ホラー映画を撮影し、地獄変をチャージしよう!

 攻略旅団の方針により、世界の怪談や、お化けの映画を撮影し、世界各地で上演する作戦が提案されました。
 これにより、地獄変エネルギーを蓄積する作戦です。
 といっても、普通の映画では、効果は得られない為、ディアボロスが出演する特別なホラー映画を作成し、全世界で一斉公開する作戦を行います。
 得られる地獄変エネルギーは、映画を見た一般人の反応次第となるため、出演するディアボロスの名演技が重要になるでしょう。
 撮影場所は、奪還したばかりのインド映画の聖地『ラモジ・フィルムシティ』で、撮影スタッフは、世界各地の映画関係者が集結してくれます。
 主要キャストはディアボロスとなりますが、脇を固める俳優は、世界の一流どころがキャスティングされるようです。

ホラー映画で地獄変チャージ!(作者 大丁
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#最終人類史(新宿島)  #ホラー映画を撮影し、地獄変をチャージしよう!  #地獄変 


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「ユーたちィ、ホラー映画には興味アリィ?」
 新宿駅グランドターミナルにある会議室、時先案内人パルピィ・フィクソン(人間の発明家・g11684)は低めの声を出す。
「攻略旅団からホラー映画による地獄変エネルギーの蓄積という提案があったピィ。ただし、ホラー映画を見るだけでは、地獄変のエネルギーの蓄積とまではいきマセン。大々的なキャンペーンが必要デス」
 そこで、ディアボロスが出演する超大作ホラー映画を撮影する事になったという。
「ディアボロスが出演する映画ならば、多くの人が一斉に見てくれマス。どの程度のエネルギーを集められるかは、映画の出来次第となりマスガ、世界中の映画関係者の協力をとりつけられたので、頑張ってほしいデス」

 映画の撮影場所は、リグ・ヴェーダ奪還戦で奪還したインド映画の聖地『ラモジ・フィルムシティ』だ。
「この地に世界中から映画関係者が集まり、ディアボロスのホラー映画の撮影準備を行ってイマス」
 作戦の進行を、ホワイトボードに貼っていく、パルピィ。
「まずは、どんな脚本にするかを決め、その後、各シーンの撮影に入ってクダサイ」
 扱うものがホラーなのでおどろおどろしい口調のつもりが、すぐ元通りに跳ね上がる。
「自分が出演する名シーンをイメージして、撮影を行うと良いデショウ。主要キャストはディアボロスになりマスガ、それ以外のキャストは、世界の名優たちが担当してくれるのデス! 資金は青天井な上、世界中の協力を受けられ、更にパラドクスによる演出もあるのデスヨ!! 人類史における最高傑作も夢ではアリマセン♪」

 ちょっと落ち着いてから、注意点も述べる。
「そーデスネ。低予算のB級映画が世界的大ヒットになる事もあるように、予算無制限の超大作だからといって、名作になるとは限らないのデス。脚本は、世界中の人々に見て怖がってもらう事が重要なので、インパクト重視にするのが良さそうデスカ。精神的な怖さを扱うホラー映画には名作も多いものの、年齢層や国を選ぶので、訴求力が低くなるかもしれマセン……」
 パルピィの目玉はぐるぐると回る。
 帽子のUFOからも光が放射されて。
「もちろん、本当に良いものならば、そんなの関係無く受け入れられる事もあるので、最終的には、皆の感性で勝負してクダサイ♪」
 節をつけて、コンセプトをまとめる。
「ホラー映画を撮影しィ♪ 地獄変エネルギーをチャージィ♪」


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わり、「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げて運搬可能になる(ただし移動を伴う残留効果は特記なき限り併用できない)。
【託されし願い】
3
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【光学迷彩】
2
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【エイティーン】
3
周囲が、ディアボロスが18歳から「効果LV×6+18」歳までの、任意の年齢の姿に変身出来る世界に変わる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【植物活性】
1
周囲が、ディアボロスが指定した通常の植物が「効果LV×20倍」の速度で成長し、成長に光や水、栄養を必要としない世界に変わる。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【温熱適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、気温摂氏80度までの暑さなら快適に過ごせる世界に変わる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【乗物改造】
2
「60÷効果LV」分をかけて馬や馬車など「地上用の乗物」を改造し、最終人類史のオートバイまたは四輪乗用車のような外見に変化させる。改造後のオートバイは最大2人、乗用車は最大「4+効果LV」人まで搭乗可能で、最高時速「100+効果LV✕10」kmで走行できる。改造した乗物は破壊されない限り、24時間後に元の姿に戻る。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV1 / 【ガードアップ】LV3 / 【反撃アップ】LV2 / 【リザレクション】LV3(最大) / 【先行率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV2 / 【ダブル】LV2 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

大丁
 オープニングをお読みいただきありがとうございます。
 マスターの大丁です。

 今回は、最終人類史のインドにて、ホラー映画を撮影するイベント的なシナリオとなっております。

 最初の選択肢は脚本制作で、採用プレイングはおひとり様です。
 脚本には、『序盤(事件の導入)』『中盤(迫る恐怖)』『終盤(クライマックス)』を含めてください。
 以後の選択肢は、映画のなかでのご自分の演じる活躍シーンのプレイングだけで大丈夫です。リプレイも、完結時の結果発表までは、映画のなかでの描写となります。撮影の様子などは描写されません。
 最終人類史なので、残留効果は最大で使用でき、パラドクスも見た目を撮影可能です。

 戦いに、冒険に。そして、ドキドキを。
 みなさまの素晴らしいプレイングをお待ちしております。
60

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
思いっきりのめり込んで、ああ見てよかったなって思える
こんな世情だから、そんな映画を撮りたいんだ

脚本は侵略系怪獣パニックホラー映画
巨大生物ってワクワクしない?
CGだけでなく特撮も入れたい所
視覚的にビジュアルも怖くしたい
怖いけど癖になる!をコンセプトに

『序盤』
日常に生じた異変が、異常の前触れだった
ある日、宇宙から降り注いだ隕石を中心に広がる異常現象⋯
異常気象、道が異空間につながる、奇妙な幻覚を見るなど、不気味さに戸惑い混乱する人々
主役は怪奇現象対策本部のチームで、その家族や縁者の視点も入れば良い

『中盤』
巨大生物たる怪獣が目覚める
隕石は怪獣の卵で
怪奇現象は、怪獣が地球で覚醒のためのエネルギーを集めていた副作用だった
突然の獣の出現で混乱を来す都市
破壊、混沌、広がるパニック
追い詰められ逃げ惑う人々
その中で対策本部のメンバーが立ち上がる!

『終盤』
破壊と怪奇現象に侵食されていく都市で、対策本部のチームが苦戦しながらも怪獣を撃退
混沌を乗り越えた都市で、希望の夜明けを迎える

ディアボロス諸氏の名演技に期待だ


「思いっきりのめり込んで、ああ見てよかったなって思える。こんな世情だから、そんな映画を撮りたいんだ」
 エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)の言葉に、会議室の皆が深く頷いた。
 提出された脚本は、スケール感に満ちている。
 ジャンル名をつけるとすれば、『侵略系怪獣パニックホラー映画』だ。
 巨大生物ってワクワクしない? を主軸に、デジタルなCG技術だけでなく、作り物によるアナログ手法、いわゆる特撮も入れて怪獣を表現する。
「視覚的にビジュアルも怖くしたい。怖いけど癖になる! をコンセプトに」
 そう聞いて、最終人類史の専門家のなかには、ホラーとの相性を気にする者もいた。よく知られた怪談や、メジャーなオバケではないし。
 別の誰かが。
「いや、芸術は爆発する! 多少は既定路線から外れたっていいのだ!」
 あるいは、こんな意見も。
「僕が推したいのは、余白のある脚本だということ。ディアボロスさんたちの芝居はアドリブだから、通常の撮影で使うような、きっちりしたものよりも向きそうだよ?」
 そうして採用となった。エトヴァ自身も、皆にむかってコメントしている。
「ディアボロス諸氏の名演技に期待だ」
 さてその脚本の中身だが、『序盤』ではこうなっている。
 ――日常に生じた異変が、異常の前触れだった。
 ある日、宇宙から降り注いだ隕石を中心に広がる異常現象⋯…。
 異常気象、道が異空間につながる、奇妙な幻覚を見るなど、不気味さに戸惑い混乱する人々。
 主役は怪奇現象対策本部のチームで、その家族や縁者の視点も入れば良い。
 『中盤』に差し掛かると。
 ――巨大生物たる怪獣が目覚める。
 隕石は怪獣の卵で、怪奇現象は怪獣が地球で覚醒のためのエネルギーを集めていた副作用だった。
 突然の獣の出現で混乱を来す都市。
 破壊、混沌、広がるパニック。
 追い詰められ逃げ惑う人々。
 その中で対策本部のメンバーが立ち上がる!
 いよいよ、『終盤』だ。
 ――破壊と怪奇現象に侵食されていく都市で、対策本部のチームが苦戦しながらも怪獣を撃退。
 混沌を乗り越えた都市で、希望の夜明けを迎える……。
 このホラー映画が、インドの『ラモジ・フィルムシティ』で、クランクインとなった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!

一里塚・燐寧
怪獣ものの導入って、密かに始まった事態が徐々に広がる過程が大事だよねぇ
局所的に事件が起きてるだけだと、いつまでも点と線が繋がらないでしょ?
そーゆーワケで、あたしは異常が知れ渡る原因になるようなシーンを提案するよぉ

あたしが演じるのは廃墟の探検や怪奇現象の解明の動画で有名な、そこそこ頭が回るけど軽率な配信者
事件の始まりを察知して、謎の失踪事件が起きたっていう現場に向かうよぉ
ま、今回もあたしの頭脳で解明してみますよぉ

手ぶれを意図的に盛り込み、長回しのワンカットで撮ったモキュメンタリー風の撮り方で動画配信シーンを撮ろう
謎の光や奇妙な生き物の通過等、異変の兆候に尤もらしい説明をつけつつ先に進み……
やがて見つけた空間の歪みらしきものに近づいた途端、悲鳴と共に画面が暗転
配信はそこで終わり、動画が世界に拡散されるよぉ

あとこれは個人的なオーダーなんだけど……
ハードな演技指導とかで、自分を適度に追い詰める(🔴を含む判定を受ける)ことって出来ない?
この後の怪獣大暴れにネメシス形態を使ってみたくてねぇ、んふふ


 (映っているのは、一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979))
「『えーと、もう回ってるぅ? はいはい。怪奇現象、廃墟ちゃんねるの始まりだよぉ~』」
「なんです? これ?」
 黒スーツの男が、パソコンモニターの映像からすぐに目を離した。くだらん、興味ない、といった態度で。
「おまえの言いたいことはわかる。なんの変哲もない動画配信、非日常に見せかけた日常の延長……。我々が追いかけなければならない案件ではない、とな」
 映像をみせていた恰幅のいい男性が、なだめるように言った。
「『ああ、見えましたぁ? な、謎の光が、え、ちょっとマジ!?』」
 ブレだらけの映像に、燐寧のリアクションがボイスオーヴァ―。黒スーツの男は斜に構えていたが。
「……ん?」
 反射的に、キーボードへと手が伸びた。静止するボケボケの端に見切れている、燐寧の驚いた顔。男の注意を引いたのはそこじゃない。
「まさか……これは」
「君なら、一瞬で気付くと思ったよ。彼女は怪奇現象の解明の動画で有名な、そこそこ頭は回るが軽率な配信者にすぎない。事件を察知して現場に向かった、などという触れ込みのライブ配信だが、判っているかぎりこれが前触れだったのだ。そう……」
 恰幅のいいほうの男性が、同じモニターの前へとまわりこんでくる。
 動画の再生カウンターはかなりの数だ。世界に拡散されたことを表している。
「日常に生じた異変が、ね」
 クローズアップされる、燐寧のこめかみあたりをかすめて、さらに背後の暗闇へと。静止したはずの映像に、空間の歪みらしきものが現れ、視界の全体を覆っていった……。
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!

シャルロット・アミ
アドリブ連携歓迎です

マリアさんとご一緒に
学校という設定は素敵よね
背景が一瞬で変わるような時はパラドクスを使用

モラさんと子どもたち…ええ、私も含めて!
私たちが秘密の遊び場でいつもとは違うものに気づく
それは大人には禁止されている崩れかけた建物
中で蠢く影
影は日増に大きくなっていく
けれども大人は…マリアせんせー以外聞いてくれない
それなら!(「もきゅ!」)
私たちがもっとすごい証拠を持ってくるわ、違う、持ってくるよ!

私やモラさんが奥へと踏み込むと
そこに広がるのは謎の荒野
そこは空間全てから活力を奪う異変の庭
遠方におぼろげに見える巨大なもの
そして沢山の倒れた子どもたち…!

異変はおどろおどろしい黒々したもやになって
建物の外にあふれ出している

私たちは協力してモーラットへ…モラさんへ
手紙をもたせるの
マリアせんせーへ伝えて…!
(「もきゅー!」)

蠢く影に追いかけられながら
モラさんはマリアせんせーの元へ
手紙を開いたマリアせんせーは驚きの事実を知る…!


マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
シャルロットと一緒
お芝居中の一人称:私

真の敵が巨大怪獣だったらって裏の目的もありそうな脚本なの
これは頑張らないとだね
もしお天気模様を変えたかったらパラドクスで何とかするね

序盤に参加
各国の人々が想像しやすい舞台というと…
学校とかが共感しやすいかな?

大人に秘密の遊び場で生徒達が些細な変化に気付く
先生に報告するも取り合ってもらえないどころか叱られる
じゃあもっと凄い証拠をって異変の深層へ潜り込む生徒達

そんな風に生徒達がトラブルに合っているのと同時刻

そのころ先生のうちの一人…マリアせんせーは
真剣に生徒達の話を捉えてくれて
怪奇現象に詳しい人…後の対策本部メンバーに連絡したの
そうしたらビックリ!
世界中で行方不明者が急増していること
居なくなる前に生徒達が話していたような異常が起きていること
そして「隕石」

生徒達からの手紙も届き
マリアせんせーはいてもたってもいられなくて
生徒達を追いかけようとするけど
対策メンバーの人達に合流したいって申し出られたら
勝手には動けなくて…
みんなどうか無事でいて…!


音羽・華楠
脚本、拝見しました。
映画の序盤も序盤、まさに最初の場面となるのが『隕石の落下』シーンではないでしょうか?
観客の目と心を奪う為にも、そこは大迫力かつ衝撃的にやりたいです。

具体的には――CGや特撮じゃなく、『本物の隕石落下』を見せましょう!

私、パラドクスで隕石を落とせますし!!


場所は、何処かの高原、キャンプ場。
私はそこにテントを張り、満天の星空の下、望遠鏡を覗いて天体観測の真っ最中。
危機感は皆無。
趣味を楽しんでる感じで、夜空を見上げて手を伸ばします。
「まるで星に手が届きそう……ふふっ」

――そこでこっそり《雷幻想・墜星》発動。

空を突如横切る流星。
予想外の天体ショーに私の頬も綻び――
……けれど、一向に消えない流れ星と、最初は気のせいかと思うほど小さく、でも段々と大きくなる轟音に笑顔は徐々に引き攣って……!
――最期、何かを叫ぼうとして、それは至近距離に落下した隕石の衝撃波によって掻き消される……そんな演出で。

さらに、隕石によるクレーターの底で地面が急速に【腐食】する演出をし、危機感を煽りたいです。


文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

いよいよ撮影開始だね。
いい感じの超大作になる事を祈りつつ、
俺は広がる怪異を調査する、怪奇現象対策本部の隊員の一人を演じよう。

地味なスーツ姿に眼鏡をかけて、如何にも真面目そうな区役所職員として登場。
役所に届く多くの苦情に粛々と対処するのが毎日の仕事だ。
だが今日はいつもと様子が違う。
町外れのトンネル。
通報を受けて壁の落書きの状況を確認しに来てみれば、
そこに描かれていたのは、大海原を泳ぐ鯨。
しかし鯨の巨体は既に壁の中にはなく、
薄暗いトンネルを抜けたその先で、青空の中を泳いでいた。

携帯で本部との会話シーンの例
「こちらスノーマン。怪異発見、鯨の幻影です、通報者の姿はありません」
『例の神隠しか、今日はこれで何件目だ?』
「7件目です、やはりこれは……」
『分からない。情報収集を続けよう』
「了解です、作業継続します」

区役所職員は仮の姿、その正体は怪奇現象対策本部の隊員だ。
写真や動画で現場の記録を取り、情報を集めていく。
物語の伏線となる証拠もチラホラと。

「作業完了、次の現場へと向かいます」


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
ホラーは没入感も大事
身近な場所からの変化でも引き込もう
(他役に備えてメイク衣装演技で多少印象は変えます)

スーツを着て勤め帰りのサラリーマン役
今日も仕事でミスして落ち込んでいたけど、家に帰れば家族に会えると顔を思い浮かべていた頃
なぜか進んでも進んでも、家にたどり着かない
それどころか、周囲の景色が見慣れぬものに変わっている
いつも通りの街並みに似ているのに、どこかが変
顔を上げれば、
どうして誰もいないんだ?

そうだ⋯⋯
電柱の数が多い
モザイク模様の屋根
建物の途中から写真を折り曲げたみたいに曲がってる

走り回るも出口が見つからず迷宮のようにぐるぐる走り回って
ここは⋯⋯ここはどこなんだー!?
叫べど虚しく響くだけ
代わりに、
周囲から不気味な悲鳴のような鳴き声が聞こえる⋯⋯
音だけが後ろから横から迫るように近づいてくるようで恐怖に駆られ走り出す
こ⋯⋯これはいったいなんだ!?
何かいるのか!?
た、助けて⋯⋯
うわぁぁぁぁぁ⋯⋯

(以降、静けさの中に変な音)

そして辛くも救出された男は
目撃者として対策本部で後に証言したとか


 (歪んだ背景に、映画のタイトル。メインキャスト、スタッフのテロップが流れるなかで、背景は赤みをおびていく。カメラが引くと、それは地球へと落下していく隕石)
 (さらに場面がかわって、夜の高原、キャンプ場。音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)はそこにテントを張り、満天の星空の下、望遠鏡を覗いて天体観測の真っ最中)
「『まるで星に手が届きそう……ふふっ』」
 女性は趣味を楽しんでる感じで、夜空を見上げて手を伸ばす。
「願いでも込めたら叶うかしら。それって、流れ星のことよね。降ってくればいいのに♪」
 いつしか鼻歌まじりになっている。
 とてものんびりとした調子だ。
 (華楠はこっそり、パラドクス『雷幻想・墜星(ファンタズム・シェキナー)』を発動。宇宙空間に漂う鉄隕石を占星術で捕捉、雷術による超磁力で誘導する)
 突如、空を横切る流星。
 アマチュア観測者の女性は、予想外の天体ショーに頬を綻ばせる。
「ほ、本当に……!」
 望遠鏡の角度をかえて、すぐに追いつかなくなり、顔をあげた。
 しかし、一向に消えない流れ星と、最初は気のせいかと思うほど小さく、でも段々と大きくなる轟音に笑顔は徐々に引き攣って……。
 ――最期、何かを叫ぼうとして、それは至近距離に落下した隕石の衝撃波によって掻き消される。
 (CGや特撮ではなく、『本物の隕石落下』を見せたあと、隕石によるクレーターの底で地面が急速に『腐食』するさまを映し出す。煽られる危機感)
 (同じ景色で朝に)
 (田舎の学校。木造の校舎。教室。シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)は生徒のひとりで、マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)が教師役、生徒たちに何事か通達している)
「……と、いうことで、今日は私が担任のかわりです。みなさんから聞いたお話は、あとでちゃんと伝えますからね。それから、注意してもまだ旧校舎に近づく生徒さんがいるようです。危ないですから、工事が終わって綺麗になるのを待ちましょうね。日直のひとは……」
 マリア先生は、臨時の担任らしく、不馴れな感じで授業をはじめる。
 シャルロットの後ろの男子が、彼女の背中をつつく。
「おい、あんなこと言ってるけど、今日も行くよな!」
「もきゅ!」
 生徒役で、シャルロットの隣の席に座っているモーラット・コミュ『モラさん』。シャルロットは悪戯気な笑顔で振り返った。
「もちろん!」
(放課後に、性懲りもなく旧校舎に忍び込むシャルロットたち。子供が秘密の遊び場にするにはもってこい。しかし、怪しい物音に驚いていると、それは別のグループの子供たちだった)
「なぁんだ。びっくりさせないでよ」
「おまえたちも、アレを確かめにきたのかい?」
(別グループの話では昨日、旧校舎内に不思議な黒いモヤが現れたという。驚いて担任に話したのだが、取り合ってくれないばかりか叱られた。ところが、担任はきょう、学校を休んでいる)
 シャルロットは息をのみ、けれども強気な姿勢で。
「それなら! 私たちがもっとすごい証拠を持ってくるわ、違う、持ってくるよ!」
「もきゅ!」
 (子供たちは手分けして黒いモヤを探す。発見したときには、空き教室いっぱいに広がっており、時空の歪みが生じていた。奥に別の景色が見えている。シャルロットのパラドクス、『躍る影は宙に映る』の効果。謎の荒野、空間全てから活力を奪う異変の庭、遠方におぼろげに見える巨大なもの、あるいは知らない町や都市。犠牲者と思われる倒れた人々)
「たいへん! モラさん、マリアせんせーに伝えて!」
「もきゅー!」
 黒いモヤに巻き込まれて、モーラット・コミュを残し、シャルロットたちは時空の歪みへ。
 (映し出されていた景色のひとつ、都市部でエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)の扮する勤め帰りのサラリーマンが)
 (今日も仕事でミスして落ち込んでいたけど、家に帰れば家族に会えると顔を思い浮かべる、という回想シーンを挟んで)
「あれ? 俺は飲まずに帰ると心に決めたはずだぞ。なぜか進んでも進んでも、家にたどり着かない」
 サラリーマンはそう言って、住宅街を行ったり来たりしている。
「酔ってないのに、酔ってるみたいだ」
 (出勤時のシーンの回想。街並みは似ているのに、重ねてみれば差異がある)
「どうして誰もいないんだ? そうだ⋯⋯電柱の数が多い」
 ようやく、サラリーマンもその景色の差異に気が付く。
 モザイク模様の屋根、建物の途中から写真を折り曲げたみたいに曲がっている。いよいよ、幻想的な世界へ。出口が見つからない迷宮のように、ぐるぐる走り回っている。
「ここは⋯⋯ここはどこなんだー!?」
 叫べど虚しく響くだけ。
 焦る男の額に汗が噴き出て、耳がなにかを捉えた。かすかに聞こえる、不気味な悲鳴のような鳴き声。
 (音だけが後ろから横から迫るように近づいてくる。4DX上映館だとより効果的)
 恐怖に駆られ走り出す、サラリーマン。
「こ⋯⋯これはいったいなんだ!? 何かいるのか!? た、助けて⋯⋯うわぁぁぁぁぁ⋯⋯」
 (以降、静けさの中に変な音)
 (都市部、夜。煌々と照らす灯で、勤務者が残っているとわかる区役所。文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)が、地味なスーツ姿に眼鏡をかけて、如何にも真面目そうな職員として登場)
 (先に帰る同僚とのやりとりで、この職員が役所に届く多くの苦情に粛々と対処するのが毎日の仕事だとわかる)
「さて、別件にとりかかるか」
 ひとりになり、眼鏡をかけなおすと、職員の雰囲気が変わった。
 パソコンに、なにやらパスワードを入力すると画面はダークモードに切り替わり、アバンタイトルで会話していた男たちの胸にあったのと同じマークが映し出される。
 (マークにあしらわれた英文。上映地域によっては『怪奇現象対策本部』の翻訳テロップ)
 (続けて、いくつかの映像クリップがパソコン画面に立ち上がり、この職員自身が撮影したと思われるものが拡大される。クローズアップ&ディゾルブ)
 町外れのトンネル。
 通報を受けて職員は確認に来た。スマートフォンに映る同トンネルの壁の落書き。そこに描かれていたのは、大海原を泳ぐ鯨、のはずだが、実物の壁には海しかない。
 鯨の巨体は、薄暗いトンネルを抜けたその先で、青空の中を泳いでいた。
「こちらスノーマン。怪異発見、鯨の幻影です、通報者の姿はありません」
 通話する区役所職員。いや、怪現対隊員。
「『例の神隠しか、今日はこれで何件目だ?』」
「7件目です、やはりこれは……」
「『分からない。情報収集を続けよう』」
「了解です、作業継続します」
 (区役所に映像戻り、画面には写真や動画で記録した現場の様子、資料。物語の伏線となる証拠もチラホラ。世界中で行方不明者が急増していること、居なくなる前に異常な黒いモヤが起きていること、そして隕石落下の痕跡)
 (ポンと、新規の情報窓が開く。便箋を撮影したもの。添えられた封筒が、槍の先に刺さった状態でディゾルブ)
 モラさんが、槍の先に手紙を刺してマリア先生の元へたどり着く。
 (先生は、本来の担任が病欠ではなかったことを知ったところだった)
「叱りつつも生徒さんたちの話を信じたんだわ!」
「そんな、バカな~」
 なおも否定する教頭たちだったが。マリア先生の表情は深刻に沈んでいく。そこへ到着する、モラさんの手紙。
 (だが、旧校舎はもぬけの殻だった)
「私、こういうことに得意な人たちを知っているんです!」
「こ、こーいうことって?」
 (怪現対は秘密の組織だが、情報収集のための枝が方々につながっていることが説明される。マリアラーラが連絡した人物は、彼女を安心させようとしつつ、自身の安全を優先するよう諭した)
「みんなどうか無事でいて……!」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
【怪力無双】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【乗物改造】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!

ルチルーク・フレンツェン
連携やアドリブ歓迎です♪

怪奇現象対策本部が開発したサイボーグ兵士として
立派に巨大怪獣のかませ犬やからを努めていきます。
フィクションの中でなら敗北者もたまには楽しそうです♪

大規模なガス漏れ事故の体裁で事前に避難誘導させたかったものの、
都市の住人が避難しきる前についに目覚める怪獣!
工事現場員に変装して避難誘導に当たっていた私でもさすがに驚く、
「今まで遭遇した怪奇現象よりも巨大すぎる!?」
怪獣から逃げようとする住人の波に逆らって怪獣に立ち向かおうとするが、
怪獣の巨大な足の一歩が家族連れを踏み潰そうとする!
怪獣の巨大な一歩では走っても一般人は逃げられない、
サイボーグ兵士として一気に加速して私が怪獣の足裏に留める!

「私のことはいい、早く、逃げて、ろ……!!」
家族は無事に逃げられるが、怪獣は気にせず足に体重をかけ続ける。
工事現場員服の手足が破れてサイボーグの手足もヒビが入り、
負け惜しみに蒸気破城拳を叩きつけても、最後は地面に踏み抜かれる……。
本気ですらない怪獣にサイボーグ兵士は負けたのだった。


宇佐美・アリス
アドリブOK
流れに齟齬が出ないように適当に設定等は調整出来るようにしておきましょう

ホラーは得意でないけれど、SFパニック物なら好きなジャンルよ

巨大生物のパニックホラー中盤と言えば、引き立て役として壊滅させられる役に立たない専門家の出番ね
いい感じにルチルークさんの設定に乗っかりましょう

対策本部が主役だから、彼らを目の敵にしている派閥の人間
ルチルークさんを開発した若き天才科学者ってことで対策本部の前に現れ、偉そうに説明して、「彼女一人で十分です。貴方達はそこで見ていると良いわ」と言う感じにヘイトを集める役作りでいきましょう

トラックを【乗り物改造】して、モニターやらオシロスコープ等を積んで移動研究室みたいな車両に改造
ほかの研究員とかと一緒に彼女をモニターして、通信機越しに彼女の活躍と敗北を知る
「民間人など放っておけばいいものを」とまたヘイトを稼ぎつつ、周りの研究員が一人、また一人と逃げ出している事に気がつく
どうした、お前達・・・
ここで彼女も怪獣が近づいていることに気が付き、悲鳴とともに退場


一里塚・燐寧
ネメシス形態!
紫色の身体に鎖鋸と化した角と尾を備える、直立した巨大肉食恐竜のような怪獣の姿になるよぉ

見た目が人類の味方として活躍してるザウルスそのままだと困る、って話ならCGで編集してもらってもいいけど……
大事なのは、真に迫った生物感や納得できる動きを提供すること!
怪獣映画を見る人が絵空事の怪獣に凄みや生々しさを感じるのは、造り手が実在感を引き出すのに全力だからだよぉ
そしてネメシス形態で恐竜や怪獣になって戦い続けてきたあたしは、そーゆー化け物の目線の高さや眼に見えるもの、重心の位置や挙動の重量感、顔や尾の動かし方が身体に染み付いてる
『ホンモノ』だからこそ形作れる最強の実在性で、嘘の物語に魂を宿すよぉ!

皆が怪獣に求めるアクションを演じつつ、あたしからも肝煎りの見せ場をリクエスト!
口から鮮烈に燃え立つ業火または極太の熱線を放ち、ビルや軍隊の兵器を焼き払うシーンは入れたいなぁ
凄まじい巨体、ミサイルすら意に介さないタフさ、そして大破壊!
絶望が大きい程逆転が盛り上がるってことで、大暴れしちゃおう♪


音羽・華楠
【エイティーン】で20代中盤の姿に。
序盤に隕石落下で死亡した女性の姉として、一人二役。
一般人ながら、妹の仇討ちの為に怪奇現象を追う内に対策本部のメンバーと知り合い、最初は警戒してたものの、共に怪奇現象を乗り越えて信頼を結び、物語中盤に到る、という感じで。

そして、中盤の前半に妹を殺めた隕石から孵った巨大生物と相対。
高原と森を舞台に、それと死闘を繰り広げる場面を。

巨大生物は《雷幻想・蜈蚣》による大百足の式神を、CGでさらに不気味な姿に。

夜の木陰で対策本部のメンバーたちと息を潜めつつ、巨大生物をここで仕留めると決意。
「あれが街へ下りたら、より多くの被害が出ます。……妹だけの犠牲じゃ済まなくなる!」
時に巨大生物の間近を息を殺して進み、時に木々を薙ぎ倒し追ってくる巨大生物から全速で逃げつつ、あわやという瞬間に対策本部メンバーが落とした武装を拾って使い、巨大生物を撃破する形で。
「仇は、討ちましたよ……」

が、倒したのは実は栄養不足で成長し切らなかった個体と判明。
本命の怪獣の脅威を煽る形に。


文月・雪人
※アドリブ歓迎

引き続き怪奇現象対策本部の隊員役として、物語の解説要員に。
怪獣発生の異常性を強調しつつ、クライマックスへと繋がる欠片を提示していこう。

怪異の情報を繋ぎ合わせ、その発生原因の謎に迫る。
だが対策本部の講じた対策は、全てが後手に回ってしまっていた。

「何だあの巨大生物は!?……まさか、あの隕石が卵だったとでもいうのか!!」

遂に現れた巨大生物。
華楠に協力する形で、対策本部の用意した対怪異兵器を手に立ち向かう。
圧倒的な力に吹き飛ばされるも、何とか武器を華楠に託す。
「……どうか、頼む!」

巨大生物の撃破に安堵したのも束の間、
倒した筈の巨大生物の体からも黒いモヤが発生し、どこかへと向かい吸収されていく様子を確認。

「……まさか、そんな、この化け物すらも前兆に過ぎなかったという事か!?」

怪異の兆候を掴みながらも、怪獣の目覚めを防げなかった事に責任を感じ、涙を流す。
犠牲となった仲間を抱え、空へ向けての咆哮。
それでも、だからこそ、立ち止まる事は許されない。

「出来る事はまだある筈だ。考えろ、考えろ!」


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ大歓迎
いよいよ怪獣の登場だ
ピンチと恐怖がMAXになるよう演出だ

対策本部の制服を着てメイクを変え一員を演じる

対策本部の部屋中を埋め尽くした数多のモニターには、各地から届く大混乱の映像が次々と映し出されては、砂嵐に途切れていく
なん……だと……!? 各地で「あの」精鋭のサイボーグ兵士がやられている……!?
もうだめだ、街が混沌に呑み込まれていく……

あの無機質な体表……
……あの隕石は、怪獣の卵だったというのか……!?

一方、別のモニターでは、国の警察や防衛省の強力を得て怪獣へミサイルを撃ちだすものの通じない
(撃て! 撃てーーー!と奮闘する防衛隊たち)

幼体を倒したと報告を受けた直後、メインモニターで強化されていく、本体の怪獣
あれは、倒せば倒された個体のエネルギーを吸収し、本体がさらに強化されていく……
そう、転生怪獣リーンカーネーション!

自分のいる対策本部にも、怪獣の足音と破壊音が迫り、激しい振動が伝わり一部が吹き飛んでいく
ああ、世界は、もうおしまいなのか……?
脱出しながら隊員達の無事を祈る


 (隕石は怪獣の卵で、怪奇現象は怪獣が地球で覚醒のためのエネルギーを集めていた副作用だった。すでに見たように次元を超えての能力をもつ怪獣は突如、黒いモヤとなって都市部に出現する)
 一般市民は、危険なものとは思わなかったようだ。
 ビルとビルのあいだに黒煙がたまっているものの、火災が起こっている様子はない。ただ、視界が不良になることはわかるから、自動車は黒く立ち込めるものの手前でとまり、道路は渋滞となっている。
 クラクションが鳴り響いた。
 通行人たちはモヤを指さして口々になにかを話し、騒々しさが広がる。だが、なにか低い唸りが頭上から降ってきたことで、場の空気はいっきに張り詰めた。
「グルルルゥゥ……」
 紫色のウロコに覆われた長い鼻面が、黒いモヤの中から突き出されてくる。
 上層階の窓に映ったそれは、太古の昔に死滅したはずの巨大肉食恐竜を思わせるものだった。
 (怪獣の姿と演技は、ネメシス形態となった一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)。)
「きゃあああ!」
 (まさにこの、悲鳴をあげる1カットのためだけに呼ばれた世界的な名女優のアップ)
 女性の恐怖の顔に、影がさす。
 怪獣の全身がモヤから出てきて、巨体が太陽光を遮ることで落ちた影。
 (実物大でなければ撮れない、巨大生物と人物の対比。そして、ネメシス形態で恐竜や怪獣になって戦い続けてきた燐寧だからこそできた、人のような小さなものに『ホンモノ』の影を落とす挙動である)
 一歩、踏み出したツメのある足が、乗用車を踏みつぶした。
 ドアはひらきっぱなし、運転手はもう逃げ出している。車体は簡単にひしゃげて、ナパーム火薬の爆炎があがった。
 怪獣を運んできたモヤは消えた。
 長い尻尾には機械的な鎖鋸が据えられ、ウィーンと音をたてて回転する。
 紫色のウロコをおって見上げていくと、腰の分厚い筋肉が隆起して、次の一歩を踏み出させた。反対車線には車はなく、アスファルト舗装が沈んで爪のひっかきあとができる。
 散っていく人を追うかのようだ。
 なぜなら、怪獣の視線ははっきりと地上を睨みつけている。頭頂部にも鎖鋸が角のようにつきたっており、それも回転した。
 大きくかぶりを振るようにすると、角チェーンソーが怪獣の傍らのビルを切断し、瓦礫が街路にふりそそぐ。
 (突然の獣の出現で混乱を来す都市。破壊、混沌、広がるパニック。追い詰められ逃げ惑う人々、といったシーンとカットバックで、最初に隕石が落ちた地点と、その調査をしていた怪奇現象対策隊員のシーンが続く)
 (調査に来ていた隊員役を引き続き、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)。そして、『エイティーン』で20代中盤に姿を調整した音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)が、序盤に隕石落下で死亡した女性の姉として登場。割れた隕石を発見し、怪奇現象の顛末が解明されるまで、同行したふたりにはサイドストーリーが生まれる。だが、怪獣が出現したことで、調査が後手にまわってしまったことに気が付く。雪人たちを呼び戻す通信を、本部からするオペレーター役は、制服を着てメイクを変えたエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が務める)
「巨大生物の特徴から、怪奇現象の本体と考えられます」
 オペレーターは、部屋中を埋め尽くす数多のモニターの前に座り、調査員からの情報をすばやく入力して、分析結果を折り返し、伝えた。
「まさか、あの隕石が卵だったとでも!?」
 ビデオ通話式なので、オペレーターと調査員で両方の顔が見える。
 ふたりとも、結果に驚愕しつつも、なんとか現実として受け止める。プロだからだ。もはや秘密の調査の段階ではない。組織が表だってもかまわないから、対抗手段をとっていかなければ。
 決意をもって、頷きあう。
 そこへ、憂いを帯びた表情を見せる、同行の女性。
「妹の犠牲だけじゃ済まなくなる……」
 だが、悲しんでいるだけではなかった。彼女には、彼女の決意があった。おそらくは肉親の仇討ち。
 調査員はすぐに察知する。彼も、区役所の苦情係を隠れ蓑に、いわれなき被害にあう民間人の姿をつぶさに見てきたのだ。隕石の件では後手にまわったが、先に釘を刺しておこうと考えた。
「私は本部に戻りますが、ここも怪奇現象の余波があるかもしれません。できるだけ安全な場所までお送りします」
「いいえ。私も連れていってください」
 毅然と返す、女性。ほらみたことか。
「ですから……あなたは民間人でしょ? 何ができるって言うんです」
「あたしの腕前なら見せたじゃない。区役所職員には負けないし!」
 口調は激しく、くだけた調子に。
「お、俺は、君にまでこれ以上、危険な目には……!」
 調査員も必死のあまりに素がでている。だが、ひらめきを得てしまった表情で固まる。
 (サイドストーリーで語られた情報から、この女性は怪異に対抗するヒントを持っている)
「ほーらね!」
 女性は、強がった笑顔をみせた。観念する調査員。
「……どうか、頼む!」
 逆に協力を仰ぐことになったので、頭を下げた。
 (車で本部にいそぐ、調査員と女性。ビデオ通話で、戦況は逐一聞いている)
 (オペレーターのモニターでは、国の警察や防衛省の協力を得て、怪獣へのミサイル攻撃が始まっていた)
「撃て! 撃てーーー!」
 (と、奮闘する防衛隊たちを、豪華アクションスターたちが好演)
 怪獣は、その巨体でミサイルを受けた。
 灰色の粉塵に包まれる。
「やったか?!」
 戦車のハッチから顔を出す、防衛隊指揮官。
 本部のモニター越しに、固唾を飲んで見守る、オペレーター。
「高熱源反応!」
 防衛隊の部下と本部のコンピューターが同時に警告を発する。粉塵を透かして、怪獣の口腔のかたちの赤い輝き。
 極太の熱線を放たれ、防衛隊は焼き払われた。吹き飛ぶ、戦車。ミサイル戦闘車、そして兵士たち。
 ギュインとツノ鋸がまわって、怪獣のまわりの煙がけちらされる。
「街が混沌に呑み込まれていく……」
 さすがのオペレーターも、冷静さが失われつつある。
 (別のビデオ通信が開いた。博士役の宇佐美・アリス(サキュママ・g01948)が映る)
「やっと、私の順番が来たようね」
 非常事態にもかかわらず、研究対象への興味が優先といった風情。
「博士、どうするおつもりですか!」
 ちょっと、カチンときているオペレーター。
「このままだと、巨大生物の進路に本部が入ってくるゾ。私は特注車があるから、移動しながらデータがとれるってわけ。じゃあねー」
 ビデオ通話は切れたが、オペレーターが機器を調整すると、博士の居場所がわかった。
 トラックを『乗り物改造』して、モニターやらオシロスコープ等を積んで移動研究室みたいな車両に改造してある。それに乗って、怪獣に近づいていた。
 (車両に先行して、ルチルーク・フレンツェン(均衡を破りし逆襲機械・g02461)が走る)
「今まで遭遇した怪奇現象よりも巨大すぎる!?」
 見上げたさきに、ビルをひとつ挟んで怪獣の頭が見えている。
 (カメラが怪獣の足元を映す。逃げ遅れた家族連れが、いまにも踏みつぶされそうになっていた。作中でもサイボーグ設定のルチルークには、一般人の危機を察知できる)
 怪獣の巨大な一歩では走っても一般人は逃げられない。
 (ルチルークが特別な機能をもっていることを、脚の透視図を重ねて見せてから)
 一気に加速して、怪獣の足裏に留める。
 (同・腕の透視図で、怪力を表現)
 家族連れは、みながガタガタと震えている。
「私のことはいい、早く、逃げて、ろ……!!」
 怪獣の足裏を支えながら、ルチルークは苦しそうに言った。大人はなんとか立ち上がると、子供を抱き上げて離れていく。
 怪獣は足に体重をかけ続ける。
 (安全に配慮しつつ、燐寧は迫真の演技で、ルチルークを踏みつけている)
 サイボーグの手足にヒビが入り始めた。
「ぐ……無念……」
 自動車のときと同じように、サイボーグ兵士は地面に踏み抜かれるのだった。
 この光景は、博士の研究車でもモニターされていた。部下の研究員たちは動揺を隠せない。
「民間人など放っておけばいいものを」
 博士は冷酷そうに言ったが、本心はわからない。本当に冷たい人間なのかもしれない。
「ん……どうした、お前達……」
 ふと、細長い室内を見渡す。
 周りの研究員が一人、また一人と逃げ出している事に気がつく。
「あ、いかん。近づきすぎ……ぎゃあああああ!」
 怪獣の足が、研究車のトラックを踏みつぶした。
 ひときわ大きく、ナパーム火薬が爆発し、炎が立ち昇る。
「博士!? 博士ーっ!!」
 本部のモニターは、ほとんどが砂嵐に途切れてしまった。
「なん……だと……!? 「あの」精鋭のサイボーグ兵士までがやられた……!?」
 オペレーターは憔悴している。
 照明がぐらぐらと揺れ、ほこりが落ち、怪獣の足音と破壊音が迫ってくる。
「ああ、世界は、もうおしまいなのか……?」
 そう言い残して、調査員の車との通信も切れた。
 ハンドルを強く握り、歯噛みする調査員だが、本部が壊滅しても止まることは許されない。怪異の兆候を掴みながらも、怪獣の目覚めを防げなかった事に責任を感じてもいよう。
 助手席の女性は、その心情を理解し、調査員の横顔をじっと見つめている。彼女の動機は、妹の仇討ちだけではなくなっていた。
 調査員は前をしっかりと見て、念仏のように唱えている。
「出来る事はまだある筈だ。考えろ、考えろ!」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【土壌改良】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
【温熱適応】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【乗物改造】がLV2になった!
効果2【ダブル】がLV2になった!
【リザレクション】LV1が発生!
【ドレイン】がLV2になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!

エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

怪獣役の燐寧さん、仲間達と息のあった演技で行くよ!
続いてメンバー役で行動

何という脅威、大いなる恐怖を振りまく存在だ⋯⋯!

だが、人類は負けてはいない
背に大切な者の思いを負って、戦い続ける

絶望に落ちるかに思われた最中
瓦礫の中から受ける声援
――負けるな
――私達の明日をつかんで!
かつての任務で名もなき知らぬ人に託された手の中のお守りを見つめて微笑む
全員で力を合わせていこう

奇跡的に拾えた電波で連絡を開始
博士の援護や秘密兵器の力に
龍脈に人々の応援のパワーを受けて、自身も戦うよ

激しい戦いに兵器を駆り、ぼろぼろになり負傷しながらも、全員で心一つ合わせ戦う
ついに怪獣を捕らえた渾身の一撃

いずこから湧き上がる歓声
瓦礫のなかで無事だったモニターが、人知れず世界中の人々の歓喜を伝える⋯⋯

破壊と悲鳴の喧騒が嘘のように、静寂が戻った夕暮れを眺める

世界に爪痕は残り
復興への一歩もこれから
だけど人々は無事を喜び称え合い
まだ見ぬ明日に思いを馳せるだろう

恐怖はまたいつ訪れるかわからないから
この日この時を大切に


一里塚・燐寧
ネメシス形態を継続
怪獣として最期まで大暴れだよぉ!

崩壊した都市で再び怪奇現象が発生
空間の歪みが廃墟を飲み込み、地面からエネルギーが噴出
荒れ果てた地表や倒壊したビル、車両の残骸等が、怪獣と同じ紫の生体組織で覆われ、得体の知れない植物が茂る空間に変化
小さな怪獣の卵らしき物も
怪獣の故郷の星はこんな景色だったのかも?

環境すらも瞬く間に塗り替えられ、滅亡は時間の問題……というところで、空間の変化が生じた場所が最初に異変の発生した領域と重なってることに気付いて貰おう
人々は怪獣が地球の龍脈を利用しようとしているのを突き止めて、先んじてそのエネルギーを使う作戦を立案
当然無視せず阻止しようと迫り来る怪獣相手に、決死の足止め作戦が始まる!
龍脈の力で誕生を早めたか、小さな卵から生まれて即暴れる大量の怪獣の雛(これは流石にCG)と緊迫のバトルだよぉ

兵器の一撃を受け、断末魔の咆哮をあげて倒れる怪獣
歪められた空間も元に戻っていく……

歓喜に沸く街には、小さな卵が一つだけ消えずに残っていることに気付く者はいなかった……


文月・雪人
アドリブ連携歓迎

いよいよクライマックスだね。
皆と呼吸を合わせて、見応えのある最高の映画に仕上げていこう!

恐怖を煽る怪獣の圧倒的な強さに、壊滅的な被害を受ける対策本部。
しかし瓦礫の中から、開発中止で封印されていた決戦兵器が発見される。
残された最後の希望。
だが使用には膨大なエネルギーが必要であり、その数字は現実的なものでは無かった。
絶望的な状況の中、ここにきて序盤で集めていた情報が生きてくる事に。

「これを見て欲しい、一連の怪奇現象の発生場所を地図上に記したものだ。
筋状に並んで見えるのは、怪異が龍脈に沿って発生していたからと推測できる」
「龍脈、それは大地の中を流れるエネルギーの大河。
俺達もまたこのエネルギーを引き出す事が出来るなら、或いは……!」

龍脈の流れを追って辿り着いた神社で、エネルギーの噴出口である龍穴を発見。
皆の知恵と力を合わせる事で、遂に決戦兵器の使用が可能になる。
人々の応援を背に、頼もしい仲間と共に、いざ、怪獣に立ち向かおう!

激戦の後に勝利。
希望の夜明け。
照らす日の光に目を細める。


宇佐美・アリス
アドリブOK
皆で良いエンディングにしましょうね

【エイティーン】で18歳まで若返って再登場
複製体3号は向上心のパラメータが高すぎましたね
私は博士の複製体7号、他者と協力の出来るハイスペッククローンですよ
龍脈ですか?
今さら、オカルトだとかは言いませんよ
仮に、奴が龍脈のエネルギーで成長しているなら、閉じて餓死するまで待つというのも選択肢ですよ?
まずは、その封印された兵器を見てからですよ
どちらにせよ、3号の車両に爆薬等も積んであったはずですから、それ等を使いましょう
開発中止された曰く付きの兵器に、間に合わせの(龍脈エネルギーの)変換装置、私は優秀ですから、1射目は保証しますよ
が、2射目からは自己責任でお願いしますよ
等、作戦面、装備面のサポート?する感じで

ホラーだから、蠢く肉片を映して、不穏なラストかしらね?
私のオリジナルが未完成とは言え、自分を複製しているんですよ
貴重なサンプルゲットですよ
(戦闘後、蠢く肉片をサンプル容器に回収し、ニタリと不気味な笑みを漏らす)


音羽・華楠
引き続き、【エイティーン】で20代の半ばの姿を維持。
冒頭で隕石落下に巻き込まれた女性の姉という役で出演中。

絶望の中、スマホの中の妹の画像を見詰めていると、突如その画面にノイズが走り、勝手に地図アプリが起動。
ある地点に誘導し始める。
意味も解らず従ってみれば、その地点の瓦礫の下には対策本部が開発を中止した決戦兵器が。

「……あなたが、導いてくれたの? まだ諦めるなって……」

妹の画像にそう語り掛ける――


怪獣の撃破後、妹の墓参りへ。
墓前で「仇は討ったよ……」と伝えつつ、キャンプなどの野外活動が好きだった妹から生前に教えられた知識を思い出す。

――人間の生活圏に入り込み、時に人さえも襲う獣は、実は本来の生息地での生存競争に負けた『弱い個体』なのだ、と。

――本当に強い個体は、本来の生息地で縄張りを確立し、そこに君臨するものなのだと……。

「……もしも、あの怪獣が、本来の生息地での生存競争に負けて、地球に逃れてきたのなら――」

宇宙の何処かにあれよりも遥かに強力な同種が居る可能性を想像し、身震いする。


 (怪奇現象対策本部は全滅した。崩壊した都市でなおも暴れまわる怪獣は、引き続き一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)がネメシス体となって演じる)
 (本部オペレーターは、実は脱出していた。エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が役を務める)
 片腕を押さえ、脚を引きずるようにして怪獣から離れようとするオペレーターだが、まなざしはまだその巨体を睨みつけている。
 紫の表皮に、変化がおこった。
「あれは……隕石落下後から観測されていた、怪奇現象……! 空間の歪みか?!」
 体表から、染み出した歪み。
 呼応するように、地面からエネルギー光が噴出する。
 さらには荒れ果てた地表や倒壊したビル、車両の残骸等が、怪獣と同じ紫の生体組織で覆われ、得体の知れない植物が茂る気色に変化していく。
「何という脅威、大いなる恐怖を振りまく存在だ⋯⋯!」
 巻き込まれるわけにはいかない。
 オペレーターは、なんとか場を離れる。
 (文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)が演じる調査員と、音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)の女性は、横転した車中にいた。本部に近づいたために、都市崩壊に巻き込まれたのである。運転席で気を失っている調査員。助手席の女性はまだ意識はあるが、シートベルトで宙づりになっている)
「しっかり……!」
 声をかけるも、調査員は返事せず。
 ヒビのはいったスマホが胸もとから落ち、電源が入る。そこには、在りし日の妹の画像が。
 女性はたまらず、涙ぐむ。
「う、ううう……」
 口惜しさと絶望感でいっぱいといった表情。
 妹の画像を見詰めていると、突如その画面にノイズが走り、勝手に地図アプリが起動した。
「まだ諦めるなって……?」
 女性は妹の画像に語り掛ける。
 その時、うめき声がして、調査員の意識が回復した。彼の体勢からでも、スマホの位置情報が読み取れる。
「これは……なんとか、この場所まで……」
 (自分たちでは身動きがとれない。彼らを車体から救出したのは、18歳の姿で別役に扮した宇佐美・アリス(サキュママ・g01948)である。博士の移動研究車を、重機寄りにカスタムした車両で通りかかったのだ)
「博士……じゃないな」
 調査員は、救助のお礼のあとで、そう問う。
「複製体3号は向上心のパラメータが高すぎましたね。私は博士の複製体7号、他者と協力の出来るハイスペッククローンですよ」
 (さらに、満身創痍のオペレーターが合流してきた。奇跡的に拾えた電波で連絡がついたのだ。調査員とも無事を確かめ合ったあとで)
「せっかくの怪奇現象の調査報告だが、すべては手遅れだった。いまでは巨大生物の周囲から地球への浸食がはじまっている」
 現在地の廃墟のビル群から数ブロックさきで、紫の異界が生えてくるさまが見えた。
 女性はつぶやく。
「まるで、あの生物の故郷の星の景色ではないかと、思えてしまいますね」
 調査員も頷いて。
「環境すらも瞬く間に塗り替えられ、滅亡は時間の問題か。いや、まだ希望はある」
「……と、言うと?」
 オペレーターの疑問には、研究車から顔をだした、博士7号が答える。
「大当たりでしたよ! そっちのお姉ちゃんから聞いた地点には、巨大生物が集めているエネルギーの、でっかいやつが埋まっているみたいです」
「ありがとうございます! ……あなたが、導いてくれたのね?」
 妹の映ったスマホを胸にだく、女性。
 その姿をみたオペレーターも、片腕をズボンのポケットにつっこんで、ひとつのお守りを取り出し、見つめた。
 調査員が言う。
「龍脈、それは大地の中を流れるエネルギーの大河。俺達もまたこのエネルギーを引き出す事が出来るなら、或いは……!」
「龍脈ですか? 今さら、オカルトだとかは言いませんよ。さぁ、さぁ、皆さん、この7号車に乗ってください」
 瓦礫を押しのけながら走る研究車内で、調査員は、序盤で集めていた情報を開示する。
「これを見て欲しい、一連の怪奇現象の発生場所を地図上に記したものだ。筋状に並んで見えるのは、怪異が龍脈に沿って発生していたからと推測できる」
「間に合わせのエネルギーの変換装置、私は優秀ですから、1射目は保証しますよ」
 博士が、7号車から怪獣撃退の武器を作り出せるという。
「が、2射目からは自己責任でお願いします」
「人類は負けていなかった……」
 オペレーターは、お守りを握りしめる。
 (かつての任務で名もなき知らぬ人に託されたもの。――負けるな。――私達の明日をつかんで! そんな人々の声がかぶさる)
 (しかし、怪獣を撃退できるほどのエネルギーは、怪獣も欲するものだった。まさに、7号車は怪獣から追いかけられることとなる)
「私が運転をかわります」
 オペレーターが、研究員助手から交代を申し出る。怪我のことを心配されるが。
「片手と片足が利けば、なんということはない。みんなには、決戦兵器の調整をやってもらわなければ」
 いまいちど、お守りに微笑かけ、首から下げると、血だらけのシャツの胸もとに垂らした。
「全員で力を合わせていこう」
「ああ」
「はい!」
「ふむふむ」
 (オペレーターの運転で、7号車は龍脈の流れを追って神社にたどり着く。エネルギーの噴出口である龍穴を発見した)
 異界を引き連れるようにして、怪獣は神社に迫ってきていた。
 もはや、鎖鋸を生やした爬虫類などではなく、超常現象的な脅威そのものとなっている。
「いざ、怪獣に立ち向かおう!」
 調査員が照準をあわせ、トリガーを引いた。
 皆が乗り、龍穴に接続された7号車の屋根から、パラボラアンテナ状の機器が伸び、白い閃光が発せられる。
 人々の応援を背に、頼もしい仲間と共に、ついに怪獣を捕らえた渾身の一撃。
 それを胸に受けた怪獣は、たまらず空を仰ぎ見て、断末魔の咆哮をあげた。鋭い牙の生えた顎が、最後には閉じあわされ、地面へと身体を横たえる。
 歪められた空間ももとに戻っていく。
 差し込んでくる日の光に、車外に出た調査員は眼を細めた。その傍らには、事件の発端に遭遇した妹をもつ女性が。
 いずこから湧き上がる歓声。
 瓦礫のなかで無事だった本部のモニターが、人知れず世界中の人々の歓喜を伝える。
 (破壊と悲鳴の喧騒が嘘のように、静寂が戻った都市。世界に爪痕は残り、復興への一歩もこれから。けれども、人々は無事を喜び称え合い、まだ見ぬ明日に思いを馳せる。恐怖はまたいつ訪れるかわからないから、この日この時を大切に。という、シーンが、監督や主要キャストの名前が表示されつつ、映し出されていく)
 歓喜に沸く街の片隅。
 小さな卵が、消えずに残っている。気付く者はいない。
 (暗転、エンドロール)
 (エンドロールが中断)
 博士の声。
「私のオリジナルが未完成とは言え、自分を複製しているんですよ。貴重なサンプルゲットですよ」
 蠢く肉片をサンプル容器に回収し、ニタリと不気味な笑みを漏らす。
 (ふたたび、暗転。エンドロールの続き)
 (制作会社名まで表示され、スクロールアウトしたあと)
 女性が、妹の墓参りに来ている。
「仇は討ったよ……」
 墓前で伝えつつ、キャンプなどの野外活動が好きだった妹から生前に教えられた知識を思い出す。
 ――人間の生活圏に入り込み、時に人さえも襲う獣は、実は本来の生息地での生存競争に負けた『弱い個体』なのだ、と。
 ――本当に強い個体は、本来の生息地で縄張りを確立し、そこに君臨するものなのだと……。
「……もしも、あの怪獣が、本来の生息地での生存競争に負けて、地球に逃れてきたのなら――」
 宇宙の何処かにあれよりも遥かに強力な同種が居る可能性を想像し、身震いする。
 (不気味な余韻を残して、劇場の照明がついた)
 観客たちは、盛大な拍手で、この『侵略系怪獣パニックホラー映画』を称えた。
 初日が大入りなのは当然だったかもしれないが、その後も客足は衰えず、最終人類史の帰還済み地域は、どこでも大ヒットとなる。
 映画の冒頭で『隕石が落ちて来る』など、人々になにかを匂わせる役にもたった。
 さて、地獄変エネルギーのチャージだが、やや控えめだったようだ。一般人の映画評をみれば、特撮SFっぽい部分が興味をひいていて、ホラーで怖がるというよりも、エンターテインメントとして存分に楽しんでもらえたということだろう。
 こうして、ディアボロスの映画製作は無事に幕を下ろしたのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【託されし願い】がLV3になった!
【光学迷彩】がLV2になった!
【エイティーン】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】LV2が発生!
【ガードアップ】がLV3になった!
【リザレクション】がLV3(最大)になった!

最終結果:成功

完成日2026年06月11日