欲望を満たす街『ラスベガス』決戦

 ディアボロスが扮した、ラスベガス覆面強盗団により、コーサノストラ屈指の歓楽街、ラスベガスは大きく混乱しています。
 この混乱を利用し、ラスベガスの支配者であるジェネラル級ワイズガイ『ラッキー・ルチアーノ』と、『ジャズ・マスター』デューク・エリントンに決戦を挑んでください。
 ラッキー・ルチアーノは、ジェネラル級ワイズガイの中でも、かなり中枢に近い位置にいると想定されるため、状況によっては、重要な情報を得られるかもしれません。
 『ジャズ・マスター』デューク・エリントンは、生粋のエンターテイナーであり、変則的な戦い方を得意とするようなので、注意が必要でしょう。


ラッキー・ルチアーノ

『ジャズ・マスター』デューク・エリントン

『ジャズ・マスター』デューク・エリントン劇場決戦(作者 大丁
7


#空想科学コーサノストラ  #欲望を満たす街『ラスベガス』決戦  #ラスベガス  #ラッキー・ルチアーノ  #『ジャズ・マスター』デューク・エリントン  #ネバダ州 


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#空想科学コーサノストラ
🔒
#欲望を満たす街『ラスベガス』決戦
🔒
#ラスベガス
🔒
#ラッキー・ルチアーノ
🔒
#『ジャズ・マスター』デューク・エリントン
🔒
#ネバダ州


0



「ユーたち! 覆面強盗としてラスベガスを混乱させる作戦は大成功ピィ♪」
 新宿駅グランドターミナルの会議室で、パルピィ・フィクソン(人間の発明家・g11684)は時先案内を始める。
「混乱に乗じて、ラスベガスのジェネラル級ワイズガイ『ラッキー・ルチアーノ』、『ジャズ・マスター』デューク・エリントンの2体に決戦を挑む事が可能になりマシタ」
 パルピィは陽気に言う。
「ユーたちには、『ジャズ・マスター』デューク・エリントンの元へ向かってもらいマス。ジャズ・マスターは、ラスベガスの劇場の舞台でディアボロスを待ち受けているようデス。その劇場には、一般人の観客が集まっており、ジャズ・マスターを支持して力を与えていマス。観客の支持を打ち砕かなければ、厳しい戦闘を強いられるデショウ」

「ルチアーノもジャズ・マスターも、有力なジェネラル級であるため、ワイズガイの重要な情報を持っている可能性がありマス。デスガ、彼らは情報の取り扱いにも長けているようで、ディアボロスが会話で揺さぶっても、情報を引き出すことは難しいデショウ。ただ、ワイズガイ側がディアボロスに伝えたいと考えている情報であれば、その限りではありマセン。会話を試みるならば、その点を踏まえて行ってクダサイ」
 先の説明にあった、ジェネラル級が観客を味方にして自分の力を強化している点については。
「強化を打ち破るためには、その支持を失わせ、観客をディアボロスの味方につける必要があるようデス。すべては、劇場の舞台の上でのコト。ユーたちもショーの出演者と考えれば、なにか浮かぶかもしれマセン♪」
 パルピィは、楽しそうな雰囲気を崩さなかった。

「劇場に集まった観客は、ディアボロスのパラドクス効果の影響を受けないため、彼らを劇場から避難させることは出来ないようデス。ジャズ・マスターが観客を攻撃することは無いので、その場の一般人が危険にさらされることもアリマセン」
 ショーへの参加を促しつつ、パルピィは皆を送り出した。

「覆面強盗など、ふざけた真似を。だが、効果的ではあった。もはや、ラスベガスは一時放棄するしかあるまい」
 ラッキー・ルチアーノの言葉に、『ジャズ・マスター』デューク・エリントンは真逆の反応を示す。
「覆面強盗、ナカナカ面白い演目デス!」
 どこかアメリカンな陽気さ加減。
「創作意欲がシゲキされるのデス!」
 その快活さに、ルチアーノは呆れた感じでうめく。
「……我らは、脱出するべきだが、ディアボロスがそれを許すかどうか。脱出王がいれば、なんとでもなったというのに」
「私は、大劇場でディアボロスを待ちますヨ」
 お構いなしのジャズ・マスター。
「観客も私のショーを、待ってくれていますカラ!」
 つまり、ディアボロスを迎え撃つという宣言だ。結局ルチアーノは、その許可を出した。
 『ジャズ・マスター』デューク・エリントンは、劇場決戦を楽しむつもりである。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【勝利の凱歌】
2
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【熱波の支配者】
1
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【エイティーン】
1
周囲が、ディアボロスが18歳から「効果LV×6+18」歳までの、任意の年齢の姿に変身出来る世界に変わる。
【完全視界】
2
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【修復加速】
1
周囲が、破壊された建造物や物品の修復が容易に行える世界に変わる。修復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」する。
【液体錬成】
2
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【操作会得】
1
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【狼変身】
1
周囲が、ディアボロスが狼に変身できる世界に変わる。変身した狼の咆哮は「効果LV×10m」以内の指定した通常の生物を怯えさせ、「効果LV」分の間、行動不能にするが、変身中はパラドクスは使用できない。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV5(最大) / 【ダメージアップ】LV7 / 【ガードアップ】LV2 / 【フィニッシュ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【リザレクション】LV1 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

大丁
 オープニングをお読みいただきありがとうございます。
 マスターの大丁です。

 今回は、空想科学コーサノストラのラスベガスにて、ジェネラル級と戦う決戦シナリオとなっております。

 護衛『キラーブルース』とジェネラル級の戦闘選択肢のほかに、ふたつの選択肢があります。いずれも、ディアボロスの振る舞いしだいで、成否や結果が変わってきます。
 四つの選択肢は、大劇場の舞台で同時に起こっているとお考えください。
 ジェネラル級『『ジャズ・マスター』デューク・エリントン』の撃破により、シナリオは成功で完結します。

 戦いに、冒険に。そして、ドキドキを。
 みなさまの素晴らしいプレイングをお待ちしております。
60

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


ラキア・ムーン
ジャズ・マスター、か
確かデスバレーの防衛システムを整備したのが奴だったが……今回は、そういうのは無さそうだ
とはいえ、厄介な事をしてくるのには違いないか
まずは戦端を開く、ジャズマスターの顔を見て考えるさ

大劇場へと突入し、まずは護衛を片付ける
魔力を集中して編み、周囲に炎を生み出す
【Call:Blaze_Arrow】起動
地面を蹴り、天井付近まで飛翔
周囲の炎を矢の形に生成
眼下のキラーブルース達を狙い発射
矢の軌道を誘導し、ぐるりと背中に回り込む様に動かし追尾攻撃を行っていく

《RE》Incarnationを構えて迎撃態勢
距離を取って着地しキラーブルースが近寄って来る間に、槍を振り易い立ち位置を取り敵のチェンソーを迎撃
チェンソーの斬撃に合わせて槍で斬り払い、斬り結んで攻撃の軌道を逸らす
チェンソーの刃に巻き込まれ、体が斬り裂かれない様にうまく受け流して凌いでいこう

全く、一般人への配慮も出来ているとは
コーサノストラの敵はこういう手を持っている厄介な奴が多いものだ

アドリブ連携等歓迎


一里塚・燐寧
ようやく『ジャズマスター』くんと直接対面できるねぇ
こーして舞台に乗り込む手はずを整えたからには、あいつの独擅場にはさせないよぉ
ワンマンライブを熱い対バンに塗り替えてやろうじゃん

≪DCブラスター≫を手に大劇場へと乗り込み、口上で盛り上げながら戦うよぉ
最初はブーイング塗れでもいいけど、ノリは作っとかないとねぇ
ヘイボーイズ&ガールズ!デューク・エリントンのショー、楽しんでるぅ?
ここからは暫しお時間を頂いて、新進気鋭のショーマン集団・ディアボロスとキラーブルース楽団のジャムセッション!
若きチャレンジャーはメジャーシーンへの第一歩を見事踏み出せるか、伝説の序章をその眼でしかと見届けちゃいなよぉ!

≪DCブラスター≫の銃口から『闇雷収束咆・天眼通』を発射!
ポンポンパパポン、とリズムを刻むように銃声を轟かせながら、色とりどりのミサイル光弾をブッ放すよぉ
咲き乱れる光で敵を貫き、目にも鮮やかに前座をこなす!
楽しいノリで別れの歌にだって抗っちゃおう
いきなりサヨナラはよしてよぉ、あたし達こっから始まるんでしょ?


音羽・華楠
……なるほど。
決戦をショーと解釈し、観客の心を掴みながら戦わなければならない――
キング・オブ・ポップとの決戦を思い出しますね。
――面白いです。

まずは護衛のトループス級を片付けますが……これも既にショーの一環として、後のアピールに繋げられるよう意識します。
キラーブルースたちのブルースに応じるように『フェアリーレイピア・ティンカーベル』の鍔を鳴らし、舞台上でステップを。
ですが、それに任せるばかりで済ませません。
徐々に鍔鳴りを、キング・オブ・ポップの曲を奏でる形へ変化させ、彼の踊りも再現します!
……キング・オブ・ポップがコーサノストラでも有数の、ジャズ・マスターに勝るとも劣らないショーマンだったのは事実。
その曲と踊りは、観客たちも知るもののはずです。
それで観客たちの注目を集めた上で――《雷幻想・鬼哭》!
雷鳴の如き鍔鳴りを響かせ、キラーブルースたちを打ち抜きましょう。

その上で、宣言を。
ハリウッドでキング・オブ・ポップを下した超新星が、ジャズ・マスターも下しに来ました!
この挑戦、お受け頂けますね?


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

どんなショーになるか楽しみだ
ショーに衣装は重要
まずは正装で印象良く
登場時は観客へ一礼を

観客あってのショーだものな
エリントンとはちょっと話が合いそうで困るな?
相手の演目に乗せられる前に、掛け合い返し、主導権を掴んでいこう

可能なら事前に仲間と摺合わせていく
演出も重視し演技交え行くよ
PDにて攻撃
Nachtigall(チェロ)に弓を沿わせ演奏
緊迫した旋律は物語を世界に描き出す

観念するんだな、カジノ強盗達!
舞台を薄汚いアジトに塗り替え
配下たちに、覆面を被せて
服装も変化させればあら不思議、カジノ強盗の荒くれ者だ
ちょっとずるいが、舞台の上だ
基本は狙いを合わせつつ、倒すタイミングも演出優先

そうさ、俺達はラスベガスに安全と娯楽を取り戻しに来たヒーローだ!
敵側に幻想の札束を舞わせて隙を誘い、頭上から宝石を降らせて撃つ
仲間側には光の羽根や各自のモチーフを舞わせ演出の対比を
演奏も仲間の動きに沿わせ軽やかに
スター揃い踏みって感じでいこう

敵の音楽には音色で対抗し
魔力にはSegenの魔力盾で相殺を狙う


 大劇場は、満席とはいかなかった。
 覆面強盗団によるカジノ襲撃が繰り返され、いかに欲に塗れていたとはいえ、金持ちたちはラスベガスで遊ぼうなどとは思わなくなっていたからである。
 潜入したディアボロスたちは、敵に会うこともなく、下手(しもて)の舞台袖に至る。
「ジャズ・マスター、か」
 ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は舞台を覗き込んだ。
 ジェネラル級ワイズガイ『『ジャズ・マスター』デューク・エリントン』が、上手(かみて)寄りに据えられたピアノを弾く背中が見えた。
「確かデスバレーの防衛システムを整備したのが奴だったが……今回は、そういうのは無さそうだ」
 たとえば、ジュークボックスに繋がれた光弾発射装置のように、ピアノ型の武器を警戒した。
 演奏のリズムはゆっくりで、一般人たちはうっとりと聴き惚れている。
 その客席を観察する、音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)。
「……なるほど。決戦をショーと解釈し、観客の心を掴みながら戦わなければならない――」
 まだラスベガスに残っているということは、カジノのギャンブルよりも劇場を楽しんでいた一般人かもしれない。
 デューク・エリントンの熱烈なファンとも考えられた。
「ハリウッドのジェネラル級、『キング・オブ・ポップ』との決戦を思い出しますね。――面白いです」
「どんなショーになるか楽しみだ」
 正装をきめたエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が頷く。
 ショーに衣装は重要。まずは印象良くしたい。
 一礼する真似をしたエトヴァは、舞台と客席とのあいだに気が付いた。よく見ると、オーケストラピットがある。
 ほかの音色はそこから流れてくるが、ピットは無人で楽器だけが宙に浮く。
 つまり、音楽はジェネラル級が自由にできるらしい。
「ようやく『ジャズ・マスター』くんと直接対面できるねぇ」
 一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は対抗心を燃やした。
「こーして舞台に乗り込む手はずを整えたからには、あいつの独擅場にはさせないよぉ。ワンマンライブを熱い対バンに塗り替えてやろうじゃん」
「とはいえ、厄介な事をしてくるのには違いないか」
 ラキアが言うと、ほかのディアボロスたちもはやる気持ちをおさえる。
 自分たちのショーで観客を味方につけるとはいえ、ワイズガイの仕掛けがまだよくわかっていない。
「まずは戦端を開く、ジャズ・マスターの顔を見て考えるさ」
 今のところ姿の見えない護衛、トループス級『キラーブルース』が出てくるはず。さきにそれらを倒して、反応を探る。
 ということで一致した。
「種々の方法を試していこう」
 エトヴァの提案で、順番に戦闘方法を工夫することとなる。最初は、ラキアだ。
 舞台に走りこむと魔力を集中して編み、自分の周囲に炎を生み出す。
「『Call:Blaze_Arrow(コール・ブレイズアロー)』、起動!」
 床面を蹴り、照明器具のぶら下がったあたりまで飛び上がる。いっしょについてきた炎が、幾本もの矢の形に生成された。
 案の定だ。
 背景セットの陰から、キラーブルースたちがバラバラと飛び出してきた。
 ラキアは矢の軌道を誘導し、ピアノを外してぐるりと周回させ、護衛トループスの背中に回り込む様に動かす。
 この追尾攻撃で、数体のギラギラしたスーツ姿の人型を倒した。
 残りはチェンソーを展開し、舞台中央に着地したラキアへと近寄って来る。突撃槍『《RE》Incarnation』を構えて迎撃態勢をとると、チェンソーの斬撃に合わせて斬り払い、斬り結んで攻撃の軌道を逸らす。
 鋸と槍の、珍しい組み合わせでの立ち回り。
 体を斬り裂かれない様にうまく受け流して凌いでいるところで、ラキアの耳はピアノがテンポアップしていることに気が付いた。
 戦闘がはじまり、ドラムが派手に入ってくる。
 燐寧から見た客席も、音楽に合わせたアクションであると、理解されているようだった。
「次はあたし。口上で盛り上げながら戦うよぉ」
 『DCブラスター』を手に、キラーブルースとの戦いに乗り込む。
「最初はブーイング塗れでもいいけど、ノリは作っとかないとねぇ――ヘイボーイズ&ガールズ! デューク・エリントンのショー、楽しんでるぅ?」
 思い切って声をかけた。
「ここからは暫しお時間を頂いて、新進気鋭のショーマン集団・ディアボロスとキラーブルース楽団のジャムセッション! 若きチャレンジャーはメジャーシーンへの第一歩を見事踏み出せるか、伝説の序章をその眼でしかと見届けちゃいなよぉ!」
 意外と、客席の温度は低くない。
 キラーブルースたちへと『DCブラスター』の銃口をむけ、『闇雷収束咆・天眼通(プラズマ・ダーク・ハウリング・ストーム)』を発射する。
 ポンポンパパポン、とリズムを刻むように銃声を轟かせた。
 色とりどりのミサイル光弾をブッ放し、咲き乱れる光でキラーブルースを貫く。
「目にも鮮やかに前座をこなしてって……、んん?」
 燐寧も気が付く。
 『ジャズ・マスター』はピアノから離れて、拍手していた。敵であるはずの燐寧を称えているのだ。
 ピットの楽器も、銃声と光弾にタイミングを合わせてくれている。キラーブルースたちもやられにいってるようで、勝っているのに燐寧は居心地が悪い。
 どういうことなのだろう。
 華楠はあえて、この方向をすすめてみた。
「既にショーの一環として、後のアピールに繋げられるよう意識します!」
 キラーブルースたちのブルースに応じるように、『フェアリーレイピア・ティンカーベル』の鍔を鳴らし、ステップを踏みながら舞台に登場する。
「ですが、それに任せるばかりで済ませません」
 徐々に鍔鳴りを、キング・オブ・ポップの曲を奏でる形へ変化させ、彼の踊りも再現する。
「……キング・オブ・ポップがコーサノストラでも有数の、ジャズ・マスターに勝るとも劣らないショーマンだったのは事実。その曲と踊りは、観客たちも知るもののはずです」
 華楠は、燐寧と立ち位置を変わり、観客たちの注目を集める。
「雷幻想・鬼哭(ファンタズム・ギャラルホルン)!」
 雷鳴の如き鍔鳴りを響かせ、キラーブルースたちを打ち抜いた。さらに、宣言する。
「ハリウッドでキング・オブ・ポップを下した超新星が、ジャズ・マスターも下しに来ました! この挑戦、お受け頂けますね?」
 返答はやはり、拍手である。
 少しわかったのは、『ジャズ・マスターへの挑戦』も含めて、デューク・エリントンによる演出であると受け取られていることだ。
 エトヴァが舞台の前面に進みでてきて、練習通りに一礼した。
「観客あってのショーだものな。ならば、演目に乗せられる前に、掛け合い返し、主導権を掴んでいこう」
 大胆な設定を盛り込むことにする。
 チェロ『Nachtigall』に弓を沿わせて演奏をはじめた。緊迫した旋律は物語を世界に描き出す。
 パラドクス『Realizing Imagination-Φ(リアライズィングイマジネーション・ファイ)』だ。楽器の音色で、幻想を現実化する。
 舞台を薄汚いアジトに塗り替えた。
 キラーブルースたちに覆面を被せ、服装もギラギラスーツから変化させれば、荒くれ者の完成だ。
「観念するんだな、カジノ強盗達!」
 ちょっとずるいと思いつつも、舞台の上のこと。
「そうさ、俺達はラスベガスに安全と娯楽を取り戻しに来たヒーローだ!」
 強盗役側に幻想の札束を舞わせて隙を誘い、頭上から宝石を降らせて撃つ。すでに登場した新人アーティスト側には光の羽根や各自のモチーフを舞わせ、演出の対比とする。
 善玉と悪玉だ。
「みなさん、よく来てくださいまシタ! 私は心強い味方ができて、感動デス!」
 ジェネラル級ワイズガイが、両手を広げてエトヴァに近づいてくる。
 正直、やられた、と思った。
 これでは、ラスベガスが窮地に陥ったあらましと、その解決方法をダイジェストで見せたようなものではないか。しかも、いったん暗転を入れられて、『ジャズ・マスター』にスポットライトが当たる。
 つくった幻想も、パラドクス攻撃である以上、維持し続けることは難しい。
 一人舞台で演説された。
「デューク・エリントンがいるかぎり、大劇場は不滅デース!」
 ここからは、覆面強盗団を華麗に退治するアクションショーをご覧に入れる、と。
「アドリブで、ここまで持ってくるのか」
 悔しさを感じたエトヴァだったが。
「エリントンとはちょっと話が合いそうで困るな?」
 奇妙な賞賛が沸きあがる。どうやら、このあとの戦闘の基本設定は、そのアクションショーを踏襲せねばならないらしい。かなり、ハードルが上がった。
「そうか、調整能力……」
 ラキアはあらためて、このジェネラル級がデスバレーで果たした役割を思い返す。
 暗転しているうちに、ディアボロスたちは手早く情報を交換した。
 燐寧と華楠が言うには、純粋にディアボロスの演技や演奏、技術に感心している客もいたらしい。人数は少ないが、それらの戦い方がまったくの無意味ではなさそうだ。
 これも少数だが、セリフや筋書きにうるさそうな客もいた。
 覆面強盗団のなかにはディアボロスと名乗った者もいるし、いまはショーマン集団ディアボロス、そして『ジャズ・マスター』の味方であり、しかしキング・オブ・ポップがいなくなった原因らしいし、このあとは敵役を演じる。
 あまり設定が練れていないと、あとから来た新人のほうに反感を持つかもしれない。
 ただ、収穫もある。客ごとに反応が違うならば、ひとつの感情で縛る洗脳や催眠ではない。『避難勧告』などの残留効果が効かないかわりに、ショーの実力で味方につけることは可能そうだ。
 トループス級の撃破も、そういうショーだと見ているので、ラスベガスの大スターを観客の眼前で抹殺してもその場で大騒ぎにはならないだろう。安全も保障されている。
 暗転が明ける直前、ラキアはため息をついた。
「全く、一般人への配慮も出来ているとは。コーサノストラの敵はこういう手を持っている厄介な奴が多いものだ」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!

ラキア・ムーン
先ずは戦端を切る
どちらにしろ戦い始めなければショーもクソも無い
現状でやれるだけをやる
いつもの事だ、問題無い
戦場でショーなんぞやるやつに、負ける訳にはいかんのさ

限定解除、形状変換
再誕の槍よ更なる先へ……《RE》Incarnation:Extend、顕現

右肩を引き、槍を構えて突撃準備
足下を踏みしめ、ギリギリまで力を込める
強く地面を蹴り加速
地面を蹴った初速に、水平方向への飛翔加速を乗せて『突撃』
ジャズマスターに一気に近付き、ぶつかる直前に右肩を押し出し槍を前に突き出す
同時に【Call:Blazeing_Impact】起動
術式による加速を槍から放出
押し出す槍の速度を上げ、全ての加速を槍先に乗せて穿つ

一撃放ったら、即座に槍を引き後方に跳躍
汽車の召喚と突撃に合わせ、Emu【E.S】を召喚
魔術障壁を汽車に対して斜めに展開、障壁を足場に上に跳び突撃の衝撃を上方に逃がす

創作意欲が刺激されるというのなら、勝手にしていろ
地獄へ送ってやる、次のショーの公演場所はそこで決まりだ

アドリブ連携等歓迎


 舞台全体に照明が灯り、上手寄りに戻ったジェネラル級、『ジャズ・マスター』デューク・エリントンは、ディアボロスたちに向き直った。
 敵の顔を見て考える、とラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)が言ったとおりの状況にはなった。
「どちらにしろ戦い始めなければショーもクソも無い。現状でやれるだけをやる」
 槍を構えた。
「いつもの事だ、問題無い。戦場でショーなんぞやるやつに、負ける訳にはいかんのさ」
 演出等々は抜きで、攻撃に集中する。
 右肩をひき、詠唱した。
「限定解除、形状変換。再誕の槍よ更なる先へ……『《RE》Incarnation:Extend』、顕現」
 足下を踏みしめ、ギリギリまで力を込める。
 ジャズ・マスターは指揮棒を、短剣のような握りにした。短いそれで、槍の刺突を受けるつもりなのは明らか。
 ラキアは強く床面を蹴り、加速する。
 水平方向への飛翔加速を乗せ、いっきに舞台を横切る。ジャズ・マスターにぶつかる直前に右肩を押し出し、槍を前に突き出した。
 内面的な感触では、なにも妨害されるものはなく、技に仕損じたところもなかったはずだ。
「突撃術式展開、ブースト……オン。『Call:Blazeing_Impact(コール・ブレイジングインパクト)』!」
 炎と風の複合術式が槍から噴き出し、武器本体を押し出す。
 全ての加速を槍先に乗せて穿つ。
 くるり、と指揮棒が回った。突撃槍の威力はそれだけで減じられた。けれどもラキアは動揺をみせず、即座に槍を引き後方へと跳躍する。
 改めてジャズ・マスターを見るに、楽器はもうピアノもふくめて自分で演奏しなくても鳴らせるようだ。
 涼しい立ち姿で、指揮棒を向けてくる。
 曲調は軽やかになり、背景セットの一部から汽車が出現し、ラキアへと向かってきた。
「『Emu【E.S】』、召喚」
 魔術障壁を汽車に対して斜めに展開し、障壁を足場に上に跳んで、突撃の衝撃を上方に逃がそうとした。タイミングも合っている。
 しかし、ラキアの身体は後方に飛ばされて、舞台袖まで戻された。
 攻防に注力していたので、客の反応はみていない。いまは歓声の大きさで、ジャズ・マスターへの称賛ぐあいがわかる。強盗の突撃を軽くいなし、ふっとばして倒した。
 もちろん、ラキアはまだ戦えるし、ジェネラル級にもわずかにダメージが通ったと思われる。
「なるほど。結果だけが調整されている感じだ」
 起こったことを冷静に評価する。
 すべての攻撃を無効化する、などといった仕掛けではない。観客が味方している側に、有利になるボーナスがつく、といったところか。
 仲間が言っていたように、一般人ひとりごとに評価は違う。ワイズガイかディアボロスか、味方する側を客席の多数決で決めるわけではなかろう。
 差を減らし、逆転も可能な仕組みだ。そのうえで……。
「創作意欲が刺激されるというのなら、勝手にしていろ。地獄へ送ってやる、次のショーの公演場所はそこで決まりだ」
 攻撃にだけ特化した力押しでも、重ねていけば勝ち目があることを、ラキアは証明した。
苦戦🔵​🔴​🔴​🔴​

ラキア・ムーン
そうとも、これを待っていた
強大な敵、それに相対する者
民衆は皆、これが好きなのさ
ピンチとそれを打倒する切り札
パワーアップシーン
そうとも、変身バンクと言うやつをな

来たれ混沌
我は混沌の歯車也
G.O.C召喚
ネメシスの力を左腕に

重ねて、来たれ融合脚【C.E.S】
ネメシスの力を再展開
脚部を融合、四脚駆動形態……起動

そちらが芸で人々を魅力するというのなら、此方は武を人に魅せる
大好きだろう?派手な登場シーンは

脚部の前足を上げて、棹立ちのポーズを取る
右手の《RE》Incarnation:Extendを高らかに天に掲げポーズを取る
そのポーズで一度動きを完璧に止め、見得を切る

静寂を演出し、そして前脚を派手な音で地面に落とし静と動で見ている者にアピール
ジャズ・マスターの演奏を上回る程の音を立てるように力を込めて床を叩き、ポーズを決める

そのまま馬のような荒々しさで舞台や客席近くを跳び、そして駆ける
槍と鉤爪を実戦のように振り、攻撃モーションを披露

最後は武器を敵に向け叫ぶ
これが貴様を滅ぼす、ネメシスの力だ!


 列車衝突で負った損害を、確かめて。
「そうとも、これを待っていた」
 ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は片手をグッと握り、もう片方の手で槍を立てると、支えにして立ち上がる。
「強大な敵、それに相対する者。民衆は皆、これが好きなのさ。ピンチとそれを打倒する切り札――パワーアップシーン。そうとも、変身バンクと言うやつをな」
 ふらつきながら、再び舞台へと上がった。
 ジェネラル級『ジャズ・マスター』デューク・エリントンへの拍手はひと段落ついたところだったから、退場したと思った強盗役が戻ってきて、客席はいささかザワつく。
「来たれ混沌! 我は混沌の歯車也!」
 ここでラキアは復讐の感情を爆発させた。
 ネメシス化したのである。
 左腕には、鉤爪型特殊兵装『G.O.C』が召喚、装着され、下半身には四脚機動装備が融合し、いわゆるケンタウロスのような姿となった。
 つまり、パワーアップ。
「そちらが芸で人々を魅力するというのなら、此方は武を人に魅せる。大好きだろう? 派手な登場シーンは」
 ネメシス形態ラキアが、『ジャズ・マスター』に問いかける。
 彼はかすかに頷いた。それから姿勢を変える。
 まるで嵐のなかで風雨に耐えるがごとく、恐れおののいている。音楽も照明も重めのものとなり、強敵が出現した、という芝居のつもりらしい。
 客たちもラキアがどのような存在なのか、固唾を飲んで見守っていた。
 アピールの機会を得、ラキアは脚部の前足を上げて、棹立ちのポーズを取った。右手の『《RE》Incarnation:Extend』を高らか掲げ、見得を切る。
 これまでの大劇場で、ワイズガイがどのようなショーを見せてきたかは知らない。
 前脚を派手な音で地面に落とし、静から動へと転じた瞬間の客の顔をみれば、初めての体験をしている者は多そうだった。ネメシス形態が、馬のような荒々しさで舞台や客席近くを跳び、駆ける。槍と鉤爪を実戦のように振り、攻撃モーションを披露するあいだ、客たちの驚愕は続いた。
 最後は武器を主役に向け叫ぶ。
「これが貴様を滅ぼす、ネメシスの力だ!」
「なんト?! ネメシスとは、あのッ?!」
 ジャズ・マスターは調子を合わせた。
 彼にも都合がよい。これでディアボロスが敵役なのは確定である。客たちのドキドキ、緊張状態は、いかにして主人公エリントンは強敵ネメシスを倒すのか、という興味によってもたらされている。
 ただし、今回はラキアにも一般人の反応がわかった。
 例の、セリフや筋書きにうるさそうな客だ。強盗の変身という意外な展開をしつつも、ラスベガスを守るものと滅ぼすものというショーの基本にちゃんと沿っている。そこに満足している顔だ。
 そしてラキアが言ったとおり、武に魅せられた人もいて、悪役であっても感心、好感を抱いたようだ。
 戦闘結果をずらすほどではないが、少数の味方を得ていた。
善戦🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV2になった!

クィト・メリトモナカアイス
①の燐寧と連動

ふんむー、シュリーナガルでもショーはやったけど、なんか色々勝手が違う感じ。エリントンがそこにいるからかな……?
けれどもなんとか民に応援してもらわねば。
燐寧が頑張ってくれないと一生苦戦することになるけど……燐寧になら任せて大丈夫。そっちは任せたー。
我は殴りつつ演出のお手伝い。

というわけでー、ゆくぞ「モナカ」爆撃型! ……と、浮遊球形ガジェット「モナカ」を呼び出し、モナカの顔は観客側に見せるようにしてあぴーる。かわいいぞ。
アピールが終わったらモナカを飛び立たせ、エリントンの頭上から大量の爆弾を投下する「爆撃のマンクス」。
投下される爆弾の派手な爆発でどかんどかーんといわせてエリントンにダメージを与えつつ、爆音でエリントンの声が観客席まで届きづらいようにしよう。
更に爆弾は攻撃だけでなく、花火みたいにして参加する復讐者の絵も作り、我らを応援してもらえるような演出を。

反撃の演奏攻撃は【ガードアップ】で致命的な一撃にならないよう耐えて踏ん張る。
んむむ……いい感じの音楽。なかなかのせんす。


 舞台の展開をじーっと見ていた、クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)。
「ふんむー、シュリーナガルでもショーはやったけど、なんか色々勝手が違う感じ……」
 悪神ディアボロスが何某、等々。
 あるいは演説作戦がそうだが、しゃべっているかぎり、ディアボロスの言葉と一般人は受け取るものだ。今回のそれは、クロノヴェーダが書いたセリフと解釈されるらしい。
「エリントンがそこにいるからかな? けれどもなんとか民に応援してもらわねば」
 クィトはパラドクス、『爆撃のマンクス(バクゲキノマンクス)』を発動する。
 舞台上方から、浮遊球形ガジェットが降りてくる。
 かわいい顔がついているので、ちょっとでも好感度をあげるために、観客側に見せた。
「というわけでー、ゆくぞ『モナカ』爆撃型!」
 投下される爆弾の派手な爆発。
 それこそ敵の特殊な力が働いているために、劇場の設備が壊れたり、客席に被害が及んだりはしない。
 爆弾は攻撃だけでなく、花火みたいに絵になって参加する復讐者を描いた。
「我らを応援してもらえるような演出を……あ、それは別でやらないといけないのか」
 途中で気付いて、クィトは攻撃に専念する。
 集中豪雨のように大量の爆弾を投下し、舞台上手に白煙が充満したころ、指示棒のひとふりがそれを霧散させる。
 ジェネラル級『ジャズ・マスター』デューク・エリントンが無事な姿で出てきて、燕尾服の肩をはらう。
「『モナカ』、ふれー、ふれー」
 クィトは次の爆弾を降らせた。
 そこにわざわざ、勇壮な音楽をつけて、エリントンは自分が一方的な攻撃に耐えているかのように演出する。
「んむむ……いい感じの音楽。なかなかのせんす」
 堪えているのはクィトだ。
 曲が精神攻撃になっており、防御の残留効果も客の応援で相殺されている。
「燐寧が頑張ってくれないと一生苦戦することになるけど……燐寧になら任せて大丈夫。そっちは任せたー。我は殴りつつ演出のお手伝い……」
 仲間のほうへ、目配せするのが精一杯。
苦戦🔵​🔴​🔴​🔴​

一里塚・燐寧
④のクィトちゃんと連動

んふふ。任されたよぉ
歴戦の相棒同士の阿吽の呼吸、見せつけちゃおっか!

爆発音に負けじと激しく≪ブラスト・プレイヤー≫をロックに[演奏]
戦闘の挿入歌みたいに熱く[歌唱]するよぉ
お客さんにも絶対熱が届くように大勲章も解放!

動き出した舞台 眼も眩むほどキラめいて
溢れる光の影なんて 誰も気にしちゃいないよ
暗がりに隠れた闇が 街の夢を蝕んでるのに

でも僕らは知ってしまった 街が誰の欲を満たすのか
だからバラバラの仮面の下 同じ心を抱いて
夢を壊す――悪魔≪ディアボロス≫になるのさ

爆発が復讐者の姿を描き、光がエリントンを照らし出す時を見計らって歌を止め、伴奏付の語りに入るよぉ
雑多な集団の真相と応援すべき理由を伝えるために

皆にこの街の秘密を教えたげる
エリントンの正体は、極悪マフィア『ラッキー・ルチアーノ』の盟友!
カジノやショーの収入を悪事に使う外道だよぉ
それで盗んででも悪さの軍資金を奪う必要があったんだ
――あらゆる姿で世に紛れ、法で裁けぬ悪を狩る、秘密のヒーロー・ディアボロスとしてねぇ!


「んふふ。任されたよぉ」
 一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は、クィトの爆撃よりも大きな音がでるように、巨大なエレキギター『ブラスト・プレイヤー』を演奏する。
「歴戦の相棒同士の阿吽の呼吸、見せつけちゃおっか!」
 曲調は激しい、ロックンロール。
 ジャンルごと知らない客もいるかもしれない。それよりも、ジェネラル級『ジャズ・マスター』デューク・エリントンの音楽を、凌駕していることが初めてだ。
 なぜなら燐寧は、魂に刻まれた大勲章を解放していた。
 舞台はしだいに、クィトの『モナカ』が中心にあるような演出になっていく。客席にも疑問や不快感はない。
「戦闘の挿入歌みたいに熱く歌唱するよぉ。お客さんにも絶対熱が届くように!」
 ショーというより、演説作戦だ。
 脈略はないけど、伝えたいことだけを勢いで押す。
「動き出した舞台、眼も眩むほどキラめいて♪ 溢れる光の影なんて、誰も気にしちゃいないよ♪ 暗がりに隠れた闇が、街の夢を蝕んでるのに♪」
 歌詞も聴きとれているらしい。
 エリントンへの声援も聞かれなくなってきた。
「でも僕らは知ってしまった、街が誰の欲を満たすのか♪ だからバラバラの仮面の下、同じ心を抱いて♪ 夢を壊す――『悪魔≪ディアボロス≫』になるのさ♪」
 ふたたび、クィトの放つ爆発が、復讐者たちの姿を描く。
 光がジャズ・マスターを照らし出す時を見計らって、燐寧は伴奏付の語りに入った。雑多な集団の真相と応援すべき理由を伝える、ためだった。
「皆にこの街の秘密を教えたげる。エリントンの正体は、極悪マフィア『ラッキー・ルチアーノ』の盟友! カジノやショーの収入を悪事に使う外道だよぉ。それで盗んででも悪さの軍資金を奪う必要があったんだ
――あらゆる姿で世に紛れ、法で裁けぬ悪を狩る、秘密のヒーロー・ディアボロスとしてねぇ!」
 衝撃の真実に、客席の旗色は変わ……らなかった。
 一般人たちはクロノヴェーダに憎しみの眼をむけ……てもいない。
「あ、あれぇ?」
 燐寧は演奏を続けつつも、もっとよく観察する。
「んむむ。予想外」
 クィトも爆弾を抑える。
 ラスベガスが落ち目になるなか、それでもファンをやめなかった一般人が、市井の人々だろうか。欲望の街をまわすためにワイズガイは、直接的な支配でなく人間たちに実行役をまかせてきた。それは、空想科学コーサノストラのあちこちで見られたことだ。
「カジノやショーの収入を悪事に使う外道……俺たちにもついに罰がくだるときが来たのか」
「でもなぜ、エリントン様はそれを私たちに見せるんでしょう」
「引退……?」
 罪を認め、自ら身をひくのか。そんなジャズ・マスターを引き留めたい声と、望んだことなら最後を見届けるべきだという声がせめぎあっている。
「『モナカ』、爆撃再開だー」
「け、結果オーライだよぉ」
 燐寧が見たところ、舞台の上でのディアボロスの敗北を、客たちはもう望んでいない。『ジャズ・マスター』も指揮棒ひとつでは、ダメージを防げないようだ。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【照明】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!

音羽・華楠
……敢えて、舞台上の設定も配役も忘れ、純戦闘のつもりでエリントンに攻撃します。
――《雷幻想・炎刀》。
長大な炎の剣を具現化し、エリントンを斬り付けましょう。

私の本来の配役はキング・オブ・ポップを下した超新星、でしょうか?
ですが、燐寧さんの演出で、私たちは全員、法で裁けぬ悪を狩る……闇の仕置き人みたいなものだと定義されました。

……これ、演出度外視で純戦闘をやっても良い状況になってません?

私たちが単純にエリントンにパラドクスを放つだけで、観客はそれをもうそういう演出・演劇と解釈する気がします。
この推測の確認も兼ね、このやり方でどれだけ戦えるか検証を。
舞台上での直接の発言も控えます。

エリントンの反撃の精神攻撃は、【ガードアップ】で高めた防御力を信じて耐久。
さらに、先の燐寧さんの演出、その前のラキアさんの演出を思い出し、それを無駄に出来ないと己を奮い立たせます。
お二人ともお見事でした。

《雷幻想・炎刀》は私自身が創った技ではなく、友人からの贈り物です。
その重みを攻撃に乗せて、エリントンに痛撃を!


「……敢えて、舞台上の設定も配役も忘れ、純戦闘のつもりでエリントンに攻撃します」
 音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)には、そうすることで確認できるであろう推測が浮かんでいる。
「劫火よ、終焉をもたらす紅蓮の剣となれ――ノウマク・サンマンダ・バサラダン・センダンマカロシャダ・ソハタヤ・ウンタラタ・カンマン」
 詠唱は、――『雷幻想・炎刀(ファンタズム・レーヴァテイン)』。
 陰陽木行に属する雷の術を、妖精たちの補助で昇華した技だ。木生火の理により木行に属する雷気を火行に転換し、不動明王火界咒を組み合わせて、終末の劫火を束ねた炎の剣を創成する。
 刀身が伸びるにつれ、舞台は赤々と照らされていく。
(「私の本来の配役はキング・オブ・ポップを下した超新星、でしょうか? ですが、燐寧さんの演出で、私たちは全員、法で裁けぬ悪を狩る……闇の仕置き人みたいなものだと定義されました」)
 パラドクス発動後は、セリフと解釈されそうな言葉は発しない。
(「……この状況、演出度外視で純戦闘をやってもよくなってません? 私たちが単純にエリントンにパラドクスを放つだけで、観客はそれをもうそういう演出・演劇と解釈する気がします」)
 攻防への集中だけでどれだけ戦えるかの検証だ。
 その意図すら、華楠は心から追い出す。かわって、技を繰り出すさいの気持ち。
(「『雷幻想・炎刀』は私自身が創った技ではなく、友人からの贈り物です」)
 思いの重さで、いまや華楠の背丈をも超えるほど長大になった炎の剣を、ジェネラル級へと振り下ろした。
 『ジャズ・マスター』デューク・エリントンは、刀身を指示棒で受け止める。
 いままでのように、ディアボロスの攻撃を弾き返せない。
 両ひざが折れかける。炎が指示棒に燃え移っている。危機を煽る重めの音楽にサックスが加わり、いつしかセンチメンタルなムードを醸し出していた。
 エリントンが負けるかもしれない悲壮感。
 もちろんこの曲もワイズガイのパラドクス、精神攻撃だ。華楠は抵抗のよすがを仲間の奮闘にもとめた。
(「先の燐寧さんの演出、その前のラキアさんの演出、お二人ともお見事でした。それを無駄には出来ません!」)
 両者、攻防を耐えきりそうなところで、華楠に冷静な判断力が戻ってくる。
(「はじめからエリントンの仕掛けでした。観客にショーを見せること。私たちの攻撃は、舞台に上がったときから、そういう演出・演劇と解釈されていて、ジェネラル級決戦に勝利しないかぎり、解除されない。そのかわり……」)
 指揮棒に押し返され、華楠は距離をとる。
(「観客を味方につけた側にボーナスが付く効果は、エリントン自身でも解除できない。いまはディアボロスの歌や技に感心するお客さんがいて押し返しつつありますが、優位が得られなくなったからといって、エリントンは取り消したり、やり直したりしないのでしょう」)
 実際にジェネラル級は、滅ぼされる側という役割、筋書きにちゃんとのってくる。
 炎の剣が徐々に短くなるが、ただいまの攻防の評価もできた。
(「想定していた結果よりも一段階ずつ弱められました。エリントンを応援しているお客さんがまだいるから。それに、舞台上の設定や配役を忘れての攻撃をすると、これも弱められる原因になると思います」)
善戦🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!

クロム・エリアル
救援機動力で戦場に合流
ジャズ・マスターとの戦闘へと介入
作戦目的把握、敵強化値測定の為戦闘行動開始
クロム……作戦把握
介入、開始

双銃『Libra』を構えて劇場に突入
Ex.Bullet.Penetration……装填
銃弾を選択、マガジンを装填
クロム、戦闘行動に移行

一定の距離を取りつつ、演奏を行うジャズ・マスターの周囲を駆ける
前傾姿勢、姿勢は低く
銃口だけを敵に向け、足を止める事なく「連射」
貫通弾頭、ダメージアップで火力を上げつつ少しでも敵の防御を貫けるように放つ

ジャズの音が聞こえたら、Ex.Helmの遮音機能を起動して演奏をカット
そのリズムに意識が引っ張られない様にして、トランス状態にならない様に対処
万一トランス状態になった場合は、アシストコートのパワーアシスト機能を使用
体を締め上げて気付けにし、正気に戻り対応していく

戦いはショービスでは無い
そして観客に見放されれば自力で戦うより他はない
……そもそも、本来のデューク・エリントンには程遠い

連携アドリブご自由に


「救援機動力で戦場に合流。『ジャズ・マスター』との戦闘へと介入……」
 クロム・エリアル(近接銃士・g10214)は、最短の経路で移動した。
 出てきたのは舞台下手の袖であり、やはり大劇場にかけられたショーを維持する力は強固だ。
「作戦目的把握、敵強化値測定の為戦闘行動開始。クロム……作戦把握。介入、開始」
 双銃『Libra』を構えて、舞台に突入した。
「『Ex.Bullet.Penetration(エクスバレット・ペネトレーション)』……装填。銃弾を選択、マガジンを装填。クロム、戦闘行動に移行」
 発砲する。
 ジェネラル級デューク・エリントンは、焦げた指揮棒で銃弾を弾いた。クロムは一定の距離を取りつつ、敵の周囲を駆ける。
 前傾姿勢、姿勢は低く。
 銃口だけを敵に向け、足を止めることなく連射する。
 ジャズ・マスターは次第に舞台の中央に位置し、クロムは舞台を広くつかってどの方位からでも攻撃を加えた。指揮棒の弾きは効かなくなり、むしろ手で頭をかばうようにしている。
 見た目にはディアボロスが優勢だ。
 しかし、今の筋書きはそうなっている。貫通弾頭、ダメージアップで火力を上げつつ少しでも敵の防御を貫けるように放つ。クロムの感触では、いくらジェネラル級が相手でも、もう少し弾丸が通っていい。やはり、敵の芝居か。
 感傷的な音楽に、客席では嗚咽も聞こえた。
 ディアボロスの戦いを応援する一般人も、それがエリントンの決めた覚悟なら受け入れる、というニュアンスがある。
「『Ex.Helm』遮音機能起動、演奏をカット」
 耳をそばだててもいられない。
 リズムに意識が引っ張られない対処が必要だ。だが、わずかに意識が混濁するのは、こちらの防御が低下させられている証拠。
 アシストコートのパワーアシスト機能を使用し、体を締め上げたが果たして覚醒できているのか。
「戦いはショービズでは無い。そして観客に見放されれば自力で戦うより他はない……そもそも、本来のデューク・エリントンには程遠い」
 言ってはみたものの、客の心が『ジャズ・マスター』から完全に離れはしないだろう。
 たとえディアボロスがショーの主導権を握ったとしても。もちろん、その時は戦闘結果が本来のものに戻る。
 いまは、引退するエリントンへの未練と、ディアボロスの技の素晴らしさが秤にかけられている。
「敵強化値測定……結果。減少しつつ、なお有効」
善戦🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

文月・雪人
観客はエリントンのファンであり、彼のパフォーマンスへの信頼は厚い。
現状は他者が彼を越えるイメージを抱き難い状況だけど、
引退理由の一つとして彼が重い病気である事を示し、パフォーマンス低下に信憑性を持たせ、
死を覚悟した彼を華々しく見送る為に、ディアボロス側の勝利を応援する形へ誘導してみよう。

激戦が続く中、俺もまた彼を追う者の一人として、
刀を手に白スーツ姿で、舞台へ上がり演技する。

デューク・エリントン、お前は俺達が追っている事に気付いていた筈だ。
ショーなど止めて逃げる事も出来たのに、どうしてそうしなかったのか。
それはお前がショーマンであったから。
己の生きるべき世界は、この舞台の上にしかないと知っていたからだ。

もう隠さなくていい、お前の肺が病魔に侵されている事を俺達は既に知っている。
残された時間が少ない事も。

ああそうさ、お前は誰もが認める最高のショーマンだ。
人知れず消える事なんて許さない。
いっそ舞台の上で散りゆく様を、人々の目に焼き付けろ!
それこそがジャズ・マスター、お前の生きた証となるだろう。


(「観客はエリントンのファンであり、彼のパフォーマンスへの信頼は厚い」)
 文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は、刀を手に白スーツ姿で、舞台へ上がる。下手側からの登場で、舞台中央にいるジェネラル級とは敵対関係とわかるはずだ。
(「現状は他者が彼を越えるイメージを抱き難い状況だけど、ディアボロス側の勝利を応援する形へ誘導してみよう」)
 刀と指揮棒が二、三合まみえる。
 雪人が中央を占有し、『ジャズ・マスター』は上手がわへと下がった。
「デューク・エリントン、お前は俺達が追っている事に気付いていた筈だ。ショーなど止めて逃げる事も出来たのに、どうしてそうしなかったのか」
 芝居なので、問いかける相手ではなく、客席にむかって雪人は声を張る。
「それはお前がショーマンであったから。己の生きるべき世界は、この舞台の上にしかないと知っていたからだ」
 ざわめきはない。
 一般人たちは、次のセリフを待った。
「もう隠さなくていい、お前の肺が病魔に侵されている事を俺達は既に知っている。残された時間が少ない事も」
「ええっ……!」
 素で驚くジャズ・マスター。
 彼がとった、取り繕う笑顔、かぶりをふる動作、シャンと背筋を伸ばして健在をアピールする立ち姿。
 そのどれもが、無理をしているように受け取られる。
 雪人の言葉を客席の全員が信じたようだ。
 引退理由の一つとして彼が重い病気である事を示し、パフォーマンス低下に信憑性を持たせ、死を覚悟した彼を華々しく見送る。
 目論見は当たった。
 芝居のなかでの告白ととる客もいるし、ここだけ雪人のアドリブ、真相暴露ととる客もいる。いずれにせよ、いまや彼らはディアボロスの勝利を願う。
 雪人のセリフと一体となり、涙を流すのだ。
「ああそうさ、お前は誰もが認める最高のショーマンだ。人知れず消える事なんて許さない。いっそ舞台の上で散りゆく様を、人々の目に焼き付けろ! それこそがジャズ・マスター、お前の生きた証となるだろう」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【書物解読】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV4になった!

ラキア・ムーン
……随分とだんまりだな、デューク・エリントン
全くもって戦い甲斐がない、しけた戦い方をしてくれる
そちらがそうなら、もう言葉はいらんな
好きにやらせて貰う

クロム(g10214)と共に仕掛ける
仲間がショーをするのなら、それが終わった後一気に攻勢に

ネメシスの四脚で舞台上を駆け、背にクロムを乗せて接近
後ろ足でクロムを蹴飛ばし、ジャズ・マスターの上を通過するように移動
挟撃の形を取り、闘技の連携

【Call:Blazing_Sou】起動
《RE》Incarnation:ExtendとG.O.Cに炎を纏わせて、クロムと攻撃のタイミングを合わせた連撃を仕掛ける
左腕の鉤爪を下から掬い上げるように振り、鉤爪で敵を斬り裂く
そのまま右腕の槍を突き立て、炎を先端に集中
敵の体を焼く様に突き立てた槍先から炎を放出し、焼き尽くす

四脚で舞台を踏みしめ、敵の汽車を正面から横にし両手で支えた槍で受ける
苗ながら斜め後方に受け流し、力強さをアピール

言葉は発しない、ただ所作にメリハリをつけ見得を切るように攻撃
襲撃者として、敵を攻め立てる


クロム・エリアル
ラキア(g00195)と戦闘行動を合わせる

……敵、戦闘能力の把握完了
硬い、けれども十分通る
なら、それで問題無い
クロム、戦闘行動継続

仲間がショーをするならそれに合わせ、終了し次第行動
ラキアの四脚後部を足場にし、勢いを目標に接近

マガジン排出、通常弾頭装填
液体金属硬化……ブレードセット

双銃『Libra』にネメシスの力を込め運用
Ex.Skill.S&S……出力開始

足場にしたラキアの背を蹴り跳躍
蹴りだされる後ろ足に合わせ此方もその足を蹴る形で飛距離を稼ぐ
敵の上部を跳んでいる間に、銃口を合わせて「連射」
フルオートで撃ち尽くして着地し、タイミングを合わせてブレードによる接近戦
挟撃しながら、すれ違う様に「斬撃」を叩き込み流れる様に攻撃していく

敵のリズムに合わせてステップを踏み、トランス状態に入る前に自らのリズムを刻み攻撃を受ける
双銃のブレードで軽く足に切り傷を入れ、痛みで集中し過ぎない様に気付けをしておこう

台詞を言い、指揮者の指示通りに動くのが全てではない
これが復讐者のアドリブ

連携アドリブご自由に


 仲間のショーが軌道にのったところで、ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は一気に攻勢にでる。ネメシスの四脚で舞台上を駆け、途中で背にクロム・エリアル(近接銃士・g10214)を乗せた。
「……敵、戦闘能力の把握完了」
 あたかもラキアの耳元で囁くように。
「硬い、けれども十分通る。なら、それで問題無い。クロム、戦闘行動継続」
 そして、すぐに飛び出した。
 ラキアは後ろ足で蹴飛ばし、クロムも合わせて足で足を蹴る形で飛距離を稼ぐ。ジャズ・マスターの上を通過するように移動して、連射を浴びせた。
 ジェネラル級は手で頭をかばう。
 弾丸を打ち尽くすころには、クロムもネメシス化していた。
「マガジン排出、通常弾頭装填。液体金属硬化……ブレードセット」
 双銃『Libra』を接近戦用にしながら床面に着地、ふたりで挟撃を完成させる。
「『Ex.Skill.S&S』……出力」
「『Call:Blazing_Soul(コール・ブレイジングソウル)』、起動」
 槍と鉤爪、『《RE》Incarnation:Extend』と『G.O.C』に炎を纏わせる、ラキア。
「……随分とだんまりだな、デューク・エリントン。全くもって戦い甲斐がない、しけた戦い方をしてくれる」
「……くっ!」
 ジェネラル級ワイズガイ『ジャズ・マスター』デューク・エリントンは、得意のアドリブが出せずにいた。
 自分のラストショーを組み立てられてしまい、いまさら崩すこともかなわぬ。
「そちらがそうなら、もう言葉はいらんな。好きにやらせて貰う」
 ラキア、クロムは攻撃のタイミングを合わせた連撃を仕掛ける。
 左の鉤爪が、下から掬い上げるように振られ、指揮棒と絡まった。背後からブレードが襲う。すれ違う様に斬撃を叩き込み、燕尾服の脇が大きく切り裂かれた。肩口に、右の槍が突き立つ。先端に炎が集中し、衣装が燃える。
 ふたりのディアボロスは、言葉を発しない。
 ただ所作にメリハリをつけ見得を切るように攻撃している。それだけで、襲撃者として敵を攻め立てる芝居になっている。
(「台詞を言い、指揮者の指示通りに動くのが全てではない。これが復讐者のアドリブ」)
 クロムは、攻撃結果が減じないことにも気が付いていた。
「ありがとぉー! エリントン!」
「愛しているわー!」
「がんばれぇ! ジャズ・マスター!!」
 客席の声援はエリントンに向けられているのに、勝利の後押しはディアボロスになされている。
 オーケストラピットの曲調が、いまいちど陽気でリズミカルなものへと変わったが、死を覚悟した者の指揮だと思うと、かえって寂しさが増すから不思議だ。
「う、うううう……ラスベガス万歳~」
 筋書きにうるさそうな客が号泣していた。
 敵のリズムに合わせてクロムはステップを踏み、トランス状態に入る前に自らのリズムを刻んで回避する。予測した程度には軽減できた。正気を保つために、ブレードでの自傷も考えたが必要ない。
 ラキアに向かってきた背景セットの汽車も、四脚で舞台を踏みしめ、横にし両手で支えた槍で受けきれる。押し返すことさえ可能だ。さきほどは、舞台袖まで吹き飛んだのに。
 観客が味方についた側が、戦闘結果をいいほうに修正できる。
 大劇場にかけられた効果は、ディアボロス有利で間違いない。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!

エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
ルチアーノとの悪友話が残っているな
情報を人前で直接言及しないようショーの筋書きとして話す

北米のイレギュラーをルチアーノの『お客様』と言い換え
『お客様が何を目論むか』、情報収集
チェロの演奏にのせ、演技で語り
決着の前に変節を
エリントンも観客も悪事の吐露と舞台上の展開へ誘惑

話すことで舞台の完成度が上がるようアドリブ交え仕向ける
彼もショーマンならば、自身の引退公演が大成功するのは利益だろう

そうだ、ここが正真正銘、貴方の引退公演!
だが、あの極悪ルチアーノがそう簡単に引退など許すかな?
奴は、病に倒れんとする貴方を、最期の時まで悪銭のためこき使おうとしている
聞けば、それも取引相手の『お客様』が唆したという話
お客様は(エリントンの病の刻限と、シヴァの言及した者とかけて)『終末の刻限を早めようとしている』か?
お客様は、エネルギー(人々から集めた感情)を一気に使う方法を持っている⋯⋯
何を目論んでいる?

貴方は悪友のお客様に付き合う事はない⋯⋯
だが、奴らとの関係を清算せねば、ラスベガスに汚名を残し去る事になろう


(「ルチアーノの悪友話が残っているな」)
 エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は、北米のイレギュラーについて、なんとか『ジャズ・マスター』の口から情報が聞きたかった。
(「彼もショーマンならば、自身の引退公演が大成功するのは利益だろう。情報を人前で直接言及しないようショーの筋書きとして喋らせることはできないだろうか?」)
 いまいちど、チェロに弓をあてがい、演奏する。
「『Paradiesmelodie(パラディースメロディー)』♪」
 心を掴む音楽、ジャズ・マスターを曲の世界観へ惹き込もうと試みる。
「そうだ、ここが正真正銘、貴方の引退公演! だが、あの極悪ルチアーノがそう簡単に引退など許すかな? 奴は、病に倒れんとする貴方を、最期の時まで悪銭のためこき使おうとしている」
 エトヴァのセリフに、振り返ったジェネラル級ワイズガイの眉間には、深くしわが寄っていた。
 心情は汲める。
 ――なんデス? ディアボロス。ショーの優劣はつきマシタ。そこは私の負けでいいデス。私は戦いの決着まで、付き合ってやるつもりデスヨ。これ以上、まだナニカ?
 と、いったところだろう。
 クロノヴェーダと以心伝心など、エトヴァにとっても不本意なのだが、それほどまでに、ジャズ・マスターの不快感はあからさまである。客席の逆をむいているせいもあろう。
 このままでは交渉決裂だ。エトヴァは立ち上がって弦を擦り上げ、弓毛をいっそう震わせた。
 音色で縛り、音色で捕らえ、歴史改竄者の主義主張を溶かしていく。熱心さはエトヴァ自身の魂もゆさぶり、刻まれた大勲章が輝きはじめた。
「聞けば、それも取引相手の『お客様』が唆したという話。お客様は『終末の刻限を早めようとしている』のか?」
 北米のイレギュラーをルチアーノの『お客様』と言い換え、エリントンの病の刻限と、シヴァの言及した者とをかけて、問う。
 客席は、前者の意味で通っている。
 ギャングやそれと関係してきた一般人にとっては免罪符だ。エリントンに無理をさせるスポンサーが、ルチアーノの後ろについているのか。俺たちよりも悪い奴がいる。本当なら許せん。
「それは……」
 ジャズ・マスターは、開いていく自分の口に驚いていたが、どこかで吹っ切れて、客席のほうへと向き直った。
「ああ、どうかルチアーノを嫌いにならないでくだサイ」
 かぶりをふって芝居に入りこむ。
 悲劇の主人公にむかって畳みかけるチェロ奏者。
「お客様は、体力を一気に使わせる方法を持っている⋯⋯なぜ、そこまで? 貴方は悪友のお客様に付き合う事はない⋯⋯だが、奴らとの関係を清算せねば、ラスベガスに汚名を残し去る事になろう」
 病状にひっかけた体力という語は、人々から集めた感情エネルギーのことだ。
 ――北米のイレギュラーは、終末の刻限を早めようとしているのか? 集めた感情を一気に使う方法を持っているなら、それで何を目論んでいる?
 ジェネラル級は言い換えを理解し、問いの真意をわかったうえで、語った。
「彼らは、どちらかと言えば『時間を引き延ばしたい』と思っているのデス。一気につかうかどうか、暗黒世界蝦夷共和国との調整次第デショウ」
 聞きなれない語を、一般人はそのスポンサー関連と勝手に受け取る。
 ショーが終わればディヴィジョン名など忘れるだろう。
「だから、ルチアーノを信じて……ううっ」
「がんばって、もう少し!」
 客の声援で芝居を続ける体裁のジャズ・マスター。一瞬またエトヴァに見せた眉間のしわからは、何故、情報を話してしまったか、自分でも判らないような失言をした、といった感情が見える。
 どうやら、ディアボロスに渡す事でワイズガイに利益がある情報ではなかったようだ。
 シヴァが指していた者は、北米のイレギュラーのことではなかった。その話は、大勲章を使ったことで信ぴょう性がある。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【液体錬成】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!

一里塚・燐寧
【🦖🐈】

ショー・マスト・ゴー・オン!
どんなにハチャメチャな展開でも、始まった舞台はやりきるまで終わらないんだ
最早あたし達がスターの背を追いかける側じゃない……
きみの方が、ついてこれるもんならついてきなよぉ!予測不能のグルーヴにねぇ!

≪ブラスト・プレイヤー≫を先ほどより激しくかき鳴らし歌唱
もうどうにもなんない獰猛な衝動!どうこう言うより感じろ鼓動!
相当ヤバい刃を抜刀!瞠目しなよチェーンソー!
捲し立てるように歌いながらも、クィトちゃんが刻むリズムとしっかりシンクロ
一緒に奏でる音が重なって、流れるような連携攻撃のテンポを形作ってくれるんだ

クィトちゃんの攻撃の直後に『屠竜技:裂傷徹し斬り』を放つっ!
相棒の技で一瞬でも隙が生まれたり、傷が刻まれれば、そこにすかさずギターの回転鋸刃を突き刺すよぉ
エンジンの轟音と鋸の唸りにギターリフが重なり、生まれる未体験のサウンド
奇異さで即席演奏のための順応を妨げ、爆音で演奏をかき消して攻めまくる!

あたし達のセッションで飾ったげるよぉ
きみが歩む最期の花道をさぁ!


クィト・メリトモナカアイス
【🦖🐈】

ここが舞台ならば。
ここは決戦の場であると同時に汝の引退すてーじでもあり。
我らを応援してくれている皆も、汝の最期の舞台が盛り下がって終わるのではなく、華々しいものになることをきっと望んでいる。
というわけでついてくるのを期待しているぞ。ひにくとかではなく。

浮遊球形ガジェット「モナカ」から音楽を流し、黄金猫拳打棒はシストラムのような形に変形!
振るたびにしゃらんしゃらんと音を奏でる黄金猫拳打棒でリズムに乗って相手を殴り倒す「奏でよ豊穣と葬送の調べ」。燐寧と二重奏しながら攻撃しよう。
我のパートは燐寧の主旋律を際立たせる副旋律で。
てんぽを上げ過ぎず、観客にも次に来る燐寧の盛り上がるパートを予感させるように。期待感を高めてもらいつつ、着実に必要なところで音と打撃のダメージを刻む。
こっちのリズムと音楽に自分も観客もエリントンすら乗せて、相手の演奏のリズムを作らせぬように。
シャンとひと際大きく音を奏でる一撃で敵の体勢を崩すのを狙いつつ、燐寧にばとんたっちしよう。


遠宮・秋
【常秋】

なんかそういう事になったみたいだし、悪く思わないでよね!
ま、餞ってわけじゃないけど見送りは盛大にやったげるから
あたしはそういうのは得意じゃないけど、何せこっちにはショーの専門家がいるかんね
常香さん、今日の演目は?

常香さんと一緒に仕掛ける
観客の応援はこっちのものだし、蝦夷のジェネラルと正面切って戦うよりは楽になってるかな
大太刀「白河泡沫分」を手に切りつけると同時に獣の爪痕みたいに三本の斬撃を刻む『熊爪の太刀』を使用。前衛で戦い常香さんに敵を近寄らせないようにしつつ、常香さんのギロチンが上から降ってくるのと一緒になってあたしは正面から攻め注意を分散させる
あたしの太刀には種も仕掛けもありません、ってね!

これが最期の公演だって思うと、もうそのリズムも心地いいじゃなくて物悲しいね
あんたが心置きなく引退できるよう、観客たちもあたしたちを応援してくれるってさ!

あたしが刀を振るった隙は常香さんに埋めてもらい、常香さんの攻撃の隙はあたしが埋める。有利な戦場だけど相手はジェネラル、油断せず堅実に戦う


常香・クロウエア
【常秋】
此度もそろそろカーテンコールのお時間でしょうか。
我々は人に評価されてこそのショーマン。
最期はどんなかたちであれ、やはり拍手喝采の雨霰で終わりたいものですよね。
お披露目致しますマジックはパラドクス「before you can Say Joker」!
もちろんお客様にもご協力いただきますよ?

秋ちゃんと一緒にショーを盛り上げましょう。
アイテム「和傘に扇子」から和傘を開き、魔の演奏への盾として扱います。
ですが音には回折と言うものもあります、防ぎきれないのは承知の上。
積み重ねた【ガードアップ】を頼りにステージに立ち続けましょう。
死ぬなら自らの芸で死にたいですからね、まだまだ死ねません。
ですがなによりこんなに楽しいショー、中途半端なところで芸をとめるなんてもったいないじゃないですか。

2人で作ったお客様の隙を突き、マジックによる鉄の鎖でお客様を捕らえたらすかさず指を鳴らします。
みんな大好きギロチンでの解体ショーです!
もちろんギロチンは本物!
はたしてお客様は脱出できるのか、イッツショータイム!


音羽・華楠
観客からは見えない舞台袖でネメシス形態へ変化。
狐耳と尻尾が消え、黒髪黒瞳の人間の姿に。

そこから《雷幻想・瞬動》発動。
雷速の体動と反応を身に宿し、舞台へ駆け出します。
『フェアリーレイピア・ティンカーベル』を手に、電光石火で疾駆しながらエリントンを斬り刻みましょう。

大前提として。
逆説連鎖戦の恩恵を受けられるのは復讐者と歴史侵略者のみ。
故に、稲妻と同速度で動く私を、一般人である観客たちが目視、認識出来るわけがありません。
即ち――

――観客たちの目に映る舞台に立つのは、エリントンただ一人。

――私の攻撃を受けるエリントンの姿は、残る力を振り絞って演奏し、踊る……彼の最期のソロパートにしか見えないはずです。

そうして、命の最後の一滴まで舞台に捧げ、エリントンが力尽きる――
……そう見える幕引きこそが、観客も盛り上がる、この舞台の終幕に相応しいと思いませんか?

エリントンからの反撃は、汽車の衝突の瞬間に撥ね飛ばされる方向へ敢えて跳び、威力を殺します。

終劇の拍手喝采くらいは全部差し上げますよ、ジャズ・マスター。


文月・雪人
愈々クライマックスだね。
先の宣言通り、彼の最期を皆で華々しく見送ろう。

『レジェンダリースマイト』のパラドクスを使用。
歌いあげるのは、スウィング・ジャズの帝王とも称された、
本物のデューク・エリントンが最終人類史に残した伝説の数々だ。
多くの人々を魅了したという彼のショーを再現するが如き華麗な一撃を繰り出そう。

これはパラドクスによる精神攻撃であると共に、反撃による共演を強いる挑発だ。
【命中アップ】で彼の琴線に触れる歌を歌って攻撃し、反撃による彼のアドリブ・スタイルの演奏を誘う。
精神攻撃を【ガードアップ】で持ち堪えつつ、寧ろその演奏に合わせて【勝利の凱歌】を響かせよう。

凱歌の効果に意味はなくとも問題ない、観客の期待は既に俺達と共にある。
エリントンのパフォーマンスが素晴らしいからこそ、
その力を引継げるだけの力が、俺達ショーマン集団ディアボロスにあるのだと示そう。

さあデューク・エリントン、見せ場はここだ、その演奏に命を燃やせ。
お前を愛してやまぬ観客達に、俺達の共演によって最高のショーを見せつけよう!


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
ジャズ・マスターが舞台上で病に侵された最後を受け入れるなら
華々しく、舞台を仕上げるのが演者の務めだ

ここが貴方の最後の時
ラスベガスに熱狂をもたらした貴方を、最大の敬意を込めて見送ろう

チェロ(Seraphim)を演奏
観客の応援を得て戦おう
仲間の動きにも加わり、邪魔をしないよう演出を添えるなど連携を

PDの澄んだ喜怒哀楽込めた音色に描き出す物語は、ジャズ・マスターの軌跡
劇場の舞台裏で慌ただしくする様子や、演者への指導、脚本の執筆、楽器の調整の場面
今日の舞台のダイジェストへと続け
幻想を映像のように背景に流しながら、現在へ向け眩い光で押し流すように攻撃

敵の攻撃はSegenの魔力盾で精神攻撃の影響を緩衝し
彼の攻撃もアドリブの共演として、押しつ押されつの戦闘を音色の掛け合いで演じ、苦悶やエリントンを倒す葛藤を抜け出す演技として反撃

幕引きを
忘れはしない、我々を魅了したショーの数々を
語り継ごう、偉大なるデューク・エリントンの名を――
喝采を

それは、ラスベガスで確かに熱狂を巻き起こした彼のものだ
観客席へ深く一礼


ラキア・ムーン
……碌な友人関係では無いな
マフィアの最高幹部と悪友で信じているなど
まあいいさ、どちらにしてもお前もルチアーノも此処で終わりだ
引退公演もフィナーレだ、客への最後の挨拶くらいしっかりして逝くといい

パラーメータシフト
《RE》Incarnation.Type【S】、変換完了

槍の構造を変え、取り回しし易いように変換

後は武でジャズ・マスターを打倒する幕引き役が必要だろう
このまま押し切る、奴の最終公演を完遂させる
【Call:Storm_Sting】起動
全身の魔力を嵐の力に変換し、槍に込める
四脚で駆け、そのままの勢いで接近し槍を突き出す
槍先が奴に当たる直前に魔力の針を射出し、内側より魔力を暴れさせる
あたかも槍の一撃でダメージを受けているかのように見せ、奴が派手な技で無くとも大きくダメージを受ける程限界であったかのように演出

即座に四脚で床を蹴りバックステップ
奴との距離を取り、音から離れる
鉤爪で腕を少し裂き、気付け代わりにしてトランス状態から脱しよう

最期の挨拶だ
ショーマンなら客を失望させる終わりは見せんよな


 文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は、ディアボロスの仲間たちに声をかける。
「愈々クライマックスだね。先の宣言通り、彼の最期を皆で華々しく見送ろう」
 方々から短く返答がある。
 病気説を唱えだしたのは、雪人だ。
 芝居の立ち位置にも慣れた皆は、武器やパラドクスを準備して、陣形についていた。
「ジャズ・マスターが舞台上で病に侵された最後を受け入れるなら、華々しく、舞台を仕上げるのが演者の務めだ」
 エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)のチェロは、オーケストラピットよりも支配的になっている。
 ジェネラル級『ジャズ・マスター』デューク・エリントンに向かって言った。
「ここが貴方の最後の時。ラスベガスに熱狂をもたらした貴方を、最大の敬意を込めて見送ろう」
「フフ、私も覚悟が決まりまシタヨ!」
 セリフにはセリフを返してくる、ワイズガイ。持ち前の高いテンションを取り戻していた。
「ショー・マスト・ゴー・オン!」
 一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)が続く。
「どんなにハチャメチャな展開でも、始まった舞台はやりきるまで終わらないんだ。最早あたし達がスターの背を追いかける側じゃない……。きみの方が、ついてこれるもんならついてきなよぉ! 予測不能のグルーヴにねぇ!」
 ディアボロスの設定を浸透させたのは、この巨大なエレキギター『ブラスト・プレイヤー』使い。
 クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)が、そのきっかけを与えた。
「ここが舞台ならば」
 口調はセリフではなかった。エトヴァが音源をリードしているので、客に聞かせない会話もできる。
「ここは決戦の場であると同時に汝の引退すてーじでもあり。我らを応援してくれている皆も、汝の最期の舞台が盛り下がって終わるのではなく、華々しいものになることをきっと望んでいる。……というわけでついてくるのを期待しているぞ。ひにくとかではなく」
「もちろんデース! もうわかっていると思いますガ、私は負けるつもりはナイ!」
「なんかそういう事になったみたいだし、悪く思わないでよね!」
 詫びから入る、遠宮・秋(Need for Uniqueness・g11768)。
「ま、餞ってわけじゃないけど見送りは盛大にやったげるから。あたしはそういうのは得意じゃないけど、何せこっちにはショーの専門家がいるかんね。……常香さん、今日の演目は?」
「お披露目致しますマジックはパラドクス『before you can Say Joker(アットイウマノ・ジョウカ・クロウエア)』!」
 常香・クロウエア(忘憂と嘱望のジョーカー・g11778)は、マジシャンらしい立ち振る舞いで。
「此度もそろそろカーテンコールのお時間でしょうか。我々は人に評価されてこそのショーマン。最期はどんなかたちであれ、やはり拍手喝采の雨霰で終わりたいものですよね。もちろんお客様にもご協力いただきますよ!」
「結構、けっこう、楽しみになってきたじゃあないデスカ!」
「……碌な友人関係では無いな。マフィアの最高幹部と悪友で信じているなど」
 ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は、常に先陣をきってきた。
「まあいいさ、どちらにしてもお前もルチアーノも此処で終わりだ。引退公演もフィナーレだ、客への最後の挨拶くらいしっかりして逝くといい」
 ネメシス体の四脚を踏み鳴らす。
「んんー、あなたはインパクトありマシタ。戦いに専念しているようで、エンターティナーの素質はたいへん高いデス!」
 指揮棒をこすって煤を落とし、ジャズ・マスターは構える。
 芝居と会話の混ざった陰に隠れて、音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)は、観客からは見えない舞台袖へと引っ込んでいた。
「大前提として。逆説連鎖戦の恩恵を受けられるのは復讐者と歴史侵略者のみ……」
 狐耳と尻尾が消え、黒髪黒瞳の人間の姿に変わっていく。
 華楠のネメシス形態だ。
 そして、いよいよチェロ『Seraphim』が響きわたると、観客は盛り上がり、ディアボロスを応援しはじめた。
 オーケストラピットとて、ジェネラル級に操られて音を出している。
 エトヴァはそれさえも、アドリブの共演とした。打ちかかる味方の押しつ押されつの戦闘を音色の掛け合いで演じ、苦悶やエリントンを倒す葛藤を抜け出す演技として反撃に転じさせる。
「パラーメータシフト『《RE》Incarnation.Type【S】』、変換完了」
 ラキアが武器の構造を変えた。取り回しし易いように。
 彼女の変異は、すでに演目として定着している。エトヴァの音色が、出番を知らせて、お客も期待した。
 槍の使い手はもう、別のことに気を配っていたが。
「後は武でジャズ・マスターを打倒する幕引き役が必要だろう。このまま押し切る、奴の最終公演を完遂させる。……『【Call:Storm_Sting(コール・ストームスティング)】』起動」
 全身の魔力を嵐の力に変換し、槍に込める。
 見ていただいたように、エトヴァは『Realizing Imagination(リアライズィングイマジネーション)』を施し、公演を通して最後まで、演出を維持していた。
 パラドクスが舞台セットと群舞、エキストラを生む。
 澄んだ喜怒哀楽込めた音色に描き出す物語は、ジャズ・マスターの軌跡。
 劇場の舞台裏で慌ただしくする様子や、演者への指導、脚本の執筆、楽器の調整の場面。
 今日の舞台のダイジェストへと続け、幻想を映像のように背景に流しながら、現在へ向け眩い光で押し流すように攻撃する。
 自分の物語に、抵抗の音をつけるのは、難しい。
 ジャズ・マスターは反撃しそこねる。
「よくそこまで習いまシタ! 最高の『アドリブ・スタイル』デース!」
 指揮棒が、ラキアのほうを向く。
「ラスボスの風格で、もう来ちゃいマスカ、ネメシスさん! いいデース!」
「嵐の一刺し、その身で受けろ」
 四脚で駆け、勢いのままに接近し槍を突き出す。
 槍先が敵の胸に当たる直前に魔力の針を射出し、内側より魔力を暴れさせる
 あたかも槍の一撃でダメージを受けているかのように見せ、奴が派手な技で無くとも大きくダメージを受ける程限界であったかのように演出される。
「ス、スウィングしなけりゃ意味がナイ……」
 身体を折る、ジャズ・マスター。
 ラキアは即座に四脚で床を蹴りバックステップ。敵から距離を取り、音から離れる。鉤爪で腕を少し裂き、気付け代わりにして、スウィングのトランス状態にかからないようにする。
 常香と秋は、和傘を開き、魔の演奏への盾としていた。
「音には回折と言うものもあります。秋ちゃんと一緒にショーを盛り上げましょう」
 防ぎきれないのは承知の上、積み重ねた『ガードアップ』を頼りにステージに立ち続ける。
「死ぬなら自らの芸で死にたいですからね、まだまだ死ねません。ですがなによりこんなに楽しいショー、中途半端なところで芸をとめるなんてもったいないじゃないですか」
「観客の応援はこっちのものだし、蝦夷のジェネラルと正面切って戦うよりは楽になってるかな」
 秋の言うとおり、序盤とは比べ物にならないほど、攻撃が効き、防御しきれている。
 大太刀『白河泡沫分』を手に、常香の傘から出て、秋は前衛となった。
 切りつけると同時に獣の爪痕みたいに三本の斬撃を刻む『熊爪の太刀(ユウソウノタチ)』。それがジャズ・マスターの燕尾服に並んでいく。常香のところへ敵を近寄らせないようにしつつ、タイミングを待った。
 彼女のならす、指のパチン。
 鉄の鎖が、燕尾服の三本の斬撃跡の上から巻き付き、拘束した。
「みんな大好きギロチンでの解体ショーです!」
 ドラムロールは、エトヴァが鳴らしている。
「はたしてお客様は脱出できるのか、イッツショータイム!」
 指揮棒が触れないながらもジャズ・マスターはスウィング。
 秋は真正面に立った。
「これが最期の公演だって思うと、もうそのリズムも心地いいじゃなくて物悲しいね。あんたが心置きなく引退できるよう、観客たちもあたしたちを応援してくれるってさ!」
 上から降ってくるギロチン刃と、前からの斬撃を合わせた。
「ぐ、くうう……。こ、これは、強烈デス」
 悶絶するジャズ・マスター。それも、スウィング。
「あたしの太刀には種も仕掛けもありません、ってね!」
「もちろんギロチンも本物!」
 ジャジャーン。
 と、燐寧が『ブラスト・プレイヤー』をかき鳴らし、さらに激しく演奏するとともに歌唱した。
「もうどうにもなんない獰猛な衝動! どうこう言うより感じろ鼓動! 相当ヤバい刃を抜刀! 瞠目しなよチェーンソー!」
 捲し立てるように歌う。
「おー。案内人が好きそうなヤツ。我も奏でるからして」
 クィトがリズムを刻み、燐寧のギターとしっかりシンクロされる。
「汝を送ろう。『奏でよ豊穣と葬送の調べ(ヤカタニテカナデヨホウジョウノシラベ)』!」
 浮遊球形ガジェット『モナカ』から音楽を流し、武器はシストラムのような形に変形していた。リズムに乗ってジャズ・マスターを殴り倒す。
「うぐ、この痛みは、おお、痛ッ、イタイデス!」
 振るたびにしゃらんしゃらんと音を奏でる黄金猫拳打棒。
(「我のパートは燐寧の主旋律を際立たせる副旋律で。てんぽを上げ過ぎず、観客にも次に来る燐寧の盛り上がるパートを予感させるように。期待感を高めてもらいつつ、着実に必要なところで音と打撃のダメージを刻む。こっちのリズムと音楽に自分も観客もエリントンすら乗せて、相手の演奏のリズムを作らせぬように」)
 心を砕いたぶん、燐寧との二重奏は素晴らしいものとなった。
 シャンとひと際大きく音を奏でる一撃で敵の体勢を崩す。
「燐寧にばとんたっちしよう」
「『屠竜技:裂傷徹し斬り(スレイヤーアーツ・グリーバスウーンド)』!」
 相棒の技で生まれた敵の隙に、燐寧はすかさずギターの回転鋸刃を突き刺す。エンジンの轟音と鋸の唸りにギターリフが重なり、生まれる未体験のサウンドだ。
 奇異さで即席演奏のための順応を妨げ、爆音で演奏をかき消して攻めまくる。
「一緒に奏でる音が重なって、流れるような連携攻撃のテンポを形作ってくれるんだ! あたし達のセッションで飾ったげるよぉ。きみが歩む最期の花道をさぁ!」
「お、おお。お別れのときが来マシタ……!」
 仰け反る、ジャズ・マスター。客の同情をひいて、応援をとりかえそうと必死なのかもしれない。
 だが、今日の筋書きを決定的にした者が『レジェンダリースマイト』、伝承詩(サーガ)を元とした楽曲を歌いあげながら、その一幕を再現するが如き華麗な一撃を繰り出してくる。
「この詩は、スウィング・ジャズの帝王とも称された、本物のデューク・エリントンが最終人類史に残した伝説の数々だ」
 雪人は、多くの人々を魅了したという史実のショーを表す。
 パラドクスによる精神攻撃であると共に、反撃による共演を強いる挑発だ。
 『命中アップ』で彼の琴線に触れる歌を歌って攻撃し、反撃による彼のアドリブ・スタイルの演奏を誘う。精神攻撃を『ガードアップ』で持ち堪えつつ、寧ろその演奏に合わせて『勝利の凱歌』を響かせる。
「凱歌の効果に意味はなくとも問題ない、観客の期待は既に俺達と共にある」
「デューク・エリントンは不滅、なのデス! ここで皆さんが大好きな名曲を。……『A列車で逝こう』!」
 陽気な汽笛と共に汽車が出現……しなかった。
 雷速を身に宿し、舞台へ駆け出してきた、ネメシス華楠。
 『フェアリーレイピア・ティンカーベル』を握り、電光石火で疾駆しながら列車のセットを破壊し、ジャズ・マスターのところまで達すると、斬り刻みはじめていた。
(「逆説連鎖戦の特性と、稲妻と同速度での動き故に、私を一般人である観客たちが目視、認識出来るわけがありません」)
 即ち――。
(「――観客たちの目に映る舞台に立つのは、エリントンただ一人」)
(「エリントンのパフォーマンスが素晴らしいからこそ、その力を引継げるだけの力が、俺達ショーマン集団ディアボロスにあるのだと示そう」)
 雪人は歌い上げると、静かに退く。
「さあデューク・エリントン、見せ場はここだ、その演奏に命を燃やせ。お前を愛してやまぬ観客達に、俺達の共演によって最高のショーを見せつけよう!」
 この言葉を最後に、チェロの音色もフェードアウトしていき、ディアボロスたちはひとり、またひとりと舞台からはけていく。
 華楠に任せて。
 照明が落ち、スポットライトに照らされる、ジャズ・マスター。
(「――私の攻撃を受けるエリントンの姿は、残る力を振り絞って演奏し、踊る……彼の最期のソロパートにしか見えないはずです。『雷幻想・瞬動(ファンタズム・レギンレイヴ)』!」)
 自らへ雷を流すことで筋肉を活性化、神経の命令伝達速度も上げ、雷速の体動を得ていた。
(「そうして、命の最後の一滴まで舞台に捧げ、エリントンが力尽きる――そう見える幕引きこそが、観客も盛り上がる、この舞台の終幕に相応しいと思いませんか?」)
(「最期の挨拶だ。ショーマンなら客を失望させる終わりは見せんよな」)
 ラキアは下手の舞台袖にはいり、ネメシスからも戻った。
「終劇の拍手喝采くらいは全部差し上げますよ、ジャズ・マスター」
 華楠が本当に、ひとり残して仲間のもとへ。
「私は! 皆さんとともに、この地でエンターテインメントを追及してきマシタ! 願わくは、大劇場が不滅であらんことを! サヨウナラ!」
 紙幣回収に繋がるなら一般人を楽しませるのも厭わないワイズガイ。
 娯楽方面の経済活動を仕切ってきたジェネラル級として、本心であったろう。暗転し、緞帳が降りてくる。
 客席から隠れたところで、『ジャズ・マスター』デューク・エリントンの亡骸は崩れ去った。
 舞台の端から、エトヴァは観客席にむかって深く一礼する。
「幕引きを。忘れはしない、我々を魅了したショーの数々を。語り継ごう、偉大なるデューク・エリントンの名を――喝采を。それは、ラスベガスで確かに熱狂を巻き起こした彼のものだ」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】がLV2になった!
【使い魔使役】LV1が発生!
【狼変身】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
【勝利の凱歌】がLV2になった!
【液体錬成】がLV2になった!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【ダメージアップ】がLV7になった!
【能力値アップ】LV2が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2026年05月09日
宿敵 『『ジャズ・マスター』デューク・エリントン』を撃破!