リプレイ
立ち入るものを阻むかのように広がる密林、その先に待ち受けるは竜の迷宮と言われる遺跡。
密林に生物の気配がない、動物の鳴き声すら聞こえずただ、風が木々を揺らすざわめきだけしか聞こえないというのがより一層恐怖を煽る。
そんな中、誘われていると感じたのは気のせいではない。
この密林が、この遺跡が! 探検隊の命を狙い、てぐすね引いて待ち構えているのである!
如何なる危険が潜むかわからぬこの大地、命がけの調査になることは明白。
だがしかし、ここで引き返すわけにはいかない。数多の秘密を解き明かす為に進むのだ、探検隊よ!
なお、現地で体当たりリポートを行ってくれるリポーターも、また現場の状況をより盛り上げる、語り部として同行する方も随時募集中!
命がけの探検をともに彩る人々もまた、探検隊なのであるっ!
シャムロック・クローバー
中南米……密林……アマゾン……!
ここを奪還できれば、わたし達の暮らしやショッピングがもっと便利になるかも!
がんばるわよ!
さておき、ダンジョンならわたしも結構挑んできたの。
ここは人工の遺跡……殊にわかりやすい罠や仕掛けが張り巡らせてあるに違いないわ。
きっと、
模様のついた床を決まった順番で踏むとか、
壁のくぼみに正しい石版を嵌め込むとか、
何かそういうやつ!
よぉし、わたしもサーヴァントの『ミケ』と一緒に挑むわよ!
こういうのは思い切りが肝心なのよ。
まずはこれ! 次はこ……え? なぁに、ミケ? これじゃないって?
じゃあせめて、距離を取ってボールとか投げつけて作動させてみましょ。
これなら安全……ぎゃーーー!
レスリー・ブラックソーン
連携等歓迎。
■探検隊
ーー冬も入りかけな11月末の新宿。謎の耳長族……その痕跡と謎を辿る為、我々探検隊は灼熱の南米(みたいな環境)へ飛んだ。
迷宮に入るなり、その不自然な景色にレスリー隊員が呟く。
「竜城にまだこんな迷宮がアッタナンテー」
……こんなノリで良いかな。動画撮ってミレーに送っておこう
■迷宮探索
水スぺってな感じでインディがジョーンズするような罠とか、トゥームなレイダーな罠とか、脈絡も無くサメが出てきたりそういうアレを想定してって話でしょ。オッケーオッケー。
迷宮探索しながら迷宮に力の残滓っぽい宝石が無いか探そう。
僕?飛べるから天井あたり居れば罠は関係な…いだだコウモリの群れがいででで(たかられ
佐島・真己
どこかの博士みたいな話だ
鞭と帽子でも用意するか
中米の古代文明ね
アステカやマヤを思い浮かべるけどな
ま、色々試してみればいいかな
気になる窪みには石を投げてみるとか
蜘蛛の巣がかかった布は釣り針の付いた糸で引っ張ってみるとかな
きっと木で出来た人形が動き出したりするんだぜ
しかも滅茶苦茶強そうなヤツがさ
木人くらいどうって事ないさ
俺だって命懸けなんだ
言葉はしゃべれるけどな
気になる小路があったら物陰にナイフと手榴弾を隠しながら進むか
どうせ奥にある仏像か何かが動いて襲ってくるんだろ
途中に置いた武器を投げて倒してやればいいさ
倒した後のその奥を見たら何か秘密がわかったらいいな
「月を指さすように撃てだったかな」
冬も入りかけな11月末の新宿。謎の耳長族……その痕跡と謎を辿る為、我々探検隊は灼熱の南米(みたいな環境)へ飛んだ。
パラドクストレインから降り立った面々が鬱蒼と生い茂る木々を掻き分け突き進むも、生物の気配がまったく感じられない密林の静けさに耐えかねたかシャムロック・クローバー(森の魔女(自称)・g00876)隊員が口を開いた。
「中南米……密林……アマゾン……!
ここを奪還できれば、わたし達の暮らしやショッピングがもっと便利になるかも! がんばるわよ!」
うん? 暮らし? ショッピング? 密林でアマゾンという単語で何か勘違いをしているかもしれないが強い意思を持つことに問題は無い、シャムロック隊員が先導するように突き進めばすぐに探検隊は遺跡に到着していた。
まるで探検隊を誘い込むように開く神殿の入り口に物怖じせず一同が慎重に足を踏み入れたその時、不自然な景色にレスリー・ブラックソーン(探求者・g02869)隊員が思わず口を開いていた。
「竜城にまだこんな迷宮がアッタナンテー」
微妙に棒読みと視聴者は思ってしまったこもしれないが、あまりにも現実離れした光景ゆえに口調が不自然になってしまったのだろう、きっと。
そんな中、遅れて踏み入れた隊員である佐島・真己(暗闇の中の光・g01521)が帽子を深く被りなおし、腰に据えた鞭を撫でてこれから先に待ち受ける脅威を前に覚悟を決めていた。
「中米の古代文明ね、アステカやマヤを思い浮かべるけどな。ま、色々試してみればいいかな」
鋭き眼光はこの遺跡に、迷宮に潜む数多の罠が何処にあるのか見逃さぬ、そして乗り越えてみせると冒険映画の主人公である教授がスクリーンから飛び出してきたような印象を我々に与えてくれる。
彼がいれば安心だ、如何なる危険が潜もうとも咄嗟の判断で切り抜けられると安堵した探検隊であったのだが、その安心感が油断を生んでしまったのである!
「地表に罠がありそうだからね、僕は飛べるから天井あたりから怪しい場所がないか探……いだだコウモリの群れがいででで」
何ということだろう、足元の罠を避けるべく、翼を広げ浮遊したレスリー隊員が数多の蝙蝠の標的となってしまった!
目に見えぬ罠だけでなく、生物までもが牙を剥く恐ろしいダンジョン、だがこの蝙蝠による歓迎はほんの序曲に過ぎないのであった!
「大丈夫!? 早く降りてきて!」
天井付近で蝙蝠に襲われるレスリー隊員を救うべく、手にした泥団子を投げつけるはシャムロック。
炸裂する泥団子が飛び散る事で蝙蝠がそれを避け、生じた空間を縫うように降下、レスリー隊員は窮地を脱したのであった。
「ありがとう、助かったよ。お約束な展開だったけどこんなノリでよかったよね、動画も取れてるし後でミレーに送っておこう」
危機を脱し一息つけたレスリー、だが記録映像をしっかりと保存しているのは探検隊としての使命であろう。
だがこの迷宮の上空は蝙蝠のテリトリー、安全ではない事がわかってしまったので地表を進むしかないのである。
「上は無理、けどなんとかなるわ、ダンジョンならわたしも結構挑んできたの。
ここは人工の遺跡……殊にわかりやすい罠や仕掛けが張り巡らせてあるに違いないわ」
「同感だな。怪しい窪みには離れた場所から石を投げ込む、あっちの布……蜘蛛の巣が掛かっているあれも怪しいんで、釣り針をつけたこの糸で引っ張ってみれば動きがあるだろう」
探索の道筋、そのひとつを封じられ苦しい環境にもかかわらず、焦りの色はないシャムロックと真己。
様々なダンジョンの探検を乗り越えた自信を、そしてこういった罠への造詣の深さを。
両者別々の視点から罠を乗り越えれる力強さを感じさせ、真己が垂れる布に引っ掛けた糸を引いたその瞬間。
「やっぱりな、木人のおでましだ、構えろ!」
「いや、サメだよ!」
「えっ、なになに? ミケ、あっちからって?」
ゴトッと響いた不気味な物音、それと共に壁が開き、木で出来た人間が武器を振り上げ探検隊に襲い掛かってきたのである!
それだけではない、何故か近くにあった水辺には脈絡もなくサメのような背びれが浮かび、水中に逃げ込めば命は無いと我々に警告していたのであった!
だがそこは危険を想定していた真己、咄嗟に鞭を引き抜き相手の足を取る事で木人を転倒させ、その間に隊員が一斉に攻撃することで難を逃れていたのである。
「危なかったな、だが罠はいくらでもありそうだ。此方から仕掛けるぐらいの工夫も必要だな」
「ええ、けどこういうのは気をつけるのもそうだけど、思い切りも肝心なのよ。さ、ミケ、いきましょう」
静けさを取り戻した遺跡の中、怪しい小道の手前にナイフと手榴弾を仕込む真己。
対照的に道を切り開く動きを見せるシャムロックは、自らの相棒であるサーヴァント、クダギツネのミケと共に怪しげな模様が描かれた床の前に立ち。
「この模様のついた床を決められた順番で踏むとか、あっちの壁の窪みにこれまた怪しく、床においてある石版を嵌めるとか。
ってことでまずはこれ! この床からいって次はこ……え? なぁに、ミケ? これじゃないって?」
体を張っての探知を見せるとばかりに進もうとした主、だが危険を察したクダギツネのミケが衣服の裾を噛み引いて踏み止まらせた。
傲慢な者ならば提案を切り捨て突き進むであろうが、やはり野生のカンは信じられると考えたかシャムロックは引き返し、距離を離したことはこの後起こることを見れば正解であった。
「じゃあせめて、距離を取ってボールとか投げつけて作動させてみましょ」
距離を置いて投げつけられる泥団子、人間が踏みしめたと同じ程度の衝撃が床に与えられたその時、突如天井が模様のある床目がけ落下してきたのだ!
「これなら安全……ぎゃーーー!?」
クダギツネのミケに話しかけていたシャムロック、にこやかな笑顔の前に落ちてきた天井。
一瞬の沈黙の後響いた悲鳴、だがそれだけで仕掛けの全てがわかったわけではなく、我々は更なる恐怖を味わう事となる!
「こっちからも案の定だ、きたぞ!」
落ち着き払って真己が叫べば、彼が罠を仕掛けた小道の奥から武装した石像が進んでくる。
だが仏像か何かが動いてくると考え、そして命懸けの覚悟ならば動きに迷いも無い。
壁に手をやれば土が彼の意思に従いナイフを生成、投げつけ石像の膝に突き刺し動きを鈍らせれば同時に小道の壁面に仕込まれた手榴弾が炸裂、追加のナイフも飛び出し爆発の衝撃も相まって、石像は完全に沈黙したのである! これはまさに、隊員達のカンと事前準備により被害が防がれた瞬間であった!
「月を指さすように撃てだったかな」
再びの窮地を脱し、真己が帽子を被りなおして小さく呟く。
奥を調べれば何かが分かるかと進もうとしたが危機に備えて欲しいとばかりにレスリーが調べるもそこは単なる行き止まり。
何も見つからず頭を振って彼がが引き上げて。
「脇道は何も無いかな、罠ばかりだと思うよ。やっぱり、あっち、だね」
と示すは、先ほどシャムロック危機一発であった落下した天井、その先にある石版をはめ込む壁。
だがこれは単純な鍵であったのだろう。警戒してはめ込むも何も起きず、重苦しい扉が音を立てて開いていく……。
こうしてようやく危険地帯を切り抜け一息ついた一同であったが、突如聞こえた不自然な物音に緊張が走る。
物音を頼りに恐る恐る進んで行き……その時、隊員が見たものは!?
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【土壌改良】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
コマーシャルが入りましたのでカットしました、どんな内容だったかは皆さんで想像してネ。
葭島・文子
B級からZ級のホラーやアクションですね、承知しました。ではそのノリで威力偵察しましょう。
まずは大学生サークルからはぐれた感じの体で遺跡に迷い込んで、シャワーシーンを挟みつつ不用意に奥に進みましょうかって、後ろの物音にビックリですよ!?なんだ、ネズミですか。
気を張ってたら疲れたから一服……あ、禁煙してましたね、そういえば。
しかしクロノヴェーダの目的、気になりますね……おや、これは。な、なるほど、あれはそうそう……!早く仲間に伝えないと!
って、敵じゃないですか、聞いてないですよ!もう手当たり次第に攻撃するしか……あれ、あっさり倒せちゃいましたよ?大したことないですねえ(不用意に近づいて覗きながら)
「あらー、皆さんこんなところにいたんですか?」
崩れ落ちた壁から覗く顔、そしてあっけらかんとした声で我々の前に姿を見せたのは葭島・文子(駄狐・g04003)隊員であった!
別働隊として動いていた彼女に一体何が起こったのか、カメラが撮らえた一部始終をご覧頂こう。
密林を進む文子、そして彼女の前にはピラミッド状の遺跡ではなく……周囲に点在する小さな遺跡、そこにある大穴が目に入っていた。
本来ならばスルーして中央遺跡を目指すが、ひとまず覗き込んでみた彼女が見たものは驚くべき光景。
なんと、人工的に整備されたであろう水場がそこにはあり……また流れ込む清らかな水が循環することで、水場の環境を維持していたのであった。
この遺跡を作った者の技術に感服しつつ、密林を進み汗ばんだ体を冷ませる好機、一先ずの休息とばかりに文子は穴へと入り込み、衣服を脱ぎ去り水の中へと。
カメラが綺麗に畳まれた衣服を写す中、水を浴びる音だけが記録されていた一時の休息の後である。
「さて、いい感じで休憩できましたし、道も続いていますからこっちから行きましょうか」
カメラに姿を映し、本来の入り口ではないルートから調査を開始した文子隊員。
躊躇無く歩くも一切の罠は無い、これは憩いの場への道筋だったのか。
順調に進む彼女であったのだが突如聞こえた小さな物音を、頭上に立てた狐耳は逃さない!
「何者っ!?」
ビクッと耳が動き、振り返った文子の目に飛び込んできたのは一匹のネズミ、そのまま小さな穴へと逃げ込んで。
「なんだ、ネズミですか。気を張ってたら疲れたから一服……あ、禁煙してましたね、そういえば」
ポフポフと胸ポケットに手をやりつつ、タバコが無い、禁煙だとあえて日常を語り余裕を見せる文子隊員。
そのまま進めば彼女は恐るべき事実を発見する!
「おや、これは。な、なるほど、あれはそうそう……! 早く仲間に伝えないと!」
何かを発見した隊員、しゃがみこんでまじまじと眺めクロノヴェーダの目的を掴んだとばかりに声を出すがそれをそのまま逃がす遺跡ではない!
突如壁から木で出来た人形が動き出し、彼女を倒さんと襲い掛かってきたのである!
「って、敵じゃないですか、聞いてないですよ! もう手当たり次第に攻撃するしか……」
遺跡の罠、仕掛けによる奇襲に対し延びる狐の尻尾で対抗すれば、一撃で倒れる罠たち。
あまりにも脆すぎる存在に拍子抜けした我々の心を代弁するように文子隊員が倒れた木人に近づいて。
「あれ、あっさり倒せちゃいましたよ? 大したことないですねえ」
不用意に覗き込めば、それがもうひとつの罠を隠していたか、突如地面が崩れ彼女と共に木人が落下し遺跡の奥へと滑り落ちたのであった!
こうして、先ほどの物音は彼女が落下した音であり……隊員は危機を乗り越え合流を果たしたのであった。
成功🔵🔵🔴
効果1【狐変身】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
ラム・フォーファイブ
エルフとか興味ないので。まったく興味ないので。これっぽっちも興味ないので。
(「ところでエルフって見つけたら商売相手になるかしら」とか考えていませんよ、ええ、考えていませんとも)
それよりは、こう、遺跡のお宝を入手して、昨日より少し豊かな生活ができると良いわね、と思うの。
ほら宝石とか貴金属とか?まあ新宿じゃ貨幣も何もあったモノじゃないけど、汎用的に価値がありそうなモノなら、持ってればどこに行っても役に立つし?
存在痕(や、お宝)を探るとなると「見落としやすい場所」よね。曲がり道の反対側の壁とか、坂の裏とか、いわゆる「道なりに移動」してると見落としやすい場所こそ、生活には必要な場所な筈だから。
探検隊が罠を抜けたことで、ようやく耳長族の痕跡を探る事が可能となった。
そしてその先陣を切って調査に入ったのは、ラム・フォーファイブ(Simulare avaritiam・g04881)隊員である。
「エルフとか興味ないので。まったく興味ないので。これっぽっちも興味ないので」
(「ところでエルフって見つけたら商売相手になるかしら」とか考えていませんよ、ええ、考えていませんとも)
本音を隠し、建前だけを喋れる実に優秀な隊員。
興味が一切無いと言いつつ調査を行う姿に不自然さを感じたかもしれないが、あくまで学術的な意味での調査に興味があり、エルフという種族には興味が無い、という事を彼女の名誉の為に説明しておきたい!
では彼女がどこを重点的に見ているのか。
やはり怪しい、壁や床の隠された扉などか? いや、違う。彼女はそんなありきたりな場所に生活痕は無いと断言し。
曲がり道における、進路とは反対側になる壁。それに何らかの生活をしていたであろう広場に伸びる上り坂、その坂道を振り返り天井付近に目を向ける。
そう、これは日常生活におけるスペースの有効活用、いわば「道なりに移動」してると見落としやすい場所こそ、生活には必要な場所と踏んでの調査であり。
「んー、食器とか、服とかを入れる籠とかしか無いわね、まあ貴重品は無いと思ってたけど」
移動ではなく生活、そして生活する為ならば必要な収納スペースとして、壁に掘られた窪みや坂道の途中に設けられた棚のような出っ張りに、籠や食器を見つけたラム。
覚悟はしていたが宝石や貴金属、汎用的に価値のある物があれば……貨幣経済が混乱状況にある新宿島では役立たぬだろうが、別世界では持ち込むことで役立つ物が無いか探したが見つからず。
「はー、遺跡のお宝を入手して、昨日より少し豊かな生活ができると良いわね、と思ったんだけどね」
頭をかいてため息を零すラム。
だがしかし、彼女の調査力によってここで誰かが生活していた、つまりは単なる儀式の場だったのではなく……生きるための拠点であったことが判明した。
そう、確かに耳長族はこの遺跡がある密林の中で暮らしていた、その確かな証拠を今我々は掴んだのであり。
謎の解明へ向けて大きな一歩を踏み出したのであった!
成功🔵🔵🔴
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
エルフの痕跡を調査する中、遺跡の中に荒々しい叫び声が鳴り響く!
咄嗟に身構える探検隊、その時、一同が見たものは筋骨隆々の体に骨で出来た棍棒を持ち、遺跡内部を巡回する恐るべき怪物の姿であったのだ!
先ほどまでの探検で切り抜けた動く木人や石像とはまるで違う、荒々しい姿は排除するのに一筋縄でいかないことを否応無く隊員に知らしめる。
だがしかし、そこはこれまで幾多の危機を乗り越えてきた探検隊の面々である。
うまくやり過ごし、咆哮する怪物をかいくぐり遺跡の奥に眠る何か、そしてそれを守る怪物に挑む事も。
はたまた、この脅威を全て排除しその上で遺跡の謎に挑む事も。
如何なる手段を選ぶことも出来る、それが此度の探検隊の強みである!
さあ、遺跡の罠を利用して怪物を仕留めるか、はたまたあえて姿を見せて突き進むか。
全ては探検隊の判断に委ねられている!
佐島・真己
まったく、楽しいダンジョンだぜ
この先に出てくるのもふざけた奴らに違いないな
何かを落とすなど物音を立ててしまい敵に見つかる
敵がやってくるまでに物陰に隠れていて様子を窺いつつ
敵が隙を見せたら奇襲
【切り開く鉄の意志】を使い戦う
武器はフォーゴトン・リーフ、ザ・マーベラス、心に残る意志
ナイフで敵を斬ると何故か鈍器で殴ったように敵を破壊
(実はナイフにオーラを纏わせている)
壁付近で待ち構え
壁を殴って天井の構造物を殴って攻撃
など可能なら香港アクション映画っぽくコミカルに戦う
少しは真面目に戦うか
両手に嵌めたグローブを打ち鳴らし敵を挑発
やって来たところを呼吸を合わせてカウンターで頭を狙い攻撃
「楽しくなってきたな」
シャムロック・クローバー
まー、この程度のダンジョン、大したことないわね……ッ!(ぜーはー)
!? ……現れたわね、怪物ども!
まだ向こうはこっちに気づいてないのかしら。
えーっと、こういう場合はどんな行動だと、
オイシイ……っじゃなくて、撮れ高……っじゃなくて。
う~、もたもたしてたら気づかれちゃう。
でも、それも運命かしら……。
冒険映画でも何でも、探検隊の美女はヒドイ目に遭うのがお約束。
わたしが敵の手によってピンチに陥れられてしまうのも、
このキュートでプリティーな美貌を持つが故……!
かわいく「きゃー」とか叫んでおきましょ。
……ちょっと、ミケ!
ジト目で見てるのはやめて、ほどほどの所で助けてよ!
ほら、【ここ掘れ、こんこん】って。
レスリー・ブラックソーン
やれやれ。この探検用眼鏡が無ければ卑劣な罠で命を落とすところだったよ(カメラ目線)
ともあれ、遺跡に守護者はつきもの。勿論想定してたさ。
そして、侵入者を追い詰めるデストラップも当然あるだろう。それも勿論、想定済みさ(カメラ目線)
■戦闘
吟遊詩人らしく、音楽で雰囲気を。リュートとスマホで【勝利の凱歌】。レジェンダリースマイトだ。
遺跡探索の英雄、何か冒険心溢れる考古学者って感じの(興行成績的な)英雄を再現して、遺跡を【観察】して、落とし穴っぽい床スイッチを踏んで押す。
そして守護者を落とす……落とすんだって。落ちろって(スイッチガシガシ踏み)
諸共落ちそうになったら【飛翔】で。(そしてカメラ目線)
数多の罠を乗り越えた探検隊、だがその調査を阻むかのごとく闊歩する怪物たち。しかし隊員に絶望の色は無い。
「まったく、楽しいダンジョンだぜ。この先に出てくるのもふざけた奴らに違いないな」
「やれやれ、けど油断はできないよ。この探検用眼鏡が無ければ卑劣な罠で命を落とすところだったしね」
まるでこの危機を楽しむかのように佐島・真己(暗闇の中の光・g01521)隊員が帽子を被りなおして呟けば、レスリー・ブラックソーン(探求者・g02869)隊員が眼鏡を光らせながらそれに応じる。
どれほどの苦境にあろうとも、探検を成功させるという強い意思が一同を奮い立たせれば。
「まー、この程度のダンジョン、大したことないわね……ッ!」
美しき金髪をなびかせて、シャムロック・クローバー(森の魔女(自称)・g00876)隊員も余裕を見せて微笑んでいるっ!
視聴者の皆様にはぜーはーと息が上がっているように見えているが決してそうではない、これは数多の怪物を乗り越え迷宮の謎に迫れるという興奮から呼吸が荒くなっているだけなのであるっ!
そんな探検隊の行く先を阻むかのように立ちふさがる数多の怪物、この脅威に対し我らが探検隊は如何なる手段で持って対抗するのかその雄姿を見ていただこう。
「!? ……現れたわね、怪物ども! まだ向こうはこっちに気づいてないのかしら」
「そうみたいだね、けど遺跡に守護者はつきもの。勿論想定してたさ。そして、侵入者を追い詰めるデストラップも当然あるだろう。それも勿論、想定済みさ」
侵入者を探し徘徊する怪物たち、突撃竜鱗兵が鼻息荒く歩む様を物陰に隠れ伺うシャムロックとレスリーの両隊員。
「えーっと、こういう場合はどんな行動だと、オイシイ……っじゃなくて、撮れ高……っじゃなくて」
息を殺し思案巡らせ、巡回ルートがあるのかと観察するシャムロック隊員に寄り添うは使役されしクダギツネのミケであり、何かあれば身を挺して主人を守ろうとしているのだろう。
モタモタしてると気づかれちゃう、なんて悶える主を見つつ、ジト目なのは何か異変が発生したとてそれを見逃さんとする強い意志の表れに違いない。
そんな両者を見つめつつ、クイッと眼鏡の位置を直してリュートを取り出すレスリー。
不意の遭遇に備え、己が得物を取り出し戦いに備えようということであり、我々撮影スタッフにも魅せる微笑には余裕すら感じられる。
だが、その時である!
ゴトッ、と何かが崩れる音、それはシャムロック隊員やレスリー隊員と共に隠れていた真己隊員が物陰から物陰へと移動する最中、風化し脆くなっていた床を踏み砕いてしまった物であり。
「ガルルッ!? グロォ!」
不審な物音に気づいた怪物たちは侵入者の気配を察知、物怖じせずに我々探検隊の方向へどんどん向かってくるではないか!
このままではいけないと警鐘を鳴らすかのように、緊迫した空気が探検隊の間に張り詰める。
鳴り響くリュートの音色、それに重なるスマートフォンからの電子音(演奏はレスリー隊員)はまるで探検隊の焦りを示すかのようであり、逃げるかそれとも隠れてやり過ごすべきか、瞬時の判断が求められている中で探検隊が選択したのはこの場に潜むという選択。
だがそれが間違いであり、この選択が探検隊を絶体絶命の危機に陥れることになるっ!
「フシャーッ!」
「きゃー!」
あまりにも簡単に、怪物どもは隠れ潜む我々探検隊を見つけてしまった! そして真っ先に狙われてしまったのは、キュートでプリティーと評される、美貌を持ってしまったが故に目に付いてしまったシャムロック隊員であった!
隠れ潜む岩を蹴散らされ、無防備な姿を曝け出してしまったシャムロック隊員と今まさに彼女の体を蹂躙せんと振り上げられた巨大な棍棒、怪物の口がいびつに歪み、まるで狩りを楽しむかのような印象を我々に与えてくる。
そして轟音と共に棍棒が振り下ろされるのであった!!
◆
コマーシャルが流れております、暫くお待ちください……。
◆
巡回する怪物、気づかれてしまった我々探検隊、そして不幸にも最初の犠牲者と定められた美女であるシャムロック隊員。
振り下ろされた巨大な棍棒、絶体絶命の危機の果て我々探検隊が見たものとは!?
「……ちょっと、ミケ! ジト目で見てるのはやめて、ほどほどの所で助けてよ!」
「…………クゥ」
咄嗟に飛び退き棍棒から逃れたシャムロック隊員、この危機回避能力がここまで数多の秘境探検を成功に導いてきた彼女の実力であり、クダギツネのミケもまたその実力を信用しきっていたのだろう。
主が狙われているにも関わらず、何の手も打たなかったのではない、そして今まさに主に指示されたから動いたのでは断じてない、多くの怪物を纏めて屠る好機を待ち、行動を控えていたのであるっ!
そんなミケが一鳴き、ここ掘れとばかりに示すはシャムロックに避けられ地面に叩きつけられた棍棒が刻んだ大きな亀裂。
亀裂に飛び込み、ミケが掘ればその一穴が起点となって地下水脈の力が開放、膨大な圧力持った水流がシャムロックを狙い集っていた怪物たちに襲い掛かり、そのまま一気に押し流す。
「ゴオアアアアア!?」
断末魔の咆哮、しかし探検隊を狙う怪物どもは仲間が流されたとて怯む事無く探検隊を狙い集結していたのであった!
水流を避ければ必然的に別の隊員が狙われる、そして怪物たちが目をつけたのはレスリー隊員。
彼の持つリュートとスマートフォンが、まるで探検隊の心をあらわすように、警鐘のようにけたたましく鳴り響けば次々と迫り来る怪物たち。
このままでは彼の命が危ない、急ぎ逃げてくれっ!
そんな我々の願いが届いたか、反転走り出すレスリー隊員。と次の瞬間、彼は何か怪しげなスイッチを踏んでしまっていたのであった!
カチッと音が鳴り、まるで空気が変わったかのように別の緊張が隊員たちに走る!
が、何も起きない。
「…………」
「……ゴアアッ!」
しばしの沈黙、そして再びレスリー隊員を狙い飛び出す怪物たち!
「おい……落とすんだって。落ちろって! だからさぁ!」
自身を狙い迫り来る怪物を前に、幾度も地面のスイッチを踏みつけるレスリー隊員、どうした、このままでは怪物にやられてしまうぞっ!?
だが、次の瞬間! 突如地面が揺れたかと思えば大穴が開き、レスリー隊員ごと数多の怪物が奈落に飲み込まれてしまったのであった!
尊い犠牲、一人の隊員と引き換えに数多の怪物が退けられた。安堵と共に悲しみが我々の心に来襲したときである。
勇ましきメロディと共に大穴からレスリー隊員が飛翔し、我々の前に姿を見せてくれたのである!
遺跡の罠を活用し、多くの怪物を一瞬にして駆逐したまさに冒険家としての機転であった。
こうなれば我々探検隊の反抗開始、勢い減じた怪物に目にもの見せてくれ、真己隊員!
「派手にやってるな、楽しくなってきた」
そう不敵に笑い物陰から飛び出す隊員、手にしたナイフが煌けば怪物の首筋に一閃。
悲鳴すら上げれず、されどナイフのような切断面ではなく鈍器で殴打したかのように怪物が吹き飛ばされる。
続けざまに装飾の施された柱を殴打、轟音と共に天井の一部が崩れれば残り少ない怪物たちが瓦礫の下敷きとなっていく。
「どうした、数が揃わないと何もできない連中か?」
難を逃れた怪物はごくわずか、それらを前に真己隊員は己が拳、グローブを嵌めた両手を胸の前にて打ち鳴らし、かかって来いとばかりに怪物たちを挑発する!
このまま馬鹿にされてなるものか、とばかりに怪物たちは巨大な棍棒を振り上げ雄叫びと共に走り出し、真己隊員へ最後の突撃を敢行するが……ここは我々探検隊に分があった。
「遅い、それに隙だらけだな」
フッと一息、呼吸を整えステップ踏んでカウンターで繰り出されたアッパーカット。
怪物の顎を的確に打ち抜いた一撃を皮切りに、次々と怪物は頭部を殴られ昏倒し……我々探検隊はこの窮地を脱したのであった!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【ラストリベンジ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
数多の怪物を退けた探検隊はより深部へと足を踏み入れた。
これまで以上に危険な空気を肌で感じ、緊張からかそれとも洞窟迷宮という地形によるものかじっとりと衣服が湿り肌に張り付く。
何かで体を仰いで見てもこの不快感は拭えぬが、しかしそれで引き返すような探検隊ではない。
そのままゆっくりと、危険な迷宮を警戒しながら突き進む探検隊であったが何か奇妙な光を見つけ足を止めたのであった。
「んー? 巡回に向かった連中の気配が無いか? サボりか何かか、まあいいかねぇ、吸出しは順調、ヨシ!」
声の主は大きな翼をはためかせ、光る何かを凝視する恐るべきドラゴンであった!
そのドラゴンが凝視するものは数多の根……そう、植物の根が多数絡みつき光る謎の球体。
凝視する球体は時折光を強くして、それによる瞬きはまるで巨大な脈動する臓器にも見えていた。
そして脈動と共に零れ落ちるは輝く宝石、生み出された宝石は地面に落ちるより早く、闇の中から姿を見せた遺跡の住人。
すなわち、動きまわる石像や木で出来た人形などが速やかに回収していたのである!
間違いない、ここが遺跡における重要拠点だ。
いまだ迷宮の全貌は判明しないが、この重要拠点を制することで我々探検隊が次なる領域へ挑む橋頭堡となることは確実である!
さあ、探検隊よ、これまでの戦いで培った経験を生かし、危険なドラゴンに挑戦するのだ!
今まさに迷宮の守護者に探検隊が挑まんとした時、我々の元に別の隊員から一報が入った。
それは先ほど発見した耳長族の痕跡に関してであり、とてつもない発見であるという。
急ぎカメラは隊員の下へと走った!
塞河・みやび
ふむ……ここは異形の神を崇拝したことで迫害された、超古代エルフ文明の隠れ里であった可能性が高い。
(そんなものは多分ない)
謎の祭壇っぽい何か、謎の文字のような何か、あと謎の痕跡。
それらを材料に総合的に推理するとそうなるのじゃ。
適当な【情報収集】で、全てがわかったかのような【演技】して、尺もとい【時間稼ぎ】するのじゃ。
しかし、もう少し決定的な痕跡が欲しいのじゃ!
狐火の【照明】でじわじわ探索していくのじゃ~。
すると! 驚くべきものが!
現れたり現れなかったり!
でも空気を呼んで驚愕するのじゃ。
こ、これは……まさか!?
いかん、この事を早く皆に伝えなくては!
このままでは大変な事になりそうな雰囲気なのじゃ!
「こっちじゃ、こっちで見つかったのじゃ!」
撮影スタッフを出迎えたのは塞河・みやび(さいかわみやびちゃん・g04329)隊員であり、彼女は遺跡を守る数多の罠や巡回する石像などの目をかいくぐり、今回の発見に至ったという。
いったいどんなものを見つけてしまったというのだろうか?
「謎の祭壇っぽい何か、謎の文字のような何か、あと謎の痕跡。それらを材料に総合的に推理すると……」
しゃがみこみ、地面に細かく刻まれた人工的な溝をなぞるように指を走らせたみやび隊員、するとその溝の上に堆積していた土ぼこりが取り除かれて、文字のようなものが見えてきたではないか!
なるほど、これが発見した文字のような、模様ともいえる痕跡か。カメラがその様子を克明に記録するのを見て頷きながらみやび隊員は話を続ける。
「ここは異形の神を崇拝したことで迫害された、超古代エルフ文明の隠れ里であった可能性が高い」
状況、痕跡から結果を推測したみやび隊員から語られる驚愕の事実!
なんということであろう、つまりこの迷宮を闊歩する存在は超古代文明の力によって作り出されたとでもいうのだろうか!?
「うむ、じゃがもう少し決定的な痕跡が欲しいのじゃ! この先にまだ何かあるような気がするのじゃ~」
そう言って狐火を灯し、周囲を照らし進んでいくみやび隊員。
我々カメラも慎重にその後を追い、耳長族の。いや、超古代文明の痕跡を見逃さぬように集中する。
不気味な程の静寂に我々の足音と狐火が燃える音だけが聞こえる中、進む一行。
するとその時、驚くべきものが!
「こ、これは……まさか!?」
発見した物の凄まじさに声を上げ、驚愕するみやび隊員。
その危険性を察してか発見物には一切手を触れず、振り返ってカメラに言う。
「いかん、この事を早く皆に伝えなくては! このままでは大変な事になりそうな雰囲気なのじゃ!」
恐るべき遺物の発見、早急に別の探検隊に伝えねばならぬと焦りの色を隠せぬみやび隊員が見たものとは!?
その発見物にカメラが迫ろうとしたその時である! 遺跡に異変が起きたのだ。
揺れる地面、慌ててその場から撤退する我々とみやび隊員。間一髪地面の崩落からは逃れたが発見した遺物はそのまま崩落に巻き込まれてしまったのであった。
これは恐らく、先に見つけた遺跡の守護者と探検隊の戦いによる余波であろう、しかし危険な発見物に手を触れず、現状保存を選択したみやび隊員の判断は責められるものではない。
「ううむ、遺跡の崩落に巻き込まれ痕跡がなくなるとは予想外なのじゃ。じゃが、ここには何かあったのは間違いないのじゃ!(特に真新しい発見も超古代エルフ文明の痕跡もなかったが、いい感じの尺稼ぎになったのじゃ!)」
そうきっぱりと言い切り、来た道を引き返すみやび隊員。
詳細をカメラに収めることはできなかったが、この遺跡にはとてつもない物が眠っていたのは紛れもない事実なのである!
●
(※先の調査で発見された生活痕以外の目新しい発見はありませんでした、と画面右下に恐ろしく小さな文字でテロップが入っている)
大成功🔵🔵🔵
効果1【照明】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
耳長族、超古代エルフ文明の痕跡を見たカメラは再び恐るべき守護者、ドラゴンの元へと戻った。
そこには動きを物陰に隠れつつ注意深く伺う探検隊、即ち膠着状態が続いていたのである。
なるほど、戦いの余波で遺跡が崩壊したかと思われたがそうではない、恐らくこれはあのドラゴンが守る謎のオブジェが遺跡の崩落に関係しているに違いない。
そう確信を持ったカメラは息を潜める探検隊と同じく物陰から様子を伺い、沈黙の時を同じく過ごす事となる。
佐島・真己
あいつら何を守ってるんだ
気になるな
一人で飛び出し名乗りを上げるが何かを投げられ急いで物陰に隠れる
そのままじりじりと敵に追い詰められたところで気がつく
武器が無い
どうやらどこかに落としたらしい事に
いいところに敵の大事にしてそうな球体が
「このでっかい目玉がどうなってもいいのか」
と足下の石を拾って投げつけようとする
石を投げつけると謎の力が石を溶かしたりして上手く行かない
また必死で逃げると袋小路に追い込まれる
絶体絶命
何か無いか必死で考えるも思いつかない
ヤケクソで飛び出したときに宝石が生まれるのを見て思い出す
武器が無ければ作ればいい
お前は素手でも余裕だと挑発
近づいてきたところに氷の剣を伸ばして命懸けの反撃
「あいつら何を守ってるんだ。気になるな。ここは一つ仕掛けるか」
この沈黙を破り状況を動かすと覚悟を決めて佐島・真己(暗闇の中の光・g01521)隊員が勇敢にも飛び出す。
突然の行動は皆に衝撃を与えるが、何より侵入者の存在を感知していなかったドラゴン、羅刹天インドラジットにとっても青天の霹靂。
「オワッ!? なんだなんだ、誰だっ!」
「迷宮探検隊の佐島・真己だ! お前が守ってる迷宮の秘密、暴かせてもらうぜ!」
動揺するドラゴン、その機を逃さず捲し立て一気に決めようと動く真己隊員であったのだがドラゴンが素早く反応、謎の縄を手元に生み出し禍々しい気配と共に真己隊員に投げつけたのだ。
この縄は危険と咄嗟に判断、急ぎ岩陰に隠れ呼吸を整え反撃の機会を伺おうとしたのだが思わぬアクシデントが彼を襲う。
腰に手を伸ばした真己隊員であったがそこにある筈のもの……そう、己が得物である武器が無かったのである。
なんということだろう、これまでの戦いでいつの間にか落としてしまったというのか。
「あー? 隠れてばっかりか? 威勢がいいのは最初だけか?」
その間に勢いづいたドラゴンが岩ごと真己隊員を捕縛せんと縄を、そして縄から蛇の下半身を持つ人間の幻影を作り出し攻め立てる。
武器を無くし追い詰められて絶体絶命、だが諦めないのが探検隊である!
「チッ……いや、まだだ。おい、このでっかい目玉がどうなってもいいのか」
自分に耳目が向いている、即ちドラゴンが守護する物体から注意が逸れた事に気づいた真己隊員が手近な石ころを脈動する球体に投げつける。
だがしかし、周囲を覆う植物の根によって石は弾かれてしまったがこれこそ転機。
「オワワッ!? オマエ、何てことしやがる!」
重要物への攻撃に慌てふためくドラゴン、それを見て何か閃いたのだろう。
「どうした、余所見をして。お前なんざ素手でも余裕だ」
「えっ、なにそれ急な強気?」
素手で飛び出し姿を晒した真己隊員を前に呆気に取られるインドラジット。
強気だったり弱気だったり目まぐるしく変わる態度に困惑した時こそ真己隊員が見出した反撃の好機。逡巡見逃さず踏み込む真己隊員の手に凍てつく冷気が纏わりつけば瞬時に氷の大剣へと姿を変えて一突き、それは堅牢な鱗に深き傷を刻み込む。
そう、これこそ無より宝石を生み出したオブジェを見て閃いた起死回生の一手、無より武器を生み出し放たれた反撃である!
成功🔵🔵🔴
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
レスリー・ブラックソーン
いや、撮影スタッフ誰だよ!(とうとう我慢出来ずにツッコミ)
……ともあれ、そう。探検の佳境だ。
吟遊詩人らしく、ちゃんと冒険譚を最後まで作らねば。
■対ドラゴン
まずは何か怪しい球体の観察。
あの根が臓器における血管みたいなものなら、球体はともあれ根を撃てば何か吸収は止まりそう。
狙撃銃でネチネチ竜を牽制して、同行者が攻撃に入ったら併せて行動。
天使らしく高度を取るジャンプ!そして、高高度から素早く狙撃銃を抜き、追跡光弾で竜と球体ではなく球体と迷宮を繋ぐ根を打ち抜き、そしてコウモリの餌食になって落ちます。
■その他
可能であれば戦場に残った宝石を何個か拾って帰ろう。迷宮の残滓……という建前の、記念品的な収集癖。
シャムロック・クローバー
あの輝く球体……あれこそがわたし達の追い求めていた秘宝ね!?
……あれ? 秘宝を探してたんだっけ……まぁいっか!
しかし漏れ出る光が眩しすぎて、このままじゃ近づけなさそうね。
あのドラゴンを倒して、サングラスを奪うわよ。
ここは正々堂々真っ向勝負!
山場見せ場はこうでなくっちゃ!
「秘宝を守るドラゴン! 今度はわたしが相手よ!」
……ちょっとあのドラゴン、口調が軽すぎない?
クライマックスのシーンなんだから、もっと威厳ある感じにやってよね。
はい、テイク・ツー!
ここ一番の大勝負には、とびきりの得意技。
そう、皆さんお待ちかねの【泥団子投擲】よ。
一球入魂! 受けてみよ、わたしのスペシャル・ストレート!!
塞河・みやび
おわかりいただけただろうか。
敵は姿を完全に消しているのでもいうのだろうか?
この見えざる怪異こそが超古代エルフ文明の……。
もういいのじゃ?
まあ調査を続けるにしろ寸劇を続けるにしろ、敵を倒さねばならないのは必然なのじゃ~。
みやびちゃんミニオン出動なのじゃ!
みやびちゃん本体が耳で敵の居所を【看破】するのじゃ。
動きを止めて物音を探る、そんな一幕も探検の醍醐味なのじゃ!
居所を見つけたら号令を発してミニみやびちゃんを突入させるのじゃ、ミニ探検隊の諸君、確保するのじゃー!
【オーラ操作】によるびりびり【電撃使い】な【気絶攻撃】で動きを鈍らせて足止めするのじゃ。
勢いでやっつけてもいいし仲間に託しても良いのじゃ。
「イテテ、なんナンだよコイツら?」
探検隊による一撃を受け羅刹天インドラジットは顔をしかめ、この好機を逃さず別の探検隊も攻勢を仕掛けていく!
「あの輝く球体……あれこそがわたし達の追い求めていた秘宝ね!? ……あれ? 秘宝を探してたんだっけ……まぁいっか!」
「いや、撮影スタッフ誰だよ!」
ドラゴンの前に続けて姿を見せるはシャムロック・クローバー(森の魔女(自称)・g00876)隊員とレスリー・ブラックソーン(探求者・g02869)隊員、最終決戦への思いを言葉にしつつ姿を見せる。
新手の登場にドラゴンも驚きを隠せ……。
「えっ、秘宝探し? 探してたかもって? それと撮影スタッフってナンだそれ!?」
少し見当違いの反応を見せている、だがここで捲し立てるのが探検隊の真骨頂。
「……ちょっとあのドラゴン、口調が軽すぎない?
クライマックスのシーンなんだから、もっと威厳ある感じにやってよね、はい、テイク・ツー!」
「ああ、それには同意だね。せっかくの探検の佳境なんだ、吟遊詩人らしく冒険譚を最後まで作らねばならないのにこんな反応のドラゴンじゃ台無しだよ」
これはなんという事だろう、インドラジットの発言に問題があると揺さぶることで更に精神的な動揺を誘い、より優位な状況を作り出そうという考えか。
「テイクツー? 台無し? いやいや、さっきのヤツもだけどナンだよこれ!?」
二人の隊員による揺さぶりにてドラゴンも面食らった様子、効果は抜群と言える。
混乱しつつも侵入者を迎撃すべく首を左右に動かして、シャムロック隊員かレスリー隊員か、どちらを狙うべきか迷いが見える。
ようやく標的を定めたか、翼を広げ咆哮すれば何と言う事だろう!
「おわかりいただけただろうか。敵は姿を完全に消しているのでもいうのだろうか? この見えざる怪異こそが超古代エルフ文明の……」
一瞬にして姿を消したドラゴン、その状況を解説するように塞河・みやび(さいかわみやびちゃん・g04329)隊員が姿を見せて見えざる脅威について警戒を促していた。
ではここで、もう一度ドラゴンが姿を消した瞬間の映像をスローでもう一度ご覧いただきたい。
………………
…………
……
おわかりいただけただろうか?
翼を広げ、咆哮している様に見えてドラゴンの口は細かに動いており、何らかの魔術を詠唱しているように見える。
そう、あの叫びの最中にこのドラゴンは魔術を行使し、その力でもって姿を完全に消していたのだ。
「いや、超古代エルフ文明とかナンだ?」
だがしかし、みやび隊員の言葉には反応せざるを得ない何かがあったのだろう、何も無い空間からドラゴンの声が聞こえ、大まかな現在地を隊員は把握。
自身が狙われていることを察したレスリー隊員が咄嗟に飛びのくことで、ドラゴンの凶爪は虚空を切って地面に叩きつけられ、その威力の凄まじさを我々に見せ付けていたのであった!
「チッ、やっちマッタか、だが次は」
攻撃の不発、だが避けられた事で冷静さを取り戻しつつあるドラゴンが再び姿を現し次なる攻撃に移ろうとする。
しかし我々探検隊も負けてはいない、この脅威を排除すべく全力で応戦を始めていたのだ。
「秘宝を守るドラゴン! 今度はわたしが相手よ!」
山場見せ場、真正面から正々堂々勝負とばかりにシャムロック隊員が名乗りを上げてドラゴンの前に立つ。
威風堂々とした姿に思わずドラゴンも気圧されたのか動きが止まり、その隙に狙撃銃を握るレスリー隊員が後方に控える二段構えの体勢を探検隊は整えていたのであった。
「お、オウ、いい度胸じゃねーか、相手をしてやるゼ!」
激闘におけるターニングポイント、応じるとばかりに翼を広げるドラゴンに対しシャムロック隊員の手には十八番とばかりに握られる泥団子。
そのまま大きく振りかぶり、オーバースローモーションで投じられるは渾身の一投。
「一球入魂! 受けてみよ、わたしのスペシャル・ストレート!!」
強烈な回転が加わった泥団子はまるで火の玉ストレート、測定球速よりも速さを感じるノビを見せドラゴンに命中し、大きく頭を仰け反らせ。
「あの秘宝、光が眩しすぎて近づけないからね、そのサングラスを早くよこしなさい!」
自身の要求もストレートに要求するシャムロック隊員に続き、レスリー隊員も追撃に入るのはその直後。
手にした狙撃銃を連続発砲、ドラゴンの鱗に傷を付けつつ大きく跳躍する事で高度を確保、戦場全体を俯瞰する位置へと飛翔。
「どうしたドラゴン、秘宝の守りがお留守だぞ?」
巨体、更には空を飛べる存在であるドラゴンよりも高所を取ったレスリー隊員。
戦いでは高所を取り、更には遠距離攻撃手段があればより優位という定石に乗っ取った戦い方であり狙いを定め引き金引けば、我々を奮い立たせる、そして。
敵を縮み上がらせる、銃火の轟音が迷宮に響き渡って光る弾丸が放たれて。
その銃弾は右へ左へ変幻自在の軌道を描き、ドラゴンではなく謎の秘宝を繋ぎ止める植物の根へと吸い込まれその接続部分を存分に穿ち、衝撃にて引き千切り、ぐらぐらといつ落下してもおかしくないほどの状態へと追い込んでいたのであった。
謎の球体、そして適時脈打つように動く根、それ即ち臓器における血管のような物と見抜き、根を撃つ事にて何らかの変化があると見抜いたレスリー隊員の攻撃に激しく動揺したのかドラゴンが焦って頭を戻し、怒りの形相へと変化したその時である!
「フッ、決まった……あっ、いだだ、そうだ、天井付近はコウモリの群れがいでででで……」
何ということだろう、一瞬の油断か、迷宮に生息している蝙蝠の存在を失念していたレスリー隊員は数多の蝙蝠に襲われ地表へと落下してしまったではないか。
これは絶体絶命の危機、どうなってしまうのかっ!?
「……なにこのノリ? いや、どーナッテんのさ?」
しかしここでまさかの事態、探検隊のこれまで見せた立ち回りから困惑するドラゴン。
様々な残留効果の積み重ね、作戦、成果を積み上げてきたディアボロスの戦いの基本、その大切さが隊員の危機を救ったのである!
「ツッコミが追いつかないところ悪いが、もういいのじゃ?」
そこへ追い討ちをかけるように仕掛けるみやび隊員、ハッとし振り向くドラゴンであったがもう遅い。
「みやびちゃんミニオン出動なのじゃ!」
『なのじゃ?』『なのじゃ!』『なのじゃ~?』
みやび隊員の号令一下、数多のミニみやびちゃんが出現、身の危機を感じたドラゴンが咄嗟に姿を消したのはほぼ同時。
標的を見失ったミニみやびちゃんがキョロキョロ首を左右に振って敵を探すその時であった。
「ふっふっふ、姿を隠しても音で全てわかるのじゃ」
ピンと立った狐耳をぴこぴこさせてみやび隊員が音にて戦況把握、動くことで生じる僅かな気配を察して伏せたドラゴンの策を看破し現在地を特定。
「あそこじゃな! ミニ探検隊の諸君、確保するのじゃー!」
「なのじゃ~!」
ビシっと指差し命令すれば、体に電気を纏わせたミニみやびちゃんが次々と突撃。
何も無い様に見える虚空で抱きつく仕草を見せれば、纏わり付かれたドラゴンが電流に耐えかね姿を見せていたのである!
「アババババッ!? ナンだよ、ナンなんだよこの展開っ!?」
猛攻に晒され苦悶の声を上げるドラゴン、だがその苦境は必然だとみやび隊員が不敵に笑いこう答える。
「調査を続けるにしろ寸劇を続けるにしろ、敵を倒さねばならないのは必然なのじゃ~」
と。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【土壌改良】がLV2になった!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【ロストエナジー】がLV3になった!
【ダブル】LV1が発生!
探検隊の猛攻によってドラゴンは大きく傷つき、追い詰められている。
更に、ドラゴンが守りし物体も崩落は間近でありこちらの破壊も容易くできるだろう。
だがしかし、最後まで気を緩めてはならない、手負いの獣ほど恐ろしい物は無いと百戦錬磨の探検隊達は心得ているのである。
如何なる攻めにてこのドラゴンを討伐するのか、探検隊の勇姿をご覧頂きたい!
弔焼月・咲菜
おー……ようやく見つけたぜ。散々迷って歩き回ってたんだ。落とし前はつけてもらうぜ、トカゲが。(完全なる八つ当たり)
どっから矢を放ってこようが、起動をよく見て高速でよければ問題ねぇ。
飛翔の効果で攻撃を交わしながら急速接近し、首を掴んで放り投げ、そのまま空中で体を滅多斬りにする。
変に調子のって、痛手は食らいたくないからな。最低限度の反撃は警戒しつつ、攻撃を続けよう。
トカゲ風情が一丁前に気取りやがって。そのまま死ねよ。
シャムロック・クローバー
やっぱりツッコミがいると助かるわねぇ~~。
……はっ!? 感心している場合ではないわ!
コホン。
最後の守りを任されているだけあって、アンタなかなかやるじゃない!
敵として出会っていなければ、分かりあえていたかもしれないわ……。
でも、わたし達はアンタを倒して先へ進むの!
(※ラストに向かって何かいい感じの雰囲気の会話をするわよ!)
さぁ、わたしの泥団子もこれが最後の一球。
心の眼で見つめれば、狙いはきっと外さない……受けてみよ、究極デッドボール!
あとは、弾かれた泥団子やドラゴンがクロノオブジェクトにヒット、
割れた球体の中から「お疲れ様」の垂れ幕がドーン!
……っていうクランクアップのサプライズに備えるだけね。
「やっぱりツッコミがいると助かるわねぇ~~」
苦境に喘ぐも抵抗の姿を見せるドラゴン、インドラジットを前に シャムロック・クローバー(森の魔女(自称)・g00876)隊員が感嘆の声を上げていたっ!
「……はっ!? 感心している場合ではないわ!」
だが感心してばかりはいられない、戦いは佳境でありここで押し切らねば為らぬと自らを律し、ドラゴンをキッと睨み高らかに宣言するのは探検隊の鏡であろう。
「コホン。最後の守りを任されているだけあって、アンタなかなかやるじゃない!
敵として出会っていなければ、分かりあえていたかもしれないわ……でも、わたし達はアンタを倒して先へ進むの!」
「いや、ナンで妙な物語になってンダ!?」
ドラゴンの力を認めつつ、されど敵対するもの同士。ここで終わりだと投げかけられたシャムロック隊員の言葉を受け、望むところだ、決着をつけようと応じるドラゴン。
我々に聞こえた言葉は、まるで困惑しているような言葉であるがあれは空耳であり、現地の言葉では戦士に対し敬意を表する、最高の返答なのだ。
そして両者が向かい合ったその時である!
「おー……ようやく見つけたぜ。散々迷って歩き回ってたんだ。落とし前はつけてもらうぜ、トカゲが」
恐るべき迷宮で我々本隊とはぐれてしまうも、持ち前の身体能力で窮地を脱し、今ここに到着したのは弔焼月・咲菜(葬送の報復鬼・g01723)隊員であった。
突然の乱入者、だがこれ以上探検隊にやらせはせんとドラゴンが虚空より数多の矢を生み出せば、対する咲菜隊員は大振りな刀を振ってドラゴンの元へ一直線。
次々と飛来する矢を避け、打ち払い、そして地面を蹴り上げ跳躍飛翔。
ドラゴンの喉元へと飛び込み首を掴んで引き倒しながら着地、そして空中へ無理矢理放り投げるように振り回せば凄まじい速度による頭部の上下運動がドラゴンを襲う。
「ゲェアァアア!?」
思わずこぼれた叫び声、しかし咲菜隊員の攻撃は止まらない。
「トカゲ風情が一丁前に気取りやがって。そのまま死ねよ」
吐き捨てるように、怒りの感情を口にしながら手にした刀を振り回す!
それも振り上げ、横薙ぎ、袈裟懸けと滅多切り、次々とドラゴンの鱗を剥ぎ取り、その下の皮へと刻み込まれる刀傷は我々探検隊の勝利を確信させるには十分すぎる光景であった。
だが相手はここまで耐え抜き、迷宮を守護するドラゴンである。このまま倒れてなるものかとその巨体を震わせ、翼を、丸太のような尾を振り回して咲菜隊員を跳ね飛ばす事で距離を取り。
「やぁああってられッカァ! テメェラぶっ潰す!」
再びの咆哮から、降り注ぐ数多の矢! しかし反撃も想定していた咲菜隊員は咄嗟に刀を盾のようにして尾の一撃を受け止めており、瞬時に動ける状態であったのだ。
即ち起死回生で放たれた矢の雨など予想通りの攻撃、飛び跳ね、岩のアーチを盾にしてやり過ごせばドラゴンの反撃は無意味となり。
最後の力を振り絞った反撃見せれば、その攻撃が隙となって探検隊の攻撃、そのチャンスを生み出すのである。
「隙だらけだ、後は任せたぜ」
「ええ、わたしの泥団子もこれが最後の一球。心の眼で見つめれば、狙いはきっと外さない……受けてみよ、究極デッドボール!」
後方へと下がりつつ、攻撃チャンスとばかりに咲菜隊員がシャムロック隊員に声をかければ既に準備は出来ていたのだろう、シャムロック隊員の手には色よし、艶よし、硬さよし、の泥団子が握られて。
隣に浮かぶは感情を無くしたチベットスナギツネのような顔をしたクダギツネのミケ、その視線など気にせず大きく振りかぶって力をこめて投球モーション。
下半身の体重移動、鞭のようにしなる腕、打者(ドラゴン)からはわかりづらいリリースポイントと全ての要素が最高のバランスで投じられた一球は頭部直撃の危険球。
だが、審判が存在せず。そして抗議を入れる相手チームが存在しなければ危険球と判ずる事もなし、直撃した泥団子が弾け飛べばドラゴンもその巨体をついに倒し、動きを止める。
「よしっ、命中! 後は割れた球体の中から「お疲れ様」の垂れ幕がドーン! ……っていうクランクアップのサプライズに備えるだけね」
ガッツポーズと共に様子を見れば、狙い通り倒れたドラゴンが謎の球体と衝突、轟音と共に崩れ落ちていく。
垂れ幕はさすがに出現はしなかったが……しかし遺跡の守護者となっていたドラゴンは倒れたまま動きを止め、謎の球体の輝きが失われると時を同じく、その巨体を粒子に変えて消えていく。
そう、探検隊は、恐るべき番人をここにきて討ち果たしたのであるっ!
激闘の末、探検隊は竜の守護する謎の宝物を破壊することに成功したが、この迷宮にはより奥深い領域が存在する。
残念ながら探検を終え、疲労した状態での追加調査は危険と判断、後ろ髪を引かれつつ我々は迷宮を後にする。
いずれこの迷宮の秘密が明かされるその日を待ち、今は探検隊の活躍を労おうではないか。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【飛翔】がLV3になった!
【土壌改良】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】がLV4になった!