リプレイ
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
残留効果は相互活用
かつての仲間の顔が過っては消える
レジスタンスに帝国が補給物資を送っていたとしたら
……俺はこのままにしておく訳にはいかない
真偽の程を、この目で見届けよう
光学迷彩を使い、偵察と観察を行う
敵部隊の配置を把握し、パトロールの手薄な箇所とタイミングを看破して、忍び足で移動
発見されないよう注意を払い、臨機応変に
なるべく戦闘は避け
哨戒部隊を有利に発見したら
忍び足で接近、不意打ちをかけ、早業で先手を取って黙らせる
数が多ければショットガンで撹乱
隙を看破し狙い澄ました銃撃を
トーチカには可能な限り近づかず、正面や斜線を避けて、警備塔と同様に死角を選び、素早く通過
有刺鉄線は鋏で切断し、街へ潜入しよう
ユエト・ミナヅキ
アドリブ/連携〇
敵情偵察って感じの依頼カー
体小さいのデ、こういう潜入系の仕事って得意なんですよネ
役に立ちそうな情報集めてさっさと終わらせちゃいましょウ
もちろン、戦い準備は怠らないですヨ
まずは【モブオーラ】と【忍び足】で物音を立てないように周囲を捜索しましょウ
【追跡】のノウハウを生かしテ、敵の痕跡が無いか探っていきまス
しばらく捜索シ、敵が良そうな場所に目星をつけたい所
ある程度目星が付いたら【地形の利用】デ、敵の視野外から敵の正確な位置や数を把握していきましょウ
レント・オルトマン
俺も国境程では無いにせよこういった警備の経験はある。物資や人の出入りを監視する以上警戒が厳しくなるのは自然だが、小さな街の警備と考えると随分物々しいな
一般市民は通れないそうだが、何か都合の悪い話でもあるのだろうか
俺は草木や瓦礫など遮蔽物に身を隠し、双眼鏡や【完全視界】を使用して国境付近の警備を観察する。巡回ルートや警備交代のタイミングなど掴めれば、手薄な所を攻め入る事が出来るだろうな
【忍耐力】でもって相手の隙を待ち【情報収集】を進めよう
仲間が接近する際には必要に応じて威嚇射撃を入れたり、タケノコの青白い狐火をちらつかせるなど注意を惹いて【時間稼ぎ】をするぞ
ノイン・クリーガー
ポーランドか、久しぶりだな。
【地形の利用】を行いながらで身を隠しながらで【忍び足】で慎重に進む。
【光学迷彩】と【モブオーラ】が使えるならばそれも使う。
ある程度まで接近したら物陰に潜み、オイレアウゲで【偵察】して【情報収集】に務める。
敵の配置、巡回ルート、手薄な所など、有益な情報は【パラドクス通信】で仲間と共有する。
敵を倒す必要があるなら可能な限り死角からアイゼンファウストで音を立てずに攻撃するが、必要なら銃も使う。
状況に合わせ、【臨機応変】に対応。
飛鳥・遊里
まあ、まずは戦域マップと戦力分布の確認だな
【マイクロカメラドローン】を飛ばして、周辺地域を空撮する
定点観察しながら、まずは連中の一日のルーチンを見極める。軍隊である以上、よほどのイレギュラーがない限り行動範囲も任務の内容もそう変わりはないはずだ
そして、代り映えのないルーチンワークが続くとダレるやつも当然出てくるだろう。『こんな事していても無駄なのに』ってな
で、そういうのって、伝搬するもんだ。『確かにそうだな』『同じこと考えてた』
で、行きつくのは…『ちょっとぐらい手を抜いてもバレないか』だよな。一人じゃ気後れしても、人数集まれば、赤信号みんなで渡ればってやつだ
その気の緩みを探り出す。遠慮なくな
一角・實生
鉄道のレールを街への案内とし街へ向かう
レール周辺の身を隠しやすい箇所が連続する場所を移動
鉄道自体が運行していないなら国道沿いよりは哨戒部隊も少ない筈
哨戒部隊にもある程度パターンがあるだろう
迅速に、だけど焦らずに
彼らの移動ルートや監視する視線を[観察]、有用な[情報を収集]して行く
【パラドクス通信】で仲間との情報共有もしたいな
仲間との通信や自身の情報収集の結果、警備が他より手薄になっている街の出入口を割り出そう
可能なら【光学迷彩】を纏い【飛翔】、空からも確認したい
その出入口からやや離れた地点を銃撃し見張りの意識と足をそちらへ移動させてみよう
あとは残った者を物理で黙らせれば潜入できるんじゃないかな
●偵察
「ポーランドか……久しぶりだな」
ノイン・クリーガー(ゴースト・g00915)の口から、自然と言葉がこぼれた。静まり返った草原の向こうに、見える街並み。その周囲には、彼に言わせると「無粋な」鉄条網と監視塔が立ち並んでいた。
「さて……どうしたものか」
「何かあったか?」
ノインの背後で足音がして振り返ると、レント・オルトマン(エンデクーゲル・g01439)が近づいてきた。
「いや。何も。少し黄昏ただけだ」
「あんたがか?」
「何がおかしい」
喉の奥で笑ったレントに、むっとした表情を浮かべるノイン。
「そろそろ遊里達が帰ってくる。行こうぜ」
「さて、何がでるやら」
話題をそらしたレントに、ノインはやれやれという顔をすると、二人は歩き去った。
「これを行くト、目的地の街なんですよネ?」
「一応な。しかし、鉄路沿いなら……と思ったが」
ユエト・ミナヅキ(weißer Hase・g05751)の言葉に、一角・實生(あざよいの鷲・g00995)は顔をしかめた。単線の線路は、周囲が綺麗に草刈りされたばかりで、障害物になりそうなものはあまりなかった。このまま線路沿いを進もうにも、遮蔽物ものらしきものがない以上は、隠れて動くのは難しそうな気配だった。
「エンジン音がしまス。こっちに何か来ますネ」
ユエトが険しい表情を浮かべると、實生の耳にエンジン音らしきものが聞こえてきた。二人とも慌ててわずかばかりの茂みに隠れると、サイボーグ兵士らしき二人組が乗ったサイドカーが、踏切を渡っていった。彼らはユエト達に気が付いた様子はなく、警戒する気配も感じられなかった。
「パトロール……ですかネ、あれハ」
「気が緩みすぎだろお前ら」
實生は呟くと、ユエトと共にその場を後にした。
「どうだ?」
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)の問いに、飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)は、ノートパソコンの画面を見ながら答えた。
「ちょっと待ってくれよ……よし。ビンゴ」
エトヴァが画面を覗き込むと、機械化ドイツ帝国の兵士らしき姿が見えた。
「さすがにこれ以上近づけるとヤバイか……うーん、こいつはちょっと厄介だぞ」
「何が分かったんだ?」
「とりあえず、ざっと警備のルートとパトロール隊の編成。そんなところだ。問題は」
戻ってきたマイクロドローンカメラを回収しながら、飛鳥は言った。
「思ったより編成が重いな。ひとまず情報は収集できたと思うよ」
「よし。戻ろう」
●結果
「パトロールの概要が大体わかった」
遊里がメモを片手に集まった一同に告げた。
「パトロールは大きく分けて二種類。街から離れた郊外と街の外縁部にルートがある。郊外をパトロールしているのは、ただのサイボーグ兵士だ。二名ないし三名で、サイドカーだったり車両だったりだが、おおむね2時間ヘッドで回ってる。ろくに仕事してない感じがするんで、すり抜けは容易だ」
「外縁部は違うのか?」
ノインの問いに、遊里が帽子を脱ぐと言った。
「サイボーグ兵士のパトロールルートの内側を、トループス級のインファントリー・ゾルダートが、30分ヘッドで回ってる。二人一組で、しかもガチで巡回していて……これを見てくれ」
遊里が全員にノートパソコンの画面を見せた。画面の向こうで、民間人らしき男が一人、インファントリー・ゾルダートに射殺されるシーンが映っていた。
「なんということを!」
「尋問も逮捕もなく、即射殺か」
怒りの声をあげるエトヴァに対し、レントは冷静だった。
「ゾルダートはかなりまじめに仕事してるんだな」
實生の言葉に、笑いをかみ殺すノイン。
「言いえて妙だが……街に入るのはこいつらを倒さないとダメか」
「街の周囲を時計回りと反時計回りに回るチームがいて、最悪の場合両方とかち合う可能性がある」
「可能な限り戦闘は避けたいが……難しいか?」
レントの問いに、頷く遊里。
「實生の言葉を借りるなら、ゾルダートは仕事熱心なんで、多分見つかるとヤバイ。もし、狙うとしたら」
ノートバソコンのキーボードを叩く遊里。
「そうだな。時間で見るなら、早朝の午前四時と五時の間の一時間。ここだけなぜか一時間空いてる。戦闘をせずにすり抜けるならこのタイミングだが……上手くいくかな?」
「もし、見つかったラ?」
ユエトの問いに、遊里は肩をすくめた。
「連中とドンパチする羽目になるね」
「どうする、ノイン?」
エトヴァの問いに、腕を組んでしばし考えていたノインは答えた。
「よし。その早朝のタイミングで決行しよう。ここを0300……午前3時に出発。メンバーは二班に分けて、B班はレント、お前に頼む。そっちにユエトとエトヴァを付ける。A班は俺と飛鳥、實生。戦闘は避ける方向で行きたいが、万が一交戦になった時は、応援を呼ばれる前に可能な限り迅速に敵を片づけてくれ。交信はパラドクス通信を使う。質問は?」
全員が無言で頷くと、ノインは言った。
「なら、交代で仮眠を取ってくれ」
●潜入
闇が地平線の白と混じり始めた早朝。
ディアボロス達は息を潜めて、その時を待った。
實生が見つけた単線の線路沿いを慎重に進む一同。と、早朝の空気を切り裂くようにバイクのエンジン音が聞こえてきた。全員が伏せる格好で姿を隠す。踏切を一時停止することなく通過するバイクには、二人のサイボーグ兵士が乗っていたが、周囲に伏せる一同に気が付く様子もなく、そのまま走り去った。ノインがハンドサインを送ると、レントが同じくハンドサインを返す。慎重に、そして素早く動く一同。線路から見える位置に一か所だけ監視塔があったが、おざなりに照らされる探照灯をなんなくかわし、サイボーグ兵士のパトロールルートを無事にクリアした。
事件が起きたのは、それからほどなくの事だった。
「ヤバいな」
レントは顔をしかめた。一時間の空白が空くはずのその時間に、インファントリー・ゾルダートの警備車両がなぜか「停車」して、一同の進路をふさいでいた。
「なんですかネ、あれ?」
ユエトは首を傾げていた。
「車両故障か?」
エトヴァは、こんなときに何やってるのかと内心舌打ちしたが、動くに動けなかった。
「車両が故障したのか?」
ノインのオイレアウゲの向こうに映るのは、ボンネットを開けて何やら叫んでいるゾルダートと、無線機でどこかに連絡しているゾルダート。そして、銃を手に周囲を警戒するゾルダートの三人だった。本来ならとっくに通過しているはずの警備車両がそこにいるのは厄介だった。
「なんで三人なんだ?」
「俺に聞かれても困る」
實生の問いに、困惑する遊里。ノインは迂回も考えたが、このままだと夜が明けてしまい、パトロールが30分間隔に戻ってしまう。夜空はゆっくりと明け始めており、存在がバレる可能性もあった。ノインは、決断を迫られた。レントにハンドサインを送る。しばし間があって、レントがハンドサインを返し、彼はゆっくりと動き始めた。ユエトとエトヴァがそれに続く。
(「目標を排除する。無線で応援を呼んでいるっぽいからな。増援が来る前に片づけよう」)
(「分かった」)
(「仕方ないか」)
實生が決意を込めて頷き、遊里は帽子を被りなおした。
(「行くぞ」)
故障した警備車両を取り囲むように、ディアボロス達は散開した。ゾルダートの一体はボンネットを開けて何やら忙しく、無線連絡を終えたゾルダートは、周囲を警戒するゾルダートと話をしている。
「回収の車が向かってる。隊長オカンムリらしいぞ」
「知るか。整備を怠けた兵士は、全員お仕置きだな」
(「まずいな。早めにケリをつけよう」)
レントは、ユエトとエトヴァに合図した。
「行くぞ」
●戦闘
「毎度ー、おはようさン」
ユエトがすっと立ち上がると、ゾルダートに挨拶した。
え?となったゾルダート達のうち、二人は、即座にレントに右手の大砲を向けた。
「何者だ!」
「営業にきましタ」
「は?」
「鉛弾はいかがでしょうカ?」
銃声が響いた。ゾルダートの眉間にレントの放った銃弾が命中し、ゾルダートが崩れ落ちた。
「敵襲ッ!」
ゾルダートが怒鳴るのと同時に、エトヴァが動いた。
「色彩の迷宮へといざなおう」
ステンドグラスのような景色が広がり、ゾルダートはユエトを見失った。
「ウチは、こういうの得意なんですヨ」
ユエトは、ゾルダートの懐にもぐりこむと、一撃を叩き込む。不意打ちを食らったゾルダートが発砲するも、ユエトはそれを難なくかわした。
「行くぞ」
ノインが飛び出した。遊里と實生がそれに続く。
「電撃端子ヨシ! コンデンサ充電確認ヨシ!」
駆けだした遊里が呪文のように何かを呟くと、左腕のガントレットで唸るような音がした。
「放電開始っ!」
車のボンネットを覗き込んでいて、反応が遅れたゾルダートに遊里の一撃が叩き込まれる。ゾルダートが苦悶の悲鳴を挙げて、車のエンジンルームに叩きつけられた。もがくゾルダートに、音もなく忍び寄ったノインのアイゼンファウストの攻撃がとどめになり、エンジンルームに突っ伏したまま、動かなくなった。
實生は、軍用車の屋根に駆けあがると、空中へと舞い上がった。
「まだ残ってたか」
残った一体のゾルダートは、仲間がやられたにも関わらず冷静に行動していた。ユエトの攻撃を受けつつもそれを上手くいなしていた。が、三人がかりで襲われては、さすがのゾルダートも対応に苦慮しているのか、背後、それも頭上から近づく實生に気が付いていないようだった。無言で接近した實生の哭戒が、ゾルダートの背中に突き立てられた。不意をつかれたゾルダートは、悲鳴をあげて地面に倒れ伏した。ふう、と大きく肩で息をした實生の肩を無言で叩くレント。
「すまんがゆっくりしてる暇はない。すぐに回収の部隊が来る。死体を隠そう」
「車両はどうしまス?」
「このまま置いていこう」
全員で手分けして、ゾルダートの死体をすこし離れた茂みの中に隠した。すぐに見つかるだろうが、時間稼ぎになるばすだ、とノイン。一同は休む間もなく、その場を離れた。
●街へ
ディアボロス達が街外れにたどり着いたのは、朝日が差し込む頃だった。
人気がない住宅街の郊外の周囲には、有刺鉄線が張られている。
(「ここから入ろう。レント、頼む」)
(「任せろ」)
レント達が有刺鉄線に近づく。
「人の気配はないようだ」
有刺鉄線を切ろうとしたエトヴァをレントが止めた。
(「ノイン、遊里を寄こしてくれ」)
呼ばれた遊里は、有刺鉄線を一目見て、笑顔で頷いた。
「うん、高圧電流を流すとかはしてないみたいだ。エトヴァくん、頼む」
遊里が鉄条網に特段トラップがないことを確認すると、エトヴァは有刺鉄線を切った。メンバーの中で一番小柄なユエトが有刺鉄線の向こうに入り、すかさず周囲を警戒する。人気がないことを確認すると、ハンドサインを送った。
(「みんなまだ寝てますネ」)
ノインが静かに有刺鉄線をくぐった。遊里と實生がそれに続く。エトヴァが有刺鉄線をくぐり、最後にレントが街の中へと入った。
「調査だが、あまり時間がないので、手早く進めよう。パトロールがやられたことに気が付いたら、警備がきつくなるはずだ。帰りは多分楽じゃないだろう」
ノインの言葉に、肩をすくめるレント。
「なに、いつものことだろ」
にやりとする二人。エトヴァが思いつめた顔をしていることに気が付いた遊里が言った。
「そんなに深刻にならなくても大丈夫さ」
「ああ、分かってる」
エトヴァは、一人決意していた。
「死んだ仲間たちのために、真偽の程を確かめよう」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV2が発生!
【フィニッシュ】LV2が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
アンネローゼ・ディマンシュ
軍人ともなると異性に縁が遠くなると聞きますわね
ここは軍の高官の自室に忍び込み、一人で帰ってきたところをサキュバスの魅了の効果でわたくしを『自分が特別に手配した高級娼婦』と認識させてハニートラップを
貴族として操は立てたいので本番以外の行為で籠絡させていきますわ
ここは自室、そしてわたくしはその道のプロ
わたくしに零した所で情報は漏洩しませんわ
言葉巧みに誘導し、帝国がレジスタンスに補給物資を送っていたかどうか、そうならばルートはどのように存在するかを聞き出していきますわ
ここでの出来事は夢、夢の中の相手に機密を喋っても現実の情報漏洩に貴方は無関与
だから、ここでの出来事は忘れなさい
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
プラチナチケット使用
相互活用歓迎
夜、軍人向けの酒場へ
片足を引きずり入店
店内を観察
程よく酔いの回った軍人達を探す
情報を持ちそうなある程度の階級章の者か、口を滑らせそうな喋り声の尽きないテーブルへ
兄弟、ポーランドに大勝利したそうじゃないか、おめでとう
本当によくやってくれた……
傷痍退役した軍人の無念と喜びを滲ませて身の上語り
どうだ、一杯奢らせてくれないか
勿論一杯では帰さない
戦場の活躍を喋らせて、酒を勧めながら
レジスタンスの様子はどうだった? 物資に喜んでいたか?
今はどこのルートを使っているんだ
さりげなく交えて情報収集
情報出るまでテーブルや店を梯子
危険察知時はモブオーラと光学迷彩で回避
幸運と臨機応変を
飛鳥・遊里
レジスタンスに直接話を聞くのが一番なんだろうけど、簡単に渡りを付けられるはずがないよな
なんで、別口から情報を集めてみる
相手は、路上生活者。ただ、誰でもいいわけじゃない
このご時世において、路上生活なんぞしてても目に光をしっかり宿してるやつだ。この街の隅々にまで目を光らせている、そんなやつを
情報の対価は…酒場でそれなりに高い酒でも持っていく。あるいは、俺たちがさっき相手した連中の情報との交換で
聞くべきは、『レジスタンスの現在の懐事情』、『急に羽振りのよくなったものはいないか』、『ここいらで見ない人間が行き来するようになってないか』、『もしいるのなら、何か運び入れてる様子はないか』
こんなところか
ノイン・クリーガー
99型ヘルメット、ガスマスク、特務隊員用コートを装備してゾルダートになりすまし、【情報収集】を行う。
【プラチナチケット】が効く相手ならそれを使用する。
軍人向けの飲食店があるらしいからそこに向かう。
適当な席に座り、仲間の【演技】をしながら兵士に話しかける。
『お前さんどこの部隊だ?俺は詳しく言えないが残党狩りだ。民兵どもめ、仕事を増やしやがる』
『そう言えば戦時中に妙な噂を聞いた。我が帝国が民兵に補給物資を送っていると。なんの得がある…』
『本当だとしたら製造拠点はどこだろうな。輸送ルートも確保しないとできないことだぞ』
可能であれば敵の武器の製造拠点なども訊き出そう。
ユエト・ミナヅキ
アドリブ/連携〇
聞き込み要員は十分みたいなのデ、ウチは街の状況を観察するとしますカ
まずは街の地図を手に入れテ、街にどんな建物・場所があるか頭に入れておきますヨ
陽が落ちたら【エアライド】で一番見晴らしの良い建物に上りマス
その後は【完全視界】を使って街の様子を観察していきましょウ
どんなに情報統制していても人の動きまでは操れませんよネ
何もないはずの建物に灯る光
不自然に人が集まる場所
真夜中でも絶えない人の列
そんな怪しい場所を探し出シ、姿を【光学迷彩】で隠したまま潜入して情報を集めまス
補給物資と確証が得られるなら現場を押させておきたいですネ
一角・實生
仲間の向かっていない軍人向けの飲食店へ行こう
俺が話を訊きたいのはこの店の店主
カウンター席に座り料理を注文するよ
俺に興味を持ったタイミングでパラドクスを発動
食事中に翼を広げるマナー違反には目を瞑って欲しい
【友達催眠】【プラチナチケット】の力を借り、思い悩む兵士を装い話しかけてみる
この街に配属されて日が浅いんだけど、明らかに軍人でも一般人でもない者を見た
人の少ない時間、人の少ない通りで何かを運び出していて……だから上官に報告したら『放っておけ』の一言
『そういうもの』があるのならいいんだ、俺は納得したいだけ
あの物資は何の為に、何処へ運ばれるのか
この場所の主である貴方なら知っているんじゃないかと思って
レント・オルトマン
皆聞き込みに出たようだな
俺は出入り口確保と敵の警備への警戒も兼ねて、町の出入り口と思しき場所を観察してみよう
予め【狐変身】を使用し狭い所に潜り込めるよう準備、【光学迷彩】や【モブオーラ】と合わせて見つかりにくくしておく
出入り口付近の物陰に身を隠し、通行する者の装備や会話に注目してみよう
この状況下で出入りできる者はあまり多くないのではないかな
レジスタンスへの補給物資をドイツ帝国が手配していたとする。それが現在も続いているのであれば、物資を運ぶ手段からルートが割れるかもしれん
一般車両であれば確認無しに潰される状況を見るに、特別な運搬手段や一般に使われないルートで輸送されているのではないだろうか
●とりあえずビール
昼間は比較的静かな街も、夜になるとにぎやかになる。
勤務から解放された軍人たちが、一斉に街に繰り出すからである。
そして、街にあるこの酒場も、夜の賑わいを見せていた。
「よぉ、戦友。ここ空いてるかい?」
仲間内で飲んでいた兵士は、突然空いている席に座った男をいぶかしげに見た。
「アンタ見慣れない顔だな?」
「ん? ああ、今日来たばかりだ。任務でこっちに来る羽目になってな。良かったら一杯奢らせてくれ」
通りかかった女給仕にビールを注文する男を、兵士は特段疑う風もなく、ほどなく届いたビールのジョッキをぶつけて乾杯した。
「こんなところに何にしに来たんだ?」
「俺か? 詳しくは言えないが残党狩りだ。レジスタンス共が仕事増やしやがって」
男の言葉に、出来上がった兵士は特に反応を示さなかった。しばらく他愛のない話題で盛り上がった後、男はふと思いついたように尋ねた。
「そういえば……戦時中に妙な噂を聞いた」
「噂?」
「ああ。我が帝国がレジスタンスに補給物資を送っていると」
兵士は、不思議そうな顔をしてから、テーブルの上のソーセージにフォークを突き立てた。
「そんな話聞いたことねーぞ?」
「そうか?」
「俺ぁ難しいことは分からんが、敵対する連中に物資を送っているっていうのは聞いたことがねぇな」
「この街から他に物資とかを送ってるんじゃないのか? そういうルートがあると聞いたぞ」
男の問いに、兵士は首を振った。
「戦争が終わってから、東への輸送はストップしてるって、補給の連中が言ってたな。近々部隊再編があるって聞いてるが、いつになるやら」
「どういうことだ?」
「うちのボスが仕事嫌いで、書類がみんな滞ってるんだと」
「なるほど」
その後、兵士の自慢話に付き合ったあと、男は酒場を出た。
「これは、情報をすり合わせる必要があるな」
ノイン・クリーガー(ゴースト・g00915)は、そう呟くと酒場を後にした。
●苦悩する新兵
「ご注文は?」
カウンターに座った若い男に、酒場の親父は尋ねた。
「何か軽食を」
一角・實生(あざよいの鷲・g00995)の前に、大盛のソーセージ盛り合わせが置かれた。
「若い奴が時化た面してんじゃねーぞ」
「すみません」
もそもそと食べる實生に、親父は尋ねた。
「若いの。先輩にいじめられでもしたか?」
「え?」
「メシはもっと明るく食うもんだ。で、どうした? 話くらいなら聞いてやるぞ?」
親父の明るい表情に、實生の胸が少しだけ痛んだ。
「この街に配属されて日が浅いんだけど……」
ぼそぼそと口を開く實生。
「明らかに軍人でも一般人でもない者を見たんだ。人の少ない時間、人の少ない通りで何かを運び出していて……だから上官に報告したら『放っておけ』と」
フォークを置く實生。親父はふむ……と、腕を組んだ。
「『そういうもの』があるのならいいんだ……ただ、あの物資は何の為に、何処へ運ばれるのか」
「あー」
親父がずいっと實生に顔を寄せると小声で言った。
「お前さんが何を見たのかは聞かねぇが。長生きしたけりゃ、見なかったことにしろ」
酒場の親父から告げられたのは、實生も想定していない答えだった。
「軍のお偉いさんが、軍の物資を懐に入れてるっていうのはよくある話だ」
(「え? そっち?」)
思わず顔に出た實生に、酒場の親父はニヤリとすると言った。
「さ、メシでも食って忘れろ。それは俺の奢りにしといてやる」
實生は、自分が求めていた答えが得られず、落胆することになった。が、大盛の盛り合わせはきっちり食べた。
●傷痍軍人は尋ねる
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は、小さく息をついた。気負うなよとは言われたものの、エトヴァには知る必要があった。
「よし、行こう」
彼は酒場のドアを押した。片足を引きずった傷痍軍人のふりをして。
「兄弟、ポーランドに大勝利したそうじゃないか、おめでとう!」
戦争で片足を負傷して、軍を退役したという男が、兵士達に酒をふるまっていた。兵士達の武勇伝を聞きながら、慣れないながらも大げさにリアクションをし、酒を勧めた。
「レジスタンスの様子はどうだった?」
「アイツらなんか俺たちの敵じゃないっすよ」
「帝国軍が、負けるわけがない」
エトヴァは、若干の違和感を抱きつつも尋ねた。
「軍がレジスタンスに援助しているっていう噂を聞いたことがあるんだが」
「んなわけねーだろー」
兵士が、エトヴァの肩をバシバシと叩く。酔いが回っているのか、兵士達の口は軽い。
「帝国がそもそも敵であるレジスタンスに物資をくれてやるって? アンタ、馬鹿言っちゃいけねー」
「つーか! 貴様酔いが足りないだろ! 仕方ねぇ、ここは俺が奢ってやる」
「安月給のお前がか? 馬鹿言うんじゃねぇ」
「うるせーぞ! おーい、給仕! このイケメンにビールだ!」
酒が入ってやかましく言い合う兵士達をあしらいつつ、なんとか酒場を後にしたエトヴァは、盛り場を出てから、夜空を見上げた。内心、安堵している自分がそこにいた。
「そういう事実はなかった。それだけでも収穫だろう」
●情報通
「こいつはいい酒だ。で、俺に何を聞きたいんだ、アンタ?」
酒瓶の封を切るのもそこそこに、浮浪者風の男は、飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)を眼光鋭くにらんだ。遊里の聞き込みが正しければ、この男はこの辺で一番の情報通だと言う話だった。
「レジスタンスについて聞きたい」
「ほう……あんた、軍の関係者か何かか?」
「違う」
しばらくにらみ合う遊里と男。男は酒をラッパ飲みすると尋ねた。
「何を聞きたい?」
「レジスタンスはどこから武器を得ているのか知りたい。帝国が武器を流していると聞いたが」
「普通に考えて、敵に武器を渡す奴がいると思うか?」
「そ、それは」
「さすがの俺も聞いたことがない。軍人が物資を懐に入れているっていうのはあるらしいがな」
ニヤリとする男。
「レジスタンスについては、俺が知ってる情報はほとんどねぇな。悪いが」
「じゃあもう一つだけ聞きたい」
遊里は尋ねた。
「この街の警備が厳しいのは、どういう理由からだ?」
返ってきた返事に、遊里はずっこけそうになった。
「警備が厳しいのは、単に命令書の履行が遅れているだけだって聞いてる。本来ならとっくに縮小されてるはずだったのさ。ポーランドへの侵攻もストップしたし、現時点ではここに軍を多数とどめて置く必要はない。が、ここの司令官が書類にサインしねぇもんだから、未だに厳重な警戒を続けてる……っていうことらしいな」
男は言った。
「レジスタンスは知らんが、物資の調達の仕事に関わっている奴なら一人知ってる。紹介してやれるが、接触はあんた達で何とかしろ」
「お願いするよ」
男はニヤリとすると、遊里に手を差し出した。
「なら、同じ酒をあと二本くれよ」
●事態の急変
レント・オルトマン(エンデクーゲル・g01439)とユエト・ミナヅキ(weißer Hase・g05751)は、街の調査を続けていた。
「特段、変わった様子はないですネ」
ユエトは、軍の補給倉庫らしきものを見つけて張り込んでみたが、特段変わった様子はなかった。むしろ閑散している気配すらあった。
「こりゃ、空振りましたかネ?」
そう思ったユエトが倉庫から立ち去ろうとした時だった。
バタバタと軍用車が止まると、完全武装した兵士達が、倉庫の周囲を警戒し始めた。気が付くと、街の中がなんとなく騒然とし始めているようだった。
「何か起きましたネ。一旦戻りますカ」
軍の駐屯地のそばに張り込んでいたレントは、駐屯地内が急に騒がしくなったことに気が付いた。注意深くその様子を見たレントは、兵士達の会話に耳をそばだてた。
「第十六パトロール小隊がパトロール中に全滅した」
「放置された軍用車が発見されて、ゾルダートの遺体が見つかった」
「パトロール小隊を殺害した賊が街の中に侵入した恐れがある。警戒を厳にせよとの命令が出た」
バタバタと兵士達が、完全武装してトラックに乗せられると、何台も駐屯地を出て行った。駐屯地内を、兵士達が走りまわっている。
「これは少しヤバイな」
レントは、そっと駐屯地を離れた。駆けだす彼の頭の中では、脱出ルートの策定をどうするか考え始めていた。
●篭絡
「はぁはぁ……ママ!」
アンネローゼ・ディマンシュ(『楽士大公』ディマンシュ大公・g03631)の前で、一人のサイボーグ兵士が息を荒くしていた。
「いい子ですわね。ママの質問に答えてくださる?」
「分かった、ママ」
遊里から紹介された男は、女とはあまり縁のなさそうな中年の身持ちの固い男だと聞いていたが、アンネローゼの魅了に掛かった男は、彼女に「母親」を見ているようだった。
(「マザコンとは聞いてませんでしたわよ?」)
気を取り直したアンネローゼは続けた。
「帝国はレジスタンスに補給物資を送っていたの?」
「いいえ、送ってないです」
「本当に? 嘘つく子は嫌いよ?」
「嘘じゃないですよ。帝国がそんなことするわけないじゃないですか、ママ」
「この街からレジスタンスに補給物資を送るルートとかあったりする?」
「ないですよ、ママ。そもそも、ポーランド方面への物資の輸送は止まっていますよ」
「そう、いい子ね。もう一つだけ教えて。この街はどうして警備が厳しいの? 何かがあるの?」
「ここの司令官のフォーアライター様が、警備部隊を縮小するための書類にサインしてくれないんです。僕は毎日彼に殴られてるんです。ママに慰めてほしいです」
「そう、それは大変ね。ママがご褒美をあげるわ」
アンネローゼは、男の頬をそっと指でつついた。
「全ては夢よ、いいわね?」
返事はなかった。男は、だらしない表情でよだれを垂らしたまま寝息を立てていた。
「情報はいただきました。ごきげんよう」
●情報
街の郊外の空き家に、一同は集まっていた。
「結論から言うと」
ノインは言った。
「帝国軍がレジスタンスへの補給はやってないということは確認できた。事実がないということは、そもそもルートが存在しないということだ」
「補給倉庫の方も、動きはなかったヨ。どうも物資の多くは帝国へ引き揚げたらしいネ」
ユエトが肩をすくめる。
「警備が厳しいのは、警備を縮小する予定が、書類の決裁が遅れて命令の履行が遅れているというのがどうも真相らしい。まじめに警備を続けているのが帝国軍らしいが、変なところでお役所仕事というかなんというか」
遊里は苦笑いする。
「俺は正直、安堵してる」
エトヴァは端正な顔を曇らせて、目を伏せた。
「レジスタンスが帝国からお情けを受けていたという事実がなかっただけでもな」
「そっちはどうだ、アンネローゼ?」
ノインの問いに、壁に寄りかかって話を聞いていたアンネローゼは肩をすくめた。
「だいたい皆様が得た情報と同じですわね。帝国軍がレジスタンスに物資を流したという事実はありませんでしたわ。軍の警備が無駄に厳しいのは、警備縮小計画が上がっているにもかかわらず、ここのボスであるフォーアライターがまともに書類にサインをしないからという話も事実でしたわ」
「結局外れだったのか」
實生の言葉に、レントは微笑んだ。
「そう悲観しなさんな。大体この手の情報は真偽が入り混じるものだ。いちいちガセネタだったと一喜一憂してたらキリがない」
「そういうことだ。そういう可能性を一つ一つ潰していくのが俺たちの仕事だ。クロノヴェーダと戦う以上、こういうこともある」
ノインの言葉に頷く一同
「さて」
レントは言った。
「悪いニュースといいニュースがある。聞くか?」
「大体そういう前振りがある時っテ、ろくなニュースじゃないんですヨ?」
ユエトがじと目でレントを見た。
「じゃあ、お約束で悪いニュースから聞かせていただきますわ」
アンネローゼの問いに、レントは答えた。
「連中は俺たちが始末したパトロール隊の遺体を見つけたらしい。もっと早く見つかると思ったがな。で、警備が強化された。俺たちが侵入した有刺鉄線の穴も見つかった。今日から、街の住民に夜間外出禁止令が出されたらしい」
「いいニュースとは?」
エトヴァの問いに、レントはニヤリとした。
「こんなこともあろうかと、脱出ルートは確保済みだ。街の郊外に小さな雑木林があり、有刺鉄線が張られていない場所を見つけた。どうやらパトロールのルートからも外れているらしい。連中に気づかれる前に脱出できるはずだ」
「さすがですわ」
アンネローゼの言葉にウインクしたレントは真顔に戻る。
「だが、そうやすやすと連中は逃がしてくれないだろうな。街を出たところで戦闘は避けられそうにない」
「予想されたことだ」
ノインは言い切った。
「連中を蹴散らして帰ろう」
一同は、大きくうなずいた。
●激怒
「てめぇら、今まで一体何やってたんだよゴルァ!」
パトロール部隊の全滅の報を聞いたフォーアライターは執務室の机を叩き壊していた。山のような決裁待ちの書類が紙吹雪のように舞い、報告を持ってきた兵士は、恐怖で動けずにいた。
「で、ゾルダートを殺した連中は見つかったのか?」
「い、今、そ、捜索中です。す、すぐに見つけます」
「見つけますじゃねーよクソが! 兵隊を減らせとか御託ぬかしやがった連中の面蹴とばしてやりたいぜ。ハハハ、面白くなってきやがったじゃねーか」
自分が仕事をしなかったことを正当化しつつ、暴れて粉々に砕け散った執務机を足で踏みつぶすと言った。
「全部隊に非常呼集だ! 追跡部隊を編成しろ! 見つけ次第俺様が直々に叩き殺してやる!」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【現の夢】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV2が発生!
【操作会得】がLV2になった!
【エアライド】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【狐変身】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV3が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
ノイン・クリーガー
素直に逃がしてくれるはずもないか。
もたもたしていられない、一気に突破する。
まず発煙弾を【投擲】して煙幕を張り、敵の視界を遮り【撹乱】する。
そして【完全視界】により敵の動きを【看破】しながら、Mk45/Sの【連射】による【弾幕】で【制圧射撃】を行い、煙幕に紛れ【突撃】してファイティングカランビットの【斬撃】 で【不意打ち】して【暗殺】する。
砲撃と徹甲弾は【地形の利用】で防ぐ。
進軍は砲撃を凌いだあと、斧でとどめを刺しにきたところを【不意打ち】する。
アンネローゼ・ディマンシュ
さて、情報も得られた事ですし逃げましょう
ああ、ご心配なく
ちゃんとクロノヴェーダである貴方方は鏖にして行きますわ
愛用のヴァイオリンを奏で、パラドクスを発動させていく
敵対者の存在を構成する情報を元に音楽を瞬時に作成、そのまま演奏を開始してウルスラグナの聖剣を現出させていきますわ
相手の存在を理解し、その存在をパラドクスを含めた全てを解体していく聖剣の雨霰を前に連続砲撃は聖剣に触れた瞬間切り裂かれて無効化されていきますわ
そのまま聖剣にクロノ・オブジェクトによる風属性の魔術を付与し、真空波による鎌鼬で切り刻んでいきますわ
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携、アドリブ歓迎
戦闘は必ず街の外で
帝国軍が負けるわけがない、か……
……騙られ、利用されるばかりは哀れだ
奢り酒の礼は言ってきた
安堵したのは確かだが……
この街や人々の不遇は変わらない
【完全視界】使用
敵が接近する前に【飛翔】し、上空からターゲットを見定め
敵接近時は距離があれば牽制とご挨拶にPardiesvogelのグレネード弾を撃ち込み爆破
隙を看破しリングスラッシャーで貫通撃を撃ち込んでいく
【光学迷彩】で夜闇に紛れ、死角に回る
飛翔効果を重ねて高速で飛び回り、射撃を加えて攪乱
一か所に留まらぬようにし、速度で砲撃を回避する
魔力障壁を展開し防御
視界と速度、パラドクス通信で連携
こちらの有利を存分に活かそう
飛鳥・遊里
おっと、やっぱり追ってきたか。仕事熱心なことだ。じゃあ、そんな彼らにもっと仕事熱心になってもらおうか
【マイクロカメラドローン】で、連中の隊列や進軍速度、行軍の規模を観察して、予測進路上範囲内に、自己鍛造弾・氷雪結界を展開。しかも【信号拳銃】で煙幕弾を追加して視界不良のおまけつきだ
そう、雪中行軍訓練をしてもらおうってことだ
凶弾飛び交う雪の結界、見通しは最悪。どうやって対処するかな?
損傷覚悟で抜けてくるならそれはそれでよし。傷だらけになったところを他の仲間が追い打ちだ
仮に、結界を避けて通ってくるというならそれでも時間稼ぎとしては十分だ。どう転んでもこっちに損はない
さあ、訓練の成果を出せるかな?
ユエト・ミナヅキ
アドリブ/連携〇
調査は空振りみたいですが、何もなくてなによリ
そして、このメンツなら援護は必要ないカ
得意な近接戦をやらせてもらいましょうかネ
戦場では目の良さが物を言ウ
【完全視界】で夜間でも視野の広さを確保しまス
電撃の方は目立つので使うのはカートリッジ[水氷]の方にしますカ
六六式強襲魔導刀(試)に装填し低温の【連撃】で動きを鈍らせましょウ
【壁歩き】も使って立体的な軌道で接近しますヨ
動きが止まったところに【白兎星連舞】で止めと行きましょウ
相手の攻撃はもちろん回避ですが、銃撃だったら【氷雪使い】で氷壁を張り、仲間をディフェンスするのもありカナ
●脱出
「草の根分けてでも探し出せ!」
サイボーグ兵士たちの怒号が響き、走り去る軍用車を建物の影から見送ったアンネローゼ・ディマンシュ(『楽士大公』ディマンシュ大公・g03631)は、気配がなくなったのを確認してから、ふぅと息をついた。
「手の回るのが早いですこと」
「よし、行くぞ」
ノイン・クリーガー(ゴースト・g00915)が、建物の影から出ると目の前の雑木林に駆け込む。飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)と、ユエト・ミナヅキ(weißer Hase・g05751)が、雑木林の奥で待っていた。最後に、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が滑り込むようにやってきた。
「あそこだね、有刺鉄線が切れているのは。人が来ないと思って雑な仕事してるなぁ」
「周辺に人影はないですネ。行くなら今でしょウ」
「帝国軍が負けるわけがない……か」
一人つぶやくエトヴァに、ノインが彼の肩をたたく。
「すまんが、感傷に浸るのはここを出てからにしてくれ」
彼の気持ちを知ってか知らずか、ノインはうなずくと、有刺鉄線の隙間を抜ける。
「エトヴァ、置いていきますわよ?」
アンネローゼにせかされるように、エトヴァは一瞬街の方を見てから、雑木林を走り抜けた。
●追跡
「賊どもの行方は?」
指揮官であるフォーアライターは、次々にあがってくるサイボーグ兵士たちの報告を聞いていたが、フンと鼻を鳴らした。
「他に連中が行きそうなところはないのかよ」
「街の郊外に雑木林があるそうです」
フォーアライターは鉄仮面を兵士に向けた。
「一番くせぇじゃねぇか。今すぐ捜索隊をまわせ」
「了解しました」
サイボーグ兵士たちが出て行った後、集まってきたインファントリー・ゾルダート達に言った。
「街の外へ行くぞ」
「報告を待たないのですか?」
「馬鹿か。もう連中はとっくに街の外に出てらぁ。役立たずの兵隊どもは走らせとけ。行くぞ」
「調査は空振りでしたが、何もなくて何よリ」
ユエトが笑った。
「どうやらそんなのんきなこといってられなさそうですよ?」
マイクロドローンが送ってきた画像を見て、遊里は顔を引きつらせた。そこには、インファントリー・ゾルダート満載で突っ込んでくる軍用車が映っていた。
「ま、分かってたがな」
ノインは、目の前に現われた5体のインファントリー・ゾルダートを見て肩をすくめた。ディアボロス達を見つけるや、一体はどこかに無線で連絡を始めたようだ。
「素直に逃がしてくれるはずもないか」
そう言うと、サブマシンガンのコッキングレバーを素早く引いた。
「もたもたしてられない。一気に突破する」
「なぜヴァイオリン?」
エトヴァは、明らかに高級そうなヴァイオリンを取り出したアンネローゼをいぶかしげに見た。アンネローゼは優雅に微笑むと言った。
「これがわたくしの武器、ですわ」
「なるほど」
エトヴァは笑顔でうなずいた。
●突破
「おとなしく投降せよ!」
怒鳴るインファントリー・ゾルダート。だが、彼らが目にしたのは、優雅にヴァイオリンを弾き始めたアンネローゼの姿だった。が、その姿に困惑することなく、インファントリー・ゾルダートは叫んだ。
「抵抗するなら射殺する!」
右手の大砲が向けられるよりも早く、アンネローゼの勇壮な演奏が響き渡った。音は旋律となり、旋律はそのまま形となって、無数の聖剣へと姿を変えた。インファントリー・ゾルダートの奏でる連続砲撃音と、アンネローゼの奏でる聖剣が交錯する。アンネローゼが演奏を終えたとき、インファントリー・ゾルダートの一体の腕が爆発、自らの爆風で全身をずたずたに引き裂かれて地面に崩れ落ちた。
「あら、わたくしの演奏を聴いて生き残るなんて、さすがですわ」
残ったインファントリー・ゾルダートは、聖剣の雨の中を突っ込んできた。
「騙られ、利用されるばかりは哀れだ」
エトヴァは一人つぶやく。酒場での別れ際に、酒をおごられて陽気に笑う兵士達の笑顔が脳裏をよぎる。
「安堵したのは確かだが……人々の不遇は変わらない」
だが、感傷に浸ったのは一瞬のこと。エトヴァは、アンネローゼが奏でるヴァイオリンの音に、静かに笑みを浮かべた。
「負けていられないな」
エトヴァは、空中に舞い上がった。
「敵は上だ!」
一斉に大砲を向けるインファントリー・ゾルダートが見たのは、エトヴァの周りに浮かぶ無数の光の輪だった。
「ひるむな! 撃てっ!」
インファントリー・ゾルダートの大砲が次々と火を噴く。だが、エトヴァのリングスラッシャーの方が早かった。砲弾を巧みにかわしたエトヴァの眼下で、リングスラッシャーの光の輪が次々とインファントリー・ゾルダートに襲い掛かる。光の輪をかわし損なった一体のインファントリー・ゾルダートが、胴体と腕を真っ二つに切り裂かれ、切り刻まれた体が地面に散乱すると、その目から光が消えた。
「このメンツなら援護は必要ないカ」
アンネローゼとエトヴァの火力に、内心舌を巻きつつも、ユエトは駆け抜けた。5体いたはずのインファントリー・ゾルダートは瞬く間に3体に数を減らし、残ったゾルダートは戦意こそ失っていないものの、明らかにダメージを受けていた。
「ウチは、得意な近接戦をやらせてもらいましょうかネ」
愛用の魔導刀にカートリッジを装填するや、迷うことなく間合い目掛けて突っ込む。
「小細工無しで、いくぞ」
「このクソアマがッ!」
装甲板を構えつつ、ユエトを一撃で射殺しようと右手の大砲を構えるインファントリー・ゾルダート。その砲口がぴたりとユエトを捉えたとき、ユエトは舞うかのように、ステップを踏んでそれを巧みに外した。インファントリー・ゾルダートが次に見たのは、魔導刀を手に間合いに飛び込むユエトだった。パラドクスが命中し、魔導刀の刃が数度閃いた。ユエトの背後で、刃を叩き込まれたインファントリー・ゾルダートが倒れた。ユエトは、中性的な顔に少しだけむっとした表情を浮かべると、言った。
「ウチは、女じゃありませン」
「みんなやるなぁ。もしかして俺の出番ないとか?」
遊里は苦笑いしたが、仲間が倒れてもなお向かってくるインファントリー・ゾルダートを見て、その認識を改めた。
「さあ、これならどうする?」
遊里が撃ったパラドクスが、インファントリー・ゾルダート達の前に展開される。
「アイスバレット、コールドローンチ!」
インファントリー・ゾルダート達の視界を、突然の粉雪が襲った。だが、粉雪の中をものともせず突っ込んできた。身構えた遊里の目の前で、無数の氷の弾丸を浴びたインファントリー・ゾルダートの一体は、全身を白い霜で覆われたまま出てくると、右手の大砲を構えることなく、雪山で遭難したかのように前のめりに倒れて動かなくなった。
「これで勝ったと思うなよ。道連れにしてやるッ!」
インファントリー・ゾルダートが、右手の大砲をディアボロスたちに向けた。とっさのことで、遊里は反応が遅れた。
「ちっ」
遊里が舌打ちし、ユエトとエトヴァがフォローに入ろうとしたそのとき。インファントリー・ゾルダートの足元に何かが転がった。それは突然白い煙を噴き出した。
「なにッ?」
一瞬ひるんだインファントリー・ゾルダートの大砲の砲口がそれた。背後で人影が動いたかと思うと、サイレンサーで抑えられた低く乾いた連続発射音が響いた。全身を撃ち抜かれたインファントリー・ゾルダートは、ゆっくりと後ろを振り返った。煙幕の向こうから現れた黒ずくめの戦闘服姿の男が、サブマシンガンを構えたまま、ゆっくりと前進してくる。インファントリー・ゾルダートは大砲を男へ向けようとしたが、体のあちこちから駆動油とおぼしき液体が噴き出すと、右手の大砲の自重に耐え切れなくなって、そのまま体をひねらせつつどさりと倒れた。男は、緊張を緩めることなく倒れた敵に近づくと、それが動かないことを確認してから、ようやく銃の安全装置を掛けた。
●戦闘狂
「これで全部か?」
ノインは、一同を見回すと言った。
「今ので最後ですネ」
ノインに答えつつ、ユエトは刀を納めた。
「ふぅ、一時はどうなるかと思ったけど」
緊張を解いた遊里は、帽子を脱ぐと額の汗をぬぐった。
「このまま、逃げられるとよいのだが」
エトヴァの言葉に、アンネローゼは首を振った。
「残念ですが、そうもいかないようですわよ?」
アンネローゼの言葉に、ディアボロス全員がほぼ反射的にその場から飛びずさった。空中から突然現れたそれは地面に叩き付けられるかのように着地すると、派手な土煙をあげて止まった。ノインはすかさずマシンガンを構え、ユエトは腰を落とすと魔導刀の柄に手を掛けた。土煙の向こうに何がいるのかと、遊里とエトヴァが目を凝らす。
「やってくれるじゃねぇか。あぁん?」
土煙の向こうから現れたのは、黒い軍服姿に巨大な円形の破壊槌の柄で肩をぽんぽんと叩く、一人の巨体の男だった。鉄仮面の向こうから見える瞳からは、妖しげな赤い光が漏れる。
「フォーアライター!」
「あら、真打登場ってところですわね」
驚く遊里。アンネローゼは冷たい眼を向けた。
「よぉよぉよぉ! ずいぶん楽しいことしてるじゃねーか。俺も混ぜてくれよ」
見た目とは裏腹に、陽気な声を弾ませるフォーアライター。
「それにしても、うちの部下をずいぶんと可愛がってくれたんじゃね? お前らにはお礼してやらねぇとな」
豪快に破壊槌を頭上で振り回したフォーアライターは、くっくっと喉で笑った。
「俺はよ、こんなクソ田舎ですごく退屈してたわけ。せいぜい楽しませてくれよな!」
そういうと、破壊槌をディアボロス達へと向けたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【完全視界】がLV2になった!
【プラチナチケット】がLV3になった!
【飛翔】がLV2になった!
【冷気の支配者】LV1が発生!
【壁歩き】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!
瀧夜盛・五月姫
怨霊に憑かれています。
連携、アドリブ、歓迎ぞ。
ほう、暇か、暇とほざいたか。
ならば吾の相手をしてもらおう。
所詮、高々、“クソ田舎の中では少し強い程度のおこちゃま”が吾の暇つぶしに使われるのよ。
泣いて感激すべきよの(【挑発】)
【ダッシュ】で接近。
放炎は【エアライド】や【飛翔】で避けん。
あるいは薙刀を振るい、その【衝撃波】で【薙ぎ払う】のもよいな。
爆風で塵芥が舞っていようが、視界は【完全視界】で確保。
薙刀の間合いに入れば【連撃】をせんか。
あえて読みやすい太刀筋で放つがそれは隙を作らせるための【フェイント】。
そのまま薙刀は捨て、【小烏丸】で彼奴の首を落としてやらんぞ。
アンネローゼ・ディマンシュ
ええ、楽しませてあげますわ…
出身的にこういうことを言うのは好きではないのですが、『誰だって死刑囚には優しいもの』なのですわ
そう言って挑発すると同時、パラドクスで創り出した迫撃砲から射出した砲弾を増やし空中にばら撒かれた手榴弾を誘爆させていく
大地の恵みは物質的な存在そのものを作り出して増殖させる
故に、このような芸当も可能なのですわ
手榴弾を誘爆させてある程度無力化し、残りは飛翔で避けていきますわ
さて、反撃といたしましょう
作り出すのは対物狙撃銃
それを増殖させていき対物弾頭の雨霰をクロノヴェーダに撃ち込んでいきますわ
お祈りの時間は済ませましたか?
まだでも待ちませんが
ノイン・クリーガー
結局は暴れたいだけの戦闘狂か。
『仇討ちのつもりか。そいつらは貴様のような上官を持ったせいで死んだんだ』
しかしそれだけに攻撃はいずれも強力。
破壊槌は危険だが、爆撃と火炎放射を凌ぐなら危険を承知で懐に飛び込んだほうが活路を見出だせるか。
地面に伏せたり遮蔽になりそうな【地形の利用】により火炎と手榴弾による攻撃を凌ぎつつ、チャンスを見てCS-12を撃ちながら【突撃】する。
弾が切れたら【一撃離脱】や【ジャンプ】で破壊槌を躱わしながら、【フェイント】を交えつつアイゼンファウストで【強打】し、【グラップル】と【怪力無双】で相手を投げて頭から地面に落とす。
切れそうならばカランビットで【斬撃】も行う
九十九・静梨
飛び入りですが助力しますわ!
退屈というのなら最期にどうぞお楽しみになると宜しいですわ
こちらは筋肉でそれを越えるのみですので!
肉体変異で首から下を筋骨隆々な体に変化(◆肉体改造)
相手も長物ならこちらも、と雷気大槍を実体化させ
筋肉で振り回しての◆薙ぎ払いや◆グラップルによる格闘戦で挑みかかりますわ
敵が爆発の鎚を振り下ろしてきたら残留【飛翔】で大きく離れて回避
距離は開きますが、筋肉を持ってすれば遠距離戦もできましてよ!
パラドクスを発動
爆風がたちこめていてもこちらには残留【完全視界】があるので相手の姿は補足できますわ
生み出した気力◆誘導弾を筋肉で次々打ち出し◆弾幕を形成し敵に浴びせかけますわ!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携歓迎
※戦場では冷静。感情はあまり表に出さないタイプです
【完全視界】を確保
【飛翔】し、立体的機動と速度を活かし死角を取り銃で不意打ち
相手の動きを観察し、攻撃動作、隙、動作の癖を看破
上空からクロスボウの貫通撃を浴びせ
接近戦を挑む仲間を援護
一対一に持ち込ませず、相手に息をつかせず隙を作り出す
反撃は飛翔速度とエアライドの併用で素早く攻撃範囲から退避
魔力障壁の展開で防御
気づかぬ間に戦場の風に、グラスフルートの音色を乗せよう
退屈は己で満たせ、と囁くように
破壊衝動を掻き立てて、彼自身を破壊したくなるよう満たす
望むなら、己を燃やし、己と争え
演奏と射撃で援護する
安全圏まで脱出したら、街の方角へ一瞥を送り帰還
ユエト・ミナヅキ
やはり、一目で"強い"と分かる敵との戦いは心が躍りますネ
実戦で磨いたウチの剣術、試させてもらいますヨ
【完全視界】で視野の広さを確保
見るからに熱そうな相手の炎は【冷気の支配者】を使って軽減しまス
六六式強襲魔導刀(試)にはカートリッジ[水氷]を、
七八式汎用魔導ガントレット(試)にはカートリッジ[雷電]を装填
氷と電撃を合わせた白兎星連舞の連撃を放ちましょウ
【壁歩き】で建物を使い立体機動で炎を搔い潜り、攻撃を与えていきたいですネ
●挑発
「それにしても、うちの部下をずいぶんと可愛がってくれたんじゃね? お前らにはお礼してやらねぇとな」
黒ずくめの軍服にロングコートを羽織ったアヴァタール級クロノヴェーダ「フォーアライター」。彼は鉄仮面の向こうから見える赤い瞳に妖しい光をたたえながら、そう言った。
(「言ってることは無茶苦茶ですガ、この人かなり強いですヨ」)
(「笑いごとじゃないぞユエト。この手の手合いが、一番やりにくい」)
フォーアライターを前に笑顔を浮かべるユエト・ミナヅキ(weißer Hase・g05751)に、ノイン・クリーガー(ゴースト・g00915)は、渋い顔を浮かべつつ答える。
「仇討ちのつもりか。そいつらは貴様のような上官を持ったせいで死んだんだが?」
「は? 仇討ち? 馬鹿か?」
ノインの言葉は一蹴された。
「俺はよ、こんなクソ田舎ですごく退屈してたわけ。俺は戦いたいわけ。せいぜい楽しませてくれよな!」
フォーアライターを見据えるエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は、努めて冷静になろうとしたが、自分勝手なフォーアライターにこみ上げてくる怒りを止めるのは難しかった。
「ほう、暇か」
白い髪の少女が前に出た。
「あぁん? なんか用かクソガキ?」
「暇とほざいたか」
瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼・g00544)は、口の端をゆがませると、少女とは思えないドスの効いた声で言った。
「所詮、『クソ田舎の中では少し強い程度のおこちゃま』如きが粋がる様は、見てて滑稽よのぅ」
「んだとぉ、もういっぺん言ってみろや!」
「仕方がない。吾がおこちゃまの暇つぶしとやらに付き合ってやろう」
「は。ぬかしやがって。一番最初にそのお前の貧相な面、ズタズタにしてやらぁ!」
「ええ、楽しませてあげますわ」
アンネローゼ・ディマンシュ(『楽士大公』ディマンシュ大公・g03631)は、フォーアライターに微笑んだ。
「出身的にこういうことを言うのは好きではないのですが、『誰だって死刑囚には優しいもの』なのですわ」
アンネローゼは、ちらりとエトヴァを見た。無言で頷くエトヴァ。それを合図にディアボロス全員が得物を構える。
「ほざけ!」
「退屈というのなら、最期にどうぞお楽しみになるとよろしいですわ」
九十九・静梨(魔闘筋嬢・g01741)が全身の筋肉を見せつけるようなポーズを取る。
「こちらは筋肉でそれを越えるのみですので!」
●唸れ筋肉、走れ刃
「わたくしの筋肉。とくと御覧あそばせ」
「筋肉ダルマがほざくんじゃねぇぞ!」
初手で飛び出したのは静梨。
「誉め言葉として受け取っておきますわ」
フォーアライターの巨大な円球の破壊槌が、唸りをあげて静梨に迫る。静梨は眼前に迫る破壊槌をものともせず。フォーアライターに接近する。躍動する筋肉。マッスルスーツに浮かぶ汗。彼女の赤い瞳とフォーアライターの赤い瞳の視線が交錯する。掴みかかろうとする静梨を、破壊槌を振り回して近づかせないようにする。と、ツインテールが不意に踊った。
「何ッ?」
フォーアライターが破壊槌を振り上げたその刹那、静梨は後方に「飛翔」んだ。
「は?」
静梨の予想外の動きに、一瞬あっけにとられたフォーアライターの隙を見逃す彼女ではなかった。
「筋肉をもってすれば遠距離戦も可能でしてよ?」
誰かが「そこは普通殴るよネ?」と呟いたような気がしたが、静梨は聞こえないふりをした。
「九十九家家訓!」
静梨は構えた。
「馳走する時は盛大に!」
静梨のパラドクスが発動する。
「我が気力玉、筋肉でもって存分に味わいなさいませ!」
闘気に包まれた静梨の筋肉が光り輝き、唸り、唸れ、唸る。放たれた攻撃が次々と命中し、よろめくフォーアライター。
「ふざけやがってぇぇッ!」
静梨の攻撃を若干は防御したつもりのフォーアライターが、反撃とばかりに振り下ろした破壊槌は派手な爆発音をあげて土煙をあげたが、ダメージを食らって息が上がったフォーアライターが見たのは、土煙の向こうでポージングを取る静梨だった。
「あら、退屈しのぎをなさるんじゃありませんでしたの?」
静梨の想定外の攻撃で、さっきの余裕が消えたフォーアライターは、破壊槌を構え直した。
「人をおちょくりやがって! ガキだと思って油断したぜ。本気で行くからな」
「なんじゃ、お主本気ではなかったのか?」
五月姫の言葉に、いきり立つフォーアライター。が、五月姫はフォーアライターが何かを言う前に、その間合いに飛び込んでいた。
「うぉっ!」
「ほれほれ、隙だらけだぞ!」
まるで薙刀の稽古でもするかのような鋭い突きでフォーアライターに襲いかかる。
「ガキが舐めやがって!」
フォーアライターの破壊槌が風切音も勇ましく五月姫目掛けて振り下ろされる。が、それを巧みにかわす五月姫の顔にはうっすらと笑みすら浮かんでいる。
「オラぁ! その腐れ槍、へし折ってやる」
薙刀を槍と勘違いしているフォーアライターの破壊槌が五月姫の薙刀を弾くのと、五月姫のパラドクスが発動したのは同時だった。あっさりと薙刀から手を放す五月姫。
「武器を捨てるとかお前馬鹿か?」
「馬鹿はどちらかの?」
次の瞬間、フォーアライターの首筋を五月姫の刃がかすめていた。
「ほぉ、これをかわすか」
「うっせえぞ!」
飛びずさったフォーアライターの表情はその鉄仮面の向こうでうかがい知ることは出来なかったが、その声は明らかに上ずっていた。首を狙った五月姫の一撃は、すんでのところでフォーアライターの首こそ刎ね損なったが、その刃の一撃はフォーアライターの体を袈裟斬りで斬っていた。
●接近戦
「やるじゃねぇか!」
「それはどうかな」
その背後に、音もなく忍び寄る影があった。
「何ッ?」
フォーアライターが殺気に気が付いて振り返った瞬間、至近距離まで接近していたノイン。
「さすが勘だけはいいな」
「!」
ノインのショットガンが火を噴いた。かわそうとしたフォーアライターだが、その一撃を胴体にまともに食らって、たたらを踏んで後ずさる。が、すぐに態勢を立て直して破壊槌を振り上げた。豪快なスイングと共に振り下ろされる破壊槌がノインの頬をかすめた。ノインは構わずショットガンのポンプを引きつつ、立て続けにフォーアライターに攻撃を叩き込む。が、ショットガンの弾倉が空になった瞬間をフォーアライターが見逃すはずはなかった。
「この馬鹿が! くたばりやがれ!」
破壊槌を振り上げたフォーアライターの腕に、次々と突き刺さる矢。
「グハッ」
突然の攻撃に、ハッと頭上を見たフォーアライターの視線の先には、空中からクロスボウを構えたままフォーアライターを冷たい目で睨みつけるエトヴァ。ノインは、その機を逃さずすかさず後退。
「や、野郎!」
フォーアライターが、腕に突き刺さった矢に気を取られた隙に、その間合いに飛び込んだのはユエト。
「強いと分かる敵との戦いは、心が踊りますネ」
静梨や五月姫の攻撃を食らってもなお、その動きが鈍らないフォーアライターに、ユエトは内心舌を巻きつつも、愛用の魔導刀とガントレットに装填済みのカートリッジを確認しつつ、フォーアライターの間合いに踏み込んだ。
「実戦で磨いたウチの剣術、試させてもらいますヨ」
フォーアライターは、間合いに踏み込んできたユエトに反応が遅れた。ユエトのパラドクスが発動し、氷を帯びた電撃の刃が閃き、フォーアライターに襲いかかる。
「いい気になるんじゃねぇぞゴルァ!」
怒鳴ったフォーアライターの手に握られた火炎放射器が、高火力の炎を噴いた。
「下がれ、ユエト!」
声に弾かれるように飛びずさるユエト。絶妙なタイミングで、エトヴァの矢がフォーアライターに放たれた。それはフォーアライターの足元をかすめたが、横合いから飛び込んだノインにチャンスを与えた。ユエトの連撃が、フォーアライターの腕と体を斬り裂き、その動きが鈍っていることからも確実にダメージが蓄積していることを見て取ったノインは、フォーアライターに近接戦闘を挑んだ。アイゼンファウストでフォーアライターの体を捕まえようとしたが、フォーアライターにはまだ余裕が残っていたのか、破壊槌で接近を阻止。だが、ノインはパラドクスを発動させるや、ショットガンの銃床をフォーアライターに叩き込んだ。腹にまともに直撃したその一撃は、フォーアライターをひるませるのに十分だった。
●決着
「エトヴァ、いけますわね?」
アンネローゼは、エトヴァがフルートを構えたのを見て微笑んだ。決意を込めた瞳で頷くエトヴァに、アンネローゼは次にフォーアライターの方を見た。
「さて、そこの貴方、お祈りは済ませましたか?」
「ほざけ! 俺様を勝手に殺すんじゃねぇぞ! 貴様こそ殺してやる」
そう吐き捨てるフォーアライターは満身創痍だった。
「あれでまだ動けるとは、大したものだ」
感心する五月姫。
「では、これで幕引きと致しましょう」
戦場に響き渡る、ヴァイオリンとフルートの調べ。アンネローゼのパラドクスが発動すると、メロディは大型の狙撃銃へと姿を変えた。放たれる無数の銃弾が、フォーアライターの体を貫く。
「ぐほぁッ」
叫びにならない断末魔の声をあげるフォーアライターは、それでも反撃の手を緩めず、無数の手榴弾を空中にばらまいた。次々と炸裂する手榴弾。だが、爆発音をかき消すかのように響き渡るエトヴァのフルートの旋律は、フォーアライターの耳に届いた。その旋律は、フォーアライターには神経を逆撫でするかのように不快な調べに聞こえてきた。
「やめろ! その耳障りな演奏をやめろ!」
(「退屈は己で満たせ。己を燃やし、己と争え」)
フルートの調べに乗ったエトヴァのパラドクスの攻撃がフォーアライターを蝕んでいく。やがて、フォーアライターの体に、火がついた。
「やめろ! やめロ! やメロ……ヤメロ……ャ……」
破壊槌を無茶苦茶に振り回すフォーアライターは、アンネローゼの銃撃で既にズタズタとなっており、五月姫が斬った刃傷からは、駆動油のようなものが漏れ出し、やがて引火すると全身に火が回った。振り回していた破壊槌がフォーアライターの頭上で止まると、槌を掴んでいた腕ごと音を立てて地面に落ちた。鉄仮面が落ちたが、顔は既に火が回ってその表情をうかがい知ることは出来なかった。
「……」
全身が炎に包まれるフォーアライターを、全員は黙って見つめた。フルートから口を放したエトヴァの目の前で、フォーアライターは炎の中に消えた。
●終焉
「結局は、ただ暴れたかっただけの戦闘狂か」
と、ノイン。
「お楽しみいただけたのでしたら、よろしいのですけど」
「己の力に溺れた者の末路だな」
静梨の言葉に答えるかのような五月姫の呟きは、誰に向けたものだったのか。
「もうすぐ、パラドクストレインが到着しまス。行きましょうカ」
ユエトの言葉に、一同はその場を後にする。燃え盛る炎の中に倒れたまま動かないフォーアライターをじっと見つめるエトヴァの肩を叩くアンネローゼ。エトヴァは、炎の向こうに静かにたたずむ街を一瞥すると、身を翻した。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【神速反応】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【壁歩き】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
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