那の宿縁の時点で行かない理由はないね! 大事な友達でクロパラメンバーとして!」
 そして綾音ちゃんのクールフェイスが溶け切るのは早い。
 友達を助けるのに理由が居るかあ? がおー! とでも言わんばかりに早口だ。
「それに希望を見せてから落とすってのが綾音ちゃんは気に入らないし!」
 全てを言い終えた綾音は馬の尻尾を弄ぶようにクルクルとキューティクルヘアーを回転させた。きっと余った手が自己主張しているに違いあるまい。
「ふん。あらゆる奪還はなった。クロノス級の支配領域も放っておいてもいずれ歴史に還るのであろうが……」
 対してリューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)は同じ一般論から入ったが、誰かさんより上手くやった。
「クロノス級がふんぞり返ったまま終わるのも、民達が絶望したまま終わるのも、違うよなあ」
「そーそーそれそれ。綾音ちゃんもそんな感じ!」
 リューロボロスは『借りを返しに来た』くらいで済ませればよいものを……と思いつつ彩音ちゃんの表情を見ないであげる慈悲があった。
「我もまた幼子達の無念を託されし者。想いを託されるということがどういうことか、よく知っておるよ。征こう、雪那。ぬしに託し、ぬしの力になってくれた者達の無念を晴らしに」
「ん。リューロボロスさん。綾音さん」
 リューロボロスの反応に雪那は無表情に頷いた。
 彼女たちの想いを無駄にはしない。特に自分の家族には関係なく、託されただけの想い。しかし、ソレを晴らしたいという気持ちに答えてくれた仲間に対して感謝の視線でまずは返したのだ。
「まったく、良い仲間を、持ったものだ、よ」
 そう言って雪那は無表情を維持して反対側をプイっと向いた。無表情であってもマイペースを維持できるわけでもない。『今はすべきことをしよう!』みたいな雰囲気で勢いのままやってしまうことにしたのである。
「にしても亜人は久しぶりだな。というわけでさくっと希望の色彩の雨を――と思ったけどこの乱戦じゃあ一般人巻き込むよね……」
 そういう感じで強引グ・マイウェイで行きたいのは綾音ちゃんも同じなので、力業で済ませるジョークから始める。もちろんそんな訳にはいかないので、マッチポンプみたいなものだ。
「連行されてる人たちを連れてるけど、アイツ等の頭に傷つけないようにとか、そういう配慮がある筈ない」
「仕方ない、ここはちょっと効率は落ちるけど土魔法で1体ずつ巻き込まないように倒していこうかなっと」
 雪那のマジレスに綾音は少し考えて個別狙いの戦術を選択することにした。
 後は一般人が逃げ遅れないように気を付けて戦闘するまでである。
「……さて、この後の、大仕事、前にして。お前達如きに、かかずらってる、つもりは、ない。景気づけ代わりに、凍らせた残骸、粉微塵に砕いて、大地にばら撒いてやる、よ」
 改めて雪那は意識を集中させると、魔力を集中させて戦いの準備を始めたのである。

 やがてディアボロスたちは三方向に分かれて一気に襲撃することにした。
「そろそろか」
 リューロボロスは配置につくと仲間の合図を待った。何時でも攻撃できるが、タイミングを合わせるには宿敵主に開戦の合図を譲った方が確実だからだ。
「聞こえる? ゴブリンたち!」
(「死ね。――其は地球、其は月、其は太陽! 三貴子よ、我と共に星々を護れ!」)
 雪那が高台から姿を現したところでリューロボロスが攻撃を始めた。地球と月と太陽に呼びかけながら魔力とオーラを巡らせていく。
「我が神剣、貴様らには過ぎたものだがくれてやろう。我は龍、我こそはドラゴン、水天竜皇リューロボロス・リンドラゴ也!」
 リューロボロスは月の象徴たる勾玉、太陽の象徴である鏡、そして地球の象徴である海の力を束ねて巨大な刃を作り上げた。三つの力が一つに成りて、巨大なロボットすら切裂く。宇宙より飛来せし災厄すら切裂く力として放ったのだ。
『ひゃは? ひょあはー! 獲物が自分からやって来たぞ! 奪え奪え!』
「略奪? 笑止。竜は宝を護るものぞ?」
 敵は首輪素振り回して女を見つけた捕まえようと襲い掛かって来る。だがリューロボロスは不敵な笑みを浮かべ、必殺の気合すらない事を嘲笑いながら斬撃を振う。敵の猛威を巨大な刃の猛威で退け、ダメージを減らそうというのだろう。
「freeze,crush,erosion,――Glacial Zero。何処かに隠れる、小賢しい策があったとしても、ボクの冷気は周囲の地形ごと凍結させる。三里四方? ううん。よっぽど遠くにでもいなければ、逃れられない、よ」
 雪那の全身から冷気が放たれた。それは呼び水に過ぎず、地面ごと凍らせるほどの極低温へと至らせるのだ。大地でも遮られることは無く、ただ彼女の意志のみが生者を決める。それほどの恐ろしい力であった。
『ひょおー!!』
「奇襲? つまらない、ね」
 敵は周囲の割れ目や起伏の陰からジャンプしながら現れた。雪那はそれにはとりあわず、放射する冷気を強くして相手の命運を絶って行く。
「そろそろいいかな? じゃっ地面に引き吊り込もうか。空が飛べないのが悪い!」
 綾音はこのタイミングで仕掛けて生き残りを始末することにした。
 出来るだけ姿を現さず、反撃を喰らったり浚われて『見せられないよ!?』みたいな羽目にならない為だ。更に念には念を入れて、土属性の魔法で流砂を発生させて動けなくしようとしたのである。
『奪え! 捕まえろ! そして……』
「ちょっとー来ないでくれるかな? 綾音ちゃんが囲んで叩かれたらまずいから!」
 敵が綾音を引き吊り倒して捕まえようとすると、綾音は魔力を集中させてそいつの動きを止めるどころか完全地面の中に閉じ込め、真空状態から追加の空気を取り込んで叩きつけて行った。
「あいも変わらず下卑たゴブリン共よ。女子供を護ろうとし、友誼を結んだディアボロスの幼子さえ気にかけた竜域ダンジョンのゴブリン達とは雲泥の差よ」
「ん? あー、そうか、竜域ダンジョンにもいたなゴブリン。どうしてこうも違ってしまったのか……」
 リューロボロスの言葉に綾音は今更のように思い出した。
 種族が微妙に違うのか、それとも環境の差なのだろうか?
「なんでこんなことになってしまったんだろうね。まあ大体イスカンダルの奴が悪いか!」
 とはいえ綾音にとってはあまり関心事のある事ではない。全部イスカンダルが悪いと責任転嫁することにしたのであった。
「たっ。助けてください!」
「……さ。あとは、ボク達に任せて。このくだらない悪夢も―――すぐに、終わらせてみせる、から」
 その間に雪那は捕まっている人たちを解放していった。
 全員ではないが、他の仲間も合わせれば何とかなるだろう。
「その通りだ! 安心せよ、ヒトの子よ。我らが来た。後は任せよ!」
 リューロボロスも罠を設置し、ゴブリンたちが敵を追えないようにしながら声をかけて行ったのである。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【寒冷適応】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!

伏見・逸
(連係アドリブ歓迎)(仲間は苗字呼び)
「宿敵主の望む通りに事を運ぶ」を最優先目標とする
必要に応じ、仲間をディフェンス
(自分の負傷は気にしないが、仲間の負傷には割とわかりやすくキレる)

お前が満足するんなら、理由としちゃ充分だ
心残りなんざ、抱えずに済むならその方がいい
俺だってまだ暴れ足りねえのさ、そういう事にしておいてくれ

凍雲が敵の前に姿を晒すのを確認後に加勢する
仲間とは声を掛け合い連携、敵の動きや残数などの情報を共有する
一般人を逃がしたらなるべく派手に立ち回って敵を引きつける
【禍竜の鉄槌】使用。跳躍から落下速度と体重を乗せ、地面ごと敵を砕く攻撃
仲間が使用した【防衛ライン】と自分で乗せた【泥濘の地】を利用して敵の足を止め、戦場を離れようとする(一般人を追おうとする)敵を最優先で狙う
敵を全てこちらに引き付ける事ができていれば、撃破可能な敵を狙って確実に数を減らす>敵の群れに突っ込んで連携を乱す、の順に優先
敵の攻撃は長ドスや尻尾で受け流すが、自分の身を守るより「仲間の守護」と「手早い殲滅」を優先


括毘・漸
はいはい、お手伝いですよ。
心残りもやり残したことも決着を付けませんとね。
良い終わりを迎えるには、心も軽くしておきませんと。

ふむ、皆さんが前から行くならボクは裏から回りましょうか。
攫われた人々のこともありますし、奴らの驚く顔でも拝んでやるとしましょうか。
建物の陰や人々の影を利用して、敵の背後へと回りましょう。
気付かれないように【モブオーラ】も使ってと。
人々に向かってしーっと静かにするように指を立てながら、【闇を歩く獣】で背後から急所へとナイフを突き刺して確実に仕留める。
他の敵に気づかれなかったら、次から次へと後ろからブスリと。
気づかれたら、軽く手を振り挑発でもしてやりますか。

後ろから来たボクですよ。
ボクのことを見てていいんですか?
前から来てますよ〜!

後ろを見てるってことは前が疎かになるってこと、ナイフを片手に獣のように素早く敵の懐に潜り込み、刃を突き刺し屠っていく。

敵の攻撃に対しては、のこのこ近づいてきた敵に隠し持っていたリボルバーで至近距離でぶっ放す。

奇襲ってのはこうするんですよ。


ヴェルチ・アリ
はいどうも、火炎使いヴェルチ。妹分、雪那に絡む話ってんで、兄貴分として仕事させてもらいますよろしくお願いします…いや見知った顔がほとんどなんだけどねここ。

じゃあ…燃やすかぁ。久々に見たよ亜人共。お前等もお前等で、数に任せて暴れまわってく厄介な奴等だったな。それぞれの質とかで厄介なのはキマイラウィッチとかに軍配が上がるけど、お前等はお前等で純粋に数で殴ってくるのと…後悪辣さっていう奴?十分酷いからなお前等も。強欲極まれりのまま、その衝動のままにどこまでも突っ走りやがる集団なんて、至極面倒以外の何物でもない。

…我ながら御託が長くなっちゃったな。

焼き尽くし、燃やし熔かそう。

因縁、怨念、因果、復讐、憎悪。

その、何もかもを。

【火炎使い】を使い、パラドクスにより生み出した溶岩を操り、相手を呑み込む様にして燃やし尽くす。
【泥濘の地】と【トラップ作成】を使い、相手の足場をも溶岩に変える事で、相手の動きをちょっとでも止める。

相手から攻撃される場合、重装甲でガード。



アドリブ、絡みを歓迎します。


●
「おっ。この寒空、始まりましたね。はいはい、お手伝いですよ」
 冷気が噴出し始めたのを見て括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)たちも行動を開始した。敵の裏手から一気に人質ならぬ掴まっている人々を解放に向かているチームだった。
「お前が満足するんなら、理由としちゃ充分だ。心残りなんざ、抱えずに済むならその方がいい」
「ええ。心残りもやり残したことも決着を付けませんとね。良い終わりを迎えるには、心も軽くしておきませんと」
 遠くを見つめて呟く伏見・逸(禍竜の生き先・g00248)の言葉に頷いて、漸は裏道を歩きながら敵の元へと向かったのである。
「はいどうも、火炎使いヴェルチ。妹分、雪那に絡む話ってんで、兄貴分として仕事させてもらいますよろしくお願いします……いや見知った顔がほとんどなんだけどねここ」
 そんな彼らの様子にヴェルチ・アリ(GE-07・SOL01847・g03614)は『どんな時でも見知った顔が居る』と心強さと懐かしさを覚えた。必死で戦っていたあの頃は、いつもこんな感じであった。もちろん目標を達成して引退した者も居るし、家庭の事情で引退した者も居る。だが、何時もの仲間がいることでまだまだ戦えるのだと安心したのである。
「俺だってまだ暴れ足りねえのさ、そういう事にしておいてくれ」
 そんな仲間の言葉を聞いて逸は照れなどしなかった。自分はすべきことをすると覚悟を決めて背中で語る漢の美学。身勝手な理屈で戦い命を懸ける生きざまである。
「じゃあ……燃やすかぁ。久々に見たよ亜人共。お前等もお前等で、数に任せて暴れまわってく厄介な奴等だったな」
 そして遠目にゴブリン達が見え始めるとヴェルチはムナクソの悪い過去を思い出した。戦っても戦ってもクロノヴェーダが居るのは腹が立って仕方が無かったが、その中でも亜人たちへの思いはひとしおである。
「それぞれの質とかで厄介なのはキマイラウィッチとかに軍配が上がるけど、お前等はお前等で純粋に数で殴ってくるのと……後悪辣さっていう奴? 十分酷いからなお前等も。強欲極まれりのまま、その衝動のままにどこまでも突っ走りやがる集団なんて、至極面倒以外の何物でもない」
 奔りながらヴェルチは自分が思いを口に出していたことに思い至る。いつもならば思ったとしても口には出さない。それだけ奴らをぶちのめしたいと言う思いが強かったのだろう。
「……我ながら御託が長くなっちゃったな。焼き尽くし、燃やし熔かそう」
「そうだな。突っ込んで大立ち回りっでもすれば気が晴れるさ」
 ヴェルチの気持ちを逸は否定せずに飛び込むことにした。仲間が、自分が大切だと思っている女たちが酷い目に合うと考えれば理屈も言葉も不要だ。ただ暴力だけがあればいい、自分が暴力そのものに鳴ればいいと走るペースを上げたのである。
「攫われた人々のこともありますし、奴らの驚く顔でも拝んでやるとしましょうか。さて、それじゃあ行きますよ……」
 先頭を行く漸は裏手から飛び出し、指を口元に立てながらもう片方の手でナイフを握った。そしてゴブリンの元へ一直線。
(「獣は闇を渡り、歩く。それだけです」)
 暗闇から陰に紛れて敵の喉元にナイフを突き立てる。
 自分の口元にあった指を、ゴブリンの口へと回し、出来るだけ声を出さないようにして次の敵へと向かった。
『あぎゃっ!』
「後ろから来たボクですよ。ボクのことを見てていいんですか? 前から来てますよ~! ほらっ奇襲ってのはこうするんですよ!」
 とはいえ逆連鎖戦で完全な奇襲が成功する筈もない。
 命中精度の差は出て当たり易かった気がするが、敵は剣を振り上げて反撃して来た。漸は仕方なく手を広げると、軽く手を振って挑発しながら手品のようにリボルバーを出してbっぱなしたのである。
「因縁、怨念、因果、復讐、憎悪。その、何もかもを。焼き尽くす!」
 ここでヴェルチも追いついて攻撃態勢に入った。
 実際にはもっと早く着いていたが、泥濘の地やトラップ作成を活かして相手の動きを止めようとしたのだ。
「偽証展開、ナックラヴィー! 滴る涙よ全てを熔かせ! 終わらぬ渇きよ世界を融かせ!」
 ヴェルチが炎を放つと傷ついた敵はたちまちの内に燃え落ちていく。憤怒の如く吹き上げる溶岩が敵を撃ち、荒れ狂う亡霊のように周囲を漂い始めた。呪詛がもたらす渇き、揺蕩うという相反する性質が敵を苦しめるための灼熱の溶岩という特性に至ったのである。
『殺せ! 男はコロセ! 女を浚う前に、こいつらコロセ!』
「今なんて言ったの? うん。死んでもらわないとね」
 敵が振り上げる剣をヴェルチは避けることなく、重装甲に物を言わせてガードした。そしてゴブリンの顔を掴んで炎を流し込んでいく。それは傷ついた敵を確実に倒す為であり、女たちを浚おうとする敵を葬る為の攻撃であった。
「そうだな……死んでもらわねえといけねえよなあ!」
 そこへ逸が飛来して一気に敵を叩き潰した。
 遠目に仲間が傷ついたのを見て、怒りと力を叩きつけたのであろう。全体重を載せ地面を踏み砕くほどのパワーを載せたのである。ゴブリン如きは粉砕確実であろう。
『コロス! コロス!』
「黙れ」
 砕かれた敵は逆連鎖戦ゆえに、そうでない敵も狂乱して襲い掛かって来る。
 だが逸はその差を判断する気はなく、巻き込んだ者を片端から叩き潰していった。それはまるで鉄槌を振り回すかの如き姿であり、奴らの反撃を可能ならば防御するが、まるで意に介さずに踏み潰していくかのようだったという。
「このままここで一般人を守るぞ」
「せっかく助けたのに死なれては残念ではすみませんしね」
 逸の言葉に漸は頷き、人々を守りながら近くのゴブリンを狩っていく。
「……さて。見方は無事、逃げそうな敵は……うん。追い掛けてるメンバーがいるな。なら、問題無いか」
 そしてヴェルチは仲間達と敵の状況を確認。ひとまず順調な事を確かめるのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!

エイレーネ・エピケフィシア
戦友が望む復讐を果たし、時の狭間に囚われた人々を怪物から救うための戦いに、無駄など何一つありませんよ
次に復讐者が敵と闘う時は、短く見積もっても数十年は先の話になるでしょう
この大地で再び雪那様と共闘する機会を再び得られたことは、わたしにとっても大いなる歓びに他ならないのです

雪那様が注意を惹くのに合わせて、敵の注目の外から『精霊たちの召喚』で攻撃を仕掛けます
逃げ去る人々の捕縛や殺害を狙う暇を与えずに、亜人どもを討ち滅ぼしましょう
ただ、猛攻に晒されながらも人々を追走しようとする者もいるかもしれませんから、対策として【防衛ライン】も用意しておきます

雪那様と相対する敵の足元に蛇の精霊を這わせ、頭上には梟の精霊を降下させます
突如として脹脛に食らい付く蛇の毒牙と、首を叩き折らんとする梟の蹴撃
正面・地面・頭上の3方向からの攻撃への対応を強いて、敵から余力を奪いながら数を減らします
反撃の剣は≪神護の輝盾≫で受け止めましょう

皆様、守衛の亜人どもが気づく前にお逃げください
怪物との決闘はわたし達が引き受けます!


クロエ・アルニティコス
イスカンダルでの戦いではあなたにも何度となく世話になりましたしね。
それに相手が亜人となれば……戦わぬ理由を探す方が困難というものです。
あぁ、一つだけあるとすれば。見たくもない顔をまた見ることになることくらいですね。
長く見ないで済むように……手早く殺し尽くしましょう。

雪那や他の復讐者と同じように、積極的に姿を晒し、敵の目をこちらに向け戦闘。
ウツボカズラの種に魔力を注ぎ、【カリュブディス・ネペンテス】を使用。
ギリシャ神話の怪物カリュブディスを象った植物の怪物を作り出します。
蔓でゴブリンどもを捕らえ、捕虫器へと放り込み、溶かしていきましょう。

汚らわしい……お前たちの思い通りになるくらいなら舌でも噛みます。
尤も。お前たちを皆殺しにする方が遥かに楽で気分も晴れます。そんなことをする必要もありませんが。

ここは私たちが引き受けます。
蹂躙されるのがどちらか。最期に亜人どもに教えてやりましょう。


神田川・憐音
いつ出発する?ギャルも同行する……ってもう準備OKってマ?
友達たすけるのに理由は要らないし
クロノヴェーダ殺すにも理由は要らないし
まあ無駄とか無いんじゃね?

雪那自身も含めてイスカンダルで活躍した錚々たる面子だし
亜人への殺意マシマシだねー
あたしもシンプルにこのゴブリンはクソだと思ってるし
上げて落とす系のボスもクズだよねー
奪われるのはどっちかっつー話か……ってコトで

そんじゃリューロボロスちゃん謹製ドラゴン調理法を見せてやろっかな
折角なんで雪那とコラボするくらいの勢いで冷気を畳み掛けるよ
奪うのは身体の熱だけじゃない。欲望も、気力も、生きる意欲も全て凍り付き失ってけし
おめーらは捕食する側じゃなくて、吊るされて食べられる側ってコト
ま、ゴブリンとか超マズそうだし喰わないけどね実際
ゴブリン共が一般人を追い掛けようとするなら
【冷気の支配者】で通り道の気温を下げて凍結するよ
冷気そのもので連中を直接に阻める訳じゃないけど
雪那に散々凍らされて粉微塵にされてるお仲間を見たらビビッてそうそう進めないっしょ?


●
 これは戦闘が始まる少し前の事。
「イスカンダルでの戦いではあなたにも何度となく世話になりましたしね。それに相手が亜人となれば……戦わぬ理由を探す方が困難というものです」
 申し訳ないという仲間に対してクロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)はそう言って出撃して来た。亜人を憎んでいた彼女からすれば、同行しない理屈を探す方が難しかったくらいだ。
「あぁ、一つだけあるとすれば。見たくもない顔をまた見ることになることくらいですね。長く見ないで済むように……手早く殺し尽くしましょう」
 少し離れた場所で、クロエは相反する思いを吐露した。
 難いから倒しに行きたい、しかし出来ればもう二度と見たくない醜悪な相手だ。ならばさっさと殺すしか出口はあるまい。
「戦友が望む復讐を果たし、時の狭間に囚われた人々を怪物から救うための戦いに、無駄など何一つありませんよ」
 エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)はそう言って出てきた。クロノヴェーダの中でもクロノス級は特別な存在だ。倒さなければ、いつまでも居残っている可能性のあるトゲである。一応世界は奪還しているが、万が一クロノヴェーダが近くに疑似デヴィジョンを作ったら集合しかねないのだから。倒してしまった方がいいし、囚われて居rう人々が存在するならば助けなくて良い事はないと言う。
「次に復讐者が敵と闘う時は、短く見積もっても数十年は先の話になるでしょう。この大地で再び雪那様と共闘する機会を再び得られたことは、わたしにとっても大いなる歓びに他ならないのです」
 そう、エイレーネはディアボロスの生き様はそう変わらないと思っている。
 そしてクロノヴェーダであるかイデアロゴスであるかは別にして、人々を災難で力に変える外道は早々居なくならないものだと思っていた。だから復讐者は目的を残して居られるし、同時に倒さねばならない敵の為に牙を研いでいられる。その目的のために、宿縁を晴らす行為は丁度良いのだろ理論的に思いを抱いていたのだ。
「そう言うわけで、いつ出発する? ギャルも同行する……ってもう準備OKってマ?」
「「ええ」」
 神田川・憐音(天地を揺さぶる情動・g02680)は蹂躙戦記イスカンダルの乾いた風の中で黄昏ていた。気が付いたら乗り遅れていたと思っていたパラドクストレインに間に割っていたのだ。それはちゃちな幻覚などでは無かった。まあ、救援機動力っていうんだけどね。
「友達たすけるのに理由は要らないし、クロノヴェーダ殺すにも理由は要らないし、まあ無駄とか無いんじゃね?」
 その上で憐音は事態をそこまで深刻には考えていない。
 何しろ友達が助け合うのも、ディアボロスが助け合うのも、クロノヴェーダを許せないと思うのも自然な事だからだ。そして『友達として後を頼む』みたいな危険な状況でもない。なたば今回も助け合い、次があればその仲間を助ける連鎖を続ければ良いのである。ディアボロスが繋ぐチェインは、決して事件だけではあるまい。
「雪那自身も含めてイスカンダルで活躍した錚々たる面子だし、亜人への殺意マシマシだねー」
「「ええ」」
 そして憐音の身も蓋もない言葉に再びエイクロは答えた。
 あまりのタイミングの一致ぶりに憐音もどうしようかと焦ったくらいである。二人に挟まる料理人になってはならぬとか、何かのゲームでみたなあと思う感じであった。
「あたしもシンプルにこのゴブリンはクソだと思ってるし、上げて落とす系のボスもクズだよねー」
 憐音はそう言って敵の元に向かった。
 戦闘が開始され、仲間が攻撃を仕掛けたからである。
「奪われるのはどっちかっつー話か……ってコトで。そんじゃリューロボロスちゃん謹製ドラゴン調理法を見せてやろっかな。コラボ開始ってことで、よろしくっ」
 憐音は仲間が大量の水や冷気を放って攻撃を始めたことで、自身もそれに類する攻撃を始めた。
「炎だけが料理じゃない。熱するだけが料理じゃない。冷やすも冷ますも凍らせるのもお手の物ってコト! 奪うのは身体の熱だけじゃない。欲望も、気力も、生きる意欲も全て凍り付き失ってけし」
 憐音は天地の全てを当家つっせる氷竜の冷気と氷塊を出現させた。
 それは彼女の意志と共に温度を自在に操る力でもある。
 囚われた人々の近くはヒンヤリ涼しい程度、ゴブリンの周囲を凍土と化すほどであったという。
『ぐぎゃっ?! ひぃぃい!』
『おんな! 捕まえろ!』
 その攻撃を受けてゴブリンは怯えて逃げまどったり、それでも留まって反撃に出る者も居た。正確には怯え以上に、女が欲しくて留まる欲望である模様。
「おめーらは捕食する側じゃなくて、吊るされて食べられる側ってコト。ま、ゴブリンとか超マズそうだし喰わないけどね実際」
 憐音はその攻撃に対して氷の塊を飛ばして防御というか、直撃を避けて奴隷にされないようにしながら攻撃を続けるのであった。
「種子に宿るは我が悲嘆、芽吹け『カリュブディス・ネペンテス』! さあ、溶かしてしまいましょう」
 クロエはウツボカズラの種に魔力を注ぎ、どうしてこの世から亜人が居なくならないのかという悲嘆を与えてギリシャ神話の怪物『カリュブディス』を象った植物の怪物を作り出した。そしてその筒の中から溶解液を放出して、ゴブリンをドロドロに溶かそうとしたのだ。
『ひいぃいああ!?』
『おんな! 素に前に、おんなああ!』
 ゴブリンたちは既に混乱しており、溶解液で殺されるか凍って死ぬかを選ぶしかない状態であった。
「汚らわしい……お前たちの思い通りになるくらいなら舌でも噛みます。尤も。お前たちを皆殺しにする方が遥かに楽で気分も晴れます。そんなことをする必要もありませんが」
 クロエは敵の反撃にさらされようとも矜持を保ち、仲間たちを信じた。そして不屈の意志で攻撃を続行してゴブリンが溶けていく姿で留飲を下げることにしたのだ。
「敵は混乱しております。逃げ去る人々の捕縛や殺害を狙う暇を与えずに、亜人どもを討ち滅ぼしましょう」
 そして防衛ラインを用意していたエイレーネは少し遅れて攻撃を始めた。
「女神に仕える聖なる獣よ、穢れし者らを狩りたまえ!」
 エイレーネはギリシアの知恵の女神アテーナーの聖獣である梟や蛇を象った、精霊を呼び出して敵を攻撃させることにした。戦いは数であり、人間大の精霊は混乱を誘うであろう。そして梟は天から急降下し、蛇は飛び掛かって噛みつかせることで混乱を助長させたのである。
『こ、こうなったら誰か捕まえて人質にしてニゲル!』
「無駄ですよ! その腕で捕まえられる者などおりません。仮に私を倒したとしてもクロエ様が、他の仲間がその場で救援してくださるでしょう」
 エイレーネは敵が振り回す首輪を盾で受け止め、槍で突き刺して攻撃を続けた。そして精霊に光線を放たせてトドメを刺したのである。
「皆様、亜人どもが気づく前にお逃げください。怪物との決闘はわたし達が引き受けます!」
「ここは私たちが引き受けます。蹂躙されるのがどちらか。最期に亜人どもに教えてやりましょう」
 ゴブリンを蹴散らしたところでエイレーネとクロエは声をかけた。
 移送中の一般人や闘技場近くの者も居る。だが仲間たちが手分けしてゴブリンを倒したことで、まだ気がついていないようだ。
「で、でも大丈夫でしょうか? 追い掛けて来り……」
「大丈夫。奴らが追うようなら、冷気で脅すからね。雪那に散々凍らされて粉微塵にされてるお仲間を見たらビビッてそうそう進めないっしょ?」
 怯える人々に憐音は笑って請け負った。
 亜人共が追えるほど残っていない。そんな奴がいたとしても、追おうと思えるほど蛮勇のある奴はいないと保証したのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】がLV3になった!

●
『……』
 闘技場では亜人たちが警備をしていた。
 我慢強く歩哨が出来るのは凄い事だが、それだけに集中してしまうのが玉に瑕だ。
『……』
 中の様子は気にした様子はなく、出入りのゴブリンであったり世話役として食料を持ち込む人々には無頓着であるようだった。ましてこの闘技場の主が生贄として人々と戦うというのだ、少々騒がしいくらいでは気にも留めないであろう。
ヴェルチ・アリ
ほいほい隠密隠密っと。色々と楽になるに越した事はないからね。後流石になんかあったときに大きな壺ってのは小回りききにくそうだから、そこはお兄ちゃんがなんとかしてみましょっか。…いや逸の体格ならそれでもあっさりできそうだけどね???折角だ、他の連中もいてくれそうだから…纏めてやれそうな事はやっちまおう。

【光学迷彩】と【パラドクス通信】と【モブオーラ】を使い、隠密しながら先行し、味方の道行きをサポートする。

変装としっかりした理由もあればまぁ問題はないと思うんだけどね。それでも出来る限り亜人と遭遇する回数は低い方がいい。だから、姿を隠して身軽な俺が先行し、他の仲間たちに警戒が薄い場所、余りすれ違わないで済む場所を伝えていこう。

…しっかしまぁ…なんというか…これ結構やる事が…やる事が多くない…?あぁくっそやらかした、けど引き受けている以上とことんやるしかないもんなぁ…!精一杯ナビゲートさせてもらいますとも…!

ある程度サポートが完了したら、そのまま合流していこう。

アドリブ、絡みを歓迎します。


●
(「ほいほい隠密隠密っと。色々と楽になるに越した事はないからね」)
 ヴェルチ・アリ(GE-07・SOL01847・g03614)は仲間達に先駆けて単独で潜入していた。闘技場というものは出入り口が多く、死角も多いので潜入し易い。だがどれはそれとして、一人の方が見つかり難いので先行したのである。
(「後、流石になんかあったときに大きな壺ってのは小回り効き難くそうだから、そこはお兄ちゃんがなんとかしてみましょっか」)
 ヴェルチは妹分たちの作戦を聞いてフォローする気でいた。
 これがデートなら邪魔する気はないが、潜入工作であれば助けるべきだろう。
(「……いや逸の体格ならそれでもあっさりできそうだけどね??? 折角だ、他の連中もいてくれそうだから……纏めてやれそうな事はやっちまおう」)
 ヴェルチは目線を上に傾けながら仲間の姿を想像した。
 その仲間はマッチョなダンディであり、蹂躙戦記イスカンダル的な装束で荷物運びとか、あるいは剣闘士奴隷だと言っても通じそうだ。それはそれとして、他の仲間の為にも先んじて動くという意味では変わりない。
(「変装としっかりした理由もあればまぁ問題はないと思うんだけどね。それでも出来る限り亜人と遭遇する回数は低い方がいい。しっかりと警戒が薄い場所や、すれ違わなくて済む場所を伝えなくちゃね」)
 可能性というのは、試行回数ごとに上昇するものである。
 飛翔に対して目立つから迂闊に使うなと言われるのは、多数の人間から見られるからそう言われる訳で、同じように光学迷彩を利用した隠密だって、確率が低いだけで何度も繰り返せばバレてしまう。更に言い訳要素を用意していたとしても、何十人と出逢えばバレてしまう可能性は高いだろう。だからこそ、ヴェルチは先行して光学迷彩で隠れながら、パラドクス通信で仲間達に伝える気でいた。もちろんバレそうになったら、モブオーラで一般人の振りをして誤魔化す予定である。
(「……しっかしまぁ……なんというか……これ結構やる事が……やる事が多くない……?」)
 ルートが幾つもあって、しかも途中で合流していたりする。
 最終的に闘技場の試合場に行くようになってるのだからそうなのだが、ヴェルチは安全な道を指示したつもりで、奥の方へと繋がっている場所を指示したこともあった。仕方なく『先行して』『戻って』『本当に大丈夫だと確認してから連絡』とやるべきことが増えてしまったのだ。実に忙しいヴェルチお兄ちゃんであったとさ。
(「あ、誤魔化せたけど……さっきの方が直通だったな。あぁ……くっそやらかした、けど引き受けている以上とことんやるしかないもんなぁ……! 精一杯ナビゲートさせてもらいますとも……!」)
 最終的にヴェルチは案内して直ぐに戻り難いルートに出てしまった。
 仲間は良いが、自分は何処かで戦闘しないと難しい場所である。
 どこかで戦闘すると割り切って、最後までサポートする心算に切り替えたのであった。
🎖️🎖️🎖️🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!

凍雲・雪那
ん。侵入、侵入。
……亜人共、碌に頭も働かせられない、馬鹿ばかり、だけど。
流石に、このまま堂々と、突っ込むのは騒ぎに、なりかねない、ね。
でも、ボク達以外にも、人間の出入り、してるみたい、だね?

観察してたら、食料品とか、そういうの、搬入してるらしい、ね。
出入り、割と頻繁にあるし、紛れ込めば、いける……かな?
よし、逸さん。お願いする、よ。

人一人余裕で入れるサイズの甕に入り込んで、中蓋を頭上に配置。
その上に野菜類を敷き詰めて覗き込まれても大丈夫なように。
……重さで不信感、持たれても困るな。内側で幾つか氷塊を仕込んで、相応の重量になるよう、調整しておこう。
それを、逸さんに抱えて貰って、闘技場内部に侵入。

亜人の目、無い所まで進んだら、後はもう隠れてる必要、無いね。
一応、下手な音出して、注意引くのも嫌だから、甕を割らないように脱出。
後はそのまま、ティフォン・クティノスの元に、急ぐよ。


伏見・逸
(連係アドリブ歓迎)(仲間は苗字呼び)
「宿敵主の望む通りに事を運ぶ」を最優先目標とする
有用そうな残留効果は利用させて貰う

確かに、入り込むまでは静かにやるのが良さそうか
正面からカチコミも嫌いじゃねえが、無駄に体力使っちまって大物と全力でやり合えねえ、なんてのもうまくねえしな

甕に隠れた凍雲を甕ごと抱え、食料の搬入を装って中へ運び込む
亜人に声を掛けられたら、甕を開けて見せる(中蓋の上までは普通に食料が入っているので、その部分だけ確認させる)
動きや話しかけられた時の対応は「従順などこかの使用人」風を装うが
必要以上に甕に触らせないように注意

「この通り、食料を運んで来やした。ああ、お気をつけて…乱暴につついたり掴んだりしたら、そこから腐っちまいまさあ
『腐った傷物の野菜を持ってきた』って、お叱りをうけちまう。勘弁してくだせえ」

潜入に成功したら、亜人のいない所を選んで甕をおろし、凍雲を出す
出す所を見とがめられないように、静かに速やかに

…大丈夫か?窮屈だったろうが、後は楽しい喧嘩の時間だ。存分に暴れようや


●
 ディアボロスは先行する一人が入る間、暫く闘技場を眺めていた。
「ん。侵入、侵入」
「確かに、入り込むまでは静かにやるのが良さそうか」
 凍雲・雪那(報仇雪恨の皓巫姫・g07783)は伏見・逸(禍竜の生き先・g00248)の担いだ壺の中に隠れて闘技場に潜入することにしていた。クレオパトラが絨毯に隠れたよりは色気は無いが、亜人に色気を使っても仕方あるまい。
「……亜人共、碌に頭も働かせられない、馬鹿ばかり、だけど。流石に、このまま堂々と、突っ込むのは騒ぎに、なりかねない、ね」
 雪那とて亜人を侮るつもりはない。
 脳筋は多いし気配も察知できない者が多いが、居ない訳ではない。
 そして賢くなくとも、周囲の人間を巻き込んで暴れることくらいは出来る。だから負ける気は無いからと言って、無茶をする気は無かった。
「正面からカチコミも嫌いじゃねえが、無駄に体力使っちまって大物と全力でやり合えねえ、なんてのもうまくねえしな」
 逸としては暴れるのは嫌いではないし、傷つくのも厭わない。
 だが、重要なのは宿縁を結んだ仲間の心が晴れる事だと思っていた。
 だからここで無意味に暴れるよりも、上手く忍び込んで中で暴れる方が良いだろうと私心は排除したのである。
「ボク達以外にも、人間の出入り、してるみたい、だね? 観察してたら、食料品とか、そういうの、搬入してるらしい、ね。出入り、割と頻繁にあるし、紛れ込めば、いける……かな?」
 雪那は遠目に闘技場の様子を眺めながら呟いた。
 亜人という物は粗暴なだけではなく、寿命が短くクロノヴェーダ化した一部の個体を除けば短命だ。だから奴隷としての人間に命じて食料などを長期的に納入する仕組みを作ったりしている。なので、人間が入り込むこと自体はおかしなことではないのである(目についた奴を殺す亜人も珍しくないので、注意は必要だが)。
「よし、逸さん。お願いする、よ」
「任せとけ。後は俺が運んでおいてやる」
 そして雪那が壺の中に入ると、中蓋を入れてその上に食料を無造作に入れる予定だ。ここで小麦とかを入れると窒息してしまうし、剣でグサっとかやられかねないからだ。果実や野菜であれば、一つ二つかじる程度だろう。
「……ちょっと待ってね。重さの調整するから」
「あまり変わらねえような気がするがなあ。まあ、好きにしろ」
 雪那はお腹の肉をつまみながら氷の塊を壺の中に入れた。
 脂肪が多めのタイプではないし、軽くてもおかしいからだ。
 そういう訳で適当に誤魔化したらレッツゴー。
『そいつは何だ?』
「この通り、食料を運んで来やした。ああ、お気をつけて……乱暴につついたり掴んだりしたら、そこから腐っちまいまさあ。『腐った傷物の野菜を持ってきた』って、お叱りをうけちまう。勘弁してくだせえ」
 見張りの亜人は形式的に確認はするが、特に気にした様子はない。
 これで干し肉や酒の類なら話は別だろうが、その手の物を持ち込む理由は無いので丁度良かった。
(「ザル……というより、調べる時のタイミングが決まって、固定化しちまってるんだろうな。命令でもないと詳しくは調べねえのか」)
 逸が見たところ他の食料やら何やら、調べる場合もあれば調べない時もある。どうも本人たちはランダムに調べているつもりで、思い出したかのように調べているのだろう。
「この辺だな……大丈夫か? 窮屈だったろうが、後は楽しい喧嘩の時間だ。存分に暴れようや」
「ん。問題、ない。よ。後は予定通り、他のメンバーと分かれて急ごうか」
 逸は見咎められたり音が出ない場所で慎重に壺を置くと雪那を引っ張り出した。そして二人は奥へと向かうのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】がLV2になった!
【グロリアス】LV1が発生!

エイレーネ・エピケフィシア
トロイアの木馬を彷彿とさせる妙案ですね、雪那様!
アテーナー様の恩寵篤き機略縦横の英雄、オデュッセウス様……彼はしばしば詭計を以て事を成しました
故郷に帰り着いた後も、慎重に正体を隠して邪な求婚者どもを誅したのです
わたし達もその機知に倣い、亜人どもを騙し果せましょう

クロエ様と共に武器の搬入を行うふりをして侵入しましょう
わたしは元々ウェアキャットですから、特に隠すこともなく耳や尾を出して進みます
「あれがウェアキャットなら隣で同じことをしている者もそうだろう」と思わせるのです

闘技場内への潜入に成功した後は、武器庫または一般人の控室を探しましょう
武器の置き場として相応しく、また闘技場の舞台部分に出て行く時にも丁度いい場所かと
ただ警備が厳重で立ち入れないということもあり得ますから、別の場所で仲間と合流する展開も想定しておきます
どう転ぼうと自分達で得た闘技場内の情報は【パラドクス通信】で共有し、最適の場所に集まるか、複数地点から同時に襲撃することが出来るように

今こそ、都市と人々の敵に裁きを下す時です!


クロエ・アルニティコス
こうしているとイスカンダルの攻略中を思い出しますね。
バビロンをはじめ、あの時も亜人の町にこうして潜入することはよくありました。
まぁ、潜入の方法も慣れたもの……と、そういうことですね。

ローブのフードを被り、狐の耳や尾が直接は見えないように。
ウェアキャットもいるでしょうから、多少ローブの中で耳が動いたところで怪しまれることはないでしょう。
【モブオーラ】を使用して亜人の注目を集めないようにしつつ、中に物資を運び入れる従者の振りをします。
運ぶものは……肉や酒だと呼び止められるリスクがありますね。武器にしましょうか。
ここの亜人が連れてきた人間と戦うことを公言しているのです。そのための武器の出入りはあってもおかしくはないでしょう。
この時代に合わせ、ボロボロの剣の入った容器を抱え、内部へと潜入。首尾よくいけば他のルートから入った復讐者と合流します。


一ノ瀬・綾音
うえー、やっぱ亜人はやっぱり亜人だな……
女の子な綾音ちゃんをそんな目で見るしめちゃくちゃにしようとする……

でも逆にこれは利用できるか今回?

当時にあったようなボロボロのローブを着てわざと亜人に捧げる人質とかなんとかとしてぐったりしているふりをして運ばれ、亜人達のための人質(しかも女の子)を持ってきた、という風に錯覚させよう。
相手が女の子だと知ったら亜人のことだからいいねー、とかなるでしょ。もしかしたら門番とか警備が堪能してしまうかもだけどそれはよほどのことがない限りは耐え。

亜人達の数が少なく人目のつかないところで機を見計らって立ち上がり土魔法で静かに消えてもらおう。
あとは泥濘の地で亜人達が追いかけてこないようにしながら、もし服とか乱された場合は整えて、他の仲間達と合流を図りに行くかな。
状況は逐次仲間とバレないようにパラドクス通信で共有し、もし強行突破するならそれに従いに行くよ。したくはないけど。


●
「うえー、やっぱ亜人はやっぱり亜人だな……」
 闘技場付近を眺めていた一ノ瀬・綾音(色彩に溢れし少女・g00868)は眉をひそめた。決してTRPGのキャラメイクで徹夜したわけではない(亜人スタートは人間より強かったりする)。
「もし真正面から行ったら……女の子な綾音ちゃんをそんな目で見るしめちゃくちゃにしようとする……。でも逆にこれは利用できるか今回?」
 綾音は薄い本みたいな目に逢わされる光景が思わず脳内をよぎったものの、『コンボに使えるのでは?』『だったらヨシっ!』と灰色の脳みそがフル回転し始めた。これもゲーマーのサガであろう。
「トロイアの木馬を彷彿とさせる妙案ですね、雪那様!」
「こうしているとイスカンダルの攻略中を思い出しますね。バビロンをはじめ、あの時も亜人の町にこうして潜入することはよくありました」
 伝承の一説にも似た仲間の知略を見て興奮するエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)とは違い、クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)はどこか懐かしい物を感じた。知略派の彼女としては、潜入作戦に頭を悩ませたものである。
「アテーナー様の恩寵篤き機略縦横の英雄、オデュッセウス様……彼はしばしば詭計を以て事を成しました。故郷に帰り着いた後も、慎重に正体を隠して邪な求婚者どもを誅したのです」
 エイレーネはホメロスの一説を口ずさみながらウットリとしていた。
 ちなみに彼女は伝承の変化は受容型なので、二千年の間に変化するのは許容できる(何しろギリシアが栄えた時代だけでもかなり伝承が変わってるし)。映画における原作との乖離はあまり気にして無かった。いや、歴史上の人物の存在をクロノヴェーダが奪う方が許せないだけなのかもしれない。
「わたし達もその機知に倣い、亜人どもを騙し果せましょう」
「まぁ、潜入の方法も慣れたもの……と、そういうことですね」
 そんな恋人の様子に調子を合わせながら、クロエはローブのフードを羽織り潜入の準備を始めた。
「皆さまも潜入されますしね。『あれがウェアキャットなら隣で同じことをしている者もそうだろう』と思わせましょう」
 エイレーネは皆の潜入に合わせて、むしろ姿を見せつけることにした。ウェアキャットが使役されるのは当然のことだからだ。
「おー。じゃあ、綾音ちゃんも一緒にいっていい?」
「ええ。もちろん構いませんよ。それらしい格好をしていただきますが」
 綾音がボロボロのローブを着込むのを確認しながら、クロエは荷物として用意した物を並べた。
「運ぶものは……肉や酒だと呼び止められるリスクがありますね。武器にしましょうか。ここの亜人が連れてきた人間と戦うことを公言しているのです。そのための武器の出入りはあってもおかしくはないでしょう」
 クロエは汚い布袋でボロボロの剣を包んだ物を抱えた。
 そして綾音には首輪をつけて自分より多くの量を持たせる事にする。
「あ、そうだ。お化粧しないとね。泥濘の地を使ってっと」
 ぐったりした演技をしていた綾音は、泥濘の地を使ってローブや自分の顔を汚してそれらしくしておいた。

 やがて三人は先行した仲間からの通信を聞きながら潜入していった。
(「武器庫または一般人の控室を探しましょう。武器の置き場として相応しく、また闘技場の舞台部分に出て行く時にも丁度いい場所かと」)
 エイレーネは小声で目指すべき場所を示した。
 言い訳要素として運んでいる武器を置く場所として相応しく、そして今回の目的地である闘技場の中心部に近いからだ。
『おう。その女は剣士か? それとも賞品か?』
 途中で全ての障害を越えられたわけではないが、それでも呼び止められたのは一度だけだった。持っている剣が粗末な物であり、身に着けた衣装もボロボロとあってあまり気にしていないようだ。
「……賞品です。粗相をしたら……戦わせられるかもしれませんが」
「こ、ころさないで……」
 クロエと綾音はモブオーラも使って一般人を装い、戦闘力など無いかの様に振舞った。
『そうか。じゃあ、やばくなったらオレが買ってやろうか? 腕自慢だったらあの方が楽しまれるだろうけどな。へへへ』
 などと適当な確認をするだけで、特に気にした様子はない。あるいは、逃げ出そうとしたら捕まえる方がメインなのかもしれない。これまでで連れてこられた者も、殺されたのは腕に自信のある者で、大多数は逃げ出そうとしたものだろう。
(「もう少しで目的地です。我慢してくださいね。その時こそ……、都市と人々の敵に裁きを下す時です!」)
(「うん。綾音ちゃん。がまんするよ……」)
 エイレーネが囁きながら奥の方へと向かうと、綾音は頷いてローブが脱げてないかを確認するのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【モブオーラ】がLV2になった!
【土壌改良】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【フィニッシュ】がLV3(最大)になった!
【ロストエナジー】がLV4になった!

括毘・漸
闘技場内へと潜入と…侵入潜入は得意な方ですが複数人で入り込むとなると、警備している目は少ない方がいいですし目を減らす方をやりますか。

闘技場となれば、それを観戦する客もいるでしょうから、そいつらで騒ぎを起こしますか。
フードを深く被り、気配を消しながら観戦客の集団に紛れる。
警備の目を引くくらいのところで騒ぎを起こしましょう。
騒ぎと言っても小競り合い程度、警備が一言注意するだけで収まる程度の、ね。

観戦客の1人の後ろから足を引っ掛けて転ばせて、ボクはすぐに物陰に引っ込こんで【光学迷彩】を使用して更に姿を隠す。
こんな闘技場を観戦しにくるのです、誰かが転べばそれを笑い、笑われた者はそれに反抗して突っ掛かる。
中が騒がしくても気にしないけど、外で、しかも目の前で騒がれれば目を引き、気になることでしょうよ。

警備の目が少なくなっている間に、皆さんが通って貰えればですね。

さて、雪那さんを含めた潜入組が闘技場の中に入ったのを見届けて、ボクは残りましょうか。
あの警備連中も倒すことになるでしょうからね。
…ご武運を。


●
(「闘技場内へと潜入と……侵入潜入は得意な方ですが複数人で入り込むとなると、警備している目は少ない方がいいですし目を減らす方をやりますか」)
 括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)は闘技場の中心部へ隠れて移動するのではなく、別の事をするつもりであった。
(「闘技場となれば、それを観戦する客もいるでしょうから、そいつらで騒ぎを起こしますか」)
 そう仲間にパラドクス通信を送りながら、フードを目深にかぶってモブオーラも使いながら観客の中に隠れて行った。
(「騒ぎを起こすとしますか。ただし……大きくない物をね」)
 漸は仲間たちが最後の場所に辿り着く前後で行動を起こすことにした。
 ワザと騒ぎを起こすことで、そこに注意を割こうとしたのだ。ただし、事件性があった場合は逆に警戒されてしまう。程よく喧嘩騒ぎが起きて、人員が割かれる程度を狙ったのであった。
(「さて。行動を起こすのは簡単ですが……重要なのは見つからない事。暗殺者で一番重要なのは、暗殺後に背後関係を探られない事だと言いますしね」)
 漸は行うべき小細工を決めると、それを実行する場所を選んだ。
 大したことをする必要はない。むしろ、やった後に不審者だと思われないことを目指したのだ。
(「こいつかな……よし。誰も見てないな。せ~のっと」)
 漸は前座の試合を眺めている者たちの中で、前に夢中な者で単独ではない者。更に少し離れた場所に隠れる事の出来る場所を選んだ。
『おいおい。酒呑むのはいいが転ぶなよ。恥ずかしい奴だなあ』
『はっ? 何言ってやがる! てめえが小突いたんだろうが!』
 一人が転がって隣の奴にぶつかった。
 その事に起こるではなく、小馬鹿にして済ませようとしたようだ。だが、亜人同士の絡みである。腹を立てて殴り倒してしまったようだ。
『こいつ! 何しやがる!』
『それはオレの言う事だ!』
(「今のうちですか。さて、警備の目が少なくなっている間に、皆さんが通って貰えればですね」)
 漸は光学迷彩で隠れながら、喧嘩の様子を見ることも無く離れていった。重要なのは騒ぎが起きて、警備が止めに入る事だ。警備ではなく普通の亜人が奴かもしれないが、どちらにせよ人が内部から離れることが重要なのである。
(「……雪那さんたちは順調な様ですね。ではボクは残りましょうか。あの警備連中も倒すことになるでしょうからね。……ご武運を」)
 漸は暫くして駆けつける警備の兵を見ながら、その動向を見守った。
 仲間達の方へ向かうことなく、騒ぎを起こした連中に注意しているようだ。
 もしかしたら中で何かあったかもしれないが、警備の連中が殺気立ってはいないようだ。そしてパラドクス通信越しに連絡を聞きながら、襲撃の時を待つのであった。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】がLV2になった!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!

括毘・漸
そんじゃ、ボクは決戦に邪魔が入らぬようにしておきましょうか。
やるならきっちりと成し遂げますよ。

闘技場を警備するトループス級の襲撃をかましてやりましょうか。
今度はボク自身が騒ぎを起こす方ですね。
忍んだり、隠れる必要も無くなりましたし、正面からやりましょう。

こんにちは〜、すこーしボクに付き合ってはくれませんかねぇ?

銀のサーベルとリボルバーを取り出し構え【猟犬佰景・群征率犬】を発動させて銀の弾丸と斬撃をばら撒く。
とりあえず、一体ずつ落とせればですけど…あんなに密集されては届くものも届きませんね。
てか、このままだとボクが囲まれちゃいますね。
どうしたものか〜………こっちに踏み込んできたな?

密集し、突き進んできたら突き出してくる槍を掴み、引っ張り上げて掴んだ槍の持ち主を引き摺り出して至近距離からリボルバーで撃ち抜く。

はい、これで一体。
次はどいつから突っ込んできますかぁ?
ボクが穴あきチーズみたいに穴だらけになる前に片付けてやりますよ!

さてさて、あちらもド派手にやっていますしボクも負けないようにですね。


●
「そんじゃ、ボクは決戦に邪魔が入らぬようにしておきましょうか」
 闘技場の様子を柱の陰から眺めた括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)は、予備の武器である作業ツールであるナイフを口に加えてお口にチャック。
(「やるならきっちりと成し遂げますよ。闘技場を警備するトループス級の襲撃をかましてやりましょうか」)
 姿勢を低くして足音を立てないために、時折に手を使って四つ足に近い形で移動を始める。そして先ほど観客の亜人を使って騒ぎを起こした場所から離れ、警備兵が居る場所の内、仲間が通る道から離れた場所の敵を探し始める。
(「今度はボク自身が騒ぎを起こす方ですね。忍んだり、隠れる必要も無くなりましたし、正面からやりましょう」)
 もはやここまで来れば騒動さえ起こせれば何でも良い。
 だから隠密作業も此処まで咥えたナイフを投擲して音を立てて亜人の注意を引きながら、背中に片手を回してサーベルを引き抜き銀光を走らせると、手元をそっと振って隠し拳銃も取り出した。
「こんにちは~、すこーしボクに付き合ってはくれませんかねぇ?」
『何奴! 怪しい奴め!』
 漸は何を当たり前のことを……と思いつつ、これだけ真面目だから任務を任されたんだろうな~と他人事のように銃弾をばらまき始めた。
『しゃっ!』
「おっとっと。とりあえず、一体ずつ落とせればですけど……あんなに密集されては届くものも届きませんね」
 漸がサーベルを振って銀の刃を浴びせると、槍が煌めき激突してスパークを起こす。そして撃ち込んだ銃弾の内、何発かが盾で受けられてしまったのが見える。
「てか、このままだとボクが囲まれちゃいますね。どうしたものか~……こっちに踏み込んできたな?」
 漸がトドメを刺すべく傷ついた個体を狙おうとしたら、向こうはフォーメーションを築いて迫って来た。
『小隊前進! 小隊攻撃!!』
 敵は横並びで方陣を築くと、足並みを揃えて前進を繰り返す。
 そして槍の間合いに達した所で、歩行速度を速めて突き刺して来たのだ。
「いけませんいけません。負傷した身でそう気に逸ったらいけませんって、まあ亜人ってそんなもんですよね。はい、これで一体」
 漸は挑発するかのように喋りながら、槍を掴んで隙を作ると盾で防御させないように引き摺り出してリボルバーでトドメを刺した。そして繰り出される残りの刃を可能な限り避け、直撃して串刺しにならないように心がける。
「次はどいつから突っ込んできますかぁ? ボクが穴あきチーズみたいに穴だらけになる前に片付けてやりますよ!」
 ひょうひょうとした態度で戦っていた漸は、血を流しながら笑って彼方を眺めた。そこから闘技場の中心に向かって土煙が上がったからである。
「さてさて、あちらもド派手にやっていますしボクも負けないようにですね。猟犬の佰―――乱れ咲け」
 嵐が舞い、冷気で粉雪がちらつく闘技場。
 漸は吼えるように叫んで、次の敵に向かうのであった。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【狼変身】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!

エイレーネ・エピケフィシア
漸様が陽動を開始したようです
今こそ好機。決戦に臨む雪那様と合流しましょう!

クロエ様と綾音様を伴って闘技場内に突入、雪那様を援護します
クロエ様が放ったヒュドラの毒や、無数の頭による妨害で、ティフォンが動きを鈍らせた所に追撃をかけましょう
《神護の長槍》を突きつけ、その穂先から『勝利齎す女神の威光』を放射
聖光の奔流で敵の体を飲み込み、総身を覆う堅牢な鱗を削り取っていきましょう
雪那様の刃が滑り込む入り口となり得る傷を刻むのです
そうすれば、冷たく鋭い剣閃は肉も骨も容赦なく断ち切ることでしょう

反撃は《神護の輝盾》を構えて防御
強く地を踏みしめて姿勢を安定させ、嵐の如く襲い来る拳足の連打を受け止めます
災厄の中で一つでも多くの命を救い、都市の文明を怪物の暴威から護る……
その信念は、かつてイスカンダルの地で戦った日より変わらずに在ります
嵐を前にしようと、不動の意志が揺らぐことはないと心得なさい!

お見事でしたね、雪那様
あなたと共に戦えたことはわたしの誇りです
願わくば、後の世の戦にも共に立ち向かいたいものですね


一ノ瀬・綾音
潜入はうまくいった……のかな?
そしたら後は強力な亜人を倒すだけか。
慌てないで、エイレーネやクロエの様子も見ながら、エイレーネのGOが出たタイミングでクロエと一緒に動く
それまではらしくない汚い顔もボロボロのローブを被るのも我慢し、モブオーラで一般人同様に振舞う

GOが出たら反転攻勢
顔を拭きながらエイクロと一緒に闘技場の中へと突撃しよう
このエイクロと一緒に出撃した話あの子にしたら羨望されるかな……なんて後回し!

そこの亜人!
興が乗ってるところ悪いけど、どうせ勝ち目のない戦いを仕掛けるその姿勢に、成敗しに来た!
ここからの相手は綾音ちゃん達復讐者だ!
警備?ああ、あのポンコツ達のこと?今頃やられたり騙されたりしてるんじゃない?

でも、それらをシバきに行く余裕が君にあると思う?
八色星弩で思い切り攻撃してあげよう
ここは闘技場なんだ、これくらいド派手にやってあげた方が観客も盛り上がっていいでしょ?

でも折角だし最後のトドメは雪那にしてもらおう
きっと雪那も雪那の中の怨嗟も――亜人滅殺を望みここまで来たのだろうから


クロエ・アルニティコス
えぇ。あなたの戦いは私たちの戦いでもあります、雪那。
共に終わらせましょう、この戦いも、亜人との戦いも。

蹂躙戦記イスカンダルを、亜人を滅ぼしたことによる達成感か。
あるいはもう二度とお前たちの脅威にさらされることのない安心感か。
あるいは蹂躙戦記イスカンダルに生きた者として、この街の者を守る使命感か。
……どれもしっくりきませんね。
やはり、私がお前たちを殺す理由はこれだけで十分です。
種子に宿るは我が憎悪――!

【ヒュドラ・アマランサス】を使用、アマランサスの種に魔力と憎悪を注ぎ、ギリシャ神話の怪物ヒュドラを象った植物の怪物を作り出します。
敵の放つ熱風に対し、ヒュドラの多数の首を盾にしつつ攻撃。毒牙による噛みつきを行わせます。
雪那の殺意籠る一撃が届くよう、注意を惹きながら攻撃を仕掛け、牙と毒で敵の体力を奪いましょう。

お前が、お前たち亜人が存在する限り……この憎悪は消えません。
だからこそ。殺し尽くし……私たちは未来へと歩みます。


●
(「えぇ。あなたの戦いは私たちの戦いでもあります、雪那。共に終わらせましょう、この戦いも、亜人との戦いも」)
 クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)は彼女自身の物ではない戦いで、強敵と対峙する事にした。それ自体に意味は無くとも、行為に意味を見つけるのは人間の側である。
「潜入はうまくいった……のかな? そしたら後は強力な亜人を倒すだけか」
 一ノ瀬・綾音(色彩に溢れし少女・g00868)は泥に汚れ、『もう歩けない……』とでも言いたそうな顔を浮かべて座りこけていた。もちろんディアボロスが重い物を持っただけで疲れ果てる訳はない。演技であり、同時に神経を使った事での心労でもある。だが、それが晴れるのだから後はやるだけだと気合を入れることにした。
「漸様が陽動を開始したようです」
 闘技場の反対側を除いて来たエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は、別の仲間が陽動を行った事を皆に告げる。
「今こそ好機。決戦に臨む雪那様と合流しましょう!」
「ん。綾音ちゃんたちの出番だね。もうちょっとは我慢しないと」
 拳を握るエイレーネに綾音が顔をあげてフードを被る。臭くて薄汚れたローブではあるが、このお陰で一般人に見え易い。もう少しだけ我慢の子である。
「そろそろですね。参りましょう」
「そうしましょうか。……蹂躙戦記イスカンダルを、亜人を滅ぼしたことによる達成感か。あるいはもう二度とお前たちの脅威にさらされることのない安心感か。あるいは蹂躙戦記イスカンダルに生きた者として、この街の者を守る使命感か」
 恋人であるエイレーネの言葉にクロエは韻を踏みながら呟いた。それは恋の歌ではない、戦いに臨む者が過去を振り返りながら呟く思いの吐露であった。
(「うーん。まるでいつもの光景だなあ……。このエイクロと一緒に出撃した話あの子にしたら羨望されるかな……なんて後回し!」)
 その様子を見ていた綾音は『てぇてぇの波動』に耐えながらモブオーラで自分たちの気配を消していた。きっと戦利品の一般人を引き攣れるウェアキャット達に見えるはずだった。
「……どれもしっくりきませんね。やはり、私がお前たちを殺す理由はこれだけで十分です。種子に宿るは我が憎悪――!」
 クロエは顔色を変えずに声のトーンだけが少しずつ高くなっていた。
 ヴォルテージの高まりと共に魔力と感情が手に持った種へと集約していく。
「芽吹け『ヒュドラ・アマランサス』報復の時は来たれり!」
 クロエは声を張り上げながら開戦の狼煙を上げた。
 白兵戦レンジに突入する仲間を援護するための攻撃を放ったのだ。
『ほう……そこらの雑兵よりは出来るようだな。侵入者。融けよ、響き渡る者の力を我は行使する』
 闘技場に現れたのは植物で出来たヒュドラ。
 それはクロエの尽きぬことのない憎悪と魔力を注がれて作り出されたものであるが、敵は笑いながら胸から黄金の輝きを放った。
「耳に痛いほどの熱風が毒を溶かす……よいでしょう。私は囮、引き付ける立場。この程度は甘受しましょう。
 クロエの作り出したヒュドラは敵に喰らい付いたが、彼女にフィードバックされる程のダメージで軋んでいく。振動波が灼熱の熱と成り、痛むがクロエはそれを気にしなかった。
「お前が、お前たち亜人が存在する限り……この憎悪は消えません。だからこそ。殺し尽くし……私たちは未来へと歩みます」
 久方ぶりの感情で心が揺れ動くのを思い出しながら、復讐よりも強い仲間への思いがある事を再確認しながらクロエは戦うのである。
「アテーナー様!」
「大神ゼウス様の姫神にして、勝利を齎す女神よ!」
「どうかこの槍に、人々の敵を撃ち破る力をお与えください!」
 ここでエイレーネも飛び出し、輝く槍を突きつけて光を放った。
 かつて巨人の一体をアテーナはシチリア島を投げつけて捕縛し、神は巨人を倒せぬという理を越えた。そしてゼウスの雷霆請うて落して苦しめ、封じ込めたのが噴煙の由来であるという黄金に輝く光の奔流で敵を撃ち、盾を構えて仲間を守りながら牽制したのである。
『はははは! 戦いとはこうでなくてはな。爆ぜよ、砕け。ここからが我が大戦の始まりである』
 敵は四肢に宿る赤き力を掌に集め、投げつけられた光の奔流を受け止めた。痛いがそれだけ、このギリシャ神の力では巨人に由来する力は倒せないとギガントマキアの理で身を守り、そして大地を砕き海を引き裂くほどの力で反撃して来たのである。
「っ! 何という力。ですがその本質は拳撃! ならばこの刃で受け止め、削り取って差し上げましょう!」
 エイレーネは叩きつけられた突風の本質が拳で空気を叩いただけだと気がついた。その衝撃を追い越して来る音速越えのダメージ。だが神の力に頼るのではなく、信仰心を高めて盾で防ぎ槍で削り取る事で、人の力を持って敵の体力を削ろうとしたのであった。
「災厄の中で一つでも多くの命を救い、都市の文明を怪物の暴威から護る……。その信念は、かつてイスカンダルの地で戦った日より変わらずに在ります嵐を前にしようと、不動の意志が揺らぐことはないと心得なさい!」
 エイレーネは一歩も引かずに敵の攻撃を受け止め、そして仲間の為に戦うことにした。
(「お見事ですね、雪那様。あなたと共に戦えたことはわたしの誇りです願わくば、後の世の戦にも共に立ち向かいたいものですね」)
 エイレーネは仲間が一般人が死ぬ未来に憤慨し、それを越えるために戦う事を知っている。無表情なので一見、冷たい心の持ち主であると言われることもあるが、そんな事は無いのだとよく知っていたのだ。
「そこの亜人! 興が乗ってるところ悪いけど、どうせ勝ち目のない戦いを仕掛けるその姿勢に、成敗しに来た! ここからの相手は綾音ちゃん達、復讐者だ!」
 そして綾音はあえて宣戦布告を行った。
 自分達に敵の目を引き付け、そして駆けつけない筈の警備が万が一やって来ても、自分達の方に引き付けるための作戦である。
「警備? ああ、あのポンコツ達のこと? 今頃やられたり騙されたりしてるんじゃない? でも、それらをシバきに行く余裕が君にあると思う?」
 綾音は息を詰まらせないように一気に言い切った。
 アイドルだから大丈夫! その声量と度胸ではないのだ。
 ただし、今日の主役は綾音ちゃんたちじゃないけれどね。と心の中でアッカンベーする余裕すらあったのだ。
『吼えるな。小娘。見せるべきは実力だろう』
「んっ。なら八色星弩で思い切り攻撃してあげよう。色彩溢れる魔砲の矢、気づいた時にはもう遅い!」
 ここは闘技場であるし、このくらい派手な方が良いよねと綾音は啖呵を切って攻撃した。それは六つの属性を持つ魔力で陣を築き、その両サイドに別の力を束ねることで巨大な弓状の魔法陣をとして、矢の如き凄まじい魔力を放つ砲撃に変えたのである。
『Ἐγκέλαδος』
 この攻撃に対して、敵は一言で折り返した。
 呪文など必要はない。古代の巨人は神も同じ、名前を唱えるだけで司る力を発揮できるのだと魔力そのものが超振動となって魔力砲撃を迎撃したのである。
(「このまま殴り合っても行けそうだけど……。でも折角だし最後のトドメは雪那にしてもらおう。きっと雪那も雪那の中の怨嗟も――亜人滅殺を望みここまで来たのだろうからさ」)
 綾音は痛みを感じながらも、アイドルらしく腹に力を入れて不敵(?)に笑った。
 そして魔力を更に込めて、魔砲の力を解き放つのである。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【隔離眼】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV4になった!
【反撃アップ】LV1が発生!

伏見・逸
(連係アドリブ歓迎)(仲間は苗字呼び)
「宿敵主の望む通りに事を運ぶ」を最優先目標とする
必要に応じ、仲間をディフェンス
(自分の負傷は気にしないが、仲間の負傷には割とわかりやすくキレる)

…さて。楽しい喧嘩の時間だな
凍雲、お前は好きに暴れろ。気が済むまでぶっ潰せ
他の事は、こっちでなんとかするさ

さて、そういうわけだ
俺はこいつらを守る盾、道をこじ開ける武器…てめえにとっての、禍だ
諦めろとは言わねえ。精々足掻いて潰れていけよ

基本的に、敵に張り付いての近接戦闘
仲間と声を掛け合い連携(必要に応じ【パラドクス通信】を借りる)
「敵にダメージを与える・仕留める」より「仲間を守る」「仲間の攻撃を当てやすいように敵に隙を作る」を優先して動き、その為に有効と判断したら自分の防御は棄てる

てめえの攻撃の威力がどうだろうが、受け止めるぐらいしてみせらあ
受け止めたら、その後はどうとでもなるだろ
何せ、あいつ(凍雲)は殺る気満々だからなあ

敵の攻撃を受けたら、そのまま組み付いて【禍竜の霹靂】使用
自分諸共感電させ、敵の動きを止める


●
「……さて。楽しい喧嘩の時間だな」
 先に飛び出た仲間たちが傷つくのを見て、伏見・逸(禍竜の生き先・g00248)は血が沸騰するのを感じた。同時に仲間が目的を果たすのにもう少し時間が必要なのも理解する。
「凍雲、お前は好きに暴れろ。気が済むまでぶっ潰せ。他の事は、こっちでなんとかするさ」
 そう言って逸は先に敵に挑むことにした。
 相手は遠距離攻撃持ちというか、拳を振うだけで風を巻き起こす存在だ。遠距離からバンバン攻撃されては仲間もたまったものではないだろう。そして先行した仲間の復讐も果たしておきたいところだ。
「さて、そういうわけだ。俺はこいつらを守る盾、道をこじ開ける武器……てめえにとっての、禍だ」
 逸は仲間が敵の元へ無傷で到着するための判り易い囮になった。
 直線距離を己の体で塞ぎ、翼も尻尾もその為の盾に変える。
『くくく。好きにしろ、暴力に理由は要らん。そうだろう?』
「お前と一緒にするな。諦めろとは言わねえ。精々足掻いて潰れていけよ」
 その時、拳と拳が錯綜する。
 逸が敵に組み付きながら腹へと拳を打ち込み、その際に雷撃を浴びせる。過去に喰らった痛みを再現しながら敵へと浴びせると、頭の上から鉄拳が落ちて来た。そこに猛烈な風と共に、赤いモノが混じる。それは奴の力であり、血であった。
『ιγαντομαχία』
「てめえの攻撃の威力がどうだろうが、受け止めるぐらいしてみせらあ。てめえも、消し炭になれ」
 荒々しき巨人の如き力で敵は攻め立てて来る。
 逸は一歩も引かずにそれを受け止め、雷撃を上乗せして殴り返していった。最初は派手に上体が揺らぐが、泥臭く殴り返すたびに踏み留まって居る様な気がした。
(「ん……来たか。受け止めたら、その後はどうとでもなるだろ。何せ、あいつは殺る気満々だからなあ」)
 逸は仲間達の足音を聞きながら口の中に溜まった血を吐き出し、膝蹴りを腹筋で止めながら組み付き、不敵に笑って雷撃を浴びせ続けるのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【強運の加護】がLV2になった!
効果2【グロリアス】がLV2になった!

凍雲・雪那
……ん。
お前からすれば、漸く……かな?
ボク達としても、漸く、だけど。

一応、言っておこうか。
イスカンダルも、他のクロノヴェーダも、皆々、死んじゃってるって――

――ま、そう言うだろうね。知ってた。
だから、戦ろうか。

ディアボロス、凍雲・雪那。
――いざ、参る。

【パラドクス通信】で味方に呼び掛け。
皆の力も、借りるよ。
誰も、一騎打ちで戦うとか、援軍は無いとか、言ってないもん、ね?
お前達相手に、策を弄さない、訳ないだろう。亜人共。

ボクのやる事は、非常にシンプル。
アイツの殴打、すり抜けて、殺意の刃、叩き込む。それだけ。
つまるところ、ボクとアイツの、どっちの殺意が、より強いか。
……そして、この殺意だけは、例えクロエさん、エイレーネさんにだって、負けはしない。

武人ツラしても、性根はやっぱり、亜人だね。
どうせ、聞いてもいない、だろうけど。
――その蹂躙の、報いを受けろ。

惨たらしく、死ね。

……これで、本当に全部、おしまい、だね。
ありがとう、皆。
ボクもようやく、笑えそう。


リューロボロス・リンドラゴ
ふん。我らを一般人と勘違いして、油断しておったら楽なのだが。
クロノス級なら流石に己の領域への侵入も感知しておるかの?
その上で、古い知識で止まっておるティフォンがたかがディアボロスと舐め腐っておるようならしめたものだがの。
もっとも。別に舐められて無くとも、我らに敗北はなし。
征くぞ、雪那よ、我が友たちよ!

くははははは!
灼熱の波動とは随分とたいそれた技よな!
だが足りぬ、足りぬわ!
竜を焼き尽くすには全然足りぬわあああああ!
――我が糧となれ。喰らい尽くすは竜である。
無駄に波動を拡散させてばかりのティフォンに味あわせてやろう、我がブレスを収束させし牙を!
どうした?
我らにハンデでもくれてやっておるのか?
よもやこんなものではなかろうな?
剣でも武器でも好きに使ってよいのだぞ?
民達の意趣返しとばかりに挑発してくれるわ!

冬が来る。風は止む。嵐は終わる。

どういたしましてだ、雪那よ。
さて、我らとおる時、何度もぬしは笑っておったように思えるがのう。
ぬしにとっての笑顔。我らがまだ知らぬ笑顔。
楽しみにしておるぞ!


ヴェルチ・アリ
…別に憎い訳じゃない。赦せない訳でもない。どれだけ悪趣味であろうと、残虐であろうと…人から奪わねばやっていけない仕組みそのものは哀れでさえあると思った。勿論限度ってのはしっかりあるが…この考えは、変わらない。

お前はお前があるがままに傲慢であり、残虐であるならば。俺は、俺が思うが儘に…何もかもを焼き尽くし、燃やし熔かす炎である。ただ、それだけの事。

ただまぁ…今回ばかりはね。俺の大事な妹分が、どうやらお前が生きてる限りまだまだ心穏やかでいられないらしい。ちょっとでもいい兄貴分してやらないといけないんだよこちとら。

そんな理由で充分だ。燃やし熔かし、焼き尽くす。

【火炎使い】と【ブレス】を使い、相手の灼熱の波動を上回る熱量をパラドクスで生み出し、波動を一点突破する劫火及び熱線でぶち抜く事を狙う。

お生憎様、だ。お前の目の前にいるのは、火炎使い最強の自負があるディアボロスだぞ。生半可な灼熱で勝てると思うなよ。

…なんともまぁ、長くて短い、道のりだったね。雪那。…お疲れ様。

アドリブ、絡みを歓迎します。


●
 これは少し前の事。ディアボロスたちが闘技場の中央に辿り着く前の話である。
「ふん。我らを一般人と勘違いして、油断しておったら楽なのだが」
 リューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)は闘技場内部の試合会場への通路をひた走っていた。今ごろは他の仲間達も突入中の筈である。
「クロノス級なら流石に己の領域への侵入も感知しておるかの? その上で、古い知識で止まっておるティフォンがたかがディアボロスと舐め腐っておるようならしめたものだがの」
 リューロボロスは既に知られている常識を語った。
 それ等の可能性は事前に話し合っており、特に意味は無いというよりは緊張をほぐしているとか、『全く問題ない』と仲間を鼓舞しているようなものである。
「もっとも。別に舐められて無くとも、我らに敗北はなし。征くぞ、雪那よ、我が友たちよ!」
「「おお!」」
 そして激励の言葉を重ねると、見えた入り口に対して殺到する。
 どうやら他のルートの仲間達は、既に戦闘を開始しているようだ。
「……別に憎い訳じゃない。赦せない訳でもない。どれだけ悪趣味であろうと、残虐であろうと……人から奪わねばやっていけない仕組みそのものは哀れでさえあると思った。勿論限度ってのはしっかりあるが……この考えは、変わらない」
 そんな中でヴェルチ・アリ(GE-07・SOL01847・g03614)は敵の……亜人の生き様について呟いた。そこに理解も納得もあるが、受け入れたわけではない。ただ、焼き畑農業的効率として最大に設計された理論の無情さを理解しただけである。
「お前はお前があるがままに傲慢であり、残虐であるならば。俺は、俺が思うが儘に……何もかもを焼き尽くし、燃やし熔かす炎である。ただ、それだけの事」
 ヴェルチはそう言って戦意を固めた。
 敵に理由があり、こちらに理由がある。
 双方に地靴が有るならば、気にせず戦うだけだ。自分はその為の炎でありさえすればいい、そしてその決意はとっくに固めているというだけ。
「ただまぁ……今回ばかりはね。俺の大事な妹分が、どうやらお前が生きてる限りまだまだ心穏やかでいられないらしい。ちょっとでもいい兄貴分してやらないといけないんだよこちとら」
 彼は炎だ。時に激しく燃えるが、今は静かに燃える炎だ。
 足元を照らし、五里霧中の未来を照らす光であろうとした。
 それに世間一般の定義する価値が無いとしても、義理の妹や友人たちが笑ってくれるならばそれで十分だったのだ。
「そんな理由で充分だ。燃やし熔かし、焼き尽くす」
 誰に語り聞かせるでもなく、誓ったでもなく、ヴェルチはその為に歩み続けている。その為に此処に来て戦っているのだ。
『貴様らがさっきから騒いでいる元凶か?』
「……ん。お前からすれば、漸く……かな? ボク達としても、漸く、だけど」
 仲間達の活躍もあり、凍雲・雪那(報仇雪恨の皓巫姫・g07783)は敵の目の前まで無傷で辿り着いていた。本来ならばあり得ないことかもしれない。だが、仲間たちが囮になり、あるいは盾となってくれたことで辿り着いたのだ。
「一応、言っておこうか。イスカンダルも、他のクロノヴェーダも、皆々、死んじゃってるって――」
 雪那は通じないと分かって居て、降伏勧告にも似た行為を行った。
 別に敵に対して慈悲をもたらす気はない。どちらかと言えば、自分のこだわりだ。あえて言うならば、自分はこの敵……ティフォン・クティノスの様な相手とは同類ではないと胸を張って言うための、決別の言葉である。
『それを信じる理由が何処にある? 第一……そうなったらオレがてっぺんに立つだけだろう』
 大して帰って来たのは傲慢100%。傲岸不遜にして身勝手極まる理屈である。
「――ま、そう言うだろうね。知ってた。だから、戦ろうか」
 雪那はその言葉を聞いて肩の力を抜いた。
 笑ったつもりはないが、肩を動かしていると感じるので笑っているのかもしれない。倒すことに何の躊躇もなく居てくれてありがとうというところだ。
「ディアボロス、凍雲・雪那。――いざ、参る」
 そう言いながら雪那は改めて宣戦布告。
 同時にパラドクス通信機を取り出して状況把握と作戦の遂行に努める。
(「皆の力も、借りるよ。誰も、一騎打ちで戦うとか、援軍は無いとか、言ってないもん、ね? お前達相手に、策を弄さない、訳ないだろう。亜人共」)
 雪那はパラドクス通信機でメールを送り、それぞれの作戦に関する状況を確認。行動が終わった仲間には、万が一を兼ねて包囲網であったり退路の確認をお願いしていた。
(「ボクのやる事は、非常にシンプル。アイツの殴打、すり抜けて、殺意の刃、叩き込む。それだけ。つまるところ、ボクとアイツの、どっちの殺意が、より強いか」)
 必殺技という言葉はあるが、その名前に反して基本的に必殺とはならない。
 なぜかと言うと、相手も抵抗をするし防御もするからだ。
 プロレスラーなど最初から防御を固めて、あえて受けているのだ。どんなに強烈でも効くはずがない。
(「……そして、この殺意だけは、例えクロエさん、エイレーネさんにだって、負けはしない。武人ツラしても、性根はやっぱり、亜人だね。どうせ、聞いてもいない、だろうけど」)
 雪那は先ほどの敵が答えた言葉を思い出していた。
 もし奴が言う程の武人であれば、王に殉ずる心意気で仇を討つなり、あるいは自分の武だけでも証明しようとしただろう。だが話を聞かないどころか、自分が成り代われば良いなどいう下衆であった。まったく尊敬の心など持ちようが無く、仲間と共に攻撃を叩き込んでも心が痛まないくらいである。
『能書きはいい。融け響くἘγκέλαδος』
「くははははは! 灼熱の波動とは随分とたいそれた技よな! だが足りぬ、足りぬわ! 竜を焼き尽くすには全然足りぬわあああああ!」
 敵が放つ灼熱の波動と龍の牙が相対する。
「貴様に味あわせてやろう、我がブレスを収束させし牙を! ――我が糧となれ。喰らい尽くすは竜である」
 リューロボロスは敵を消し去る力を牙に宿して喰らい付いた。
 放たれる熱波そのものを消し去り、対抗して敵の元へと喰らい付いて行く。
「どうした? 我らにハンデでもくれてやっておるのか? よもやこんなものではなかろうな? 剣でも武器でも好きに使ってよいのだぞ?」
 リューロボロスは敵の傲慢さを笑い飛ばすかのように受け止めた。
 そして本命である雪那の攻撃を通す為に敵の攻撃を喰らうのだ。
『ええい! このまま焼き尽くしてくれるわ!』
「お生憎様、だ。お前の目の前にいるのは、火炎使い最強の自負があるディアボロスだぞ」
 ヴェルチは己が内包するエネルギーを凝縮し、内なるシステムが有する全てを叩きつけることにした。全力稼働を承認し、瞳をレンズに変え口を銃口に変えて灼熱のビームを解き放ったのである。それは言葉すら劫火に変え、目の前の全てを灰燼と期するための力である。
「生半可な灼熱で勝てると思うなよ。クロノス級として始まったのであれば……デヴィジョンと共に終わりを知れ」
 ヴェルチが受けるあらゆる痛みと罪、後悔や苦しみの全てを燃やしく尽くす。
 その思いを凝縮して、後悔すら明日へと挑む為の燃料として燃やして敵へと叩きつけるのだ。
『馬鹿な! このオレが終わるのか?! まだだ、まだ終わらぬ!』
「――その蹂躙の、報いを受けろ。惨たらしく、死ね」
 限界が来て朽ち始める敵に対して、雪那は可能な限り冷たくしそして残酷に事実を突きつけた。周囲の空間を歪め、殺意を具現化する程に研ぎ澄ませていく。
「断滅を為す。汝が生、汝が運命、汝が辿る輪廻転生。諸共に――絶滅せよ」
 もし彼らの死後に新たなる生があるのなら、その果て無き生すらも殺戮し尽くす。そんな意志を込めて呟いた。仲間達の託してくれた時間と思いを胸に、それらを表に出すことは無く、ただ敵を葬って終わらせる。そして明日へと向かうために、敵の拳を受け止めて戦いと数多の無念を終わらせたのである。
「冬が来る。風は止む。嵐は終わる。という奴だな」
 敵が消え失せていくのを見ながらリューロボロスはそう告げた。
「……これで、本当に全部、おしまい、だね」
「……なんともまぁ、長くて短い、道のりだったね。雪那。……お疲れ様」
 残っていた蟠りが敵の消失と共に失われていく。雪那の清々した表情をみながらヴェルチはねぎらいの言葉を掛けることにした。
「ありがとう、皆。ボクもようやく、笑えそう」
「ん? ……どういたしましてだ、雪那よ。さて、我らとおる時、何度もぬしは笑っておったように思えるがのう」
 雪那の言葉にリューロボロスは少しだけ首を傾げた。
 判るような、それでいて分からないような奇妙な気分を感じる。
 何しろ彼女たちにとって、雪那は別に表情が分からない存在ではなかったからだ。あくまで判り難いだけというのが総評である。だからこそ、まるで雪那が使っているような言葉で返してしまった。
「どっちでもいいんじゃない? この後の雪那が笑えるならば、さ」
「そうだな。ぬしにとっての笑顔。我らがまだ知らぬ笑顔。楽しみにしておるぞ!」
 ヴェルチの言葉にリューロボロスは頷いて呵々大笑した。
 過去は過去だ。未来に笑えるならばそれでよいではないか。
「ん。善処するとして、じゃあ帰ろうか」
 こうして一つの宿縁を晴らし、雪那たちは新宿へと帰還したのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【イルカ変身】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【アヴォイド】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2026年10月07日
宿敵 『暴嵐獣ティフォン・クティノス』を撃破!